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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

チノー

Chino Corporation6850 · Prime · 電気機器

温度・湿度・圧力など物理量の計測制御に特化した老舗。産業用温度調節計で国内トップクラス。

概要

株式会社チノーは1913年に千野一雄が創業した工業用計測制御機器メーカーである。主力は温度調節計、記録計、温湿度計などの計測制御機器、工場全体の監視制御を行う計装システム、温度センサや光学部品などのセンサである。国内温度調節計市場でトップクラスのシェアを持ち、半導体製造装置やプラント工程管理向けに広く使われる。2025年3月期の連結売上高は293億円、営業利益29億円、従業員数1,125名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

三つの事業セグメントで構成される収益構造

チノーグループは「計測制御機器」「計装システム」「センサ」の三つの事業セグメントで構成される。2025年3月期のセグメント別売上高は、計測制御機器96億8百万円、計装システム116億95百万円、センサ91億88百万円、その他11億55百万円である。営業利益は計測制御機器14億79百万円、計装システム16億63百万円、センサ16億12百万円(セグメント間取引調整前)。計装システムとセンサが利益の二本柱である。計測制御機器は前期比減収だったが、半導体・電子部品向けは堅調。センサは需要増で増収増益。計装システムは大型案件の納期集中で増収となった。

温度調節計に強みを持つ製品ポートフォリオ

チノーの原点は温度計測と制御である。主力の温度調節計は、設定温度になるようヒーターなどを自動制御する機器で、プラスチック成形機や熱処理炉、半導体製造装置に不可欠。国内市場でトップクラスのシェアを占める。記録計は温度・湿度などのデータを連続記録し、品質管理や環境監視に用いられる。温湿度計は恒温恒湿室やクリーンルーム向け。これら計測制御機器は単体販売に加え、計装システムと組み合わせて提供される。近年は「ループソリューション」として温度を軸とした総合提案を強化している。

国内5拠点と海外6カ国に広がる生産販売網

国内生産拠点は、板橋工場(東京)、藤岡工場(群馬)、久喜工場(埼玉)など複数ある。販売拠点は東日本支店、大阪支店、名古屋支店、北部支店の4支店体制。海外では米国(CHINO Works America)、中国(上海大華─千野儀表、千野測控設備)、韓国(韓国チノー)、インド(CHINO Corporation India)、タイ(CHINO Corporation Thailand)の現地法人が販売・生産を担う。中国と韓国、インドでは自社生産も行い、現地ニーズに応える。海外売上高は中期計画で70億円を目標に掲げ、拡大を進めている。

グループ会社12社による機能補完体制

チノーグループは当社と連結子会社12社で構成される(2025年3月期)。製造子会社には千野測控設備(昆山)、韓国チノー、CHINO Corporation Indiaなどがある。計装システムでは三基計装とアドバンス理工がシステム構築を担当。光学部品は浅川レンズ製作所が精密レンズを供給。ソフトウェアはチノーソフテックスが開発。アーズは無線技術の受託開発・コンサルティングを行う。また、明陽電機が自社生産品を販売。これら子会社は吸収合併も進み、2011年に東京精工、2012年に山形チノー、2015年にチノーサービスを吸収し、グループの統合と効率化を図ってきた。

業界の中での役割は産業用計測制御機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
316億円
営業利益
32億円
営業利益率
10.1%
純利益
20億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業用計測制御(一般産業)主力

工場やプラント向けに温度調節計、記録計、温湿度計などの計測制御機器を供給。品質管理や生産工程の自動化に貢献。国内トップクラスのシェアを持つ温度調節計が主力。

主な製品・サービス3
温度調節計国内シェア上位
設定温度になるようヒーターなどを自動制御する機器。プラスチック成形機や熱処理炉などに使用。
記録計
温度・湿度などのデータを連続記録する機器。品質管理や環境監視に使用。
温湿度計
温度と湿度を測定する計器。恒温恒湿室やクリーンルームなどで使用。

02計装システム(プラント・設備)準主力

工場やプラント全体の監視・制御を統合する計装システム(DCSやSCADA)を提供。化学、食品、鉄鋼など多様な業種の生産工程の自動化・効率化を支援。

主な製品・サービス1
計装システム(DCS、SCADA)
工場内の温度・圧力・流量などを集中監視・制御するシステム。プラント全体の自動化を実現。

03センサ(各種計測用)副次

温度、湿度、圧力、流量など各種物理量を検出するセンサを製造。計測制御機器の入力部として自社製品に組み込まれるほか、他社向けにも供給。光学部品(センサ用レンズ)も手掛ける。

主な製品・サービス3
温度センサ(熱電対、測温抵抗体)
温度を電気信号に変換するセンサ。産業炉や配管などの温度測定に広く使用。
湿度センサ
空気中の湿度を検出するセンサ。空調制御や環境監視に使用。
光学部品(レンズ)
センサや計測機器に使用される精密レンズ。グループ会社が製造。

製品と技術

温度調節計と記録計が支える計測制御

チノーの代名詞とも言える温度調節計は、設定温度を維持するようヒーターや冷却装置を自動制御する。プラスチック射出成形機、熱処理炉、半導体製造装置などに組み込まれ、工程の品質安定に寄与する。自社開発のPID制御アルゴリズムにより高精度な温度管理を実現。記録計は温度・湿度・圧力などのデータを紙や電子媒体に連続記録する。品質管理のトレーサビリティ確保や環境監視に欠かせず、医薬品工場や食品工場での需要も多い。温湿度計はクリーンルームや恒温恒湿室で使用される。

計装システムによるプラント全体の自動化

計装システムは、工場やプラント内の温度・圧力・流量などを集中監視・制御するDCS(分散制御システム)やSCADA(監視制御システム)である。チノーは三基計装やアドバンス理工と連携し、化学プラント、食品工場、鉄鋼設備などにシステムを構築する。特に、水素サプライチェーン構築関連の温度管理分野での受注を積極的に拡大している。システム構築では、顧客のプロセスに合わせたカスタマイズが求められ、ソフトウェアからフィールド機器まで一貫提供できる強みがある。2025年度の計装システム売上高は116億円(前期比17.4%増)で、最大セグメントに成長した。

センサと光学部品が支える計測の入口

チノーのセンサ事業は、温度センサ(熱電対、測温抵抗体)、湿度センサ、圧力センサなどを扱う。これらは計測制御機器の入力部として自社製品に組み込まれるほか、他社向けにも供給される。熱電対は産業炉や配管の温度測定に多用され、測温抵抗体は高精度な測定が求められる半導体製造工程で使われる。また、グループ会社の浅川レンズ製作所は、赤外線温度センサなどに用いる精密レンズを製造。光学部品の内製化により、非接触温度計測技術の差別化を図っている。2025年度のセンサ売上高は91億円で、前期比6.9%増と堅調に推移した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位温度調節計国内トップクラスのシェア産業用計測制御(一般産業)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

計測制御で中堅、製造業向け内需中心

チノーは産業用計測・制御機器メーカーで、温度・湿度・圧力などの計測制御に強みを持つ。売上高は約300億円で、同業のキオクシアホールディングスやイビデンほどの規模はないが、特定分野では一定のシェアを有する。国内製造業向けが主体で、輸出比率は低い。直近の営業利益率は約10%と安定しており、収益性は良好。ただし、半導体や電子部品向け大型投資の恩恵は限定的で、成長は緩やか。

強み

  • 温度・湿度・圧力等の計測制御で長年の実績を持ち、顧客の製造工程最適化に貢献。
  • 営業利益率10%前後を維持し、売上高も緩やかに増加。内需中心で収益が安定。
  • 特定業界向けカスタム製品で競合他社との差別化を図り、高い顧客ロイヤルティを獲得。
  • 計測機器は定期交換・校正需要があり、ストック型収益が一定の割合を占める。

課題

  • 売上高300億円弱で頭打ち感。新規大型需要の取り込みが限定的。
  • 海外売上比率が低く、成長市場の取り込みが不十分。競合に対し劣位。
  • 専門性の高い技術者不足が続き、新製品開発のスピードに影響を与える可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字がチノー

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17715長野計器729億円13.5倍
26118アイダエンジニアリング706億円15.3倍
36339新東工業655億円
46140旭ダイヤモンド工業558億円28.1倍
57769リズム330億円13.7倍
66850チノー309億円13.8倍
76445ジャノメ255億円42.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

千野一雄が個人経営で創業した1913年

1913年3月、千野一雄が東京下谷に「千野製作所」の商号で理化学器械・電気器械の製造販売を個人創業した。これがチノーの出発点である。創業から23年後の1936年8月、株式会社千野製作所に組織変更し、本店を東京都板橋区板橋町(現在の熊野町)に置いた。当時から計測・制御の技術を基盤に事業を拡大。1962年4月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。

生産拠点拡充と第一部指定替え(1963-1981)

上場後、生産能力増強が急務となった。1963年4月に群馬県藤岡市に藤岡工場、1978年6月に埼玉県久喜市に久喜工場を新設。本社は1964年に豊島区西池袋へ移転していたが、1978年には新宿区西新宿へ移転。1979年9月には東証第一部銘柄に指定替えされ、株式の流動性が高まった。1981年7月には東京営業所と大阪営業所を支店に改組し、営業体制を強化。この時期、国内の製造業発展とともに受注を拡大した。

海外販売子会社の設立とグローバル展開(1983-1996)

1983年1月、米国カリフォルニア州に販売子会社「CHINO Works America Inc.」を設立し、北米市場に参入。1989年6月には韓国儀旺市に合弁会社「韓国チノー株式会社」を設立。その後、1993年12月に中国上海市に合弁会社「上海大華─千野儀表有限公司」、1996年7月にインドダマン市に合弁会社「CHINO─LAXSONS (I) Private Limited」を設立。1998年には「三基計装株式会社」を子会社化し、国内の計装システム事業を拡充。海外生産販売網の基盤を築いた。

商号変更とM&Aによる事業多角化(1986-2006)

1986年10月、商号を「株式会社千野製作所」から「株式会社チノー」に変更。ブランド名と統一した。2003年8月には中国江蘇省昆山市に合弁会社「千野測控設備(昆山)有限公司」を設立し、中国での生産能力を強化。2006年9月、東京精工株式会社と株式会社浅川レンズ製作所の全株式を取得し、光学部品分野に進出。これによりセンサ用レンズの内製化が進み、光学技術の獲得に成功した。

グループ再編とイノベーション拠点の刷新(2011-2020)

2010年代はグループ統合が加速した。2011年10月に東京精工、2012年4月に山形チノー、2015年1月にチノーサービスを吸収合併し、経営資源を集中。2014年12月にはアドバンス理工を子会社化し、計装システムの技術力を強化。2018年2月には技術開発センターを「イノベーションセンター」に改組し、研究開発機能を高度化。2020年4月には明陽電機を子会社化。同年、東証市場区分の見直しによりプライム市場に移行した。この間、タイやインドでも現地法人を設立・完全子会社化し、海外事業を拡大した。

年表33件を開く

1910年代

  • 1913年3月創業千野一雄個人の経営で東京下谷に千野製作所の商号をもって理化学器械、電気器械の製造販売を創業する。

1930年代

  • 1936年8月千野製作所を株式会社とし商号を株式会社千野製作所(現株式会社チノー)とするとともに本店を東京都板橋区板橋町(現在の熊野町)に置く。

1960年代

  • 1962年4月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年4月群馬県藤岡市に藤岡工場を新設。
  • 1964年5月本店所在地を「東京都板橋区熊野町32番地」から「東京都豊島区西池袋一丁目22番8号」に移転し、同所は板橋工場として生産を続行。

1970年代

  • 1977年5月製造子会社「千幸電機株式会社(現㈱チノーソフテックス)」(現連結子会社)を設立。
  • 1978年6月埼玉県久喜市に久喜工場を新設。
  • 1978年6月本店所在地を「東京都新宿区西新宿一丁目26番2号」に移転する。
  • 1979年9月当社株式につき東京証券取引所市場第一部銘柄に指定替される。

1980年代

  • 1981年7月東京営業所を東京支店に、大阪営業所を大阪支店に改組。
  • 1983年1月米国カリフォルニア州ロサンゼルス市に販売子会社「CHINO Works America Inc.」(現連結子会社)を設立。
  • 1986年10月商号変更商号を「株式会社千野製作所」から「株式会社チノー」に変更する。
  • 1988年6月名古屋営業所を名古屋支店に改組。
  • 1989年6月韓国儀旺市に合弁会社「韓国チノー株式会社」(現連結子会社)を設立。

1990年代

  • 1990年8月新社屋完成により本店所在地を「東京都板橋区熊野町32番8号」に移転する。
  • 1991年10月大宮営業所を北部支店に改組。
  • 1992年2月製造子会社「株式会社山形チノー」を設立。
  • 1993年3月サービス子会社「株式会社チノーサービス」を設立。
  • 1993年12月中国上海市に合弁会社「上海大華-千野儀表有限公司」(現連結子会社)を設立。
  • 1996年7月インドダマン市に合弁会社「CHINO-LAXSONS (I) Private Limited(現CHINO Corporation India Private Limited)」(現連結子会社)を設立。
  • 1998年11月「三基計装株式会社」(現連結子会社)の全株式を取得、子会社とする。

2000年代

  • 2003年8月中国江蘇省昆山市に合弁会社「千野測控設備(昆山)有限公司」(現連結子会社)を設立。
  • 2006年9月「東京精工株式会社」及び「株式会社浅川レンズ製作所」(現連結子会社)の全株式を取得、子会社とする。
  • 2009年1月「CHINO-LAXSONS (I) Private Limited(現CHINO Corporation India Private Limited)」(現連結子会社)の株式を追加取得し、100%子会社とする。

2010年代

  • 2010年2月「アーズ株式会社」(現連結子会社)の株式を取得、子会社とする。
  • 2011年10月M&A連結子会社の「東京精工株式会社」を吸収合併する。
  • 2012年4月M&A連結子会社の「株式会社山形チノー」を吸収合併する。
  • 2012年10月タイバンコク都に販売子会社「CHINO Corporation (Thailand) Limited」(現連結子会社)を設立。
  • 2014年12月「アドバンス理工株式会社」(現連結子会社)の全株式を取得、子会社とする。
  • 2015年1月M&A連結子会社の「株式会社チノーサービス」を吸収合併する。東京支店、北部支店を統合し、東日本支店に改組。
  • 2018年2月技術開発センターをイノベーションセンターに改組。
  • 2019年7月「明陽電機株式会社」の株式を追加取得し、持分法適用関連会社とする。

2020年代

  • 2020年4月「明陽電機株式会社」(現連結子会社)の株式を追加取得し、子会社とする。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで300億円
  • 営業利益2026年度まで27億円
  • 営業利益率2026年度まで9%
  • 海外売上高2026年度まで70億円
  • 連結配当性向2026年度まで40%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    成長分野の開拓・拡大

    グループシナジーを創出し、水素サプライチェーンなど需要拡大分野に向けた特長あるソリューションの開発と提供を加速する。

  2. 02

    コア事業の高度化と価値創造

    独自技術とサービスのインテグレーションにより「ループソリューション力」を高め、顧客に新たな価値を創造する。

  3. 03

    海外基盤の強化と事業拡大

    国内外事業の連携強化と地域別戦略によりグループ収益力を高め、海外ビジネスの質と量を拡大する。

  4. 04

    経営基盤の強靭化

    人財・組織・ICT・ガバナンス・財務体質の強化により、企業価値創造とスピード経営を支える基盤を築く。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,125人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は660万円で、9期前と比べて+14.8%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は18.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月999
2018年3月985
2019年3月57541.115.71,010
2020年3月59641.315.71,013
2021年3月54941.115.31,110
2022年3月57441.315.71,106
2023年3月58441.615.91,101
2024年3月61442.215.91,095
2025年3月62842.516.41,093265
2026年3月66043.018.31,125284

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 10 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
センサ — 明陽電機㈱(静岡県静岡市 清水区)1,916百万円
山形事業所 — 山形県天童市1,507百万円
計測制御機器 センサ
藤岡事業所 — 群馬県藤岡市1,063百万円
計測制御機器 計装システム
久喜事業所 — 埼玉県久喜市782百万円
センサ 計装システム
本社・イノベーションセンター — 東京都板橋区760百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱チノーソフテックス
    群馬県藤岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    三基計装㈱
    埼玉県北葛飾郡
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱浅川レンズ製作所
    埼玉県久喜市
    議決権100.0%
  • 国内
    アーズ㈱
    東京都新宿区
    議決権81.0%
  • 国内
    アドバンス理工㈱
    神奈川県横浜市 都筑区
    議決権100.0%
  • 国内
    明陽電機㈱
    静岡県静岡市 清水区
    議決権64.0%
  • 国内
    CHINO Works America Inc.
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス市
    議決権100.0%
  • 国内
    上海大華-千野儀表 有限公司
    中華人民共和国 上海市
    議決権50.0%
  • 国内
    千野測控設備(昆山)有限公司
    中華人民共和国 江蘇省昆山市
    議決権80.0%
  • 国内
    韓国チノー㈱
    大韓民国 京畿道華城市
    議決権50.0%
  • 海外
    CHINO Corporation India Private Limited
    インド共和国 ナビムンバイ市
    議決権100.0%
  • 海外
    CHINO Corporation (Thailand)Limited
    タイ王国 バンコク都
    議決権49.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は316億円営業利益32億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.8%、利益が+10.3%。

売上高
+7.8%
316億円
営業利益
+10.3%
32億円
純利益
+0.0%
20億円
営業利益率
10.1%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高325億円316億円
営業利益33億円32億円
純利益22億円20億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は63億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q767
2024年1Q5547.33
2024年2Q6557.73
2024年3Q6957.25
2024年4Q857
2025年2Q132118.36
2025年4Q1611811.214
2026年2Q14296.35
2026年4Q1742313.215
2027年1Q6346.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は174億円から316億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.1%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月17473
2014年3月16863
連結子会社の「株式会社チノーサービス」を吸収合併する。東京支店、北部支店を統合し、東日本支店に改組。
2015年3月19794
2016年3月19573
2017年3月18664
2018年3月207148
2019年3月2201811
2020年3月2061712
2021年3月2111313
2022年3月2191711
2023年3月2382315
2024年3月2742418
2025年3月29329309.920
2026年3月316323310.120

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高316億円のうち、営業利益として残るのは32億円10.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.4%216億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.2%67億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.1%32億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.3pt
10.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.0pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが29億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は93億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−12−4−736
2014年3月4−156−1132
2015年3月14−2710−1332
2016年3月20−7−101334
2017年3月8−2−1638
2018年3月28−7−112149
2019年3月17−10−1755
2020年3月11−15−2−448
2021年3月23−7−101654
2022年3月19−6−101358
2023年3月16−671076
2024年3月11−11267
2025年3月25−7−111876
2026年3月29−1531493

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は411億円。このうち返さなくてよい自己資本が266億円で、自己資本比率は56.9%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2121387461.7
2014年3月2231398458.7
2015年3月25514810754.1
2016年3月2391449556.5
2017年3月2421459756.0
2018年3月26415411054.7
2019年3月27415911554.7
2020年3月26716310457.6
2021年3月30419510954.7
2022年3月31520211355.7
2023年3月36321614751.8
2024年3月36523213355.5
2025年3月37825012758.2
2026年3月41126614556.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
96億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
150億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
7億円
在庫として抱えている分
負債合計
145億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中69位あたり、逆に低いのは自己資本比率224社中139位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.9%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,668で、1年前と比べて+34.6%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥1,668-2.4%1ヶ月+2.7%1年+34.6%時価総額309億円
過去52週の値幅
安値¥1,240高値¥1,874

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.8倍
PER (会社予想)12.7倍
PBR1.19倍
配当利回り3.60%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末の1623円から緩やかな上昇基調を経て、8月5日〜10日にかけて1697円→1740円と上昇。8月12日には1646円と前日比5.4%下落したが、25日移動平均線(1628円)を約1%上回る。75日線(1619円)も維持。出来高は8月12日に15.3万株と急増し、売り圧力が強まった可能性。52週高値1874円には依然約12%の上値余地。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PER13.11倍は業界平均28.27倍を大幅に下回り、PBR1.13倍も平均2.12倍を下回る。配当利回り2.61%は平均1.87%を上回り、配当性向45%と安定。ROE9%で収益性は平均的。業績は増収・増益傾向にあり、割安と評価できる。ただしPBRの乖離が大きく、成長期待の低さが懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.8倍30.8倍
PER (予想)12.7倍
PBR1.19倍2.58倍
ROE9.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定した収益基盤を持つが、成長性は緩やか。2025/3期営業利益率9.9%、ROE9%と堅実。強気派は半導体投資や環境規制強化による計測器需要拡大を期待。弱気派は成長鈍化と割高感(PER13倍は業界平均並みだが、伸び率を考慮)を指摘。配当利回り2.6%と配当性向は安定。

プラスに働く材料7
  • 半導体関連需要の継続

    半導体製造装置向けセンサーは精密制御に不可欠

  • 環境規制による需要拡大

    カーボンニュートラルで排ガス・温度管理の需要増

  • 安定した利益体質

    過去3期連続増益、営業利益率10%前後を維持

  • 2026/3期売上高316億円計画達成で営業利益増2026/3影響

    前期比+8%増収, 営業利益32億円(前期+10%)予想

  • 工場自動化投資拡大で受注増加継続影響

    国内製造業の設備投資増が追い風, 売上高成長に寄与

  • PBR1.1倍と低位での株主還元期待不定影響

    配当利回り2.6%に加え自社株買い可能性, 株価下支え

  • 高精度センサー需要拡大で粗利率改善2026年下期影響

    営業利益率10%超え目指し, 粗利率改善で利益増

マイナスに働く材料7
  • 成長性の限界

    売上高成長率は年5%前後、急拡大は期待しにくい

  • 業界競争の激化

    海外メーカーとの価格競争によりシェア低下リスク

  • 評価面の割高感

    PER13倍は成長率に対して割高との見方も

  • 原材料価格上昇で利益率圧迫継続影響

    営業利益率10%達成に不透明感, コスト増で利益下振れ

  • 顧客の設備投資抑制リスク不定影響

    景気減速で受注減少, 売上高316億円未達成も

  • 業績伸び悩みで株価調整決算発表後影響

    2025/3期純利益20億円から横ばい予想, 成長鈍化懸念

  • 為替変動リスク金融政策次第影響

    円高で輸出採算悪化, 営業利益に影響

次の決算で確かめる点
受注高
半導体投資動向を先行把握するため
営業利益率
収益性の低下を早期に察知するため
海外売上比率
海外需要の取り込み状況を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは3.60%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
3.60%
いまの株価に対して
配当性向
45.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1879.6
2018年3月2014.339.5
2019年3月2312.535.3
2020年3月230.084.9
2021年3月230.061.3
2022年3月232.247.2
2023年3月2613.036.9
2024年3月3015.437.9
2025年3月4033.341.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,136人。区分でいちばん多いのは個人・その他64.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.7%を占め、残る69.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他56.558.158.459.365.864.5
事業法人16.218.817.818.418.519.1
金融機関20.212.113.313.212.011.7
自己株式8.58.58.48.38.29.7
外国法人6.08.88.16.23.03.2
証券会社1.12.12.53.00.81.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01チノー取引先持株会8.10
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.14
03チノー従業員持株会3.25
04株式会社ニッカトー2.26
05株式会社共和電業2.24
06株式会社北浜製作所2.18
07日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.64
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.48
09東亜ディーケーケー株式会社1.09
10CFSIL-COLONIAL FIRST STATE GLOBAL SHARE FUND 17(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1497%、1株純資産は14期で+352%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月83102.430.419.6
2014年3月391,5382.528.0109.0
2015年3月461,6092.925.960.7
2016年3月351,5782.2987.7
2017年3月441,5962.828.179.6
2018年3月981,7045.915.039.5
2019年3月1311,7697.69.835.3
2020年3月1441,8158.08.584.9
2021年3月1521,9648.19.661.3
2022年3月621,0376.113.147.2
2023年3月911,1078.511.936.9
2024年3月1031,1939.012.737.9
2025年3月1171,2929.48.541.8
2026年3月1201,3989.011.945.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額191百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
豊田三喜男代表取締役 社長執行役員69
西口明彦取締役 専務執行役員 営業本部長67
松岡学取締役 常務執行役員 品質本部長67
三木幸信取締役73
渡真利千恵取締役65
小野塚邦子取締役62
斉藤卿是常勤監査役79
山下和彦監査役70
粕谷吉彦監査役70
加藤賢二補欠監査役69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4761514035
その他役員424246
監査役1151515
その他役員212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容828字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社12社によって構成されており、当社グループが営んでいる主な事業内容と各関係会社等の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 (1)計測制御機器 <国内> 当社が製造、販売しております。 <海外> 米国で CHINO Works America Inc.(連結子会社)、中国で上海大華-千野儀表有限公司(連結子会社)、タイで CHINO Corporation (Thailand) Limited (連結子会社)が当社からの購入品を販売し、韓国で韓国チノー㈱(連結子会社)、インドで CHINO Corporation India Private Limited(連結子会社)が自社生産品のほかに当社からの購入品を販売しております。 また、中国では千野測控設備(昆山)有限公司(連結子会社)が、当社及び上海大華-千野儀表有限公司に自社生産品を販売しております。 (2)計装システム <国内> 当社、三基計装㈱(連結子会社)及びアドバンス理工㈱(連結子会社)が製造、販売しております。 <海外> 韓国で韓国チノー㈱が、中国で千野測控設備(昆山)有限公司が製造、販売しております。 (3)センサ <国内> 当社が製造、販売しております。また、㈱浅川レンズ製作所(連結子会社)が光学部品を製作、当社にセンサ用光学部品を販売するほか直接販売もしており、明陽電機㈱(連結子会社)が自社生産品を販売しております。 <海外> 韓国で韓国チノー㈱が当社からの購入品を販売しております。 (4)その他 <国内> 当社が、修理及びメンテナンス並びに計測制御機器、センサ等の消耗品を販売し、㈱チノーソフテックス(連結子会社)が当社製品のソフトウェアを制作し、当社に販売しております。 また、アーズ㈱が無線技術を活用した受託開発やコンサルティングを行っております。 以上に述べました事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,762字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 尚、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「計測・制御・監視技術の限界に挑戦し、産業の発展とより良い明日の社会の実現に貢献する」ことを企業の基本理念として掲げております。独創性のある技術とソリューションの創出を通じて、社会課題を解決し、「温度のチノー」として、株主・お客様・取引先・従業員・地域社会などさまざまなステークホルダーから信頼を得ながら中長期的な企業価値の向上に努め、豊かな社会の創造に貢献してまいります。 <創立90周年=2026年に向けた経営ビジョン> 共創 : 環境の変化を捉えながらステークホルダーと共に新しい価値を創造します 特長 : 卓越した技術によるループソリューションでお客様に感動をお届けします 信頼 : 信頼の“絆”を強め 情熱とチームワークで未来に向かって成長し続けます (2)経営環境 2025年度の経済環境は、米国経済の好調継続を背景におおむね安定して推移しておりましたが、年度末には中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰や金融市場のボラティリティの高まりにより不確実性が増しており、先行きの不透明な状況が継続しました。 このような状況の中、当社グループは、顧客価値創造と顧客増を目指す連携・共創の体制整備や仕組み作りをさらに進めるとともに、当社グループの製品・サービスの差別化と市場での競争力強化を図るため、温度を軸とした製品・技術・ノウハウを組み入れる「ループソリューション力」のさらなる高度化に取り組みました。また、需要が拡大している水素サプライチェーン構築関連分野における温度管理等に関係する受注活動を積極的に展開しました。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 <チノーグループ中期経営計画2026> 経営ビジョンの実現を目指し、「中期経営計画2026」(2021年度~2026年度)に掲げた4つの基本戦略を軸に、グループ一丸となって持続的成長軌道の構築と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 (サステナビリティ経営の推進) 「脱炭素社会」並びに「安全・安心な社会」の実現にフォーカスしながら、環境・社会・経済の持続可能性への配慮により経済的価値と社会的価値を両立させ、事業のサステナビリティの向上に努めます。 (4つの基本戦略) ① 成長分野のさらなる開拓・拡大 新たな成長分野に向けてグループシナジーを創出し、特長あるソリューションの開発と提供を加速させる ② コア事業の高度化と価値創造 独自技術とサービスのインテグレーションによりコア事業を高度化し、お客様と新しい価値を創造する ③ 海外基盤の強化と事業拡大 国内外事業のリレーションシップ強化と地域別戦略の展開により、グループ収益力を強化する ④ 経営基盤の強靭化 企業価値の創造とイノベーション、スピード経営を支える人財・組織・ICT・ガバナンス・財務体質の強靭化を進める (事業セグメント別の重点課題) ①計測制御機器 ・事業環境変化にスピーディに対応した製品開発の推進 ・定期校正&点検の提案活動によるサービス業務の拡大 ・グローバル展開による生産体制の最適化 ②計装システム ・制御構築技術/IoT技術/ソフトウェアの高度化による成長市場の開拓 ・システム構築技術の集約による新しい付加価値の創造と充実したサービスの提供 ・計装システムの海外現地生産・サービス体制構築の推進 ・業務体制の変革による計装の組織力強化 ③センサ ・新たな計測技術の創造による非接触センシングのシェア拡大とグローバルブランドへの進化 ・高付加価値温度センサへの挑戦による新需要創出とグループ・協力会社とのシナジー最大化の追求 ・校正サービス(標準技術)と校正装置の高度化 ・成長市場や脱炭素社会の実現に向けた市場ニーズに対応した製品の開発 (財務戦略) ・最適資本構成の追求による財務健全性の確保 ・投資効率を踏まえた積極的成長投資 ・持続的な利益成長を通じた増配(2026年度の連結配当性向を40%まで引き上げていくことを目指す) (中期経営計画 2026年度数値目標) ・売上高 :300億円 ・営業利益 : 27億円 ・営業利益率 : 9% ・海外売上高 : 70億円 ・ROE(自己資本利益率) :  10% ・ROA(総資産営業利益率) : 8% (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、2021年度よりスタートした「中期経営計画2026」の基本戦略に則り、以下の重点施策に取組みます。 (2026年度執行方針) 様々な事業環境の変化の中においても、柔軟かつ迅速な社会・顧客価値の創出を通じて成長を加速する ●共創・連携の活性化と高度化●人財・組織能力強化●生産性・利益向上・DX●グループシナジーの成果創出 [事業・機能戦略] 1.営業部門・開発部門・事業所の連携を通じて、営業戦略と製品戦略を一体で推進し、顧客価値創造と顧客維持・新規顧客獲得につながる“共創”の展開を加速する。 2.海外事業は、海外グループ会社との連携強化を進め、次なる成長につながる海外戦略を地域別・製品別に具現化することで、海外ビジネスの質と量の拡大を図る。 3.開発活動は、製品企画及び製品ロードマップに基づき、体制整備とともに、コア事業の深化と成長市場に向けた探索を推進する。 4.品質・コスト・納期の向上に向け、適正な材料調達・在庫、生産フローの最適化、自動化、現場改善、コンカレントエンジニアリングの高度化などを継続的に推進する。 5.計装システムは、内外協業の基盤をさらに強化・高度化し、技術力及び処理力の向上を図ることで、新たな顧客領域における課題解決に資するソリューション創出に取り組む。 [基盤戦略] 6.業務遂行のパフォーマンス力向上、環境マネジメント強化、安心・安全な製品づくりの実現に向け、課題設定・解決の活動を推進する。 7.サステナビリティ経営の重要性を事業活動を通じて理解・実践することで、社会的責任の遂行と持続的な企業価値の向上を図る。 8.継続的な「採用・育成」「組織能力強化」や「新たな人事諸制度の構築・移行」を通じて、誰もが活躍できる環境を整え、将来の成長を支える人的資本の強化を進める。 9.生産性向上に向け、RPAや生成AIなどのデジタル技術を業務に積極的に組み込んだDXを推進し、付加価値と利益の創出につなげる。
事業等のリスク2,576字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (リスク管理態勢) 当社は、実効性の高いリスクマネジメントを実践するために「リスクマネジメント基本方針」を定めるとともに、グループ全体のリスクマネジメント活動を統括する組織として、代表取締役社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を設置しております。 リスクマネジメント委員会では、経営に重大な影響を及ぼす内外のリスク項目を特定し、各部門・関係会社が実施するリスク管理の状況をモニタリングするとともに、リスクの早期発見に努め、その重要性を評価して適切・迅速にコントロールしております。 (重要なリスク) 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 尚、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)景気の悪化 当社グループは、温度を中心とする計測と制御の専門企業集団として、様々な業種に製品を提供しておりますが、売上高全体のうち、その多くは製造業が占めております。また、当社グループの製品は国内販売比率が高く、主として設備投資関連や研究開発向けであるため、景気の悪化により、国内製造業の設備投資が著しく落ち込みますと、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)為替変動 当社グループは、中期経営計画において、海外売上高の拡大を目標とし、諸施策を遂行しております。輸出の為替リスクを回避するため円建て取引を原則としておりますが、一部外貨建輸出もあり、その場合は先物為替予約等によって為替リスクヘッジを行うなど為替変動の影響を最小限にとどめるよう努めております。しかしながら、大幅な為替変動(円高)は価格競争力を低下させ、また海外の連結子会社の財務諸表を円換算して連結財務諸表を作成しておりますので、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)地政学リスク 当社グループでは、中国等アジアを中心に生産・販売等の海外活動を展開しております。各々の地域における政治・経済情勢の悪化や、法令・税制・通商政策の変更、テロあるいは紛争等の発生により、海外の事業活動が制約を受けた場合、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)人権リスク 当社グループでは、「チノーグループ人権方針」に基づき、すべての事業活動において人権を尊重する姿勢を明確にしております。しかしながら、当社グループ又は取引先において、強制労働、児童労働、差別、ハラスメント、不適切な労務管理等が発生した場合には、社会的信用の低下、人財流出、訴訟等により、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)他社との競合・競争 当社グループでは、長年培った「計測・制御・監視」の技術で、計測制御機器、計装システム、温度センサ等の製品・サービスを提供する事業等を営んでおります。しかし、競合他社との品質・性能・価格等における競争が収益を圧迫した場合、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)材料・部品等の調達 当社グループは、製品の生産活動において電気・電子部品及び金属、プラスチック等の材料部品を使用しており、半導体をはじめとする材料部品の供給不足による生産停止を招かないように複数購買先の確保や代替部材の検討等に努めております。 しかし、これらについての供給の逼迫や遅延、価格変動が生じた場合、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)製造物責任 当社グループでは、国内外の幅広い業種の顧客に対して製品を提供しており、その製品を生産する際、製品の評価試験、デザインレビュー(DR)、出荷前検査、受入検査等を行い、製品の品質維持と向上に努めております。 しかし、製品の品質に関する重大な事象が発生した場合、対応のための費用、顧客への損害賠償、ブランド力の低下による売上の減少等により、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)人財の採用・確保と育成 当社グループでは、当社の事業活動を担う人財の確保と育成のため、様々な施策を行っております。しかし、事業環境の変化等の要因により必要な人財の確保と育成が十分に行われなかった場合、事業活動に支障が生じ、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報セキュリティ 当社グループは、事業活動上、機密情報や個人情報を保持し、これらを適切に管理するためのセキュリティ対策を実施しております。しかし、事業活動の基盤となるコンピュータ・システムの予期せぬ故障、想定した防御水準を上回る技術による攻撃手段による外部からの不正アクセス、コンピュータウイルスへの感染などにより、情報漏洩や重要データの喪失・改ざん、システム停止等の事象が発生した場合、当社グループの社会的信用が低下し、業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10)取引先の財務状況悪化 当社グループでは、定期的に取引先の信用状況を確認し、不良債権の発生防止に努めております。しかし、取引先の財務状況が著しく悪化し、売掛債権の回収が滞った場合、当社グループの業績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (11)パンデミック 当社グループでは、各種感染症対策を行い、事業活動への影響を低減しておりますが、想定以上に感染症が拡大した場合、当社グループにおいて、国内・海外の生産活動及び販売活動が停滞し、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12)自然災害 当社グループでは、自然災害等を想定したBCPを整備しておりますが、不測の大規模地震や台風等の自然災害により、生産設備への被害等が発生し、工場の操業や顧客への供給に支障が生じた場合、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13)気候変動問題への対応 第2[事業の状況]2[サステナビリティに関する考え方及び取組]に記載
経営成績の分析 (MD&A)6,782字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の経済環境は、米国経済の好調継続を背景におおむね安定して推移しておりましたが、年度末には中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰や金融市場のボラティリティの高まりにより不確実性が増しており、先行きの不透明な状況が継続しております。 当社グループ事業全般に関係する製造業の設備投資は、先行きの不透明感から一部では慎重な動きも見られますが、堅調に推移しております。また、米国トランプ政権によるエネルギー・環境政策の見直しが世界全体の脱炭素化政策に影響を及ぼす懸念から、この分野における企業の設備投資は短期的には不確実性が増大しておりますが、中長期的には世界的な脱炭素化の流れは続くものと考えられます。 このような状況のなか、当社が推進中の中期経営計画(2021~2026年度)の5年目となる2025年度は、これまで注力してきた顧客価値創造と顧客増を目指す連携・共創の体制整備や仕組み作りをさらに進めるとともに、当社の製品・サービスの差別化と市場での競争力向上のため、温度を軸とした製品・技術・ノウハウを組み入れる「ループソリューション」のさらなる高度化を目指して活動を展開してまいりました。 当連結会計年度におきまして、売上高については、計装システムセグメント及びセンサセグメントが増加し、前期比で増収となりました。 受注高については、計装システムセグメントにおいて前年度に大型案件の受注を計上した影響により前期比減少となりましたが、センサセグメントの需要が大きく増加したことにより、全体では前期比で増加となりました。尚、計装システムセグメントの受注高・売上高の前期比の増減率は、大型案件の受注・納期のタイミングによって影響を受けます。 利益面では、計測制御機器セグメントにおいて減益となった一方で、計装システムセグメント及びセンサセグメントが前期実績を上回った結果、全体として前期比で増益となりました。 以上により、当連結会計年度の受注高は30,239百万円(前期比1.7%増)、売上高は31,648百万円(前期比7.9%増)となりました。利益については、営業利益は3,225百万円(前期比12.0%増)、経常利益は3,326百万円(前期比9.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,042百万円(前期比2.5%増)となり、それぞれ過去最高を更新しました。特に売上高及び営業利益は6年連続の更新となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益3,322百万円、減価償却費903百万円、棚卸資産の減少640百万円、仕入債務の増加518百万円等の資金増加が、売上債権の増加1,346百万円、法人税等の支払額1,084百万円等の資金減少を上回ったことにより、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,904百万円の資金増加(前期は2,543百万円の資金増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形・無形固定資産の取得による支出1,613百万円、定期預金の預入による支出338百万円等の資金減少が、定期預金の払戻による収入557百万円等の資金増加を上回ったことにより、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,526百万円の資金減少(前期は667百万円の資金減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 長期借入れによる収入2,100百万円の資金増加が、配当金の支払額681百万円、長期借入金の返済による支出491百万円、自己株式の取得による支出456百万円等の資金減少を上回ったことにより、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、293百万円の資金増加(前期は1,103百万円の資金減少)となりました。 これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は前連結会計年度末に比べ1,705百万円増加し、9,281百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 計測制御機器   6,939   △3.5 計装システム   11,189   13.8 センサ   8,851   8.8 その他   1,156   12.3 合計   28,137   7.4 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、見込販売価額で示してあります。 b.受注状況 当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%) 計測制御機器   9,338   5.1 計装システム   10,130   △12.6 センサ   9,788   17.2 その他   981   10.9 合計   30,239   1.7 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 計測制御機器   9,608   △1.4 計装システム   11,695   17.4 センサ   9,188   6.9 その他   1,155   12.3 合計   31,648   7.9 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 尚、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 <セグメント別の業績> ① 計測制御機器 売上高は9,608百万円(前期比1.4%減)、セグメント利益は1,479百万円(前期比2.1%減)となりました。半導体・電子部品の製造設備や熱処理加工向け中心に引き続き堅調に推移しましたが、特定顧客向けOEM製品の需要が一時的に低迷したことにより前期比で減収となりました。 利益は、主に減収の影響により、前期比で減益となりました。 ② 計装システム 売上高は11,695百万円(前期比17.4%増)、セグメント利益は1,663百万円(前期比7.2%増)となりました。自動車向けなどの燃料電池評価試験装置、水素エネルギー利用の研究・開発用途の水電解評価装置の売上が堅調であったことに加え、温室効果係数の低い自然冷媒に対応したコンプレッサ評価試験装置の売上が増加したことにより、前期比で増収となりました。 利益は、主に増収の効果により、前期比で増益となりました。 ③ センサ 売上高は9,188百万円(前期比6.9%増)、セグメント利益は2,098百万円(前期比23.0%増)となりました。半導体・電子部品の製造設備向けの需要が堅調に推移したことに加えて、当社グループ会社の明陽電機株式会社が生産・販売を行う船舶向け温度センサ等の売上増加が継続したことにより、前期比で増収となりました。 利益は、主に増収の効果により、前期比で増益となりました。 ④ その他 売上高は1,155百万円(前期比12.3%増)で、セグメント利益は317百万円(前期比25.9%増)となりました。 前期比で増収増益となりました。 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針」に記載しました(創立90周年=2026年に向けた経営ビジョン)の実現を目指し、中期経営計画の5年目となる当連結会計年度をグループ一丸となって持続的成長軌道の構築と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいりました。 <経営成績の分析> (売上高) 当連結会計年度における売上高につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (営業利益) 主に増収の効果により、営業利益は3,225百万円(前連結会計年度に比べ346百万円の増益)となりました。 セグメント別の営業利益実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 計測制御機器   1,479   △2.1 計装システム   1,663   7.2 センサ   2,098   23.0 その他   317   25.9 全社費用(注)   △2,332   - 合計   3,225   12.0 (注) 全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。 (経常利益) 営業外収益につきましては、174百万円と前連結会計年度に比べ59百万円減少しました。 営業外費用につきましては、73百万円と前連結会計年度に比べ4百万円減少しました。 これらの結果、経常利益は3,326百万円(前連結会計年度に比べ291百万円の増益)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、2,042百万円(前連結会計年度に比べ50百万円の増益)となりました。 <経営戦略の現状と見通し> 中期経営計画5年目(2025年度)における、4つの基本戦略に基づく活動の概要は下記のとおりであります。 1.成長分野の更なる開拓・拡大 ・データセンター、電子部品、自動車部品及び脱炭素関連市場を重点領域として事業拡大を推進しました。特にデータセンター向けで、装置メーカーにおけるセンサ・放射温度計・機器の標準採用を拡大しました。 ・電子部品・自動車部品分野では、熱処理設備向けの更新・校正需要を着実に獲得しました。 ・脱炭素化関連では、水電解や燃料電池試験装置の需要が好調に推移しました。また、電動車の性能の安定性と省エネを目的とした熱マネジメントに関する営業活動を新たに展開しております。 2.コア事業の高度化と価値創造 ・モノづくり現場における温度管理規制の強化や校正サービス需要の高まりを捉え、極低温から超高温まで対応する温度センサ・計測機器の技術力向上を推進しながら、受注の拡大に取り組んでおります。 ・点検・校正とクラウドサービスを融合した独自のリカーリングビジネスモデルを企画・展開し、継続的な収益基盤の強化と顧客価値の向上に貢献します。 3.海外事業の基盤強化と拡大 ・グローバルサービス体制の強化を推進し、国内主要顧客が海外現地法人向けに進めるAI関連分野及び環境配慮型成長市場への投資案件に対応した設備・装置の受注を獲得しました。 ・海外現地法人との情報連携を強化し、特定市場のニーズを反映した製品開発を推進することでグローバル展開を加速させました。さらに、中国生産品のグループ内取引拡大を通じて収益基盤を強化しております。 4.経営基盤の強靭化 ・人的資本関連は、新評価制度の設計及び事業所別説明会の実施等2026年4月以降の運用開始に向けた準備を完了させるとともに、2027年度導入予定の新等級・新報酬制度の検討と影響分析を行い、人事制度再構築の取組みを進めました。また、組織改善サーベイに基づく職場単位のPDCA活動により、2023年の取組み開始以降、従業員エンゲージメントが継続的に改善しております。 ・事業別ROICの検討・導入等資本コスト経営の強化、増配や自社株買い等株主還元の充実、女性取締役の追加登用とグループ内部統制体制の継続整備、CDPスコアの改善、DX人財の育成とICT基盤の強化など、各領域で経営基盤の強靭化を加速させました。 当社グループを取り巻く経済環境については、エネルギー価格の高止まりや物価の高騰、不安定な為替相場などに加え、米国における関税政策の影響等、先行きの不透明感は増しておりますが、2026年度は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載しました(2026年度重点施策)を推進し、「成長の加速」を推進いたします。 <財政状態の分析> (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて3,344百万円増加し、41,109百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,310百万円増加し、29,579百万円となりました。主な増減要因は、現金及び預金の増加1,494百万円、売上債権の増加1,368百万円、棚卸資産の減少611百万円であります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて1,033百万円増加し、11,529百万円となりました。主な増減要因は、土地の増加682百万円、投資有価証券の増加439百万円、退職給付に係る資産の増加316百万円、繰延税金資産の減少269百万円であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,792百万円増加し、14,524百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて332百万円増加し、9,723百万円となりました。主な増減要因は、仕入債務の増加558百万円、前受金の減少224百万円であります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて1,460百万円増加し、4,801百万円となりました。主な増加要因は、長期借入金の増加1,548百万円であります。 (非支配株主持分) 連結子会社のアーズ㈱、明陽電機㈱、上海大華-千野儀表有限公司、千野測控設備(昆山)有限公司、韓国チノー株式会社及びCHINO Coporation (Thailand)Limitedの非支配株主持分であります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,551百万円増加し、26,585百万円となりました。主な増減要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の増加2,042百万円、その他の包括利益累計額(その他有価証券評価差額金)の増加297百万円、配当金の支払による減少680百万円、自己株式の取得による減少456百万円であります。 <キャッシュ・フローの分析> 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは2,904百万円の資金増加、投資活動によるキャッシュ・フローは1,526百万円の資金減少となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計額)は、1,378百万円となりました。 (フリー・キャッシュ・フロー) 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、材料の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金は自己資金を基本としつつ、必要に応じて短期資金は、金融機関からの短期借入により調達し、設備投資や長期運転資金につきましては、金融機関からの長期借入により調達することとしております。 尚、当連結会計年度末における有利子負債の残高は4,194百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は9,281百万円となっております。

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開示資料

出典

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