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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

帝国通信工業

Teikoku Tsushin Kogyo Co.,Ltd6763 · Prime · 電気機器

抵抗器と操作ブロックで定評のある電子部品専業メーカー。車載・産業・家電向けに高信頼性部品を供給。

概要

帝国通信工業は、固定抵抗器や可変抵抗器、スイッチ、センサなどの電子部品を手掛ける中堅メーカーである。自動車、家電、産業機器向けに広く供給し、川崎市に本社を置く。2025年3月期の連結売上高は168億円、営業利益17億円、経常利益20億円と緩やかな成長基調にある。

電子部品に特化した2つのセグメント

帝国通信工業の事業は、電子部品セグメントとその他セグメントで構成される。電子部品では固定抵抗器、可変抵抗器(ボリューム)、前面操作ブロック(ICB)、スイッチ、センサ(磁気・圧力等)を開発・製造する。その他セグメントでは、グループ内の機械設備販売や環境対応素材(バイオマスプラスチック等)の製造販売を行う。2025年3月期の売上高は電子部品が167億円、その他が5億円であり、電子部品が全体の97%以上を占める。

国内外に広がる生産・販売ネットワーク

生産拠点は国内4工場(飯田、須坂、福井、木曽)に加え、海外ではタイ、中国、ベトナムに子会社を置く。特にタイのノーブルエレクトロニクス(タイランド)は可変抵抗器やICBの生産を担い、中国の富貴電子(淮安)は固定抵抗器を製造する。販売は北米、シンガポール、香港、上海、バンコクに子会社を配置し、グローバルに展開する。グループ全体で16の連結子会社を擁する。

緩やかな成長を続ける収益構造

売上高は2013年3月期の132億円から2025年3月期の168億円へと拡大傾向にある。営業利益は2025年3月期に17億円、純利益は20億円を計上。ただし2024年3月期には営業利益が前年比30%減の11億円となるなど変動もある。自己資本比率は82.5%(2025年3月期)と高く、財務基盤は安定している。中期経営計画では2030年度に売上高220億円、営業利益率10%を目標とする。

抵抗器からセンサ・ユニットへ展開

創業以来の主力製品は可変抵抗器と固定抵抗器だが、近年は顧客ニーズに応じたカスタムユニット「前面操作ブロック(ICB)」やセンサへのシフトを進める。ICBは基板にスイッチや抵抗器、LEDを実装した操作パネルユニットで、自動車のエアコンやステレオ操作に使われる。センサでは磁気センサや圧力センサに加え、電気化学センサ(ナトカリセンサ)の開発も進めており、医療・ヘルスケア分野への応用を目指す。

業界の中での役割は電子部品(抵抗器、スイッチ、センサ)のメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
173億円
営業利益
12億円
営業利益率
6.9%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01電子部品(抵抗器・操作ブロック・スイッチ・センサ)主力

固定抵抗器、可変抵抗器(ボリューム)、前面操作ブロック(ICB:基板実装型パネルコントロールユニット)、スイッチ、センサ(磁気・圧力等)を開発・製造。自動車のエアコン・ステレオ操作パネル、家電、産業機器の制御パネル等に組み込まれる。国内・タイ・中国・ベトナムで生産し、グローバルに販売。

主な製品・サービス5
固定抵抗器
回路の電流制限や電圧分圧に用いる受動部品。
可変抵抗器(ボリューム)
音量調整等に用いる回転型・スライド型の可変抵抗器。
前面操作ブロック(ICB)
基板実装済みの操作パネルユニット。スイッチや抵抗器、LED等を一体化。
スイッチ
各種電子機器の操作スイッチ(タクトスイッチ、ロータリースイッチ等)。
センサ
磁気センサ、圧力センサ等。自動車や産業機器の位置検出・制御に使用。

02その他その他

機械設備等の販売、環境対応素材の製造販売。グループ内の生産設備や環境関連資材を供給。

主な製品・サービス2
機械設備等
電子部品製造用の機械設備の販売。
環境対応素材
バイオマスプラスチック等の環境配慮型素材の製造販売。

製品と技術

回路設計の基盤となる固定抵抗器

固定抵抗器は、回路の電流制限や電圧分圧に用いられる受動部品である。帝国通信工業では、飯田帝通や中国の富貴電子(淮安)で生産し、幅広い電子機器に供給する。特にxEV関連向けの需要が増加しており、高耐圧・高信頼性が求められる車載用途にも対応する。抵抗体の印刷技術や材料開発が競争力の源であり、多様な定格に対応可能なラインアップを持つ。

音量調整などに使われる可変抵抗器

可変抵抗器(ボリューム)は、回転型やスライド型があり、オーディオ機器の音量調整などに使用される。帝国通信工業はタイ、ベトナム、台湾など海外拠点で大量生産を行い、国内では須坂帝通や福井帝通が製造する。車載のエアコン操作パネルにも組み込まれ、長年の量産実績とカスタマイズ対応力が強み。カーボン抵抗体方式や導電性プラスチック方式など複数の方式を提供する。

操作パネルを一体化した前面操作ブロック

前面操作ブロック(ICB)は、基板にスイッチや抵抗器、LEDなどを実装したユニット製品である。顧客の仕様に合わせて設計から量産まで一貫対応し、自動車のステレオやエアコンパネル、家電の操作部に使われる。タイのノーブルエレクトロニクス(タイランド)やベトナム子会社が主要生産拠点。自社で樹脂成型まで行うことで、複雑な形状や多機能化にも柔軟に対応する。

自動車・産業機器向けスイッチとセンサ

スイッチ製品にはタクトスイッチやロータリースイッチなどがあり、電子機器の操作入力に用いられる。センサでは磁気センサと圧力センサが主力で、自動車のドアミラーポジション検出やHVAC(空調)の位置制御に使用される。近年は電気化学センサ(ナトカリセンサ)や漏水センサなど新分野の開発を進め、医療・ヘルスケア市場への参入を狙う。センサ技術の核は印刷技術とエレメント技術にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品でニッチトップ、自動車依存リスク

帝国通信工業は、可変抵抗器など電子部品の専門メーカー。特定分野で高いシェアを持つが、自動車向け依存度が高い。同業の日清紡HDやイビデンに対し規模は小さい。近年は業績拡大も、2026年3月期は営業利益率低下見込み。EVシフトや需要変動に対応したポートフォリオ多様化が急務。

強み

  • 可変抵抗器など特定部品で世界トップ、競争力強い。
  • 自動車・家電メーカーと長期取引、安定受注。
  • 高信頼性・高精度な製品、顧客ニーズに応える開発力。
  • 自己資本比率高く、財務健全。

課題

  • 可変抵抗器依存、新たな成長分野育成必要。
  • EVシフトなどで需要変化、対応急務。
  • 営業利益率低下、原材料高や競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字が帝国通信工業

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16718アイホン503億円18.9倍
26785鈴木431億円11.5倍
36823リオン401億円14.0倍
46817スミダコーポレーション396億円18.1倍
56986双葉電子工業324億円12.9倍
66763帝国通信工業276億円20.3倍
76962大真空250億円58.9倍
86798SMK237億円372.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

東京芝浦電気など5社の共同出資で創業

1944年8月、無線通信機部品の専門メーカーとして、東京芝浦電気(現・東芝)、日本電気、日本無線ほか2社の共同出資により資本金15,000千円で設立された。戦時中の通信機器需要に対応するため、大手電機メーカーの部品供給会社としてスタートした。翌1945年8月には長野県上伊那郡赤穂町(現・駒ヶ根市)に赤穂工場を開設し、生産体制を整えた。

上場と固定抵抗器・コンデンサーへの多角化

1961年5月、長野県飯田市に関係会社飯田帝通を設立し固定抵抗器部門に進出。同年10月には東京証券取引所第2部に上場した。さらに同年12月には長野県須坂市の松田電機に資本参加しコンデンサー部門に進出(後に須坂帝通)。1964年には電力抵抗器部門のノーブル・スタット(後の須坂帝通に吸収)を設立し、製品ラインを拡充した。

台湾進出と東証1部指定で国際展開へ

1966年9月、中華民国桃園県に合弁会社台湾富貴電子工業を設立し、海外生産を開始。1971年2月には東京証券取引所第1部に指定替えとなり、信用力を高めた。1970年代には福井帝通(1969年)、木曽精機(1974年)、帝通エンヂニヤリング(1975年)など国内子会社を相次いで設立し、生産・設備供給体制を強化した。

アジア・北米に販売子会社を設置

1978年9月にシンガポール、1980年4月に米国イリノイ州、1983年2月に香港へ販売子会社を設立し、グローバル販売網を構築した。1988年2月にはタイに生産子会社TTKタイランド(現ノーブルエレクトロニクス(タイランド))を設立し、東南アジアでの量産拠点を確保。1997年には中国上海市にノーブル貿易(上海)を設立し、中国市場への販売を本格化した。

ベトナム進出と生産拠点の再編

2005年10月、ベトナムにノーブルエレクトロニクスベトナムを設立。可変抵抗器やICB、センサの生産を開始した。2012年3月には中国淮安市に富貴電子(淮安)を設立し、固定抵抗器の生産を強化。同時期にタイのノーブルV&Sをノーブルエレクトロニクス(タイランド)に譲渡するなど、拠点整理も進めた。2011年にはミノワノーブルを福井帝通に吸収合併し、国内生産の効率化を図った。

プライム市場移行と長期ビジョンの策定

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、従来の第1部からプライム市場に移行した。同年に長期ビジョン「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を掲げ、2026年5月には第2期「中期経営計画2030」を策定。2030年度に売上高220億円、営業利益22億円、ROE6%以上を目標とし、センサや医療分野への進出を加速している。

年表23件を開く

1940年代

  • 1944年8月無線通信機部品の専門メーカーとして、東京芝浦電気㈱(現在、㈱東芝)、日本電気㈱、日本無線㈱ほか2社の共同出資により、資本金15,000千円をもって帝国通信工業株式会社を設立
  • 1945年8月長野県上伊那郡赤穂町(現在、駒ヶ根市)に赤穂工場を開設

1950年代

  • 1954年4月大阪市天王寺区に大阪出張所開設(1965年3月大阪府吹田市に移転、営業所に昇格)

1960年代

  • 1961年5月長野県飯田市に関係会社飯田帝通㈱を設立、固定抵抗器部門に進出
  • 1961年10月上場東京証券取引所株式市場第2部に上場
  • 1961年12月商号変更長野県須坂市、松田電機㈱(現在、須坂帝通㈱と商号変更)に資本参加、コンデンサー部門に進出
  • 1964年11月M&A川崎市中原区に関係会社ノーブル・スタット㈱(2002年10月須坂帝通㈱へ吸収合併)を設立、電力抵抗器部門に進出
  • 1966年9月中華民国桃園県に合弁会社台湾富貴電子工業㈱を設立
  • 1969年4月福井県坂井郡丸岡町(現在、坂井市)に関係会社福井帝通㈱を設立

1970年代

  • 1971年2月東京証券取引所の株式市場第1部に指定替え
  • 1974年5月長野県木曽郡木曽福島町(現在、木曽町)に関係会社木曽精機㈱を設立
  • 1975年2月川崎市中原区に関係会社帝通エンヂニヤリング㈱を設立
  • 1978年9月シンガポールに関係会社シンガポールノーブルエレクトロニクス㈱を設立

1980年代

  • 1980年4月アメリカ・イリノイ州に関係会社ノーブルU.S.A.㈱を設立
  • 1983年2月香港に関係会社香港ノーブルエレクトロニクス㈱を設立
  • 1988年2月商号変更タイに関係会社TTKタイランド㈱を設立(現在、ノーブルエレクトロニクス(タイランド)㈱と商号変更)

1990年代

  • 1991年5月M&A長野県上伊那郡箕輪町に関係会社ミノワノーブル㈱(2011年4月福井帝通㈱へ吸収合併)を設立
  • 1995年5月商号変更タイに関係会社ノーブルV&S㈱(現在、ノーブルプレシジョン(タイランド)㈱と商号変更)を設立(2012年6月ノーブルエレクトロニクス(タイランド)㈱へ譲渡)
  • 1997年5月創業中華人民共和国上海市に関係会社ノーブル貿易(上海)有限公司を設立

2000年代

  • 2005年10月ベトナムに関係会社ノーブルエレクトロニクスベトナム㈱を設立
  • 2009年7月タイに関係会社ノーブルトレーディング(バンコク)㈱を設立

2010年代

  • 2012年3月創業中華人民共和国淮安市に関係会社富貴電子(淮安)有限公司を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで220億円
  • 営業利益2030年度まで22億円
  • 営業利益率2030年度まで10%
  • ROE2030年度まで6%以上
  • 自己資本比率2030年度まで70%前後

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存領域の拡大

    素材・加工・組み立ての一貫生産体制を活かし、モジュール・ユニット化による高付加価値化、車載HVAC向けポジションセンサのバリエーション拡大、社会課題解決領域への拡販を進める。一貫生産×自動化×標準化で利益率を強化し、海外市場展開や既存業界への横展開を図る。

  2. 02

    顧客ニーズを捉えた新製品展開

    顧客と上流から仕様を作り込む共創型開発力を活かし、車載ドアミラーポジションセンサの拡大、xEV向け固定抵抗器参入、生活家電向けヒーター抵抗器の熱効率改善品、電子楽器向け操作ユニットなど、モビリティ・家電・アミューズメント領域で新製品を開発する。

  3. 03

    新領域の確立(チャレンジ分野)

    印刷技術・エレメント技術を基盤に、ナトカリセンサ(電気化学センサ)の開発・販売強化、漏水センサの技術確立とサブスクモデル挑戦、時刻同期(屋内UWB)への取組み、RFIDの技術確立など、IoTセンサ領域で社会課題起点の新市場を開拓する。

  4. 04

    組織力の強化

    社員のウェルビーイングと人材育成を両輪とした人材戦略、DX推進・セキュリティ強化による業務基盤の高度化、資本効率・収益性を意識した財務基盤構築、事業成長を支える戦略法務への転換を図り、人・知・財のシナジーで強靭な経営基盤を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,678人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は619万円で、9期前と比べて+5.3%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は17.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,255
2018年3月1,894
2019年3月58741.116.71,819
2020年3月59041.617.41,722
2021年3月60242.218.01,586
2022年3月60943.019.01,605
2023年3月61342.618.81,677
2024年3月60842.219.31,571
2025年3月62341.819.41,72998
2026年3月61941.317.91,67872

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率71.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 10 / 海外 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 川崎市中原区2,943百万円
電子部品
電子部品 — ノーブルエレクトロニクス(タイランド)㈱(タイ・アユタヤ)959百万円
赤穂工場 — 長野県駒ヶ根市929百万円
電子部品
電子部品 — 木曽精機㈱(長野県木曽郡木曽町)712百万円
電子部品 — ノーブルエレクトロニクス ベトナム㈱(ベトナム・ハノイ)321百万円
電子部品 — 須坂帝通㈱(長野県須坂市)294百万円
電子部品 — 福井帝通㈱(福井県坂井市他)256百万円
電子部品 — 富貴電子(淮安)有限公司(中華人民共和国・淮安市)165百万円
電子部品 — 台湾富貴電子工業㈱(中華民国桃園県)92百万円
電子部品 — 飯田帝通㈱(長野県飯田市)66百万円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    飯田帝通㈱
    長野県飯田市
    議決権100.0%
  • 国内
    須坂帝通㈱
    長野県須坂市
    議決権100.0%
  • 国内
    福井帝通㈱
    福井県坂井市
    議決権100.0%
  • 国内
    帝通エンヂニヤリング㈱
    川崎市中原区
    議決権100.0%
  • 国内
    木曽精機㈱
    長野県木曽郡 木曽町
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エコロパック
    川崎市中原区
    議決権100.0%
  • 国内
    台湾富貴電子工業㈱
    中華民国 桃園県
    議決権58.1%
  • 海外
    シンガポールノーブルエレクトロニクス㈱
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 国内
    ノーブルU.S.A.㈱
    アメリカ イリノイ州
    議決権100.0%
  • 海外
    香港ノーブル エレクトロニクス㈱
    香港
    議決権100.0%
  • 海外
    ノーブルエレクトロニクス(タイランド)㈱
    タイ アユタヤ
    議決権100.0%
  • 海外
    ノーブルエレクトロニクスベトナム㈱
    ベトナム ハノイ
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ノーブル貿易(上海)有限公司中華人民共和国 上海市100%
  • ノーブルトレーディング(バンコク)㈱タイ アユタヤ100%
  • 富貴電子(淮安)有限公司中華人民共和国淮安市100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は173億円営業利益12億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.0%、利益が-29.4%。

売上高
+3.0%
173億円
営業利益
-29.4%
12億円
純利益
-35.0%
13億円
営業利益率
6.9%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高180億円173億円
営業利益15億円12億円
純利益14億円13億円
1株あたり配当¥125¥125

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は42億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+13.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q423
2024年1Q3725.44
2024年2Q41512.25
2024年3Q3925.11
2024年4Q354
2025年2Q80911.37
2025年4Q8889.113
2026年2Q8578.24
2026年4Q8855.79
2027年1Q4224.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は132億円から173億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月132410
2014年3月13598
2015年3月1451611
2016年3月14275
2017年3月12987
2018年3月143118
2019年3月1321310
2020年3月1257−1
2021年3月12098
2022年3月1512016
2023年3月1652214
2024年3月1521614
2025年3月168172110.120
2026年3月17312176.913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高173億円のうち、営業利益として残るのは12億円6.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の7.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.5%122億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.5%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.9%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
6.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
7.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.5pt
4.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は92億円で、売上の6.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20−14−3648
2014年3月19−5−31469
2015年3月17−7−41078
2016年3月11−7−5477
2017年3月11−8−2376
2018年3月10−9−5172
2019年3月21−7−51480
2020年3月12−7−6579
2021年3月4−10−5−668
2022年3月18−8−61075
2023年3月16−5−81181
2024年3月29−1−132899
2025年3月182−1320111
2026年3月19−24−16−592

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は347億円。このうち返さなくてよい自己資本が293億円で、自己資本比率は82.5%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2021713183.0
2014年3月2261893781.6
2015年3月2532074679.9
2016年3月2422024081.9
2017年3月2492084181.6
2018年3月2652214482.0
2019年3月2552173883.1
2020年3月2462123484.5
2021年3月2732314282.9
2022年3月2912434881.9
2023年3月3032574682.9
2024年3月3212744783.5
2025年3月3352845183.0
2026年3月3472935482.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
112億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
158億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
54億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中12位あたり、逆に低いのはROE224社中162位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.5%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,805で、1年前と比べて+20.4%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥2,805-2.4%1ヶ月+4.5%1年+20.4%時価総額276億円
過去52週の値幅
安値¥2,315高値¥3,280

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.3倍
PER (会社予想)18.5倍
PBR0.90倍
配当利回り4.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月半ばから下落基調で、8月3日に2676円まで落ち込んだが、その後は反発。8月14日現在2969円で、25日移動平均線(2842.92円)を上回る。52週高値3280円からは約9%下の水準。1年では+24.41%と堅調。出来高は8月14日に3万1200株と増加し、週足では反発傾向。RSIは51.58と中立圏。75日線(2899.77円)を回復し、上値余地を探る展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 58/100)

PERは21.54倍と予想PER19.6倍をやや上回るが、PBRは0.95倍と1倍を下回り割安感がある。配当利回りは4.21%と高水準で、自己資本利益率は4.5%と低い。業界平均のPER30.69倍、PBR2.23倍、配当利回り2.21%と比較すると、PER・PBRは大幅に低く割安に見えるが、ROEの低さが懸念。配当は安定しているが、収益力の改善が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.3倍30.8倍
PER (予想)18.5倍
PBR0.90倍2.58倍
ROE4.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は増加傾向にあり、特に自動車電装化の追い風を受ける。強気派は、需要増と収益性の改善で業績が伸びるとみる。一方、弱気派は、自動車生産の変動や競争激化による価格圧力、直近の営業利益率低下(2026年3月期6.94%)を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 自動車電装化の恩恵

    車載電子部品の需要が増加し、売上・利益が拡大した。

  • 増収基調の継続

    売上高は2024年から2026年にかけ152億円→173億円と増加。

  • 高水準の配当

    配当利回り4.21%は、株主還元の姿勢を示す。

  • 売上高173億円で3期連続増収決算発表後影響

    2026/3期売上高は173億円、前期比5億円増。増収が続き事業基盤は安定

  • 配当利回り4.21%の高利回り通年影響

    株価2,969円で配当利回り4.21%。業績変動を補う株主還元が買い安心感

  • PBR0.95倍と純資産を下回る次回株主総会影響

    PBR0.9516倍は解散価値近傍。株主還元策が強化されれば割安修正

  • 外国人保有20.72%と高い需給継続影響

    外国人保有比率20.72%と高水準で、グローバルマネーが下支え

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下

    営業利益率は10.12%(2025/3)から6.94%(2026/3)へ低下。

  • 自動車市況のリスク

    自動車生産の減速やEVシフトで部品需要が変動しやすい。

  • 競争激化

    電子部品業界は価格競争が激しく、採算が悪化する懸念。

  • 営業利益が17→12億円へ減益2026年Q1影響

    2026/3期営業利益12億円は前期比5億円減、率29%減。営業利益率も10.12%→6.94%

  • 純利益が20→13億円へ35%減2026年Q2影響

    純利益13億円は前期比7億円減。EPSベースで実績PER21.54倍は割高に映る

  • 増収率が10.5%から3.0%へ減速2026年下期影響

    前期の増収率10.5%に対し今期は2.98%。需要鈍化のシグナル

  • ROE4.5%と資本効率低位通年影響

    ROE4.5%はPBR0.95倍に反映。改善策がなければ株価は冴えない

次の決算で確かめる点
自動車向け売上高
主要セグメントの動向を把握するため。
営業利益率
収益性の持続性を確認するため。
受注残
将来の需要の先行指標となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり125で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.46%。

年間配当
¥125
1株あたり
配当利回り
4.46%
いまの株価に対して
配当性向
67.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3569.6
2018年3月30−14.363.2
2019年3月5066.779.6
2020年3月500.0145.1
2021年3月30−40.057.1
2022年3月60100.059.8
2023年3月600.0100.8
2024年3月7016.747.8
2025年3月10042.937.7
2026年3月1000.067.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥125

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,799人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.9%を占め、残る64.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.147.945.343.441.742.6
金融機関25.627.627.427.028.326.6
外国法人13.314.615.817.719.620.7
事業法人7.08.410.610.19.39.3
自己株式2.92.82.82.72.84.8
証券会社1.01.40.81.81.10.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.40
02THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENTS A/C 8221-623793(常任代理人 香港上海銀行東京支店)9.38
03NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)5.02
04株式会社みずほ銀行4.53
05有限会社丸子興業4.18
06ノーブル協力会3.43
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.04
08帝通工従業員持株会2.73
09菊池 公男2.59
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    7.69%
    -0.91pt
  • 2026-04-08
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    5.03%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+580%、1株純資産は14期で+806%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月203436.09.4172.4
2014年3月851,8884.710.538.3
2015年3月1172,0685.910.490.0
2016年3月472,0212.317.4130.6
2017年3月722,0723.513.169.6
2018年3月792,2093.716.263.2
2019年3月972,1574.412.579.6
2020年3月−92,111−0.4145.1
2021年3月772,2973.514.357.1
2022年3月1622,4336.88.959.8
2023年3月1422,5675.710.7100.8
2024年3月1412,8135.313.247.8
2025年3月2122,9507.411.237.7
2026年3月1363,1054.519.767.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額162百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
羽生満寿夫代表取締役社長6711,000
水野伸二取締役 専務執行役員開発統括6714,000
丸山睦雄取締役 常務執行役員業務統括654,000
高岡亮取締役 常務執行役員営業統括57
三浦希美取締役43
高橋啓章取締役70
瀧口詠子取締役61
畑宮正憲常勤監査役661,000
森永隆司67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)580133212425
社外取締役734345
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,172字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(帝国通信工業株式会社)及び子会社16社により構成されており、抵抗器、前面操作ブロック(ICB)、スイッチ、センサ等の電子部品の製造販売を主要事業とし、その他機械設備等の販売等を行っております。当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けとセグメントとの関連は、下記のとおりであります。 なお、次の部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 〈電子部品〉 〔生産体制〕 国内生産は、当社及び当社の生産体制と一体となっている国内子会社が行っております。海外生産は、タイ、中国、ベトナムで海外子会社が行っております。 〔販売体制〕 国内販売は、概ね当社が行っております。海外販売は東南アジア、北米、中国において各々の海外販売子会社が担当し、その他地域は概ね当社が行っております。 以上述べた電子部品の概要は次のとおりであります。 〈その他〉 機械設備等の販売会社及び環境対応素材の製造販売会社の国内連結子会社2社、ビル及び家屋の清掃会社の非連結子会社1社があります。 連結子会社のセグメントとの関連は次のとおりであります。 〈電子部品〉会社総数  以下の子会社及び当社を含め 14社 飯田帝通株式会社       固定抵抗器及び前面操作ブロックの製造 須坂帝通株式会社       可変抵抗器、同部品及びセンサ部品の製造 福井帝通株式会社       可変抵抗器、同部品及び前面操作ブロック等部品の製造 木曽精機株式会社       機構部品及び可変抵抗器等部品の製造及び販売 台湾富貴電子工業株式会社       可変抵抗器の製造及び販売 シンガポールノーブルエレクトロニクス株式会社       可変抵抗器及び前面操作ブロック等の販売 ノーブルU.S.A.株式会社       可変抵抗器等の販売 香港ノーブルエレクトロニクス株式会社       センサ及び可変抵抗器等の販売 ノーブルエレクトロニクス(タイランド)株式会社       可変抵抗器、前面操作ブロック 及びプラスチック成型品等の製造 ノーブルエレクトロニクスベトナム株式会社       可変抵抗器及び前面操作ブロック、センサ等の製造 ノーブル貿易(上海)有限公司       固定抵抗器及び前面操作ブロック、センサ等の販売 ノーブルトレーディング(バンコク)株式会社       可変抵抗器及び前面操作ブロック等の販売 富貴電子(淮安)有限公司       固定抵抗器の製造 〈その他〉会社総数 2社 帝通エンヂニヤリング株式会社       機械設備等の販売 株式会社エコロパック       環境対応素材の製造及び販売
経営方針・対処すべき課題4,418字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「電子部品の製造とサービスを通じて世界のお客様に満足して頂ける仕事をいつも提供し続けることにより、豊かな社会の実現に貢献すること」を企業理念としております。 この理念のもと、可変抵抗器、固定抵抗器、センサ等の電子部品と、顧客のニーズに応えたカスタムユニットである前面操作ブロック[ICB]製品を開発、製造、販売してまいりました。また、「さぁ、NOBLEと実現しよう Together, we make good sense.」をスローガンとし、培った経験と蓄積された技術をベースに、「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を長期ビジョンに加え、行動指針を、Change(チェンジ:革新)、Challenge(チャレンジ:挑戦)、Communicate(コミュニケート:連携)として、可変抵抗器や固定抵抗器などのディスクリート製品と、設計開発から生産まで一貫で行える強みを最大限に活かして、お客様のニーズに合わせてカスタマイズするカスタム製品の2つの方向から人と機器をつなぐ架け橋を担うことをNOBLEの価値創造の源泉とし、これからの社会が求める新たな製品や技術に貢献できる部品やサービスを提供していく所存であります。 (2) 中長期的な経営戦略等 当社グループの置かれている市場環境は、顧客ニーズの高度化・多様化に加え、生成AIの急速な普及により、今までにない市場ニーズや変化への対応が求められており、AI関連市場向けや環境対応関連、Beyond 5Gなどによる電子部品の需要にも変化が見込まれ、「創造力」と「挑戦する精神」を礎にしてさらなる成長を目指し未来のNOBLEを見据えて、「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を長期ビジョンとして、2026年5月に第2期「中期経営計画2030」を策定し、以下の項目を中長期的な基本戦略として取り組んでおります。 ①  既存領域の拡大 当社の競争優位性である素材・加工・組み立てを一貫で可能な独自の生産体制を生かし、モジュール、ユニット化による高付加価値化と単価向上、車載HVAC向けポジションセンサのバリエーションの拡大や社会課題を解決する領域への拡販を進め、確実な「成長領域」での深堀り、海外市場への展開、既存領域における一貫生産×自動化×標準化による利益率強化既存業界への製品の横展開を目指し、顧客ニーズを捉えた抵抗式センサの開発・量産技術による利益成長の実現を目指します。 ②  顧客ニーズを捉えた新製品展開 当社の競争優位性である顧客と上流から仕様を作り込める共創型の開発力と量産まで見据えた技術提案を実現することで、車載ドアミラーポジションセンサのバリエーションの拡大やxEV関連への固定抵抗器参入強化等のモビリティ領域、生活家電向けヒーター抵抗器の熱効率改善品の展開などの家電機器領域、電子楽器市場への操作ユニットの提案(カーボン抵抗体方式タッチセンサ)等のアミューズメント・ホビー機器領域など、多様化する顧客ニーズを捉えた新製品開発を行います。 ③  新領域の確立(チャレンジ分野) 当社の競争優位性である印刷技術・エレメント技術を基盤にIoT・電気化学センサへ応用展開できる技術拡張力を生かし、高血圧を未然に防止するナトカリセンサ(電気化学センサ)の開発および企業向け販売の強化といった社会課題解決への貢献、漏水センサの技術確立およびテスト販売(サブスクモデルへの挑戦)、時刻同期(屋内UWB)への取組み、印刷技術を生かしたRFIDの技術確立・社会実装等トレンド分野への展開(IoTセンサ領域)など、社会・生活課題起点の新市場を見据えた研究開発による新たな収益の獲得を目指します。 ④  組織力の強化 社員のウェルビーイングと人材育成を両輪とした人材戦略の推進、DXの推進・セキュリティの強化による業務基盤の高度化、資本効率・収益性を意識した財務基盤の構築や事業成長を支える戦略法務への転換を図り、人・知・財のシナジーで、未来を駆動する強靭な経営基盤の実現を目指します。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、すべてのステークホルダーの視点に立った経営を進め、2026年5月に公表した第2期「中期経営計画2030」期間において、資本財務戦略としてBSマネジメントを意識し、より積極的な投資と、株主還元を両立し、現預金水準は月商3.5~4.5ヶ月程度に抑え、増やさない方針のもと、将来の成長に必要な投資を優先的に実施することで、利益の増大や安定的かつ継続的な株主還元の実施による、中長期的な株価上昇を目指してまいります。「中期経営計画2030」の最終年度である2030年度の数値目標につきましては、業績面では売上高220億円、営業利益22億円、営業利益率10%を目指しており、資本収益性・資本構成は、ROE6%以上、自己資本比率70%前後を目安とし、株主還元はDOE5%(*支払配当金÷株主資本(純資産-その他の包括利益累計額-新株予約権-非支配株主持分))および「中期経営計画2030」当初3ヵ年で自己株式取得総額15億円の実施を目指してまいります。 さらに、当社グループは、温室効果ガス(GHG)排出量(Scope1およびScope2)および再生可能エネルギー電力導入比率を管理指標として設定し、脱炭素社会の実現に向け、SBT取得申請を視野に、改めて2030年度までにScope1およびScope2の排出量を2024年度比で55%以上削減、Scope3を2024年度比で25%削減、2050年度までにカーボンニュートラルを達成することを目標設定としています。加えて、再生可能エネルギー電力の導入を推進し、2030年度までにその比率を100%とすることを目指して取り組んでおります。 (4) 経営環境と対処すべき課題 当社グループは「創造力」と「挑戦する精神」を礎にしてさらなる成長を目指し、未来のNOBLEを見据えて「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を長期ビジョンとした第2期となる「中期経営計画2030」を新たに策定し2026年5月に公表いたしました。「中期経営計画2030」の初年度にあたる2026年度は、第1期中期経営計画において新領域として拡販を進めた医療・ヘルスケア市場向けの拡大が見込まれ、さらにAI関連市場向け・インフラ市場向けの製品などの展開が見込まれております。加えて自動車電装向けは、接触センサを含めた各種センサ類の開発等により、新たな製品の展開が進んでおります。医療・ヘルスケア市場向けに開発をしている製品の他市場への展開も図っており、新領域の確立の取組が進んでおります。 今後の医療・ヘルスケア市場向けにおいては、すでに量産化されている筋電・心電や脳波測定に用いる電極の更なる革新が必須であり、今後市場の拡大が見込まれるPOCT(Point of Care Testing)用バイオセンサについては、近々量産化を計画しているナトリウムカリウム測定に加え、アグリビジネス、インフラビジネスなど、将来的に様々な物質の測定に使用が見込まれる電気化学センサの技術を確立することを今後の柱の1つとしていきたいと考え、大学などとの共同研究を積極的に行っております。加えて、静電容量方式のセンサ等の自動車向け製品の開発を加速しており各種センサの拡販を進めております。また、環境に配慮した素材の選定や、開発技術力向上ならびに製造設備の省人化・無人化などによる生産性向上と原価低減を継続的に行うことで競争力強化を図るとともに、DX化(IoT)を組み込んだ生産ラインの導入も進めており、またBCPを念頭に生産の最適化についても進めております。 インフラ投資に関しましては、様々な新市場開拓及び新製品開発にインクや印刷工法の研究が求められており当社の要素技術の要であるエレメント技術の向上が必須であります。その実現に向けて研究開発機能と本社機能を複合したサステナビリティを体現する本社ビルへの建替えを2027年度の完成を目標にすすめております。新たな研究開発棟により開発された製品の量産については、BCPや既存領域製品の増産対応も念頭にして、既存の生産拠点に高度な精度・性能が求められる製品製造が可能な新工場建設も検討してまいります。 今後の経済見通しにつきましては、米国経済の底堅さが維持される一方で、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の封鎖リスクが原油およびナフサ価格の急騰を招き、世界的なインフレ再燃の懸念材料となるなどの地政学リスクの再燃により、先行きは極めて不透明な状況が続いております。米国経済は、底堅い雇用と消費が続きつつも、中東情勢の緊迫化を受けたエネルギー価格の高騰がインフレ鎮静化の足かせとなり、トランプ政権による外交政策の進展が注視されております。中国経済は、長引く不動産不況による内需停滞に加え、エネルギー価格の高騰が製造業の利益率を悪化させ、景気回復の足取りは重いものとなりました。我が国の経済は、堅調な企業収益と賃上げの進展が見られる一方で、食料品などの消費財の価格上昇、エネルギー価格の高騰およびナフサ由来の基礎化学品が調達難になるなど製造業をはじめ幅広い産業において甚大な影響を及ぼしており、先行きの見通しが困難な状況にあります。 当社グループの属するエレクトロニクス業界は、自動車市場において、電気自動車の販売に鈍化が見られる一方で、ハイブリッド車向けの需要増加や車載電子化の進展により、全体としては底堅く推移いたしました。生活家電市場において、在庫調整の一巡を経て好調に推移した一方で、エネルギー価格高騰に伴う消費マインドの減退が一部で見られました。産業機器市場において、生成AIに関連する半導体需要が大幅に伸長した一方で、FA機器関連や設備投資関連は、金利の高止まりや景気の先行き不透明感から在庫調整が継続しており需要回復の足取りは依然として重い状況にあります。加えて、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の封鎖リスクが原油およびナフサ由来のプラスチック、合成ゴム、溶剤および半導体封止材などの原材料に深刻な調達難と価格高騰を及ぼし、海上物流の混乱による物流費の高騰や配送リードタイムの長期化するなどの影響を受けております。 その結果、2026年度の連結業績予想につきましては、売上高180億円、営業利益15億円を目指します。 前提となる為替レートはUS$1=¥150を想定しております。
事業等のリスク3,016字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場動向に関するリスク 当社グループは電子部品の製造販売を主たる事業としております。また、売上比率の高いデジタル家電や自動車市場の顧客はグローバルに展開するセットメーカーであります。世界各地の経済状況や市場の変化が直接的・間接的に当社グループの業績に影響を与えることがあります。 (2) 製品の欠陥等に関するリスク 当社グループは顧客に満足していただける品質の製品やサービスを提供することを企業理念としておりますが、製品の欠陥により顧客に多大な損害を与える場合があります。この場合、顧客から損害賠償を請求される可能性もあります。 (3) 人材確保と育成に関するリスク 当社グループの継続的な成長は、優秀な人材の確保と育成に大きく依存しております。労働力人口の変化や雇用環境の多様化が進む中で、人材の流出防止や新たな人材の獲得が出来ない場合は、当社グループの成長や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 特定製品に依存するリスク 当社グループの主要な製品には顧客の個別要求に応えて開発したカスタム製品があります。従って、顧客の設計開発状況や生産計画状況の変化により当社グループの生産・出荷が影響を受け、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 競合に関するリスク 当社グループは常に国内外の同業他社と競合しております。優位に立ち続ける努力は継続しておりますが、他社に先行され優位に立たれた場合、当社グループの業績に影響を与えることもあります。 (6) 為替レートの変動リスク 当社グループの生産及び販売は日本の他、中国・アセアン諸国・北米を中心に各国で行われております。これらの海外事業所における財務諸表は現地通貨建あるいはUSドル建で作成されており、当社の連結財務諸表作成時に円換算されております。従ってこれらの通貨の日本円に対する為替の変動の影響を受けます。 また日本を含む各事業所の海外取引において日本円の他にUSドル等が使用されているため、それぞれの通貨の為替の変動の影響を受けることで当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業活動において取得する財務情報、機密情報、個人情報等を、電子情報等の形式で蓄積・利用しております。これらの情報の管理に関して、ハード・ソフト両面の必要なセキュリティ対策を講じるとともに、基幹システムに仮想環境やクラウドを利用し、システム停止しないよう対策を図っております。しかしながら、コンピューターウィルスによる第三者からの攻撃、不正アクセス等によって、システムの障害が発生した場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、機密情報が漏えいした場合は、信用失墜のみならず損害賠償を請求される可能性があります。 (8) 偶発的リスク 当社グループが事業展開する日本及び海外においていくつかのリスクが潜在しております。 ① テロ、戦争、暴動、感染症等による社会的混乱 ② 政治的、経済的状況の予期せぬ変化 ③ 電力、水道等ライフラインの予期せぬ断絶 ④ 自然災害や火災 当社グループは、一部の自然災害などの偶発的なリスクによって通常の業務運営が困難となった場合に備え、事業活動の低下を最小限にとどめるため、BCP(事業継続計画)計画の策定を進め、事業を継続するための対応を定めております。 しかしながら、上記の偶発的リスクにより、BCP(事業継続計画)の想定を超える事象が発生して、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 気候変動に関するリスク 当社グループは気候変動問題について、経営に及ぼす影響を評価・管理するため、温室効果ガス(GHG)排出量および再生可能エネルギー電力導入比率を管理指標として設定し、脱炭素社会の実現に向け、取り組みを推進しております。 その過程で法的規制に対処するコスト増加や生産設備等への投資の増加、また原材料コストの上昇や環境価値購入コストの増加、顧客行動の変化による売上の減少、気候変動対応の遅れによる顧客からの信頼低下・競争優位の喪失による取引縮小、平均気温上昇に伴う製品の需要や性能への影響などにより当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権に関するリスク 当社グループの製品は、顧客ニーズに応える製品を提供するための新技術開発を行い、特許権、実用新案権、意匠権など知的財産権を取得しています。しかし、第三者が同様の技術の使用、製品化を行うと当社の販売機会を失うリスクがあります。また、他社の取得済み特許権類を十分確認し、新製品開発をしておりますが、当社が上市した時、第三者から知的財産権を侵害しているとして提訴されることで、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 原材料・部品の調達に関するリスク 当社グループの製品にはプラスチック等石油関連材料、金属材料、半導体部品等を使用しております。そのため、各国の輸出入規制や、紛争、自然災害、火災など、不測の事態による各メーカーの製造停止等で、原材料や部品が入手困難となり、生産停止による顧客への供給停止、及び原材料価格、人件費、エネルギー価格、物流費等の上昇等による原材料や部品の価格上昇などにより当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 新技術・製品開発に関するリスク 当社グループの所属する電子部品業界は、技術革新のスピードが速く、顧客要求の高度化、多様化を求められており、技術的競争力や優位性をあげ続ける必要があります。当社グループは既存領域の拡大に向けた技術検討、新領域の確立を目指し新分野への参入を基本戦略の1つとしており、その対応に於いて設備投資、人材投資、法的規制など十分評価して進めておりますが、市場環境や技術の変化に対応できないことで、売上減少に伴い財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 法務・コンプライアンス等のリスク 当社グループは、グローバルにビジネスを展開しており、様々な分野における広範な国内外の法律及び規制に服しております。そのため、コンプライアンス委員会を中心に、グループ全体のコンプライアンス体制を強化し、法令遵守の徹底等コンプライアンス意識の向上を図るとともに、必要に応じ社内外の専門家への相談・活用等により、リスクを未然に防止するよう努めています。しかし、関連する規制への抵触、役員・従業員による不正行為など予期せぬ事象が生じた場合は、損害賠償の請求、訴訟の提起、関連法令・規制等による罰則・課徴金の適用、生産・製品の販売等の遅延や停止などにより、当社グループの事業活動に支障が出ることによる業績や財務状況への影響や社会的信用の失墜等の可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,888字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国経済の底堅さが維持される一方で、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の封鎖リスクが原油およびナフサ価格の急騰を招き、世界的なインフレ再燃の懸念材料となるなどの地政学リスクの再燃により、先行きは極めて不透明な状況が続いております。米国経済は、底堅い雇用と消費が続きつつも、中東情勢の緊迫化を受けたエネルギー価格の高騰がインフレ鎮静化の足かせとなり、トランプ政権による外交政策の進展が注視されております。中国経済は、長引く不動産不況による内需停滞に加え、エネルギー価格の高騰が製造業の利益率を悪化させ、景気回復の足取りは重いものとなりました。我が国の経済は、堅調な企業収益と賃上げの進展が見られる一方で、食料品などの消費財の価格上昇、エネルギー価格の高騰およびナフサ由来の基礎化学品が調達難になるなど製造業をはじめ幅広い産業において甚大な影響を及ぼしており、先行きの見通しが困難な状況にあります。 当社グループの属するエレクトロニクス業界は、自動車市場において、電気自動車の販売に鈍化が見られる一方で、ハイブリッド車向けの需要増加や車載電子化の進展により、全体としては底堅く推移いたしました。生活家電市場において、在庫調整の一巡を経て好調に推移した一方で、エネルギー価格高騰に伴う消費マインドの減退が一部で見られました。産業機器市場において、生成AIに関連する半導体需要が大幅に伸長した一方で、FA機器関連や設備投資関連は、金利の高止まりや景気の先行き不透明感から在庫調整が継続しており需要回復の足取りは依然として重い状況にあります。加えて、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の封鎖リスクが原油およびナフサ由来のプラスチック、合成ゴム、溶剤および半導体封止材などの原材料に深刻な調達難と価格高騰を及ぼし、海上物流の混乱による物流費の高騰や配送リードタイムの長期化するなどの影響を受けております。 このような状況の中で当社グループは、2021年5月に策定した第1期中期経営計画の最終年度にあたる2025年度は、その目標達成に向けて、センサ・医療・非接触を合言葉に、第2期「中期経営計画2030」の柱と考えている医療・ヘルスケア分野への生体電極・電気化学センサ、及び自動車電装分野へのセンサ開発を進めており、顧客ニーズを捉えた新製品の展開を行った結果、2021年5月に策定した第1期中期経営計画期間の連結売上高及び営業利益の累計額では目標を達成することとなりました。 販売面においては、電子部品セグメントは全体的に好調に推移し、その他のセグメントにおいては、機械設備等の販売は堅調でしたが、環境対応緩衝材は、前期大口の販売があったことから、当期は下振れとなりました。業績面においては、円安の影響や原価低減を進めた結果、当連結会計年度の売上高は172億56百万円(前年同期比2.8%増)となりました。営業利益は11億58百万円(前年同期比30.4%減)、経常利益は16億84百万円(前年同期比20.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億73百万円(前年同期比36.6%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 電子部品事業においては、多くの市場向けで好調に推移し、特にミラーレス一眼カメラ向けを中心に好調に推移したAV市場向けや、自動車電装市場向けに加え、医療・ヘルスケア向けが好調でしたが、アミューズメント市場向けや、産業機器市場向けが低調でした。この結果、電子部品の売上高は167億9百万円(前年同期比3.2%増)となり、営業利益は10億52百万円(前年同期比31.8%減)となりました。 その他の事業においては、環境対応緩衝材は、前期、大口の販売があったことから、当期は下振れしましたが、機械設備等の販売は堅調でした。この結果、その他事業の売上高は5億47百万円(前年同期比9.0%減)、営業利益は1億16百万円(前年同期比2.7%増)となりました。 財政状態の状況は次のとおりであります。 当連結会計年度末における財政状態は、総資産が前連結会計年度末に比べ12億78百万円増加し、347億38百万円となりました。その内訳は、流動資産が24億2百万円減少し188億46百万円、固定資産が36億81百万円増加し158億92百万円となっております。 負債は前連結会計年度末に比べ3億84百万円増加し、54億35百万円となりました。その内訳は、流動負債が2億53百万円減少し25億49百万円、固定負債は6億37百万円増加し28億85百万円となっております。 これらの結果、純資産は前連結会計年度末に比べ8億93百万円増加し293億3百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末の83.0%から82.5%となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、次のとおりとなりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期間における営業活動の結果獲得した資金は、19億34百万円(前年同期は18億14百万円)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益21億38百万円(前年同期は23億92百万円)、減価償却費7億91百万円(前年同期は7億96百万円)、売上債権の減少額7億86百万円(前年同期は3億18百万円の増加)であり、支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額1億97百万円(前年同期は1億80百万円の増加)であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期間における投資活動の結果使用した資金は、23億66百万円(前年同期は2億28百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入7億30百万円(前年同期は5億82百万円)であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出32億36百万円(前年同期は8億66百万円)であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期間における財務活動の結果使用した資金は、16億25百万円(前年同期は12億80百万円の使用)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額9億49百万円(前年同期は8億17百万円)、自己株式の取得による支出5億2百万円(前年同期は5億48百万円)であります。 この結果、当連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ19億6百万円減少(前年同期は11億21百万円の増加)し、91億58百万円(前年同期は110億64百万円)となりました。 (3) 生産、受注及び販売の状況 ①生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 電子部品   16,672,692   100.6 その他   547,356   91.1 合計   17,220,049   100.3 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 ②受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 電子部品   16,682,091   102.6   2,510,427   98.9 その他   551,640   92.8   65,282   107.3 合計   17,233,732   102.3   2,575,710   99.1 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 ③販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 電子部品   16,709,598   103.2 その他   547,217   91.0 合計   17,256,815   102.8 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上を占める相手先がいないため記載を省略しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 連結売上高は前連結会計年度と比べ2.8%増加し172億56百万円となり、営業利益は前連結会計年度と比べ30.4%減少し11億58百万円となりました。 当社グループの主要セグメントである電子部品事業を地域別に分析いたしますと、日本では、生活家電市場の給湯器向け、自動車電装市場向け、医療・ヘルスケア市場向けについては好調に推移した一方、アミューズメント市場向けは顧客の需要減などにより低調でした。この結果、売上高は76億65百万円(前年同期比9.5%増)、営業損失は58百万円(前年同期は3億68百万円の営業利益)となりました。 アジアでは、中国市場は、依然として景気の減速傾向が続いており低調でしたが、他のアジア地域において、AV機器市場向けのミラーレス一眼カメラが好調に推移しました。この結果、売上高は87億80百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は10億43百万円(前年同期比12.2%減)となりました。 北米では、景気動向としては、不透明な状況ではありましたが個人消費が底堅く推移したことで、産業機器市場向けが好調でした。この結果、売上高は2億64百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は6百万円(前年同期比16.3%減)となりました。 経常利益については前連結会計年度と比べ20.8%減少し16億84百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比べ36.6%減少し12億73百万円となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要) (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性として、当連結会計年度末において有利子負債残高が46百万円ありますが、この有利子負債は非連結子会社からの借入金であります。これは当社グループでは財務体質の健全性を堅持し、継続的に効率よく事業投資が行えるよう本社にて資金管理を行い、グループ内の資金を効率よく活用するようにしているためです。 当社グループの資金需要は主に製造費用、販売費用、設備投資や研究開発費用等であり、これらは日常の営業活動によって得られた資金で賄っております。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されています。連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、種々の見積りと仮定を行っていますが、それらは連結財務諸表、偶発債務に影響を及ぼします。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりです。 ①棚卸資産の評価 当社グループは、棚卸資産について、正味売却価額に基づき収益性の低下を検討しております。また、一定期間を超えて在庫として滞留する棚卸資産についても、簿価を切り下げております。今後の市況や需要動向によっては、追加の評価減が必要となる可能性があります。 ②繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しています。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。 将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合は、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、当期純損益額が変動する可能性があります。 ③退職給付債務及び退職給付費用 退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率、年金資産の長期期待運用収益率等に基づいて計算しています。割引率は、従業員の平均残存勤務期間に対応する期間の安全性の高い長期債利回りを参考に決定し、また、年金資産の長期期待運用収益率は、過去の運用実績及び将来見通し等を基礎として設定しています。割引率及び長期期待運用収益率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。 ④固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、資産のグルーピングをセグメント別に行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しています。 固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しているため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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