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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

扶桑薬品工業

Fuso Pharmaceutical Industries,Ltd.4538 · Prime · 医薬品

輸液・透析で国内シェア上位。病院向け注射剤と透析液を主力に製造販売。

概要

扶桑薬品工業は、1937年にブドウ糖販売会社として創業し、戦時中に注射剤製造へ転換したジェネリック医薬品専門メーカーである。主力は輸液や人工腎臓用透析剤で、医療機関への安定供給を使命とする。2026年3月期の売上高は約623億円、従業員数は1,374名。大阪証券取引所第一部を経て、現在は東京証券取引所プライム市場に上場している。

注射剤と透析剤を中核とする医療用医薬品事業

事業は医療用医薬品の製造販売が主体で、売上高のほぼ全額を占める。内訳は輸液(注射剤)と人工腎臓用透析剤が二本柱。輸液はブドウ糖注射液、リンゲル液、生理食塩液などを含み、基礎的医薬品として医療現場で欠かせない。透析剤は1964年に国内初の人工腎臓灌流原液を開発し、現在はキンダリー液などの製品を展開する。他社からの製造受託も行い、生産能力を活かした収益源としている。

不動産賃貸が加わる複合事業構造

医薬品事業に加え、不動産賃貸事業も営む。保有する扶桑道修町ビルや扶桑日本橋ビルなどを賃貸し、2026年3月期の不動産事業売上高は99百万円と全体の0.2%に過ぎない。過去には子会社扶桑興発がスポーツ事業(ボウリング等)を運営したが、2007年に廃止・清算された。主力の医薬品に経営資源を集中する一方、不動産は安定収益の一端を担う。

4拠点の生産体制と研究開発拠点

生産拠点は大阪府城東区の城東工場(研究開発センター併設)、大阪府大東市の大東工場、岡山県里庄町の岡山工場、茨城県北茨城市の茨城工場の4カ所。城東工場は1981年に研究開発センターを隣接地に竣工、注射剤や透析剤の開発拠点となっている。大東工場は内用剤、岡山工場は透析剤、茨城工場は粉末型透析剤の製造を担う。2024年1月には茨城工場に粉末型透析剤の新ラインが稼働した。

業界の中での役割は医療機関向け医薬品(注射剤、透析剤)の製造販売会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
623億円
営業利益
26億円
営業利益率
4.2%
純利益
20億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関(病院・診療所)主力

輸液(注射剤)や人工腎臓用透析剤などの医療用医薬品及び医療用機械器具を製造販売。さらに他社からの製造受託も行う。病院等の医療機関が主要顧客。

主な製品・サービス3
輸液
点滴等で使用される注射剤で、水分・電解質補給等に用いる。
人工腎臓用透析剤
血液透析治療に用いる透析液(透析用剤)。
医療用機械器具
透析装置や輸液ポンプ等の医療機器。

02不動産賃貸副次

不動産の賃貸事業を行っている。

製品と技術

輸液:基礎的医薬品としての安定供給

輸液は同社の創業以来の主力製品群。ブドウ糖注射液、リンゲル液、生理食塩液など、水分・電解質補給に用いる注射剤を製造する。医療現場で日常的に使用される基礎的医薬品であり、薬価改訂や物流コスト上昇の影響を受けつつも、安定供給が求められる。大東工場と城東工場で生産し、病院・診療所へ卸業者を通じて供給する。

透析剤:国内初の国産化から半世紀以上の歴史

1964年に国産第一号の人工腎臓灌流原液を開発して以来、透析剤は同社の屋台骨である。主力品「キンダリー液」は液状透析剤として広く普及。茨城工場では粉末型透析剤も生産し、2024年に新ラインが稼働した。透析患者数の減少が懸念される中、高品質・安定供給を強みにシェア維持を図る。また、透析装置などの医療機器も手掛ける。

研究開発中の新薬:DMX-200と不妊治療領域

同社は腎臓・泌尿器領域のアンメットメディカルニーズに対応する新薬開発を進める。巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)治療薬「DMX-200」は、中期経営方針で重点開発品目と位置付けられ、2028年度までは開発費が利益を圧迫する見込み。また、新概念の胚培養液など不妊治療関連分野への展開も模索する。これらの製品は、ジェネリック主体の既存事業と異なるスペシャリティファーマへの転換を象徴する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

ジェネリック医薬品で中堅、収益改善課題

扶桑薬品工業は後発医薬品(ジェネリック)を主力とする。売上高600億円規模で、業界内では中堅。同業のジーエヌアイグループ(創薬ベンチャー)とはビジネスモデルが異なり、直接競合は少ない。しかし業界全体で後発品シェア拡大が進む中、価格競争が激化。2025年3月期は営業利益率6.77%と改善したが、2026年3月期は4.17%に低下見込みで、収益の安定化が課題。

強み

  • 後発医薬品市場で中堅ながら、主要な薬効領域で販売実績を有する。
  • 年間600億円超の売上を維持し、医療需要に支えられた底堅い事業基盤。
  • 多くの後発医薬品を揃え、医療機関への提案力を保持。
  • 営業利益率6.77%と前期比上昇し、収益改善の兆しを見せた。

課題

  • 2026年3月期は営業利益率低下見込みで、価格競争や原高の影響が大きい。
  • 後発品市場は薬価改定や競合増で値下げ圧力が強く、収益確保が困難。
  • ジェネリック専業で長期収載品の自社開発力が弱く、独自の成長エンジンに欠ける。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が扶桑薬品工業

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14548生化学工業401億円26.2倍
24577ダイト382億円12.3倍
39273コーア商事ホールディングス321億円8.6倍
42533オエノンホールディングス301億円8.0倍
58095アステナホールディングス221億円9.4倍
64538扶桑薬品工業216億円9.7倍
72929ファーマフーズ175億円
84574大幸薬品130億円18.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

ブドウ糖販売会社から注射剤メーカーへ転換した1937~1943年

1937年3月、大阪市南区(現中央区)に「株式会社大和商会」として設立。国産ブドウ糖の販売を主事業としたが、1942年12月にブドウ糖の統制配給が始まったため、原料ブドウ糖を活用した注射液の製造へ転換。商号を扶桑産業株式会社に変更した。1943年6月、大阪市東成区に今里工場を設置し、ブドウ糖注射液、リンゲル液、生理食塩液の製造販売を開始した。これが現在の医薬品事業の原点となる。

透析液という新市場を開拓した1964年

1964年8月、日本で初めて人工腎臓灌流原液(透析液)を開発・供給開始した。それまで海外に依存していた透析液の国産化に成功し、腎不全治療の普及に貢献。1969年4月には改良品「キンダリー液」を発売し、以後同製品が同社の主力製品に育つ。この分野への参入により、輸液中心の事業構成から透析関連領域へと事業の幅を広げた。

株式上場と経営多角化を進めた1970年代

1970年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式上場。同年、経営多様化のため子会社扶桑興発を設立した。1973年2月には扶桑会館(文化・スポーツセンター)を建設し、扶桑興発に賃貸・経営委託。同年11月には小型ディスポーザブル血液透析器を開発し、医療機器分野へ進出した。1983年9月には大阪証券取引所市場第一部、1989年12月には東京証券取引所市場第一部へ指定替えとなった。

全国展開へ4工場体制を整えた1980~1990年代

1979年12月に大東工場(内用剤)が稼働、京橋工場を閉鎖。1981年3月に城東工場隣接地に研究開発センターを竣工。1985年5月には岡山工場、1995年5月には茨城工場を設置した。これにより、近畿・中国・関東の3地域に生産拠点が分散し、安定供給体制が強化された。2001年1月には東京都中央区に扶桑日本橋ビルを完成させ、営業拠点も拡充した。

子会社清算とジェネリック重視へ転換した2000年代

2007年1月、扶桑興発のスポーツ事業を廃止し、同社を清算結了。多角化路線を終了し、医薬品事業に集中する方針を明確にした。2010年代以降はジェネリック医薬品の販売促進に注力。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行した。

訴訟と大損失を経験した2025年3月期

2025年3月期、特許権侵害差止等請求訴訟の控訴審判決により、東レ株式会社への支払いを命じる判決が下った。これにより訴訟関連損失引当金87億44百万円を特別損失に計上し、当期純損失32億88百万円を記録した。同額の仮払金を支出したことで営業キャッシュフローも62億円の支出超過となった。この訴訟は同社の財務に大きな影響を与えた。

新中期経営方針で再成長を目指す2026年以降

2025年8月、2030年度までの中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」を公表。売上高700億円、ROE8%超を目標に掲げ、研究開発に160億円以上、生産性向上に240億円以上の投資を計画。岡山第二工場の建設(2028年末稼働予定)や大東工場の機能移転による生産再編を進める。2026年3月期は売上高623億円、営業利益26億円と回復基調にある。

年表25件を開く

1930年代

  • 1937年3月創業国産ブドウ糖の販売を主事業として大阪市南区(現・大阪市中央区)に株式会社大和商会の商号で設立

1940年代

  • 1942年12月商号変更時局の進展にともないブドウ糖が一元的配給統制になったため、ブドウ糖を原料とする注射液の製造へ転換を企図、商号を扶桑産業株式会社に変更
  • 1943年6月大阪市東成区に今里工場を設置し、ブドウ糖注射液、リンゲル液、生理食塩液などの注射液の製造販売を開始
  • 1949年3月商号変更商号を扶桑薬品工業株式会社に変更

1950年代

  • 1953年7月本社を大阪市東区(現・大阪市中央区)に移す
  • 1957年3月大阪市城東区に城東工場設置、今里工場は廃止

1960年代

  • 1964年4月大阪市城東区に京橋工場設置、内用剤分野の拡張強化
  • 1964年8月我が国で最初の透析液として人工腎臓灌流原液を開発し供給開始
  • 1969年4月人工腎臓用透析液キンダリー液を開発発売

1970年代

  • 1970年10月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1970年10月経営多様化のため子会社扶桑興発株式会社を設立
  • 1973年2月大阪市城東区(京橋駅付近)に文化・スポーツセンター扶桑会館竣工、扶桑興発株式会社に賃貸し経営委託
  • 1973年11月小型ディスポーザブル血液透析器開発、医療用機器分野へ進出
  • 1979年12月大阪府大東市に大東工場設置、内用剤生産工場として操業開始、これに伴い京橋工場は閉鎖

1980年代

  • 1981年3月城東工場(大阪市城東区)の隣接地に研究開発センター竣工
  • 1983年9月上場大阪証券取引所市場第一部に株式上場
  • 1985年5月岡山県浅口郡里庄町に岡山工場設置
  • 1989年12月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場

1990年代

  • 1994年4月本社所在地に扶桑道修町ビル竣工
  • 1995年5月茨城県北茨城市に茨城工場設置

2000年代

  • 2001年1月東京都中央区に扶桑日本橋ビル完成
  • 2007年1月扶桑興発株式会社のスポーツ事業(ボウリング等)を廃止 扶桑興発株式会社を清算結了

2010年代

  • 2016年4月茨城工場(茨城県北茨城市)に第2製剤棟設置

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2024年1月茨城工場(茨城県北茨城市)第2製剤棟の人工腎臓用粉末型透析剤製造設備新規ライン稼働

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで700億円
  • ROE2030年度まで8%超
  • 研究開発投資額2030年度までまで160億円以上
  • 生産性向上投資額2030年度までまで240億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    腎臓・泌尿器領域の新薬創製

    透析剤開発に加え、FSGS治療薬「DMX-200」や新概念の胚培養液など、アンメットメディカルニーズに対応する革新的新薬・製品を創製し、患者のQOL向上に貢献する。

  2. 02

    生産拠点再編と効率化

    岡山第二工場建設(2028年末稼働開始)による粉末型透析剤製造ライン新設、大東工場機能の移転・集約、老朽化設備更新、SCM部門新設によるサプライチェーン最適化を推進する。

  3. 03

    基礎的医薬品の安定供給と品目拡充

    透析・腎臓・泌尿器領域でのプレゼンス強化、基礎的医薬品の品目拡充、物流効率化に取り組み、安定的な収益基盤を構築する。

  4. 04

    DX推進と経営管理体制強化

    新基幹システム(ERP)導入を核とした全社DXを加速し、経営意思決定の迅速化、業務効率・競争力を向上させる。

  5. 05

    人的資本・サステナビリティへの投資

    将来の成長を支える人材の採用・育成、従業員エンゲージメント向上施策を展開し、特定したマテリアリティの解決に向けたアクションを進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,374人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は605万円で、9期前と比べて+9.4%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は18.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,374
2018年3月1,366
2019年3月55339.817.91,347
2020年3月56040.318.51,352
2021年3月56340.118.81,356
2022年3月56740.919.41,344
2023年3月55341.519.61,314
2024年3月56541.719.61,307
2025年3月58541.919.41,340306
2026年3月60541.218.81,374189

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率61.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
茨城工場 — 茨城県北茨城市8,982百万円
岡山工場 — 岡山県浅口郡里庄町3,573百万円
城東工場(大阪市城東区) (注)13,095百万円
大阪支店他(大阪市中央区等) (注)12,297百万円
大東工場 — 大阪府大東市1,688百万円
研究開発センター — 大阪市城東区1,357百万円
森之宮東ビル — 大阪市城東区797百万円
本社事務所 — 大阪市城東区395百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は623億円営業利益26億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.8%、利益が-36.6%。

売上高
+2.8%
623億円
営業利益
-36.6%
26億円
純利益
20億円
営業利益率
4.2%
前期比 -2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高632億円623億円
営業利益20億円26億円
純利益13億円20億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は160億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.5%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1181
2024年1Q13564.45
2024年2Q13953.62
2024年3Q15474.55
2024年4Q1262
2025年2Q297248.115
2025年4Q309175.5−48
2026年2Q312123.88
2026年4Q311144.512
2027年1Q160106.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は486億円から623億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.2%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4863849
2014年3月4912720
2015年3月47073
2016年3月45820
2017年3月46869
2018年3月459810
2019年3月461139
2020年3月469117
2021年3月4932216
2022年3月4962015
2023年3月5102216
2024年3月5541914
2025年3月60641386.8−33
2026年3月62326234.220

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高623億円のうち、営業利益として残るのは26億円4.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.3%463億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.5%134億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.2%26億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
25.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.2pt
4.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
5.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−62億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−77億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は48億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3324−85791
2014年3月29−18−241178
2015年3月19−29−10−1059
2016年3月21−5323−3250
2017年3月19−8−111150
2018年3月14−101455
2019年3月21−24−3−348
2020年3月57−15−184273
2021年3月32−10−242271
2022年3月35−16−171973
2023年3月29−14−81580
2024年3月6−350−2951
2025年3月−33−3276−6563
2026年3月−62−1563−7748

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は903億円。このうち返さなくてよい自己資本が351億円で、自己資本比率は38.8%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月71833138746.1
2014年3月68634933750.8
2015年3月68633535148.9
2016年3月69132636547.2
2017年3月68832536347.3
2018年3月70232637646.4
2019年3月71732838945.8
2020年3月69232336946.7
2021年3月69933736248.2
2022年3月69334534849.8
2023年3月72535636949.2
2024年3月75836739148.4
2025年3月81733048740.4
2026年3月90335155338.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
48億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
139億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
135億円
在庫として抱えている分
負債合計
553億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
44
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り79社中12位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中72位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.9%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.2%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.8%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.8%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,286で、1年前と比べて+9.1%過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。

¥2,286-0.8%1ヶ月+7.4%1年+9.1%時価総額216億円
過去52週の値幅
安値¥1,990高値¥2,530

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)15.0倍
PBR0.55倍
配当利回り3.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+4.79%と上昇。25日線(2200.72円)を上回り、75日線(2124.6円)や200日線(2212.64円)も上回る。52週高値2530円からは約9%下落、52週安値1990円からは約16%上昇。8月12日に出来高37900株と急増し、その後も2万株前後で推移。RSIは59.39と中立圏で、底堅い展開が続く。業績期待や需給が株価を押し上げている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER9.75倍は業界平均28.56倍を大きく下回り、PBR0.5489倍も平均3.34倍の約6分の1で、割安水準にある。配当利回り3.91%は平均1.44%を上回り、株主還元も厚い。ただしROEは5.9%と低く、直近期は純損失を計上しており、収益性の改善が課題。割安だが、成長性には疑問が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.7倍36.0倍
PER (予想)15.0倍
PBR0.55倍3.53倍
ROE5.9%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

薬価改定や後発品使用促進策の影響が投資論点の中心。強気派は医療費削減の流れで需要が底堅く、新規収載品や生産効率化で収益改善が進むとみる。弱気派は薬価引下げが収益を圧迫し、2025年3月期の特別損失などで赤字に転落したことを重視する。中期では安定配当と財務健全性を評価する声もある。

プラスに働く材料7
  • 需要の安定性

    後発医薬品の使用促進政策により、需要は底堅い。

  • 生産効率化

    新工場や生産ラインの効率化でコスト削減が進む可能性。

  • 株主還元

    配当利回り3.94%と高水準で、安定配当を維持。

  • PBR0.5454倍の解散価値割れ継続影響

    時価総額216億円に対し純資産はPBR0.5454倍の水準。資本政策の見直しで1倍回復の余地

  • 配当利回り3.94%の安定配当通年影響

    利回り3.94%は高水準で、増配や維持が投資家の支持を集める

  • 売上高3期連続増加通年影響

    売上高は554億→606億→623億円と拡大。収益基盤の安定性が評価される

  • 2026/3期純利益20億円の黒字確保決算発表後影響

    2025/3期は純損失33億円、2026/3期は純利益20億円へ黒字転換。黒字基盤が確認されれば底堅い

マイナスに働く材料7
  • 薬価改定の悪影響

    薬価引下げで売上・利益が圧迫されるリスク。

  • 業績の不安定さ

    2025年3月期は特別損失で赤字転落、回復時期が不明。

  • 競争激化

    ジェネリック市場は競合が多く、シェア維持が大変。

  • 営業利益が41億円から26億円へ減少2026年3月期影響

    2025/3期41億円→2026/3期26億円と15億円減益。再び減益なら予想PER15倍を超える下方修正

  • 2025年3月期の最終赤字再発リスク決算発表後影響

    2025/3期は純損失33億円。特別損失が発生すれば再び赤字転落し、配当利回り3.94%も維持難

  • ROE5.9%の低い資本効率継続影響

    時価総額216億円に対し純資産が大きい一方、ROE5.9%と低位。経営改善が遅れればPBR0.55倍の常態化

  • 外国人保有2.39%と低流動性継続影響

    外国人保有比率2.39%と低く、機関投資家の売買が少ないため売り注文で株価が下がりやすい

次の決算で確かめる点
ジェネリック売上比率
収益の柱であるジェネリック薬の販売動向を把握。
稼働率
生産設備の効率性が利益率に直結するため。
新規収載品目数
将来の売上拡大の源泉となるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+9.8%いまの株価に対する利回りは3.94%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
3.94%
いまの株価に対して
配当性向
38.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月8083.5
2018年3月800.073.0
2019年3月800.078.5
2020年3月60−25.074.4
2021年3月600.032.8
2022年3月600.035.5
2023年3月7016.738.2
2024年3月700.043.8
2025年3月8217.1
2026年3月909.838.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,267人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.1%を占め、残る61.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.441.242.349.854.857.9
事業法人17.617.217.417.918.519.1
金融機関34.335.333.823.520.319.1
自己株式7.27.27.29.69.69.7
外国法人6.05.75.96.25.62.3
証券会社0.80.60.62.50.71.6
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ぶどう協和会6.34
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.96
03敷島振興株式会社4.78
04扶桑薬品工業従業員持株会3.46
05株式会社三井住友銀行2.94
06三井住友信託銀行株式会社2.59
07戸田幹雄1.89
08日本生命保険相互会社1.68
09中尾薬品株式会社1.60
10内外化成株式会社1.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-05
    SMBC日興証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.03%
    -2.20pt
  • 2026-06-04
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    2.60%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−56%、1株純資産は14期で+12%。直近期のROEは5.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月5383,65616.37.714.9
2014年3月2193,8565.816.636.6
2015年3月383,7081.082.6212.4
2016年3月13,6070.02327.1
2017年3月963,6432.629.383.5
2018年3月1103,7123.025.873.0
2019年3月1023,7422.724.878.5
2020年3月813,6812.226.074.4
2021年3月1833,8404.913.932.8
2022年3月1693,9374.312.935.5
2023年3月1834,0654.610.938.2
2024年3月1604,2913.813.843.8
2025年3月−3853,869−9.4
2026年3月2364,1075.910.038.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額164百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
戸田幹雄代表取締役 社長83179,000
戸田幹洋代表取締役専務 経営企画部長509,000
岡純一取締役 生産本部長784,000
伊藤雅教取締役 研究開発センター担当751,000
大谷英樹取締役 営業本部長61
柏木孝取締役72
渡部靖彦取締役74
池野由香里取締役60
桑田順司監査役(常勤)701,000
青本悦男監査役73
楢﨑隆章監査役74

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)577311512425
社外取締役62421285
監査役111001212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容249字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、主な事業内容として医療用医薬品及び医療用機械器具の製造・販売やその他にも製造受託、また、不動産の賃貸を営んでおります。 当社の事業内容は、次のとおりであります。 なお、セグメント情報を記載していないため、事業別に記載しております。 医薬品事業   輸液を中心とする注射剤や人工腎臓用透析剤等の医療用医薬品及び医療用機械器具の製造・販売や医療用医薬品の製造受託等を行っております。 不動産事業   不動産の賃貸を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,569字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等 ①会社の経営の基本方針 当社は、医療用医薬品を主力とする医薬品メーカーであり、「生命(いのち)支えて、生命(いのち)育む」をパーパスとして掲げております。2025年8月に、2030年度までの中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」を公表し、「徹底した品質管理と持続的な安定供給を行う基礎的医薬品メーカーとして、そして腎臓・泌尿器領域におけるアンメットメディカルニーズに対応するスペシャリティファーマとして、医療を通じて社会を支える、なくてはならない企業となる」ことで生命関連産業の一員としての本分を尽くすとともに、株主をはじめとした関係者の皆様の期待に応えていくことを経営の基本方針といたしております。 ②目標とする経営指標 当社は、健全性、収益性、効率性、成長性などを総合的に勘案し、持続的かつ安定的な企業価値の向上を重視しております。中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」において、2030年度の経営目標として「売上高700億円」「ROE8%超」と掲げております。 ROEの向上につきましては、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」で掲げている諸施策を実行してまいります。保有固定資産や政策保有株式の縮減により資本効率を高めつつ、研究開発に2030年度までに160億円以上、生産性の向上に2030年度までに240億円以上の成長投資を通じて収益性を高めるという、明確なキャピタルアロケーションを実行してまいります。 加えて、業績安定化によるボラティリティの低下、SR・IRの強化や投資家とのコミュニケーションを通じた理解促進、サステナビリティ推進による社会価値創造により、資本コストを低減させるとともに、画期的な新薬の開発等を通じて当社の将来への期待を高めることでPERの向上に努め、中長期的にPBR1倍超の実現を目指してまいります。 ③中長期的な会社の経営戦略 当社は、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」に基づき、以下の5つの基本方針に従って事業を推進してまいります。 研究・開発:透析剤の更なる開発に加え、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)治療薬「DMX-200」や新概念の胚培養液など、腎臓・泌尿器領域と不妊治療関連分野におけるアンメットメディカルニーズに応える革新的新薬・製品を創製し、患者さんのQOL向上に貢献します。 生産:品質管理と安定供給体制の強化、生産効率の向上を目指し、岡山第二工場の建設や大東工場の機能移転等による生産拠点の再編、老朽化設備の更新を行います。また、サプライチェーンマネジメント(SCM)部門を新設し機能を統括します。 販売・マーケティング:長年の経験を活かし、透析および腎臓・泌尿器領域における当社のプレゼンスを確固たるものにするとともに、基礎的医薬品の品目拡充や物流効率化に取り組みます。 経営管理体制:新基幹システム(ERP)導入を核とした全社的なDXを加速させ、経営における意思決定の迅速化および業務効率と競争力を向上させます。 人的資本・サステナビリティ:将来の成長を支える人材の採用・育成、従業員エンゲージメント向上施策を展開するとともに、特定したマテリアリティの解決に向けたアクションを進めます。 (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は2025年8月に、2030年度までの中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」を公表いたしました。当社が主要領域として捉えている「透析関連領域」や「輸液関連領域」においては、患者数の減少や物流・保管コストの増大を共通課題と認識しており、毎年薬価改定とも相まって、厳しい外部環境にさらされております。 また、これらの領域で当社が製造販売する製品はその多くが医療の提供に不可欠な「基礎的医薬品」や安定的な供給確保が求められる「供給確保医薬品」となっており、高品質な医薬品を安定的に供給することが求められております。 このような状況のもと、当社は2030年のあるべき姿として「徹底した品質管理と持続的な安定供給を行う基礎的医薬品メーカーとして、そして腎臓・泌尿器領域におけるアンメットメディカルニーズに対応するスペシャリティファーマとして、医療を通じて社会を支える、なくてはならない企業となる」ことを掲げました。「基礎的医薬品」や「供給確保医薬品」は市場の動向に大きく左右されにくい性質を持つため、これらを安定的な収益基盤の軸とし、腎臓・泌尿器科領域を中心とした新薬開発に注力をすることで、厳しい環境下においても持続的な成長を目指してまいります。本方針期間は「次代に向けた変革のための投資フェーズ」と位置づけており、2028年度まではDMX-200の開発費や成長の礎となる人的資本・DXへの投資負担により利益水準が一時的に低下する見込みですが、2029年度以降は上昇基調に転じるものと想定しております。 生産体制については、岡山工場敷地内のグラウンドに建設する岡山第二工場が2028年末の生産稼働開始を予定しており、粉末型透析剤の製造ラインを新設するとともに、大東工場の機能を移転・集約させることで、生産体制の効率化を推進してまいります。また、2025年10月に、サプライチェーン全体の最適化・管理強化を目的としてサプライチェーンマネジメント室を新設いたしました。今後につきましては、各工場の品質管理(QC)業務の集約により、品質管理体制の基盤を強化するとともに社会的使命である安定供給をより確実なものとしてまいります。 今後の見通しにつきましては、中東情勢や米国通商政策、金融資本市場の動向など様々な要因により、社会経済情勢は依然として不透明な状況が続くものと予想されますが、当社は安定供給という社会的使命を全うしながら、経営基盤の強化を並行して進め、ステークホルダーの皆様から信頼され続ける企業として、さらなる企業価値の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,117字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 医療費抑制策・法的規制等に関するリスク 医薬品事業は、薬事行政のもと様々な規制を受けています。医療費抑制策の一環として、医療用医薬品の薬価引き下げや後発医薬品の使用促進等の政策がとられており、このような医療政策が当社の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、医薬品事業は所管官庁等の許認可等を受けて活動しています。 当社は、定期的な研修や内部通報制度の整備等により関連法令等の遵守に努めておりますが、法令違反等により許認可等が取り消された場合等には、製品の回収、販売中止等により当社の経営成績は重要な影響を受ける可能性があります。 (2) 医薬品の開発及び発売に係るリスク 医薬品の開発には、多大な経営資源の投入と長い時間を要しますが、有効性や安全性が審査当局による承認に必要な水準に達しないことが判明した場合又は想定される場合には、開発の継続を断念する事や、追加の試験を実施することがあります。その場合には投下資本の回収が困難になる可能性や、製品の上市が遅延する可能性があります。 当社では、開発を多角的な視点から評価するプロセスを採り入れるなど、選択と集中を図ることにより効率化に努めておりますが、これら内在する研究開発に関するリスクを完全に排除しうるものではありません。 (3) 特定の製品への依存に関わるリスク 医薬品事業の主力製品である人工腎臓用透析剤は厳しい市場競争下にあり、透析剤メーカーとしてトップシェアを占める当社では、その市場競争力を高めるべく、新規透析剤の開発や製造原価の低減に努めるとともに、新たな医療ニーズに応える新領域や新規事業の展開を推進しておりますが、革新的な製品や治療技術の登場などにより市場環境が想定を超える変化をした場合、業績に重大な影響を与える可能性があります。 (4) 医薬品の副作用・安全性に係るリスク 医薬品には、発売後予期せぬ副作用が確認される可能性があります。当社は人工腎臓用透析剤や輸液製剤といった基礎的な医薬品を多く取り扱っているため、リスクが顕在化する可能性は比較的低いと思われますが、医薬品を販売している限りリスクが顕在化する可能性はあります。 当社では、製造物責任などの賠償責任に関する保険に加入していますが、製品に重大な副作用やその他の安全性の問題が発生した全ての場合に、保険金が支払われる保証はなく、製品の回収、販売中止等により売上の減少や回収費用の負担、ブランド・イメージの著しい悪化の可能性があります。 (5) 自然災害・パンデミックなどによるリスク 当社は、人工腎臓用透析剤や輸液製剤といった基礎的な医薬品を多く取り扱っているため、安定供給への重大な責任を有しております。そのため、突発的に発生する地震等の自然災害やパンデミック、事故等による工場の操業停止に備えて、これらの製品の製造拠点を東西に分散し、製品保管庫を各地区に設けております。また、社内に安定供給マニュアルに基づく委員会を設置し、常日頃から情報収集に努めるとともに、原材料の調達や製造ラインの異常など安定供給に支障を来たしかねない事象が判明した際には、直ちに緊急対策会議を開催し、優先してその解消にあたるなど、当社医薬品を必要としている患者さんにその供給を途絶えさせない取り組みを実施しております。 しかし、広域・長期に影響を及ぼすような自然災害やパンデミック、事故等により製品の供給が困難となった場合、当社の事業に重要な支障を来たす可能性があります。 なお、パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症に関しては、リスク管理委員会において対策を実施し、事業継続に最低限必要な社員を除き在宅勤務や時差出勤を行うことで接触機会を低減させる等の感染対策に取り組んでまいりました。今後も医薬品の安定供給の社会的使命を全うするため、引き続き事業活動の継続に向けた取り組みを行ってまいります。 (6) 訴訟リスク 知的財産権の侵害、製造物責任法違反、環境汚染、労務問題、公正取引等に関する訴訟を提起される可能性があります。訴訟を提起され敗訴した場合、巨額の損害賠償金の発生や、経営成績及び社会的信頼に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティに関するリスク 当社は、研修等を通じて従業員に対し情報管理の徹底を促すとともに、情報システムのセキュリティ対策を進めております。しかしながら、巧妙化するサイバー攻撃や役職員による情報の不適切な取扱い、システム不備等により、個人情報や当社の機密情報の流出や重要なシステムが停止する等の可能性があります。その場合、原因究明のための調査費用やシステム復旧、セキュリティ再構築の費用や、業務停止やサービス中断に伴う機会損失の発生、損害賠償金の支払い等により、当社の経営成績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、ブランドイメージの悪化や社会的信頼の失墜する可能性があります。 (8) 売掛債権の回収に関するリスク 当社は、販売管理規程及び経理規程等に従い、営業本部及び総務本部が主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や、前受金を受領することにより、回収に関するリスクの軽減を図っております。ただし、取引先の予期せぬ財務状況の悪化等により、債権回収が滞る場合には、当社の経営成績及び財務状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (9) 棚卸資産の評価損に関するリスク 当社は、基礎的な医薬品を多く取り扱っており、安定供給への重大な責任を有しているため、想定外の需要が生じた場合にも対応可能な在庫数量を確保しております。そのため、滞留により破棄する数量を最小限に抑えるよう、需要予測に基づいた生産計画等を行い、適切な在庫管理に努めておりますが、販売数量に関する趨勢が変動した場合には、棚卸資産の評価損や廃棄損が発生する可能性があります。 (10) 固定資産の減損に関するリスク 一部の投資の意思決定に際し、回収可能価額を使用価値により測定しております。使用価値は見積将来キャッシュ・フローの割引現在価値により測定を行い、重要な仮定は、販売単価、市場規模、市場シェア及び割引率等であります。ただし、重要な仮定の変動により、減損損失が発生する可能性があります。 (11) 有価証券などの価格変動リスク 当社は、有価証券などの価格変動リスクのあるものを保有しており、これらの価格が下落した場合、投資有価証券評価損が発生する可能性があります。 (12) 原資材に関するリスク 当社は、医薬品の安定供給の責務を果たすため、2025年10月に、サプライチェーン全体の最適化・管理強化を目的としてサプライチェーンマネジメント室を新設いたしました。 主要な原資材については複数の購入先を確保する等の対応をしておりますが、事故や災害、諸外国の国際情勢の変化や地政学的リスク等によりサプライチェーンが寸断され、製品の製造や販売が滞る場合には、当社の経営成績及び財務状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,386字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等を背景に、緩やかな回復基調が継続しました。一方、中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、継続的な物価上昇に加え、米国通商政策をめぐる動向や金融資本市場の変動等により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 医薬品業界では、薬価制度改革をはじめとして後発医薬品の使用促進策の強化等、医療費適正化諸施策が引き続き推進されており、経営のさらなる強化が求められるなか、研究開発費の増加、開発リスクの増大等、収益環境の厳しさが増しております。 このような状況のもと、当社は、主力製品の人工腎臓用透析剤キンダリー等、人工透析関連製商品及び輸液等のより強固な浸透を図るとともに、後発医薬品の販売促進にも注力してまいりました。 その結果、当事業年度の業績につきましては、腎・透析関連の後発医薬品の販売促進等により、売上高は623億7百万円と前年同期と比べ17億44百万円(2.9%)の増加となりました。利益面につきましては、原材料費や人件費の上昇に伴う売上原価率の想定以上の上昇、DMX-200に関する研究開発活動の進捗に伴う研究開発費の増加等により、営業利益は26億39百万円と前年同期と比べ14億91百万円(36.1%)の減少、経常利益は23億49百万円と前年同期と比べ14億31百万円(37.9%)の減少、当期純利益は20億11百万円(前年同期は当期純損失32億88百万円)となりました。 なお、前年同期の当期純損失は、2025年5月27日の特許権侵害差止等請求訴訟(控訴審)の判決により、訴訟関連損失引当金繰入額87億44百万円を特別損失として計上したことによるものです。 当事業年度の総資産は、現金及び預金や機械及び装置(純額)の減少等があったものの、訴訟による仮払金の支払額87億44百万円の影響により前事業年度末から85億93百万円(10.5%)増加し、903億23百万円となりました。 負債は、電子記録債務や未払法人税等の減少等があったものの、短期借入金の増加等により前事業年度末から65億79百万円(13.5%)増加し、552億65百万円となりました。 純資産は、繰越利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加により前事業年度末から20億13百万円(6.1%)増加し、350億57百万円となり、自己資本比率は38.8%となりました。 当社は、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」において、粉末型透析剤の製造ラインの新設及び大東工場の機能を移転集約することを目的として、岡山工場敷地内に岡山第二工場を建設する計画を公表いたしました。本計画の資金調達を目的として、2026年3月31日付で株式会社三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約を締結しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ14億18百万円減少し、48億46百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益や減価償却費の計上等があったものの、2025年5月27日の特許権侵害差止等請求訴訟(控訴審)の判決において、東レ株式会社に対して合計74億7,287万8,838円及びこれに対する遅延損害金の支払いを命じる判決が下ったことによる仮払金の支払額87億44百万円の影響により、62億24百万円の支出となりました。 なお、前事業年度は主にサプライチェーン全体の持続的発展を目的に、マルチステークホルダー方針に基づくサプライヤーへの支払期日短縮等への対応による仕入債務支払の一過性の増加の影響により33億5百万円の支出となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入があったものの、有形及び無形固定資産の取得による支出等により15億15百万円の支出となりました。(前事業年度は31億68百万円の支出) (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済や配当金の支払等があったものの、短期借入金の増加により63億21百万円の収入となりました。(前事業年度は76億18百万円の収入) ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績は次のとおりであります。 事業の名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 医薬品事業   33,990   15.9 (注) 金額は、卸売価格によっております。 b.受注実績 当社は、主に見込生産を行っているため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 事業の名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 医薬品事業   62,208   2.9 不動産事業   99   △14.6 合計   62,307   2.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱スズケン   8,357   13.8   11,667   18.7 アルフレッサ㈱   9,325   15.4   11,189   18.0 ㈱メディセオ   9,036   14.9   9,697   15.6 東邦薬品㈱   5,260   8.7   7,312   11.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績等は、売上高は623億7百万円と前年同期と比べ17億44百万円(2.9%)の増加となりました。利益面では、売上総利益は159億95百万円と前年同期と比べ5億37百万円(3.2%)の減少、営業利益は26億39百万円と前年同期と比べ14億91百万円(36.1%)の減少、経常利益は23億49百万円と前年同期と比べ14億31百万円(37.9%)の減少、当期純利益は20億11百万円(前年同期は当期純損失32億88百万円)となりました。 主な事業内容である医薬品事業においては、腎・透析関連の後発医薬品の販売促進等により、売上高は622億8百万円と前年同期と比べ17億61百万円(2.9%)の増加となりました。利益面につきましては、原材料費や人件費の上昇に伴う売上原価率の想定以上の上昇、DMX-200に関する研究開発活動の進捗に伴う研究開発費の増加等により、営業利益は25億92百万円と前年同期と比べ15億66百万円(37.7%)の減少となりました。 当社は人工腎臓用透析剤や輸液製剤といった基礎的な医薬品を多く取り扱い、安定供給への重大な責任を有していることから、地震等の自然災害やパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症等、突発的に発生する事象に備えて、安定供給に支障を来たしかねない事象が判明した際には、直ちに緊急対策会議を開催し、優先してその解消に努める等の対策を常日頃より行っております。 製造設備に関しても大規模な拠点を東西に分散設置し、製品保管庫を各地に設けており、想定外の需要が生じた場合にも対応可能な在庫数量を確保していることに加え、製品が全体的に重量物の占める割合が高いため、物流コストの上昇による影響は大きく、必然的に売上原価や販売費及び一般管理費は非常に高くなり、営業利益率は低くなる傾向となっております。 その上で、製造原価の低減等のコスト削減に努めておりますが、当事業年度に関しましては、売上総利益以下各利益で減益の結果となりました。 医薬品の安定供給の社会的使命を全うし、同時に経営基盤の強化を行っていくことが今後も必須であると考えております。 なお、文中に記載した内容を以下の表に示しております。(割合(%)には、売上高に対する比率を記載しております。) 前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 売上高   60,563   100.0   62,307   100.0 売上原価   44,030   72.7   46,312   74.3 販売費及び一般管理費   12,401   20.5   13,355   21.4 うち、運送費及び保管費等   2,951   4.9   3,059   4.9 営業利益   4,131   6.8   2,639   4.2 ② 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に関する状況 当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要な資金需要は、製品製造に使用される原材料の調達、商品の仕入、販売費及び一般管理費並びに生産設備の新設、更新や、透析医療のさらなる活性化や新領域への研究開発に係るものであります。 これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、生産設備投資・研究開発の計画に照らして、金融機関からの借入による資金調達にて対応していく方針であります。 当事業年度におきましては、主に各工場の医薬品製造装置への投資や、研究開発活動を当該方針のもと資金調達を行いました。翌事業年度におきましては、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」において公表いたしました、粉末型透析剤の製造ラインの新設及び大東工場の機能を移転集約することを目的として、岡山工場敷地内に岡山第二工場を建設する計画への投資や、透析医療のさらなる活性化と新領域への研究開発活動を推進していく予定であり、その資金調達につきましても、必要に応じ、当該方針の通り対応いたします。 なお、岡山第二工場を建設する計画の資金調達を目的として、2026年3月31日付で株式会社三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約を締結しております。 ④ 目標とする経営指標について 当社は、健全性、収益性、効率性、成長性などを総合的に勘案し、持続的かつ安定的な企業価値の向上を重視した経営を行っており、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」において、2030年度を最終年度とする経営目標として「売上高700億円」「ROE(自己資本利益率) 8%超」と掲げております。 さらに、資本コスト及び株価を意識した経営を実践し、収益性と資本効率の向上を図ることで、中長期的にPBR1倍超の実現を目指してまいります。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① 棚卸資産の評価 当社の棚卸資産の評価は、各在庫品目について滞留により破棄することが見込まれる数量を算出し、該当数量分の正味売却価額を零として評価損の金額を算出した上で、収益性の低下に基づき簿価を切り下げております。その際、当事業年度の販売数量に関する趨勢を踏まえた各在庫品目の将来の販売予測数量を重要な仮定として用いております。当該仮定として用いた販売数量に関する趨勢が変動した場合には、翌事業年度以降の医薬品部門売上原価に追加の評価損を計上する可能性があります。 ② 固定資産の減損 当社は、一部の製造設備において減損テストを実施するにあたり、回収可能価額を使用価値により測定しております。使用価値は見積将来キャッシュ・フローの割引現在価値により測定を行い、重要な仮定は、販売単価、市場規模、市場シェア及び割引率等であります。 使用価値の算定結果は、一定のリスクを反映させた上で不確実性を評価しておりますが、重要な仮定の変動により、翌事業年度以降の財務諸表において、減損損失が発生する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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