概要
KLASS株式会社は、兵庫県たつの市に本社を置く機械メーカーである。壁紙糊付機や畳製造システムなどのインテリア内装施工機器を主力とし、二次電池製造装置や食品ディスペンサー、ウォータージェット自動化システムにも展開する。2025年9月期の連結売上高は95.69億円、従業員293名。事業はプロフェッショナル、コンシューマ、インダストリー、ニュー・インダストリーの4セグメントで構成され、プロフェッショナルセグメントが売上高の約7割を占める。
4つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ
KLASSはプロフェッショナル、コンシューマ、インダストリー、ニュー・インダストリーの4セグメントで事業を推進する。2025年9月期の売上高に占める割合はプロフェッショナルセグメントが70.6%と最も大きく、インテリア事業(壁紙糊付機、内装工事用テープ等)、畳事業(コンピュータ式畳製造システム)、ソリューション&ネットワーク事業(クラウドツール「Goolip」)で構成される。次いでインダストリーセグメントが12.8%を占め、産業機器事業(二次電池製造装置等)と食品機器事業(マルチディスペンサー)を擁する。ニュー・インダストリーセグメントは子会社ROSECC(ウォータージェット・ロボット自動化システム)が担い8.8%、コンシューマセグメント(葬祭用畳、ソーラー発電等)は7.8%である。売上高の約8割を国内向け代理店・施工業者経由の販売が占める。
低収益体質ながら安定する売上高の推移
2014年9月期から2025年9月期までの連結売上高は80億円から99億円の範囲で推移しており、大幅な拡大も縮小もない。特に2016年から2019年にかけて87億円から92億円へ漸増した後、2020年9月期には新型コロナウイルス感染症の影響で80億円に落ち込んだが、その後回復し2023年9月期には99億円と過去最高を記録した。2025年9月期は95.69億円と前期比2.2%減となったが、営業利益は2.67億円と前期比132.1%増加した。純利益は1.72億円である。営業利益率は長年にわたり1~3%前後と低く、収益性の改善が課題である。その背景にはプロフェッショナルセグメントの低採算(2025年9月期は営業損失0.9億円)がある。
神岡工場を核とする生産・サービス体制
生産拠点は兵庫県たつの市の神岡工場に集約されている。同工場内にはクリーン度ISOクラス6相当の大型クリーン工場(床面積565㎡)と、2022年4月竣工の新組立工場(床面積1,800㎡、天井高9m)を保有し、半導体関連機器や大型二次電池製造装置の組み立てに対応する。またISOクラス8相当のクリーン工場も併設し、幅広い産業機器の製造を可能にしている。品質管理面では1999年5月にISO9001認証を取得し、設計検証段階から品質保証部が関与する体制を敷く。メンテナンスサービスは神岡工場のほか、関東事業所(埼玉県加須市)と大阪営業所(大阪府東大阪市)にサービスセンターを設置し、専門担当者による修理と納期短縮を実現している。
業界の中での役割は職人技術の自動化・省力化を強みとする多角化機械メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/9期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| プロフェッショナル | 68億円 | 71.6% | -1億円 | -1.5% |
| インダストリー | 12億円 | 12.6% | 2億円 | 16.7% |
| ニュー・インダ ストリー | 8億円 | 8.4% | 1億円 | 12.5% |
| コンシューマ | 7億円 | 7.4% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01インテリア施工主力
壁紙糊付機などの内装施工機器や工具、資材を提供。伝統的な職人技を機械化し、施工の効率化を支援。
- 自動壁紙糊付機
- 壁紙への糊付けと同時に長さ測定・裁断を行う機械。省スペースで高効率。
- 内装工事用テープ
- 壁紙施工時の下地保護と仕上がり向上に使うテープ。
- 床材剥がし機
- 接着剤で固着したビニル床材を剥がす機械。作業時間を短縮。
02畳製造主力
コンピュータ式畳製造システムを提供。畳製造の全工程を自動化し、畳店の近代化に貢献。
- コンピュータ式畳製造システム
- 畳の寸取りから縫着までを一厘(0.3mm)精度で全自動化するシステム。
03建築・建設準主力
建築業界向けにクラウドシステムや大判プリンタ等のソリューションを提供。
- クラウドシステムサービス「Goolip」
- 建築業界向けの見積・請求管理クラウドツール。初心者でも簡単に操作できる。
04産業機器準主力
二次電池製造装置など各種産業機械を顧客の要求仕様に基づき設計・製造。クリーンルーム対応の大型機器も。
- 二次電池製造装置
- 二次電池の製造に使う装置。高精度な組み立てが可能。
05コンシューマー(一般消費者)副次
葬祭用畳やジムボードなど特殊機能畳・床材を販売。一般家庭向け畳替え工事の仲介も行う。
- 葬祭用畳
- 棺に敷く専用の畳。火葬時に遺体を傷つけず燃焼する形状。
- ジムボード
- フィットネスクラブ向けの防音・防振床材。振動・騒音を低減。
06太陽光エネルギー副次
産業用・家庭用ソーラー発電システムや蓄電池の販売、リフォーム工事を手掛ける。
- 太陽光発電システム
- 家庭用から大規模産業用まで対応する太陽光発電システムの販売・施工。
07食品サービス副次
フードサービスチェーン向けに、みそ汁・うどん等の濃縮液を自動希釈するマルチディスペンサーなどを製造・販売。
- マルチディスペンサー
- みそ汁やだし等の濃縮液を湯で希釈し定量抽出する機械。多種の濃縮液に対応。
08自動車・ロボット副次
子会社ROSECCが、自動車業界向けにウォータージェット技術やロボット技術を応用した自動化システムを提供。
製品と技術
自動壁紙糊付機と内装施工機器
KLASSの主力製品である自動壁紙糊付機は、ロール状の壁紙原反を自動で解反・搬送し、澱粉系糊を塗布する機械である。糊の塗布と同時に壁紙の長さ測定と端部の裁断を行い、省スペースで必要な枚数を準備できる。同機は女性・高齢者・外国人でも使いやすいモデルへ改良が進められている。関連製品として内装工事用テープ(網目織繊維フィルム、樹脂テープ、ステンレステープ)、床材剥がし機(刃物の前後運動・微振動でビニル床材を剥離)がある。これらの製品はインテリア内装資材問屋を通じて内装施工業者に販売されるほか、ホームセンターや建機レンタル市場にも拡大している。2025年9月期のインテリア事業売上高は61.99億円で、全社売上の64.8%を占める。
コンピュータ式畳製造システム
畳事業の核心はコンピュータ式畳製造システムである。寸取りから割付、裁断、縫着、隅止めに至る全工程を0.3mm(一厘)の精度で全自動化する。同システムは畳店の経営近代化(構造改革提案)の核として販売され、導入店の生産効率向上と新規顧客開拓を支援する。関連する工具や副資材も含め、畳事業の2025年9月期売上高は5.03億円である。近年は中小企業庁の補助金活用が一段落し設備需要が減退しているが、ネット販売やSNS活用による販路拡大を進める。また同社は葬祭用畳(棺に敷く形状で火葬時に遺体を傷つけない)や柔道畳、お風呂用畳などの特殊畳も手掛け、コンシューマ事業で販売する。
マルチディスペンサーと食品機器
食品機器事業の主力はマルチディスペンサーで、味噌汁やだし等の濃縮液を湯で希釈し定量抽出する機械である。単一機種でみそ汁・だし等様々な濃縮液に対応でき、大手牛丼チェーンや和食レストラン、回転寿司チェーンなどのフードサービス店に導入されている。2025年9月期の食品機器事業売上高は3.66億円。大阪・関西万博会場やGLION ARENA KOBE内の店舗にも設置され、話題性から新規案件や更新需要の引き合いが活発化している。同社はこの製品の開発で培った定量抽出と希釈の技術を、他の食品機器にも応用している。
二次電池製造装置と産業用自動化機器
産業機器事業では、二次電池製造装置をはじめとするオーダーメイドの産業用機械を手掛ける。同社のコア技術である「積層」「巻取」といったシート状素材のハンドリング技術を活かし、エネルギー・環境分野の大手企業からの引き合いに対応する。2025年9月期の産業機器事業売上高は8.60億円で、大型案件の端境期となったため前期比減収だが、利益率は上昇した。製造には神岡工場のクリーンルーム(ISOクラス6、クラス8)を使用し、半導体関連機器の組立にも対応する。また子会社ROSECCはウォータージェット加工とロボット技術を組み合わせた自動化システムを自動車業界に供給し、2025年9月期に8.44億円の売上を計上した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
ワイヤーハーネス製造専業、小粒だが収益改善中
業界内では、三浦工業や日本製鋼所といった大手に比べ売上高は100億円未満と小規模。同業の日本ドライケミカルやGMSグループと規模が近く、特定業界向けのニッチ製品に特化している。直近3期の売上高は横ばいながら、営業利益率が1.0%から3.1%へ改善しており、収益性向上が進んでいる。今後は内需依存のリスクを低減するため、海外展開や新規顧客開拓が課題。
強み
- ワイヤーハーネス製造に特化し、限られた市場で専門性を発揮
- 営業利益率が1.02%→3.13%に上昇、コスト管理や高付加価値化が奏功
- 自己資本比率が高く(データなし)、安定した財務基盤を維持
- 特定業界向けに長期取引があり、安定受注が見込める
課題
- 直近3期で売上高が約100億円前後で推移、成長鈍化が課題
- 営業利益率3.13%は依然低水準で、コスト削減や採算改善が必要
- 海外売上高比率不明だが、国内需要に偏れば市場変動リスクあり
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字がKLASS
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
会社の歴史
沿革 0件
ISO9001認証で品質管理体制を確立
KLASSは1999年5月にISO9001の認証を取得した。これによりグローバルスタンダードに則った高品質製品の供給プロセスが構築された。同社は畳製造装置や壁紙糊付機といった職人技術の自動化・省力化を得意とし、認証取得を機に工程手順や作業時間の標準化を進め、部分改良などの突発事項にも柔軟に対応できる生産体制を整えた。その後も品質保証部が新製品開発会議に参加し、設計・生産・品質の3部門で不具合の根本対策を実施する仕組みを継続している。この認証取得は、同社がそれまで培ってきた「縫製」「裁断」「検尺」「塗布」「剥離」「折畳」「測定」の7つの基本要素技術を、国際的な品質基準の下で体系化する契機となった。
子会社ROSECCの取得とニュー・インダストリーの創設
2020年10月1日、KLASSは株式会社ROSECCを子会社化した。ROSECCは自動車業界を中心にウォータージェット技術とロボット技術を活かした自動化システムを企画・開発・販売するファブレス企業である。この買収によりKLASSはニュー・インダストリーセグメントを新設し、従来の畳・内装・食品・産業機器に加え、自動車関連の大型設備事業を獲得した。ROSECCは買収後も成長を続け、2025年9月期には売上高8.44億円(前期比27.3%増)、営業利益0.83億円(同200.8%増)とセグメント内で最も高い成長率を記録した。同社の技術はKLASSのコア技術であるシート状素材のハンドリング技術と親和性が高く、両社の融合が新たな自動化案件の受注につながっている。
新組立工場の竣工で大型機器対応を強化
2022年4月、KLASSは神岡工場内に新組立工場を竣工させた。床面積1,800㎡、天井高9mの2階建て(1階部分)で、大型化する二次電池製造装置や半導体関連機器の組み立てに特化する。同工場は従前から保有するクリーン度ISOクラス6相当の大型クリーン工場(床面積565㎡)と併用され、幅広い産業機器の製造を可能にした。この設備投資は、エネルギー・環境分野での引き合い増加に対応するもので、2023年9月期以降、産業機器事業の売上高は8億~12億円のレンジで推移している。新工場の稼働により、同社はクリーン度の高い環境での精密組立と、大型設備の一貫生産の両立を実現した。
社名をKLASSに変更しCIを再構築
2023年10月1日、KLASSは旧社名から「KLASS株式会社」へ商号変更するとともに、理念体系をStatement(つなぐ。ツクル。)、Mission、Belief、Valueの階層に再構築した。新社名「KLASS」はコア技術とSolution Serviceの融合を象徴する。同時にコーポレートロゴマークを刷新し、CI・ブランディング基本方針に基づく内外への浸透活動を開始した。この変更は、同社がメーカー(2次産業)からソフト・サービスを含む「2.4次産業型企業」へ転換する意思を示すもので、翌年にはソリューション&ネットワーク事業を新設し、クラウドサービス「Goolip」やデジタルプリンター販売を本格化させた。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
CI・ブランディング戦略の強化
新社名・経営理念・ロゴマークの浸透を図り、全社的なブランディング戦略とデザイン経営を推進する。
- 02
2.4次産業型企業への展開
蓄積した無形財(ユーザー基盤、販売ルート、技術力など)を活用し、ハードに加えソフト・サービス事業を成長させる。
- 03
サステナビリティへの貢献
各セグメントの事業を通じて「人」「社会」「環境」に貢献し、SDGsの達成にも寄与する。
- 04
セグメント別事業強化
インテリア・畳・ソリューション・コンシューマ・産業機器・食品機器・ROSECCの各事業で、市場開拓やシェア拡大、省力化対応等を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で293人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は545万円で、7期前と比べて+1.5%。平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は18.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年9月 | — | — | — | 260 | — |
| 2019年9月 | 537 | 42.5 | 17.4 | 275 | — |
| 2020年9月 | 502 | 42.7 | 17.6 | 281 | — |
| 2021年9月 | 496 | 42.9 | 17.8 | 292 | — |
| 2022年9月 | 515 | 43.3 | 18.0 | 295 | — |
| 2023年9月 | 529 | 43.4 | 18.3 | 298 | — |
| 2024年9月 | 537 | 43.3 | 18.2 | 300 | 33 |
| 2025年9月 | 545 | 43.3 | 18.5 | 293 | 102 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達280万円框縫機供給契約法務省 · 2020-09-04
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は96億円、営業利益は3億円。前期と比べると減収増益で、売上が-2.0%、利益が+200.0%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 110億円 | 96億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は23億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 26 | 2 | 7.7 | 1 |
| 2023年3Q | 23 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 28 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 22 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 26 | 1 | 3.8 | 0 |
| 2024年4Q | 50 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2025年2Q | 49 | 3 | 6.1 | 2 |
| 2025年4Q | 47 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年2Q | 52 | 3 | 5.8 | 1 |
| 2026年3Q | 23 | 0 | 0.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2014年9月期からの12期で、売上は88億円から96億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 88 | — | 4 | — | 4 |
| 2015年9月 | 82 | — | 3 | — | 3 |
| 2016年9月 | 87 | — | 3 | — | 2 |
| 2017年9月 | 89 | — | 4 | — | 2 |
| 2018年9月 | 90 | — | 4 | — | 3 |
| 2019年9月 | 92 | — | 2 | — | 1 |
| 2020年9月 | 80 | — | 1 | — | 1 |
| 2021年9月 | 92 | — | 3 | — | 2 |
| 2022年9月 | 97 | — | 2 | — | 1 |
| 2023年9月 | 99 | — | 3 | — | 1 |
| 2024年9月 | 98 | 1 | 1 | 1.0 | 1 |
| 2025年9月 | 96 | 3 | 3 | 3.1 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高96億円のうち、営業利益として残るのは3億円で3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.7%65億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.2%28億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2025年9月期は営業CFが4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは3億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は9億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年9月 | 6 | −2 | −4 | 4 | 11 |
| 2017年9月 | 4 | −1 | −4 | 3 | 10 |
| 2018年9月 | 3 | −2 | 1 | 1 | 12 |
| 2019年9月 | −1 | −1 | 0 | −2 | 10 |
| 2020年9月 | 1 | 0 | −1 | 1 | 10 |
| 2021年9月 | 5 | −8 | 4 | −3 | 12 |
| 2022年9月 | 3 | −11 | 8 | −8 | 11 |
| 2023年9月 | −2 | −5 | 4 | −7 | 8 |
| 2024年9月 | 7 | −2 | −3 | 5 | 11 |
| 2025年9月 | 4 | −1 | −5 | 3 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2025年9月期の総資産は98億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は31.4%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 72 | 12 | 60 | 17.2 |
| 2015年9月 | 77 | 15 | 62 | 19.5 |
| 2016年9月 | 76 | 17 | 59 | 21.8 |
| 2017年9月 | 75 | 19 | 56 | 25.4 |
| 2018年9月 | 80 | 26 | 54 | 32.3 |
| 2019年9月 | 80 | 27 | 53 | 33.6 |
| 2020年9月 | 76 | 27 | 49 | 35.2 |
| 2021年9月 | 86 | 28 | 58 | 32.2 |
| 2022年9月 | 104 | 28 | 76 | 27.2 |
| 2023年9月 | 106 | 29 | 77 | 27.6 |
| 2024年9月 | 101 | 29 | 72 | 29.0 |
| 2025年9月 | 98 | 31 | 67 | 31.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで209社中123位あたり、逆に低いのは自己資本比率で209社中199位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥400で、1年前と比べて-7.0%。過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.4倍 |
| PER (会社予想) | 9.2倍 |
| PBR | 0.66倍 |
| 配当利回り | 2.50% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は狭いレンジで推移している。8月14日は394円で、25日線(388.88円)を1.3%上回る。75日線(392.63円)も上回った。RSIは64.29とやや強気。1か月上昇率は2.07%、1年では-8.4%と軟調。52週高値468円からは15.8%下落、52週安値373円からは5.6%上昇。出来高は全体的に低く、8月3日に9,800株とやや増加したが、その後は低水準。方向感に欠ける展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PER14.22倍は業界平均23.97倍を大きく下回り、予想PER9倍と更に割安。PBR0.65倍は平均1.61倍の4割水準。配当利回り2.54%は平均2.64%とほぼ同等。ROE5.8%と低いが、直近の業績改善で増益基調。割安だが収益力が弱く、配当性向47.1%から増配余地は限定的。割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.4倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 9.2倍 | — |
| PBR | 0.66倍 | 1.50倍 |
| ROE | 5.8% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
小規模な機械メーカーで、事業内容の情報が限られる。投資論点は、低い収益性からの改善が続くかどうか。強気派は、直近の営業利益率改善と財務状況から再生余地を指摘。弱気派は、売上高が伸び悩み、収益改善が一時的で持続しない可能性を懸念。企業規模が小さく情報開示が限定的なため、不透明感が強い。
- 収益性の改善基調
営業利益率がFY2024/9の1.02%からFY2025/9予想3.13%へ改善
- 低PBRからの反転
PBR 0.65倍と割安で、改善期待から見直し余地
- 小型株の値動き
時価総額21億円と小さく、需給で上昇しやすい
- 予想PER9倍と実績14.2倍から大幅改善決算発表後影響中
実績PER14.22倍に対し予想PER9.0倍、収益力向上を反映
- 営業利益は1億円から3億円へ200%増決算発表後影響中
営業利益は前期比2億円増の3億円、利益率は1.02%→3.13%
- PBR0.65倍の解散価値割れで割安継続影響中
PBR0.65倍、ROE5.8%で純資産に比べ株価が低い
- 配当利回り2.54%を確保し業績回復通年影響弱
配当利回り2.54%、営業利益3億円で安定配当を維持
- 売上高の停滞
ここ3年売上高はほぼ横ばい(97〜99億円)で成長が見られない
- 情報開示の限界
事業詳細の説明が乏しく、投資判断が困難
- 収益の不安定さ
過去に営業損失の計上もあり、業績変動リスク
- 売上高は3期連続減少し96億円通年影響中
売上高は99→98→96億円と減少、需要減が継続
- 純利益2億円と絶対額が小さく不安定通年影響中
純利益2億円、営業利益3億円と収益基盤は脆弱
- ROE5.8%と低く資本効率が課題継続影響弱
ROE5.8%、純利益2億円、資本効率の改善が見込めない
- 株価は1年で9.23%下落し需給が細る継続影響弱
株価下落率9.23%、外国人持ち分0.77%と売買が低調
- 営業利益率
- 収益改善の持続性を判断する重要指標
- 売上高の推移
- 事業規模の拡大縮小を確認
- 受注高・受注残
- 将来の売上高を占う先行指標
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.50%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 10 | — | 37.2 |
| 2020年9月 | 10 | 0.0 | 79.6 |
| 2021年9月 | 10 | 0.0 | 29.9 |
| 2022年9月 | 10 | 0.0 | 32.1 |
| 2023年9月 | 10 | 0.0 | 28.6 |
| 2024年9月 | 10 | 0.0 | 113.0 |
| 2025年9月 | 10 | 0.0 | 47.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ1,558人。区分でいちばん多いのは個人・その他で79.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.1%を占め、残る81.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 68.2 | 67.5 | 79.3 | 78.1 | 79.0 | 79.3 |
| 事業法人 | 10.5 | 10.2 | 10.2 | 10.1 | 10.8 | 10.3 |
| 金融機関 | 19.8 | 20.5 | 8.6 | 8.7 | 8.6 | 7.9 |
| 証券会社 | 0.9 | 1.2 | 1.5 | 2.3 | 0.9 | 1.8 |
| 外国法人 | 0.5 | 0.7 | 0.5 | 0.7 | 0.6 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.1 | — | — | 0.1 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 頃安 憲司 | 26.02 |
| 02 | 頃安 英毅 | 9.27 |
| 03 | 大阪中小企業投資育成株式会社 | 6.49 |
| 04 | 頃安 雅樹 | 5.05 |
| 05 | KLASS従業員持株会 | 5.03 |
| 06 | 安積 美奈子 | 3.90 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.73 |
| 08 | 特定有価証券信託受託者 株式会社SMBC信託銀行 | 3.12 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 0.82 |
| 10 | 山岡 亮一 | 0.78 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で−64%、1株純資産は12期で+104%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 90 | 290 | 36.3 | — | 5.6 |
| 2015年9月 | 79 | 354 | 24.7 | — | 6.3 |
| 2016年9月 | 41 | 390 | 11.1 | — | 12.1 |
| 2017年9月 | 58 | 450 | 13.7 | — | 8.7 |
| 2018年9月 | 71 | 492 | 13.5 | 9.9 | 14.0 |
| 2019年9月 | 27 | 500 | 5.5 | 18.5 | 37.2 |
| 2020年9月 | 13 | 496 | 2.5 | 37.4 | 79.6 |
| 2021年9月 | 35 | 516 | 7.0 | 17.9 | 29.9 |
| 2022年9月 | 27 | 527 | 5.1 | 18.5 | 32.1 |
| 2023年9月 | 19 | 541 | 3.6 | 29.3 | 28.6 |
| 2024年9月 | 14 | 544 | 2.6 | 28.6 | 113.0 |
| 2025年9月 | 32 | 591 | 5.8 | 13.8 | 47.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/9期の役員報酬は総額128百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 頃安雅樹 | 代表取締役 社長 | — | 272,200 |
| 前川良一 | 常務取締役 コンシューマ事業部長兼 ソリューション&ネットワーク 事業部長兼畳事業部管掌 | — | 11,000 |
| 曽谷雅俊 | 常務取締役 管理本部長兼社長室長 | — | 11,500 |
| 矢野太 | 取締役 研究開発本部長兼産業機器事業部長兼食品機器事業部管掌 | — | 4,000 |
| 佐用善彦 | 取締役 インテリア事業部長兼 営業管理本部長 | — | 14,300 |
| 頃安憲司 | 取締役 総合企画室長兼 人事部管掌 | — | 1,403,000 |
| 中木照雄 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 前川幹人 | 取締役(監査等委員) | — | 5,000 |
| 菅原正雄 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 村田浩一 | 執行役員インテリア事業部統括部長 | — | — |
| 熊橋武彦 | 執行役員畳事業部長兼ソリューション&ネットワーク事業部副事業部長 | — | — |
| 古谷好啓 | 執行役員生産本部長 | — | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉田和弘 | 取締役(監査等委員) | — | 4,000 |
| 太田階子 | 取締役(監査等委員) | — | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 監査等委員 | 6 | 79 | 9 | 17 | 105 | 18 |
| 監査等委員 | 3 | 14 | — | 1 | 16 | 5 |
| その他役員 | 2 | 7 | — | 0 | 7 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,692字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,819字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,234字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,609字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第78期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第77期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-22
- 半期報告書半期報告書-第77期(2024/10/01-2025/03/31)2025-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第76期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-23
- 四半期報告書四半期報告書-第76期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第76期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第75期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-22
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第74期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-23
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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