概要
川上塗料は1901年に国産初のエナメル・ワニス製造を手がけた塗料専業メーカーである。兵庫県尼崎市に本社を置き、合成樹脂塗料を中心に工業用・建築用塗料を製造・販売する。連結売上高は約59億円、従業員132名。東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に上場する。
単一セグメントで構成される塗料専業グループ
川上塗料グループは当社、子会社のダイヤス化成株式会社、関連会社の株式会社友進商会の3社で構成される。全社で塗料の製造・販売事業のみを手がける単一セグメントであり、セグメント別の記載は省略されている。自社で合成樹脂塗料類を製造するほか、一部を外部から仕入れ、特約店網を通じて販売する。子会社は塗料販売を担当し、関連会社は商社機能を担う。
売上高59億円、収益は原材料高の影響を受ける
2025年11月期の連結売上高は59億32百万円(前期比0.3%増)、経常利益は96百万円(同32.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は72百万円(同57.6%減)であった。売上高は販売価格是正の効果で微増したが、原材料価格の高止まりや物流費・人件費の増加が利益を圧縮した。資産合計は86億74百万円、自己資本比率は38.4%。
大阪・東京・千葉の3拠点で生産・物流を担う
生産拠点は尼崎市の本社工場(1936年竣工)、東京工場(1949年建設)、千葉工場(1973年建設)の3つ。これらで合成樹脂塗料類の大半を生産し、埼玉県吉川市に越谷倉庫(2000年取得)を持ち物流を支える。販売は特約店を通じた間接販売が主体だが、一部は需要家へ直接納入する。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
製品と技術
主力は合成樹脂塗料、売上の9割超を占める
川上塗料の主力製品は合成樹脂塗料類で、2025年11月期の生産高は54億39百万円(全体の93.6%)、販売高は54億66百万円(同92.1%)を占める。自動車部品、機械、金属製品など産業用途向けが中心であり、顧客の生産計画に応じた安定供給が求められる。
環境対応型塗料の開発に注力
同社は中期経営計画の中で、CO2削減や環境負荷低減に貢献する塗料の開発を重点課題に掲げる。具体的には低温焼付型塗料、粉体塗料、特化則物質低減塗料など、VOC放出を抑制する製品の拡充を進めている。粉体塗料生産設備の導入など設備投資も実施し、環境規制の強化に対応する。
その他塗料類と調色加工で幅広いニーズに対応
合成樹脂塗料以外に、油性塗料や特殊機能塗料などの「その他塗料類」も取り扱う。2025年11月期の販売高は4億66百万円で、全体の7.9%を占める。また、自社工場で調色加工サービスを提供し、顧客の要求色に応じた少量多品種生産にも対応している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
塗料専業で安定収益、成長鈍化が課題
当社は塗料メーカーであり、2024/11期売上高59億円、営業利益率1.69%と小規模ながら安定した収益を計上。同業のクラレや東洋紡は化学総合メーカーで規模が大きく、当社は塗料に特化した専業メーカーとしてニッチを担う。売上高が前期比横ばいで伸び悩んでおり、成長性に課題。内需中心で、建築・工業用塗料の需要に依存。価格転嫁が進まず、収益率が低水準に留まる。
強み
- 塗料分野に特化し、顧客からの信頼と技術蓄積を持つ。
- 売上高が約60億円で安定推移し、大きな変動リスクが少ない。
- 営業利益率1.69%と低いが、黒字を維持。
- 国内の建築・工業用塗料需要に支えられ、外需変動の影響を受けにくい。
課題
- 売上が横ばいで、新市場開拓や製品開発による成長が必要。
- 営業利益率が低く、原材料高や競争激化でさらに圧迫される可能性。
- 大手化学メーカーに対し、規模・研究開発力で劣る。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字が川上塗料
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4124大阪油化工業 | 33億円 | 24.8倍 |
| 2 | 7877永大化工 | 32億円 | 8.4倍 |
| 3 | 4098チタン工業 | 31億円 | 14.9倍 |
| 4 | 4241アテクト | 29億円 | 20.4倍 |
| 5 | 4243ニックス | 25億円 | 9.1倍 |
| 6 | 4616川上塗料 | 24億円 | 10.0倍 |
| 7 | 4920日本色材工業研究所 | 24億円 | 7.0倍 |
| 8 | 7928旭化学工業 | 24億円 | 25.8倍 |
| 9 | 4976東洋ドライルーブ | 21億円 | 10.4倍 |
| 10 | 4361川口化学工業 | 19億円 | 5.2倍 |
| 11 | 4918アイビー化粧品 | 19億円 | 13.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
国産初のエナメル・ワニス製造に着手した1901年
1901年4月、創設者の川上保太郎が国産初のエナメル・ワニス製造に着手した。当時は輸入品に依存していた高級塗料を国産化する試みであり、これが川上塗料の技術的起点となる。1909年には大阪市西成区に工場を竣工し、生産体制を整えた。
合名会社化から株式会社化、戦後の再出発
1931年8月に合名会社川上塗料製造所に改組し、組織を近代化した。1936年11月には尼崎市塚口(現本店所在地)に塗料総合工場を完成させ移転。1945年1月に川上塗料株式会社(資本金92万円)に改組したが、終戦直後の混乱の中で経営再建が必要となった。
東京進出と上場、販売子会社の設立
1946年5月に東京営業所を開設し、1949年2月には東京工場を建設して関東圏への供給拠点を確保した。1953年7月に大阪証券取引所に上場。1957年4月には販売専門会社「鳥印塗料販売株式会社」(のちのダイヤス化成)を設立し、製造と販売を分離する分業体制を確立した。
市場第二部指定と千葉工場の建設
1964年10月に大阪証券取引所市場第二部銘柄に指定替えされ、株式の流動性が高まった。1973年3月には千葉工場を建設し、関東地区の生産能力を拡大。同年12月には販売子会社を「ダイヤス化成株式会社」に社名変更し、グループ再編を進めた。
市場統合を経てスタンダード市場へ移行
2013年7月の東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、同社の株式は東京証券取引所市場第二部に統合された。その後、2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。同時に名古屋証券取引所メイン市場にも上場し、二市場での取引を続けている。
年表14件を開く
1900年代
- 1901年4月創設者川上保太郎、国産初のエナメル・ワニス製造に着手
- 1909年5月大阪市西成区今池町に工場竣工
1930年代
- 1931年8月合名会社川上塗料製造所に改組
- 1936年11月尼崎市塚口(現本店所在の場所)に塗料総合工場を完成し移転
1940年代
- 1945年1月川上塗料株式会社に改組(資本金92万円)
- 1946年5月東京営業所を開設
- 1949年2月東京工場建設
1950年代
- 1953年7月上場大阪証券取引所に上場
- 1957年4月創業鳥印塗料販売株式会社設立
1960年代
- 1964年10月大阪証券取引所市場第二部銘柄に指定替え
1970年代
- 1973年3月千葉工場建設
- 1973年12月商号変更鳥印塗料販売株式会社がダイヤス化成株式会社(連結子会社)と社名変更
2000年代
- 2000年9月越谷倉庫取得(埼玉県吉川市)
2010年代
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は東京証券取引所市場第二部に統合 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行 名古屋証券取引所メイン市場に上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/11期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年11月期まで6,627百万円
- 経常利益2027年11月期まで265百万円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
顧客満足度向上と営業基盤拡大
品質改善と顧客への即応体制を強化し、環境対応型塗料の拡充により新規需要を創出する。また、顧客との協業深化で製品開発を進め、提案型販売で販売拡大を図る。
- 02
環境配慮型新製品の開発
低温焼付型塗料、粉体塗料、特化則物質低減塗料など、省エネルギー・環境負荷低減に貢献する製品の開発に注力する。
- 03
生産性向上と生産能力増強
設備の増設・更新、人材育成、生産管理方式やレイアウトの見直し、生産設備の合理化・最適化を進め、生産能力と効率を高める。
- 04
コスト削減と収益基盤強化
原材料費・製造経費の削減、サプライチェーン強化、製造品種・原材料の統廃合、単品損益管理による生産性改善、適正在庫管理に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で132人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は578万円で、9期前と比べて+7.2%。平均年齢は45.5歳、平均勤続年数は17.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年11月 | — | — | — | 147 | — |
| 2017年11月 | — | — | — | 145 | — |
| 2018年11月 | — | — | — | 143 | — |
| 2019年11月 | 539 | 42.8 | 16.1 | 142 | — |
| 2020年11月 | 545 | 43.3 | 17.3 | 140 | — |
| 2021年11月 | 551 | 44.3 | 18.2 | 138 | — |
| 2022年11月 | 542 | 44.7 | 18.3 | 141 | — |
| 2023年11月 | 554 | 44.9 | 18.3 | 141 | — |
| 2024年11月 | 567 | 45.1 | 17.7 | 137 | 73 |
| 2025年11月 | 578 | 45.5 | 17.8 | 132 | 76 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内ダイヤス化成㈱大阪府守口市議決権100.0%
- 国内㈱友進商会大阪府守口市議決権31.3%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年11月期の売上高は59億円、営業利益は1億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年11月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 63億円 | 59億円 |
| 営業利益 | 2億円 | 1億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥45 | ¥45 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は31億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+10.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 14 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年2Q | 15 | 1 | 6.7 | 1 |
| 2023年3Q | 16 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 16 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 14 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 15 | 1 | 6.7 | 1 |
| 2024年4Q | 30 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2025年2Q | 28 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年4Q | 31 | 1 | 3.2 | 1 |
| 2026年2Q | 31 | 2 | 6.5 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年11月期からの14期で、売上は58億円から59億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は1.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 58 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は東京証券取引所市場第二部に統合 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行 名古屋証券取引所メイン市場に上場 | |||||
| 2013年11月 | 59 | — | 2 | — | 1 |
| 2014年11月 | 66 | — | 3 | — | 4 |
| 2015年11月 | 64 | — | 3 | — | 2 |
| 2016年11月 | 60 | — | 3 | — | 2 |
| 2017年11月 | 59 | — | 4 | — | 3 |
| 2018年11月 | 57 | — | 3 | — | 2 |
| 2019年11月 | 57 | — | 3 | — | 2 |
| 2020年11月 | 49 | — | 0 | — | 0 |
| 2021年11月 | 53 | — | 2 | — | 1 |
| 2022年11月 | 56 | — | 2 | — | 2 |
| 2023年11月 | 61 | — | 2 | — | 2 |
| 2024年11月 | 59 | 1 | 1 | 1.7 | 2 |
| 2025年11月 | 59 | 1 | 1 | 1.7 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年11月期
売上高59億円のうち、営業利益として残るのは1億円で1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%49億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.9%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.7%1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年11月期は営業CFが3億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは0億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は19億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 2 | −1 | 0 | 1 | 7 |
| 2013年11月 | 3 | 0 | −1 | 3 | 9 |
| 2014年11月 | 6 | −1 | −1 | 5 | 12 |
| 2015年11月 | −1 | −1 | −1 | −2 | 10 |
| 2016年11月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 10 |
| 2017年11月 | 5 | −1 | −1 | 4 | 14 |
| 2018年11月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 15 |
| 2019年11月 | 3 | −2 | 0 | 1 | 17 |
| 2020年11月 | 2 | −2 | −1 | 0 | 17 |
| 2021年11月 | 4 | 0 | 0 | 4 | 20 |
| 2022年11月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 20 |
| 2023年11月 | 2 | −2 | −1 | 0 | 19 |
| 2024年11月 | 1 | −1 | 0 | 0 | 19 |
| 2025年11月 | 3 | −3 | 0 | 0 | 19 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年11月期の総資産は87億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は38.4%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 56 | 6 | 50 | 10.0 |
| 2013年11月 | 63 | 8 | 55 | 13.2 |
| 2014年11月 | 74 | 12 | 62 | 16.3 |
| 2015年11月 | 69 | 15 | 54 | 22.3 |
| 2016年11月 | 69 | 17 | 52 | 25.3 |
| 2017年11月 | 71 | 21 | 50 | 29.1 |
| 2018年11月 | 72 | 22 | 50 | 30.1 |
| 2019年11月 | 79 | 25 | 54 | 31.2 |
| 2020年11月 | 71 | 24 | 47 | 33.5 |
| 2021年11月 | 76 | 25 | 51 | 33.1 |
| 2022年11月 | 80 | 27 | 53 | 34.0 |
| 2023年11月 | 83 | 31 | 52 | 36.6 |
| 2024年11月 | 85 | 32 | 52 | 38.0 |
| 2025年11月 | 87 | 33 | 53 | 38.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で203社中136位あたり、逆に低いのは営業利益率で203社中188位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,405で、1年前と比べて+15.7%。過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.0倍 |
| PER (会社予想) | 13.2倍 |
| PBR | 0.68倍 |
| 配当利回り | 1.87% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+9.6%と上昇基調。7月15日に2065円まで買われ、その後も2017円と高値圏を維持。25日移動平均線(1943.8円)を+3.8%上回り、上昇トレンドが継続。ただし52週高値2600円にはなお22%の開きがあり、戻り余地を残す。出来高は7月15日に1万1900株と急増したが、その後は900株前後に減少しており、上値追いにはやや慎重な需給が窺える。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 8.4倍は業界平均17.7倍を大幅に下回り、PBR 0.57倍も平均1.36倍を大きく下回って割安感が強い。配当利回り2.23%は平均2.78%より低いが、ROE 2.21%と低収益性が評価を抑制。割安だが業績伸び悩みに注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.0倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 13.2倍 | — |
| PBR | 0.68倍 | 1.41倍 |
| ROE | 2.2% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
低収益体質からの脱却が課題。強気派は、建築需要の回復やコスト削減で利益率が改善すると期待。弱気派は、業界の競争激化や原材料高で収益性が低迷すると見る。
- 建築需要の回復
2025年11月期は売上高59億円と横ばいだが、公共投資の増加が期待。
- コスト削減の進展
製造プロセスの効率化により、営業利益率の改善が見込める。
- 安定配当
配当利回り2.23%と安定的な株主還元を続けている。
- 原材料コスト低下による利益率改善2026年影響中
原油価格下落で塗料原材料費10%低減、営業利益0.5億円増加
- 不動産含み益の顕在化次期決算影響中
PBR0.57倍、簿価ベースの含み益が20億円超、資産活用の思惑
- 配当利回り2.23%の下支え継続影響弱
安定配当継続で株主還元、株価下落局面で買い支え
- M&Aによる事業拡大不定影響強
時価総額20億円と小型、同業買収で売上高20%増加の可能性
- 低収益性
営業利益率1.69%と低く、競争激化で改善が難しい。
- 原材料高のリスク
原油高などで原材料価格が上昇し、利益を圧迫する可能性。
- 需要の頭打ち
国内建築市場は縮小傾向で、売上成長は期待しにくい。
- 需要減退による減収2026年影響強
建設需要低迷で売上高55億円に減少、営業利益0.5億円割れのリスク
- 競合との価格競争継続影響中
塗料業界の過当競争で粗利率低下、売上原価率上昇で利益圧迫
- 低ROEによるバリュエーション切り下げ継続影響中
ROE2%は資本コストを下回り、PBR0.5倍までの下落余地
- 大口取引先の喪失不定影響弱
特定顧客への依存度高い場合、失注で売上高5%減少の影響
- 売上高成長率
- 需要動向を測る基本的な指標。
- 営業利益率
- 収益改善の進捗度合いを確認。
- 原材料価格
- コスト変動が利益に直結するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり45円で、前期から+46.7%。いまの株価に対する利回りは1.87%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年11月 | 20 | — | 8.3 |
| 2017年11月 | 25 | 25.0 | 9.5 |
| 2018年11月 | 25 | 0.0 | 11.4 |
| 2019年11月 | 25 | 0.0 | 13.0 |
| 2020年11月 | 25 | 0.0 | 603.7 |
| 2021年11月 | 25 | 0.0 | 17.8 |
| 2022年11月 | 25 | 0.0 | 15.4 |
| 2023年11月 | 30 | 20.0 | 15.0 |
| 2024年11月 | 30 | 0.0 | 17.7 |
| 2025年11月 | 44 | 46.7 | 60.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥45
株主
有価証券報告書より
2025年11月期末の株主数は延べ1,301人。区分でいちばん多いのは事業法人で43.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.5%を占め、残る45.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年11月% | 2021年11月% | 2022年11月% | 2023年11月% | 2024年11月% | 2025年11月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 27.3 | 38.3 | 41.2 | 40.3 | 41.2 | 43.7 |
| 個人・その他 | 55.7 | 44.2 | 37.3 | 40.6 | 39.4 | 40.5 |
| 金融機関 | 10.9 | 12.9 | 16.1 | 14.2 | 10.8 | 10.8 |
| 証券会社 | 3.9 | 1.5 | 3.3 | 3.3 | 3.9 | 3.3 |
| 外国法人 | 2.3 | 3.1 | 2.1 | 1.5 | 4.6 | 1.7 |
| 自己株式 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ㈱サイブリッジ | 15.50 |
| 02 | 川上塗料共栄会※1 | 7.30 |
| 03 | 三井物産ケミカル㈱ | 7.20 |
| 04 | ㈱日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・三井化学㈱退職給付信託口) | 5.70 |
| 05 | 川上塗料従業員持株会 | 4.60 |
| 06 | 上田八木短資㈱ | 4.10 |
| 07 | ㈱東広 | 2.80 |
| 08 | みずほ信託銀行㈱ | 2.60 |
| 09 | 交洋貿易㈱ | 2.20 |
| 10 | 住友生命保険相互会社 | 2.20 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+1231%、1株純資産は14期で+5839%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 5 | 56 | 10.5 | 16.5 | — |
| 2013年11月 | 137 | 835 | 19.6 | 8.4 | — |
| 2014年11月 | 394 | 1,209 | 38.6 | 3.9 | 5.2 |
| 2015年11月 | 246 | 1,553 | 17.8 | 6.1 | 8.2 |
| 2016年11月 | 245 | 1,751 | 14.8 | 11.3 | 8.3 |
| 2017年11月 | 266 | 2,078 | 13.9 | 6.1 | 9.5 |
| 2018年11月 | 222 | 2,178 | 10.4 | 6.3 | 11.4 |
| 2019年11月 | 200 | 2,462 | 8.6 | 6.9 | 13.0 |
| 2020年11月 | −3 | 2,379 | — | — | 603.7 |
| 2021年11月 | 147 | 2,540 | 6.0 | 19.3 | 17.8 |
| 2022年11月 | 163 | 2,730 | 6.2 | 13.4 | 15.4 |
| 2023年11月 | 204 | 3,069 | 7.0 | 7.4 | 15.0 |
| 2024年11月 | 171 | 3,232 | 5.4 | 8.9 | 17.7 |
| 2025年11月 | 73 | 3,350 | 2.2 | 30.0 | 60.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/11期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 西村聰一 | 代表取締役社長 | 64 | — |
| 松下田佳子 | 常務取締役 経営企画部担当 | 59 | 2,000 |
| 稲葉哲也 | 取締役 技術本部長兼 東京技術部長 | 54 | 1,000 |
| 木佐貫弦一 | 取締役 営業本部長兼 営業企画室長 | 61 | 1,000 |
| 木田幸作 | 取締役 生産本部長兼 本社工場長 | 59 | 1,000 |
| 秋山素寛 | 取締役 経理本部長兼 システム室長兼 経営企画部長 | 54 | 5,000 |
| 本吉洋 | 取締役 サプライチェーン統括本部長兼 総務部担当 | 66 | — |
| 林拓史 | 取締役 | 61 | — |
| 綿貫秀敏 | 監査役(常勤) | 62 | 2,000 |
| 大松信貴 | 監査役 | 56 | — |
| 髙橋直子 | 監査役 | 53 | — |
役員報酬の内訳2025/11期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 71 | 71 | 8 |
| 監査役 | 1 | 13 | 13 | 13 |
| 社外取締役 | 4 | 11 | 11 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/11期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容291字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,428字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク798字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,098字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第112期(2025/12/01-2026/11/30)2026-07-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第111期(2024/12/01-2025/11/30)2026-02-20
- 半期報告書半期報告書-第111期(2024/12/01-2025/11/30)2025-07-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第110期(2023/12/01-2024/11/30)2025-02-21
- 四半期報告書四半期報告書-第110期第2四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-12
- 四半期報告書四半期報告書-第110期第1四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第109期(2022/12/01-2023/11/30)2024-02-22
- 四半期報告書四半期報告書-第109期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-13
- 四半期報告書四半期報告書-第109期第2四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-14
- 四半期報告書四半期報告書-第109期第1四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第108期(2021/12/01-2022/11/30)2023-02-17
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第3四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-14
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