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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

大真空

DAISHINKU CORP.6962 · Prime · 電気機器

水晶デバイスの総合メーカー。人工水晶から発振子・応用製品まで一貫生産。

概要

大真空は、人工水晶などの部材から一般水晶振動子、音叉型水晶振動子、水晶応用製品までを手がける水晶デバイスの総合メーカーである。兵庫県加古川市に本社を置き、2026年3月期の連結売上高は約396億円、従業員数は2,995人。大阪証券取引所第一部に上場している。

人工水晶から完成品まで手掛ける一貫体制

大真空グループは、自社で育成した人工水晶を基に、一般水晶振動子、音叉型水晶振動子、水晶応用製品(フィルタや発振器)を製造販売する。素材から最終製品までを一貫して手掛けることで、品質管理とコスト競争力を高めている。主力製品である音叉型水晶振動子は時計用など低周波用途に強みを持ち、一般水晶振動子は電子回路の周波数基準として広く使われる。

13の連結子会社で構成されるグループ体制

当社グループは、大真空本体と13の連結子会社から成る。製造子会社としてインドネシアのPT.KDS INDONESIA、中国の天津大真空有限公司、台湾の加高電子股份有限公司、日本の株式会社九州大真空などが生産を担う。販売子会社は大真空(香港)有限公司、DAISHINKU (AMERICA) CORP.、DAISHINKU (SINGAPORE) PTE. LTD.など6社が世界各地に展開している。

地域別の売上構成と業績推移

2026年3月期のセグメント別売上高は、中国が129億円で最大、台湾が93億円、日本が74億円と続く。欧州43億円、北米27億円、アジア29億円。中国セグメントは営業損失を計上したが、日本セグメントは10億円の利益を上げた。直近5年間の連結売上高は330億円前後から396億円へ増加傾向にあり、同期間の純利益は12億円から4億円と変動している。

業界の中での役割は水晶デバイスメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
396億円
営業利益
11億円
営業利益率
2.8%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
中国129億円32.7%0億円0.0%
台湾93億円23.5%2億円2.2%
日本74億円18.7%11億円14.9%
欧州(注)343億円10.9%1億円2.3%
アジア(注)329億円7.3%-1億円-3.4%
北米(注)327億円6.8%1億円3.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子機器全般(水晶デバイス市場)主力

人工水晶などの部材から一般水晶振動子、音叉型水晶振動子、水晶応用製品まで、幅広い水晶デバイスを製造販売。国内外の子会社が生産・販売を担い、グローバルに供給。

主な製品・サービス3
一般水晶振動子
周波数基準として電子回路に広く使用される水晶振動子。クロック信号源などに不可欠。
音叉型水晶振動子
音叉形状の小型水晶振動子。時計や低周波用途に最適。
水晶応用製品
フィルタや発振器など、水晶振動子を応用した電子部品。

製品と技術

電子回路の基準信号源となる一般水晶振動子

一般水晶振動子は、電子回路に正確な周波数基準を提供する部品である。大真空は、クロック信号源など幅広い電子機器向けに製品を供給する。小型化・高周波化が進む中、フォトリソグラフィー技術を用いたウエハレベルパッケージ(WLP)により、従来のセラミックパッケージを不要とするArkhシリーズを開発。同シリーズは単位面積あたりの生産効率を従来比5〜7倍に高めている。

時計や低周波に特化した音叉型水晶振動子

音叉型水晶振動子は、音叉形状をした小型の水晶振動子で、時計用ICや低周波発振回路に使用される。大真空の音叉型は、小型化と低消費電力に優れ、ウェアラブル機器などにも採用されている。同社はこの分野で長年の製造実績を持ち、安定した品質で市場に供給している。

通信機器向けフィルタや発振器をカバーする水晶応用製品

水晶応用製品には、水晶フィルタや水晶発振器が含まれる。水晶フィルタでは、特定の周波数帯域のみを通過させる帯域フィルタを提供し、通信機器に不可欠な部品として、同社は業界シェアNo.1を主張している。水晶発振器は、水晶振動子と発振回路を一体化した製品で、Arkh.2GはIC内蔵型として差動出力に対応し、AIデータセンターや光トランシーバ向け需要を取り込む。

Arkhシリーズ:フォトリソグラフィーとWLP技術の革新

Arkhシリーズは、大真空の長期経営計画「OCEAN+2戦略」の中核をなす製品群である。Arkh.3Gは世界最薄の薄型水晶振動子で、IC内蔵を目指す。Arkh.2Gは水晶発振器として、従来品と互換性のあるサイズながら、外部部材や導電性接着剤を不要とし、コスト競争力を実現。ヘリウムを使用しないため地政学リスクにも強い。同シリーズは、同業他社への内蔵振動子販売を通じて業界標準化を推進している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

水晶デバイス専業で国内首位、収益安定

業界内では水晶デバイス専業メーカーとして国内シェア首位。売上高は約400億円で安定的だが、営業利益率は2%台と低く、収益性改善が課題。同業のキオクシアHD(半導体メモリー)やイビデン(電子部品)は規模が大きく、技術領域が異なるため直接競合は限定的。赤字からの脱却を図るパワーエックスとはビジネスモデルが異なる。

強み

  • 水晶振動子など水晶デバイスで国内トップシェアを確保し、高いブランド力を持つ。
  • 売上高は400億円前後で推移しており、大幅な変動が少なく安定した経営基盤を有する。
  • 水晶発振器の高精度・小型化技術に強みがあり、通信・家電向けに需要がある。
  • 車載向け水晶デバイス需要の増加に対応し、成長分野として期待される。

課題

  • 営業利益率が2%台と低く、コスト削減や高付加価値品へのシフトが必要。
  • 売上の多くが国内向けであり、海外展開が進んでおらず成長の伸びしろに限りがある。
  • MEMSなど新技術の台頭により、水晶デバイスの需要が縮小するリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字が大真空

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16785鈴木431億円11.5倍
26823リオン401億円14.0倍
36817スミダコーポレーション396億円18.1倍
46986双葉電子工業324億円12.9倍
56763帝国通信工業276億円20.3倍
66962大真空250億円58.9倍
76798SMK237億円372.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

真空管・ブラウン管加工の会社として創業した1963年

1963年5月、兵庫県神戸市に株式会社大和真空工業所として設立された。当初は真空管、ブラウン管、水晶振動子ベースの加工を手掛けた。1965年7月には水晶振動子部品の生産を開始し、翌1966年8月に加古川工場を新設。1971年10月には本社を加古川市に移転し、西脇工場(1973年)、神崎工場(1974年)、宮崎工場(1976年)と国内生産拠点を相次いで拡充した。

台湾子会社設立と海外販売網の整備(1976〜1981年)

1976年9月、台湾高雄に関連会社加高電子股份有限公司を設立し、海外生産を開始。1977年8月には米国カリフォルニア州に販売子会社DAIWA CRYSTAL CORPORATION(現DAISHINKU (AMERICA) CORP.)を、1981年9月には香港に販売子会社大真空(香港)有限公司を設立した。これにより、北米・アジアへの販売チャネルを構築し、グローバル展開の基盤を固めた。

大阪証券取引所上場と研究開発の強化(1983〜1988年)

1983年3月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。上場前後から研究開発に注力し、1980年6月に加古川工場内に中央研究所を新設、1984年1月には独立した中央研究所を新築移転した。1988年3月にはシンガポールに販売子会社DAIWA CRYSTAL (SINGAPORE) PTE. LTD.(現DAISHINKU (SINGAPORE) PTE. LTD.)を設立し、東南アジア市場への足掛かりを得た。

商号変更とインドネシア進出(1989年)

1989年5月、商号を株式会社大真空に変更した。同年7月、インドネシア・ジャカルタ郊外に製造子会社PT.KDS INDONESIAを設立し、コスト競争力の高い生産拠点を確保。1991年2月にはドイツに販売子会社DAISHINKU (DEUTSCHLAND) GmbHを設立し、欧州販売を強化。1991年9月には大阪証券取引所市場第一部に指定された。

中国進出と国内生産拠点の再編(1993〜2000年)

1993年5月、中国天津市に製造子会社天津大真空有限公司を設立。1995年9月には鳥取工場に移動体通信機器用水晶デバイスの生産拠点を新設し、通信分野向けを強化。1999年12月に加古川工場を閉鎖し、生産を他の拠点に集約。2000年3月には八重洲営業所を東京支店に統合し、営業体制を効率化した。

九州通信工業の子会社化と台湾子会社の生産拡大(1994〜1997年)

1994年4月、西原金属工業株式会社へ出資し子会社化。同年11月、九州通信工業株式会社(現株式会社九州大真空)を子会社化し、国内生産能力を増強。1997年10月、イギリス・ロンドンにDAISHINKU (U.K.) LTD.を設立し、欧州の販売・サポート体制を強化した。台湾の加高電子股份有限公司はその後、東莞やタイに製造子会社を設け、グループ内で最大の生産規模を持つに至った。

年表45件を開く

1960年代

  • 1963年5月創業兵庫県神戸市に真空管、ブラウン管並びに水晶振動子ベース加工のため、株式会社大和真空工業所を設立
  • 1965年7月水晶振動子部品の生産開始
  • 1966年8月兵庫県加古川市に加古川工場を新設

1970年代

  • 1970年11月東京都に東京営業所を開設
  • 1971年10月兵庫県加古川市に本社を移転
  • 1973年1月兵庫県西脇市に黒田庄工場(現西脇工場)を新設
  • 1974年6月兵庫県神崎郡に市川工場(現神崎工場)を新設
  • 1976年9月創業台湾 高雄に関連会社加高電子股份有限公司を設立
  • 1976年11月宮崎県児湯郡に宮崎工場を新設
  • 1976年12月兵庫県加古川市に本社社屋を新築移転
  • 1977年8月アメリカ カリフォルニア州に販売子会社DAIWA CRYSTAL CORPORATION(現 DAISHINKU (AMERICA)CORP.)を設立(現連結子会社)

1980年代

  • 1980年6月加古川工場内に中央研究所を新設
  • 1980年10月鳥取県鳥取市に鳥取工場(現鳥取事業所)を新設
  • 1981年5月M&A株式額面金額変更のため、株式会社大和真空工業所(旧株式会社文化堂百貨店)と合併(合併比率1:10)
  • 1981年9月香港 九龍に販売子会社DAIWA CRYSTAL(H.K.)LTD.(現大真空(香港)有限公司)を設立(現連結子会社)
  • 1982年6月兵庫県加古川市に本社第二社屋を新築
  • 1982年7月アメリカ カンサス州にDAIWA CRYSTAL CORPORATION(現DAISHINKU(AMERICA)CORP.)カンサス駐在員事務所を開設
  • 1983年3月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1984年1月兵庫県加古川市に中央研究所を新築移転
  • 1984年4月徳島県吉野川市に徳島工場(現徳島事業所)を新設
  • 1985年3月徳島県吉野川市に徳島第二工場(現徳島事業所)を新設
  • 1985年3月シンガポールに駐在員事務所を開設
  • 1985年4月ドイツ デュッセルドルフに駐在員事務所を開設
  • 1985年6月兵庫県加古川市に物流センターを新設
  • 1987年5月愛知県知立市に中京出張所を開設
  • 1988年3月シンガポール駐在員事務所を解消し、販売子会社DAIWA CRYSTAL(SINGAPORE)PTE.LTD.(現 DAISHINKU(SINGAPORE)PTE.LTD.)を設立(現連結子会社)
  • 1988年9月創業兵庫県加古川市に大真興産株式会社を設立
  • 1989年4月創業東京営業所を廃止し、神奈川県川崎市に東京支店を設立
  • 1989年5月商号変更商号を株式会社大真空に変更
  • 1989年7月インドネシア ジャカルタ郊外に製造子会社PT.KDS INDONESIAを設立(現連結子会社)

1990年代

  • 1991年2月ドイツ デュッセルドルフ駐在員事務所を解消し、販売子会社DAISHINKU(DEUTSCHLAND)GmbHを設立(現連結子会社)
  • 1991年9月大阪証券取引所市場第一部に指定
  • 1993年5月中国 天津に製造子会社天津大真空有限公司を設立(現連結子会社)
  • 1993年9月東京都中央区に八重洲営業所を開設
  • 1994年4月M&A西原金属工業株式会社へ出資により子会社化
  • 1994年4月台湾 台北に販売子会社台湾大真空股份有限公司を設立
  • 1994年7月中京出張所を愛知県名古屋市に移転し、名古屋営業所を開設
  • 1995年9月鳥取工場(現鳥取事業所)に移動体通信機器用水晶デバイスの生産拠点を新設
  • 1995年11月M&A九州通信工業株式会社(現株式会社九州大真空)へ出資により子会社化(現連結子会社)
  • 1996年6月東京支店を東京都中央区に移転
  • 1997年10月創業イギリス ロンドンにDAISHINKU(U.K.)LTD.を設立
  • 1998年5月埼玉県さいたま市に東京研究所を新設
  • 1999年8月DAISHINKU(AMERICA)CORP.カンサス駐在員事務所を閉鎖し、ジョージア州に事務所を開設
  • 1999年12月加古川工場を閉鎖

2000年代

  • 2000年3月M&A八重洲営業所を東京支店に統合

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    Arkh構想による水晶デバイス革新

    独自技術「Arkhシリーズ」を中核に、フォトリソグラフィーやウエハレベルパッケージを活用。従来比5~7倍の生産効率と圧倒的なコスト優位性を実現し、業界のパラダイムシフトを目指す。

  2. 02

    製品ラインアップの拡充

    水晶振動子にICを内蔵した発振器「Arkh.2G」を開発。従来品と互換性を持たせつつ、顧客の使いやすさと設備流用による投資抑制を両立する。

  3. 03

    業界標準化と協業推進

    競合他社へのArkhシリーズ振動子供給を通じて業界標準化を推進。自社内だけでなく業界全体への技術浸透を戦略的に図る。

  4. 04

    サプライチェーン強靭化と環境負荷低減

    Arkhシリーズは重油使用量削減やヘリウムフリーにより地政学的リスクに強く、安定供給を実現。新工場建設の抑制とCO2排出削減で環境性能も向上。

  5. 05

    未来の工場と持続可能な企業モデル

    DX推進や自動搬送ロボット導入によるフルオート生産を開発。労働人口減少下でも優秀な人材を惹きつける「未来の工場」を具現化し、従業員の幸せと成長を両立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,995人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は562万円で、9期前と比べて+8.1%平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は17.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,154
2018年3月4,044
2019年3月52045.823.64,040
2020年3月50246.023.53,895
2021年3月53345.522.63,876
2022年3月58544.721.33,745
2023年3月59644.520.73,350
2024年3月58944.320.03,278
2025年3月61743.919.23,24328
2026年3月56243.617.62,99537

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率72.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 1 / 海外 12、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 兵庫県加古川市8,777百万円
日本
台湾 — タイ :バンポン4,738百万円
台湾 — 台湾:高雄4,000百万円
徳島事業所 — 徳島県吉野川市3,423百万円
日本
鳥取事業所 — 鳥取県鳥取市2,022百万円
日本
中国 — 中国:天津1,921百万円
アジア — インドネシア :ブカシ1,552百万円
中央研究所 — 兵庫県加古川市1,061百万円
日本
台湾 — 中国:東莞968百万円
西脇工場 — 兵庫県西脇市445百万円
日本
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    大真空(香港)有限公司(注)1,3
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DAISHINKU (AMERICA)CORP.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DAISHINKU (SINGAPORE)PTE. LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DAISHINKU (DEUTSCHLAND) GmbH(注)1,3
    ドイツ デュッセルドルフ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. KDS INDONESIA (注)1
    インドネシア ブカシ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    天津大真空有限公司(注)1
    中国 天津 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱九州大真空
    宮崎県児湯郡川南町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    加高電子股份有限公司(注)1,3
    台湾 高雄 · 連結子会社
    議決権50.4%
  • 海外
    上海大真空国際貿易有限公司(注)1,3
    中国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HARMONY ELECTRONICS (THAILAND)CO., LTD.(注)1,2
    タイ バンポン · 連結子会社
    議決権99.3%
  • 海外
    加高電子(深圳)有限公司(注)1,2
    中国 深圳 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    加高電子(東莞)有限公司(注)1,2
    中国 東莞 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • DAISHINKU (THAILAND)CO., LTD.タイ バンコク100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は396億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.6%、利益が+22.2%。

売上高
+2.6%
396億円
営業利益
+22.2%
11億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
2.8%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高410億円396億円
営業利益14億円11億円
純利益1億円4億円
1株あたり配当¥28¥28

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は106億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q884
2024年1Q9355.44
2024年2Q10044.010
2024年3Q10465.8−2
2024年4Q967
2025年2Q19494.6−2
2025年4Q19200.05
2026年2Q19621.0−3
2026年4Q20094.57
2027年1Q10600.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は329億円から396億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3291411
2014年3月338138
2015年3月311−12−63
2016年3月32271
2017年3月310167
2018年3月3032−3
2019年3月2854−5
2020年3月29933
2021年3月3322512
2022年3月4136538
2023年3月3845132
2024年3月3933219
2025年3月386942.33
2026年3月3961172.84

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高396億円のうち、営業利益として残るのは11億円2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.8%304億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%81億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.8%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.9pt
1.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.9pt
1.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−18億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは−49億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は160億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月48−28−2420149
2014年3月55−24−4531139
2015年3月19−3721−18151
2016年3月48−243424204
2017年3月26−51−3−25173
2018年3月8−295−21156
2019年3月10−16−11−6139
2020年3月7−2636−19153
2021年3月27−549−27139
2022年3月88−52436185
2023年3月59−6513−6184
2024年3月82−401142244
2025年3月23−63−17−40185
2026年3月−18−3112−49160

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は988億円。このうち返さなくてよい自己資本が480億円で、自己資本比率は39.5%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月59134424751.6
2014年3月57636621056.1
2015年3月56932524448.0
2016年3月60430430042.6
2017年3月60831229643.6
2018年3月59330928443.8
2019年3月58430627843.6
2020年3月63030232839.8
2021年3月68633834840.6
2022年3月81340241140.7
2023年3月83643240442.9
2024年3月91147044142.5
2025年3月89945244741.2
2026年3月98848050939.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
163億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
57億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
56億円
在庫として抱えている分
負債合計
509億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
52
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中43位あたり、逆に低いのはROE224社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥777で、1年前と比べて+40.1%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥777+1.3%1ヶ月+3.6%1年+40.1%時価総額250億円
過去52週の値幅
安値¥531高値¥1,223

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)58.9倍
PER (会社予想)247.5倍
PBR0.63倍
配当利回り3.60%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で6.61%上昇し823円、1ヶ月では1.67%下落、年初来では48.88%上昇しています。株価は25日線780.72円を上回りましたが、75日線860.11円を下回っており、中期的には調整局面にあります。ただし、200日線691.24円は上回っています。8月5日に808円まで上昇するなど戻りを見せた後、8月10日に再び上昇しました。RSIは61.26と中立圏で、25日線を回復したことで短期的な反発が期待されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは59.9倍と同業界平均の29.5倍を大きく上回り、収益力に対して株価が過大評価されている。PBRは0.66倍と平均2.19倍を下回り割安感があるが、ROEが1.1%と極めて低く、資本効率が悪い。配当利回りは3.47%と平均2.25%を上回るが、配当性向が276%と過剰で、持続可能性に懸念。業績は横ばいで成長性が見込めず、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)58.9倍30.8倍
PER (予想)247.5倍
PBR0.63倍2.58倍
ROE1.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は安定しているが、利益は低調。強気派は、自動車の電子化や通信機器の需要拡大により高精度な水晶デバイスが不可欠であり、同社の技術優位性が生かせるとみる。また、株価は低PBRであり割安感。弱気派は、競争激化により単価が下落し、利益率が圧迫されている点を指摘。さらに、市場の伸びが鈍く、既存製品の需要は頭打ちとみる。

プラスに働く材料7
  • 自動車電子化の追い風

    自動車の電動化・自動運転で高精度な水晶デバイスの需要が増加見込み。

  • 高い技術力

    高精度・小型化で世界シェアはトップクラス、競争優位性を維持。

  • 割安感

    PBRは1倍未満で資産価値に対して株価が低い。

  • 増収基調で26/3期営業利益11億円へ改善決算発表後影響

    売上高は前期比10億円増の396億円、営業利益は同2億円増の11億円と2期連続で改善する見込み。

  • PBR0.66倍の解散価値割れ、資本効率改善余地次回株主総会影響

    PBR0.66倍、ROE1.1%と低い。資本効率改善策や株主還元強化が期待される。

  • 配当利回り3.47%が下支え継続影響

    3.47%の予想配当利回りが株価を支え、PBR0.66倍との見合いで買い安心感。

  • 外国株主比率6.52%と低く物色余地継続影響

    外国人保有6.52%と低位。業績回復で海外資金流入の余地がある。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低迷

    営業利益率は2%台と低く、競争激化で単価下落が続く。

  • 需要の頭打ち

    スマートフォンや時計向けは成熟市場で、新規需要の限界。

  • 競争環境の厳しさ

    競合他社も多く、価格競争が避けられない。

  • PER59.9倍と利益水準に対し割高継続影響

    時価総額260億円に対し純利益4億円、PER59.85倍と割高感が重し。

  • 25/3期に純利益19億円から3億円へ急減、再発リスク決算発表後影響

    24/3期純利益19億円、25/3期3億円、26/3期4億円。過去の減益要因が再現する可能性。

  • 営業利益率2.78%と低収益構造通年影響

    26/3期も売上高396億円に対し営業利益11億円、利益率2.78%と低水準が続く。

  • 1年で41%上昇の反動リスク継続影響

    株価は1年で41.06%上昇。業績改善ペースが追い付かず調整リスクがある。

次の決算で確かめる点
売上高
市場の需要動向を確認する基本指標。
営業利益率
価格競争の影響や収益性改善の兆しを見極めるため。
車載向け売上比率
成長が見込める車載市場でのシェア拡大が業績に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり28で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.60%。

年間配当
¥28
1株あたり
配当利回り
3.60%
いまの株価に対して
配当性向
276.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月820.6
2018年3月5−33.31360.5
2019年3月4−25.0
2020年3月533.325.6
2021年3月975.032.2
2022年3月18108.618.3
2023年3月2853.429.5
2024年3月280.0103.5
2025年3月280.0430.8
2026年3月280.0276.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥28

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,691人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.2%を占め、残る58.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他36.738.349.542.043.350.3
金融機関37.936.727.133.630.524.9
事業法人12.012.414.714.716.816.2
外国法人10.69.85.17.46.86.3
証券会社2.82.83.62.22.52.0
自己株式10.810.810.810.81.11.0
外国人個人0.00.00.10.10.10.2
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口)8.09
02一般財団法人長谷川福祉会7.47
03株式会社三菱UFJ銀行3.09
04株式会社常陽銀行3.05
05長谷川宗平3.03
06大真空社員持株会2.47
07株式会社長谷川1.99
08第一生命保険株式会社1.77
09日本生命保険相互会社1.58
10住友生命保険相互会社1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−90%、1株純資産は14期で−67%。直近期のROEは1.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1313,6743.710.830.1
2014年3月983,8972.621.260.8
2015年3月−7773,379
2016年3月173,1860.571.16.9
2017年3月863,2822.616.520.6
2018年3月−98041360.5
2019年3月−15789
2020年3月97771.143.425.6
2021年3月388644.616.332.2
2022年3月1191,02612.610.118.3
2023年3月991,1129.37.329.5
2024年3月581,1995.013.8103.5
2025年3月91,1660.863.6430.8
2026年3月131,2271.144.0276.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額158百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
飯塚実代表取締役会長 Σ-TI推進室 室長6474,000
長谷川晋平代表取締役社長4723,000
川﨑正志取締役 専務執行役員 素材本部 本部長7036,000
長谷川幸平取締役 常務執行役員 管理統括兼 管理本部 本部長4533,000
小寺利明取締役6324,000
飯島敬子取締役613,000
広嶋敏郎取締役(常勤監査等委員)658,000
牛島慶太取締役(監査等委員)73
花﨑敏明取締役(監査等委員)7411,000
戸梶奈都子取締役62
平澤裕紀子取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41121212531
社外取締役422226
取締役(社内)1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容445字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社と連結子会社13社(以下当社グループという)により構成され、当社グループは、水晶応用電子部品を製造販売する単独事業会社です。当社グループは人工水晶等の部材から一般水晶振動子、音叉型水晶振動子及び水晶応用製品等、電子部品を製造販売する水晶デバイスの総合メーカーであります。 当社グループの事業に係る主な位置付けは次のとおりであります。 [水晶製品事業]    当社が製造販売する他、連結製造子会社であるPT.KDS INDONESIA、天津大真空有限公司、株式会社九州大真空、加高電子股份有限公司に製造を委託しております。また、加高電子股份有限公司は同社が製造販売する他、同社の製造子会社である加高電子(東莞)有限公司、HARMONY ELECTRONICS (THAILAND) CO.,LTD.に製造を委託しております。  海外での販売は主に大真空(香港)有限公司等6社の販売子会社が行っております。 事業の主な系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,918字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営ビジョン 当社グループは社是である「信頼」を基に、グローバル企業として世界中の人々に信頼される企業グループであり続けたいと考えています。この「信頼」を合言葉とし、「人と人のつながり」を大切にする精神をもとに、社員全員の瞳が輝く企業を目指してまいります。 (2) 経営戦略等 2019年11月の創業60周年を機に、当社初となる「10年長期経営計画」を策定しました。長期経営計画は、7つの基本戦略「OCEAN+2戦略」を掲げ、高い技術力と強い企業力によりお客様に必要とされ続けるリーディング企業を目指しています。 <10年長期経営計画> 「OCEAN+2戦略」の7つの基本戦略 One   キープロダクトのArkhシリーズを軸にIC内蔵などの一社供給 Cost   直材費の低減が可能なArkhシリーズによる低コスト域への挑戦 Element   コアテクノロジーである人工水晶の大型化/水晶ウエハの大判化と切断/研磨技術で唯一無二の競争優位性 Alliance   価値創造を加速させるオープンイノベーション/コラボレーションでの共創 Niche   ニッチ市場における安定的な残存者利益の創出 +1   これまで培った育成技術をベースにさまざまな結晶へのチャレンジ +2   新しい要素技術とともに新たな価値を創造するデバイスの開発 「OCEAN+2戦略」の7つの基本戦略、7年目の状況 One   Arkh.3Gウェアラブル向け大手メーカー採用が追い風 Cost   Arkh.2Gによる発振器(差動発振器)のコスト競争力が武器に Element   水晶原石の大型化ウエハ取れ枚数UPにより、コストダウン加速 Alliance   同業他社への内蔵Arkh振動子販売戦略を推進中 Niche   水晶フィルタシェアNo.1の強みをフル活用 +1   新たな結晶育成へのチャレンジ継続中 +2   熱管理のパラダイムシフトを可能とするセンサー開発完了・事業化検討中 長期経営計画は3つのフェーズに分け、それぞれマイルストーンを設定しています。2024年4月より「第二中期経営計画 基盤確立」を推進しており、2027年3月期は、「OCEAN+2戦略」7年目を迎えます。市場環境としては、あらゆる機器への通信機能の融合や生成AIの普及拡大が、水晶デバイスの需要を牽引すると予想しております。水晶デバイスに対しては、高周波化が進むことが予想されます。この市場拡大による供給に対応するため、当社の研磨技術、組立技術の粋を集めたArkhシリーズの本格量産を進めております。 <中期経営計画> 第一中期 2022-2024年3月期 基盤整備フェーズ 第二中期 2025-2027年3月期 基盤確立フェーズ 第三中期 2028-2030年3月期 成長発展フェーズ (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経済環境におきまして、先行き不透明な状況が続いていますが、デジタル化の進展に伴う半導体需要の拡大により、水晶デバイス市場はさらなる成長が見込まれます。特に、AIの発展による高速演算処理を必要とするAIデータセンターの増加、光トランシーバやエッジAIの普及は、通信データ量の増大と安定化への要求を高め、高周波デバイスである差動出力発振器の需要を一層押し上げます。また、スマートグラスなどのウェアラブル機器市場の拡大は、これまで以上に薄型・軽量な水晶デバイスへのニーズを生み出しています。しかし、こうした高まる市場ニーズに対し、水晶デバイス業界は製品の小型化/高性能化要求に伴う製造コストの増加、従来の「1by1製造」に起因する生産効率の限界、および環境負荷への対応といった構造的な課題に直面しています。これらの課題に対処し、次世代の成長戦略を確固たるものとするため、当社は高度な水晶育成/加工技術から生まれたオリジナル製品「Arkhシリーズ」による革新的な「Arkh構想」を最重要経営戦略として位置づけ、全社一丸となって推進しています。このArkh構想は、技術革新、市場戦略の転換、生産体制の変革を通じて、水晶デバイス業界にパラダイムシフトをもたらすものです。 Arkhシリーズは半導体製造プロセスにも用いられるフォトリソグラフィー技術やWLP(ウエハレベルパッケージ)技術を採用しており、セラミックパッケージなどの外部からの部材調達や導電性接着剤を不要とします。特に、Arkh.3Gは「小さく、軽いものは安い」という理想を体現した世界最薄の製品であり、将来的にはIC内蔵を目指しています。さらに、ウエハレベルでの一括加工のため、従来方式に対し、単位面積あたりで従来の5~7倍のアウトプットを実現し圧倒的なコスト優位性と生産性を確立しました。新工場建設に伴う大規模な投資やCO2排出を抑制することで、環境負荷の低減と収益性向上に貢献します。 Arkhシリーズの展開には製品ラインアップの拡充も重要な要素となります。Arkhシリーズ水晶振動子をICとともにセラミックパッケージに内蔵した水晶発振器「Arkh.2G」を開発しました。これは従来品と同等の外観/サイズであり、お客様にとって抵抗なく使い易い製品であるとともに、従来品の生産設備を流用することが可能な設計であるため、投資抑制にもつながり、優れたコストパフォーマンスを発揮します。 また、競合他社を戦略的パートナーと位置づけ、Arkhシリーズ水晶振動子を水晶発振器の「内蔵水晶振動子」として供給することで、業界標準化を推進してまいります。 サプライチェーンの強靭化も重要な課題です。Arkhシリーズは従来品に比べて、重油使用量が少なく、ヘリウムを使用しないなど地政学的リスクに強い製品であり、安定供給に大きく寄与します。今後も、製品サイズの小型化、コアテクノロジーである水晶ウエハの大判化の推進や連続的な技術革新を通じて、追随を許さない圧倒的な競争優位性を確立してまいります。そして、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進や自動搬送ロボットを導入したフルオート生産の開発を進め、労働人口減少時代において、優秀な若手から熟練工までを惹きつける「未来の工場」を具現化し、「社員の幸せ」と事業成長を両立させるという、持続可能な企業モデルを追求してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益力の強化、経営資源の有効利用、財務戦略による有利子負債の削減を進めるとともに、経 営環境の変化に柔軟に対応できる経営基盤の確立と業績の向上に努めてまいります。また引き続きキャッシュ・フ ローを重視した経営を推進し、更なる財務体質の改善、バランスシートの健全化を目指してまいります。
事業等のリスク6,180字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の変動要因について 当社グループは、水晶業界に属し音叉型水晶振動子、一般水晶振動子、水晶応用製品等、電子部品の重要パーツを生産しておりますが、顧客であるスマートフォン、パソコンや薄型TV等のデジタル家電、カーエレクトロニクス業界における競争の激化や市場環境の変動により価格や需要動向が業績の変動要因となり、その影響を受けることがあります。水晶業界の構造的な問題に対しては、10年長期経営計画を完遂させることが対策となります。また、品質管理には万全を期しておりますが、製造物責任による損害賠償が発生した場合は、業績に影響を及ぼす可能性があります。その対応については、当社グループが掲げる品質目標であるゼロディフェクトの実現に努めております。なお、当社グループは将来を見据え抜本的な経営改革を行い、コスト構造の変革を推進し、連結各社の強化など、グループ全体での業績向上活動を遂行していく過程におきまして、単年度の業績が少なからず変動する可能性がありますが、長期経営計画などにより将来の業績向上を示すことで理解いただけると考えます。 (2) 貸倒リスクについて 当社グループでは、貸倒による損益の状況を最小限にとどめるために、与信管理を徹底する一方、金銭債権に対し貸倒引当金を充分に見積もっておりますが、市場環境の悪化等によりさらに貸倒が発生した際に損失による利益の影響が出てくる場合があります。取り組みとしてグループ全体で与信管理を徹底、また新規及び回収遅延顧客については信用調査を必ず行うなど顧客管理の強化に努めています。 (3) 為替変動の要因について 当社グループは、アジア、アメリカ、ヨーロッパといった海外での事業が多く、連結売上高に占める海外売上高の割合は2026年3月期において87.1%となっております。また、海外販売や海外子会社からの仕入れに対して大半が米ドル取引となっており、事業上の取引やその決済時の収支において為替変動による影響を直接的に受けることはありませんが、決算上の外貨建資産・負債・収益・費用及び海外子会社における現地通貨を円貨に換算する割合が大きいために、為替相場の変動が連結決算において換算額に影響を与える可能性があります。対応として債権債務の差額減少、為替予約等によりリスクヘッジに努めております。 (4) 金利変動について 当社グループの借入金残高は、2026年3月31日現在で36,689百万円(総資産の37.1%)であり、今後の市場金利の動向によっては、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。当社グループは、こうした金利変動リスクに対応するため、財務状況及び資金需要を踏まえた資金管理を行っております。 (5) 株価の変動リスクについて 当社グループは2026年3月31日時点で、取引先や金融機関等の株式を中心に約1,340百万円の市場性のある株式を保有しており、これらの株価変動リスクを負っております。当社グループは、対象株式を取得することで得られる効果を定量的、定性的に測定し、当社の資金使途として適切かどうか検討した上で、毎年、取締役会において合理性を確認し、保有継続の可否及び株式数の見直しを実施しております。検証の結果、初期の保有目的を達成したものや保有効果が薄れたと判断されたものについては、売却等を検討いたします。 (6) 特定の原材料及び部品の外部業者への依存について 当社グループは、多数の外部の取引先より原材料及び部品を購入しておりますが、製品の製造において使用するいくつかの部品・原材料につきましては、一部の取引先に依存しております。効率的に、かつ低コストで供給を受け続けられるかどうかは、当社グループがコントロールできないものも含めて、多くの要因に影響を受けます。それらの要因の中には、取引先が継続的に原材料及び部品を確保できるかどうか、また、供給を受けるにあたって当社グループがその他の需要者に対してどれだけ競争力があるか等が含まれます。主要な取引先を失うことにより、当社グループの生産に影響し、コストを増加させる可能性があります。 外部の取引先に対して事業継続計画(BCP)をより実績的・効果的にするためにアンケートの実施や事業説明会を開催し、継続して改善を進めると共にリスクを考慮した安定在庫の確保・複数社の認定・共通部品化を進め、リスク低減に努めております。 (7) 新製品の開発について 当社グループは水晶振動子の小型化や高機能化の需要に対応するべく、積極的な研究開発を行っておりますが、その全てが今後順調に研究・開発が進み販売が出来るとは限らず、途中で開発を断念したり、新製品や新技術の商品化が遅れること等により市場の需要に対応できなくなる可能性があります。 また、当社が開発しました新製品・新技術が、独自の知的財産としまして保護される保証はありません。 なお、当社グループにおきまして、研究開発上様々な知的所有権を使用しており、それらは当社所有のものであるか、あるいは適法に使用承諾を受けたものであると認識しておりますが、当社の認識の範囲外で第三者の知的所有権を侵害する可能性があります。 当社が、第三者より知的所有権に関する侵害訴訟等を提訴され、係争が生じた場合には当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 上記リスクを含め、当社グループにおいて業界及び市場の変化を十分に予測できず、魅力ある新製品を開発できない場合には、将来の成長と収益性を低下させ、業績及び財務状況等に影響をおよぼす可能性があります。それらの対応として、開発テーマに関しては市場動向を見ながら四半期ごとに見直し、優先度を決めて市場需要に合致した開発を行っております。また、市場要求に照らし合わせ中期経営計画を立案し開発テーマに基づき開発を行っております。知的所有権に関しては、開発初期段階で関連技術分野の知的財産権を調査し、第三者の知的財産権を侵害しないようにしております。また、その後も定期的に発行される第三者の特許公報の内容を、分野ごとに決められた担当者がチェックする仕組みを運用しており、必要に応じて設計変更やライセンス契約の検討を行っております。 (8) 環境問題について 当社グループでは環境保全活動を重要な経営方針の一つとして掲げ、社会的責任という観点に立って活動し、これまで当社グループは重大な環境問題を発生させたことはありません。しかし、あらたな環境規制によっては対策費用等が発生する可能性があります。環境規制の変化点の情報収集に努め、早期かつ適切に対応いたします。 (9) 不測の事故、自然災害(BCP)、感染症等について 当社グループは、地震や風水害等の自然災害や火災等の事故災害などの発生を想定し、安全対策や事業継続・早期復旧のための対策を講じておりますが、発生するリスクを全て回避するのは困難であり、当社グループの生産体制や事業活動に多大な影響を及ぼす可能性があります。またテロや戦争による社会的混乱の発生、その国における政情の悪化等により当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。対応マニュアルの整備に努めるとともに、自然災害等に対応できる体制を強化してまいります。 感染症の拡大によるパンデミック等が発生した場合、その影響を最小限に抑えるため、当社グループの事業拠点では安全衛生対策を徹底して行っております。しかしながら、感染拡大やそれを受けた各国における経済活動抑制の方針が当社製品に対する需要の大幅な減少や当社事業拠点を含むサプライチェーンに損害を生じさせた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 情報管理(情報セキュリティ)について 当社グループでは信頼される企業であり続けるために、情報資産の保護を目的とした各種社内規程を定め、情報の適切な取り扱いに向けたルールやシステムの整備と改善に取り組んでいます。しかし、サイバー攻撃の手口は常に巧妙化しており、情報セキュリティは常に脅威にさらされています。巧妙化するサイバー攻撃に対し、最新のセキュリティ動向によるセキュリティマップを作成し、ツールによる対策強化と教育による社員のセキュリティに対する意識向上を継続的に取り組んでまいります。 加えて、今年度ISMS認証取得を目指し国際的な基準に準拠した情報セキュリティマネジメントシステムの構築・運用を推進しております。これにより、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を継続的に回す体制を確立し、情報漏洩や不正アクセス等のリスク低減をより一層強固なものとしてまいります。 (11) 競合の激化について 当社グループが属する水晶業界は日系企業との競争に加え、中国/台湾など海外メーカーが台頭しコモディティ化が加速するなど、競争激化による価格変動が収益に影響を及ぼす可能性があります。これらの対応として「新たなマーケットの創造」と「特定マーケットへの特化」を推進し、高付加価値な差別化商品の投入や、低価格マーケットでも利益を確保できる新しい技術を使った製品を投入してまいります。また、今後の水晶デバイスの核となるフォトリソ技術は必要不可欠であり、加えてウエハの大判化をはじめとする人工水晶育成から加工までの前工程技術を一層進化させることで、参入障壁を高めるとともに、ウエハの外部への販売も計画しております。 (12) 設備投資のリスクについて 当社グループでは、事業の維持・成長等のために、継続的な設備投資を必要としていますが、需要予測に大きな変動が生じた場合や設備納期リードタイムの長期化など外部環境の変化等により、計画どおりの収益が得られない可能性があります。上記変化などあらゆる条件を考慮する高いマーケティング能力を備え、早期の経営判断等によりリスク軽減に努めてまいります。 (13) 人材(人財)確保について 当社グループは、持続的な成長と企業価値向上を実現するためには、適切な人財の確保と育成が不可欠であると認識しております。しかしながら、少子高齢化社会の進展など、外部環境の変化に伴い、必要とする人財の確保が困難となる可能性があります。このような状況は、当社グループの事業活動及び業績、並びに財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、このリスクに対応するため、DX推進による省人化を継続的に進めていくことと、主力事業であるArkhシリーズの開発に必要となる優秀なエンジニアを中心に、若手および経験豊富なキャリア人財の積極的な採用を推進しております。また、人財の定着・育成においては、競争力のある賃金・評価制度や充実した教育研修制度の見直しを進めるとともに、エンゲージメントサーベイの活用を通じて、社員のエンゲージメント向上と、企業と社員のより一層の連携強化に努めております。 (14) コンプライアンスに関するリスクについて 当社グループでは、関係する法令や社内規程の遵守はもとより、社会からの期待や要請に適応するコンプライアンスの徹底に努めております。社員一人ひとりが誠実かつ公正な事業活動を行い、社会から信頼され続け企業の継続的な発展と持続可能な社会の実現に貢献できる企業を目指しております。 しかしながら、予期せぬ法令・諸規則の改正もしくは新設により、その遵守のための対策費用の発生や法規制違反による課徴金等の行政処分など、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、コンプライアンス体制の基礎として、企業理念及び行動基準並びにCSR行動規範を定め、当社グループ内においてコンプライアンスの重要性について周知徹底を図るとともに広く展開しております。また、コンプライアンス教育やCSR行動規範セルフチェックを定期的に実施することで、社員のコンプライアンス意識の向上に努めております。さらに企業経営に深く関わる法規制については、適宜モニタリングを行い、法令遵守のための法規制管理を実施しております。 (15) ITシステムのBCP対策について ハードウェアや人的ミスによる障害、サイバー攻撃などによるウイルス感染に加え、災害などによりITシステムに障害が発生した場合、システムダウンにより事業継続が困難になる可能性や、お客様に損害を与えることにより、賠償責任を負うリスクも発生いたします。当社グループではサーバーの定期的なバックアップ実施だけでなく、バックアップデータの遠隔地保管を実施しており、また、一部のサーバーに関しては堅牢なデータセンターでの運用も開始しており、情報資産の保護やBCPへの取り組みの一環として取り組んでおります。 (16) 労働安全衛生についてのリスク 当社グループにおいては、高所作業、高温作業、重量物の運搬作業など災害の発生リスクが比較的高い作業を行う職場があります。当社グループでは、社員が災害を被ることなく安心して働ける職場環境の整備を進めておりますが、万が一生産設備等に関わる重大事故や労働災害が発生した場合には、事業活動が制約を受け、当社グループの業績などに影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、代表取締役社長を最高責任者とした全社労働安全衛生会議を設置し、その傘下に全社労働安全衛生連絡会、事業会社・事業場の安全衛生委員会を設置し、労働安全衛生管理に係る重要な方針や政策を審議・決定し、活動やモニタリングを実施しています。 また、各種法令や当社の労働安全衛生方針に基づき、安全衛生管理規程を制定し、従業員の安全と衛生の確保、快適な職場環境の実現と労働災害、通勤災害、重大事故撲滅に向けて、安全衛生活動を展開しています。 (17) 資金調達環境の変化におけるリスクについて 当社グループは、事業資金を銀行借入などで調達していますが、国際的な政情不安などの外的要因により金融市場が不安定になり、悪化した場合、資金調達が困難になったり、資金調達コストが増加する可能性があります。これにより、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、当社グループでは、自己資本比率の改善、資本効率の向上を図るなど財務健全性を向上させる取り組みを行うとともに、保有資産の見直しなどを含むキャッシュ・フロー創出力向上等に努めています。また、金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しており、現金及び現金同等物の残高とあわせて十分な流動性を確保することで経営への影響の軽減を図っています。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、国内においては、設備投資の堅調さや賃上げを背景とした個人消費の底堅さに支えられ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、米国経済は個人消費が依然として勢いを欠き、設備投資の拡大ペースも鈍化が続くなど、回復は停滞傾向にありました。中国経済は、内需の停滞とデフレ圧力の継続により減速いたしました。さらに、中東情勢の緊迫化に伴う原油、ガス、ヘリウム等の天然資源供給不安や、AIデータセンターの需要増加に伴うメモリ半導体価格の急騰が世界経済の下振れ圧力として作用し、全体として先行き不透明な状況が続きました。 このような状況下、当社グループは、高まる需要に対応するため、水晶発振器や高周波製品の生産体制強化、および自社オリジナル製品である「Arkh(アーク)シリーズ」の拡販に注力いたしました。当社の国内事業所である鳥取、徳島事業所においてはArkhシリーズの本格量産に向けた設備導入を進め、本社工場においては、次世代フルオート生産のパイロットライン導入に向けた取り組みを継続しました。また、国際見本市への出展を通じて、需要が急増するAIデータセンターや光トランシーバ向けなどに、Arkhシリーズを中心とした競争優位性のある製品を展示し、多方面から高い注目を集めました。 当連結会計年度の当社グループを取り巻く環境としては、通信分野や民生分野ではメモリ半導体価格急騰の影響により需要が減少したものの、車載分野は堅調な推移を見せ、また産業分野においても設備投資の低迷から緩やかな回復基調へと転じました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ8,919百万円増加し、98,809百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,188百万円増加し、50,859百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,730百万円増加し、47,950百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高は39,551百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は1,133百万円(前年同期比23.9%増)、経常利益は734百万円(前年同期比78.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は420百万円(前年同期比47.1%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 日本は、売上高は7,427百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント利益は1,053百万円(前年同期はセグメント損失842百万円)となりました。 北米は、売上高は2,701百万円(前年同期比10.2%増)、セグメント利益は67百万円(前年同期比75.2%増)となりました。 欧州は、売上高は4,348百万円(前年同期比11.5%増)、セグメント利益は51百万円(前年同期比61.2%増)となりました。 中国は、売上高は12,928百万円(前年同期比2.2%増)、セグメント損失は49百万円(前年同期はセグメント利益9百万円)となりました。 台湾は、売上高は9,277百万円(前年同期比5.2%減)、セグメント利益は160百万円(前年同期比89.7%減)となりました。 アジアは、売上高は2,868百万円(前年同期比0.3%増)、セグメント損失は148百万円(前年同期はセグメント利益85百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、棚卸資産の増加などがあったことにより、前連結会計年度末に比べ2,523百万円減少し、当連結会計年度末には15,979百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動の結果使用した資金は1,779百万円(前年同期は2,296百万円の獲得)となりました。これは主に棚卸資産の増加5,566百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は3,149百万円(前年同期比3,157百万円減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出3,043百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動の結果得られた資金は1,249百万円(前年同期は1,708百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の実行による収入6,445百万円などによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年 4月 1日 至 2026年 3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   16,944,904   2.3 中国(千円)   4,824,089   △5.9 台湾(千円)   13,068,360   15.7 アジア(千円)   7,813,917   △5.5 合計(千円)   42,651,271   3.4 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 日本   7,470,234   13.1   988,974   7.0 北米   2,759,387   13.7   482,730   12.1 欧州   4,667,235   23.0   745,283   86.1 中国   13,757,991   6.7   3,556,980   29.5 台湾   7,364,629   △27.4   2,726,531   △42.5 アジア   2,779,878   0.5   725,497   △7.7 合計   38,799,357   0.4   9,225,998   △8.0 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年 4月 1日 至 2026年 3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   7,427,904   6.6 北米(千円)   2,701,319   10.2 欧州(千円)   4,348,613   11.5 中国(千円)   12,928,515   2.2 台湾(千円)   9,277,359   △5.2 アジア(千円)   2,868,005   0.3 合計(千円)   39,551,717   2.4 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、下記のとおりです。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産は98,809百万円であり、前連結会計年度末と比較して8,919百万円増加しております。これは原材料及び貯蔵品の増加などによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は50,859百万円であり、前連結会計年度末と比較して6,188百万円増加しております。これは主に短期借入金の増加などによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は47,950百万円であり、前連結会計年度末と比較して2,730百万円増加しております。これは主に為替換算調整勘定の増加などによるものであります。 これらにより自己資本比率は1.7ポイント減少して、39.5%となりました。 b.経営成績 (売上高) 通信分野や民生分野ではメモリ半導体価格急騰の影響により需要が減少したものの、車載分野は堅調な推移を見せ、また産業分野においても設備投資の低迷から緩やかな回復基調へと転じました。その結果、売上高は前連結会計年度に比べ2.4%増加の39,551百万円となりました。そのうち、国内売上高は5,088百万円、海外売上高は34,462百万円となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、売上高が増加したことなどの影響により、前連結会計年度に比べ3.7%増加の30,367百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、研究開発費の減少などにより前連結会計年度に比べ4.3%減少の8,050百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、為替差益235百万円を営業外収益に計上し、支払補償費753百万円を営業外費用に計上したことなどにより420百万円(前年比47.1%増)となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、水晶製品事業における価格競争は引き続き厳しいものとなっており、当社グループが属する製品市場における市場価格についても顧客製品の価格動向によっては競争の激化に直面すると思われます。また、為替につきましても、為替相場の変動によっては業績に影響を及ぼす可能性があります。 c.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (日本) 日本国内におきましては、全ての分野で販売が増加し、売上高は7,427百万円と前期に比べ456百万円(6.6%増)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は1,053百万円と前期に比べ1,896百万円(前期はセグメント損失842百万円)の増益となりました。 (北米) 北米におきましては、車載向けなどの販売が増加し、売上高は2,701百万円と前期に比べ251百万円(10.2%増)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は67百万円と前期に比べ29百万円(75.2%増)の増益となりました。 (欧州) 欧州におきましては、車載向けなどの販売が増加し、売上高は4,348百万円と前期に比べ448百万円(11.5%増)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は51百万円と前期に比べ19百万円(61.2%増)の増益となりました。 (中国) 中国におきましては、全ての分野で販売が増加し、売上高は12,928百万円と前期に比べ276百万円(2.2%増)の増収となりましたが、生産稼働低下の影響などにより、セグメント損失(営業損失)は49百万円と前期に比べ58百万円(前期はセグメント利益9百万円)の減益となりました。 (台湾) 台湾におきましては、民生、通信向けなどの販売減少および台湾ドルの高騰による為替影響により、売上高は9,277百万円と前期に比べ509百万円(5.2%減)の減収となりました。減収に加え、労務費の増加などによりセグメント利益(営業利益)は160百万円と前期に比べ1,399百万円(89.7%減)の減益となりました。 (アジア) その他アジアにおきましては車載向けなどの販売が増加し、売上高は2,868百万円と前期に比べ7百万円(0.3%増)の増収となりましたが、製品ミックスが悪化したことなどによりセグメント損失(営業損失)は148百万円と前期に比べ234百万円(前期はセグメント利益85百万円)の減益となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資本の流動性については、下記のとおりです。 a.財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、財務の健全性・資本効率・株主還元の観点からバランスのとれた最適な資本構成のもと、継続的に企業価値を向上させることを基本としております。財務の健全性については「負債資本倍率(DEレシオ)」や「自己資本比率」の改善を図り、資本効率については「株主資本利益率(ROE)」を、企業価値を高める目的として「投下資本利益率(ROIC)」を向上させることを目指してまいります。また、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の改善をさらに推進するとともに手元資金の活用などによりキャッシュ・フローの最大化と資金効率の改善を強化いたします。 b.資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要につきましては、当社グループの製品製造のための生産設備及び建物の購入等になります。 c.資金調達 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っております。設備投資に必要な資金は、事業が生み出す営業キャッシュ・フロー及び手元流動性資金で賄うことを基本とし、また、長期経営計画の基盤確立となる第二中期経営計画の実現を可能にするための成長投資実行については、銀行借入又は資本市場からの調達も検討し、堅実かつ柔軟な資金調達を行うものとしています。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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