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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

住友電気工業

Sumitomo Electric Industries, Ltd.5802 · Prime · 非鉄金属

非鉄金属加工と自動車電装の複合大手。ワイヤーハーネスで世界有数、光ファイバ・送配電ケーブルも強み。

概要

住友電気工業は、非鉄金属加工と電線・ケーブル製造を祖業とする総合素材メーカーである。自動車ワイヤーハーネスで世界トップクラスのシェアを持ち、光ファイバー、超電導ケーブル、化合物半導体、超硬工具など多岐にわたる製品を手掛ける。2026年3月期の売上高は5兆1,102億円、営業利益4,182億円、従業員約30万2,972人。住友グループの一員として、1897年の創業以来、素材技術を核にグローバルに事業を拡大してきた。

五つの事業セグメントが支える収益構造

住友電気工業は、自動車関連、環境エネルギー、情報通信、エレクトロニクス、産業素材の5セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、自動車関連が2兆9,371億円(全体の57.5%)と最大で、ワイヤーハーネスや防振ゴムが稼ぎ頭である。環境エネルギー関連は1兆1,787億円(23.1%)で、電力ケーブルや受変電設備が中心。情報通信関連は3,266億円(6.4%)と規模は小さいが、営業利益率23.7%と高い収益性を示す。エレクトロニクス関連は4,090億円(8.0%)、産業素材他は3,884億円(7.6%)である。営業利益全体の約43%を自動車関連が占め、次いで環境エネルギー(21.7%)、情報通信(18.5%)の順となる。

自動車関連事業が収益の柱、電動化対応も強化

自動車関連事業は、ワイヤーハーネス、防振ゴム、自動車用ホース、電装部品を主製品とする。ワイヤーハーネスは世界トップクラスのシェアを持ち、完成車工場にジャストインタイムで納入する。電動化に伴い、高電圧ケーブルやバッテリー配線の需要が拡大している。防振ゴムはエンジン振動を吸収し、静粛性に寄与する。同事業の売上高は2026年3月期に2兆9,371億円と前年比7.4%増加したが、営業利益率は6.1%と他のセグメントに比べて低い。グループ会社として住友電装(完全子会社)、住友理工、および在外子会社が生産を担う。また、持分法適用関連会社に住友ゴム工業がある。

情報通信関連事業が急成長、データセンター向け需要を獲得

情報通信関連事業は、光ファイバ・ケーブル、通信用ケーブル、光融着接続機、光・電子デバイス、化合物半導体を扱う。2026年3月期の売上高は3,266億円と前年比46.3%増、営業利益は774億円と約2.9倍に拡大した。これは生成AI市場の拡大を背景に、データセンター向け光配線製品・光ケーブル・光デバイスの需要が急増したためである。営業利益率は23.7%と全セグメント中最高であり、高付加価値製品へのシフトが奏功した。主要な在外連結子会社にスミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープ(米国)がある。同社は光部品の開発・製造を担う。

38以上の国と地域に展開するグローバル体制

住友電気工業は、国内外に多数の連結子会社を持ち、グローバルに事業を展開する。自動車関連では、米国、欧州、アジア、南米に生産拠点を置き、ワイヤーハーネスを現地で供給する。環境エネルギー関連では、英国、インドネシア、中国などに電力ケーブル工場を有する。情報通信関連は米国に光部品拠点を持つ。エレクトロニクス関連では、ベトナム、中国、香港にFPCや電子線照射製品の生産拠点を配置。産業素材関連では、インドネシアにスチールコード工場がある。従業員数は連結で約30万人に達し、その多くは海外子会社で働く。地域別売上高の開示はないが、自動車関連の海外比率が高いと推測される。

業界の中での役割は自動車・社会インフラ・情報通信向けの電線・ケーブル・電子部品の供給大手にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5.1兆円
営業利益
4,182億円
営業利益率
8.2%
純利益
3,695億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車 関連事業2.9兆円57.4%1,797億円6.1%
環境 エネルギー 関連事業1.1兆円22.4%906億円7.9%
産業素材 関連事業他3,665億円7.2%314億円8.6%
エレクトロ ニクス 関連事業3,506億円6.9%395億円11.3%
情報通信 関連事業3,150億円6.2%774億円24.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車関連主力

ワイヤーハーネス、防振ゴム、ホース、電装部品などを自動車メーカーに供給。グループ会社がグローバルに生産・販売。

主な製品・サービス4
ワイヤーハーネス
自動車の電気配線を束ねる部品。エンジン・車内・ドアなど車種ごとに設計し、世界の完成車工場に納入。
防振ゴム
エンジンやサスペンションの振動を吸収するゴム部品。静粛性・乗り心地向上に寄与。
自動車用ホース
ブレーキ・パワステ・冷却系などに使われるゴム・樹脂ホース。耐圧・耐熱性が要求される。
自動車電装部品
各種センサー・ECU・モータなど、車両制御や快適装備に用いられる電子部品。

02環境エネルギー関連主力

電力会社やインフラ事業者向けに送配電用電線・ケーブル、変電設備、空気ばねなどを供給。再生可能エネルギー関連のビーム応用装置も手掛ける。

主な製品・サービス4
送配電用電線・ケーブル
高圧送電線から配電線までの電力ケーブル。架空・地中両方に対応し、電力網の基幹部品。
巻線
モータ・トランスに用いる銅線。細径から太径まで、絶縁被覆付きで供給。
空気ばね
鉄道車両・産業機械の振動を空気圧で制御するばね。乗り心地と機器保護に貢献。
受変電設備・制御システム
変電所や工場向けの開閉装置・保護リレー・監視制御システム。

03情報通信関連準主力

通信事業者・データセンター向けに光ファイバ・ケーブル、光デバイス、アクセス系ネットワーク機器を供給。化合物半導体も開発。

主な製品・サービス5
光ファイバ・ケーブル
石英ガラス製の光ファイバ心線と、それを束ねたケーブル。長距離・高速通信の基盤。
通信用ケーブル・機器
メタルケーブル(LANケーブル等)や光伝送装置など、通信インフラ構築に必要な製品群。
光融着接続機
光ファイバ同士を溶着接続する装置。低損失・高信頼接続を実現し、現場工事に不可欠。
光・電子デバイス
光データリンク用モジュールや無線通信用デバイス。高速大容量通信を支える。
化合物半導体
GaAs・GaN等を使った高周波・パワー半導体。通信基地局やレーダー向け。

04エレクトロニクス関連副次

電子機器メーカー向けに電子ワイヤー、電子線照射製品、フレキシブルプリント回路、ふっ素樹脂製品などを供給。小型化・高信頼性が求められる。

主な製品・サービス4
電子ワイヤー
電子機器内部配線用の極細電線。耐熱・耐振性に優れ、ハーネス加工にも対応。
電子線照射製品
電子線を照射して架橋処理した電線・チューブ。耐熱性・耐薬品性が向上。
フレキシブルプリント回路
薄く曲げられるプリント配線板。スマートフォン・カメラ・ディスプレイなどに内蔵。
ふっ素樹脂製品
PTFE等のふっ素樹脂を使ったチューブ・シート・ロッド。耐熱・耐薬品・低摩擦特性を活かし半導体・化学プラント向け。

05産業素材関連副次

建設・機械・自動車・工具メーカー向けにPC鋼材、精密ばね用鋼線、スチールコード、超硬工具、ダイヤ・CBN工具、焼結部品などを供給。素材・工具の基盤技術を持つ。

主な製品・サービス5
PC鋼材
プレストレストコンクリート用の高強度鋼線・鋼より線。橋梁・ビル等のコンクリート構造物に。
精密ばね用鋼線
ばねの材料となる高炭素鋼線。均一な特性と表面品質が要求される。
スチールコード
タイヤの補強材として用いられる鋼線コード。強度とゴムとの接着性が重要。
超硬工具
超硬合金(WC-Co)製の切削工具・耐摩耗工具。金属加工の高能率・高精度化に貢献。
ダイヤ・CBN工具
ダイヤモンド・CBN(立方晶窒化ホウ素)を利用した超高硬度工具。難削材の加工に。

製品と技術

自動車の神経網を束ねるワイヤーハーネス

ワイヤーハーネスは、自動車内の電気配線を束ねた部品であり、エンジン、車内、ドアなど場所ごとに形状が異なる。住友電気工業はグローバルな生産ネットワークを持ち、主要な完成車メーカーにジャストインタイムで供給する。得意とするのは、高電圧対応の電気自動車(EV)用ハーネスで、従来の12Vシステムから800Vまで対応可能な製品を開発している。グループ会社の住友電装を中心に、米国、欧州、アジア、南米で現地生産を展開。2026年3月期の自動車関連売上高は2兆9,371億円にのぼり、ワイヤーハーネスがその大部分を占める。電動化の進展に伴い、軽量化・高耐熱化が求められ、同社はアルミ電線やシールド技術で競争力を高めている。

データセンターを支える光ファイバーと光デバイス

情報通信関連事業の核は光ファイバ・ケーブルと光デバイスである。光ファイバは石英ガラス製で、長距離・大容量通信を可能にする。住友電気工業は1974年に製造を開始し、現在ではデータセンター向けの高密度配線用光ケーブルや、低損失の光ファイバ心線を提供する。光デバイスでは、光データリンク用モジュールや、基地局向け無線通信用デバイスを手掛ける。特に生成AIの普及でデータセンター内の光配線需要が急増し、2026年3月期の同事業営業利益は前年比約2.9倍の774億円に拡大した。光融着接続機は現場工事の効率を高める製品で、世界シェアが高い。化合物半導体(GaAs、GaN)は高速通信用パワーアンプとして通信基地局に搭載される。

金属加工の精度を極める超硬工具とダイヤモンド工具

産業素材関連事業の中核は超硬工具とダイヤモンド・CBN工具である。超硬工具は炭化タングステン(WC)とコバルト(Co)の焼結合金で作られ、切削・耐摩耗用途に用いられる。1931年に「イゲタロイ」の名称で製造を開始し、以来自動車部品や航空機部品の加工に使われる。さらに1985年には合成ダイヤモンド単結晶の事業化に成功し、難削材の高能率加工を可能にした。CBN(立方晶窒化ホウ素)工具は鉄系材料の切削に適し、自動車エンジンのシリンダーボーリングなどに採用される。グループ会社の住友電工ハードメタルが製造を担い、国内外の工具メーカーに供給する。2026年3月期の産業素材他セグメントの営業利益は313億円と、前年比52.5%増加した。

環境エネルギーインフラを支える電力ケーブルと変電設備

環境エネルギー関連事業では、送配電用電線・ケーブル、巻線、空気ばね、受変電設備・制御システムを提供する。電力ケーブルは架空送電線から地中配電線まで幅広くカバーし、高圧直流送電(HVDC)用ケーブルも開発している。巻線はモーターやトランスに用いる絶縁銅線で、電動車向け平角巻線の需要が拡大中。日新電機(連結子会社)は受変電設備やビーム応用装置を製造し、電力会社や工場向けに納入する。空気ばねは鉄道車両の乗り心地向上に貢献する。2026年3月期のセグメント売上高は1兆1,787億円、営業利益906億円。再生可能エネルギー導入に伴う送電網増強が需要を後押ししている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

非鉄金属のなかでの位置

非鉄金属大手で安定収益、成長は横ばい

住友電気工業は非鉄金属業界の大手で、売上高は約5兆円と最大級。営業利益率は6.85%から8.18%へ改善傾向にある。同業のJX金属が資源開発で強みを持つ一方、同社は電線・ケーブルや自動車部品など幅広い分野で事業を展開し、安定した収益基盤を構築。ただし、成長率は横ばいで、新規事業の育成が課題。大紀アルミニウム工業所など中堅企業との競争も激化しており、差別化が求められる。

強み

  • 売上高5兆円超で非鉄金属業界でトップの規模を誇り、経営基盤が強固。
  • 電線、自動車部品、電子材料など多岐にわたり、リスク分散が効いている。
  • 営業利益率が回復傾向にあり、経営効率が向上している。
  • 長年の実績で信頼され、高品質な製品を提供する。

課題

  • 売上高の成長が鈍く、既存事業の成熟により新たな収益源が必要。
  • JX金属などが資源分野で押し上げ、差別化が難しい。
  • 自動車や建設など景気敏感業界への依存が高く、市況変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が住友電気工業

時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16503三菱電機11.1兆円26.6倍
26752パナソニック ホールディングス10.5兆円52.9倍
36594ニデック3.0兆円23.6倍
45108ブリヂストン2.9兆円20.8倍
55802住友電気工業1.7兆円18.2倍
67309シマノ1.7兆円28.9倍
75334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
85706三井金属1.5兆円16.5倍
95803フジクラ1.5兆円53.8倍
105333NGK1.5兆円25.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 53件

銅電線製造から始まった1897年の創業

住友電気工業の起源は、1897年に住友本店が日本製銅株式会社を買収し、大阪市北区安治川上通に住友伸銅場を開設したことに始まる。銅電線の製造を目的とし、すぐに中之島分工場を増設した。1900年には被覆線の製造を開始、1909年には通信用ケーブルの試作に着手。1911年には住友伸銅場から電線製造業を分離し、住友電線製造所を設置する。これによりほぼ全ての電線・ケーブルを製造できる体制が整い、実質的な創立とされる。1920年には住友総本店から独立し、株式会社住友電線製造所として改組、資本金1千万円で発足した。

社名変更と事業多角化の戦前期(1931〜1940年代)

1931年、住友電線製造所は超硬工具「イゲタロイ」の製造を開始し、素材加工分野に進出する。同年、東海電線(現・住友電装)に資本参加し、ワイヤーハーネス事業の足掛かりを得る。1937年には東海護謨工業(現・住友理工)に資本参加し、ゴム製品分野へ拡大。1939年には社名を住友電気工業株式会社と改称し、電線以外の電気機器・素材事業への展開を明確にした。1941年に伊丹製作所を開設、1943年には防振ゴムの製造を開始する。戦時中は軍需向けの生産が中心となったが、戦後もこれらの多角化が生きることになる。

上場と新規事業開拓の戦後復興期(1949〜1960年代)

1949年、住友電気工業は東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場する。同年、ワイヤーハーネス事業に本格進出し、架空送電線工事部門も立ち上げた。戦後復興に伴う電力・通信需要を追い風に、事業を拡大。1953年には太陽電設工業(現・住友電設)に資本参加し、電気工事分野を強化する。1961年に横浜製作所を開設、1962年には電子線照射技術を応用したイラックスチューブの製造を開始、1964年には電子線照射電線へと展開した。1968年には交通管制システムを事業化、1969年にはフレキシブルプリント回路(FPC)の製造を開始し、エレクトロニクス分野に本格参入する。

光ファイバーと化合物半導体で情報通信革命に対応(1970〜1980年代)

1970年、住友電気工業は化合物半導体の製造を開始し、GaAs・GaN系デバイスの基盤技術を確立する。1974年には光ファイバ・ケーブルの製造に着手し、1980年代の光通信時代に備えた。1976年にはナイジェリア大規模通信網工事を受注し、海外プロジェクトの実績を積む。1985年には合成ダイヤモンド単結晶製品を事業化、超硬工具の高付加価値化を進めた。1986年には米国にスミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ インクを設立し、自動車ワイヤーハーネスの現地生産を開始。1994年には米国に光部品子会社スミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープを設立し、情報通信のグローバル展開を加速した。

事業再編と子会社化による選択と集中(1999〜2007年)

1999年、住友電気工業はブレーキ・ABS事業を住友電工ブレーキシステムズへ営業譲渡し、高分子機能製品事業を分社化(住友電工ファインポリマー)。2001年には高圧電力用電線事業を株式会社ジェイ・パワーシステムズに譲渡。2002年にはADSL事業(住友電工ネットワークス)、特殊金属線事業(住友電工スチールワイヤー)、巻線事業(住友電工ウインテック)を会社分割で新設会社に承継。2003年には建設・電販向け電線事業を住電日立ケーブルに営業譲渡し、粉末合金・ダイヤ製品事業を住友電工ハードメタルとして分社化。執行役員制と事業本部制を導入。2006年にドイツのワイヤーハーネスメーカーを買収し欧州拠点を強化、2007年には住友電装を完全子会社化し自動車事業の一体運営を図った。

M&Aと新工場で成長基盤を固めた2010年代以降

2014年、住友電気工業は株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化し、電力ケーブル事業を再統合する。同時に住電日立ケーブル(現・住電HSTケーブル)を連結子会社化し、ケーブル事業の強化を図った。2019年には日立市に茨城製作所を開設し、新たな生産拠点を確保。同2019年には株式会社テクノアソシエを連結子会社化し、エレクトロニクス関連の金属部品・化成品事業を拡大した。2023年には「住友電工グループ2030ビジョン」を掲げ、エネルギー・情報通信・モビリティの3分野に注力する方針を明確化。2026年3月期の売上高は5兆1,102億円に達し、過去最高を更新した。

年表53件を開く

1890年代

  • 1897年創業住友本店が日本製銅株式会社を買収し、直営事業として大阪市北区安治川上通に住友伸銅場を開設、銅電線などの製造を開始(創業)
  • 1899年M&A大阪製銅株式会社を買収し、住友伸銅場中之島分工場を開設

1900年代

  • 1900年被覆線の製造開始
  • 1909年通信用ケーブル試作開始

1910年代

  • 1911年創業住友伸銅場より電線製造業を分離し、住友電線製造所を置く。ほぼ、あらゆる電線ケーブルの製造能力を持つにいたる(創立)
  • 1916年エナメル線の製造開始
  • 1916年現在の大阪製作所の地に新工場を建て移転完了

1920年代

  • 1920年創業住友総本店から分離独立、株式会社住友電線製造所に改組(設立)(資本金1千万円)

1930年代

  • 1931年イゲタロイ(超硬工具)の製造開始
  • 1931年東海電線株式会社(現・住友電装株式会社)に資本参加
  • 1932年耐酸ニッケル線など特殊金属線の製造開始
  • 1937年東海護謨工業株式会社(現・住友理工株式会社)に資本参加
  • 1939年社名を住友電気工業株式会社(現社名)と改称

1940年代

  • 1941年伊丹市に伊丹製作所を開設
  • 1943年防振ゴムの製造開始
  • 1946年東京支店(現本社(東京))、名古屋出張所(現中部支社)及び福岡出張所(現九州支店)を開設
  • 1948年焼結製品の販売開始
  • 1949年上場株式を東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場
  • 1949年ワイヤーハーネス事業への進出
  • 1949年架空送電線工事部門に進出

1950年代

  • 1953年太陽電設工業株式会社(現・住友電設株式会社)に資本参加

1960年代

  • 1961年横浜市に横浜製作所を開設
  • 1962年電子線照射イラックスチューブの製造開始
  • 1962年本社を大阪市此花区より現在地(大阪市中央区)に移転
  • 1964年電子線照射電線の製造開始
  • 1968年交通管制システムを事業化
  • 1969年FPC(フレキシブルプリント回路)の製造開始

1970年代

  • 1970年化合物半導体の製造開始
  • 1974年光ファイバ・ケーブルの製造開始
  • 1975年商号変更営業年度を年1回に変更(毎年4月1日~翌年3月31日)
  • 1976年ナイジェリア大規模通信網工事を受注
  • 1979年当社初の時価発行増資を実施

1980年代

  • 1985年合成ダイヤモンド単結晶製品の事業化
  • 1986年創業米国にスミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ インク設立

1990年代

  • 1994年創業米国にスミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープ設立
  • 1999年住友電工ブレーキシステムズ株式会社にブレーキ・ABS事業を営業譲渡
  • 1999年高分子機能製品事業を分社化した住友電工ファインポリマー株式会社が営業開始

2000年代

  • 2001年株式会社ジェイ・パワーシステムズに高圧電力用電線事業を営業譲渡
  • 2002年ADSL事業等を会社分割して新設した住友電工ネットワークス株式会社が営業開始
  • 2002年特殊金属線事業を会社分割して新設した住友電工スチールワイヤー株式会社が営業開始
  • 2002年巻線事業を会社分割し、住友電工ウインテック株式会社に承継
  • 2003年建設・電販向け電線事業を営業譲渡した住電日立ケーブル株式会社(現・住電HSTケーブル株式会社)が営業開始
  • 2003年粉末合金・ダイヤ製品事業を会社分割して新設した住友電工ハードメタル株式会社が営業開始
  • 2003年執行役員制導入
  • 2003年事業本部制導入
  • 2006年M&Aドイツの自動車用ワイヤーハーネスメーカー(現・スミトモ エレクトリック ボードネッツェ エスエー)を買収
  • 2007年M&A住友電装株式会社を完全子会社化
  • 2007年M&A日新電機株式会社を連結子会社化
  • 2009年創業光・電子デバイス事業の組織再編により住友電工デバイス・イノベーション株式会社が発足

2010年代

  • 2014年M&A株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化
  • 2014年M&A住電日立ケーブル株式会社(現・住電HSTケーブル株式会社)を連結子会社化
  • 2019年日立市に茨城製作所を開設
  • 2019年M&A株式会社テクノアソシエを連結子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年度まで6兆円
  • 営業利益2028年度まで6,000億円
  • 税引前ROIC2028年度まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    注力3分野への集中投資

    デジタル・AI、エネルギー、モビリティを注力分野とし、それらの融合領域も含めて3か年累計1兆円の設備投資を実行し、GX・DX需要を捉える。

  2. 02

    マルチステークホルダー経営の実践

    「五方よし」の考え方に基づき、お客様・従業員・取引先・地域社会・株主への成果還元を定量的目標で示し、持続的成長と企業価値向上を図る。

  3. 03

    3つの資本と3つの推進力の強化

    人的資本・知的資本・財務資本の充実と、研究開発・サプライチェーン・モノづくりの推進力強化により、変化に強い組織を構築する。

  4. 04

    グローバル成長と収益性改善

    データセンター向け光ケーブル、電力ケーブル、ワイヤーハーネスなど各分野で生産能力増強・コスト低減・新製品開発を進め、グローバルシェア拡大と収益力向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で302,972人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は896万円で、9期前と比べて+10.9%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は18.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月248,330
2018年3月255,133
2019年3月80841.816.9272,796
2020年3月80341.917.2283,910
2021年3月77841.716.8286,784
2022年3月78543.216.4281,075
2023年3月77943.116.9289,191
2024年3月82043.217.5293,266
2025年3月85043.217.7288,145111
2026年3月89643.218.0302,972138

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率97.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社及び小牧製作所他 — 愛知県小牧市及び名古屋市中村区他410億円
自動車関連事業
大阪製作所 — 大阪市此花区380億円
環境エネルギー関連事業 等
伊丹製作所 — 兵庫県伊丹市328億円
産業素材関連事業他 等
本社工場他 — 京都市右京区他268億円
環境エネルギ ー関連事業
茨城製作所 — 茨城県日立市263億円
環境エネルギー関連事業 等
横浜製作所 — 横浜市栄区179億円
情報通信関連事業 等
国際子会社 (GLEIF登録 11社)
  • JP住友理工株式会社
  • USSUMITOMO ELECTRIC WIRING SYSTEMS, INC.
  • JP株式会社アライドマテリアル
  • JP株式会社テクノアソシエ
  • JP住友電設株式会社
  • INSEI TRADING INDIA PRIVATE LIMITED
  • GBSUMITOMO ELECTRIC EUROPE LIMITED
  • GBSEI INTERCONNECT PRODUCTS (EUROPE) LIMITED
  • GBSUMITOMO ELECTRIC FINANCE UK PLC
  • JP住友電装株式会社
  • USSUMITOMO ELECTRIC U.S.A. HOLDINGS, INC.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業ポスト5G情報通信システムの開発新規結晶成長製造技術と、それを用いた高出力GaNデバイスの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-07
    19.9億円
  • 調達
    多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発ケーブル防護管取付等の工法開発及び新型ケーブル敷設船等の基盤技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-28
    8.4億円
  • 調達
    多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発直流深海ケーブルの開発(三芯水深500m級)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-28
    5.4億円
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/高感度小型多波長赤外線センサ技術の開発高感度小型多波長赤外線センサ開発およびフィールド実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-05-15
    3.8億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築リスクの事前通知による交通事故の未然防止支援の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-12-25
    2.2億円
  • 調達
    低炭素社会を実現する次世代パワーエレクトロニクスプロジェクト GaNパワーデバイス等の実用化加速技術開発  高効率大容量無線通信を実現する高周波GaN HEMTの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-02
    1.2億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)東京臨海部実証実験の実施
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-06-10
    1.2億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)狭域・中域情報の収集・統合・配信に係る研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-10-17
    7,526万円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)自動運転の実現に向けた信号情報提供技術等の高度化に係る研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-07-23
    5,602万円
  • 調達
    次世代人工知能・ロボット中核技術開発グローバル研究開発分野人工知能を活用した交通信号制御の高度化に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-16
    5,530万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5.1兆円営業利益4,182億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.2%、利益が+30.4%。

売上高
+9.2%
5.1兆円
営業利益
+30.4%
4,182億円
純利益
+90.7%
3,695億円
営業利益率
8.2%
前期比 +1.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5.4兆円5.1兆円
営業利益4,500億円4,182億円
純利益3,400億円3,695億円
1株あたり配当¥39¥39

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1.3兆円、営業利益は971億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+33.8%、営業利益は+413.8%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.09571
2024年1Q0.991891.919
2024年2Q1.084844.5248
2024年3Q1.158107.0505
2024年4Q1.18725
2025年2Q2.251,1935.3758
2025年4Q2.432,0148.31,180
2026年2Q2.371,5306.4979
2026年4Q2.742,6529.72,716
2027年1Q1.339717.3664

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.2兆円から5.1兆円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.2%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2.16941380
株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化
2014年3月2.571,454667
2015年3月2.821,6061,198
2016年3月2.931,657910
2017年3月2.811,7391,076
2018年3月3.081,9501,203
株式会社テクノアソシエを連結子会社化
2019年3月3.181,8861,181
2020年3月3.111,305727
2021年3月2.921,141563
2022年3月3.371,382963
2023年3月4.011,7331,127
2024年3月4.402,1531,497
2025年3月4.683,2073,0956.91,938
2026年3月5.114,1824,3138.23,695

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5.1兆円のうち、営業利益として残るのは4,182億円8.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3,695億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.8%4.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%6,159億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.2%4,182億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.4pt
8.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
7.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.5pt
14.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4,252億円、投資CFが−1,749億円で、差し引きのフリーCFは2,503億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,359億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,248−1,721649−4731,765
2014年3月1,477−1,7411−2641,601
2015年3月1,535−869−6406661,771
2016年3月2,408−1,174−1,1591,2341,741
2017年3月2,092−1,948−481441,800
2018年3月2,396−1,743−6686531,801
2019年3月1,777−1,846−43−691,689
2020年3月2,646−1,780−138662,490
2021年3月1,697−1,634−131632,514
2022年3月760−1,654828−8942,555
2023年3月2,652−1,478−9831,1742,794
2024年3月3,935−1,238−2,9232,6972,683
2025年3月4,023−2,239−1,5081,7842,945
2026年3月4,252−1,749−3,2602,5032,359

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.8兆円で、自己資本比率は56.9%(業種中央値53.7%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月2.301.241.0546.7
2014年3月2.551.381.1746.6
2015年3月2.931.651.2848.9
2016年3月2.741.561.1849.6
2017年3月2.911.631.2848.7
2018年3月3.001.761.2451.3
2019年3月3.051.781.2850.8
2020年3月3.101.771.3349.0
2021年3月3.381.891.4948.2
2022年3月3.812.051.7546.5
2023年3月4.012.111.9047.3
2024年3月4.372.431.9350.6
2025年3月4.442.531.9151.6
2026年3月4.822.831.9956.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,370億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.9兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1.0兆円
在庫として抱えている分
負債合計
2.0兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

非鉄金属 32社との比較

同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE32社中10位あたり、逆に低いのは配当利回り32社中21位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.7%/中央値 8.2%
P25 6.1%P75 15.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.2%/中央値 5.8%
P25 3.8%P75 9.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.9%/中央値 53.7%
P25 41.3%P75 57.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.2%/中央値 9.0%
P25 5.3%P75 17.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.1%
P25 0.8%P75 3.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,155.5で、1年前と比べて+117.3%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥2,155.5-2.4%1ヶ月-0.3%1年+117.3%時価総額1.7兆円
過去52週の値幅
安値¥1,002高値¥3,712.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.2倍
PER (会社予想)19.8倍
PBR2.37倍
配当利回り1.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で-13.28%と大幅下落。25日線(2274.3円)を下回り、75日線(2691.03円)も大きく割り込んだ。52週高値3712.5円からは約41%下落し、深刻な調整局面。出来高は8月1日に631万株と急増し、売りが膨らんだ。RSIは49.79だが、週足では下落トレンドが明確。200日線(2236.31円)とほぼ同水準で、この水準が下値支持となるかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは18.39倍で業界平均22.44倍を下回り割安感がある一方、PBRは2.4倍と平均2.06倍を上回り割高感がある。配当利回り1.79%は平均2.27%を下回り、株主還元はやや控えめ。ROEは14.7%と高く、収益性は良好。業績は増収増益で、今期予想PER20倍と来期にかけて改善が見込まれる。総合的に見て、PBR高めと配当利回りの低さが割安感を打ち消し、ほぼ妥当と判断。割安ではあるが、配当は伸び悩み、成長性は織り込み済み。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.2倍22.2倍
PER (予想)19.8倍
PBR2.37倍2.02倍
ROE14.7%12.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自動車の電動化が事業機会なのか脅威なのかという点に集約される。強気派は、電動車(EV)で高電圧ワイヤーハーネスや部品の需要が増え、特にハイブリッド車で部品点数の増加が売上を押し上げると指摘。2026年3月期の営業利益は前期比ほぼ倍増の3695億円と急増予想で、素材価格の上昇にも拘わらず高収益を確保する。一方、弱気派は、EV移行に伴う部品構成の変化で既存の内燃機関向け部品が減少するリスクや、銅などの原材料価格変動によるコスト増を懸念。また、2025年3月期の営業利益率は6.85%と、他素材メーカーと比べ低く、収益性改善が課題。

プラスに働く材料7
  • 電動化で高電圧部品

    EVやハイブリッド車で高電圧ワイヤーハーネスの需要が拡大。

  • データセンター向け

    光ファイバーと光部品がAIブームで需要急成長。

  • 業績急改善

    2026年3月期の営業利益は前期比約2倍の3695億円予想。

  • 営業利益4182億円と前期比975億円増決算発表後影響

    2026年3月期営業利益4182億円、前期3207億円から975億円拡大

  • 純利益3695億円と前期比90.7%増決算発表後影響

    純利益は前期1938億円から1757億円増の3695億円

  • 営業利益率8.18%へ1.33pt改善決算発表後影響

    営業利益率は6.85%から8.18%へ改善、増収効果

  • ROE14.7%と高水準の資本効率継続影響

    ROE14.7%、PBR2.34倍。高収益で更なる株価上昇余地

マイナスに働く材料7
  • EVシフトで部品減

    エンジン車部品が減り、EVではワイヤーハーネス単価が下がる。

  • 原材料高

    銅など素材価格の高騰が利益を圧迫する。

  • 低い利益率

    売上高営業利益率が6%台で、素材メーカーとして改善余地が大きい。

  • 予想PER19.5倍と実績17.99倍の割高継続影響

    予想PER19.5倍は実績PER17.99倍を上回る

  • PBR2.34倍とバリュエーション高継続影響

    ROE14.7%でもPBR2.34倍は十分に織り込み済み

  • 配当利回り1.83%と低水準継続影響

    配当利回り1.83%、株主還元は魅力度が低い

  • 1年120.5%上昇の反動不定影響

    1年間で120.52%上昇、高値警戒感と利食い売り

次の決算で確かめる点
自動車向け売上高
世界の自動車生産台数と電動化比率が業績を左右する。
光ファイバー販売量
通信・データセンター需要の伸びを示す指標。
銅価格
主要原材料であり、コスト変動が利益率に直結する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり39で、前期から+58.8%いまの株価に対する利回りは1.81%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥39
1株あたり
配当利回り
1.81%
いまの株価に対して
配当性向
44.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1073.2
2018年3月1215.058.5
2019年3月124.352.6
2020年3月10−16.773.5
2021年3月8−20.0261.2
2022年3月1356.374.5
2023年3月130.070.7
2024年3月1954.0138.9
2025年3月2426.062.1
2026年3月3958.844.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥39

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ89,771人。区分でいちばん多いのは外国法人41.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.0%を占め、残る57.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人34.132.133.732.335.141.4
金融機関44.545.944.945.742.939.8
個人・その他13.213.913.413.013.312.5
事業法人4.44.63.83.63.33.2
証券会社3.83.64.25.45.33.1
自己株式1.81.81.81.81.81.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口)15.80
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.99
03日本生命保険相互会社2.65
04住友生命保険相互会社2.00
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5050011.98
06GOVERNMENT OF NORWAY1.57
07JP MORGAN CHASE BANK 3857811.41
08高知信用金庫1.39
09全国共済農業協同組合連合会1.28
10住友電気工業社員持株会1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+890%、1株純資産は14期で+160%。直近期のROEは14.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月481,3523.724.3152.6
2014年3月841,5005.918.372.2
2015年3月1511,8049.110.422.5
2016年3月1151,7156.511.9124.0
2017年3月1381,8157.713.473.2
2018年3月1541,9748.110.558.5
2019年3月1511,9897.69.752.6
2020年3月931,9474.712.273.5
2021年3月722,0893.622.9261.2
2022年3月1232,2695.711.874.5
2023年3月1442,4366.111.770.7
2024年3月1922,8317.312.2138.9
2025年3月2482,9378.69.962.1
2026年3月4743,51814.717.744.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額1,569百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松本正義(代表取締役)取締役会長8173,600
井上治(代表取締役)社長7451,210
羽藤秀雄(代表取締役)副社長6919,600
白山正樹常務取締役6429,800
宮田康弘常務取締役6512,700
佐橋稔之常務取締役6511,600
緒方佳幸常務取締役6213,700
早味宏常務取締役662,700
戸川契常務取締役637,000
佐藤廣士取締役8021,900
土屋裕弘取締役7913,200
堀場厚取締役786,300
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
川俣享子取締役611,200
アスリ・チョルパン取締役48
賀須井良有監査役(常勤)6741,900
林昭監査役(常勤)6847,100
上原理子監査役767,900
来島達夫監査役715,500
森田祐司監査役68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)116606101,270115
社外取締役1019819820
監査役210110151

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で住友電気工業を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,747字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)においては、環境エネルギー関連事業、情報通信関連事業、自動車関連事業、エレクトロニクス関連事業、産業素材関連事業他の5部門にわたって、製品の開発、製造、販売、サービス等の事業活動を展開しております。 各事業における、当社及び当社の関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 区分   主要製品   主要な関係会社 環境 エネルギー 関連事業   導電製品、送配電用電線・ ケーブル・機器、巻線、 空気ばね、受変電設備・制御システムなどの電力機器、 ビーム・真空応用装置、 電気・電力工事及びエンジニアリング、金属多孔体、 電子部品金属材料   当社 [国内連結子会社] 日新電機㈱、住友電工ウインテック㈱、住電HSTケーブル㈱ [在外連結子会社] スミトモ エレクトリック ユーケー パワー ケーブルズ リミテッド、 フィノレックス ジェイ・パワー システムズ リミテッド、 ピーティー カリヤ スミデン インドネシア、 ピーティー スミトモ エレクトリック ウインテック インドネシア、 ピーティー スミ インド カベル ティービーケー、 エスイーアイ タイ エレクトリック コンダクター カンパニー リミテッド、 スミトモ エレクトリック ウインテック マレーシア スンディリアン・ブルハド、 住友電工運泰克機電線(常州)有限公司 情報通信 関連事業   光ファイバ・ケーブル、 通信用ケーブル・機器、 光融着接続機、 光データリンク・無線通信用デバイスなどの光・電子デバイス製品、化合物半導体、 アクセス系ネットワーク機器(GE-PON・セットトップボックス・CATV関連製品等)   当社 [国内連結子会社] 住友電工デバイス・イノベーション㈱ [在外連結子会社] スミトモ エレクトリック ライトウェーブ コープ 自動車 関連事業   ワイヤーハーネス、 防振ゴム・自動車用ホース、 自動車電装部品、交通制御などのネットワーク・システム製品   当社 [国内連結子会社] 住友電装㈱、住友理工㈱、住電装プラテック㈱、住友理工ホーステックス㈱ [在外連結子会社] スミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ インク、 エス リコウ デ ケレタロ エスエーピーアイ デ シーブイ、 エス リコウ オートモーティブ ホース テカロン ブラジル エスエー、 スミデンソー ド ブラジル インダストリアス エレトリカス リミターダ、 スミトモ エレクトリック ワイヤリング システムズ (ヨーロッパ) リミテッド、 スミトモ エレクトリック ボードネッツェ エスエー、 ソウズ カビンド エスピーエー、 スミデンソー ベトナム カンパニー リミテッド、 スミ フィリピンズ ワイヤリング システムズ コーポレーション、 スミ ノース フィリピンズ ワイヤリング システムズ コーポレーション、 蘇州住電装有限公司、 福州住電装有限公司、 住理工汽車部件(嘉興)有限公司、 住理工コウ管(合肥)有限公司、 恵州住潤電装有限公司 [国内持分法適用関連会社] 住友ゴム工業㈱ エレクトロニクス 関連事業   電子ワイヤー、 電子線照射製品、 フレキシブルプリント回路、 ふっ素樹脂製品、鋲螺、 金属部品、化成品   当社 [国内連結子会社] ㈱テクノアソシエ [在外連結子会社] ジャッド ワイヤー インク、 エスイーアイ エレクトロニック コンポーネンツ (ベトナム) リミテッド、 住友電工(蘇州)電子線製品有限公司、 住友電工電子配件(深セン)有限公司、 スミトモ エレクトリック インターコネクト プロダクツ (ホンコン) リミテッド 産業素材 関連事業他   PC鋼材、精密ばね用鋼線、 スチールコード、超硬工具、 ダイヤ・CBN工具、 レーザ用光学部品、 焼結部品、半導体放熱基板   当社 [国内連結子会社] 住友電工ハードメタル㈱、栃木住友電工㈱、北海道住電精密㈱、住友電工焼結合金㈱ [在外連結子会社] ピーティー スミデン セラシ ワイヤー プロダクツ 主要な関係会社を事業系統図に示すと以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,838字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、連綿と引き継がれる「住友事業精神」と「住友電工グループ経営理念」のもと、公正な事業活動を通して社会に貢献していくことを不変の基本方針としています。 この基本方針を堅持し、「公益を重視し、ステークホルダーの皆様との共栄を図る」という「五方よし」*(マルチステークホルダーキャピタリズム)の考え方に基づいて、ステークホルダーとの適切な協働を通じ、適正な コーポレートガバナンスに基づく経営の透明性・公正性を確保し、その充実に取り組むことにより、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上とともに、これらのゴーイングコンサーンとしての成果については、ステークホルダーの皆様への着実な還元を図ることとしています。 * 「五方よし」:当社経営における「還元・配分」についての基本的な考え方を表現したもの(Goho Yoshi)。 [住友事業精神] 住友の事業は、今から約400年前、銅と銀を吹き分ける「南蛮吹き」と呼ばれる技術による銅精錬事業に遡り、その後別子銅山における鉱山業を中心に発展を遂げてきました。こうした事業の隆盛を支えてきた精神的基盤が「住友事業精神」であり、住友家初代・住友政友が後生に遺した商いの心得『文殊院旨意書』を礎とし、住友の先人により何代にもわたって深化・発展を遂げてきたものです。その要諦は、1891年に改訂された住友家法の中で「営業の要旨」として端的に示されています。 営業の要旨  ※ここでは、住友合資会社社則(1928年制定)より抜粋しました。 第一条  我が住友の営業は、信用を重んじ確実を旨とし、以てその鞏固隆盛を期すべし 第二条  我が住友の営業は、時勢の変遷、理財の得失を計り、弛張興廃することあるべしと雖も、 苟も浮利に趨り、軽進すべからず この他にも、『技術の重視』、『人材の尊重』、『企画の遠大性』、『自利利他、公私一如』といった精神が今に至るまで脈々と受け継がれています。 [住友電工グループ経営理念]  ※創業100周年を機に明文化(1997年6月) 住友電工グループは、 ・顧客の要望に応え、最も優れた製品・サービスを提供します。 ・技術を創造し、変革を生み出し、絶えざる成長に努めます。 ・社会的責任を自覚し、よりよい社会、環境づくりに貢献します。 ・高い企業倫理を保持し、常に信頼される会社を目指します。 ・自己実現を可能にする、生き生きとした企業風土を育みます。 (2) 経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 <住友電工グループ2030ビジョン> 当社グループは、様々な社会変革が起こりつつある中で当社グループの目指す姿を示すため、2030年を節目とする長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」を策定し、2022年5月に公表いたしました。ステークホルダーの皆様のご理解のもと、当社グループが一体となり企業価値向上に取り組み、「Glorious Excellent Company*」の企業像実現を目指してまいります。 * Glorious Excellent Company:”Glorious”は「住友事業精神」と「住友電工グループ経営理念」という精神的基盤を具現化したあるべき姿、”Excellent”は具体的・定量的な事業目標達成の意を込めています。 住友電工グループ「2030ビジョン」 グリーンな地球と安心・快適な暮らし - その実現へ技術で挑戦し続けます - Connect with Innovation 1.経営方針 「住友事業精神」と「住友電工グループ経営理念」を堅持し、「事業を通じて公益に資する」という経営哲学のもと、常に公益を重視し、ステークホルダーの皆様との共栄を図っていくことを基本思想としています。そして、この基本思想のもと、これからも「トップテクノロジー」を追求し、グループの総合力とイノベーションにより、世界のインフラ・産業の発展を支えていきたいと考え、当社グループの存在価値(パーパス)を次のように定義しました。 住友電工グループの存在価値(パーパス) トップテクノロジーを追求し、つなぐ・ささえる技術をイノベーションで進化させ、 グループの総合力により、より良い社会の実現に貢献していく 今後も様々なリスクに的確に対応しながら、世界で活躍する当社グループ30万人(2026年3月末現在)の従業員による新たな価値の創造を通じ、グローバル市場の多様なニーズに応え、永続的な企業価値向上に取り組んでいきたいと考えています。 2.2030年の社会像と事業領域 当社グループは「安心」「快適」な社会への貢献に加え、「グリーン」な環境社会の実現に、グループの総力を挙げて取り組みます。そして、この目指す社会像の実現に向けて、これからも幅広く「インフラや産業を支える製品・サービス」を提供します。 3.事業の方向性 「エネルギー」「情報通信」「モビリティ」を3つの注力分野と位置づけ、取り組んでいきます。 また、これらの注力3分野を支える高機能製品の提供や、グリーン化に向けた様々な取組みを展開します。 4.経営基盤と目標 ビジョンの実現に向けて、「的確・迅速・柔軟」に変化に対応できる強い組織づくりを進めるため、3つのグループ共有資本(人的資本・知的資本・財務資本)の充実を図るとともに、3つの推進力(研究開発・サプライチェーン・モノづくり)の強化に取り組み、中長期的な企業価値向上を目指します。 なお、「住友電工グループ2030ビジョン」の詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。(https://sumitomoelectric.com/jp/sites/japan/files/2022-05/download_documents/2030vision.pdf) <中期経営計画2028> 上記の「2030ビジョン」を踏まえ、2026年度から2028年度の3か年の実行計画として「中期経営計画2028」を策定し、2026年5月に公表しました。 「中期経営計画2028」においては、「デジタル・AI」「エネルギー」「モビリティ」を「注力3分野」として位置づけ、それらの「融合領域」も含め、3か年累計で設備投資に1兆円を投じるなどして、技術力に根ざした当社グループの総合力を発揮してグローバルな変化に的確に対応し、GX(グリーントランスフォーメーション)・DX*の需要をとらえて取り組んでまいります。 目標年度の2028年度には「売上高6兆円」として2025年度実績から約1兆円の増収とともに、「営業利益:6,000億円」として2025年度実績から約5割の増益を実現し、当社グループのさらなる成長と同時に「税引前ROIC*:15%以上」を目指して資産効率の一層の向上を図ってまいります。 * DX :デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、デジタル技術を活用し、組織文化などを変革していく取組みを指すもの。 * ROIC:Return on Invested Capital(投下資産利益率)の略。 1.全体構想 「住友事業精神」「住友電工グループ経営理念」を経営のベースとして、「3つの資本」・「3つの推進力」からなる事業基盤をさらに強化するとともに、「注力3分野」及びそれらの「融合領域」を中心に事業を展開してまいります。 全体構想図 2.事業戦略(「注力3分野」におけるメイントピック) (1) 「デジタル・AI」分野 高度デジタルインフラをささえる幅広い高性能製品の投入で、北米ハイパーデータセンタ市場向けシェア向上を目指す。 (2) 「エネルギー」分野 グローバルにケーブル製造・施工能力を増強し、“現地の企業”として受注の拡大を図る。 (3) 「モビリティ」分野 ワイヤーハーネス世界シェアトップクラスの強みを活かし、グループ総合力で“グローバル・モビリ ティ・サプライヤー”へ。 3.数値目標(単位:億円) 4.「五方よし」(マルチステークホルダーキャピタリズム) 「五方よし」は、「住友事業精神」「住友電工グループ経営理念」に基づいて、これまでも当社グループの経営において実践されてきた考え方です。 マルチステークホルダー、すなわち、「お客様」「従業員」「お取引先」「地域社会」「株主・投資家」の皆様との共栄を図り、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 「中期経営計画2028」において、マルチステークホルダーの皆様に対し成果を分配していく上での具体的かつ定量的な以下の目標を掲げ、その実践に取り組んでまいります。 なお、「中期経営計画2028」の詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。 (https://sumitomoelectric.com/jp/sites/japan/files/2026-05/download_documents/28m.pdf) (3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の世界経済は、中東情勢の緊迫化により、物流・サプライチェーンの混乱、原油価格高騰に伴う原材料・エネルギー価格の上昇が見込まれるほか、米国の通商政策見直しや中国経済の減速なども憂慮材料であり、当社グ ループを取り巻く事業環境は予断を許さない状況が続くものと予想されます。 このような情勢のもと、当社グループは、ありたい将来像「Glorious Excellent Company」の実現を目指して、長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」で掲げている「グリーンな地球と安心・快適な暮らし」の実現に向けて、グループが一体となり企業価値向上に取り組み、その成果をステークホルダーの皆様、すなわち、「お客様」「従業員」「お取引先」「地域社会」「株主・投資家」に着実に還元・配分していくというマルチステークホルダーキャピタリズム(「五方よし」)に基づく経営を実践してまいります。 具体的には、長期ビジョンの実現に向けた第二ステップとして2026年度からスタートする「中期経営計画2028」を策定し、「デジタル・AI」「エネルギー」「モビリティ」の注力3分野及びそれらの融合領域において、グループの総合力を発揮し、グローバルな事業環境動向に的確に対応し、グリーン・デジタル関連需要をとらえることで、2028年度に売上高6兆円、営業利益6,000億円、税引前ROIC15%以上の達成を目指すことを掲げ、各事業においては次の施策を進めてまいります。 環境エネルギー関連事業では、電力ケーブルにおいては、国内の設備更新需要等の捕捉に加え、脱炭素化に貢献する国家・地域間連系線や再生可能エネルギー関連の受注に努めるとともに、欧州での新拠点立上げ、コスト低減、品質向上、新製品開発、プロジェクトマネジメント強化にも注力してまいります。電動車向けのモーター用平角巻線においては、コスト低減による収益力の向上と、電動車の高電圧化に対応する次世代品の開発を進めてまいります。また、日新電機㈱との一層のシナジー創出に取り組むとともに、受変電設備においては国内の設備更新需要の確実な捕捉、生産能力増強、環境配慮製品の開発・提案強化に、イオン注入装置や電子線照射装置においては国内外での拡販に取り組んでまいります。 情報通信関連事業では、生成AIの急速な普及によるデータセンター関連市場の一層の拡大が期待されるなか、この需要を確実に捕捉すべく、光ケーブル、光コネクタ等光配線製品、光デバイス、インジウムリン(InP)基板などの生産能力増強、データ伝送の更なる高速化、低遅延化、及び、低消費電力化を実現する新製品の開発に注力し、事業拡大に努めてまいります。また、海底光ケーブル用の極低損失光ファイバ、世界で初めて量産に成功したマルチコアファイバ、高効率な無線通信用デバイス、新方式採用が進むアクセス系ネットワーク機器など、低消費電力等の環境性能を含めた高機能製品の開発・拡販を継続・加速するとともに、徹底したコスト削減による収益性の改善に努めてまいります。 自動車関連事業では、モビリティの「つなげる」パートナーとして「つながる」ビジネスの拡大を目指し、一層のコスト低減と資産効率化の徹底、軽量化ニーズに対応したアルミハーネスのさらなる拡販、生産自動化やコスト低減に繋がる新設計・新工法の拡充など従来ハーネスの進化に取り組んでまいります。また、グループ内連携、顧客との協業やパートナー関係の深化により、電動車向けの高電圧ハーネス、高速通信用のコネクタなど今後も拡大が見込まれるCASE*市場をとらえた新製品創出・拡販にも努めてまいります。そして、2026年2月に完全子会社化した住友理工㈱とのさらなるシナジー創出に取り組むとともに、自動車用防振ゴム及びホースなどの分野において、既存事業の収益力強化を図り、今後の事業成長に向けては、次世代モビリティ向けの新製品開発に重点をおいて取り組んでまいります。 * CASE:自動車業界のトレンドを表す言葉で、Connected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとったもの。 エレクトロニクス関連事業では、微細回路形成技術を活かしたFPC製品やCASE対応製品、高周波化に対応した新製品の開発を加速するとともに、徹底したコスト低減を進めてまいります。照射架橋技術を活用した耐熱・高機能電線、熱収縮チューブに加えて、多孔質分離膜製品においても、多様な客先ニーズを捕捉して事業の拡大を図ってまいります。また、㈱テクノアソシエとの連携強化にも取り組んでまいります。 産業素材関連事業では、超硬製品においては、グローバルな営業力の強化により、主力の自動車分野に加えて、建設機械、農業機械、エレクトロニクス分野等での需要を確実に捕捉するとともに、電動車、航空機、半導体、再生可能エネルギー関連などの新規開拓も進め、市場シェアの拡大に努めてまいります。また、タングステン原料の安定調達に向けたリサイクル能力増強にも取り組んでまいります。焼結製品は、電動車や非車載向けの新製品開発・拡販とコスト競争力の一段の強化を図ってまいります。PC鋼材やばね用鋼線は、グローバルな製造販売体制の強化と新製品開発による収益力の向上に取り組んでまいります。 研究開発では、多様な技術創出の「要」となる研究開発の活性化・スピードアップを目指し、DXを活用した材料開発やプロセス開発の高度化・効率化、オープンイノベーション、社外連携に取り組んでまいります。具体的には、現行事業の技術進化として、事業部門・営業部門との密な連携強化を通じた顧客とのパートナーシップ関係を活かし、中期経営計画で掲げた3つの注力分野において、「デジタル・AI」では情報伝送の高速大容量・小型省電力化、「エネルギー」では高効率な長距離送電網と大容量・低損失の送電系統実現、「モビリティ」ではワイヤーハーネスの高機能化などに取り組んでまいります。また、新たな事業領域への挑戦として、脱炭素関連技術、サーキュラーエコノミー関連技術、量子・半導体・ロボティクス関連技術などのテーマにも取り組んでまいります。 最後に、法令遵守や企業倫理の維持は、当社経営の根幹をなすものであり、企業として存続・発展するための絶対的な基盤と考えております。今後とも、住友事業精神の「萬事入精(ばんじにっせい)」「信用確実」「不趨浮利(ふすうふり)」*という理念のもと、社会から信頼される公正な企業活動の実践に真摯に取り組んでまいります。また、住友事業精神と住友電工グループ経営理念のもと、サステナビリティを巡る課題である、気候変動などの地球環境問題への配慮、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適正な取引、自然災害等の危機管理を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。 * 萬事入精:まず一人の人間として、何事にも誠心誠意を尽くすべきとの考え。 信用確実:何よりも信用を重んじること。 不趨浮利:常に公共の利益との一致を求め、一時的な目先の利益、不当な利益の追求を厳に戒めること。
事業等のリスク10,166字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (リスクマネジメントの目的・体制・活動) 当社グループでは、事業活動の遂行や経営上の目標・戦略の達成に対して、阻害要因や悪影響の可能性のある要因をリスクとして把握・分析・評価し、リスクの軽減・最小化を図っております。 当社グループでは、役付取締役及び役付執行役員で構成されるリスク管理委員会においてリスクマネジメント体制、方針の策定、危機発生時の対策本部設置を含むリスクマネジメント活動全般を統括しており、情報収集及び展開、リスク管理教育の企画・実施などは、リスク管理実務委員会において行っております。また所管のリスクマネジメントを推進するため、リスク管理委員会の承認を得て社長もしくは当該部門担当の役付役員を長とする各種委員会を設置しております。さらにリスクが顕在化した場合は、当該部門が適宜リスク管理委員会に報告し、必要に応じた指示を受けております。加えて取締役会規則に従い、取締役会に報告しております。 当社グループでは、各部門及び関係会社ごとに毎年度「リスクの棚卸し」を実施しており、様々なリスクが発生した場合の影響度、発生頻度などの評点化を行い、総合的に評価したうえで、優先的に取り組むべき「重要リスク」を抽出し、対策を検討・実施しております。 この活動は、リスク管理委員会が、リスク管理規程に従い統括しており、リスクの棚卸しの中で全社共通的に重要と考えられるリスクについてはコンプライアンス・リスク管理室より本委員会へ報告され、メンバー間で認識の共有化と対策の検討が行われるとともに、監査役、内部監査部門及び各リスクを所管する各コーポレートスタッフ部門とも連携しながらリスクをモニタリングする体制を敷いております。 グループ横断的な主要リスクについては、各リスクを所管するコーポレートスタッフ部門や当該部門担当の取締役等が主催する委員会がグループ内に展開する対応策や事故事例・防止策に従い、各部門が所管事業の遂行に伴うリスクを再評価のうえリスクマネジメントを行っております。また、当該部門が部門に固有のリスクについても、適宜 コーポレートスタッフ部門や外部専門家の支援を受けながらリスクの軽減等を行っております。 このようなリスクマネジメント体制のもと、また、幅広い分野にわたってグローバルに展開する当社の事業活動も考慮のうえ、当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクを以下のとおり記載しております。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載以外のリスクも存在し、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (政治経済情勢・需要変動・法律・規制の変更等に係るリスク) 当社グループは、環境エネルギー関連、情報通信関連、自動車関連、エレクトロニクス関連及び産業素材関連他の各需要分野にわたって事業を展開しております。また、地域的には、日本の他、米州、アジア、欧州、中東、北アフリカ等に進出しております。これまで、当社では事業継続の観点から、生産拠点の一国集中を避けて複数拠点の分散を行うことでリスクの軽減を図ってきたため、当社グループの経営成績、財政状態ならびにキャッシュ・フローは、特定の地域・取引先・製品・技術等に過度に依存する状況にはありませんが、各分野や各地域に特有の需要変動や、技術革新に起因する製品ライフサイクル短期化、また、国内外の政治情勢の影響を受けることがあります。海外におけるテロ・暴動・紛争等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行うとともに、有事の際には現地拠点の安全確認、現地情報の社内展開を行っております。さらに、欧米、中国、東南アジアに地域コーポレート会社を設置し、必要に応じて弁護士やコンサルタント等の専門家と契約するなどしてコーポレート機能を強化して、リスク管理の側面からも各地域における関係会社の支援をしております。 なお、当社グループ製品の多くは、最終消費財の部品や社会インフラ用の素材・システムなどであるため、景気循環の影響を受けることはもとより、顧客の購買政策の変化や設備投資に対する政策的判断、競合会社との価格競争激化などの影響を受けることがあります。 また、各市場において、以下のように完全には回避することの困難なリスクが存在しており、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・地政学的な環境の変化、輸出入規制や関税率の引き上げ等により、売上が減少、もしくは原価率が悪化するリスク ・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更等により税金コストが上昇するリスク ・外貨規制、ハイパーインフレーション、テロ、感染症等により投資資金の回収が不可能となるリスク (コンプライアンス全般に係るリスク) 当社グループは、グローバルに事業を遂行するにあたり、国内外の各種法令の適用を受けております。これらの法令違反行為や企業倫理に悖る行為を行うことにより、法令に基づく処罰、訴訟の提起及び信用・評判の失墜など当社グループの経営に重大な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、コンプライアンスは、経営の根幹をなすものであり、存続・発展していくための絶対的な基盤であるとして、「住友事業精神」の「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」という理念に基づき、社会から信頼される公正な企業活動の実践に取り組んでおります。具体的には、社長が委員長を務めるコンプライアンス委員会の下、コンプライアンス・リスク管理室が世界各拠点の法務部門等と連携しながら、当社グループにおける各コンプライアンス活動全体の調整・確認を行うとともに、コンプライアンスの基本姿勢を示す行動規範の制定、コンプライアンスの意識・理解を高める教育の実施、及び内部通報制度の周知・積極的な利用の呼びかけなどを通じて、法令違反行為及び企業倫理に悖る行為の発生可能性を低減するよう努めております。 特に競争法違反及び贈収賄に係るリスクは、欧米を含む厳しい各国法令が適用され、違反時のリスクが高いと考えられます。違反時には、当局への罰金の支払い、役職員個人への刑罰、株主代表訴訟、顧客との取引停止及び信用・評判の失墜など当社グループの経営に重大な影響を与える可能性があります。関連規程の制定、対面研修・Eラーニングの実施、各部・各社におけるこれらのコンプライアンスを担う責任者の設置、ならびに内部通報制度の周知・積極的な利用の呼びかけなどの対応策を実施することにより、運用面でも違反行為の発生可能性を低減するように努めております。 (人権に係るリスク) 当社グループは、基本精神である「住友事業精神」と「住友電工グループ経営理念」に基づく高い企業倫理の下、人権尊重の取り組みを推進しております。 具体的には、コンプライアンスの基本姿勢を規定した「住友電工グループ行動規範」にて、人権の尊重、差別・ハラスメントの禁止等を定め、社内教育を当社グループで実施しております。また、様々なステークホルダーのニーズに応え、国際基準に則った人権尊重の取り組みを推進していくことを明確に示すため、「住友電工グループ人権方針」を制定し、当社グループの事業活動における人権への影響を特定し、対応していくため人権デューデリジェンスを実施しております。 さらに、当社グループのサプライチェーンにおいても「住友電工グループサプライヤー行動規範」に基づく実態調査や働きかけ等を通じ、人権尊重の取り組みを推進しております。 上記のとおり、当社グループは、人権尊重を事業活動の大前提と認識し、グループ全体で取り組みを推進しておりますが、事業活動において人権問題が発生した場合、ステークホルダーからの信用失墜等により当社グループの経営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (気候変動のリスク) 当社グループでは「住友電工グループ経営理念」に基づき、地球的視野に立った、環境保全への取り組みを経営の最重要課題として位置付け、「環境方針」を制定しております。本方針のもと、これまでも省エネルギーや再生可能エネルギーの導入など、温室効果ガス排出の削減に取り組んでおりますが、さらなる排出削減を目指し、2050年までにカーボンニュートラル達成を目標に、削減目標に関してSBTi認定を取得し、グループ全体で取り組んでおります。 また、当社グループはグローバルに事業を展開していることから、各国・各地域において、気候変動が一因とされる集中豪雨や大型台風の被害を受ける可能性が高まっておりますが、下記の「自然災害や感染症に関するリスク」に記載する対応策を実施し、リスクに対処しております。 世界的に地球環境保全への取り組みが強化される中、欧州では国境炭素税や電池規則へのLCA(ライフサイクルアセスメント)などが導入されており、顧客から当社グループの製品のカーボンフットプリント(CFP)削減を求められるケースも生じております。これらへの対応不備や遅れは、機会損失となり得ます。加えて、温室効果ガス排出削減に向け、これまで以上に太陽光発電施設等の導入やグリーン電力の購入が必要となる可能性や、炭素税増税によるエネルギー調達コストの上昇などにより、業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらリスクに対しては、経営層を中心とするGX推進委員会が当社グループ全体の環境保全活動を企画・統括し、地球環境推進責任者会議が具体的活動の推進とともに、行政・顧客を含む社会動向の把握と活動への落とし込み、事業部門及び関係者の環境保全への取り組みに対する監査及び指導を通じて、リスク低減に取り組んでおります。 (自然災害や感染症に関するリスク) 当社グループは、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった巨大地震、又は集中豪雨、大型台風等により被害を受けた経験や新型インフルエンザやコロナウイルス感染症の流行を踏まえ、大規模自然災害や感染爆発(パンデミック)が発生した際も重要業務を継続し、迅速な復旧を図るため、事業継続計画(BCP)の策定と、BCPの継続的な改善を図る事業継続マネジメント(BCM)を推進するなど、従来より対策を講じております。 一方、当社グループはグローバルな事業展開を拡大していることから、各国・各地域において巨大地震や風水害等の直接的な被害を受ける可能性があることに加え、顧客の被災や物流網の寸断、電力不足等により生産活動が計画通り進まない可能性があります。また、当社グループの国内拠点の一部が、30年以内に60%~90%程度以上の確率で発生が見込まれる南海トラフ巨大地震や首都直下地震の想定被災地域あるいは沿岸地域等に存在していることもあり、大規模な地震が発生した場合には津波や液状化等による重大な被害を受ける可能性があり、当社グループの生産活動をはじめとする事業活動全般に影響を及ぼす可能性があるほか、売上減少や修繕費用の支出を余儀なくされるなど、当社グループの経営成績及び財政状態等に大きな影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対処するため、当社グループでは、当社各拠点及び各関係会社で同時開催する「統合防災訓練」を毎年2回、継続的に開催し、防災意識を高めております。また、対策本部設置による情報伝達・共有訓練も同時に行っております。 さらに、建屋の耐震改修を進め、主要な建屋は現行の耐震基準と同等以上の耐震性能を確保するようにしております。また、災害時も重要システムが停止しないよう、伊丹コンピュータセンターのバックアップセンターを横浜に設置し、年に1回、復旧訓練(BCP訓練)を実施しております。 リモートワークやオンライン会議が定着したことを受け、ネットワークやクラウド環境の二重化など、事業継続力強化に取り組んでおります。 (産業事故等のリスク) 当社グループは、各製造拠点において火災・爆発、感電、有害物質の漏洩等について、点検と対策を計画的に進め、産業事故や環境汚染等公害事故の発生防止を実施しております。特に火災については、他社及び当社グループで過去に発生した事故・ヒヤリ分析から未然防止に向けた活動を積極的に進めております。 産業事故については、重要設備の停止による生産活動への悪影響を最小限に抑えるために、日常的及び定期的な設備保全を行う一方、老朽化更新を計画的に進めております。また、これまでの労働災害の原因分析を基に再発防止策を展開し、日々安全な職場の構築・維持に努めております。 環境汚染等の公害事故については、環境保護を含めた各国規制の把握不全ならびに新たな法・規制改正といったリスクが存在します。これらのリスクに対処するため、当社グループでは、各製造拠点においてグループ共通の管理基準に基づく厳格な自己管理のもと操業を行っております。また、施設診断やコンプライアンス(法令遵守)監査を実施することで、公害事故の発生の未然防止及び再発防止策の立案に努めております。しかしながら、予期せぬ事態により産業事故や公害事故が発生し、当該事故が当社グループの業務及び地域社会に大きな影響を及ぼした場合、これに伴い生ずる社会的信用の失墜、補償等を含む事故対応費用、生産活動の停止による機会損失及び顧客に対する補償等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (人材確保に係るリスク) 当社グループは、多岐にわたる事業領域においてグローバルに事業を展開しております。こうした事業活動を支える人材の確保や流出防止ができない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、人材の育成と活用を経営の最重要事項として位置付けており、「住友事業精神」にある「事業は人なり」の精神を今に受け継いできております。こうした考え方に立脚し、あらゆる人材が仕事を通じて成長し自己実現を図れ、社会に貢献できる会社を目指し、ダイバーシティ&インクルージョンの推進や働きやすい環境の整備、健康経営の推進を行っています。また強固な人材・組織基盤づくりのため、エンゲージメントを強化する施策や競争力のある報酬処遇制度を整備する他、各種施策を進めることで人材の確保や流出防止に努めるとともに、ものづくり教育や高度な専門性を磨く研修などを通じ、人材の育成にも努めております。また、ものづくり人材や高度な専門性、技術を保有する人材の採用を進めるため、世界各地においてグローバルまたは各地域で活躍する人材の採用活動を行い、人材確保に努めております。 (金利の変動によるリスク) 当社グループは、資金需要、金融市場環境及び調達手段のバランスを考慮し資金調達を実施しております。当社グループでは、設備投資のための長期安定的な資金を必要とするため、長期固定金利の長期借入や社債発行による調達が中心となっていることから、金利の短期的な変動による影響は比較的受けにくくなっておりますが、金利が中長期的に上昇した場合は、長期借入や社債等による資金調達コストを上昇させ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (為替レートの変動によるリスク) 当社グループは世界各地で製造・販売活動を展開し、グループ各社は所在国通貨やそれ以外の通貨で売買等取引を行っており、各通貨の短期的な為替変動による変動リスクがあります。 当社グループでは、売買等取引通貨の一致、為替予約取引等の手段により各通貨の短期的な為替変動による影響を最小限にとどめるようにしておりますが、中長期にわたる大幅な為替変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、在外連結子会社及び在外持分法適用関連会社の個別財務諸表を主に現地通貨ベースで作成しており、連結財務諸表の作成時に円換算しております。従って、現地通貨ベースでの業績に大きな変動がない場合でも、期末円換算時の米国ドル、ユーロ等の為替レート変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。 (原材料等の調達に係るリスク) 当社グループは、電線・ケーブルなど銅を主たる原材料とした製品を多数有しております。このうち主要な製品の販売価格については、ロンドン金属取引所の市況価格を反映した銅価格に基づいて決定するという商慣習が普及しており市況価格変動リスクを回避しております。しかし一部の製品についてはこのような価格決定方法を採用していないため、急激な市況価格の上昇は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、価格転嫁交渉により損益への影響は最小限にとどまると考えております。 その他の非鉄金属、鉄鋼、石油化学製品、半導体等の原材料や副資材の調達についても、当社グループでの共同購買など有利購買活動を強化しておりますが、各産業の構造変化による諸資材の急激な市況価格の上昇や需給の逼迫が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また希少金属については、産出国の政策による輸出規制や供給制限で必要量の調達が困難となる可能性があり、他の原材料や副資材についても、自然災害、感染症の蔓延、供給者の倒産、戦争、テロ、ストライキ等により、必要量の調達が困難となる可能性があるため、代替が利かない重要部材は戦略的に備蓄を行う等の対策を講じ、影響を最小限にとどめるよう取り組んでおります。 (取引先の信用リスク) 当社グループは、国内外の様々な顧客と取引を行っており、掛け売りなどの信用供与を行っています。取引相手の財政状態の悪化や経営破綻等が生じた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当社グループでは、定期的な信用調査や信用リスクに応じた取引限度額の設定、債権回収状況のモニタリングなど、信用リスクの管理のための施策を実施しています。 (保有有価証券の時価の下落によるリスク) 当社グループは、取引先との長期的・安定的な関係の構築・強化や、事業・技術提携の円滑化を主たる目的として、ROE、ROICへの影響や寄与等を勘案し、中長期的な企業価値向上に資するかという観点より、取引先等の政策保有株式を保有しております。保有目的に適さなくなった株式、あるいは中長期的な企業価値の向上に資することのなくなった株式は処分の検討を行っております。また原則、売買目的の株式は保有していないため、株式市況の変動が経営に直接与えるリスクは比較的小さいと考えられますが、株式市況が大幅に悪化した場合は、自己資本比率を低下させる可能性があります。 (退職給付債務に係るリスク) 当社グループは、ポイント制の退職一時金、確定給付企業年金の他、確定拠出年金制度を導入しています。従業員の退職給付債務及び費用については、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づき算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、さらには、株式や債券等の価格下落に伴う年金資産の時価減少や、長期金利の低下に伴う割引率の引き下げなどにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 企業年金基金の年金資産運用にあたっては、運用基本方針の策定、資産構成や資産配分の決定、運用機関の選定等に際し、外部の運用コンサルティング会社の意見を聴取し、理事長の諮問機関として設けている財務担当役員や労働組合の代表者等からなる資産運用委員会に諮り助言を受けた上で、理事会、代議員会での議決を行う体制となっております。 (知的財産に係るリスク) 当社グループは、特許権、商標権等の知的財産権の取得により自社事業の保護を図るとともに、他社の知的財産権に対しても細心の注意を払っております。事業活動推進時には、知的財産権問題には十分に留意しておりますが、製品技術の進化、海外での事業活動の拡大、デジタル化の進展に伴う情報通信技術の利用やアプリの導入、流通経路の複雑化等により、当社グループの製品が意図せず他社の知的財産権を侵害した場合、販売中止、設計変更等の処置をとらざるを得ない可能性があります。当社グループ事業に関わる部品等の供給者、当社製品の顧客、事業の協業先など、多くの関係先と市場環境に関する情報を共有し、適切な契約を締結することにより、問題の発生抑止と影響の軽減を図っております。 各国の法制度や執行状況の相違により、他社による当社グループの知的財産権への侵害に対して常に十分な保護が得られるとは限らず、市場の確保が難しくなる可能性があります。このため、事業を展開する各国・地域の最新の知的財産環境情報を収集し、事業防衛に効果的な権利網の構築を図っております。 (情報の流出及びサイバーセキュリティに関するリスク) 当社グループは事業活動を通じて、自社及び顧客・取引先の営業秘密、ノウハウ、データ等の機密情報を保有しています。また国内外において30万人を超えるグループ従業員の個人情報も有しております。競争力の源泉としての機密情報や、世界的に規制強化の動きがある個人情報は、企業における管理の重要性が増しております。また、近年は、IoTやDXの活用に伴い生産システムやサプライチェーンも含めたネットワーク環境の重要性が増しており、さらにはAIの安全な活用が急務となっています。 しかしながら、サイバー攻撃が増加・巧妙化しており、当社や国内外の関係会社もしくは関係取引先等へのランサムウェア、コンピューターウイルス感染、不正アクセス等のサイバー攻撃や、故意・過失、その他予期せぬ事態から、当社製品やサービスが影響を受け、情報漏えい、システム停止や重要業務の停止等、海外拠点も含めた当社グ ループの事業活動に影響する可能性は皆無ではありません。 このような事態が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜、ブランドイメージの低下、損害賠償や規制当局による金銭的な賦課の発生(EU一般データ保護規則(GDPR)では最大当社グループ売上高の4%に上る場合がある)などにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対し、機密情報や個人情報の秘密保持、情報機器やクラウドサービス等の利用については、社内規程の整備、情報開示先との契約締結、個人情報保護方針の制定・公開、それらの教育による周知徹底、事故時の報告を含む管理体制の整備を行っております。加えて、当社グループにおける情報セキュリティマネジメントの強化とセキュリティ対策の高度化、サプライチェーンのセキュリティ管理強化など、リスク低減に努めております。 具体的には、国際標準に準拠、最新の知見を反映した情報セキュリティポリシーの下、部門・関係会社にセキュリティ責任者を任命して「業務システム」、「生産設備」、「製品」に関するリスク低減に取り組んでいます。業務システムでは、ウイルス対策や脆弱性対応などの基本対策に加え、インシデント発生時の検知・対応・復旧体制の整備など、サイバー攻撃への対応力強化を推進しています。また、セキュリティ教育や攻撃メール訓練などによる従業員の意識向上にも注力しています。生産設備では、業務と生産設備のネットワークを分離すると共に、生産設備のパソコンのセキュリティ対策を徹底しています。製品では、全社のセキュア開発運用対策標準に従って、製品・サービスのセキュリティ向上に努めています。 (製品及びサービスの欠陥によるリスク) 当社グループは国内外で事業を展開していますが、グループ共通の「住友電工グループ 品質管理基準」に基づいて体系化した品質管理の仕組みを各部門において構築し、製品及びサービスの品質向上や品質不正の未然防止に万全の注意を払っております。全社機能としては、各部門の業務の仕組みや運用状況の点検や監査、各階層を対象とした品質管理教育を系統立てて行い、品質管理基準の遵守に努めております。また、万一の事態に備え、製造物責任保険に加入する等の対策を講じております。しかしながら、予期せぬ事態により、製品及びサービスの欠陥等の品質問題が発生し、顧客に対する製品納入の遅れや工場の生産性の低下、さらには大規模なリコールや製造物責任につながる可能性は皆無ではありません。このような事態が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜、ブランドイメージの低下、製品の回収費用や損害賠償の発生などにより、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,696字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営成績等の状況の概要 ①  経営成績 売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属 する当期純利益 (百万円) 当連結会計年度   5,110,171   418,173   431,274   369,508 前連結会計年度   4,679,789   320,663   309,496   193,771 増減率(%)   9.2   30.4   39.3   90.7 当連結会計年度の世界経済は、米国の関税政策見直しによるサプライチェーンへの影響、米中対立や中東情勢緊迫化などの地政学的リスクの高まりもあり、先行き不透明な状況が続きましたが、各国の財政・金融政策による景気下支えや、生成AIなどテクノロジー関連投資の増加もあり、全般的に底堅く推移しました。日本経済につきましても、物価上昇はありましたが、企業の設備投資が増加したほか、雇用・所得環境の改善もあり、景気は緩やかに回復しました。 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、情報通信分野でデータセンター関連市場向け製品の需要が大きく増加したほか、自動車分野ではワイヤーハーネスの需要が、環境エネルギー分野では電力ケーブルや受変電設備などの需要が堅調に推移しました。このような環境のもと、当連結会計年度の連結決算は、売上高は、5,110,171百万円(前連結会計年度4,679,789百万円、9.2%増)と前連結会計年度に比べ増収となりました。利益面では、売上増加に加えて、品種構成の改善、徹底した生産性改善やコスト低減、売値改善に努め、営業利益は418,173百万円(前連結会計年度320,663百万円、30.4%増)と前連結会計年度に比べ増益、営業利益率は8.2%(前連結会計年度6.9%、1.3ポイント上昇)となりました。営業外収益は、持分法による投資利益の増加などにより17,920百万円増の58,616百万円、営業外費用は、支払利息の減少などにより6,348百万円減の45,515百万円となり、経常利益は431,274百万円(前連結会計年度309,496百万円、39.3%増)と前連結会計年度に比べ増益となりました。特別利益では固定資産売却益10,360百万円、投資有価証券売却益8,635百万円に加え、関係会社株式売却益79,154百万円を計上し、合計では98,149百万円となりました。特別損失では、固定資産除却損5,381百万円、減損損失7,134百万円に加え、事業構造改善費用11,749百万円を計上し、合計では24,264百万円となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は505,159百万円となりました。ここから法人税等104,013百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益31,638百万円を差し引いた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は369,508百万円(前連結会計年度193,771百万円、90.7%増)と前連結会計年度に比べ増益となりました。また、棚卸資産や政策保有株式の圧縮など資産効率の改善にも取り組み、税引前ROICは14.7%(前連結会計年度9.3%)と、前連結会計年度を上回る結果となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 売上高   営業利益又は営業損失 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増減率 (%)   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増減率 (%) 環境エネルギー   1,081,344   1,178,780   9.0   78,718   90,615   15.1 情報通信   223,276   326,632   46.3   19,926   77,435   288.6 自動車   2,734,730   2,937,168   7.4   172,391   179,700   4.2 エレクトロニクス   377,248   409,096   8.4   29,311   39,528   34.9 産業素材他   372,667   388,413   4.2   20,592   31,399   52.5 合計   4,789,265   5,240,089   9.4   320,938   418,677   30.5 調整額   △109,476   △129,918   -   △275   △504   - 連結損益計算書 計上額   4,679,789   5,110,171   9.2   320,663   418,173   30.4 環境エネルギー関連事業は、電力ケーブル、電動車向けのモーター用平角巻線、日新電機㈱における受変電設備、住友電設㈱における電気工事などの増加により、売上高は1,178,780百万円と97,436百万円(前連結会計年度比9.0%)の増収となり、営業利益は、90,615百万円と11,897百万円の増益となりました。売上高営業利益率は7.7%と0.4ポイント上昇しました。なお、工事・プラント受注高は494,621百万円(当連結会計年度末の受注残高は447,060百万円)と、前連結会計年度比1,973百万円(0.4%)増加しました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ91,878百万円減少の1,010,103百万円となりました。 情報通信関連事業は、生成AI市場の拡大を背景にデータセンター向けの光配線製品、光ケーブル、光デバイスの需要が増加し、売上高は326,632百万円と103,356百万円(46.3%)の増収となりました。営業利益は、売上増加に加えて、品種構成や生産性の改善もあり、77,435百万円と57,509百万円の増益となりました。売上高営業利益率は23.7%と14.8ポイント上昇しました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ82,751百万円増加の367,373百万円となりました。 自動車関連事業は、ワイヤーハーネスや防振ゴムの需要が堅調に推移したことにより、売上高は2,937,168百万円と202,438百万円(7.4%)の増収となり、営業利益は、179,700百万円と7,309百万円の増益となりました。売上高営業利益率は6.1%と0.2ポイント低下しました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ226,861百万円増加の2,458,129百万円となりました。 エレクトロニクス関連事業は、主要顧客向けFPCの需要が増加したことにより、売上高は409,096百万円と31,848百万円(8.4%)の増収となりました。営業利益は、売上増加に加えて、生産性の改善もあり、39,528百万円と10,217百万円の増益となりました。売上高営業利益率は9.7%と1.9ポイント上昇しました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ45,949百万円増加の353,947百万円となりました。 産業素材関連事業他は、超硬製品、ダイヤ・CBN製品が増加したことにより、売上高は388,413百万円と15,746百万円(4.2%)の増収となりました。営業利益は、売上増加に加えて、焼結製品のコスト低減もあり、31,399百万円と10,807百万円の増益となりました。売上高営業利益率は8.1%と2.6ポイント上昇しました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ174,224百万円増加の1,167,756百万円となりました。 なお、各セグメントの営業利益又は営業損失は、連結損益計算書の営業利益又は営業損失に対応しております。 ②  財政状態 資産合計 (百万円)   負債合計 (百万円)   純資産合計 (百万円)   自己資本比率 (%) 当連結会計年度末   4,824,532   1,989,533   2,834,999   56.9 前連結会計年度末   4,441,629   1,911,192   2,530,437   51.6 増減   382,903   78,341   304,562   5.3 当連結会計年度末の資産合計は、主に保有株式の時価上昇に伴う投資有価証券の増加に加え、年金資産の時価上昇に伴う退職給付に係る資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ382,903百万円増加し、4,824,532百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、借入金減少の一方で、繰延税金負債やコマーシャル・ペーパーの増加などにより、前連結会計年度末に比べ78,341百万円増加し、1,989,533百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、配当金支払や公開買付けによる住友理工㈱の株式取得及び住友電設㈱の株式譲渡に伴う非支配株主持分の減少などがあった一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加などにより、前連結会計年度末に比べ304,562百万円増加し2,834,999百万円となりました。自己資本比率は56.9%と、前連結会計年度末対比5.3ポイント上昇しております。 ③  キャッシュ・フロー 営業活動による キャッシュ・フロー (百万円)   投資活動による キャッシュ・フロー (百万円)   財務活動による キャッシュ・フロー (百万円)   現金及び現金同等物期末残高 (百万円) 当連結会計年度   425,192   △174,862   △326,031   235,921 前連結会計年度   402,253   △223,904   △150,825   294,487 増減   22,939   49,042   △175,206   △58,566 まず、営業活動によるキャッシュ・フローで425,192百万円の資金を獲得(前連結会計年度比22,939百万円の収入増加)しました。これは、税金等調整前当期純利益505,159百万円と減価償却費209,842百万円との合計、すなわち事業の生み出したキャッシュ・フローが715,001百万円あり、これに運転資本の増減などを差し引いた結果であります。 投資活動によるキャッシュ・フローでは、174,862百万円の資金を使用(前連結会計年度比49,042百万円の支出減少)しました。これは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入があった一方、設備投資に伴う有形固定資産の取得による支出222,228百万円などがあったことによるものであります。 なお、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いたフリー・ キャッシュ・フローは、250,330百万円のプラス(前連結会計年度は178,349百万円のプラス)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローでは、326,031百万円の資金の減少(前連結会計年度は150,825百万円の資金の減少)となりました。これは、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出や配当金の支払などがあったことによるものであります。 以上により、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より58,566百万円(19.9%)減少し235,921百万円となりました。また、当連結会計年度末における有利子負債は、前連結会計年度末より66,068百万円減少し709,802百万円となり、有利子負債から現金及び現金同等物を差し引いたネット有利子負債は、7,502百万円減少し473,881百万円となりました。 ④  生産、受注及び販売の実績 当社及び連結子会社の生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①  経営成績」に記載のセグメントごとの経営成績に関連付けて示しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①  経営成績等の状況の分析 当社グループは、長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」の実現に向けたマイルストーンとして2023年度からスタートした「中期経営計画2025」において、経営上の目標の達成状況を、売上高、営業利益、税引前ROICを重要な指標として測定することとしておりました。 当連結会計年度における「売上高」は5,110,171百万円(前連結会計年度比430,382百万円増)、「営業利益」は418,173百万円(前連結会計年度比97,510百万円増)、「税引前ROIC」は14.7%(前連結会計年度比5.4ポイント上昇)と、いずれの指標も前連結会計年度を上回りました。「中期経営計画2025」における目標に対する当連結会計年度の実績は以下のとおりとなり、いずれの指標も目標を超過達成する結果となりました。 当連結会計年度   中期経営計画2025目標 売上高(百万円)   5,110,171   4,400,000 営業利益(百万円)   418,173   250,000 税引前ROIC   14.7%   8%以上 なお、営業利益の前連結会計年度比での増減要因は以下のとおりとなっております。 前期営業利益   320,663   百万円 売上数量の増加   115,000 売値の低下・品種構成の変化   △19,000 銅価・資材価格変動の影響   △10,000 収益体質の改善   34,000 為替変動の影響   7,000 関税の影響   △5,000 その他   △24,490 当期営業利益   418,173 ②  キャッシュ・フローの状況の分析、資本の財源及び資金の流動性に係る状況 当社グループの資金需要のうち主なものは、事業運営に必要な設備資金や運転資金であり、必要資金については自己資金の充当及び金融機関からの借入や社債発行等により調達しております。 当社グループは、健全かつ強固な財務体質を維持することを基本方針とし、自己資本比率を50%水準に維持することとしております。当連結会計年度末における「自己資本比率」は56.9%(前連結会計年度末比5.3ポイント上昇)となりました。 また、資金の流動性を確保するために、金融機関とコミットメントライン契約を締結するとともに、当連結会計年度末現在において、日本格付研究所(JCR)より「AA(長期)、J-1+(短期)」、格付投資情報センター(R&I)より「AA-(長期)、a-1+(短期)」の格付を取得しております。 キャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③  キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 ③  重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。また、連結財務諸表を作成する際には、当連結会計年度末日時点の資産・負債及び当連結会計年度の収益・費用を認識・測定するため、合理的な見積り及び仮定を使用する必要があります。当社グループが採用している会計方針のうち重要なものについては、「第5  経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」及び「重要な会計方針」に記載しております。また、当社グループが用いた会計上の見積りのうち重要なものについては、「第5  経理の状況」の「重要な会計上の見積り」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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