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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

鈴木

SUZUKI CO.,LTD.6785 · Prime · 電気機器

精密プレス金型とモールド金型をベースに、コネクタ部品や自動車電装部品を生産。車載・半導体関連装置も手掛ける。

概要

株式会社鈴木は、1933年に創業した精密金型メーカーを起源とする企業である。金型、電子・自動車部品、機械装置の3事業を柱とし、本社を長野県須坂市に置く。2025年6月期の連結売上高は333億円、従業員数は1,091人。東京証券取引所プライム市場(旧市場第一部)に上場している。

金型から派生した4つの事業セグメント

当社グループは、「金型」「部品」「機械器具」「賃貸・売電」の4セグメントで構成される。金型セグメントは精密プレス金型と精密モールド金型を扱い、部品セグメントはコネクタコンタクトやコネクタハウジング、自動車電装部品を製造する。機械器具セグメントは車載関連装置、半導体関連装置、専用機、医療器具を手掛ける。賃貸・売電は自社保有不動産の賃貸と太陽光発電による売電である。2025年6月期のセグメント別売上高は、部品が256億円と全体の約77%を占め、機械器具が64億円、金型が12億円と続く。

海外子会社を含むグローバルな生産体制

当社グループは、国内5社、海外3社の子会社を有する。国内では、S&Sコンポーネンツ(住友電装との合弁)、S&Sアドバンストテクノロジーズ、エスメディカルなどが部品や機械器具を製造する。海外では、中国広東省に鈴木東新電子(中山)有限公司、香港に鈴木東新電子(香港)有限公司、インドネシアにPT.SUGINDO INTERNATIONALを設立している。これらの拠点を通じて、電子機器・自動車メーカー向けに現地生産・販売を展開している。

金型技術を核とする垂直統合型の事業構造

当社の強みは、金型の設計・製造から、その金型を用いた部品の量産、さらには生産設備の自動機製作までを一貫して行える点にある。精密プレス金型でコネクタ端子を打ち抜き、精密モールド金型で樹脂製ハウジングを成形し、それらを組み立てる装置も自社で開発する。この垂直統合により、試作から量産までのリードタイム短縮と品質管理の徹底が可能となり、電子部品・自動車部品メーカーからの受注につながっている。

業界の中での役割は精密金型・機械部品メーカー(電子部品、自動車部品、装置)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
404億円
営業利益
56億円
営業利益率
13.9%
純利益
37億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
部品256億円76.9%47億円18.4%
機械器具64億円19.2%7億円10.9%
金型13億円3.9%3億円23.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01金型主力

精密プレス金型(金属板の打ち抜き・曲げ用)および精密モールド金型(樹脂成形用)を自社設計・製造。主に電子部品・自動車部品メーカー向け。

主な製品・サービス2
精密プレス金型
金属板を高精度で打ち抜き、曲げ、絞り加工するための金型。コネクタ端子等の量産用。
精密モールド金型
樹脂を射出成形して精密部品を作るための金型。コネクタハウジング等に使用。

02部品(電子・自動車)主力

自社金型で生産したコネクタコンタクト(端子)、コネクタハウジング(樹脂製外装)、自動車電装部品(センサー類等)を製造販売。主に電子機器・自動車メーカー向け。

主な製品・サービス3
コネクタコンタクト
コネクタ内部の導電端子。プレス金型で打ち抜き成形。
コネクタハウジング
端子を保持する樹脂製ケース。モールド金型で射出成形。
自動車電装部品
自動車に搭載される電子制御ユニット用部品、センサー関連部品など。

03機械器具(装置・医療)準主力

車載関連装置(自動車組立ライン用等)、半導体関連装置(検査・組立用等)、専用機(自動機)、医療器具(手術用器具等)を製造販売。

主な製品・サービス4
車載関連装置
自動車部品の組立・検査ライン用自動化装置。
半導体関連装置
半導体製造工程における検査・組立・搬送装置。
専用機
特定の工程向けに設計された自動機。
医療器具
手術用器具、診断用機器等。

04不動産賃貸・売電副次

自社保有不動産の賃貸事業および太陽光発電による売電事業(固定価格買取制度)。

製品と技術

精密プレス金型と精密モールド金型

金型セグメントの主力は、金属板を打ち抜き・曲げ・絞り加工する精密プレス金型と、樹脂を射出成形して精密部品を造る精密モールド金型である。プレス金型はコネクタ端子などの量産用途に用いられ、モールド金型はコネクタハウジングなどの樹脂部品に使われる。1985年より本格的にモールド金型に進出し、その後も電子部品の小型化・高精度化に対応する金型技術を蓄積してきた。2025年6月期の金型セグメント売上高は12.5億円である。

コネクタ部品と自動車電装部品

部品セグメントでは、自社の金型で生産したコネクタコンタクト、コネクタハウジング、自動車電装部品を提供する。コネクタコンタクトはプレス金型で打ち抜かれた導電端子であり、コネクタハウジングはモールド金型で成形された樹脂製外装である。自動車電装部品には、電子制御ユニット用部品やセンサー関連部品が含まれる。2025年6月期の部品セグメント売上高は256億円で、全社の約77%を占める主力事業である。

車載関連装置と半導体関連装置

機械器具セグメントでは、車載関連装置として自動車部品の組立・検査ライン用の自動化装置を、半導体関連装置として検査・組立・搬送装置を製造する。また、特定工程向けの専用機や、手術用器具などの医療器具も手掛ける。1980年の円筒研削盤PMG-3に始まり、全自動圧着機やSMT-85などを経て、現在は自動車・半導体・医療分野の自動化ニーズに対応する装置を開発している。2025年6月期の機械器具セグメント売上高は64億円である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

中堅電子部品メーカー、堅調な成長

鈴木(電気機器)は、半導体・電子部品業界において中堅のポジションに位置する。同業他社にはキオクシアHDや日清紡HD、イビデンなど大手が存在するが、鈴木はこれらと比べ売上高は小規模(2024年6月期277億円)。しかし、営業利益率12.27%と高収益を維持し、2025年6月期は売上高333億円、営業利益率12.91%と成長が見込まれる。キオクシアHDはNAND型フラッシュメモリ大手で規模・収益ともに大きいが、市況変動の影響を受けやすい。日清紡HDは総合電子部品メーカーで多角化が進んでいる。鈴木は特定分野に強みを持つニッチ戦略で収益性を確保していると推察される。

強み

  • 営業利益率12%超と業界平均を上回る収益性を維持し、安定した利益を確保。
  • 売上高が前年比で増加傾向にあり、2025年6月期は333億円と過去最高級。
  • 特定の電子部品に特化し、大手との差別化で高いシェアを獲得している可能性。
  • データからは不明だが、収益性から健全な財務体質が推測される。

課題

  • 大手に対し売上規模で劣り、研究開発投資や価格交渉力で不利となる可能性。
  • ニッチ分野に特化しているため、需要変動や技術革新で事業が大きく左右される。
  • 中堅規模のため、優秀な技術者や営業人材の獲得・維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字が鈴木

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16768タムラ製作所661億円
26809TOA617億円16.8倍
36779日本電波工業616億円29.7倍
47915NISSHA596億円58.8倍
56718アイホン503億円18.9倍
66785鈴木431億円11.5倍
76823リオン401億円14.0倍
86817スミダコーポレーション396億円18.1倍
96986双葉電子工業324億円12.9倍
106763帝国通信工業276億円20.3倍
116962大真空250億円58.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

金型専門メーカーとして創業した1933年

鈴木和夫が独立し、1933年6月に鈴木製作所を創業した。当初は鉱石ラジオの部品用金型を主体に製作を開始した。1945年6月には富士通須坂工場の設立に伴い長野県飯山市に疎開し、合資会社鈴木製作所に組織変更した。戦後に本格的な復興が進む中、電子部品需要の高まりを見据え、コネクタ用金型などの技術を蓄積していった。

コネクタコンタクト金型とプレス加工工場の整備(1957〜1970年)

1957年10月、コネクタコンタクトの順送型に着手した。1960年4月には長野県須坂市旭ヶ丘工業団地に本社工場を新築移転し、生産能力を拡大した。1968年4月には旭ヶ丘工業団地内にプレス加工工場を建設し、金型製作からプレス加工までの一貫体制を整えた。1969年6月には台湾に合弁会社金利精密工業股份有限公司を設立し、海外展開の第一歩を踏み出した。

株式会社化と新製品群の投入(1974〜1985年)

1974年7月、株式会社スズキ精機と合併し、株式会社鈴木となった。1980年8月には金型用パンチの専用研削機「円筒研削盤PMG-3」の販売を開始し、機械器具事業に参入した。1982年12月には全自動圧着機の製造販売を開始し、1984年12月には電子部品装着装置「SMT-85」、1985年4月にはリードフレーム後加工用機械を発売した。同時期の1985年6月には精密モールド金型の製造販売を開始し、事業領域を拡大した。

工場増強と株式公開(1991〜2004年)

1991年9月に高速接着剤塗布機SS-ADを発売し、1992年1月には本社新工場(第1期)が完成した。1996年4月にコネクタ工場がISO9002認証を取得し、品質管理体制を強化した。1997年2月には第2期本社新工場が完成し、金型製作とプレス加工能力を増強した。2001年2月に日本証券業協会に店頭登録し、2004年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場した。

海外合弁と東証上場による成長(2006〜2014年)

2006年8月に長野県須坂市に日滝原工場を完成させ、同年12月には住友電装との合弁会社S&Sコンポーネンツを設立した。2007年には東新工業との合弁で香港と中国中山に現地法人を設立し、中国市場での部品生産・販売を本格化した。2012年5月に東京証券取引所市場第二部に上場し、2014年7月には市場第一部に指定替えとなった。この間、2012年6月には医療機器組立工場を増築し、医療分野への本格参入を図った。

インドネシア進出と子会社再編(2013〜2016年)

2013年12月、インドネシア西ジャワ州にPT.SUGINDO INTERNATIONALを設立し、東南アジアでの生産拠点を確保した。2016年3月にはインドネシアのPT.GLOBAL TEKNINDO BERKATAMAを子会社化し、現地での生産能力を拡大した(後にPT.SUGINDO INTERNATIONALに吸収合併)。これにより、安価な労働力と成長市場へのアクセスを強化し、自動車部品や電子部品のグローバル供給体制を整えた。

年表30件を開く

1930年代

  • 1933年6月創業鈴木和夫が独立して鈴木製作所を創業。鉱石ラジオの部品用金型を主体に製作を開始。

1940年代

  • 1945年6月創業富士通須坂工場の設立に伴い、長野県飯山市に戦争疎開。合資会社鈴木製作所に組織変更。

1950年代

  • 1957年10月コネクタコンタクトの順送型に着手。

1960年代

  • 1960年4月長野県須坂市旭ヶ丘工業団地に本社工場を新築移転。
  • 1968年4月旭ヶ丘工業団地にプレス加工工場の建設を行い、プレス加工専門工場として加工を開始。
  • 1969年6月台湾に合弁会社金利精密工業股份有限公司を設立。

1970年代

  • 1970年7月創業株式会社スズキ精機(資本金500万円、券面額1,000円)を設立。金型用パンチの専用研削機、各種自動連続圧着機の製造を開始。
  • 1974年7月M&A株式会社に組織変更するため、株式会社スズキ精機と合併し、株式会社鈴木となる。

1980年代

  • 1980年8月金型用パンチの専用研削機として円筒研削盤PMG-3の販売を開始。
  • 1982年12月全自動圧着機の製造販売を開始。
  • 1983年12月当社として最初のリードフレーム加工用の金型としてDIPタイプ16ピンの金型を製作。
  • 1984年12月電子部品の装着装置であるSMT-85が完成し販売を開始。
  • 1985年4月リードフレームの後加工用機械ディプレスカットマシンの製造販売を開始。
  • 1985年6月新分野への進出として精密モールド金型の製造販売を開始。

1990年代

  • 1991年9月電子基板の指定位置に接着剤を塗布する高速接着剤塗布機SS-ADの製造販売を開始。
  • 1992年1月金型製作及び自動機器の組立工場として長野県須坂市に第1期本社新工場が完成。
  • 1996年4月コネクタ工場がISO9002の認証を取得。
  • 1997年2月金型製作及びプレス加工工場として長野県須坂市に第2期本社新工場が完成。

2000年代

  • 2001年2月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2006年8月プレス加工工場として長野県須坂市に日滝原工場が完成。
  • 2006年12月長野県須坂市の日滝原工場内に、住友電装㈱との合弁会社S&Sコンポーネンツ㈱を設立。
  • 2007年8月香港に、東新工業(株)との合弁会社鈴木東新電子(香港)有限公司を設立。
  • 2007年10月中国広東省中山市に、東新工業(株)との合弁会社鈴木東新電子(中山)有限公司を設立。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
  • 2012年5月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2012年6月長野県須坂市に医療機器組立工場を増築。
  • 2013年12月創業インドネシア西ジャワ州に、PT.SUGINDO INTERNATIONALを設立。
  • 2014年7月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 2016年3月M&AインドネシアのPT.GLOBAL TEKNINDO BERKATAMAを子会社化。(2022年 PT.SUGINDO INTERNATIONALへ吸収合併)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    独自技術融合と革新的生産合理化で成長

    独自の技術融合と革新的な生産合理化提案により、R&D企業として成長を目指す。

  2. 02

    最先端技術・新製品の事業化に注力

    最先端技術の追求と新製品の事業化活動に重点的に取り組み、新領域への事業拡大を図る。

  3. 03

    市況影響の少ない事業で安定高収益追求

    景気変動の影響を受けにくい事業に参入し、安定した高収益を追求する。

  4. 04

    経営改善と株主重視の経営

    経営効率・生産効率の改善活動を通じて企業価値を向上させ、株主重視の経営を目指す。

  5. 05

    3事業領域の拡大

    自動車部品事業(電池関連・安全快適機能部品等)、医療組立事業(自動化促進)、自動機器事業(自動車・医療関連)の拡大に重点的に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,091人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は602万円で、9期前と比べて+11.0%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は18.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月779
2017年6月807
2018年6月823
2019年6月54339.517.0865
2020年6月54539.817.2876
2021年6月55040.317.51,062
2022年6月55640.517.61,086
2023年6月55540.817.81,073
2024年6月56240.617.81,085313
2025年6月60241.018.21,091394

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
日滝原工場 — 長野県須坂市7,061百万円
部品・賃貸・全社
生産システム工場 — 長野県 須坂市1,853百万円
機械器具
本社工場 — 長野県須坂市1,572百万円
金型・部品・全社
日滝原工場 — 長野県 須坂市1,361百万円
部品
部品第三工場 — 長野県 須坂市1,219百万円
機械器具
須坂インター工場 — 長野県須坂市1,202百万円
機械器具・賃貸
本社 — 中国中山1,097百万円
部品
本社 — インドネシア 西ジャワ州959百万円
部品
部品第三工場 — 長野県須坂市802百万円
部品・賃貸
日滝原借地 — 長野県須坂市7百万円
賃貸
ほか2件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は404億円営業利益56億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.3%、利益が+30.2%。

売上高
+21.3%
404億円
営業利益
+30.2%
56億円
純利益
+32.1%
37億円
営業利益率
13.9%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高432億円404億円
営業利益60億円56億円
純利益40億円37億円
1株あたり配当¥112¥112

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は211億円、営業利益は27億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+23.4%、営業利益は+42.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q6269.72
2023年4Q655
2024年1Q64710.95
2024年2Q67811.95
2024年3Q71811.35
2024年4Q751114.78
2025年2Q1622414.815
2025年4Q1711911.113
2026年2Q1932915.019
2026年4Q2112712.818

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は178億円から404億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は13.9%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所市場第二部に上場。
2012年6月178103
インドネシア西ジャワ州に、PT.SUGINDO INTERNATIONALを設立。
2013年6月182125
東京証券取引所市場第一部に上場。
2014年6月19592
2015年6月224146
インドネシアのPT.GLOBAL TEKNINDO BERKATAMAを子会社化。(2022年 PT.SUGINDO INTERNATIONALへ吸収合併)
2016年6月231132
2017年6月237179
2018年6月2712212
2019年6月266179
2020年6月2811512
2021年6月3273421
2022年6月2613421
2023年6月2643220
2024年6月277343712.323
2025年6月333434212.928
2026年6月404565813.937

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高404億円のうち、営業利益として残るのは56億円13.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は37億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金86.1%348億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.9%56億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+7.0pt
13.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが55億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は62億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月19−121715
2013年6月21−12−6917
2014年6月18−11−5719
2015年6月17−21−4−49
2016年6月16−14−2211
2017年6月20−18−1213
2018年6月24−3125−730
2019年6月35−41−6−619
2020年6月23−16−8721
2021年6月48−32−41631
2022年6月41−408139
2023年6月39−30−5942
2024年6月54−25−132957
2025年6月55−31−192462

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は398億円。このうち返さなくてよい自己資本が279億円で、自己資本比率は67.7%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月1671105763.4
2013年6月1711185365.8
2014年6月1791215864.3
2015年6月1891296064.7
2016年6月1831236065.0
2017年6月1971326565.7
2018年6月2381617766.2
2019年6月2451667966.3
2020年6月2481757369.1
2021年6月2881979166.7
2022年6月32321710665.7
2023年6月34423610866.6
2024年6月37126111068.0
2025年6月39827911967.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
208億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
119億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中18位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中40位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,994で、1年前と比べて+51.5%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥2,994-2.5%1ヶ月-2.5%1年+51.5%時価総額431億円
過去52週の値幅
安値¥2,038高値¥3,510

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.5倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR1.35倍
配当利回り3.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比5.62%安の2888円と急落し、25日線(3047円)を下抜けました。週足では7月中旬の3290円高値から反落基調で、直近の戻りも25日線に抑えられています。52週高値3510円からは約18%下方に位置し、52週安値2037円に対しては約42%上で推移。8月12日に出来高26万株と急増して以降、売り圧力の強い展開が続いています。一目均衡表では雲が厚く、中期トレンドの転換には75日線(3147円)の回復が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 13.6倍は業界平均28.3倍を大きく下回り割安感。PBR 1.37倍は業界平均2.11倍を下回り、ROE 10.3%と収益性は平均的。配当利回り2.87%は業界平均1.88%を上回り安定。割安だが売上高成長率がやや鈍く、今後の収益拡大が評価に影響。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.5倍30.8倍
PER (予想)10.8倍
PBR1.35倍2.58倍
ROE10.3%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

PER13.6倍、ROE10.3%と適正水準。強気派は2025年6月期営業利益率12.9%と増収増益予想、実績ある安定成長を評価。弱気派は電気機器業界の競争激化や依存度の高い特定分野の需要変動リスクを懸念。

プラスに働く材料7
  • 安定した増収基調

    3期連続増収、2025年6月期も20%増収予想。

  • 高い収益性

    営業利益率12%超、ROE10%超で利益率が改善傾向。

  • 成長市場への露出

    モーター・センサー等、電動化分野に製品を展開。

  • 売上高・利益が増加基調2025/6期影響

    営業利益43億円は前期比+26.5%増、成長加速

  • 配当利回り2.87%と安定継続影響

    配当利回り2.87%は魅力的、インカム需要取り込み

  • PER13.6倍は割高ではない2025/6期実績影響

    PER13.6倍は成長率考慮で妥当、見直し余地

  • 1年間で株価75%上昇の勢い継続影響

    モメンタム良好、追い風継続なら更なる上昇

マイナスに働く材料7
  • 業界競争の激化

    電子部品は価格競争が激しく、シェア維持が課題。

  • 特定需要への依存

    自動車・産業機器向けが多く、景気変動の影響を受けやすい。

  • バリュエーション懸念

    PER13.6倍は業界平均並みで、割安感は乏しい。

  • 業績成長鈍化リスク2026/6期影響

    前期比成長率鈍化の場合、高バリュエーションが重荷に

  • 外国人保有比率6.68%と低い継続影響

    外国人比率低く、需給面での上値追い材料不足

  • ROE10.3%は業界平均並み2025/6期影響

    ROE10.3%は特段高くなく、成長鈍化なら割安感薄れる

  • 市場シェアが小さく競争激化不定影響

    電気機器業界で競争激化、値下げ圧力で利益率低下リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
競争環境下での収益力の維持状況を確認。
売上高成長率
主要セグメントの需要動向を反映。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり112で、前期から+84.8%いまの株価に対する利回りは3.74%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥112
1株あたり
配当利回り
3.74%
いまの株価に対して
配当性向
52.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月1118.1
2018年6月1318.213.7
2019年6月11−15.422.6
2020年6月110.010.8
2021年6月110.018.2
2022年6月2081.817.6
2023年6月3050.026.9
2024年6月4653.338.2
2025年6月8584.852.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥112

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ11,861人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.4%を占め、残る59.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他46.947.348.346.243.949.8
金融機関28.722.926.825.828.421.2
事業法人19.819.319.519.218.619.2
外国法人3.35.44.67.87.06.6
証券会社1.35.20.81.02.13.1
自己株式0.00.00.20.50.40.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社クリンゲル15.77
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.96
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.96
04鈴木従業員持株会3.78
05鈴木教義2.63
06株式会社八十二銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.15
07JPモルガン証券株式会社1.34
08小島まゆみ1.11
09株式会社商工組合中央金庫1.11
10鈴木照子1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-22
    ゴールドマン・サックス・インターナショナル(Goldman Sachs International)
    新規の大量保有報告
    1.65%
    -0.52pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+831%、1株純資産は14期で+119%。直近期のROEは10.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月288553.311.077.4
2013年6月419064.69.047.8
2014年6月209302.118.850.6
2015年6月479894.815.528.8
2016年6月139581.438.721.7
2017年6月741,0457.19.818.1
2018年6月921,0937.510.013.7
2019年6月621,1315.510.322.6
2020年6月861,1907.28.310.8
2021年6月1421,33410.76.818.2
2022年6月1451,4749.95.417.6
2023年6月1361,5988.56.926.9
2024年6月1581,7589.08.938.2
2025年6月1921,87610.39.252.6
2026年6月261

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/6期の役員報酬は総額230百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木教義取締役社長(代表取締役)65379,000
青木栄二取締役6221,000
小川清久取締役5310,000
中島慶昭取締役471,000
倉島淳生取締役5513,000
日隈久美子取締役55
本間浩正取締役(監査等委員)6311,000
松本光博取締役(監査等委員)572,000
河辺悠介取締役(監査等委員)49
小林清素56
山田和弘取締役(監査等委員)55

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)613151121219332
社外取締役3203238
取締役(社内)11221414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容639字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社鈴木)、子会社6社により構成され、金型、部品、機械器具の製造・販売を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)金型………………主要な製品は精密プレス金型、精密モールド金型であります。 当社が製造・販売をしておりますほか、鈴木東新電子(中山)有限公司が製造・販売、鈴木東新電子(香港)有限公司が販売をしております。 (2)部品………………コネクタコンタクト、コネクタハウジング、自動車電装部品であります。 当社及び子会社S&Sコンポーネンツ㈱、鈴木東新電子(中山)有限公司、PT.SUGINDO INTERNATIONALが製造・販売、鈴木東新電子(香港)有限公司が販売をしております。 (3)機械器具…………主要な製品は車載関連装置、半導体関連装置、専用機、医療器具であります。 当社及び子会社S&Sアドバンストテクノロジーズ㈱、エスメディカル㈱が製造・販売しております。 (4)賃貸………………当社が行っている賃貸事業、売電事業であります。 以上述べた事項を事業系統図によって表すと次のとおりであります。 (注)事業系統図の中の実線矢印は当社グループ製造品の行き先を表しております。
経営方針・対処すべき課題1,381字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「不への挑戦」を経営理念にかかげ、長年の経験により培われてきた金型技術をベースに、徹底的な精度追求と高い技術力に基づく製品を提供しております。グローバル競争力が求められる電子部品業界において、常に最先端に位置づけられる技術構築と多角的なアプローチによる独自の技術融合に加え、部品量産技術に革新的な価値を注入することで、お客様により深い満足を提供することを目指してまいります。当社グループの経営理念および経営方針は次のとおりです。 経営理念 「不への挑戦」 ・まず実践ありき ・技術を実践する ・品質を実践する ・顧客に行動する ・社会に行動する ・社員に豊かさを 経営方針 ・顧客第一主義に徹し最高の品質を提供する ・独創的な先進技術を追求し社会に貢献する ・社員の豊かさを尊重し活力のある企業文化を創造する (2)中長期的な経営戦略 当社グループは、永続的な成長、発展を目指して企業体質の強化に取り組んでおります。今日まで進化させてきた当社独自の技術をさらに発展させるとともに、新領域への事業拡大を図るための研究開発を積極的に推進してまいります。あわせて経営改革活動の取組みによるコスト低減と強固な経営体質の確立に取り組んでまいります。その概要は次のとおりです。 ①「独自の技術融合」と「革新的な生産合理化の提案」により成長するR&D企業を目指す。 ②最先端技術の追求、新製品の事業化に向けた活動に重点的に取り組む。 ③市況影響の少ない事業への参入により安定かつ高収益を追求する。 ④経営効率、生産効率の改善活動を通じて企業価値を向上させ株主重視の経営を目指す。 ⑤業界情報や顧客情報を十分に収集することで顧客ニーズおよび事業の将来性を把握し、最適な事業基盤を構築する。 ⑥当社の企業活動と環境及び生物多様性保全との共存の実現に向け、SDGs目標の達成を目指す。 また、具体的な事業成長戦略として、 a.自動車部品事業の拡大(電池関連部品、安全・快適機能関連部品、等) b.医療組立事業の拡大(自動化促進による収益拡大) c.自動機器事業の拡大(自動車関連、医療関連、等) を重点に取り組んでまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 世界経済は、米国関税政策による下押し圧力が強まることへの懸念や、急激なインフレと金融引き締め、ウクライナ及び中東地域の紛争長期化などの地政学的リスクにより、先行き不透明感は続いています。 電子部品業界におきましては、自動車のEV化や自動運転技術の高度化、工場の自動化に伴う高性能なFA機器や産業用ロボットの需要増大などが、電子部品需要の牽引役として期待されています。またIoT、高速移動通信、AI(人工知能)など進展があらゆる産業分野での技術革新を促進させ、新たな用途を生み出しています。 当社グループはこれまで培った精密金型技術や独自の部品生産技術、合理化設備などの総合力を活かして利益追求に注力してまいります。また今後の成長領域と考える自動車部品事業への戦略的投資を継続し、安定した収益の確保と着実に成長できる経営体質へ強化してまいります。
事業等のリスク2,480字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在(2025年9月25日)において当社グループが判断したものであります。 ①電子部品業界について 当社グループの属する電子部品業界は、市況の影響を受けて好不況の変動が大きい業界と言われております。かつての半導体不況などのような想定外の変動や、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のように、経済活動を急激に悪化させるような事象が発生した場合は、当社グループの業績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります 当社グループは業界の動向に細心の注意を払うと共に、今後の成長領域へ事業拡大を図りリスク軽減を図っております。 ②知的財産権 2025年9月25日現在において、当社グループは知的財産権に関する訴訟等を起こされてはおりません。また、当社グループが開発を行っている新製品につきまして、第三者の知的財産権を侵害しないよう特許調査を慎重に行っておりますが、調査範囲が十分かつ妥当であるとは保証できません。今後当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、訴えを提起される可能性がないとは言えず、当社グループの事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③技術者等の人材の確保育成について 当社グループの事業継続および拡大のためには、優秀な技術者をはじめとする人材を確保、育成する必要があります。しかしながらこれらが計画どおり進まない場合には、当社グループの事業運営に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④原材料価格および調達について 部品事業の主な原材料である伸銅製品の価格は銅の国際市況に連動しており、原材料価格の上昇により利益率が低下する可能性があります。また原材料及び仕入部材は市場環境・需給状況などによっては調達不足が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは最新の市況情報を取引先や仕入先と共有化して課題の早期対応に努めております。 ⑤製品の欠陥について 当社グループでは所定の品質管理基準に従って製造を行い、製品の品質確保に努めておりますが、将来にわたって全ての製品に欠陥がなく、製造物賠償責任請求に伴う費用が発生しないという保証はありません。 また、当社グループは製造物賠償責任保険に加入しておりますが、最終的に負担する賠償額全てを賄えるという保証はなく、製造物賠償責任につながるような製品の欠陥が発生した場合には、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥災害等のリスク 当社グループの主な生産拠点は長野県須坂市に集中しているため、当該地域において大規模災害が発生した場合には、当社グループの生産設備に深刻な被害が生じ、そのことが当社グループの業績および事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは重要な事業を継続あるいは早期復旧を果たし影響を最小限にするためにBCP(事業継続計画)を策定し、継続的な見直しおよび改善を実施しております。 また、深刻な感染性疫病の流行等が発生した場合は、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その場合には従業員の安全と健康を最優先に考え、感染防止策の徹底に努めてまいります。 ⑦競合等について 当社グループの金型事業および部品事業が属する電子部品業界は、国内外の競合他社との価格競争、販売先における内製化の拡大や生産及び調達の海外シフト等により厳しい事業環境にあります。また、自動機器等の市場においても、技術面、価格面において競合他社との激しい競争にさらされております。 当社グループは、コスト競争力の維持強化に向けて、効率的かつ合理的な物造り体制の推進に積極的に取り組んでおりますが、上記の競争の激化等による製品価格の低下が当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧海外活動に伴うリスク 当社グループは、中国、インドネシアにおいて合弁で事業を行っておりますが、今後、予期しない法令または規則の変更、政治および社会情勢の変化、テロ・紛争等による社会的混乱などが発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑨特定の販売先への依存について 当社グループの売上高の多くは電子部品業界に依存しております。当社グループ製品の販売先は広範囲にわたっておりますが、このうち、2025年6月期における住友電装株式会社に対する売上高は、総売上高の26.47%を占め、その依存度は高い状況にあります。 当社グループは引き続き、その他の既存販売先との取引拡大、新規販売先の開拓に努める方針でありますが、今後、住友電装株式会社において、取り扱う部品構成の変更や購買方針の変更等により、当社グループの部品供給が大きく減少した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩為替変動に伴うリスク 当社グループの事業は、国内および中国とインドネシアの生産拠点で一部外貨取引をしております。今後、著しい為替変動が生じた場合は、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また外貨建て債務の時価評価における差損益により、同様の影響を受ける可能性があります。 ⑪サステナビリティ課題に伴うリスク 世界的に脱炭素社会の実現が共通認識となっておりますが、環境リスクに対する対応が遅れることで、原材料不足や法規制対応によるコスト増加、顧客のサプライヤー選別や企業イメージ低下などにより、グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、すでに実行している環境基本方針に基づいたSDGs目標に向けた対応や、人的資本経営へ取り組み強化してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,485字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下経営成績等という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績および財政状態の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により緩やかな回復基調にあるものの、原材料及びエネルギー価格の高騰や円安基調での推移も影響し、物価上昇の継続による消費者マインドの改善に足踏みもみられました。 また、米国関税政策の動向、ウクライナ及び中東地域をめぐる情勢や金利水準の変動等の金融政策の影響などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループにおいては、部品セグメントの主力であるスマートフォン関連部品は堅調で、半導体関連部品や産機向けは緩やかに回復基調となり、自動車電装部品も概ね計画通り推移しました。機械器具セグメントでは自動機器及び医療組立共に堅調に推移しました。 この結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。 a.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高333億2千2百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益は42億9千2百万円(前年同期比27.4%増)、経常利益は42億6百万円(前年同期比14.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は27億6千万円(前年同期比21.7%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 <金型> 電子機器向け、自動車電装向け金型を主軸として販売してまいりました。電子機器向け、自動車電装向け共に前期と比較して受注が軟調に推移し、前年同期と比較して減収減益となりました。 その結果、売上高は12億5千1百万円(前年同期比19.8%減)、セグメント利益は2億5千4百万円(前年同期比58.5%減)となりました。 <部品> 電子機器向け部品、自動車電装向け部品を主軸として販売してまいりました。電子機器向け部品はスマートフォン関連部品及び車載向けは堅調に推移し、半導体関連部品や産機向けも復調してきました。また、自動車電装部品も概ね計画通り推移し、全体では前年同期と比較して増収増益となりました。 その結果、売上高は256億2千3百万円(前年同期比25.4%増)、セグメント利益は47億2百万円(前年同期比45.0%増)となりました。 <機械器具> 各種自動機器、医療器具を主軸として販売してまいりました。自動機器、医療器具共に需要が計画を上回り堅調に推移した結果、前年同期と比較して増収増益となりました。 その結果、売上高は64億3千9百万円(前年同期比12.4%増)、セグメント利益は7億4千1百万円(前年同期比10.3%増)となりました。 <賃貸> 賃貸事業、売電事業を行っております。 売上高は7百万円(前年同期比3.6%増)、セグメント利益は1億1百万円(前年同期比22.2%増)となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ27億8百万円増加し、397億7千2百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度に比べ8億7千1百万円増加し、118億7千万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ18億3千7百万円増加し、279億1百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ4億3千3百万円増加し、61億5千7百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、55億円(前年同期比1.0%増)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、30億8千7百万円(前年同期比24.6%増)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、19億2千5百万円(前年同期比44.0%増)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 金型(千円)   1,850,564   100.8 部品(千円)   26,713,988   127.1 機械器具(千円)   7,334,532   131.9 賃貸(千円)   5,862   104.8 合計(千円)   35,904,947   126.4 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 金型   1,767,648   113.7   475,027   145.8 部品   23,372,296   116.2   1,421,137   68.1 機械器具   6,883,093   135.5   1,787,015   130.7 賃貸   7,662   103.6   -   - 合計   32,030,701   119.7   3,683,180   97.5 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 金型(千円)   1,251,885   80.2 部品(千円)   25,623,491   125.4 機械器具(千円)   6,439,725   112.4 賃貸(千円)   7,662   103.6 合計(千円)   33,322,765   120.2 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日   至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日   至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 住友電装㈱   7,838,586   28.27   8,820,767   26.47 DDK(THAILAND)Ltd.   3,222,772   11.62   4,420,999   13.27 テルモ㈱   2,904,089   10.47   2,794,529   8.39 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析 経営者の視点による当社グループの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 a.経営成績等 1)経営成績 <売上高> 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ20.2%増加し、333億2千2百万円となりました。これは主に部品セグメントの売上高が、前連結会計年度に比べ25.4%増加したことによります。 <売上総利益、営業利益> 売上総利益は69億2千5百万円(前年同期比22.6%増)となりました。これは主に売上高が増加したことによります。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ15.4%増加し、26億3千2百万円となりました。この結果、営業利益は42億9千2百万円(前年同期比27.4%増)となりました。 <営業外損益、経常利益> 営業外損益は、前連結会計年度に比べ利益が3億8千5百万円減少しました。これは主に為替差損が前連結会計年度に比べ1億1千万円増加したことによります。この結果、経常利益は42億6百万円(前年同期比14.7%増)となりました。 <特別損益、税金等調整前当期純利益> 特別損益は、前連結会計年度に比べ利益が3千5百万円減少しました。これは主に補助金収入が前連結会計年度に比べ5千9百万円減少したことによります。この結果、税金等調整前当期純利益は42億5千8百万円(前年同期比13.4%増)となりました。 <法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益> 法人税等は、前連結会計年度に比べ1千1百万円増加し10億8千5百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は27億6千万円(前年同期比21.7%増)となりました。 2)財政状態 当連結会計年度末における流動資産は194億6千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億5千8百万円増加しました。これは主に現金及び預金が7億9千5百万円、売掛金が7億8千7百万円、仕掛品が4億3百万円増加したことによるものであります。固定資産は203億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億5千万円増加しました。これは主に投資有価証券が4億3千7百万円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における流動負債は98億円となり、前連結会計年度末に比べ13億2千8百万円増加しました。これは主に買掛金が13億1千3百万円増加したことによるものであります。固定負債は20億7千万円となり、前連結会計年度末に比べ4億5千6百万円減少しました。これは主に繰延税金負債が1億3千万円増加したことと、長期借入金が6億1百万円減少したことによるものであります。 当連結会計年度末における純資産合計は279億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億3千7百万円増加しました。これは主に利益剰余金が15億2千6百万円、その他有価証券評価差額金が2億9千4百万円、非支配株主持分が1億3千1百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は67.7%(前連結会計年度末は68.0%)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、55億円(前年同期比1.0%増)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益42億5千8百万円、減価償却費27億1千4百万円、仕入債務の増減額13億2千7百万円による資金の増加と、法人税等の支払額9億8千2百万円による資金の減少であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、30億8千7百万円(前年同期比24.6%増)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出27億8千6百万円による資金の減少であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、19億2千5百万円(前年同期比44.0%増)となりました。主な要因は、配当金の支払額12億円による資金の減少、長期借入金の返済による支出6億1百万円であります。 b.経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績について、売上高は前連結会計年度に比べ55億9千6百万円増加し333億2千2百万円(20.2%増)、営業利益は前連結会計年度に比べ9億2千3百万円増加し42億9千2百万円(27.4%増)、経常利益は前連結会計年度に比べ5億3千7百万円増加し42億6百万円(14.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ4億9千2百万円増加し27億6千万円(21.7%増)となりました。 当連結会計年度における経営成績の前連結会計年度との比較分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績および財政状態の状況」に記載のとおりであります。 また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c.資本の財源および資金の流動性 当社グループの資金需要の主なものは、原材料購入等の製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金、および設備投資によるものであります。 これらに必要な資金については自己資金をもって充当することを基本とし、必要に応じて銀行借入等を行うこととしています。 また、当連結会計年度末における借入等の有利子負債の残高は24億5千4百万円で、現金及び現金同等物の残高は61億5千7百万円となっております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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