概要
住友電気工業は、非鉄金属加工と電線・ケーブル製造を祖業とする総合素材メーカーである。自動車ワイヤーハーネスで世界トップクラスのシェアを持ち、光ファイバー、超電導ケーブル、化合物半導体、超硬工具など多岐にわたる製品を手掛ける。2026年3月期の売上高は5兆1,102億円、営業利益4,182億円、従業員約30万2,972人。住友グループの一員として、1897年の創業以来、素材技術を核にグローバルに事業を拡大してきた。
五つの事業セグメントが支える収益構造
住友電気工業は、自動車関連、環境エネルギー、情報通信、エレクトロニクス、産業素材の5セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、自動車関連が2兆9,371億円(全体の57.5%)と最大で、ワイヤーハーネスや防振ゴムが稼ぎ頭である。環境エネルギー関連は1兆1,787億円(23.1%)で、電力ケーブルや受変電設備が中心。情報通信関連は3,266億円(6.4%)と規模は小さいが、営業利益率23.7%と高い収益性を示す。エレクトロニクス関連は4,090億円(8.0%)、産業素材他は3,884億円(7.6%)である。営業利益全体の約43%を自動車関連が占め、次いで環境エネルギー(21.7%)、情報通信(18.5%)の順となる。
自動車関連事業が収益の柱、電動化対応も強化
自動車関連事業は、ワイヤーハーネス、防振ゴム、自動車用ホース、電装部品を主製品とする。ワイヤーハーネスは世界トップクラスのシェアを持ち、完成車工場にジャストインタイムで納入する。電動化に伴い、高電圧ケーブルやバッテリー配線の需要が拡大している。防振ゴムはエンジン振動を吸収し、静粛性に寄与する。同事業の売上高は2026年3月期に2兆9,371億円と前年比7.4%増加したが、営業利益率は6.1%と他のセグメントに比べて低い。グループ会社として住友電装(完全子会社)、住友理工、および在外子会社が生産を担う。また、持分法適用関連会社に住友ゴム工業がある。
情報通信関連事業が急成長、データセンター向け需要を獲得
情報通信関連事業は、光ファイバ・ケーブル、通信用ケーブル、光融着接続機、光・電子デバイス、化合物半導体を扱う。2026年3月期の売上高は3,266億円と前年比46.3%増、営業利益は774億円と約2.9倍に拡大した。これは生成AI市場の拡大を背景に、データセンター向け光配線製品・光ケーブル・光デバイスの需要が急増したためである。営業利益率は23.7%と全セグメント中最高であり、高付加価値製品へのシフトが奏功した。主要な在外連結子会社にスミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープ(米国)がある。同社は光部品の開発・製造を担う。
38以上の国と地域に展開するグローバル体制
住友電気工業は、国内外に多数の連結子会社を持ち、グローバルに事業を展開する。自動車関連では、米国、欧州、アジア、南米に生産拠点を置き、ワイヤーハーネスを現地で供給する。環境エネルギー関連では、英国、インドネシア、中国などに電力ケーブル工場を有する。情報通信関連は米国に光部品拠点を持つ。エレクトロニクス関連では、ベトナム、中国、香港にFPCや電子線照射製品の生産拠点を配置。産業素材関連では、インドネシアにスチールコード工場がある。従業員数は連結で約30万人に達し、その多くは海外子会社で働く。地域別売上高の開示はないが、自動車関連の海外比率が高いと推測される。
業界の中での役割は自動車・社会インフラ・情報通信向けの電線・ケーブル・電子部品の供給大手にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 自動車 関連事業 | 2.9兆円 | 57.4% | 1,797億円 | 6.1% |
| 環境 エネルギー 関連事業 | 1.1兆円 | 22.4% | 906億円 | 7.9% |
| 産業素材 関連事業他 | 3,665億円 | 7.2% | 314億円 | 8.6% |
| エレクトロ ニクス 関連事業 | 3,506億円 | 6.9% | 395億円 | 11.3% |
| 情報通信 関連事業 | 3,150億円 | 6.2% | 774億円 | 24.6% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01自動車関連主力
ワイヤーハーネス、防振ゴム、ホース、電装部品などを自動車メーカーに供給。グループ会社がグローバルに生産・販売。
- ワイヤーハーネス
- 自動車の電気配線を束ねる部品。エンジン・車内・ドアなど車種ごとに設計し、世界の完成車工場に納入。
- 防振ゴム
- エンジンやサスペンションの振動を吸収するゴム部品。静粛性・乗り心地向上に寄与。
- 自動車用ホース
- ブレーキ・パワステ・冷却系などに使われるゴム・樹脂ホース。耐圧・耐熱性が要求される。
- 自動車電装部品
- 各種センサー・ECU・モータなど、車両制御や快適装備に用いられる電子部品。
02環境エネルギー関連主力
電力会社やインフラ事業者向けに送配電用電線・ケーブル、変電設備、空気ばねなどを供給。再生可能エネルギー関連のビーム応用装置も手掛ける。
- 送配電用電線・ケーブル
- 高圧送電線から配電線までの電力ケーブル。架空・地中両方に対応し、電力網の基幹部品。
- 巻線
- モータ・トランスに用いる銅線。細径から太径まで、絶縁被覆付きで供給。
- 空気ばね
- 鉄道車両・産業機械の振動を空気圧で制御するばね。乗り心地と機器保護に貢献。
- 受変電設備・制御システム
- 変電所や工場向けの開閉装置・保護リレー・監視制御システム。
03情報通信関連準主力
通信事業者・データセンター向けに光ファイバ・ケーブル、光デバイス、アクセス系ネットワーク機器を供給。化合物半導体も開発。
- 光ファイバ・ケーブル
- 石英ガラス製の光ファイバ心線と、それを束ねたケーブル。長距離・高速通信の基盤。
- 通信用ケーブル・機器
- メタルケーブル(LANケーブル等)や光伝送装置など、通信インフラ構築に必要な製品群。
- 光融着接続機
- 光ファイバ同士を溶着接続する装置。低損失・高信頼接続を実現し、現場工事に不可欠。
- 光・電子デバイス
- 光データリンク用モジュールや無線通信用デバイス。高速大容量通信を支える。
- 化合物半導体
- GaAs・GaN等を使った高周波・パワー半導体。通信基地局やレーダー向け。
04エレクトロニクス関連副次
電子機器メーカー向けに電子ワイヤー、電子線照射製品、フレキシブルプリント回路、ふっ素樹脂製品などを供給。小型化・高信頼性が求められる。
- 電子ワイヤー
- 電子機器内部配線用の極細電線。耐熱・耐振性に優れ、ハーネス加工にも対応。
- 電子線照射製品
- 電子線を照射して架橋処理した電線・チューブ。耐熱性・耐薬品性が向上。
- フレキシブルプリント回路
- 薄く曲げられるプリント配線板。スマートフォン・カメラ・ディスプレイなどに内蔵。
- ふっ素樹脂製品
- PTFE等のふっ素樹脂を使ったチューブ・シート・ロッド。耐熱・耐薬品・低摩擦特性を活かし半導体・化学プラント向け。
05産業素材関連副次
建設・機械・自動車・工具メーカー向けにPC鋼材、精密ばね用鋼線、スチールコード、超硬工具、ダイヤ・CBN工具、焼結部品などを供給。素材・工具の基盤技術を持つ。
- PC鋼材
- プレストレストコンクリート用の高強度鋼線・鋼より線。橋梁・ビル等のコンクリート構造物に。
- 精密ばね用鋼線
- ばねの材料となる高炭素鋼線。均一な特性と表面品質が要求される。
- スチールコード
- タイヤの補強材として用いられる鋼線コード。強度とゴムとの接着性が重要。
- 超硬工具
- 超硬合金(WC-Co)製の切削工具・耐摩耗工具。金属加工の高能率・高精度化に貢献。
- ダイヤ・CBN工具
- ダイヤモンド・CBN(立方晶窒化ホウ素)を利用した超高硬度工具。難削材の加工に。
製品と技術
自動車の神経網を束ねるワイヤーハーネス
ワイヤーハーネスは、自動車内の電気配線を束ねた部品であり、エンジン、車内、ドアなど場所ごとに形状が異なる。住友電気工業はグローバルな生産ネットワークを持ち、主要な完成車メーカーにジャストインタイムで供給する。得意とするのは、高電圧対応の電気自動車(EV)用ハーネスで、従来の12Vシステムから800Vまで対応可能な製品を開発している。グループ会社の住友電装を中心に、米国、欧州、アジア、南米で現地生産を展開。2026年3月期の自動車関連売上高は2兆9,371億円にのぼり、ワイヤーハーネスがその大部分を占める。電動化の進展に伴い、軽量化・高耐熱化が求められ、同社はアルミ電線やシールド技術で競争力を高めている。
データセンターを支える光ファイバーと光デバイス
情報通信関連事業の核は光ファイバ・ケーブルと光デバイスである。光ファイバは石英ガラス製で、長距離・大容量通信を可能にする。住友電気工業は1974年に製造を開始し、現在ではデータセンター向けの高密度配線用光ケーブルや、低損失の光ファイバ心線を提供する。光デバイスでは、光データリンク用モジュールや、基地局向け無線通信用デバイスを手掛ける。特に生成AIの普及でデータセンター内の光配線需要が急増し、2026年3月期の同事業営業利益は前年比約2.9倍の774億円に拡大した。光融着接続機は現場工事の効率を高める製品で、世界シェアが高い。化合物半導体(GaAs、GaN)は高速通信用パワーアンプとして通信基地局に搭載される。
金属加工の精度を極める超硬工具とダイヤモンド工具
産業素材関連事業の中核は超硬工具とダイヤモンド・CBN工具である。超硬工具は炭化タングステン(WC)とコバルト(Co)の焼結合金で作られ、切削・耐摩耗用途に用いられる。1931年に「イゲタロイ」の名称で製造を開始し、以来自動車部品や航空機部品の加工に使われる。さらに1985年には合成ダイヤモンド単結晶の事業化に成功し、難削材の高能率加工を可能にした。CBN(立方晶窒化ホウ素)工具は鉄系材料の切削に適し、自動車エンジンのシリンダーボーリングなどに採用される。グループ会社の住友電工ハードメタルが製造を担い、国内外の工具メーカーに供給する。2026年3月期の産業素材他セグメントの営業利益は313億円と、前年比52.5%増加した。
環境エネルギーインフラを支える電力ケーブルと変電設備
環境エネルギー関連事業では、送配電用電線・ケーブル、巻線、空気ばね、受変電設備・制御システムを提供する。電力ケーブルは架空送電線から地中配電線まで幅広くカバーし、高圧直流送電(HVDC)用ケーブルも開発している。巻線はモーターやトランスに用いる絶縁銅線で、電動車向け平角巻線の需要が拡大中。日新電機(連結子会社)は受変電設備やビーム応用装置を製造し、電力会社や工場向けに納入する。空気ばねは鉄道車両の乗り心地向上に貢献する。2026年3月期のセグメント売上高は1兆1,787億円、営業利益906億円。再生可能エネルギー導入に伴う送電網増強が需要を後押ししている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
非鉄金属のなかでの位置
非鉄金属大手で安定収益、成長は横ばい
住友電気工業は非鉄金属業界の大手で、売上高は約5兆円と最大級。営業利益率は6.85%から8.18%へ改善傾向にある。同業のJX金属が資源開発で強みを持つ一方、同社は電線・ケーブルや自動車部品など幅広い分野で事業を展開し、安定した収益基盤を構築。ただし、成長率は横ばいで、新規事業の育成が課題。大紀アルミニウム工業所など中堅企業との競争も激化しており、差別化が求められる。
強み
- 売上高5兆円超で非鉄金属業界でトップの規模を誇り、経営基盤が強固。
- 電線、自動車部品、電子材料など多岐にわたり、リスク分散が効いている。
- 営業利益率が回復傾向にあり、経営効率が向上している。
- 長年の実績で信頼され、高品質な製品を提供する。
課題
- 売上高の成長が鈍く、既存事業の成熟により新たな収益源が必要。
- JX金属などが資源分野で押し上げ、差別化が難しい。
- 自動車や建設など景気敏感業界への依存が高く、市況変動の影響を受けやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が住友電気工業
時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6503三菱電機 | 11.1兆円 | 26.6倍 |
| 2 | 6752パナソニック ホールディングス | 10.5兆円 | 52.9倍 |
| 3 | 6594ニデック | 3.0兆円 | 23.6倍 |
| 4 | 5108ブリヂストン | 2.9兆円 | 20.8倍 |
| 5 | 5802住友電気工業 | 1.7兆円 | 18.2倍 |
| 6 | 7309シマノ | 1.7兆円 | 28.9倍 |
| 7 | 5334日本特殊陶業 | 1.6兆円 | 14.0倍 |
| 8 | 5706三井金属 | 1.5兆円 | 16.5倍 |
| 9 | 5803フジクラ | 1.5兆円 | 53.8倍 |
| 10 | 5333NGK | 1.5兆円 | 25.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。
会社の歴史
沿革 53件
銅電線製造から始まった1897年の創業
住友電気工業の起源は、1897年に住友本店が日本製銅株式会社を買収し、大阪市北区安治川上通に住友伸銅場を開設したことに始まる。銅電線の製造を目的とし、すぐに中之島分工場を増設した。1900年には被覆線の製造を開始、1909年には通信用ケーブルの試作に着手。1911年には住友伸銅場から電線製造業を分離し、住友電線製造所を設置する。これによりほぼ全ての電線・ケーブルを製造できる体制が整い、実質的な創立とされる。1920年には住友総本店から独立し、株式会社住友電線製造所として改組、資本金1千万円で発足した。
社名変更と事業多角化の戦前期(1931〜1940年代)
1931年、住友電線製造所は超硬工具「イゲタロイ」の製造を開始し、素材加工分野に進出する。同年、東海電線(現・住友電装)に資本参加し、ワイヤーハーネス事業の足掛かりを得る。1937年には東海護謨工業(現・住友理工)に資本参加し、ゴム製品分野へ拡大。1939年には社名を住友電気工業株式会社と改称し、電線以外の電気機器・素材事業への展開を明確にした。1941年に伊丹製作所を開設、1943年には防振ゴムの製造を開始する。戦時中は軍需向けの生産が中心となったが、戦後もこれらの多角化が生きることになる。
上場と新規事業開拓の戦後復興期(1949〜1960年代)
1949年、住友電気工業は東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場する。同年、ワイヤーハーネス事業に本格進出し、架空送電線工事部門も立ち上げた。戦後復興に伴う電力・通信需要を追い風に、事業を拡大。1953年には太陽電設工業(現・住友電設)に資本参加し、電気工事分野を強化する。1961年に横浜製作所を開設、1962年には電子線照射技術を応用したイラックスチューブの製造を開始、1964年には電子線照射電線へと展開した。1968年には交通管制システムを事業化、1969年にはフレキシブルプリント回路(FPC)の製造を開始し、エレクトロニクス分野に本格参入する。
光ファイバーと化合物半導体で情報通信革命に対応(1970〜1980年代)
1970年、住友電気工業は化合物半導体の製造を開始し、GaAs・GaN系デバイスの基盤技術を確立する。1974年には光ファイバ・ケーブルの製造に着手し、1980年代の光通信時代に備えた。1976年にはナイジェリア大規模通信網工事を受注し、海外プロジェクトの実績を積む。1985年には合成ダイヤモンド単結晶製品を事業化、超硬工具の高付加価値化を進めた。1986年には米国にスミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ インクを設立し、自動車ワイヤーハーネスの現地生産を開始。1994年には米国に光部品子会社スミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープを設立し、情報通信のグローバル展開を加速した。
事業再編と子会社化による選択と集中(1999〜2007年)
1999年、住友電気工業はブレーキ・ABS事業を住友電工ブレーキシステムズへ営業譲渡し、高分子機能製品事業を分社化(住友電工ファインポリマー)。2001年には高圧電力用電線事業を株式会社ジェイ・パワーシステムズに譲渡。2002年にはADSL事業(住友電工ネットワークス)、特殊金属線事業(住友電工スチールワイヤー)、巻線事業(住友電工ウインテック)を会社分割で新設会社に承継。2003年には建設・電販向け電線事業を住電日立ケーブルに営業譲渡し、粉末合金・ダイヤ製品事業を住友電工ハードメタルとして分社化。執行役員制と事業本部制を導入。2006年にドイツのワイヤーハーネスメーカーを買収し欧州拠点を強化、2007年には住友電装を完全子会社化し自動車事業の一体運営を図った。
M&Aと新工場で成長基盤を固めた2010年代以降
2014年、住友電気工業は株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化し、電力ケーブル事業を再統合する。同時に住電日立ケーブル(現・住電HSTケーブル)を連結子会社化し、ケーブル事業の強化を図った。2019年には日立市に茨城製作所を開設し、新たな生産拠点を確保。同2019年には株式会社テクノアソシエを連結子会社化し、エレクトロニクス関連の金属部品・化成品事業を拡大した。2023年には「住友電工グループ2030ビジョン」を掲げ、エネルギー・情報通信・モビリティの3分野に注力する方針を明確化。2026年3月期の売上高は5兆1,102億円に達し、過去最高を更新した。
年表53件を開く
1890年代
- 1897年創業住友本店が日本製銅株式会社を買収し、直営事業として大阪市北区安治川上通に住友伸銅場を開設、銅電線などの製造を開始(創業)
- 1899年M&A大阪製銅株式会社を買収し、住友伸銅場中之島分工場を開設
1900年代
- 1900年被覆線の製造開始
- 1909年通信用ケーブル試作開始
1910年代
- 1911年創業住友伸銅場より電線製造業を分離し、住友電線製造所を置く。ほぼ、あらゆる電線ケーブルの製造能力を持つにいたる(創立)
- 1916年エナメル線の製造開始
- 1916年現在の大阪製作所の地に新工場を建て移転完了
1920年代
- 1920年創業住友総本店から分離独立、株式会社住友電線製造所に改組(設立)(資本金1千万円)
1930年代
- 1931年イゲタロイ(超硬工具)の製造開始
- 1931年東海電線株式会社(現・住友電装株式会社)に資本参加
- 1932年耐酸ニッケル線など特殊金属線の製造開始
- 1937年東海護謨工業株式会社(現・住友理工株式会社)に資本参加
- 1939年社名を住友電気工業株式会社(現社名)と改称
1940年代
- 1941年伊丹市に伊丹製作所を開設
- 1943年防振ゴムの製造開始
- 1946年東京支店(現本社(東京))、名古屋出張所(現中部支社)及び福岡出張所(現九州支店)を開設
- 1948年焼結製品の販売開始
- 1949年上場株式を東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場
- 1949年ワイヤーハーネス事業への進出
- 1949年架空送電線工事部門に進出
1950年代
- 1953年太陽電設工業株式会社(現・住友電設株式会社)に資本参加
1960年代
- 1961年横浜市に横浜製作所を開設
- 1962年電子線照射イラックスチューブの製造開始
- 1962年本社を大阪市此花区より現在地(大阪市中央区)に移転
- 1964年電子線照射電線の製造開始
- 1968年交通管制システムを事業化
- 1969年FPC(フレキシブルプリント回路)の製造開始
1970年代
- 1970年化合物半導体の製造開始
- 1974年光ファイバ・ケーブルの製造開始
- 1975年商号変更営業年度を年1回に変更(毎年4月1日~翌年3月31日)
- 1976年ナイジェリア大規模通信網工事を受注
- 1979年当社初の時価発行増資を実施
1980年代
- 1985年合成ダイヤモンド単結晶製品の事業化
- 1986年創業米国にスミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ インク設立
1990年代
- 1994年創業米国にスミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープ設立
- 1999年住友電工ブレーキシステムズ株式会社にブレーキ・ABS事業を営業譲渡
- 1999年高分子機能製品事業を分社化した住友電工ファインポリマー株式会社が営業開始
2000年代
- 2001年株式会社ジェイ・パワーシステムズに高圧電力用電線事業を営業譲渡
- 2002年ADSL事業等を会社分割して新設した住友電工ネットワークス株式会社が営業開始
- 2002年特殊金属線事業を会社分割して新設した住友電工スチールワイヤー株式会社が営業開始
- 2002年巻線事業を会社分割し、住友電工ウインテック株式会社に承継
- 2003年建設・電販向け電線事業を営業譲渡した住電日立ケーブル株式会社(現・住電HSTケーブル株式会社)が営業開始
- 2003年粉末合金・ダイヤ製品事業を会社分割して新設した住友電工ハードメタル株式会社が営業開始
- 2003年執行役員制導入
- 2003年事業本部制導入
- 2006年M&Aドイツの自動車用ワイヤーハーネスメーカー(現・スミトモ エレクトリック ボードネッツェ エスエー)を買収
- 2007年M&A住友電装株式会社を完全子会社化
- 2007年M&A日新電機株式会社を連結子会社化
- 2009年創業光・電子デバイス事業の組織再編により住友電工デバイス・イノベーション株式会社が発足
2010年代
- 2014年M&A株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化
- 2014年M&A住電日立ケーブル株式会社(現・住電HSTケーブル株式会社)を連結子会社化
- 2019年日立市に茨城製作所を開設
- 2019年M&A株式会社テクノアソシエを連結子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年度まで6兆円
- 営業利益2028年度まで6,000億円
- 税引前ROIC2028年度まで15%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
注力3分野への集中投資
デジタル・AI、エネルギー、モビリティを注力分野とし、それらの融合領域も含めて3か年累計1兆円の設備投資を実行し、GX・DX需要を捉える。
- 02
マルチステークホルダー経営の実践
「五方よし」の考え方に基づき、お客様・従業員・取引先・地域社会・株主への成果還元を定量的目標で示し、持続的成長と企業価値向上を図る。
- 03
3つの資本と3つの推進力の強化
人的資本・知的資本・財務資本の充実と、研究開発・サプライチェーン・モノづくりの推進力強化により、変化に強い組織を構築する。
- 04
グローバル成長と収益性改善
データセンター向け光ケーブル、電力ケーブル、ワイヤーハーネスなど各分野で生産能力増強・コスト低減・新製品開発を進め、グローバルシェア拡大と収益力向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で302,972人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は896万円で、9期前と比べて+10.9%。平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は18.0年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 248,330 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 255,133 | — |
| 2019年3月 | 808 | 41.8 | 16.9 | 272,796 | — |
| 2020年3月 | 803 | 41.9 | 17.2 | 283,910 | — |
| 2021年3月 | 778 | 41.7 | 16.8 | 286,784 | — |
| 2022年3月 | 785 | 43.2 | 16.4 | 281,075 | — |
| 2023年3月 | 779 | 43.1 | 16.9 | 289,191 | — |
| 2024年3月 | 820 | 43.2 | 17.5 | 293,266 | — |
| 2025年3月 | 850 | 43.2 | 17.7 | 288,145 | 111 |
| 2026年3月 | 896 | 43.2 | 18.0 | 302,972 | 138 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- JP住友理工株式会社
- USSUMITOMO ELECTRIC WIRING SYSTEMS, INC.
- JP株式会社アライドマテリアル
- JP株式会社テクノアソシエ
- JP住友電設株式会社
- INSEI TRADING INDIA PRIVATE LIMITED
- GBSUMITOMO ELECTRIC EUROPE LIMITED
- GBSEI INTERCONNECT PRODUCTS (EUROPE) LIMITED
- GBSUMITOMO ELECTRIC FINANCE UK PLC
- JP住友電装株式会社
- USSUMITOMO ELECTRIC U.S.A. HOLDINGS, INC.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達19.9億円ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業ポスト5G情報通信システムの開発新規結晶成長製造技術と、それを用いた高出力GaNデバイスの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-07
- 調達8.4億円多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発ケーブル防護管取付等の工法開発及び新型ケーブル敷設船等の基盤技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-28
- 調達5.4億円多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発直流深海ケーブルの開発(三芯水深500m級)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-28
- 調達3.8億円経済安全保障重要技術育成プログラム/高感度小型多波長赤外線センサ技術の開発高感度小型多波長赤外線センサ開発およびフィールド実証国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-05-15
- 調達2.2億円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築リスクの事前通知による交通事故の未然防止支援の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-12-25
- 調達1.2億円低炭素社会を実現する次世代パワーエレクトロニクスプロジェクト GaNパワーデバイス等の実用化加速技術開発 高効率大容量無線通信を実現する高周波GaN HEMTの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-02
- 調達1.2億円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)東京臨海部実証実験の実施国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-06-10
- 調達7,526万円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)狭域・中域情報の収集・統合・配信に係る研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-10-17
- 調達5,602万円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)自動運転の実現に向けた信号情報提供技術等の高度化に係る研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-07-23
- 調達5,530万円次世代人工知能・ロボット中核技術開発グローバル研究開発分野人工知能を活用した交通信号制御の高度化に関する研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-16
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は5.1兆円、営業利益は4,182億円。前期と比べると増収増益で、売上が+9.2%、利益が+30.4%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5.4兆円 | 5.1兆円 |
| 営業利益 | 4,500億円 | 4,182億円 |
| 純利益 | 3,400億円 | 3,695億円 |
| 1株あたり配当 | ¥39 | ¥39 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1.3兆円、営業利益は971億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+33.8%、営業利益は+413.8%。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1.09 | — | — | 571 |
| 2024年1Q | 0.99 | 189 | 1.9 | 19 |
| 2024年2Q | 1.08 | 484 | 4.5 | 248 |
| 2024年3Q | 1.15 | 810 | 7.0 | 505 |
| 2024年4Q | 1.18 | — | — | 725 |
| 2025年2Q | 2.25 | 1,193 | 5.3 | 758 |
| 2025年4Q | 2.43 | 2,014 | 8.3 | 1,180 |
| 2026年2Q | 2.37 | 1,530 | 6.4 | 979 |
| 2026年4Q | 2.74 | 2,652 | 9.7 | 2,716 |
| 2027年1Q | 1.33 | 971 | 7.3 | 664 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は2.2兆円から5.1兆円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.2%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2.16 | — | 941 | — | 380 |
| 株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化 | |||||
| 2014年3月 | 2.57 | — | 1,454 | — | 667 |
| 2015年3月 | 2.82 | — | 1,606 | — | 1,198 |
| 2016年3月 | 2.93 | — | 1,657 | — | 910 |
| 2017年3月 | 2.81 | — | 1,739 | — | 1,076 |
| 2018年3月 | 3.08 | — | 1,950 | — | 1,203 |
| 株式会社テクノアソシエを連結子会社化 | |||||
| 2019年3月 | 3.18 | — | 1,886 | — | 1,181 |
| 2020年3月 | 3.11 | — | 1,305 | — | 727 |
| 2021年3月 | 2.92 | — | 1,141 | — | 563 |
| 2022年3月 | 3.37 | — | 1,382 | — | 963 |
| 2023年3月 | 4.01 | — | 1,733 | — | 1,127 |
| 2024年3月 | 4.40 | — | 2,153 | — | 1,497 |
| 2025年3月 | 4.68 | 3,207 | 3,095 | 6.9 | 1,938 |
| 2026年3月 | 5.11 | 4,182 | 4,313 | 8.2 | 3,695 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高5.1兆円のうち、営業利益として残るのは4,182億円で8.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3,695億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.8%4.1兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%6,159億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.2%4,182億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが4,252億円、投資CFが−1,749億円で、差し引きのフリーCFは2,503億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は2,359億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,248 | −1,721 | 649 | −473 | 1,765 |
| 2014年3月 | 1,477 | −1,741 | 1 | −264 | 1,601 |
| 2015年3月 | 1,535 | −869 | −640 | 666 | 1,771 |
| 2016年3月 | 2,408 | −1,174 | −1,159 | 1,234 | 1,741 |
| 2017年3月 | 2,092 | −1,948 | −48 | 144 | 1,800 |
| 2018年3月 | 2,396 | −1,743 | −668 | 653 | 1,801 |
| 2019年3月 | 1,777 | −1,846 | −43 | −69 | 1,689 |
| 2020年3月 | 2,646 | −1,780 | −13 | 866 | 2,490 |
| 2021年3月 | 1,697 | −1,634 | −131 | 63 | 2,514 |
| 2022年3月 | 760 | −1,654 | 828 | −894 | 2,555 |
| 2023年3月 | 2,652 | −1,478 | −983 | 1,174 | 2,794 |
| 2024年3月 | 3,935 | −1,238 | −2,923 | 2,697 | 2,683 |
| 2025年3月 | 4,023 | −2,239 | −1,508 | 1,784 | 2,945 |
| 2026年3月 | 4,252 | −1,749 | −3,260 | 2,503 | 2,359 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は4.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.8兆円で、自己資本比率は56.9%(業種中央値53.7%より厚い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2.30 | 1.24 | 1.05 | 46.7 |
| 2014年3月 | 2.55 | 1.38 | 1.17 | 46.6 |
| 2015年3月 | 2.93 | 1.65 | 1.28 | 48.9 |
| 2016年3月 | 2.74 | 1.56 | 1.18 | 49.6 |
| 2017年3月 | 2.91 | 1.63 | 1.28 | 48.7 |
| 2018年3月 | 3.00 | 1.76 | 1.24 | 51.3 |
| 2019年3月 | 3.05 | 1.78 | 1.28 | 50.8 |
| 2020年3月 | 3.10 | 1.77 | 1.33 | 49.0 |
| 2021年3月 | 3.38 | 1.89 | 1.49 | 48.2 |
| 2022年3月 | 3.81 | 2.05 | 1.75 | 46.5 |
| 2023年3月 | 4.01 | 2.11 | 1.90 | 47.3 |
| 2024年3月 | 4.37 | 2.43 | 1.93 | 50.6 |
| 2025年3月 | 4.44 | 2.53 | 1.91 | 51.6 |
| 2026年3月 | 4.82 | 2.83 | 1.99 | 56.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
非鉄金属 32社との比較
同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで32社中10位あたり、逆に低いのは配当利回りで32社中21位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,155.5で、1年前と比べて+117.3%。過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 18.2倍 |
| PER (会社予想) | 19.8倍 |
| PBR | 2.37倍 |
| 配当利回り | 1.81% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1ヶ月で-13.28%と大幅下落。25日線(2274.3円)を下回り、75日線(2691.03円)も大きく割り込んだ。52週高値3712.5円からは約41%下落し、深刻な調整局面。出来高は8月1日に631万株と急増し、売りが膨らんだ。RSIは49.79だが、週足では下落トレンドが明確。200日線(2236.31円)とほぼ同水準で、この水準が下値支持となるかが焦点。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは18.39倍で業界平均22.44倍を下回り割安感がある一方、PBRは2.4倍と平均2.06倍を上回り割高感がある。配当利回り1.79%は平均2.27%を下回り、株主還元はやや控えめ。ROEは14.7%と高く、収益性は良好。業績は増収増益で、今期予想PER20倍と来期にかけて改善が見込まれる。総合的に見て、PBR高めと配当利回りの低さが割安感を打ち消し、ほぼ妥当と判断。割安ではあるが、配当は伸び悩み、成長性は織り込み済み。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 18.2倍 | 22.2倍 |
| PER (予想) | 19.8倍 | — |
| PBR | 2.37倍 | 2.02倍 |
| ROE | 14.7% | 12.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、自動車の電動化が事業機会なのか脅威なのかという点に集約される。強気派は、電動車(EV)で高電圧ワイヤーハーネスや部品の需要が増え、特にハイブリッド車で部品点数の増加が売上を押し上げると指摘。2026年3月期の営業利益は前期比ほぼ倍増の3695億円と急増予想で、素材価格の上昇にも拘わらず高収益を確保する。一方、弱気派は、EV移行に伴う部品構成の変化で既存の内燃機関向け部品が減少するリスクや、銅などの原材料価格変動によるコスト増を懸念。また、2025年3月期の営業利益率は6.85%と、他素材メーカーと比べ低く、収益性改善が課題。
- 電動化で高電圧部品
EVやハイブリッド車で高電圧ワイヤーハーネスの需要が拡大。
- データセンター向け
光ファイバーと光部品がAIブームで需要急成長。
- 業績急改善
2026年3月期の営業利益は前期比約2倍の3695億円予想。
- 営業利益4182億円と前期比975億円増決算発表後影響強
2026年3月期営業利益4182億円、前期3207億円から975億円拡大
- 純利益3695億円と前期比90.7%増決算発表後影響強
純利益は前期1938億円から1757億円増の3695億円
- 営業利益率8.18%へ1.33pt改善決算発表後影響中
営業利益率は6.85%から8.18%へ改善、増収効果
- ROE14.7%と高水準の資本効率継続影響中
ROE14.7%、PBR2.34倍。高収益で更なる株価上昇余地
- EVシフトで部品減
エンジン車部品が減り、EVではワイヤーハーネス単価が下がる。
- 原材料高
銅など素材価格の高騰が利益を圧迫する。
- 低い利益率
売上高営業利益率が6%台で、素材メーカーとして改善余地が大きい。
- 予想PER19.5倍と実績17.99倍の割高継続影響中
予想PER19.5倍は実績PER17.99倍を上回る
- PBR2.34倍とバリュエーション高継続影響中
ROE14.7%でもPBR2.34倍は十分に織り込み済み
- 配当利回り1.83%と低水準継続影響弱
配当利回り1.83%、株主還元は魅力度が低い
- 1年120.5%上昇の反動不定影響弱
1年間で120.52%上昇、高値警戒感と利食い売り
- 自動車向け売上高
- 世界の自動車生産台数と電動化比率が業績を左右する。
- 光ファイバー販売量
- 通信・データセンター需要の伸びを示す指標。
- 銅価格
- 主要原材料であり、コスト変動が利益率に直結する。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり39円で、前期から+58.8%。いまの株価に対する利回りは1.81%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 10 | — | 73.2 |
| 2018年3月 | 12 | 15.0 | 58.5 |
| 2019年3月 | 12 | 4.3 | 52.6 |
| 2020年3月 | 10 | −16.7 | 73.5 |
| 2021年3月 | 8 | −20.0 | 261.2 |
| 2022年3月 | 13 | 56.3 | 74.5 |
| 2023年3月 | 13 | 0.0 | 70.7 |
| 2024年3月 | 19 | 54.0 | 138.9 |
| 2025年3月 | 24 | 26.0 | 62.1 |
| 2026年3月 | 39 | 58.8 | 44.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥39
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ89,771人。区分でいちばん多いのは外国法人で41.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.0%を占め、残る57.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 34.1 | 32.1 | 33.7 | 32.3 | 35.1 | 41.4 |
| 金融機関 | 44.5 | 45.9 | 44.9 | 45.7 | 42.9 | 39.8 |
| 個人・その他 | 13.2 | 13.9 | 13.4 | 13.0 | 13.3 | 12.5 |
| 事業法人 | 4.4 | 4.6 | 3.8 | 3.6 | 3.3 | 3.2 |
| 証券会社 | 3.8 | 3.6 | 4.2 | 5.4 | 5.3 | 3.1 |
| 自己株式 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口) | 15.80 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 8.99 |
| 03 | 日本生命保険相互会社 | 2.65 |
| 04 | 住友生命保険相互会社 | 2.00 |
| 05 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 | 1.98 |
| 06 | GOVERNMENT OF NORWAY | 1.57 |
| 07 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 | 1.41 |
| 08 | 高知信用金庫 | 1.39 |
| 09 | 全国共済農業協同組合連合会 | 1.28 |
| 10 | 住友電気工業社員持株会 | 1.22 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+890%、1株純資産は14期で+160%。直近期のROEは14.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 48 | 1,352 | 3.7 | 24.3 | 152.6 |
| 2014年3月 | 84 | 1,500 | 5.9 | 18.3 | 72.2 |
| 2015年3月 | 151 | 1,804 | 9.1 | 10.4 | 22.5 |
| 2016年3月 | 115 | 1,715 | 6.5 | 11.9 | 124.0 |
| 2017年3月 | 138 | 1,815 | 7.7 | 13.4 | 73.2 |
| 2018年3月 | 154 | 1,974 | 8.1 | 10.5 | 58.5 |
| 2019年3月 | 151 | 1,989 | 7.6 | 9.7 | 52.6 |
| 2020年3月 | 93 | 1,947 | 4.7 | 12.2 | 73.5 |
| 2021年3月 | 72 | 2,089 | 3.6 | 22.9 | 261.2 |
| 2022年3月 | 123 | 2,269 | 5.7 | 11.8 | 74.5 |
| 2023年3月 | 144 | 2,436 | 6.1 | 11.7 | 70.7 |
| 2024年3月 | 192 | 2,831 | 7.3 | 12.2 | 138.9 |
| 2025年3月 | 248 | 2,937 | 8.6 | 9.9 | 62.1 |
| 2026年3月 | 474 | 3,518 | 14.7 | 17.7 | 44.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
19名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額1,569百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 松本正義 | (代表取締役)取締役会長 | 81 | 73,600 |
| 井上治 | (代表取締役)社長 | 74 | 51,210 |
| 羽藤秀雄 | (代表取締役)副社長 | 69 | 19,600 |
| 白山正樹 | 常務取締役 | 64 | 29,800 |
| 宮田康弘 | 常務取締役 | 65 | 12,700 |
| 佐橋稔之 | 常務取締役 | 65 | 11,600 |
| 緒方佳幸 | 常務取締役 | 62 | 13,700 |
| 早味宏 | 常務取締役 | 66 | 2,700 |
| 戸川契 | 常務取締役 | 63 | 7,000 |
| 佐藤廣士 | 取締役 | 80 | 21,900 |
| 土屋裕弘 | 取締役 | 79 | 13,200 |
| 堀場厚 | 取締役 | 78 | 6,300 |
残りの役員7名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 川俣享子 | 取締役 | 61 | 1,200 |
| アスリ・チョルパン | 取締役 | 48 | — |
| 賀須井良有 | 監査役(常勤) | 67 | 41,900 |
| 林昭 | 監査役(常勤) | 68 | 47,100 |
| 上原理子 | 監査役 | 76 | 7,900 |
| 来島達夫 | 監査役 | 71 | 5,500 |
| 森田祐司 | 監査役 | 68 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 11 | 660 | 610 | 1,270 | 115 |
| 社外取締役 | 10 | 198 | — | 198 | 20 |
| 監査役 | 2 | 101 | — | 101 | 51 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
ニュース
AI解説今日の重要ニュースより
「今日の重要ニュース」で住友電気工業を取り上げた解説を、新しい順に並べている。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,747字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,838字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,166字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,696字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 半期報告書半期報告書-第156期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-05
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- 四半期報告書四半期報告書-第153期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-07
- 四半期報告書四半期報告書-第153期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-05
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