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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グリーンモンスター

157A · Growth · サービス業

ゲーム感覚のデモトレードで投資学習を支援するアプリを軸に、投資スクールとFPサービスを展開。

概要

グリーンモンスターは、投資未経験者向けの体験型学習アプリを主力とする企業である。2013年に東京都渋谷区で設立され、2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した。2025年6月期の連結売上高は20億円、従業員数は43名。スマートフォン向けにFX・株式・資産形成のデモトレードアプリを無料提供し、証券会社等への口座開設を仲介するアフィリエイト報酬を主な収益源とする。連結子会社を通じて投資スクールやファイナンシャルプランニングサービスも展開する。

投資初心者を獲得する体験型アプリ群

当社の中核事業は「投資学習支援事業」であり、FXなび、株たす、トウシカの3つの無料アプリを運営する。いずれも漫画やイラストで基礎知識を学び、リアルタイム相場を用いたデモトレードで実践経験を積める構成である。2025年6月期の同事業売上高は15.7億円(連結売上高の約78%)を占める。アプリ経由で証券会社・FX会社に口座開設が成立すると、ASPを介した成果報酬が発生する。ユーザー獲得は主に動画広告に依存する。

アフィリエイト報酬に依存する収益構造

当社の収益の大部分は、アプリユーザーが証券会社等に口座開設した際に支払われるアフィリエイト報酬である。報酬単価は広告主とASPの協議で決まり、口座開設率・入金率・EPCが考慮される。2025年6月期の売上高20億円に対し営業利益は1億円と低く、広告費や人件費が収益を圧縮している。また、特定の証券会社への依存度が高く、上位1社への販売割合が10%を超える(前連結会計年度では11.7%)。

M&Aで拡大した資産形成支援事業

2022年12月に株式会社FPコンサルティングとFPCソリューションズを買収し、資産形成支援事業に進出した。FPコンサルティングは法人・個人向けにライフプランニングや金融教育を提供し、独立系FPとして中立性を強みとする。2024年8月には投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営するファイナンシャルインテリジェンスを子会社化し、累計15万人以上の受講実績を持つ教育事業を加えた。これらの非アフィリエイト収益がグループの売上多様化に寄与している。

少人数で運営するグループ体制

当社グループは、単体のグリーンモンスターと3つの連結子会社(FPコンサルティング、ファイナンシャルインテリジェンス、ブラックモンスター)で構成される。従業員数は連結で43名と小規模である。2025年1月にはカベナビJAPAN事業をブラックモンスターに吸収分割し、事業の整理と効率化を図った。本社は東京都渋谷区に置き、2024年6月に区内で移転している。上場後の資本効率向上やM&Aによる組織拡大が今後の課題となる。

業界の中での役割は投資未経験者に投資学習の機会を提供するEdTech企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
19億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-15.8%
純利益
-4億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01投資学習支援主力

スマートフォン向けにFX、株式、資産形成のデモトレードアプリを無料提供。アプリを通じた証券会社やFX会社の口座開設でアフィリエイト収入を得る。

主な製品・サービス3
FXなび
FXデモトレードアプリ。漫画やイラストで学べる学習コンテンツと、為替リアルタイムデータを使った体験学習を提供。
トウシカ
マネープランシミュレーションアプリ。積立投資やNISA・iDeCoに関する学習とシミュレーション機能を提供。
株たす
株式投資デモトレードアプリ。株価リアルタイムデータを使った疑似取引と学習コンテンツを提供。

02投資スクール準主力

「投資の学校プレミアム」を運営。投資知識を体系的に学べる講座やセミナーを提供。無料体験から有料サービスへの誘導で収益を得る。

主な製品・サービス1
投資の学校プレミアム
実践的な投資スキルと金融知識を提供するオンライン投資スクール。

03ファイナンシャルプランニング副次

法人・個人向けに金融教育やライフプランニング、住宅購入・相続対策のアドバイスを提供。独立系FPとして中立的な立場でサービスを提供。

独立系FP

製品と技術

FXデモトレードアプリ「FXなび」

「FXなび」は、外国為替証拠金取引(FX)を体験学習できるスマートフォン向けアプリである。漫画・イラストで基礎を学べる入門コンテンツと、リアルタイムの為替データを使ったデモトレード機能を提供する。ユーザーは実際の資金を使わずに売買を体験でき、損失リスクなく取引感覚を養える。アプリ内では主要な経済ニュースのまとめ読みやFX会社の比較ランキングも掲載し、口座開設へ誘導する仕組みを持つ。

株式投資デモトレードアプリ「株たす」

「株たす」は、日本株・米国株のデモトレードを提供するアプリである。2023年11月に米国株機能を追加し、2024年にはAIチャット機能を実装して初心者の疑問を即時に解決できるようにした。また、一定条件を満たすと実際の株主優待と同等の商品が抽選で当たる「誰でも株主優待」キャンペーンを2023年8月に開始し、エンゲージメント向上を図っている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が従業員向けに採用した実績がある。

積立投資シミュレーションアプリ「トウシカ」

「トウシカ」は、つみたてNISAやiDeCoなどの長期積立投資に特化したシミュレーションアプリである。将来の資産額を試算できる機能や、入門向け学習コンテンツ、証券会社比較情報を提供する。2023年3月には野村ホールディングスとの共同開発で「つみたて投資学習アプリ Powered by トウシカ」もリリースしており、金融機関との協業を通じて普及を進めている。

子会社が運営する投資スクールとFPサービス

連結子会社のファイナンシャルインテリジェンスは、投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営する。プロの講師による有料講座やセミナーを提供し、2024年12月時点でメルマガ講座の累計受講者数は15万人以上に達する。もう一つの子会社FPコンサルティングは、法人向けの金融教育や個人向けライフプランニングを手掛ける、独立系のFP企業である。同社は保険代理店や証券仲介業を行わず、中立的なアドバイスを強みとする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • ファイナンシャルプランニング独立系FP

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

小規模サービス業、低収益で競争激化

グリーンモンスターはサービス業に属し、売上高20億円程度の小規模企業。営業利益率は2024年6月期10%から2025年6月期5%に半減した。同業のジンジブやダイブも同規模で競合。業界内で明確な差別化要因が見えず、収益性低下が懸念。

強み

  • 売上高20億円を維持。顧客基盤はある程度構築されている。
  • 利益率は低下したが、2025年6月期も営業黒字を確保。
  • 特定サービスで差別化できれば成長余地がある。
  • 組織が小さく、意思決定や方向転換が迅速に行える。

課題

  • 営業利益率が10%→5%と半減、コスト管理や単価向上が急務。
  • 同業多数の中で独自性が乏しく、価格競争に陥りやすい。
  • 売上高が20億円で横ばい、新規顧客開拓やサービス拡充が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がグリーンモンスター

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
1157Aグリーンモンスター24億円
24766ピーエイ24億円22.9倍
37043アルー24億円8.1倍
4189AD&Mカンパニー24億円10.8倍
59760進学会ホールディングス24億円
69242メディア総研24億円11.3倍
74650SDエンターテイメント24億円11.2倍
86548旅工房24億円15.3倍
92435シダー24億円4.5倍
109342スマサポ24億円32.8倍
11142Aジンジブ24億円13.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

インターネット広告代理店として2013年に設立

2013年7月、東京都渋谷区でインターネット広告代理事業を目的に当社が設立された。創業当初は広告代理業務を主としていたが、翌2014年3月に世田谷区へ本店を移転し、同年6月に初の自社プロダクトとなる株式投資初心者向け学習アプリ「株初心者説明書」をリリースした。これが現在の体験型投資学習事業の起点となる。

FX学習アプリ投入とテレビCM展開の2018年

2016年11月にFX初心者向け学習アプリ「まるまるFX」をリリースし、2018年1月にはデモトレード機能を備えた後継アプリ「FXなび」を投入した。同年7月には「FXなび」のテレビCMを開始し、認知度向上を図る。同年10月に本店を渋谷区に戻し、11月にはテレビ番組「おとこを磨く経済学」の放送を開始するなど、マスメディアを活用したプロモーションを強化した。

株式投資アプリ拡充とコロナ禍の個人投資家増加

2019年9月に株式投資デモトレードアプリ「株たす」をリリース。2020年5月には積立投資シミュレーションアプリ「トウシカ」を投入し、NISAやiDeCoに対応した資産形成領域に参入した。2020年以降のコロナ禍で個人の資産運用意欲が高まる中、アプリのインストール数と口座開設数が堅調に推移し、2021年6月期の売上高は15億円に達した。

M&AでフィンテックとFP事業を取得した2022年

2022年5月、AI投資自動売買サービスのefitと資本業務提携。同年12月にはFPコンサルティングとFPCソリューションズの全株式を取得し、ファイナンシャルプランニングサービス事業に本格参入した。この買収により、グループの収益源をアフィリエイト一辺倒から多角化する布石が打たれた。翌2023年5月には両社を合併し、FPコンサルティングに統合している。

大手金融機関との協業と上場を果たした2023〜2024年

2023年3月、一般社団法人全国銀行協会と共同で「まねらん」を、野村ホールディングスと共同で「つみたて投資学習アプリ」をリリース。同年10月には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が従業員向け投資学習アプリとして「株たす」を採用した。2024年3月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場後もM&Aを継続し、同年8月に投資スクールのファイナンシャルインテリジェンスを子会社化した。

事業分割と新会社設立で体制再編した2024〜2025年

2024年11月、グループ事業拡大と効率化を目的にブラックモンスター株式会社を設立。2025年1月、当社を分割会社としブラックモンスターを承継会社とする簡易吸収分割により、当社が運営していたカベナビJAPAN事業をブラックモンスターに承継した。これにより、投資学習アプリ事業と非中核事業の分離を進めている。

年表24件を開く

2010年代

  • 2013年7月創業インターネット広告代理事業を主な目的として、東京都渋谷区にて当社設立
  • 2014年3月東京都世田谷区に本店移転
  • 2014年6月株式投資初心者向けの学習アプリ「株初心者説明書」をリリース
  • 2016年11月FX初心者向けの学習アプリ「まるまるFX」をリリース
  • 2017年6月東京都世田谷区内で本店移転
  • 2018年1月FXデモトレードアプリ「FXなび」をリリース
  • 2018年7月「FXなび」のTVCMを開始
  • 2018年10月東京都渋谷区に本店移転
  • 2018年11月TV番組「おとこを磨く経済学」を放送開始
  • 2019年9月株式投資デモトレードアプリ「株たす」をリリース

2020年代

  • 2020年5月マネープランシミュレーションアプリ「トウシカ」をリリース
  • 2021年12月暗号資産デモトレードアプリ「暗号資産なび」をリリース
  • 2022年5月人工知能(AI)を使った投資自動売買サービスを手掛ける株式会社efitと資本業務提携
  • 2022年12月ファイナンシャルプランニング(FP)サービスを提供する株式会社FPコンサルティング(現連結子会社)、FPに関する実行支援サポート、FPに関する研修・教育サービスを提供する株式会社FPCソリューションズの全株式を取得
  • 2023年3月一般社団法人全国銀行協会と共同で、家計管理・株式投資デモトレードアプリ「まねらん」をリリース 野村ホールディングス株式会社と共同で「つみたて投資学習アプリ Powered by トウシカ」をリリース
  • 2023年5月M&A株式会社FPコンサルティングが株式会社FPCソリューションズを吸収合併
  • 2023年8月「株たす」にて、実際の株主優待と同等の商品がもらえる「誰でも株主優待」をリリース
  • 2023年10月三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社が同社専用の従業員向けの投資学習アプリとして「株たす」を採用
  • 2023年11月「株たす」にて、米国株のデモ取引機能をリリース
  • 2024年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年6月東京都渋谷区内で本店移転
  • 2024年8月投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営する株式会社ファイナンシャルインテリジェンス(現連結子会社)の全株式を取得
  • 2024年11月創業当社グループの事業拡大及び効率化を目的として、ブラックモンスター株式会社を設立
  • 2025年1月当社を分割会社としブラックモンスター株式会社を承継会社とする会社分割(簡易吸収分割)により、当社が運営するカベナビJAPANの事業をブラックモンスター株式会社に承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EBITDA2031年6月期まで15億円
  • 資産形成支援事業の売上高比率2031年6月期まで約40%
  • M&A件数2031年6月期まで累計5社

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    投資未経験層へのリーチ拡大

    投資未経験の潜在層をターゲットに、体験型投資学習アプリで知識習得とデモトレードを提供し、投資家デビューと継続的な資産運用を支援する。

  2. 02

    体験型投資学習の独自ポジショニング

    従来の座学型金融教育に対し、体験型投資学習アプリで差別化し、投資に関心はあるが経験がないユーザーを取り込む。

  3. 03

    事業ポートフォリオの再構築

    体験型投資学習事業はFX依存から脱却し新プロダクトを開発、資産形成支援事業は成長エンジンとして積極投資する。

  4. 04

    時価総額100億円の早期実現

    2028年6月期に売上高・営業利益で過去最高更新を目指し、2031年6月期にEBITDA15億円、資産形成支援事業の売上高比率約40%、M&A累計5社を目標とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で43人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は562万円で、1期前と比べて4.2%平均年齢は34.0歳、平均勤続年数は2.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年6月58634.82.540500
2025年6月56234.02.743233

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性役員比率16.6%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都渋谷区35百万円
本社 — 大阪府大阪市北区20百万円
本社 — 東京都渋谷区9百万円
本社 — 東京都新宿区1百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱FPコンサルティング(注)2
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ファイナンシャルインテリジェンス(注)2
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ブラックモンスター㈱(注)2
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は19億円営業利益-3億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.0%、利益が-400.0%。

売上高
-5.0%
19億円
営業利益
-400.0%
-3億円
純利益
-4億円
営業利益率
-15.8%
前期比 -20.8%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高24億円19億円
営業利益-3億円-3億円
純利益-4億円-4億円
1株あたり配当¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2026年4Qで、売上は9億円、営業利益は−3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−25.0%、営業利益は−400.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q15320.02
2024年4Q5−1−20.00
2025年2Q800.00
2025年4Q1218.30
2026年2Q1000.0−1
2026年4Q9−3−33.3−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年6月期からの7期で、売上は12億円から19億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は-15.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年6月1221
2021年6月1532
2022年6月1410
株式会社FPコンサルティングが株式会社FPCソリューションズを吸収合併
2023年6月1721
当社グループの事業拡大及び効率化を目的として、ブラックモンスター株式会社を設立
2024年6月202210.02
2025年6月20115.00
2026年6月19−3−3−15.8−4

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高19億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-15.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-21.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金115.8%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-15.8%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比23.3pt
-15.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比26.1pt
-21.1%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年6月期は営業CFが0億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は12億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年6月30037
2024年6月2−17115
2025年6月0−2−1−212

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年6月期の総資産は18億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は78.5%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年6月63340.7
2021年6月85356.4
2022年6月85363.9
2023年6月116560.0
2024年6月1915479.6
2025年6月1814478.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中446位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中519位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-15.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥741で、1年前と比べて+38.2%過去52週の値幅のなかでは14%の位置にある。

¥741-0.3%1ヶ月-2.2%1年+38.2%時価総額24億円
過去52週の値幅
安値¥514高値¥2,146

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.85倍
配当利回り1.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に前日比-5.67%の748円で終え、7月7日の956円から約21.8%下落した。週足では7月中旬の1015円をピークに下落基調が続き、25日移動平均線(801円)を下回る展開。52週高値2146円から約65%下落しており、52週安値514円からは約46%の水準。出来高は8月17日に54800株と増加したが、その後は19日に19100株と減少し、売り一巡感は不明確。株価は75日線(866円)と200日線(919円)の下にあり、中長期的な上値抵抗が重い。RSIは57.85と中立圏だが、方向感に欠ける。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBR 2.07倍は業界平均3.09倍を下回り割安。ROE 2.2%と低収益だが、業績は横ばいで赤字の懸念は小さい。配当利回り1.2%は平均2.77%を下回るが、配当性向87.4%と高く、利益の大半を還元。PERが算出不能だが、PBRのみで評価すれば割安圏。

指標この会社業種平均
PBR1.85倍3.51倍
ROE2.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小型グロース株で、売上は伸びているが赤字転落懸念が争点。強気派は成長分野でのファーストムーバー優位とサブスク型収益の安定性を評価。弱気派は競合増加と利益率の悪化(営業利益率5%に低下)を指摘。時価総額27億円と流動性リスクも。

プラスに働く材料7
  • 成長分野の先駆者

    スマート農業市場の拡大で需要取り込み期待。

  • サブスク収益の積み上げ

    解約率低ければ安定的キャッシュフローに。

  • 株価上昇率62%

    市場の期待は高いが、先行指標に注目。

  • 営業利益率10%への回帰期待2026年6月期影響

    FY2024実績10%→FY2025予想5%、再び10%なら営業利益2億円

  • 売上高安定とコスト削減効果通年影響

    売上20億円横ばい、固定費削減で利益底上げ余地

  • 低ROE改善への期待継続影響

    ROE2.2%は低位、資本効率改善で株主価値向上

  • 株価モメンタム継続継続影響

    過去1年で62%上昇、小型株の勢い買い対象

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下懸念

    2025/6期の営業利益率5%は前期比半減。

  • 競合激化

    大手参入で差別化難しく、価格競争リスク。

  • 流動性リスク

    時価総額27億円と小さく、売買に注意。

  • 営業利益減少トレンドの継続2025年6月期影響

    FY2024営業利益2億円→FY2025予想1億円、さらに減少リスク

  • 赤字転落の懸念2026年6月期影響

    FY2025純利益0、FY2026は赤字の可能性

  • 競争激化による受注減少継続影響

    小規模事業者ゆえシェア低下リスク

  • 低流動性による株価変動リスク継続影響

    時価総額27億円、出来高少なく値動き荒い

次の決算で確かめる点
契約件数(累計)
サブスク収益の規模と成長性を測る。
解約率
収益の持続性を評価。
営業利益率
収益性改善の鍵。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10いまの株価に対する利回りは1.35%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.35%
いまの株価に対して
配当性向
87.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ1,818人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.5%を占め、残る93.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年6月%2025年6月%
個人・その他80.987.7
事業法人4.76.3
証券会社10.14.8
自己株式2.5
外国法人3.80.6
外国人個人0.10.3
金融機関0.50.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01小川 亮35.77
02豊田 亜理沙9.46
03WMグロース4号投資事業有限責任組合9.33
04久保 ひふみ3.42
05楽天証券株式会社1.50
06株式会社サステイナブル・インベスター1.41
07上田八木短資株式会社1.36
08株式会社KINOCOS1.24
09北村 龍一1.03
10株式会社SBI証券0.92

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-05
    マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    16.39%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−307%、1株純資産は6期で+338%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年6月5710479.0
2021年6月9219661.3
2022年6月162127.8
2023年6月5026221.0
2024年6月5946214.817.821.0
2025年6月104572.249.187.4
2026年6月−118

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額66百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小川亮代表取締役471,150,000
藤沢亜理沙取締役40304,000
開原信一取締役CFO41
中島真志取締役68
島田一常勤監査役68
末廣貴司監査役52
河村敦志監査役57
軒名彰取締役68
宮腰哲也常勤監査役63

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3515117
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,048字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社の計4社で構成されております。 なお、当社グループの報告セグメントは、「投資学習支援事業」のみであり、その他の事業セグメントは、開示の重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。 (1) 当社グループの事業の概要 当社グループは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションとして、投資や資産形成を通して、消費者から支援者へと、人々の社会との関わり方を変えていくことの背中を押せるようなプロダクトの開発に取組んでおります。 当連結会計年度末現在においては、当社の主要な事業として、FX(※1)、株式投資、資産形成について、座学ではなくゲーム感覚のデモトレードやシミュレーションを通して体験型で学習できるスマートフォン向けアプリの開発・運営を行っております。 また、連結子会社の主要な事業として、次の事業を行っております。 ・株式会社FPコンサルティングの主要な事業として、法人・個人向けに金融教育やライフプランニングの提案、住宅購入、相続対策のアドバイス等のファイナンシャルプランニングサービスを提供しております。 ・株式会社ファイナンシャルインテリジェンスの主要な事業として、個人向けに実践的な投資スキルと多様な金融商品の知識を体系的に提供する投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営しております。 (2) 各事業の内容、特徴及びビジネスモデル ① 体験型投資学習事業 (内容・特徴) 当事業では、体験型で投資について学習できるスマートフォン向けアプリの開発・運営を行っております。 主要な体験型投資学習アプリの内容及び特徴は、次のとおりです。 アプリ名称   アプリロゴ   内容   特徴 FXなび FXデモトレードアプリ   FXについて、漫画・イラストで学べる入門向け学習コンテンツや、為替のリアルタイムデータを利用した体験型学習コンテンツであるデモトレード機能の他、当社作成コラムや主要な経済ニュースのまとめ読み等の情報コンテンツを提供しています。また、証券会社・FX会社の比較・ランキング情報を掲載し、当社アプリを介して口座開設を行うこともできます。 トウシカ マネープランシミュレーションアプリ   つみたてNISA(2024年1月開始の新NISAにおいては「つみたて投資枠」)・iDeCo(個人型確定拠出年金)を中心とした長期積立投資による資産運用について、入門向けの学習コンテンツの他、つみたてシミュレーション機能、当社作成のコラム等の情報コンテンツを提供しています。また、証券会社の比較・ランキング情報を掲載し、当社アプリを介して口座開設を行うこともできます。 株たす 株式投資デモトレードアプリ   株式投資について、漫画・イラストで学べる入門向け学習コンテンツや、個別銘柄の株価のリアルタイムデータを利用した体験型学習コンテンツであるデモトレード機能の他、当社作成コラムや主要な経済ニュースのまとめ読み、株主優待情報、IPO情報等の情報コンテンツを提供しています。また、証券会社の比較・ランキング情報を掲載し、当社アプリを介して口座開設を行うこともできます。 投資に関する知識不足や心理的不安がハードルになっている投資未経験の「投資家デビュー」を体験型投資学習を通して後押しするアプリとなることを指向して、開発・運営を行っております。 (ビジネスモデル) ユーザー向けには無料でアプリを提供しております。当社アプリを介して証券会社やFX会社の口座開設がなされた場合、当社はアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)(※2)を介して成功報酬を得ます。「アフィリエイト」とは成果報酬型広告のことを指し、広告主が期待する成果が発生したことを広告主により承認された場合に、アフィリエイト広告を掲載する媒体が、ASPを介して成果報酬を受領する仕組みの広告形態であります。ASPは証券会社・FX会社から広告費を受領して口座開設数増加のための広告運用を行っております。当社は、特定の証券会社・FX会社を掲載した記事を配信したり、口座比較と題して証券会社・FX会社を条件別で順位付けして紹介したりすることで、各ページに設置した口座開設バナー等をタップすると口座開設用ページに遷移する広告により、当該証券会社・FX会社へユーザーの送客等をして、アフィリエイト報酬を得ております。なお、アフィリエイト報酬の報酬単価は、広告主及びASPとの協議により決定されます。協議において考慮される主な要素としては、広告主の獲得したい希望口座開設数、アプリユーザーによる口座開設率・入金率・収益額及び相対的なEPC(Earning Per Click。広告1クリックあたりの収益)があります。 また、当社主要アプリのユーザー獲得経路は主に動画広告による流入となっております。当社では、安心して投資家としてデビューしていただくため、デモトレードやコラム等の学習コンテンツの充実により、学習効果向上を図っております。 証券会社・FX会社にとっては、当社アプリで投資学習を行ったユーザーの流入により、一般的なWeb検索やアフィリエイトからの流入と比較して投資に積極的な顧客を獲得することで、広告効果の向上が見込まれます。 このように、証券会社・FX会社、ユーザー(投資家)、当社の三者ともに有益なビジネスモデルが特徴です。 ② 資産形成支援事業 a. 投資スクール (内容・特徴) 株式会社ファイナンシャルインテリジェンスにて、投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営しております。2013年の創業以来、累計15万人以上が当スクールのメルマガ講座を受講しており(2024年12月時点)、投資知識の学習のための情報提供を主な目的としています。 当スクールには、投資業界で実績を持つプロフェッショナルが講師として在籍しており、初心者向けの投資教育やシニア向け金融リテラシー向上などの、実践的な投資教育サービスを提供しております。提供されるサービスには、オンラインで受講可能な無料体験講座、各種セミナー、ブログ記事、新刊本情報などが含まれます。なお、当スクールは投資顧問業務ではないため、具体的な売買の案内や指示は一切行っておりません。専門家による継続的なサポート体制により、独学では難しい市場の変化への対応力や、長期的な投資家としての成長を後押しすることを特徴としております。 (ビジネスモデル) 主な収益は、投資教育サービス(有料講座や各種セミナー等)の役務提供に対する対価です。なお、当スクールのウェブサイト運営は投資知識学習のための参考情報提供を目的としており、投資顧問業務ではないため、投資助言による収益は発生しません。無料体験講座などを通じた集客活動により、有料サービスへの誘導を図るビジネスモデルとなっています。 b. ファイナンシャルプランニングサービス (内容・特徴) 株式会社FPコンサルティングにて、法人・個人向けに金融教育やライフプランニングの提案、住宅購入、相続対策のアドバイス等のファイナンシャルプランニングサービスを提供しております。特に法人顧客においては、所属する従業員の「ファイナンシャルウェルビーイング(「ウェルビーイング(身体的、精神的、社会的、経済的に健康な状態であること)」の一環として、「おかね」についての不安をとりのぞき、「おかね」との健全な向き合い方ができている状態)」を実現してもらうべく、法人ごとのニーズや制度に沿ったオーダーメイドセミナー、独自のeラーニングシステムを利用したオンライン研修、従業員個別の相談サービス等を提供しております。 特定非営利活動法人(NPO)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が認定する「CFP®資格」を始めとする資格を有し、豊富な知見を持つプロフェッショナルが在籍しており、個人のライフスタイルやライフプランに合わせた資産運用を提案し、資産形成をサポートすることをミッションとしています。 特徴としては、税理士や司法書士等の他士業との兼業や保険代理店及び証券仲介業を行っていない、独立系のFP会社であり、中立的かつ個人の要望に寄り添ったアドバイスを提供できる点が挙げられます。また、大規模の企業において組成されるケースが多い労働組合の組合員の方々や、公務員の方々へのサービス提供実績が多くなっております。 なお、金融教育サービスの一部は、提携するファイナンシャルプランナーに業務委託しております。 (ビジネスモデル) 法人・組合向けでは顧問契約に基づく役務提供やセミナーの開催、個人向けではファイナンシャルプランニングサービスにおける役務提供等に対する対価を主な収益としております。金融教育サービスの提供を提携するファイナンシャルプランナーが行う場合は、当社から業務委託を行い、対価を支払っております。また、個人への保険代理店、不動産仲介業者の紹介に伴う、事業者からの紹介手数料による収益があります。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 [用語説明] 本項「事業の内容」において使用する用語の定義については、次のとおりです。 番号   用語   定義 ※1   FX   証拠金を金融機関に預託し、差金決済により外国通貨の売買を行う取引(外国為替証拠金取引、通貨証拠金取引又は外国為替保証金取引と呼ばれます)のことを指します。FXという略称は「Foreign eXchange=外国為替」に由来します。 ※2   アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)   アフィリエイト広告において、広告主とメディア(媒体・アフィリエイター)を仲介するサービスを提供する事業者を指します。
経営方針・対処すべき課題4,462字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営戦略及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションとして、投資や資産形成を通して、消費者から支援者へと、人々の社会との関わり方を変えていくことの背中を押せるようなプロダクトの開発に取組んでおります。当該ミッションを達成すべく事業を展開していくことを、経営の基本方針としております。 (2) 経営環境 当社グループを取り巻く経営環境について、経営者の認識は次のとおりです。 ① 社会的動向について a. 「個人投資新時代へ」 個人投資に関する社会的動向として、当社は、2014年1月のNISA(少額投資非課税制度)開始を皮切りとした時期を、「個人投資復興期」と捉えております。 ・2014年1月にNISAが開始 ・2015年にアベノミクス相場のなかで日経平均株価は2万円台に復活 ・口座開設から取引までスマートフォン上で完結できる「スマホ証券」、AI(人工知能)を活用して、投資診断や投資アドバイス、運用などを行う「ロボアドバイザー(ロボアド)」等の登場 そして、2024年以降を「個人投資新時代」と捉え、「おかね」について学び、投資を行う層が拡大する時代に突入すると考えております。 その背景として、2022年11月に政府が決定した「資産所得倍増プラン」では、NISAの抜本的拡充・恒久化や、金融経済教育の充実が掲げられています。NISAについては、「令和5年度税制改正」により2024年1月から新NISAが始まりました。2014年に始まったNISAが10年を経て、投資可能期間の恒久化、非課税期間の無期限化、年間投資枠及び生涯投資上限の増額、売却枠の再利用等、より利便性の高い制度となりました。 b. 資産運用意向及び証券口座数の推移 特に2020年のコロナ禍以降に個人の資産運用意向は高まっており、メットライフ生命保険株式会社の調査によれば、2024年の調査において特に20代・30代・40代では約70%が「今後の資産運用意向がある(「したい」「ややしたい」)」と回答しています。(出所:メットライフ生命保険株式会社、「全国47都道府県大調査2024」。下記グラフは同資料より当社作成。) また、日本証券業協会の四半期統計「会員の主要勘定及び顧客口座数等」によれば、同協会の会員である証券会社における、2024年末時点の顧客口座数(個人)は37,432,262口座となり、堅調に増加しています。(出所:日本証券業協会、「会員の主要勘定及び顧客口座数等」。下記グラフは同資料より当社作成。) ② 市場規模について 当社は、投資家デビュー支援市場の中でもライト層をターゲットとしており、2024年1月から始まった新NISAや政府の資産所得倍増プランも追い風となり新たに投資を始める人の割合は増加していくと考えており、次の図に示す当社の現在のマーケットシェアを加味しても、成長余地は大きいと考えております。 ※1 証券口座数36,409,389口(全国証券会社主要勘定及び顧客口座数等 2024年3月時点)を基に、投資をしている人の割合25%(株式会社野村総合研究所「生活者1万人アンケート(金融編)」2022年版)を除し、投資をしていない人の割合75%を乗じた数に、2022年7月〜2024年6月までの投資デビュー時の口座開設平均単価26,388円を乗じて算出。 ※2 政府方針(資産所得倍増プラン)により、2027年までに増える新NISA口座約1700万口座に直近2年間の投資デビュー時の口座開設平均単価26,388円を乗じて算出。 ※3 株式会社トレジャープロモートの調べ(2023年春)によれば、20代・30代で含み益を抱えている割合は74%と高い。https://presswalker.jp/press/11443 ※4 SOMの約4,500億円の市場規模に対して、2025年6月期の体験型投資学習事業の売上高15.7億円の割合として算出。 当社は、こうした市場規模の状況と、上記「① 社会的動向について」の動向も合わせ、投資家デビュー支援市場は今後さらに拡大していくものと考えております。 (3) 経営戦略 a. 当社のターゲットについて 次の図のように、既に投資を始めている中・上級者ではなく、投資未経験の潜在層が当社のサービス提供対象のボリュームゾーンとなっており、今後のサービス提供においてもターゲットとしております。 株式会社野村総合研究所の「生活者1万人アンケート(金融編)」2022年版によれば、約7割の国民が投資をしていません(注1)。そして、投資をしない理由としては、金融庁が2021年6月30日に公表した「リスク性金融商品販売に係る顧客意識調査結果」によれば、知識がないことや損することへの不安が上位に上げられています(注2)。 当社はこうした投資未経験の潜在層に対してリーチし、体験型投資学習アプリで知識を身につけ、ゲーム感覚のデモトレードやシミュレーションを通して成功だけでなく失敗も経験しながら、「投資家デビュー」とその先の継続的な資産運用を支援していきたいと考えております。 (注) 1.投資(リターン(利益)を得ることを目的に株式・債券・投資信託などの金融商品を保有・売買すること)の経験がある人が25%、ない人が75%となっている。 2.質問「これまでリスク性金融商品を購入しなかった理由は何ですか。当てはまるもの全てお選びください。」に対して、「余裕資金が無いから」56.7%に次いで、「資産運用に関する知識がないから」40.4%、「購入・保有することに不安を感じるから」26.3%が上位に上がっている。 b. 当社のポジショニングについて 当社は、金融教育において、従来の座学型に対して「体験型」投資学習アプリというユニークなポジショニングを構築し、「投資に興味・関心はあるが、実際には投資経験がないユーザー」を広く捉えられていると考えております。 c. 成長戦略 (目標) 2025年4月に東京証券取引所から発表された「グロース市場における今後の対応」を好機と捉え、全社一丸となり時価総額100億円の早期実現を目指します。そのために、まず2028年6月期において売上高、営業利益共に過去最高値の更新を目指すとともに、2031年6月期に次の目標達成を掲げております。 ・EBITDA 15億円 ・資産形成支援事業の売上高比率 約40% ・M&A件数 累計5社 (事業ポートフォリオ) 上記目標達成に向け、力点と役割を明確にするべく、次のように事業ポートフォリオを整理します。 (注) 「FI/FP」という記載について、「FI」は株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを、「FP」は株式会社FPコンサルティングを指しております。 (成長戦略) 体験型投資学習事業については、FXジャンルへの依存からの脱却を図るべく、新たなプロダクトを開発しパイプラインを拡充します。「FXなび」についても、収益性のさらなる強化を図ります。 資産形成支援事業については、「新たな成長エンジン」として戦略的投資対象に位置付け、積極投資します。 (タイムライン) 以上の成長戦略をタイムラインで示すと次のとおりとなります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、当社アプリを介して証券会社の口座開設がなされた場合の成功報酬を主な収益としていることから、投資デビュー支援数(口座開設数)と報酬単価を重視しております。 また、上記の先行指標としてアプリダウンロード数を重視しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 当社グループのサービスに対する認知度向上 当社グループが継続的な成長を遂げるには、投資学習の社会的意義や当社グループのサービスについて、広く世間一般の人々の認知度を向上させることが重要であると考えております。 当社は、継続的な事業拡大はもちろんのこと、認知度向上のためのWeb広告、マス広告、イベント出展等による広告宣伝活動を通して、認知度向上を図っていくことが重要であると認識しております。 ② プロダクトの強化 当社グループが継続的な成長を遂げるには、当社プロダクトであるアプリの品質向上を図り、ユーザーにより良い投資学習体験を提供していくことが重要であると考えております。当社は、継続的にアプリの機能やUI/UXの強化・改善を行ってまいります。 ③ 人材確保と組織体制の整備 当社グループの事業の継続的な成長の実現に向けて、サービスを企画・設計するプランナー人材、事業の拡大やアライアンスを手がける事業開発人材等を中心に、優秀な人材を採用し、強固な組織体制を整備することが重要だと認識しております。今後も積極的な採用活動と教育を推進していく一方で、従業員が中長期にわたって活躍しやすい環境の整備、企業カルチャーの醸成及び人事制度の構築等を進め、組織力の強化に取組んでまいります。 ④ システムの安定稼働 当社グループのサービスは、その大部分がインターネットを利用したサービスであり、システムの安定的な稼働が不可欠です。そのため、不正アクセス対策、コンピュータウィルス対策、データの管理等の徹底を図っております。今後見込まれる利用者数及び取引量の増加や取り扱いデータ容量の拡大に伴うシステム投資、適切な人員体制の拡充を計画的に行うとともに、データのバックアップ体制強化等についても努めてまいります。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社グループは成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。当社はこれまでも体制整備を進めてまいりましたが、今後も事業規模の拡大に伴って、管理系の各部署における優秀な人材の採用・確保、定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査役監査の実施によるコーポレート・ガバナンスの充実などを行っていく方針です。 ⑥ 財務上の課題 当社グループは、金融機関からの借入金を有するものの十分な手元流動性が確保されております。また、2025年6月末時点において、4つの金融機関と総額13億円の当座貸越契約に基づく借入による資金調達も可能であることから、優先的に対処すべき財務上の課題はないと考えておりますが、今後の事業拡大に備えて、更なる内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質の強化を図ってまいります。
事業等のリスク12,242字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 リスクマネジメントの体制としては、当社グループは「リスク・コンプライアンス管理規程」を定め、取締役CFO開原信一を議長とするリスク・コンプライアンス委員会を設置し、全社的なリスクマネジメント体制を整備しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅することを保証するものではありません。 (1) 事業環境に関するリスク ① 市場動向について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループが事業を展開する市場は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しますように、今後も着実に成長していくと考えております。しかしながら、経済環境の悪化や景気低迷等により市場が縮小し、中長期に渡って停滞した場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、上記動向を日々注視しながら、適宜当社グループの経営戦略に織り込んでいくとともに、当該動向に柔軟に対応できる体制構築に努めてまいります。 ② 競合他社の動向について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、日本国内において体験型投資学習アプリを提供しておりますが、当連結会計年度末現在において競合は多くないものと認識しております。しかしながら、今後、例えば広告主が当社アプリより効率的に投資初心者の口座開設を促すことが可能となるメディアが出現した場合、資本力やブランド力を持つ大手企業や全く新しいビジネスモデル又は技術によるサービスを提供する事業者等が参入した場合、それら競合他社との過度な価格競争が発生した場合等には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、ユーザー目線に立ってサービスをより充実させていくと共に、スピーディーかつ質の高いサービスを提供するための開発リソースの確保を継続的に行い、競争優位性の向上に努めてまいります。また、競合他社の動向を日々注視しながら、適宜当社グループの経営戦略に織り込んでいくとともに、当該動向に柔軟に対応できる体制構築に努めてまいります。 ③ 法的規制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが事業を展開する上で適用を受ける法的規制としては、主に、個人情報の保護に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法があります。当社グループは、これらの法的規制を遵守した運営を行ってきておりますが、今後新たな法令の制定や、既存法令の強化等が行われ、当社グループが運営する事業が規制の対象になる等制約を受ける場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 また、体験型投資学習アプリに関連する法的規制としては、金融商品取引法があります。当社は、当社アプリのユーザーである投資家の投資学習支援を行う立場にあり、当該法的規制に関して直接の責任を有するものではありませんが、当該法的規制の改正等により、体験型投資学習アプリの運営や投資学習コンテンツの見直し等が必要になった場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、特に次の取組を行っております。 1.コラム等の投資学習コンテンツの内容については、社内のNGワードリストに基づくチェックを行っております。社内で判断がつかない場合は、適宜顧問弁護士によるリーガルチェックも実施しております。また、広告主のサービスを紹介するPR記事コンテンツ(タイアップ広告、記事広告)について、PR表記の義務を負うのは表示主体である広告主ではあるものの、当社としても、ユーザーの誤認を防ぎ、広告と理解した上で口座開設などのアクションをしてもらうため、自主的に目に付きやすい箇所(ファーストビュー、基本的にはヘッダー内)にPR表記を行うことで、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す「ステルスマーケティング(ステマ)」とならないようにしております。 2.当社が作成する広告動画やインフルエンサーを活用するPR動画、SNS発信等、当社アプリユーザー獲得のための広告については、公開前に、当社が定めた禁止表現事項がないか、著作権侵害にあたるような内容がないか、インフルエンサー活用の場合はPR表記があるかなどをチェックしております。 その他、各法規制の改正等の動向を注視するとともに、法規制の遵守のために今後も社内教育や体制の構築等を行ってまいります。 ④ アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)とのパートナーシップの継続について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社アプリにおける広告掲載はASP経由の取引を基本とし、基本的にASPから受領する成功報酬で売上が構成されており、その中でも特定のASP数社との取引が大きな割合を占めております。具体的には、第12期(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)においては、ASP経由の売上高のうち上位2社で約94%を占めております。そのため、ASP又は広告主である証券会社・FX会社の方針変更や関係性変化により、当社アプリの運営に何らかの支障をきたした場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。なお、特定のASP数社に取引が偏る要因は、主に、広告主が利用するASPを指定するケースがあることや、金融機関の広告に知見を有するASPの数が限定されることであるため、当社としては代替となるASPを開拓することは困難ではないと考えております。 このようなリスクに対して、当社は、今後も既存のASP各社と良好な関係を構築していくとともに、必要に応じて代替となるASPを開拓するなど、適時の対応を行ってまいります。 ⑤ 広告主のプロモーション縮小・停止について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社アプリでは複数の広告主(証券会社・FX会社)の広告を掲載しておりますが、特定の広告主がプロモーションを縮小・停止した場合、当社アプリへの当該広告主の広告掲載が停止され、結果として当該広告主の口座を開設したいユーザーが当社アプリを経由して口座開設を行うことがなくなります。また、当社アプリでは、広告主をランキング形式で掲載し、特に上位3位の広告主を取り上げて送客を行っていることから、特定の広告主に売上が集中し、売上比率の偏重が生じやすいという傾向があります。上記状況から、売上上位の広告主がプロモーションを縮小・停止した場合、相対的に他の広告主への送客が増加することとなりますが、プロモーションを縮小・停止した広告主からの売上喪失の影響が大きくまた長期化する場合、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 第10期(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)には、特定の証券会社が組織再編による証券業からの撤退により、プロモーションを縮小し、当社アプリへの広告掲載が停止され、当社の売上高に影響を与えました。なお、当該影響について、その後は他の証券会社の広告売上比率が増加し、影響は緩和されております。 現状当社で扱っている広告の予算規模の大きな広告主は、事業規模が一定程度大きいことから、上記のような事業撤退等による急なプロモーション縮小・停止リスクの再現性は低いと考えておりますが、これらの広告主がプロモーションを縮小・停止するケースは、主に次のようなケースと考えられます。 1.プロモーションが縮小される 2.当社媒体の効果が先方基準に満たないため、広告費用回収が見込めるまでに報酬単価を低減する交渉がなされる このようなリスクに対して、上記1については、ASPを通して情報収集を行い、そういったリスクがないかモニタリングしております。同時に、そうなった場合別の広告主に切り替えができるよう、広告案件の提案は継続的に行ってまいります。上記2については、当社とASPとの月次定例会議の際に、当社の広告効果は現広告主基準に到達しているのか、到達していないとすれば当社としてどのような施策を今後実行し、その基準にできるだけ沿えるかといった会話を重ね、広告主にも都度共有を実施しております。なお、第12期(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)においては、当社の主力アプリ「FXなび」における広告主であるGMOフィナンシャルホールディングス株式会社のグループ企業のシェアが売上高全体の過半を占めております(第12期の当社グループの連結売上高に占める「FXなび」にかかる売上高の割合は、下記(2)①「特定のアプリへの依存について」をご参照ください)。 ⑥ プラットフォームの動向について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社アプリはスマートフォン向けアプリであり、各プラットフォーム事業者(Apple Inc.及びGoogle LLC)の動向に影響を受けます。 近年では、プライバシーに対する懸念の高まりから、2021年4月にApple Inc.がリリースしたiOS14.5(注1)より、iOS向けアプリがユーザーのiOS端末毎に固有の広告識別子であるIDFA(Identifier for Advertisers)を取得するのに、ユーザーの許諾が必要になりました。iOS14.5以降がインストールされた端末の数が増加し、IDFA取得のユーザー許諾率が低下することで、iOS向けアプリでのターゲティング広告(注2)にIDFAを活用することが困難になりました。また、iOS向けアプリのインストール数の把握は、Apple Inc.が指定するSKAN(StoreKit Ad Networkの略称。SKAdNetworkとも略称される)という方法によってしか計測できなくなりましたが、SKANはプライバシーの観点からリアルタイムの数値を計測できない仕様となっています。 当社のiOS向けアプリにおいても、それまで行っていたIDFAを利用したユーザーターゲティングやコンバージョン(注3)の計測が困難になりました。ユーザーの判別がしにくくなり、当社アプリの既存ユーザーへの広告除外が困難になったことで、獲得効率も悪化しました。また、SKANの仕様によりリアルタイムのインストール数を追うことができなくなり、即時での調整などを要する広告における配信先媒体運用の難易度が増しました。結果として、当社のiOS向けアプリのインストール数の獲得にかかる広告運用費が増加したことから、第9期(自 2021年7月1日 至 2022年6月30日)は前期から減収減益となりました。 当該規制への対応策としては、SKANを利用して媒体最適化を行う方法を模索いたしました。iOS14.5以降へのアップデートが行われていない端末においては従来の計測方法も併用しながら、過去の媒体での配信実績やAndroid(注4)ではまだ規制が行われていないため正常な数値がとれていると判断した上でAndroid向けアプリにおける数値からSKANでの配信の効果を推察し、広告運用における最適化期間を長くとり、費用対効果を算出するよう運用を行いました。加えて、広告クリエイティブをさらに最適化すべく強化を行ったことにより、第10期以降、獲得効率は以前の水準まで改善しております。これにより、第10期(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)は第9期から増収増益となりました。 今後も、欧米を中心としたプライバシー規制の強化等を受けて、各プラットフォーム事業者やインターネット検索サービス提供事業者の方針変更により、当社アプリの運営に何らかの支障をきたした場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、上記動向を日々注視し、各取引先やメディア等で情報収集を継続的に行いながら、適宜当社グループの経営戦略に織り込んでいくとともに、代替手段等の対策を適時に実行してまいります。実際に、上述のApple Inc.による規制については、リリースされる数か月前より情報をキャッチしており、対策方法の検討を行いました。規制が発生する媒体によって対応方法は異なると考えられるものの、基本的には上述のiOS向けアプリでの対応方法が活用できると考えておりますので、当該対応を踏まえながら対応を行うことで、さらに影響を軽微なものにしていけるものと考えております。加えて、プラットフォームの動向に影響を受けないファイナンシャルプランニングサービスによる売上高を伸長させ、収益源の分散化を図ってまいります。 (注) 1.Apple Inc.製のモバイルデバイス(スマートフォン「iPhone」等)に搭載されているOS(オペレーティング・システム)である「iOS」のバージョン14.5を指します。 2.ユーザーの属性やWebサイト・コンテンツの閲覧履歴といったデータを分析し、対象を指定して表示するインターネット広告を指します。広告主にとっては、自社の商品やサービスに興味がありそうなユーザーにターゲットを絞って広告を配信することで、広告効果の向上が見込めます。 3.「見込み顧客」が「顧客」にコンバージョン(転換)することに由来し、広告用語においては、広告を見たユーザーが広告主が目的とする特定の行動(Webサイトでの商品購入等)を起こすことを指します。 4.Google LLCが開発提供する、スマートフォン等のモバイルデバイス向けOSを指します。 ⑦ 大規模な自然災害・感染症等について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 大地震、台風等の自然災害や火災等の事故、また新型コロナウイルス等の感染症の流行が、想定を上回る規模で発生し、事業・サービスの停止、設備の損壊や電力供給の制限等、不測の事態が発生した場合には、当社グループによる事業・サービスの提供に支障が生じる可能性があり、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループは事業継続計画(BCP)を策定し、非常事態においても、事業への被害を最小限にとどめ、迅速かつ効率的に復旧できるよう、有事の対応事項及び平時の事前準備事項等について定めております。 (2) 事業展開又は事業体制に関するリスク ① 特定のアプリへの依存について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 第12期(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)において、当社グループの連結売上高に占める「FXなび」にかかる売上高の割合は67.5%と依存度が高くなっております。従って、当該アプリについて、上記(1)⑤「広告主のプロモーション縮小・停止について」に記載したような広告主のプロモーション縮小・停止が発生した場合、また当社ではコントロールできない要因として、為替のボラティリティ(価格変動の度合い)の状況によりユーザーの口座開設意向が低下した場合(一般に、ボラティリティが大きいほど、為替差益の獲得を期待して、口座開設・取引が活発化します)や有力な競合の出現により当社の優位性が低下した場合には、当該アプリにかかる売上高が減少し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、今後も当該アプリにかかる取引及びユーザー数の安定的な拡大に努めると同時に、他アプリ・サービスにおける取引の拡大を図ってまいります。 ② 特定人物への依存について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社代表取締役の小川亮は、2014年以来代表を務めております。同人は、当社グループの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。何らかの理由により同人が当社グループの業務を継続することが困難となった場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、取締役会及びその他の会議体における情報共有や経営組織の強化を図り、同人に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。 ③ 優秀な人材の確保及び育成について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループの継続的な成長のためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が重要であると認識しております。当社グループでは、将来に向けた積極的な採用活動、人事評価制度の整備や研修の実施等の施策を通じ、新入社員及び中途入社社員の育成、定着に取組んでおります。しかしながら、雇用情勢の動向等により優秀な人材の獲得が困難な場合、人材育成が計画どおりに進行しない場合、人材の社外流出が生じた場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループでは、リファラル(社員紹介)、人材紹介など複数のチャネルを組み合わせた採用アプローチを採るとともに、雇用情勢の動向等も踏まえつつ、事業計画に基づく人員計画に従って採用活動を進めてまいります。また、育成・定着については、各部署でのスキル向上のための研修実施、部署間でのシナジーを強めるための意見交換等ができる場を設けております。 ④ 内部管理体制の構築について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループの継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しております。しかしながら、事業の急拡大や、内部管理体制の不備等により、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループは、管理部が中心となり、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、法令・定款・社内規程の遵守を徹底してまいります。 ⑤ システム障害について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループのサービスはインターネットを利用して提供されているため、自然災害、事故、不正アクセスなどによって通信ネットワークの切断、サーバーやネットワーク機器の動作不能などのシステム障害が発生した場合には、サービス提供が停止する可能性があります。このようなシステム障害が発生した場合には、当社グループに直接的損害が生じるほか、当社グループのサービスへの信頼性の低下を招きかねず、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループでは、システムの冗長化、不正アクセス等を防止するためのセキュリティ対策を講じております。 ⑥ 情報の管理について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社の連結子会社である株式会社FPコンサルティングが行う法人・組合向けのファイナンシャルプランニングサービスでは、法人・組合との顧問契約に基づき、資産運用に関して個人情報や保有資産に関する情報を取り扱っております。また、当社の連結子会社である株式会社ファイナンシャルインテリジェンスが行う個人向けの投資スクールでは、受講者の登録情報等の個人情報を取り扱っております。これらの情報が不正アクセスなど何らかの理由で外部に漏洩、悪用されたりした場合には、原因究明のための対応や損害賠償の請求等により当社グループに直接的損害が生じるほか、当社グループのサービスへの信頼性の低下を招きかねず、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループは、個人情報の保護に関する法律を遵守し、利用者のプライバシー及び個人情報の保護に最大限の注意を払うともに、情報管理体制の構築及び社員教育の徹底を行ってまいります。 ⑦ 知的財産権について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、当社グループが行う事業に関する知的財産権の獲得に努めることに加え、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払うことを基本方針としており、当社グループの事業分野において、現在、申請すべき知的財産権及び侵害が危惧されるような知的財産権の認識はありません。しかしながら、既に当社の認識していない知的財産権が成立している可能性、又は今後新たに第三者により著作権等が成立する可能性があります。このような場合においては、当社が第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償や差止の請求、又は当社に対するロイヤリティの支払い要求等を受けることにより、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、当社の知的財産権が第三者からの侵害を把握しきれない、若しくは適切な対応がなされない場合、又は知的財産権の保護のために多額の費用が発生する場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社では、弁護士及び弁理士等の外部専門家と連携することで、第三者の知的財産権の侵害を防ぐ体制の構築や、当社グループが保有する知的財産権の適切な管理を行ってまいります。 ⑧ 訴訟について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当連結会計年度末現在において、当社グループに重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、当社グループの役職員による法令違反や、当社グループのサービスの利用者、取引先、役職員、その他第三者との間での予期せぬトラブルの発生により、訴訟に発展する可能性があります。そして、提起された訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社グループでは、「リスク・コンプライアンス管理規程」を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させること、法令遵守や社会倫理に関する研修を行うことで法令違反の発生リスク低減に努めております。また、「内部通報規程」を制定し、当社グループ内における不祥事の企業内不祥事の早期発見と未然防止に努めております。 ⑨ 取引先に対する信用リスクについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 上記(1)④「アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)とのパートナーシップの継続について」に記載のとおり、当社アプリにおける広告掲載はASP経由の取引を基本としており、その中でも特定のASP数社との取引が大きな割合を占めております。そのため、ASPの信用状態に重大な変動が生じた場合には、当社の資金繰り面に支障が生じるとともに、回収不能な不良債権が発生する可能性があり、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 また、当社のビジネスモデルは当社アプリを介して証券会社・FX会社で口座開設がなされた場合、ASPを介して成功報酬を得るため、証券会社・FX会社の経営戦略・経営方針により、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対して、当社は、販売先毎に財務状況等を勘案した与信限度額を設定するなど、適切な与信管理・債権管理を行っております。また、必要に応じて代替となるASP・証券会社・FX会社を開拓するなど、適時の対応を行ってまいります。 (3) その他のリスク ① 配当政策について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、株主への還元を第一として、配当原資確保のための収益力を強化し、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。当社は、内部留保の充実等を図り、事業拡大のための投資に充当するため、創業以来配当を実施しておりませんでしたが、新規株式上場後、2024年6月期より配当を実施しております。今後においても、当社グループの経営環境、投資計画等を総合的に勘案するとともに、内部留保及び財務体質の水準を考慮しながら配当を実施していきたいと考えております。 しかしながら、配当政策は業績に連動しているため、今後業績が悪化した場合、配当金額を減少する若しくは配当を実施しない可能性があります。 ② 大株主について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当連結会計年度末現在において、当社代表取締役小川亮(同人の資産管理会社であるDon’t Look Back in Anger株式会社含む)が所有する当社の株式数は1,150,000株であり、発行済株式総数(自己株式を除く。)3,132,800株の36.70%となっております。 同人は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、同人は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である同人の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:1年以内、影響度:小 当社は、役職員及び社外協力者に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションとして新株予約権を付与しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、これらの新株予約権が権利行使された場合には、当社の株式が新たに発行され、既存株主が保有する株式価値の希薄化や需給関係に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末現在において、新株予約権による潜在株式数は289,600株であり、発行済株式総数(自己株式を除く。)3,132,800株の9.24%となっております。当社では、当該比率を踏まえながら、今後の新株予約権の付与を行ってまいります。 ④ ベンチャーキャピタル等の当社株式所有割合について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:1年以内、影響度:中 当連結会計年度末現在において、ベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業有限責任組合(以下、「VC等」という。)が所有する当社の株式数は300,000株であり、発行済株式総数(自己株式を除く。)3,132,800株の9.57%となっております。 一般に、VC等が未上場会社の株式を取得する場合には、上場後に所有株式を売却しキャピタルゲインを得ることがその目的のひとつであり、VC等が所有する当社株式の一部又は全部を市場にて売却した場合には、当社株式の需給バランスが短期的に損なわれ、株価の形成に影響を与える可能性があります。 ⑤ 調達資金の使途について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:小 新規株式上場時に実施した当社の公募による自己株式の処分によって得られた資金の使途は、既存事業の拡大及び新規事業の開発を目的とした採用費及び人件費、M&A及び広告宣伝費へ充当する予定であります。 しかしながら、当社グループを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合には、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社を取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、調達資金の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。 ⑥ 投資の減損について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社はこれまで、事業シナジー創出等を目的とした資本業務提携や、企業価値向上のため事業領域の拡大や新規事業の開発を目的としたM&Aを行ってまいりました。今後においても、当社グループの経営上重要な施策として、こうした取組を推進していく方針であります。 当連結会計年度末時点の連結貸借対照表において、のれんを227,042千円計上しており、また当連結会計年度の連結損益計算書において、投資有価証券評価損49,999千円を計上しております。今後も資本業務提携又はM&Aを推進していくにあたり、その後の事業環境の変化等により、当初想定した事業計画どおり進まなかった場合、のれんの減損損失や株式の評価損が発生し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 当社はこのようなリスクに対して、資本業務提携又はM&Aの実施に際しては、対象企業の財務・法務・事業等について詳細な事前検討を行い、リスクの把握や正常収益力を分析した上で決定してまいります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は前連結会計年度末に比べ221,796千円減少し、1,463,780千円となりました。これは主に、現金及び預金が304,926千円減少する一方、売掛金が53,703千円増加したことによるものです。 固定資産は前連結会計年度末に比べ193,145千円増加し、357,760千円となりました。これは主に、株式取得及び吸収分割によりのれんが200,585千円増加した一方、投資有価証券の減損により49,999千円減少したことによるものです。 この結果、総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ28,650千円減少し、1,821,541千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は前連結会計年度末に比べ22,045千円増加し、311,835千円となりました。これは主に、契約負債が48,164千円増加する一方、未払法人税等が30,487千円減少したことによるものです。 固定負債は前連結会計年度末に比べ9,443千円減少し、78,735千円となりました。これは主に長期借入金の減少10,008千円減少によるものです。 この結果、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ12,602千円増加し、390,570千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ41,252千円減少し、1,430,970千円となりました。これは主に自己株式の取得46,574千円、配当金の支払いによる利益剰余金の減少31,900千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上32,652千円によるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)におけるわが国経済は、日経平均株価が34年ぶりの高値を更新するなど、経済環境については回復基調で推移しました。しかし、原油価格の急騰や円安進行の影響で物価が上昇し、特に食品やエネルギーの価格高騰が消費者に重くのしかかることとなりました。その結果、企業に対する賃金上昇の圧力が増大し、多くの企業がさらなる待遇改善や働き方改革の実施に取組む状況が続いております。一方、ウクライナ情勢の悪化や米中間の貿易摩擦が続くことで国際経済の不透明感が増し、エネルギー価格のさらなる上昇や供給不安が続いております。これらの国内外の事情を受けて、経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような事業環境の中、当社グループは、主力事業である体験型投資学習アプリのFX取引体験型学習アプリ「FXなび」、株取引体験型学習アプリ「株たす」、株&積立投資シミュレーションアプリ「トウシカ」の機能改善開発とコンテンツ配信を通じて、新たに投資を始めたい方々の支援をしてまいりました。2024年1月に開始された新NISA制度の定着及び為替市場の変動による投資機会の拡大に対応し、「株たす」に投資初心者の方が抱く疑問をその場で解消することができる「AIチャット機能」を追加するなどのアプリの新機能リリースや、対象企業のデモ株式を購入し一定の条件を満たすと、抽選で実際に企業が提供している株主優待と同等の商品がもらえる「誰デモ株主優待」といったキャンペーン実施によるマーケティング強化を行ったことにより、アプリのインストール数及び口座開設数は堅調に推移しました。また、連結子会社によるファイナンシャルプランニングサービスの事業についても、株式会社FPコンサルティングにおいては順調に顧問先の獲得が進み、売上の増加に繋がりました。加えて、投資学習支援事業における新たな収益源の獲得のため、2024年8月に、投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営する株式会社ファイナンシャルインテリジェンスの全株式を取得して子会社化したことも、売上の増加に繋がりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績については、売上高は、2,006,859千円(前年同期比2.5%増)、営業利益は123,675千円(前年同期比46.5%減)、経常利益は125,961千円(前年同期比45.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は32,652千円(前年同期比79.1%減)となりました。 なお、当社グループの報告セグメントは、「投資学習支援事業」のみであり、その他の事業セグメントは、開示の重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,185,144千円(前年同期比304,926千円減少)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は6,909千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上75,961千円、法人税等の支払額114,087千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は215,376千円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出8,019千円、無形固定資産の取得による支出10,350千円、連結の範囲の変更を伴う子会社取得による支出144,224千円、事業譲受による支出54,545千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は82,640千円となりました。これは主に、配当金の支払による30,626千円の支出、自己株式の取得による46,574千円の支出によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループは、投資学習支援に関するサービス等を提供しており、提供するサービスには生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b. 受注実績 当社グループは、投資学習支援に関するサービス等を提供しており、受注生産を行っていないため、受注実績に関する記載はしておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは、「投資学習支援事業」のみであり、その他の事業セグメントは、開示の重要性が乏しいため、投資学習支援事業に含めて記載しております。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) 投資学習支援事業   2,006,859   2.5 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、次のとおりであります。下表の主な取引先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社ロンバード   1,271,452   65.0   1,255,959   62.6 株式会社インタースペース   473,153   24.2   164,006   8.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する分析・検討内容 a. 経営成績の状況の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は投資学習支援事業における口座開設数の増加に伴い伸びており、2,006,859千円となっております。売上高の分析・検討内容につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は1,296,927千円となりました。これは、主に広告施策の強化に伴う広告出稿及び広告制作コストの発生によります。この結果、売上総利益は709,932千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は586,257千円になりました。これは、主に事業拡大に伴う人件費の増加によります。この結果、営業利益は123,675千円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、主に金融関連の収益として受取利息および為替差益により5,605千円となりました。営業外費用は、主に借入金にかかる支払利息により3,319千円となりました。この結果、経常利益は125,961千円となりました。 (特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別損失は、固定資産除却損および投資有価証券評価損により50,000千円となりました。また、法人税等は43,308千円となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は32,652千円となりました。 b. 財政状態の分析 財政状態の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりです。 c. キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要として主なものは、人材採用を含む人件費及びアプリインストール数の獲得にかかる広告運用費等です。財政状態等や資金使途を勘案しながら、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等は、資金需要の額や用途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 現預金保有高については、事業運営上必要な運転資金として、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,185,144千円と、十分な流動性を確保しております。 また、一時的な資金の不足については、金融機関との間で合計1,300,000千円の当座貸越枠を設定しており、必要資金を適時に確保する体制を整えております。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ④ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑤ 重要な会計方針及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。当社グループの連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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