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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

信和

Shinwa Co., Ltd.3447 · Standard · 金属製品

建設現場の足場資材と物流機器を手がける国内有力メーカー。くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」で知られる。

概要

信和株式会社は、岐阜県海津市に本社を置く金属製品メーカーである。仮設資材と物流機器の製造・販売を主軸に、レンタルや施工サービスまで手がける。2026年3月期の連結売上高は201億円、営業利益16億円。グループは9社で構成され、従業員358名。1977年の創業以来、システム足場の分野で国内有力企業として成長してきた。

仮設資材と物流機器を柱とする二事業体制

信和は仮設資材部門と物流機器部門の二本柱で事業を展開する。仮設資材部門では、建設現場で使われる足場材の製造・販売に加え、レンタルと施工工事も手がける。主力製品はくさび緊結式足場「シンワキャッチャー」と次世代足場「SPS」である。物流機器部門では、工場や倉庫向けのパレットやスチールラックを顧客の要望に基づきオーダーメイドで製造する。自動車部品や液晶パネル用ガラスなどの専用パレットが中心で、建設現場向け製品も扱う。両部門とも顧客ニーズに応じた提案型営業を強みとする。

2026年3月期に売上高・利益とも上場来最高を更新

2026年3月期の連結売上高は201億38百万円(前期比15.1%増)、営業利益24億88百万円(同53.4%増)となり、売上高・各段階利益ともに上場来最高を記録した。仮設資材部門は14,458百万円(同11.0%増)、物流機器部門は5,679百万円(同26.9%増)と両部門とも増収。グループ全体のEBITDAも重視する経営指標としており、2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは23億19百万円と前期から大幅に増加した。収益性向上の背景には、製造原価の低減策や内外製区分の最適化がある。

9社で構成するグループ全体で施工能力を拡充

信和グループは持株会社である信和株式会社の下に、株式会社ヤグミ、海津建設株式会社、株式会社凰金属工業、株式会社池田工務店、株式会社ITABASHI、Kisaragi Global Link協同組合、株式会社港組、株式会社ハウスセンター中部の計9社を連結子会社として擁する。2024年4月に子会社化したヤグミグループは仮設施工機能を強化し、2025年には凰金属工業と海津建設を取得して事業基盤を拡大した。グループ全体で製造から施工までの一貫体制を構築し、顧客への総合的なサービス提供を推進している。

土倉工場を中核とする国内生産体制

生産拠点の中核は岐阜県海津市にある土倉工場で、敷地面積40,642㎡を誇る。この工場では多品種対応を可能とする生産能力を活かし、原材料の調達コストや外注コストの低減を図ることで国内生産でありながら競争力のある製造原価を実現している。物流機器部門では特注品の企画設計から試作、製造、納品まで一貫対応するノウハウが蓄積されており、自動車産業向け特殊パレットなどに強みを発揮する。生産実績は2026年3月期で仮設資材55億円、物流機器22億円の合計78億円である。

業界の中での役割は仮設資材業界における国内有力サプライヤー(製造・販売・レンタル・施工の一体提供)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
201億円
営業利益
25億円
営業利益率
12.4%
純利益
17億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設(仮設資材)主力

建設現場で使用される仮設足場を中心に、製造・販売・レンタル・施工まで一貫して提供。くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」と次世代足場「SPS」を主力製品とし、施工性や安全性を強みに、レンタル会社や足場架払業者などへ販売。

仮設資材業界における国内有力企業

主な製品・サービス2
シンワキャッチャー
くさび緊結式足場。軽量で施工が容易、輸送効率が良く、ハンマーだけで組立可能なシステム足場。
SPS(サイレントパワーシステム)
次世代足場。手すりに抜け止めロック、支柱にロック機能を備え、安全性・静音性に優れる。

02物流・製造業準主力

工場、倉庫、建設現場向けの物流機器(パレット、スチールラック等)を製造・販売。顧客の要望に基づき、企画設計から納品まで一貫対応。自動車部品や液晶パネル用ガラス等の保管・搬送用パレットが中心。

主な製品・サービス2
吊りパレット
吊り上げ可能なメッシュパレット。建設現場での資材搬送に使用。
スチールラック
物品保管用の鋼製ラック。工場や倉庫の保管効率を向上。

製品と技術

くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」の特長

「シンワキャッチャー」は低層から中層の建設現場で広く使われるくさび緊結式足場である。支柱、手すり、ジャッキベース、ブラケット、踏板の各部材で構成され、軽量かつシンプルな形状が特徴。ハンマーでくさびを打ち込むだけで緊結できるため、熟練技能者でなくとも容易に組み立てられる。ボルト締めが不要なため施工効率が高く、工期短縮に貢献する。またコンパクトに結束できるため輸送効率が良く、保管スペースも少なくて済む。中高層用の枠組足場と比較しても、システム足場全体として現場での取り扱いやすさが強みである。

安全性と静音性を両立した次世代足場「SPS」

「SPS(サイレントパワーシステム)」は信和が開発した次世代足場で、枠組足場の寸法規格(インチサイズ)に準拠しつつ、くさび緊結式と同様の組み立て方式を採用。手すりには抜け止め機能、支柱本体にはロック機能が備わり、高所作業の安全性を高める。軽量な樹脂ハンマーで組み立てるため騒音が少なく、住宅街の工事に適する。さらに支柱ポケットの構造により踏板に段差が生じないため、作業者の転倒リスクを低減する。これらの特長から、マンションや病院など周辺環境への配慮が求められる現場での採用が進んでいる。

顧客ごとに設計する物流機器の特注パレット

物流機器部門では、自動車部品、液晶パネル用ガラス、土石製品など多様な産業向けに、運搬・保管用の特注パレットを手がける。例えば建設現場向けには「吊りパレット」(吊り上げ可能なメッシュパレット)、「先行手すり用パレット」、「キャッチャー専用パレット」(支柱の収納に特化)などをラインアップ。すべて顧客の要望に基づき企画設計から試作、製造、納品まで一貫対応する。この受注生産体制により、自動車産業の特殊パレットなど高度な課題解決が可能となり、同部門は仮設資材に次ぐ第二の柱に成長した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 建設(仮設資材)仮設資材業界における国内有力企業

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属製品で高成長、営業利益率が急改善し業界内で存在感

信和は金属製品セクターに属し、売上高が127億円から201億円へと高い成長を見せている。同業他社には稲葉製作所やケー・エフ・シーが挙げられ、これらは板金加工や産業機器部品を手掛けるが、信和は特定分野に強みを持ち、直近の営業利益率は12.44%と業界内で際立っている。これは高付加価値製品への集中や生産効率の改善によるものであり、ライバルの稲葉製作所と比較しても収益性で優位に立つ。成長の背景には需要拡大や製品ラインナップの強化があり、今後の市場環境次第では更なる伸びが期待されるが、金属製品業界の競争激化や原材料価格変動には注意が必要である。信和は規模拡大に伴う経営リスク管理が鍵となり、持続的な成長には技術力と顧客基盤の深化が求められる。

強み

  • 売上高が3年で約1.6倍に増加し、営業利益率12%超と高収益を達成。
  • 特定分野に特化した製品構成で、価格競争を回避し利益を確保。
  • 生産プロセスの最適化により、業界平均を上回る効率性を実現。
  • 市場需要の拡大を捉え、売上増加に結び付ける営業力を有する。

課題

  • 主要原材料の価格高騰が収益を圧迫するリスクが存在する。
  • 同業他社が追随する中で、技術優位性を維持し続ける必要がある。
  • 急成長に伴い、人材や設備投資の管理が経営課題となる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が信和

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15918瀧上工業214億円17.2倍
25932三協立山206億円
35941中西製作所174億円7.7倍
45965フジマック171億円3.8倍
55983イワブチ149億円15.3倍
63447信和143億円8.0倍
75942日本フイルコン142億円
82962テクニスコ135億円2408.2倍
95958三洋工業135億円9.5倍
103441山王135億円9.8倍
115921川岸工業131億円10.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

仮設資材商社として創業した1977年

信和のルーツは1977年9月、岐阜県羽島市で仮設資材の製造・販売を目的として創業した信和商店にある。当初は個人事業としてスタートし、建設現場で使用される足場材などの仮設資材を扱っていた。2年後の1979年8月に法人化し、信和株式会社(旧信和①)を設立。資本金1,000万円で本格的な事業展開を開始した。創業時からシステム足場に特化した製品開発を志向し、後の成長の基盤を築いた。

合併と商号変更を繰り返した2000年代

2002年7月、鋼材の輸出入や販売を手がける中部信和株式会社を合併し、資本金を2,000万円に増加。その後2004年2月にはエスビーアイ・パートナーズ株式会社が旧信和①を吸収合併し、信和株式会社(旧信和②)に商号変更。2006年8月にはさらにコスメティクス・グローバル・ホールディングス・ジャパン株式会社が旧信和②を吸収合併後、信和株式会社(旧信和③)に商号変更し、資本金は260,300万円に拡大した。この間、事業の整理と資本増強が断続的に行われた。

リバーホールディングス設立を経て現在の体制へ

2014年8月、旧信和株式会社の株式取得を目的としてリバーホールディングス株式会社(現信和株式会社)が設立された。翌2015年4月には子会社である旧信和株式会社を吸収合併し、社名を信和株式会社(現在に至る)に変更。この手続きにより持株会社体制から事業会社一体型へ移行した。2019年10月には信和サービス株式会社を吸収合併し、グループ内の機能を集約。一連の組織再編を経て、現在の経営基盤が確立された。

M&Aでグループを拡大した2020年代

2024年4月、信和は仮設施工に強みを持つヤグミグループを子会社化。これにより「製造から施工まで」を一貫して提供できる体制を強化した。2025年5月には株式会社凰金属工業、同年10月には海津建設株式会社を相次いで連結子会社化し、グループの事業領域をさらに拡大。これらの買収は中期経営計画の一環であり、グループシナジー創出による事業基盤強化を狙う。2026年3月期には売上高201億円を達成し、上場来最高を更新した。

年表8件を開く

1970年代

  • 1977年9月創業岐阜県羽島市に仮設資材の製造・販売を目的として信和商店を創業
  • 1979年8月創業法人に改組、信和株式会社(旧信和①)を設立(資本金1,000万円)

2000年代

  • 2002年7月M&A鋼材の輸出入や販売会社である中部信和株式会社を合併(資本金2,000万円)
  • 2004年2月M&Aエスビーアイ・パートナーズ株式会社が信和株式会社(旧信和①)を吸収合併後、信和株式会社(旧信和②)に商号変更
  • 2006年8月M&Aコスメティクス・グローバル・ホールディングス・ジャパン株式会社が信和株式会社(旧信和②)を吸収合併後、信和株式会社(旧信和③)に商号変更(資本金260,300万円)

2010年代

  • 2014年8月創業旧信和株式会社の株式取得を目的としてリバーホールディングス株式会社(現当社)設立
  • 2015年4月M&A子会社である旧信和株式会社を吸収合併後、信和株式会社(現在に至る)に商号変更
  • 2019年10月M&A当社を存続会社とし、信和サービス株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2026年3月期まで200億円
  • 営業利益2026年3月期まで24億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    橋梁向けシステム吊り足場の拡販

    老朽化した社会インフラの維持修繕需要に対応するため、大手リース企業及び橋梁施工企業との業務提携により共同開発したシステム吊り足場「ラピッドフロア」を拡販し、橋梁分野での事業拡大を図る。

  2. 02

    仮設施工サービスの拡大

    人手不足や資材価格上昇を背景に、仮設資材の「所有」から「利用」への需要シフトに対応し、グループ会社の施工機能を活かした製造・販売・レンタル・施工の一体提供により、安定的な収益基盤の拡充と新たな仮設・建設関連サービスの展開に取り組む。

  3. 03

    物流事業の領域拡大

    設計・製造・設置・メンテナンスの一貫体制を強みに、省人化・効率化ニーズに対応した高付加価値提案を強化する。子会社のアルミ加工技術を活用した製品開発や案件選別の高度化により収益性を向上し、海外展開や新領域への進出にも取り組む。

  4. 04

    コストダウンの推進

    製造・調達部門において工程短縮だけでなく、設備ランニングコストや検査コストなどの幅広い視点からコストダウン活動を積み重ねる。材料調達では歩留まり向上を意図した適切なサイズ発注や複数社購買を推進し、定期的なレビューで効果を確認しながら定着を図る。

  5. 05

    品質管理体制の強化

    製造人員・設備・方法の変更時における重点的な品質確認や、過去の品質問題の振り返りと継続対策の実施により、同じ問題を繰り返さない体制を強化する。設備の造り込みやメンテナンスの定期化、不具合情報の迅速な共有を通じて品質不良を未然に防ぐ活動も行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で358人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は560万円で、8期前と比べて+2.9%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は10.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年3月148
2019年3月54440.78.2155
2020年3月52441.17.8161
2021年3月50940.88.4148
2022年3月55040.38.6144
2023年3月56140.59.1149
2024年3月55941.09.5144
2025年3月55841.59.4259618
2026年3月56042.210.2358698

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率14.2%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
土倉機材センター/土倉工場 — 岐阜県海津市1,500百万円
本社 — 岐阜県海津市878百万円
杉戸機材センター — 埼玉県北葛飾郡杉戸町829百万円
相模原機材センター — 神奈川県相模原市773百万円
海津建設(株) — 愛知県稲沢市700百万円
福岡支店 — 福岡県糟屋郡宇美町236百万円
長崎支店 — 長崎県諫早市127百万円
関西機材センター — 大阪府池田市89百万円
主な関係会社
  • 国内
    海津建設株式会社
    愛知県 稲沢市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社凰金属工業
    岐阜県 海津市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社池田工務店
    愛知県 尾張旭市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ITABASHI
    岐阜県 岐阜市
    議決権100.0%
  • 国内
    Kisaragi Global Link 協同組合
    愛知県 一宮市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社港組
    愛知県 江南市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ハウスセンター中部
    愛知県 小牧市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は201億円営業利益25億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.9%、利益が+56.3%。

売上高
+14.9%
201億円
営業利益
+56.3%
25億円
純利益
+70.0%
17億円
営業利益率
12.4%
前期比 +3.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高220億円201億円
営業利益25億円25億円
純利益16億円17億円
1株あたり配当¥36¥36

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は49億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+69.0%、営業利益は+250.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q271
2024年1Q2926.91
2024年2Q3738.12
2024年3Q3126.51
2024年4Q300
2025年2Q85910.65
2025年4Q9077.85
2026年2Q991414.19
2026年4Q1021110.88
2027年1Q49714.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

直近期の営業利益率は12.4%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
子会社である旧信和株式会社を吸収合併後、信和株式会社(現在に至る)に商号変更
2015年3月−3−3
2016年3月1512115
2017年3月1522617
2018年3月1662215
当社を存続会社とし、信和サービス株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施
2019年3月1751913
2020年3月1712115
2021年3月1391812
2022年3月1612115
2023年3月1481410
2024年3月12774
2025年3月17516159.110
2026年3月201252312.417

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高201億円のうち、営業利益として残るのは25億円12.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.1%147億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.4%25億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.2pt
12.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.3pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.6pt
10.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は30億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年3月24−4−252012
2017年3月18−6−81216
2018年3月14−7−8715
2019年3月18−6−101217
2020年3月31−5−122631
2021年3月29−2−112747
2022年3月8−8−13035
2023年3月7−7−14021
2024年3月20−6−161418
2025年3月8−4345−3529
2026年3月23−12−111130

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は320億円。このうち返さなくてよい自己資本が169億円で、自己資本比率は52.9%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年3月1725611632.4
2016年3月1908810246.4
2017年3月2021059751.9
2018年3月2111209156.8
2019年3月2121298360.7
2020年3月2161377963.6
2021年3月2221447864.7
2022年3月2251517467.2
2023年3月2131555873.0
2024年3月2071535474.0
2025年3月30015814152.9
2026年3月32016915152.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
30億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
102億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
151億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率87社中58位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.5%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.9%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,016で、1年前と比べて+19.2%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,016-1.2%1ヶ月+0.4%1年+19.2%時価総額143億円
過去52週の値幅
安値¥808高値¥1,089

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)8.6倍
PBR0.80倍
配当利回り3.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+10.78%と急伸し、25日移動平均線(982円)を明確に上抜け、75日線(945円)・200日線(940円)も大きく上回っています。52週高値1,089円に迫る水準で、8月6日には1,048円まで上昇しました。RSIは67とやや過熱感がありますが、上昇トレンドは継続中です。出来高も7月16日に11.4万株と急増しており、買いが入っているとみられます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PER8.3倍は業界平均18.67倍を大きく下回り、PBR0.84倍は1.15倍の業界平均を下回る。ROE10.5%は業界平均と比較して高く、配当利回り3.24%は業界平均3.72%をやや下回るが、配当性向108.3%と高い。売上高127億→201億円と大幅に成長し、営業利益率も9.14%から12.44%へ改善。業績は好調で、割安な評価は魅力的だが、配当性向が100%を超えており、持続性に懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.0倍49.7倍
PER (予想)8.6倍
PBR0.80倍1.13倍
ROE10.5%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、建設需要や資本財投資の変動が業績に与える影響と、利益率の改善が続くか。強気派は、2026年3月期の予想で大幅な増益が見込まれ、建設需要の回復で収益が拡大すると期待。弱気派は、原材料高や競争による価格低下、受注の変動リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績の回復

    2025年3月期の営業利益率は9.1%で、2026年は12.4%と改善見込み。

  • 需要の強さ

    建設投資が堅調で、金属製品の需要が続くと予想される。

  • 割安な評価

    PERが8.3倍と低く、利益成長に見合って株価が割安と見る。

  • 売上高が127億円から201億円へ約1.6倍に拡大通年影響

    売上高127→175→201億円、26/3期は前期比+14.9%

  • 営業利益が16億円から25億円へと増益通年影響

    営業利益25億円は前期比+56%、営業利益率9.14%→12.44%

  • 純利益が4億円から17億円へと急拡大通年影響

    純利益4→10→17億円、26/3期は25/3期比+70%

  • PER8.3倍・PBR0.84倍と割安水準継続影響

    時価総額148億円、PER8.3倍、PBR0.84倍

マイナスに働く材料7
  • 原材料費の高騰

    金属価格の上昇がコストを圧迫し、利益率を悪化させる恐れ。

  • 受注の変動

    建設市場の先行き不透明感があり、受注が落ち込む可能性。

  • 競争の激化

    同業他社が多く、価格競争が激しく採算が悪化するリスク。

  • 売上高の伸び率が+37.8%から+14.9%へ鈍化通年影響

    売上高175→201億円、成長率は前期比22.9ポイント低下

  • 純利益率8.5%と営業利益率12.44%の差が大きい継続影響

    純利益17億円÷売上高201億円で8.5%、営業利益率との差は3.9ポイント

  • 時価総額148億円と中規模で流動性に課題継続影響

    時価総額148億円、売買高の規模は限定的

  • 外国人保有比率6.53%と低く需給が国内依存継続影響

    外国人保有比率6.53%、海外投資家の参与は限定的

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を左右し、建設需要の動向を反映するため。
原材料価格
コスト変動が利益率に直接影響するため。
粗利益率
価格競争力とコスト管理の効率を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり36で、前期から+6.3%いまの株価に対する利回りは3.54%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥36
1株あたり
配当利回り
3.54%
いまの株価に対して
配当性向
108.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月4472.7
2020年3月440.038.5
2021年3月29−34.165.0
2022年3月4348.359.0
2023年3月32−25.687.8
2024年3月320.0
2025年3月320.0
2026年3月346.3108.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥36

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,376人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.8%を占め、残る85.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.550.563.168.572.974.7
事業法人16.416.516.415.414.913.5
外国法人14.610.23.75.37.26.3
証券会社5.94.33.41.74.14.0
自己株式1.51.41.41.33.9
金融機関18.618.513.38.80.71.3
外国人個人0.00.10.10.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01アルインコ株式会社4.89
02阪和興業株式会社4.89
03鬼頭 和也1.80
04大和証券株式会社1.08
05中山通商株式会社0.98
06BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.89
07新海 秀治0.87
08モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.84
09平野 真一0.78
10則武 栗夫0.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+118%、1株純資産は12期で−87%。直近期のROEは10.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年3月−6869,466
2016年3月11063920.0
2017年3月12276117.4
2018年3月10686813.09.874.8
2019年3月9691910.710.572.7
2020年3月10597511.07.038.5
2021年3月871,0208.89.865.0
2022年3月1051,0899.87.559.0
2023年3月721,1186.69.987.8
2024年3月291,1012.725.7
2025年3月701,1386.310.6
2026年3月1261,24710.57.8108.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額152百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
則武栗夫代表取締役社長58108,415
鬼頭和也取締役副社長54253,675
平野真一専務取締役 執行役員62109,614
平澤光良常務取締役 執行役員53103,643
谷口哲一取締役(監査等委員)59
芹澤浩取締役(監査等委員)74
阿知波知子取締役(監査等委員)42

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)469422513634
社外取締役416164

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,534字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社である株式会社ヤグミ、海津建設株式会社、株式会社凰金属工業、株式会社池田工務店、株式会社ITABASHI、Kisaragi Global Link協同組合、株式会社港組及び株式会社ハウスセンター中部の計9社で構成されており、主に仮設資材、物流機器を中心とした金属製品の製造・販売及び仮設施工工事を行っております。 当社グループの報告セグメントは仮設資材及び物流機器の製造・販売事業の単一セグメントとしておりますが、「仮設資材部門」「物流機器部門」の別で説明します。 <仮設資材部門> 仮設資材部門では、建設現場などで使用される仮設資材の製造・販売を主軸に、仮設資材のレンタルサービス及び仮設施工工事を行っております。 建設現場で用いられる仮設足場は、主に低層~中層用で使用される「くさび緊結式足場」、中層~高層用で使用される「次世代足場」並びに主に高層用や大規模施設等で使用される枠組足場の3種類に大別されますが、当事業においては、主に「くさび緊結式足場」・「次世代足場」の製造・販売を行っております。 なお「くさび緊結式足場」及び「次世代足場」は総称して「システム足場」と呼ばれております。 門型の建枠にジャッキベース・交差筋かい・踏板等の基本部材を組み合わせ、積み上げていく枠組足場と比べ、システム足場は各製品(支柱、手すり、踏板等)が軽量かつシンプルな形状であるため、熟練したとび職でなくとも施工が容易という特徴があります。またコンパクトに結束できるため、現場への輸送効率が良く、保管場所も少なくて済むという特徴があります。さらには、ハンマーを使用して、くさびを緊結するだけであるため、ボルト締め等の作業が不要であり、枠組足場よりも施工効率が高く、短期間で施工できる特徴があります。 当社グループは、仮設資材業界における国内有力企業として、「製造力」「マーケティング力」「営業力」を一体化させた総合力を強みとし、競争力のある製品の開発・製造・販売に取り組んでおります。加えて、製造・販売・レンタル・施工までを一体で提供できる体制を構築しており、顧客ニーズに応じた総合的なサービス提供を推進しております。 ・くさび緊結式足場「シンワキャッチャー」について 当社の取り扱うくさび緊結式足場の「シンワキャッチャー」は、主に支柱、手すり、ジャッキベース、ブラケット、踏板から構成されております。 主な製品群   支柱   手すり   ジャッキベース   ブラケット   踏板 製品写真 シンワキャッチャー製品においては、既存の顧客に対するリレーションを保ちつつ、新規顧客に対しては、高い施工性や製品・サービスの豊富なラインナップを活かした幅広い提案、丁寧な営業活動を行うことで、顧客基盤の拡大に取り組んでおります。 また次世代足場市場においては、製品・サービスの拡充を進めることで、市場地位の向上に取り組んでおります。 ・次世代足場「SPS(サイレントパワーシステム)」について 「SPS」は、当社の開発した次世代足場製品であります。次世代足場は、従来の枠組足場における寸法規格であるインチサイズに準拠して作られており、寸法感は枠組足場である一方、くさび緊結式足場と同様に組み立て式となっており、各製品(支柱、手すり等)が軽量かつシンプルな形状となっております。くさび緊結式足場と比較したときの大きな特徴は、手すりに抜け止め機能を有しているほか、支柱本体にロック機能が備わっており、高所作業における安全性・安定性を高めた製品であります。 また、「SPS」は軽量な樹脂ハンマーを使用して組み立てることが可能であるため、組立時や解体時における騒音が少なく、マンション等の住宅街の工事における騒音対策に配慮されているほか、従来のくさび緊結式足場では踏板に段差が生じていたところ、次世代足場においては支柱ポケットの構造上、段差が生じないため、より安全性が高いという点にも特徴があります。 「SPS」の特徴説明   特徴の図示 手すりに備えられた抜け止めロック 支柱本体に備えられたロック機能 段差を生じさせない支柱ポケット その他、クランプ、壁つなぎなどの一般仮設資材の製造・販売をしております。 (主な関係会社)当社、株式会社ヤグミ等 (主な仕入先)原材料メーカー及び商社、必要に応じて国内外の外注先を活用 (主な販売先)レンタル会社、足場架払業者、商社、代理店、ホームセンター <物流機器部門> 物流機器部門では、主に工場、倉庫、建設現場における物品の保管・搬送等に使用される物流機器の製造・販売を行っております。 用途に合わせて様々な製品を製造しており、自動車部品、液晶パネル用ガラス、土石製品等の保管・搬送用パレットをはじめ、スチールラックといった物品保管用の物流機器を、顧客の要望に基づいて企画設計・提案・試作・製造・納品まで一貫して対応しております。これにより、顧客ごとの課題や使用環境に応じた最適な製品・サービスの提供に努めております。 また、建設現場向けに、吊りパレット、先行手すり用パレット、キャッチャー専用パレット等の仮設資材関連製品を販売しております。 各パレット製品の概要は、下記のとおりであります。 製品区分   概要   製品例 吊りパレット   吊ることが可能なメッシュパレット 先行手すり用パレット   先行手すりの収納に特化したパレット キャッチャー専用パレット   キャッチャーの支柱の収納に特化したパレット 今後は、当社の強みである提案型営業と受注生産体制を活かし、自動車、物流、建材分野に加え、省人化関連分野や新たな産業領域への展開を進めることで、事業領域及び取引チャネルの拡大を図ってまいります。 (主な関係会社)当社 (主な仕入先)原材料メーカー及び商社、必要に応じて国内外の外注先を活用 (主な販売先)レンタル会社、足場架払業者、商社、代理店、ホームセンター [事業系統図] <仮設資材部門> <物流機器部門>
経営方針・対処すべき課題4,652字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループでは、経営上の重要な基本理念、目標等を「パーパス」及び「私たちの信条(Our Credo)」として取りまとめております。 パーパス 「いのちを守り、未来を支える。」 経営理念(Our Mission) (a) 私たちは、製品・サービスを通じて大切な「命」を守ります。 私たちがご提供する製品やサービスは、これらを利用する方々の安全、ひいては命に直結しています。 私たちはそれをいつも心にとどめて活動し、全ての品質に対して決して妥協することはありません。 (b) 私たちは、社員のやる気を応援し、「夢と未来」の実現を支えます。 社員が夢を描き、その実現に向かって、持てる力を存分に発揮できることが重要と考えています。 私たちは、社員が誇りとやりがいをもって仕事に臨み、成果を分かち合い、さらなる成長を目指していくことを全力で支えます。 経営目標(Our Vision) (a) 私たちは、お客様から信頼される企業を目指します。 私たちの『品質方針』である「安全性」・「品質向上」・「納期厳守」・「価格競争力」のレベルを高めるべく、お客様との対話を大切に、一切の妥協なく努力を続けます。 (b) 私たちは、お客様とともに成長を続けます。 社員の一人ひとりが、日々の活動を通じて人間として成長できるよう、一歩ずつでも前進していきます。 やがて、社員が自分の人生を託すにふさわしい、素晴らしく夢のある企業を自ら創りだせるよう、努力と工夫を怠らない組織となることを目指します。 (2) 経営上の重要な指標 当社グループは、売上収益、営業利益のほか、EBITDA(※)を経営上の重要な指標としております。 ※EBITDA=営業利益(損失) + その他の費用 - その他の収益 + 減価償却費及び償却費 (3) 中長期的な会社の経営戦略 (a) 事業環境 当社グループが属する建設業界において、我が国の建設投資の状況は、2010年度の41.9兆円を底に持ち直し、2025年度は前年対比3.2%増の75.6兆円となる見通しであります。(注1) 住宅分野においては、国土交通省「令和7年度 住宅経済関連データ」によると、居住世帯のある住宅数5,567万戸のうち、1990年以前に建築された住宅が全体の約35.9%(1,996万戸)を占めており、今後も住宅の改築・リフォーム・耐震工事などの需要が継続するものと認識しております。 また、道路橋などの社会的インフラは、高度経済成長期等に集中的に整備された施設の老朽化が進行しており、2014年に策定された国土交通省インフラ長寿計画に基づき、戦略的な維持管理・更新需要の拡大が見込まれております。 建設現場を取り巻く環境においては、安全性向上への要求に加え、慢性的な建設技能者不足(注2)や労務単価の上昇(注3)、時間外労働規制への対応等を背景として、省力化・施工効率化へのニーズが高まっております。そのため、工期短縮に資する施工性の高い製品や、軽量で作業負担を軽減できる製品、保管・運搬効率に優れた製品への需要は、今後も堅調に推移するものと考えております。 (注1)国土交通省(2025年8月発表)「令和7年度(2025年度)建設投資見通し」より (注2)国土交通省(2025年公表)「建設労働需給調査結果」より (注3)国土交通省(2025年2月発表)「令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価について」より (b) 当社グループの特徴 当社グループは、仮設資材業界における国内有力企業として、「製造力」「マーケティング力」「営業力」を一体化させた総合力を強みとし、競争力のある製品の開発・製造・販売に取り組んでおります。例えば、2015年7月の安全衛生規則の改正に対応した「先行手すり」を迅速に開発・販売した結果、多くの顧客より価格競争力や施工性について高く評価を得ております。 また、当社の土倉工場(岐阜県海津市、敷地面積40,642㎡)では、その生産能力を活かし、顧客の求める仕様に柔軟に対応した多品種対応を行うとともに、原材料の調達コストや外注コストの低減を図ることにより、国内生産でありながら競争力の高い製造原価の実現に努めております。 また、様々な顧客ニーズに対応した製品開発のノウハウを培う中で、自動車産業で使用される特殊パレットなど、顧客の課題解決に特化した特注型の製品開発を実現する技術力とノウハウが蓄積された結果、物流機器部門は、仮設資材部門に次ぐ柱として成長しております。 (c) 成長戦略 当社グループは、2024年5月9日に、2029年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表いたしましたが、2026年3月期において当初計画を上回るベースで業績が推移し、売上収益200億円、営業利益24億円の目標を達成いたしました。これらを踏まえ、現在、中期経営計画の見直しを含めた検討を進めております。今後につきましては、グループ会社間のシナジー創出による事業基盤の強化に加え、収益性および資本効率を重視した経営を促進し、持続的な成長と企業価値向上を目指してまいります。特に、仮設資材部門及び物流機器部門において、以下の分野を中心に事業活動を推進してまいります。 橋梁向けシステム吊り足場の拡販(仮設資材部門) 高度経済成長期に整備された橋梁等の社会インフラの老朽化が進行しており、維持修繕需要は今後も拡大するものと認識しております。そのような環境下、国土交通省や高速道路会社において、安全性や施工効率に優れた「システム吊り足場」の採用が進んでおります。当社は、橋梁補修分野向け製品として、国内大手の仮設資材リース企業及び橋梁施工企業との業務提携を通じ、システム吊り足場「ラピッドフロア」を共同開発いたしました。当社の製造力と提携先の施工ノウハウ・販売ネットワークを活用し、橋梁分野における事業拡大を図ってまいります。 仮設施工サービスの拡大(仮設資材部門) 建設業界においては、人手不足や資材価格上昇等を背景に、仮設資材の「所有」から「利用」への需要シフトが進んでおります。そのような中、当社グループは、ヤグミグループ及び海津建設株式会社を通じて、施工機能の強化を進めております。製造・販売・レンタル・施工を一体で提供できる体制を活かし、案件対応力及び付加価値創出力の向上を図ることで、安定的な収益基盤の拡充を進めてまいります。また、グループ間シナジーを創出し、新たな仮設・建設関連サービスの展開にも取り組んでまいります。 物流事業の領域拡大(物流機器部門) 物流機器部門においては、大型物流倉庫案件に加え、自動車、ガラス、土石製品、自動倉庫分野など、多様な業界向けに事業を展開しております。今後につきましては、設計・製造・設置・メンテナンスまでを一貫して提供できる体制を強みとして、省人化・効率化ニーズに対応した高付加価値提案を強化してまいります。 また、株式会社凰金属工業のアルミ加工技術を活用した製品開発や、案件選別の高度化による収益性向上にも取り組み、競争優位性の高い案件獲得を推進してまいります。さらに、海外展開や新領域への進出など、事業領域の拡大にも継続して取り組んでまいります。 (4) 対処すべき課題 当社グループは、2024年5月に2025年3月期から2029年3月期までの5カ年を実行期間とする「中期経営計画」を策定・公表いたしました。初年度より順調に推移しており、引き続き、強固なバリューチェーンの構築と新たな仮設・建設関連サービスの創出を通じて、以下の課題にも対応してまいります。 ①当社グループ全社員の活力の創出 当社グループは、経営理念(Our Mission)として『私たちは、社員のやる気を応援し、「夢と未来」の実現を支えます。』を掲げております。また、当社グループが持続的な成長を果たすためには、社員が夢を描き、その実現に向かって、持てる力を存分に発揮できることが重要だと考えております。 その実現のために、当社グループは社員の働き甲斐を高め、社員の活力の創出に資するよう、人事評価の透明性を図り、成果や情報の共有を図るインフラの整備を行うとともに、業務の効率化やコミュニケーションの活性化を推進するIT投資、ブランディングを通じた意識・意欲の高揚など、多様な人材が能力を最大限に発揮できる職場環境の整備等を推進してまいります。 ②優秀な人材の確保と育成 当社グループが持続的な成長を果たすためには、優秀な人材を確保し育成することが不可欠であると考えております。 当社グループでは、積極的な採用活動を推進し、製品開発力の強化や営業力の強化、内部管理体制の強化等に資する優秀な人材を確保してまいります。 また、成長を促す仕組みづくりに取り組み、社内外の研修体制の整備、人材管理体制の構築、外部ノウハウの活用等を推進してまいります。 ③コーポレート・ガバナンスの強化 当社グループは、コンプライアンスの方針・体制・運営方法を定め、企業の社会的責任を深く自覚するとともに日常の業務遂行において関係諸法令を遵守し、社会倫理に適合した行動を実践することが、継続的な企業価値の向上につながると考えております。 全てのステークホルダーを尊重し、企業の健全性、透明性を高めるとともに、長期的かつ安定的な株主価値の向上に努めるため、迅速で合理的な意思決定体制及び業務執行の効率化を可能とする社内体制を構築し、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。 また、子会社においても管理体制を強化し、グループ全体でのガバナンスの強化を推進してまいります。 ④製品品質の更なる向上 当社製品が顧客に選ばれ続けるための基盤は、製品品質の維持・向上にあるものと考えております。 製造人員、製造設備、製造方法等の変更時などの変化点における特に重点的な品質確認を実施するほか、過去に発生した品質問題を毎日のミーティング時に振り返り、対応策の継続確認や更なる対策の検討を行うことで、同じ問題を繰り返さない体制をさらに強化してまいります。 また、製品自体の品質確認のみならず、製造設備の造り込みやメンテナンスの定期化等の確認、検出された不具合の速やかな情報展開・情報共有を通じ、品質に問題のある個体を造らせない活動も行ってまいります。 ⑤コストダウンの推進 当社グループの製造・調達部門においては、従来からの手法をそのまま踏襲し続けるのではなく、常に改善点を模索し、コストダウンを実践しております。 その範囲は、工程短縮だけにとどまらず、設備のランニングコスト、検査コストなど幅広い視点から、様々なコストダウン活動の積み重ねにより大きな効果を目指すものであります。材料調達においても、歩留まり向上を意図した適切なサイズの材料発注や複数社購買の推進などに注力することで、仕入れコスト低減に努めてまいります。 これらの活動は定期的にレビューし、取り組みの効果や方向性などを確認しつつ、コストダウンに対する不変的な姿勢としての定着を図ってまいります。
事業等のリスク3,595字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下の事項があります。 なお、本項において将来に関する事項を含んでおりますが、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり実現を保証するものでは無く、また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスク全てを網羅するものではありません。 (1) 建設投資動向などの影響について 当社グループの主要販売であるシステム足場は、主に建設足場で使用される仮設資材であります。そのため、日本国内の景気動向や当該市場の経済環境の変化により、仮設業界全体が影響を受けた場合、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料の価格変動等によるリスクについて 当社グループが提供する製品の原材料であるパイプやコイルといった鉄鋼製の部材は、鉄鋼を取り扱う国内外の専門商社やメーカー等から品質を厳選して仕入を行っておりますが、その価格は商品相場、為替、政治情勢、需給ギャップ等の影響を受けて変動いたします。当社グループは、複数の重要な仕入先のルートを確保することにより価格高騰による業績変動リスクや供給リスクを軽減しておりますが、今後、価格変動の可能性は否定できません。 これらの原材料の価格高騰が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 借入金の期限の利益喪失について 当社は、複数の金融機関とシンジケートローン契約を締結しております。当該契約については「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおりでありますが、これらに抵触した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 総資産に占めるのれんの割合が高いことについて 当社グループは、当連結会計年度末現在において非流動資産にのれんを、12,284,217千円計上しており、総資産に占める割合が38.4%と高くなっております。なお、当該のれんは、主に2014年9月にリバーホールディングス株式会社が旧信和③を取得したことにより9,221,769千円、2024年4月に当社がヤグミグループを取得したことにより3,042,882千円を計上しております。 当社はIFRSを採用しているため毎期の償却負担は基本的に発生いたしませんが、のれんの対象となる事業の収益力が低下し、減損損失を計上するに至った場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 11.のれん及び無形資産」をご参照ください。 (5) 人材の確保と育成について 当社グループにおいては、優秀な人材の確保と育成が不可欠となりますが、確保と育成ができない場合または社外に流出した場合には、当社グループの事業運営や業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 外注管理について 当社グループは、製品の製造過程の一部において外注を活用しております。このうち、製品のメッキ加工、並びに、社内製造における業務請負については、それぞれ1社に当該外注が集中している状況にあります。 当社グループは、供給・価格の安定性の観点から、可能な限り特定の相手先に外注が偏らないよう努めておりますが、依存度の高い外注先からの供給が何らかの理由により不安定になった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、外注先の工場の稼働率や原材料の高騰が外注費の上昇をもたらすことにより当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 品質の保証について 当社グループが事業を展開する仮設業界においては、製商品の保証期間を明確に定める慣行はありません。しかしながら、当社グループが提供する製品の品質については、製造物責任法、労働安全衛生法、労働安全衛生規則及びその他の法令等により、実質的な品質の保証が求められており、また、当社グループの企業倫理の観点からも、提供した製品の品質の万全性・アフターサービスについては真摯に取り組むべき課題であると認識しております。 当社グループは、提供した製品の不良等による万が一の重大事故の発生に備え、賠償責任保険へ加入しリスクの低減を図っておりますが、当社グループの製品の品質に重大な契約不適合や不備が認められ、重大事故等が発生した場合には、当社グループの社会的信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 当社グループの製品に係る仮設工業会の認証制度について 当社グループは、一般社団法人仮設工業会の認証制度に基づき、「仮設機材に関する認定制度」及び「承認制度」の認定及び承認を受けております。同会の認証制度は、仮設構造物等に係る労働災害防止とその工事施工の円滑化に寄与することを目的として、仮設構造物の安全性や規格が、同会の定める仮設機材認定基準等に適合していることを検査するためのものであります。 当社グループは、提供する製品及びその製造過程において不測の事態が生じないよう品質管理には万全の体制をとっておりますが、万が一、当該認証制度に合格できないまたは更新できないような状況となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 生産拠点の集中と自然災害などについて 当社グループの製品は、その大部分を岐阜県の土倉工場にて生産しており、生産拠点が岐阜県に集中しております。また、物流の中心は岐阜県、愛知県を中心とした東海エリアであります。 したがって、自然災害などの不可抗力及び工場内の事故等の発生によって、工場の罹災や従業員の生活が脅かされることにより土倉工場の生産が停滞し、取引先への製品の安定供給ができない場合、また東海エリアの主要幹線道路や港が寸断され納期に重要な影響が発生する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法的規制等について 当社グループにおける仮設資材部門及び物流機器部門においては、仮設資材及び物流機器等の製造・販売を行っております。当社グループは、労働安全衛生法、労働安全衛生規則及びその他の法令等に基づき、従業員の労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等、その防止に関する総合的な計画に基づく対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成に努めておりますが、これらの法的規制が強化された場合、または、製品の安全性について社会的な要求水準が高まった場合、設備投資等の新たな費用が発生・増加すること等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 知的財産権について 当社グループにおける知的財産権の管理は、研究開発から知的財産の申請及び申請後の登録や維持の事務を営業開発部が担当し、所有する知的財産を管理しております。また、知的財産権の保護に関しては、営業担当者が当社グループの知的財産権が侵害されているか否かの情報を入手し、侵害されていることを発見した場合には、関係部門に報告し、知的財産権の侵害の有無を社内で検討しております。 当社グループは、これまで第三者により知的財産権の侵害に関する指摘等を受けた事実はありませんが、当社グループの事業分野で当社グループの認識していない知的財産権が既に成立している可能性または新たに第三者の知的財産権が成立する可能性があり、当該侵害のリスクを完全に排除することは極めて困難であります。 万が一、当社グループが第三者の知的財産権等を侵害した場合には、損害賠償請求、差止請求や知的財産権の使用に関する対価等の支払い等により、当社グループの事業活動並びに経営成績及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) ITへの依存について 当社グループは、受注から出荷までのあらゆる業務について、基幹システム等のITを広い範囲で活用しております。当社グループは、外部からのインターネットを通じた情報システムへのサイバー攻撃や重要なデータの喪失等に備え、適切なファイアウォールの設定やデータのバックアップについての物理的な分散等を講じ、リスクの低減を図っておりますが、予期しないプログラムの不具合等やコンピュータ・ウィルス、外部からのサイバー攻撃等により、当社グループの情報システムに様々な障害が生じた場合には、当社グループの業務が滞り、重要なデータを喪失し、または対応費用が発生すること等により、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,905字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きが見られ、企業収益の改善を受けた設備投資も増加するなど、緩やかな回復基調が継続いたしました。一方で、物価上昇の継続や金融資本市場の変動、海外経済の減速懸念や地政学的リスクの高まりなどにより、先行きについては不透明な状況が続いております。 当社グループが事業を展開する建設関連分野においては、公共投資および民間設備投資に支えられ、建設投資は底堅く推移いたしました。国土交通省の建設総合統計によれば、建設工事出来高は前年を上回る水準で推移しており、都市再開発やインフラ更新需要を背景に建設需要は堅調に推移しております。一方で、住宅分野においては、建設資材価格の高止まりや人手不足、金利上昇への警戒感等を背景に、新設住宅着工戸数は弱含みで推移いたしました。 このような事業環境のもと、当社グループでは、仮設資材部門において主力製品であるくさび緊結式足場について、「所有」から「利用」への需要のシフトを的確に捉え、販売とレンタルを組み合わせた提案を強化してまいりました。2024年4月に子会社化したヤグミグループは、仮設施工機能の強化により当社の事業基盤を補完し、グループ全体の対応力および提供価値の向上に寄与しております。また、当連結会計年度において新たに子会社化した株式会社凰金属工業(2025年5月取得)および海津建設株式会社(同年10月取得)については、グループシナジーの創出に向けた体制整備および業務統合を推進してまいりました。 物流機器部門においては、既存製品の性能向上およびラインナップの拡充に加え、多様化する顧客ニーズに対応した新製品開発を推進し、顧客の課題解決に取り組んでまいりました。 また、製造原価の低減に向けては、内外製区分の最適化、仕入先の見直し、物流体制の効率化および生産性の向上などの各種施策を推進し、コスト競争力の強化に取り組んでまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上収益は20,138百万円(前期比15.1%増)、営業利益は2,488百万円(前期比53.4%増)、税引前利益は2,313百万円(前期比54.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,718百万円(前期比76.2%増)となり、売上収益・各段階利益ともに上場来最高を更新いたしました。 なお、当社グループは仮設資材及び物流機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりませんが、事業部門別の業績は、次のとおりであります。 <仮設資材部門> 仮設資材部門は、「製造から施工まで」を一貫して担う体制のもと、戸建住宅から高層建築物まで幅広く対応可能な「くさび緊結式足場」や「次世代足場」の製造・販売・レンタル及び仮設施工サービスの提供を行っております。 当連結会計年度においても、仮設資材に対する需要は引き続き堅調に推移いたしました。原材料価格の高止まりや製品価格の上昇が継続するなか、顧客においては販売からレンタルへのシフト傾向が継続しているものの、現場ニーズに応じた提案力の強化により、販売についても底堅く推移いたしました。 こうした環境下において、当部門では販売とレンタルの両面から柔軟な提案営業を展開するとともに、重点エリアでの営業活動を強化し、顧客ニーズに応じた最適なサービス提供に努めてまいりました。また、グループ会社であるヤグミグループは、豊富な人材力を活かし、堅調な工事需要を確実に取り込み、施工実績を積み上げております。さらに、海津建設株式会社の売上寄与もあり、「くさび緊結式足場」「施工及びレンタル」は堅調に推移いたしました。 これらの結果、仮設資材部門の売上収益は14,458百万円(前期比11.0%増)となりました。 <物流機器部門> 物流機器部門では、大型物流倉庫、自動車など多様な産業向けに、オーダーメイド製品を通じて運搬・保管の効率化と安全性向上を実現するソリューションを提供しています。 当連結会計年度においても、大型物流倉庫関連案件に加え、ガラス・土石製品、自動倉庫分野など、幅広い業界からの継続的な受注がありました。 これらの結果、物流機器部門の売上収益は5,679百万円(前期比26.9%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は2,957百万円となり、前連結会計年度に比べ48百万円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は2,319百万円と前年同期に比べ1,470百万円増加しました。主な収入要因は、税引前利益2,313百万円、減価償却費及び償却費805百万円、営業債権及びその他の債権の減少1,413百万円であり、主な支出要因は、負ののれん発生益466百万円、棚卸資産の増加668百万円、営業債務及びその他の債務の減少768百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により使用した資金は1,156百万円となり、前連結会計年度に比べ3,162百万円支出が減少しました。主な支出要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出785百万円、有形固定資産の取得による支出1,134百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により支出した資金は1,115百万円となり、前連結会計年度の資金獲得4,536百万円から資金支出へ転じました。主な支出要因は、配当金の支出439百万円、自己株式の取得による支出299百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績を事業部門ごとに示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   生産額(千円)   前期比(%) 仮設資材部門   5,534,617   106.8 物流機器部門   2,283,695   100.1 合計   7,818,313   104.8 (注) 1.事業部門間の取引については相殺消去しております。 2.金額は製造原価によっております。 3.当社グループは仮設資材及び物流機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、事業部門別の生産実績を記載しております。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績を事業部門ごとに示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 仮設資材部門   5,661,120   153.9   2,587,176   186.9 物流機器部門   3,113,866   141.1   629,296   84.3 合計   8,774,987   149.1   3,216,473   150.9 (注) 1.事業部門間の取引については相殺消去しております。 2.当連結会計年度において、受注実績に著しい変動がありました。仮設資材部門においては、海津建設㈱を2025年10月1日付で連結子会社としたことによるものであります。物流機器部門においては、大型物流倉庫案件の獲得によるものであります。 3.受注実績には、見込み生産によるものは含めておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績を事業部門ごとに示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   販売高(千円)   前期比(%) 仮設資材部門   14,458,641   111.0 (内訳)   くさび緊結式足場   5,289,185   107.5 次世代足場   1,151,220   98.8 施工及びレンタル   5,964,614   120.7 その他の販売   1,452,504   106.1 その他   601,116   95.1 物流機器部門   5,679,986   126.9 合計   20,138,628   115.1 (注) 1.事業部門間の取引については相殺消去しております。 2.当社グループは仮設資材及び物流機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、事業部門別の販売実績を記載しております。 3.連結売上収益の10%以上を占める顧客の売上収益は、前連結会計年度において日建リース工業株式会社に対し1,821,365千円(仮設資材部門)、当連結会計年度において日建リース工業株式会社に対し2,867,028千円(仮設資材部門)であります。 4.その他の仮設資材及びパレットには、IFRS第16号に基づくリースから生じる売上収益が前連結会計年度は721,549千円、当連結会計年度は767,794千円含まれております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準(IFRS)に基づき、また当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき、それぞれ作成されております。この連結財務諸表及び財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 特に、のれん及び耐用年数を確定できない商標権及び棚卸資産の評価については重要な会計上の見積りが必要となります。当該見積り及び仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績等に乗じる影響などは、「第5 経理の状況」(重要な会計上の見積り)に注記しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。 a. 経営成績等の状況 (a) 経営成績の分析 (売上収益) 仮設資材部門では、仮設資材をレンタルで調達する流れが継続する中、販売とレンタルを組み合わせた提案営業を強化するとともに、重点エリアにおける営業活動の強化など、多様な顧客ニーズに対応した営業展開に注力しました。また、ヤグミグループ及び海津建設株式会社の売上寄与もあり、「施工及びレンタル」が堅調に推移いたしました。 一方、物流機器部門では、大型物流倉庫案件に加え、自動車、ガラス・土石製品、自動倉庫分野など幅広い業界から継続的に案件を獲得しました。特に大型物流倉庫案件が売上拡大に大きく寄与し、部門全体の売上収益を牽引いたしました。 これらの結果、当連結会計年度における売上収益は、前連結会計年度に比べ2,635百万円増加し、20,138百万円(前期比15.1%増)となりました。 (売上総利益) 売上収益の伸長に加え、内外製区分の最適化、仕入先の見直し、物流体制の効率化及び生産性向上などの各種施策を推進し、コスト競争力の強化に取り組みました。 その結果、当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ1,015百万円増加し、5,433百万円(前期比23.0%増)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、人的資本への投資拡充やグループ会社増加に伴う費用増加があったものの、売上収益の増加に加え、負ののれん発生益466百万円をその他の収益に計上したことなどにより、営業利益は大幅に増加しました。 一方、当社子会社における資金流出事案に関連し、250百万円をその他の費用に計上しております。 以上の結果、当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ865百万円増加し、2,488百万円(前期比53.4%増)となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 当連結会計年度における親会社の所有者に帰属する当期利益は、営業利益の増加などにより、前連結会計年度に比べ743百万円増加し、1,718百万円(前期比76.2%増)となりました。 (b) 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は9,725百万円となり、前連結会計年度末に比べ151百万円減少しました。この主な要因は、棚卸資産が685百万円増加した一方、営業債権及びその他の債権が1,090百万円減少したためであります。また、非流動資産は22,259百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,168百万円増加しました。この主な要因は、有形固定資産が1,443百万円増加したためであります。この結果、資産合計は31,984百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,016百万円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は7,595百万円となり、前連結会計年度末に比べ902百万円増加しました。この主な要因は、借入金が435百万円増加したためであります。また、非流動負債は7,477百万円となり、前連結会計年度末に比べ50百万円増加しました。この結果、負債合計は15,073百万円となり、前連結会計年度末に比べ952百万円増加しました。 (資本) 当連結会計年度末の資本合計は16,910百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,064百万円増加しました。この主な要因は、配当金の支払439百万円や自己株式の取得299百万円があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益を1,718百万円計上したことなどによるものであります。 (c) キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (d) 経営上の重要な指標の推移 当社グループは経営上の重要な指標としてEBITDAを採用しております。当連結会計年度における当社グループのEBITDAは3,022百万円となり、前連結会計年度に比べ35.0%増加いたしました。 第8期   第9期   第10期   第11期   第12期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 EBITDA   (千円)   2,689,778   2,137,617   1,311,797   2,238,350   3,022,720 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入のほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度における借入金を含む有利子負債の残高は11,747百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,957百万円となっております。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループが事業活動を展開している仮設業界は、日本国内における建設市場の経済動向により大きな影響を受けております。このため、日本国内の景気動向や当該市場の経済環境の変化により、仮設業界全体が影響を受けた場合、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

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出典

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