概要
株式会社ツバキ・ナカシマは、奈良県葛城市に本社を置く精密部品メーカーである。精密ボールと精密ローラーを主力製品とし、売上収益の98.7%を占める。2025年12月期の売上収益は698億円、従業員数は2,447人。セラミック球や超硬合金球など20,000種類以上の品揃えで、米国、欧州、アジアに生産拠点を持つ。
精密ボールと精密ローラーが売上の98%を占める事業構成
当社グループはプレシジョン・コンポーネントビジネスとブロア・リアルエステイトビジネスの2セグメントで構成される。前者が売上収益の約98.7%を占め、鋼球、セラミック球、超硬合金球、ガラスボール、プラスチック球、カーボン鋼球の精密ボール、ならびにテーパー、シリンドリカル、スフェリカルの精密ローラーを製造販売する。後者は中・大型遠心送風機を手がけ、売上比率は約1.3%である。2025年12月期のプレシジョン・コンポーネントビジネス売上は689億円、ブロアは9億円であった。
日本と10カ国に広がる製造販売拠点
当社グループは日本に加え、米国、イタリア、ポーランド、スロバキア、オランダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イギリス、中国、タイ、インドの10カ国に製造販売拠点を持つ。連結子会社は海外に20社あり、それぞれの地域で顧客の要求に応じた精密ボールとローラーを供給する。幅広い在庫を活用した短納期対応が強みで、グローバルフットプリントの最適化を中期経営計画の柱の一つとしている。
非ベアリング用途にも応用される精密球技術
精密ボールの製造技術はベアリング以外の分野にも展開されている。超硬合金球はボールペンのペン先ボールとして、水性ゲルインキや低粘度油性インキの筆記性能向上に寄与。ガラスボールは光通信用や内視鏡、カメラの光学レンズに使用される。プラスチック球は軽量で耐食性に優れ、医療用やプリンターインクのボール栓、絶縁用ベアリングなどに用いられる。これらの非ベアリング用途は、ベアリング向けと並ぶ重要な事業領域となっている。
2025年12月期に大型減損を計上した厳しい業績
2025年12月期の売上収益は前期比8.0%減の698億円、営業損失は223億円、親会社所有者帰属当期損失は272億円となった。欧州の自動車産業低迷とセラミック事業における中国メーカーとの価格競争激化が主因である。米国とセラミック事業の在庫に対して棚卸資産評価損65億円、プレシジョン・コンポーネントビジネスの有形固定資産及びのれんの減損損失167億円を計上した。中期経営計画では2029年12月期に売上870億円、営業利益100億円を目標とする。
業界の中での役割はベアリング部品サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01ベアリング業界(自動車・産業機械等)主力
主力の精密ボール(鋼球、セラミック球等)と精密ローラー(テーパー、シリンドリカル、スフェリカル)をボールベアリングやローラーベアリングの構成部品として供給。自動車、工作機械、家電機器、一般機械など幅広い最終製品の回転部分に使用される。セラミック球は軽量・高強度で、風力発電機やEV、半導体製造装置などの成長分野でも重要な役割を担う。
- 精密ボール(鋼球)
- 玉軸受用の鋼球。高寿命、低騒音で自動車・二輪車・家電・一般機械の回転部に使用。
- セラミック球
- 軽量・高強度・耐摩耗・耐熱・耐食・絶縁性に優れ、工作物スピンドルモーターやターボチャージャー、風力・EV・半導体向けベアリングに使用。
- 超硬合金球
- ボールペン用ボール、計測器端子、ボールバルブ、ベアリング用。特にボールペン用では高品質で幅広い表面加工技術を持つ。
- ガラスボール
- 光通信用、内視鏡、カメラ光学レンズ等に使用。ベアリング用ボールの製造技術を応用し高品質・高精度を大量生産。
- プラスチック球
- 金属球より軽量で耐久性・耐食性に優れ、潤滑油不要。低荷重ベアリング、バルブ、プリンターインク用ボール栓、医療用等に使用。
- カーボン鋼球
- 中荷重・低荷重で高精度不要の回転機器向け。自動車シートレール、自転車、事務機等に使用。
- テーパーローラー(円すいころ)
- 自動車トランスミッション、ハブベアリングや産業用ベアリングの構成部品。
- シリンドリカルローラー(円筒ころ)
- 自動車及び産業用ベアリング用。重荷重をより小さいパッケージで運搬可能。
02非ベアリング用途準主力
精密ボールの技術を応用し、ボールペンのペン先ボールや医療用プラスチック球など、ベアリング以外の多様な用途にも製品を供給。超硬合金球のボールペン用途では、水性ゲルインキや低粘度油性インキ向けに高品質な表面加工技術を提供。
- ボールペン用ボール
- 超硬合金球で、水性ゲルインキや低粘度油性インキに対応し筆記性能向上に寄与。
- 医療用プラスチック球
- 軽量・耐食性を活かした医療用途のプラスチック球。
03送風機(ブロア)事業副次
中・大型遠心送風機を製造販売。製鉄所、火力発電所、原子力発電所、セメントプラントなどの主要設備に使用される高効率・高圧・大風量・低騒音の製品を供給。売上比率は約1.3%。
- 遠心送風機
- 中・大型遠心送風機。各施設の用途に応じた高効率、高圧力、大風量、低騒音型。
製品と技術
鋼球からセラミック球へ:成長市場を支える精密ボールの進化
精密ボールの中核は鋼球であり、高寿命・低騒音の特性で自動車、二輪車、家電、一般機械の回転部分に広く使用される。戦略製品のセラミック球は軽量・高強度・耐摩耗・耐熱・耐食・絶縁性に優れ、工作機械スピンドル、ターボチャージャー、風力発電機、EV、半導体製造装置などの成長分野で需要が拡大している。超硬合金球はボールペン用や計測器端子、バルブ向け、ガラスボールは光通信・内視鏡・カメラレンズ向け、プラスチック球は医療・絶縁用途と、材質ごとに多様なニーズに応える。
自動車や産業機械に不可欠な3種類の精密ローラー
精密ローラーはテーパーローラー(円すいころ)、シリンドリカルローラー(円筒ころ)、スフェリカルローラー(球面ころ)の3種類を製造する。テーパーローラーは自動車トランスミッションやハブベアリングの構成部品として不可欠である。シリンドリカルローラーは自動車及び産業用ベアリングに使われ、重荷重を小型パッケージで運搬可能にする。スフェリカルローラーは重荷重・高耐久の産業用途向けに設計される。これらは当社グループの精密ボールと同様、グローバルな自動車・産業機械サプライチェーンを支えている。
ボールペン用ボールから医療用球まで:非ベアリング分野の広がり
精密球技術を応用した非ベアリング製品は、ベアリング以外の多様な産業に浸透している。超硬合金球はボールペンのペン先ボールとして、水性ゲルインキや低粘度油性インキに対応し筆記性能を向上。ガラスボールは光通信用コネクタや内視鏡、カメラ光学系に高精度を提供。プラスチック球は軽量かつ潤滑油不要で、医療器具やプリンターインクのボール栓、無騒音ベアリングに使用される。これらの製品はベアリング用と共通の製造技術を基盤にしながら、それぞれの用途固有の要求を満たす。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
精密機械部品大手、業績低迷
ツバキ・ナカシマは機械セクターに属し、同業他社には日本製鋼所や三浦工業などがいる。同社は精密ボールねじやリニアガイドなど機械要素部品を手掛け、売上規模は700億円超と業界中堅。しかし2024年12月期は売上759億円、営業利益1.05%と低収益、2025年12月期は売上698億円、営業赤字31.95%と大幅悪化見通し。日本製鋼所や三浦工業に比べ収益性で大きく劣り、半導体・工作機械需要の変動に脆弱。
強み
- 精密機械部品で長年の実績とブランド力を持つ。
- ボールねじやリニアガイドなど多様な製品を提供。
- 海外生産拠点を持ち、国際的な顧客に対応。
- 高精度・高耐久性を追求する開発体制。
課題
- 営業赤字に転落し、コスト構造の見直しが急務。
- 半導体や工作機械の市況に業績が大きく左右される。
- 海外メーカーとの競争激化で価格低下圧力が強い。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がツバキ・ナカシマ
時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4228積水化成品工業 | 281億円 | 12.7倍 |
| 2 | 7888三光合成 | 274億円 | 36.0倍 |
| 3 | 7294ヨロズ | 229億円 | 10.3倍 |
| 4 | 3501SUMINOE | 181億円 | — |
| 5 | 5852アーレスティ | 174億円 | 4.7倍 |
| 6 | 6464ツバキ・ナカシマ | 143億円 | — |
| 7 | 7236ティラド | 90億円 | 10.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。
会社の歴史
沿革 4件
投資会社による買収で再スタートした2007年
2007年1月、東京都千代田区においてTNNインベストメント株式会社が設立された。同年2月、旧株式会社ツバキ・ナカシマの株式公開買い付けが成立し、5月の株式交換により完全親会社となる。8月には子会社を吸収合併し、商号を株式会社ツバキ・ナカシマに変更、本社を奈良県葛城市に移転した。これにより現在の企業体制が形成された。
売上高が138億円から748億円へ急成長した2012〜2018年
2012年12月期の売上収益は138億円であったが、2018年12月期には748億円へと拡大した。同期間の当期利益は4億円から68億円へ増加し、自動車や産業機械向け需要の取り込みに成功した。特にセラミック球の戦略製品化とグローバル展開が成長をけん引した。2015年に392億円、2017年に532億円と順調に規模を拡大した。
業績が一転して悪化した2019〜2022年
2019年12月期の売上収益は646億円に減少し、当期利益も49億円と低迷した。2020年には新型コロナウイルスの影響で売上520億円、利益19億円とさらに落ち込んだ。2022年には売上790億円と回復したものの、価格競争の激化や事業環境の変化により91億円の当期損失を計上した。この間、収益構造の脆弱さが顕在化した。
構造改革の断行と大型損失を計上した2023〜2025年
2023年12月期は13億円の当期損失、2024年は9億円の小幅黒字に回復したが、2025年には欧州自動車市場の低迷と中国メーカーとの競合激化により272億円の巨額損失を計上した。2025年2月に5か年の中期経営計画を策定し、調達・生産コストの削減、在庫管理体制の見直し、グローバルフットプリントの最適化を推進している。また、2025年10月にはボールねじ及びボールウェイ事業をミネベアミツミ株式会社に譲渡した。
年表4件を開く
2000年代
- 2007年1月東京都千代田区において、TNNインベストメント㈱設立。
- 2007年2月上場旧㈱ツバキ・ナカシマの株式公開買い付けが成立。
- 2007年5月株式交換により、当社は旧㈱ツバキ・ナカシマの完全親会社となる。
- 2007年8月M&A子会社である旧㈱ツバキ・ナカシマを吸収合併し、商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更。本社を奈良県葛城市に移転。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2029年12月期まで870億円
- 営業利益2029年12月期まで100億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
グローバルフットプリント最適化
グローバルな拠点配置を見直し、コスト構造を抜本的に改革することで、収益性の改善を図る。
- 02
成長セグメントへの集中投下
将来性の高い市場や製品分野に経営資源を重点配分し、成長領域での競争力を強化する。
- 03
コスト削減推進
一層のコスト削減を全社的に推進し、利益率の向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,447人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は516万円で、9期前と比べて+5.3%。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は16.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 1,882 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 3,078 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 3,076 | — |
| 2019年12月 | 490 | 42.1 | 9.5 | 3,009 | — |
| 2020年12月 | 432 | 41.9 | 10.1 | 2,869 | — |
| 2021年12月 | 474 | 42.7 | 11.0 | 2,999 | — |
| 2022年12月 | 513 | 43.6 | 11.6 | 3,112 | — |
| 2023年12月 | 486 | 44.2 | 11.9 | 3,066 | — |
| 2024年12月 | 481 | 42.7 | 12.1 | 2,776 | 29 |
| 2025年12月 | 516 | 43.0 | 16.9 | 2,447 | −911 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社20社(国内 4 / 海外 16、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 海外TN AMERICAS HOLDINGS, INC.米国 デラウェア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN GEORGIA, INC.米国 ジョージア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN MICHIGAN, LLC.米国 ミシガン州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN AMERICAS INTERNATIONAL, INC.米国 ジョージア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN TENNESSEE, LLC.米国 テネシー州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN POLSKA Sp. z o.o.ポーランド クラシュニック市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN EUROPE, B.V.オランダ ユトレヒト州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TN EUROPE INTERNATIONAL, B.V.オランダ ユトレヒト州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TN ITALY, S.P.A.イタリア ピエモンテ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Rispa S.r.l.イタリア エミリアロマーニャ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TN SLOVAKIA, s.r.o.スロバキア ジリナ県 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TN BOSNIA DOO KONJICボスニア・ヘルツェゴビナ ネレトヴァ県 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
- TN TAICANG CO., LTD.中国 江蘇省太倉市100%
- TN CHONGQING CO., LTD.中国 重慶市100%
- TN KUNSHAN CO., LTD.中国 江蘇省昆山市100%
- KUNSHAN TN TRADING CO., LTD.中国 江蘇省昆山市100%
- TN INDIA PRIVATE LIMITEDインド ダードラー及びナガル・ハーヴェーリー連邦直轄領100%
- TN UNITED KINGDOM, LTD.英国 ウエスト・サセックス州100%
- TN RAYONG LTD.タイ ラヨーン県100%
- TN ASIA PTE. LTD.シンガポール100%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は698億円、営業利益は-223億円。前期と比べると減収減益で、売上が-8.0%、利益が-2887.5%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 700億円 | 698億円 |
| 営業利益 | 25億円 | -223億円 |
| 純利益 | 5億円 | -272億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は369億円、営業利益は13億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+2.2%、営業利益は+62.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 197 | 15 | 7.6 | 7 |
| 2023年2Q | 199 | 4 | 2.0 | 2 |
| 2023年3Q | 196 | 9 | 4.6 | 3 |
| 2023年4Q | 179 | — | — | −25 |
| 2024年1Q | 200 | 15 | 7.5 | 9 |
| 2024年2Q | 203 | 7 | 3.4 | 8 |
| 2024年4Q | 356 | −14 | −3.9 | −8 |
| 2025年2Q | 361 | 8 | 2.2 | −10 |
| 2025年4Q | 337 | −231 | −68.5 | −262 |
| 2026年2Q | 369 | 13 | 3.5 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年3月期からの15期で、売上は210億円から698億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-31.9%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 210 | — | 27 | — | 13 |
| 2012年12月 | 138 | — | 14 | — | 4 |
| 2013年12月 | 302 | — | 57 | — | 37 |
| 2014年12月 | 360 | — | 64 | — | 38 |
| 2015年12月 | 392 | — | 64 | — | 45 |
| 2016年12月 | 369 | — | 64 | — | 46 |
| 2017年12月 | 532 | — | 53 | — | 27 |
| 2018年12月 | 748 | — | 88 | — | 68 |
| 2019年12月 | 646 | — | 72 | — | 49 |
| 2020年12月 | 520 | — | 26 | — | 19 |
| 2021年12月 | 679 | — | 50 | — | 36 |
| 2022年12月 | 790 | — | −96 | — | −91 |
| 2023年12月 | 771 | — | 43 | — | −13 |
| 2024年12月 | 759 | 8 | 17 | 1.1 | 9 |
| 2025年12月 | 698 | −223 | −240 | −31.9 | −272 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高698億円のうち、営業利益として残るのは-223億円で-31.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-272億円、売上の-39.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金95.4%666億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%111億円
- その他の費用持分法損益などの調整20.6%144億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-31.9%-223億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 13期分
2025年12月期は営業CFが105億円、投資CFが11億円で、差し引きのフリーCFは116億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は346億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年12月 | 50 | −30 | −5 | 20 | 144 |
| 2014年12月 | 34 | −7 | −72 | 27 | 105 |
| 2015年12月 | 75 | −8 | 4 | 67 | 172 |
| 2016年12月 | 67 | −9 | −34 | 58 | 191 |
| 2017年12月 | 51 | −438 | 316 | −387 | 120 |
| 2018年12月 | 81 | −34 | −32 | 47 | 133 |
| 2019年12月 | 60 | 40 | −62 | 100 | 169 |
| 2020年12月 | 22 | −13 | −27 | 9 | 150 |
| 2021年12月 | 63 | −23 | 129 | 40 | 325 |
| 2022年12月 | −41 | −35 | −18 | −76 | 241 |
| 2023年12月 | 14 | −49 | 14 | −35 | 230 |
| 2024年12月 | 49 | −38 | −19 | 11 | 233 |
| 2025年12月 | 105 | 11 | −13 | 116 | 346 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 15期分
2025年12月期の総資産は1,517億円。このうち返さなくてよい自己資本が370億円で、自己資本比率は24.4%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 801 | 320 | 481 | 40.0 |
| 2012年12月 | 790 | 325 | 465 | 41.1 |
| 2013年12月 | 935 | 426 | 509 | 45.6 |
| 2014年12月 | 919 | 412 | 507 | 44.8 |
| 2015年12月 | 952 | 450 | 502 | 47.3 |
| 2016年12月 | 934 | 440 | 494 | 47.1 |
| 2017年12月 | 1,396 | 446 | 950 | 31.9 |
| 2018年12月 | 1,387 | 451 | 936 | 32.5 |
| 2019年12月 | 1,352 | 458 | 894 | 33.9 |
| 2020年12月 | 1,305 | 447 | 858 | 34.3 |
| 2021年12月 | 1,572 | 533 | 1,039 | 33.9 |
| 2022年12月 | 1,599 | 501 | 1,098 | 31.3 |
| 2023年12月 | 1,661 | 541 | 1,120 | 32.6 |
| 2024年12月 | 1,747 | 615 | 1,132 | 35.2 |
| 2025年12月 | 1,517 | 370 | 1,146 | 24.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で209社中182位あたり、逆に低いのは営業利益率で209社中208位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥343で、1年前と比べて-4.5%。過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 26.2倍 |
| PBR | 0.34倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月13日に323円と急落し、前日比5%安。25日移動平均線(377.32円)を約14.4%下回り、75日線(376.28円)も約14.2%下回る。8月12日には340円まで下落しており、下落が加速。52週高値499円からは約35%下落。RSIは37.4と弱気圏にあり、売りが続く可能性がある。出来高は8月13日に182万株と急増しており、投げ売りも観測される。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
同社は業績低迷が続き、2025年12月期には大幅赤字(営業損失272億円)を見込む。強気派は、PBR0.37倍と株価純資産倍率が著しく低く、再建策や事業構造改革による反転を期待。また、工作機械や精密部品の一部セグメントに潜在力があるとの見方。弱気派は、赤字幅拡大で財務リスクが高まり、再生のメドが立たず、バリュエーションの低さは価値毀損を反映したものでディストレス状態とみる。PERはマイナスで評価不能。
- PBR0.37倍の割安感
解散価値対比で株価が低く、再建成功なら上昇余地。
- 再建への期待
事業構造改革や不採算事業の整理で改善の可能性。
- 一部セグメントの強み
精密部品や工作機械で一定の技術力を持つ。
- 大幅赤字の継続
2025年12月期は営業損失272億円の見通し。
- 財務リスク
赤字拡大で債務超過や資金繰り悪化の懸念。
- 再生の不確実性
再建計画の具体性や実行可能性に疑問。
- 営業利益
- 赤字幅の縮小・黒字転換の兆候を確認。
- 自己資本比率
- 財務の健全性を監視するため。
- フリー・キャッシュ・フロー
- 資金繰りの逼迫度を測る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり0円で、前期から+92.3%。いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 63 | — | 44.9 |
| 2017年12月 | 64 | 1.6 | 80.5 |
| 2018年12月 | 79 | 23.4 | 102.6 |
| 2019年12月 | 81 | 2.5 | 80.3 |
| 2020年12月 | 24 | −70.4 | 315.0 |
| 2021年12月 | 44 | 83.3 | 423.6 |
| 2022年12月 | 30 | −31.8 | 104.1 |
| 2023年12月 | 13 | −56.7 | — |
| 2024年12月 | 25 | 92.3 | 30.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想—
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ21,087人。区分でいちばん多いのは個人・その他で58.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.1%を占め、残る75.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 33.1 | 25.9 | 30.0 | 60.6 | 65.1 | 58.5 |
| 金融機関 | 24.5 | 25.1 | 28.2 | 16.7 | 18.8 | 21.8 |
| 外国法人 | 37.6 | 44.8 | 34.3 | 15.1 | 9.5 | 11.2 |
| 証券会社 | 3.0 | 2.5 | 5.7 | 4.9 | 3.9 | 5.9 |
| 自己株式 | 2.1 | 2.1 | 4.2 | 4.2 | 4.2 | 4.2 |
| 事業法人 | 1.9 | 1.7 | 1.8 | 2.6 | 2.6 | 2.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 14.20 |
| 02 | BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 3.66 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.16 |
| 04 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・80189口) | 2.16 |
| 05 | 青木 達也 | 2.01 |
| 06 | UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.83 |
| 07 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76206口) | 1.72 |
| 08 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.62 |
| 09 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 1.31 |
| 10 | 株式会社SBI証券 | 1.30 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-21アーカス・インベストメント・リミテッド新規の大量保有報告6.12%+1.09pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で−2233%、1株純資産は15期で+18%。直近期のROEは-55.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 33 | 818 | 4.1 | — | — |
| 2012年12月 | 11 | 830 | 1.3 | — | — |
| 2013年12月 | 93 | 1,088 | 9.5 | — | — |
| 2014年12月 | 98 | 1,049 | 9.2 | — | 1685.7 |
| 2015年12月 | 114 | 1,132 | 10.4 | 15.1 | 70.6 |
| 2016年12月 | 116 | 1,115 | 10.4 | 14.6 | 44.9 |
| 2017年12月 | 67 | 1,121 | 6.0 | 40.0 | 80.5 |
| 2018年12月 | 171 | 1,129 | 15.1 | 9.5 | 102.6 |
| 2019年12月 | 122 | 1,137 | 10.8 | 13.1 | 80.3 |
| 2020年12月 | 47 | 1,115 | 4.2 | 24.1 | 315.0 |
| 2021年12月 | 88 | 1,315 | 7.3 | 16.7 | 423.6 |
| 2022年12月 | −225 | 1,261 | −17.6 | — | 104.1 |
| 2023年12月 | −32 | 1,362 | −2.5 | — | — |
| 2024年12月 | 23 | 1,543 | 1.6 | 20.6 | 30.2 |
| 2025年12月 | −703 | 968 | −55.3 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額419百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松山達 | 取締役 | 47 |
| 上田洋一 | 取締役 | 48 |
| アンナ・ドルギーフ | 取締役 | 51 |
| 淡輪敬三 | 取締役 | 73 |
| 山本昇 | 取締役 | 63 |
| 加藤忠智 | 取締役 | 71 |
| 加藤ゆう里 | 取締役 | 53 |
| D.マイケル・ウィルソン | 取締役 | 64 |
| デイビッド・エヴァンズ | 取締役 | 59 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 退職慰労百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 執行役 | 12 | 175 | 141 | — | 55 | 372 | 31 |
| 社外取締役 | 5 | 32 | — | 1 | — | 33 | 7 |
| 取締役(社内) | 1 | 14 | — | — | — | 14 | 14 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,344字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,671字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,825字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,693字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第21期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第20期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-25
- 半期報告書半期報告書-第20期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-26
- 半期報告書半期報告書-第19期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-25
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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