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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ギークリー

Geekly , Inc.505A · Standard · サービス業

概要

ギークリー(505A)はサービス業セクターの上場企業。有価証券報告書に基づく業績・役員構成・株主情報を掲載。

売上高
98億円
営業利益
22億円
営業利益率
22.4%
純利益
15億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

IT人材派遣特化、高い成長性と収益性

ギークリーはITエンジニア派遣・紹介を主力とするサービス企業。売上98億円規模ながら営業利益率22.45%と高収益。IT人材不足を背景に需要は堅調。同業のジンジブ、イシンと比較して、ギークリーはエンジニア単価が高く、直需比率が高い点が強み。ただし、人材確保競争とエンジニアの定着率向上が課題。

強み

  • 営業利益率22%超と業界トップクラス。
  • スキルの高い人材を抱え、高単価案件に対応。
  • IT人材需要増加で安定した成長が見込める。
  • 自社システムで最適な人材配置を実現。

課題

  • 優秀なエンジニアの採用・育成が重要課題。
  • エンジニアの定着率向上が収益安定の鍵。
  • IT人材派遣への集中がリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がギークリー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1558ASQUEEZE183億円28.1倍
27095Macbee Planet182億円7.3倍
34641アルプス技研181億円13.6倍
47094NexTone181億円22.5倍
56045レントラックス181億円6.9倍
6505Aギークリー180億円11.7倍
72152幼児活動研究会179億円14.4倍
82489アドウェイズ177億円11.7倍
97030スプリックス175億円10.2倍
106191エアトリ174億円6.4倍
119211エフ・コード174億円10.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

年表11件を開く

2010年代

  • 2011年8月創業東京都港区赤坂において、有料職業紹介事業を事業目的として当社設立
  • 2011年12月本社を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2013年7月本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転
  • 2018年12月初のTVCMを放映
  • 2019年1月IT業界と転職のイマが分かるオウンドメディア「Geekly Media」を提供開始

2020年代

  • 2020年1月本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転(旧本社は、現:渋谷第2オフィスとして稼働)
  • 2020年5月プライバシーマークを取得
  • 2022年1月IT企業に特化した口コミサイト「Geekly Review」を提供開始
  • 2023年11月関西エリアへのサービス拡充のため、大阪オフィスを大阪府大阪市北区に開設
  • 2025年2月本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転(旧本社は、現:渋谷第1オフィスとして稼働)
  • 2026年2月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都渋谷区279百万円
渋谷第1オフィス — 東京都渋谷区66百万円
大阪オフィス — 大阪府大阪市北区25百万円
渋谷第2オフィス — 東京都渋谷区12百万円
渋谷第3オフィス — 東京都渋谷区11百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は98億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+38.0%、利益が+214.3%。

売上高
+38.0%
98億円
営業利益
+214.3%
22億円
純利益
+200.0%
15億円
営業利益率
22.4%
前期比 +12.6%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高121億円98億円
営業利益25億円22億円
純利益17億円15億円
1株あたり配当¥57¥57

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2022年3月期からの6期で、売上は29億円から98億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は22.4%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月2975
関西エリアへのサービス拡充のため、大阪オフィスを大阪府大阪市北区に開設
2023年3月4644
2023年5月1122
2024年5月58129
2025年5月71779.95
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2026年5月98222122.415

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高98億円のうち、営業利益として残るのは22億円22.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の15.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金11.2%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金67.3%66億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.4%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
88.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+14.9pt
22.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.3pt
15.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+33.8pt
45.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
23.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
59.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年5月期は営業CFが21億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは20億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は39億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年5月11−54617
2025年5月7−5−1218
2026年5月21−112039

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年5月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は63.7%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月2922775.9
2023年3月1871138.2
2023年5月1991046.3
2024年5月32221067.0
2025年5月39251465.0
2026年5月65412363.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
39億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
42億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中10位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中173位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
45.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
38.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,407で、1年前と比べて-13.4%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥1,407-4.4%1ヶ月+10.4%1年-13.4%時価総額180億円
過去52週の値幅
安値¥1,036高値¥1,760

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PER (会社予想)10.0倍
配当利回り4.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価1339円は25日線(1249円)を大きく上回る。週足では7月7日から急騰し、高値1420円をつけた後も高値圏で推移。52週高値1760円から-23.9%の水準だが、安値1036円からは+29.2%。出来高は活況で、7月15日には32万株超。1ヶ月で+21.8%と大幅上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが10.1倍(予想9.5倍)と同業平均22.4倍を大きく下回る。PBRは不明だが、利益率22.5%と高収益。配当利回り4.26%は同業平均2.75%を上回り魅力的。売上高98億円と規模は小さいが成長中。割安ながら配当の持続性には留意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍23.4倍
PER (予想)10.0倍
ROE45.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調で高収益だが、成長鈍化懸念とバリュエーションが争点。強気派は安定した利益率と好配当利回り(4.26%)を評価。弱気派は市場成長の一巡と競争激化による減速リスクを指摘。両論拮抗。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率22.45%と業界平均を大きく上回る。

  • 安定配当

    配当利回り4.26%は魅力的な水準。

  • 専門特化

    ITエンジニア特化で需要を取り込みやすい。

  • 高い営業利益率22.45%通年影響

    営業利益率22.45%と高収益。効率的なビジネスモデル。

  • 低PER10倍の割安評価継続影響

    PER10倍と同業比割安。成長余地あればバリュエーション修正。

  • 高配当利回り4.26%通年影響

    配当利回り4.26%と高水準。株主還元積極的。

  • 売上高100億円目前次期決算影響

    2026/5期売上98億円。100億円達成で市場認知向上。

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化リスク

    売上高98億円と前年比で大きな伸びが確認できない。

  • 競合激化

    同業のジンジブなどと差別化要素が乏しい。

  • 低成長バリュエーション

    PER10倍程度だが、成長率を考慮すると割高感も。

  • 過去データ不足による不確実性継続影響

    開示1期のみで業績の持続性が不明。下方修正リスク。

  • 人材派遣業界の需給悪化2026年下期影響

    景気後退で派遣需要減。売上高減少リスク。

  • 一過性利益の可能性次期決算影響

    特別利益計上の可能性。コア営業利益は低いかも。

  • 高配当利回りは減配リスク内包次期決算影響

    配当性向高い場合、業績悪化で減配の可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
人材紹介事業の需要動向を直接反映。
営業利益率
高収益維持の確認と競合影響の把握。
配当性向
配当の持続性を評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり57で、前期から+137.0%いまの株価に対する利回りは4.05%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥57
1株あたり
配当利回り
4.05%
いまの株価に対して
配当性向
24.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年5月514.0
2024年5月23360.013.7
2025年5月14−41.315.3
2026年5月32137.024.1

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥57

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ5,098人。区分でいちばん多いのは事業法人50.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.0%を占め、残る47.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年5月%
事業法人50.4
個人・その他44.3
自己株式5.7
金融機関2.6
証券会社1.3
外国法人1.2
外国人個人0.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ブリッジインベストメント49.20
02奥山 貴広17.42
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.31
04ギークリー従業員持株会0.78
05西内 信0.59
06浅野 大樹人0.59
07友澤 悟郎0.45
08楽天証券株式会社共有口0.45
09松井証券株式会社0.44
10BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+422%、1株純資産は6期で+180%。直近期のROEは45.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2022年3月2512223.3
2023年3月217725.7
2023年5月189520.814.0
2024年5月8419356.713.7
2025年5月4422621.115.3
2026年5月13334145.624.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/5期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
奥山貴広代表取締役社長508,530,900
西内信取締役4875,000
浅野大樹人取締役4675,000
永井正樹取締役54
今西紘子取締役38
浅井耕作取締役43
秋山裕子常勤監査役41
松木大輔監査役48
波多野淳監査役49

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)416616642
社外監査役311114
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,830字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 1.企業理念 当社は、クラウド技術の進展、スマートデバイスの普及、DX/AIの加速により社会構造が大きく変容する中で、「IT人材の適材適所によって成長機会にあふれる社会を創る」をパーパスとして定め、日本社会の労働生産性向上という課題を解消すべく、IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介事業を展開しております。 また、事業運営にあたっては3つのバリューである「専門性にかける(bet on speciality)」「徹底的にやり続ける(keep on completely)」「安定にこだわる(focus on reliability)」を基盤とし、IT・Web・ゲーム業界に特化することによりIT業界に深い知見を有する専門性の高いアドバイザーによるサービス提供と、効率的かつ安定したオペレーションを強みに、IT人材紹介を通じて社会全体の成長機会創出に貢献しながら、事業成長を目指しております。 2.事業の概要 a.人材紹介サービスの概要 当社は、職業安定法に基づく有料職業紹介事業の許可を受け、求人企業と求職者の間に立ち、最適な人材と最適な職場を結び付ける人材紹介サービスを単一セグメントにて展開しております。人材紹介サービスは、企業の採用活動を支援すると同時に、個人のキャリア形成を後押しする社会的役割を担っており、両者にとって満足度の高い雇用関係が成立するよう、マッチングを通じてサポートをしております。 b.求人企業の属性 求人企業は、IT人材を採用するSIer、ITコンサル、インターネット関連企業、ゲーム企業等、IT企業を中心に多岐に渡ります。近年はDX推進やシステム開発部門及び情報システム部門を内製化する動きの広がりに伴い、IT企業以外の企業においてもIT人材の採用ニーズが高まっており、当該企業にも採用の支援をしております。 c.求職者の属性 求職者は、IT・Web・ゲーム業界に従事する専門職であり、具体的にはソフトウェアエンジニア、AIエンジニア、ゲーム開発エンジニア等の各種エンジニア職、ITコンサルタント、Webクリエイター、IT営業等が主な職種になります。加えて、AI・IoT・クラウドといった先端技術分野に携わる人材や、企業のDX推進に関わる人材も対象としております。 d.求職者の集客方法 当社は、求職者の集客について、自社サービスサイトを活用したインバウンド集客と、外部媒体である転職プラットフォームを活用したアウトバウンド集客の双方で行っております。インバウンド集客とは、自社が運営するオウンドメディア及びTVCMや交通広告等の幅広い広告施策によって自社サービスサイトへの登録を促す集客方法となります。一方、アウトバウンド集客とは、求職者が自身の経歴書を他社が運営する転職プラットフォームに登録しており、当該求職者に対してスカウトサービスを通じて直接アプローチを行うダイレクトリクルーティングを活用した集客方法となり、自社サービスサイトだけでは集客できない幅広い層との接点を確保しております。 e.人材紹介サービスの報酬体系 当社が提供する人材紹介サービスは、求人企業に紹介した求職者の採用が決定し、求職者が入社した時点で求人企業から報酬を受領する完全成功報酬型の報酬体系を採用しております。初期費用等は不要となっており、また、入社後の早期離職に備え、返金制度も導入しております。 [事業系統図] f.マーケティング部門(MA)の役割 当社は、求職者の集客から面談設定までの役割をMAが担当いたします。インバウンドの集客においては、W ebメディアでの広告宣伝戦略の立案や、SEO対策などの広告運用、当社メディアに登録した求職者との面談 設定を担います。また、アウトバウンドの集客においては、ダイレクトリクルーティングメディアなど求職者が 登録されている媒体を活用してスカウトメールの送信、面談の設定までを担います。設定した面談に関してCA と情報連携し、求職者にとって伝えた情報が伝わっていないなどのミスを防ぐことでストレスのない面談を実現 しております。 g.キャリアアドバイザー(CA)の役割 集客した求職者については、CAが対応いたします。CAが求職者と面談を行い、スキルや経験を把握した上で、アルゴリズムと連動させた独自の基幹システムから求人を紹介し、求職者の応募意思を確認の上、求人企業へ推薦を行います。当社の基幹システムは、CAとの面談で得られた職務経歴、保有スキル、希望条件、キャリア志向等の情報を構造化して蓄積し、求人企業ごとに登録された採用要件や過去の成約実績データと照合する独自アルゴリズムを搭載しております。これにより、単なるキーワード一致にとどまらず、職種・技術領域・キャリアステージ等を総合的に勘案した高精度なマッチングを実現しております。 h.リクルーティングアドバイザー(RA)の役割 当社は、求人企業と求職者を別の部門が担当する業務オペレーションを採用しており、求人企業についてはRAが対応いたします。RAは求人企業を開拓し、求人企業から採用要件等をまとめた求人票を獲得いたします。また、RAは求人票の内容を確認の上、採用要件や求める人物像をヒアリング等を通じて詳細に把握し、求人企業が求める採用要件をCAと連携します。 i.受注残高の認識方法 求人企業に推薦した求職者が求人企業との面談・選考を経て求人企業に入社することが確定した時点で受注残高を認識することになります。求職者とCAの面談数と、求職者が面談を経て求人企業への入社を決定する率(成約決定率)を乗じて、求職者が求人企業に入社する数(成約数)が算出されます。また、求人企業が求職者に提示した想定年収と、当社が求人企業と事前に取り決めた紹介手数料率を乗じて成約単価が算出されます。当社の受注残高は、成約数と成約単価を乗じることで算出されます。なお、上記の受注残高の認識方法及び収益モデルは、一般的な成功報酬型の人材紹介会社において採用されている方法と相違はありません。 また、本項における「受注残高」とは、求職者の入社が確定したものの売上計上前の案件につき、社内管理目的で集計した数値を指すものであり、法令上の「受注」又は「受注残高」としての継続的・拘束力を伴う受注の残高を意味するものではありません。 j.売上の計上方法 求職者が求人企業に入社した時点において、受注残高が実現し売上が計上されます。なお、求職者が求人企業に入社後、一定期間内の短期において求人企業を退職した場合に、人材紹介会社では求人企業から受領した成約単価の一部を入社から退職までの期間に応じて返金する制度(早期離職に伴う返金制度)の導入が一般的であり、当社においても導入しております。売上からは、早期離職に伴う返金制度により求人企業に対して返金する金額が、将来発生すると見込まれる金額も含めて控除されます。 3.主要サービス内容 当社は、IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービスを中心に、求職者及び求人企業双方に対して高付加価値の支援を提供しております。更に、IT業界に深い知見を有するCAによる専門性を活かしたキャリア支援やメディア運営に加え、当社独自のマッチング精度向上の取組を通じて、IT人材の適材適所の実現を目指しております。 a.IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービス 当社は、エンジニア、クリエイター、プロジェクトマネージャーなどのIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介事業を展開しております。IT業界に対する深い知見と独自のマッチング技術を活用することで、企業には優秀な人材の採用機会を、求職者にはIT業界に特化した専門のCAが、求職者のスキルや経験に基づき最適な転職先を提案し、履歴書・職務経歴書の作成支援や面接対策など転職活動全般をサポートしており、求職者が安心してキャリア選択できる機会を提供しております。 b.Geekly Media(ギークリーメディア) IT業界に特化した転職情報やキャリア形成支援、業界動向、技術トレンド、企業トップへのインタビュー等を掲載する専門メディアを運営しております。求職者のスキルや志向に応じたキャリア選択を支援し、情報面から転職活動を後押ししております。 c.Geekly Review(ギークリーレビュー) IT業界の企業に関するクチコミ情報や選考体験談を集約したプラットフォームであり、実際の社員や求職者からのレビューを通じて、企業文化や働き方、選考プロセスの傾向を把握できる環境を提供しております。企業の評価・比較機能も備え、求職者に対し有益な情報を提供しております。 4.事業の特徴 当社の事業の特徴は、以下のとおりであります。 a.独自構築した基幹システムOLGを活用したオペレーション 当社は、創業以来一貫して基幹システムであるOLGの改修及び機能拡張に取り組んでおります。例えば、過去の求職者に関するITスキルや前職、転職先での役割などのデータを個人が特定できないように加工し蓄積することや、求人案件情報について業種や職種などの項目を細分化し整理することなどのデータ活用の取組になります。当該データを蓄積した結果として求職者との面談ではスキル、ビジネス分野、ビジネスモデルなどの項目について確認すれば成約可能性や求職者の興味などを加味した推薦求人案件が自動でシステムからCAに提案される仕組みなど、効率的かつ安定したオペレーションの構築を進めております。このため業界未経験でも当社に入社したCAは早期に求職者との面談が可能となります。 b.CA人材の即戦力化 業務オペレーションについてはOLGの活用によるマッチングの仕組みに加え、動画と文書マニュアルを整備しており未経験者でも早期にCA業務をキャッチアップできる業務環境を構築しております。また、求職者の集客を担うMAが求職者のスカウトや面談設定を行い、求人企業向けの案件獲得は専業のRAが務めるなど、CAとの分業体制を構築することによりCAが習熟しなければならない範囲を限定する体制を敷いております。業務効率化に資するシステム支援と分業体制による習熟範囲の限定によって、未経験でも短期間での戦力化を可能にしております。当社は創業当時から求職者、求人企業の双方にとって満足度の高いマッチングを心掛けてまいりました。結果として返金が発生する短期離職は全体の2.8%にとどまり、当社のマッチングは97%の求職者、求人企業に満足頂けているものと認識しております。 c.集客チャネルの多様化 求職者の集客において、外部媒体である転職プラットフォームを利用したアウトバウンド集客と並行して、自社サービスサイトを活用したインバウンド集客にも積極的に取り組んでおります。リスティング広告及びアフィリエイト広告等による転職顕在層へのアプローチに加え、YouTube・MetaなどのSNSにも注力し転職潜在層へのアプローチを実施することにより、多様なチャネルから安定的に求職者を獲得できております。その結果、2026年5月期の新規登録者数は120,717人(前年比29.6%増)に達し、自社サービスサイト経由が約半数を占めております。一般に、インバウンド集客は、マスを対象に幅広く認知を獲得するため、転職意欲が顕在化していない求職者も広告の対象となります。一方で、他の人材紹介会社がリーチしていない求職者へのアプローチが可能となることから、成約率はアウトバウンド集客と比較して高くなる傾向にあります。アウトバウンド集客は、転職意欲が顕在化した求職者のみが転職プラットフォームに登録するため、販売促進の対象は限定されますがインバウンド集客とは違う層の集客が可能となります。一方で、転職プラットフォームには他社もアクセスしており競争が激しいことから、成約率はインバウンド集客と比較して低くなる傾向にあります。インバウンド、アウトバウンドの特徴や、過去からの傾向など、集客に関する知見がMAに蓄積されております。MAはインバウンド集客、アウトバウンド集客の集客効率をモニタリングしながら広告宣伝・販売促進の戦略を立案し、外部媒体に頼りすぎない集客と顧客獲得単価の効率化を実現しております。 d.強固かつ多様な顧客基盤 当社の顧客である求人企業にとって満足度の高いマッチングを提供してきたことや、求人企業の多くは、複数名採用を実施していることなどから、求人企業のリピート率((当該期間における成約企業数-当該期間における初成約企業数)÷当該期間における成約企業数×100)は2026年5月期で81.6%に達しており、単発の取引にとどまらず、同一の求人企業との取引が反復・継続的に発生しております。継続的に取引する既存顧客に加えて、人材不足を背景とした新規顧客の獲得も進んでおり、2026年5月期の取引先数は1,755社に拡大しております。また、DX推進を背景にIT企業だけでなくIT企業以外の企業においてもIT人材の確保に乗り出していることなどから、当社は幅広い業種の顧客と取引をしております。結果として2026年5月期の売上上位10社の構成比は合計でも11.1%にとどまっており、安定的かつ継続性の高い収益基盤が形成されると考えております。 5.用語集(五十音順) 表記   概要 アウトバウンド集客   他社が運営する転職プラットフォーム等に登録している求職者に対し、当社がスカウトを通じて直接アプローチを行う集客方法 アフィリエイト広告   Webサイトやブログ等に広告を掲載し、広告を通じて登録などの成果が発生した場合に、報酬を支払う成果報酬型の広告手法 RPA (アールピーエー)   正式名称:Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション) これまで人間が手作業で行っていたパソコン上の定型業務を、ソフトウェアのロボットが代行・自動化するテクノロジー インバウンド集客   自社運営のWebサイトや広告施策等によって当社サービスサイトへの登録を促し、求職者を獲得する集客方法 SEО対策 (エスイーオー対策)   検索エンジンで自社サイトが上位表示されるよう、サイト構造やコンテンツを最適化し、自然検索からの集客を高める施策 OLG (オルグ)   当社基幹システム 完全成功報酬型   着手金等の初期費用は発生せず、紹介した求職者の入社が決定した時点で初めて、報酬をお支払いいただく報酬体系 CA (キャリアアドバイザー)   求職者との面談を通じて、スキルやキャリアプランを把握し、最適な求人の紹介や転職活動全般の支援を行う専門職 求職者   IT・Web・ゲーム業界への転職を希望する個人 求人企業   当社に人材紹介を依頼する企業。IT企業以外にも、DX推進等でIT人材を求める事業会社も含む 成約数   求職者が求人企業へ入社が決定した数 中堅層   年収400~800万円の求職者 DX (デジタルトランスフォーメーション)   企業がデータとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること デバッグ処理   システムやプログラムに潜む不具合を発見し、原因を特定して修正する一連の作業 ハイクラス   年収1,300万円以上の求職者 ハイレイヤー   年収800~1,300万円の求職者 返金率   求職者が入社後、一定期間内に自己都合で退職した場合に、受領した報酬の一部を企業へ返金する割合 算出式は以下 「1年間における返金件数」÷「1年間における成約件数」×100 MA (マーケティング部門)   インバウンド・アウトバウンドの集客状況を分析し、効果的な広告宣伝・販売促進戦略を立案することで、安定した自社集客と顧客獲得単価の最適化を推進する部門 面談CA (面談キャリアアドバイザー)   求職者と直接面談を実施するCA 有料職業紹介事業   職業安定法に基づき、厚生労働大臣の許可を得て行われる事業、当社で行う人材紹介サービスがこれに該当 RA (リクルーティングアドバイザー)   求人企業を担当し、採用課題や求める人物像をヒアリングした上で、最適な人材の採用を支援する専門職 リスティング広告   検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果ページに連動して表示されるテキスト広告。「検索連動型広告」とも呼ばれ、転職を検討している顕在層へのアプローチに活用
経営方針・対処すべき課題3,776字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「IT人材の適材適所によって、成長機会にあふれる社会を創る」というパーパスのもと、日本社会の課題である労働生産性の向上に貢献することを経営の基本方針としております。 DXやAI等への期待が高まる一方で、IT人材の不足は企業の生産性向上の妨げとなっており、当社はその構造的な課題の解消に向けて、IT人材の成長に資するキャリア支援を推進しております。当社は今後も、社会課題の解決と事業成長を両立させる取組を通じて、企業・個人・社会それぞれにとって持続的な価値を提供してまいります。 (2)経営環境 IT分野における技術革新の加速度は顕著であり、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、サイバーセキュリティといった先端技術が日進月歩で進化しております。これにより、必要とされるスキルセットも頻繁に変動し、また、高度な専門スキルの需要が急増していることから、特にAIエンジニアやデータサイエンティストなどの希少なスキルを持つ人材の確保が極めて困難になっております。 リモートワークの普及により地理的な制約が大幅に緩和され、グローバルな人材プールからの採用が可能となった反面、リモート環境での効率的な業務管理とコミュニケーションの確立が新たな課題となっております。また、人材の流動性が高く、特にIT業界では転職率が高いため、企業は優秀な人材の継続雇用に苦労しております。 更に、昨今の生成AIやロボット等の活用の進展に伴い、2040年にAI・ロボット等の利活用人材が339万人不足するとの経済産業省の推計が公表されており、IT人材不足は重要な社会課題になっております。 以上の背景から、2018年より関東圏にてTVCMを放映し認知を獲得した状況下においてIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービスを提供する当社にとっては好環境下と捉えております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、独自のポジショニングをさらに強固なものとしていくため、売上高及び面談CAの人数を重要な経営指標と位置づけ目標達成に向けて取り組んでおり、四半期の推移は以下のとおりであります。 2026年5月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   2,071   2,401   2,479   2,830 面談CA(人)   90   90   97   112 (4)人材紹介業界の経営環境 a.人材紹介業界に求められる役割の変化 人材紹介業界は、景気回復に伴う市場のニーズが活性化しており、特にホワイトカラー職や高度専門職を中心に採用ニーズが急増しております。コロナによる全国的なパンデミックの影響で一時的に縮小した労働市場が再び拡大し、人材紹介事業者は「採用活動の代行機能」から「高度な人材コンサルティングサービス」まで進化を求められております。企業は自社の人材戦略において、今欠けている人材を採用しようとするのではなく中長期的に会社を発展させていくために必要な人材を確保する「タレントアクイジション(TA)」を図っており、人材紹介業界には企業が求めている人材のスキルや適性を精査し、正しい職務に迅速にマッチングさせることが求められております。IT業界やDXを推進する企業の増加により、データサイエンス、クラウド、AI関連の人材需要が急速に高まっている現状を背景に、人材紹介業界は学歴や経験業種・職種を問わず、候補者の業務遂行能力で選考する「スキルベースド・リクルーティング」への対応力を強化する必要があります。 更に、人材紹介業界には、候補者のスキルや適性を高精度に評価し、適切なポジションにマッチングさせるための専門的な知識とマッチング精度を向上させるためテクノロジーの導入が求められております。 また、最新の技術革新に伴い、特にAIエンジニアやクラウドソリューションアーキテクト(企業のIT課題をクラウド技術で解決する専門家)、データアナリストといった高度スキルを有する人材へのニーズが活発化しており、これからの変化に対応しながら人材紹介業界は、人材の仲介という役割ではなく、「データリーダーのタレントマネジメント」及び「採用戦略のパートナー」としての役割を持ち、長期的な優位性を確立するための経営リソースを投入する必要があります。 b.人材紹介事業の付加価値 人材採用手法の多様化により、求人企業のニーズは複雑化しており、採用媒体上には無数の求人情報が溢れております。この状況は「情報の非対称性」と「情報過多」を助長し、求職者が自力で最適な選択を行うことを困難にさせました。こうした状況下で、膨大な情報から真に価値ある選択肢を提示できる人材紹介事業者の付加価値は飛躍的に高まっております。しかし、市場の成熟に伴い、単なる「情報の仲介」だけでは付加価値にならず、今後は求人企業の真の課題解決と、求職者のキャリア観を深く結びつける「マッチングの高度化」が不可欠になります。人材紹介業界は精緻なコンサルティング能力と介在価値の最大化という「量」ではなく、高度な専門性と人間性に基づく「マッチングの質」が問われるフェーズに突入しております。 (5)当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては、既存事業の拡大、収益性の向上、内部管理体制の整備が重要であると認識しております。 a.サービスの認知度向上 当社は、創業以来、主に関東近郊での事業展開を行ってきたことから、関東以外の地域における認知度が不足していると考えております。当社のパーパスである「IT人材の適材適所によって成長機会にあふれる社会を創る」を実現するためには、サービスの認知度向上が必要不可欠であると考えており、今後、費用対効果を慎重に検討した上で、より幅広い広告宣伝活動を検討してまいります。 b.優秀人材の確保 人的資本経営が強く求められる潮流の中、顧客満足度を高めるためには、優秀な人材の確保が欠かせないものとなっております。また、当社の成長に応じた組織体系の強化により、人材紹介事業におけるキャリアアドバイザーのみならず、エンジニアや高いスキルを有したトップタレント等の幅広い分野での人材の確保が課題と考えております。継続的に人材採用をするために企業が従業員に提供する有益性を拡充させつつ、社内外の教育研修を通じた育成により当該課題に対応してまいります。 c.中堅層向けのサービス強化 当社の主要な対象となる求職者は、平均年収600万円前後のITエンジニアであり、当該中堅層はプログラミングやデバッグ処理等を担う未経験者のステップアップ先として位置付けられ、近年増加傾向にあります。 また、今後はAIの普及に伴い、プログラミングやデバッグ処理業務の一部が縮小する可能性があり、これらの業務に従事していた人材のITエンジニア領域への流入が加速することが想定されます。 このような環境変化に対し、当社は未経験者をCAとして採用・育成する体制を有しており、需要の変化に応じた柔軟な人員体制の構築が可能であることから、中堅層向けサービスの更なる強化に取り組んでまいります。 d.ハイレイヤー・ハイクラスへの既存事業領域の拡張 年収800万円以上のハイレイヤー・ハイクラス領域は、中堅層と比較して対象人材が限定されるため、広告宣伝費や販売促進費の負担が相対的に重くなる傾向にあります。そのため、一定の財務基盤を有する企業やヘッドハンティング会社等の限られた事業者が主に参入する領域となっております。当社は、事業規模の拡大及び東京証券取引所スタンダード市場への上場による知名度向上を背景に、専門組織の新設及び専門コンサルタントを配置することで、当該領域への参入を進めております。 今後は、上記施策及びハイレイヤー・ハイクラス領域へ向けた集客の強化を通じて面談機会の拡大と高付加価値なマッチングの実現を図るとともに、経営課題に直結する求人開拓や経営層との関係構築を推進し、領域の拡張に取り組んでまいります。 e.内部管理体制の強化 当社はビジネス上、個人情報という機密性の高い情報を有しております。定期的な社内教育の実施や管理体制の強化に取り組んでおりますが、内部統制の整備と実効性ある運用を通じて、組織の健全なる発展に努めてまいります。 f.財務上の課題 現状においては、安定的に利益を計上しており、事業継続に支障をきたすような財務上の課題は認識しておりません。今後、資金需要が生じた場合は自己資金を充当する方針でありますが、自己資金で賄えない部分については金融機関からの借入を優先的に検討いたします。引き続き、手許資金の流動性確保、金融機関との良好な取引関係を維持し、財務基盤の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク9,199字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社のリスク管理体制に関しましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境の変化に関するリスク ①経済状況変動・景気変動について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、国内において人材紹介事業を展開していることから、国内経済の変動や市場の動向は、当社の人材紹介サービスに直接的な影響を与える要因となります。景気の後退局面では、企業の採用活動が縮小し、求人件数の減少を招くリスクがあり、業界内の競争が激化する中で差別化が図られなければ市場シェアの喪失につながる可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、経済動向の継続的なモニタリングを行うとともに、景気変動リスクを比較的受けにくいIT人材を中心とした領域でサービスを展開するとともに、取引先開拓を進めております。 ②同業他社との競合について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が展開する人材紹介事業に類するサービスを個別で展開している企業は多数存在することから、今後それら企業による新たな付加価値の提供等により競争力が低下した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、リスクへの対応を強固なものとするために、当社が独自のポジションを築いていると認識するIT人材領域における各サービスの機能強化とサービス間の連携向上に取り組んでまいります。 ③IT・Web・ゲーム業界への特化について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社はIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介事業を展開しているため、当該分野の景気動向や規制の変化に影響を受けやすい事業構造となっております。具体的には、景気後退や求人企業の投資抑制により、開発プロジェクトの縮小や採用需要の減少が生じる可能性や、働き方改革関連法や個人情報保護法、生成AIやデータ利用に関する規制などにより、求人企業の採用計画や人材ニーズに影響を与えるおそれがあります。 加えて、当該分野では高度なスキルを有する人材の供給が限られており、求職者のスキルと求人企業の要望が一致しない場合には、成約決定率の低下により当社の競争力や業績に影響を及ぼす可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、業界動向や技術・法規制の変化を継続的にモニタリングするとともに、IT・Web・ゲーム業界に特化しつつ他の業界にも顧客基盤を広げることにより特定業界への依存度を軽減しております。また、求職者に対するキャリア形成支援を強化し、マッチング精度の向上と競争力の維持・強化に努めております。 ④自然災害、有事及び未知の感染症等について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の本社所在地は東京都渋谷区にあり、当該地区において大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等により、業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限等の不測の事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、テロリズム、戦争等の有事や未知の感染症の蔓延が生じた場合には、外出制限による事業活動の停滞、従業員の全面的な在宅勤務への移行等で当社の事業活動に支障をきたす可能性があるとともに、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社は、緊急事態発生時においても事業活動が継続できる体制として、従業員のリモートシステム環境の整備やクラウドによる定期バックアップ、安否確認や情報連絡体制の構築を含めた取組を行っております。 (2)事業活動に関するリスク ①登録者数・取引先企業数について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の人材紹介事業においては、その事業の性格上、登録者の確保が非常に重要であることから、国内における少子高齢化による将来の労働人口の減少、又は労働市場の変化等によって、求人企業を満足させる人材が確保できない場合には成約数の減少により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社は、eスポーツチームとのスポンサー契約・SNS等を活用した広告宣伝により新規登録者を獲得しておりますが、今後より積極的な広告宣伝活動により当社の認知度を向上させ、登録者及び取引先企業の確保に努めてまいります。 ②人材の確保及び育成について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業拡大のために優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しており、当社が求める人材を適切な時期に確保、育成ができなかった場合、また、退職等の事由により既存の人材が業務に就くことが困難になった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、人材の採用強化及び社内研修プログラム等による育成を推進するとともに、多様な働き方を支える人事制度導入に向けて取り組んでおります。 ③業績の季節的変動について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期あり、影響度:小) 当社の売上高は、4月入社を前提とした求職者が多いことや、年度替わり・賞与支給後のタイミング等に転職ニーズが高まりやすい日本の採用慣行の影響を受け、第4四半期、特に4月に集中する傾向があります。これにより、年間の業績が特定時期に偏りやすく、四半期ごとの業績は季節的に変動し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 最近2事業年度における四半期ごとの売上高は以下のとおりであります。 (単位:百万円) 第1四半期 (6月~8月)   第2四半期 (9月~11月)   第3四半期 (12月~2月)   第4四半期 (3月~5月) 2025年5月期   1,530   1,982   1,725   1,909 2026年5月期   2,071   2,401   2,479   2,830 上記のとおり、第4四半期の売上は年間売上高に対して一定の割合を占める傾向があります。また、月次ベースでは4月単月の売上高が高水準であるなど、季節性による変動が存在します。 <対応策> 当社は、特定時期への業績偏重を可能な範囲で緩和するため、以下の取り組みを継続しております。 ・通年を通じた求職者の集客活動に加え、複数の転職サイトやSNS広告を活用した定常的な登録促進 ・法人顧客に対する求人案件の早期獲得や柔軟な入社時期の提案により、成約時期の分散化を図り、期中の売上計上機会の確保 もっとも、4月入社を前提とした採用や年度替わり等に転職ニーズが高まりやすい日本の採用慣行は、人材紹介業界の構造的な要因であり、当社のビジネスモデルもその影響を受けることから、短期的に四半期ごとの業績を完全に平準化することは困難と考えております。 このため、当社は一定の季節的変動が今後も継続することを前提に、通期での業績管理を重視するとともに、コスト配分や人員配置において繁忙期・閑散期を織り込む運営を行い、季節性の影響を踏まえた安定的な経営基盤の維持・強化に努めてまいります。 ④転職サイト運営企業の利活用について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、当社Webサイトへ直接会員から登録がある他に、他社が運営する転職サイトを利活用して求職者の転職を支援しております。このため、何らかの理由により他社が運営する転職サイトが停止又は廃止となった場合には、支援できる求職者数の減少により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、より積極的な広告宣伝活動により当社の認知度を向上させ、当社Webサイト経由による会員登録者数増加に努めてまいります。 ⑤広告宣伝効果について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、当社サービスの認知度向上及び集客力強化を今後の事業拡大における重要課題の一つとして捉え、交通広告、インターネット広告、TVCMの出稿をはじめとした広告宣伝活動を実施しております。出稿媒体や実施時期及びその内容について費用対効果を検討した上で、広告宣伝活動を行っておりますが、広告宣伝効果が十分に得られない場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、効果測定を仕組み化し、広告依存を下げながら多様な集客チャネルを育て、単一広告に偏重しないように対策を講じてまいります。 ⑥当社株式の流動性について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、東京証券取引所スタンダード市場に上場しております。当社株式の流通株式比率は、東京証券取引所が定めるスタンダード市場の上場維持基準に近接した水準となっております。 このため、今後、大株主による追加取得、株主構成の変化、当社による自己株式の取得、その他の要因により、流通株式比率が低下し、同上場維持基準を下回った場合には、上場を維持できなくなる可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、大株主による売出しの活用、新株予約権の行使、その他の資本政策を通じて流通株式数の増加及び当社株式の流動性向上に努める方針であり、継続的な対応により、当社株式の売買環境の改善及び安定的な市場での取引の確保を図ってまいります。 ⑦システムトラブル・データ管理について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業運営において社外のクラウドサービスを利用し情報システムを構築しております。このため、当該クラウドサービスでシステム障害が生じた場合や悪意ある第三者による不正アクセスを受けた場合など何らかのトラブルが発生することにより、当社のサービスの運営に障害が生じ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、業績の拡大とともにシステムに関するリスクが増大していくことが見込まれることから、このリスクへの対応として、定期バックアップの実施や障害発生時の社内体制の構築精度を高めていくとともに、リスクを適切に管理するIT統制の実効性向上と内容の充実を図ってまいります。 ⑧機密情報の管理について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が展開する人材紹介事業は、取引先の機密性の高い情報を扱っていることから、当該情報の流出等が生じた場合には、当社に対する社会的信用が損なわれ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、全従業員に対して入社時及び定期的に機密情報の取扱いに関する指導・教育を行っております。 ⑨コンプライアンス遵守について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、関係者の不正行為等が発生しないよう国内の法令、社内規程及び社内ルール等の遵守を行動基準として定め、内部監査等で遵守状況の確認を行っております。しかしながら、法令等に抵触する事態や関係者による不正行為が発生する可能性は否定できず、これらの事態が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、リスク・コンプライアンス委員会を中心に、コーポレート・ガバナンスの啓もうを行い、全社員に対して定期的にコンプライアンス研修を講じる等、コンプライアンスに対する意識を高めております。 ⑩労務管理について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の労働時間・労働環境の管理について、労働基準監督署等の調査の結果、当社に違反等が認められ行政指導を受けた場合には、当社の事業運営に大きな支障をきたすとともに、当社の財政状態及び経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社は、社会保険労務士法人と顧問契約を締結し、人事労務問題全般について助言・指導を受け法令に則り適正な対応を行っております。また、時間外労働時間の管理や年次有給休暇の取得状況については、関係部門に勤怠等の状況を定期的に配信することで違反の未然防止を図り、法令遵守に努めております。 ⑪内部管理体制について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、今後の事業運営及び事業拡大に対応すべく、管理部門を増員していくことで内部管理体制について一層の充実を図る方針であります。しかしながら、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅延が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、事業拡大に応じた内部統制に関する定期的なモニタリングや改善活動を行い、事業規模に適した統制環境を継続的に整備することで、財政状態及び経営成績への影響を最小化いたします。 ⑫大株主について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長である奥山貴広、同氏の資産管理会社である株式会社ブリッジインベストメントが、引き続き大株主となっております。同氏及び資産管理会社は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針であります。 同氏は、当社の代表取締役社長であることから、当社といたしましても安定株主であると認識している一方、将来的に何らかの事情により同氏及び資産管理会社により当社株式が売却された場合には、当社の株式市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、当社の代表取締役社長である奥山貴広及び同氏の資産管理会社を安定株主として引き続き位置付ける一方で、株式の流動性向上と株主層の安定化を目的に、機関投資家や一般投資家への株式分布の拡大に努めてまいります。また、継続的な業績向上と適切な情報開示により、株主全体の信頼確保と市場における株価安定化を図ることで、当社株式の売却が市場に与える影響を最小限に抑制してまいります。 ⑬特定人物への依存について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長である奥山貴広は、創業者であり、2011年の創業以来代表を務めております。同氏は、人材紹介業界に関する豊富な知識と経験、人脈を有しており、経営方針や事業戦略の決定等において重要な役割を果たしております。当社は、取締役会及びその他の会議体における情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、代表取締役社長への依存度を低減するため、取締役会等における意思決定プロセスの明確化と権限委譲を進めております。加えて、後継者育成や幹部層の強化を図るとともに、外部専門人材の登用を通じて経営体制を多角化し、特定人物の不在時においても安定的な事業運営が可能となるよう組織基盤の強化に努めてまいります。 ⑭求職者の早期自己都合退職による求人企業への返金について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の人材紹介事業は、求職者が求人企業に入社後一定期間内に自己都合により退職した場合、人材紹介サービス料金の一部を返金する契約を締結しております。何らかの理由により早期自己都合退職者が増加した場合には、返金額の増加により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、紹介先企業への適合度を高めるために、求職者への入念なキャリアカウンセリングや求人企業の採用ニーズの的確な把握を行うとともに、入社後の定着支援を強化しております。これにより、早期退職の発生を抑制し、返金リスクの低減を図ってまいります。 ⑮風評被害等について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、高品質なサービス提供、コンプライアンスに対する意識の徹底を図り、健全な企業運営に努めております。しかしながら、悪意を持った第三者が、意図的に噂や憶測、ネガティブな評判等を流し、あるいは何らかの事件事故等の発生に伴う悪評が発生することにより、当社に対する誤解、誤認、誇大解釈等が生じ、事業に対して直接又は間接に損失が発生する場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、風評被害等に関するリスクが顕在化するおそれがある場合には、速やかに情報開示を行う体制を整え、風評被害等を最小限に抑えるため適切な対応を行う方針であります。 (3)法的規制・訴訟に関するリスク ①法的規制について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、職業安定法に基づいて事業を営んでおり、有料職業紹介事業者として、厚生労働大臣の許可を受けて事業を行っております。本書提出日現在における当該許可にかかる有効期限は2029年11月30日までとなっており、継続して有効期限を更新しております。当社は関係法令を遵守して事業を運営しており、現時点において同許可の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、職業安定法第32条の9に定める有料職業紹介事業者としての欠格事由に該当若しくは法令に違反する事項が発生した場合、事業の停止や有料職業紹介事業者の許可の取り消しをされる可能性があり、その場合には当社の事業運営に大きな支障を来す結果、財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、将来これらの法令及びその他の関係法令が、労働市場をとりまく社会情勢の変化などに伴って、改正若しくは解釈の変更などがあり、それが当社の営む事業に不利な影響を及ぼすものであった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、職業安定法をはじめとする関係法令の遵守を徹底するため、コンプライアンス体制を整備し、定期的な内部監査や外部専門家による助言を活用しております。また、法改正や行政指導等に迅速に対応できるよう、最新情報の収集と社内規程の適宜改定を行い、許可更新に必要な要件を確実に満たすことで、事業運営への影響を最小限に抑制してまいります。 ②個人情報について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、事業運営にあたり多くの求職者に関する個人情報を保有しており、何らかの原因により個人情報が外部に流出した場合は、当社の信用低下を招くとともに損害賠償請求訴訟の提起等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、「個人情報の保護に関する法律」(平成17年4月施行)の規定に則って作成したプライバシーポリシー等の規程に沿って個人情報の管理及び従業員に対する個人情報の取り扱いに関する定期的な教育を行い、個人情報の適切な取り扱いに努めております。また、プライバシーマークの付与認定取得(2020年5月に取得し以後2年ごとに更新)等、情報セキュリティ対策の強化に取り組んでおります。 ③クレーム・訴訟の発生 (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、コンプライアンス研修の推進等、役員及び従業員の法令違反等の低減努力を講じております。しかしながら、当社の役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、その他第三者との予期せぬトラブル及び訴訟等が発生する可能性があり、これらに起因した損害賠償の請求、訴訟を提起される可能性があります。その場合、損害賠償の金額、訴訟内容及び結果によっては、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、役員及び従業員に対するコンプライアンス研修や社内規程の徹底により、法令違反やトラブル発生の未然防止に努めております。また、取引先等との契約においては適正な条項の設定によりリスクを軽減するとともに、万一の訴訟発生時には速やかに外部専門家の助言を受け、適切に対応する体制を整えております。これにより、当社の財政状態及び経営成績への影響を最小限に抑制してまいります。 (4)財務活動に関するリスク 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (発生可能性:高、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:小) 当社は、役員及び従業員等に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして新株予約権を付与しております。このため、現在付与している新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があり、当社の株式市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社は、株式価値の希薄化リスクを踏まえ、新株予約権の付与に際しては付与対象者や付与数、権利行使条件を適切に設定することで、既存株主への影響を最小化するよう努めております。また、新株予約権の発行目的や潜在株式数の状況については適時適切に開示を行い、株主・投資家に対して十分な情報提供を行うことで、透明性の確保と理解促進に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,532字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産は6,469,155千円となり、前事業年度末に比べ2,577,019千円増加しました。これは主に、現金及び預金が2,091,856千円、売掛金が277,165千円増加したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は2,346,370千円となり、前事業年度末に比べ989,560千円増加しました。これは主に、未払法人税等が600,013千円、その他の流動負債が256,849千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は4,122,784千円となり、前事業年度末に比べ1,587,459千円増加しました。これは主に、自己株式の消却により自己株式が1,276,524千円減少、当期純利益の計上により利益剰余金が346,656千円増加したことによるものであります。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、物価の継続的な上昇による影響はあるものの、国内の雇用・所得環境の改善を背景に個人消費をはじめとする内需が底堅く推移し、緩やかな回復基調を維持いたしました。一方で、米国の政策動向による景気の下振れリスクに加え、中東情勢の緊迫化による影響の表面化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 国内の雇用情勢については、厚生労働省が公表した2026年5月の有効求人倍率は1.17倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和8年5月分)について」厚生労働省調べ) このような市場環境の下、構造的な労働力不足が続く中で社会的に定着したDX推進の流れに加え、昨今の生成AIをはじめとする高度テクノロジーの台頭により、IT領域や専門性の高い人材への需要は一層強まっており、企業のIT人材に対する採用ニーズは依然として高水準にあります。IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介を展開する当社にとって、この市場動向は強い推進力となっております。 当社においては、中長期的な成長基盤の確立に向け、求職者と面談を行うCAのパフォーマンスを最大限に引き出す環境の構築に注力するとともに、バックオフィスにおいてRPAやAIを導入し、生産性の向上に取り組んでおります。こうした強固なサポート基盤を活かし、MAではインバウンド及びアウトバウンドの両面から販売促進活動を質・量ともに強化し、求職者の獲得を着実に進めております。CAの増員についても継続しており、面談数は順調に拡大しております。また、マッチング精度を示す成約決定率についても一定水準を安定的に維持しており、面談数の拡大が成約数の増加へと結びついております。収益面では、社会的な賃上げ傾向に伴う想定年収の上昇や、ハイレイヤー層の成約増加に加え、旺盛な採用需要を背景とした紹介手数料率の見直しを実施しており、これらの要因が複合的に作用した結果、成約単価についても引き続き上昇基調で推移いたしました。 以上の結果、当事業年度における売上高は9,783,346千円(前年同期比36.9%増)、営業利益2,156,540千円(同206.4%増)、経常利益2,130,448千円(同202.3%増)、当期純利益1,516,431千円(同207.2%増)となりました。 なお、当社は人材紹介事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,091,856千円増加し、3,917,587千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、2,139,676千円(前年同期は709,372千円の収入)となりました。これは主に、資金の増加要因として、税引前当期純利益2,130,448千円(前年同期は706,972千円)の計上、減価償却費141,069千円(前年同期は111,440千円)があった一方で、資金の減少要因として、売上債権の増加額251,492千円(前年同期は76,842千円)があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、118,847千円(前年同期は519,076千円の支出)となりました。これは主に、資金の減少要因として、保険積立金の積立による支出107,521千円(前年同期は108,632千円)、有形固定資産の取得による支出9,825千円(前年同期は380,802千円)があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、71,028千円(前年同期は111,937千円の支出)となりました。これは主に、資金の増加要因として、自己株式の処分による収入146,635千円(前年同期は16,287千円)があった一方で、資金の減少要因として、配当金の支払額75,606千円(前年同期は128,225千円)があったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社の提供するサービスの性質上、法令上の「受注の状況」に該当する継続的・拘束力に該当する受注は把握しておりません。このため、受注実績(受注高)に関する記載は省略しております。 一方、「第1 企業の概況 3 事業の内容 2.事業の概要 i.受注残高の認識方法」において開示している「受注残高」は、求職者の入社が確定したものの売上計上前の案件につき、社内管理目的で集計した当社独自の管理数値を指すものであり、法令上の「受注」又は「受注残高」としての継続的・拘束力を伴う受注の残高を意味するものではありません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社は人材紹介事業の単一セグメント及び単一サービスであるため、人材紹介事業について記載しております。 (単位:千円) サービスの名称   当事業年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 販売高(千円)   前期比(%) 人材紹介事業   9,783,346   136.9 合計   9,783,346   136.9 (注)最近2事業年度においては、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 その作成において、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を及ぼす見積りの判断は、一定の会計基準の範囲内において、過去の実績や判断時点で入手可能な情報に基づき合理的に行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。なお、当社では、当該仮定の下、会計上の見積りについて継続的に検討を行っておりますが、現時点において翌事業年度以降の財政状態及び経営成績に及ぼす重度な影響は認識しておりません。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度における売上高は、9,783,346千円(前期比36.9%増)となりました。これは主に、求職者獲得のための販売促進活動によって登録者数を大幅に増加させたことや、求人企業数の拡大によるものであります。 (売上原価・売上総利益) 当事業年度における売上総利益は、売上高の増加に伴い8,744,198千円(同36.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は6,587,658千円(同15.9%増)となりました。これは主に、求職者獲得コストの上昇に伴い販売促進費が増加したことや、事業拡大に伴い従業員数が増加し、人件費が増加したことによるものであります。その結果、営業利益は2,156,540千円(同206.4%増)となりました。 (営業外収益・営業外費用・経常利益) 当事業年度における営業外収益は主に受取利息や助成金収入の計上により7,430千円、営業外費用は主に上場関連費用の計上により33,522千円となりました。その結果、経常利益は2,130,448千円(同202.3%増)となりました。 (当期純利益) 当期純利益は1,516,431千円(同207.2%増)となりました。 ③財政状態の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」をご参照ください。 ④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社における運転資金需要のうち主なものは、人件費及び広告宣伝費等の営業費用であり、必要な資金は原則として自己資金で賄っております。なお、当社の当事業年度末における現金及び預金の残高は3,917,587千円、流動比率は224.5%であり、借入金等の有利子負債の残高もないことから、事業運営上十分な資金の流動性が担保されているものと認識しております。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因 「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑥経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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