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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

NSグループ

NS Group, Inc.471A · Prime · その他金融業

家賃債務保証の独立系大手。居住用・事業用を中心に、連帯保証人に代わり入居者の家賃支払いを保証するサービスを展開。

概要

NSグループは、連結子会社の日本セーフティー株式会社を通じて家賃債務保証事業を展開する持株会社である。入居者の連帯保証人となり、家賃等の未払い時に代位弁済し、後日入居者から回収する仕組みで、主に居住用物件向けだが事業用や駐車場などにも対応する。2025年12月期の営業収益は298億円、営業利益99億円、純利益63億円。従業員788名。2025年12月に東京証券取引所プライム市場に上場した。

単一事業セグメントが生み出す収益構造

当社グループは家賃債務保証事業の単一セグメントで構成される。収益は大きく三つに分かれる。契約時に受領する「新規保証料」、年1回または月1回の「更新保証料」、そして家賃集金代行手数料を含む「その他売上」である。2025年12月期の営業収益298億円の内訳は、新規保証料142億円(前年比12.2%増)、更新保証料119億円(同9.5%増)、その他売上36億円(同32.7%増)であり、ストック型の更新保証料が全体の約40%を占める。このストック収益が業績の安定性を支える一方、新規契約の増加が成長を牽引する。費用面では、人員増強による従業員給付費用59億円(同15.4%増)など営業費用204億円(同14.3%増)となり、営業利益99億円(同12.0%増)を達成した。

不動産管理会社のSmall領域に強みを持つポジショニング

当社グループは、管理戸数1,250戸以下の中小規模の不動産管理会社(Small領域)と深耕した関係を築いている。この領域では、きめ細かいサービスと財務安全性が重視され、競合他社との競争が相対的に穏やかであるため、高い収益性を維持できるとしている。当社独自の分析によれば、Small領域におけるシェアは第一保証で約10%、第二保証で約6%と推計される。保証会社の選定は、販売手数料だけでなく財務安定性や審査通過率も考慮されるため、当社はバランスの取れた審査と高い回収率で差別化を図る。また、事業用保証市場は未成熟であり、COVID-19後の事業環境変化により敷金確保が難しくなったことから急速に拡大しており、当社は同事業を成長の柱と位置づけている。

ベインキャピタル傘下で構築されたガバナンスと財務基盤

当社は2021年8月、グローバル・プライベート・エクイティファームであるベインキャピタルグループが投資助言を行うファンドにより設立された。その後、2025年10月に旧NSグループ株式会社を吸収合併し、商号をNSグループ株式会社に変更した。この合併により、現在の事業体制が確立した。ベインキャピタル傘下であることを背景に、マネジメントフィーや上場関連費用が発生しているが、これらを調整した調整後EBITDAを経営指標としている。2025年12月期の調整後EBITDAは131億円(前年比18.2%増)であり、EBITDAマージンは39.2%と高い水準にある。2025年12月の東証プライム上場により、資金調達力と知名度を高め、さらなる成長への基盤を整えた。

業界の中での役割は家賃債務保証サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
298億円
営業利益
99億円
営業利益率
33.2%
純利益
63億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01賃貸不動産業界(居住用・事業用・その他)主力

入居者の連帯保証人となり、家賃等の未払い時に代位弁済を行う家賃債務保証サービスを提供。主に居住用物件向けだが、事業用(事務所・店舗)や駐車場・工場等にも対応。不動産会社(仲介・管理会社)を通じて契約を獲得し、審査・回収業務を内製化している。

主な製品・サービス4
家賃債務保証サービス(居住用)
居住用賃貸物件の入居者向け保証。家賃・共益費、原状回復費用、残置物処理費用、明渡訴訟費用等を保証。契約時に新規保証料、年1回または月1回の更新保証料を受領。
家賃債務保証サービス(事業用)
事務所や店舗などの事業用賃貸物件向け保証。居住用と同様の保証範囲に加え、事業用特有のリスクに対応。
家賃債務保証サービス(その他)
駐車場、借地、工場などの賃貸物件向け保証。
集金代行サービス
家賃債務保証に付随し、金融機関と提携して家賃等の集金を代行。さらに家賃と管理料等を分割して異なる送金先に直接送金する「分別送金サービス」も提供。

製品と技術

家賃債務保証サービスの品揃えと保証範囲

当社グループの主力は家賃債務保証サービスであり、対象物件により「居住用」「事業用」「その他」の3区分に分かれる。居住用は単身世帯や外国人世帯向けに審査通過率の高さが強みで、保証範囲には家賃・共益費のほか、原状回復費用、残置物処理費用、明渡訴訟費用などが含まれる。事業用保証は事務所や店舗向けで、賃料が高いため1件あたりの保証料が大きく、成長セグメントと位置づけられる。その他保証は駐車場、借地、工場などをカバーする。保証料は契約時に新規保証料、その後1年または1か月ごとに更新保証料を徴収する。2025年12月期の新規保証料は142億円(前年比12.2%増)、更新保証料は119億円(同9.5%増)であり、新規契約の増加と家賃単価の上昇が成長を支えている。なお、2025年10月からは国土交通大臣の認定を受ける「認定家賃保証制度」が開始され、当社も対応を進めている。

審査から回収までを支える独自のシステムとAI活用

当社グループは、基幹システム「SIONS」を核に審査・回収業務を内製化している。審査では、過去470万件の申込データを基に開発したAI滞納予測モデル(2025年4月運用開始)を活用し、平均2時間で審査完了する体制を構築。審査のコンセプトは「通過させるための審査」であり、厳格すぎず緩すぎないバランスを取る。回収業務では、滞納状況を複数階層に分類し、専任チームが入居者の事情に応じた「滞納解決スキーム」を実行する。また、集金代行サービスでは、家賃と管理料を別々の送金先に直接送金する「分別送金サービス」を提供しており、競合他社ではほとんど見られないサービスとしている。これらのシステムとノウハウは競合の模倣が困難であり、高い回収率と低い貸倒率を実現する源泉となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

債権回収業で確固たる地位、安定収益

同社は債権回収・再生サービスを主力とする、その他金融業に属する企業である。同業他社にはMFS、ウェッジホールディングス、NEXYZ.Group、山田再生系債権回収総合事務所、ムニノバホールディングスが存在する。業界内では、安定した収益基盤と営業利益率33%超の高収益性を示しており、特にMFSやウェッジホールディングスと比較しても収益力で優位に立つ。近年は増収傾向にあり、2023年12月期売上239億円から2025年12月期は298億円と成長が見込まれる。営業利益率も30%超を維持しており、効率的な運営が強み。同業他社の中でも高い収益性と成長性を兼ね備えたポジションにある。

強み

  • 営業利益率30%超を維持。効率的な債権回収プロセスによる高い収益性が強み。
  • 売上高が3期連続で増加傾向。2025年12月期は298億円を見込む。
  • 債権回収・再生に特化した知識とノウハウを蓄積し、競争力を確保。
  • 同業他社と比較して収益力で優位。安定した事業基盤を構築。

課題

  • 債権回収市場の成熟化により、拡大余地が限定的となる可能性。
  • 債権回収に関する法規制の変更が事業に影響を及ぼす懸念。
  • 同業他社との競争により、案件獲得競争が激しくなる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字がNSグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18923トーセイ851億円10.5倍
21419タマホーム848億円68.7倍
33302帝国繊維840億円16.5倍
48877エスリード810億円7.2倍
57130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
6471ANSグループ800億円10.9倍
72734サーラコーポレーション800億円10.5倍
85946長府製作所727億円23.8倍
93498霞ヶ関キャピタル724億円12.1倍
10166Aタスキホールディングス720億円12.8倍
118935FJネクストホールディングス698億円6.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 3件

ベインキャピタルによる設立から上場への道筋

当社の歴史は2021年8月に始まる。ベインキャピタルグループが助言するファンドが株式会社BCJ-53を設立した。このタイミングは、2020年の民法改正により個人連帯保証人の負担が増加したことで家賃債務保証の需要が高まっていた時期と重なる。BCJ-53は設立後、家賃債務保証事業を営む旧NSグループを傘下に収め、事業基盤を構築した。設立から約4年後、2025年10月にBCJ-53が旧NSグループを吸収合併し、商号をNSグループ株式会社に変更した。この合併は上場を視野に入れたグループ再編であり、その後わずか2か月後の2025年12月に東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。短期間での上場は、ベインキャピタルの支援によるガバナンス強化と事業成長が市場に評価された結果である。

吸収合併による事業基盤の一元化

2025年10月、当社の前身であるBCJ-53は旧NSグループ株式会社を吸収合併し、同時に社名をNSグループ株式会社に変更した。旧NSグループは家賃債務保証事業を主力とし、日本セーフティー株式会社を子会社に持つ企業であった。この合併により、持株会社としてのBCJ-53が事業会社の機能を直接統合し、グループの経営管理を一本化した。合併後の資本構成は、ベインキャピタル系ファンドが大株主となり、上場後も一定の影響力を保持している。この再編の目的は、上場に伴うコーポレート・ガバナンス体制の整備と、事業会社との連携強化にあった。合併により、それまで別会社であった管理部門を統合し、経営資源の効率的配分が可能となった。また、旧NSグループの有する15年以上の事業実績とデータ資産を引き継ぎ、基幹システムSIONSやAI審査モデルなどのノウハウをグループ全体で活用できる体制を確立した。

2025年12月の東証プライム上場とその意義

2025年12月、当社は東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。上場までに約4年という短期間であったが、これはベインキャピタルによる積極的な成長投資と事業の順調な拡大が背景にある。上場時の時価総額は非公表だが、プライム市場上場により流動性と認知度が向上し、個人投資家や機関投資家からの資金調達が容易になった。上場関連費用として9.17億円を計上しているが、これらは一時的なものであり、調整後当期利益には含めている。上場により、従業員向けのインセンティブ制度の充実やM&Aの手段として株式が活用できるようになるなど、成長戦略の選択肢が広がった。また、適時開示体制の構築や国際会計基準の導入など、上場企業としてのコンプライアンス強化も進めている。

創業から短期間で業界平均を超える収益性を達成

当社グループは設立からわずか4年で、家賃債務保証業界において高い収益性を実現した。2025年12月期の営業利益率は33.1%(営業利益99億円÷営業収益298億円)、EBITDAマージンは39.2%であり、業界平均を上回る水準にある。この背景には、更新保証料というストック収益の積み上がりに加え、事業用保証の拡大や集金代行サービスの成長がある。特に事業用保証は、コロナ禍後の事業環境変化により需要が急増し、高単価の保証料が収益を押し上げている。また、審査・回収プロセスを内製化し、AIを活用した効率的なオペレーションを構築したことで、貸倒関連費用を抑制しながら契約数を伸ばしている。2025年12月期の貸倒関連費用は非開示だが、営業利益率の高さから、回収率の高さが収益性に貢献していると推察される。

年表3件を開く

2020年代

  • 2021年8月グローバル・プライベート・エクイティーファームであるベインキャピタルグループが投資助言を行うファンドが㈱BCJ-53(当社)を設立
  • 2025年10月M&A㈱BCJ-53が旧NSグループ㈱を吸収合併し、NSグループ㈱に商号変更
  • 2025年12月上場東京証券取引所プライム市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    審査体制と債権管理体制の強化

    与信精度向上のため、スコアリング機能改善とAI審査予測モデルを活用。代位弁済発生を抑制し、独自の滞納解決スキームで高い回収率を維持する。

  2. 02

    M&Aや業務提携の積極活用

    家賃債務保証事業の更なる成長のため、M&Aや業務提携を積極的に推進する。

  3. 03

    新規事業の実行

    長年蓄積した顧客情報を活用し、周辺ビジネスを展開することでグループ全体の発展を目指す。

  4. 04

    DX推進による事業強化

    デジタル化が遅れている不動産業界において、IT技術で業務効率化、審査強化、回収プロセス効率化を図り収益性向上を目指す。

  5. 05

    コーポレートガバナンス強化

    内部監査や研修を通じて法令遵守と内部管理体制の強化を図り、持続的な成長と企業価値向上を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社(大阪市北区) — 注1,179百万円
大阪本社 他26か所895百万円
主な関係会社
  • 国内
    日本セーフティー㈱(注)2、4
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は298億円営業利益99億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.3%、利益が+12.5%。

売上高
+13.3%
298億円
営業利益
+12.5%
99億円
純利益
+10.5%
63億円
営業利益率
33.2%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高331億円298億円
営業利益119億円99億円
純利益79億円63億円
1株あたり配当¥76¥76

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

直近期の営業利益率は33.2%。営業収益は2期、純利益は4期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
グローバル・プライベート・エクイティーファームであるベインキャピタルグループが投資助言を行うファンドが㈱BCJ-53(当社)を設立
2021年12月−1−1
2022年12月00
2023年12月2396851
2024年12月263888833.557
東京証券取引所プライム市場に株式を上場
2025年12月298999433.263

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

営業収益298億円のうち、営業利益として残るのは99億円33.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は63億円、売上の21.1%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金66.8%199億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益33.2%99億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+22.4pt
33.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.3pt
21.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.6pt
22.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年12月期は営業CFが83億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは78億円期末の手元現金は160億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2023年12月797−154122
2024年12月430−11154
2025年12月83−5−72160

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年12月期の総資産は761億円。このうち返さなくてよい自己資本が289億円で、自己資本比率は37.9%(業種中央値24.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年12月2602600100.0
2022年12月261261099.4
2023年12月70622947732.4
2024年12月74228545738.5
2025年12月76128947337.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
160億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
207億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
473億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り39社中4位あたり、逆に低いのは営業収益成長率39社中17位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.0%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
33.2%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.9%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
13.3%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,534で、1年前と比べて+26.8%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥1,534-4.2%1ヶ月+3.0%1年+26.8%時価総額800億円
過去52週の値幅
安値¥1,274高値¥1,799

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.9倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR2.91倍
配当利回り4.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1600円で、1カ月で+7.02%と堅調に推移。8月10日から上昇基調を強め、8月18日には年初来高値圏に接近。25日線を約5%上回り、75日線も上回るが、200日線はデータなしで確認できません。RSIは78.07とやや過熱感があり、高値圏では短期的な変動に注意が必要です。出来高は8月10日に39万株と活発化しました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは11.34倍で業界平均の17.3倍を下回り、PBRは3.03倍で平均の1.8倍を大きく上回る。ROEは22.03%と高く、配当利回りは4.76%と平均の3.09%を上回る。ただし、配当性向が146.6%と非常に高く、利益以上に配当を出しており、持続可能性に懸念がある。このため、指標は割安と割高が混在し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.9倍17.4倍
PER (予想)10.0倍
PBR2.91倍1.81倍
ROE22.0%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高収益の持続性と成長余地を巡る対立。強気派は、財務内容の改善に伴い債権回収市場が拡大するとみる。また、営業利益率30%超の高収益体質が続き、株主還元も厚いと評価する。一方、弱気派は、債権回収は景気感応度が高く、経済悪化時に回収が滞るリスクを懸念。また、競争激化で買取価格が上昇し、収益率が低下する可能性を指摘する。成長の原資であるM&Aや新規事業の不確実性も論点。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質の持続

    営業利益率33%超を維持し、ROE22%と資本効率も高い。

  • 株主還元の厚さ

    配当利回り4.76%と高水準で、株主への利益還元姿勢が明確。

  • 事業拡大の可能性

    売上高が過去2年で約24%増加し、成長軌道にある。

  • 2025年12月期は営業利益99億円決算発表後影響

    売上高298億円、営業利益99億円と前期から11億円増。高い利益率を維持し予想PER10.4倍は割安

  • ROE22.03%の高資本効率通年影響

    PBR3.03倍だがROE22.03%なので成長を続ければPER10.4倍の妥当性が高まる

  • 配当利回り4.76%の株主還元次回株主総会影響

    1年で31.87%上昇しても配当利回り4.76%。増配が発表されれば更に評価が高まる

  • 外国人保有14.8%の需要継続影響

    外国人保有比率14.8%と高く、海外投資家の継続的な買いが見込まれる

マイナスに働く材料7
  • 景気への感応度

    景気悪化時は債務者の支払い能力が低下し、回収額が減るリスク。

  • 競争激化の懸念

    同業者の増加で債権買取価格が上昇し、利鞘が縮小する可能性。

  • 将来成長の不透明感

    新規分野やM&Aの成果が未検証で、伸びしろには不確実性がある。

  • 金融市場変動が業績に与える影響金融政策次第影響

    その他金融業のため金利・株価変動の影響を受けやすく、営業利益99億円が大幅に変動する

  • 営業利益率33.22%の高止まり継続影響

    利益率が3ポイント低下すると売上高298億円で約9億円の減益。競争激化で低下リスク

  • 株価1年31.87%上昇の反動不定影響

    上昇率が大きいため、短期的な利食い売りで調整する場面があり得る

  • 予想PER10.4倍の低評価決算発表後影響

    市場が将来の減益を織り込んでこのPERなら、決算で下振れが確認されると株価は下落する

次の決算で確かめる点
債権回収率
回収率の変化は収益性に直結し、事業の実力を示す。
買取債権額
今後の収益源となる買取規模の動向を確認する。
営業利益率
高収益体質が維持されるか、利鞘の変化を監視する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり76で、前期から42.4%いまの株価に対する利回りは4.95%。

年間配当
¥76
1株あたり
配当利回り
4.95%
いまの株価に対して
配当性向
146.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年12月460
2025年12月265−42.4146.6

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥76

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ21,851人。区分でいちばん多いのは事業法人47.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.0%を占め、残る51.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年12月%
事業法人47.7
個人・その他32.9
外国法人14.6
証券会社3.3
金融機関1.3
外国人個人0.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01BVアセット株式会社45.00
02BCPE SAY CAYMAN, L.P. (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)5.22
03大谷 彰宏4.00
04BCPE SAY CAYMAN2, L.P. (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)1.43
05三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社1.32
06BBH FOR MATTHEWS JAPAN FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.05
07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.89
08BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.77
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.73
10THE BANK OF NEW YORK 134088 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.58

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-04
    ビーシーピーイー セイ ケイマン エルピー (BCPE Say Cayman, L.P.)
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -5.22pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+438%、1株純資産は5期で−45%。直近期のROEは22.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2021年12月−36996
2022年12月−0996
2023年12月9843619.4
2024年12月10954422.1
2025年12月12155122.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額277百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約16倍にあたる。

氏名役職年齢
大塚孝之代表取締役社長62
鳳山一洋専務取締役53
清水信取締役相談役58
茂野祥子取締役49
松澤元雄取締役(常勤監査等委員)71
吉川友貞取締役(監査等委員)59
松尾信吉取締役(監査等委員)57

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3883912224983
社外取締役428287

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,000字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、持株会社として当社グループの経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等を行っております。当社グループは当社と連結子会社1社で構成されております。 当社グループは、連結子会社である日本セーフティー株式会社において、単一セグメントで家賃債務保証事業を展開しており、「家賃債務保証サービス」及び「集金代行サービス」等があります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準は連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 (1)家賃債務保証事業 ① 家賃債務保証サービス 当社グループが展開する家賃債務保証サービスとは、日本セーフティー株式会社が入居者の連帯保証人になり、家賃等の保証を約束することです。入居者が賃借料を支払わなかった場合には日本セーフティー株式会社が代位弁済し、同社は後日、入居者から代位弁済した賃借料を回収する仕組みとなっております。一般的に不動産を賃貸借する場合には賃貸人から連帯保証人を求められますが、日本セーフティー株式会社が家賃債務保証サービスを提供することで、賃貸人に対して賃貸料収入を保証することになるため、家賃債務保証を実施することで、入居者はお部屋を借りやすく、物件の賃貸人はお部屋を貸しやすくなります。日本セーフティー株式会社はその対価として入居者から保証委託料(契約時に新規保証料、以後1年又は1か月ごとに更新保証料)を受領しております。家賃債務保証サービスの保証委託契約は、不動産会社(不動産仲介業者、不動産管理会社を含む総称)が仲介しております。 [事業系統図] [代位弁済時のフロー] 通常、不動産の賃貸においては不動産会社が入居者と賃貸人の各種契約の取次を実施し、入居者と賃貸人で賃貸借契約を締結します。当該賃貸契約を締結するには、通常「連帯保証人」が必要となります。この「連帯保証人」とは、家賃や賃貸中に発生した修繕費、退去時の原状回復費用など、賃貸人に対する入居者の債務について、入居者と同等に支払い責任を負いますが、2020年の民法改正により、連帯保証人が個人である場合、当該連帯保証人が負担する極度額の設定と、事業用物件に関して、賃借人から連帯保証人に対する情報開示が義務付けられました。 また、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(平成19年法律第12号、その後の改正を含みます。)が改正され、2025年10月より、高齢者、障碍者、低所得者、ひとり親世帯などの住宅確保要配慮者が利用しやすい家賃債務保証業者として一定の要件を満たす者を国土交通大臣が認定する認定家賃保証制度が導入されました。これにより、連帯保証人を確保しづらい入居希望者の家賃債務保証サービスへの需要拡大のほか、自治体の補助による家賃債務保証サービスの利用促進や居住支援法人との連携による安定的な案件の流入が期待されると考えております。 このような中で、入居者においては、物件を賃借したいが「連帯保証人」を頼みづらい、頼める人がいないという状況が想定されます。一方で、賃貸人においては、もっと幅広い入居者に物件を貸したいが、家賃滞納のリスクが心配、という状況がある中で、前述の民法改正に伴う負担増加を背景に、連帯保証人に対する手続きを簡略化したいというニーズが高まってきております。このように家賃債務保証自体の需要が高まる中、入居者の信用を補填し、家賃や原状回復費用の回収を保証することで、入居者のスムーズな手続きをサポートし、賃貸人に安心と安定をご提供することが家賃債務保証サービスの最も重要な目的です。このような中で、当社グループは健全な財務内容、担当者によるスピーディーな対応、迅速な審査対応などサービス面において高い評価を得ており、不動産会社及び不動産賃貸人に選ばれております。 (家賃債務保証サービス相関図) 当社グループでは家賃債務保証事業を実施しておりますが、その対象は主として居住用・事業用(いわゆる事務所や店舗)・その他(駐車場や借地、工場など)に分かれます。下記にて、主要な家賃債務保証プラン及びその保証料を記載いたします。 (居住用) (事業用) (その他) 家賃債務保証サービスについて、主要な保証・サービスの内容は以下のとおりです(保証プランに応じて保証の範囲は異なります)。 ・賃料……………………家賃及び共益費やその他費用 ・残置物処理費用………行方不明者の残置物(動産)や本人との話し合いで確定した残置物(動産)の処分費用 ・早期解約違約金………契約期間満了前に解約したことによる違約金 ・死亡時原状回復費用…単身の方が死亡した場合に発生した原状回復費用(居住用のみの保証) ・原状回復費用…………退去時の原状回復費用(賃借人負担分。国土交通省のガイドラインに基づく当社グループ基準にて保証) ・明渡訴訟費用…………明渡訴訟(※)が必要となった場合の費用(弁護士費用も含む) ※明渡訴訟とは、賃借人を強制退去させるために賃貸人側が行う訴訟のことです。 ② 集金代行サービス 家賃債務保証サービスに付随して、集金代行サービスも実施しております。収納代行サービスを提供する金融機関と業務提携し、家賃等の集金業務を不動産会社や不動産賃貸人に代わって実施しております。 また、当社グループが集金代行にて借主から預かった家賃等を送金する際に、家賃とその他の料金(管理料等)を分割して異なる送金先に直接送金ができるサービスを提供しております(分別送金サービス)。当該分別送金サービスは、競合他社での展開はほとんどないと考えており、当社グループが強みとするサービスです。細やかな対応を実施することで、信頼と実績を獲得しております。集金代行時のフローは下図のとおりです。 [集金代行時のフロー] (2)当社グループのビジネスモデルと強み ① 家賃債務保証に係る審査・回収業務 a.審査業務 家賃債務保証サービスを提供するには、まずは入居者の入居審査を実施する必要があります。当社グループでは、「入居者が住まいを確保して安心した生活が送れるようサポートすること」を事業の主たる目的と考えており、「通過させるための審査」をコンセプトとしておりますので、むやみに厳しい審査を実施することはしておりません。しかしながら、幅広く入居者に家賃債務保証サービスを提供することは、家賃滞納や回収不能な債権(いわゆる貸倒)の発生のリスク(回収リスク)を高めることにつながります。当社グループでは創業以来、長期にわたって培ってきたノウハウやデータを適切に審査業務に落とし込み、体系的で詳細な審査フローを設けております。また、当該審査フローにおいては、債権管理業務を実施している管理統括部の意見も適時に取り入れ、より適切で入居者に寄り添った審査業務を実施しており、その結果、回収リスクを高めることなく、審査通過率を低下させない入居審査が可能となっております。 審査は契約管理部審査課にて当社グループ独自の基幹システム(SIONS)で、これまで培ってきた経験・ノウハウを判断基準に反映した審査フローに従って実施しております。また、これまでの申込審査において当社が蓄積した申込データを基に、AI技術を活用した高精度な滞納予測モデルを内製し、2025年4月より審査業務での活用を開始しました。審査の決裁においては、当該審査フローの状況を確認した上で、決裁者が承認若しくは否認(お断り)の判断を実施しております。結果としてリスクを低減しつつ幅広い受け入れを可能とするバランスの取れた適切な審査となるように対応しております。 いずれの場合も、原則として当日の審査完了を目指しており、平均して2時間程度での審査完了が可能な体制を構築し、スピーディーな対応を実施しております。 b.回収業務 家賃債務保証サービスを幅広い入居者に提供するためには、それを支える高い回収率を維持する必要があります。当社グループでは、蓄積した滞納実績データを活用して賃借人の滞納状況を複数に分類し、適材の人材・チームで回収対応にあたることで、高い回収率を実現しております。過去の実績から得た独自のノウハウを生かして、滞納状況を複数階層に分類し、入居者の事情に即した対応を実施することで、家賃滞納を解決に導く「滞納解決スキーム」を採用しております。 回収業務における各部署での作業は、明確に分業化されており、丁寧かつ効率的な回収業務を実施しております。また、当社グループ独自の基幹システム(SIONS)を回収業務にも活用しており、担当社員と本部間での情報連携を強化するとともに、行動結果を適切にフィードバックすることで、業務の適正性を担保しております。 また、高リスク層の審査を通過させながらも高い回収率を維持するために、回収チームの1人あたりの債権数管理、事業用専任の回収チームの設営、スコアリングを基にした回収優先先の選定、長期・退去済債権に対する弁護士への回収業務委任を行っております。滞納防止のKPIを下記のとおり設定しており、日々モニタリングを実施することで、滞納の発生を未然に防止することにも注力しております。 (滞納防止に関するモニタリングKPI) (a)送金額 ・滞納時の家賃立替え金額 ・下記(b)及び(c)のKPIのモニタリングを通じて、送金額が増加しないように管理 (b)正常化率 ・「正常化要請した後に3か月滞納がない状態」を正常化と定義 ・正常化率(正常化成功債権数÷滞納債権数)をモニタリングすることで、滞納者を正常入居者に戻す活動状況を把握 ・返済能力のある滞納者に対し、翌月からの滞納をしないよう要請(正常化要請) (c)複数月滞納率 ・滞納者のうち、複数月にわたって滞納をしている者の割合(※) ・3~4か月の滞納者にリソースを割かれると、1か月滞納者へのアクション(例:正常化要請)が薄れてしまうため、複数月滞納率をモニタリングすることで長期債権の削減に取組む ※2か月以上の滞納を「複数月にわたっての滞納」と定義。複数月滞納のうち、2か月滞納、3か月滞納、4か月以上滞納、訴訟案件で区分してモニタリングを実施 コンプライアンス対策としては、訪問時の姿勢・玄関前での対応・時間外訪問の注意点等に係る詳細な業務マニュアルを策定しております。また、訪問・架電・受電、接触・未接触問わず全案件を録音することで、回収オペレーションをモニタリングしております。 ② 模倣困難な競争優位性 当社グループは、競合他社には獲得困難な滞納情報や取扱店との連携情報等、豊富なデータを蓄積しております。これらのデータをインプットしたAIモデルを各種業務に活用することで、オペレーションを高度化し、模倣困難な競争優位性を築いていると当社は考えております。 ③ 独自のポジショニング 物件管理戸数が相対的に少ない不動産管理会社(Small領域)と深い関係性を築いており、独自のポジショニングを築いています。その領域では、きめ細かい対応が求められる一方、競合他社との競争が相対的に穏やかであり、高い収益性の維持に繋がっていると当社は考えております。不動産管理会社は家賃債務保証会社の財務安定性、販売手数料、借主の信用リスクに応じて第一保証会社と第二保証会社を使い分けています。第一保証会社としては販売手数料が高い保証会社が利用される傾向にある一方で、財務安定性を優先して選定する不動産管理会社も一定数存在し、第二保証会社としては販売手数料は第一保証会社より低位な水準にあるものの高い信用リスクを許容できる保証会社が利用される傾向があると当社は考えております。取扱店及び家賃保証市場全体に関する当社独自の分析と検討に基づく推計によれば、管理戸数が1,250戸以下である不動産管理会社の市場領域(Small領域)において、当社グループは、第一保証については約10%、第二保証については約6%のシェアを占めています。
経営方針・対処すべき課題3,041字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、信頼と安心をお届けする家賃債務保証の会社として成長してまいりました。社会情勢として少子高齢化や在留外国人の増加が進むなか、賃貸借契約のインフラとして家賃債務保証サービスの社会的意義はますます高まると考えられます。 このような経営環境のなか、当社グループは次の成長段階に進むために、組織体制の強化と新サービス拡充に取組んでおり、今まで築き上げてきた経営基盤を強化させることで、更なる成長と安定的な業務運営を目指していきます。当社グループのMISSION及びVISIONは以下のとおりです。 (MISSION) つくるぞ、新・新生活 (VISION) 新生活を、もっと新しく、もっと便利に、そしてワクワクを また、全ての役員、従業員がコンプライアンスを遵守することが重大な社会的責務であると考えており、経営上の最重要事項と位置づけ、法令・社内規程・ルールだけでなく社会規範に至るまで全てのルールを遵守し、賃貸住宅をご利用される皆様が、幅広く、安心してご利用できるよう全社を挙げて健全で信頼できる賃貸住宅市場の成長に貢献し、全ての関係者から信頼される企業を目指しております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定的な増収増益と企業価値向上を目指す観点から、経営管理上の基礎的な指標として「調整後EBITDA」を最も重要な指標と位置付けております。なお、「調整後EBITDA」の定義については、後記「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご参照ください。 また、当社グループは、上記の調整後EBITDAの向上を図るため、申込件数、契約件数及び代位弁済した際の債権回収率を事業における客観的な指標として設定しております。 さらに、ROE(自己資本当期純利益率)も重要な経営指標と位置づけ、資本効率の更なる向上を図っております。 (3)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 経営環境 我が国の賃貸不動産市場は、1970年代から、総世帯数の増加、及び総世帯数に対する単身世帯数の占める割合の近年における急速な高まりにより借家を利用する人口が増加していることを背景に市場規模は拡大を続けております。当社グループの提供する家賃債務保証サービスは、賃貸不動産の利用者が対象のサービスです。そのため、その市場規模や市況は賃貸不動産市場の影響を受けることになります。 このような中で、少子高齢化や晩婚化による単身世帯の増加や外国人世帯の増加により賃貸物件の需要が増加するとともに、家族関係の希薄化等により連帯保証人を見つけることの困難性が顕著になり、あわせて賃貸人側の家賃収入の減少や家賃滞納不安の解消というニーズがあいまったことで、家賃債務保証業界の市場規模は底堅い成長を続けております。住居用保証では、単身世帯・外国人世帯の増加を背景に市場拡大が続いております。事業用保証はその賃料に応じて住居用保証と比べて高い保証料が期待できる一方で、いまだ未成熟の市場であり、COVID-19後の事業環境の変化も受けて、中堅・中小(Small領域)の不動産管理会社を中心に、急速に普及が拡大しております。当社グループは、保証会社の選定において審査通過率や財務安全性をより重視する中堅・中小(Small領域)の不動産管理会社との既存のネットワークを活用し、Small領域での更なるシェアの拡大を目指すとともに、事業用保証の拡大を通じた収益性の高い売上高成長を目指します。 (注)CAGR(年平均成長率)及び予測CAGRは、それぞれ住居用保証及び事業用保証を合計した家賃債務保証全体の市場規模(事業者売上高ベース)の2022年度から2024年度の年平均成長率及び2024年度から2029年度の年平均成長率の予測値を示しています。 ② 経営戦略 家賃債務保証業界においては企業間の競争が激しさを増しており、時代や賃貸人、賃借人のニーズに合わせた様々な新しいサービスの展開の重要性が増している状況であります。当社グループは、中長期的成長のために、住居用保証での安定的な収益拡大を図りつつ、事業用保証や豊富な顧客データを活用した新規事業を推進し、新たな収益の柱とすることを目指します。 ③ 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 a.審査体制及び債権管理体制の強化 第一に、保証契約の締結における与信精度の向上を図ることが重要であると考えております。与信精度を向上させることで、賃料等の代位弁済発生件数を適切な水準に抑えることができ、回収に係る様々なコストの抑制につながります。体系的で詳細な審査フローを設け、スコアリング機能の向上に取組んでおります。 一方で、当社グループでは、「入居者が住まいを確保して安心した生活が送れるようサポートすること」を事業の主たる目的と考えておりますので、むやみに厳しい審査を実施することはしておりません。幅広く家賃債務保証サービスを提供するためには、それを支える高い回収率を維持する必要があります。当社グループでは、AIを活用した審査予測モデルを活用することにより審査の精度の向上を図るとともに、過去の実績から得た独自のノウハウを生かして、滞納状況を複数階層に分類し、入居者の事情に即した対応を実施し、家賃滞納を解決に導く「滞納解決スキーム」を採用することで回収率を高い水準で維持するように努めております。 b.M&Aや業務提携を活用した成長 家賃債務保証事業におけるさらなる成長を達成するために、M&Aや業務提携を積極的に推進してまいります。 c.新規事業の実行 長年にわたり家賃債務保証事業を展開してきたことにより、大量の顧客情報を保有しております。当該顧客情報を利用した周辺ビジネスを展開することにより、企業グループのさらなる発展を目指します。 d.DX(digital transformation)推進による事業の強化 デジタル化が遅れていると言われる不動産業界ですが、IT技術を活用した業務の効率化は重要な課題であると認識しております。 取扱店との連携強化、AIを活用した審査の強化及び回収プロセスの効率化など、DXを推進することで事業を強化し、収益性の向上を目指します。 e.コーポレート・ガバナンスの強化 持続的な事業拡大と企業価値の向上のために、コーポレート・ガバナンスの強化が重要な課題であると認識しております。 有効な内部監査の実施、経営陣や従業員に対する研修の実施等を通じて、法令遵守の徹底及び内部管理体制の一層の強化に努めてまいります。 f.財務基盤の強化 当社グループが展開する家賃債務保証事業においては、継続的な成長と安定した経営・財務基盤が極めて重要であると認識しております。 市場シェアを拡大し、契約数を増加させることで、安定的で強固な財務基盤の構築に努めてまいります。 g.人材の増強、育成強化 上記までの経営方針を適切に推進するためには、優秀な人材の発掘、採用が重要です。また、社内教育研修を拡充するとともに、適切な人材の登用を進めてまいります。
事業等のリスク10,366字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)賃貸不動産市場の動向について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 我が国の賃貸不動産市場は、1970年代から2000年代前半にかけての人口の増加及びその後も継続する単身世帯数の増加により、借家を利用する人口が増加していることを背景に市場規模は拡大を続けております。しかしながら、当社グループの提供する家賃債務保証サービスは、日本における賃貸不動産の利用者が対象のサービスであり、日本の賃貸不動産市場、特に住宅用不動産市場の影響を受けることになりますが、人口動態の変化等により賃貸不動産市場が低迷した場合、持続的な円安等のマクロ経済要因と相まって、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (2)法的規制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 現時点においては、家賃債務保証事業を営むことに対しての法的規制はありませんが、今後新たな法的規制の導入や既存の法令の改正等が行われた場合、家賃債務保証への需要状況に悪影響が生じ、又は、当社グループの事業活動に制約が生じることで、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (3)参入障壁について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループが営む家賃債務保証事業については、2017年10月に国土交通省の登録制度が開始されておりますが、家賃債務保証事業を営む上で当該登録を行うことは必須ではなく、その他家賃債務保証事業を営むために必要な許認可等を定めた法的規制は現状存在しないため、許認可の面では参入障壁が低いといえます。特に、当社グループが注力している小規模な賃貸不動産会社を対象とする市場セグメントにおいては、賃貸不動産会社に支払われる販売手数料や、審査プロセスの簡便性及び審査通過承認率を中心に激しい競争が行われています。具体的には、当社グループが現在保有する顧客データよりも大規模な顧客データにアクセス可能な事業者が当該市場に参入した場合、当社グループより迅速に審査を実施できる可能性や、より正確に入居者のリスクを評価して保証料や手数料に反映できる可能性があります。当社が普及拡大を通じて収益性の高い売上高成長を目指している事業用保証を含めた家賃債務保証事業について、以上のように、他社が新規参入し、競争が激化した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (4)のれん及び無形資産の減損並びに損失評価引当金について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、企業買収に伴う多額ののれんや顧客関連資産を有しており、当連結会計年度末時点の残高は、のれんが36,039百万円、顧客関連資産が7,041百万円となっており、同時点での連結総資産額の56.6%を占めております。取締役会等で月次業績について継続的にモニタリング・分析しておりますが、今後収益性が悪化し、無形資産に係る多額の減損損失が計上された場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、保証履行による賃借人への求償権について、当社グループの過去の回収率に基づき、回収不能見込額を損失評価引当金として計上しておりますが、経済情勢の悪化等により想定以上に貸倒れが発生した場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (5)借入金、財務制限条項への抵触について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループは、金融機関を貸付人とする借入契約を締結しており(借入契約の内容については「第2 事業の状況 5 重要な契約等」をご参照ください。)、2025年12月末の借入金残高は25,868百万円であり、当社グループの連結総資産の34.0%となっております。なお、2025年12月末時点で、当社の借入れに係る金利は変動金利であり、金利が大幅に上昇した場合、利息負担が増大し、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 また、当該借入契約には財務制限条項が付されており、これに抵触した場合には、期限の利益を喪失させないことについて、貸付人の承諾を得られない限り、当該貸付人の請求により期限の利益を失うため、直ちに借入金の返済資金が必要となります。当連結会計年度末現在において、当社グループは、適切に管理を行っており、抵触のおそれはないと判断しているものの、仮に抵触した場合には、当社グループの財政状態及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があるとともに、当社グループの存続に悪影響を及ぼす可能性があります。 加えて、将来的に事業を拡大することを決定した場合、追加の借入れを行う必要が生じる可能性があります。追加の借入を行った場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (6)季節その他の要因による業績の変動について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社の四半期ごとの経営成績は、入居者ごとの賃貸開始時期の差異、回収費用をはじめとする費用の増加時期及び増加額の偶発性・不均一性、賃貸借契約の更新サイクルその他不動産市場の季節的要因による変動、並びに経済及び市場環境の変化その他、当社グループの制御不能な様々な要因により変動する可能性があります。 特に住宅用賃貸不動産市場においては、2月から4月に進学、就職、転勤等による転居が増加し、不動産賃貸借契約が増加する傾向にあり、これと連動して、当該期間に当社グループの締結又は更新する家賃債務保証契約も増加する傾向にあります。このため、当該期間の家賃債務保証契約が低調に推移し、第1四半期の営業収益が減少した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (7)収納代行について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループは、家賃等の回収にあたり、収納代行機関と代金回収事務委託契約を締結しております。万一、主要な収納代行機関との契約解除や当社グループにとって不利となる契約条件の変更がなされた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (8)信用リスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 家賃債務保証とは、当社グループが入居者の連帯保証人になり、家賃等の保証を約束することであり、入居者が家賃を支払わなかった場合には当社が代位弁済し、当社は後日、入居者から代位弁済した家賃を回収する仕組みとなっております。当社グループの強みとして、相対的に信用力の高い入居者に注力する競合他社と比較して、入居者の審査通過率が高いことが挙げられ、当社グループの入居者審査プロセスは、統計的にみて回収努力が奏功しない者などリスクが特に高い申込者を特定・却下することに主眼を置いており、賃貸交渉を妨げないよう、初期審査を迅速に完了するよう努めております。当社グループでは、創業以来長期にわたって培ってきたノウハウを適切に審査業務に落とし込んだ体系的で詳細な審査フローを設けておりますが、あくまでも自社内で蓄積された詳細な入居者のプロファイリングに基づいております。また、上記のような高い審査通過率にかかわらず、当社グループが代位弁済を行うことが求められる割合は競合他社と同程度であると当社グループは考えており、また、当社グループの回収業務に関する高度な専門性に基づく高い回収率により、競合他社が提供できない入居者にも家賃保証を提供することができていると考えておりますが、当社グループの想定を超えて入居者の家賃支払いが滞ることで当社グループが負担する代位弁済が増加した場合、当社グループの資金繰りが悪化する可能性があります。 また、国内外の政治情勢の変化、経済危機、大規模な自然災害など、社会状況に大きな変化が生じた場合、当社グループの蓄積されたノウハウや専門知識がリスクを予測する上で十分に機能しなくなり、より大きなリスクにさらされる可能性があります。さらに、長期賃貸借契約の場合、経済的・社会的環境の変化や個々の入居者の信用状況の変化により、不払い及び代位債権が回収不能となるリスクが増加する可能性があり、これらが当社グループの事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (9)当社グループ資金の流動性について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループの営む家賃債務保証事業においては、代位弁済に備えた資金の流動性の確保が必要となります。当社グループは、現金及び預金残高を十分な水準に維持し、審査業務及び債権管理の適正化を図るとともに、リボルビング・ファシリティ契約により借入枠を確保しております。 しかしながら、代位弁済の大幅な増加等が生じた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (10)ITシステムについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの家賃債務保証事業はITシステムに依存しており、とりわけ、基幹システムであるSIONSを利用して、家賃債務保証契約、入出金、テナント情報、賃料回収等の管理を実施しております。情報セキュリティ対策や業務継続策を講じておりますが、サイバー攻撃、ウイルス感染や事故、災害等により、その機能に重大な障害が発生した場合には、事業の円滑な遂行に支障をきたし、又は機密情報の不正な漏洩につながり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (11)情報漏洩について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、個人情報を含む顧客情報やその他の機密情報を取り扱っております。当社グループは、情報セキュリティ対策を講じておりますが、将来におけるサイバー攻撃の高度化ないし頻繁に変化する不正アクセス手法への対応が十分に可能とは限りません。また、情報漏洩は、上記のような技術的な要因以外の要因により発生することもあります。これらの要因等により機密情報が漏洩した場合、当社グループは、損害賠償責任の負担や個人情報保護法(平成15年法律第57号、その後の改正を含みます。)などの法令に基づく処分を受け、また、当社グループのレピュテーションが低下し、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (12)人材確保・育成について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの事業運営と成長には、当社グループの事業に関する専門の知識や能力に加えて、経営経験や意思決定能力が重要であり、これらを持つ優秀な経営幹部役職員やその他の職員に依存しています。当社グループは、当該人材の維持・確保・育成に力を入れておりますが、優秀な人材の流出や採用計画の未達、人材育成が計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの継続的な成長は主要な経営幹部役職員による経営戦略その他事業や運営に関する重要事項の判断に依存していますが、健康上の理由等により当該役職員が当社グループの業務に十分な時間を確保することができない場合や早期退職をした場合には、当社グループは当該役職員の代わりとなる適切な人材を適時にあるいは全く見つけることができず、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (13)風評について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループは、全ての役員、従業員がコンプライアンスを徹底することが重大な社会的責務であると考えており、経営上の最重要事項と位置づけ、「コンプライアンス規程」を制定し、経営会議においてコンプライアンスに関連する問題の審議、解決にあたっております。しかしながら、当社グループにおけるコンプライアンスの推進状況にかかわらず、当社グループや、当社グループの回収業務その他事業上の対応等に関し、報道機関による報道、ソーシャルメディア等における当社グループのサービス利用者その他の者によるレビュー又はコメント等の投稿、紛争の発生その他様々な要因により風評が生じる可能性があり、当該風評の正当性にかかわらず、当社グループのレピュテーションが低下し、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (14)自然災害等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、日本全国の営業所・支店を拠点に活動しており、地震、噴火や台風、大雨、大雪、洪水等の自然災害や火災、停電、通信障害、インフラ障害、戦争・テロ攻撃等の当社グループが予期できない事態により、各拠点やシステムが被害を受け、営業活動等に支障が生じる可能性があります。とりわけ、当社グループは関東・関西地域に事業が集中しており、これらの地域に自然災害等が発生した場合には、より深刻な影響が予想され、また、経済状態の悪化といった二次的な影響が発生する可能性があります。また、当社グループの事業継続計画や災害時の復旧計画の策定ないしその実施が不十分である場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (15)感染症について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の流行・拡大により、当社グループの従業員の多くが感染症に感染した場合、事業活動に制約が生じることで、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。また、日本では不動産事業は対面での営業が主流であり、感染症の流行・拡大に伴い政府により在宅勤務の実施が強制された場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (16)オペレーショナルリスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループは、社内規程や業務マニュアルの整備、事務手続におけるチェックの徹底、各業務のシステム化等により、オペレーショナルリスクの低減に努めています。しかしながら、ヒューマンエラー等により適切な事務処理がなされない結果、営業活動等に支障が生じる可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (17)大株主との関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) ① BVアセット株式会社との関係について 当社は、大谷彰宏氏及び大谷彰宏氏の資産管理会社であるBVアセット株式会社から出資を受け入れており、当連結会計年度末現在において、大谷彰宏氏及びBVアセット株式会社は合計で当社発行済株式総数の49.0%を保有しております。また、2026年2月12日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、大谷彰宏氏が全株式を保有し代表取締役を務める株式会社BiVaホールディングスが、当社発行済株式総数の1.1%を取得し、大谷彰宏氏、BVアセット株式会社及び株式会社BiVaホールディングスの合計で当社発行済株式総数の50.1%を保有していると開示しております。 当社の取締役相談役である清水信氏は、過去に株式会社BiVaホールディングスの取締役に就任しておりました。なお、大谷彰宏氏、BVアセット株式会社及び株式会社BiVaホールディングスによる事前承認を要する事項はなく、当社は同氏から独立・自立した経営を行っております。また、今後は、当社の役職員が、大谷彰宏氏が関与する会社の役職員を兼務することはございません。 大谷彰宏氏及びBVアセット株式会社は、今後も相当数の当社株式を保有する見込みです。したがって、今後の大谷彰宏氏の当社株式の保有・処分方針によっては、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。また、同氏が相当数の当社株式を保有することにより、当社役員の選解任、他社との合併等の組織再編、減資、定款の変更等の当社の株主総会決議の結果に重要な影響を及ぼす可能性があります。 大谷彰宏氏は、当社の大株主として少数株主を含めた株主全体の利益に配慮した議決権行使を行う方針ですが、上記のように当社について他の一般株主と異なる利害関係を有しており、一般株主が期待する議決権の行使その他の行為を行わない可能性があります。また、当社グループと大谷彰宏氏が関与する会社との取引の内容及び過去2期間の実績は以下のとおりです。なお、関連当事者取引について、「関連当事者取引管理規程」に基づき、取締役会で適切に検討・承認を行う体制を整えておりますが、今後の取引については、代位弁済時や集金代行サービスに伴う送金などの合理性のある取引を除き、原則として実施しない方針であります。 (単位:百万円) 会社等の名称   取引の内容   取引金額 2024年12月期   2025年12月期 ㈱BiVaホールディングス   マネジメントフィーの支払(*1)   150   450 ㈱デジプレート   システム関連費用の支払   2   - ㈱ランディア   出向人件費の受取り   1   - 通信費等の受取り   0   - 代位弁済金の送金   3   3 集金代行金の送金   107   109 また、上表(*1)に記載のとおり、当社と株式会社BiVaホールディングスとの間のマネジメント契約(内容については「第2 事業の状況 5 重要な契約等」をご参照ください。以下「BiVaHDマネジメント契約」という。)に基づき、マネジメントフィーを支払っておりました(「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 34.関連当事者」をご参照ください。)。当該マネジメント契約は2025年6月30日をもって解約いたしましたが、当該マネジメント契約に基づく上場の成功報酬412.5百万円(税込)を2025年12月に支払いました。大谷彰宏氏は当該マネジメント契約解消後及び上場後も当社株式を安定保有する意向を有しており、当社と大谷彰宏氏の関係について重大な変化は生じないものと認識しております。 当社は、マネジメント契約の解約により株式会社BiVaホールディングスからの経営や事業に関する助言が終了しても、当社の事業運営に支障のない経営体制を整備していると認識しておりますが、かかる経営体制が当社の期待通りに機能しない場合には、当社グループの事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② ベインキャピタルグループとの関係について 当社は、グローバル・プライベート・エクイティファームであるベインキャピタルグループが投資助言を行うファンド(BCPE Say Cayman, L.P.、BCPE Say Cayman2, L.P.)から出資を受け入れており、当社上場前の2025年9月30日時点で同ファンドは、当社発行済株式総数の合計51.0%を保有しておりました。同ファンドは当社の上場時に所有する株式の一部を売却しており、当連結会計年度末現在において、同ファンド合計で当社発行済株式総数の6.6%を保有しております。また、当社の取締役である西直史氏、竹井友二氏及び稲田博樹氏が、ベインキャピタルグループから派遣されております(3名ともに2026年1月5日に辞任いたしました。)。なお、ベインキャピタルグループによる事前承認を要する事項はなく、当社はベインキャピタルグループから独立・自立した経営を行っております。 ベインキャピタルグループは、今後、同ファンドが所有する当社株式の全部を売却する予定でありますが、当連結会計年度末現在においても相当数の当社株式を保有しており、当社株式の流動性及び株価形成等に一定の影響を及ぼす可能性があります。 このように、ベインキャピタルグループは、当社について他の一般株主と異なる利害関係を有しており、一般株主が期待する議決権の行使その他の行為を行わない可能性があります。 また、当社は、Bain Capital Private Equity, LPとの間のマネジメント契約(内容については「第2 事業の状況 5 重要な契約等」をご参照ください。以下「マネジメント契約」という。)に基づき、マネジメントフィーを支払っておりました(「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 34.関連当事者」をご参照ください。)が、当該マネジメント契約は2025年6月30日をもって解約いたしました。 当社は、マネジメント契約の解約によりベインキャピタルグループからの経営や事業に関する助言が終了しても、当社の事業運営に支障のない経営体制を整備していると認識しておりますが、かかる経営体制が当社の期待通りに機能しない場合には、当社グループの事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社は過去に、2023年11月30日開催の臨時株主総会決議(2023年10月18日開催の臨時取締役会承認)により120億円、2025年6月27日開催の臨時株主総会決議(2025年6月27日開催の臨時取締役会承認)により60億円の計2回の配当を、上記の株主に対して実施しております。 2023年11月30日に実施した配当は、上場に向けた最適資本構成の構築及び資本効率の改善を検討している中で、同業他社を参考に、事業上必要なキャッシュを維持しつつ、一定率以上の自己資本比率を確保しながらROEの向上を図ることを目標として、1株当たり460円16銭、総額120億円の配当を実施しました。2024年12月期末時点では自己資本比率38.47%、ROE22.10%となっております。配当にあたっては、資本効率の改善だけでなく、財務安定性の確保、今後の経営計画に必要な運転資金や投資資金の確保、上場後の配当原資が確保されることを、取締役会で審議して決定いたしました。 また、2025年6月30日に実施した配当は、株主であるベインキャピタルグループの提案を受けて検討し、当社としても配当を実施することで、資本効率の向上に繋がることから、配当を実施しました。 詳細については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。 (18)技術革新等への対応について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、市場のニーズに効果的に対応するため、継続的な審査プロセスの改善及び研究開発を行っており、現状の当社グループの審査プロセスは迅速かつ効果的なものであると考えております。しかしながら、今後、人工知能(AI)を含む急速な技術進歩により、競合他社が、より迅速かつ効果的な審査プロセスを開発する可能性があり、当社グループは、競争力維持のため、自社の審査プロセスを改善し、新たなニーズに対応するための技術開発に投資することを余儀なくされる可能性があります。これらの投資費用が過大となる場合、又は投資費用に見合った効果が十分に得られない場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (19)訴訟等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、従業員(元従業員を含みます。)、不動産賃貸会社、テナント等との間で様々な訴訟等を抱える可能性があります。また、当社は通常の業務において、基幹システムであるSIONSその他の知的財産権を使用しておりますが、これらについて、第三者から知的財産権を侵害したと主張される可能性も否定はできません。重要な訴訟等を提起し、又は、提起された場合は、当社グループの事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,758字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、民間企業の設備投資や雇用所得環境の改善による個人消費が底堅く推移する一方、インフレによる物価・サービス価格の高騰が依然として続いており、景気の先行きには不透明感も漂っております。当社グループが関連する日本の賃貸不動産市場においては、未婚率の上昇や高齢化に伴う単身世帯の増加や外国人労働者世帯の増加などから、賃貸需要は大都市部を中心に高く推移しております。またオフィスや店舗においても都心を中心に空室率の低下が継続し、インフレの影響から家賃の上昇なども伴いながら市場拡大が続いております。このような中、当社はDX推進の観点から、申込審査において当社が独自に蓄積した470万件に及ぶ申込データを基にAI技術を活用した高精度な予測モデルを内製し、2025年4月より運用を開始いたしました。これにより、審査精度の向上と共に審査プロセスの効率化を実現いたしました。また、借主様の満足度向上の観点からSNSによる情報提供を開始し、お問い合わせ時間の削減による利便性の向上にも努めました。 これらの結果、当社が営む家賃債務保証事業においても、新規契約件数の順調な増加や家賃単価の上昇により、新規保証料が増加し14,257百万円(前年同期比12.2%増)となりました。当社の中期経営計画において高い成長を見込み、戦略的なセグメントである事業用保証分野は、特にCOVID-19以降、敷金の確保が難しい事業環境から急速な拡大が続いております。また、前連結会計年度の新規保証料の成長によるストック型収益である更新保証料は11,956百万円(前年同期比9.5%増)となり、さらに家賃債務保証サービスに付随して、現在約7割程度のお客様が活用されている家賃の集金代行手数料を含むその他売上高が3,614百万円(前年同期比32.7%増)となったことから、営業収益全体で29,826百万円(前年同期比13.2%増)と二桁成長を達成いたしました。 費用面では今後の成長に備えた人員増強により従業員給付費用が5,926百万円(前年同期比15.4%増)となるなど、営業費用は20,444百万円(前年同期比14.3%増)となりました。 当社の強みの一つである回収率の高さを背景に、貸倒関連費用や訴訟費用などコスト面を的確にコントロールしたこと等により、当連結会計年度における当社グループの営業利益は9,873百万円(前年同期比12.0%増)、税引前利益は9,365百万円(前年同期比6.5%増)、EBITDAは11,699百万円(EBITDAマージン39.2%)となり、また一時的な費用である上場関連費用等を加味した調整後EBITDA、調整後当期利益はそれぞれ13,148百万円(前年同期比18.2%増)、7,288百万円(前年同期比20.2%増)となり、前連結会計年度に引き続き業界平均を超える高い収益性を維持することができました。 なお、当社グループの事業は、家賃債務保証事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (EBITDA及び調整後EBITDAに係る調整表) (単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期 営業利益   8,818   9,873 (調整額) +減価償却費   1,715   1,825 EBITDA   10,534   11,699 (調整額) +マネジメントフィー (注1)   315   533 +上場関連費用 (注1)   270   917 調整額小計 (注2)   585   1,449 調整後EBITDA (注2)   11,119   13,148 (調整後当期利益に係る調整表) (単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期 当期利益   5,681   6,325 (調整額) +マネジメントフィー   315   533 +上場関連費用   270   917 調整額小計(税金調整前)   585   1,449 調整項目の税金調整額   △202   △487 調整後当期利益 (注2)   6,064   7,288 (注)1.マネジメントフィーは、Bain Capital Private Equity, LP及び株式会社BiVaホールディングスとのマネジメント契約に基づく報酬であります。また、上場関連費用は上場準備アドバイザリー費用、上場のための組織体制構築に関する費用、上場のための国際会計基準導入及び適時開示体制構築に関する費用等の上場関連の一時的な費用、税金等調整額はこれらの調整項目に関連する法人税等の削減額であります。 2.EBITDA、調整後EBITDA及び調整後当期利益を以下の算式により算出しております。 ①EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費 ②調整後EBITDA=EBITDA+マネジメントフィー+上場関連費用 ③調整後当期利益=当期利益+マネジメントフィー+上場関連費用+調整項目の税金調整額 b.財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は29,498百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,185百万円増加いたしました。これは主に、営業債権及びその他の債権が1,287百万円、現金及び現金同等物が616百万円それぞれ増加したことによるものであります。非流動資産は46,643百万円となり、前連結会計年度末に比べ243百万円減少いたしました。これは主に、無形資産が償却により1,027百万円減少した一方、繰延税金資産が611百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は76,141百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,942百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は19,571百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,952百万円増加いたしました。これは主に、未払法人所得税が1,145百万円、営業債務及びその他の債務が664百万円、金融保証契約が625百万円、その他の流動負債が413百万円それぞれ増加したことによるものであります。非流動負債は27,685百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,353百万円減少いたしました。これは主に、借入金が959百万円、繰延税金負債が569百万円それぞれ減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は47,256百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,598百万円増加いたしました。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は28,884百万円となり、前連結会計年度末に比べ343百万円増加いたしました。これは主に、当期包括利益の計上により6,343百万円増加した一方、剰余金の配当により6,000百万円減少したによるものであります。 この結果、親会社所有者帰属持分比率は37.9%(前連結会計年度末は38.5%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ616百万円増加し、当連結会計年度末には15,983百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は8,283百万円(前年同期比93.8%増)となりました。収入の主な要因は、税引前利益9,365百万円及び減価償却費及び償却費1,825百万円によるものであります。支出の主な要因は、法人所得税の支払額3,088百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は474百万円(前年同期は1百万円の獲得)となりました。これは主に、無形資産の取得による支出303百万円、有形固定資産の取得による支出165百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は7,192百万円(前年同期は1,094百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額6,000百万円、長期借入金の返済による支出864百万円等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を実施していないため、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、受注活動を実施していないため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 家賃債務保証事業   29,826   113.2 (注)1.当社グループは、家賃債務保証事業の単一セグメントであります。 2.総販売実績に対する割合が10%以上の主要な相手先がないため、相手先別の販売実績の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は下記のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営に影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、家賃債務保証事業を営んでおり、代位弁済を行っておりますが、代位弁済を含む運転資金や季節資金は、手元資金で賄っております。当社グループの営む事業の特性上、多額の設備資金が必要となる可能性は低いですが、設備資金が必要となる場合は、手元資金で賄う予定であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、過去の実績や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果がこれら見積りと異なる場合があります。 当社グループにおける会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりであります。

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