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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

タスキホールディングス

TASUKI Holdings Inc.166A · Prime · 不動産業

東京23区を中心にIoT標準装備の投資用マンションを開発・販売する不動産デベロッパー。長期収益物件も扱う。

概要

タスキホールディングスは、2024年4月に株式会社タスキと株式会社新日本建物の共同株式移転により設立された純粋持株会社である。東京23区を中心に、IoT対応設備を標準装備した新築投資用レジデンス「タスキsmart」シリーズや「ルネサンスコート」シリーズの企画・開発・販売を主力とし、中古物件のリファイニング、物流施設開発、不動産クラウドファンディング「TASUKI FUNDS」の運営などを手掛ける。2025年9月期の連結売上高は744億円、従業員147名。

Life Platform事業が売上の99%超を占める三本柱

タスキホールディングスの事業は、Life Platform事業、Finance Consulting事業、SaaS事業(非連結)の3セグメントで構成される。2025年9月期の連結売上高744億12百万円のうち、Life Platform事業が742億11百万円と99.7%を占める。同事業は、新築投資用IoTレジデンスの開発販売、中古物件のリファイニング、物流施設の企画開発、不動産オーナー向け資産コンサルティング、不動産クラウドファンディング・ファンドの組成運用を含む。Finance Consulting事業は中小不動産事業者向け不動産担保ローンを提供し、売上高2億15百万円。SaaS事業は非連結子会社ZISEDAIが不動産業界向けDXプロダクトを開発するが、連結業績には含まれない。

グループ6社が担う分業体制

グループは純粋持ち株会社の当社と6つの子会社から成る。主要な連結子会社は、新築IoTレジデンスを手掛ける株式会社タスキ(タスキsmartシリーズ)と株式会社新日本建物(ルネサンスコートシリーズ)、中古物件のリファイニングや資産コンサルティングを行う株式会社オーラ、不動産担保ローンを提供する株式会社タスキプロスである。非連結子会社として、DXプロダクトを開発する株式会社ZISEDAIと、物件管理などを行う株式会社タスキパートナーズがある。2024年4月にオーラを子会社化し、資産コンサルティング機能を強化した。

東京23区の好立地に集中する開発戦略

新築投資用IoTレジデンスは、東京23区内の最寄り駅から徒歩5分圏内の好立地に特化して開発される。タスキが手掛ける「タスキsmart」シリーズは60~200㎡の土地に8~14戸の中低層RC造、新日本建物の「ルネサンスコート」シリーズは150~500㎡の土地に10~50戸の中高層RC造と、規模や仕様で棲み分ける。物流施設は東京近郊エリアに限定し、価格帯20~50億円、2,000㎡以上の物件を開発する。出口戦略として、開発用地を企画段階で販売する場合もあり、在庫回転期間を短縮している。

業界の中での役割は不動産デベロッパー/不動産金融サービスプロバイダー/不動産DXソフトウェアベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
744億円
営業利益
88億円
営業利益率
11.8%
純利益
49億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
Life Platform 事業742億円99.7%87億円11.7%
Finance Consulting事業2億円0.3%1億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産(Life Platform事業)主力

東京23区を中心に、IoT対応設備を標準装備した新築投資用レジデンスを企画・開発・販売(タスキsmartシリーズ、ルネサンスコートシリーズ)。中古物件のリファイニング(バリューアップ)販売、物流施設の企画開発販売、不動産オーナー向け資産コンサルティング、不動産クラウドファンディング・ファンドの組成運用を行う。

主な製品・サービス4
新築投資用IoTレジデンス
IoT対応設備を標準装備した、東京23区内好立地の中低層~中高層レジデンス。
リファイニング物件
中古物件を取得し、内装工事・耐震補強等でバリューアップして販売。
物流施設
東京近郊の物流施設を企画・開発・販売。スマートロジスティクス設備を備える。
不動産クラウドファンディング「TASUKI FUNDS」
1口10万円から投資可能な不動産小口化商品。WSで申し込み可能。

02金融(Finance Consulting事業)準主力

中小不動産事業者向けに、不動産担保ローン等の金融ソリューションを提供。保有ノウハウを活かした柔軟な不動産査定が特徴。

主な製品・サービス1
不動産担保ローン
中小不動産事業者向けの、不動産を担保とした融資。

03SaaS事業(非連結)副次

非連結子会社ZISEDAIが、不動産業界向けDXプロダクトの開発・販売を行う。

主な製品・サービス1
不動産DXプロダクト
不動産業界向けのDXソフトウェア製品。

製品と技術

タスキsmartとルネサンスコート、2ブランドで異なる規模のIoTレジデンス

新築投資用IoTレジデンスは、グループ内の2社が異なるブランドで展開する。タスキの「タスキsmart」シリーズは、60~200㎡の土地に鉄筋コンクリート造8~14戸の中低層コンパクトレジデンス。一方、新日本建物の「ルネサンスコート」(及び「ルネサンスプレミアムコート」)は、150~500㎡の土地に10~50戸の中高層レジデンスである。両ブランドとも、室内設備にIoT対応機器を標準装備し、「テクノロジーを取り入れた先進的な暮らし」を付加価値とする。東京23区内の最寄り駅徒歩5分圏内という立地条件で資産価値を確保し、投資家や企業に販売される。

中古物件の価値を再生するリファイニング事業

タスキが手掛けるリファイニング事業は、中古のレジデンスや商業ビルを取得し、内装工事や耐震補強、遵法性確保の工事などでバリューアップして販売する。対象はレジデンスだけでなく、飲食店やオフィスが入居する商業ビルも含む。タスキがIoTレジデンス事業で培った一級建築士や一級施工管理技士のノウハウを活用し、建物の機能・性能を再生する。また、既存テナントとの賃料最適化交渉も実施し、資産価値を最大限に引き出す。出口戦略として、バリューアップ後の物件をクラウドファンディングの投資対象とするなど、グループ内で連携する。

1口10万円から参加可能な不動産クラウドファンディング「TASUKI FUNDS」

タスキが運営する不動産クラウドファンディング「TASUKI FUNDS」は、1口10万円からWebで申し込み可能な不動産小口化商品である。投資家は専門知識や多額の資金がなくても不動産投資に参加でき、安定した利回りを期待できる。タスキは物件取得から開発・販売までの管理を一貫して行うことでリスクを低減している。2025年9月期にはオンバランスファンド9本を組成したほか、グループ初の開発型ファンド(オフバランススキーム)も組成し、バランスシートのスリム化と投資家層の拡大を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

新興賃貸管理で急成長、国内特化型

タスキホールディングスは不動産業界において、賃貸管理・仲介を主力とし、売上高は2024年9月期475億円から2025年9月期744億円と急拡大中。営業利益率も8.6%から11.8%へ改善しており、収益性も向上している。同業の大東建託は大手建設・管理会社として規模が格段に大きく、業界内での競争は激しいが、タスキは新興勢力として成長性で差別化を図る。ipoしたばかりのrobot homeやfantasistaなどと比較しても、収益規模・成長率で優位に立つ。内需依存度が高く、海外展開の実績はない。

強み

  • 直近2期で売上高が約1.6倍に拡大、2025年9月期には744億円と高い成長率を達成。
  • 営業利益率が8.6%から11.8%へ上昇、規模の拡大に伴う効率化が進んでいる。
  • 同セクターの新興銘柄群(robot home等)と比較し、売上規模・成長率ともに際立つ。
  • 国内賃貸管理に特化し、安定した需要を背景に事業を拡大している。

課題

  • 業界大手の大東建託と比較すると売上高・資産規模で大きく劣り、競争に晒される。
  • 内需依存度が高く、海外収益源がなく、国内市場縮小リスクに脆弱。
  • 上場歴史が浅く、信用力やブランド認知で大手に劣り、資金調達面での制約が懸念される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字がタスキホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
2471ANSグループ800億円10.9倍
32734サーラコーポレーション800億円10.5倍
45946長府製作所727億円23.8倍
53498霞ヶ関キャピタル724億円12.1倍
6166Aタスキホールディングス720億円12.8倍
78935FJネクストホールディングス698億円6.6倍
83232三重交通グループホールディングス652億円9.8倍
98897MIRARTHホールディングス643億円13.2倍
103252地主627億円9.0倍
117949小松ウオール工業551億円16.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 4件

共同株式移転で経営統合に合意した2023年11月

2023年11月16日、株式会社タスキと株式会社新日本建物は、共同株式移転により両社の完全親会社となる株式会社タスキホールディングスを設立することに合意し、株式移転計画を共同で作成した。両社はともに東京23区を中心に投資用レジデンスを開発する不動産デベロッパーであり、経営統合によりグループシナジーの創出と事業規模の拡大を目指した。この統合は、2024年4月の持株会社設立と上場への布石となった。

グロース市場への上場が承認された2024年3月

2024年3月、株式会社タスキホールディングスの東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認された。上場承認は、経営統合の計画からわずか4か月後という異例の速さであり、市場からの期待の高さを示した。上場に伴い、資本金及び資本準備金が合計64億35百万円増加し、財務基盤が強化された。この上場により、タスキホールディングスは中長期的な成長資金を確保し、M&Aによるインオーガニック戦略を推進する体制を整えた。

持株会社を設立し同日上場を果たした2024年4月

2024年4月、株式会社タスキホールディングスが設立され、同日付で東京証券取引所グロース市場に新規上場した。設立当初から上場企業となる稀なケースであり、純粋持株会社としてグループ全体の経営管理を担う体制がスタートした。設立時の資本金は非開示だが、上場による資金調達を含め、2025年9月期末の純資産は330億5百万円に達した。上場後、グループは長期ビジョンとして2033年9月期に連結売上高2,000億円を目標に掲げた。

資産コンサルティング会社オーラを子会社化した2024年4月

持株会社設立と同時期の2024年4月、株式会社オーラを子会社化した。オーラは、相続や建て替えなど不動産の活用に悩むオーナー向けに資産コンサルティングを提供する会社であり、同社の買収によりLife Platform事業のサービスラインが拡充された。オーラのコンサルタントが物件の価値最大化を提案し、必要に応じて買主となって不動産を取得する。この子会社化は、グループの不動産関連サービスを一気通貫で提供する体制づくりの一環である。

年表4件を開く

2020年代

  • 2023年11月創業株式会社タスキと株式会社新日本建物は、2023年11月16日をもって、共同株式移転の方法により両社の完全親会社となる株式会社タスキホールディングスを設立することに合意し、株式移転計画を共同で作成
  • 2024年3月上場株式会社タスキホールディングスの東京証券取引所グロース市場へ新規上場が承認
  • 2024年4月創業株式会社タスキホールディングス設立、同日付で、東京証券取引所グロース市場に新規上場
  • 2024年4月M&A株式会社オーラを子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2033年9月期まで2,000億円
  • SaaS事業導入企業数2033年9月期まで1,500社

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    M&Aによる事業規模・領域の拡大

    既存事業領域の拡大や新規事業領域への進出を目的としたM&Aを中長期戦略の柱とし、グループシナジーを創出して成長を加速する。

  2. 02

    SaaS事業のARR増大とユーザー獲得

    新規ユーザー獲得と顧客単価引き上げによりARRを増大。広告宣伝や営業体制強化への投資、機能拡張やエコシステム拡大を通じて実現する。

  3. 03

    既存ビジネスの拡大

    組織拡大と人財の採用・育成、不動産DXの強化、事業ポートフォリオの多角化と収益構造の多層化により、既存事業の持続的成長を図る。

  4. 04

    経営体制とガバナンスの強化

    コーポレート部門の強化とグループ内シナジー発揮、内部管理体制の構築や研修実施により、健全で透明性の高い経営を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で147人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は704万円で、1期前と比べて+0.8%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年9月69939.44.71083,796
2025年9月70439.33.81475,986

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都 新宿区1,484百万円
Life Platform事業
本社 — 東京都 港区1,387百万円
Life Platform事業
本社 — 東京都港区36百万円
全社
本社 — 東京都 港区1百万円
Finance Consulting事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社タスキ(注)2.3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社新日本建物(注)2.3
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オーラ(注)2.3
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権71.1%
  • 国内
    株式会社タスキプロス
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は744億円営業利益88億円前期と比べると増収増益で、売上が+56.6%、利益が+114.6%。

売上高
+56.6%
744億円
営業利益
+114.6%
88億円
純利益
+122.7%
49億円
営業利益率
11.8%
前期比 +3.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高1,005億円744億円
営業利益110億円88億円
純利益58億円49億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

2期分

直近は2026年3Qで、売上は169億円、営業利益は28億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q4314811.122
2026年3Q1692816.612

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 2期分

2024年9月期からの2期で、売上は475億円から744億円へ1.6倍に増えた。営業利益率は8.6%から11.8%になった。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社タスキホールディングス設立、同日付で、東京証券取引所グロース市場に新規上場
2024年9月47541368.622
2025年9月744887811.849

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。

利益の構造

2025年9月期

売上高744億円のうち、営業利益として残るのは88億円11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は49億円、売上の6.6%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.1%596億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.1%60億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%88億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.3pt
11.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
6.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.6pt
18.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 2期分

2025年9月期は営業CFが−58億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは−75億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は262億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年9月−13−2668−39144
2025年9月−58−17193−75262

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 2期分

2025年9月期の総資産は832億円。このうち返さなくてよい自己資本が330億円で、自己資本比率は38.4%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2024年9月59421937535.9
2025年9月83233050238.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
262億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
85億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
502億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率131社中11位あたり、逆に低いのは配当利回り131社中70位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.5%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.8%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.4%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
56.6%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,168で、1年前と比べて+68.2%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥1,168-3.1%1ヶ月+4.9%1年+68.2%時価総額720億円
過去52週の値幅
安値¥638高値¥1,237

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)12.4倍
PBR2.23倍
配当利回り4.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日5.2%高の1119円。25日線1114円を+0.4%上回り、75日線981円を+14.1%上回る。52週高値1237円から-9.5%の水準、52週安値638円から+75.4%。出来高473.4万株と急増。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER11.7倍は同業界平均14.2倍を下回り割安感がある一方、PBR2.07倍は平均1.71倍を上回り割高。ROE18.5%は高く、配当利回り3.37%は平均3.06%をやや上回る。両指標が混在するため、総合的にほぼ妥当と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍14.9倍
PER (予想)12.4倍
PBR2.23倍1.84倍
ROE18.5%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

急成長中の不動産会社。強気派は、売上・利益が急拡大し、営業利益率も高い点を評価。ROE18.5%と収益性も良好。一方、弱気派は、事業内容やビジネスモデルの詳細が不透明で、持続的な成長の裏付けが乏しいとみる。また、PBR2倍超と割高感も指摘。

プラスに働く材料7
  • 業績急拡大

    2024→2025年売上+57%、営業利益+115%

  • 高い収益性

    営業利益率11.8%、ROE18.5%

  • 成長期待

    時価総額658億円と市場は成長を織り込み

  • 2025/9期営業利益88億円へ倍増2025/9期影響

    前期比+114.6%増益、売上も+56.6%拡大

  • 高ROE18.5%の収益力通年影響

    ROE業界平均超、資本効率良好で成長期待高い

  • 配当増額の可能性次回決算影響

    増益に伴い配当性向維持なら増配、利回り向上

  • 不動産市況好調の持続2026年影響

    低金利下で不動産需要堅調、業績支え

マイナスに働く材料7
  • 情報不足

    ビジネスモデルの詳細や事業内容が不明

  • 割高懸念

    PBR2.07倍と同業比割高

  • 持続性疑問

    過去財務データが僅かで成長持続性を評価困難

  • 金利上昇による不動産需要減退金融政策次第影響

    利上げで住宅ローン負担増、販売減リスク

  • 2025/9期の反動減リスク2026/9期影響

    前期比+114%の高成長後、業績鈍化懸念

  • PER12倍の相対割高感決算発表後影響

    成長鈍化すればバリュエーション調整リスク

  • 外国人保有率4.5%と低め継続影響

    需給面での不安材料、売り圧力時脆弱

次の決算で確かめる点
売上高
急成長の持続性を確認
営業利益率
高収益が維持されるか
自己資本比率
財務健全性の評価

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50いまの株価に対する利回りは4.28%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
4.28%
いまの株価に対して
配当性向
73.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ33,891人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.9%を占め、残る83.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年9月%2025年9月%
個人・その他70.675.4
事業法人19.415.2
外国法人3.64.3
証券会社3.63.2
金融機関2.61.7
外国人個人0.10.2
自己株式0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01村上 三郎16.22
02株式会社東京ウエルズ5.21
03株式会社ユニテックス2.10
04株式会社ジェイ・エス・ビー1.70
05京東株式会社1.51
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.20
07NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)0.93
08BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.89
09BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.85
10株式会社SBI証券0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額352百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柏村雄代表取締役社長474,155
村田浩司取締役584,414
近藤学取締役59738
小野田麻衣子取締役6239
大場睦子取締役4017
野口謙吾取締役63
古賀一正監査役75
南健監査役5880
熊谷文麿監査役53
間宮武58

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)42418032080
社外取締役532326

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,420字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、純粋持株会社としてグループ全体の経営管理を行う当社(株式会社タスキホールディングス)及び子会社6社(うち株式会社ZISEDAI、株式会社タスキパートナーズは非連結子会社)より構成されております。当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。当社グループの主要な事業及び当該事業における主要企業の位置づけは次のとおりです。 セグメントの名称   事業内容   主要な会社 Life Platform事業   ・IoTレジデンス物件の企画・開発・販売 ・リファイニング物件の取得・販売 ・物流施設等の企画・開発・販売 ・不動産オーナー向け資産コンサルティング ・不動産クラウドファンディング、不動産ファンドの組成・運用 ・空き家物件の取得・リフォーム(再生)・販売・管理   株式会社タスキ 株式会社新日本建物 株式会社オーラ 株式会社タスキパートナーズ(非連結) Finance Consulting事業   ・不動産担保ローン等の金融ソリューションの企画・提供   株式会社タスキプロス SaaS事業(※)   ・不動産業界向けDXプロダクトの開発・販売   株式会社ZISEDAI(非連結) (※)非連結子会社が行う事業であり、「第5 経理の状況」における報告セグメントには含まれません。 (1) Life Platform事業 a.IoTレジデンス物件の企画・開発・販売(株式会社タスキ、株式会社新日本建物) 当事業は、東京23区を中心に当社グループの企画力・デザイン力を活かし、室内設備にIoT(Internet of Thingsの略称。各種家電製品、生活環境などの情報を取得する各種のセンサー等、さまざまな"モノ"をインターネットに接続する技術)対応設備を標準仕様とした新築投資用IoTレジデンスを開発し、投資家や企業等に販売しております。 当事業で提供する新築投資用IoTレジデンスは、おもに東京23区内、最寄り駅から徒歩5分圏内の好立地物件という資産価値の高さだけでなく、IoT対応設備を標準装備することで「テクノロジーを取り入れた先進的な暮らしの実現」という高い付加価値を備えております。株式会社タスキが提供する「タスキsmart」シリーズは、60㎡~200㎡程度の広さの土地を対象にした、鉄筋コンクリート造(RC造)で8戸~14戸程度の中低層コンパクトレジデンスです。対して株式会社新日本建物が提供する「ルネサンスコート/ルネサンスプレミアムコート」シリーズは150㎡~500㎡程度の広さの土地を対象にした、鉄筋コンクリート造で10戸~50戸の中高層レジデンスとなっており、2社でエリアを同じくしながら、異なるサイズ・仕様のレジデンスを開発しております。 また、出口戦略の一つとして、新築投資用IoTレジデンスの開発用地として取得した土地を、投資家、一般企業や個人事業主から、企画構想の段階より用地での購入を希望された場合には、当該用地の権利関係を整理したうえで販売を行うことがあります。このような場合、用地の確保から建物竣工まで通常、概ね1年を有する新築投資用IoTレジデンスの開発と比較し、在庫回転期間が短縮され、不動産市場におけるマーケット変動リスクを低減できるなど、より効率的かつ安定的な事業運営に繋がるメリットもあるため、当連結会計年度では用地での販売の割合が自社開発プロジェクトの割合よりも高くなっております。 b.リファイニング物件の取得・販売(株式会社タスキ) 富裕層顧客をターゲットに提供可能な資産運用商品の幅を広げるべく、当事業では中古物件を取得し、バリューアップのうえ売却を行います。当事業ではレジデンスのみならず、飲食店やオフィスが入居する商業ビルも仕入対象としております。建物の経年により劣化した機能・性能を再生させ、資産価値を最大限に引き出します。具体的には内装の工事、耐震性向上、遵法性確保のための工事等を行い、建物の資産価値にバランスした既存テナントとの賃料最適化のための交渉も実施します。株式会社タスキでIoTレジデンス事業の成長を支えてきた一級建築士や一級施工管理技士のノウハウを活用し、リファイニング事業におけるオリジナルの事業モデルの構築と収益性の確保に努めております。 c.物流施設等の企画・開発・販売(株式会社新日本建物) 株式会社新日本建物において、東京近郊エリアの物流施設の企画・販売を行っています。株式会社新日本建物では都心から約2時間程度の立地にこだわり、価格帯は20~50億円、2,000㎡~規模の物流施設を開発してきました。 物流施設を取り巻く課題としては、2024年4月からの自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限規制による、ドライバーの労働時間短縮に伴う輸送能力の不足、物流コストの増加が挙げられます(物流2024年問題)。ドライバーの一人あたり稼働時間が減少することで、積卸等の付帯業務の効率化が求められていることを受けて、これまで当社グループがレジデンス開発に「IoT」を取り入れ、物件価値を高めてきたノウハウを活用し、物流の効率化に貢献するべく、スマートロジスティクス設備を兼ね備えた物流施設を企画・販売してまいります。 d.不動産オーナー向け資産コンサルティング(株式会社オーラ) 相続の発生や建て替えの検討、売却が難しいなどの不動産の活用に悩みをもつ不動産オーナー向けに、資産コンサルティングを提供しています。株式会社オーラに所属する経験豊富なコンサルタントが、不動産オーナーの悩みを聞き、不動産価値を最大限に引き上げる提案をしています。コンサルティングを提供するなかで、株式会社オーラが買主となって不動産オーナーから対象不動産を購入するケースもあります。 e.不動産クラウドファンディング、不動産ファンドの組成・運用(株式会社タスキ) オフバランススキームの不動産私募ファンドの組成・運用と、一般投資家向けの不動産クラウドファンディング「TASUKI FUNDS」を運営しております。 オフバランスの不動産私募ファンドにおいては、株式会社タスキが開発を手がけた物件や、リファイニング事業で取得・バリューアップを行ったアセットを組み入れて運用を行っております。オフバランス不動産ファンドに特化したSPC(Special Purpose Company/特別目的会社)を設立し当該不動産をSPCに売却することで、株式会社タスキの資産及び借入金を圧縮し、バランスシートのスリム化を実現しております。また、万が一運営会社の財務状況悪化等が起こった場合にも、SPCが影響を受けないように倒産隔離の手立てを講じることにより、機関投資家などのプロも参入しやすくなるなど投資家層の拡大にも寄与しております。 不動産クラウドファンディングである「TASUKI FUNDS」は、1口10万円から申し込みが可能な不動産小口化商品です。WEBでの申し込みが可能で、不動産クラウドファンディング専業の事業者にはない、物件取得から開発・販売までの管理を当社が行うことでリスクの少ないクラウドファンディングを提供しています。 ハードルが高いイメージのある不動産投資ですが、不動産投資クラウドファンディングは専門的な知識や多額の資金を必要としないうえに、低リスクかつ安定した利回りが期待できることから、個人の投資ニーズがこれまで以上に高まりを見せています。 (2) Finance Consulting事業(株式会社タスキプロス) 当事業は、株式会社タスキプロスが、不動産事業者の中でも、中小企業をターゲットとして不動産事業にかかわる融資を行っております。 他社では査定が難しい事業でも、これまで当社グループが不動産デベロッパーとして蓄積したノウハウにより、不動産査定を実施し、より柔軟な対応が可能です。また、営業年数に関わらず融資の相談が可能なため、他の金融機関では融資を受けにくいスタートアップ企業の事業拡大のサポートも積極的にしております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,874字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 これまでの「あたりまえ」を変えることで、より良い方向へ未来を変えていくことができる。 この想いのもと、当社「株式会社タスキホールディングス」は2024年に「株式会社タスキ」と「株式会社新日本建物」が経営統合を行い設立されました。当社は、その存在意義(MISSION)を「人を起点に。空間をデジタルに。未来を変える仕組みをつくる。」と定め、「価値をつなげば、未来はもっと良くなる。」という展望(VISION)のもと、組織全体で共有すべき以下6つの価値観(VALUES)を掲げ、不動産業界の「あたりまえ」をアップデートし、暮らしや社会の変革に役立てていくことを目指しております。 VALUES ・TECHNOLOGY 最先端のテクノロジーを人のために。 ・ADVANCE  未来を見据える先見力を研ぎ澄ます。 ・SUSTAINABLE  サステナブルな世界をめざす。 ・USER FIRST お客様のために、あらゆる活動をする。 ・KEEN 少数精鋭で挑み続ける。 ・INNOVATION ベンチャーマインドを持って変革する。 常識にとらわれることなく、人財が持つ豊富な知見と先端テクノロジーの掛け算によって、すべてのステークホルダーに満足いただける企業活動を推進することにより、持続的な成長と企業価値の向上を図り、より豊かな未来の創造に貢献してまいります。 (2)中長期的な経営戦略 当社グループは現在、中核となるLife Platform事業のほか、Finance Consulting事業とSaaS事業(非連結)を展開し、新築投資用IoTレジデンスの企画・販売や不動産業界のデジタル化を実現するDXプロダクトの開発・販売などを行っております。当社グループが中長期的に競争力を高めるためには、これらの既存事業の安定的な成長と、M&Aによる事業規模及び事業領域の拡大並びに事業間のシナジーの確立が重要であると考えております。 当社が2024年に公表した当社グループの長期ビジョン・中期経営計画では、経営統合によるグループシナジーを源泉に、2033年9月期(長期ビジョン)の連結売上高を2,000億円、SaaS事業導入企業数を1,500社に設定しております。 中長期的な競争優位性の確立に向け、経営資源の効果的な活用やシナジーの発揮を実現する経営体制の強化を計画推進の基礎として、SaaS事業のARR増大と既存ビジネスの拡大を重点施策として掲げております。これら重点施策の推進に関しては、既存の経営資源の活用に加え、新たな経営資源の獲得や新規事業への参入を迅速に実現するという観点から、M&Aによるインオーガニックな成長を中長期的な戦略の柱とし、グループ内でのシナジーを有意義に創出することで、グループ全体の事業成長を加速させ、事業領域を拡大してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは中期経営計画の達成に向けた主要KPIとして、Life Platform事業の棚卸資産残高、SaaS事業のプロダクト導入企業数、EBITDA成長率の3つを採用しております。Life Platform事業の棚卸資産残高については、既存ビジネスにおける翌期以降の売上の積み上げ状況を判断する指標として採用しており、SaaS事業のプロダクト導入企業数については、ARR増大の基盤となるユーザー数の拡大状況を判断する指標として採用しております。また、EBITDA成長率についてはキャッシュ・フローの創出力の成長状況を判断する指標として採用しております。これらの事業成長を判断する指標とともに、財務指標として1株当たり当期純利益(EPS)、自己資本利益率(ROE)、自己資本比率を重視しております。 (4)経営環境 当社グループがLife Platform事業を展開する不動産市場においては、当連結会計年度において不動産価格は全体として高値圏で推移しており、東京圏においては、賃貸マンション・アパートの賃料上昇に伴い投資用一棟マンションの価格が依然として上昇傾向にあります。建築資材価格や人件費の動向、金利上昇などの不動産市場への影響については注視が必要であるものの、東京都の人口の増加や、円安基調の為替相場からみた国内不動産の割安感の継続などにより、国内外投資家の首都圏不動産への投資意欲は依然として堅調に推移しており、当社グループにとって良好な事業環境が継続しております。当社グループではこのような環境下において、事業機会を確実に獲得するべく、事業規模と事業領域の拡大が重要であると考えております。 SaaS事業に関しては、企業による省力化やDXを目的としたソフトウェア投資が活発であり、現在サービスを提供している不動産テック領域の市場規模も今後ますます拡大することが期待されるため、迅速に事業領域を拡大することにより先行者利益の獲得が可能であると考えております。 当社グループでは、このような各事業領域の経営環境を最大限に活かすため、M&Aによる事業規模や事業領域の迅速な拡大が有効であると考えております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの対処すべき課題は以下のとおりであります。 ①経営体制強化 当社グループの企業価値向上のためにはコーポレート部門の強化、グループ内のシナジー発揮及びインオーガニック戦略が重要であると考えております。当社グループは当社にコーポレート部門を集約しており、グループ経営に資するプロフェッショナル人財の採用や経営の効率化などを推進するとともに、事業における連携などグループ内のシナジー発揮に取り組んでまいります。またインオーガニック戦略として、既存事業領域の拡大や新規事業領域への進出を目的としたM&Aのほか、不動産テック領域におけるプロダクト連携やパートナーの獲得によるエコシステムの構築を目的とした投資を実施してまいります。 ②SaaS事業のARR増大 SaaS事業のARRの増大には、新規ユーザーの獲得と顧客単価の引き上げが重要であると考えております。機能拡張や競合サービスからのリプレイスユーザーの増加により拡大したターゲット市場に対する広告宣伝活動や、営業体制を強化するセールス&マーケティング投資の積極的な実施を通じて、新規ユーザーを獲得してまいります。またさらなる機能拡張や精度の向上のほか、投資を通じたエコシステムの拡大により顧客単価の引き上げに取り組んでまいります。 ③既存ビジネスの拡大 当社グループの持続的成長には既存事業の拡大が必要不可欠であり、この実現のために以下3点の取り組みが重要であると考えております。 1.組織の拡大及び人財の採用と育成 当社グループの成長の源泉となる優秀かつ高い意欲をもった人財の確保と育成を最重要課題と考えております。即戦力人財を中心とした積極的な採用活動を進めるとともに、最大限に能力を発揮できる環境を整備し、全従業員のワークライフマネジメントを後押しする制度の構築や組織風土を醸成してまいります。 2.不動産DXの強化 生産性の向上にはDXの推進が重要であり、グループDX戦略研究部によるグループ横断的なDXの推進とともに、SaaS事業との情報共有・知見共有を通してプロダクトの開発・改善も併せて推進してまいります。 3.事業ポートフォリオの多角化と収益構造の多層化 事業の拡大と安定化のため、当社グループ内でのシナジーの発揮による新たな事業機会の創出や新規事業領域をターゲットとしたM&Aを通じて事業ポートフォリオの多角化と収益構造の多層化に取り組んでまいります。 ④システムの安定性確保 当社グループの事業はコンピューターシステムを結ぶ通信ネットワークに依存しており、自然災害や事故などにより通信ネットワークが切断された場合には、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。このため、当社グループではセキュリティ対策やシステムの安定性確保に取り組んでいく方針であります。 ⑤内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化 継続的な企業価値の向上のためには、経営の健全性と透明性を高めるコーポレート・ガバナンスの確立が重要であると考えております。当社に集約したコーポレート部門によるグループ全体での内部管理体制の構築や研修の実施に取り組む方針であります。また経営環境の変化に迅速かつ適切に対応した意思決定、公正で透明性があり、かつ効率的な業務執行体制を構築していく方針であります。 ⑥サステナビリティへの取り組み 当社グループはESG経営の推進が中長期的な企業価値の最大化につながると考えており、サステナビリティ委員会を設置し、事業活動を通じたカーボンニュートラルの推進、環境負荷の軽減、継続的に住み続けられる安全でレジリエントなまちづくりの推進に取り組むほか、多様性や人権の尊重など社会課題の解決、並びにコーポレート・ガバナンスの強化に取り組み、持続可能な社会の実現に向けたESG経営の高度化を図っていく方針であります。
事業等のリスク7,838字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状況等に関するリスクについて、投資者の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる事項を記載しております。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び万が一発生した場合の適切な対応により、事業活動に支障をきたさないよう努める方針でありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業に関するリスク ①経済状況等の影響について(発生可能性:中 発生時期:中長期 影響度:大) 当社グループが属する不動産業界は、景気動向、金利動向、地価動向、建設価格動向及び税制等の経済状況の影響を受けやすい傾向にあります。賃貸相場の下落及び入居率の悪化に伴う賃貸収入の減少、人材不足や資材価格の高騰に伴う建築費の上昇、金融機関の融資動向の変化、需給バランスの悪化や価格競争の激化に伴う購入マインドへの悪影響等により、IoTレジデンス等の開発、販売に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、連結子会社の株式会社タスキプロスが行う不動産担保ローンのビジネスモデルは、不動産市況が悪化した場合、担保不動産の価格下落を受け新規の貸付が減少するリスクが高まることにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②競合について(発生可能性:低 発生時期:中長期 影響度:大) 当社グループの事業では、IoTレジデンスを主に東京23区で創出しており、物件取得の規模・立地に加え、企画の差別化を志向しておりますが、大小様々な不動産関連事業者が多数存在し、競合等が発生しております。プロジェクト実績を積み上げることにより、IoTレジデンスの創出にかかるノウハウ等を蓄積するほか、当社グループの認知度及び信用力の向上を推進しており、今後も競合事業者との差別化を図っていく方針であります。しかしながら、今後、競合事業者の業容拡大や新たな事業者参入等により競争が激化した場合には、取引機会が減少し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③資金調達について(発生可能性:中 発生時期:中長期 影響度:大) 当社グループは、物件の取得、建築工事、貸付等の事業資金を自己資金だけでなく、金融機関からの借入金によって調達しており、有利子負債依存度が高い傾向にあります。そのため、市場金利が上昇する局面や、不動産業界又は当社グループのリスクプレミアムが上昇した場合には、支払利息等が増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、事業資金を調達する際には、特定の金融機関に依存することなく、個別の物件毎に金融機関に融資を打診しており、現時点では安定的に調達ができております。しかしながら、当社グループの財政状態が著しく悪化する等により当社グループの信用力が低下し、安定的な融資が受けられないなど、資金調達に制約を受けた場合は、物件の取得や建築工事等の発注に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④事業用地の取得について(発生可能性:低 発生時期:中長期 影響度:大) 当社グループは、東京23区を中心として事業用地を取得し、不動産の企画、開発、販売を行っております。東京23区は、交通の便や良好な住環境などから安定した賃貸ニーズが見込まれる地域と判断しており、主に同地域における優良な事業用地の取得に注力してきた結果、事業展開が同地域に集中しております。このような状況において、事業用地の仕入情報の取得先である不動産仲介業者等との間で良好な関係を構築しているものの、同地域の地価が急激に上昇した場合や、競合他社との用地取得競争が激化した場合、同地域において優良な用地を計画通りに取得できず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、同業他社との競合が予想される優良な事業用地を早期に確保する観点から、事業用地の取得のために売買契約を締結し、一定期間を設けた後に代金の支払い及び事業用地の引渡しを受けることがあります。物件の特性や需給環境等を見極めながら、事業計画を慎重に検討した上で、売買契約の締結を行っておりますが、仕入代金の支払いを行うまでの間に、経済状況、事業環境等に急激な変動が生じた場合には、当該事業用地に係る事業採算性や当社グループの財務状態等を考慮の上、当初の事業計画を変更、または売買契約を解除し、当該事業用地の取得を中止する場合があります。このような場合、当初の事業計画において想定した収益を得られないほか、支払った手付金の没収や違約金の支払いが生じる場合があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤近隣住民とのトラブルリスクについて(発生可能性:高 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループはIoTレジデンス等の建設にあたり、関係する法令、各自治体の条例等を十分検討したうえ、周辺環境と調和した不動産開発を行うために、近隣住民に対する事前説明会を実施しており、近隣住民との関係を重視して開発を行っております。しかしながら、建設中の騒音や日照問題、プライバシーへの配慮等を理由に近隣住民とのトラブルが発生する可能性があり、問題解決のために工事遅延や追加工事が発生する場合、計画の中止や変更が必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥外注委託について(発生可能性:高 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの設計施工業務等については、設計・施工等の能力、工期、コスト及び品質等を勘案し、外部の事業者に委託しております。特定の会社に偏向しないよう十分な外注先の確保や外注先に委託した案件の進捗管理に努めているものの、当社グループの選定基準に合致する外部委託先を十分に確保できない場合や、外部委託先の経営不振、繁忙期における対応の遅れによる工期遅延、資材価格の急激な高騰による外注価格の上昇等が生じた場合には、事業推進に影響が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、施工完了後、外部委託した建設会社に倒産等の事態が発生した場合は、工事請負契約に基づき本来建設会社が負うべき瑕疵の補修責任等が履行されず、当社グループに補修等の義務が発生するため、想定外の費用が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦収益計上基準及び業績変動について(発生可能性:中 発生時期:短期 影響度:中) 当社グループは、物件を不動産オーナーや企業に引渡しをした時点にて収益を認識しております。そのため、事業年度及び四半期ごとに業績を認識した場合、物件の引渡し時期に伴い、期ずれなどの業績偏重が生じる可能性があります。また、各物件のプロジェクトの進捗状況、販売計画、竣工時期の変更、天災やその他予想しえない事態の発生による施工遅延、不測の事態の発生による引渡し遅延があった場合には、計画していた時期に収益が認識できず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧保有する資産について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループが保有する棚卸資産、有形固定資産、有価証券及びその他の資産について、時価の下落等に伴う減損または評価損の計上により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。特に販売用不動産については、開発用地の仕入及びIoTレジデンス等の企画・販売を中長期的な経済展望に基づき実施し、物件の早期売却を図っておりますが、急激な景気の悪化、金利の上昇や不動産関連税制の影響等により、販売が計画どおりに進まなかった場合には、開発の遅延や完成在庫の滞留が発生し、資金収支の悪化を招く可能性があります。当社グループは「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しておりますが、時価が取得原価を下回った販売用不動産、仕掛販売用不動産の評価損が計上された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨契約不適合責任について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは、民法及び宅地建物取引業法のもと、販売した物件について契約不適合責任を負っておりますが、万が一、販売した物件が契約の内容に適合しないとされた場合には、補修や補修工事費用の負担、損害の賠償等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは個人・法人・地方公共団体等より事業用地を取得しており、仕入れに際しては土壌汚染や地中埋設物等について可能な限り事前に調査を行い、万が一品質に関して契約の内容に適合しないものが発見された場合の売主の契約不適合責任については売買契約書上に明記しておりますが、取得後において土壌汚染等による契約不適合が発覚した場合には、建築工事の工事延長や契約内容及び売主の責任能力の有無によっては対策費用が追加発生するなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩貸付債権の質について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 不動産市況が悪化して地価が下落した場合には、担保不動産の価値の目減りによって、貸付債権の質が低下する可能性があります。当社グループは、貸付実行時における厳格な与信判断、及び不動産市況が悪化した場合の与信事後管理における担保不動産の再評価に注力し、健全な債権内容の維持に努めております。しかしながら、今後不動産市況が悪化した場合、担保不動産の価格下落による担保不足の貸付債権の増加リスク、顧客の返済能力の低下による支払遅延リスクや貸倒リスクが高まることにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪法的規制等について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループが行う事業につきましては、以下の法令等による規制のほか、各地方自治体単位の条例等の規制を受けております。しかしながら、今後、これらの法令等の解釈の変更及び改正が行われた場合、また、当社グループが行う事業を規制する法令等が新たに制定された場合には、事業内容の変更や新たなコスト発生等により、当社グループの業績及び今後の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが取得している以下の許認可(登録)等につき、本書提出日現在において、事業主として欠格事由及びこれらの許認可(登録)の取消事由に該当する事実はないものと認識しておりますが、今後、欠格事由又は取消事由に該当する事実が発生し、許認可(登録)取消や更新ができない等の事態が発生した場合には、当社グループの事業に支障をきたすと共に財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループが取得している許認可、免許及び登録等の状況は以下のとおりであります。 (株式会社タスキ) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期限   関連法令   許認可等の取消事由 宅地建物取引業者   国土交通大臣(2) 第9357号   2028年5月22日以後5年毎に更新   宅地建物取引業法   宅地建物取引業法第66条 金融商品取引業登録(第二種金融商品取引業)   関東財務局長(金商)第3323号   期間の定め無し   金融商品取引法   金融商品取引法第52条、第54条 不動産特定共同事業者許可   金融庁長官・国土交通大臣第99号   期間の定め無し   不動産特定共同事業法   不動産特定共同事業法第36条 (株式会社新日本建物) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期限   関連法令   許認可等の取消事由 宅地建物取引業者   国土交通大臣(7) 第5335号   2028年4月18日以後5年毎に更新   宅地建物取引業法   宅地建物取引業法第66条 不動産特定共同事業者許可   東京都知事第125号   期間の定め無し   不動産特定共同事業法   不動産特定共同事業法第36条 (株式会社オーラ) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期限   関連法令   許認可等の取消事由 宅地建物取引業者   東京都知事(1) 第108369号   2027年9月22日以後5年毎に更新   宅地建物取引業法   宅地建物取引業法第66条 (株式会社タスキプロス) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期限   関連法令   許認可等の取消事由 貸金業登録   東京都知事(2) 第31878号   2028年1月28日以後3年ごとに更新   貸金業法   貸金業法第24条 ⑫災害の発生について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 地震、暴風雨、洪水等の自然災害、戦争、暴動、テロ、火災等の人災が発生した場合、当社グループが販売する不動産の価値が著しく下落する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの主要なプロジェクトエリアは東京23区であり、当該地域において地震その他の災害が発生した場合や、新型インフルエンザ、新型コロナウイルス等の感染症が想定を大きく上回る規模で発生及び流行した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬新規事業及び「SaaS事業」への投資について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 非連結子会社を含む当社グループは継続的な成長と収益の多様化を図るために、内部資金や外部からの調達資金により新規事業及び「SaaS事業」への投資を進めていく方針ですが、事業が安定して収益を生み出し当社グループの業績に貢献するまでには一定の時間を要することが予想されます。新規事業及び「SaaS事業」に対し、先行してシステムへの投資や人件費等、追加的な支出が発生することによって、当社グループの全体の利益率が低下する可能性があります。また、将来の経営環境の変化等により新規事業及び「SaaS事業」の拡大・成長が当初の想定どおりに進まない場合や投下した資金の回収ができない場合において、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭M&Aについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、積極的なM&Aによるインオーガニックでの成長を継続することで、企業価値の向上を目指しております。M&Aにあたっては、買収前に十分な調査を行い、価値評価を慎重に検討したうえで実施しておりますが、買収後における想定外の事態の発生や、市場動向の大きな変動等が原因で、買収事業が所期の目標通りに推移せず、場合によってはのれん等の減損処理等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)組織体制に関するリスク ①人員確保について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、人財採用及び人財育成を重要な経営課題と位置づけており、不動産業界、IT・FinTech業界における優位性を確保すべく、人財採用と人財育成に関する各種施策を継続的に講じております。しかしながら、想定している以上の退職者があった場合や、事業展開に見合う人財確保、育成が困難となった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②個人情報管理について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、各事業運営を通じて取得した個人情報を保有しており、これらの個人情報の管理について、「個人情報の保護に関する法律」の規定に則って作成されたプライバシーポリシーを有し、その遵守に努めております。しかし、コンピューターシステムの瑕疵、コンピューターウイルス、外部からの不正な手段によるコンピューター内への侵入、役職員・パートナー事業者の過誤、自然災害、急激なネットワークアクセスの集中等により、個人情報が漏洩した場合や個人情報の収集過程で問題が生じた場合、当社グループへの損害賠償請求や当社グループの信用の下落等の損害が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績並びに今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他のリスク ①疾病の蔓延について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、インフルエンザや新型コロナウイルス等の疾病の蔓延が発生した場合であっても、時差出勤や在宅勤務等により柔軟に事業を継続できる体制の整備に努めておりますが、今後、新たな感染症が発生、流行した場合には、商談機会の減少による新規取引案件の減少、出勤や客先訪問が困難になることによるサービスレベルの一時的・部分的な低下、設備・資材等のサプライチェーンの停滞に伴う調達の遅延等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績並びに今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ②訴訟等について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、法令及び契約等の遵守のため「コンプライアンス管理規程」を定めて社内教育やコンプライアンス体制の充実に努めております。しかしながら、事業活動を行うなかで、顧客、取引先又はその他第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。かかる訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、多大な訴訟対応費用の発生や当社グループの社会的信用の毀損によって、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③配当政策について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けており、業績と経営環境を勘案の上、企業体質の強化や将来の事業展開に備えるための内部留保を確保しつつ、累進配当を基本に、非資金取引(M&Aに伴うのれん償却額等)を除く1株当たり当期純利益の35%以上を目標として、安定的な配当を継続することを基本方針としております。事業基盤を支えるシステム開発投資や景気変動の影響を受けにくい企業体質の確立に向けた関連事業投資を進め、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針であります。内部留保資金の使途につきましては、既存事業の拡大発展のほか、今後の新規事業の展開への備えとしていくこととしております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ238億33百万円増加の832億48百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末と比べ224億4百万円増加の755億77百万円、固定資産は前連結会計年度末と比べ14億32百万円増加の76億56百万円となりました。 流動資産の主な増加要因は、現金及び預金が前連結会計年度末と比べ117億72百万円、仕掛販売用不動産が前連結会計年度末と比べ97億24百万円増加したことによります。 固定資産の主な増加要因は、有形固定資産が前連結会計年度末と比べ13億50百万円増加したことによります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ127億56百万円増加し、502億43百万円となりました。流動負債は前連結会計年度末と比べ36億5百万円増加の197億45百万円、固定負債は前連結会計年度末と比べ91億51百万円増加の304億98百万円となりました。 流動負債の主な増加要因は、未払金が前連結会計年度末と比べ6億99百万円減少した一方で、短期借入金が前連結会計年度末と比べ46億75百万円増加したことによります。 固定負債の主な増加要因は、長期借入金が前連結会計年度末と比べ91億74百万円増加したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ110億76百万円増加の330億5百万円となりました。その主な増加要因は、剰余金の配当により8億24百万円減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益49億33百万円を計上したことにより、利益剰余金が前連結会計年度末と比べ41億9百万円増加したほか、株式発行により資本金及び資本準備金が前連結会計年度末と比べ合計で64億35百万円増加、非支配株主持分が前連結会計年度末と比べ4億51百万円増加したことによります。 ②経営成績の状況 当連結会計年度の日本経済は、米国トランプ政権による関税政策の影響で物価高が長期化しているものの、人手不足を背景とした雇用・所得環境の改善や、省力化やDXを目的とした堅調なソフトウェア投資に下支えされ、個人消費、企業の設備投資ともに持ち直し傾向にあります。一方で、米国向け輸出の減速や訪日外国人の増加一服により外需は横ばいとなりましたが、景気全体としては回復基調を維持しております。 先行きについては、新たに発足した高市内閣への期待が高まるなか、政策の効果や実質賃金の改善状況、物価や消費者マインドの動向については引き続き注視していく必要があります。また、米国の関税政策の世界経済への影響や日銀による政策金利の引上げ時期などについても、実体経済への影響を注意深く見守っていく必要があります。 このような市場環境のなか、当社グループの主たる事業領域である不動産市場においては、不動産価格は全体として高値圏で推移しており、東京圏においては、賃貸マンション・アパートの賃料上昇に伴い投資用一棟マンションの価格が依然として上昇傾向にあります。建築資材価格や人件費の動向、金利上昇などの不動産市場への影響については注視が必要であるものの、東京都の人口の増加や、円安基調の為替相場からみた国内不動産の割安感の継続などにより、国内外投資家の首都圏不動産への投資意欲は依然として堅調に推移しており、当社グループにとって良好な事業環境が継続しております。 Life Platform事業においては、アクイジションスタッフの順調な獲得により、主力となるIoTレジデンス事業を着実に拡大しており、リファイニング事業においても、不動産投資型クラウドファンディングによるオンバランスファンド(「タスキ キャピタル重視型 第14号ファンド#1」等)9本を組成したほか、オフバランススキームで当社グループ初の取り組みとなる開発型ファンドを組成するなど、事業の多角化とバランスシートのスリム化を推進しております。 コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)「TASUKI VENTURES」においては、最先端技術を有するベンチャー企業やスタートアップ企業への出資・事業提携を着実に推進しており、今後も不動産業界のDX化や新規ビジネスの創出に向けてエコシステムを拡大し、オープンイノベーションに取り組んでまいります。 このような状況のもと、2024年11月に発表した長期ビジョン・中期経営計画の初年度となる当連結会計年度は順調な滑り出しとなりました。当連結会計年度における経営成績は、売上高が前連結会計年度と比べ269億56百万円増加の744億12百万円、EBITDAが前連結会計年度と比べ36億24百万円増加の91億2百万円、営業利益が前連結会計年度と比べ47億50百万円増加の88億15百万円、経常利益が前連結会計年度と比べ42億48百万円増加の78億8百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が前連結会計年度と比べ27億16百万円増加の49億33百万円となりました。 なお、当社はM&Aの積極的な検討を継続し、インオーガニック戦略を推進するためキャッシュ・フロー重視の経営にシフトする観点から、当社のキャッシュ・フロー創出力とオーガニック成長の実態を表す指標としてEBITDAを開示しており、EBITDAは、営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用+PPA(棚卸資産の評価替え)取崩額として算出しております。 セグメントの業績は、以下のとおりであります。 なお、各セグメントの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。 (Life Platform事業) 売上高は前連結会計年度と比べ269億57百万円増加の742億11百万円、営業利益は前連結会計年度と比べ45億83百万円増加の86億67百万円となりました。 (Finance Consulting事業) 売上高は前連結会計年度と比べ7百万円減少の2億15百万円、営業利益は前連結会計年度と比べ6百万円増加の1億8百万円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)の残高は、前連結会計年度末と比べ117億70百万円増加し、262億1百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、全体で57億70百万円の資金の減少(前連結会計年度は13億48百万円の資金の減少)となりました。主な資金の減少要因は、棚卸資産の増加額97億29百万円、法人税等の支払額26億35百万円であります。また、主な資金の増加要因は、税金等調整前当期純利益78億17百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、全体で17億18百万円の資金の減少(前連結会計年度は26億24百万円の資金の減少)となりました。主な資金の減少要因は、有形固定資産の取得による支出14億21百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、全体で192億60百万円の資金の増加(前連結会計年度は68億44百万円の資金の増加)となりました。主な資金の増加要因は、長期借入れによる収入377億49百万円、新株予約権の行使による株式発行による収入62億74百万円、短期借入金の純増額53億25百万円であります。また、主な資金の減少要因は、長期借入金の返済による支出291億85百万円、配当金の支払額8億23百万円であります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) Life Platform事業   74,211,636   57.1 Finance Consulting事業   193,979   △ 4.2 その他   6,550   480.6 合計   74,412,166   56.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。 連結財務諸表を作成するにあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 (販売用不動産及び仕掛販売用不動産) 当社グループは、販売用不動産及び仕掛販売用不動産について、正味売却額が帳簿価額を下回る場合、棚卸資産の簿価切下げに伴う評価損を計上しております。正味売却価額の算定にあたっては慎重に検討しておりますが、販売計画や市場価格の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じ、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、評価損の計上が必要となる可能性があります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 主に東京都23区内において、仲介業者との関係強化を推進しつつ、積極的かつ効率的に販売活動を展開しました。国内外の投資家・富裕層に向けた販売は好調に推移しております。売上高は、前連結会計年度と比べ269億56百万円増加(56.8%増)の744億12百万円となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、前連結会計年度と比べ201億37百万円増加(51.0%増)の596億20百万円となりました。売上総利益は、前連結会計年度と比べ68億19百万円増加(85.5%増)の147億92百万円(利益率は16.8%から19.9%と3.1ポイント上昇)となりました。なお、当社グループでは不動産販売の売上総利益率の目標値を18%と設定しております。当連結会計年度は、主力となるIoTレジデンス事業を着実に拡大し、全体として目標値を上回っております。また、前連結会計年度は、企業結合に伴う新日本建物の棚卸資産の評価替えによって売上原価が11億77百万円増加したことにより売上総利益率は目標値の18%を下回りました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、人員増に伴う給料及び手当(前連結会計年度比7億11百万円 111.0%増)、租税公課(前連結会計年度比3億93百万円 67.2%増)、販売手数料(前連結会計年度比3億52百万円 56.9%増)、のれん償却額(前連結会計年度比1億84百万円 111.6%増)等により前連結会計年度と比べ20億69百万円増加(53.0%増)の59億76百万円となりました。営業利益は、前連結会計年度と比べ47億50百万円増加(116.8%増)の88億15百万円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は、受取利息(前連結会計年度比24百万円 884.7%増)の増加、持分法投資利益22百万円の計上等により前連結会計年度と比べ67百万円増加(225.8%増)の97百万円となりました。営業外費用は、借入に伴う支払利息(前連結会計年度比3億87百万円 101.4%増)、支払手数料(前連結会計年度比96百万円 126.7%増)等の増加により、前連結会計年度と比べ5億69百万円増加(106.4%増)の11億3百万円となりました。経常利益は前連結会計年度と比べ42億48百万円増加(119.3%増)の78億8百万円となりました。 (特別利益、特別損失、税金等調整前当期純利益) 特別利益にゴルフ会員権売却益8百万円を計上し、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度と比べ42億55百万円増加(119.5%増)の78億17百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 税金等調整前当期純利益の増加に伴い、法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額が合計で前連結会計年度と比べ12億31百万円増加(102.5%増)の24億31百万円となり、非支配株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比べ3億8百万円増加(214.8%増)の4億51百万円となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比べ27億16百万円増加(122.5%増)の49億33百万円となりました。 なお、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に関する分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、販売用不動産の取得費及び開発費、不動産融資資金、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入や社債の発行による調達を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及び社債を含む有利子負債の残高は前連結会計年度と比べ137億85百万円増加の470億5百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度と比べ117億70百万円増加の262億1百万円となっております。 ④経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化、優秀な人財の確保、市場のニーズにあったサービスの展開等により、当社グループの経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

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開示資料

出典

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