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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

シマノ

SHIMANO INC.7309 · Prime · 輸送用機器

自転車部品で世界トップシェア。変速機「シマノコンポーネント」で市場を牽引。

概要

シマノは1921年に創業した自転車部品と釣具の世界的メーカーである。2025年12月期の売上高は4662億円、従業員は10,242人。自転車用変速機やディスクブレーキで高いシェアを持ち、釣具でも高級リール・ロッドを展開する。大阪府堺市に本社を置き、マレーシア、中国、シンガポールなどで生産、欧米の販売子会社を通じて全世界に供給している。

自転車部品と釣具の二本柱

自転車部品事業は売上高の約76%を占める主力事業である。変速機、ブレーキ、クランク、ホイールなど駆動系・制動系部品を製造し、完成車メーカーやアフターマーケットに供給する。2025年12月期のセグメント売上高は354,972百万円。釣具事業はリール、ロッド、フィッシングギアを手掛け、売上高は110,832百万円。海外市場での販売が堅調で、高価格帯製品が評価されている。生産はマレーシア、シンガポール、中国、国内熊本などで行う。

グローバルな生産・販売体制

グループは当社と連結子会社49社で構成される。自転車部品の主要生産子会社はシンガポールのShimano(Singapore)Pte.Ltd.、マレーシアのShimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、中国昆山のShimano (Kunshan) Bicycle Components Co., Ltd.。釣具はマレーシア、中国昆山、熊本のシマノ熊本㈱で生産。販売は欧州をShimano Europe B.V.、北米をShimano North America Holding, Inc.が統括。国内にはシマノ釣具販売などの販売子会社がある。

長期的な収益成長と財務体質

売上高は2012年の2,458億円から2021年には5,465億円、2022年には6,289億円まで成長。2023年以降は市場在庫調整の影響で減少し、2025年は4,662億円。純利益は2022年に1,282億円のピークを付けた後、2025年は340億円。自己資本比率は92.5%と極めて高く、負債は68,748百万円と少ない。現金等は472,800百万円を保有し、財務基盤は強固である。

創業以来の技術とブランド

シマノは自転車部品で培った精密加工技術を釣具にも応用している。1960年に冷間鍛造を導入し、高精度な部品製造を実現。近年は電動アシスト自転車用ドライブユニットや自動変速機能「Q'AUTO」など新領域にも進出。自転車部品世界最大手として、釣具でも高級品市場で高いシェアを持つ。開発型デジタル製造業を標榜し、継続的な技術革新を重視している。

業界の中での役割は自転車部品・釣具の製造メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,662億円
営業利益
517億円
営業利益率
11.1%
純利益
340億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自転車部品主力

変速機、ブレーキ等の駆動・制動部品や関連用品を製造・販売。世界の自転車完成車メーカーやアフターマーケット向けに供給。マレーシア、シンガポール、中国などで生産。

主な製品・サービス4
自転車用変速機(ディレイラー)
ロードバイク、マウンテンバイク等向けの外装・内装変速機。シマノコンポーネントとして世界的に認知。
自転車用ブレーキ
ディスクブレーキ、リムブレーキ等の制動部品。
自転車用クランク・ペダル
駆動系部品。
自転車用ホイール・ハブ
回転部品。

02釣具主力

リール、ロッド、フィッシングギアの製造・販売。マレーシア、中国、熊本で生産し、欧米販売子会社を通じてグローバルに展開。

主な製品・サービス3
釣用リール
スピニングリール、ベイトリール等。
釣用ロッド
各種素材・長さの釣り竿。
フィッシングギア
ルアー、ライン、ウェア等の関連用品。

03その他(ロウイング関連)副次

ロウイング(ボート競技)用の関連用品を製造・販売。中国・連雲港の子会社で製造。

主な製品・サービス1
ロウイング関連用品
オール、シート等のボート競技用品。

製品と技術

自転車用コンポーネント:変速・制動の高精度システム

自転車部品の中心は変速機(ディレイラー)とブレーキである。ロードバイク向けからマウンテンバイク向けまで複数のグレードを展開。最高峰モデル「XTR」、上位モデル「DEORE XT」、普及モデル「DEORE」が代表的。2025年には自己発電で動作する自動変速機能「Q'AUTO」を投入。油圧ディスクブレーキも主力製品で、制動力とコントロール性で高い評価を得ている。クランク、ペダル、ホイール、ハブなどの駆動系・回転部品も含め、トータルコンポーネントシステムを提供する。

釣具:高級リールとロッドのラインナップ

釣具事業ではスピニングリール、ベイトリール、各種ロッドを製造。2025年にはスピニングリール「STELLA SW」、ベイトリール「ANTARES」が新製品として発売された。これらの製品は高精度なギア機構と軽量化が特徴。また、バスロッド「POISON ULTIMA」は最高級モデルとして知られる。リールやロッドの製造には自転車部品で培った精密加工技術が応用されている。ルアー、ライン、ウェアなどのフィッシングギアも展開し、釣具セグメント売上高は110,832百万円に達する。

その他製品と技術基盤

自転車部品と釣具以外に、ロウイング(ボート競技)用のオールやシートなどの関連用品を製造。中国連雲港の子会社Shimano (Lianyungang) Industrial Co., Ltd.が生産を担い、2025年12月期のその他セグメント売上高は439百万円。自転車部品では電動アシスト自転車用ドライブユニットも手掛け、新たな成長領域と位置付けている。技術面では冷間鍛造に加えデジタルマニュファクチャリングを推進し、開発型デジタル製造業として一貫したものづくりを強みとする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

自転車部品で世界首位、海外比率高く内需依存低い

シマノは、自転車用変速機などの部品で世界最大手のメーカーであり、自転車市場の成長とともに世界的なブランド力を確立している。同業他社との比較では、輸送用機器業界に属するが、自動車部品や重工が中心の中、シマノは二輪・スポーツ市場に特化し、世界市場で高いシェアを有する。ライバルであるトヨタ紡織やユニプレスは自動車部品が中心であり、シマノのように独自のニッチ市場で世界首位というポジションは異なる。売上高は約4,500億円で、営業利益率は10%前後と高い収益性を維持しているが、需要は世界経済やスポーツトレンドの影響を受けやすく、為替変動や競合の台頭もリスクとなっている。

強み

  • 自転車部品のシェアで世界トップクラスであり、ブランド力が強い
  • 精密な変速機技術で競合他社との差別化に成功している
  • 製造・販売網が世界に広がり、需要に柔軟に対応できる
  • 営業利益率10%以上で、安定的な収益を確保している

課題

  • 自転車市場は景気やトレンドの影響で需要が大きく変動する
  • 低価格帯の競合メーカーがアジアで台頭し、シェアを脅かす
  • 海外販売比率が高く、為替変動が業績に影響を与える

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がシマノ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16503三菱電機11.1兆円26.6倍
26752パナソニック ホールディングス10.5兆円52.9倍
36594ニデック3.0兆円23.6倍
45108ブリヂストン2.9兆円20.8倍
55802住友電気工業1.7兆円18.2倍
67309シマノ1.7兆円28.9倍
75334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
85706三井金属1.5兆円16.5倍
95803フジクラ1.5兆円53.8倍
105333NGK1.5兆円25.0倍
116479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

島野鉄工所の創業と自転車部品への参入(1921-1940)

1921年、島野庄三郎が大阪府堺市に島野鉄工所を創立。翌年に自転車部品のフリーホイールの製造を開始した。1936年には現在の本社所在地である堺市老松町に工場を新設移転。1940年に株式会社に改組し、資本金150万円で株式会社島野鉄工所となった。創業から一貫して自転車部品に特化し、後の世界的メーカーの基礎を築いた。

戦後の再編と冷間鍛造の導入(1951-1960)

1951年、島野自転車株式会社を吸収合併し、資本金3,200万円に増資。社名を島野工業株式会社に変更した。この合併により生産と販売を一体化し事業基盤を強化。1960年には冷間鍛造技術を導入。これは金属を加熱せずに高圧で成形する工法で、後の高精度部品製造の原動力となり、量産体制の確立につながった。

海外拠点の設立と株式上場(1965-1973)

1965年、米国ニューヨークにShimano American Corporationを設立し、海外販売の第一歩を踏み出した。1972年には西ドイツに欧州法人Shimano(Europa)GmbHを設立。同年11月に大阪証券取引所第2部に上場、翌年には東京証券取引所第2部にも上場し、1973年10月には両市場の第1部に指定された。同時にシンガポールに製造子会社Shimano(Singapore)Pte.Ltd.を設立し、アジアでの生産拠点を確保した。

釣具事業への進出とグローバル生産網の拡大(1970-1992)

1970年、釣用リールの製造を開始し、新たな事業分野に進出。1971年には島野足立株式会社で釣用竿の製造を始めた。国内販売会社の設立や統合を進め、1987年にはシマノ釣具販売株式会社に一本化。1990年にはマレーシアに自転車部品の現地法人Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.を設立、1992年には中国昆山にも生産子会社Shimano(Kunshan)Bicycle Components Co.,Ltd.を設立。これにより両事業でグローバルな供給体制を構築した。

年表28件を開く

1920年代

  • 1921年2月創業初代取締役社長島野庄三郎が大阪府堺市東湊町3丁において島野鉄工所を創立し、その翌年に自転車部品のフリーホイールの製造を開始。

1930年代

  • 1936年6月現在地たる堺市堺区老松町3丁77番地に工場を新設移転。

1940年代

  • 1940年1月商号変更資本金150万円をもって株式会社組織に改め、社名を株式会社島野鉄工所に変更。

1950年代

  • 1951年2月M&A島野自転車株式会社(資本金2,300万円)を吸収合併し、資本金3,200万円に増資。社名を島野工業株式会社に変更。

1960年代

  • 1960年6月冷間鍛造を開始。
  • 1965年3月創業米国、ニューヨーク市に現地法人Shimano American Corporationを設立。

1970年代

  • 1970年2月釣用リールの製造を開始。
  • 1970年10月創業島野山口株式会社を設立。
  • 1970年12月下関工場第一期工事竣工。
  • 1971年1月創業島野足立株式会社を設立し、釣用竿の製造を開始。
  • 1972年8月創業西ドイツ、デュッセルドルフ市に現地法人Shimano(Europa)GmbHを設立。
  • 1972年11月上場大阪証券取引所の市場第2部に上場。
  • 1973年5月上場東京証券取引所の市場第2部に上場。
  • 1973年5月シンガポールに現地法人Shimano(Singapore)Pte.Ltd.(現連結子会社)を設立。
  • 1973年10月上場大阪証券取引所、東京証券取引所の市場第1部に上場。
  • 1977年4月創業株式会社フィッシング関東を設立。(1980年11月社名をシマノ釣具東日本販売株式会社に変更)
  • 1977年6月創業株式会社フィッシング九州を設立。
  • 1979年10月創業中国シマノ販売株式会社を設立。

1980年代

  • 1980年3月創業シマノ関西株式会社を設立。
  • 1981年6月M&A株式会社フィッシング九州が中国シマノ販売株式会社を吸収合併し、社名をシマノ釣具西日本販売株式会社に変更。
  • 1981年12月M&Aシマノ釣具西日本販売株式会社がシマノ関西株式会社を吸収合併。
  • 1982年3月本社新社屋竣工。
  • 1987年5月M&Aシマノ釣具西日本販売株式会社がシマノ釣具東日本販売株式会社を吸収合併し、社名をシマノ釣具販売株式会社に変更。
  • 1989年2月創業オランダに現地法人Ultegra Nederland B.V.を設立。
  • 1989年5月創業シマノ臨海株式会社を設立。

1990年代

  • 1990年1月マレーシアに現地法人Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.(現連結子会社)を設立。
  • 1991年3月商号変更社名を株式会社シマノに変更。
  • 1992年10月中国江蘇省昆山市に現地法人Shimano(Kunshan)Bicycle Components Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コア技術と市場集中の強化

    発想力・デザイン力・技術力の向上と、製造力の強化。明確なターゲットを定めたマーケティングにより、コア・コンピタンスを磨き、市場を絞り込む。

  2. 02

    自転車・釣り文化の創造とブランド強化

    自転車や釣りを娯楽ではなく、豊かなライフスタイルを提供する文化と捉え、社会的価値を向上させる。それによりブランド価値の向上を図る。

  3. 03

    企業価値向上による善の循環の維持

    こころ躍る製品の継続的提供を通じ、株主・顧客・従業員など全てのステークホルダーにとっての企業価値が高まり続ける好循環を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で10,242人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は899万円で、9期前と比べて+11.5%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月11,908
2017年12月11,829
2018年12月11,600
2019年12月80639.814.411,380
2020年12月78839.914.112,244
2021年12月85140.214.213,179
2022年12月87240.613.611,364
2023年12月84741.314.29,703
2024年12月85641.313.810,130643
2025年12月89941.613.810,242505

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率74.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 2 / 海外 5、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び本社工場 — 堺市堺区523億円
自転車部品、釣具、その他
下関工場 — 山口県下関市351億円
自転車部品
シンガポール304億円
自転車部品、釣具
マレーシア ジョホール147億円
自転車部品、釣具
インドネシア123億円
自転車部品、釣具
チェコ カルビナ107億円
自転車部品
臨海ロジスティクスセンター — 堺市西区7,910百万円
自転車部品、釣具
中国 昆山7,483百万円
自転車部品
本社総務部 — 堺市堺区他3,066百万円
全社(共通)
賃貸ビル — 大阪市中央区他1,269百万円
その他
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Shimano(Singapore)Pte. Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Shimano Components(Malaysia) Sdn. Bhd.
    マレーシア ジョホール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Shimano Europe B.V.
    オランダ アイントホーフェン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Shimano North America Holding, Inc.
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 海外
    Shimano(Kunshan)Bicycle Components Co., Ltd.
    中国 昆山 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シマノセールス㈱
    堺市堺区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Shimano(Tianjin)Bicycle Components Co., Ltd.
    中国 天津 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は4,662億円営業利益517億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.4%、利益が-20.6%。

売上高
+3.4%
4,662億円
営業利益
-20.6%
517億円
純利益
-55.4%
340億円
営業利益率
11.1%
前期比 -3.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高4,910億円4,662億円
営業利益470億円517億円
純利益430億円340億円
1株あたり配当¥363¥363

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は2,471億円、営業利益は272億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+4.1%、営業利益は−3.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1,26128022.2202
2023年2Q1,37225918.9302
2023年3Q1,12018216.398
2023年4Q9919
2024年1Q1,00613413.3237
2024年2Q1,16317615.1200
2024年4Q2,34134114.6326
2025年2Q2,37428111.840
2025年4Q2,28823610.3300
2026年2Q2,47127211.0280

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は2,458億円から4,662億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月2,458395275
2013年12月2,710475351
2014年12月3,332710512
2015年12月3,7861,011762
2016年12月3,230700510
2017年12月3,358557384
2018年12月3,480736539
2019年12月3,632695518
2020年12月3,780815635
2021年12月5,4651,5261,159
2022年12月6,2891,7661,282
2023年12月4,7441,034611
2024年12月4,51065198714.4763
2025年12月4,66251747011.1340

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高4,662億円のうち、営業利益として残るのは517億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は340億円、売上の7.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.3%2,996億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.6%1,149億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%517億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.0pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.6pt
7.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.8pt
3.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが638億円、投資CFが−407億円で、差し引きのフリーCFは231億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は4,728億円で、売上の12.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月382−189−111193948
2013年12月490−272−722181,259
2014年12月559−347−722121,529
2015年12月813−263−1455501,879
2016年12月640−341−1552991,965
2017年12月693−517−1521761,998
2018年12月496−490−21761,764
2019年12月679344−1281,0232,647
2020年12月911−283−1796283,002
2021年12月1,124−201−5889233,578
2022年12月1,107−334−5847734,173
2023年12月1,146−318−4408284,820
2024年12月870−358−4955125,303
2025年12月638−407−8032314,728

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は9,383億円。このうち返さなくてよい自己資本が8,695億円で、自己資本比率は92.5%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2,5772,16441383.7
2013年12月3,1922,70948384.6
2014年12月3,9703,31265883.2
2015年12月4,2913,71357886.3
2016年12月4,4403,91452688.0
2017年12月4,8884,30558388.0
2018年12月5,0384,53550390.0
2019年12月5,3884,89249690.8
2020年12月5,9045,29860689.6
2021年12月7,0546,16788787.3
2022年12月8,2647,41185389.6
2023年12月8,7178,02469391.9
2024年12月9,5908,83675392.0
2025年12月9,3838,69568792.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
4,773億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,307億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
837億円
在庫として抱えている分
負債合計
687億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率82社中1位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中71位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
92.5%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.4%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥19,330で、1年前と比べて+16.5%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥19,330-2.5%1ヶ月-0.6%1年+16.5%時価総額1.7兆円
過去52週の値幅
安値¥14,895高値¥21,530

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.9倍
PER (会社予想)38.2倍
PBR1.88倍
配当利回り1.88%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月29日に21065円の戻り高値を付けた後、8月には19370円まで調整しましたが、その後は持ち直し、8月21日時点で20360円と25日移動平均線(19572円)を約4%上回っています。年初来高値21530円まであと約5%に迫る水準です。RSIは53と中立圏で、方向感は乏しいものの、高値圏でのもみ合いが続いています。出来高は7月29日に105万株と増加しましたが、その後は減少しており、様子見姿勢がうかがえます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 32/100)

PER30.39倍は業界平均16.66倍を大きく上回り、予想PER40.2倍と一段と高い。PBR1.98倍も平均1.13倍を上回る。ROE3.9%は低く、配当利回り1.78%は平均2.96%を下回り、配当性向22.9%は低い。高PERの一方で収益性が低く、割高だがブランド力や将来性に期待が込められている。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.9倍16.3倍
PER (予想)38.2倍
PBR1.88倍1.12倍
ROE3.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、世界的なサイクリング人気の継続と電動アシスト自転車の普及拡大により、中長期的な需要成長が見込めるとみる。特に高付加価値製品へのシフトで収益性が改善すると期待する。一方、弱気派は、パンデミック特需の反動減や在庫調整の長期化、欧米の景気減速による需要低迷を懸念する。また、競合他社の追随やシェア低下のリスクも指摘する。さらに、円高進行が海外売上高の収益を圧迫する可能性も挙げる。争点は、需要回復の時期と成長持続の可否にある。

プラスに働く材料7
  • サイクリング需要の根強さ

    健康志向や環境意識で世界的な普及が続く

  • e-Bike市場の成長

    電動アシスト自転車の需要が拡大し、駆動ユニット販売が好調

  • 高付加価値製品の強み

    プレミアムコンポーネントで収益性を確保

  • 売上高4,662億円と3.4%増収通年影響

    売上高は前期4,510億円から4,662億円へ回復。自転車部品需要が下げ止まる

  • 営業利益率11.09%と高水準維持通年影響

    営業利益517億円、売上高4,662億円で二桁利益率を確保

  • 外国人保有比率50.43%と過半継続影響

    外国人保有比率50.43%と過半を占め、海外長期投資家が株価を下支え

  • 株価20.7%上昇と上昇トレンド不定影響

    過去1年で20.72%上昇。リスク選好が続けばモメンタムが強まる

マイナスに働く材料7
  • 特需反動減

    パンデミック後の需要が落ち込み、在庫調整が長期化

  • 競争激化

    新興メーカーの追随でシェア低下や価格競争が起こりうる

  • 為替の影響

    円高が海外売上の利益を圧迫するリスク

  • 純利益340億円と前期比55%減通年影響

    純利益は763億円から340億円へ約55%減少。収益を圧迫

  • 予想PER39.4倍と割高懸念決算発表後影響

    実績PER29.76倍に対し予想PER39.4倍。EPS減少でバリュエーションが悪化

  • PBR1.94倍・ROE3.9%の不均衡継続影響

    PBR1.94倍に対してROE3.9%と資本効率が低く、株価がファンダメンタルズから乖離

  • 営業利益517億円と前期比20.6%減通年影響

    営業利益は651億円から517億円へ約20.6%減少。減益が続く懸念

次の決算で確かめる点
自転車部品の売上高
主力事業の需要動向を確認するため
電動アシスト用駆動ユニット販売数
成長分野の伸びを測る重要な指標
在庫水準
需要減退後の在庫調整の進捗を見るため
海外売上高比率
為替感応度とグローバル需要の影響を把握するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり363で、前期から+9.7%いまの株価に対する利回りは1.88%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥363
1株あたり
配当利回り
1.88%
いまの株価に対して
配当性向
22.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月15564.7
2017年12月1550.061.1
2018年12月1550.047.2
2019年12月22646.052.8
2020年12月35556.950.8
2021年12月235−33.846.2
2022年12月26110.937.0
2023年12月2859.463.6
2024年12月3098.429.4
2025年12月3399.722.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥363

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ8,848人。区分でいちばん多いのは外国法人50.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.3%を占め、残る58.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人45.446.647.850.549.650.4
金融機関33.831.029.628.628.926.8
事業法人13.313.513.613.814.014.5
個人・その他5.45.86.25.65.46.3
証券会社2.03.12.81.42.02.0
自己株式0.00.50.60.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.86
02湊興産株式会社9.17
03JP MORGAN CHASE BANK 380055(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)7.43
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.63
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.02
06株式会社スリーエス2.51
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.16
08日本生命保険相互会社2.08
09STICHTING PENSIOEN FONDS ZORG EN WELZIJN(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.84
10THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.04%
  • 2026-05-20
    湊興産株式会社
    変更報告
    9.18%
    +0.03pt
  • 2026-05-07
    湊興産株式会社
    新規の大量保有報告
    9.18%
    +0.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+31%、1株純資産は14期で+332%。直近期のROEは3.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月2972,32613.918.667.7
2013年12月3792,91214.523.967.8
2014年12月5533,56317.128.349.1
2015年12月8223,99521.722.760.3
2016年12月5504,21413.433.464.7
2017年12月4154,6429.438.261.1
2018年12月5824,89012.226.747.2
2019年12月5595,27611.031.852.8
2020年12月6855,71012.535.250.8
2021年12月1,2536,69820.224.546.2
2022年12月1,4088,16618.914.937.0
2023年12月6778,9057.932.363.6
2024年12月8539,9079.125.129.4
2025年12月38810,0423.942.622.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2025/12期の役員報酬は総額560百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢
島野容三男性代表取締役 会長兼CEO77
島野泰三男性代表取締役 社長59
豊嶋敬男性代表取締役 副社長70
津崎祥博男性代表取締役 副社長70
チア・チン・セン専務取締役66
一條和生男性取締役67
勝丸充啓男性取締役74
榊原定征男性取締役83
和田浩美女性取締役66
江口あつみ女性取締役68
樽谷潔男性常勤監査役66
吉本昌義男性常勤監査役61
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
野末佳奈子女性監査役57
橋本敏彦男性監査役72
近藤公博79
大竹正浩男性常勤監査役63
三寺章敬男性監査役64
橋本敏彦72

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52561443343487
社外取締役7818112
監査役2454523

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,033字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社49社等で構成され、自転車部品、釣具の製造販売を主な内容としております。 当社グループが営んでいる主な事業内容、各関係会社等の当該事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」にて掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 自転車部品 自転車部品事業では、変速機等の駆動用部品、ブレーキ等の制動用部品、その他の自転車部品及び関連用品の製造・販売を行っております。 当事業では、当社及び連結子会社であるShimano(Singapore)Pte.Ltd.、Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Bicycle Components Co., Ltd.他が製造及び販売を行っております。連結子会社であるShimano Europe B.V.、Shimano North America Holding, Inc.他は一部の得意先への販売を行っております。 釣具 釣具事業では、リール、ロッド、フィッシングギアの製造及び販売を行っております。 当事業では、当社及び連結子会社であるShimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Fishing Tackle Co., Ltd. 、シマノ熊本㈱他が製造しております。販売につきましては、当社及び連結子会社であるShimano Europe B.V.、Shimano North America Holding, Inc.他が行っております。 その他 その他事業では、ロウイング関連用品等の製造及び販売を行っております。ロウイング関連用品については、当社及び連結子会社であるShimano (Lianyungang) Industrial Co., Ltd.が製造しております。販売につきましては、主に当社が行っております。 当社グループの欧州における販売子会社の統括を、連結子会社であるShimano Europe B.V.が行っており、北米における販売子会社の統括を、連結子会社であるShimano North America Holding, Inc.が行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,933字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針・経営戦略等 ア 経営環境 当連結会計年度におきましては、世界経済は緩やかな回復基調を辿ったものの、各国の通商政策や国際紛争の長期化などの地政学リスクの高まりから、足許の景気に不透明感が生じ、景気の先行きに対する慎重な見方が継続しました。 長期的なトレンドとして自転車への高い関心が続くなか、地域による濃淡はありつつも、全体として緩やかに市場在庫の調整が進展しました。また、釣具への関心が継続するなか、海外市場を中心に販売は底堅く推移し、市場在庫は概ね適正水準まで改善しました。 イ 経営方針 当社グループはチームシマノの基本理念の中に「人と自然のふれあいの中で、新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する。」を使命として掲げております。自転車部品事業、釣具事業ともに、常に新しく、より優れた製品をお届けすることにたゆまぬ努力を続け、皆様の心身の健康に貢献していきたいと考えております。 経営の方針としては次の4項目に重点を置いて運営してまいります。 ・お客様に信頼され、満足していただけるサービスと製品を提供する。 ・企業価値を高め、開かれた経営を約束する。 ・達成感と、よろこびを分かち合える、公正でいきいきとした職場づくりに努める。 ・社会の一員として環境を大切にし、共に繁栄することを目指す。 ウ 経営戦略等 当社グループは、上記経営方針を踏まえ、「価値創造企業」を展望し、売上高・営業利益等を客観的な指標とし、次の3点を長期的な経営戦略として事業を展開しております。 ①コア・コンピタンスの強化とマーケットの絞り込み: 卓越した発想力、デザイン力、技術力を磨き続け、そこから生まれる新しい製品アイディアを、現実の製品に造り上げる製造力の強化と明確なターゲットを定めたマーケティング。 ②自転車文化・釣り文化の創造とブランド強化: 自転車・釣りを趣味、スポーツといった娯楽目的の行為としてではなく、豊かなライフスタイルを提供する文化としてとらえ、自転車・釣りの社会的価値向上を志す。その結果として、当社のプレゼンスが高まり、ブランド価値向上につながる。 ③企業価値の向上: こころ躍る製品の継続的な提供を通じて、株主の皆様、顧客、従業員等の全てのステークホルダーにとっての企業価値が高まり続ける「善の循環」を維持する。 これら3点を基本方針とし、今後も、開発型デジタル製造業としての本分を忘れず、こころ躍る製品を提案し続ける価値創造企業としての成長を経営の基本に置き、当社グループの根幹となる競争力を高め、持続可能な事業活動を行ってまいります。 (2)対処すべき課題 世界経済は底堅い成長が期待されるものの、各国の政策動向や国際情勢の不安定化に伴う地政学リスクの動向等により景気が左右されることが予想されます。 このような経営環境のなか、当社グループは、自転車や釣具に対する需要動向を注視しつつ、日本発の「開発型デジタル製造業」として、お客様の視点にそった高品位で魅力的な「こころ躍る製品」を提供することに加え、企業と社会の共有価値を創造し続ける「価値創造企業」として、一歩一歩、前進していくことが大切であると考えております。その実現に向けて、次の3点の強化を課題として取り組んでまいります。 ・技術開発力:開発型デジタル製造業として、電動アシスト自転車用ドライブユニットをはじめ、独自の機能を軸とした高性能部品を開発するための体制強化と意識改革などによりデジタルマニュファクチャリングの体制を強化してまいります。 ・コスト競争力:製造力を強化する目的で行ってきた投資設備を最大限に活用することは当然ながら、環境負荷の低減に配慮した生産工程の改善と内在する無駄の削減を着実に進めることでコスト競争力を強化してまいります。 ・コーポレート・ガバナンス:経営の意思決定機能及び監督機能の強化のため執行役員制度を導入すると共に、取締役会の客観性、透明性の確保に努めております。また、事業がグローバルに広がるなか、当社グループが共有すべき価値観を改めて統一すべく、従業員一人一人が日々の事業活動で遵守すべき方針として「行動規範」を策定し、グループのガバナンスを統括する組織的な体制の強化を進めております。当規範が当社グループに広く浸透し、コンプライアンスがより一層徹底されるよう進めるとともに、当社グループの持続的な企業価値向上に根差した活動などの非財務情報の開示に努めます。 なお、本項に含まれる将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
事業等のリスク3,066字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 No   リスク区分   リスク項目   想定される具体的なリスク   対策   顕在化可能性   業績への影響の程度 1   事業環境   地震、ハリケーン、噴火等の大規模自然災害   ・当該地域の拠点損壊等による工場、販社の操業停止及び出荷の停止 ・当該地域の取引先からの原材料、部品等の供給の停止 ・完成品、仕掛品の汚損 ・消費者マインドの低下等による当該地域の自転車や釣具等当社グループの事業に関わる製品需要の減退   ・グローバル規模での製造拠点の分散・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築 ・緊急時の事業継続のための計画(ディザスターリカバリープランを含む)の策定 ・緊急時を想定したサプライチェーンの再構築・損失を最小限にするための適切な保険への加入   中   大 2   新型ウイルス等の感染症拡大(COVID-19を含む)   ・当該地域の従業員における感染症蔓延または当該地域の政府が決定するロックダウンによる工場、販社の操業停止及び出荷の停止 ・当該地域の取引先からの原材料、部品等の供給の停止 ・消費者マインドの低下等による当該地域の自転車や釣具等当社グループの事業に関わる製品需要の減退   ・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築 ・グローバル規模での製造拠点の分散 ・緊急時の事業継続のための計画の策定 ・緊急時を想定したサプライチェーンの再構築 ・テレワークを可能とするシステムの構築 ・社内におけるソーシャルディスタンスの確保・政府のガイドライン等に基づいた感染防止対策の徹底   中   大 3   主要市場における政治経済の不安定化   ・保護主義の台頭による関税リスクの上昇 ・特定の国に対する経済制裁としての税制や貿易ルール等の改変 ・その他テロや紛争の発生による地域経済の不安定化による当社グループの生産及び販売活動への障害   ・グローバル規模での製造拠点の分散 ・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築   中   中 4   人材獲得競争の激化   ・優秀な人材の不足、流出に伴う企画力、製品開発力等の低下   ・キャリアパスを見据えた人事制度の制定 ・ハラスメントの防止等良好な職場環境を維持するための従業員への教育 ・研修等を通じたチームワークの醸成   中   中 No   リスク区分   リスク項目   想定される具体的なリスク   対策   顕在化可能性   業績への影響の程度 5   管理体制   ITシステムの侵害   ・外部からのサイバー攻撃による当社グループの業務システムの停止、誤作動及びそれに伴う業務活動の停止 ・外部からのサイバー攻撃による当社グループが保有する技術上、営業上の秘密情報流出による競争力低下や個人情報の漏洩による信用の失墜、またはこれらに対する賠償金の支払いや個人情報保護法制等に基づく制裁   ・組織的なセキュリティ体制の構築・適切なアンチウイルスソフトの導入、最新バージョンへの更新等セキュリティ対策の徹底 ・従業員へのサイバーセキュリティに関する教育 ・インシデント発生に備えた適切な体制の構築(個人情報保護のための体制含める)・損失を最小限にするための適切な保険への加入   中   大 6   大規模な産業事故   ・工場における火災、爆発、有毒ガスの漏洩等の事故による人的、周囲への被害の発生、これらに対する賠償金の支払い・工場の操業停止及び出荷の停止・完成品、仕掛品の汚損   ・安全管理体制の構築、継続的な見直し・従業員に対する安全に関する教育・設備等の適切な維持管理体制の構築・損失を最小限にするための適切な保険への加入   中   大 7   コンプライアンス違反   ・欧州のGDPRをはじめとする各国の個人情報保護法制違反、各国の独禁法、競争法違反、各国の海外収賄防止法違反、各国の消費者保護法制違反等による高額の課徴金の負担、賠償金の支払い、レピュテーション低下   ・従業員への個人情報保護、独禁法、海外収賄防止法等に関するEラーニング等による教育 ・行動規範の制定とそれに沿った教育の実施 ・各地域の法務部門等による相談対応及びリスク指導・コンプライアンスチェック体制の整備   中   大 8   サプライチェーンにおける人権侵害   ・サプライチェーン上に存在する人権問題に適切に対応できないことによるレピュテーション低下   ・人権保護を目的とする条項を含むベンダー行動規範遵守の要請及び当該遵守の合意の取得・人権方針の策定・人権デューデリジェンスの推進・グリーバンスメカニズムの構築   中   大 9   製品   大規模な製造物責任に基づく責任追及   ・当社グループ製品の欠陥を起因とする人損、物損に対する損害賠償リスクの発生 ・リコール等による交換、改修コストの発生 ・製品欠陥問題の広範囲化、長期化による当社グループ製品への信用失墜、ブランド価値の毀損   ・十分な品質管理体制の構築 ・欠陥発生時の迅速かつ確実な対応を行うためのグローバルでの体制整備・損失を最小限にするための製造物責任賠償に関する適切な保険への加入   中   大 10   製品の相対的な競争力低下   ・競合先の技術力、競争力の急速な向上による相対的な当社グループ製品の魅力の低下及びそれに伴う価格競争の激化 ・技術の陳腐化、新技術導入の失敗   ・競争力向上のための新技術・新製品の研究開発活動及びそのための積極的な投資 ・デジタルトランスフォーメーションのための活動及び積極的な投資 ・有力な企業との適切な協働   中   大 No   リスク区分   リスク項目   想定される具体的なリスク   対策   顕在化可能性   業績への影響の程度 11   財務会計   為替の大幅な変動   ・為替の変動による海外子会社業績や資産の円貨換算への影響 ・為替変動による原材料価格への影響   ・日本で生産したものを円建てで販売するなど為替変動を受けない形での取引の実行 ・海外連結子会社における安定的な通貨での預金保有   中   中 12   子会社等への投資等の減損損失   ・買収した子会社等の業績不振による減損損失の発生   ・買収価格の適切性に関する十分な検討 ・買収後のシナジー実現のためのフォロー及びモニタリング   中   中 13   環境問題   気候変動   ・低炭素社会の実現に向け炭素税の導入による業績への影響 ・ステークホルダーの期待を下回る環境問題への取組によるブランド価値の毀損 ・台風・洪水の激甚化により被災し、その復旧コストの発生やサプライヤーの生産停止による業績への影響   ・GHG排出量の削減 ・低炭素モビリティである自転車が温室効果ガスを排出しない旨をより訴求する情報開示 ・ディザスターリカバリープランの策定 ・生産立地の分散、購買先企業の分散   中   大
経営成績の分析 (MD&A)6,176字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におきましては、世界経済は緩やかな回復基調を辿ったものの、各国の通商政策や国際紛争の長期化などの地政学リスクの高まりから、足許の景気に不透明感が生じ、景気の先行きに対する慎重な見方が継続しました。 欧州では、安定した雇用・所得環境や物価が個人消費を下支えし、景気は緩やかに回復しました。 米国では、関税政策の影響による物価上昇や労働市場の鈍化から消費者マインドが冷え込み、底堅く推移していた景気は足踏み状態となりました。 中国では、長引く不動産不況や個人消費の低迷により、景気は弱含みで推移しました。 日本では、食料価格の高騰が一服し、所得環境の改善や金融緩和の継続も手伝い、景気は緩やかな回復を維持しました。 このような環境の下、自転車、釣具への需要は引き続き弱含みであり、当連結会計年度における売上高は466,243百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は51,677百万円(前年同期比20.6%減)、経常利益は47,029百万円(前年同期比52.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は33,991百万円(前年同期比55.5%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 自転車部品 長期的なトレンドとして自転車への高い関心が続くなか、地域による濃淡はありつつも、全体として緩やかに市場在庫の調整が進展しました。 海外市場においては、欧州市場では、安定した天候から完成車の店頭販売は堅調だったものの、市場在庫はやや高めの水準で推移しました。 北米市場では、経済の不確実性から完成車の店頭販売は弱含みで推移した一方で、市場在庫は適正水準を維持しました。 アジア・中南米市場においては、個人消費の弱含みにより完成車の店頭販売はやや低調に推移したものの、市場在庫は概ね適正水準を維持しました。一方、中国市場では、スポーツサイクリングへの関心自体は底堅かったものの、ロードバイクの需要が落ち着きを見せ、店頭販売に力強さを欠き、市場在庫は高い水準で推移しました。 オセアニア市場では、当初弱含みだった店頭販売は堅調に推移し、市場在庫も適正レベルを維持しました。 日本市場においては、完成車価格の高騰の影響により、店頭販売は引き続き低調だったものの、市場在庫は適正水準で推移しました。 このような市況の下、刷新したマウンテンバイク向けコンポーネントの最高峰モデル「XTR」をはじめ、「DEORE XT」、「DEORE」の3シリーズや、自己発電で動作する自動変速機能を備えた「Q'AUTO」に対して高い評価をいただきました。 この結果、当セグメントの売上高は354,972百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は42,841百万円(前年同期比20.9%減)となりました。 釣具 釣具への関心が継続するなか、海外市場を中心に販売は底堅く推移し、市場在庫は概ね適正水準まで改善しました。 日本市場においては、市場在庫の調整は進捗したものの、物価高や猛暑の影響から個人消費が低迷し、販売は弱含みで推移しました。 海外市場においては、北米市場では、年間を通じて西海岸および北東部を中心にオフショア釣況が良好で、販売は堅調に推移し、市場在庫は適正レベルを維持しました。 欧州市場では、安定した天候から販売は堅調で、市場在庫は適正水準で推移しました。 アジア市場では、中国市場を中心とした高価格帯リールの需要を背景に販売は堅調となり、市場在庫の調整が進展しました。 豪州市場では、安定した天候と好調なオフショア釣況に支えられ販売は堅調で、市場在庫は適正な水準で推移しました。 このような市況の下、新製品のスピニングリール「STELLA SW」やベイトリール「ANTARES」が高い評価を受けるとともに、最高級モデルのバスロッド「POISON ULTIMA」などの製品に多くのご注文をいただきました。 この結果、当セグメントの売上高は110,832百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は8,865百万円(前年同期比18.9%減)となりました。 その他 当セグメントの売上高は439百万円(前年同期比2.3%減)、営業損失は29百万円(前年同期は営業損失1百万円)となりました。 財政状態は次のとおりであります。 当連結会計年度末における資産合計は938,250百万円(前連結会計年度末比20,703百万円減)となりました。これは、建物及び構築物が16,779百万円、商品及び製品が9,985百万円、ソフトウエアが4,667百万円、投資有価証券が3,456百万円、退職給付に係る資産が2,650百万円それぞれ増加し、現金及び預金が56,721百万円、繰延税金資産が3,763百万円それぞれ減少したこと等によるものです。 負債合計は68,748百万円(前連結会計年度末比6,591百万円減)となりました。これは、流動負債の製品保証引当金が2,143百万円、流動負債のその他が783百万円、買掛金が663百万円それぞれ増加し、固定負債の製品保証引当金が9,595百万円、未払法人税等が641百万円それぞれ減少したこと等によるものです。 純資産合計は869,501百万円(前連結会計年度末比14,111百万円減)となりました。これは、為替換算調整勘定が27,737百万円、その他有価証券評価差額金が3,005百万円それぞれ増加し、利益剰余金が44,652百万円減少したこと等によるものです。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の92.0%から92.5%となり、1株当たり純資産は9,907円24銭から10,041円66銭となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ57,509百万円減少し、472,800百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは63,780百万円の収入となりました(前連結会計年度は87,032百万円の収入)。主な収入要因は税金等調整前当期純利益56,358百万円、減価償却費27,208百万円、利息及び配当金の受取額19,001百万円、為替差損益18,538百万円等によるものです。主な支出要因は法人税等の支払額20,425百万円、受取利息及び受取配当金17,849百万円、製品保証引当金の増減額7,449百万円、棚卸資産の増減額6,968百万円等によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは40,675百万円の支出となりました(前連結会計年度は35,810百万円の支出)。主な支出要因は有形固定資産の取得による支出35,519百万円、無形固定資産の取得による支出10,247百万円等によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは80,319百万円の支出となりました(前連結会計年度は49,476百万円の支出)。主な支出要因は自己株式の取得による支出50,006百万円、配当金の支払額28,609百万円等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 自転車部品   346,363   2.3 釣具   83,686   5.9 その他   276   △1.0 合計   430,325   3.0 (注) 金額は販売価格による概算値であります。 b. 受注状況 当社グループは、自転車部品及び釣具については大部分を見込生産によっております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 自転車部品   354,972   2.7 釣具   110,832   5.6 その他   439   △2.3 合計   466,243   3.4 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) PAUL LANGE & CO. OHG   -   -   53,991   11.6 (注) 前連結会計年度のPAUL LANGE & CO. OHGについては、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、本報告書「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っております。但し、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。 当社グループは、特に以下の事項が、当社グループの連結財務諸表の作成において適用される重要な判断と見積りに影響を及ぼすと考えております。 a. 固定資産の減損 当社グループは、事業の区分をもとに概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位として資産のグルーピングを行い、将来キャッシュ・フローを見積もっております。将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損損失の算定に影響を与える可能性があります。 b. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を十分に検討し、回収見込額を計上しております。その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産の取崩し又は追加計上により利益が変動する可能性があります。 c. 製品保証引当金 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものは、「「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 (売上高) 自転車部品事業では、自転車の市場在庫の調整は地域により進展に濃淡があり、欧州市場における店頭販売は安定した天候を背景に堅調であった一方で、中国市場ではロードバイクの需要が落ち着きを見せ店頭販売は低調に推移しました。釣具事業では、市場在庫は概ね適正水準まで改善し、海外市場を中心に販売は底堅く推移しました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は466,243百万円(前年同期比3.4%増)となりました。 (売上総利益) 自転車部品事業において一部の地域での市場在庫の調整が継続しており、主に海外製品の受注減による生産減少の影響から、当連結会計年度の売上総利益は166,616百万円(前年同期比3.3%減)となりました。売上総利益率は前連結会計年度より2.5ポイント減少し35.7%となりました。 (営業利益) インフレによる人件費増加や将来に向けた投資に係るソフトウェア関連費用の増加、及び新製品に係る広告宣伝費や運送費が増加したことにより、販売費及び一般管理費が114,938百万円(前年同期比7.2%増)となり、当連結会計年度の営業利益は51,677百万円(前年同期比20.6%減)となりました。営業利益率は前連結会計年度より3.3ポイント減少し11.1%となりました。 (経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益) 営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、為替差損の増加等により△4,647百万円(前年同期は33,589百万円)となり、当連結会計年度の経常利益は47,029百万円(前年同期比52.3%減)となりました。 また、無償点検関連引当金戻入額等の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は33,991百万円(前年同期比55.5%減)となりました。 b. 財政状態の分析 資産、負債および純資産の状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 c. 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社製品製造のための材料及び部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは人件費及び広告宣伝費、販売促進費等のマーケティング費用です。当社の研究開発費は様々な営業費用の一部として計上されていますが、研究開発に携わる従業員の人件費が研究開発費の重要な部分を占めています。 当社グループの運転資金および設備投資資金につきましては、一般的に、内部資金によることとしており、その健全な財務状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力により、当社の成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えています。 d. 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度の達成状況は以下のとおりです。 当連結会計年度の売上高は計画比6,243百万円増(1.4%増)となりました。自転車部品事業では、一部の地域で販売が好調に推移したことに加え、為替レートが計画と比べて円安で推移したため、計画比で増収となりました。釣具事業では、主に海外市場で販売が好調に推移したことにより、売上高は計画を上回りました。営業利益につきましては、増収による利益増や販売費及び一般管理費の減少により、計画比5,677百万円増(12.3%増)となり、営業利益率は計画比1.1ポイント増の11.1%となりました。 指標   計画(百万円)   実績(百万円)   増減(百万円)   計画比(%) 売上高   460,000   466,243   6,243   1.4 営業利益   46,000   51,677   5,677   12.3

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開示資料

出典

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