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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エフ・コード

9211 · Growth · サービス業

顧客体験データを基盤に、マーケティング支援から人材育成まで一気通貫でDXを支える。

概要

エフ・コードは2006年にウェブコンサルティング事業から創業し、顧客体験(CX)向上を軸とするマーケティングテクノロジー企業である。エントリーフォーム最適化ツールやWeb接客ツールなどの自社SaaSに加え、デジタルマーケティング支援、AI・テクノロジー支援、オンラインスクール・人材教育を手掛け、DX領域を一気通貫で支援する。2021年12月に東証マザーズ(現グロース)に上場。2025年12月期の連結売上収益は119億円、営業利益23億円、従業員数489名(連結)。

CXデータ基盤を核とするDXワンストップ支援

エフ・コードは、単一のDX事業セグメントで構成される。創業以来のコンサルティングで培ったノウハウと、2013年以降提供してきたSaaS群から蓄積された「CXデータ」を基盤とし、マーケティング戦略立案から広告運用、ウェブサイト改善、CRM支援までを包括的に提供する。独自のCXデータ基盤は累計1,000社超、アカウント数3,000件を超え、業種・課題別に分析可能なデータアセットとして競争力の源泉となっている。これにより、部分最適に陥りがちなDX施策を全体最適へ導く「伴走型支援」を強みとする。

3本柱のサービスラインアップ

同社のサービスは大きく3つに分類される。第1の「デジタルマーケティング支援事業」は、自社SaaSツール(f-traEFO、f-traCTA、CODE Marketing Cloudなど)と、戦略立案・広告運用・CRM支援を組み合わせたもので、WebサイトのCX向上によるリピート購買促進を図る。第2の「AI・テクノロジー支援事業」は、Webサイト制作、CMS開発、金融機関向けアプリ開発などエンジニアリング支援を提供し、生成AIを活用した生産性向上を特徴とする。第3の「オンラインスクール・人材教育事業」は、DX人材育成・リスキリングの法人研修を提供し、デジタル人材不足の解消に寄与する。

積極的なM&Aによる成長戦略とグループ構成

2023年以降、エフ・コードはM&Aを成長戦略の中核に据え、クリエイティブ・マーケティング・テクノロジー・データマーケティングの各領域でケイパビリティ拡張を進めてきた。2023年にはCRAFT、JITT、マイクロウェーブクリエイティブを子会社化。2024年にはBINKS、ラグナロク、SpinFlow、BUZZを取得。2025年にはゼロタス、Ceil Zero、SmartContact、デイトラ、Real us、ブイストを加え、2025年12月期末の連結子会社数は15社に達した。これらのM&Aは、クロスセルによる収益向上とCXデータの質・量増強を目的とする。

急成長する財務と堅調な収益性

同社の売上収益は2017年12月期の4億円から、2020年12月期5億円まで緩やかに成長した後、M&A効果により2022年12月期11億円、2023年12月期25億円、2024年12月期51億円と倍増を続け、2025年12月期には119億円(前年比132.7%増)に急拡大した。営業利益は2024年12月期13億円、2025年12月期23億円(同73.8%増)と収益性も向上。親会社所有者帰属当期利益はそれぞれ8億円、15億円。財務面では、積極的なM&Aに伴い社債・借入金が増加し、2025年期末の負債合計は197億円、資本合計は67億円となった。

業界の中での役割はデジタルマーケティング・DX推進支援のプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
119億円
営業利益
23億円
営業利益率
19.3%
純利益
15億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01DX・デジタルマーケティング主力

累計1,000社超のCXデータを基盤に、コンサルティング、SaaSツール、広告運用、サイト改善、CRM支援をワンストップで提供。

主な製品・サービス3
エントリーフォーム最適化ツール
Webフォームの入力完了率を高めるSaaSツール。
ブラウザプッシュ通知ツール
Webサイト訪問者にプッシュ通知を配信するSaaSツール。
Web接客ツール
Webサイト上で訪問者にリアルタイムな対応を行うSaaSツール。

02AI・テクノロジー準主力

Webサイト制作、CMS開発、金融機関向けアプリ開発、インフラ構築などエンジニアリング支援を行う。

主な製品・サービス4
Webサイト制作
企業向けWebサイトの企画・開発・運用。
CMS開発・導入
コンテンツ管理システムの開発・導入支援。
アプリケーション開発
金融機関等向けの業務アプリケーション開発。
インフラ構築
クラウド・オンプレミスのインフラ設計・構築。

03教育・人材育成副次

DX人材育成、リスキリング、法人研修などの教育サービスを提供。

主な製品・サービス2
オンラインスクール
DX領域の知識・技術を学べるオンライン教育サービス。
法人研修
企業向けのDX研修プログラム。

製品と技術

エントリーフォーム最適化(EFO)系SaaS

エフ・コードのSaaS製品群の中核は、エントリーフォーム最適化(EFO)ツールである。2013年提供開始の「f-traEFO」は、Webサイトの申し込みフォームの入力完了率を高めるための改善施策を自動化・効率化する。2022年には、コミクスから譲受した「EFO CUBE」、ブルースクレイ・ジャパンから譲受した「GORILLA EFO」を加え、EFO領域の製品ラインアップを拡充。これらのツールは、フォームの項目設計やバリデーション、UI改善などの機能を提供し、CX向上に貢献する。EFOデータは同社のCXデータ基盤の中核をなす。

Web接客・プッシュ通知・チャットボット

2016年5月に提供開始した「f-traCTA」は、Webサイト訪問者に対してリアルタイムに最適なメッセージを表示するWeb接客ツール。同年12月の「f-traPush」はブラウザプッシュ通知によりリーチを拡大する。2018年にはこれらを統合した「CODE Marketing Cloud」としてプラットフォーム化。その後、2022年に譲受した「sinclo」(ウェブチャットシステム)、「hachidori」(LINE活用型マーケティング・チャットボット)、「recit」(動画メッセージツール)が加わり、顧客とのコミュニケーション手段を多様化している。これらのツールはすべてCXデータ基盤に接続され、一元的な分析が可能である。

AI・テクノロジー支援とオンラインスクール

SaaS製品に加え、エフ・コードはエンジニアリング支援と人材教育のサービスを展開する。AI・テクノロジー支援事業では、Webサイト制作、CMS開発、金融機関向けアプリケーション開発、インフラ構築などを手掛け、社内エンジニアは生成AIを活用して生産性を高めている。一方、オンラインスクール・人材教育事業では、DX人材育成のための法人研修を提供。未経験者が短期間で実践的な知識・技術を習得できるカリキュラムを強みとし、労働人口減少下でのデジタル人材不足解消を目指す。これらの事業はM&Aで取得した子会社(JITT、マイクロウェーブクリエイティブなど)のリソースとも連携している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

マーケティングDXで急拡大、内需依存

エフ・コードはデジタルマーケティング支援を事業とし、売上高は2023年12月期の25億円から2025年12月期には119億円と約5倍に急成長した。サービス業セクター内ではジンジブやダイブグループが人材派遣で成長する中、同社はIT・マーケティング領域で独自のポジションを築いている。営業利益率は19.33%と高収益を維持しており、効率的な事業運営がうかがえる。しかし、成長の多くが国内企業のデジタル投資に依存しており、景気悪化や競合の台頭による需要減がリスクとなる。同業のイシンやJSHと比べても規模はまだ小さく、持続的な成長には海外展開や新サービス開発が重要である。

強み

  • 売上高が2年で約5倍に拡大、デジタル需要を取り込み成長。
  • 営業利益率が25%超から19.33%と高水準、効率的なビジネスモデル。
  • マーケティングDXに特化し、企業のデジタル化ニーズに対応。
  • 成長に伴い固定費を分散、利益率を維持しつつ規模を拡大。

課題

  • 売上が国内企業のDX投資に依存、海外展開がなくリスクが集中。
  • 多くの参入企業が存在し、差別化や価格競争への対応が必要。
  • 高成長の反動で需要が一巡した際の成長鈍化リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がエフ・コード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
1505Aギークリー180億円11.7倍
22152幼児活動研究会179億円14.4倍
32489アドウェイズ177億円11.7倍
47030スプリックス175億円10.2倍
59211エフ・コード174億円10.6倍
66191エアトリ174億円6.4倍
76571キュービーネットホールディングス174億円22.1倍
82415ヒューマンホールディングス173億円7.8倍
96572オープングループ172億円25.1倍
102491バリューコマース170億円
11194AWOLVES HAND166億円17.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

ウェブコンサルティング会社として創業(2006年~2012年)

エフ・コードは2006年3月、東京都目黒区でウェブコンサルティング事業を提供する会社として創業した。当初はデジタルマーケティングの戦略立案や運用支援を手掛け、2008年10月に新宿区へ本社を移転。2012年5月には千代田区へ移転し、事業基盤を固めた。創業から約6年間は、人的なコンサルティングサービスを中心に顧客を拡大し、デジタルマーケティング領域の知見を蓄積する期間となった。

SaaS製品の開発と海外展開への挑戦(2013年~2017年)

2013年2月、エフ・コードは初のSaaS製品となるエントリーフォーム最適化ツール「f-traEFO」をリリース。これにより、コンサルティング知見をソフトウェアとして提供するモデルを確立した。2016年には「f-traCTA」(Web接客ツール)、「f-traPush」(ブラウザプッシュ通知ツール)を相次いで投入。同時期、海外市場への進出も試み、2015年12月にタイ政府のBOI認可を取得、2016年1月にタイ法人を設立。同年12月には香港法人を設立した。しかし、タイ法人は2021年9月、香港法人は2019年3月に清算され、海外展開は撤退に終わった。インドネシア事務所も2020年6月に閉鎖している。

SaaSプラットフォーム化と国内集中(2018年~2021年)

2018年7月、エフ・コードは複数ツールを統合した「CODE Marketing Cloud」を提供開始。これにより、EFO、Web接客、プッシュ通知を一元的に管理できるプラットフォームへ進化した。同年8月には本社を新宿区市谷に移転。2021年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。上場時の売上収益は2020年12月期で5億円規模だったが、上場を機にM&Aによる成長戦略へと舵を切る。

上場後の積極M&Aとグループ拡大(2022年~2023年)

2022年4月、東証の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場へ移行。同年、同社はSaaS事業の拡充を目的に、コミクスから「EFO CUBE」、ブルースクレイ・ジャパンから「GORILLA EFO」、メディアリンクから「sinclo」、hachidoriから「hachidori」と「recit」を相次ぎ事業譲受した。2023年には初の株式取得による子会社化を実行。KaiUを完全子会社化後、同年3月に吸収合併。さらに8月にはCRAFT、JITT、マイクロウェーブクリエイティブを子会社化し、連結グループが一気に拡大した。

M&A加速と売上100億円突破(2024年~2025年)

2024年以降、M&Aのペースはさらに加速。2024年1月にBINKS、4月にラグナロク、11月にSpinFlowとBUZZを子会社化。2025年に入り、ゼロタス(1月)、Ceil Zero(2月)、SmartContact(3月)、デイトラ(7月)、Real us(8月)、ブイスト(8月)と次々にグループに加え、2025年12月期末の連結子会社数は15社に達した。これらのM&Aの効果により、2025年12月期の連結売上収益は119億円と前期比132.7%増の大幅増収となり、営業利益も23億円に拡大。CXデータ基盤の強化とクロスセルによるシナジー創出を継続している。

本社移転と組織体制の変遷

創業以来、エフ・コードは事業拡大に伴い本社を複数回移転している。2006年の創業時は目黒区、2008年に新宿区、2012年に千代田区、2018年に新宿区市谷、そして2022年7月に現在の新宿区神楽坂へ移転した。各移転は従業員数の増加や事業環境の変化に対応したものであり、2025年12月期の従業員数(連結)は489名に達している。また、2022年には上場市場の変更(マザーズ→グロース)も経営組織上の大きな転機となった。

年表30件を開く

2000年代

  • 2006年3月創業東京都目黒区に、WEBコンサルティング事業を提供する会社として創業
  • 2008年10月東京都新宿区に本社を移転

2010年代

  • 2012年5月東京都千代田区に本社を移転
  • 2013年2月エントリーフォーム最適化ツール「f-traEFO」を提供開始
  • 2015年12月タイ政府の投資認可「BOI(Board Of Investment)認可」を取得
  • 2016年1月創業タイ・バンコクに現地法人「f-code (Thailand)Co.,Ltd.」を設立(2021年9月清算結了)
  • 2016年5月Web接客ツール「f-traCTA」を提供開始
  • 2016年12月ブラウザプッシュ通知ツール「f-traPush」を提供開始
  • 2016年12月創業香港に現地法人「f-code (Hong Kong)Co.,Ltd.」を設立(2019年3月清算結了)
  • 2017年7月インドネシア・ジャカルタに現地事務所を開設(2020年6月閉鎖)
  • 2018年7月Web接客ツール「CODE Marketing Cloud」を提供開始
  • 2018年8月東京都新宿区市谷に本社を移転

2020年代

  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年2月株式会社コミクスよりSaaS事業「EFO CUBE」を事業譲受
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場から グロース 市場に移行
  • 2022年7月東京都新宿区神楽坂に本社を移転
  • 2022年9月ブルースクレイ・ジャパン株式会社よりSaaS事業「GORILLA EFO」を事業譲受
  • 2022年11月メディアリンク株式会社よりSaaS型ウェブチャットシステム「sinclo」に関連する事業等を事業譲受
  • 2022年12月hachidori株式会社よりLINE活用型マーケティング・チャットボット「hachidori」及びSaaS型動画メッセージツール「recit」を事業譲受
  • 2023年1月M&A株式会社KaiUの全株式を取得し、完全子会社化(2023年3月、当社に吸収合併)
  • 2023年8月M&ACRAFT株式会社の株式の一部を取得し、子会社化
  • 2023年8月M&A株式会社JITTの全株式を取得し、完全子会社化
  • 2023年8月M&A株式会社マイクロウェーブクリエイティブの全株式を取得し、完全子会社化
  • 2024年1月M&A株式会社BINKSの株式の一部を取得し、子会社化
  • 2024年4月M&Aラグナロク株式会社の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2024年11月M&A株式会社SpinFlowの株式の一部を取得し、子会社化
  • 2024年11月M&A当社連結子会社による株式会社BUZZの株式の一部を取得し、子会社化
  • 2025年1月M&A株式会社ゼロタスの全株式を取得し、完全子会社化
  • 2025年2月M&A株式会社Ceil Zeroの株式の一部を取得し、子会社化
  • 2025年3月M&A株式会社SmartContactの株式の一部を取得し、子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    CXデータ基盤とSaaSによるDX推進

    購買現場である顧客接点の重要性に着目し、CXの全体観を整理した上でDX推進による課題解決を明確化。蓄積したCX領域のデータとノウハウを活用し、業種・課題に即した最適なソリューションを提供する。

  2. 02

    M&Aによるサービスケイパビリティ拡張

    クリエイティブ・マーケティング・テクノロジーSaaS・データマーケティング等の各DX領域において、M&Aを積極的に実行し、CXデータとサービス・人材を充実させ、顧客ニーズに幅広く対応する。

  3. 03

    包括的DXソリューションの展開

    CX向上SaaSとプロフェッショナルによる伴走型支援・デジタルマーケティング全般支援を組み合わせ、ワンストップでDXを支援する包括的ソリューションを提供する。

  4. 04

    優秀な人材の確保と育成

    継続的な事業成長のために、優秀な人材の確保と育成が重要と認識。採用方法の拡充と事業戦略に連携した教育内容による人材育成体制を確立し、安定した組織体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で489人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は551万円で、4期前と比べて2.8%平均年齢は35.8歳、平均勤続年数は2.6年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月56734.43.426
2022年12月52434.12.739
2023年12月53735.42.8153
2024年12月56932.62.0149872
2025年12月55135.82.6489470

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 14 / 海外 0、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都新宿区160百万円
本社 — 東京都千代田区67百万円
本社 — 大阪府大阪市21百万円
本社 — 東京都江東区14百万円
本社 — 東京都豊島区9百万円
本社 — 東京都新宿区6百万円
本社 — 東京都新宿区5百万円
本社 — 東京都港区3百万円
本社 — 東京都目黒区2百万円
本社 — 東京都文京区1百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社SAKIYOMI (注)1
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    CRAFT株式会社(注)1
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社JITT (注)1
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社マイクロウェーブクリエイティブ(注)1
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社BINKS (注)1
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    ラグナロク株式会社(注)1
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社SpinFlow (注)1
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権50.1%
  • 国内
    株式会社BUZZ (注)1、3
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    株式会社ゼロタス(注)1
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Ciel Zero (注)1、2、3
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    株式会社SmartContact (注)1
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 国内
    株式会社デイトラ(注)1
    東京都豊島区 · 連結子会社
    議決権80.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • 株式会社Real us (注)1東京都目黒区85%
  • 株式会社ブイスト(注)1福岡県福岡市博多区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は119億円営業利益23億円前期と比べると増収増益で、売上が+133.3%、利益が+76.9%。

売上高
+133.3%
119億円
営業利益
+76.9%
23億円
純利益
+87.5%
15億円
営業利益率
19.3%
前期比 -6.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高145億円119億円
営業利益33億円23億円
純利益19億円15億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は43億円、営業利益は8億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−17.3%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q5120.01
2023年3Q7228.62
2023年4Q92
2024年1Q10330.02
2024年2Q10330.02
2024年4Q31722.64
2025年2Q521223.16
2025年4Q671116.49
2026年1Q39820.55
2026年2Q43818.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は4億円から119億円へ29.8倍に増えた。直近期の営業利益率は19.3%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
インドネシア・ジャカルタに現地事務所を開設(2020年6月閉鎖)
2017年12月400
2018年12月4−3−3
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2019年12月5−10
2020年12月500
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年12月
2022年12月1111
株式会社KaiUの全株式を取得し、完全子会社化(2023年3月、当社に吸収合併)
2023年12月2565
株式会社BINKSの株式の一部を取得し、子会社化
2024年12月51131225.58
株式会社ゼロタスの全株式を取得し、完全子会社化
2025年12月119232119.315

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高119億円のうち、営業利益として残るのは23億円19.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の12.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.3%48億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金44.5%53億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.3%23億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
59.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.8pt
19.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.6pt
12.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.6pt
20.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが12億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは−23億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は81億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月00002
2020年12月10113
2022年12月1−1417−1310
2023年12月9−3456−2540
2024年12月9−3144−2262
2025年12月12−3541−2381

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は265億円。このうち返さなくてよい自己資本が75億円で、自己資本比率は28.5%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月41314.0
2018年12月40410.7
2019年12月4044.6
2020年12月51411.0
2021年12月105547.9
2022年12月3272521.3
2023年12月110327829.0
2024年12月2176715630.7
2025年12月2657519728.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
81億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
26億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
197億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中9位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中468位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
28.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
133.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,400で、1年前と比べて-40.7%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥1,400-3.0%1ヶ月+0.1%1年-40.7%時価総額174億円
過去52週の値幅
安値¥1,284高値¥2,400

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.6倍
PER (会社予想)9.0倍
PBR2.04倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に1533円と前日比+10.61%上昇。直近1ヶ月では+10.37%と上昇基調。25日移動平均線(1428.88円)を約7.3%上回る。RSIは67.26と上昇余地。52週高値2680円からは大きく下方。年初来では-41.38%と低迷から回復の兆し。出来高も増加傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは13.65倍と同業界平均の22.9倍を大きく下回る。PBRは2.35倍と平均3.26倍を下回る。ROEは20.4%と高く、収益性は良好。ただし配当利回りは0%で、株主還元がなく成長投資に集中している。売上高は25億円から51億円、119億円と急成長しており、将来の利益拡大が期待される。割安だが配当がないため、インカム狙いには不向き。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.6倍23.4倍
PER (予想)9.0倍
PBR2.04倍3.51倍
ROE20.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

エフ・コードは、デジタルトランスフォーメーション需要の高まりで急成長しているが、株価は1年で42%下落している。強気派は、売上高が過去2年で2倍以上に拡大しており、デジタル化の流れは今後も続くため成長は持続すると見る。一方、弱気派は、競合の増加や技術の陳腐化リスク、高成長に伴うコスト増加で利益率が低下する懸念を指摘する。また、将来予測の不確実性も弱気の根拠だ。

プラスに働く材料7
  • 急成長の継続

    売上高は2023年から2025年にかけて倍増し、2026年も119億円と予想

  • 高い収益性

    営業利益率は19-25%と高く、効率的な事業運営

  • DX需要は長期的に拡大

    企業のデジタル化ニーズは、ますます重要になっている

  • 売上高25→51→119億円と2期連続倍増通年影響

    2025年度売上高119億円、前期比2.3倍。2期連続倍増で成長軌道が明確。

  • 営業利益23億円と前期比10億円増益通年影響

    2025年度営業利益23億円、前期13億円から+10億円。増収効果で利益が拡大。

  • ROE20.4%と高水準の資本効率継続影響

    ROE20.4%、PBR2.35倍。株価が1年で42%下落し、評価が割安になった。

  • 株価1年で42%下落しPER13.65倍不定影響

    株価1,534円、PER13.65倍。成長株としては株価調整が進み、買い戻し余地。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    DX支援サービスは参入障壁が低く、新規参入が相次いでいる

  • 利益率の低下

    2025年の営業利益率は25.5%から19.3%に低下、コスト増が懸念

  • 株価下落のシグナル

    成長にもかかわらず株価は大幅下落し、市場の懸念を示す

  • 営業利益率25.49%→19.33%と6pt低下決算発表後影響

    売上高119億円×6.16ptで約7億円の利益減少相当。減益要因が発生。

  • 2.3倍増収の反動で成長鈍化懸念2026年Q2影響

    前期比2.3倍の反動で今期の増収率が急低下する可能性。市場予想に下方リスク。

  • 来期業績予想PERが未公表決算発表後影響

    予想PERデータがなく、来期の会社計画が見えない。情報開示不足で評価が定まらない。

  • 時価総額190億円と小型株で流動性低継続影響

    時価総額190億円、外国人持分8.8%。売買代金が細く需給で変動しやすい。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長持続性を確認する最も重要な指標
営業利益率
収益性とコスト管理の効率性を測るため
顧客単価と継続率
リピート需要と収益の安定性を評価するため

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,669人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.4%を占め、残る87.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他89.884.872.973.770.8
外国法人0.80.44.14.38.7
証券会社3.61.15.26.28.0
事業法人5.35.08.37.37.5
金融機関0.48.69.48.44.9
自己株式0.00.00.01.6
外国人個人0.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01工藤 勉38.62
02株式会社SBI証券4.19
03梅澤 康二3.62
04株式会社マイナビ3.25
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.13
06株式会社リヴァンプ3.07
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)2.82
08荒井 裕希2.49
09楽天証券株式会社共有口2.15
10BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND1.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-10
    アセンダー・キャピタル・リミテッド(Ascender Capital Limited)
    新規の大量保有報告
    4.21%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は8期で+105%、1株純資産は8期で−94%。直近期のROEは20.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月−2,2199,921
2018年12月−57,2846,518
2019年12月−11
2020年12月1115111.2
2021年12月58
2022年12月88311.9293.5
2023年12月4630224.847.3
2024年12月7254317.017.7
2025年12月11861820.412.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
工藤勉代表取締役 社長434,792,600
荒井裕希取締役44309,000
衣笠槙吾取締役CFO3883,400
山崎晋一取締役6373,800
原田充取締役 監査等委員(注)162
雨宮玲於奈取締役 監査等委員(注)151
加藤扶美子取締役 監査等委員(注)138
高橋壮介取締役 監査等委員(注)148

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5747415

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,068字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社の計15社(2025年12月末現在)で構成されております。顧客体験を改善するテクノロジー・SaaS を軸に、顧客のウェブサイト構築から集客、リピート促進に至るまで、デジタルマーケティング及びクリエイティブの領域にもサービスを展開し、一気通貫で顧客のDX支援を行っております。 (1)ミッション 当社グループは「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」というミッションを掲げ、未だ無限の可能性を秘めた事業活動のデジタル化の領域において、経験を有するコンサルタントによる直接的なサービスと、その知見を具現化したテクノロジー・SaaSの提供等により、事業者とその先にいる生活者(注1)との豊かな関係をつなぐハブになるべく、デジタルマーケティングナレッジを提供しております。 情報化の進展した現代にあっても、事業者の所在地やデジタル人材の獲得の難しさ、資金力の有無などによって最先端のビジネスに関する人・モノ・情報へのアクセスは、依然として事業者ごとに偏りが見られ、デジタル社会の高度化に伴いその差はむしろ拡大している側面すらあります。進化し続けるデジタルテクノロジーと複雑化が進むマーケティングノウハウを背景として、この状況は今後ますます拡大していくことが想定されますが、その一方で、事業者自身は特定業務のデジタルへの置き換えといった初歩的なことから、さらにはビジネス変革、事業成長へとつなげるデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX、注2)への取り組み意識まで、デジタル技術活用の事業戦略上の重要性をよりいっそう大きなものとして認識している現状があります。 また、商品・サービスの提供者側のDXが活発化する中、最終的に情報・サービスを受け取る生活者側がDX化のメリットを十分に享受して顧客体験(以下、CX、注3)を充実したものへ高めることが、生活者と事業者の豊かな関係を育むうえで重要ですが、価値観が多様化し、デジタル技術の進展により情報接点の氾濫した環境において、生活者と事業者とのコミュニケーションは複雑さを増しており、かえって望む情報と出会うこと・届けることが難しくなっている側面が出てきております。 このように複雑化した生活者と事業者との関係性、及びデジタルを取り巻く状況下では、従来のIT化のような技術的側面からのアプローチではなく、深いインサイトに基づいて情報社会における生活者のかかえる課題を理解する視点に立ったコミュニケーション設計と同時に、そのコミュニケーションを実現するための高度な技術設計の2つの要素が必要不可欠であると当社は考えております。 当社グループは、CXにおけるこれらの高度なコミュニケーションの設計及び分析と、DXにおいてそれらを実現及び推進する技術力とを合わせ持つ「マーケティングテクノロジスト」集団として、複雑化した生活者と事業者の関係性を最適化しマーケティング革新に寄与することで、世界中の企業においてDXを推進し、より豊かな情報社会の実現を目指してまいります。 (注1)本文中において、世の中一般の不特定多数の人々を「生活者」、当社がサービスを提供する相手を「事業者」、当社がサービスを提供する相手に限定しない不特定多数のサービス利用者を「顧客」と表記しております。 (注2)DXとは、Digital Transformationの略で、新しいデジタル技術を活用し、企業におけるこれまでの組織やシステム、ビジネスモデル等を、より付加価値の高いものへと変貌させ、利益や生産性の向上を図ることをいいます。 (注3)CXとは、Customer Experienceの略で、一般的に「顧客体験」と訳されますが、顧客がよいと感じられる体験、つまり「顧客が体験して得られる価値」までも含めて定義しております。 (2)事業の概要 ①当社グループが考えるDX DXの領域においては、例えばCRM(注4)等による顧客管理の自動化やレコメンド等によるデジタル広告の自動・最適化、VOC(注5)データ等の分析による営業活動改善、あるいはRPA(注6)等を活用した日常業務等の自動化など、具体化された課題領域が多種多様にわたっており、また、個々の課題それぞれに対してソリューションを提供するような個別のシステムやサービスが数多く存在しております。 DXを進めるにあたっては、市場に存在するこれらの個別のシステムやサービスを課題ごとに取り入れた結果、デジタル施策等はそれらが機能する領域のみにおいて推進され、部分最適に陥り、最終的に情報を受け取る生活者にとっては、むしろ望むタイミングで望む情報と出会うことが難しくなってしまうケースがあると考えられます。 当社グループは、このようなケースが散見される中、従来のマーケティングにおける仮説ベースで設計された個々のデジタル施策には生活者の体験に関する観点が限定的であると考え、購買現場、すなわち「生活者の目線」をCXのデータ解析により理解し、CXのデータに基づいた実証ベースによって個々のデジタル施策を設計することが、CXを損なうことなくDX推進を図るうえで重要であると認識しております。 当社グループでは、現代における事業者と生活者とのデジタル上における複雑化したコミュニケーションの環境をふまえて、DX領域における多種多様な個別課題の背景に存在している"デジタル上での顧客接点がどうあるべきか"というCXの全体観を整理・設計したうえで、DXによって解決すべき課題とその優先順位を明確化し、個々のデジタル施策等が戦略上一体となって効果を発揮するようなDX推進サービスを展開しております。 (当社グループが考えるDXの本質) ②独自のCXデータ基盤をコアとするDX 当社グループでは、かねてよりコンサルタントによる直接的な人的支援によって、事業者がかかえる事業課題と紐づいたデジタルマーケティングの戦略立案・支援サービスを提供してきており、これまでの実績・経験から、事業課題に即したソリューション提供の数々の事例を再現可能な形にするためにノウハウ・知見として蓄積してまいりました。 また、これまでのサービス提供の過程において、CXの重要性に着目し、2013年より10年近くにわたりSaaS(注8)型のマーケティングツールとして、エントリーフォーム最適化ツールやブラウザプッシュ通知ツール、Web接客ツールなど、広告配信データやサイト解析データだけではなく、エントリーフォームの入力事項やサイト内のチャット等の反応といったユーザーとの深いコミュニケーション領域におけるデジタルマーケティングサービスを提供してまいりました。 このような業歴から、EFO(注9)データやVOCデータ、Web接客データといった「ユーザーの生の声」とも言えるCX領域のデータを長年にわたり蓄えるとともに、業界別・課題別の知見・ノウハウとして参照可能なデータ基盤へと強化してまいりました。 さらに、サービス提供の進捗を通じて事業者の課題ごとに最適化されていく当社グループのソリューションは、新たなフィードバックとしてCXデータ基盤のアップデートへとつながり、これまでに培った知見・ノウハウ及び蓄えられた独自のCXデータは累計にして1,000社、アカウント数は3,000件を超えるユニークなCXデータ基盤として進化を続けており、より質の高いDX推進サービスのために不可欠なものとなっております。 当社グループは、この独自のCXデータ基盤を保有することで、業界別・課題別に顧客企業にとってあるべきCX体験を分析、CXの全体観を設計し、そのために必要なDX施策を選択・実行していきます。 顧客経営レベルの戦略策定と課題の解決の場面においてデジタル化が浸透していない現状に対し(未だに断片的な市場データ等から人力と経験による仮説を重ねるアプローチが主流である状態)、当社グループはDX推進へ取り組むにあたり、プロジェクト開始時点からこれまでに構築してきたCXデータ基盤等のデータアセットを参照し、顧客企業の属する市場の調査や同業他社の戦略分析から戦略策定まで、顧客経営レベルの課題解決に向けたDX推進サービスの提供を目指しております。 (当社グループが提供するDX推進サービスの流れ) また当社グループは、2023年12月期より、CXデータの質及び量の増強を図ることや、サービスのケイパビリティを拡張させることでサービス間のクロスセル等のシナジーによる収益向上を目的として、複数のM&Aを実行しております。今後も積極的にM&Aを行うことで、クリエイティブ、マーケティング、テクノロジー・SaaS、データマーケティングなどの各DX領域における当社グループのケイパビリティを拡張し、CXデータ及びサービス・人材の充実を図り、より広範に顧客のニーズへ対応してまいります。 (注4)CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、顧客との取引や関係を見直すことで、売上や利益率を向上させる仕組みのことを意味します。 (注5)VOCとは、Voice of Customerの略で、顧客からの実際に寄せられる、商品サービスや企業に対するフィードバックをまとめたデータのことを意味します。 (注6)RPAとは、Robotic Process Automationの略で、ロボットによる業務自動化の取り組みを指します。 (注7)LTVとは、Life Time Valueの略で、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、1人のユーザー獲得にかけることができる費用(マーケティングコスト)を算出するための指標を表します。 (注8)SaaSとは、Software as a Serviceの略で、ソフトウェアを利用者(顧客)側に導入するのではなく、提供者(サーバー)側で稼働しているソフトウェアを、インターネット等のネットワーク経由で、利用者がサービスとして利用するものをいいます。 (注9)EFOとは、Entry Form Optimizationの略で、Webサイトの申し込みフォームの入力完了率を高めるために、フォームを改善する施策のことを意味します。 (3)サービスの概要 当社グループはDX事業の単一のセグメントにて事業を行っております。 CX向上SaaSの提供とともに、CX領域のデータ基盤を軸とするプロフェッショナルによるDX推進の伴走型支援やデジタルマーケティング及びクリエイティブ全般の支援を組み合わせ、企業のDX推進支援をワンストップで提供しております。 大別すると、現状、以下の3種のサービスを提供しております。 ① デジタルマーケティング支援事業 創業当初より行うデジタルコンサルティング、デジタル広告運用などの実績・経験から得られた知見・ノウハウをSaaS型ソフトウェアとして昇華し、当社グループは顧客企業のWebサイトにおけるCXを向上することによりロイヤルカスタマー化及び継続的な購買活動を促進するSaaSを提供しております。加えて、企業のマーケティング課題に対し、戦略立案から広告運用、Webサイト改善、CRM支援までを包括的に提供しております。広告運用やサイト分析においては、AI技術や自社MarTechツールを活用し、ROI最適化を実現しております。 ② AI・テクノロジー支援事業 企業のAI活用、テクノロジー領域の課題に対し、エンジニアリングによる支援をいたします。Webサイト制作やCMS開発・導入からはじまり、厳密なセキュリティ構成が求められる金融機関のアプリケーション開発やインフラ構築など、幅広い業種や規模感の企業様の役立ちをしております。いずれのご支援においても社内エンジニアは生成AIを活用し、高い生産性のもと業務支援しております。 ③ オンラインスクール・人材教育事業 DX人材育成、リスキリング、法人研修などの教育サービスを提供しております。AI・データ活用スキルの育成支援により、企業及び個人のデジタル人材不足解消に寄与しております。国内においては、労働人口の減少が続くなかで、DXにより個人と企業が生労働生産性を高めることが求められております。当該オンラインスクールは、今求められているDX領域のテーマにおいて品質の高いコンテンツを開発し、DX領域の未経験人材が短期間のうちに経験者に近い知識・技術を習得いただけるようになっております。 (4)当社グループの事業の強み・特徴 当社グループの事業の強みは、創業当初より蓄積されたCX領域のデータとノウハウの特殊性によりもたらされております。 1,000社を超える事例は、デジタル顧客獲得支援サービスから吸い上げられるデジタル広告等の関連データや、デジタル顧客育成支援サービスから取得されるUI/UX等に関するデータなど、顧客の業種、事業課題と紐づいた形で整理され、業種や業態だけではなく、顧客のテーマに合わせて分析可能なデータ基盤として完備されており、戦略立案から認知・獲得、獲得したリードの育成まで、一気通貫のノウハウとして当社の競争力の源泉となっております。 ①DX領域を横断的に支援 DX領域においては、デジタルマーケティングにおける市場分析・戦略立案、広告展開提案、広告クリエイティブの制作、ウェブサイトの構築、サイト解析、解析結果をうけた課題解決の実行など、それぞれの領域を推進することに特化した企業を中心にサービスが展開されておりますが、現状では各領域を横断的にワンストップで推進・支援するサービス提供者は不足していると考えられます。これに対して当社グループでは、CXデータ解析をコアに横断的にこれらのDXサービスをワンストップで展開しており、今後のDXニーズの拡大に伴い必要とされるサービスを目指しております。 ②DX人材の育成 当社グループは、高まるDXニーズに対して、市場において実際に提供されているサービスは個別課題へフォーカスされた施策が中心で、DX領域の多様なテーマを横断的に推進できる担い手が不足しており人材供給が難しい状況であると考えております。当社グループでは、CXデータ基盤をはじめとする、これまでのデジタルコンサルティングの事例におけるベストプラクティスを自社グループのノウハウとして人材育成にも活用しており、市場で不足するDXを推進できる人材の育成ノウハウが強みとなっております。 (市場における課題と当社事業の特徴) (注13)SFAとは、Sales Force Automationの略で、営業支援システムのことを意味します。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,617字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションとして掲げ、未だ無限の可能性を秘めた事業活動のデジタル化の領域において、経験を有するコンサルタントによる直接的なサービスと、その知見を具現化したソフトウェアの提供により、所在地や業種を問わず、多くの企業とその先にいる生活者との豊かな関係をつなぐハブになるべく、最先端のデジタルテクノロジーを駆使してDXの推進を支援し、より豊かな情報社会の実現を目指しております。 (2)経営環境 当社グループが事業を展開する国内DX市場においては、2020年は1兆3,821億円の規模と想定されており、2030年には5兆1,957億円の規模にまで成長すると予測されております(出典:富士キメラ総研「2022デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」)。また、デジタル関連IT&ビジネスコンサルティングの2020年の市場規模は1,337億円であり、2025年には4,986億円に達するものと推定されており、(出典:InternationalDataCorporation(IDC)「国内ビジネスコンサルティング市場予測、2020年~2025年」)引き続き拡大傾向が続くと見込まれております。 また、主に当社グループのDX事業において関連するインターネット広告市場の市場規模は、スマートフォンの普及や通信環境の整備等により、引き続き拡大を続けており、2025年には8兆623億円に達しました(株式会社電通グループ「2025年日本の広告費」、2026年3月公表)。 このように関連市場それぞれにおいて高い成長が見込まれるDXの領域において、多様な企業規模・業種のクライアントに対してサービスを提供していくことにより、国内におけるDXのニーズを捉え、事業展開を拡大してまいります。 (3)経営戦略等 国内DX市場が急成長をとげ、企業におけるDXへの取り組み意識が高まる中、情報化の進展した現代においては、そのニーズは業務のデジタル化といった個別のものからビジネス変革へつながるものまで、多岐にわたっております。 一方で、最終的に情報・サービスを受け取る生活者側がDX化のメリットを十分に享受しCXを充実したものへ高めることは企業と生活者との豊かな関係を育むうえで重要ですが、価値観が多様化し、デジタル技術の進展により情報接点の氾濫した情報社会においては、企業と生活者とのコミュニケーションは複雑さを増し、かえって望む情報と出会うこと・届けることが難しくなっている側面が出てきていると考えております。 当社グループでは、このような現代における企業と生活者との複雑な関係性をふまえ、DX領域における多種多様な個別課題の背景に存在する“デジタル上での生活者とのコミュニケーションがどうあるべきか”という、購買の現場ともいえる顧客接点の重要性に着目し、CXの全体観を整理したうえで、DXの推進によって解決すべき課題を明確にしていきます。また、当社グループが保有するデジタル黎明期より蓄積してきたCX領域のデータとノウハウを活用し、顧客の業種や業態、課題に即した分析をして、顧客にとって最適なソリューションを提供することでDXを実現します。顧客にとって最適なソリューションを継続的に提供するとともに、DX推進を図りたい企業のニーズに対して幅広く対応するため、当社グループはCX向上SaaSと、CX領域のデータ基盤を軸とするプロフェッショナルによるDX推進の伴走型支援及びデジタルマーケティング全般支援等を組み合あわせ、包括的なDXソリューションを展開しております。 また当社グループは、前期より、CXデータの質及び量の増強を図ることや、サービスのケイパビリティを拡張させることでサービス間のクロスセル等のシナジーによる収益向上を目的として、複数のM&Aを実行しております。今後も積極的にM&Aを行うことで、クリエイティブ、マーケティング、テクノロジー・SaaS、データマーケティング等の各DX領域における当社グループのケイパビリティを拡張し、CXデータ及びサービス・人材の充実を図り、より広範に顧客のニーズへ対応してまいります。 (4)中長期的な経営戦略等 当社グループは、2025年12月期末において当社及び連結子会社の計15社で構成されており、顧客体験を改善するテクノロジー・SaaS を軸に、顧客のウェブサイト構築から集客、リピート促進に至るまで、デジタルマーケティング及びクリエイティブの領域にもサービスを展開し、一気通貫で顧客のDX支援を行っております。2025年12月期においては6件のM&Aを実行し、当社グループのテクノロジー・SaaSの増強をはじめとして、これまで顧客に提供できていなかったサービスの拡張など、顧客に包括的なDXソリューションを提供していくうえで必要な当社グループのサービスケイパビリティの拡大を積極的に図ってまいりました。 当社グループでは、クリエイティブ、マーケティング、テクノロジ・SaaS、データマーケティング等の各DX領域におけるサービスケイパビリティの拡大を図るために、また、CXデータ及び人材の充実を図るためにも、成長戦略の一環として今後もM&Aを推進してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、より高い成長性及び収益性を確保する観点から、客観的な経営指標として売上収益及び営業利益を重視しております。また、CX向上SaaSの提供をはじめとしたマーケティング・UI/UX・営業活動・CRM領域の改善等、課題に即した個別のデジタルマーケティングサービスの提供を通じ、事業全体でDX推進をワンストップで支援しているため、顧客数、顧客単価を重要な経営指標として向上を目指しております。 なお、直近の連結会計年度における顧客数の推移については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」をご参照ください。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、以下の点を事業上及び財務上の課題として掲げております。 ① 提供するサービスの向上 当社グループが将来にわたって成長していくためには、提供するサービスが顧客にとって常に価値あるものであるように、サービスの質・スピードともにさらなる向上が必要であると考えております。これまでに開発、リリースしたサービスは、既に多くの顧客を獲得して市場から一定の評価を得ており、十分な競争力を有するものであると認識しておりますが、めまぐるしく変化する生活者の消費行動と、その変化への対応を経営課題として企業が日々葛藤する中、デジタルマーケティング領域の市場において企業がかかえる課題とそのソリューションの在り方も形を変えていくものと考えられます。それらに対応すべく、当社グループとしても最先端のデジタルメディア情報の収集体制とこれまでの顧客成功事例集約を図り、新たな質の高いサービスへ発展させていくことに注力していきます。 ② 優秀な人材の確保と育成 当社グループはこれまでエンタープライズからスモールビジネスまで事業規模を問わず多種多様な要求水準に応える事業活動のデジタル化の領域における支援サービスを、専門知識を有する人材による人的支援を中心として提供してまいりました。当社グループの継続的な事業成長には、この人的領域でのソリューションのノウハウを十分に活用して高い質で再現していくために、引き続き優秀な人材を確保・育成していくことが重要と認識しております。企業におけるDX推進の動きが加速する中、DX市場の拡大に伴って当該領域の人材獲得は他社とも競合し、今後も難しいものとなることが考えられます。 当社グループでは、優秀な人材獲得のための採用方法の展開に加えて、当社グループの事業戦略と連携した教育内容による人材育成体制の確立により、継続性と安定性を備えた組織体制の構築を進めてまいります。 ③ 収益の安定化 当社グループが事業展開する事業活動のデジタル化の領域においては、国内DX市場にみられるように、その市場規模は今後大きな成長が見込まれておりますが、景況感によって企業のマーケティング活動の需要は変化する場合があり、これに伴い特定時期において売上及び利益の変動が発生する場合があります。当社グループでは、既存顧客への定期的なサービス満足度のヒアリングと解約分析を通じてサービス継続率の向上へ取り組むとともに、M&Aによって既存事業領域を中心にシナジーを期待できる事業・サービスに投資をすることで顧客基盤の拡大させ、よりいっそう収益の安定化に努めてまいります。 ④ 認知度の向上・顧客基盤の拡大 これまでのDX市場及びインターネット広告市場の拡大の中において、絶えず変化する企業のデジタルマーケティングへの課題解決のために当社グループはサービスのアップデートを繰り返し、多種多様な企業へサービス提供を行い、継続的な取引による顧客基盤の確立と収益基盤の強化を図ってまいりました。今後も拡大を続ける同市場の中でさらなる事業成長を実現するために、当社グループのサービスの認知度向上のための積極的な広報活動やインターネットを利用したマーケティング活動・大手企業との提携等をより一層推進し、それらを土台として新規顧客獲得に注力してまいります。 ⑤ 技術革新への対応 当社グループがサービスを提供している事業活動のデジタル化の領域においては、技術革新のスピードや企業の課題解決に対するニーズの変化が速く、またそれに基づくサービスの導入が相次いでいる非常に変化の激しい業界であり、これらの変化へ対応していく総合的な組織力が重要であると認識しております。当社グループは新たな技術に係る情報の収集、知見の獲得、顧客ニーズに適時に応えることができる情報アセット・技術力を保有するとともに、提供サービスの改良・改善及び新サービス開発に活用してまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化 当社グループは、急速な事業環境の変化に適応し、継続的に成長していくためには、内部管理体制の強化が重要であると認識しております。このため、事業規模の拡大・成長に合わせてバックオフィス機能を拡充していくとともに、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取り組んでまいります。また、財務報告の適正性の確保、情報セキュリティの向上、個人情報の保護、リスク管理等の内部統制及びコンプライアンス体制につきまして、より実効性の高い体制となるよう必要な適材適所の人材配置等を進めて、各機能の充実を図ってまいります。 ⑦ 財務基盤の強化 当社グループは、継続的にサービスを提供していくとともに、既存サービスの機能改善や新規サービスの開発に取り組むために、手許資金の流動性の確保が重要であると認識しております。このため、金融機関との良好な取引関係の構築や一定の内部留保の確保を継続的に行い、財務基盤の強化を図ってまいります。
事業等のリスク5,838字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を十分認識した上で発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。 なお、文中に記載している将来に関する事項は、本書提出日現在において入手可能な情報に基づき当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 市場について 当社グループはDX市場及びDXに関連するインターネット広告、ならびにマーケティングテクノロジーの市場を主たる事業領域としており、当社グループ事業の継続的な拡大・発展のためには、更なるインターネットの利用拡大とインターネット広告の需要拡大、マーケティングテクノロジーが企業の業績向上へ寄与するものであることが事業者へさらに浸透していくことが必要であると考えております。 しかしながら、インターネットの利用に関連する規制の導入、技術革新等により、事業者のインターネットサイト運営が困難になった場合や経済状況・景気動向の影響によって消費が後退してインターネット上の購買活動が縮小した場合など、インターネット広告市場の成長が阻害されるような状況や事業主が広告費用を減少させるような状況が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新について 当社グループが事業展開しているDX市場及びマーケティングテクノロジー関連市場では、技術革新が行われておりそのスピードが速いことから、技術革新に応じたサービスの拡充、及び事業戦略の修正等も迅速に行う必要があると考えております。そのため、当社グループでは業界の動向を注視しつつ、迅速に既存サービスにて新たな技術を展開できる開発体制を整えております。 しかしながら、予期しない技術革新等があった場合、それに伴いシステム開発費用が発生する可能性があります。また、適時に対応ができない場合、当社グループの技術的優位性やサービス競争力が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競争環境について 当社グループの事業が属するマーケティングテクノロジー関連分野においては、市場が急拡大を遂げた背景から歴史が比較的浅く、ニーズが拡大していくに伴って、戦略コンサルティング企業、大手広告代理店、SIベンダー等が同領域に参入するなど、当社グループをとりまく競争環境は激化しております。 また、参入企業が増加する一方で技術の進歩が目覚しく技術革新による競争力を有した競合他社の出現によって当社グループの将来の競争力が低下する可能性があります。 今後、当社グループのサービスが十分な差別化や機能向上等ができなかった場合や、さらなる新規参入により競争が激化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業体制に関するリスク ① 特定人物への事業運営の依存について 代表取締役である工藤勉は、2011年3月以降継続して当社代表者を務めており、経営方針の決定から事業運営までにおいて極めて重要な役割を果たしております。何らかの理由により業務遂行が困難になった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社グループでは、適切な権限委譲を図るための組織整備や社内の人材育成等を行うことによって、特定人物へ依存しない経営体制の構築を進めております。 ② 小規模な組織であることについて 当社グループは、当連結会計年度末において、従業員500人未満の比較的小規模な組織として効率良く事業運営を行っており、内部管理体制・業務執行体制はともに当該組織規模に応じたものとなっております。したがって、当社グループの役員や重要な業務を担当する従業員が退職等で流出した場合は、当社グループの事業活動に支障を来し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 優秀な人材の獲得・育成について 当社グループの主要な事業・サービスの要となっているのは人材であり、各種サービスの品質向上、新たなサービスの企画・開発のためには、優秀な人材の採用・育成と定着が欠かせないものとなっております。 しかしながら、人材獲得競争の激化により、優秀な人材の獲得が事業の拡大スピードに追い付かず事業運営が非効率なものとなった場合や在職する人材の離職が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)会社組織に関するリスク ① 知的財産権について 当社グループは、ソフトウェアやビジネスモデルに関する特許権、実用新案権、またはサービスに係る商標権等の知的財産権の調査等は可能な限り対応しておりますが、第三者が当社グループの知的財産権を侵害したり、あるいは当社グループが意図せずに第三者の知的財産権を侵害したとして提訴されるなどの可能性があります。 このような事象等により係争問題が発生した場合には、多額の費用及び経営資源が費やされ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。このため当社グループでは、他社との差別化及び競争上の優位性確保のため、特許等の獲得と保護に努め、また、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な調査のもとにサービス開発を行ってまいります。 ② 情報管理について 当社グループがサービスを提供する事業活動のデジタル化の領域においては、クライアントの機密情報や個人情報を取得することから、秘密保持契約等によって守秘義務を負っております。厳重な情報管理の徹底及び従業員への守秘義務の徹底をしておりますが、何らかの理由によりこれらの機密情報や個人情報が外部に漏洩した場合、当社グループの信用失墜等によって、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 内部管理体制の強化について 当社グループは、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス及びリスク管理を経営の重要課題のひとつと位置づけ、内部統制システムの適切な運用に努め、同システムの充実・強化を継続的に図っております。 しかし、適切な管理体制のもとで役職員の不正及び不法行為の防止に万全を期しているものの、万が一不正及び不法行為が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① 配当政策について 当社グループは現在成長過程にあり、内部留保の充実が重要であると考え、会社設立以来配当は実施しておりません。当社グループは株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しておりますが、内部留保の充実を図り、収益力強化や事業基盤整備のための投資に充当することにより、なお一層の事業拡大を目指すことが、将来において安定的かつ継続的な利益還元に繋がるものと考えております。 内部留保資金につきましては、財務体質の強化を図るとともに、今後予想される経営環境の変化に対応すべく、将来の事業展開のための財源として利用していく予定であります。 将来的には、経営成績及び財政状態を勘案しながら株主への利益配分を検討しますが、配当実施の可能性及びその実施時期については現時点において未定であります。 なお、当社は中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、当社グループ取締役及び従業員等に対して、当社の新株予約権を付与しており、さらに将来付与する可能性も含め、新株予約権が行使された場合、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおり、本書提出日の前月末現在における潜在株式数は、1,351,000株であり、本書提出日の前月末現在における発行済株式総数12,409,400株の10.89%に相当しております。 ③ 調達資金の使途について 当社グループは、2023年1月23日付で公募増資、2023年2月16日付でオーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資、2024年5月1日付で公募増資をそれぞれ行っております。これらの公募増資及び第三者割当増資による調達資金の使途については、当社グループ事業のさらなる拡大のため、引き続きM&A等に係る借入金の返済に充当する予定です。 しかしながら、当初の計画に沿って資金を使用した場合においても、想定通りの投資効果を得られない可能性があります。また、市場環境の変化が激しく、計画の変更を迫られ調達資金を上記以外の目的で使用する可能性があり、その場合は速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。 ④ システム障害について 当社グループのサービスはインターネット上において提供されており、大規模なプログラム不良や不正アクセス、その他何らかの要因によりシステム障害やネットワークの切断等予測不能なトラブルが発生した場合には、事業の継続に支障が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは安定的なサービスの提供を実現するために、サーバー設備の増強、セキュリティの強化、システム管理体制の構築等により、システム障害に対する万全の備えをしております。 ⑤ 自然災害等について 当社グループの事業は、インターネットや第三者が提供するクラウドサーバー等に依存しています。そのため、これらに被害をもたらすおそれのある自然災害等が発生した場合には、当社グループは事業を継続することができない等の支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、当該事象が発生した場合には、適切な対応に努めますが、事業への影響を完全に防止または軽減できない可能性があり、結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ M&Aに関するリスク 当社グループは、事業の成長による企業価値の向上を目的とし、既存事業とのシナジー効果が期待できる場合や市場における優位性の獲得が見込める場合は、必要に応じてM&Aを実施しております。M&Aの実施においては、市場動向や顧客のニーズ、相手先企業の業績、財政状況及びM&Aに伴うリスク分析結果等を考慮し進めるように努めております。しかしながら、事前の調査・検討にもかかわらず、買収後の市場環境や競争環境の著しい変化が生じる、事業上若しくは戦略上の問題又は相手先企業との関係の変化等によりトップラインの成長やサービス間の相互補完、双方の顧客への既存及び獲得サービスの提供等、当初想定していた事業のシナジー効果等が得られない、買収後の事業の維持及び統合につき想定以上のコストが生じる等、買収後に想定外のリスクが顕在化する場合には、期待した投資のリターンが得られない可能性があり、これらに起因して当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 減損会計について 当社グループは、多額ののれんを計上しているとともに、事業用のソフトウェア等の無形資産を計上しております。当社グループはIFRSに基づいて連結財務諸表を作成しており、IFRSにおいてのれんは非償却性資産であり毎期の定期的な償却は発生しませんが、毎期減損テストが実施され、のれんが帰属する事業から得られる将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することにより、減損損失の認識の要否を判定する必要があります。事業計画や市場環境の変化等により、減損損失の認識が必要と判定された場合、帳簿価額が回収可能価額まで減額され、当該減少額は減損損失として測定されます。当社グループが運営するサービスの収益性の低下や事業環境の悪化、競合状況の変化等の理由で、これらの固定資産から期待しているキャッシュ・フローを見込めない状況になる等の要因により、減損損失が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは事業譲受け及び株式取得に関連し、2025年12月期末においてのれん12,101百万円及びその他の無形固定資産を203百万円を計上しております。 一部のM&A案件に関連するのれん及び無形資産の金額、償却方法及び償却期間については2025年12月期末において暫定的な処理によるものもありますが、M&Aによって生じるのれん及び無形資産の金額等は、M&Aによる期待収益及び将来のシナジー効果が発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと想定しております。しかしながら、事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られないと判断された場合等においては、減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 有利子負債について 当社グループは、2025年12月期末現在で13,041百万円の有利子負債残高を有しております。これらの資金を活用し、今後もM&A等への投資を行い、積極的に事業拡大を進める方針でおります。なお、既存の借入については、一部を変動金利による資金調達を行っているため金利リスクに晒されております。また、一部の金融機関からの借入には財務制限条項(財務コベナンツ)が付されており、一定額以上の純資産額や経常利益等をそれぞれ求められております。これらの財務コベナンツに一つでも抵触した場合は、当該借入についての期限の利益を喪失し、借入金の一括返済を求められる可能性があります。 当社グループは、当該リスクに対しては、借入金の固定金利と変動金利の適切なバランスを維持すること等で、将来の金利変動リスクをヘッジする施策を講じ、また、財務コベナンツへの抵触を回避するため、収益性を重視した戦略立案と経営管理を行ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,400字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討結果は次のとおりであります。 なお、当社グループの事業はDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価高により個人消費の一部に鈍化が見られるものの、企業収益や賃金、雇用情勢の改善などによって景気は緩やかな回復に向かっております。一方で、米国の政権交代による政策の変更による影響懸念など、依然として先行きの不透明な状況が継続しております。 当社グループが事業を展開するデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)市場およびデジタル関連のIT&ビジネスコンサルティング市場においては、コロナ禍以降、消費活動のオンライン化が急速に進展したことにより、消費者のメディア接点は一層多様化し、それに対応するためのデジタルシフトが多くの企業において活発に進められています。加えて、近年はAI技術の著しい進展により、業務の自動化や意思決定の高度化を通じて企業の生産性を飛躍的に高める可能性が現実のものとなりつつあり、これを取り入れたDXの取り組みは、単なる業務効率化にとどまらず、新たな価値創出や競争優位の確立をもたらす手段として注目を集めています。こうした背景のもと、当該市場は今後も高成長が期待される領域として、引き続き注目を集めております。 このような経営環境のもと、当社グループでは、企業のデジタル改革を支援することを目的として、主に二つの領域においてサービスを提供しております。第一に、増加を続けるデジタル接点に対応し、企業のマーケティング成果を最大化するための支援を行うMarketing領域に取り組んでおります。第二に、企業のDX化や高度なデジタル化を推進するため、AIの利活用やシステム開発などを通じて支援を行うAI・Technology領域に注力しております。さらに当社グループでは、サービスのケイパビリティを拡張し、各グループ企業の強みや顧客基盤を活かしたサービス間のクロスセルなどによるシナジー創出を通じて収益の向上を図ることを目的として、M&Aを積極的に推進しております。 当連結会計年度においては、2025年1月17日付で株式会社ゼロタスの全株式を取得、2025年2月14日付で株式会社Ciel Zeroの一部の株式を取得、2025年3月10日付で株式会社SmartContactの一部の株式を取得、2025年7月1日付で株式会社デイトラの株式の一部を取得、2025年8月4日付で株式会社Real usの株式の一部を取得、2025年8月19日付で株式会社ブイストの全株式を取得してそれぞれを連結子会社化しており、前連結会計年度末から連結子会社が6社増加しております。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、テクノロジー・SaaS及び各種プロフェッショナルサービスの受注が順調に推移したことや、前連結会計年度及び当連結会計年度においてM&Aによって連結子会社となったグループ各社の業績貢献により、売上収益は11,937,987千円(前年同期比132.7%増)、営業利益は2,309,488千円(前年同期比73.8%増)、税引前当期利益は2,103,143千円(前年同期比72.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,450,235千円(前年同期比73.1%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、26,452,244千円となり、前連結会計年度末に比べ4,770,133千円増加しました。その主な要因は、現金及び現金同等物が1,849,746千円、営業債権及びその他の債権が915,315千円、新たなM&Aの実行及び既存のM&Aにおける補償資産の公正価値変動によって、非流動のその他の金融資産が712,860千円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、19,711,559千円となり、前連結会計年度末に比べ4,066,147千円増加しました。その主な要因は、流動負債における社債及び借入金が1,572,002千円、非流動負債における社債及び借入金が3,581,747千円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は、6,740,685千円となり、前連結会計年度末に比べ703,986千円増加しました。その主な要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が1,450,235千円増加した一方で、子会社株式の追加取得及び非支配株主に係る売建プット・オプションの行使、並びに当該プット・オプションの新たな認識等に伴い資本剰余金が241,023千円、非支配持分が178,904千円それぞれ減少したことや、自己株式が355,932千円増加したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、8,086,077千円となり、前連結会計年度末に比べ、1,849,746千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、1,169,284千円となりました(前連結会計年度は916,485千円の収入)。主なキャッシュ・フローの増加要因としては、税引前当期利益2,103,143千円、減損損失2,338,989千円、金融費用248,501千円等によるものであります。また、主なキャッシュ・フローの減少要因としては、その他の収益2,982,509千円、営業債権及びその他の債権の増加額679,912千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果支出した資金は、3,452,363千円となりました(前連結会計年度は3,088,057千円の支出)。これは主に、子会社の取得による支出3,112,898千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果得られた資金は、4,131,775千円となりました(前連結会計年度は4,365,064千円の収入)。これは、社債の発行及び長期借入による収入7,296,567千円、社債の償還及び長期借入金の返済による支出2,078,574千円、非支配持分からの子会社持分取得による支出800,000千円等があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループは、DXの領域における各種サービスを主たる事業としており、生産に該当する事項が無いため、生産実績に関する記載はしておりません。 b 受注実績 当社グループは、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 販売高(千円)   前年同期比(%) DX事業   11,937,987   232.7 合計   11,937,987   232.7 (注) 当社グループの事業区分は「DX事業」の単一セグメントであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、株式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社では、より高い成長性及び収益性を確保する観点から、客観的な経営指標として売上収益及び営業利益を重視しております。 当該指標につきましては、第19期事業年度(2024年12月期)は売上収益5,130,876千円、営業利益1,328,867千円、第20期事業年度(2025年12月期)は売上収益11,937,987千円、営業利益2,309,488千円となっております。 ⑥ 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの資金需要が生じるものとしては、人件費、広告宣伝費、地代家賃等の運転資金のほか、事業拡大に伴う採用活動のための採用費やプロダクトの開発費、M&A等によるものであります。財政状態等や資金使途を勘案しながら、必要な資金は営業活動により得られたキャッシュ・フローを基本としておりますが、M&A等から生じる資金需要に対する調達につきましては自己資金及び金融機関からの借入、エクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

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開示資料

出典

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