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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

Macbee Planet

7095 · Prime · サービス業

データ解析とAIでLTV予測を行い、成果報酬型マーケティングを提供する企業。

概要

株式会社Macbee Planetは、インターネット広告・マーケティング支援を主力事業とする企業である。2015年8月の設立後、データ解析プラットフォーム「ハニカム」やWebホスピタリティツール「ロビー」を開発し、LTV(顧客生涯価値)予測とROI最適化を軸とした成果報酬型・サブスクリプション型のサービスを提供する。2020年3月に東証マザーズに上場、2024年7月にはプライム市場へ移行。2026年4月期の連結売上収益は約506億円、従業員数は201名である。

LTV予測とROI最適化を軸とする事業の仕組み

当社グループは、主にインターネットを活用した販促・集客を目指す企業を顧客とする。データ解析プラットフォームを用いてLTV予測を行い、新規ユーザー獲得支援を成果報酬型で提供する。具体的には、アフィリエイト広告、リスティング広告、SNS広告、オフライン広告を一元管理し、クライアントのマーケティング目標に合致したメディアを選定する。ランディングページへの流入数を高めるとともに、戦略立案や運用支援を行う。成果(サービス申込、契約成立、商品購入等)に連動した報酬をクライアントから受け取り、その一部をメディアへ支払う。また、Webホスピタリティツール「ロビー」を用いて、消費者のLPへの流入経路や行動パターンを収集し、機械学習で消費者行動を予測する。これにより、成果につながる顧客体験を提供する。サブスクリプション方式では定額報酬を受け取り、クリエイティブ改善やチャットボット、リテンションマーケティングも併用する。2026年4月期のLTVマーケティング事業の売上収益は493億63百万円で、全社売上の約97.6%を占める。

成果報酬型とサブスクリプション型の収益構造

収益モデルは、成果報酬型とサブスクリプション型の二本柱である。成果報酬型では、クライアントが設定した成果地点(サービス申込、契約成立、商品購入等)の達成に応じて報酬を得る。その一部を成果に連動してメディアに支払うため、粗利は報酬と支払いの差額となる。サブスクリプション型では、定額報酬を受け取り、継続的な改善サービスを提供する。主要顧客として、合同会社DMM.com(2026年4月期売上構成比19.1%)、株式会社スタイル・エッジ(同12.1%)、株式会社SBI証券(同10.7%)が挙げられる。2026年4月期の連結売上収益は505億79百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益は36億50百万円(同29.4%減)となり、一部主要顧客の個別要因が影響した。また、過去には取引先への貸付金の取立遅延が発生しており、与信管理体制の強化が課題とされている。

子会社を通じたグループ経営と事業承継

当社グループは、持株会社体制のもとで事業を展開する。2023年11月、株式会社MAVEL(現連結子会社)へ事業を承継し、同日MAVELは株式会社Alphaを吸収合併した。Alphaは2021年8月に株式取得により子会社化していた。また、2023年3月には株式会社ネットマーケティングの株式を取得し子会社化(現All Ads)。2024年5月に株式会社PRクラウドテックを、2025年5月に株式会社MOJAをそれぞれ完全子会社化した。これら一連のM&Aにより、マーケティング支援の領域を拡大している。事業拠点は、本社所在地の東京都渋谷区のほか、2018年12月に開設した福岡オフィスがある。従業員数は連結で201名(単体か連結かは明示されていないが、有価証券報告書の記載に基づく)。グループ全体で、データ解析、Webホスピタリティ、解約抑止チャットボットなど多様なサービスを提供する。

業界の中での役割は成果報酬型マーケティング市場におけるデータ駆動型の販促支援企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
506億円
営業利益
37億円
営業利益率
7.3%
純利益
24億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/4
事業売上構成比利益利益率
LTV マーケティング事業392億円99.5%54億円13.8%
その他(注)12億円0.5%1億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01インターネットマーケティング主力

販促、集客、知名度向上を目指す企業に対し、アフィリエイト広告、リスティング広告、SNS広告などを組み合わせた成果報酬型の集客支援を提供。AIでLTVを予測し、効率的なマーケティングを実現する。

主な製品・サービス3
データ解析プラットフォーム
広告効果やユーザー行動を分析し、LTV予測を行うプラットフォーム。
Webホスピタリティツール
チャットボットやリテンション施策など、ユーザー体験を最適化するツール群。
解約抑止チャットボット
既存ユーザーの解約を防ぐための自動会話プログラム。

製品と技術

データ解析プラットフォーム「ハニカム」

「ハニカム」は、2015年8月の会社設立と同時にリリースされたデータ解析プラットフォームである。Zero Party Data(ユーザーから直接取得する心理データ)や購買行動データを収集・分析し、LTV(顧客生涯価値)を予測する。これにより、クライアントは1ユーザー獲得にかける適切なマーケティングコストを算出できる。同プラットフォームは、アフィリエイト広告、リスティング広告、SNS広告、オフライン広告など複数メディアのデータを統合。機械学習を用いて広告配信を最適化し、ROIの最大化を支援する。個人情報規制に影響を受けない形でデータを取得する点が特徴であり、競合との差別化要因となっている。ハニカムは、成果報酬型サービスの根幹を成すプロダクトであり、LTVマーケティング事業全体の収益を支えている。

Webホスピタリティツール「ロビー」

「ロビー」は、2017年11月にリリースされたWebホスピタリティツールである。ランディングページ(LP)への流入経路や消費者の行動パターンを収集し、機械学習で消費者行動を予測する。これにより、成果につながる顧客体験を提供する。具体的には、LP上の文言、画像、動画などのクリエイティブ改善を図り、流入数とコンバージョン率を高める。また、クライアントのマーケティング目標に合わせて、最適なメディア配信先を選定する機能も持つ。ロビーは、サブスクリプション型または成果報酬型で提供され、解約抑止チャットボットやリテンションマーケティングと併用することで、既存ユーザーのLTV向上にも貢献する。2026年4月期の販売実績には、LTVマーケティング事業全体で493億63百万円の売上があり、ロビーはその一部を構成する。

解約抑止チャットボットとリテンション施策

解約抑止チャットボットは、既存ユーザーの解約を低減しLTV向上を図るサービスである。自動会話プログラムにより顧客対応を支援し、Zero Party Dataの取得源としても機能する。ユーザーから直接得た心理データは、ハニカムやロビーと連携して分析され、より精度の高いLTV予測に活用される。このチャットボットは、リテンションマーケティング(既存顧客との関係維持施策)の一環として提供される。当社グループは、新規ユーザー獲得だけでなく、既存ユーザーの継続的な価値向上にも注力しており、解約抑止チャットボットはその重要なツールである。2023年11月の持株会社体制移行後も、これらのプロダクトはMAVELを通じて提供され続けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

就職支援サービスで国内首位級、内需依存高め

同社は新卒・若年層向け就職支援を主力とするサービス企業。直近3期の売上は394億円から517億円へ拡大したが、2026年4月期は506億円と微減し、営業利益率も10.15%から7.31%へ低下した。業界内では、ジンジブやイシン、JSHなどが同市場で競合するが、売上規模では同社が突出しており、国内の就職支援市場で首位級のポジションを占める。一方、国際展開や他セグメントへの多角化が乏しく、国内の雇用情勢や少子化の影響を直接受けやすい構造だ。内需依存度が高く、景気変動や雇用政策の変化が業績に与える影響は大きい。

強み

  • 売上500億円超で同業他社を大きく引き離し、ブランド力と採用基盤を有する。
  • 営業利益率は10%前後を維持しており、収益モデルが確立している。
  • 多数の企業との取引実績があり、求人獲得力が高い。
  • 就職支援に加え、教育や人材育成など周辺領域もカバーする。

課題

  • 直近期の営業利益率が7.31%に低下、コスト増や競争激化が影響。
  • 若年人口減少で対象市場が縮小、成長鈍化のリスクがある。
  • 国内市場に偏重しており、海外展開や新規事業の創出が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がMacbee Planet

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16073アサンテ187億円60.8倍
27354ダイレクトマーケティングミックス187億円10.1倍
37358ポピンズ187億円11.3倍
42445タカミヤ184億円10.5倍
5558ASQUEEZE183億円28.1倍
67095Macbee Planet182億円7.3倍
74641アルプス技研181億円13.6倍
87094NexTone181億円22.5倍
96045レントラックス181億円6.9倍
10505Aギークリー180億円11.7倍
112152幼児活動研究会179億円14.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 13件

ハニカムリリースと福岡拠点開設の創業期(2015-2018)

2015年8月、東京都渋谷区に株式会社Macbee Planetを設立。同時にデータ解析プラットフォーム「ハニカム」をリリースした。同プラットフォームは、LTV予測とROI最適化を実現する中核製品として、以降の事業成長を支えることになる。創業から2年後の2017年11月には、Webホスピタリティツール「ロビー」をリリース。これは消費者のLPへの流入経路や行動パターンを解析し、機械学習で行動予測を行うもので、成果報酬型マーケティングの精度を高めた。2018年12月には、九州エリアの営業活動を強化するため福岡県福岡市に福岡オフィスを開設。設立から3年で本社以外の拠点を持ち、事業拡大の基盤を整えた。この時期の売上収益は、2016年4月期の0億円から2019年4月期には47億円に急成長している。

東証マザーズ上場とM&Aによる成長加速(2020-2022)

2020年3月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場時の売上収益は65億円、純利益は3億円と公表されている。上場後は、新規顧客獲得と既存案件の拡大が進み、2021年4月期には売上収益98億円と100億円目前まで成長した。同年8月には、株式会社Alphaの株式を取得し子会社化。Alphaはインターネット広告事業を手掛け、グループのサービスラインを補完した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マザーズからグロース市場へ移行。さらに2022年4月期の売上収益は144億円、純利益は8億円と順調に拡大した。この時期はM&Aによる事業拡大が本格化し、グループ経営の基盤が整えられた。

持株会社体制への移行とグループ再編(2023)

2023年3月、株式会社ネットマーケティングの株式を取得し子会社化(後に株式会社All Adsに社名変更)。これによりマーケティング支援の領域をさらに広げた。同年11月、持株会社体制へ移行。事業を新設した株式会社MAVEL(現連結子会社)に承継し、同時にMAVELが株式会社Alphaを吸収合併した。これによりグループ内の事業会社が整理され、経営資源の集中が図られた。この再編の背景には、成長する成果報酬型マーケティング市場において、テクノロジーとコンサルティングを融合したサービスを効率的に提供する狙いがある。2023年4月期の売上収益は196億円、純利益は16億円と過去最高を更新していた。

プライム市場上場とさらなる子会社化(2024-2025)

2024年5月、株式会社PRクラウドテックを完全子会社化。PRクラウドテックはプレスリリース配信サービス等を手掛け、グループのマーケティングソリューションに新たな要素を加えた。同年7月、東京証券取引所のプライム市場へ市場区分を変更。時価総額や流通株式時価総額などの上場維持基準を満たし、より高い市場での資金調達や認知向上を目指した。2025年5月には、株式会社MOJAを完全子会社化。MOJAの事業内容は明示されていないが、M&Aを通じてグループの事業ポートフォリオを拡大している。2025年4月期の売上収益は517億円、営業利益52億円とピークを迎えたが、2026年4月期は売上収益506億円、営業利益37億円と減収減益となった。

年表13件を開く

2010年代

  • 2015年8月創業東京都渋谷区渋谷に株式会社Macbee Planetを設立
  • 2015年8月データ解析プラットフォーム「ハニカム」をリリース
  • 2017年11月Webホスピタリティツール「Robee」をリリース
  • 2018年12月福岡県福岡市に営業活動拠点「福岡オフィス」を開設

2020年代

  • 2020年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2021年8月M&A株式会社Alphaの株式を取得し子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年3月M&A株式会社ネットマーケティングの株式を取得し子会社化(現株式会社All Ads 現連結子会社)
  • 2023年11月持株会社体制に移行し、株式会社MAVEL(現連結子会社)へ事業を承継
  • 2023年11月M&A株式会社MAVELが株式会社Alphaを吸収合併
  • 2024年5月M&A株式会社PRクラウドテックを完全子会社化
  • 2024年7月上場東京証券取引所のプライム市場へ上場(市場区分変更)
  • 2025年5月M&A株式会社MOJAを完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益性の向上

    成果報酬型マーケティング市場において、テクノロジーを駆使した効率的な管理、データ解析・分析のオートメーション化を加速させ、新プロダクト開発と既存改善を継続することで収益構造を改善し、グループ全体の収益性向上を図る。

  2. 02

    特定商材・クライアントへの偏り解消

    金融、医療等の特定商材や一部クライアントへの依存を低減するため、新規クライアント開拓、ターゲット商材の拡大、サブスクリプション型サービスの提供拡大などに取り組み、収益基盤の安定化と事業規模の拡大を図る。

  3. 03

    与信管理体制の強化

    過去の貸付金取立遅延や未収入金の計上を踏まえ、管理部門と営業部門の連携強化、取引先モニタリングの強化など、債権管理の仕組みを強化する。

  4. 04

    優秀な人材の育成・確保

    持続的な事業拡大には人材開発が不可欠との認識のもと、優秀な人材の確保と教育の充実により組織を活性化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で201人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は899万円で、6期前と比べて+41.5%平均年齢は35.9歳、平均勤続年数は3.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年4月63530.31.753
2021年4月60131.02.246
2022年4月61234.02.566
2023年4月65531.52.4149
2024年4月71531.92.81592,516
2025年4月75233.13.11822,857
2026年4月89935.93.22011,841

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都渋谷区56百万円
全社
本社 — 東京都港区26百万円
LTVマーケティング事業 全社
主な関係会社
  • 国内
    株式会社MAVEL(注)4
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社All Ads (注)2、4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は506億円営業利益37億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.1%、利益が-28.8%。

売上高
-2.1%
506億円
営業利益
-28.8%
37億円
純利益
-29.4%
24億円
営業利益率
7.3%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高510億円506億円
営業利益30億円37億円
純利益19億円24億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は253億円、営業利益は20億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3Q3438.82
2023年1Q4548.93
2023年2Q44511.43
2023年3Q52611.54
2024年1Q921010.97
2024年2Q991010.16
2024年3Q991212.18
2025年2Q2492510.014
2026年2Q253176.711
2026年4Q253207.913

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

直近期の営業利益率は7.3%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2016年4月000
2017年4月711
福岡県福岡市に営業活動拠点「福岡オフィス」を開設
2018年4月3411
2019年4月4721
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年4月6543
株式会社Alphaの株式を取得し子会社化 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2021年4月9885
2022年4月144128
株式会社ネットマーケティングの株式を取得し子会社化(現株式会社All Ads 現連結子会社)
2023年4月1962116
東京証券取引所のプライム市場へ上場(市場区分変更)
2024年4月394404110.227
株式会社MOJAを完全子会社化
2025年4月517525110.134
2026年4月50637367.324

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高506億円のうち、営業利益として残るのは37億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は24億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.0%420億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.9%50億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%37億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.2pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.3pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.2pt
19.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年4月期は営業CFが16億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は73億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年4月10314
2019年4月20026
2020年4月206214
2021年4月8−2−1619
2022年4月7−1610−921
2023年4月15−869797
2024年4月49−17−1532113
2025年4月−3−10−24−1375
2026年4月16−9−9773

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年4月期の総資産は241億円。このうち返さなくてよい自己資本が126億円で、自己資本比率は52.4%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年4月00064.7
2017年4月31226.0
2018年4月92716.9
2019年4月1331022.0
2020年4月23131057.5
2021年4月33191456.3
2022年4月59283146.1
2023年4月1848210244.7
2024年4月21310510749.4
2025年4月23112210852.7
2026年4月24112611452.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
73億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
113億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
114億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中99位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中457位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.4%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,240で、1年前と比べて-48.3%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,240-2.5%1ヶ月+1.2%1年-48.3%時価総額182億円
過去52週の値幅
安値¥976高値¥2,568

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.3倍
PER (会社予想)8.1倍
PBR1.22倍
配当利回り4.44%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日時点で1255円と、前日比2.37%上昇。直近1カ月では8%上昇し、25日線(1192.2円)を約5.3%上回る。ただし、52週高値2714円からは半分以下に落ち込んでおり、長期では大きな下落トレンドにある。75日線(1166.15円)を上回り、200日線(1371円)は下回る。RSIは72.44と買われすぎ圏に接近。出来高は7月29日に12万株超と活発だったが、8月に入りやや減少傾向。上値を追う展開だが、高値圏での過熱感には注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PERは7.4倍と同業界平均22.98倍を大きく下回り、PBRも1.24倍で平均3.31倍の約3分の1。ROEは19%と高く、配当利回り4.38%は平均2.31%の約2倍で、株主還元と収益性の両面で優れる。業績は直近に減益が見られるが、それでも低バリュエーションは割安感が強い。ただし、配当性向23.28%と配当の持続性は確保されているが、成長鈍化に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.3倍23.4倍
PER (予想)8.1倍
PBR1.22倍3.51倍
ROE19.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は成長しているものの、直近で減収・減益となり、成長鈍化が懸念される。強気派は、BPO需要の根強さと拡大余地を評価し、2026/4期の回復を期待する。弱気派は、競争激化による単価下落や大手の参入を警戒し、利益率低下のトレンドを問題視する。また、株価は1年で51%下落しており、市場の期待が低下している中、業績回復が株価反転の鍵を握る。投資論点は、業務代行市場での競争優位性を維持できるか、そして収益性回復の時期と度合いにある。

プラスに働く材料7
  • BPO市場の成長

    企業の業務効率化ニーズは中長期的に拡大が見込まれる

  • AI活用の取り組み

    AI・RPAによる効率化で付加価値向上を図る戦略

  • 売上高は高い水準

    2025/4期で517億円と前期から大幅増収

  • 低PERと高ROEの割安修正継続影響

    PER7.4倍、PBR1.24倍に対しROE19%と収益性が高い

  • 配当利回り4.38%の高さ継続影響

    株価急落で配当利回りが4.38%まで上昇。下値支援材料

  • 前期の大型増収通年影響

    売上高は394億円→517億円と123億円増。顧客基盤の拡大実績

  • 純利益の高水準維持通年影響

    純利益は27→34→24億円。減少したが過去3期で2番目の水準

マイナスに働く材料7
  • 減収減益

    2026/4期予想は売上高506億円、営業利益24億円と前期比減

  • 利益率低下

    営業利益率は10.06%から7.31%へ低下見込み

  • 競争激化

    BPO市場は新規参入が多く、価格競争が激しい

  • 営業利益の減少通年影響

    営業利益は52億円→37億円と15億円減。減益基調が続けば株価に重し

  • 売上高の減収転換通年影響

    売上高は517億円→506億円と減収。需要減速の兆候

  • 株価の大幅下落継続影響

    過去1年で-51.49%と急落。下げトレンドの反転には時間

  • 営業利益率の大幅低下継続影響

    営業利益率は10.06%→7.31%と2.75ポイント低下。収益性の悪化

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高を占う先行指標となる
営業利益率
収益性の改善・悪化を測る重要な指標
契約更新率
顧客の継続利用が収益の安定性を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から+52.8%いまの株価に対する利回りは4.44%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
4.44%
いまの株価に対して
配当性向
23.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年4月1465.6
2025年4月36157.126.3
2026年4月5552.823.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ6,139人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.5%を占め、残る64.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年4月%2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他32.139.532.042.037.656.4
事業法人41.441.037.038.737.928.4
自己株式1.05.315.0
金融機関9.712.012.28.59.97.1
外国法人11.65.115.56.110.15.3
証券会社5.12.43.34.74.42.5
外国人個人0.00.00.10.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01MG合同会社25.86
02小嶋 雄介7.56
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.00
04BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND(常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行)3.03
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.55
06株式会社TMAC1.42
07野村信託銀行株式会社(投信口)1.26
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行)1.16
09加藤 誠悟0.93
10南角 光彦0.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-01
    MG合同会社
    新規の大量保有報告
    25.86%
    -10.04pt
  • 2026-04-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+356%、1株純資産は11期で−90%。直近期のROEは19.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年4月3710,0370.4
2017年4月77,51887,555158.9
2018年4月305968.1
2019年4月5311261.6
2020年4月2510732.422.6
2021年4月4314729.036.8
2022年4月5920933.125.7
2023年4月12158329.031.2
2024年4月19072429.217.765.6
2025年4月24387630.411.726.3
2026年4月1691,01319.07.523.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/4期の役員報酬は総額178百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
千葉知裕代表取締役社長40271,156
松本将和取締役会長453,822,849
靱江佑介取締役4512,649
澤博史取締役574,938
中村繁貴取締役50273
山岸義久取締役(常勤監査等委員)68350
横山隆取締役(監査等委員)455,267
金井重高取締役(監査等委員)47273
正田英之代表取締役社長391,423
高原英実取締役371,550

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51251113627
監査等委員5160173
社外取締役5160173
取締役(社内)27084

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,127字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、「革新的なマーケティングにより、世界を牽引する企業になる。」というビジョンのもと、LTⅤ※1マーケティングを軸に、成果報酬型マーケティング市場において事業展開を行っております。 当社グループは、主にインターネットを活用した販売促進、集客、知名度向上を目指す企業に対して、データ解析プラットフォームやWebホスピタリティツールを用いて、「LTⅤを予測し、ROI※2の最適化を実現する」ため、マーケティングの課題解決を行っております。 具体的には、データ解析プラットフォームを用いてLTV予測を行い、新規ユーザー(消費者)獲得支援を成果報酬型で提供しております。複数のメディアにまたがって出稿しているWeb広告の一元管理を行い、当社グループが連携している多くのメディア(広告を掲載する媒体。アフィリエイト広告※3の配信会社であるアフィリエイト・サービス・プロバイダーを含む)から、クライアントのマーケティング目標に合致した適切な出稿先を選定し、ランディングページ(広告やメディア等から飛び先となるクライアントページのこと。以下「LP」という。)へ流入数を高めるとともに、クライアントのマーケティング活動の戦略立案や運用支援を行っております。当社グループは成果(サービス申込、契約成立、商品購入等、当社グループとクライアントの間で設定している成果地点を達成し、クライアントによる測定、いわゆる検収・承認がなされたものを指す。)に連動した報酬をクライアントから受け取り、その一部を同じく成果に連動してメディアに対して支払います。アフィリエイト広告、リスティング広告※4に加えて、SNS広告※5、オフライン広告※6等を併用するとともに、自社のプロダクトを開発・活用することにより、より効率的かつ効果的なマーケティングを実施しております。 また、Webホスピタリティツールを用いたデータ解析と機械学習により、消費者のLPへの流入経路、行動パターンを収集し、消費者行動を予測することで、成果につながるマーケティングを実施しております。当社グループは、成果報酬型方式では成果に連動した報酬を、サブスクリプション※7方式では定額報酬をクライアントから受け取り、成果につながる改善を図っております。また、クライアントのLPにおける文言や画像、動画等のいわゆるクリエイティブの改善を図り、クライアントのLPへの流入数を高めるとともに、チャットボット※8やリテンションマーケティング※9も併せて行うことにより、戦略の幅を広げるマーケティングを提供しております。 そのほか、既存ユーザーの解約を低減させLTVの向上を図るサービスの提供(解約抑止チャットボット)等も行っております。 ※1 LTV…Life Time Valueの略語。LTVは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、1人のユーザー獲得にかけることができる費用(マーケティングコスト)を算出するための指標。 ※2 ROI…Return On Investmentの略語。投資に対してどれだけ利益を上げることができたのかという指標。 ※3 アフィリエイト広告…ブログやウェブサイトで商品やサービスを紹介し、読者がそれを購入又は申し込むことで成果(売上等)が発生した際に、成果に応じて報酬が支払われる広告のこと。 ※4 リスティング広告…ユーザーが入力した検索キーワードに連動して検索結果ページに表示される広告のこと。 ※5 SNS広告…Facebook、Instagram、X、LINE等のSNSプラットフォームに配信する広告のこと。 ※6 オフライン広告…インターネット以外を用いた広告のこと。 ※7 サブスクリプション…利用期間に対して対価を支払う、定額制のビジネスモデルのこと。 ※8 チャットボット…自動会話プログラムのこと。 ※9 リテンションマーケティング…既存顧客との関係維持に着目した施策のこと。 当社グループの強みは、以下の3点であります。 (1) 独自データプラットフォーム 解約防止チャットボットによるZero Party Data(ユーザーから直接取得する心理データ)やユーザーの購買行動に係るデータを個人情報規制に影響を受けない形で取得しております。 それらのデータと1st~3rd Partyデータを統合し、テクノロジーを活用して分析を行っております。 (2) AIテクノロジー 集めたデータを基に機械学習を行い、AIによるユーザーの予測をすることでLTV予測をしております。 個々のユーザーのニーズを捉え、最適な購買体験を提供するためにWebホスピタリティツールを提供し、広告主の成果創出を行っております。 (3) コンサルティング コンサルタントがクライアントのマーケティング課題に対してデータとテクノロジーを活用することにより、LTVの高い集客支援と、既存ユーザーのさらなるLTV向上を実現することで成果報酬型でのサービス提供を行っております。 [事業系統図] 事業系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,991字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「夢・目標を共に実現し続ける組織に」という経営理念のもと、「革新的なマーケティングにより、世界を牽引する企業になる。」ことをビジョンとし、商品やサービスの魅力を正しくかつ的確に消費者に届けるため、テクノロジーを活用して、マーケティングの課題に新たなソリューションを提供するとともに、社会に溢れる様々なマーケティングの問題を解決するための企業づくりにチャレンジしております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、売上収益、営業利益を重視しており、その向上を図る経営に努めてまいります。 (3) 経営環境、中長期的な経営戦略及び対処すべき課題 国内インターネット関連市場は、スマートフォンやタブレット端末をはじめとするインターネット利用端末の多様化や消費者の利用時間の拡大等とともに成長を続けており、国内広告市場の過半を占めております。 加えて近年は、生成AI等の技術進化により消費者の検索行動が大きく変容しております。情報収集が生成AI等の中で完結する傾向が強まったことで、従来の顕在層向け広告(明確な課題や購買意図を持つ層を対象とする広告。リスティング広告等)の市場は今後成長が鈍化することが見込まれます。一方で、潜在層向け広告(明確な課題や購買意図を持たない層を対象とする広告。SNS広告等)の市場は現在も成長を続けております。そのため、広告主企業が潜在層向け広告への露出を増やす動きが今後さらに活発になることが見込まれます。 こうした環境のもと、当社グループでは、コア事業の持続的成長による経営基盤のさらなる強化を図り、インターネット業界特有の事業環境の変化にも柔軟に対応できる強い企業体質を目指しております。将来にわたって確実に利益を出し続ける企業づくりに専念し、その先のさらなる飛躍につなげてまいる所存であります。その推進に当たり、下記の事項を対処すべき課題としてとらえ、対応に取り組んでおります。 ① 収益性の向上 当社グループはLTVマーケティングを軸に、成果報酬型マーケティング市場において事業展開を行っており、同市場における豊富なノウハウを有しておりますが、拡大する成果報酬型マーケティング市場において、メディアのあり方が多様化していることから、従来の「人」を介在させたコンサルティングに加え、テクノロジーを駆使した効率的な管理、データの解析・分析のオートメーション化をさらに加速させる必要があります。当社グループにおいては、市場動向やクライアントニーズを的確に把握し、迅速に対応することにより、成長著しい成果報酬型マーケティング市場におけるリーディングカンパニーになることを目指してまいります。そのため、効率的な管理を進めることにより収益構造の改善を図りつつ、新たなプロダクトの開発と既存プロダクトの改善を継続することにより、当社グループ全体の収益性の向上に取り組んでおります。 ② 特定の商材、クライアントへの偏りの解消 成果報酬型マーケティング市場において、当社グループが推し進めているLTVマーケティングで、競合他社との差別化を図りシェアの拡大を進めておりますが、金融、医療等の特定の商材の売上構成比率が高く、当該市場の環境変化等、外部要因の影響を受ける可能性があります。加えて、一部のクライアントに対する売上収益が大きく、取引先の業績及び取引先との取引条件等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。今後、収益基盤の安定化及び事業規模の拡大を図るために、「顧客基盤の拡大に向けたリレーション活動の強化」、「ターゲット商材の拡大及び運用ノウハウの蓄積」等により新規クライアント開拓を進めてまいります。また、多様なクライアントを対象とした、「サブスクリプション型のサービス提供」を拡大することにより、当社グループ全体の特定商材やクライアントへの偏りを解消してまいります。 ③  与信管理体制の強化 当社グループの主力事業であるLTVマーケティング事業において、過去に取引先に対する貸付金の取立遅延が発生したことや、広告費分割払いの付帯機能提供等に伴う未収入金を計上している現状を踏まえ、与信管理体制を含めた債権管理の強化が課題であると認識しております。 管理部門と営業部門の一層の連携強化や取引先に対するモニタリングの強化を図るなどの対応を行っております。 ④ 優秀な人材の育成及び確保 当社グループは、持続的な事業収益の拡大をしていくためには人材開発・育成が不可欠との認識のもと、優秀な人材を確保し、教育の充実等により組織の活性化を図ってまいります。
事業等のリスク5,792字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下では、事業の状況及び経理の状況に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。当社は、これらのリスク発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 当社グループの事業環境、事業内容及び法令規制に関するリスクについて ① 市場環境と競合企業について 当社グループが属する成果報酬型マーケティング市場は、着実に成長を続けており、同市場が引き続き拡大することが、成長のための基本的な前提として考えております。また、同市場においては、複数の競合企業が存在し、厳しい競争環境にありますが、当社グループは豊富なノウハウに加え、テクノロジーを駆使することにより、差別化を図ることで、市場での認知を得ております。 しかしながら、同市場における新たな規制の導入や何らかの予期せぬ要因により、市場規模が想定したほど拡大しない場合、もしくは豊富な資金力を有する企業が新規に参入し、競争が激化した場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 市場動向やクライアントニーズの変化について 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、LTVマーケティング事業においては、メディアのあり方が多様化しているため、市場動向やクライアントニーズを的確に把握できずに、対応が遅れた場合には、収益性が低下し、利益を圧迫する可能性があります。そのため、当社では、効率的な管理、新規プロダクトの開発、及び既存プロダクトの改善を継続し、収益性の向上に取り組んでおりますが、それらの取り組みが想定通りに進展しなかった場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定のクライアントへの依存について 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、一部のクライアントに対する売上収益が大きくなっております。今後、新規クライアントの開拓及び提供サービスの差別化を図ることにより、売上収益の維持拡大に努めてまいりますが、競合企業が付加価値のあるサービス提供を行う等によって、新規クライアント開拓が思うように進まなかった場合には、特定クライアントへの依存は軽減されず、取引先の業績及び取引先との取引条件等により、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度の主要な取引先は、合同会社DMM.com、株式会社スタイル・エッジ及びSBIホールディングス株式会社(グループ会社含む)を中心に上位3社の総取引実績に占める割合が全体の4割以上を占める状況となっております。また、株式会社All Adsは、人材、医療等のクライアントに対する売上収益が大きくなっております。そのため、上記リスクが顕在化した場合においては、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ メディアとのパートナーシップの継続について 広告のメディア出稿において、一部の有力メディアとの取引が大きな割合を占めております。今後も有力メディア各社と良好な関係を構築してまいりますが、メディアの方針変更や、当社グループのサービスの陳腐化に起因し競合企業に対する競争力が低下すること等により、メディアとの関係性が変化する場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 新しい広告手法の出現について 当社グループは、LTVマーケティングにおいて、その効果が把握し易く、費用対効果も高いことから、これまで高い成長率を維持してまいりました。しかしながら、新しい広告モデルが開拓され、それが市場に受け入れられ、当社の対応が遅れた場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 個人情報保護について インターネットを規制する国内の法令として「個人情報の保護に関する法律」があり、当社グループでは、Cookie(クッキー)技術を利用し、当社グループと提携するWebサイトを閲覧したユーザーの行動履歴(アクセスしたURL、コンテンツ、参照順等)等を取得する可能性があります。現在のところ、当社グループの事業の阻害要因になっておりませんが、今後、インターネット広告に関するサービスを提供する上で新たな法令の制定や既存の法令が改正されたり、自主規制が求められたりした場合には、サービスの提供に制約を受け、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 法的規制について 当社グループの事業においては景品表示法、薬機法、医療広告ガイドライン等の法令規則及び諸規制の適用を受けております。今後、適用を受けている法令の改正や新たな法令の制定等が行われ、又は既存の法令等の解釈に変化が生じたり、もしくは、法令等に準ずる効力を持つ業界内の自主規制ルールが制定されその遵守を求められたりするような状況が生じた場合には、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑧  生成AIの利用について 当社グループは、サービスの運営業務及び社内業務の効率化等を目的として、生成AIを利用しております。生成AIの利用にあたっては、個人情報や営業上の機密情報の漏洩、著作権その他の知的財産権の侵害、誤情報の生成・流布等の様々なリスクが想定されるため、利用に関する社内ルール及びガイドラインを整備し、役員及び従業員への周知・啓蒙を行うことで、これらのリスクの軽減に努めております。しかしながら、生成AIを巡る技術は日々進歩を続ける一方、国内外における法令や規制の動向には不透明な部分も多く、当社グループが事業環境の変化に適切に対応できなかった場合や、想定していなかったリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ システムトラブルについて 当社グループのサービスは、Amazon Web Services(AWS)等のクラウド・サービスのサーバー等を利用し、インターネット上での広告配信、成果の管理等をシステム化しておりますが、使用するハードウエア、ソフトウエア、通信回線等の不具合、人為的なミス、さらにはコンピュータウイルス、停電、自然災害等によってサービスが中断し、当社グループ側の対応が適切に行われなかった場合には、信用低下や損害賠償請求等により、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 知的財産権について 当社グループでは、知的財産の保護のため、原則的には、すべての知的財産権の取得を目指す方針でおりますが、当社グループの知的財産権が第三者に侵害された場合には、解決までに多くの時間及び費用がかかるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループによる第三者の知的財産権の侵害については、顧問弁護士又は弁理士等と連携をとって、可能な範囲で調査を行い対応しております。しかしながら、当社グループの事業領域における第三者の知的財産権を完全に把握することは困難であり、当社グループが認識せずに他社の特許を侵害してしまう可能性は否定できず、この場合には当社グループに対する損害賠償請求や、ロイヤリティの支払要求等が行われること等により、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 与信管理について 当社グループでは、取引先の選定にあたり事前の与信調査を可能な範囲で行った上で取引先に対して与信限度額を設定し、管理しておりますが、予測しえない取引先の財務状況の悪化により債権回収不能となった場合、経済的損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 付帯機能について 当社グループにおいて、広告費分割払いを付帯機能として提供しております。この広告費分割払いは、当社グループの特定の得意先グループに対する広告費を対象に手数料を徴収して分割払いを許容するものであり、当社グループではリスクから解放された部分を段階的に手数料収益として計上するとともに、入金期限が到来していない債権については未収入金として計上しております。なお、当連結会計期間末時点において広告費分割払いに係る未収入金は27億50百万円計上しております。提供先グループの社会的信用及び財務状況の継続的なモニタリング並びに複数の保証人による連帯保証がなされておりますため、追加的な与信リスクは僅少と捉えておりますが、機能提供先の経営破綻等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業体制に関するリスクについて ① 広告商材並びに広告表示の管理体制について 当社グループでは、広告商材や広告表示に関して、「広告表示チェックリスト」等の運用ルールを設けており、その徹底した運用を図ることで法令遵守、公序良俗の維持に努めております。一例として、アダルト関連やギャンブル関連、霊感商法・悪徳商法とみなされるもの、風紀を乱し犯罪を誘発する恐れのある商材の取り扱いはいたしません。また、優良誤認や有利誤認、誇大表示が見受けられるような表示についても、チェックリストにより排除いたしております。しかしながら、当社グループの運用が徹底されず、これに違反するような広告の取り扱いが行われた場合には、レピュテーション等の影響も含めて、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保・育成について 当社グループの事業は、業務の拡大に応じて、各分野における専門スキルを持った優秀な人材を確保し、維持する必要があります。しかし、適切な人材を十分に確保できず、あるいは従業員の流出が生じた場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 小規模組織であることについて 当社グループは、テクノロジーを活用したマーケティングを軸に、クライアントの売上を伸ばすためのコンサルティングを提供しており、当連結会計年度末現在、従業員数(正社員のみ)201名と少数精鋭で事業を展開しております。クライアントのニーズに適時に対応できる柔軟な規模でありますが、一方で、技術者の退職、長期病欠等の予期せぬ事態が起こった場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部管理体制について 当社グループは、現在の事業規模に応じた内部管理体制を整備・運用しており、今後は事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も強化させていく方針であります。しかしながら、事業規模の拡大及び人員の増加に合わせ、適時に内部管理体制の強化ができなかった場合、適切な事業運営が行えず、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 個人情報の管理について 当社グループは、業務上クライアント等の情報を入手しているため、「情報システム管理運用規程」を定め、業務又はセキュリティ上必要なアクセス権限を設けて管理しております。また、個人情報保護法に対応するため、個人情報の適正な取扱と厳格な管理を的確に行っております。しかし、何らかの事情で顧客情報が漏洩した場合には、当社グループの信頼失墜又は損害賠償による損失が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) その他 ① 株式価値の希薄化について 当社は、取締役及び従業員に対して、業績向上に対する貢献意欲及び士気を高めるため、新株予約権を付与しております。当連結会計年度末現在において、新株予約権は存在しませんが今後新たに新株予約権や株式等が発行された場合は、既存の株主が有する株式の価値及び議決権の割合が希薄化する可能性があります。 ② 配当政策について 当社は、株主還元と同時に、財務体質の強化や事業拡大及び競争力の確保を経営の重要課題として位置付けており、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題と認識しつつ、業績の推移、財務状況、事業計画に基づく資金需要等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスを取りながら、経営成績に合わせた利益配分を基本方針としております。当事業年度において期末配当55円の配当を行うとともに、次期配当も55円の期末配当を予定しておりますが、事業環境の急激な変化等により配当政策に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大株主について 当社の取締役である松本将和(同氏の資産管理会社であるMG合同会社を含む)及び創業者である小嶋雄介の所有株式数は、当連結会計年度末現在で発行済株式総数の30%超を占めております。 両氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求すると共に、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、両氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である両氏の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 企業買収に関するリスク 当社は、事業基盤強化及び新たな事業展開を推進するため、2023年3月6日に株式会社ネットマーケティング(現株式会社All Ads)を完全子会社化する等、複数のM&Aを実施しております。M&A実施後に事業の統合作業が計画どおり進捗しない場合、統合後の事業が期待されたシナジーや利益を実現できない場合、のれんの減損により当社グループの業績が一時的に影響を受ける場合や、偶発債務や未認識債務等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、M&Aの実施にあたっては、対象案件について各種デューデリジェンスを綿密に行い、経営会議や取締役会において十分な検討をしております。
経営成績の分析 (MD&A)4,648字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績等の分析 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の持ち直しなどを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。個人消費にも持ち直しの動きが見られるものの、米国の通商政策を巡る動向や中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの主力事業が属するインターネット広告市場におきましては、オフライン媒体と比較して投資効率の検証が容易なデジタル媒体への予算シフトが引き続き堅調に推移いたしました。その結果、2025年のインターネット広告市場は前年比10.8%増の4兆459億円(*)となり、日本の広告市場に占める構成比が初めて過半数に達しました。一方で、足元ではスマートフォンアプリの普及やSNS、ショート動画、ライブ配信といった新興フォーマットの台頭、生成AIの登場などが検索行動を大きく変容させております。持続的な成長に向け、これら不可逆的な環境変化への迅速かつ的確な対応が求められております。 * 株式会社電通「2025年日本の広告費」より こうした環境のもと、当社グループは、インターネット広告をより進化させたLTVマーケティングを提唱し、独自のテクノロジーの開発に力を入れ、事業拡大に向けた取り組みを進めました。しかしながら、一部の主要顧客における個別要因の影響を受けた結果、当社グループの経営成績は次のとおりとなりました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、売上収益50,579百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益3,650百万円(前年同期比29.4%減)、税引前当期利益は3,617百万円(前年同期比28.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,353百万円(前年同期比31.6%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (LTVマーケティング事業) 当セグメントにおきましては、昨年から引き続き既存案件の拡大、新規案件の受注が堅調に推移したことに加え、独自のデータ取得技術を活用した施策を実施いたしました。しかしながら、一部の主要顧客における個別要因の影響を受けた結果、売上収益は49,363百万円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益は6,197百万円(前年同期比13.9%減)となりました。 ② 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1,023百万円増加し、24,091百万円となりました。その主な要因は、営業債権及びその他の債権が487百万円、のれんが617百万円、その他の金融資産が804百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が195百万円、繰延税金資産が212百万円、有形固定資産が190百万円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して560百万円増加し、11,400百万円となりました。その主な要因は、借入金が1,581百万円増加した一方で、未払法人所得税が655百万円、営業債務及びその他の債務が312百万円減少したことによるものです。 (資本) 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比較して462百万円増加し、12,691百万円となりました。その主な要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益2,353百万円の計上があった一方で配当金の支払249百万円及び自己株式の増加2,003百万円等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ195百万円減少し、7,311百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によって獲得した資金は1,625百万円となりました(前連結会計年度は341百万円の支出)。その主な内訳は、営業債権及びその他の債権の増加額412百万円、法人所得税の支払額1,880百万円があった一方で、税引前当期利益3,617百万円の計上及び法人所得税の還付額281百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によって使用した資金は903百万円となりました(前連結会計年度は1,037百万円の支出)。その主な内訳は、子会社の取得による支出590百万円及びその他の金融資産の取得による支出222百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によって使用した資金は917百万円となりました(前連結会計年度は2,442百万円の支出)。その主な内訳は、長期借入れによる収入2,000百万円があった一方で、自己株式の取得による支出2,003百万円、配当金の支払額249百万円及び長期借入金の返済による支出436百万円であります。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 生産を行っておりませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 ② 受注実績 受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) 金額(百万円)   前年同期比(%) LTVマーケティング事業   49,363   △2.7 その他   1,216   27.0 合計   50,579   △2.1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日)   当連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 合同会社DMM.com   12,766   24.7   9,670   19.1 株式会社スタイル・エッジ   -   -   6,109   12.1 株式会社SBI証券   6,398   12.4   5,411   10.7 (注)前連結会計年度及び当連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、総販売実績に対する割合が100分の10未満の場合は記載を省略しております。 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。 この連結財務諸表の作成にあたっては、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 3.重要性がある会計方針」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要は、既存事業の安定的な成長にかかるコストと新規事業への投資コストとなります。財政状態と投資のバランスを重視しつつ、事業活動に必要な運転資金及び新規事業等に対する投資コストは、主として手元の自己資金、金融機関からの借入及び新株発行により調達いたします。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 「3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループは、インターネット関連市場の変化や他社との競争力、取引先の動向、コンプライアンスと内部管理体制、関連する法的規制、自然災害等の様々なリスク要因が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループにおいてはサービスの拡張、優秀な人材の採用等を行うとともに、リスクマネジメントを行い、リスク要因を分散し、リスクの発生を抑えて適切に対応してまいります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループの経営陣は、今後更なる業績拡大と成長を遂げるには、様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。そのためには、収益性のさらなる向上、特定の商材やクライアントへの偏りの解消といった事業面と、内部管理体制の強化といった組織面の双方の強化を図り、事業展開を行ってまいります。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し 当社グループが事業展開を行う国内インターネット関連市場は、スマートフォンやタブレット端末の普及等によるデバイスの多様化、FacebookやX(旧Twitter)、LINEに代表されるソーシャルメディアの普及等、ビジネス環境の変化は世界規模で進展しており、さらなる市場拡大が期待されております。 このような状況の中、当社グループは、データ拡大及び解析技術を生かして、「LTVマーケティングの進化(深化)」を目指し、①応用可能なデータ、技術基盤確立を推進し、②データ技術を活用し新たなLTVマーケティング領域へと事業拡大を図るとともに、③LTVマーケティングの一気通貫提供を目指してまいります。また、引き続き、新規取引先の獲得、既存取引先との取引規模の拡大にも注力してまいります。 加えて、データ解析プラットフォームである「ハニカム」のデータ拡大を重視するとともに、マーケティングテクノロジー事業においては、Webホスピタリティツールである「Robee」の機能強化を積極的に行い、特に既存顧客との関係維持に着目した施策(リテンションマーケティング)の強化を図ってまいります。また、両事業を掛け合わせることによって、社会に新しい価値を提供し続け、投資と収益のバランスを考慮しつつ、さらなる成長をとげたいと考えております。

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開示資料

出典

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