本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ニチダイ

NICHIDAI CORPORATION6467 · Standard · 機械

焼結金属フィルタ専業メーカー。焼結金属技術を軸に、自動車や一般産業向けに濾過製品を供給する。

概要

ニチダイは、冷間鍛造金型の製造・販売から創業し、現在は金型、自動車用精密部品、焼結金網フィルタの3事業を展開する機械メーカーである。京都府京田辺市に本社を置き、連結売上高約110億円(2026年3月期)、従業員596名。主要顧客は日系自動車産業で、三菱重工グループが売上の約27%を占める。東証スタンダードに上場(2010年10月)。

金型・精密部品・フィルタの3事業構成

ニチダイは3つのセグメントで事業を構成する。金型事業(2026年3月期売上高44.67億円、構成比約41%)は、冷間鍛造金型や線引用異形ダイスを手がける創業来の基幹事業。精密部品事業(同42.44億円、約38%)は、自動車用鍛造部品やエアコンのスクロールコンプレッサー部品を製造する。フィルタ事業(同22.80億円、約21%)は、焼結金網フィルタを中心に産業用フィルタを供給する。3事業とも自動車産業への依存度が高く、電動化シフトや需要変動の影響を直接受ける構造にある。

収益構造と赤字が続く近年の業績

2020年代に入り、ニチダイの連結業績は低迷している。2021年3月期に純損失2億円を計上して以降、2026年3月期まで5期連続で赤字が続く(2024年3月期のみ0円だが実質赤字)。2026年3月期の売上高は109.92億円(前期比5.3%減)、営業損失4.08億円、親会社株主に帰属する当期純損失7.54億円に拡大した。要因として、主要顧客の自動車生産調整に加え、売上構成比の変化による粗利益率低下、固定資産の減損処理を挙げている。売上高営業利益率10%を目標に掲げるが、直近実績はマイナスである。

三菱重工グループへの依存と海外展開

ニチダイの販売先は特定の大口顧客に偏る。2026年3月期の販売実績では、三菱重工グループ向けが29.60億円と全体の26.9%を占める。海外展開としては、米国にNICHIDAI U.S.A. CORPORATION、タイにNICHIDAI (THAILAND) LTD.及びNICHIDAI ASIA CO.,LTD.を有する。特にタイ子会社は2024年3月に完全子会社化、2025年7月にはTHAI SINTERED MESH CO.,LTD.を吸収合併し再編した。2009年には米国子会社NICHIDAI AMERICAの全株式を譲渡しており、海外戦略は一貫していない。

業界の中での役割は焼結金属フィルタ・部品の専業メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
110億円
営業利益
-4億円
営業利益率
-3.6%
純利益
-8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
金型45億円40.9%-3億円-6.7%
精密部品42億円38.2%-2億円-4.8%
フィルタ23億円20.9%1億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車主力

自動車向けには、エンジンや油圧系統に用いる焼結金属フィルタを供給。エンジンの摺動部を保護するため、潤滑油中の異物を除去する。高い濾過精度と耐久性が要求され、長年の技術蓄積により自動車業界での信頼を獲得している。

主な製品・サービス1
焼結金属フィルタ
金属粉を焼結して作る多孔質フィルタ。高い強度と耐熱性を持ち、自動車エンジンの潤滑油濾過などに用いられる。

02一般産業準主力

一般産業向けには、建設機械、油圧機器、化学プラントなど幅広い分野にフィルタを供給。異物混入を防ぎ、機械の信頼性向上に貢献する。また、焼結金属の特性を活かした多様な部品も提供する。

主な製品・サービス2
焼結金属フィルタ
金属粉を焼結して作る多孔質フィルタ。高い強度と耐熱性を持ち、自動車エンジンの潤滑油濾過などに用いられる。
焼結金属部品
金属粉を焼結して作る部品。複雑形状の成形が可能で、機械部品や構造部品として使用される。

製品と技術

冷間鍛造金型と線引用異形ダイス

金型事業の主力製品は、冷間鍛造金型と線引用異形ダイスである。冷間鍛造金型は室温下で金属を圧縮成形するための工具で、自動車部品や産業機械部品の量産に用いられる。線引用異形ダイスは、金属線材を所定の断面形状に引き抜くための金型であり、ばねやワイヤーハーネスなどの製造工程で使用される。ニチダイは1967年の創業以来、これらの金型を一貫して手がけており、高い寸法精度と耐久性を強みとする。顧客の試作から量産まで対応する技術営業を展開している。

自動車用鍛造部品とスクロールコンプレッサー部品

精密部品事業は、自動車向け鍛造部品とエアコン用スクロールコンプレッサー部品を中心とする。1988年に自動車用鍛造部品の製造販売を開始し、ターボチャージャー部品やエンジン周辺部品を供給する。1995年からはスクロールコンプレッサー部品を手がけ、カーエアコンの圧縮機に使用される。2015年には京田辺工場を改築し、ターボチャージャー部品の組立ラインを移転した。これらの製品は高い加工精度が要求され、金型技術で培った鍛造ノウハウを応用している。

焼結金網フィルタの開発と産業用途

フィルタ事業は、焼結金網フィルタを中核とする。1974年に製造販売を開始し、金属粉末や繊維を焼結(加熱結合)して多孔質のフィルタを形成する技術を特徴とする。主に産業機械や自動車、化学プラント向けに、液体や気体のろ過・分離用途で用いられる。子会社ニチダイフィルタが国内生産を担い、タイのNICHIDAI (THAILAND) LTD.もフィルタを生産する。2026年3月期のセグメント売上高は22.80億円と3事業中最小だが、特需案件や環境規制強化に伴う需要を取り込む。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

焼結用金型で国内首位、内需依存型

当社は粉末冶金(焼結)用金型で国内トップシェアを有するニッチトップ企業。自動車産業向けが中心で、内需依存度が高い。同業の日本ドライケミカルは消防設備、三浦工業はボイラと異なるセグメントだが、機械業態として比較される。日本製鋼所のような大型機械メーカーとは規模で差があり、特定工程に特化したポジションを取る。近年は売上高横ばいだが、営業利益率の変動が大きく、2026/3期は赤字見込みと業績の不安定性が課題。

強み

  • 粉末冶金用金型でトップシェアを確保し、高度な技術力を背景に安定した受注基盤を持つ。
  • 特定工程に特化することで、大手との直接競合を回避し、独自のポジションを確立。
  • 主要顧客である自動車メーカー・部品メーカーとの長期取引関係を構築。
  • 売上高100億円台の規模で、意思決定が速く、顧客ニーズに柔軟に対応可能。

課題

  • 営業利益率が2025/3期1.72%から2026/3期▲3.64%へ大幅悪化見込みで、収益変動が大きい。
  • 自動車国内生産に依存しており、国内需要減退やEVシフトにより需要構造変化の影響を受けやすい。
  • 海外比率が低く、成長市場であるアジアなどへの展開が十分でない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がニチダイ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16022赤阪鐵工所45億円21.1倍
26307サンセイ44億円4.9倍
36424高見沢サイバネティックス41億円8.0倍
46218エンシュウ40億円17.0倍
56248横田製作所32億円9.4倍
66467ニチダイ31億円
76150タケダ機械29億円8.7倍
86400不二精機26億円9.0倍
96347プラコー26億円28.9倍
106233KLASS22億円14.4倍
116147ヤマザキ9億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

冷間鍛造金型メーカーとして創業した1967年

1967年5月、資本金400万円で大阪府寝屋川市に株式会社ニチダイが設立された。創業当初の事業は冷間鍛造金型と線引用異形ダイスの製造販売である。1971年4月には京都府綴喜郡田辺町(現・京田辺市)に本社・工場を移転し、現在の本拠地を定めた。1973年には名古屋営業所を開設し、販路を拡大した。創業から6年で西日本の主要工業地帯に拠点を置き、金型専門メーカーとしての基盤を固めた。

フィルタ事業と自動車部品への進出(1974~1995年)

1974年5月、焼結金網フィルタの製造・販売を開始し、第二の事業の柱を育て始めた。1988年7月には京都府宇治田原町に宇治田原工場を建設し、同年9月には自動車用鍛造部品の製造販売に参入。1994年2月には米国インディアナ州に米国事務所を開設し、海外マーケットへの足がかりを得た。1995年5月にはエアコンのスクロールコンプレッサー部品の製造販売を開始し、精密部品事業を拡充した。この時期に金型・精密部品・フィルタの3事業体制が固まった。

米国現地法人設立と店頭公開(2000~2004年)

2000年1月、中国上海市に上海事務所を開設したが、後に廃止される。2000年3月には日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場へのアクセスを得た。2001年4月、米国ミシガン州にNICHIDAI AMERICA CORPORATIONを設立し、米国事務所を廃止。2002年10月にはケンタッキー州に金型工場を建設した。2004年4月にはフィルタ事業を分離し、子会社ニチダイフィルタ株式会社を設立。同年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場し、資金調達力を高めた。

タイ進出と米国撤退、赤字局面への突入(2007~2022年)

2007年2月、タイ王国ランプーン県に合弁会社THAI SINTERED MESH CO.,LTD.を設立。2008年4月にはタイ・チョンブリ県にNICHIDAI (THAILAND) LTD.を設立し、アジア生産体制を強化した。しかし2009年3月、連結子会社NICHIDAI AMERICAの全株式をNARE CORPORATIONへ譲渡し、米国から撤退した。2010年以降、市場統合を経て東証スタンダードに上場するも、2021年3月期に純損失2億円を計上。2022年4月には東証市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行し、赤字基調が続く。

タイ子会社再編と減損処理(2024~2025年)

2024年3月、ニチダイはNICHIDAI (THAILAND) LTD.を完全子会社化した。翌2025年7月、同社を存続会社としてTHAI SINTERED MESH CO.,LTD.を吸収合併し、タイでの事業を一本化した。再編に伴い一時的な需要減が発生し、フィルタ事業の収益を圧迫した。また、精密部品事業では収益性見直しに伴う固定資産の減損処理を実施。2026年3月期の親会社株主に帰属する当期純損失は7.54億円に達し、過去最大級の赤字となった。

年表36件を開く

1960年代

  • 1967年5月創業冷間鍛造金型、線引用異形ダイスの製造及び販売を目的として、資本金4,000千円をもって大阪府寝屋川市に株式会社ニチダイを設立

1970年代

  • 1971年4月京都府綴喜郡田辺町(現・京田辺市)に本社・工場を移転
  • 1973年7月名古屋営業所開設
  • 1974年5月焼結金網フィルタの製造・販売開始

1980年代

  • 1981年5月広島営業所開設(後、広島出張所に名称変更)
  • 1988年7月京都府綴喜郡宇治田原町に宇治田原工場を建設
  • 1988年9月自動車用鍛造部品の製造・販売開始

1990年代

  • 1993年12月熊谷営業所開設
  • 1994年2月米国インディアナ州フォートウェイン市に米国事務所を開設
  • 1994年8月岡山出張所開設(現・岡山営業所)
  • 1995年5月エアコンのスクロールコンプレッサー部品の製造・販売開始
  • 1996年10月浜松出張所開設(現・浜松営業所)
  • 1998年8月M&A宇治田原工場に第3工場を建設し、生産部門を宇治田原工場に統合
  • 1999年10月米国事務所をミシガン州サウスフィールド市に移転

2000年代

  • 2000年1月中国上海市に上海事務所を開設
  • 2000年3月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2001年4月創業現地法人NICHIDAI AMERICA CORPORATIONをミシガン州サウスフィールド市に設立し、米国事務所を廃止
  • 2002年10月NICHIDAI AMERICA CORPORATIONが、ケンタッキー州リッチモンド市に金型工場を建設、本社を移転
  • 2004年4月ニチダイフィルタ株式会社(現・連結子会社)を京都府綴喜郡宇治田原町に設立
  • 2004年7月アッセンブリ事業とフィルタ事業の2つの事業用として、宇治田原工場に第4工場を建設
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年6月M&A広島出張所を廃止(岡山営業所へ統合)
  • 2007年2月現地法人THAI SINTERED MESH CO.,LTD.を合弁でタイ王国ランプーン県に設立
  • 2007年3月上海事務所を廃止
  • 2008年4月創業ニチダイプレシジョン株式会社を京都府綴喜郡宇治田原町に設立
  • 2008年4月現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.(現・連結子会社)をタイ王国チョンブリ県に設立
  • 2009年3月連結子会社NICHIDAI AMERICA CORPORATIONの全株式をNARE CORPORATIONへ譲渡

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2012年8月現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.(現・連結子会社)の事業拡大のため工場を増築
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2014年4月M&Aニチダイプレシジョン株式会社を吸収合併
  • 2015年1月京田辺工場の改築を行い、アッセンブリ事業のターボチャージャー部品の組立ラインを移転

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年3月M&A現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.(現・連結子会社)を完全子会社化
  • 2025年7月M&A現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.がTHAI SINTERED MESH CO.,LTD.を消滅会社とする吸収合併を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア技術の応用による提案力強化

    従来のコア技術を応用・進化させ、顧客視点での品質・納期・コスト(QDC)を最大化し、付加価値を高める活動を推進する。技術営業の推進や海外拠点改革にも取り組む。

  2. 02

    新事業・新分野への展開

    収益基盤の既存事業を強化しつつ、鍛造DXなどの新たな事業領域や自動車業界以外への拡販、グローバル展開の加速により成長戦略を進める。

  3. 03

    人的資本経営の強化

    社員の成長支援や健康経営の推進、多様な働き方の支援、組織コミュニケーションの促進を通じて、魅力的な職場環境を構築する。

  4. 04

    持続可能社会への貢献強化

    CO2排出量削減や環境マネジメント体制の高度化、地域社会との連携を通じて、ESG経営を推進し持続可能な社会の実現に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で596人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は549万円で、9期前と比べて8.0%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は17.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月663
2018年3月660
2019年3月59738.714.7674
2020年3月56038.714.5682
2021年3月51239.214.7666
2022年3月57340.115.7660
2023年3月53940.616.2656
2024年3月53441.616.8649
2025年3月55941.917.463931
2026年3月54942.317.6596−67

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 1 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
宇治田原工場 — 京都府綴喜郡 宇治田原町2,292百万円
金型・精密部品
本社・工場 — タイ王国チョンブリ県1,586百万円
金型・精密部品・フィルタ
その他 — 京都府綴喜郡 宇治田原町ほか1,120百万円
本社・工場 — 京都府綴喜郡宇治田原町471百万円
フィルタ
本社 — 京都府京田辺市153百万円
京田辺工場 — 京都府京田辺市39百万円
精密部品
本社 — タイ王国チョンブリ県18百万円
金型
熊谷営業所ほか 4営業所 — 埼玉県熊谷市ほか3百万円
金型
本社 — 米国オハイオ州2百万円
金型
主な関係会社
  • 国内
    ニチダイフィルタ㈱(注)2、6
    京都府綴喜郡 宇治田原町(本社・工場)
    議決権100.0%
  • 海外
    NICHIDAI(THAILAND)LTD. (注)2、5
    タイ王国 チョンブリ県(本社・工場)
    議決権100.0%
  • 海外
    NICHIDAI U.S.A. CORPORATION
    米国 オハイオ州(本社)
    議決権100.0%
  • 海外
    NICHIDAI ASIA CO.,LTD.
    タイ王国 チョンブリ県(本社)
    議決権46.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は110億円営業利益-4億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.2%、利益が-300.0%。

売上高
-5.2%
110億円
営業利益
-300.0%
-4億円
純利益
-900.0%
-8億円
営業利益率
-3.6%
前期比 -5.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高117億円110億円
営業利益2億円-4億円
純利益0億円-8億円
1株あたり配当¥6¥6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q26−3
2024年1Q27−1−3.70
2024年2Q27−1−3.7−2
2024年3Q2900.01
2024年4Q301
2025年2Q5811.70
2025年4Q5811.71
2026年2Q56−2−3.6−3
2026年4Q54−2−3.7−5
2027年1Q2800.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は132億円から110億円へ83%に減った。直近期の営業利益率は-3.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月132106
ニチダイプレシジョン株式会社を吸収合併
2014年3月143138
2015年3月146139
2016年3月14385
2017年3月14164
2018年3月15285
2019年3月1741410
2020年3月14875
2021年3月108−2−2
2022年3月1233−6
2023年3月108−1−5
現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.(現・連結子会社)を完全子会社化
2024年3月11310
現地法人NICHIDAI(THAILAND)LTD.がTHAI SINTERED MESH CO.,LTD.を消滅会社とする吸収合併を実施
2025年3月116221.71
2026年3月110−4−4−3.6−8

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高110億円のうち、営業利益として残るのは-4億円-3.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-8億円、売上の-7.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.6%92億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.0%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.6%-4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比12.3pt
-3.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比14.3pt
-7.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比14.7pt
-7.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−10−7614
2014年3月24−11−111318
2015年3月15−9−2623
2016年3月11−7−7420
2017年3月18−6−71225
2018年3月15−6−8927
2019年3月13−8−4527
2020年3月23−9−81434
2021年3月8−7−3131
2022年3月7−65138
2023年3月2−51−338
2024年3月7−5−11230
2025年3月8−9−4−128
2026年3月6−6−6022

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は140億円。このうち返さなくてよい自己資本が108億円で、自己資本比率は75.6%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月144796552.0
2014年3月152906254.5
2015年3月1631036057.7
2016年3月1571035459.8
2017年3月1601065460.4
2018年3月1621125063.0
2019年3月1721205263.5
2020年3月1641263869.3
2021年3月1571223570.4
2022年3月1531143967.6
2023年3月1541134166.0
2024年3月1521094368.7
2025年3月1521124072.2
2026年3月1401083275.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
60億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
7億円
在庫として抱えている分
負債合計
32億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中52位あたり、逆に低いのはROE209社中200位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-7.0%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.6%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.6%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.2%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥344で、1年前と比べて-6.2%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥344-0.6%1ヶ月+3.6%1年-6.2%時価総額31億円
過去52週の値幅
安値¥312高値¥380

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)309.9倍
PBR0.30倍
配当利回り1.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は326円(7/31)。1ヶ月で横ばい、1年では-9.4%下落。25日線(328円)とほぼ同水準、75日線(333円)を下回る。52週高値386円からは16%下落。出来高は低調で、方向感に欠ける。RSI 38とやや売られ過ぎ圏。下値は安値312円がサポート。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 65/100)

PBRが0.28倍と業界平均の1.55倍を大きく下回り、資産価値に対して割安。ROEは-7%と赤字で収益性が低いが、配当利回り1.23%とPBRの低さが評価対象。今期は赤字予想であり、割安ではあるが業績悪化に注意。

指標この会社業種平均
PER (予想)309.9倍
PBR0.30倍1.50倍
ROE-7.0%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

金属部品メーカーとして設備投資需要に支えられたが、米中貿易摩擦や景気減速による需要低迷が続いている。強気派は技術力を活かした高付加価値製品や海外展開の拡大による業績回復を期待するが、弱気派は需要の先行き不透明感や競争激化による採算悪化を懸念する。2026年3月期の会社予想は赤字転落が見込まれ、業績の回復が見通せない状況。

プラスに働く材料7
  • 技術力の高さ

    特殊鋼や鋳造品の分野で評価が高く、差別化が可能

  • 海外展開の進展

    海外生産拠点を活かした需要獲得の可能性がある

  • 新規分野の開拓

    自動車や建設機械以外の分野で需要開拓の余地

  • PBR0.28倍と解散価値の3分の1以下に放置不定影響

    PBR0.278倍、純資産に対して約28%の評価。資本効率改善でリレーティング余地

  • 営業黒字への回復が期待される反転余地2027/3期決算影響

    2025/3期に営業利益2億円、2026/3期に-4億円と変動。業績改善の実績が評価材料

  • 配当利回り1.23%と株主還元の下支え継続影響

    株価326円、配当利回り1.23%。インカムゲインによる支持

  • 株価下落9.4%で需給が一巡し反発余地不定影響

    過去1年間の株価変動は-9.43%。売り圧力の弱まりでテクニカル反発の可能性

マイナスに働く材料7
  • 需要の低迷

    景気減速により主要業界の設備投資が伸び悩む

  • 赤字転落の予想

    2026年3月期の予想は営業赤字で業績悪化が継続

  • 競争環境の厳しさ

    海外メーカーとの価格競争が激しく、収益率が低下

  • 最終赤字8億円と赤字拡大のリスク2026/3期実績影響

    2026/3期の純損益は-8億円、営業損益-4億円。収益悪化が続く懸念

  • 売上高が前期比5%減と減収基調2026/3期影響

    売上高は116億円から110億円へ5.2%減少。需要後退の兆候

  • ROE-7%と資本効率の悪化が続く継続影響

    ROEは-7%と投下資本を毀損、PBR0.28倍放置の要因

  • 外国人保有2.89%と流動性が低い不定影響

    外国人保有比率2.89%と低く、売買が細り下落時に売りが膨らみやすい

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
需要動向を把握し、業績の先行きを占うため
海外売上比率
海外需要の寄与度を測り、成長可能性を判断するため
営業損益の推移
採算改善の兆しがあるかを確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり6で、前期から33.3%いまの株価に対する利回りは1.74%。

年間配当
¥6
1株あたり
配当利回り
1.74%
いまの株価に対して
配当性向
88.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2087.9
2018年3月18−10.069.4
2019年3月2538.934.0
2020年3月20−20.084.2
2021年3月4−80.0
2022年3月8100.0
2023年3月6−25.0
2024年3月60.035.1
2025年3月60.088.6
2026年3月4−33.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥6

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,261人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.3%を占め、残る72.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他61.060.960.561.665.065.6
事業法人17.617.918.419.020.721.0
金融機関14.914.414.113.77.76.3
証券会社3.53.84.23.03.44.2
外国法人2.92.92.62.53.02.8
自己株式0.00.00.00.00.00.2
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社ジャスト9.75
02田中 克尚5.24
03ニチダイ従業員持株会4.15
04中棹 知子3.11
05永井 詳二2.98
06古屋 啓子2.78
07株式会社SBI証券2.60
08株式会社三菱UFJ銀行2.40
09高見 千秋1.70
10大阪中小企業投資育成株式会社1.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−235%、1株純資産は14期で+42%。直近期のROEは-7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月628257.88.564.9
2014年3月8991710.37.245.8
2015年3月971,0419.97.423.8
2016年3月541,0385.29.1175.6
2017年3月471,0654.511.187.9
2018年3月581,1245.325.069.4
2019年3月1071,2069.26.934.0
2020年3月531,2544.37.584.2
2021年3月−191,217−1.5
2022年3月−681,145−5.8
2023年3月−541,121−4.7
2024年3月51,1530.474.435.1
2025年3月61,2110.558.888.6
2026年3月−841,171−7.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額53百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
伊藤直紀代表取締役社長 執行役員43408
中村篤人取締役65147
山根隆義取締役(監査等委員)6342
竹田千穂取締役(監査等委員)53
黒田健取締役(監査等委員)532
大塚昌彦取締役 ニチダイフィルタ㈱ 代表取締役社長57123

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)23423618
取締役(社内)1101010
監査等委員3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容277字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と子会社のニチダイフィルタ株式会社、NICHIDAI(THAILAND)LTD.、NICHIDAI ASIA CO.,LTD.、NICHIDAI U.S.A. CORPORATIONの5社で構成されております。 事業区分は、セグメントと同一であり、主たる事業の系統図は次のとおりであります。 なお、連結子会社であったTHAI SINTERED MESH CO.,LTD. は、2025年7月1日にNICHIDAI(THAILAND)LTD.を存続会社とする吸収合併により消滅しております。
経営方針・対処すべき課題2,421字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、顧客満足度(Customer Satisfaction)・株主満足度(Investor Satisfaction)・社員満足度(Employee Satisfaction)を最大限に実現し、永続的に向上させていくことで新たな価値を創造し、社会に貢献できる企業を目指しています。 この経営理念のもと、当社グループは、「他社ではできない製品と他社の追随を許さない高い技術力」を追求するオンリーワン企業を目指すとともに、従業員の自己実現達成と社会ニーズに適合した健全な成長を持続できる3E(エクセレント・エキサイティング・エクスパンド)カンパニーの実現に向け、金型事業、精密部品事業及びフィルタ事業を展開しています。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、上記の経営基本方針のもと、売上高営業利益率10%の達成を目指していきたいと考えています。 (3) 中期経営戦略 当社グループは、2022年度より下記の中期経営戦略を推進しております。 中期経営戦略 「CHANGE ~ニチノベーション※1 2026~」(2022年4月策定) ① VSOP※2精神での顧客価値創造 イ.事業の成長と収益力強化 ・コア技術の応用と進化による提案力強化 ・顧客視点でのQDC※3最大化 ロ.新事業の創出とグローバル企業への進化 ・シナジーを活用した新分野への探索と挑戦 ・グローバル戦略強化 ② 社員が輝き続ける会社づくり イ. 社員の成長、会社の成長を喜ぶ相互関係の構築 ・挑戦を歓迎する仕組みづくり ・組織風土改革 ロ.社員が誇れる企業への成長 ・ダイバーシティの推進 ・健康経営の実現 ③ 持続可能な社会への貢献 イ.社会から必要とされ、選ばれる企業へ ・技術による社会課題の解決 ・ESG※4経営の推進 ロ.次世代社会への貢献 ・環境に配慮したものづくり改革 ・サステナブル社会への取組み ※1 「ニチダイ」と「イノベーション」を掛け合わせた造語 ※2 VSOP:Vitality(活気・生命力)、Specialty(専門性・技術)、Originality(独創性・創意)、Passion(情熱)の頭文字。当社の創業から受け継がれている精神。当社の経営ビジョンに含まれている。 ※3 Quality:(品質)、Delivery(納期)、Cost(コスト)の頭文字。当社は差別化戦略をとっていることから、QDCの順に表記している。 ※4 ESG:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字 (4) 経営環境及び対処すべき課題 当連結会計年度における世界経済は、通商政策や地政学的リスク、中国経済の減速などにより先行き不透明な状況が続いております。当社グループの主要顧客業界である日系自動車産業では、需要の回復は限定的にとどまり、生産体制の見直しや在庫調整の動きが継続しております。 また、自動車産業における電動化シフトは市場の成長には一服感も見られるものの、次世代自動車に向けた技術開発は加速しており、当社を取り巻く経営環境が進展しております。 このような状況のなか、当社グループでは、以下の中期経営戦略のもと、次の課題に対処してまいります。 1.顧客への貢献度を高める活動の強化 当社グループを取り巻く環境は、自動車産業における電動化シフト、貿易政策・サプライチェーンの変化など、大きな変革期への対応が課題となっております。 そのため、従来から実践しているコア技術の応用と進化による提案力をさらに推進し、お客様の求めるQDCへの対応を強化し、付加価値を最大化する活動を推進してまいります。 ・技術営業のさらなる推進 ・QDCへの対応強化 ・海外拠点改革による顧客対応力強化 2.成長戦略推進 収益基盤となる既存事業の強化を図るとともに、環境の変化に合わせた成長戦略を進めていくことが課題となっております。 そのため、グローバル市場への積極的活動、新事業・新分野への進出、新規品の獲得に向けた活動を強化してまいります。 ・新たな事業領域・製品領域への展開(鍛造DX等) ・自動車業界以外への拡販強化 ・グローバル展開の加速と海外拠点の競争力強化 3.魅力ある職場環境づくり 昨今の労働市場を取り巻く環境の変化により、多様な働き方への対応や、労働力人口の減少に対する対応が課題となっております。 そのため、IT活用を含めた社員の成長支援の拡充、働きやすい職場づくりのさらなる施策など人的資本経営への取組みを強化してまいります。 ・社員の成長を支援する機会の充実 ・健康経営の推進と多様な働き方支援 ・組織全体での相互理解を深めるコミュニケーションの促進 4.地域貢献を含む、持続可能社会に向けた活動強化 当社グループでは、ステークホルダーから必要とされ、選ばれる企業となるという目的に向けて、社会の一員として持続可能な社会への貢献を推進していくことが課題となっております。 このような認識のもと、当社グループでは、執行役員会において特定したマテリアリティの優先付けを実施するとともに、CO2排出量の見える化を進め、削減活動に向けた目標値の策定を推進してまいりました。また、ISO14001認証を取得し、環境マネジメント管理体制の強化にも取り組んでおります。 今後も、地域社会との共生を重視し、環境・社会に配慮した事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化してまいります。 ・CO2排出量削減への取組み ・環境マネジメント体制の高度化 ・地域社会との連携を通じた社会貢献
事業等のリスク1,431字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定業界への依存度が高いことについて 当社グループの金型事業と精密部品事業の主たる販売先は、自動車部品メーカー等の自動車関連産業向けであります。当社グループは、特定の完成車メーカー及び部品メーカーの系列には属しておりませんが、当連結会計年度における自動車関連産業向けの売上高は、全売上高の71%相当を占めております。従って、当社グループの業績は自動車メーカーの技術動向、生産動向及び部品の新規開発、共通化、海外現地調達等により影響を受ける可能性があります。 当社グループは、これまで蓄積されてきた精密鍛造技術の活用等による新規製品の開拓及びフィルタ事業の拡大を推進しております。 (2) 特定顧客への依存度が高いことについて 当社グループの当連結会計年度における売上高の26.9%(2025年度)を三菱重工グループが占めております。従って、三菱重工グループの受注・生産動向や外注施策が大きく変動した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。販売実績については、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析(1) ② d」をご参照ください。 (3) 特定地域における生産拠点の集中について 当社グループの国内生産拠点は、京都府下(宇治田原町、京田辺市)であり、また海外生産拠点はタイ国(チョンブリ県)であります。従って、不測の自然災害等が発生した場合には、生産に大きな支障が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 災害・事故等について 地震、風水害といった自然災害や火災等の事故が発生した場合、また感染症の拡大といった予測困難な事象による社会的な混乱が発生した場合には、人的、物的損害のほか、事業活動の停止等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、リスク管理規程やマニュアルに則り、速やかに危機管理体制に移行し、対策の検討及び実施を図っております。 (5) 原材料や部品の調達について 当社グループは、原材料・部品等について一定の在庫を確保し、複数のグループ外の供給元から調達しております。しかしながら、市況の変化による価格の高騰や品不足、供給元での災害、倒産等の理由によって原材料や部品の調達に支障をきたし、製品の利益率の悪化や生産停止等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 情報セキュリティについて 近年、外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルス感染等が多発しております。当社グループといたしましては、「情報セキュリティ管理規程」及びこれに関連する規程の整備・運用、情報セキュリティ対策製品の導入、並びに役員、従業員を対象とした情報セキュリティ教育の実施等により、その防止に努めております。しかしながら、不測の事態により情報システムに障害が生じた場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,093字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 ①事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況 当連結会計年度における世界経済は、インフレの落ち着きを背景に一部で回復の動きが見られたものの、通商政策や関税措置を巡る不透明感に加え、中国経済の減速や地政学的リスクの影響もあり、先行き不透明な状況が継続いたしました。わが国経済においては、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善が下支えとなったものの、物価上昇に伴う個人消費の伸び悩みなどにより、景気回復は緩やかなものとなりました。 このような経営環境のもと、当社グループの主要顧客である日系自動車産業では、需要の回復は限定的にとどまりました。電動化の進展は継続しているものの、欧州及び米国における電気自動車市場の拡大ペースには鈍化が見られます。一方で、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車の需要は堅調に推移しており、市場は依然として過渡期にあります。国内においては、自動車生産は回復傾向にあるものの、生産体制の見直しや在庫調整の動きが継続しており、当社グループを取り巻く事業環境は、引き続き不透明かつ厳しい状況が続いております。 このような状況のなか、当期における連結業績は、売上高は109億9千2百万円(前年同期比5.3%減)となりました。損益面では、減収により売上総利益が減少したことに加え、売上構成比の変化があり各種コストの抑制に努めたものの、営業損失は4億8百万円(前年同期は1億5千3百万円の営業利益)、経常損失は4億4千6百万円(前年同期は1億8千5百万円の経常利益)となりました。 また、精密部品事業における収益性見直しに伴う固定資産の減損処理を行ったことなどから、親会社株主に帰属する当期純損失は7億5千4百万円(前年同期は5千6百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりです。 金型事業におきましては、国内・海外向けともに顧客における在庫調整等の動きが継続した影響により、全体として販売が伸び悩み減収となりました。その結果、売上高は44億6千7百万円(前年同期比8.1%減)となりました。 また、減収による粗利減に加え、材料コストの増加などの影響により、経常損失は2億9千2百万円(前年同期は1億3千3百万円の経常利益)となりました。 精密部品事業におきましては、国内では主要顧客の需要が減少しました。一方、海外向けでは一部地域において需要回復の動きが見られたものの、国内の減少分を補うには至らず、全体として減収となりました。その結果、売上高は42億4千4百万円(前年同期比2.8%減)となりました。 また、減収による粗利減により、経常損失は2億2千万円(前年同期は1億1千9百万円の経常損失)となりました。 フィルタ事業におきましては、国内向けは特需案件の反動減があり、また、海外向けはタイ子会社再編に伴う一時的な需要減により、減収となりました。その結果、売上高は22億8千万円(前年同期比4.1%減)となりました。 また、減収による粗利減に加え、タイ子会社再編等に伴う一時的な影響などにより経常利益は6千6百万円(前年同期比61.2%減)となりました。 売上総利益は18億2百万円となり、売上総利益率は前連結会計年度と比べ3.6ポイント減少し16.4%となりました。 ②生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 金型   4,444,594   91.8 精密部品   4,362,709   101.2 フィルタ   2,237,740   94.0 合計   11,045,043   95.8 (注) 金額は販売価格により表示しております。 b.製品仕入実績 当連結会計年度の製品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 金型   271,055   94.5 精密部品   28,547   64.6 フィルタ   130,181   47.3 合計   429,784   70.9 (注) 金額は仕入価格により表示しております。 c.受注状況 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 金型   4,495,965   93.4   859,130   103.4 精密部品   4,335,599   98.7   1,629,566   105.9 フィルタ   2,356,760   101.0   618,165   114.1 合計   11,188,326   96.9   3,106,863   106.7 (注) 1.金額は販売価格により表示しております。 2.精密部品の受注には、内示受注高を含んでおります。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 金型   4,467,834   91.9 精密部品   4,244,738   97.2 フィルタ   2,280,324   95.9 合計   10,992,897   94.7 (注) 1.数量については、製品種類が多岐にわたり表示が困難であるため記載を省略しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 三菱重工グループ   3,027,573   26.1   2,960,364   26.9 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産におきましては、前連結会計年度末に比べ11億9千1百万円減少し、139億8千2百万円となりました。これは、主に有形固定資産が1億6千2百万円、退職給付に係る資産が2億7千4百万円増加した一方、現金及び預金が7億5千7百万円、受取手形が1億3百万円、売掛金が5億6千万円、棚卸資産が1億7千6百万円減少したことによるものと分析しております。 負債におきましては、前連結会計年度末に比べ7億7千8百万円減少し、32億2千4百万円となりました。これは、主にその他流動負債が7千9百万円、繰延税金負債が8千4百万円増加した一方、買掛金が4億1千3百万円、借入金が4億9千4百万円減少したことによるものと分析しております。 純資産におきましては、前連結会計年度末に比べて4億1千2百万円減少し、107億5千7百万円となりました。これは、主に為替換算調整勘定が2億6千万円、退職給付に係る調整額が1億5千2百万円増加した一方、利益剰余金が8億8百万円減少したことによるものと分析しております。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの財政状態につきましては、流動比率・当座比率が前連結会計年度に引き続き高水準であること、自己資本比率が75.6%であることから経営の安全性は確保できていると考えております。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5億1千9百万円減少し、22億3千4百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は6億1千万円(前年同期比19.9%減)となりました。これは、主に売上債権の減少額7億4千7百万円、減価償却費6億6千2百万円、減損損失2億3千5百万円、棚卸資産の減少額2億2百万円の増加要因より、税金等調整前当期純損失7億6千6百万円、仕入債務の減少額4億1千3百万円、法人税等の支払額5千4百万円の減少要因を差し引いた結果によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6億4千6百万円(前年同期比27.5%減)となりました。これは、主に定期預金の払戻による収入4億8千9百万円の増加要因より、有形固定資産の取得による支出8億4千7百万円、定期預金の預入による支出2億5千4百万円、無形固定資産の取得による支出3千7百万円の減少要因を差し引いた結果によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は5億7千2百万円(前年同期比52.1%増)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出4億9千4百万円、配当金の支払額5千4百万円、リース債務の返済による支出1千万円の減少要因によるものであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループの主な資金需要は、当社グループ製品の製造販売に係る原材料費、経費、販売費及び一般管理費等の運転資金及び、機械装置等の設備投資に係る投資資金であります。これらの資金需要につきましては、自己資金による充当を基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの借入及びリース取引による調達を実施しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は14億8千2百万円となっております。 当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   68.7   72.2   75.6 時価ベースの自己資本比率(%)   22.1   21.9   22.3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   2.7   2.6   2.4 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   103.5   61.8   40.9 ・自己資本比率 : 自己資本/総資産 ・時価ベースの自己資本比率 : 株式時価総額/総資産 ・キャッシュ・フロー対有利子負債比率 : 有利子負債/営業キャッシュ・フロー ・インタレスト・カバレッジ・レシオ : 営業キャッシュ・フロー/利払い (注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている負債を対象としております。また、利払いについては連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、見積りが必要な事項については過去の実績や現状等を考慮し、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。ただし、将来に関する事項には不確実性があるためこれらの見積りと異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。