概要
信和株式会社は、岐阜県海津市に本社を置く金属製品メーカーである。仮設資材と物流機器の製造・販売を主軸に、レンタルや施工サービスまで手がける。2026年3月期の連結売上高は201億円、営業利益16億円。グループは9社で構成され、従業員358名。1977年の創業以来、システム足場の分野で国内有力企業として成長してきた。
仮設資材と物流機器を柱とする二事業体制
信和は仮設資材部門と物流機器部門の二本柱で事業を展開する。仮設資材部門では、建設現場で使われる足場材の製造・販売に加え、レンタルと施工工事も手がける。主力製品はくさび緊結式足場「シンワキャッチャー」と次世代足場「SPS」である。物流機器部門では、工場や倉庫向けのパレットやスチールラックを顧客の要望に基づきオーダーメイドで製造する。自動車部品や液晶パネル用ガラスなどの専用パレットが中心で、建設現場向け製品も扱う。両部門とも顧客ニーズに応じた提案型営業を強みとする。
2026年3月期に売上高・利益とも上場来最高を更新
2026年3月期の連結売上高は201億38百万円(前期比15.1%増)、営業利益24億88百万円(同53.4%増)となり、売上高・各段階利益ともに上場来最高を記録した。仮設資材部門は14,458百万円(同11.0%増)、物流機器部門は5,679百万円(同26.9%増)と両部門とも増収。グループ全体のEBITDAも重視する経営指標としており、2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは23億19百万円と前期から大幅に増加した。収益性向上の背景には、製造原価の低減策や内外製区分の最適化がある。
9社で構成するグループ全体で施工能力を拡充
信和グループは持株会社である信和株式会社の下に、株式会社ヤグミ、海津建設株式会社、株式会社凰金属工業、株式会社池田工務店、株式会社ITABASHI、Kisaragi Global Link協同組合、株式会社港組、株式会社ハウスセンター中部の計9社を連結子会社として擁する。2024年4月に子会社化したヤグミグループは仮設施工機能を強化し、2025年には凰金属工業と海津建設を取得して事業基盤を拡大した。グループ全体で製造から施工までの一貫体制を構築し、顧客への総合的なサービス提供を推進している。
土倉工場を中核とする国内生産体制
生産拠点の中核は岐阜県海津市にある土倉工場で、敷地面積40,642㎡を誇る。この工場では多品種対応を可能とする生産能力を活かし、原材料の調達コストや外注コストの低減を図ることで国内生産でありながら競争力のある製造原価を実現している。物流機器部門では特注品の企画設計から試作、製造、納品まで一貫対応するノウハウが蓄積されており、自動車産業向け特殊パレットなどに強みを発揮する。生産実績は2026年3月期で仮設資材55億円、物流機器22億円の合計78億円である。
業界の中での役割は仮設資材業界における国内有力サプライヤー(製造・販売・レンタル・施工の一体提供)。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設(仮設資材)主力
建設現場で使用される仮設足場を中心に、製造・販売・レンタル・施工まで一貫して提供。くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」と次世代足場「SPS」を主力製品とし、施工性や安全性を強みに、レンタル会社や足場架払業者などへ販売。
仮設資材業界における国内有力企業
- シンワキャッチャー
- くさび緊結式足場。軽量で施工が容易、輸送効率が良く、ハンマーだけで組立可能なシステム足場。
- SPS(サイレントパワーシステム)
- 次世代足場。手すりに抜け止めロック、支柱にロック機能を備え、安全性・静音性に優れる。
02物流・製造業準主力
工場、倉庫、建設現場向けの物流機器(パレット、スチールラック等)を製造・販売。顧客の要望に基づき、企画設計から納品まで一貫対応。自動車部品や液晶パネル用ガラス等の保管・搬送用パレットが中心。
- 吊りパレット
- 吊り上げ可能なメッシュパレット。建設現場での資材搬送に使用。
- スチールラック
- 物品保管用の鋼製ラック。工場や倉庫の保管効率を向上。
製品と技術
くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」の特長
「シンワキャッチャー」は低層から中層の建設現場で広く使われるくさび緊結式足場である。支柱、手すり、ジャッキベース、ブラケット、踏板の各部材で構成され、軽量かつシンプルな形状が特徴。ハンマーでくさびを打ち込むだけで緊結できるため、熟練技能者でなくとも容易に組み立てられる。ボルト締めが不要なため施工効率が高く、工期短縮に貢献する。またコンパクトに結束できるため輸送効率が良く、保管スペースも少なくて済む。中高層用の枠組足場と比較しても、システム足場全体として現場での取り扱いやすさが強みである。
安全性と静音性を両立した次世代足場「SPS」
「SPS(サイレントパワーシステム)」は信和が開発した次世代足場で、枠組足場の寸法規格(インチサイズ)に準拠しつつ、くさび緊結式と同様の組み立て方式を採用。手すりには抜け止め機能、支柱本体にはロック機能が備わり、高所作業の安全性を高める。軽量な樹脂ハンマーで組み立てるため騒音が少なく、住宅街の工事に適する。さらに支柱ポケットの構造により踏板に段差が生じないため、作業者の転倒リスクを低減する。これらの特長から、マンションや病院など周辺環境への配慮が求められる現場での採用が進んでいる。
顧客ごとに設計する物流機器の特注パレット
物流機器部門では、自動車部品、液晶パネル用ガラス、土石製品など多様な産業向けに、運搬・保管用の特注パレットを手がける。例えば建設現場向けには「吊りパレット」(吊り上げ可能なメッシュパレット)、「先行手すり用パレット」、「キャッチャー専用パレット」(支柱の収納に特化)などをラインアップ。すべて顧客の要望に基づき企画設計から試作、製造、納品まで一貫対応する。この受注生産体制により、自動車産業の特殊パレットなど高度な課題解決が可能となり、同部門は仮設資材に次ぐ第二の柱に成長した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
金属製品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 建設(仮設資材)仮設資材業界における国内有力企業
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
金属製品で高成長、営業利益率が急改善し業界内で存在感
信和は金属製品セクターに属し、売上高が127億円から201億円へと高い成長を見せている。同業他社には稲葉製作所やケー・エフ・シーが挙げられ、これらは板金加工や産業機器部品を手掛けるが、信和は特定分野に強みを持ち、直近の営業利益率は12.44%と業界内で際立っている。これは高付加価値製品への集中や生産効率の改善によるものであり、ライバルの稲葉製作所と比較しても収益性で優位に立つ。成長の背景には需要拡大や製品ラインナップの強化があり、今後の市場環境次第では更なる伸びが期待されるが、金属製品業界の競争激化や原材料価格変動には注意が必要である。信和は規模拡大に伴う経営リスク管理が鍵となり、持続的な成長には技術力と顧客基盤の深化が求められる。
強み
- 売上高が3年で約1.6倍に増加し、営業利益率12%超と高収益を達成。
- 特定分野に特化した製品構成で、価格競争を回避し利益を確保。
- 生産プロセスの最適化により、業界平均を上回る効率性を実現。
- 市場需要の拡大を捉え、売上増加に結び付ける営業力を有する。
課題
- 主要原材料の価格高騰が収益を圧迫するリスクが存在する。
- 同業他社が追随する中で、技術優位性を維持し続ける必要がある。
- 急成長に伴い、人材や設備投資の管理が経営課題となる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
金属製品の時価総額近傍。太字が信和
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
会社の歴史
沿革 8件
仮設資材商社として創業した1977年
信和のルーツは1977年9月、岐阜県羽島市で仮設資材の製造・販売を目的として創業した信和商店にある。当初は個人事業としてスタートし、建設現場で使用される足場材などの仮設資材を扱っていた。2年後の1979年8月に法人化し、信和株式会社(旧信和①)を設立。資本金1,000万円で本格的な事業展開を開始した。創業時からシステム足場に特化した製品開発を志向し、後の成長の基盤を築いた。
合併と商号変更を繰り返した2000年代
2002年7月、鋼材の輸出入や販売を手がける中部信和株式会社を合併し、資本金を2,000万円に増加。その後2004年2月にはエスビーアイ・パートナーズ株式会社が旧信和①を吸収合併し、信和株式会社(旧信和②)に商号変更。2006年8月にはさらにコスメティクス・グローバル・ホールディングス・ジャパン株式会社が旧信和②を吸収合併後、信和株式会社(旧信和③)に商号変更し、資本金は260,300万円に拡大した。この間、事業の整理と資本増強が断続的に行われた。
リバーホールディングス設立を経て現在の体制へ
2014年8月、旧信和株式会社の株式取得を目的としてリバーホールディングス株式会社(現信和株式会社)が設立された。翌2015年4月には子会社である旧信和株式会社を吸収合併し、社名を信和株式会社(現在に至る)に変更。この手続きにより持株会社体制から事業会社一体型へ移行した。2019年10月には信和サービス株式会社を吸収合併し、グループ内の機能を集約。一連の組織再編を経て、現在の経営基盤が確立された。
M&Aでグループを拡大した2020年代
2024年4月、信和は仮設施工に強みを持つヤグミグループを子会社化。これにより「製造から施工まで」を一貫して提供できる体制を強化した。2025年5月には株式会社凰金属工業、同年10月には海津建設株式会社を相次いで連結子会社化し、グループの事業領域をさらに拡大。これらの買収は中期経営計画の一環であり、グループシナジー創出による事業基盤強化を狙う。2026年3月期には売上高201億円を達成し、上場来最高を更新した。
年表8件を開く
1970年代
- 1977年9月創業岐阜県羽島市に仮設資材の製造・販売を目的として信和商店を創業
- 1979年8月創業法人に改組、信和株式会社(旧信和①)を設立(資本金1,000万円)
2000年代
- 2002年7月M&A鋼材の輸出入や販売会社である中部信和株式会社を合併(資本金2,000万円)
- 2004年2月M&Aエスビーアイ・パートナーズ株式会社が信和株式会社(旧信和①)を吸収合併後、信和株式会社(旧信和②)に商号変更
- 2006年8月M&Aコスメティクス・グローバル・ホールディングス・ジャパン株式会社が信和株式会社(旧信和②)を吸収合併後、信和株式会社(旧信和③)に商号変更(資本金260,300万円)
2010年代
- 2014年8月創業旧信和株式会社の株式取得を目的としてリバーホールディングス株式会社(現当社)設立
- 2015年4月M&A子会社である旧信和株式会社を吸収合併後、信和株式会社(現在に至る)に商号変更
- 2019年10月M&A当社を存続会社とし、信和サービス株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2026年3月期まで200億円
- 営業利益2026年3月期まで24億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
橋梁向けシステム吊り足場の拡販
老朽化した社会インフラの維持修繕需要に対応するため、大手リース企業及び橋梁施工企業との業務提携により共同開発したシステム吊り足場「ラピッドフロア」を拡販し、橋梁分野での事業拡大を図る。
- 02
仮設施工サービスの拡大
人手不足や資材価格上昇を背景に、仮設資材の「所有」から「利用」への需要シフトに対応し、グループ会社の施工機能を活かした製造・販売・レンタル・施工の一体提供により、安定的な収益基盤の拡充と新たな仮設・建設関連サービスの展開に取り組む。
- 03
物流事業の領域拡大
設計・製造・設置・メンテナンスの一貫体制を強みに、省人化・効率化ニーズに対応した高付加価値提案を強化する。子会社のアルミ加工技術を活用した製品開発や案件選別の高度化により収益性を向上し、海外展開や新領域への進出にも取り組む。
- 04
コストダウンの推進
製造・調達部門において工程短縮だけでなく、設備ランニングコストや検査コストなどの幅広い視点からコストダウン活動を積み重ねる。材料調達では歩留まり向上を意図した適切なサイズ発注や複数社購買を推進し、定期的なレビューで効果を確認しながら定着を図る。
- 05
品質管理体制の強化
製造人員・設備・方法の変更時における重点的な品質確認や、過去の品質問題の振り返りと継続対策の実施により、同じ問題を繰り返さない体制を強化する。設備の造り込みやメンテナンスの定期化、不具合情報の迅速な共有を通じて品質不良を未然に防ぐ活動も行う。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 9期分
グループ全体で358人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は560万円で、8期前と比べて+2.9%。平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は10.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | — | — | — | 148 | — |
| 2019年3月 | 544 | 40.7 | 8.2 | 155 | — |
| 2020年3月 | 524 | 41.1 | 7.8 | 161 | — |
| 2021年3月 | 509 | 40.8 | 8.4 | 148 | — |
| 2022年3月 | 550 | 40.3 | 8.6 | 144 | — |
| 2023年3月 | 561 | 40.5 | 9.1 | 149 | — |
| 2024年3月 | 559 | 41.0 | 9.5 | 144 | — |
| 2025年3月 | 558 | 41.5 | 9.4 | 259 | 618 |
| 2026年3月 | 560 | 42.2 | 10.2 | 358 | 698 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社7社(国内 7 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内海津建設株式会社愛知県 稲沢市議決権100.0%
- 国内株式会社凰金属工業岐阜県 海津市議決権100.0%
- 国内株式会社池田工務店愛知県 尾張旭市議決権100.0%
- 国内株式会社ITABASHI岐阜県 岐阜市議決権100.0%
- 国内Kisaragi Global Link 協同組合愛知県 一宮市議決権100.0%
- 国内株式会社港組愛知県 江南市議決権100.0%
- 国内株式会社ハウスセンター中部愛知県 小牧市議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は201億円、営業利益は25億円。前期と比べると増収増益で、売上が+14.9%、利益が+56.3%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 220億円 | 201億円 |
| 営業利益 | 25億円 | 25億円 |
| 純利益 | 16億円 | 17億円 |
| 1株あたり配当 | ¥36 | ¥36 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は49億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+69.0%、営業利益は+250.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 27 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 29 | 2 | 6.9 | 1 |
| 2024年2Q | 37 | 3 | 8.1 | 2 |
| 2024年3Q | 31 | 2 | 6.5 | 1 |
| 2024年4Q | 30 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 85 | 9 | 10.6 | 5 |
| 2025年4Q | 90 | 7 | 7.8 | 5 |
| 2026年2Q | 99 | 14 | 14.1 | 9 |
| 2026年4Q | 102 | 11 | 10.8 | 8 |
| 2027年1Q | 49 | 7 | 14.3 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
直近期の営業利益率は12.4%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 子会社である旧信和株式会社を吸収合併後、信和株式会社(現在に至る)に商号変更 | |||||
| 2015年3月 | — | — | −3 | — | −3 |
| 2016年3月 | 151 | — | 21 | — | 15 |
| 2017年3月 | 152 | — | 26 | — | 17 |
| 2018年3月 | 166 | — | 22 | — | 15 |
| 当社を存続会社とし、信和サービス株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施 | |||||
| 2019年3月 | 175 | — | 19 | — | 13 |
| 2020年3月 | 171 | — | 21 | — | 15 |
| 2021年3月 | 139 | — | 18 | — | 12 |
| 2022年3月 | 161 | — | 21 | — | 15 |
| 2023年3月 | 148 | — | 14 | — | 10 |
| 2024年3月 | 127 | — | 7 | — | 4 |
| 2025年3月 | 175 | 16 | 15 | 9.1 | 10 |
| 2026年3月 | 201 | 25 | 23 | 12.4 | 17 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高201億円のうち、営業利益として残るのは25億円で12.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.1%147億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%32億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.4%25億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 11期分
2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは11億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は30億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年3月 | 24 | −4 | −25 | 20 | 12 |
| 2017年3月 | 18 | −6 | −8 | 12 | 16 |
| 2018年3月 | 14 | −7 | −8 | 7 | 15 |
| 2019年3月 | 18 | −6 | −10 | 12 | 17 |
| 2020年3月 | 31 | −5 | −12 | 26 | 31 |
| 2021年3月 | 29 | −2 | −11 | 27 | 47 |
| 2022年3月 | 8 | −8 | −13 | 0 | 35 |
| 2023年3月 | 7 | −7 | −14 | 0 | 21 |
| 2024年3月 | 20 | −6 | −16 | 14 | 18 |
| 2025年3月 | 8 | −43 | 45 | −35 | 29 |
| 2026年3月 | 23 | −12 | −11 | 11 | 30 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2026年3月期の総資産は320億円。このうち返さなくてよい自己資本が169億円で、自己資本比率は52.9%(業種中央値59.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 172 | 56 | 116 | 32.4 |
| 2016年3月 | 190 | 88 | 102 | 46.4 |
| 2017年3月 | 202 | 105 | 97 | 51.9 |
| 2018年3月 | 211 | 120 | 91 | 56.8 |
| 2019年3月 | 212 | 129 | 83 | 60.7 |
| 2020年3月 | 216 | 137 | 79 | 63.6 |
| 2021年3月 | 222 | 144 | 78 | 64.7 |
| 2022年3月 | 225 | 151 | 74 | 67.2 |
| 2023年3月 | 213 | 155 | 58 | 73.0 |
| 2024年3月 | 207 | 153 | 54 | 74.0 |
| 2025年3月 | 300 | 158 | 141 | 52.9 |
| 2026年3月 | 320 | 169 | 151 | 52.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
金属製品 87社との比較
同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で87社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率で87社中58位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,016で、1年前と比べて+19.2%。過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.0倍 |
| PER (会社予想) | 8.6倍 |
| PBR | 0.80倍 |
| 配当利回り | 3.54% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+10.78%と急伸し、25日移動平均線(982円)を明確に上抜け、75日線(945円)・200日線(940円)も大きく上回っています。52週高値1,089円に迫る水準で、8月6日には1,048円まで上昇しました。RSIは67とやや過熱感がありますが、上昇トレンドは継続中です。出来高も7月16日に11.4万株と急増しており、買いが入っているとみられます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)。
PER8.3倍は業界平均18.67倍を大きく下回り、PBR0.84倍は1.15倍の業界平均を下回る。ROE10.5%は業界平均と比較して高く、配当利回り3.24%は業界平均3.72%をやや下回るが、配当性向108.3%と高い。売上高127億→201億円と大幅に成長し、営業利益率も9.14%から12.44%へ改善。業績は好調で、割安な評価は魅力的だが、配当性向が100%を超えており、持続性に懸念。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.0倍 | 49.7倍 |
| PER (予想) | 8.6倍 | — |
| PBR | 0.80倍 | 1.13倍 |
| ROE | 10.5% | 6.3% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、建設需要や資本財投資の変動が業績に与える影響と、利益率の改善が続くか。強気派は、2026年3月期の予想で大幅な増益が見込まれ、建設需要の回復で収益が拡大すると期待。弱気派は、原材料高や競争による価格低下、受注の変動リスクを懸念する。
- 業績の回復
2025年3月期の営業利益率は9.1%で、2026年は12.4%と改善見込み。
- 需要の強さ
建設投資が堅調で、金属製品の需要が続くと予想される。
- 割安な評価
PERが8.3倍と低く、利益成長に見合って株価が割安と見る。
- 売上高が127億円から201億円へ約1.6倍に拡大通年影響強
売上高127→175→201億円、26/3期は前期比+14.9%
- 営業利益が16億円から25億円へと増益通年影響強
営業利益25億円は前期比+56%、営業利益率9.14%→12.44%
- 純利益が4億円から17億円へと急拡大通年影響中
純利益4→10→17億円、26/3期は25/3期比+70%
- PER8.3倍・PBR0.84倍と割安水準継続影響中
時価総額148億円、PER8.3倍、PBR0.84倍
- 原材料費の高騰
金属価格の上昇がコストを圧迫し、利益率を悪化させる恐れ。
- 受注の変動
建設市場の先行き不透明感があり、受注が落ち込む可能性。
- 競争の激化
同業他社が多く、価格競争が激しく採算が悪化するリスク。
- 売上高の伸び率が+37.8%から+14.9%へ鈍化通年影響中
売上高175→201億円、成長率は前期比22.9ポイント低下
- 純利益率8.5%と営業利益率12.44%の差が大きい継続影響中
純利益17億円÷売上高201億円で8.5%、営業利益率との差は3.9ポイント
- 時価総額148億円と中規模で流動性に課題継続影響中
時価総額148億円、売買高の規模は限定的
- 外国人保有比率6.53%と低く需給が国内依存継続影響弱
外国人保有比率6.53%、海外投資家の参与は限定的
- 受注高
- 将来の売上を左右し、建設需要の動向を反映するため。
- 原材料価格
- コスト変動が利益率に直接影響するため。
- 粗利益率
- 価格競争力とコスト管理の効率を測るため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり36円で、前期から+6.3%。いまの株価に対する利回りは3.54%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 44 | — | 72.7 |
| 2020年3月 | 44 | 0.0 | 38.5 |
| 2021年3月 | 29 | −34.1 | 65.0 |
| 2022年3月 | 43 | 48.3 | 59.0 |
| 2023年3月 | 32 | −25.6 | 87.8 |
| 2024年3月 | 32 | 0.0 | — |
| 2025年3月 | 32 | 0.0 | — |
| 2026年3月 | 34 | 6.3 | 108.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥36
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ12,376人。区分でいちばん多いのは個人・その他で74.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.8%を占め、残る85.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 44.5 | 50.5 | 63.1 | 68.5 | 72.9 | 74.7 |
| 事業法人 | 16.4 | 16.5 | 16.4 | 15.4 | 14.9 | 13.5 |
| 外国法人 | 14.6 | 10.2 | 3.7 | 5.3 | 7.2 | 6.3 |
| 証券会社 | 5.9 | 4.3 | 3.4 | 1.7 | 4.1 | 4.0 |
| 自己株式 | — | 1.5 | 1.4 | 1.4 | 1.3 | 3.9 |
| 金融機関 | 18.6 | 18.5 | 13.3 | 8.8 | 0.7 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | アルインコ株式会社 | 4.89 |
| 02 | 阪和興業株式会社 | 4.89 |
| 03 | 鬼頭 和也 | 1.80 |
| 04 | 大和証券株式会社 | 1.08 |
| 05 | 中山通商株式会社 | 0.98 |
| 06 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.89 |
| 07 | 新海 秀治 | 0.87 |
| 08 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 0.84 |
| 09 | 平野 真一 | 0.78 |
| 10 | 則武 栗夫 | 0.77 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で+118%、1株純資産は12期で−87%。直近期のROEは10.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | −686 | 9,466 | — | — | — |
| 2016年3月 | 110 | 639 | 20.0 | — | — |
| 2017年3月 | 122 | 761 | 17.4 | — | — |
| 2018年3月 | 106 | 868 | 13.0 | 9.8 | 74.8 |
| 2019年3月 | 96 | 919 | 10.7 | 10.5 | 72.7 |
| 2020年3月 | 105 | 975 | 11.0 | 7.0 | 38.5 |
| 2021年3月 | 87 | 1,020 | 8.8 | 9.8 | 65.0 |
| 2022年3月 | 105 | 1,089 | 9.8 | 7.5 | 59.0 |
| 2023年3月 | 72 | 1,118 | 6.6 | 9.9 | 87.8 |
| 2024年3月 | 29 | 1,101 | 2.7 | 25.7 | — |
| 2025年3月 | 70 | 1,138 | 6.3 | 10.6 | — |
| 2026年3月 | 126 | 1,247 | 10.5 | 7.8 | 108.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額152百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 則武栗夫 | 代表取締役社長 | 58 | 108,415 |
| 鬼頭和也 | 取締役副社長 | 54 | 253,675 |
| 平野真一 | 専務取締役 執行役員 | 62 | 109,614 |
| 平澤光良 | 常務取締役 執行役員 | 53 | 103,643 |
| 谷口哲一 | 取締役(監査等委員) | 59 | — |
| 芹澤浩 | 取締役(監査等委員) | 74 | — |
| 阿知波知子 | 取締役(監査等委員) | 42 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 69 | 42 | 25 | 136 | 34 |
| 社外取締役 | 4 | 16 | — | — | 16 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,534字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,652字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,595字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,905字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第12期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第11期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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