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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

日本ペイントホールディングス

NIPPON PAINT HOLDINGS CO.,LTD.4612 · Prime · 化学

アジア・オセアニア・欧米に広がるグローバル塗料メーカー。自動車、建築、工業用を中心に、CASE・着色剤等の周辺事業も展開。

概要

日本ペイントホールディングスは、1898年創業の世界最大級の塗料メーカーである。自動車用、建築用、工業用塗料などを幅広く手がけ、アジアを中心にグローバルに展開する。2024年12月期の連結売上収益は1兆6387億円、営業利益率は11.36%。持株会社体制のもと、5つの報告セグメント(日本、NIPSEA、DuluxGroup、米州、AOC)で構成され、M&Aによる事業拡大を積極的に推進している。

5つの報告セグメントで構成される事業体制

当社グループは、当社、連結子会社267社、持分法適用会社7社で構成される。報告セグメントは日本、NIPSEA、DuluxGroup、米州、AOCの5つである。日本セグメントは自動車用・汎用・工業用塗料及びファインケミカルを手がけ、日本ペイント・オートモーティブコーティングスなど製造販売子会社を通じて供給する。NIPSEAは中国、韓国、東南アジア、トルコ、インドなどで同様の事業を展開し、アジア地域でトップクラスのシェアを有する。DuluxGroupはオーストラリアを中心にDuluxブランドの汎用塗料や断熱材等を販売する。米州は北米で自動車用塗料が主力である。AOCは不飽和ポリエステルやビニルエステル等のCASE・複合材料向けスペシャリティ事業を展開する。

アジアを中心としたグローバルな地域展開

売上収益の約半分をNIPSEAセグメントが占める(2025年12月期:8874億円)。同事業はWuthelamグループとの1962年のシンガポール合弁を起点に、タイ、マレーシア、中国へ広がった。現在では韓国、台湾、フィリピン、トルコ、インドにも拠点を持つ。DuluxGroupはオーストラリアに加え欧州でも事業を展開し、Cromology等の買収により欧州建築塗料市場に参入した。米州セグメントは米国・カナダで自動車用塗料を供給する。2025年にはAOCを買収し、米国・欧州でのCASE事業を強化した。このように地域ごとに強いブランドと販売網を持ち、地産地消型のビジネスを展開している。

M&Aによる成長戦略「アセット・アセンブラー」

当社は「アセット・アセンブラー」モデルを掲げ、オーガニック成長とM&Aの両面で持続的なEPSの積み上げを目指す。M&Aでは、日本の低金利や買収側への信頼を生かし、ローリスク・グッドリターンのアセットを積み上げる。主な大型買収として、2021年のWuthelamグループとのアジア合弁事業の完全子会社化、2022年の欧州塗料メーカーCromology及びDP JUB、2023年のN.P.T.s.r.l.、2024年のカザフスタンAlina Group及びインドNippon Paint India、2025年のAOCがある。これらの買収により事業ポートフォリオを多様化し、売上収益は2012年3月期の2223億円から2025年12月期には1兆7742億円へと拡大した。

自律分散型経営と株主価値最大化

当社は持株会社として、グループ各社の独立性を尊重する「自律・分散型経営」を採用する。塗料市場の地産地消特性に対応し、各地域のマネジメントに権限を委譲する一方、ブランドや技術の共有によるシナジーを追求する。経営の基本方針は、顧客、取引先、従業員、社会への責務を果たした上で残存する株主価値(MSV)を最大化することである。P/L上では、売上は顧客、原価は取引先、人件費は従業員、金利は金融機関、税金は政府にそれぞれ対応し、それらを充足した残余が株主価値となる。MSV実現のため、PER向上につなげる資本市場との対話にも注力している。

業界の中での役割はグローバル塗料・コーティングメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.8兆円
営業利益
2,571億円
営業利益率
14.5%
純利益
1,798億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
NIPSEA8,875億円50.0%1,440億円16.2%
DuluxGroup4,052億円22.8%349億円8.6%
日本2,054億円11.6%281億円13.7%
AOC1,573億円8.9%486億円30.9%
米州1,190億円6.7%64億円5.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本主力

国内市場向けに自動車用、汎用、工業用、ファインケミカル等の塗料・コーティング事業を展開。日本ペイント・オートモーティブコーティングス等の製造販売子会社を通じて供給。

主な製品・サービス4
自動車用塗料
自動車OEM向け塗料。塗装工程での使用、高耐久・美観要求に応える。
建築用塗料(汎用)
住宅・ビル等の内外装向け、DIY向けを含む。
工業用塗料
工場設備・機械・橋梁等の防食・美観塗料。
ファインケミカル
電子材料等の高機能化学品。塗料以外の用途も含む。

02NIPSEA主力

中国、韓国、東南アジア、トルコ、インド等で自動車用、汎用、工業用、ファインケミカル塗料及びその他周辺事業を展開。アジア地域でトップクラスのシェアを有する。

主な製品・サービス2
自動車用塗料
同地域の自動車OEM・補修市場向け。
建築用塗料(汎用)
アジア各国での住宅・商業施設向け。

03DuluxGroup準主力

オーストラリアを中心に、汎用塗料、工業用塗料及びその他周辺事業(断熱材、着色剤等)を展開。Duluxブランド等で家庭用・業務用塗料を供給。

主な製品・サービス2
建築用塗料(汎用)
住宅・商業施設向け塗料。Duluxブランドで展開。
工業用塗料
防食・美観用塗料、特殊コーティング。

04米州準主力

米国を中心に自動車用、汎用、ファインケミカル塗料の製造販売。自動車OEM向けに強い。

主な製品・サービス1
自動車用塗料
北米自動車メーカー向け塗料。

05AOC副次

米国・欧州中心に不飽和ポリエステル、ビニルエステル等のCASE・複合材料向けスペシャリティ・フォーミュレーター事業を展開。建築・インフラ・輸送機器等向け。

主な製品・サービス2
不飽和ポリエステル樹脂
FRP等複合材料の原料。建築・自動車・船舶等に使用。
ビニルエステル樹脂
耐食性・耐熱性に優れる樹脂。化学プラント等向け。

製品と技術

自動車OEM向け高機能塗料

自動車用塗料は当社グループの主要製品の一つであり、日本、NIPSEA、米州の各セグメントで製造・販売される。自動車OEM向けには、塗装工程での使用に耐える高耐久性と美観要求を満たす塗料を供給する。日本セグメントでは日本ペイント・オートモーティブコーティングスが、米州ではNippon Paint Automotive Americasが手がける。中国現地メーカー向けの販売が好調で、2025年12月期のNIPSEAセグメントでは自動車生産台数の増加を受けて売上が増加した。また、補修市場向けにも製品を提供している。

建築用塗料とDuluxブランド

建築用塗料(汎用塗料)は、住宅やビルの内外装向けに広く使用される。日本セグメントでは新製品の高付加価値品を拡販するが、物価高騰による改修工事の低調で売上は減少傾向にある。一方、DuluxGroupセグメントではDuluxブランドでオーストラリアを中心に強い市場地位を持ち、製品値上げの浸透やシェア獲得により売上を維持している。欧州ではCromologyグループを通じて建築塗料を販売するが、フランス市場の軟調が影響している。NIPSEAセグメントでもマレーシア、シンガポールなどで販売数量が増加した。

工業用塗料とファインケミカル事業

工業用塗料は工場設備、機械、橋梁等の防食・美観塗料として供給される。日本セグメントでは市況低調の影響を受けつつも、製品値上げの浸透で売上を維持した。ファインケミカルは電子材料等の高機能化学品であり、塗料以外の用途も含む。日本セグメントの日本ペイント・サーフケミカルズや日本ペイントマテリアルズが関連する。また、AOCセグメントでは不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂を建築・インフラ・輸送機器向けに提供し、FRP等複合材料の原料として使用される。これらはCASE分野の一部としてグループの周辺事業を構成する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

塗料世界大手、アジア展開で高成長

当社は塗料・コーティング分野で世界有数のメーカーであり、特にアジア市場に強いプレゼンスを持つ。国内の同業他社にはクラレや東洋紡などの化学企業が挙げられるが、塗料専業では当社が圧倒的シェアを誇る。売上高は1兆6000億円超で、営業利益率は11%から14%へ改善している。海外売上比率が高く、新興国の経済成長に伴い需要が拡大している。しかし、原材料価格の変動や為替リスクが収益に影響を与える。

強み

  • 塗料で世界トップクラスの市場シェア。
  • アジア事業が成長を牽引、拠点網を活用。
  • 営業利益率が上昇、コスト管理が進む。
  • 高性能塗料で自動車向けに強い信頼を得る。

課題

  • 原油価格の上昇が塗料コストを押し上げる。
  • 海外売上高の円換算で業績が変動する。
  • 新興国メーカーとの競争が熾烈化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が日本ペイントホールディングス

時価総額で並べると、掲載9社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14063信越化学工業11.7兆円23.3倍
26367ダイキン工業6.1兆円22.1倍
34901富士フイルムホールディングス4.2兆円14.6倍
44612日本ペイントホールディングス2.7兆円18.1倍
56988日東電工2.4兆円17.6倍
63407旭化成2.3兆円14.1倍
73402東レ1.9兆円24.0倍
84188三菱ケミカルグループ1.8兆円
94452花王1.6兆円25.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

塗料専業メーカーとして創業した1898年

1898年3月、日本ペイント製造株式会社として資本金40万円で東京南品川に設立された。当時から塗料の製造販売を専業とし、1905年には大阪工場を浦江に建設、1912年には特約店会「塗料会」を発足させ、販売網の基盤を築いた。1927年11月に商号を日本ペイント株式会社と改称し、1931年には本社を大阪に移転。戦前期から国内の塗料需要に対応する体制を整えた。

上場と国内生産拠点の拡充

1949年5月に東京証券取引所に上場し、同年6月には大阪、名古屋にも上場した。戦後の復興と高度経済成長期にかけて、千葉工場(1962年)、広島工場(1967年)、愛知工場(1970年)、栃木工場(1981年)、岡山工場(1984年)、福岡工場(1993年)と次々に生産拠点を新設し、国内供給力を強化した。1968年には中央研究所を大阪府寝屋川市に新設し、技術開発の基盤を整えた。

シンガポール合弁に始まったアジア展開

1962年8月、シンガポールに合弁会社パン・マレーシャ・ペイント社(現Nippon Paint (Singapore) Company Private Limited)を設立。これがWuthelamグループとの提携の始まりであり、以降アジア各地に合弁事業を広げた。1975年にはニューヨークに現地法人を設立し米州進出、1989年にはロンドンに欧州法人を設立。1992年には中国上海市にNippon Paint (China) Company Limitedを設立し、中国市場への本格参入を果たした。

アジア合弁事業の連結子会社化を加速

2000年代に入り、アジアの合弁会社を順次連結子会社化した。2007年にタイのNippon Paint (Thailand)を、同年11月に台湾・中国のAsia Industriesを、2008年7月に韓国のNipsea Chemicalを、同年10月にフィリピンのNippon Paint Philippinesを連結対象とした。これらの動きはWuthelamグループとの関係強化を背景とし、アジア事業の一体運営を可能にした。2004年には国内販売会社5社を合併し日本ペイント販売株式会社を設立、国内流通の効率化も進めた。

Wuthelamとの完全統合と大型M&Aの連鎖

2014年、アジア合弁事業のマジョリティ持分を取得しパートナーシップを深化。2021年1月にはWuthelamグループとのアジア合弁事業を完全子会社化すると同時に、インドネシア事業を買収した。同年には欧州塗料メーカーCromology Holding SASの買収を発表(2022年完了)。続いて2022年にDP JUB、2023年にN.P.T.s.r.l.、2024年にカザフスタンAlina Group、インドNippon Paint IndiaとBerger Nippon Paint Automotive Coatingsを買収し、グローバルでの存在感を高めた。

AOC買収でCASE事業に参入した2025年

2025年3月、米国・欧州を中心に不飽和ポリエステルやビニルエステル等のスペシャリティ・フォーミュレーター事業を展開するAOC, LLCを傘下とするLSF11 A5 TopCo LLCを買収した。これにより報告セグメントにAOCが追加され、塗料・コーティングに加え、接着剤、密封剤、エラストマー(CASE)や複合材料向け事業へ領域を拡大。当セグメントの売上収益は1572億円、営業利益485億円を計上し、グループ全体の収益基盤を強化した。

年表34件を開く

1890年代

  • 1898年3月創業日本ペイント製造株式会社として、資本金40万円をもって東京南品川に設立

1900年代

  • 1905年8月大阪工場を大阪浦江に建設(現大阪事業所の場所)

1910年代

  • 1912年9月創業塗料会発足(特約店会の始まり)

1920年代

  • 1927年11月商号を「日本ペイント株式会社」と改称

1930年代

  • 1931年11月本社を大阪に移す

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場(1961年10月 市場第一部に指定)
  • 1949年6月上場大阪証券取引所、名古屋証券取引所(2013年12月8日上場廃止)に上場

1960年代

  • 1962年8月シンガポールに合弁会社「パン・マレーシャ・ペイント社」(現Nippon Paint (Singapore) Company Private Limited)(現連結子会社)を設立
  • 1962年9月千葉工場建設
  • 1967年5月広島工場建設
  • 1968年7月中央研究所(大阪府寝屋川市)新設

1970年代

  • 1970年10月愛知工場建設
  • 1971年2月大阪府にアメリカのビー・ケミカル社との合弁会社「日本ビー・ケミカル株式会社」を設立
  • 1975年12月創業ニューヨークに「日本ペイント(アメリカ)社」を設立

1980年代

  • 1981年7月栃木工場建設
  • 1984年5月岡山工場建設
  • 1989年12月創業ロンドンに「Nippon Paint (Europe) Ltd.」を設立

1990年代

  • 1990年3月アメリカ デラウェア州に「Nippon Paint (USA) Inc.」(現連結子会社)を設立
  • 1991年3月本社新社屋完成
  • 1992年12月上海に「Nippon Paint (China) Company Limited」(現連結子会社)を設立
  • 1993年3月福岡工場建設
  • 1995年4月創業アメリカ オハイオ州に「NPA Coatings Inc.」(現Nippon Paint Automotive Americas, Inc.)を設立
  • 1995年6月創業イギリス スウィンドンに「NP Automotive Coatings (Europe) Ltd.」を設立
  • 1999年4月創業「日本ペイント工業用コーティング株式会社」を設立
  • 1999年7月東京センタービル完成(東京事業所内)

2000年代

  • 2002年4月大日本インキ化学工業株式会社(現DIC株式会社)との合弁会社「日本ファインコーティングス株式会社」を設立
  • 2004年4月創業販売会社5社を合併し、「日本ペイント販売株式会社」を設立
  • 2004年11月「日本ペイントマリン株式会社」(現連結子会社)が海外子会社4社を設立
  • 2006年10月創業アメリカ イリノイ州に「NB Coatings, Inc.」(現Nippon Paint Automotive Americas, Inc.)を設立
  • 2007年1月M&Aタイの合弁会社「Nippon Paint (Thailand) Company Limited」を連結子会社化
  • 2007年11月M&A台湾,中国の合弁会社「Asia Industries, Ltd.」(現Nippon Paint Coatings (Taiwan) Co., Ltd.)を連結子会社化
  • 2008年7月M&A韓国の合弁会社「Nipsea Chemical Co., Ltd.」を連結子会社化
  • 2008年10月M&Aフィリピンの合弁会社「Nippon Paint Philippines, Inc.」(現Nippon Paint (Coatings) Philippines, Inc.)を連結子会社化
  • 2009年10月大阪物流センター完成(大阪事業所内)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC > WACC(3年以内)買収から3年以内まで3年以内でROIC>WACC

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    株主価値最大化(MSV)

    顧客、取引先、従業員、社会への責務を果たした上で残存する株主価値の最大化を経営の唯一のミッションとする。

  2. 02

    アセット・アセンブラーモデルの推進

    オーガニック成長とインオーガニック(M&A)の両面でEPSを持続的に積み上げ、PER向上を通じてMSVを実現する。

  3. 03

    自律・分散型経営の活用

    各地域の市場特性に精通したパートナー会社が自律的に成長し、グループ全体でブランドや技術を共有することでシナジーを創出する。

  4. 04

    積極的なM&Aの継続

    手堅い成長市場、競争優位性、初年度からのEPS貢献と3年以内のROIC>WACCを条件に、ボルトオン型やアセット取得型M&Aを推進する。

  5. 05

    サステナビリティへの取り組み

    5つのグローバルチーム(環境・安全、人とコミュニティ、イノベーション、ガバナンス、調達)がビジネスと連携し、代表執行役直下で推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で38,481人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,045万円で、9期前と比べて+34.5%平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は11.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月16,872
2017年12月20,257
2018年12月20,244
2019年12月77743.014.625,970
2020年12月83242.713.427,318
2021年12月89843.611.630,247
2022年12月1,07241.18.533,763
2023年12月97741.810.634,393
2024年12月1,08442.410.838,562483
2025年12月1,04542.611.338,481668

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.5%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)76.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社28(国内 9 / 海外 19、うち連結子会社 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
NIPSEA — Nippon Paint (H.K.) Company Limited (中国ほか)372億円
米州 — Dunn-Edwards Corporation (アメリカ)216億円
DuluxGroup — DuluxGroup Limited (オーストラリアほか)215億円
AOC — LSF11 A5 TopCo LLC (アメリカほか)113億円
日本 — 日本ペイントコーポレートソリューションズ㈱(大阪府大阪市 ほか)111億円
日本 — 日本ペイント・オートモーティブコーティングス㈱(大阪府枚方市 ほか)8,970百万円
NIPSEA — PT Nipsea Paint and Chemicals (インドネシア)1,078百万円
東京本社 — 東京都港区56百万円
全社(共通)
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Nipsea International Limited
    香港,中国 · その他の関係会社
    議決権55.5%
  • 国内
    日本ペイントコーポレートソリューションズ株式会社
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
    大阪府枚方市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイント株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイントマリン株式会社(注)1
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ペイントマテリアルズ株式会社(注)1
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Guangzhou Nippon Paint Co., Ltd.(注)1
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nippon Paint (Chengdu) Co., Ltd.(注)1
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nippon Paint (China) Company Limited(注)1
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Neave Limited
    香港,中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社16社を開く
  • Nippon Paint (H.K.) Company Limited(注)1、4香港,中国100%
  • Nippon Paint (India) Private Limitedインド100%
  • Nippon Paint (Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア100%
  • Paint Marketing Co. (M) Sdn. Bhd.マレーシア100%
  • Nippon Paint (Singapore) Company Private Limitedシンガポール100%
  • Nippon Paint Holdings SG Pte. Ltd.シンガポール100%
  • Nipsea Technologies Pte. Ltd.シンガポール100%
  • Nipsea Chemical Co., Ltd.韓国100%
  • Nippon Paint Coatings (Taiwan) Co., Ltd.台湾,中国100%
  • Nippon Paint (Thailand) Company Limitedタイ100%
  • Betek Boya ve Kimya Sanayi Anonim Sirketiトルコ100%
  • Nippon Paint Turkey Boya Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketiトルコ100%
  • DuluxGroup Limited (注)3、4オーストラリア100%
  • Nippon Paint (USA) Inc.アメリカ100%
  • LSF11 A5 TopCo LLC(注)3アメリカ100%
  • Nippon Paint (Sabah) Sdn. Bhd.マレーシア49%
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • SGNIPPON PAINT (SINGAPORE) COMPANY PRIVATE LIMITED
  • SGNippon Paint Holdings SG PTE. LTD.
  • INNIPPON PAINT (INDIA) PRIVATE LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業創出新技術先導研究プログラム次世代産業用ソフトロボットの実現に向けた革新的MR材料×駆動機構の融合研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-23
    700万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1.8兆円営業利益2,571億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.3%、利益が+38.1%。

売上高
+8.3%
1.8兆円
営業利益
+38.1%
2,571億円
純利益
+42.8%
1,798億円
営業利益率
14.5%
前期比 +3.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2.0兆円1.8兆円
営業利益2,830億円2,571億円
純利益1,890億円1,798億円
1株あたり配当¥17¥17

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.0兆円、営業利益は1,523億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+20.1%、営業利益は+25.7%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.3334910.6253
2023年2Q0.3648813.5356
2023年3Q0.3947912.2325
2023年4Q0.36251
2024年1Q0.3842711.1303
2024年2Q0.4351812.0360
2024年4Q0.8291711.2596
2025年2Q0.851,21214.2875
2025年4Q0.921,35914.7923
2026年2Q1.021,52314.91,052

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年3月期からの15期で、売上は2,223億円から1.8兆円へ8.0倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。売上は9期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年3月0.22202123
2013年3月0.23330200
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2014年3月0.26468322
2015年3月0.264931,815
2016年3月0.54746300
2016年12月0.47771348
2017年12月0.61878493
2018年12月0.63891454
2019年12月0.69795367
2020年12月0.77894439
2021年12月1.00865676
2022年12月1.311,045794
2023年12月1.441,6151,185
2024年12月1.641,8621,80111.41,259
2025年12月1.772,5712,50614.51,798

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1.8兆円のうち、営業利益として残るのは2,571億円14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,798億円、売上の10.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.7%1.0兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.3%5,026億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%2,571億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.2pt
14.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.7pt
10.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.7pt
10.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2025年12月期は営業CFが1,875億円、投資CFが−3,220億円で、差し引きのフリーCFは−1,345億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は4,243億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年3月225−37−119188351
2013年3月318−69−187249428
2014年3月269−72−210197438
2015年3月344−870853−526787
2016年3月631−53−2475781,083
2016年12月779−427−863521,357
2017年12月765−1,003−89−2381,019
2018年12月615−374622411,296
2019年12月921−3,5282,540−2,6071,233
2020年12月876−3546095222,321
2021年12月674−1,024−623−3501,388
2022年12月1,124−1,6511,458−5272,426
2023年12月1,898−1,160−3877382,896
2024年12月1,674−1,481−3741932,883
2025年12月1,875−3,2202,547−1,3454,243

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年12月期の総資産は4.0兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.8兆円で、自己資本比率は44.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2012年3月0.270.150.1349.7
2013年3月0.290.170.1256.0
2014年3月0.320.210.1260.0
2015年3月0.810.590.2259.2
2016年3月0.790.570.2259.3
2016年12月0.820.470.3557.2
2017年12月0.930.510.4155.2
2018年12月0.950.520.4354.5
2019年12月1.480.550.9337.4
2020年12月1.610.571.0535.2
2021年12月1.960.961.0049.1
2022年12月2.441.151.2947.0
2023年12月2.711.361.3550.1
2024年12月3.071.591.4651.8
2025年12月4.021.802.1944.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
4,243億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,778億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中27位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.6%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
14.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
8.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,140で、1年前と比べて+9.1%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥1,140-5.0%1ヶ月-5.9%1年+9.1%時価総額2.7兆円
過去52週の値幅
安値¥949.6高値¥1,282.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)14.0倍
PBR1.32倍
配当利回り1.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月17日から上昇を開始し、7月29日には1237円の高値をつけましたが、その後はもみ合いが続き、8月21日には1201円で取引を終えています。1か月で約5.8%上昇し、年初来では+13.3%です。25日移動平均線(1195円)をほぼ同水準で推移しており、方向感は定まっていません。RSIは48.3と中立圏にあります。8月19日に1166円まで下落しましたが、その後は持ち直しています。出来高は7月末から減少傾向にあり、様子見姿勢が強まっています。52週高値1282.5円にはあと約6%の水準にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 48/100)

PER 19.04倍は業界平均17.76倍をやや上回り、PBR 1.39倍は平均1.41倍とほぼ同水準。ROE 10.6%は良好で収益性は高いが、配当利回り1.42%は平均2.66%を大きく下回る。配当性向87.3%と高いものの利回りが低く、株主還元の効率に課題。割高感はないが割安でもない。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍17.8倍
PER (予想)14.0倍
PBR1.32倍1.41倍
ROE10.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、M&Aによる成長戦略の持続性と、原材料価格高騰や需要変動に対する収益性の安定性である。強気派は、アジア市場の成長や買収した企業の収益貢献により、売上高・利益が拡大するとみる。一方、弱気派は、のれん償却や統合リスク、塗料市場の成熟による価格競争の激化を懸念する。また、持株会社体制によるガバナンスの複雑さや、為替変動の影響も論点となる。

プラスに働く材料7
  • 売上高の成長軌道

    2024年12月期売上高は1兆6387億円と過去最高を更新

  • 営業利益率の改善

    2025年12月期の営業利益率は14.49%と大幅改善を見込む

  • アジア需要の拡大

    アジアでの自動車・建築需要の増加が追い風

  • 2025/12期営業利益2,571億円、前期比38.1%増決算発表後影響

    営業利益は709億円増の2,571億円、増益率は38.1%

  • 純利益1,798億円、前期比42.8%増通年影響

    純利益は539億円増の1,798億円

  • 予想PER15.5倍、実績20倍から大幅改善決算発表後影響

    フォワードPERは15.5倍と実績比4.5pt低下

  • 売上高1兆7,742億円、過去最高通年影響

    売上高は前期比1,355億円増の1兆7,742億円

マイナスに働く材料7
  • M&Aの統合リスク

    大型買収ののれん償却が利益を圧迫する可能性

  • 原材料高の影響

    原油価格高騰による原材料費上昇が利益率を悪化させ得る

  • 市場の成熟

    先進国での需要頭打ちで価格競争が激化

  • 実績PER20倍、割高水準で調整リスク継続影響

    実績PER20倍、PBR1.54倍とバリュエーションは高め

  • 売上高増収率8.3%、前期13.6%から鈍化決算発表後影響

    増収率は前期比5.3pt低下

  • 外国人保有81.23%と極めて高水準継続影響

    外国人比率81.23%は高く、海外市場の影響を受けやすい

  • 配当利回り1.35%と低水準継続影響

    配当利回り1.35%は投資家の選別要因

次の決算で確かめる点
アジア売上高
成長戦略の要となる地域の需要動向を確認するため
営業利益率
原材料高と価格転嫁のバランスを見る指標
のれん償却費
M&Aの成果と負担を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり17で、前期から+6.7%いまの株価に対する利回りは1.49%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥17
1株あたり
配当利回り
1.49%
いまの株価に対して
配当性向
87.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月862.0
2017年12月85.070.3
2018年12月97.141.6
2019年12月90.0119.4
2020年12月90.040.2
2021年12月1011.11298.7
2022年12月1110.086.4
2023年12月1427.3200.6
2024年12月157.173.9
2025年12月166.787.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥17

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ21,984人。区分でいちばん多いのは外国法人81.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.0%を占め、残る87.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人58.772.779.780.282.581.2
金融機関30.019.712.912.510.610.6
個人・その他5.43.83.83.73.64.7
事業法人5.03.32.92.62.52.4
自己株式1.40.90.90.90.91.8
証券会社0.80.50.71.00.81.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Nipsea International Limited (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)54.55
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.32
03Fraser (HK) Limited (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.59
04UBS AGLB Seg AC Untradable Shares (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.58
05BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.46
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.87
07HSBC - Fund Services Clients A/C 500 (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.10
08日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.96
09明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.75
10The Bank Of New York Mellon 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+65%、1株純資産は15期で+51%。直近期のROEは10.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年3月475149.313.524.3
2013年3月7660913.512.417.7
2014年3月12274618.112.824.8
2015年3月6501,49653.86.833.9
2016年3月941,4646.326.730.3
2016年12月1081,4637.429.462.0
2017年12月3131910.123.270.3
2018年12月283248.826.641.6
2019年12月233456.849.3119.4
2020年12月273547.882.840.2
2021年12月294098.842.61298.7
2022年12月344897.530.786.4
2023年12月505789.522.6200.6
2024年12月546778.519.173.9
2025年12月7777510.613.787.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額958百万円。

氏名役職年齢保有株数
若月雄一郎取締役 代表執行役共同社長60225,110
ウィー・シューキム取締役 代表執行役共同社長66145,000
ゴー・ハップジン取締役会長73
原壽取締役79134,289
アンドリュー・ラーク取締役5713,900
リム・フィーホア取締役6764,300
三橋優隆取締役6890,589
諸星俊男取締役73110,589
中村昌義取締役71123,789
井上由理常務執行役 GC645,705

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役3630663221
社外取締役78620829542

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で日本ペイントホールディングスを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,430字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社267社、持分法適用会社7社で構成されており、塗料・コーティング事業として自動車用、汎用、工業用、ファインケミカル及びその他塗料の製造・販売を、その他周辺事業として断熱材、CASE※、着色剤等の製造・販売を主な事業としております。 ※ CASE(Coatings, Adhesives, Sealants and Elastomers):コーティング剤・接着剤・密封剤・エラストマー 当社は、アジア地域での塗料事業を拡大するべく、Wuthelam社と1962年にアジア販売代理店として提携し、シンガポールで合弁事業を開始しました。その後、タイやマレーシア、中国等アジア各国へもWuthelamグループとの合弁事業(以下、併せて「本件対象合弁事業」と総称します。)を通じて順次進出し、アジア地域でトップクラスのシェアを獲得してきました。2014年にはアジア事業の一層の拡大を図るべく、当社が本件対象合弁事業のマジョリティ持分を取得し、両社のパートナーシップ関係を更に深めてまいりました。2021年1月25日にWuthelamグループとのアジア合弁事業の100%化並びにWuthelamグループのインドネシア事業の買収を、2024年1月17日にカザフスタンの塗料・塗料周辺製品メーカーAlina Group LLPの買収を、2024年11月16日にインドの塗料メーカーNippon Paint (India) Private Limited並びにBerger Nippon Paint Automotive Coatings Private Limitedの買収をそれぞれ完了しました。また、アジア地域以外では、2022年1月20日に欧州塗料メーカーCromology Holding SAS(以下「Cromology」という。)の買収を、2022年5月31日に欧州塗料メーカーDP JUB delniska druzba pooblascenka d.d.の買収を、2023年7月5日に欧州塗料周辺製品メーカーN.P.T.s.r.l.の買収を、2025年3月3日に米国・欧州を中心に事業を展開するスペシャリティ・フォーミュレーター※であるAOC, LLCをはじめとした企業群を傘下とするLSF11 A5 TopCo LLCの買収をそれぞれ完了しております。 ※ 建築物・インフラ設備・輸送機器・船舶等で使用されるCASEや着色剤、複合材料等のコーティング周辺製品向けに、不飽和ポリエステルやビニルエステル等の配合設計・製造・販売を行う企業 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 当社及び当社の関係会社の事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載のとおりであります。 連結子会社   持分法適用会社 - 日本 - 日本ペイントコーポレートソリューションズ株式会社 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社 日本ペイント株式会社 日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社 日本ペイントマリン株式会社 日本ペイントマテリアルズ株式会社 その他13社 - NIPSEA - Guangzhou Nippon Paint Co., Ltd.(中国) Nippon Paint (Chengdu) Co., Ltd.(中国) Nippon Paint (China) Company Limited Neave Limited(香港,中国) Nippon Paint (H.K.) Company Limited(香港,中国) Nippon Paint (India) Private Limited Nippon Paint (Malaysia) Sdn. Bhd. Paint Marketing Company (M) Sdn. Bhd.(マレーシア) Nippon Paint (Singapore) Company Private Limited Nippon Paint Holdings SG Pte. Ltd.(シンガポール) Nipsea Technologies Pte. Ltd.(シンガポール) Nipsea Chemical Co., Ltd.(韓国) Nippon Paint Coatings (Taiwan) Co., Ltd. Nippon Paint (Thailand) Company Limited Betek Boya ve Kimya Sanayi Anonim Sirketi(トルコ) Nippon Paint Turkey Boya Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi その他119社 - DuluxGroup - DuluxGroup Limited(オーストラリア) その他78社 - 米州 - Nippon Paint (USA) Inc. その他7社 - AOC - LSF11 A5 TopCo LLC その他24社   - 日本 - 2社 - NIPSEA - Nippon Paint (Sabah) Sdn. Bhd.(マレーシア) その他3社 - DuluxGroup - 1社 ≪日本≫ 当セグメントでは、自動車用塗料・汎用塗料・工業用塗料・ファインケミカル等の塗料・コーティング事業を行っております。 当社が直接保有する連結子会社は日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社、日本ペイント株式会社、日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社ほか4社あり、塗料製造販売会社5社、輸出入専門商社1社、日本ペイントグループ国内事業会社各社の支援会社1社となっております。 このほか、当社が直接保有する連結子会社の傘下には連結子会社13社、持分法適用会社2社があります。 ≪NIPSEA≫ 当セグメントでは、中国・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・その他東南アジア諸国及びトルコ、インド等において、自動車用塗料・汎用塗料・工業用塗料・ファインケミカル等の塗料・コーティング事業及びその他周辺事業を行っております。 当社が直接保有する連結子会社はNippon Paint (China) Company Limitedほか15社、持分法適用会社は1社があり、塗料製造販売会社12社、塗料販売会社3社、事業統括会社1社、研究開発会社1社となっております。 このほか、当社が直接保有する連結子会社の傘下には連結子会社119社、持分法適用会社3社があります。 ≪DuluxGroup≫ 当セグメントでは、汎用塗料・工業用塗料等の塗料・コーティング事業及びその他周辺事業を行っております。 当社が直接保有する連結子会社DuluxGroup Limitedを統括会社とし、その傘下に連結子会社78社、持分法適用会社1社があり、製造販売会社17社、販売会社28社、製造会社14社、その他持株会社等20社となっております。 ≪米州≫ 当セグメントでは、自動車用塗料・汎用塗料・ファインケミカル等の塗料・コーティング事業を行っております。 当社が直接保有する連結子会社は、Nippon Paint (USA) Inc.であり、統括会社の機能を有しております。 このほか、当セグメントには連結子会社7社があり、自動車用塗料の製造販売会社6社、汎用塗料の製造販売会社1社となっております。 ≪AOC≫ 当セグメントでは、その他周辺事業を行っております。 当社が直接保有する連結子会社は、LSF11 A5 TopCo LLCであり、統括会社の機能を有しております。 このほか、当セグメントには連結子会社24社があり、製造販売会社3社、販売会社4社、製造会社7社、その他持株会社等10社となっております。
経営方針・対処すべき課題4,130字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において予測できる事情を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (1)経営方針、経営戦略等 ① 会社の経営の基本方針 当社は、顧客、取引先、従業員、社会などへの責務を果たした上で残存する株主価値の最大化(MSV)を経営上の唯一のミッションとしております。 例えば、下図の通り、P/L(損益計算書)項目をステークホルダーとの関係で対比させると、売上収益は顧客、製造・販売費は取引先、人件費は従業員、金利は金融機関、税金は政府にそれぞれ対応します。MSVにおいては、まず全てのステークホルダーに対するそれぞれの責務を充足することが大前提となります。なお、「責務の充足」には法的な契約だけでなく、社会的、倫理的責務も含まれており、サステナビリティの概念も包含されています。そして、各ステークホルダーへの責務を果たした上で残存する価値を最大化し、株主に報いることがMSVです。各ステークホルダーへの責務は上限がありますが、残存する株主価値には上限がありません。 ② 経営モデル「アセット・アセンブラー」 「アセット・アセンブラー」モデルは、オーガニック、インオーガニックの両方にわたる「持続的なEPSの積み上げ(Sustainable EPS Compounding)」を目指すものです。 マクロ経済の先行きは今後も不透明であるとの前提に立ち、グローバルに今なお存在するローリスク・グッドリターンであるアセットを積み上げていきます。また、日本円が持つ低金利の優位性のみならず、日本企業が買収側に立つことへの信頼感なども含めた「日本の優位性」をM&Aでは生かしていきます。 このようなオーガニック、インオーガニックの両方にわたってEPSを安全に、安定的に積み上げる「アセット・アセンブラー」モデルに対して、資本市場からの理解・評価を獲得していくことによって、PERの向上へとつなげ、MSVの実現を目指します。そして、買収したアセットのポテンシャルを最大限に引き出すことで、オーガニックでも成長を加速し、それがまた新たなアセットを呼び込むという好循環を作り出すことで、株主価値のアップサイドを無限に追求していきます。 ・アセット・アセンブラー https://www.nipponpaint-holdings.com/about/asset_assembler/ ③ 経営体制「自律・分散型経営」 アセット・アセンブラーを構成する重要な要素である「自律・分散型経営」は、優秀なタレントやブランドの集合体をもたらす当社の強みの一つです。塗料市場には「地産地消」という特徴があるため、持株会社である当社が中央集権的にグループ全体を統制するよりも、各地域の市場特性を深く理解し、MSVを熟知しているパートナー会社のマネジメントが、グループ間で有機的な連携・協働を進め、自律的(Autonomous)に成長していく経営体制を志向しています。 単独でも強いものが、グループ内のブランドやノウハウ・技術を共有することで想定以上のシナジーが期待できます。それは決して欧米型の標準化やコスト・カット・シナジーではありませんが、ローカル色の強い業界にあって各社の強みを最大限生かせる経営体制であり、だからこそ当社グループへの参画を希望する会社も増加すると見込んでいます。 ④ 中長期的な会社の経営戦略・財務目標 当社は2024年4月、「アセット・アセンブラー」モデルの優位性を改めて見直し、オーガニックとインオーガニックにわたる「持続的なEPSの積み上げ(Sustainable EPS Compounding)」に焦点を当てた「中期経営方針」を発表し、毎年定期的にアップデートしています。オーガニックには各地域・事業にフォーカスした戦略執行で売上成長と利益率改善の双方を追求していく一方、インオーガニックには安全かつ継続的にEPSを積み上げるM&Aを志向しています。併せて、EPSの積み上げ能力や実績に対する資本市場からの信認の獲得を通じて「PERの向上」につなげることでMSVの実現を目指します。 当社グループの中期経営方針の詳細は、以下の当社ホームページにおいて公開しております。 ・中期経営方針 https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/management_policy/management_plan/ ⑤ 主要な地域・事業における中長期的な取り組み 上記中期経営方針の達成に向けて、各地域・事業にて成長戦略を推進しています。主要な地域・事業の取り組みや業績は、以下の当社ホームページにおいて公開しております。 ・統合報告書 https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/library/annual_report/ ・アセット運用報告 https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/library/asset_management_report/ ・説明会資料・動画 https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/library/materials/ (2)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 経営環境 グローバルの塗料市場は成長産業であり、過去の傾向から判断しても、人口の増加につれて塗料の需要も着実な増加が見込まれます。また、一般的な化学産業のように市況の大きな変動はなく、安定した成長が見込まれるという特徴があります。 世界人口は、国際連合の発表によれば今後60年間で82億人から103億人への増加が見込まれます。特に、アフリカやインド、米国、アジア地域が成長のけん引役となる見通しです。 なお、足元の状況としては、建築用市場は先進国や中国を中心に前期並みの推移を見通すとともに、中国を除くアジア各国においては塗り替え需要の拡大などによる成長が見込まれており、人口増加や都市化率の高まりなどを背景に今後も塗料市場は堅調な成長を遂げるものと予想しております。 ・グローバル市況データ https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/results/market/ ② 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の経営環境を踏まえ、当社は持続的な成長を通じてMSVを達成するため、以下の課題に取り組んでまいります。 (a)積極的なM&Aの継続 「アセット・アセンブラー」モデルのもと、当社が現在、塗料・周辺分野でM&Aを推進しているのは、リスク・リターンの優位性が高い市場であるためです。 塗料市場の過半を占める建築用市場は地産地消のビジネスであり、原材料の調達や消費者の嗜好、販売ネットワーク、環境規制に至るまで、国や市場ごとにビジネスモデルが大きく異なります。また、塗料は代替製品の脅威が低いことに加え、特に建築用塗料においては地域特性が強いことから、①強いブランド力、②充実した流通網、③現地に精通したオペレーションの確立などが成功の鍵となります。したがって、これらをベースに市場シェアNo.1を獲得すれば、競合他社による逆転は容易ではなく、No.1の会社は市場シェアを更に伸ばして収益を享受できるなど、好循環サイクルを生み出すことが可能です。 「アセット・アセンブラー」モデルにおける当社グループのM&Aにおいては、①手堅い成長が見込まれる市場に位置すること、②競争優位性(マネジメント、マージン、キャッシュ・フローなど)を有すること、③初年度からのEPSへのプラス貢献や3年以内でROIC>WACCとなるバリュエーションが見込まれることを重視しています。当面は化学領域において十分な買収機会があると考えており、「ボルトオン」型、「アセット取得」型ともにシナジーを積極的に追求しています。2014年以降に当社が買収した主要パートナー会社のパフォーマンスは、当社プラットフォームを通じてブランド力などの経営リソースを取り入れることで着実な成長が継続しています。 今後もM&A案件の成功実績(トラックレコード)を数多く積み上げることで、M&A対象企業に対して、当社グループ傘下に入ることのメリットを幅広く伝えていく一方、株式市場に対しても、当社が今後も継続的に高いEPS成長が可能な企業であるという期待値を醸成していきます。 なお、当社グループのM&Aの詳細は、以下の当社ホームページにおいて公開しております。 ・M&A戦略 https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/management_policy/ma-strategy/ (b)サステナビリティへの取り組み 本社主導ではなく、サステナビリティとビジネスとの結び付きをより一層強化する自律的なチームを構成しております。代表執行役共同社長の直下に、マテリアリティをベースとした5つのグローバルチーム「環境&安全」「人とコミュニティ」「イノベーション」「ガバナンス」「調達」を構成し、5人のビジネスリーダーが中心となりながら、グローバルで取り組みを進めています。 サステナビリティに関するガバナンスの観点では、各リーダーは代表執行役共同社長に向けてダイレクトにレポートし、代表執行役共同社長はその進捗や提案を取締役会に随時報告することで、取締役会がサステナビリティを監督しています。 なお、当社グループのサステナビリティの詳細は、以下の当社ホームページにおいて公開しております。 ・サステナビリティ https://www.nipponpaint-holdings.com/sustainability/
事業等のリスク16,928字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、グローバルで塗料・コーティング事業を行っており、リスクを適切に把握し管理することが、事業の持続的成長に不可欠と考えており、内部統制システム基本方針に基づき、リスクマネジメント体制を整備しております。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末において判断したものです。 (1)リスクマネジメント体制 当社グループは、「アセット・アセンブラー」モデルに基づき、当社グループの地域又は事業グループごとの会社群(以下「パートナー会社グループ」という。)のリスクマネジメントを各パートナー会社グループの自律的な事業経営の一部として分散管理する体制を運用しております。このリスクマネジメント体制の最上位責任者である代表執行役共同社長は、その活動状況を定期的に当社取締役会に報告し、当社取締役会は、当社グループの経営や事業の遂行に伴う重要リスクの管理状況を監督しております。 上記のリスクマネジメントは、「グローバルリスクマネジメント基本方針」に基づき、パートナー会社グループによるリスクの自主点検を通じた自律的な活動を基本としています。パートナー会社グループは毎年、自らの改善点とその改善計画・リードタイムの明確化、及びリスクベースアプローチによる重要リスクの特定を行い、代表執行役共同社長へ報告します。代表執行役共同社長は、これらの報告に基づきグループ全体のリスクマネジメントの状態を把握した上で、地域・事業ごとの重要な経営会議体へ参加し、実効的な事業進捗のモニタリング及び適正かつ継続的なリスク対応指示を行っております。それらの内容を当社取締役会と適時共有することにより、当社は、重要なグループリスクへの対応を踏まえた適切な経営戦略の策定を行っております。 また、当社の監査部は、パートナー会社グループがリスクの自主点検を通じて行った内部統制システムに係る重要リスク評価の分析を行い、監査委員会及び代表執行役共同社長への結果報告を行っております。さらに、「Audit on Audit」によるグループ監査体制のもと、主要なパートナー会社の内部監査部門責任者に対しても分析結果を共有し、各地の内部監査計画に反映させることにより当社グループのリスクマネジメント体制の実効性を監視しています。これにより、当社はリスク管理の透明性と信頼性を高め、必要な改善策を迅速に講じることが可能となっています。 (2)事業展開に関するリスク ① 市場環境変動のリスク 当社グループは、塗料、及びその周辺製品を、建物、自動車、金属製品、構造物、電気機械、船舶等の幅広い業界で製造・販売し、また、中国含むアジアを中心に、日本、豪州、米州、欧州で事業を展開しています。当社グループの経営成績及び財政状態は、当社グループが製造・販売活動を行う世界各国・地域の経済情勢や金融市場動向の影響を受ける可能性があります。近年、世界各地における地政学上の問題、世界的なインフレ懸念や金融引き締めによる景気減速、自然災害等により、サプライチェーンの混乱や、塗料需要・原材料市況の変動等、事業環境の不確実性が高まっております。とりわけアジア、特に中国は重要な事業地域であるため、中国経済の変動や政治的な動向の影響を受けやすい傾向にあります。中国の不動産市況や規制状況が予想以上に厳しくなった場合には、当社グループの事業へ影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、M&Aによる地理的な新規市場への展開や抗ウイルス製品、環境配慮型製品の開発・販売による新規需要開拓、各地におけるブランドの強化、サプライヤー動向のモニタリング、グループ全体での供給・調達能力の拡大など、グループ全体での取り組みにより持続的な成長を図ってまいりますが、仮に当社グループの予測を超えた事業環境の悪化が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ② 販売価格動向に関するリスク 当社グループは、原材料調達価格や顧客のニーズ、及び競合他社の動向等を勘案して販売価格を設定しております。原材料価格変動の影響を軽減するため、原材料価格のモニタリングによる随時交渉、調達先の多様化や戦略的な選定、原材料価格変動の影響を受けにくい代替材料の評価・導入などに取り組んでおりますが、原材料価格の高騰が当社収益に与える影響を軽減できる保証はありません。また、先進技術を活かした製品の開発や販売チャネル支援の強化や新規チャネルの開拓による競争優位性の維持・向上に取り組んでおりますが、競争要因等により、原材料価格の上昇の影響を製品価格に転嫁できない可能性や、転嫁に遅れが生じる可能性があります。このようなリスクが顕在化した場合には、当社グループの収益性が損なわれ、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ③ 海外活動に関するリスク 当社グループは、海外展開を積極的に進め、多国籍企業として事業を展開しており、2025年度の海外売上収益(セグメント間取引消去後)比率は約90%に達しております。当社の海外での事業活動に関して想定されるリスクとしては、主として以下のようなものが考えられます。これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 (a)為替や物価水準の変動リスク 当社グループの海外子会社の財務諸表は外貨建てで作成され、連結財務諸表作成時に期中または期末日の為替レートで円換算しております。そのため、現地での業績に大きな変動がない場合でも、日本円に対する為替相場の変動やハイパーインフレーション時の物価変動を財務諸表に反映させる超インフレ会計適用により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、海外子会社を通じて製造・販売活動をグローバルに展開しており、世界各地に拠点を有しております。当社グループでは多くの製品の製造・販売については地産地消といった特徴があるため、為替相場の変動が当社グループ製品の競争力に与える影響は大きくないと考えておりますが、製造・販売拠点における為替相場の変動は価格競争力に影響を及ぼす可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (b)政治・経済状況の変化などに伴うリスク 当社グループが事業展開する各国・地域において、法律・規制の変更、政治・経済状況の急激な変化、テロ・戦争・災害・パンデミック等による社会的・政治的混乱など、予測し難い事態が生じる可能性があります。これにより、原材料の調達難や価格の急激な高騰、製造拠点の操業停止、物流の遮断による製造・出荷の停止等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。特に、当社グループの売上の重要な部分はアジアに依拠しており、とりわけ中国における売上が占める割合が大きいため、中国の経済・政治状況等が、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (c)海外の法規制の遵守に関するリスク 当社グループは、当社グループが事業活動を行っている国及び地域における環境規制、製造物責任、労働安全衛生、労使関係、海外投資規制、外資規制、国家安全保障、消費者保護、競争政策、税制、贈収賄規制及び輸出管理規制等に関連する様々な法令の対象となっております。これらの法令に違反した場合、当社グループは民事上、刑事上、又は規制上の罰則等が科せられたりすることによって、当社グループの財政状態及び経営成績等、ひいては当社のブランドイメージ及び社会的信用に影響を与える可能性があります。 (d)その他のリスク 海外での事業活動においては、上記(a)ないし(c)に記載しているリスクの他にも、商慣習の違い、労働争議の可能性を含む現地の労働条件や優秀な経営人材・技術者・その他の人材確保に関するリスクが存在しております。当社は、グループ会社の自主性と自律性を重視する経営方針に基づき、権限を大幅に委譲することで、現地に精通した人材を確保し、各国・地域の法律・規制、労働、及び商習慣へ適切に対応できるよう努めておりますが、これらのリスクを全て把握し、適切に対応できる保証はありません。これらのリスクが顕在化した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。また、当社グループが海外において新規市場の参入や新規事業の展開を行うにあたって、想定以上のコストを要する場合や、海外子会社の経営管理を実効的に行うことができない場合にも、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ④ 原材料動向に関するリスク (a)原材料の調達リスク 当社塗料は原材料に占める汎用品の比率が高く、塗料以外の用途において需要が急拡大した場合に、原材料の入手が困難となる可能性があります。また、経済安全保障に対する各国の関心の高まりが資源の囲い込みに発展し、一部の原材料の調達が困難となる可能性もあります。さらには海上輸送や港湾でのコンテナ取扱の混乱により、原材料の国際物流が滞る可能性があります。こうした原材料の調達制限により、顧客への供給責任を果たせなくなってしまうリスクがあります。 当社グループでは、こうした事態に備え、天災や事故等の発生時の影響を最小限に抑えるため、日頃から原材料の互換化、複数社からの購買、購買先地域の分散を進めることにより安定した原材料調達を目指しておりますが、これらの手法によっても原材料メーカーの生産活動の停止やサプライチェーンの寸断の影響を完全に除去できるわけではなく、原材料の調達難による製品供給の遅延等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 (b)原材料の価格変動リスク 当社グループの原材料は、製品の特性上、石化原料への依存度が50%程度と高く、原材料価格は、原油・ナフサ価格の変動による影響を受けます。原油・ナフサ価格は、OPECの生産量動向や天然ガス市況のみならず、ウクライナや中東における紛争や各国の政情不安、米国の金融政策、米中の貿易摩擦、シェールオイルの復活状況、為替相場を見据えた中東産油国の価格政策、燃料電池車の普及によるガソリン需要の減退など、あらゆる要素が複雑に絡みあい、価格の動向に影響を与えています。当社グループとしては、原材料の調達先の集中によるサプライヤーとの関係強化や原材料の生産地域の分散、契約の長期化など、原材料価格変動リスクを緩和する工夫を行い、安定して原材料が調達できるよう努めておりますが、これらの手法によっても原油・ナフサ価格の変動による影響を完全に除去できるわけではなく、原材料価格が急激かつ大幅に上昇する場合やかかる原材料価格の変動を適時かつ合理的に製品価格に転嫁することができない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑤ 人材確保に関するリスク 「アセット・アセンブラー」モデルによる飽くなき成長を追求していく中で、主要な事業地域の経営陣をはじめとする多様なプロフェッショナルの確保・登用・定着、各地域における多様で有能な人材の育成・維持がより一層重要になっています。 リージョンごとに有能な社員の離職リスクや後継者の育成不足など課題は異なりますが、様々なリスクに対して的確なタイミングで対策を講じることが求められています。離職率の上昇は、採用や教育での損失コストなど人件費を増加させるだけでなく、中長期的にはノウハウや技術力の伝承を阻害し、効率性や生産性を低下させる可能性があります。また、人事戦略の遂行に失敗した場合、予期せぬ離職が発生した場合、経営陣の交代要員をタイムリーに確保できなかった場合、貴重なノウハウや人的資本等の無形資産の減少を招き、効果的な競争力や戦略の遂行に支障をきたす可能性があります。 この様な中、当社の人材確保においては、(a)優秀人材の登用リスク、(b)社員の定着リスクが存在します。 (a)優秀人材の登用リスク 適切なタイミングで重要なポストに相応しいキャリアとポテンシャルを持った人材が計画どおり確保できない場合や、確保した人材の育成が計画どおりに進まない場合、若しくは育成した人材を維持できず社外流出が発生した場合等において、開発や生産の遅れなどをもたらす可能性や、研究成果や技術が流出するリスクが発生します。その対策として、当社グループでは、年間を通して優秀な人材確保に努めています。また、入社後の職場での指導・教育や能力開発のための研修体系を充実させるなど、会社が育成責任を持ち、多様な人材のパフォーマンスを最大化するための環境整備を進めています。 また、外部とのコネクションを継続的に維持して採用市場へのリクルーティングも積極的に行っています。 さらに、公平な評価・処遇制度の充実などの仕組みの構築により、従業員のエンゲージメントを高め、人材の定着を推進し、社員の能力向上及び能力のある社員が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境整備を進めています。 (b)社員の定着リスク 労働市場の流動化が進む中、有能な社員の流出により、長期的にはノウハウや技術力の成長を阻害し、効率性や生産性を低下させる可能性があります。 また、次期経営陣をタイムリーに確保できなかった場合、貴重な経営ノウハウ等が継承されず、組織力が失われ効果的な競争力や戦略の遂行に支障をきたす可能性があります。 その対策として、当社グループではSDGs・ESG視点の経営を行うなど、種々の広報活動によりコーポレートブランド力を高め、当社グループの魅力を高めるとともに、グループの一体感を醸成して社員の定着率を高めることに努めています。また、当社グループの強みであるグローバルなネットワークを最大限に活用し、「ボーダーレスな人材活用」を強化し、人材・スキルの確保及び重要ポストのサクセッションを強化します。 このような対策を講じたとしても想定通りの効果が得られない場合は、当社グループのビジネスや財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑥ M&Aによるリスク 当社グループは、2019年のDuluxGroup LimitedやBetek Boya ve Kimya Sanayi Anonim Sirketiの連結子会社化をはじめとして、2021年のアジア合弁事業の100%化並びにインドネシア事業の買収、2022年にはCromology Holding SAS及びDP JUB delniska druzba pooblascenka d.d. 、2023年にはN.P.T. s.r.l. 、2024年にはNippon Paint (India) Private Limited及びBerger Nippon Paint Automotive Coatings Private Limited、2025年にはAOCの買収を完了するなど、株主価値の最大化(MSV)に資するM&Aを国内外で推進し、持続的な成長を目指しております。M&A案件の選別にあたっては、資本コストを上回るリターンを獲得し、結果としての基本的1株当たり当期利益(EPS)増大を図り、財務規律を考慮しつつ優先順位付けを行っております。また、市場動向や顧客のニーズ、相手先企業の業績、財政状況、技術優位性及び市場競争力、当社グループの事業ポートフォリオ並びにM&Aに伴うリスク分析結果等を十分に考慮し進めております。しかしながら、当社グループが企図した通りに買収を実行できない場合や事前の調査・検討にもかかわらず、買収後の市場環境や競争環境の著しい変化があった場合、買収した事業が計画どおりに展開・運営することができず、また、当初期待したシナジーが生まれず、投下した資金の回収ができない場合、追加的費用が発生する場合、のれんの減損が生じた場合、多額の借入れにより財務規律の確保が困難となった場合等には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。また、買収がなされたものの、想定どおりに統合が進まず、また、当社グループが期待するシナジー、スケールメリット等の効果を得られなかった場合、買収した企業の主要な経営幹部や従業員を引き続き確保できない場合、主要な顧客、仕入先及びその他の取引先との関係を維持できない場合等には、経営方針の大幅な変更、事業規模の縮小、スケールメリットの喪失等による収益悪化が起きる可能性があり、これにより当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑦ 顧客・消費者の嗜好やニーズの把握に関するリスク 当社グループの事業は、当社のブランドと製品に対する世界各国・各地域の需要の継続に依存しています。当社グループの持続的な成長には、顧客・消費者の嗜好やニーズを的確に捉え、既存商品の革新、及び新規商品の創出の両面から魅力ある製品を開発・販売することが不可欠であり、顧客・消費者の期待を満たす革新的な製品を開発・生産する当社の能力、及び販売、広告、製品ライフサイクルの管理を含むマーケティングの有効性等、多くの要因が関係します。当社が顧客・消費者の嗜好・ニーズを把握できない場合、または製品開発の困難や遅延、或いは製品需要予測の失敗や製品革新に想定以上の費用や時間がかかる場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑧ 技術革新による当社グループ製品に対する需要の縮小に関するリスク 当社グループでは、コーティング技術をもって、人々の生活のあらゆる場面における彩と快適さ、安心の提供に努めています。中でも、当社グループのPurposeである"サイエンス+イマジネーションの力で、わたしたちの世界を豊かに"が示す通り、技術の力による社会課題の解決に向けた商品開発に、長年力を注いでいます。高い技術は、社会課題や顧客ニーズに応えるためのイノベーションを創出するとともに、製品の安定供給を可能にするなど競争優位性を高めるために必要不可欠です。国内外グループの技術者の総合力と社外ネットワークを通じたコラボレーションを強化し、また、世界のマーケットにおいて顧客や消費者のニーズ、需要の変化を的確に把握し、これまでにない革新的なソリューションを世の中に提供し続ける取り組みを進めております。しかしながら、技術革新のスピードが当社の想定より早く、当社グループにおいてタイムリーに新技術・新製品の開発ができないなど、期待した成果が得られない場合や、競合他社が技術革新により当社の既存の技術を上回る画期的な製品を開発・販売する場合、当社グループの国内外における市場シェアが低下し、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 例えば、自動車塗装事業の顧客を中心に、塗料・塗料製品の不要化・削減に向けた技術革新や開発により、より根本的なダウンサイドリスクにも直面しており、自動車メーカーや各種の材料エンジニアリング会社は、装飾フィルムなど、コスト、及び環境負荷低減の観点から、自動車の塗装に代わる様々な技術を開発しています。技術革新やカーボンニュートラルを推進する各国の政策もあいまって、これらの代替品が主流となった場合には、塗料需要の減少や代替品へ移行するために多額の投資が必要となるなど、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑨ 競合他社との競争に関するリスク 当社グループは、塗料及びその他周辺事業において、国内外の同業他社と激しく競合しております。それぞれの事業において競争が激化すると、地域や世界の大手顧客の喪失、価格調整能力の低下等により、当社の市場シェアや収益性に悪影響が生じる可能性があります。また、自動車や工業用コーティング事業など、一部の事業では、顧客の統合が当社の提示する価格及び利益率にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。 また、塗料事業では、原料調達、生産工程、サプライチェーン、流通、研究開発、規制対応等におけるスケールメリットが大きいため、統合効果が大きく、近年当社グループが海外でのM&Aにより事業を拡大しているのと同様に、他のグローバルメジャー各社もM&Aを通じた業界地位の強化・拡大を図っており、この傾向は今後も続くものと予想されます。競合他社が統合され、当社と比較して規模を拡大する場合、資本、技術、資金調達を含め、競合他社と効果的に競争できる保証はなく、その結果、当社の市場シェアが低下、または価格低下圧力が増大する場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑩ 研究開発活動に関するリスク 当社グループは、塗料が持つ魅力を技術の力で最大化するために、グループ技術の総合力と社外ネットワークとのコラボレーションを強化する取り組みを進め、多大な資源を投入して様々な社会課題の解決に資する製品・サービスを提供するための技術開発を推進しております。現在は、主力事業における継続的な新製品や、「スマート社会の実現」、「環境負荷の低減」、「社会的コストの低減」の各分野の社会課題を解決する新製品の技術開発に注力しております。これらの取り組みは、社会環境の変化、将来の製品や未開拓の市場機会への対応及び産業の高度化等と整合性があると考えていますが、当社グループの研究開発への継続的な投資が、投下した資源に比例した収益を得られない場合、収益性の高い製品に結びつかない場合、及び市場構造が大きく変化した場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ⑪ 製造・販売における第三者への依存に関するリスク 当社グループは、当社製品の製造・販売の一部を外部の第三者に委託しております。製造・販売の委託先はいずれも当社グループの関連会社又は長期間の取引先にあたるため、現時点では当社グループとの関係が悪化する可能性は小さいと考えております。ただし、委託先と当社グループとの関係が悪化した場合、又は当社グループとの間で競合関係が生じた場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。また、委託先において経営環境の悪化や災害等により業務に支障が生じた場合にも、同様に当社グループに悪影響が生じる可能性があります。さらに、当該委託先の製造・販売活動の品質等が当社グループの基準を満たさない場合、又は当社グループの競合他社若しくはその外部委託先の品質等に劣る場合は、当社グループの製品・サービスに係る品質及び評価、製造・販売、並びにブランド価値に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ ブランド価値の毀損に関するリスク 当社グループは、中国を含むアジア、オーストラリア、日本等の主要市場において高いシェアを有しており、顧客・消費者からのブランド認知度も高いと考えております。当社グループでは、ブランディングへ継続的に経営資源を投じ、認知度の維持・向上に努めております。しかしながら、当社グループのブランドイメージは、製品の安全性及び品質問題、事故、違法行為、プライバシー侵害、当社グループの経営陣又は従業員を巻き込む不祥事、当社グループの管理外の要因に起因する申立てや悪評等によって損なわれる可能性があります。仮に、これらの申立てや悪評等の一部または全部が根拠のないものであったとしても、当社グループの事業に対する社会の認識に悪影響を及ぼす可能性があります。このような事態により、当社グループ又は当社製品に対する消費者の信頼が損なわれた場合、当社製品に対する消費者の需要及び当社ブランドの価値が著しく低下し、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 (3)中期経営方針等に関するリスク 当社グループは上記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(1)経営方針、経営戦略等 ④中長期的な会社の経営戦略・財務目標」に記載のとおり、「中期経営方針」を2024年4月に公表し定期的にアップデートしています。こうした中期経営方針における目標を達成することができるか否かは、各地域・製品の市場が当社の想定通りに成長しないリスク、当社グループが各国・各製品の市場シェアを上げることができないリスク、中期経営方針における設備投資を実行できない又は実行しても生産効率の改善など期待された効果が発現しないリスク、当社グループの技術力・品質保証体制が改善せず重要な顧客との関係が悪化するリスク、当社グループが各国の子会社の経営を有効に管理又は活用できないリスク、環境規制対応などで当社グループのコストが増加する又は競争力が損なわれるリスクなど、本「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載された事項を含む多くのリスクや課題の影響を受けます。 中期経営方針を策定する中で、当社グループは、国内外の市場環境、企業の動向、他社との競業、法令等の変化、技術革新、為替相場や原材料相場、経営環境に関する様々な前提や予測を置いております。このような前提や予測が将来の事実関係と異なる結果となる場合、当社グループが経営環境の変化に応じて戦略又は事業運営を適時に変更することができない場合には、当社グループが中期経営方針を実現できない可能性があります。 (4)財政状態に関するリスク ① のれんを含む無形資産の減損に関するリスク 当社グループは、M&Aの実施に伴い発生するのれん及びその他無形資産を連結財政状態計算書に計上しており、2025年度末におけるのれん及びその他の無形資産の額はそれぞれ1,468,989百万円及び614,148百万円となっております。 「のれん」及び「耐用年数を確定できない無形資産」については償却を行わず、減損兆候の有無にかかわらず、毎期減損テストを実施しております。当該減損テストでは、資金生成単位における処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方を回収可能価額として測定しております。 当該処分費用控除後の公正価値算定上の仮定、あるいは使用価値算定の基礎となる資金生成単位の使用期間中及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フロー、割引率等の仮定は、経済条件の変動による影響を受ける可能性があり、将来にわたり、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産に係る減損損失額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。そのような修正が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響を与える可能性があります。 ② 有利子負債・資金調達に関するリスク 当社グループは、金融機関からの借入れによる資金調達を実施しており、借入金合計(1年内に返済のものを除く。)は、2025年度末において、1,297,704百万円となっております。 長期借入金は、固定金利及び変動金利での借入を行っております。今後金利が上昇する場合には、かかる有利子負債について追加的な負担を負う可能性があり、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 また、当社グループは、有利子負債比率等当社グループの財務状況の悪化、景気の後退、金融市場の悪化、金利の上昇、外部格付機関による格付けの引き下げ等当社グループ信用力の低下、業績の見通しの悪化等の要因により、当社グループのキャッシュ・フローに悪影響が生じる場合、又は、当社グループの資本・資金調達の取引条件の悪化、又は取引そのものが制限される場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ③ 設備投資が収益に結びつかないリスク 当社グループが掲げるMSVを実現するためには、生産能力の増強と生産性向上のための設備投資を継続的に行う必要があり、今後も引き続き事業機会を捉え、品質やリスク体制、及び収益性を向上させるための投資を行ってまいります。具体的には、デジタル化技術をはじめとするサプライチェーンの物流改善、老朽化設備の維持・更新、労働安全の確保、合理化・IT投資、研究開発・環境保全などへ重点的に投資します。当社グループは、設備投資計画を事業環境の変化に合わせ、柔軟に実施してまいりますが、投資効果が十分に期待できない可能性があり、設備投資の増加や減価償却費の増加等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 (5)法律・規制に関するリスク ① 製品の品質保証・製造物責任に関するリスク 当社グループは設計審査の厳格化や品質管理体制の強化により品質保証体制を整備し、当社グループ製品の品質向上に取り組んでおり、製造物責任保険にも加入しております。しかしながら、当該保険は損害をカバーするのに十分でない可能性があり、様々な要因により製品の欠陥・品質問題やそれに伴う物損・人損等が生じ、製品の回収、製造の中断・遅延若しくは大規模なリコールの実施が必要となったり、第三者から製造物責任に基づく損害賠償請求を受けたりした場合や、当社グループの顧客から発注のキャンセル、損害賠償の請求又は品質管理体制の強化などを求められる場合には、当社グループの社会的評価に悪影響が及ぶとともに、製品補償引当金の計上等により、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ② 知的財産に関するリスク 当社グループでは、知的財産の管理に関する規程を定め、知的財産が当社グループの重要な財産であることを認識し、知的財産を経営資源として蓄積し活用するとともに、他人の知的財産を尊重するものとしております。また、当社グループでは、知的財産に該当する技術情報については、情報管理に関する規程により管理し、専用の技術情報データベースで保管して流出を防止する等の情報管理を徹底するなど、知的財産保護のための体制を整備しております。このような施策を続けているにもかかわらず、当社グループの従業員(退職者を含みます。)や製造・販売の委託先を含む第三者により当社グループの知的財産である技術情報が社外に流出し知的財産が侵害された場合、また、将来、第三者との間で知的財産に関する紛争が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ③ 環境関連を中心とした法規制への対応リスク 当社グループでは、原材料の採用や商品開発など段階に応じて法規制に関する審査を行うことに加え、将来の規制強化を踏まえた社会課題の解決に貢献し、長期視点で当社グループ事業への貢献を目指す海洋環境配慮型製品、抗ウイルス製品、低VOC製品など、サステナブル製品の開発・導入などに取り組んでおります。また、工場などの操業に係わる規制を順守するとともに、環境への負の影響については目標を掲げその低減に取り組んでおります。さらに、当社グループでは「グループ調達方針」を制定し、当社グループの調達先との間で、社会的責任を踏まえた調達活動を行っております。しかしながら、当社グループが事業を行う国又は地域において、特に中国や欧州を中心に塗料業界に関連する環境、化学物質、安全衛生などの法規制の改正や強化が進んでおり、これらの規制が当社グループの予測を超えて厳しくなった場合や法改正への対応が間に合わなかった場合は、法改正対応のための費用が増加したり、製品の製造販売活動や調達活動等が制約を受けたり、又は行政上の処分を受けたりする可能性があります。当社グループがこれらの規制を遵守することができなかった場合は、規制当局からの罰金その他処分の対象となる可能性や原状回復義務の費用負担等を負う可能性があり、これによって当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ④ コンプライアンス及び訴訟リスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しているため、事業を展開する国内外の様々な法令、規則の適用を受けます。当社グループは、かかる法令等の遵守を図っておりますが、法令等の遵守のために追加の費用が発生する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。また、法規制、法解釈の変更等により法令等の遵守が困難になり、当社グループにコンプライアンス違反が発生する場合、当社グループは、規制当局による措置、処分等に服するリスクがあります。その措置等の内容によっては当社グループの事業に支障が生じたり、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じたりする可能性があります。 さらに、当社グループは様々な国又は地域において、消費者、取引先、従業員等から製造物責任、契約違反、労働問題等に関して訴訟の提起を受けるリスクを有しております。訴訟等の結果によっては、当社グループに多額の損害賠償金等の支払いが命じられ、当社グループの事業、財政状態及び経営成績等、ブランドイメージ及び社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。 (6)自然災害・事故災害に関するリスク ① 大規模な自然災害によるリスク 当社グループは、日本に本拠を置き、アジアや北米、欧州、オセアニア等を含む複数の地域で事業を展開しており、各地域で発生し得る多様な自然災害・気象事象の影響を受ける可能性があります。このため、自然災害に対する被害・損害を最小限にするための防災、減災、さらには危機管理体制を重要なものと位置付けて取り組んでおり、また、デジタル・サプライチェーンの構築(リモート・ワークを可能にし、煩雑な作業を軽減するためのデジタル・ツールや手法の活用)や、BCPの視点からサプライチェーンの再構築に着手しております。大規模な自然災害、特に日本、インドネシア、トルコなどで大規模な地震の発生や想定以上の大津波、また、地球温暖化が要因のひとつとされる気温の上昇による大規模な山火事や巨大台風による大規模な水害が発生した場合や寒波により電力の調達コストが増大した場合には、原材料調達、製品の製造、出荷等に支障が生じ、顧客に安定して製品を供給できなくなるなど、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ② 火災、爆発事故によるリスク 当社グループは、製品特性上、爆発、火災、有毒・有害物質の排出・放出等の危険性があります。危険物及び化学薬品の取扱いについて、事故発生の未然防止のための安全操業体制の強化に日々取り組んでおり、危険物を取り扱う工場や作業従事者の安全教育の徹底だけでなく、更なる水性材料(非危険物)への転換や改良を進め、現場の安全度の向上を図っておりますが、当社グループにおいて、火災事故、爆発事故が発生した場合、一時的に操業を停止する必要が生じるなど、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ③ ウイルス感染症の拡大・継続によるリスク ウイルス感染症の拡大・継続により、当社グループの工場の閉鎖、稼働の制限及び自粛や従業員の不足が生じ、製品生産への悪影響及び原材料・機材の調達や当社製品の物流に支障が生じるなど、当社グループの事業運営の全部又は一部が困難になり、制約が生じる可能性があります。世界的な経済活動の減退が当社製品の需要や価格に悪影響を及ぼした場合や当社グループの従業員にウイルス感染症が拡大し一時的な操業停止の必要が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 当社グループではこれらのリスクに対応するため、予防や拡大防止に対して適切な管理体制を構築しております。また、当社グループの事業は地理的に広範なため、生産・販売・在庫・物流状況を全世界的に把握するとともに、各種対策を講じてウイルス感染症の影響の極小化を図っております。 (7)気候変動に関するリスク ① 長期的なリスク 当社グループは、事業展開地域が地理的に広範にわたることから、各地域における自然災害や異常気象の影響を物理的に受ける可能性があります。また、気候変動に対する国内外の政策及び法規制、市場の要求を踏まえ、環境配慮型商品の開発・導入に加え、生産工程等から排出される温室効果ガスの削減目標設定や排出削減に向けた具体的な取り組みを進めていますが、脱炭素社会の実現を目指す各国政府の方針を踏まえたこれらの規制の強化や自動車メーカーの生産工程を含む温室効果ガス排出量の大幅削減目標などを含む世界的な動向により、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。具体的には、温室効果ガスの排出に関する新たな税負担等が生じた場合や再生可能エネルギーの調達にかかる費用等が想定を上回り上昇した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ② 短期的なリスク 当社グループの製品は、自動車、建物、建築資材、構造物、金属製品、電気機械、船舶等の幅広い業界において使用されておりますが、気候変動により近年発生が増加傾向にある台風、豪雨等の異常気象により、当社グループ及びサプライチェーンが甚大な被害を受けた場合、その復旧まで生産若しくは出荷が長期間に亘り停止することがあり得ます。また、冷夏、暖冬、長雨などによる異常気象により、当社グループが製品を供給する業界が影響を受けることもあり得ます。このような場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 (8)その他のリスク ① 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、情報・ITシステムに依存して、正確かつ効率的に取引を行い、経営者への情報提供や財務報告書の作成などを行っています。 当社グループは、個人情報を安全に保管し、セキュリティ手順の周知徹底を図るため、バックアップ手順、災害復旧策を整備し、情報システムセキュリティガイドラインを策定しておりますが、当社のシステムは、サイバー攻撃による当社が予期しない事象によって破壊される可能性があります。 不正アクセスやマルウェア(ランサムウェア、コンピュータウイルスを含む)、その他のサイバー攻撃により、当社の内部システムが侵害される場合や、機密情報が漏洩または消去され、当社の事業遂行能力が損なわれる場合など、サイバーセキュリティインシデントは、攻撃者の意図的な攻撃や当社の意図しない事象から発生する可能性があります。 これらのインシデントには、当社システムへの不正アクセスやマルウェア(ランサムウェア、コンピュータウイルスを含む)、フィッシング、人為的エラー、またはセキュリティ違反を引き起こしたり、機密情報の流出や資産の流出を引き起こすその他の事象が含まれます。 当社のシステムに影響を及ぼす上記のような問題は、事業の中断、対応費用の発生、顧客情報や機密情報の漏洩、法律違反につながり、セキュリティ、バックアップ、及び災害復旧対策を行っていても、障害を回避できない事があります。このような場合は当社の社会的信用、財政状態及び経営成績等に悪影響が生じる可能性があります。 ② 大株主との関係に関するリスク 2021年1月25日、Wuthelamグループに対する当社普通株式の第三者割当による当社の新株式の発行の払込みが完了しました。これにより、Wuthelamグループは当社普通株式の58.7%を保有するに至り、本有価証券報告書提出日現在において、当社の親会社となっており、当社の株主総会の特別決議及び普通決議を必要とする事項に重大な影響力を有しております。当社とWuthelamグループの間には、Wuthelamグループが保有する当社株式の保有・売却や議決権の行使についての取り決め、その他経営を制約するような契約等はありません。また、Wuthelam社の代表者であるゴー・ハップジン氏は、当社の取締役を兼務しており、今後も継続する可能性があります。 Wuthelamグループが当社の事業や経営方針に関して有する利益は、当社及び当社の少数株主の利益と異なる可能性があります。2021年8月のWuthelamグループとの取引の一環として、欧州における自動車用塗料事業をWuthelamグループに譲渡したことにより、現在、これらの事業に関して、マネジメント・サービス契約及び買い戻しオプションを通じて、当社グループと継続的な商業的関係が成立しており、将来において利益相反が生じないことを保証するものではありません。 また、Wuthelamグループは、当社が上場会社として少数株主の保護を図りながら株主価値の最大化を目指す経営方針に賛同しており、引き続き当社の株式を継続的に保有する予定であると当社は認識しておりますが、今後Wuthelamグループは、自らの財務状況等に鑑み、当社株式の保有株式数を増減する可能性があり、その場合、当社株式の市場価格に影響が生じる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,434字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)MD&Aに共通する事項 ① 連結業績の概況 (a)前期比 当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、2025年3月に買収完了したグローバル・スペシャリティ・フォーミュレーターであるAOC, LLCをはじめとした企業群を傘下とするAOCによる業績寄与などにより、連結売上収益は1兆7,742億31百万円(前期比8.3%増)となりました。連結営業利益は、欧州の市況悪化などを踏まえ、Cromologyグループについて最新の事業環境を反映して減損テストを実施した結果、のれんの減損損失を計上したものの、増収効果や原材料費率・販管費率の低下、東京事業所における固定資産譲渡益の計上により、2,571億4百万円(前期比38.1%増)となりました。連結税引前利益は2,505億65百万円(前期比39.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,798億円(前期比42.8%増)となりました。 ※調整後利益とは、連結財務諸表に基づく利益から、一過性要因・非経常項目(M&A関連費用、PPA関連費用、減損損失、非定常貸倒引当金、固定資産売却損益等)や超インフレ会計による影響を除外して算出した指標になります。 (b)資産、負債及び資本の状況 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末と比較して9,491億56百万円増加し、4兆177億38百万円となりました。 流動資産につきましては、前連結会計年度末と比較して2,236億73百万円増加しております。主な要因は、現金及び現金同等物が増加したことなどによるものです。また、非流動資産につきましては、前連結会計年度末と比較して7,254億82百万円増加しております。主な要因は、のれんが増加したことなどによるものです。 負債につきましては、前連結会計年度末と比較して7,335億14百万円増加し、2兆1,946億65百万円となりました。主な要因は、借入金が増加したことなどによるものです。 資本につきましては、前連結会計年度末と比較して2,156億41百万円増加し、1兆8,230億73百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が増加したことなどによるものです。 以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の51.8%から44.9%となりました。 (c)連結業績の推移 連結業績の推移は下図のとおりであります。 (注) 「当期利益」には「非支配持分」は含まれておりません。 ② セグメント別業績の概況 (a)概要 セグメントの状況は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントとして「AOC」を追加しております。 ≪日本≫ 自動車用塗料の売上収益については、自動車生産台数が前期に減少した反動から増加したことにより、前期を上回りました。工業用塗料の売上収益については、市況が低調に推移した影響を受けたものの、製品値上げの浸透が進んだことで、前期を上回りました。汎用塗料の売上収益については、新製品をはじめとした高付加価値製品の拡販を進めたものの、物価高騰に伴い改修工事が低調に推移したことで、前期を下回りました。 これらにより、当セグメントの連結売上収益は2,053億60百万円(前期比1.1%増)となりました。連結営業利益は、増収効果や原材料費率・販管費率の低下、東京事業所における固定資産譲渡益の計上により、281億25百万円(前期比44.6%増)となりました。 ≪NIPSEA≫ 自動車用塗料の売上収益については、タイにおいて自動車生産台数が前期並みにとどまったものの、中国において自動車生産台数が前期を上回り、中国現地メーカー向けの販売が好調だったことから、セグメント全体では前期を上回りました。汎用塗料の売上収益については、マレーシア、シンガポール等の主要市場において販売数量が増加したものの、その他のアジア地域において消費者センチメントなどの市況低下の影響を受けたことにより、前期を下回りました。 これらにより、当セグメントの連結売上収益は8,874億62百万円(前期比2.9%減)となりました。連結営業利益は、原材料費率の改善やコスト削減策の奏功により、1,440億21百万円(前期比17.3%増)となりました。 ≪DuluxGroup≫ 汎用塗料の売上収益については、太平洋において若干のシェア獲得や製品値上げの浸透が進んだほか、欧州においてフランス市場の軟調をその他の市場が補完したことで、前期を上回りました。その他周辺事業の売上収益については、太平洋・欧州市場が低迷した影響を受けたものの、小規模買収の寄与や製品値上げの浸透により、概ね前期並みとなりました。 これらにより、当セグメントの連結売上収益は4,051億73百万円(前期比1.7%増)となりました。連結営業利益は、欧州の市況悪化などを踏まえ、Cromologyグループについて最新の事業環境を反映して減損テストを実施した結果、のれんの減損損失を計上したことで、349億43百万円(前期比13.5%減)となりました。 ≪米州≫ 自動車用塗料の売上収益については、自動車生産台数が前期を下回った影響を受け、前期を下回りました。汎用塗料の売上収益については、米国経済の不確実性と住宅市場の低迷継続による需要減少の影響を受けたことで、前期を下回りました。 これらにより、当セグメントの連結売上収益は1,189億52百万円(前期比3.1%減)、連結営業利益は63億93百万円(前期比17.8%減)となりました。 ≪AOC≫ 2025年3月からのAOCの損益を当社グループの連結業績に反映しております。その他周辺事業の売上収益については、主にマクロ経済環境の悪化に伴う市場需要低下の影響を受けました。 これらにより、当セグメントの連結売上収益は1,572億82百万円、連結営業利益は485億85百万円となりました。 (b)生産、受注及び販売の状況 (ⅰ)生産実績 生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 日本   116,527   △0.9 NIPSEA   519,976   △10.4 DuluxGroup   199,625   0.9 米州   66,143   △6.8 AOC   90,731   - 合 計   993,005   2.7 (注) 金額は製造原価で表示しております。 (ⅱ)受注実績 当社グループは、主として見込生産によっておりますので、受注並びに受注残高等について特に記載すべき事項はありません。 (ⅲ)販売実績 販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 日本   205,360   1.1 NIPSEA   887,462   △2.9 DuluxGroup   405,173   1.7 米州   118,952   △3.1 AOC   157,282   - 合 計   1,774,231   8.3 (注) セグメント間の取引については含めておりません。 (c)セグメント別投資対成果 連結業績に対するセグメント毎の貢献の割合は、下図のとおりであります。 (注)売上収益は、セグメント間売上収益を除いております。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 ① キャッシュ・フローの状況の分析 当期は営業活動により1,875億26百万円の収入、投資活動により3,219億88百万円の支出、財務活動により2,547億32百万円の収入があり、結果として現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は4,243億37百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,360億36百万円増加しました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による収入は、1,875億26百万円(前期比201億25百万円増)となりました。主な要因は、税引前利益に減価償却費及び償却費等の非資金支出費用等を加味したキャッシュ・フロー(運転資本の増減を除く)による2,933億97百万円の収入があった一方で、運転資本の増加による資金の減少447億91百万円、法人所得税の支払額が610億79百万円あったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による支出は、3,219億88百万円(前期比1,738億81百万円増)となりました。主な要因は、有価証券の減少による213億80百万円の収入があった一方で、有形固定資産の取得による425億13百万円の支出、子会社の取得による2,999億43百万円の支出があったことなどによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による収入は、2,547億32百万円(前期は373億77百万円の支出)となりました。主な要因は、借入金の増加による3,782億29百万円の収入があった一方で、配当金の支払いによる386億73百万円の支出、社債の償還による410億10百万円の支出があったことなどによるものです。 ② 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは営業活動から得た収益が事業活動の財源ともなっており、設備投資や研究開発投資、運転資本充当や配当の支払い、借入金の返済に利用しております。また、持続的な成長の実現に向けた戦略投資に必要な資金需要に対しては、今後の収益見通し、全体的な資金需要、返済能力を考慮して財務規律を維持し外部より資金調達を実施します。今年度におきましては、手元流動性確保のための資金に加え、米国・欧州を中心に事業を展開するスペシャリティ・フォーミュレーターであるAOC, LLCをはじめとした企業群を傘下とするLSF11 A5 TopCo LLCの全持分を取得して子会社化する資金を合わせて8,078億25百万円の外部借入を行っており、当連結会計年度末の社債及び借入金残高は当社が1兆4,188億84百万円、連結子会社が30億8百万円となっております。また、当連結会計年度末の運転資本は3,447億73百万円となっております。 当連結会計年度の現預金残高は4,243億37百万円となっており、当社の現預金保有残高は580億59百万円、国内子会社、海外子会社の現預金保有残高はそれぞれ35億83百万円、3,626億94百万円となっております。国内子会社の現預金はCMS(キャッシュマネジメントシステム)によって当社が集中管理しております。海外子会社の保有する現預金は、主として現地での拡大再生産のために利用する事を目的として保有しており、余剰資金が発生した場合に通常配当とは別に特別配当として資金を回収しております。 現時点で当社グループの事業活動を円滑に維持して行く上で十分な手許資金を有しており、将来の資金需要に対しても不足が生じる懸念は少ないと判断しております。 ③ 資本政策 当社は、顧客、取引先、従業員、社会などへの責務を果たした上で残存する株主価値の最大化を経営上の唯一のミッションとしております。 その際、適正なレバレッジによる最適資本構成を志向する事及び戦略性の高いM&Aにおいて一時的なレバレッジの上昇は容認する事という財務規律を維持しつつ、成長投資を優先的に実施し、基本的1株当たり当期利益(EPS)の増大を通じて株主の皆様のトータル・シェアホルダー・リターン(TSR、株主総利回り)を向上させることに主眼を置いております。 《基本的1株当たり当期利益(EPS)、1株当たり配当額及び配当性向の推移》 基本的1株当たり当期利益(EPS)、1株当たり配当額及び配当性向の推移は下図のとおりであります。2021年3月31日を基準日及び2021年4月1日を効力発生日として、普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行っております。また、基本的1株当たり当期利益(EPS)及び1株当たり配当額は、2021年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は国際財務報告基準(IFRS会計基準)に基づいて作成されております。また、当社は連結財務諸表を作成するために、種々の仮定と見積りを行っております。それらの仮定と見積りは資産・負債・収益・費用の計上金額並びに偶発資産及び債務の開示情報に影響を及ぼします。重要な仮定と見積りは、営業債権等の回収可能額、棚卸資産の正味実現可能価額、繰延税金資産の回収可能性、確定給付制度債務、非金融資産(のれんを含む)の減損、企業結合により取得した資産及び引き継いだ負債の公正価値の評価及び開示に反映しております。なお、実際の結果がこれらの見積りと異なることもあり得ます。 重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、連結財務諸表の注記「3.重要性がある会計方針」及び注記「4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載しております。

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開示資料

出典

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