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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

三菱電機

Mitsubishi Electric Corporation6503 · Prime · 電気機器

重電・産業機器から半導体・デジタルまで、幅広い事業ポートフォリオを持つ総合電機メーカー。

概要

三菱電機は、FAシステム、昇降機、鉄道車両用機器、家電、半導体、宇宙システムなど多岐にわたる電気機器を手がける総合電機大手である。2025年3月期の売上高は5兆5,217億円、営業利益率は7.1%。連結子会社256社、持分法適用会社38社を有し、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、デジタルイノベーション、セミコンダクター・デバイスの5つの報告セグメントで事業を展開する。

6つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

三菱電機グループは、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、デジタルイノベーション、セミコンダクター・デバイス、その他の6セグメントで事業を構成する。インフラ部門は発電設備、変電設備、鉄道信号システムを、インダストリー・モビリティ部門はFA機器(シーケンサ、サーボ、インバータ)や鉄道駆動システムを手がける。ライフ部門は家庭用・業務用空調、冷蔵機器、照明などを提供。デジタルイノベーション部門はIoT・AI・セキュリティ技術を活用したソリューションを、セミコンダクター・デバイス部門はパワー半導体(IGBT、SiCモジュール)を供給する。

売上高5.5兆円、営業利益率7.1%の規模感

2025年3月期の連結売上高は5兆5,217億円、営業利益は3,919億円(営業利益率7.1%)。2026年3月期計画では売上高5兆8,947億円、営業利益4,331億円(同7.35%)、純利益4,078億円を見込む。過去10年の売上高は3.5兆円台から着実に増加し、2023年3月期に5兆円を突破した。営業利益率は2018年3月期以降、5~7%台で推移している。

国内外に広がる生産・販売ネットワーク

三菱電機は日本国内に神戸、名古屋、鎌倉、稲沢など主要生産拠点を持ち、海外では米国、シンガポール、台湾、中国、欧州などに子会社を設立している。1973年に三菱電機アメリカ社、1977年にメルコ・セールス・シンガポール社、1997年に三菱電機(中国)有限公司を設立し、グローバル展開を進めた。連結子会社256社のうち、海外現地法人が多くを占める。

創業100年を超える歴史と事業基盤

1921年に三菱造船の電機製作所を継承して創業。変圧器、電動機、扇風機から事業を開始し、戦後はテレビや冷蔵庫などの家電、半導体、情報通信機器へと拡大した。1964年には昇降機専門工場、1970年には生産技術研究所を設立。現在ではFA、社会インフラ、宇宙・防衛に至るまで幅広い分野で事業を展開する。東証上場は1949年。

業界の中での役割は重電設備、産業FA機器、家電、半導体、鉄道システムなどの幅広い産業向けに製品・システムを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5.9兆円
営業利益
4,331億円
営業利益率
7.3%
純利益
4,078億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01インフラ主力

電力系統、交通、上下水道などの社会インフラ向けに、発電設備、変電設備、鉄道信号システムなどを提供。安定供給と省エネ・環境対応を強みとする。

主要顧客東京電力、JR各社

主な製品・サービス3
発電設備(火力・水力等)
大型火力発電プラントや水力発電設備など、電力会社向けの発電システム。
変電設備
高圧・特別高圧の受変電設備で、工場やビルへの電力供給を安定化。
鉄道信号システム
列車運行管理や安全確保のための信号・連動システム。

02インダストリー・モビリティ主力

工場オートメーションやモビリティ向けに、FA機器(シーケンサ、サーボ、インバータ)、鉄道車両用駆動システム、宇宙・防衛関連システムなどを供給。

主要顧客トヨタ自動車、JR各社

主な製品・サービス2
FA機器(シーケンサ、サーボ、インバータ)
工場生産ラインの自動制御に用いる制御機器。高信頼性と省エネを特長とする。
鉄道車両用駆動システム
電車のモータと制御装置を統合したシステム。省エネ・高性能。

03ライフ準主力

家庭用・業務用空調、冷蔵・冷凍機器、住設機器、照明などの生活関連機器を提供。省エネ・快適性を追求。

主要顧客ビル管理会社

主な製品・サービス2
ルームエアコン
家庭向けエアコン。省エネ性能と快適性を両立。
業務用空調機
ビルや工場向けの大型空調システム。

04デジタルイノベーション準主力

IoT・AI・セキュリティ技術を活用し、製造業向けのデジタルソリューション(FA向けIoTプラットフォームなど)や、社会インフラ監視システムを提供。

主な製品・サービス1
FA向けIoTプラットフォーム
工場の設備稼働データを収集・分析し、生産性向上を支援。

05セミコンダクター・デバイス準主力

パワー半導体(IGBT、SiCモジュール)、高周波デバイス、光デバイスなどを供給。産業機器・自動車・家電向け。

主要顧客自動車メーカー

主な製品・サービス1
パワー半導体(IGBT、SiCモジュール)
電力変換効率を高める半導体部品。自動車のEV化や産業機器の省エネに貢献。

06その他副次

金融、不動産、サービスなど多岐にわたる事業を展開。グループ全体の基盤を支える。

製品と技術

FAシステムの中核をなすシーケンサ、サーボ、インバータ

インダストリー・モビリティ部門で提供するFA機器は、工場の生産ライン自動化に不可欠な制御機器である。シーケンサはシーケンス制御、サーボは位置決め制御、インバータはモータの速度制御を担う。これらの製品は高信頼性と省エネ性能を特長とし、トヨタ自動車など主要顧客に採用されている。2025年度のFAシステム事業は、スマートフォンやAI関連の設備投資需要により増収となった。

パワー半導体IGBT・SiCモジュールでEV・産業機器を支える

セミコンダクター・デバイス部門では、パワー半導体としてIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)とSiC(炭化ケイ素)モジュールを量産している。IGBTは電圧変換効率が高く、鉄道、産業機器、家電に幅広く使われる。SiCモジュールはさらに低損失で、電気自動車(EV)のインバータや充電インフラ向けに需要が拡大している。北伊丹工場や福岡半導体工場で生産し、自動車メーカーに供給する。

鉄道車両用駆動システムと信号システムによる公共交通の安全

三菱電機は鉄道向けに、車両の駆動システム(モータと制御装置)と地上の信号システムの両方を提供する。駆動システムは省エネ性能が高く、JR各社をはじめ国内外の鉄道事業者に採用されている。信号システムは列車の運行管理と安全確保を担い、1964年に稲沢製作所(現三菱電機ビルソリューションズ)で昇降機とともに生産を開始。現在も交通インフラの中核製品として継続的に供給している。

家庭用・業務用空調機器の省エネ技術と世界的普及

ライフ部門の主力製品である空調機器は、家庭用ルームエアコンからビル向け大型空調システムまでをカバーする。1954年に静岡工場で冷蔵庫・エアコンの専門生産を開始し、以来省エネ性能と快適性の両立を追求している。2025年度は欧州、北米、国内で家庭用・業務用空調が増収に貢献。円安の影響や価格改善効果も加わり、売上高を押し上げた。

昇降機(エレベーター・エスカレーター)の専門生産

1964年に稲沢製作所(現三菱電機ビルソリューションズ)を昇降機の専門工場として新設。エレベーターとエスカレーターの設計・製造・保守を一貫して手がける。2025年度は中東の関係会社の連結子会社化や海外(中国除く)向け需要の増加、国内リニューアル事業の拡大によりビルシステム事業が増収となった。昇降機は三菱電機の中でも特に安定した収益基盤を築いている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

総合電機で国内首位級、収益性改善を図る再建途上

当社は総合電機メーカーとして、重電、産業メカトロニクス、電子機器など幅広い事業を展開。国内では三菱重工や日立製作所と競合するが、提供データでは同業他社にキオクシア等が挙げられ、半導体メモリ領域との関連も深い。売上高は約5.5兆円と大型であり、営業利益率は7%台と改善傾向にあるが、他社の高収益事業と比べると水準は低い。強みは多角化によるリスク分散と技術力だが、事業ポートフォリオの再編や収益性向上が課題。

強み

  • 重電から家電まで多様な事業を有し、景気変動の影響を分散できる。各事業で一定の市場シェアを持つ。
  • 自動車部品やFA機器などで先端技術を保有。特許件数は業界トップクラスで、差別化の源泉。
  • 電力会社や鉄道など国内インフラとの取引が安定。長期契約により収益の安定性が高い。
  • アジアや欧米に生産拠点を配置し、現地需要への対応とコスト削減を実現。

課題

  • 営業利益率7%台と総合電機の中では中位。高付加価値事業への集中が必要。
  • 多角化の反面、不採算事業が足かせ。ポートフォリオ再編による経営資源の効率化が急務。
  • 海外メーカーとの価格競争が激しく、特に家電や半導体分野では苦戦。技術優位の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字が三菱電機

時価総額で並べると、掲載8社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
1285Aキオクシアホールディングス27.9兆円50.5倍
26758ソニーグループ24.1兆円21.0倍
36503三菱電機11.1兆円26.6倍
46723ルネサスエレクトロニクス6.0兆円17.2倍
56504富士電機1.9兆円19.5倍
66963ローム1.9兆円
76479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
83132マクニカホールディングス6,346億円22.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

三菱造船の電機部門から独立した1921年の創業

1921年1月、三菱造船株式会社(現三菱重工業)神戸造船所の電機製作所を継承し、三菱電機株式会社を創立した。神戸製作所を新設し、変圧器、電動機、扇風機などを手がけた。1923年には長崎造船所の電機工場の経営委託を受け、タービン発電機や船舶用直流機など大型重電機器の生産を開始。1924年には名古屋製作所を新設し、汎用誘導電動機や家庭用電気機器を生産した。

戦時体制下での工場拡張と終戦後の再建

1940年代、戦時需要に対応して大阪工場(現伊丹製作所)、福山工場、中津川工場、郡山工場、和歌山工場、姫路工場を次々に新設した。1944年には本店研究部を研究所(現先端技術総合研究所)に改組。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場した。戦後は民需転換を図り、1953年に無線機製作所、1954年に冷蔵庫・エアコン専門の静岡工場を新設した。

半導体とエレクトロニクスへの本格参入(1959~1960年代)

1959年8月、半導体量産専門工場として北伊丹工場(現高周波光デバイス製作所)を新設。1960年代には鎌倉製作所を開設し、無線・電子応用機器や電子計算機などエレクトロニクス分野に進出した。1964年には昇降機専門の稲沢製作所、1965年には研究本部を設立。1962年にはジェネラルプレシジョン社との合弁で三菱プレシジョン株式会社を設立し、航法装置シミュレーターを手がけた。

事業本部制の導入とグローバル展開の加速(1970~1990年代)

1973年に米国に三菱電機アメリカ社を設立。1977年に事業本部制を導入し、重電・電子・機器・商品の4事業本部を設置。同年にシンガポール、1978年に台湾に現地法人を設立。1981年には情報電子研究所、1989年には自動車機器事業本部を新設。1990年代には米国と欧州に研究開発拠点を設立し、中国に投資持株会社を設立。1996年には欧州販売会社を統合し、グローバル体制を強化した。

事業再編とデジタル変革への取り組み(2000年代以降)

1998年に情報通信システム事業本部を通信と情報に分割。2000年代以降、事業セグメントの再編を繰り返し、2025年には「ビジネス・プラットフォーム」を「デジタルイノベーション」に名称変更した。2026年3月期の中期経営計画では、売上高5兆8,947億円、営業利益率7.35%を目標とし、デジタル基盤「Serendie」を活用した事業モデル変革を推進している。

年表38件を開く

1920年代

  • 1921年1月創業三菱造船㈱(現 三菱重工業㈱)神戸造船所の電機製作所を継承し三菱電機㈱創立 神戸製作所(現 神戸製作所、電力システム製作所)を新設、変圧器、電動機、扇風機等を手がける
  • 1923年11月三菱造船㈱長崎造船所電機工場の経営委託をうけ長崎工場(現 伊丹製作所長崎工場)を新設、タービン発電機、船舶用直流機等大型重電機器を手がける
  • 1924年9月名古屋製作所新設、汎用誘導電動機等の標準電機品や家庭用電気機器を手がける

1940年代

  • 1940年12月大阪工場(現 伊丹製作所、系統変電システム製作所)新設、神戸製作所より無線機、精機工場移転
  • 1943年2月福山工場(現 福山製作所)、中津川工場(現 中津川製作所)新設
  • 1943年4月郡山工場(現 コミュニケーション・ネットワーク製作所(注)郡山工場)新設
  • 1943年6月和歌山工場(現 冷熱システム製作所)新設
  • 1944年2月姫路工場(現 三菱電機モビリティ㈱ 姫路事業所)新設
  • 1944年3月本店研究部を研究所(現 先端技術総合研究所他)とする
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1953年10月無線通信機器やテレビ等の需要増大に対応し無線機製作所(現 電子通信システム製作所、コミュニケーション・ネットワーク製作所(注))新設
  • 1954年4月冷蔵庫、エアコン等民需用冷機生産の専門工場として静岡工場(現 静岡製作所)新設
  • 1959年8月半導体量産専門工場として北伊丹工場(現 高周波光デバイス製作所他)新設

1960年代

  • 1960年10月無線・電子応用機器及び電子計算機等エレクトロニクスの主力工場を関東に作る目的で鎌倉製作所新設
  • 1962年5月航法装置シミュレーターにつきジェネラルプレシジョン社と合弁で三菱プレシジョン㈱設立
  • 1963年3月M&A菱電機器㈱を吸収合併し、群馬製作所(現 静岡製作所群馬工場)と改称
  • 1964年5月小型開閉制御機器生産工場として伊丹製作所三田工場(現 三菱電機モビリティ㈱ 三田事業所)新設
  • 1964年10月昇降機の専門工場として稲沢製作所(現 三菱電機ビルソリューションズ㈱ 稲沢ビルシステム製作所)新設
  • 1965年8月研究本部(現 研究開発本部)新設

1970年代

  • 1970年8月ハードウエアを中心とした全社の生産技術センターとして生産技術研究所(現 生産技術センター他)新設
  • 1972年6月大型変圧器専門工場として、赤穂工場(現 系統変電システム製作所赤穂工場)新設
  • 1973年8月創業米国に三菱電機アメリカ社(現 三菱電機US社)設立
  • 1974年4月制御製作所(現 神戸製作所他)新設
  • 1975年6月営業本部新設
  • 1977年6月事業本部制を導入し、重電・電子・機器・商品の4事業本部新設
  • 1977年9月創業シンガポールにメルコ・セールス・シンガポール社(現 三菱電機アジア社)設立
  • 1978年6月創業台湾に台湾三菱電機股份有限公司設立
  • 1979年4月閉鎖形配電盤及び遮断器の生産を担当する丸亀工場(現 受配電システム製作所)を新設

1980年代

  • 1981年6月情報処理・伝送・光電波機器の研究開発強化のため、情報電子研究所(現 情報技術総合研究所)新設
  • 1981年9月北伊丹製作所福岡半導体工場(現 パワーデバイス製作所)新設
  • 1983年10月事業本部を機電・商品・電子システム・電子計算機・電子デバイス・海外の6事業本部に再編
  • 1989年6月自動車機器事業本部新設

1990年代

  • 1993年6月事業本部を電力工業システム・社会システム・電子システム・情報通信システム・映像情報・住環境・FAシステム・自動車機器・半導体の9事業本部に再編し生産システム本部(現 ものづくり技術本部)新設
  • 1995年8月創業米国に研究開発拠点三菱電機インフォメーション・テクノロジーセンター・アメリカ社(現 三菱電機リサーチ・ラボラトリーズ社)設立
  • 1995年9月創業欧州に研究開発拠点三菱電機インフォメーション・テクノロジーセンター・ヨーロッパ社(現 三菱電機R&Dセンター・ヨーロッパ社)設立
  • 1996年6月M&A欧州販売事業体制を再編、英国、ドイツ、フランス等欧州域内の各販売会社を三菱電機ヨーロッパ社として統合
  • 1997年10月創業中国における事業戦略支援のための投資持株会社 三菱電機(中国)有限公司設立
  • 1998年4月情報通信システム事業本部を通信システム事業本部と情報システム事業本部に分割

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 調整後営業利益率2030年度まで12%以上
  • ROE2030年度まで12%
  • 売上高成長率2030年度まで3-5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    循環型デジタルエンジニアリングの推進

    顧客とつながり続ける「循環型 デジタル・エンジニアリング」を拡大。現場ナレッジとAI・デジタルを組み合わせコンポーネントを強化し、デジタル基盤「Serendie」を通じて顧客の運用データを活用、新たな製品・ソリューションを提供する。中長期的な成長ドライバーであるコンポーネント事業へ経営資源を集中する。

  2. 02

    経営体質の強化と人的資本価値の最大化

    ROIC経営を推進し、資産効率とキャッシュ創出力を重視。生産最適化やアセットライト、製品ラインアップ整理による資産効率向上、DX・AI活用による費用構造見直しを進める。人材面では、従業員の自律的な成長を促し、マネジメント層にジョブグレード制度を適用、ジョブ型人財マネジメントへ転換する。

  3. 03

    本質的なサステナビリティ経営と倫理遵法の徹底

    社会課題解決と事業成長の両立「トレード・オン」を追求。2030年度までに工場・オフィスからの温室効果ガス排出実質ゼロを目指す。技術開発や多様性推進、サプライチェーン人権尊重を強化。倫理遵法では「誠実」の下、品質風土・組織風土・ガバナンスの3改革を継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で150,386人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は913万円で、9期前と比べて+11.8%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月138,700
2018年3月142,340
2019年3月81740.416.3145,817
2020年3月80740.516.4146,518
2021年3月79640.716.6145,653
2022年3月80741.116.9145,696
2023年3月82741.316.9149,655
2024年3月83041.416.7149,134
2025年3月87041.316.3149,914261
2026年3月91340.515.3150,386288

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率89.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社80(国内 42 / 海外 38) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ライフ3,441億円
インダストリー・モビリティ1,992億円
インフラ1,963億円
セミコンダクター・デバイス1,855億円
共通913億円
パワーデバイス製作所 熊本事業所 泗水工場 — 熊本県菊池市833億円
セミコンダク ター・デバイス
名古屋製作所 産業メカトロニクス製作所 — 名古屋市東区645億円
インダストリー・モビリティ
三菱電機 ビルソリューションズ㈱本社 — 東京都千代田区599億円
ライフ
その他476億円
鎌倉製作所 — 神奈川県鎌倉市426億円
インフラ
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    三菱電機デジタル イノベーション㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機 ビルソリューションズ㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機 エンジニアリング㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機 ソフトウエア㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機 システムサービス㈱
    東京都 世田谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機プラント エンジニアリング㈱
    東京都 台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機メカトロニクス エンジニアリング㈱
    名古屋市 東区
    議決権100.0%
  • 国内
    メルコセミコンダクタ エンジニアリング㈱
    福岡市 西区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機 モビリティ㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱電機照明㈱
    神奈川県 鎌倉市
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱プレシジョン㈱
    東京都 港区
    議決権75.7%
  • 国内
    三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ㈱
    東京都 品川区
    議決権100.0%
残りのグループ会社68社を開く
  • 三菱電機コントロール パネル㈱神戸市 兵庫区100%
  • 多田電機㈱兵庫県 尼崎市100%
  • 三菱電機 社会インフラ機器㈱兵庫県 丹波市96%
  • メルコパワーデバイス㈱兵庫県 丹波市100%
  • メルコモビリティー ソリューションズ㈱大阪市 福島区100%
  • 三菱電機冷熱機器販売㈱東京都 千代田区100%
  • ㈱セツヨーアステック大阪市 北区100%
  • ㈱菱交東京都 千代田区100%
  • 三菱電機インダストリアルソリューションズ㈱等の地域総合販売会社8社横浜市 中区 他100%
  • 三菱電機 ライフサービス㈱東京都 港区100%
  • ㈱弘電社東京都 中央区52%
  • 三菱電機 トレーディング㈱東京都 千代田区100%
  • 三菱電機 冷熱プラント㈱東京都 品川区38%
  • メルコビルエンジニアリング㈱東京都 千代田区100%
  • ㈱アイプラネット東京都 港区100%
  • 三菱電機メカトロニクス テクノロジーズ㈱名古屋市 東区100%
  • ㈱三菱電機 ライフネットワーク川崎市 幸区100%
  • 三菱電機 住環境システムズ㈱東京都 台東区27%
  • 三菱電機US ホールディングス社米国(サイプレス)100%
  • 三菱電機US社米国(サイプレス)100%
  • 三菱電機 オートモーティブ・アメリカ社米国(メイソン)100%
  • 三菱電機 パワー・プロダクツ社米国(ワーレンデール)100%
  • 三菱電機 オートメーション社米国(バーノンヒルズ)100%
  • Nozomi Networks, Inc.米国(サンフランシスコ)100%
  • 三菱電機 オートモーティブ・メキシコ社メキシコ(ケレタロ)100%
  • 三菱電機 ヨーロッパ社オランダ(アムステルダム)100%
  • 三菱電機 ハイドロニクス& アイティークーリング システムズ社イタリア(ヴェネト)100%
  • ヴィンコテック・ホールディングス社ドイツ(ミュンヘン)100%
  • 三菱電機 エア・コンディショ ニング・システムズ・ヨーロッパ社英国(リビングストン)10%
  • 三菱電機 オートモーティブ・チェコ社チェコ(スラニー)10%
  • 三菱電機 エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ社トルコ(マニサ)100%
  • 三菱電機ミドルイースト・アフリカ・アンド・シーアイエス社UAE (ドバイ)5%
  • 三菱電機インド社インド(グルグラム)100%
  • 三菱電機オートモーティブ・インド社インド(グルグラム)100%
  • 三菱電機アジア社シンガポール100%
  • サイアム・コンプレッサー・インダストリー社タイ(チョンブリ)25%
  • 三菱電機 コンシューマー・プロダクツ(タイ)社タイ(チョンブリ)25%
  • 三菱電機 タイ・オートパーツ社タイ(ラヨン)100%
  • 三菱電機 カンヨンワタナ社タイ(バンコック)50%
  • 三菱電機トレーディング(タイ)社タイ(バンコック)100%
  • 三菱電機(香港)有限公司中国(香港)100%
  • 三菱電梯香港有限公司中国(香港)75%
  • 三菱電機(広州)圧縮機 有限公司中国(広州)14%
  • 三菱電機(中国)有限公司中国(北京)100%
  • 三菱電機汽車部件(中国)有限公司中国(常熟)10%
  • 三菱電機自動化機器製造(常熟)有限公司中国(常熟)100%
  • 三菱電機空調・影像 設備(上海)有限公司中国(上海)100%
  • 三菱電機自動化(中国)有限公司中国(上海)100%
  • 三菱電機機電(上海)有限公司中国(上海)100%
  • 台湾三菱電機股份 有限公司台湾(台北)100%
  • 台湾三菱電梯股份有限公司台湾(台北)11%
  • 台湾三菱電機自動化股份有限公司台湾(新北)49%
  • 韓国三菱電機 オートメーション社韓国(ソウル)49%
  • ㈱TMEIC東京都 中央区50%
  • ㈱RYODEN東京都 千代田区36%
  • ㈱カナデン東京都 中央区21%
  • ㈱指月電機製作所兵庫県 西宮市23%
  • 日立三菱水力㈱東京都 港区30%
  • MDロジス㈱東京都 中野区33%
  • 三菱電機フィナンシャル ソリューションズ㈱東京都 品川区45%
  • 萬世電機㈱大阪市 福島区22%
  • 三菱ジェネレーター㈱神戸市 兵庫区51%
  • 西菱電機㈱兵庫県 伊丹市21%
  • アイテック阪急阪神㈱大阪市 福島区30%
  • メドコム社ポーランド(ワルシャワ)49%
  • カンヨン・エレクトリック社タイ(サムットプラカーン)0%
  • 上海三菱電梯有限公司中国(上海)8%
  • 士林電機廠股份有限公司台湾(台北)21%
国際子会社 (GLEIF登録 6社)
  • JP三菱電機モビリティ株式会社
  • JP三菱電機ビルソリューションズ株式会社
  • CHAstes4 SA
  • INMITSUBISHI ELEVATOR INDIA PRIVATE LIMITED
  • ITMITSUBISHI ELECTRIC HYDRONICS & IT COOLING SYSTEMS S.P.A.
  • CAMitsubishi Electric Sales Canada Inc.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)性能向上、ハードウェア更新機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2022-02-18
    61.4億円
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)ハードウェア更新機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2022-12-20
    57億円
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)ハードウェア更新機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2024-07-29
    38億円
  • 調達
    IWAM-25型統合型広域マルチラテレーション装置1式の製造(成田空港事務所用)(製造・設置・調整)
    国土交通省 · 2025-10-10
    33億円
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)性能向上、機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2021-08-24
    25.3億円
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)性能向上及び機器一式の製造
    国土交通省 · 2022-11-11
    17.3億円
  • 調達
    IWAM-25型統合型広域マルチラテレーション装置1式の製造(関西空港事務所用)(製造・設置・調整)
    国土交通省 · 2025-10-10
    17億円
  • 調達
    MLAT-24型マルチラテレーション装置1式の製造 (東京空港事務所用)(製造・設置・調整)
    国土交通省 · 2024-10-01
    14.5億円
  • 調達
    飛行場管制訓練システム(ACTS)ハードウェア更新機器一式の製造
    国土交通省 · 2023-08-10
    13億円
  • 調達
    空港管制処理システム(TAPS)ハードウェア更新機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2025-10-30
    12.8億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5.9兆円営業利益4,331億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.8%、利益が+10.5%。

売上高
+6.8%
5.9兆円
営業利益
+10.5%
4,331億円
純利益
+25.8%
4,078億円
営業利益率
7.3%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6.3兆円5.9兆円
営業利益4,331億円
純利益4,950億円4,078億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1.5兆円、営業利益は1,395億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.7%、営業利益は+128.7%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.44746
2024年1Q1.226105.0578
2024年2Q1.327485.7624
2024年3Q1.248657.0659
2024年4Q1.48988
2025年2Q2.641,7676.71,186
2025年4Q2.882,1527.52,055
2026年2Q2.732,2448.21,894
2026年4Q3.162,0876.62,184
2027年1Q1.501,3959.31,098

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3.6兆円から5.9兆円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3.57651695
2014年3月4.052,4901,535
この期から会計基準が米国基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月4.32
2016年3月4.39
2017年3月4.24
2018年3月4.443,5322,558
2019年3月4.523,1602,266
2020年3月4.462,8202,218
2021年3月4.192,5881,931
2022年3月4.482,7972,035
2023年3月5.002,9222,139
2024年3月5.263,6592,849
2025年3月5.523,9194,3737.13,241
2026年3月5.894,3315,2617.34,078

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5.9兆円のうち、営業利益として残るのは4,331億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4,078億円、売上の6.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金69.1%4.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.6%1.4兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%4,331億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+0.5pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.0pt
6.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.7pt
9.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが5,760億円、投資CFが−3,444億円で、差し引きのフリーCFは2,316億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は7,316億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月828−1,537−412−7092,989
2014年3月4,405−1,302−2,0903,1034,180
2018年3月2,658−1,820−1,4988385,992
2019年3月2,398−2,107−1,1212915,142
2020年3月3,958−2,040−1,5651,9185,376
2021年3月5,421−1,766−1,5743,6557,674
2022年3月2,824−1,149−2,4131,6757,272
2023年3月1,667−1,485−1,1961826,459
2024年3月4,155−941−2,4013,2147,654
2025年3月4,559−1,917−2,6532,6427,573
2026年3月5,760−3,444−3,0482,3167,316

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は7.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4.5兆円で、自己資本比率は60.9%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月3.411.302.1138.1
2014年3月3.611.522.0942.2
2017年3月4.242.072.1748.8
2018年3月4.312.292.0153.3
2019年3月4.362.401.9655.1
2020年3月4.412.431.9855.1
2021年3月4.802.752.0457.4
2022年3月5.112.982.1358.3
2023年3月5.583.242.3458.0
2024年3月6.173.742.4360.6
2025年3月6.383.952.3061.9
2026年3月7.364.482.7360.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
7,316億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3.8兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.7兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中85位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中193位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.7%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.9%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,276で、1年前と比べて+51.8%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥5,276-4.4%1ヶ月-6.6%1年+51.8%時価総額11.1兆円
過去52週の値幅
安値¥3,454高値¥6,686

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.6倍
PER (会社予想)21.8倍
PBR2.36倍
配当利回り1.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で2.51%下落し、21日には5602円で終了。25日線5709円を約2%下回り、75日線5932円からも約6%乖離して下落。ただし52週高値6686円からは約16%の水準で、上昇トレンドの途中調整とみられる。8月14日に6153円まで回復したが、19日以降は売りが優勢となり、短期の下げが続いている。出来高は19日に619万株と増加したが、その後は減少しており、売り一巡感もある。RSIは40.7と弱含みだが、200日線5377円は上回っており、長期的な支持線は機能している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 42/100)

PERは28.43倍で業界平均30.54倍をやや下回るが、予想PER23.3倍と割安感は乏しい。PBR2.53倍は同業平均2.58倍とほぼ同水準である一方、ROE9.7%は低め。配当利回り1.06%は業界平均2.32%の半分以下で、株主還元が弱い。収益成長は見込まれるが、利益率の低さや配当の低さを考慮すると、現在のバリュエーションはやや割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)26.6倍30.8倍
PER (予想)21.8倍
PBR2.36倍2.58倍
ROE9.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

FAシステムと社会インフラを中心に成長戦略を描くものの、中国経済の減速や半導体需給、為替変動が業績に影響する。強気派は、省人化投資やデータセンター向け需要でFAが回復し、昇降機や鉄道などインフラ更新需要が堅調とみる。一方、弱気派は、欧米の金利高による設備投資抑制や、中国の競争激化による価格低下がリスクと指摘する。

プラスに働く材料7
  • FA事業の回復

    2025年度の会社計画は増収増益で、FAが全体を牽引する見込み。

  • 社会インフラの安定

    昇降機や鉄道は更新需要が底堅く、継続的な収益源になる。

  • 株主還元の拡大

    配当性向や自社株買いで株主還元姿勢を強め、PBR1倍超を意識。

  • 純利益4,078億円と25.8%増通年影響

    純利益は前期比+25.8%の4,078億円。営業利益も4,331億円と10.5%増。

  • 営業利益4,331億円と10.5%増通年影響

    営業利益は前期比+10.5%の4,331億円。売上高も6.8%増の5.9兆円。

  • 予想PER24.1倍と実績比で改善不定影響

    実績PER29.41倍に対し予想PER24.1倍。成長期待が反映される。

  • 営業利益率7.35%と改善通年影響

    営業利益率は前期7.10%から7.35%に改善。生産効率化が進む。

マイナスに働く材料7
  • 中国依存のリスク

    中国市況の減速でFAや半導体の需要が鈍る可能性がある。

  • 競争激化

    新興勢の低価格攻勢でシェア低下や値下げ圧力が強まる。

  • 為替変動

    円高が進むと海外売上高比率が高いため業績に逆風。

  • 純利益増益の営業外依存通年影響

    純利益増837億円のうち営業外が約425億円。一過性なら来期反動減。

  • ROE9.7%と資本効率の低さ継続影響

    ROE9.7%は10%未満。PBR2.61倍を考慮すると割高感。

  • 株価1年で60.9%上昇の反動継続影響

    株価は1年で60.87%上昇。高値警戒から調整が入りやすい。

  • 配当利回り1.03%と低い継続影響

    配当利回り1.03%と低く、株主還元面で見劣り。

次の決算で確かめる点
FA受注高
設備投資動向を先行反映し、業績の方向性を占うため。
昇降機の受注残
ビル需要の将来収益を測る指標。
海外売上高比率
為替感応度や成長地域の依存度を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは1.14%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.14%
いまの株価に対して
配当性向
32.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2743.4
2018年3月4048.142.3
2019年3月400.052.2
2020年3月400.054.4
2021年3月36−10.041.6
2022年3月4011.147.6
2023年3月400.057.7
2024年3月5025.035.9
2025年3月500.036.0
2026年3月5510.032.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ145,852人。区分でいちばん多いのは外国法人47.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.6%を占め、残る63.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人38.740.442.544.147.147.0
金融機関41.939.337.536.435.034.5
個人・その他12.113.913.914.413.514.7
自己株式0.01.61.62.71.73.1
事業法人4.84.03.53.12.42.1
証券会社2.62.42.62.01.91.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.65
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.67
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.38
04明治安田生命保険相互会社3.87
05THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A.LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.30
06三菱電機グループ社員持株会1.86
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.85
08GOVERNMENT OF NORWAY (シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.54
09JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.49
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で+512%、1株純資産は12期で+262%。直近期のROEは9.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月326065.723.4127.0
2014年3月7171010.916.336.4
2017年3月96443.4
2018年3月1191,06911.714.342.3
2019年3月1061,1199.713.552.2
2020年3月1031,1339.212.954.4
2021年3月901,2847.518.741.6
2022年3月951,4097.114.847.6
2023年3月1011,5346.915.657.7
2024年3月1361,7918.218.535.9
2025年3月1561,9038.417.536.0
2026年3月1982,1919.725.232.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

35名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は35名。2026/3期の役員報酬は総額1,953百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小坂達朗取締役737,000
柳弘之取締役715,000
江川雅子取締役692,900
松山遙取締役592,400
皆川邦仁取締役722,000
ピーター D.ピーダーセン取締役58400
漆間啓取締役67211,728
藪重洋取締役6661,864
高澤範行取締役6467,016
藤本健一郎取締役6111,886
中林美恵子取締役65
加賀邦彦代表執行役 執行役副社長 CTO (技術戦略担当)インダストリー・モビリティビジネスエリアオーナー、輸出管理担当6173,016
残りの役員23名を開く
氏名役職年齢保有株数
武田聡専務執行役 CDO (DX、ビジネスイノベーション担当)、 CIO (情報セキュリティ、IT担当)、デジタルイノベーション事業担当5946,738
阿部恵成専務執行役 CHRO (グローバル人財戦略、人事総務、カルチャー変革担当、人財・カルチャー変革統括部長)、広報担当5925,297
中井良和常務執行役 CPO (ものづくり担当)、CQO(品質担当)6430,875
尋木保行常務執行役 ライフビジネスエリアオーナー6216,386
根来秀人常務執行役 インフラビジネスエリアオーナー599,186
川路茂樹常務執行役 CPSO (調達担当、調達統括部長)6313,393
マイケルコルボ常務執行役 国際担当、国際本部長、国際本部 米州代表67
竹見政義常務執行役 半導体・デバイス事業本部長6012,320
山口憲和常務執行役 CRO (リスクマネジメント・経済安全保障、法務・知的財産渉外、知的財産、安全保障 貿易管理担当)594,620
小黒誠司常務執行役 監査担当、経営企画統括部長、渉外担当、サステナビリティ担当、サステナビリティ・イノベーション本部長555,120
織田巌上席執行役員
濱本総一上席執行役員
岡徹上席執行役員
志自岐雄介上席執行役員
安東正史上席執行役員
朝倉佳秀上席執行役員
増田直人上席執行役員
都築貴之上席執行役員
田中和徳上席執行役員
松原公実上席執行役員
中谷太郎上席執行役員
奈須野太上席執行役員
洗井昌彦上席執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役1260546549111,756146
社外取締役613613623
取締役(社内)2616131

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で三菱電機を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容571字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社はIFRSに基づいて連結財務諸表を作成しています。三菱電機グループ(当社を中核として連結子会社256社、持分法適用会社38社を中心に構成)においては、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、デジタルイノベーション、セミコンダクター・デバイス、その他の6セグメントに関係する事業を行っており、その製品はあらゆる種類にわたります。 2025年度の三菱電機グループの主な事業内容と、主な関係会社の事業の種類別セグメントにおける関連は以下のとおりです。 なお、当連結会計年度より「ビジネス・プラットフォーム」を「デジタルイノベーション」に名称変更しています。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表注記 6.セグメント情報」をご参照ください。 (注) 1 総合販社欄の会社は複数事業の製品販売を担当している会社が多いため、事業別に区分せず一括して表示しています。 2 連結子会社は       、持分法適用会社は       で括っています。 3 サイアム・コンプレッサー・インダストリー社は、2026年4月1日付で三菱電機サイアム・コンプレッサー・インダストリー社に商号変更しています。 4 ㈱指月電機製作所は、保有株式の一部売却により、2026年6月2日付で持分法適用会社から除外しています。
経営方針・対処すべき課題3,983字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針 三菱電機グループは、幅広い事業をグローバルで展開しながら、事業成長と社会・環境課題の解決に向け、リスクを恐れず新たな発想で価値を創出する「イノベーティブカンパニー」への変革を目指しています。昨今の急速に変化する社会や市場環境において、三菱電機グループが持続的に成長するためには、役員・従業員が、三菱電機グループの目指す方向性・姿を認識し、主体的に行動し続けることが必要です。そのため、個々人の考えや行動の土台となる「Purpose(存在意義)」「Guiding Principle(大切にする考え)」「Core Values(行動指針)」から構成される新たな理念として「Our Philosophy(私たちの理念)」を2026年4月に制定しました。三菱電機グループは、「Our Philosophy」のもと、サステナビリティを経営の根幹に据え、社会・顧客・株主・従業員をはじめとしたステークホルダーからの信頼を重んじていきます。また、「収益性」「資本効率」「成長性」を追求するとともに、顧客とつながり続けて社会課題を解決する新たな価値を創出し、企業価値の持続的向上を図っていきます。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 ①経営環境 世界経済の先行きは、米国の通商政策の行方や中東情勢を背景とする資源価格上昇が景気の下押し要因となり、不透明感から緩やかな成長に留まることが見込まれます。今後、地政学的リスクの長期化に伴い、さらなる経営環境の変化も懸念されます。 ②対処すべき課題 Serendieによる事業モデル変革の更なる推進 三菱電機グループは、顧客とつながり続ける「循環型 デジタル・エンジニアリング」を拡大することで、事業モデルを変革します。具体的には、現場ナレッジとAI・デジタルの掛け合わせでコンポーネントを強化するとともに、保守・サービスを通じて得られるお客様の運用データと、デジタル基盤「Serendie」を活用し、お客様の課題を解決する新たな製品・ソリューションを提供し続ける事業モデルを一層具現化していきます。これを実現するために、「循環型 デジタル・エンジニアリング」のコアとなるソリューション事業を戦略的に育成するとともに、中長期的に成長ドライバーとなる強いコンポーネント事業に経営資源を集中し、強化していきます。 また、先進的なグローバル企業と共創関係を構築し、三菱電機グループのアセットを結集することで、お客様が抱える複雑な経営課題に対するソリューションを開発します。開発した高度なソリューションは、様々なお客様に提案できるよう標準パッケージ化し、コンポーネントと組み合わせて幅広く展開していきます。加えて、自前主義に固執することなく、事業モデル変革に不可欠な技術や資産をM&A等により機動的に獲得し、変革をスピーディーに実行します。 ■「循環型 デジタル・エンジニアリング」の強化 経営体質の強化と人的資本価値の最大化 三菱電機グループは、ROIC*1を活用した事業運営を進めます。資産効率とキャッシュ創出力を重視した経営に取り組み、ROICツリー展開によるKPIと責任部門の明確化を通じ、あらゆる階層でROIC経営を引き続き推進します。具体的には、生産最適化等によるアセットライト施策や製品ラインアップの整理等による資産効率の向上を図ります。加えて、DX・AI活用による徹底的な業務変革等により費用構造の見直しを強力に進めていきます。 また、変革を牽引する最大の原動力は「人財」であり、従業員一人ひとりが失敗を恐れず新しいことに果敢に挑戦するマインドセット変革を推進します。私たちが判断に迷った際の拠り所となり、次の一歩を踏み出すときの指針となる新たな理念「Our Philosophy」を浸透させることで、変革を促進する人財戦略を強力に実行します。具体的には、従業員のキャリアオーナーシップに基づく自律的な成長を促すとともに、マネジメント層にはグローバル基準でのジョブグレード制度を適用、ジョブ型人財マネジメントへの転換を加速し、人的資本価値の最大化を目指します。 本質的なサステナビリティ経営と倫理・遵法の徹底 三菱電機グループは、社会課題解決と事業成長を同時に成し遂げる「トレード・オン」を追求し、本質的なサステナビリティ経営を推進します。「2030年度までに工場・オフィスからの温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す」という中期目標に向けた削減活動や、社会課題の根本的な解決を目指した技術開発を加速させるとともに、多様性の推進やサプライチェーン全体での人権尊重への取組みを強化していきます。サステナビリティに関する具体的な考え方や取組みについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照ください。 倫理・遵法の徹底については、「Core Values」の一つである「WITH INTEGRITY 誠実」のもと、引き続きコンプライアンス施策を推進します。2021年度に開始した3つの改革(品質風土、組織風土、ガバナンス)については、組織自らが変革を進めていく自走する組織づくりへの取組みを継続していきます。 なお、事業等のリスクに関する具体的な考え方や取組みについては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」を参照ください。 *1 ROIC(投下資本利益率):各事業部門での把握・改善が容易となるように、「資本」「負債」ではなく、資産項目(固定資産・運転資本等)に基づいて算出する三菱電機版ROIC 中期経営戦略 2030年度目標 三菱電機グループは、2025年度までの中期経営計画における目標として、売上高5兆円+、営業利益率8%+、ROE9%、キャッシュ・ジェネレーション*23.3兆円(2021年度-2025年度)を掲げていました。これに対し、2025年度の業績は売上高5兆8,947億円、営業利益率9.1%*3、ROE9.7%、キャッシュ・ジェネレーション3.4兆円(2021年度-2025年度)となり、すべての項目において目標を達成しました。2030年度に向けた中期経営戦略においては、調整後営業利益率*412%+、ROE12%、売上高成長率(2025年度-2030年度)3-5%を2030年度の目標*5に掲げ、収益率と資本効率の向上を最重視するとともに安定的な売上成長を図っていきます。 なお、セグメント別の事業戦略は次のとおりです。 セグメント   事業戦略 インフラ   広範な社会インフラ事業におけるグローバルレベルの顧客基盤・ストックを活かし、「世界の重要インフラの安定稼働とカーボンニュートラルの実現」と「日本・アジアの安全保障への貢献」に取り組みます。そのためにデータセンター関連事業や脱炭素コンポーネント、防衛・宇宙事業への重点的なリソース投入と、統合エンジニアリング力や高度なエネルギーマネジメント技術などを活かしたソリューション事業の拡大に注力します。 インダストリー・ モビリティ   コアコンポーネントにAI・デジタル技術を融合させることで、未来の“ものづくり”と“快適な移動”を支える新たな価値を創出します。インダストリー領域では重点成長事業におけるコンポーネントの提供価値拡大と、FAデジタルソリューションの事業モデル構築を加速します。モビリティ領域では、環境変化に対応した事業ポートフォリオの最適化と事業運営の効率化に加え、ソフトウエア領域での価値創造の追求等により、持続的な成長基盤の構築を図っていきます。 ライフ   人々の生活を支える空調や昇降機などの設備事業に加え、お客様とつながり続けることができる保守や運用管理などの循環型事業を通じて、あらゆる生活空間における快適で安全・安心な生活環境を創造するソリューションプロバイダとなることを目指します。顧客価値の創出を推進し、「グリーンエナジーソリューション」「安全・安心&快適ソリューション」「ビルマネジメントソリューション」を提供します。 デジタル イノベーション   DX・IT・セキュリティの取組みを通じて循環型 デジタル・エンジニアリングを推進するための経営基盤を構築します。これにより各種サービスをビジネスエリア・事業本部に提供し、ソリューションの創出を支え続けるとともに、情報システム・サービス事業の強化を図ります。 セミコンダクター・ デバイス   社会のGX・DX実現に必要不可欠なキーデバイスの提供を通じて、三菱電機グループの統合ソリューションをコンポーネントから強化していくことに加え、社内関連事業の知見を幅広く取り込み、顧客目線で付加価値の高いデバイスの開発に取り組みます。パワーデバイスの事業ポートフォリオ最適化、光デバイスの市場リーダーシップ強化と並行した収益性・生産性を追求する抜本的な資本効率改善により、持続的成長を実現します。 *2 キャッシュ・ジェネレーション:営業キャッシュ・フローに研究開発費加算等し算出。 *3 ネクストステージ支援制度特別措置影響を除く。 *4 調整後営業利益率:「調整後営業利益」は、営業利益から事業・資産売却損益、減損損失等のその他の損益を控除し算出。なお、2025年度の調整後営業利益率は8.5%。 *5 いずれも自動車機器事業を除く。 三菱電機グループは、上記戦略・施策を着実に実行することにより、更なる企業価値の向上を目指します。 なお、上記における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において当社が判断したものです。
事業等のリスク5,527字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) 三菱電機グループのリスクマネジメント体制 三菱電機グループは、予防重視の内部統制システムの強化を図るため、リスク管理を事業遂行に組み込み、事業の規模・特性等に応じて管理するとともに、グループ全体に共通する重要なリスクについてはグループ経営に与える影響度に応じた重点付けを行いながら管理しています。 大規模災害や社会的リスクなどの従来型リスクへの対応にとどまらず、経済安全保障を含む地政学リスク、AI等の技術革新、サステナビリティなどの分野における新たなリスクに対する探索と備えも戦略的に推進します。 三菱電機グループでは、各部門及び国内外の関係会社が主体的にリスクマネジメントを遂行することに加えて、三菱電機の各コーポレート部門(リスク所管部門)がそれぞれの専門領域において各部門及び国内外の関係会社を統括/評価します。更にCRO(Chief Risk Management Officer)及び法務・リスクマネジメント統括部がグループ全体を統括し、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会で経営判断のうえ、必要に応じて組織横断的で柔軟なチーム行動により効果的かつ戦略的なリスクマネジメントが可能な体制を構築しています。特に経営の監督と執行にかかわる重要事項については、取締役会、執行役会議において審議・決定します。 (2) 事業等のリスク 事業の遂行に当たっては、様々な要素が三菱電機グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。具体的に三菱電機グループの財政状態及び経営成績や、投資家の判断に影響を及ぼす可能性がある要因のうち、三菱電機グループとしてリスク制御策の取組状況も考慮したうえで、特に重要なリスクをマッピング・類型化し、主なものについて「外部環境リスク(地政学リスク、AI等の技術革新、サステナビリティなど)」「BCP上のリスク」「内部リスク」に分類し、三菱電機グループのリスクマップを策定しました。リスクマップの各象限に応じた対応を進めることで、インパクトの縮小化、リスクへの備えの実効性・効率向上を図る一方で、必要に応じたリスク制御強化に柔軟に取り組みます。 三菱電機グループにおける、主要な事業等のリスクは以下のとおりです。 <外部環境リスク(地政学リスク、AI等の技術革新、サステナビリティなど)> ①経済安全保障に関わるリスクの高まり 米国政権による関税強化、各国の輸出規制、長期化するウクライナ情勢に加え、中東情勢の緊迫化に伴う地域情勢の不透明感は、経済安全保障に関するリスクのレベルを引き上げ、社会情勢を不安定化させるとともに、世界経済に対しても大きく影響を与えています。 三菱電機グループは、社会インフラから家庭電器まで広範な領域で事業を展開し、海外向けが売上高の5割超を占めています。また、日本国内向けの売上には国内で利用される製品だけでなく、顧客の製品に組み込まれて海外に輸出される製品も含まれています。経済安全保障リスクの高まりによる社会・経済・政治的混乱により、当社製品の需要や、当社製品を組み込んだ顧客の製品の販売動向が変化した場合には、三菱電機グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうした各国の経済安全保障政策の急激な変化に対応すべく、政策動向や法制度の調査・分析、全社における機微技術管理、情報セキュリティ、投資、開発、サプライチェーン等に関わる経済安全保障の観点から見た統合的なリスク制御を行っています。 ②サプライチェーンを取り巻く環境変化 地政学リスクの増大に伴う物流網の途絶や原材料価格の変動、自然災害等による供給混乱、あるいは各種経済安全保障規制の拡大や人権課題への対応など、サプライチェーンを取り巻く多角的な環境の変化により、三菱電機グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、各国の輸出管理強化が続く中、特定地域への依存を減らす取組みが急務となっています。 これらの状況を踏まえ、サプライチェーンの強靭化に向けて、調達複線化、在庫確保、代替品探索、技術開発、新ルート開拓などの具体的な取組みを進めています。 三菱電機グループは、これらの取組みを通じて、調達リスクに迅速かつ適切に対応し、競争力ある製品・サービスを継続的に市場に供給していきます。 ③サステナビリティ関連の社会要請 企業に対する人権や環境(カーボンニュートラル、サーキュラ―エコノミーなど)といったサステナビリティ上の社会要請が近年増加しており、人権侵害の有無等を基準とする取引先の選別、自社及びサプライチェーンを含む人権や環境に関わるデューデリジェンスの実施、環境に配慮した製品設計や再生材料の使用などを要請する法令の制定が、日本や欧米を始め多極的に進められています。 サステナビリティに関わるリスクの中で、カーボンニュートラル、サーキュラ―エコノミーに関しては、欧州を中心に関連する制度の整備が進んでおり、特に炭素価格制度、排出権取引、再生材利用や環境配慮設計に関する規制などは、企業の意思決定プロセスやビジネスモデルの転換を促すものであり、これらに適時適切な経営判断を行わない場合には、三菱電機グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。三菱電機グループとして、これらの規制や社会要請を捉え、迅速かつ的確に取り組みを進めています。例えば、カーボンニュートラルに関しては、外部環境変化も考慮した社内炭素価格の運用を通じて、Scope1,2の削減に向けた脱炭素設備投資の導入を促進していきます。 また、その他にも、三菱電機グループは、人権に関する取組みを求める法令への違反や、人権侵害に加担した企業とみなされた場合の経済制裁や社会的評価の低下をリスクとして認識しています。これらのリスクに対して、三菱電機グループとして国連「ビジネスと人権に関する指導原則」など国際規範に基づく取組みを強化するとともに、グローバルサプライチェーンにおいて社会的責任を推進する企業同盟であるRBA(Responsible Business Alliance)に即して、三菱電機グループのバリューチェーンにおける人権デューデリジェンスの取組みを強化しています。 サステナビリティに関わるリスクへの取組みを加速する手段やツールとして、自社及び取引先の炭素排出量などの非財務情報を可視化するシステム構築の検討を進めます。 三菱電機グループは、これらの取組みを通じて、サステナビリティに関する社会要請に迅速かつ適切に対応し、企業評価の向上を目指します。 ④サイバー攻撃等の増大 三菱電機グループの顧客・ステークホルダーの皆様からお預かりした情報、営業情報や技術情報、知的財産などの企業機密が、AI技術を悪用した高度なサイバー攻撃等によるコンピューターウイルスの感染や不正アクセスその他不測の事態により、滅失もしくは社外に漏洩した場合、又は工場の生産に影響を与えるようなサイバー攻撃事案が発生した場合は、三菱電機グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客に納入した製品に未知の脆弱性があった場合、顧客の提供するサービス及び社会に大きな影響を与える可能性があります。 AI技術の進展に伴い、脆弱性探索やマルウェア生成等の攻撃スピード・規模が劇的に増加し、これら高度な攻撃がIT環境のみならずOT(Operational Technology:製造現場やプラントで用いられる設備やシステムを制御・運用する技術)環境にも侵入することで、通信、電力などの重要インフラ制御システムや、工場管理システム等の混乱を引き起こすリスクが急速に拡大しています。一方、制度面では、サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)の2027年開始などサイバー対策の強化が順次具体化されています。三菱電機グループは関係機関との情報交換を密に実施しながら、AIを防御に活用する取組みを含め、高度な攻撃に対応する体制の構築と、対応能力の強化を進めていきます。 また、人的情報漏洩防止策の強化も重要な取組みの一環として位置づけ、機密情報の保全を推進し、事業活動及び業績への影響を最小限に抑えることを目指します。 ⑤ゲームチェンジ/技術革新 上記で述べたような国際的な法規制や社会的な価値観、社会構造の変化とともに、技術革新の加速と競争の激化が進んでおり、ゲームチェンジ・リスクが高まっています。そのような不確実性が高まる事業環境の変化をタイムリーに捉え、国際的な法規制を遵守しリスクを抑えつつ、ビジネスチャンスに変えていく柔軟な対応が求められています。特にAIについては、各国において人権保護やイノベーション促進を目的とする規制が拡大しています。このような中、三菱電機グループでは、三菱電機グループ倫理ポリシーを掲げ、AIのリスクに応じて経営層や社外有識者を交えて利活用手法のリスク評価を実施する体制を導入しました。 また、研究開発においては、大学など社外研究機関・他企業・顧客との連携・共創を通じて、グループ内外の知見を融合することにより未来社会をデザインし、新しい価値のタイムリーな創出を図ります。 <BCP上のリスク(感染症・大規模災害等)> ⑥BCP上のリスク 三菱電機グループは、製造・販売拠点、研究開発拠点、及び本社を含む主要施設を日本国内外に多数有しており、感染症や大規模災害(地震、津波、台風、水害、火山噴火、火災)等により三菱電機グループの拠点が被害を受けることで、事業活動が中断する可能性があります。また、サプライチェーンの混乱に伴い調達、生産、物流等に影響が生じ、多額の損失が発生する可能性があります。 これらに対し、三菱電機グループはリスクマネジメント・コンプライアンス委員会において経営課題として対処すべきBCP上のリスクについて検討を行い、経営上のBCP対策を確実に実行していくプロセスを構築し、実践しています。 また、感染症や大規模災害等の緊急事態の際は、全社緊急対策室を設置し、全社の情報を一元管理するとともに、各事業拠点単位での安全確保と事業活動の復旧・継続(BCP)に取り組みます。 <内部リスク(製品・サービスの品質及びコンプライアンスリスク等)> ⑦内部リスク 製品やサービスの欠陥や瑕疵等による損失計上やコンプライアンス違反の発生による社会的評価の低下は、経営全般に影響を及ぼす可能性があります。 これら内部リスクの多くは人財等のリソース不足により引き起こされると考えていますが、その対応として、ビジネスとリソースのギャップや事業環境から無理やひずみが生じている等、内部リスクが顕在化しやすい拠点について、コーポレート部門や事業部門とのコミュニケーションを通じて予防対処に取り組むと共に、DXとAIを活用した業務改革、デジタル技術活用による生産性向上の徹底を通じたリスク制御に取り組んでいます。 また、スピークアップ促進の取組みや内部監査・各種点検活動等、実効性のある内部統制システムの構築を通じた内部リスクの早期発見・対処にも努めています。 三菱電機グループにおいては過去に複数のコンプライアンス違反を起こしてきた事実を真摯に受け止め、それらに通底する背景や課題を振り返る風化防止活動に取り組むとともに、2026年4月に策定したOur Philosophy(私たちの理念)Core Values(行動指針)の一つである「WITH INTEGRITY 誠実」の浸透による未然防止に努めます。 <複雑化・複合化するリスクと金融市場の不確実性> 上記に述べたリスクの他に下記のリスクについて認識しています。 ⑧金融市場(為替相場、株式相場)リスクの影響について 上記①~⑦項で示す複雑化する各個別リスク、あるいはそれらの複合リスクにより、為替相場、株式相場が影響を受ける場合、三菱電機グループは、以下の影響を受ける可能性があります。 <為替相場> 三菱電機グループの売上は北米、欧州、中国がおよそ10%ずつを占めていることに加え、当社における米ドル建てやユーロ建てでの輸入部材購入、アジア地域の製造拠点における当該地国以外の通貨建て輸出売上や輸入部材購入があります。 為替予約等により為替の変動の影響を回避するようにしていますが、為替レートの急変により、当社の想定している為替レートから大きく変動すると、三菱電機グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <株式相場> 三菱電機グループは、「政策保有株式は原則保有しない」という考え方を基本方針としていますが、一方で、事業運営上、必要性が認められると判断した株式については保有することがあります。株式相場の下落は、三菱電機グループが保有する市場性のある株式の価値の減少や、年金資産の減少をもたらす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、保有株式については、採算性、事業性、保有リスク等の観点から総合的に保有意義の有無を判断し、毎年、執行役会議及び取締役会にて検証・確認を行っています。保有意義が希薄と判断した株式は、当該企業の状況等を勘案した上で売却を進めるなど縮減を図ることとしています。 なお、上記における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において当社が判断したものです。
経営成績の分析 (MD&A)11,489字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 三菱電機グループが当連結会計年度中にとった主な施策及び翌連結会計年度以降に向けての施策については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」などに記載のとおりですが、これらの施策の実施状況を踏まえた当連結会計年度に関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析は以下のとおりです。 (1) 業績概要 当連結会計年度の日本の景気は、底堅い個人消費や設備投資といった内需が下支えとなり、緩やかな回復基調が続きました。米国の景気は、関税影響の下押し要因はあるものの、データセンターを中心としたAIなどのテクノロジー関連の投資拡大や個人消費が下支えとなり、堅調に推移しました。中国の景気は、輸出の増加や政府施策による下支えがありつつも、不動産不況や内需の弱さが続いたことで成長が鈍化し、緩やかな減速傾向で推移しました。 このような状況の中、三菱電機グループは、ビジネスエリア経営体制のもと、事業変革・ポートフォリオ戦略の加速と事業競争力強化・経営体質強化に取り組んでまいりました。 その結果、当連結会計年度の業績は、以下のとおりとなりました。 <連結決算概要> 前連結会計年度   当連結会計年度   前連結会計年度比 売上高   55,217億円   58,947億円   3,730億円増 営業利益   3,918億円   4,330億円   412億円増 税引前当期純利益   4,372億円   5,260億円   888億円増 親会社株主に帰属 する当期純利益   3,240億円   4,077億円   836億円増 ①売上高 売上高は、為替円安の影響や価格改善の効果などにより、前連結会計年度比3,730億円増加の5兆8,947億円となりました。インフラ部門では、社会システム事業は国内の交通事業や海外向けUPS*1事業の増加、エネルギーシステム事業は国内外の電力流通事業で増加し、防衛・宇宙システム事業は防衛システム事業の大口案件により増加しました。ライフ部門では、ビルシステム事業は中東の関係会社の連結子会社化影響に加え、海外(除く中国)向けや国内リニューアル事業で増加し、空調・家電事業は円安の影響や価格改善の効果に加え、欧州・国内・北米での家庭用・業務用空調機器で増加しました。インダストリー・モビリティ部門では、FAシステム事業はスマートフォン、AI関連の設備投資や工作機械関連需要により増加しましたが、自動車機器事業は中国における日系自動車メーカーの販売の落ち込みや、北米向けカーマルチメディアの事業縮小により減少しました。デジタルイノベーション部門では、ITインフラ・セキュリティ事業、製造DXソリューション事業などにより増加しました。セミコンダクター・デバイス部門は前連結会計年度並みとなりました。 *1 UPS:Uninterruptible Power Supply / 無停電電源装置 <売上高における為替影響額> 前連結会計年度 期中平均レート   当連結会計年度 期中平均レート   当連結会計年度 売上高への影響額 連結合計   -   -   約460億円増 内、米ドル   153円   151円   約90億円減 内、ユーロ   164円   176円   約410億円増 内、人民元   21.1円   21.4円   約40億円増 ②営業利益 営業利益は、インフラ部門での大幅な増益をはじめ、すべてのセグメントで増益となり、前連結会計年度比412億円増加の4,330億円となりました。営業利益率は、売上原価率の改善などにより、前連結会計年度比0.2ポイント改善の7.3%となりました。 売上原価率は、価格改善やインフラ部門、インダストリー・モビリティ部門等での売上構成の改善などにより、前連結会計年度比1.5ポイント改善しました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比724億円増加し、売上高比率は前連結会計年度比0.2ポイント改善しました。その他の損益は、特別退職金の計上などにより前連結会計年度比835億円減少し、売上高比率は前連結会計年度比1.5ポイント悪化しました。 ③税引前当期純利益 税引前当期純利益は、営業利益の増加などにより、前連結会計年度比888億円増加の5,260億円、売上高比率は8.9%となりました。 ④親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は、税引前当期純利益の増加などにより、前連結会計年度比836億円増加の4,077億円、売上高比率は6.9%となりました。 なお、ROEは前連結会計年度比1.3ポイント改善の9.7%となりました。 事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりです。 ① インフラ 社会システム事業の事業環境は、国内外の公共分野や交通分野における設備投資が堅調に推移しました。このような状況の中、同事業は、受注高は海外の交通事業の大口案件の減少などにより前連結会計年度を下回りましたが、売上高は国内の交通事業や海外向けUPS事業の増加などにより、前連結会計年度を上回りました。 エネルギーシステム事業の事業環境は、再生可能エネルギーの拡大やデータセンターの増設などを背景に需要が堅調に推移しました。このような状況の中、同事業は、受注高は国内外の発電事業の増加などにより前連結会計年度を上回り、売上高は国内外の電力流通事業の増加などにより前連結会計年度を上回りました。 防衛・宇宙システム事業の事業環境は、政府関連予算の増加などにより防衛・宇宙分野ともに需要が堅調に推移しました。このような状況の中、同事業は、防衛システム事業の大口案件の増加により、受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前連結会計年度比119%の1兆4,634億円となりました。 営業利益は、売上高の増加や売上案件の変動などにより、前連結会計年度比652億円増加の1,547億円となりました。 ② インダストリー・モビリティ FAシステム事業の事業環境は、中国におけるスマートフォン、工作機械関連の需要や、日本・中国などにおけるAI関連の半導体などの設備投資需要が増加しました。このような状況の中、同事業は、スマートフォン、AI関連の設備投資や工作機械関連需要の増加などにより、受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回りました。 自動車機器事業の事業環境は、新車販売台数がインド・中国・欧州を中心に増加し、その他の地域では前連結会計年度並みとなりました。このような状況の中、同事業は、中国における日系自動車メーカーの販売減少による影響や、北米向けカーマルチメディアの事業縮小などにより、売上高は前連結会計年度を下回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前連結会計年度比102%の1兆6,738億円となりました。 営業利益は、FAシステム事業は売上高の増加や価格改善の効果などにより増加し、自動車機器事業は価格改善の効果や費用の削減などにより増加しました。部門全体では、前連結会計年度比484億円増加の1,310億円となりました。 ③ ライフ ビルシステム事業の事業環境は、国内などの一部地域でリニューアル需要が拡大しました。このような状況の中、同事業は、中東の関係会社の連結子会社化影響に加え、海外(除く中国)向けの増加や国内のリニューアル事業の増加などにより、受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回りました。 空調・家電事業の事業環境は、国内で家庭用・業務用空調機器の需要が堅調に推移したほか、欧州でも需要回復の動きが継続しました。このような状況の中、同事業は、円安の影響や価格改善の効果に加え、欧州・国内・北米 での家庭用・業務用空調機器の増加などにより、売上高は前連結会計年度を上回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前連結会計年度比106%の2兆3,182億円となりました。 営業利益は、ビルシステム事業は売上高の増加や売上案件の変動などにより増加し、空調・家電事業は為替の影響や費用の増加に加え、素材高騰影響などにより減少しました。部門全体では、前連結会計年度比132億円増加の1,705億円となりました。 ④ デジタルイノベーション 情報システム・サービス事業の事業環境は、レガシーシステムの更新やデジタルトランスフォーメーション(DX)導入関連の需要が堅調に推移しました。このような状況の中、同事業は、ITインフラ・セキュリティ事業、製造DXソリューション事業などの増加により、受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回り、売上高は前連結会計年度比108%の1,580億円となりました。 営業利益は、売上高の増加などにより、前連結会計年度比10億円増加の119億円となりました。 ⑤ セミコンダクター・デバイス 半導体・デバイス事業の事業環境は、パワー半導体の需要停滞が継続しましたが、通信用光デバイスの需要が堅調に推移しました。このような状況の中、同事業は、受注高は電鉄・電力向けパワー半導体、通信用光デバイスの増加などにより前連結会計年度を上回り、売上高は前連結会計年度並みの2,871億円となりました。 営業利益は、売上構成の変動影響などにより、前連結会計年度比69億円増加の475億円となりました。 ⑥ その他 売上高は、前連結会計年度の物流関係会社の持分法適用会社化や、当連結会計年度の子会社の譲渡に伴う減少などにより、前連結会計年度比97%の8,235億円となりました。 営業利益は、前連結会計年度の物流関係会社株式の一部譲渡影響による減少はあるものの、当連結会計年度の子会社株式の譲渡影響や売上案件の変動などにより、前連結会計年度比15億円増加の531億円となりました。 顧客の所在地別の売上高の状況は、次のとおりです。 ① 日本 社会システム事業や防衛・宇宙システム事業などの増加により、前連結会計年度比108%の2兆9,323億円となりました。 ② 北米 自動車機器事業などの減少はありましたが、エネルギーシステム事業や空調・家電事業などの増加により、前連結会計年度比107%の8,527億円となりました。 北米のうち米国については、自動車機器事業などの減少はありましたが、エネルギーシステム事業などの増加により、前連結会計年度比109%の7,297億円となりました。 ③ アジア 自動車機器事業などの減少はありましたが、FAシステム事業やビルシステム事業などの増加により、前連結会計年度比104%の1兆2,237億円となりました。 アジアのうち中国については、自動車機器事業などの減少はありましたが、FAシステム事業などの増加により、前連結会計年度比102%の5,404億円となりました。 ④ 欧州 自動車機器事業などの減少はありましたが、空調・家電事業やビルシステム事業などの増加により、前連結会計年度比108%の7,753億円となりました。 ⑤ その他 その他の地域にはオセアニアなどが含まれており、前連結会計年度比101%の1,105億円となりました。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 三菱電機グループの生産品目は広範囲かつ多種多様であり、ソフトウエアやサービスなどの無形財も多く含まれることから、セグメントごとの生産規模を金額あるいは数量で示していません。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称   受注高(百万円)   前連結会計年度比(%) インフラ   1,978,516   103 インダストリー・モビリティ(FAシステム)   865,647   122 ライフ(ビルシステム)   726,267   105 デジタルイノベーション   156,227   104 セミコンダクター・デバイス   320,467   119 (注) 「インダストリー・モビリティ」セグメントのうち自動車機器事業、「ライフ」セグメントのうち空調・家電事業、及び「その他」については、受注生産形態をとらない製品が多く、受注規模を金額で示していません。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称   販売高(百万円)   前連結会計年度比(%) インフラ   1,463,400   119 インダストリー・モビリティ   1,673,871   102 ライフ   2,318,257   106 デジタルイノベーション   158,021   108 セミコンダクター・デバイス   287,148   100 その他   823,561   97 消去   △829,511   - 計   5,894,747   107 (注) 各種類別セグメントの金額には、セグメント間の内部売上高(振替高)を含めて表示しています。 (3) 資産及び負債・資本の状況分析 総資産残高は、前連結会計年度末比9,818億円増加の7兆3,575億円となりました。退職給付に係る資産が3,001億円、のれん及び無形資産が2,538億円増加したことがその主な要因です。 退職給付に係る資産の増加は、株価上昇影響などによるものです。 負債の部は、その他の金融負債が2,159億円、契約負債が819億円増加したことなどから、負債残高は前連結会計年度末比4,282億円増加の2兆7,275億円となりました。 資本の部は、株主への配当金1,136億円、自己株式の取得1,014億円による減少等はありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益4,077億円の計上等により、親会社株主に帰属する持分は前連結会計年度末比5,345億円増加の 4兆4,842億円、親会社株主帰属持分比率は60.9%(前連結会計年度末比△1.0ポイント)となりました。 <財政状態計算書関連指標> 前連結会計年度末   当連結会計年度末   前連結会計年度末比 売掛債権回転率   3.71回転   3.36回転   0.35回転減 棚卸資産回転率   4.44回転   4.67回転   0.23回転増 D/Eレシオ   0.09倍   0.08倍   △0.01 親会社株主帰属持分比率   61.9%   60.9%   1.0ポイント減 (注)1 売掛債権回転率は、売上債権と契約資産の合計より算出しています。 2 D/Eレシオ(負債資本倍率)は社債、借入金及びリース負債残高を株主資本*で除することにより算出しています。 * 株主資本:親会社株主に帰属する持分 (4) 資本の財源及び資金の流動性 ①財務戦略に関する基本的な考え方 三菱電機グループは、健全な財務体質を維持するため、業績向上による資金収支の改善に加え、棚卸資産の縮減活動、売掛債権の回収促進といった資産の効率化、グループ内資金の更なる有効活用による資金の効率化に引き続き取り組んでいきます。 また、2030年度に向けた新たな中期経営戦略におけるキャピタル・アロケーション方針のもと、積極的な成長投資と株主還元の拡大をバランス良く実行し、更なる資本効率の向上を図ってまいります。 なお、成長戦略を進めていく中で、必要となります設備投資、研究開発、M&A等の資金につきましては、重点成長事業を中心とした営業活動において創出されたキャッシュ・フローを源泉に、自己資金の活用を図りつつ、必要に応じて金融機関等から機動的に資金調達を行っています。金融機関等からの資金調達にあたっては、一定の財務規律をもって実施し、レバレッジ活用の目安はD/Eレシオ0.3倍程度として取り組んでいきます。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローが5,759億円の収入となった一方、投資活動によるキャッシュ・フローが3,444億円の支出となったため、フリー・キャッシュ・フローは2,315億円の収入となりました。これに対し、財務活動によるキャッシュ・フローは3,048億円の支出となったことなどから、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末比257億円減少の7,316億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、当期純利益の増加等により、前連結会計年度比1,200億円の収入増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、子会社の取得の増加等により、前連結会計年度比1,526億円の支出増加となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得の増加等により、前連結会計年度比394億円の支出増加となりました。 ③財源及び流動性 運転資金需要のうち主なものは、生産に必要な材料購入費の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は、設備投資、M&A等によるものです。 短期運転資金は、自己資金と金融機関からの短期借入等により、設備投資や長期運転資金は、自己資金の活用を図りつつ金融機関からの長期借入及び社債により調達を行っています。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は7,316億円、社債、借入金及びリース負債残高は3,632億円です。社債、借入金及びリース負債の内訳は、短期借入金364億円、コマーシャル・ペーパー300億円、社債499億円、長期借入金1,005億円、リース負債1,463億円です。 三菱電機グループは、上記施策を着実に展開することにより、更なる企業価値の向上を目指します。 (5) 重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断 当社の連結財務諸表はIFRSに基づいて作成しています。これらの連結財務諸表の作成にあたって、経営者は、資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を使用する必要があります。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。当社の連結財務諸表の金額に重要な影響を与える可能性のある主要な会計上の見積り及び仮定は以下のとおりです。 ①一定の期間にわたり履行義務を充足する契約における見積総費用 インフラ部門、ライフ部門及びデジタルイノベーション部門における一定の要件を満たす特定の工事請負契約については、当該工事請負契約の当期末時点の進捗度に応じて収益を計上しています。進捗度は、当連結会計年度までの発生費用を工事完了までの見積総費用と比較することにより測定しています。 見積総費用は、契約ごとに当該工事請負契約の契約内容、要求仕様、技術面における新規開発要素の有無、過去の類似契約における発生原価実績などのさまざまな情報に基づいて算定しています。 工事請負契約は、契約仕様や作業内容が顧客の要求に基づき定められており契約内容の個別性が強く、また比較的長期にわたる契約が多いことから、作業工程の遅れ等による当初見積りに対する原価の増加や、新規開発技術を利用した工事遂行における当初想定していない事象の発生による原価の変動など、工事の進行途中の環境の変化によって、見積総費用が変動することがあります。 経営者は、四半期ごとに当四半期までの発生費用と事前の見積りとの比較や、その時点での工事の進捗状況等を踏まえた最新の情報に基づいて見直した工事請負契約の見積総費用を妥当なものと考えていますが、将来の状況の変化によって見積りと実績が乖離した場合は、三菱電機グループが認識する収益の金額に影響を与える可能性があります。 ②引当金の認識及び測定 受注工事損失引当金は、インフラ部門、ライフ部門及びデジタルイノベーション部門における工事請負契約において、当該工事の見積総費用が請負受注金額を超える可能性が高く、かつ予想される損失額を合理的に見積もることができる場合に、将来の損失見込額を引当金として計上しています。当連結会計年度末における受注工事損失引当金の残高は、44,500百万円です。 見積総費用は、契約ごとに当該工事請負契約の契約内容、要求仕様、技術面における新規開発要素の有無、過去の類似契約における発生原価実績などのさまざまな情報に基づいて算定しています。 工事請負契約は、契約仕様や作業内容が顧客の要求に基づき定められており契約内容の個別性が強く、また比較的長期にわたる契約が多いことから、作業工程の遅れ等による当初見積りに対する原価の増加や、新規開発技術を利用した工事遂行における当初想定していない事象の発生による原価の変動など、工事の進行途中の環境の変化によって、見積総費用が変動することがあります。 経営者は、四半期ごとに当四半期までの発生費用と事前の見積りとの比較や、その時点での工事の進捗状況等を踏まえた最新の情報に基づいて見直した将来工事損失見込額を妥当なものと考えていますが、将来の状況の変化によって見積りと実績が乖離した場合は、三菱電機グループの損益に影響を与える可能性があります。 製造上やその他の不具合に対し、製品の種類や販売地域及びその他の要因ごとに定められた期間又は一定の使用条件に応じて製品保証を行っており、期末日現在において将来の費用発生の可能性が高く、その金額を合理的に見積もることができる場合に、製品保証引当金を計上しています。将来の発生費用は、主に過去の無償工事実績及び補修費用に関する現状に基づいて見積っています。当連結会計年度末における製品保証引当金の残高は、84,420百万円です。 経営者は、発生費用の見積り額を妥当なものと考えていますが、将来の状況の変化によって見積りと実績が乖離した場合は、三菱電機グループの損益に影響を与える可能性があります。 ③有形固定資産の回収可能価額 有形固定資産は、減損の兆候の有無を判断しており、減損の兆候が存在する場合は、減損テストを実施しています。 資産又は資金生成単位の見積回収可能価額は、使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうちいずれか大きい方の金額としています。使用価値の算定における見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間的価値及び当該資産に固有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割り引いています。資産又は資金生成単位の帳簿価額が見積回収可能価額を超過する場合には、当期の純損益において減損損失を認識しています。 経営者は、使用価値の算定における見積将来キャッシュ・フロー及び処分コスト控除後の公正価値の見積りはいずれも妥当なものと考えていますが、三菱電機グループのビジネスや前提条件の変化等によって見積りが変更となることにより資産又は資金生成単位の見積回収可能価額が変動し、結果として、将来において有形固定資産の減損損失の認識に影響を与える可能性があります。 これらの前提条件を用いた見積りは、合理的であると判断していますが、翌連結会計年度において、経済環境の変化等により、見直しが必要となった場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 ④のれん及び無形資産の回収可能価額 耐用年数を確定できる無形資産は、減損の兆候の有無を判断しており、減損の兆候が存在する場合は、減損テストを実施しています。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については少なくとも1年に一度、同時期に減損テストを実施しています。 重要なのれんはライフ部門に含まれる空調・家電事業及びビルシステム事業並びにデジタルイノベーション部門に配分されたのれんであり、減損テストの回収可能価額は、使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうちいずれか大きい方の金額としています。 使用価値は、過去の経験及び外部からの情報を反映し、主として経営者が承認した今後5年度分の事業計画及び成長率を基礎としたキャッシュ・フローの見積り額を現在価値に割り引いて算定しています。割引率は、税引前の加重平均資本コストを基に算定しており、当連結会計年度における割引率は、12.1%~14.8%です。成長率は、のれんが配分されている資金生成単位グループが属する市場の長期期待成長率を参考に算定しており、当連結会計年度における成長率は1.0%~2.0%です。 処分コスト控除後の公正価値は、過去の経験及び外部からの情報を反映し、主に将来予測及び永久成長率を基礎としたキャッシュ・フローの見積り額を現在価値に割り引いて算定しています。割引率は、税引前の加重平均資本コストを基に算定しており、当連結会計年度における割引率は、主に15.3%です。永久成長率は、資金生成単位が属する市場の長期期待成長率を参考に算定しており、当連結会計年度における永久成長率は、2.2%です。 経営者は、事業計画や成長率を基礎としたキャッシュ・フローの見積り額や割引率は妥当なものと考えていますが、三菱電機グループのビジネスや前提条件の変化等によってキャッシュ・フローの見積り額や割引率が変更となることにより回収可能価額が変動し、結果として、将来においてのれん及び無形資産の減損損失の認識に影響を与える可能性があります。 ⑤繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は、将来減算一時差異、未使用の税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除のうち、将来課税所得に対して利用できる可能性が高いものに限り認識しています。繰延税金資産は期末日に見直し、税務便益が実現する可能性が高くない場合は、繰延税金資産の計上額を減額しています。 三菱電機グループは繰延税金資産の実現可能性の評価にあたり、繰延税金資産の一部又は全部が実現する可能性が実現しない可能性より高いかどうかを考慮しています。繰延税金資産の実現は、最終的には将来減算一時差異、未使用の税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除が減算可能な期間における将来課税所得によって決定されます。その評価にあたり、予定される繰延税金負債の戻入、予測される将来課税所得及び税務戦略を考慮しています。 経営者は、当連結会計年度末の認識可能と判断された繰延税金資産が実現する蓋然性は高いと考えていますが、繰延期間における将来の見積課税所得が減少した場合には、実現する可能性が高いと考えられる繰延税金資産は減少することとなります。 ⑥確定給付制度債務の測定 三菱電機グループは、従業員を対象とする従業員非拠出制の確定給付型退職給付制度を採用しています。従業員の確定給付制度債務は、割引率、退職率、一時金選択率や死亡率など年金数理計算上の基礎率に基づき算定しています。確定給付制度債務の現在価値及び制度資産の公正価値の再測定による変動は、発生した期においてその他の包括利益として一括認識し、直ちに利益剰余金に振り替えています。 割引率は、将来の毎年度の給付支払見込日までの期間を基に割引期間を設定し、割引期間に対応した期末日時点の優良社債の市場利回りに基づき算定しており、当連結会計年度末の割引率は3.1%です。 経営者は、年金数理計算上の基礎率の算定は妥当なものと考えていますが、実績との差異又は基礎率自体の変更により、確定給付制度債務の金額に影響を与える可能性があります。 ⑦金融商品の公正価値 三菱電機グループは、主に取引関係維持・強化を目的として保有している資本性金融商品をその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。このうち非上場株式及び出資金の公正価値については、投資先の純資産等に関する定量的な情報及び投資先の将来キャッシュ・フローに関する予想等を総合的に勘案して算定しています。 経営者は、公正価値の見積りは妥当なものと考えていますが、投資先の業績や将来キャッシュ・フロー等の見積りの前提条件が変動した場合は、三菱電機グループのその他の包括利益の金額に影響を与える可能性があります。

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出典

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