概要
東レは1926年に東洋レーヨンとして創業した総合化学メーカーである。繊維事業を核に、炭素繊維、樹脂、フィルム、水処理膜、医薬品など先端材料へ多角化した。2025/3期の連結売上収益は2兆5,633億円、営業利益1,275億円、従業員数約4.6万人。グループは子会社269社、関連会社39社の308社で構成され、グローバルに事業を展開する。炭素繊維や逆浸透膜で世界トップクラスのシェアを持つ。
繊維事業:衣料から産業資材までを支える基幹
東レの繊維事業はナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維の糸・綿・紡績糸、織編物、不織布、人工皮革を扱う。衣料用途が伝統的だが、自動車用安全部品や産業資材にも広がる。2025/3期の売上収益は1兆511億円とグループ全体の約41%を占める。海外子会社としてThai Toray SyntheticsやP.T. Indonesia Toray Syntheticsなどがある。欧州市場の低迷や海外品との競争が課題だが、コスト改善により事業利益は680億円と増益を維持した。
機能化成品:樹脂・フィルム・電子材料を束ねる多品種事業
機能化成品事業はエンジニアリングプラスチック(ナイロン、ABS、PBT、PPSなど)やポリエステルフィルム「ルミラー」、ポリプロピレンフィルム「トレファン」、電子情報材料、印写材料を製造する。樹脂は自動車部品や電子機器筐体に、フィルムは包装や電気絶縁に使われる。2025/3期の売上収益は8,944億円だが、自動車市況低迷や中国でのパネル需要減により前期比5.3%減となった。電子部品向けや車載コンデンサ用途は伸長している。
炭素繊維複合材料:航空機から一般産業へ展開する先端素材
炭素繊維「トレカ」は1971年に生産を開始し、東レを代表する先端材料に成長した。航空機(ボーイング787など)の一次構造材に採用され、圧力容器や風力発電翼、スポーツ用品にも使われる。2025/3期の売上収益は3,001億円、事業利益は176億円。航空宇宙用途は順調に回復したが、一般産業用途は需要伸び悩みと価格競争の影響で減益となった。海外生産拠点としてToray Carbon Fibers Europe S.A.などを擁する。
環境・エンジニアリング:水処理膜とプラント建設
環境・エンジニアリング事業の中核は逆浸透膜(RO膜)「ロメンブラ」である。1980年に生産を開始し、海水淡水化や排水処理に用いられる。同事業は総合エンジニアリング、産業機械、住宅・建築材料も扱う。2025/3期の売上収益は2,669億円、事業利益は288億円。中東向けRO膜の販売が堅調で増益を達成した。グループ会社に東レエンジニアリングや東レ建設がある。
ライフサイエンス:透析器と医薬品で医療に貢献
ライフサイエンス事業は血液浄化器(ダイアライザ)や人工心肺などの医療機器と、循環器系・腎疾患治療薬を手がける。透析分野に強みを持ち、慢性腎不全患者向けの製品を提供する。2025/3期の売上収益は524億円、事業利益は▲1億円と赤字だが、前期から改善傾向にある。医薬品は主に自社開発と提携による。グループ全体の約2%の売上規模だが、安定した需要がある。
業界の中での役割は多分野にわたる素材・製品の総合サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01繊維事業主力
ナイロン、ポリエステル、アクリル等の糸・綿・紡績糸、織編物、不織布、人工皮革、アパレル製品を製造・販売。衣料用途に加えて産業資材にも展開。
- 合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリル)
- 衣料用・産業用繊維。糸、綿、織編物など様々な形態で供給。
- 不織布
- 衛生材料、フィルター、産業資材などに使用。
- 人工皮革
- 天然皮革に似た風合いを持つ合成皮革。衣料、靴、バッグなどに使用。
02機能化成品事業主力
ナイロン・ABS・PBT・PPS等の樹脂、樹脂成形品、ポリオレフィンフォーム、フィルム、電子情報材料、印写材料などを製造・販売。自動車・電子機器・包装材など多様な産業に供給。
- 樹脂(ナイロン、ABS、PBT、PPS)
- エンジニアリングプラスチック。自動車部品、電子機器筐体などに使用。
- フィルム(ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン)
- 包装材、電気絶縁材、光学フィルムなど。
03炭素繊維複合材料事業準主力
炭素繊維および同複合材料、成形品を製造・販売。航空機、自動車、風力発電、スポーツ用品などの軽量化ニーズに応える。
- 炭素繊維
- 高強度・軽量な強化繊維。プリプレグ、織物など形態で供給。
- 炭素繊維複合材料
- 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの成形品。
04環境・エンジニアリング事業準主力
水処理用機能膜(逆浸透膜等)と同機器、総合エンジニアリング、マンション、産業機械、住宅・建築・土木材料を提供。上下水処理や海水淡水化分野に強み。
- 水処理用機能膜
- 逆浸透膜(RO膜)など。浄水、海水淡水化、排水処理に使用。
- 総合エンジニアリング
- プラント設計・建設等のエンジニアリングサービス。
05ライフサイエンス事業副次
医薬品(主に循環器系、腎疾患など)および医療機器(血液浄化器、人工心肺など)を製造・販売。透析分野に強み。
- 医薬品
- 循環器系・腎疾患治療薬など。
- 医療機器
- 血液浄化器(ダイアライザ)、人工心肺等。
06その他その他
分析・調査・研究等のサービス関連事業。グループ全体の技術基盤を支える。
製品と技術
炭素繊維トレカ:軽量高強度を極める先端素材
東レの炭素繊維は1971年に「トレカ」として生産を開始した。ポリアクリロニトリル(PAN)系の高強度・高弾性率繊維で、プリプレグや織物などの形態で供給される。主な用途は航空機の一次構造材(ボーイング787の主翼・胴体)、自動車の車体軽量化、圧力容器(CNGタンク等)、風力発電翼、ゴルフシャフト・釣り竿などのスポーツ用品である。東レは世界の炭素繊維市場でトップシェアを占め、欧州にもToray Carbon Fibers Europe S.A.の生産拠点を持つ。2025/3期の同事業売上収益は3,001億円。
エンジニアリングプラスチック:自動車と電子機器の高性能化に貢献
機能化成品事業で扱うエンジニアリングプラスチックには、ナイロン(6,66)、ABS樹脂(トヨラック)、PBT、PPSなどがある。いずれも耐熱性、耐衝撃性、成形性に優れ、自動車の内外装部品、電装部品、コネクタ、電子機器の筐体に使用される。ABS樹脂は1964年に自社開発され、PPSは高温環境下でも安定した特性を持つ。近年は電動車向けの軽量化・高耐熱部品需要が伸びている。一方、自動車生産の変動や原料価格の影響を受けやすい。同事業の売上収益は2025/3期に8,944億円(機能化成品全体)で、グループの約35%を占める。
ポリエステルフィルムルミラー:包装から光学まで広がる用途
1959年に生産を開始したポリエステルフィルム「ルミラー」は、東レのフィルム事業の旗艦製品である。高強度・寸法安定性に優れ、食品包装、電気絶縁材、コンデンサ用誘電体、光学フィルム(ディスプレイ用反射防止フィルムなど)に使われる。1970年に生産を始めたポリプロピレンフィルム「トレファン」は、包装やコンデンサ用として補完的な役割を果たす。2025/3期は電子部品用や車載コンデンサ用途が伸長したが、バッテリーセパレータフィルムの販売低迷が全体を押し下げた。フィルム事業は三島工場、岐阜工場、土浦工場など国内拠点のほか、米国Toray Plastics (America)やマレーシアToray Plastics (Malaysia)でも生産される。
逆浸透膜ロメンブラ:水の未来を拓く分離技術
1980年に発売された「ロメンブラ」は、高圧下で塩分や不純物を除去する逆浸透(RO)膜エレメントである。主に海水淡水化プラント、浄水場、排水処理施設で使われる。東レは中東やアジア地域で多くの納入実績を持ち、世界のRO膜市場で高いシェアを占める。膜の素材はポリアミド系で、耐久性と透過性能に優れる。環境・エンジニアリング事業では膜製品に加えて膜処理システムの設計・建設も手がける。2025/3期の同事業売上収益は2,669億円、中東向けの販売が堅調に推移し、増益要因となった。
人工皮革エクセーヌ:極細繊維が生み出す高級スエード
1970年に開発された「エクセーヌ」は、極細ナイロン繊維とポリウレタンからなる高級スエード調人工皮革である。天然スエードに近い柔らかな風合いと均一な染色性を持ち、衣料用(ジャケット、スカート)や靴、バッグ、自動車内装材、家具などに使用される。イタリアの子会社Alcantara S.p.A.も類似のスエード調素材を生産し、高級車内装やラグジュアリーブランドに供給している。エクセーヌは東レの繊維事業における高付加価値製品の代表格であり、ブランド力が高い。
醫療機器と医薬品:透析分野で確立した存在感
ライフサイエンス事業は、血液浄化器(ダイアライザ)や人工心肺装置などの医療機器と、循環器系・腎疾患治療薬を提供する。透析器は慢性腎不全患者の血液ろ過に用いられ、東レは国内で高いシェアを持つ。医薬品は自社開発のほか提携製品も含み、高血圧や心不全治療薬などがある。2025/3期の同事業売上収益は524億円とグループ内では小規模だが、医療需要の安定性から収益基盤の一つとなっている。事業利益は前期の▲8億円から▲1億円へ改善し、黒字化が目前である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
繊維製品のなかでの位置
炭素繊維で世界首位、素材メーカーとして多角化
炭素繊維、樹脂、フィルムなど多岐にわたる素材事業を展開し、特に炭素繊維では世界トップクラスのシェアを誇る。片倉工業、グンゼ、ユニチカなど繊維メーカーと同業とされるが、当社は高機能素材に特化し、航空機や自動車部品向けで優位に立つ。業績は安定しており、売上高約2.5兆円、営業利益率4%前後。一方で、需要変動の大きい航空機市場への依存や、新興国メーカーとの競争が課題である。
強み
- 航空機・自動車向け炭素繊維で世界シェア首位級の実力
- 繊維、樹脂、フィルムなど幅広い事業を持ちリスク分散
- 先端材料の研究に強み、複合材料など新分野を開拓
- 売上高2.5兆円、営業利益率4%と安定した業績
課題
- 航空機向け売上比率が高く、需要低迷時には直撃
- 中国などが炭素繊維で追い上げ、価格競争が激化
- 脱炭素の流れで石油由来素材の需要が減るリスク
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字が東レ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6367ダイキン工業 | 6.1兆円 | 22.1倍 |
| 2 | 4901富士フイルムホールディングス | 4.2兆円 | 14.6倍 |
| 3 | 4612日本ペイントホールディングス | 2.7兆円 | 18.1倍 |
| 4 | 6988日東電工 | 2.4兆円 | 17.6倍 |
| 5 | 3407旭化成 | 2.3兆円 | 14.1倍 |
| 6 | 3402東レ | 1.9兆円 | 24.0倍 |
| 7 | 4188三菱ケミカルグループ | 1.8兆円 | — |
| 8 | 4452花王 | 1.6兆円 | 25.6倍 |
| 9 | 7911TOPPANホールディングス | 1.5兆円 | 21.7倍 |
| 10 | 7912大日本印刷 | 1.3兆円 | 12.9倍 |
| 11 | 5201AGC | 1.2兆円 | 13.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
三井物産の出資で人造絲会社として創業 (1926-1936)
1926年1月、三井物産の出資により資本金1,000万円で東洋レーヨン株式会社が設立された。1927年8月、滋賀工場(石山)でビスコース法によるレーヨン糸の生産を開始。1936年8月にはレーヨンステープル(短繊維)の生産を始め、人造絲分野での基盤を固めた。当初は海外技術に依存していたが、後の合成繊維事業への足がかりとなった。
合併による生産能力拡大と戦前体制 (1938-1941)
1938年2月、瀬田工場を完成し、レーヨンステープルの紡織一貫体制を確立。1941年7月には東洋絹織、庄内川レーヨン、庄内川染工所の3社を吸収合併し、愛媛工場と愛知工場とした。これにより生産拠点を拡大し、戦時下の需要に対応する体制を整えた。合併で得た工場は後に合成繊維へ転換されることになる。
東証上場とデュポンとの提携でナイロン事業へ (1949-1951)
1949年5月、東京証券取引所に株式を上場。1951年4月、名古屋工場を建設しナイロン工業化に着手。同年6月、米国デュポン社とナイロンの技術提携契約を結び、愛知工場にも設備を新設した。これが東レにとって合成繊維への本格的な転換点となり、レーヨンからナイロンへの重心移動が始まった。
ポリエステル繊維とフィルム、新たな事業の柱 (1957-1960)
1957年2月、英国ICIとポリエステル繊維の技術提携を締結。1958年4月、三島工場を完成し「東レテトロン」の生産を開始。1959年4月にはポリエステルフィルム「ルミラー」の本格生産を開始した。1960年2月、岡崎工場で強力ナイロン糸の生産を始め、事業領域を拡大。同年8月には東洋工事(現東レエンジニアリング)を設立し、エンジニアリング部門も立ち上げた。
自主技術の確立と社名変更の時代 (1961-1970)
1961年4月、自社開発のPNC法によるカプロラクタムの本格生産を開始し、原料の内製化を実現。1962年9月には基礎研究所を開設し研究開発を強化。1964年3月、アクリル繊維「トレロン」とABS樹脂「トヨラック」の生産を始めた。1970年1月、社名を東レ株式会社に変更。同年4月には高級スエード調素材「エクセーヌ」を開発し、新たな高付加価値製品を生み出した。
炭素繊維トレカの誕生と海外拠点の第1歩 (1971-1974)
1971年8月、炭素繊維「トレカ」の生産を開始。同年10月、インドネシアにP.T. Indonesia Toray Syntheticsを設立し初の海外生産拠点を確保。1973年2月、マレーシアにPenfibre Sdn. Berhadを設立。1974年4月、イタリアにIganto S.p.A.(現Alcantara)を設立し、スエード調素材の欧州生産を始めた。この時期に炭素繊維と海外展開という後の成長エンジンを得た。
RO膜と欧州炭素繊維、水と航空への布石 (1980-1985)
1980年11月、逆浸透膜(RO膜)「ロメンブラ」の生産を開始し、水処理分野に参入。1982年12月、フランスにSociété des Fibres de Carbone S.A.(現Toray Carbon Fibers Europe)を設立し、欧州での炭素繊維生産拠点を構築。同時期に東レエンジニアリングから建設・不動産事業を分離し東レ建設を設立した。1985年5月には米国TREA Inc.(現Toray Plastics (America))を買収し、北米でのフィルム事業を強化した。
アジアでの生産拡大と販売会社の統合 (1986-1990)
1986年12月、東レインターナショナルを設立しグループの販売・貿易機能を集約。1990年7月、マレーシアにToray Plastics (Malaysia) Sdn. Berhadを設立し、ポリエステルフィルムのアジア生産を開始した。この間、石川工場のナイロンフィラメント設備完成(1985年)や三島工場のフィルム生産設備増強(1982年)など国内設備投資も継続。1990年までに東レは繊維、樹脂、炭素繊維、水処理、医薬品の5事業体制を固め、グローバルな生産ネットワークを確立した。
年表36件を開く
1920年代
- 1926年1月三井物産㈱の出資により、資本金10,000千円をもって、東洋レーヨン㈱設立。
- 1927年8月創業滋賀県石山に滋賀工場を設立し、ビスコース法によるレーヨン糸の生産を開始。
1930年代
- 1936年8月レーヨンステープルの生産を開始。
- 1938年2月レーヨンステープルの紡織の一貫工場として、瀬田工場を完成。
1940年代
- 1941年7月M&A東洋絹織㈱、庄内川レーヨン㈱及び㈱庄内川染工所を吸収合併し、愛媛工場、愛知工場とした。
- 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場。
1950年代
- 1951年4月ナイロン工業化のため名古屋工場を建設。既存の愛知工場にも設備を新設し、ナイロンの本格生産を開始。
- 1951年6月米国DuPont社とナイロンの技術提携契約を締結。
- 1957年2月英国ICI社とポリエステル繊維の技術提携契約を締結。
- 1958年4月三島工場完成。ポリエステル繊維 東レテトロン ® の生産を開始。
- 1959年4月ポリエステルフィルム ルミラー ® の本格生産を開始。
1960年代
- 1960年2月岡崎工場完成。強力ナイロン糸の本格生産を開始。
- 1960年8月東洋工事㈱(現在の東レエンジニアリング㈱)を設立。
- 1961年4月当社独自で開発したPNC法によるカプロラクタムの本格生産を開始。
- 1962年9月基礎研究活動促進のため基礎研究所(現在の基礎研究センター)を開設。
- 1963年12月創業Toray Nylon Thai Co., Ltd. (現在のThai Toray Synthetics Co., Ltd.)を設立。
- 1964年3月アクリル繊維トレロン ® 及びABS樹脂トヨラック ® の本格生産を開始。
1970年代
- 1970年1月商号変更社名を東レ㈱に変更。
- 1970年4月高級スエード調素材エクセーヌ ® を開発。
- 1970年7月千葉工場完成。ABS樹脂の生産を開始。
- 1970年11月土浦工場完成。ポリプロピレンフィルム トレファン ® の生産を開始。
- 1971年3月東海工場完成。テレフタル酸及びカプロラクタムの生産を開始。
- 1971年7月岐阜工場完成。ポリエステルフィルムの生産を開始。
- 1971年8月炭素繊維トレカ ® の生産を開始。
- 1971年10月創業P.T. Indonesia Toray Syntheticsを設立。
- 1973年2月創業Penfibre Sdn. Berhadを設立。
- 1974年4月創業Iganto S.p.A. (現在のAlcantara S.p.A.)を設立。
- 1975年1月石川工場完成。最新鋭技術によるポリエステル繊維の生産を開始。
1980年代
- 1980年11月逆浸透(RO)膜エレメント ロメンブラ ® の生産を開始。
- 1982年11月東レエンジニアリング㈱の建設・不動産事業を分離し、東レ建設㈱を設立。
- 1982年12月三島工場のポリエステルフィルム生産設備を完成。
- 1982年12月創業Société des Fibres de Carbone S.A. (現在のToray Carbon Fibers Europe S.A.)を設立。
- 1985年5月M&ATREA Inc. (現在のToray Plastics (America), Inc.)を買収。
- 1985年8月石川工場のナイロンフィラメント生産設備を完成。
- 1986年12月東レインターナショナル㈱を設立。
1990年代
- 1990年7月創業Toray Plastics (Malaysia) Sdn. Berhadを設立。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- ROIC2035年まで10%
- GHG排出量削減率(2013年度比)2035年まで35%
- EXスコア(エンゲージメントスコア)2035年まで70以上
- ROIC2028年度まで約7%
- ROE2028年度まで約8%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存事業の競争力強化と次世代市場での飛躍
既存事業の競争力を着実に高めるとともに、次世代市場での新たな成長を通じて持続的な成長を実現する。
- 02
ビジネスモデルの転換
市場や顧客ニーズの変化を捉え、付加価値の高い事業ポートフォリオ・ビジネスモデルへの転換を進める。
- 03
現場力強化とサプライチェーンの強靭化
企業活動の基盤である現場力を高めるとともに、変化やリスクに強いサプライチェーンを構築する。
- 04
DXによる価値創出の仕組み強化
デジタル技術を活用し、業務効率化にとどまらず、新たな価値を継続的に生み出す仕組みを強化する。
- 05
人材を核とした経営基盤強化
企業運営の源泉である「人」を起点に組織能力を高度化し、強固な「企業価値創造の基盤」を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で46,294人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は838万円で、9期前と比べて+16.5%。平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は17.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 46,248 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 45,762 | — |
| 2019年3月 | 720 | 38.1 | 15.0 | 48,320 | — |
| 2020年3月 | 720 | 38.5 | 15.4 | 48,031 | — |
| 2021年3月 | 672 | 39.0 | 15.9 | 46,267 | — |
| 2022年3月 | 734 | 39.7 | 16.6 | 48,842 | — |
| 2023年3月 | 756 | 40.3 | 17.2 | 48,682 | — |
| 2024年3月 | 765 | 40.7 | 17.4 | 48,140 | — |
| 2025年3月 | 821 | 40.8 | 17.4 | 47,914 | 266 |
| 2026年3月 | 838 | 40.8 | 17.4 | 46,294 | 210 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社34社(国内 18 / 海外 16) を有報から抽出しています。
- 国内東レ・ファインケミカル㈱東京都千代田区議決権100.0%
- 国内東レフィルム加工㈱東京都中央区議決権95.3%
- 国内水道機工㈱(注)3東京都世田谷区議決権51.1%
- 国内東レ建設㈱大阪市北区議決権100.0%
- 国内東レエンジニアリング㈱東京都中央区議決権100.0%
- 国内東レ・メディカル㈱東京都中央区議決権100.0%
- 国内東レインターナショナル㈱(注)2、5東京都中央区議決権100.0%
- 国内蝶理㈱(注)3大阪市中央区議決権52.4%
- 国内Toray Textiles Europe Ltd. (注)2イギリス議決権100.0%
- 国内Alcantara S.p.A.イタリア議決権70.0%
- 海外P.T. Indonesia Toray Synthetics (注)2インドネシア議決権100.0%
- 海外Toray Textiles (Thailand) Public Company Limitedタイ議決権69.3%
残りのグループ会社22社を開く
- Thai Toray Synthetics Co., Ltd.タイ90%
- Penfibre Sdn. Berhad (注)2マレーシア100%
- Toray Industries (India) Private Limited (注)2インド100%
- 東麗合成繊維(南通)有限公司(注)2中国100%
- 東麗酒伊織染(南通)有限公司中国85%
- Toray Industries (H.K.) Ltd.中国100%
- Toray Advanced Materials Korea Inc. (注)2韓国100%
- Toray Plastics (America), Inc. (注)2アメリカ100%
- Toray Plastics (Malaysia) Sdn. Berhadマレーシア100%
- 東麗塑料(中国)有限公司中国100%
- Toray Battery Separator Film Korea Limited (注)2韓国100%
- STEMCO, Ltd.韓国70%
- Toray Composite Materials America, Inc.アメリカ100%
- Zoltek Companies, Inc.アメリカ100%
- Toray Advanced Composites USA Inc.アメリカ100%
- Toray Carbon Fibers Europe S.A. (注)2フランス100%
- デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル㈱東京都千代田区35%
- ダウ・東レ㈱東京都品川区35%
- 三洋化成工業㈱(注)3京都市東山区17%
- TMTマシナリー㈱大阪市中央区33%
- Pacific Textiles Holdings Limited中国29%
- STECO, Ltd.韓国30%
- JP東レプラスチック精工株式会社
- INTORAY INDUSTRIES (INDIA) PRIVATE LIMITED
- ITALCANTARA S.P.A.
- DEToray Resins Europe GmbH
- DEToray International Europe GmbH
- GBTORAY TEXTILES EUROPE LIMITED
- FRTORAY FILMS EUROPE
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達18.7億円グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発液体水素燃料を用いた燃料電池電動推進システムとコア技術開発水素燃料電池コア技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-05-13
- 調達2.9億円CCS研究開発・実証関連事業CO2分離・回収技術の研究開発二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発/高温・不純物耐久性CO2分離膜及び分離回収技術の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-02-21
- 調達2.8億円グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進CO2を原料に物質生産できる微生物等の開発・改良、CO2を原料に物質生産できる微生物等による製造技術等の開発・実証水素細菌によるCO2とH2を原料とする革新的なものづくり技術の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-06
- 調達2.4億円エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業実証省エネルギー型海水淡水化システムの実規模での性能実証事業(サウジアラビア王国)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-04-27
- 調達1.5億円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラムCFRP製モビリティ機体の量産システム開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-10
- 調達8,900万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラムデジタルフライングカーによる緊急時機体評価システムの構築国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-09
- 調達7,702万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム糖骨格利用型バイオテレフタル酸合成の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-17
- 調達7,612万円エネルギー・環境新技術先導プログラム ナノ半導体材料の高度構造制御と革新低コスト半導体デバイスの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-15
- 調達7,495万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム繊維製品の資源循環のための選別・分離技術の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-06
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出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は2.6兆円、営業利益は972億円。前期と比べると増収減益で、売上が+0.9%、利益が-23.8%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2.8兆円 | 2.6兆円 |
| 営業利益 | — | 972億円 |
| 純利益 | 900億円 | 795億円 |
| 1株あたり配当 | ¥26 | ¥26 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は6,790億円、営業利益は473億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.5%、営業利益は+127.4%。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 0.59 | — | — | −18 |
| 2024年1Q | 0.58 | 208 | 3.6 | 139 |
| 2024年2Q | 0.62 | 236 | 3.8 | 150 |
| 2024年3Q | 0.63 | 270 | 4.3 | 168 |
| 2024年4Q | 0.64 | — | — | −238 |
| 2025年2Q | 1.29 | 795 | 6.1 | 555 |
| 2025年4Q | 1.27 | 480 | 3.8 | 224 |
| 2026年2Q | 1.23 | 643 | 5.2 | 369 |
| 2026年4Q | 1.35 | 329 | 2.4 | 426 |
| 2027年1Q | 0.68 | 473 | 7.0 | 313 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.6兆円から2.6兆円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は3.8%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.59 | — | 882 | — | 485 |
| 2014年3月 | 1.84 | — | 1,106 | — | 596 |
| 2015年3月 | 2.01 | — | 1,286 | — | 710 |
| 2016年3月 | 2.10 | — | 1,502 | — | 901 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2017年3月 | 2.03 | — | 1,437 | — | 994 |
| 2018年3月 | 2.20 | — | 1,523 | — | 959 |
| 2019年3月 | 2.39 | — | 1,345 | — | 794 |
| 2020年3月 | 2.09 | — | 1,233 | — | 842 |
| 2021年3月 | 1.88 | — | 656 | — | 458 |
| 2022年3月 | 2.23 | — | 1,203 | — | 842 |
| 2023年3月 | 2.49 | — | 1,119 | — | 728 |
| 2024年3月 | 2.46 | — | 596 | — | 219 |
| 2025年3月 | 2.56 | 1,275 | 1,143 | 5.0 | 779 |
| 2026年3月 | 2.59 | 972 | 1,076 | 3.8 | 795 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高2.6兆円のうち、営業利益として残るのは972億円で3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は795億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.9%2.1兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.8%3,814億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.6%414億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%972億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが2,118億円、投資CFが−669億円で、差し引きのフリーCFは1,449億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は2,653億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,008 | −1,075 | 262 | −67 | 1,077 |
| 2014年3月 | 1,615 | −2,148 | 415 | −533 | 1,131 |
| 2015年3月 | 1,413 | −1,407 | −100 | 6 | 1,125 |
| 2016年3月 | 1,961 | −1,544 | −776 | 417 | 1,098 |
| 2017年3月 | 1,740 | −1,352 | −180 | 388 | 1,314 |
| 2018年3月 | 1,292 | −1,867 | 618 | −575 | 1,343 |
| 2019年3月 | 1,762 | −2,602 | 1,189 | −840 | 1,674 |
| 2020年3月 | 2,383 | −1,429 | −738 | 954 | 1,837 |
| 2021年3月 | 2,116 | −979 | −694 | 1,137 | 2,364 |
| 2022年3月 | 1,383 | −572 | −1,015 | 811 | 2,304 |
| 2023年3月 | 1,452 | −1,027 | −574 | 425 | 2,240 |
| 2024年3月 | 1,857 | −1,210 | −704 | 647 | 2,359 |
| 2025年3月 | 2,550 | −632 | −1,885 | 1,918 | 2,373 |
| 2026年3月 | 2,118 | −669 | −1,290 | 1,449 | 2,653 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は3.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.8兆円で、自己資本比率は51.8%(業種中央値57.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.73 | 0.78 | 0.95 | 41.8 |
| 2014年3月 | 2.12 | 0.94 | 1.18 | 40.5 |
| 2015年3月 | 2.36 | 1.08 | 1.28 | 41.8 |
| 2016年3月 | 2.28 | 1.02 | 1.25 | 41.5 |
| 2017年3月 | 2.40 | 1.10 | 1.30 | 42.6 |
| 2018年3月 | 2.58 | 1.17 | 1.41 | 42.3 |
| 2019年3月 | 2.87 | 1.12 | 1.75 | 39.2 |
| 2020年3月 | 2.73 | 1.12 | 1.62 | 40.8 |
| 2021年3月 | 2.85 | 1.24 | 1.61 | 43.5 |
| 2022年3月 | 3.04 | 1.41 | 1.64 | 46.2 |
| 2023年3月 | 3.19 | 1.53 | 1.66 | 48.1 |
| 2024年3月 | 3.47 | 1.74 | 1.73 | 50.1 |
| 2025年3月 | 3.29 | 1.71 | 1.47 | 51.9 |
| 2026年3月 | 3.48 | 1.80 | 1.55 | 51.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
繊維製品 48社との比較
同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で48社中24位あたり、逆に低いのは配当利回りで48社中44位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,268.5で、1年前と比べて+31.4%。過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 24.0倍 |
| PER (会社予想) | 20.5倍 |
| PBR | 1.02倍 |
| 配当利回り | 2.05% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月6日に1299.5円へ急伸し、その後も1300円前後で高値圏を維持しています。8月21日時点では1298.5円と、25日移動平均線(1236円)を約5%上回り、年初来高値1395円まで約7%に迫る水準です。8月6日の出来高は1806万株と急増しており、材料を伴った上昇が確認できます。ただし、RSIは67とやや過熱感が出始めており、高値圏での一服も想定されます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 48/100)。
PERは実績24.63倍、予想21.1倍で、業界平均26.94倍を下回る。PBRは1.04倍で平均1.03倍とほぼ同水準。一方、ROEは4.5%と低く、収益性の弱さが目立つ。配当利回りは2.0%で平均2.72%を下回り、株主還元はやや控えめ。業績は2025/3期に営業利益率4.97%と改善したが、2026/3期は3.76%へ低下見込み。当期純利益は増加傾向にあるが、ROE改善には至っていない。割安感はあるが、収益性と配当の伸び悩みを考慮すると、ほぼ妥当と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 24.0倍 | 26.6倍 |
| PER (予想) | 20.5倍 | — |
| PBR | 1.02倍 | 1.01倍 |
| ROE | 4.5% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、高機能素材分野での成長と、繊維など既存事業の収益性改善にある。強気派は、航空機・自動車向け炭素繊維需要の増加が見込まれ、環境規制強化で水処理膜やグリーン素材の需要が拡大すると主張。また、研究開発投資が実を結び、新製品が収益に貢献し始めていると指摘。弱気派は、繊維など素材市況の低迷や原材料高で、既存事業の収益が伸び悩むと懸念。また、多角化ゆえに資源配分が非効率で、ROEが低水準にとどまるとの見方も。
- 炭素繊維需要
航空機・自動車向け需要が拡大し、トレカが成長を牽引。
- 環境技術
水処理膜など環境関連製品の需要が世界的に高まる。
- 研究開発力
化合物など新素材の開発で将来の収益源を創出。
- 2026/3期純利益795億円と増益予想決算発表後影響中
前期779億円から+2.1%増、純利益は増加基調
- 売上高2兆5,851億円と2期連続増収通年影響中
前期25,633億円から+0.9%、売上規模は高水準を維持
- 予想PER21.9倍と割安感継続影響弱
現在PER25.64倍に対し来期予想は21.9倍に改善
- 外国人保有比率35.6%と需給安定継続影響弱
海外機関投資家の長期保有が厚く下値を支える
- 繊維市況低迷
衣料向け繊維需要の低迷で祖業の収益が伸び悩む。
- 多角化の非効率
事業ポートフォリオが広く、資本効率が悪い。
- 原材料高
原料価格の上昇がコスト増となり、利益率が低下。
- 営業利益は前期比23.8%減の972億円決算発表後影響中
1,275億円から972億円へ減少、収益環境が悪化
- 営業利益率が4.97%から3.76%へ低下通年影響中
約1.2ポイント悪化、売上高増でも採算が悪化
- 売上高成長率が0.9%に減速通年影響中
前期は4.0%増だったが今期は+0.9%に鈍化
- 株価は1年で42.7%上昇し高値警戒継続影響弱
上昇後の調整リスク、短期的な売り圧力に注意
- 炭素繊維売上高
- 成長の中核となる炭素繊維需要の動向を把握するため。
- ROE
- 資本効率が課題とされており、改善度合いを確認するため。
- 受注残高
- 航空機など長期的な供給契約の状況を示す指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり26円で、前期から+11.1%。いまの株価に対する利回りは2.05%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 14 | — | 41.7 |
| 2018年3月 | 15 | 7.1 | 30.1 |
| 2019年3月 | 16 | 6.7 | 39.8 |
| 2020年3月 | 16 | 0.0 | — |
| 2021年3月 | 9 | −43.8 | 38.9 |
| 2022年3月 | 16 | 77.8 | 38.1 |
| 2023年3月 | 18 | 12.5 | 40.5 |
| 2024年3月 | 18 | 0.0 | 63.6 |
| 2025年3月 | 18 | 0.0 | 19.9 |
| 2026年3月 | 20 | 11.1 | 25.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥26
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ163,002人。区分でいちばん多いのは金融機関で37.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.8%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 41.7 | 42.8 | 41.1 | 37.5 | 39.1 | 37.3 |
| 外国法人 | 25.5 | 24.7 | 28.8 | 31.6 | 33.4 | 35.6 |
| 個人・その他 | 22.6 | 22.3 | 20.6 | 21.2 | 20.0 | 19.1 |
| 事業法人 | 8.3 | 8.1 | 7.8 | 7.7 | 5.8 | 5.5 |
| 自己株式 | 1.9 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 4.1 | 3.2 |
| 証券会社 | 1.9 | 2.0 | 1.6 | 2.0 | 1.6 | 2.6 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 14.30 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 7.10 |
| 03 | 日本生命保険(相) | 4.73 |
| 04 | 大樹生命保険㈱ | 2.39 |
| 05 | 全国共済農業協同組合連合会 | 1.77 |
| 06 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.68 |
| 07 | ㈱三井住友銀行 | 1.60 |
| 08 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505025 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.53 |
| 09 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505301 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.48 |
| 10 | ジェーピー モルガン チェース バンク 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.37 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+78%、1株純資産は14期で+178%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 30 | 444 | 7.2 | 21.4 | 123.9 |
| 2014年3月 | 37 | 527 | 7.5 | 18.6 | 66.6 |
| 2015年3月 | 44 | 617 | 7.7 | 22.7 | 42.3 |
| 2016年3月 | 56 | 592 | 9.3 | 17.0 | 60.8 |
| 2017年3月 | 62 | 639 | 10.1 | 15.9 | 41.7 |
| 2018年3月 | 60 | 682 | 9.1 | 16.8 | 30.1 |
| 2019年3月 | 50 | 703 | 7.1 | 14.2 | 39.8 |
| 2020年3月 | 53 | 698 | 7.5 | 8.9 | — |
| 2021年3月 | 29 | 773 | 3.9 | 24.9 | 38.9 |
| 2022年3月 | 53 | 878 | 6.4 | 12.1 | 38.1 |
| 2023年3月 | 45 | 959 | 5.0 | 16.6 | 40.5 |
| 2024年3月 | 14 | 1,084 | 1.3 | 54.1 | 63.6 |
| 2025年3月 | 49 | 1,093 | 4.5 | 20.8 | 19.9 |
| 2026年3月 | 53 | 1,236 | 4.5 | 20.8 | 25.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
18名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額788百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 日覺昭廣 | 取締役会長 | 77 |
| 大矢光雄 | 代表取締役社長 社長執行役員 CEO | 70 |
| 恒川哲也 | 代表取締役 副社長執行役員 総務・法務・リスクマネジメント部門(安全保障貿易管理室)・知的財産部門全般担当 技術センター所長 | 66 |
| 寺田滋紀 | 取締役 上席執行役員 経営企画室長 | 64 |
| 加藤勇一郎 | 取締役 上席執行役員 財務経理部門長 | 63 |
| 首藤和彦 | 取締役 顧問 | 68 |
| 伊藤邦雄 | 社外取締役 | 74 |
| 神永晉 | 社外取締役 | 79 |
| 原山優子 | 社外取締役 | 75 |
| イネステーラー章子 | 社外取締役 | 63 |
| 平林秀樹 | 監査役(常勤) | 68 |
| 真野充治 | 監査役(常勤) | 63 |
残りの役員6名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 髙部眞規子 | 社外監査役 | 70 |
| 荻野浩三 | 社外監査役 | 68 |
| 井上雅彦 | 社外監査役 | 64 |
| 三木憲一郎 | 代表取締役 副社長執行役員 営業全般担当 マーケティング企画室・支店・HS事業部門全般担当 | 66 |
| 小林敬一 | 社外取締役 | 67 |
| 上田英志 | 社外取締役 | 66 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 380 | 123 | 65 | 26 | 593 | 66 |
| 監査役 | 3 | 79 | — | — | — | 79 | 26 |
| 社外取締役 | 6 | 73 | — | — | — | 73 | 12 |
| 社外監査役 | 4 | 43 | — | — | — | 43 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容614字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,779字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,499字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,955字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第145期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第145期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第144期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第144期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第143期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第142期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第142期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第142期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第142期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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