本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

GENOVA

GENOVA,Inc.9341 · Prime · サービス業

医療情報メディアとクリニック向けDXツール・歯科流通を束ねるプラットフォーマー

概要

GENOVAは2005年創業の医療特化型サービス企業である。自社メディア「Medical DOC」の運営と、診療所向け自動精算機「NOMOCa」シリーズの販売を二本柱とし、2026年3月期の売上高は約116億円、従業員数は529名。2022年12月に東証グロース市場へ上場し、2024年9月にはプライム市場へ区分変更した。

医療メディアと業務効率化機器の二本柱

当社の事業はメディカルプラットフォーム事業とスマートクリニック事業が中核である。メディカルプラットフォームでは「Medical DOC」を運営し、19,184件の医師監修記事と月間1,674万ページビューを達成。スマートクリニック事業では自動精算機「NOMOCa-Stand」と会計釣銭機「NOMOCa-Regi」を累計2,911台導入した。両事業とも医療機関の現場課題に基づくサービスであり、2026年3月期の連結売上高は115億6,597万円に達した。医療広告規制に準拠した記事制作ノウハウと、電子カルテ連携可能なハードウェア設計が強みである。対象市場は全国約17.3万の診療所で、さらなる開拓が見込まれる。

17,000件の顧客基盤と高い継続性

2026年3月末時点で、累計既存顧客数は約17,000件に上る。年間契約件数6,143件のうち73.9%が過去に取引のある顧客であり、高い継続率を示す。これは現場の不満や課題を汲み上げたサービス改善によるもので、CLINIC BOTやNOMOCa AI chatなどの新サービスも既存顧客にクロスセルされている。また、全国10拠点の営業網に加え、代理店を通じて販売チャネルを拡大しており、新規顧客の開拓も継続している。Webサイト制作事業は新規開拓を積極的に行わず、既存顧客の運用保守が中心である。

歯科流通とDXで広がる事業領域

2025年7月、歯科関連事業を担う株式会社ASANOを子会社化し、歯科流通事業とDX事業を開始した。歯科流通では、CTや口腔内スキャナー、3Dプリンターなどのデジタル機器を販売し、ワークフロー再設計やスタッフ研修までをパッケージで提供する。DX事業ではクラウド型カルテ「カルテクラウド」やLINE連携予約「クリニッククラウドGR」を展開し、予約完全自動化による業務削減を実現。加えて、チームラボのモニター作品や交通系ICカード診察券「マルチ診察券」など、新たなサービスも投入している。これらは既存の医療機関顧客とのクロスセルが期待される。

業界の中での役割は医療機関向けプラットフォーム・機器・ソリューション提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
116億円
営業利益
4億円
営業利益率
3.4%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関(広告・メディア)主力

自社メディア「Medical DOC」等を通じて、医療機関の紹介記事を有料制作・掲載するサービスを提供。医師監修の医療情報記事や啓蒙コンテンツを配信し、利用者(患者)と医療機関を結びつける。強みは医療広告規制に準拠した記事制作ノウハウと品質管理体制。

主な製品・サービス2
Medical DOC(メディカルドック)
医療情報記事や医療機関紹介記事を掲載する医療メディア。医師監修の健康情報や闘病体験記事を配信し、利用者は地域・診療科目で医療機関を検索可能。
特化型メディア
質の高い医療を受けられるクリニックを選ぶための医療メディア。医師の経歴・実績・技術・所属学会を紹介し、患者のクリニック選びを支援。

02医療機関(業務効率化機器)主力

診療所向けにスマート簡易自動精算機・再来受付機「NOMOCa-Stand」やスマートレジ「NOMOCa-Regi」を販売。電子カルテやレセプトコンピュータと連携可能で、受付業務の省力化・効率化を実現。累計導入台数2,911台。

主な製品・サービス2
NOMOCa-Stand(ノモカスタンド)
医療機関向け非対面型自動精算機・再来受付機。予約システム、レセプトコンピュータ、電子カルテと連携可能。整形外科リハビリ運用や夜間無人会計など科目別対応が可能。
NOMOCa-Regi(ノモカレジ)
医療機関専門の自動会計釣銭機。患者自身がお金を投入し、窓口会計の速度向上とミス防止に貢献。同一施設内の他法人物販にも対応。

03医療機関(ソフトウェアサービス)準主力

LINEを使ったCRMサービス「CLINIC BOT」やAIチャットボット「NOMOCa AI chat」を提供。患者へのターゲティング情報配信、LINE予約・診察券機能、24時間自動応答で医療機関と患者のコミュニケーションを円滑化。

主な製品・サービス2
CLINIC BOT
LINEを活用した医療機関向けCRMサービス。患者個別の情報管理・セグメント配信、LINE予約、診察券機能を提供し、医療機関と患者のコミュニケーションを効率化。
NOMOCa AI chat
クリニック専用のAIチャットボット。患者の問い合わせに24時間自動回答し、スタッフの電話対応業務を削減。問い合わせ内容を日別・時間帯別に分析する機能も備える。

04歯科医院準主力

海外先進メーカーと国内大手とのアライアンスにより、歯科用CT、口腔内スキャナー、AI画像診断等のデジタル診断機器、3Dプリンター・CAD/CAM装置、治療用レーザー等を販売。単なる機器納入に留まらず、ワークフロー再設計、スタッフ研修、保守・校正、ファイナンス提案、開業支援をパッケージで提供。

05医療機関(DXソリューション)副次

クラウド型カルテサービス「カルテクラウド」や予約管理サービス、LINE連携の「クリニッククラウドGR」を提供。予約完全自動化で電話・受付業務を削減し、業務可視化テンプレートや権限設計・監査ログにより遠隔運用を支援。

主な製品・サービス2
カルテクラウド
クラウド型の電子カルテサービス。診療情報の管理をクラウド上で行い、複数拠点での共有や遠隔運用が可能。
クリニッククラウドGR
LINEと連携した予約管理・患者コミュニケーションサービス。予約の完全自動化や24時間予約・変更を可能にし、患者利便性を向上。

06医療機関(Webサイト制作・運用)その他

主に医療機関向けWebサイトの制作、運用保守、予防医療関連サービスを提供。かつての主力事業だが、現在は新規開拓を積極的に行わず、既存顧客の運用保守や追加修正が主。

製品と技術

医師監修の医療メディア「Medical DOC」

「Medical DOC」は当社グループの中核をなす医療メディアである。医師や医療アドバイザーが監修する医療情報記事を掲載し、利用者は地域や診療科目で医療機関を検索できる。2026年3月末時点で記事数19,184件、月間ページビュー約1,674万を誇る。生成AIの参照元としても利用され、検索からの流入が増加している。また、医療機関向けに有料の紹介記事制作サービスを提供し、医療広告規制に準拠した品質管理体制が強みである。2026年にはクリニック選びに特化した「特化型メディア」も立ち上げた。

自動精算機「NOMOCa-Stand」と「NOMOCa-Regi」

NOMOCaシリーズは診療所向けの自動精算・受付機である。「NOMOCa-Stand」は非対面型で、予約システムや電子カルテと連携可能。整形外科のリハビリ対応や夜間無人会計など科目別の運用が可能。「NOMOCa-Regi」は患者自身が会計操作を行う自動釣銭機で、保険診療と物販の両方に対応。両機とも株式会社APOSTROに製造を委託しており、2026年3月末の累計導入台数は2,911台。導入によりスタッフの負担軽減と待ち時間短縮を実現し、有床診療所や夜間対応にも柔軟に適用できる。

LINE CRM「CLINIC BOT」とAIチャット「NOMOCa AI chat」

CLINIC BOTはLINEを活用した医療機関向けCRMサービスで、患者の情報管理、セグメント配信、LINE予約、診察券機能を提供。患者の利便性向上と医療機関とのコミュニケーション効率化を実現する。NOMOCa AI chatはクリニック専用のAIチャットボットで、患者の問い合わせに24時間自動回答し、電話対応業務を削減。2025年に実施された市場調査では3部門でNo.1を獲得した。また、AI音声応答「NOMOCa AI call」も提供しており、人に近い音声で対応可能。

クラウド型カルテと予約管理のDXサービス

DX事業ではクラウド型電子カルテ「カルテクラウド」とLINE連携予約管理「クリニッククラウドGR」を提供する。カルテクラウドは診療情報をクラウドで管理し、複数拠点での共有や遠隔運用が可能。クリニッククラウドGRは予約の完全自動化で電話・受付業務を削減し、24時間予約・変更を可能にする。導入先では業務可視化テンプレートを用いた作業標準化や権限設計・監査ログによるセキュリティ確保を支援。これにより解約率の低位安定を実現している。これらのサービスは既存のメディアやNOMOCaとのクロスセルにより、医療機関のデジタル変革を総合的に支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

企業向けDX支援で国内首位級、内需依存型モデル

GENOVAはサービス業に属し、企業向けデジタル変革支援を主力とする。同業他社にはジンジブ、イシン、JSH、ダイブグループ、マテリアルグループが挙げられ、それぞれ人材派遣や製造業向け支援などで競合する。当社は売上高が2024年3月期の87億円から2026年3月期には116億円へ拡大し、2025年3月期の営業利益率は20%と高水準を維持した。ただし2026年3月期は3.45%に急低下しており、収益性の変動が大きい。国内市場に特化し、海外展開は限定的なため、内需に依存する構造である。競合他社と比べ、売上規模では中位に位置するが、利益率では優位性を持つ時期もあった。

強み

  • 売上高は3期連続で増加し、2026年3月期には116億円と堅調な拡大を継続
  • 2025年3月期の営業利益率は20%と高く、収益性の高さを実証
  • 企業のデジタル化需要で事業基盤が拡大、市場成長に乗る体制
  • 国内企業に特化し、顧客との強固な関係構築が可能な点

課題

  • 2026年3月期の営業利益率は3.45%と前年から大幅低下し、収益改善が課題
  • 海外展開が限定的で、国内景気の減速が業績に直結するリスク
  • 同業他社が多い中で、独自の強みを明確に打ち出す必要がある

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がGENOVA

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

2005年創業と中国大連へのオフショア展開

2005年7月、東京都港区で資本金1,000万円のインターネットコンテンツ開発会社として創業。2006年に渋谷へ移転後、名古屋、大阪、福岡と国内支店網を拡大。2012年12月には中国大連に智樹(大連)技術開発有限公司を設立し、Webサイトのコーディング業務を委託するオフショア開発拠点とした。2013年には沖縄営業所も開設し、全国各地でWeb制作サービスを提供する体制を整えた。2014年6月には自社CMS「plimo」の提供を開始し、Web制作の内製化を進めた。

医療メディアと自動精算機の同時投入2017年

2017年8月、医療メディア「Medical DOC」と自動精算機「NOMOCa-Stand」「NOMOCa-Regi」のサービス提供を同時に開始した。Medical DOCは医師監修の医療情報記事を掲載し、利用者が地域や診療科目で医療機関を検索できる。NOMOCaシリーズは電子カルテと連携可能な非対面型精算機で、受付業務の省力化を実現。この年を境に、当社の事業はWeb制作から医療特化へと大きくシフトした。2026年3月末時点でMedical DOCの記事数は19,184件、月間PVは1,674万、NOMOCa累計導入は2,911台に達している。

子会社設立とLINE CRMの投入(2018~2020年)

2018年5月、Web制作事業を分社化し株式会社GENOVA DESiGNを設立。同年12月には株式会社NDPマーケティングとの合弁でGENOVAマーケティングを設立し、サイト企画や記事制作管理を担わせた。2019年5月にはLINEを活用したCRMサービス「CLINIC BOT」の提供を開始。患者へのターゲティング情報配信やLINE予約・診察券機能を提供し、医療機関と患者のコミュニケーションを効率化した。2020年11月には金沢営業所を開設し、北陸エリアへの営業網を拡大した。GENOVA DESiGNは医療機関向けWeb制作の運用保守を継続し、新規開拓は積極的に行わない方針とした。

製造委託契約と東証グロース上場(2021~2022年)

2021年3月、自動精算機の製造を株式会社APOSTROに委託する契約を締結。2022年3月には保守委託契約も結び、サプライチェーンを安定化させた。2022年5月には仙台営業所を開設し、東北エリアに進出。同年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。これにより資金調達力を強化し、事業拡大の基盤を築いた。また、2021年9月には本社を渋谷ヒカリエに移転し、企業イメージの向上を図った。

AIチャットボット投入とプライム市場変更(2023~2024年)

2023年7月、クリニック専用のAIチャットボット「NOMOCa AI chat」を提供開始。患者の問い合わせに24時間自動回答し、電話対応業務を削減。2024年には広島営業所と京都出張所を開設し、営業拠点をさらに拡充。同年9月、東京証券取引所プライム市場への市場区分変更を実現した。また、2024年2月にはGENOVAマーケティングの清算が完了し、グループ構造の整理も進めた。同年2月には自動精算機の総販売代理店契約をAPOSTROと締結し、販売体制を強化した。

歯科流通とIC診察券の開始(2025年)

2025年5月、株式会社ADI.Gの歯科関連事業を継承する子会社として株式会社ASANOを設立。同年7月から歯科流通事業を開始し、歯科用CT、口腔内スキャナー、3Dプリンターなどのデジタル機器を販売。ワークフロー再設計やスタッフ研修までをパッケージで提供する。同年11月には交通系ICカード診察券「マルチ診察券」の提供を開始し、患者の受付・会計をスムーズにした。また、チームラボのモニター作品を医療施設に設置するサービスも開始した。ASANOはグループのマーケティング・DX領域と連携し、歯科医院向けにクロスセルを推進している。

年表32件を開く

2000年代

  • 2005年7月創業東京都港区六本木においてインターネットウェブコンテンツ開発会社として、資本金1,000万円で当社を設立
  • 2006年2月本社を東京都渋谷区神南に移転
  • 2006年8月愛知県名古屋市中区に名古屋支店開設
  • 2006年12月本社を東京都渋谷区宇田川町に移転
  • 2009年3月大阪府大阪市中央区に大阪支店開設

2010年代

  • 2010年4月福岡県福岡市中央区に福岡支店開設
  • 2012年12月創業ウェブサイトのコーディング業務を担う日本向けオフショア開発拠点として中国・大連に智樹(大連)技術開発有限公司を設立
  • 2013年7月沖縄県那覇市に沖縄営業所開設
  • 2014年6月plimo(レスポンシブ対応GENOVA CMS)サービス提供開始
  • 2017年8月Medical DOC(医療情報サイト)サービス提供開始
  • 2017年8月NOMOCa-Stand(スマート簡易自動精算機/再来受付機)、NOMOCa-Regi(医療機関・診療所専用セルフ精算レジ)サービス提供開始
  • 2018年3月北海道札幌市中央区に札幌営業所開設
  • 2018年5月創業ウェブサイト制作サービスの収益性の改善を図るため、当社よりウェブサイトを中心としたwebマーケティング業務を移管し、株式会社GENOVA DESiGNを設立
  • 2018年12月株式会社NDPマーケティングとの合弁会社である株式会社GENOVAマーケティングの運営開始
  • 2019年5月CLINIC BOT(LINEを活用したチャットボットシステム)サービス提供開始

2020年代

  • 2020年11月石川県金沢市に金沢営業所開設
  • 2021年3月株式会社APOSTROと自動受付精算機の製造委託契約締結
  • 2021年9月本店を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2022年3月株式会社APOSTRO 自動受付精算機の保守委託契約締結
  • 2022年5月宮城県仙台市青葉区に仙台営業所開設
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年7月NOMOCa AI chat(AIチャットボットによる自動応答システム)サービス提供開始
  • 2023年11月株式会社GENOVAマーケティングの事業を株式会社GENOVADESiGNに事業譲渡
  • 2024年2月株式会社GENOVAマーケティング清算結了
  • 2024年2月株式会社APOSTRO 自動受付精算機の総販売代理店契約締結
  • 2024年3月広島県広島市中区に広島営業所開設
  • 2024年4月京都出張所開設
  • 2024年9月東京証券取引所プライム市場への市場区分変更
  • 2025年5月株式会社ADI.Gの歯科関連事業の継承に伴い、100%子会社として株式会社ASANOを設立
  • 2025年5月病院・クリニック・介護施設に設置できる、チームラボのモニター作品《こびとが住まうキャ ンバス》の提供を開始
  • 2025年7月株式会社ASANOが、グループ会社として歯科流通事業および関連サービス事業を開始
  • 2025年11月交通系ICカード診察券「マルチ診察券」の提供を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業人員一人当たり売上高2026年3月期まで31,587千円
  • メディカルプラットフォーム事業 年間契約件数2026年3月期まで4,627件
  • スマートクリニック事業 自動受付精算機及びセルフ精算レジ 年間契約件数2026年3月期まで482件
  • スマートクリニック事業 ソフトウエアサービス 年間契約件数2026年3月期まで1,117件

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    クライアント基盤の拡大

    医科・歯科診療所でのシェア拡大を目指し、新規顧客開拓と過去受注顧客への再販を加速する。

  2. 02

    契約件数の拡大

    セグメント別の年間契約件数増加を重視し、営業人員一人当たり売上高も重要指標として追跡する。

  3. 03

    人材の採用・育成

    積極的な教育投資と採用投資により、サービスを届ける人材を強化する。

  4. 04

    新サービス・新事業の創出

    ステークホルダーの課題解決のための新サービス開発と、外部企業との事業提携による非連続的な成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で529人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は527万円で、3期前と比べて+3.0%平均年齢は29.4歳、平均勤続年数は3.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月51228.83.4294
2024年3月56828.93.5352
2025年3月59628.73.3408490
2026年3月52729.43.652976

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社オフィス(石川県金沢市)ほか6支店等247百万円
歯科流通 DX事業
本社オフィス(東京都渋谷区)ほか4支店、4営業所198百万円
主な関係会社
  • 海外
    智樹(大連)技術開発 有限公司
    中国遼寧省大連市大連高新技術産業園区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社GENOVA DESiGN
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社GENOVA DESiGN
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ASANO
    石川県金沢市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は116億円営業利益4億円前期と比べると増収減益で、売上が+16.0%、利益が-80.0%。

売上高
+16.0%
116億円
営業利益
-80.0%
4億円
純利益
-78.6%
3億円
営業利益率
3.4%
前期比 -16.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高216億円116億円
営業利益16億円4億円
純利益12億円3億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は31億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+63.2%、営業利益は−150.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q207
2024年1Q19421.13
2024年2Q21628.63
2024年3Q21523.83
2024年4Q268
2025年2Q511223.58
2025年4Q49816.36
2026年2Q5000.00
2026年4Q6646.13
2027年1Q31−2−6.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は22億円から116億円へ5.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年3月2210
石川県金沢市に金沢営業所開設
2020年3月2511
2021年3月3886
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年3月48117
2023年3月651713
広島県広島市中区に広島営業所開設
2024年3月872317
株式会社ADI.Gの歯科関連事業の継承に伴い、100%子会社として株式会社ASANOを設立
2025年3月100202020.014
2026年3月116443.43

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高116億円のうち、営業利益として残るのは4億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金44.0%51億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.6%61億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
56.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
2.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.5pt
4.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは−8億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は53億円で、売上の5.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月11−1−11012
2022年3月6−21416
2023年3月12−1111139
2024年3月18−141760
2025年3月12−3−10959
2026年3月2−102−853

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は103億円。このうち返さなくてよい自己資本が69億円で、自己資本比率は61.6%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月6067.6
2020年3月91815.5
2021年3月1981141.0
2022年3月28151352.7
2023年3月54401474.6
2024年3月82602270.5
2025年3月85701576.9
2026年3月103693461.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
53億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
55億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
34億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中78位あたり、逆に低いのはROE534社中443位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.3%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥625で、1年前と比べて-1.7%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥625-3.3%1ヶ月+0.5%1年-1.7%時価総額111億円
過去52週の値幅
安値¥541高値¥704

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)39.3倍
PER (会社予想)9.1倍
PBR1.76倍
配当利回り4.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で-0.319%とほぼ横ばいだが、25日移動平均線(622.44円)を約0.4%上回って推移。8月12日には604円まで下落したが、その後は回復し、8月21日には625円で終了。52週高値(704円)からは約11.2%下落、52週安値(541円)からは約15.5%上昇。出来高は8月12日に305,000株と急増したが、その後は概ね40,000〜100,000株で推移している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは39.36倍と業界平均22.99倍を大きく上回り、割高です。ただし、予想PERは9.1倍と急激に低下する見込みで、成長期待が織り込まれています。PBRは1.76倍と平均3.34倍を下回り、割安とも取れます。配当利回り4.8%は魅力的ですが、配当性向165.2%と利益を超えており持続性に不安があります。ROE4.3%と低く、2026/3期の営業利益が前期比大幅減益の予想であり、業績悪化が懸念されます。

指標この会社業種平均
PER (実績)39.3倍23.4倍
PER (予想)9.1倍
PBR1.76倍3.51倍
ROE4.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

再エネ発電は売電収入の安定性が強みだが、2026年3月期計画では営業利益率が急落し、利益が大きく減少する見通し。強気派は発電所の開発・運営ノウハウと売電収入の安定性から、一時的なコスト増の後、再生を期待する。弱気派はFIT制度の終了や設備の老朽化、利益率の急低下が構造的な問題とみて、収益モデルの転換が必要と考える。今後の事業ポートフォリオ見直しが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 再エネ需要の成長

    脱炭素の流れで再エネ発電所の価値が高まる。

  • ポートフォリオ多様化

    太陽光やバイオマス等多電源でリスク分散できる。

  • 売電収入の安定

    長期契約で安定収益が見込める。

  • 予想PER9.1倍、利益反転期待が強い決算発表後影響

    現行PER39.36倍から予想9.1倍、純利益3億円から12億円規模への回復を織り込む

  • 売上高116億円と3期連続増収通年影響

    24/3期87億→25/3期100億→26/3期116億円、年率15%超

  • 25/3期に営業利益率20%を達成した実績不定影響

    25/3期は営業利益20億円・利益率20%、26/3期は4億円に低下、反転すれば評価上昇

  • 株価は1年間で1.0%上昇と底堅い継続影響

    営業利益が減少する中でも株価はほぼ横ばい、売り圧力は限定的

マイナスに働く材料7
  • 利益率の急落

    営業利益率が20%から3.45%に低下する計画。

  • FIT制度の影響

    FIT終了で売電価格が下落し、収益性が悪化。

  • 設備劣化

    運転開始からの時間経過でメンテナンス費用が増加。

  • 営業利益が20億円から4億円へ80%減通年影響

    25/3期20億円→26/3期4億円、営業利益率3.45%と急失速

  • 純利益は17億→14億→3億円と3期連続減益通年影響

    24/3期17億、25/3期14億、26/3期3億円、利益水準が大幅縮小

  • ROE4.3%と低く、PBR1.76倍は割高継続影響

    ROE4.3%に対しPBR1.76倍、自己資本の収益性に見合わない

  • 配当利回り4.8%は純利益3億円を大幅に超過不定影響

    時価総額111億円×4.8%=配当約5.3億円、純利益3億円の約1.8倍で減配リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
利益率の低下が一時的か構造的かを見る。
発電所稼働率
設備の稼働状況と計画停止の有無を確認。
売電価格
FIT終了後の市場価格への依存度を測る。
新規案件の獲得
将来の成長を支えるパイプラインを確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.80%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
4.80%
いまの株価に対して
配当性向
165.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月3037.2
2026年3月300.0165.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,745人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.0%を占め、残る77.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他74.869.975.571.1
事業法人12.714.611.316.3
金融機関1.16.45.66.7
外国法人5.06.35.63.4
自己株式2.82.8
証券会社6.52.81.92.3
外国人個人0.00.00.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01平瀬 智樹31.41
02株式会社平瀬商店7.47
03株式会社EPARK6.12
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.22
05内藤 信至2.37
06青山 圭秀2.29
07提橋 由幾1.12
08UNION BANCAIRE PRIVEE, UBP SA SINGAPORE BRANCH - GCSG-JP-CLIENT ASEET(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.12
09JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.09
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.98

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-06-26
    平瀬 智樹
    変更報告
    0.00%
    -21.15pt
  • 2026-06-19
    平瀬 智樹
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -21.15pt
  • 2026-06-19
    平瀬 智樹
    変更報告
    21.15%
    -10.28pt
  • 2026-06-18
    平瀬 智樹
    新規の大量保有報告
    21.15%
    -10.28pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−94%。直近期のROEは4.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年3月5,0605,739157.7
2020年3月11,08516,82498.3
2021年3月4049138.9
2022年3月439260.9
2023年3月7722945.618.1
2024年3月9732535.214.7
2025年3月8037922.912.437.2
2026年3月163654.334.6165.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額177百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
平瀬智樹代表取締役 社長486,935,900
武田幸治取締役 執行役員4450,000
井上祥取締役 執行役員42
提橋由幾取締役44200,000
佐藤有紀取締役49
佐野哲哉取締役56
佐々木強常勤監査役70
古原暁監査役44
毛利篤雄監査役63
金山卓晴47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)412612632
社外取締役951516

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,096字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」をミッションに掲げ、利用者(患者)にとって分かりやすく情報の信頼性が高いwebメディアを運営するメディカルプラットフォーム事業と、医療機関現場における診療行為以外の利便性向上や効率化につながるサービスの開発及び提供を行うスマートクリニック事業の2つで構成しておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行い、歯科用器械・材料・薬品等の販売を行う歯科流通事業、医療機関向けのDXソリューションの提供を行うDX事業、医療機関向けのWebサイト制作や、制作したWebサイトの運用保守及び予防医療等に関するサービスの提供を行うその他事業の5つとなっております。 メディカルプラットフォーム事業は、近年の高齢化に伴う持続的な健康意識の高まりを受け、正しい予防情報や健康知識を求める人々に医療情報を提供するため、「Medical DOC」(メディカルドック)という自社メディアにおいて、医師が監修する医療情報記事の掲載や、身近な健康問題への関心を高める啓蒙コンテンツとして、著名人による闘病体験記事、未病への取組記事等を配信しております。また、自社メディアへ医療機関の紹介記事を制作するサービスを提供しております。 「Medical DOC」では利用者が目当ての医療機関を簡単に探すことができるように、全国の医療機関の情報をデータベース化し、地域や診療科目といった区分で容易に検索できるような機能を提供しております。 このように当社グループが運営する医療メディアは、利用者及び医療機関双方にとって有用なサービスとして認識されており、2026年3月末時点で、医療情報に関する記事数19,184件、月間PV数は約1,674万PVに達しております。 また2026年3月期では、「Medical DOC」に加え、「特化型メディア」を立ち上げました。こちらはより良い医療を求める利用者(患者)に対して、質の高い医療を受けられるクリニックを選べる医療メディアになっております。「『価格』や『アクセスの良さ』で選んだクリニックで失敗してしまった」という利用者の声が出ないための医療メディアを目指しており、長年「Medical DOC」を運営してきた実績に基づき、クリニックを運営する先生の経歴・実績・先生が有する技術・所属学会なども紹介し、ユーザーにより良い医療体験の手助けになるコンテンツを提供しています。 当社グループは、自社メディアへ医療機関の紹介記事を掲載するための有料記事制作を請け負っており、メディカルプラットフォーム事業の収益源となっております。メディカルプラットフォーム事業は、医療機関に長年サービスを提供することで培った全国の医療機関との営業接点や、当社メディアの医療広告規制に準拠した記事制作ノウハウ及び品質管理体制に強みがあります。 スマートクリニック事業は、医療機関現場における診療行為以外の利便性向上や効率化につながるサービスの開発及び提供を目的に、医療機関向けに「NOMOCa-Stand」(ノモカスタンド)というスマート簡易自動精算機・再来受付機や「NOMOCa-Regi」(ノモカレジ)というスマートレジを販売しております。 また、ソフトウエア関連のサービスでは、LINE上からの予約や気軽に直接医療機関に問い合わせ予約を行うことのできる「CLINIC BOT」やクリニック専用に開発された高機能AIチャットボットが利用者(患者)の問い合わせに24時間自動で回答する新サービス「NOMOCa AI chat」の提供を行なっております。 当社グループは、2026年3月末時点で累計既存顧客数約17,000件(注1)の営業接点があることや、2026年3月期の既存顧客売上高比率は73.9%(注2)となっていることなど、現場の不満や課題の汲み上げによりサービス改善を行っております。その結果、2026年3月期の当社の主要なサービスの年間契約件数は6,143件に達しております。 (注) 1.医療機関で契約中、もしくは過去契約実績がある顧客数(法人数)として算出しております。 2.年間契約件数に占める「過去に一度でも取引のある顧客」の割合として算出しております。 当社グループが運営する事業は主にメディカルプラットフォーム事業とスマートクリニック事業の2つの事業で構成されておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「歯科流通事業」、「DX事業」、「その他事業」の5つとなっております。主に以下の5つの主要サービスから成り立っております。 なお、当社グループは、当社と連結子会社である株式会社ASANO、株式会社GENOVA DESiGN、智樹(大連)技術開発有限公司の4社で構成されております。従前の株式会社GENOVA マーケティングは、メディカルプラットフォーム事業におけるサイトの企画や記事制作の管理等を担っておりましたが、2023年11月に株式会社GENOVA DESiGNに事業譲渡し、会社清算を実施しております。株式会社GENOVA DESiGNは、上記に加え、その他事業としてウェブサイト制作や運用保守を担っており、智樹(大連)技術開発有限公司は、その他事業であるウェブサイト制作におけるHTMLコーディング作業を担っております。加えて、当連結会計年度においては、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始しており、当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションに掲げ、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。 当社グループの各事業の内容 (メディカルプラットフォーム事業) (1) Medical DOC(メディカルドック):医療メディアサービス 現在の当社グループ主力商品である「Medical DOC」(メディカルドック)は、利用者の不安の解消を目指した医療メディアです。健康であり続けたい、予防医療や治療医療、自分の病気のことを身近な周りの人に理解してほしいなど、利用者間や利用者と医療従事者の間には大きな情報格差が存在します。そうした情報格差を解消すべくMedical DOCを運営しております。 当社グループが運営するメディアでは、有料にて医療機関の紹介記事の制作を請け負っております。医療機関においては、当社メディアに記事を掲載することにより、立地や医療機関の特長から集めたい患者層に的確にアプローチすることができるメリットがあります。 (スマートクリニック事業) (1) NOMOCa(ノモカ):業務効率化サービス スマートクリニック事業の主力サービスであるNOMOCa-Standは医療機関(無床診療所)向けスマート簡易自動精算機・再来受付機です。電子カルテとの連携など、レセプトコンピュータ(診療報酬を請求するために「レセプト(診療報酬明細書)」を作成するコンピューターシステム)との連携が可能な仕組みになっており、医療機関に特化した設計が特徴となっております。少子高齢化により医療機関における働き手の確保が難しくなるなか、医療機関における受付業務の省力化、効率化を実現するためのサービスとして展開しております。これらの商品は株式会社APOSTROに製造を委託しており、当社及び販売代理店を通じて商品の販売を行っております。医療機関現場における利便性向上に資する商品を提供することで事業展開しており、2026年3月末時点で累計導入台数2,911台に達しております。 (2) CLINIC BOT:LINEを使ったCRMサービス 当社グループは、LINEを使ったCRMサービスを医療機関に提供しております。従来、LINEの公式アカウントでは、通知登録を希望されている患者に対して、適宜、情報を一斉案内することはできましたが、患者単位で情報を管理し、セグメンテーション・ターゲティングをした情報発信はできませんでした。医療機関は、CLINIC BOTを導入することにより、患者に対してターゲティングした情報配信が行えるようになり、また、患者がLINEを通じて直接医療機関に問い合わせをすることができるようになります。 さらに、患者がLINE上から診療予約を行うことが可能になり、LINEを通じて診察券の機能を付加することができるようになるなど、医療機関と患者とのコミュニケーションを円滑にするサービスを提供しております。 (3) NOMOCa AI chat:AI Chat自動応答システム 当社グループは、クリニック専用に開発された高機能AIチャットボットが利用者(患者)の問い合わせに24時間自動で回答する新サービスを提供しております。スタッフの代わりに24時間問い合わせに自動対応してくれるので、利用者(患者)のストレスを減らし、スタッフの電話対応業務などの工数を削減することが可能になります。新たに分析機能では問い合わせの内容を日別、時間帯別などで細かく分析することで業務の生産性向上につながり、さらに業務効率化・サービスレベル改善で利用者(患者)の満足度アップも期待できます。 名称   概要   特性 NOMOCa-Stand(ノモカスタンド) 既に医療機関向けにリリースされている予約システム、レセプトコンピュータ、電子カルテシステムと連携が可能な非対面型の自動精算機・再来受付機。   受付機能をオプションで付加することができ、科目のニーズに応じた運用が可能です。実際に以下の科目別開発を行ってまいりました。・整形外科におけるリハビリ運用対応・診察券のない診療所・救急対応診療所の夜間無人会計対応・その他未収金回収対応など NOMOCa-Regi(ノモカレジ) 患者自らお金を投入し、窓口会計速度の向上と会計ミスの防止に役立つ、医療機関専門の自動会計釣銭機。   保険診療はもちろん、同一施設内における他法人の物販対応も可能です。またNOMOCa-Standとの連携や有床診療所対応も可能となっております。 (歯科流通事業) 当社グループは、海外先進メーカーと国内大手とのアライアンスを一段と深化させ、歯科用CT、口腔内スキャナー、AI画像診断といったデジタル診断、3DプリンターやCAD/CAM、治療用レーザー等の精密治療機器、予防・メンテナンス機器まで高付加価値領域を拡充し、医院の診断精度・治療効率・患者負担軽減を同時実現しています。単なる機器納入に留まらず、デジタル導入に伴うワークフロー再設計、スタッフ研修、保守・校正を含む長期契約、ファイナンス提案、開業支援をパッケージ化しており、網羅的なソリューションを提供しております。 (DX事業) 当社グループは、医療機関向けのDXソリューションの提供を行っております。具体的には、クラウド型のカルテサービス「カルテクラウド」の導入や、予約管理などのクラウド型サービスを提供し、LINEと連携している「クリニッククラウドGR」の導入を加速しております。予約の完全自動化で電話・受付業務を大幅に削減し、24時間の予約・変更を可能にすることで患者利便性を高めています。導入先では、業務内容の可視化テンプレートを用いて作業標準化を支援し、権限設計・監査ログにより在宅勤務の可否判断と遠隔運用の統制を担保し、オンボーディングとeラーニングを強化して導入担当者の不安を解消することで、解約率の低位安定を促進しています。 (その他事業) 当社グループは、主に医療機関向けのWebサイト制作や、制作したWebサイトの運用保守及び予防医療等に関するサービスを提供しております。なお、Webサイト制作は以前の主力サービスであったことから、現在は運用保守や、既存のお客様からの追加修正等の対応が主な内容となっており、新規の顧客開拓は積極的に行わない方針です。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,002字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループのミッションは、「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」であります。医療は人々にとって必要不可欠な存在でありますが、利用者(患者)が知りたい情報が正確に伝わらず、健康・病気・治療に不安を抱いております。また利用者(患者)と医療従事者は快適な医療体験を求めており医療行為ではない待ち時間、受付業務、精算業務に不満を抱いております。 当社グループは、メディカルプラットフォーム事業とスマートクリニック事業を通じて、このような不安と不満の解決を図り、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOの歯科流通事業及びDX事業による歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売によって社会的な責任を果たしながら継続的な企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 経営戦略 当社は以下の4つの項目について注力してまいります。 ① クライアント基盤の更なる拡大 多くの人々に支持されるサービスを背景に、現在のクライアントである医科・歯科診療所シェアの更なる拡大を目指してまいります。継続的な新規顧客の開拓に加え、過去受注した顧客に対する再販を加速することで更なる成長を目指します。 ② 契約件数の拡大 当社グループでは契約件数を重視しており、セグメント別の年間契約件数の増加を目指します。 ③ 人材の採用・育成 顧客開拓及び契約数の増加において欠かせないのがサービスを届ける人材です。積極的な教育投資及び採用投資を実施してまいります。 ④ 新サービス・新事業の創出 当社グループの各ステークホルダー(利用者<患者>、医療機関従業員、医療機関経営者<医師>等)の課題解決を実現するために、新たなサービスの開発を進めてまいります。また、非連続的な成長の創出にも積極的に取り組むため、外部企業との事業提携も引続き検討し、提供できるサービスのラインアップを拡充いたします。 (3) 経営環境 当社グループの事業が対象とする市場は、医療業界における広告市場、医療システム市場および歯科流通市場です。当社グループは、医療機関全体で28.6万事業所(注1)を市場全体のターゲットと考えており、そのうち、17.3万医院(注2)が、現在のサービスで提供可能なターゲット範囲と考えており、大きな開拓余地があると考えております。このような市場環境下において、多くの顧客を獲得するため、当社グループでは営業組織の拡充に取り組んでまいりました。 当社グループではメディカルプラットフォーム事業のメインサービスである「Medical DOC」(医療メディア)とスマートクリニック事業の「NOMOCa Stand、NOMOCa Regi」(自動精算機・再来受付機等)、「CLINIC BOT」(LINEを使ったCRMサービス)、「NOMOCa AI chat」(電話業務を削減するchatbotサービス)を提供しております。 Medical DOCでは医療機関との適切な患者マッチングを実現すべくサービスを提供しており、全国10つの地域に営業拠点を展開しております。 NOMOCaシリーズでは医院の業務負荷軽減を目指してサービスを展開しており、全国10つの営業拠点に加え、多くの代理店網を整備しております。医療機関の業務負荷軽減のニーズは今後益々加速すると考えられ、自社サービスはもとより、他社サービスと連携することで拡充し、シェア拡大はもちろんのこと、クロスセルによる更なる成長を目指します。そのような販売体制で、更に薬局や柔道整復の施術所など医療周辺領域においても同様の課題は存在するため、当該市場シェアを獲得していくことも将来的な戦略としております。 加えて当連結会計年度においては、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始しており、当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションに掲げ、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。 当社として当子会社の事業を開始するにあたり、最適なサプライチェーンの構築とグループのマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と新たな価値創出の貢献を目指しております。 また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、医療機関と診療所の機能分化・連携等の推進、かかりつけ機能の普及、医療・介護分野におけるデータ利活用やオンライン化の加速、PHR(Personal Health Record:個人の健康・医療・介護に関する情報)の拡充も含めたデータヘルスオンラインでの健康相談の活用の推進などの対策が政府により掲げられており、その他にも新型コロナウイルス感染者や濃厚接触者に対する対策、長期に亘るテレワークによる健康状況、メンタルヘルスなどの医療・健康関連の情報ニーズが多岐にわたり、適切な医療情報の発信を求められています。 このような中、「健康・医療・介護」を包摂した医療全般に浸透・普及させるため、厚生労働省や総務省が情報化推進を行っております。加えて、超高齢化社会、医療・健康関連テクノロジーの変革とともに、健康寿命の増進・医療資源の配分適正化が求められ、今後さらなる医療・健康産業の市場規模の拡大が見込まれております。 (注) 1.令和4(2022)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況によれば、医科診療所約10.5万件、歯科診療所約6.8万件となっており、また、令和4年度衛生行政報告例(就業医療関係者)によれば、薬局約6.3万件、柔道整復の施術所約5.1万件となっており、これらを合算した事業所数として算出しております。 2.現状、当社グループのサービスの提供ターゲットは、歯科診療所、および、医科診療所であります。令和4(2022)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況によれば、医科診療所約10.5万件、歯科診療所約6.8万件となっており、これらを合算した事業所数として算出しております。 3.2018年3月期以降メディカルプラットフォーム事業及びスマートクリニック事業領域のサービスにおいて顧客とのタッチポイント件数(両事業がスタートしたのが2018年3月期であるため2018年3月期以降としております) 2025年3月期第3四半期末時点 4.2018年3月期以降メディカルプラットフォーム事業及びスマートクリニック事業領域のサービスを契約いただいた顧客数(両事業がスタートしたのが2018年3月期であるため2018年3月期以降としております) (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的な企業価値最大化を目指す上で、売上高、営業利益のほか、成長性と収益性を重視しており、売上高成長率、営業利益率を重要な指標としております。具体的には、全国の拠点ごとの顧客数の最大化を図ると同時に、サービスラインナップの強化を図ることで、「セグメント別の契約件数の増加」に取り組んでまいります。また、これらを実現するため、営業人員一人当たり売上高(注)についても重要指標として捉えております。2026年3月期においては、営業人員一人当たり売上高31,587千円、メディカルプラットフォーム事業の年間契約件数4,627件、スマートクリニック事業の自動受付精算機及びセルフ精算レジは年間契約件数482件、CLINIC BOTやNOMOCa AI chatを含むソフトウエアサービスは年間契約件数1,117件となっておりますが、これらを最大化するための営業人員の採用、教育、サービスラインナップへの投資を今後も行っていく方針です。 (注) 単体売上高を当社に所属する期初営業人員数と期末営業人員数の平均値で除して算出しています。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記を踏まえ、当社グループは以下の項目を優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として認識しており、これに対処してまいります。 ① 既存事業の継続的な成長 持続的な成長を続けるためには、既存事業であるメディカルプラットフォーム事業及びスマートクリニック事業を通じた医療業界における顧客基盤の拡大、及び、顧客単価の向上が重要であると考えております。既存事業においては、これまでサービス単価の観点から成約に至っていない層に向けた低単価サービスの企画開発を行うことで、顧客数の更なる拡大を目指してまいります。また既存の顧客に対しては、顧客の声を取り入れながらサービスの改善を行い、顧客満足度の向上やオプションサービス(メディカルプラットフォーム事業では、動画を組み込んだ記事作成、スマートクリニック事業では、QR決済機能オプション)等によるアップセルを図り、顧客単価の向上に努め、継続的な成長を目指してまいります。 加えて、メディカルプラットフォーム事業及びスマートクリニック事業の両事業において顧客生涯価値の向上を重要指標として位置づけ、継続的な収益基盤の強化を図るとともに、2026年4月1日を効力発生日とする株式会社GENOVA DESiGNの吸収合併により、経営資源の集約及び意思決定の迅速化を実現し、運営効率の向上を図ってまいります。 また、当社は2026年4月1日開催の取締役会において、有限会社アカサカ歯材社の全持分を取得し、子会社化することを決議し、同年4月21日に取得を完了いたしました。今後は、同社および新たにグループへ参画した株式会社ASANOとのPMI(経営統合プロセス)を加速させ、顧客基盤とノウハウの融合によるクロスセルの強化や新サービスの創出を通じて、グループ全体のシナジー最大化に努めてまいります。 ② 組織体制の強化 今後、日本では世界が経験したことのない高齢化社会を迎えようとしており、当社グループが属する市場においては、事業環境の変化がますます激しくなっていくことが予測されます。こうした変化に対応すべく、当社グループでは、顧客基盤の拡大、既存サービスの信頼性・利便性の強化及び新規事業開発等の様々な取り組みにより継続的な成長を図っていくことが必要であると考えております。その実行のためには、各事業フェーズに沿った組織デザインの整備及び多様なバックグラウンドを有する優秀な人材の採用・育成により、持続的成長が可能な組織体制をさらに強化していくことが重要であると認識しております。このような組織体制の強化を実現するためにも当社グループでは様々な経営資源の活用により、事業環境の変化により生じる課題に取り組んでまいります。 また、今後の継続的なM&Aによる事業拡大を見据え、柔軟かつ強固なグループ管理体制の構築を推進してまいります。新たな拠点や人員が加わった際にも、グループ全体として一体的な運営が可能となるよう、管理体制及び意思決定プロセスの整備を進めてまいります。 ③ 人的資本経営の推進と営業組織のエンゲージメント向上 当社グループの持続的成長には、優秀な人材の適時採用と育成が不可欠です。現状、営業職の平均勤続年数は他職種に比べ短い傾向にありますが、この課題に対し、2026年4月に新設した「戦略人事部」を中心に抜本的な対策を講じております。具体的には、成果に報いる公正な評価報酬制度の刷新やインフレに対応した処遇改善を推進するとともに、入社前後の期待値ギャップを解消する採用プロセスの厳格化、及び入社直後の立ち上がり支援を強化しております。また、管理型から自律型組織への文化変革を進めることで、社歴に関わらず個々の専門性が正当に評価され、長期的に活躍できる職場環境の整備に努めております。 これらの施策を通じて、人材のリテンション(定着)とエンゲージメントの向上を図り、組織全体の労働生産性を高めることで、事業計画の着実な遂行と業績への貢献を実現してまいります。 ④ 情報管理体制の強化 当社グループは、展開する各サービスの運営過程において、個人情報を含む顧客情報やその他の機密情報を取り扱っております。そのため、当社グループでは、情報管理体制を事業上の重要事項と認識しており、当該情報の取扱いについては、情報管理規程等や業務フローを定めて厳格に管理しております。また、全従業員を対象とした社内教育、当該情報管理体制の構築・運用に積極的に取り組んでおります。なお、ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得しており、情報管理の徹底を行っております。 加えて、グループの拡大に伴い、全体での情報管理水準の統一及び高度化が重要であると認識しており、当該管理体制を新たに加わったグループ会社へも展開・浸透させてまいります。 ⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社グループが持続的成長により中長期的な企業価値を創出するには、利用者(患者)・医療関係者・従業員・地域社会等の多様なステークホルダーとの協働が不可欠と考えております。このような多様なステークホルダーからの信頼を得るためにはコーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制の更なる強化により、公正・透明な経営を行うことが重要な経営課題と考えており、コンプライアンス体制及び内部管理体制の強化を図ってまいります。 また、M&Aの推進に伴う事業規模の拡大を踏まえ、グループ全体として統一されたガバナンス体制の構築を進め、リスク管理及び内部統制の実効性向上に努めてまいります。 ⑥ 財務上の課題 当社グループは、これまで金融機関からの借入に大きく依存せず、資金需要は自己資金及び営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とした財務基盤を維持しており、優先的に対処すべき財務上の課題はありません。一方で、今後はM&Aの実行やグループ再編に伴う資金需要の増加が見込まれることから、これらの成長投資機会を適切に捉えつつ、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを図ってまいります。 上記事業上の課題に対する対処及び継続的な設備投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、既存事業の営業キャッシュ・フローの改善等に対処するなど、財務体質の更なる強化に努めてまいります。
事業等のリスク14,599字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中に記載している将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境について ① 業界への依存について 当社グループは、医療機関を主要な顧客基盤としており、その事業領域は医療広告市場および医療システム市場ならびに歯科流通市場に特化しております。現在、日本国内における少子高齢化の進展や医療資源の最適配分への要請を背景に、医療・健康産業の市場規模は中長期的な拡大が見込まれております。しかしながら、医療制度の抜本的な変更、診療報酬や自由診療に関する法的規制の改定、あるいは予測不能な社会情勢の変化により、市場の成長が停滞または縮小する可能性があります。また、テクノロジーの急速な進化に対し、当社グループのサービス開発が適時に対応できない場合には、競争力が低下し、当社グループの事業展開および業績に影響を及ぼす恐れがあります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、サービス部門の人員体制強化を通じて顧客ニーズの変化を迅速にフィードバックできる体制を構築するとともに、生成AIの活用や医療DXの最新トレンドを常時モニタリングし、次世代サービスの開発・改良へ機動的に反映させております。また、医療行政の動向や業界内のパラダイムシフトを早期に察知すべく、外部専門機関とも連携し、複数のリスクシナリオに基づいた戦略策定を推進しております。これらの施策を通じて、市場動向への高い感度を維持し、変化を先取りした事業運営を行うことで、当該リスクが当社グループに及ぼす影響を最小限に留めるよう努めております。 ② インターネット関連市場について 当社グループのメディカルプラットフォーム事業は、インターネットを利用した医療関連における事業展開を行っております。かかるインターネット業界においては、急速な技術革新が進んでおり、当社グループではこれらに対応すべく、最新の技術に関するセミナーや勉強会への出席及びパートナー企業との協業を通じた人材・知見の獲得により、最新の技術の把握に努め対応を図っております。ただし、予期しない技術革新(生成AIの普及に伴う情報検索・取得行動の変化、閲覧媒体の変化や閲覧方法の変化、インターネット上のメディア運営に支障を与える事象)等があった場合や適時な対応ができない場合には、インターネット利用の順調な発展が阻害され、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、技術動向について常時モニタリングを行い、社内の開発体制及び事業戦略を柔軟に見直す体制を構築しております。また、外部の専門機関や有識者との連携を強化し、リスクの早期発見と迅速な対応を図ることで、技術革新による影響を最小限に抑え、持続的な事業成長を実現できるよう努めてまいります。 ③ 事業領域特有の各種規制について 当社グループが属している医療関連のインターネット市場では、サービス等を展開する上で、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」及び「医療広告ガイドライン」等の各種法令や監督官庁の指針、ガイドライン等による規制の適用を受けております。また、連結子会社であるASANOにおいては、事業の遂行にあたり、関係法令に基づく許可、登録、届出その他の許認可等を要する事業を営んでおります。当社グループではこれら法規制及び許認可等に適切に対応し準拠して事業活動を行うため、規程やマニュアル、チェックリスト等を制定し、これらに基づいて業務を行っております。 現在のところ、当社グループの事業に重大な影響を及ぼすような法令改正や新たな規制の導入は発生しておらず、ASANOの許認可事業についても、現時点において事業継続に重大な支障を及ぼす事情は生じておりません。また、当社グループでは、法務部を中心として各種規制の動向を常時把握し、法改正等に迅速かつ適切に対応できる体制を整えているほか、ASANOにおける許認可等の維持、更新その他法令遵守に必要な管理体制の整備に努めております。そのため、各種規制の改廃や新設が行われた場合、又はASANOにおいて必要な許認可等の維持若しくは更新ができず、若しくはこれらに関して行政処分等を受けた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点ではそのリスクは高くないと考えております。 ④ 競合について 当社グループのメディカルプラットフォーム事業、スマートクリニック事業、歯科流通事業およびDX事業は、同様の事業領域において類似したサービスや商材を提供している企業が一定数存在しております。 メディカルプラットフォーム事業は、医療情報を提供するメディアを運営し、医療機関から費用を頂くビジネスモデルではありますが、利用者のために分かりやすく正確な医療情報を提供することを目的として事業展開しております。また、スマートクリニック事業は、医療人材不足への対応・不要な医療事務業務の撲滅・患者の待ち時間短縮を目指してサービス開発を進めております。主に、医療機関の現場において必要となるレセプトコンピュータ等、他システムの連携性において、様々な企業が提供するシステムとの連携ができることや、医療機関現場のニーズを捉えた設計を可能とし、事業展開しております。さらに、歯科流通事業においては、歯科医療現場へ必要な資材や機器を安定的に供給する独自のネットワークを構築しております。加えて、DX事業においては、医療・歯科現場の各種業務プロセスをデジタル化し、データ活用や最新テクノロジーを通じて医療機関の抜本的な業務効率化と経営課題の解決を支援するサービスを提供しております。 このような競争環境の下、当社グループでは徹底した利用者目線で事業を運営することを心がけており、「情報(メディア)」「システム」「流通」「DX」の4つのアプローチを掛け合わせた総合的なソリューションの提供を通じて、利用者(患者)と医療機関の不安と不満の解消を目指すべく、他社との差別化を図り事業展開しております。しかし、当領域においては、高齢化社会の進展等により今後も市場の成長が見込まれることから、新規参入や既存競合との競争激化等の影響により競争が激化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 このような競争環境に対応するため、当社グループでは、医療現場との対話を通じて、現場ニーズを的確に把握し、サービスの改善・機能追加に迅速に反映できる体制を整えております。さらに、技術革新や医療制度の変化を見据えた柔軟な開発方針を採用するとともに、強固な流通網と高度なDX技術を融合させた他社にはない独自性のあるサービス提供を強化することで、競争優位性の確保に努めてまいります。また、既存顧客との関係強化やブランド価値の向上により、長期的な顧客ロイヤルティの獲得を図ることで、安定した収益基盤の構築に取り組んでおります。 ⑤ 生成AIの普及による業務・競争環境への影響 生成AIの技術は急速に普及しており、導入・活用には、医療情報の正確性や倫理的表現の担保、個人情報漏洩リスク、著作権侵害の懸念など、新たな課題が生じてまいります。また、生成AIを活用した競合他社による急速なサービス開発や低コストオペレーションが進んだ場合、当社グループが市場において競争上の不利な立場に置かれる可能性も否定できません。当社グループでは、生成AIを単なる効率化ツールとしてではなく、あくまで「医療機関及び利用者の安心」を最優先とする視点から、慎重かつ段階的な導入を検討してまいります。現在は、AIが生成したコンテンツに対する社内ルール・ガイドラインの策定を含め、将来的な技術変化にも柔軟に対応できる体制構築の検討の段階におります。しかしながら、これらの対応が十分に機能せず、生成AI活用における適切なリスクコントロールが行われない場合には、サービスの信頼性低下や市場競争力の低下を招き、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 当社グループにおいては、社内外との連携を通じた適正な技術導入を進めていくと共に、生成AIとの共存を前提とした業務改革・人材教育・ガバナンス強化を今後も継続していく予定です。 (2) 事業運営に対して ① 人材の確保及び育成について 当社グループが持続的な成長を実現していくためには、医療関連の諸法令・規制等に関する高度な専門知識を有し、付加価値の高い情報コンテンツを制作・提供できる優秀な人材の確保及び育成が不可欠であります。 当社グループでは、従来からの課題である営業職を中心とした早期離職(入社前後のミスマッチやスキル不足等)に対し抜本的な解決を図るとともに、労働生産性の向上と新たな価値創出を実現するため、2026年4月より人事・採用機能を統合した「戦略人事体制」へと移行いたしました。本体制のもと、以下の重点施策を通じて人事戦略の達成を推進しております。 ・組織文化・評価制度の刷新: 自律型組織への変革を促すとともに、成果に報いる公正な評価報酬制度を構 築・運用。 ・次世代リーダーの獲得・定着: 企業文化への適合性(カルチャーフィット)を重視した採用と、早期戦力化 支援の強化。 ・専門人材の最適配置: 事業計画に直結する高度な専門スキルを持つ人材の直接採用(ダイレクトリクルーテ ィング)と適正配置。 ・グループガバナンスの強化: 組織再編やM&Aに伴う人事統合プロセス(PMI)の主導と、グループ全体への人 事ポリシーの浸透。 当社グループでは「人材は資本である」との認識のもと、昨今のインフレ状況を鑑みたベースアップの実施や、経営陣と人事部門が一体となった施策推進により、人材関連リスクの極小化に努めております。しかしながら、労働市場における採用競争のさらなる激化や、一連の人事組織改革・統合プロセスが計画通りに進捗せず、事業遂行に必要な人員を十分に確保・育成できない場合には、当社グループの事業展開、経営成績(営業利益等)及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 品質関連について 当社グループは、提供するサービスの品質維持がブランド価値の根幹であり、競争力の源泉であると認識しております。事業領域ごとに想定される品質リスクに対し、以下の通り対応しております。 メディカルプラットフォーム事業においては、発信する情報の正確性および信頼性が極めて重要です。制作した記事の品質低下や薬機法等の法令に抵触する不適切な表現があった場合、社会的信用の失墜により、事業および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。このリスクを回避するため、専門知識を有する医療アドバイザーの増員および連携強化を図り、コンテンツの多角的な監修体制を構築しております。また、社内弁護士を起用することで、リーガルチェックの専門性と迅速性を高め、コンプライアンスを徹底した体制整備に努めております。 スマートクリニック事業においては、技術の高度化や部材の多様化に伴い、出荷段階で予見できない欠陥や故障が製品に発生する可能性があります。これらにより、製品の返品・交換や損害賠償、リコール等が発生した場合には、多額の費用の発生や信頼低下を招く恐れがあります。当社グループでは、2024年2月に主要サプライヤーである株式会社APOSTROと総販売代理店契約を締結し、部材の品質管理から開発・販売に至るまでの管理体制を強固にしております。これにより、外部調達部材の品質保証水準を向上させ、製品の安全性を担保しております。 歯科流通事業においては、取り扱う歯科用器材や消耗品等における仕入先由来の品質不良や、流通過程における汚損・破損、使用期限の超過等のトラブルが発生する可能性があります。これらにより、歯科医療現場での治療に支障が生じ、製品の回収対応や当社グループの信頼低下を招く恐れがあります。このリスクに対し、当社グループでは、仕入先に対する厳格な選定・評価を行うとともに、入出荷時の徹底した検品体制、およびロット管理や適正な温度管理等を含む適切な在庫・保管環境の整備を実施し、流通する製品の品質および安全性の維持に努めております。 DX事業においては、提供するクラウドサービスやソフトウェアの不具合、サーバーダウン等のシステム障害、あるいはサイバー攻撃等によるデータ漏洩・消失が発生する可能性があります。これらの事象が生じた場合、医療機関の業務に重大な支障をきたし、損害賠償請求や当社グループの信用低下に発展する恐れがあります。このリスクに対し、当社グループでは、開発プロセスにおける厳格な品質保証(QA)体制を構築するとともに、定期的なセキュリティ診断の実施、インフラ環境の冗長化、およびシステムの常時監視体制を敷くことで、サービスの安定稼働と安全性の確保に努めております。 各事業共通の対策として、万が一品質に関連する問題が発生した場合に備え、サポートセンターの体制を強化しております。人員の適正配置に加え、高度な対応教育を継続的に実施することで、事案発生時における迅速かつ適切な初動対応と被害の最小化を可能とする体制を構築しております。 ③ クレームについて 当社グループの事業では、品質、サービス、納期、または電話営業等の手法に関し、顧客等から意見やクレームが発生する場合があります。これらを早期に把握・是正するため、当社グループでは以下の体制を構築しております。 CS部(サポートセンター)においては、受電対応に加え、自ら顧客へのフォローコール、フォローメールやアンケート調査を実施することで、潜在的な不満の吸い上げに努めております。あわせて、営業部門が実施するテレマーケティング活動の監視・管理を行い、適切な営業手法の徹底を図っております。また、既存顧客のサポートを担うクライアントアカウント部においては、営業担当のディレクション業務を一部集約することで、対応不備の軽減に努めるとともに、第三者的視点から顧客対応状況を確認することで、不適切な案内の防止や課題の早期発見を図っております。 当社グループでは、これらの部署が連携してトラブルの削減に取り組み、発生した事例については社内で再発防止策を講じておりますが、対策が十分に機能せず、顧客からの信頼低下を招いた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 こうしたリスクへの対応として、収集した情報をデータベース化し、定期的な分析に基づく改善活動を推進しております。また、お客様の視点に立ったサービス設計や、継続的な従業員研修により個々の対応品質の底上げを図り、顧客満足度の維持・向上に努めてまいります。 ④ 個人情報について 当社グループは、各サービスの運営過程において、顧客の個人情報を含む重要情報や機密情報を取り扱っております。これら情報の管理を経営上の最重要課題の一つと認識し、情報管理規程の整備や業務フローのシステム化により、厳格な管理体制を構築しております。しかしながら、サイバー攻撃の高度化・巧妙化、当社グループまたは業務委託先における役職員の過失や不正、あるいはハードウェア・ソフトウェアの欠陥等による想定外の事態が発生した場合、情報の漏洩、破壊、改ざんやシステム停止を招く可能性があります。このような事態が生じた場合には、社会的信用の失墜、顧客との取引停止、多額の損害賠償費用の発生等により、当社グループの事業遂行、業績および財務状況に重大な影響を及ぼす恐れがあります。 このようなリスクに対処するため、当社グループでは、セキュリティ監査や脆弱性診断を実施し、システム上のリスクの早期発見と是正に努めております。また、個人情報の取り扱いに関する社内ルールや教育プログラムについても継続的に見直しを行い、従業員の情報リテラシー向上を図っております。加えて、外部の専門機関との連携による最新セキュリティ技術の導入や、情報漏洩等発生時の緊急対応マニュアルの整備・訓練を通じて、万が一の事態に備えた危機管理体制を強化し、情報の安全性確保に万全を期しております。 ⑤ 風評に関するリスクについて 当社グループの事業においては、利用者や医療関係者の信用、評判が大きな影響力を持つと認識しています。また、業容の拡大に伴い、特にインターネット上においては根拠のないあるいは事実に基づかない誹謗中傷が一定数発生する可能性があり、当社グループが運営する情報メディアの信頼性を毀損する可能性があります。従いまして、インターネット等において当社グループに帰責事由のない悪評が発生した場合は、速やかに適切な対応を図る方針としておりますが、何らかの理由により当社グループの評判が損なわれた場合、当社グループの社会的信用が毀損し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 このような風評リスクに対処するため、当社グループでは、インターネット上の情報を常時監視するモニタリング体制を整備し、誤情報や悪意ある投稿に対しては法的措置も視野に入れた迅速かつ適切な対応を行っております。また、正確で透明性の高い情報発信を心がけ、医療関係者や利用者との信頼関係の構築に努めております。加えて、万が一風評被害が発生した際にも冷静かつ誠実に説明責任を果たし、信頼回復に向けた広報対応を速やかに実施できる体制を構築しております。 ⑥ 特定の取引先への依存について 当社グループのスマートクリニック事業における商品は、その機材の生産について製造委託し(詳細は 重要な契約等をご参照ください。)、株式会社APOSTROに依存しております。当社グループは2024年2月より当該企業と総販売代理店契約を締結し、今後更なる連携を図っていく予定ではありますが、当該企業の受注状況や経営戦略の状況により、供給量の減少や供給が滞った場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社としてはAPOSTRO社とより密に会話を重ね、パートナーシップを強化していくことにより当該リスクを未然に防ぐこと、また、リスクが顕在化した場合においても、迅速に対応ができる関係構築に取り組んでいく予定であります。 ⑦ ネットワーク及びシステムに関するリスク(サイバーセキュリティを含む) 当社グループは、インターネット通信インフラや情報システム、ネットワークに広く依存して事業運営及びサービス提供を行っており、顧客情報や営業機密などの重要情報も多数取り扱っています。このため、ハードウェア・ソフトウェアの不具合や障害、人為的ミス、ネットワーク障害、通信事業者のサービス停止、サイバー攻撃(コンピュータウイルス・マルウェア・不正アクセス等)、クラウドサービスや委託先におけるセキュリティ事故、内部関係者による情報漏洩など、様々なリスクに常にさらされています。 当社はこれらのリスクに対応するため、バックアップシステムの構築、サーバー設備の増強や老朽化対策、セキュリティ対策の強化、社内教育の実施、外部専門機関との連携などを推進しています。しかしながら、予測不能な事象によりシステム障害や情報漏洩等が発生した場合には、業務の停止やサービス提供の中断、売上の減少、復旧コストの増大、損害賠償の発生、社会的信用の失墜など、当社の業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対処し、影響を最小限にとどめるため、当社では継続的なモニタリング体制の強化、最新のセキュリティ技術の導入、インシデント発生時の対応マニュアルの整備及び訓練の実施などを通じて、安定的かつ安全なシステム運用の確保に努めております。 (3) 事業内容について ① 技術力の向上について 当社グループが提供するスマート簡易自動精算機・再来受付機等については、継続的に顧客の要求を満たす機能の改善等を図っております。しかしながら、既存技術の進化や新たな開発が遅れ、また市場における技術標準の急速な変化によって、当社グループが保有する技能・ノウハウ(レセプトコンピュータの連携機能や筐体のさらなる小型化)等が陳腐化し、競争優位性を喪失する可能性があります。その場合、当社が同業他社と比較して優位性あるサービス提供ができず、受注機会を逸した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクが発生する未然防止策として、当社グループは2024年2月に仕入先である株式会社APOSTROと総販売代理店契約を締結し、より強固なパートナーシップを構築し、企画開発に積極的に取り組める体制に至りました。その結果、技術の進化や開発の遅れは生じにくくなったと考えております。 ② 半導体、原材料の価格変動について 現在、世界的な半導体不足や鉄鋼、非鉄金属をはじめとする原材料価格の高騰、および物流コストの上昇が継続しております。当社グループの製品・サービスにおいて、これら部材や原材料の価格上昇が当初の予測を超え、自社での原価低減努力による吸収が困難となった場合、あるいは上昇分を製品価格に適正に転嫁できない場合には、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクに対応するため、当社グループは2024年2月に主要な仕入先である株式会社APOSTROと総販売代理店契約を締結いたしました。 本契約に基づき、当社グループの販売計画とAPOSTRO社の生産・納品状況をリアルタイムで共有する密接な連携体制を構築しております。これにより、需要予測に基づく見込み生産や、年間の販売計画に沿った早期かつ大口ロットでの一括調達が可能となりました。これらの取り組みを通じて、原材料価格の急激な変動に対する耐性を高めるとともに、部材の安定確保と調達コストの固定化・最適化を図っております。今後もサプライヤーとの戦略的なパートナーシップを強化し、サプライチェーンの安定化と収益性の維持に努めてまいります。 ③ 販売価格の変動に関するリスクについて 当社グループのスマートクリニック事業における主要製品の部材調達については、株式会社APOSTROをはじめとする特定のサプライヤーへの依存度が高い状況にあります。当社グループでは、収益性の維持・向上のため、調達コストの削減に継続的に取り組んでおりますが、世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇、為替変動等により調達コストが大幅に上昇した場合、その上昇分を製品の販売価格に適正かつ迅速に転嫁できない可能性があります。また、市場における価格競争の激化等により製品の販売価格を引き下げざるを得ない局面において、部材等の調達価格の低減が十分に進まない場合、売上総利益率が低下し、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、サプライヤーとの長期的かつ安定的な取引関係の構築により、価格交渉力の強化を図るとともに、原価低減に資する製品設計の見直しや製造プロセスの最適化など、内製化・効率化の取り組みも進めております。加えて、付加価値の高い製品・サービスの開発を通じた価格競争力の維持と、市場動向に応じた柔軟な価格体系の構築に努めることで、調達コストの変動による収益への影響を最小限に留める体制構築に取り組んでおります。 ④ M&A及び資本業務提携について 当社グループは、持続的な成長および事業領域の拡大、既存事業とのシナジー創出を目的として、M&Aや資本業務提携を重要な事業戦略の一環として位置づけております。これらの施策の実施にあたっては、外部専門家の知見を活用し、対象会社の事業、財務、税務、法務、人事、システム等の多角的な観点から包括的なデューデリジェンスを徹底し、リスクの把握に努めております。しかしながら、買収・提携後の事業環境の変化、予期せぬリスクの顕在化、あるいは統合プロセスの遅延等により、当初期待したシナジー効果が得られない可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、2026年4月に「MA事業室」を新設し、専門人材を集約することで、案件の発掘から執行、PMIに至るまでの一貫した管理体制を強化いたしました。投資判断にあたっては、投資委員会および取締役会における多面的な評価・検討を経て、投資の適否を慎重に判断しております。実施後においては、同室が中心となり、早期にPMIを推進する体制を構築し、経営方針の共有、内部統制の整備、および現場レベルでのコミュニケーションの強化を通じて、リスクの早期発見とシナジーの最大化に注力しております。加えて、既存投資案件についても定期的なモニタリングを実施し、当初の投資計画に対する進捗状況を検証することで、機動的かつ規律ある投資管理に努めております。 ⑤ 新規事業領域について 当社グループは、持続的な成長基盤の構築を目的として、既存事業の周辺領域における新規事業の立ち上げやM&Aを積極的に推進しております。当連結会計年度においては、株式会社ASANOの事業譲受による新規事業を開始いたしました。また、2026年4月には有限会社アカサカ歯材社の株式取得(子会社化)を決定いたしました。これら新規領域への進出およびグループ会社の拡大に際しては、以下のリスクを認識しております。 まず、新規事業領域における不確実性についてであります。新たに参入した歯科関連事業等の領域においては、既存事業で培った知見やノウハウが十分に活用できない可能性に加え、当該業界特有の商慣習、法規制、競合動向等の変化により、当初の事業計画どおりに収益が上がらず、投資資金の回収に遅延が生じる、あるいは困難となる可能性があります。次に、PMIおよびシナジー創出に関するリスクであります。事業譲受やM&Aの効果を最大化するためには、当社グループの経営システムの導入、組織文化の融合、および営業・調達面等におけるグループ間シナジーの早期創出が不可欠です。しかしながら、複数の統合プロセスが並行することによる経営管理リソースの分散や、キーマンの流出、システムの統合遅延等が発生した場合、期待した相乗効果が得られないばかりか、当社グループの経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす恐れがあります。 これらのリスクに対応するため、当社グループでは、対象領域に精通した外部専門家や知見を有する人材を積極的に登用し、専門性の高い事業管理体制を構築しております。また、経営陣によるモニタリングを通じて、各事業の進捗状況の把握とリスクの早期検知に努めるとともに、グループ各社間のコミュニケーションを密にすることで、組織的一体感の醸成と機動的な意思決定を行っております。さらに、投資判断の際には、撤退基準を含む厳格な投資評価を実施し、資本効率を重視した規律ある事業運営に取り組んでおります。 ⑥ のれんの減損リスクについて 当社グループは、持続的な成長に向けた成長投資の一環としてM&Aを推進しており、その結果として連結貸借対照表上、相当規模の「のれん」を計上しております。これらの計上にあたっては、外部専門家による精緻な価値算定や多角的なデューデリジェンスに基づき、適切な投資対価を決定しております。しかしながら、買収後の事業環境の急変や、当初想定した収益計画が未達となった場合には、会計基準に基づき減損テストを実施し、帳簿価額を減額(減損処理)する必要があります。これにより、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうした会計上のリスクを適切にコントロールするため、当社グループでは投資管理体制およびPMIプロセスのさらなる高度化を推進しております。具体的には、専門人材の集約により案件の発掘から執行、ポストマージ後の統合フェーズまでを一貫して管理する機能の拡充を図り、早期にグループシナジーを顕在化させることで、のれんの源泉である超過収益力の維持・強化に注力しております。また、投資委員会による定期的なモニタリングを通じて各案件の進捗を厳格に監督するとともに、業績乖離の兆候が見られる場合には迅速に経営リソースの再配置等の改善策を講じる体制を構築しております。このように、規律ある投資判断と価値最大化に向けたガバナンスを徹底することで、減損リスクの低減と資本効率の向上に努めております。 ⑦ 業績の季節的変動について 当社グループの収益は、主要顧客である医療機関や関連企業の予算執行サイクル、および公的施策のスケジュール等の影響を受ける傾向にあります。 一般的に、これらの顧客層においては年度末にあたる第4四半期(1月~3月)または12月末にかけて予算消化に伴う需要が高まる特性があり、当社グループの売上高も下期に偏重する可能性があります。一方で、人件費やシステム維持費等の固定費は通期で概ね一定に発生するため、相対的に上期の利益水準が低くなるなど、四半期ごとの経営成績に変動が生じる場合があります。 当社グループでは、年間を通じた計画的な案件受注と進捗管理に努めておりますが、年度末にプロジェクトの遅延や検収時期のずれ込みが発生した場合には、通期の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 歯科流通事業における商品調達および供給体制に関するリスク 歯科用貴金属(パラジウム等)や歯科材料の調達において、地政学リスクの高まり(中東情勢の緊迫化等)を含む国際情勢の急激な変化や、物流網の混乱により供給が停滞した場合、製品供給能力が低下するリスクがあります。特に今般グループインした子会社においては、仕入価格の急激な高騰や、政情不安等に起因する使い捨てゴム手袋のような衛生用品の深刻な品薄が発生した際、それらの影響を速やかに販売価格へ転嫁できない可能性があります。 当社グループでは、調達ルートの多角化(分散)や在庫管理の最適化、市況に応じた柔軟な価格改定プロセスの構築等を進めますが、調達環境の悪化が長期化、あるいは想定を超えて深刻化した場合、仕入原価の上昇や商品不足による機会損失を完全には回避できず、当社グループの売上高の減少および利益率の低下など、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他リスクについて ① 特定人物への依存について 当社グループでは、現在、代表取締役社長平瀬智樹が経営戦略の決定を始め、事業開発や営業活動等、グループの事業推進に重要な役割を果たしております。そのため、当社グループでは過度に依存しない体制を構築すべく、経営組織の強化を図っておりますが、何らかの理由により同氏の業務継続が困難となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、経営意思決定の属人化を防ぐべく、経営陣の層の厚みを確保するための人材登用や、役員・幹部社員間での情報共有体制の強化を進めております。また、経営判断や事業運営に関わる重要事項については、複数の取締役・執行役員による合議体制のもとで行うことで、代表取締役への依存度を低減するとともに、組織としての持続的な成長と安定運営を可能とするガバナンス体制の強化に取り組んでおります。 ② 配当政策について 当社は、現在成長過程にあると認識しており、持続的な事業拡大や組織体制の整備、および新規投資に向けた内部留保の充実が重要であると考え、資本政策を構築しております。一方で、株主の皆様への利益還元も経営の重要課題として認識しており、直近連結会計年度においては、創業20周年の節目として初配当(記念配当を含む)を実施いたしました。今後におきましても、収益力の向上や事業基盤の整備を進めつつ、経営成績や財務状態、将来の投資計画等を総合的に勘案した上で、株主に対する継続的かつ安定的な利益還元を検討していく方針であります。 しかしながら、当社は現在、配当性向や配当金額等の目標値を定めた具体的な配当方針を確定させておらず、将来的な配当の実施およびその継続性を保証するものではありません。急激な市場環境の変化や業績の悪化、あるいは機動的な事業投資のための資金需要が発生した場合には、当社の資本政策に基づき、無配あるいは減配となる可能性があります。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、役員および従業員に対する中長期的な企業価値向上へのインセンティブ付与、および優秀な人材の確保・リテンションを目的として、新株予約権(ストック・オプション)を付与しております。これらの新株予約権が権利行使された場合には、当社株式が新たに発行され、既存株主が保有する株式の価値および議決権割合が希薄化する可能性があります。また、今後においても、役員および従業員へのインセンティブとして、新たに新株予約権を付与する方針であり、これらが将来的に行使されることで、同様に株式価値の希薄化を招く可能性があります。 このようなリスクに対し、当社は、新株予約権の付与にあたっては、将来的な希薄化の規模と企業価値向上による株主利益の拡大とのバランスを十分に勘案し、適切な発行数量および行使条件を設定する方針です。また、発行に際しては、その趣旨、目的および希薄化の程度について、株主の皆様に対し適切かつ透明性の高い情報開示を行うとともに、持続的な企業価値の向上を通じて既存株主の利益に報いるよう努めてまいります。 ④ 自然災害、事故、戦争、感染症等について 当社グループでは、大規模な自然災害、事故、感染症等の重大リスクを経営上の重要課題と位置づけ、各事業および営業拠点が継続的かつ安定的に運営できるよう、日常的に予防策を講じております。万が一、これらのリスクが顕在化した場合には、被害を最小限に留め、早期復旧を図るための適切な措置を講じる体制を確保しております。しかしながら、今後、想定を超える規模の地震、台風・豪雨等の風水害、火災や大規模停電、通信・交通インフラの損壊を伴う大事故、あるいは戦争、テロ、大規模な感染症のパンデミック等の事態が発生した場合、当社グループの役職員の安全確保、施設・設備の毀損、サプライチェーンの分断等により、サービスの提供停止や事業活動の中断を余儀なくされる可能性があります。このような事態が長期化した場合、当社グループの業績および財務状況に重大な影響を及ぼす恐れがあります。 これらに対し、当社グループでは各種リスクを想定した事業継続計画(BCP)を策定し、災害や緊急事態発生時においても重要業務を継続できる体制の整備に努めております。また、クラウド基盤へのシステム移行やリモートワーク環境の高度化を推進し、事業活動の柔軟性・耐障害性を高めることで、物理的な被災に対するレジリエンス(回復力)を高めております。さらに、全社員への防災教育、各拠点における備蓄品の整備、安否確認体制の強化等、実効性のある対策を継続的に講じ、被害の最小化と早期復旧が可能な組織基盤の構築に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)10,448字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比べ1,729,671千円増加し、10,255,867千円となりました。これは主にのれんが1,031,470千円増加したこと、繰延税金資産が407,305千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,829,733千円増加し、3,357,273千円となりました。これは主に長期借入金が617,990千円増加したこと、長期前受収益が503,411千円増加したこと、買掛金が331,756千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ100,062千円減少し、6,898,593千円となりました。これは主に新株予約権が133,229千円増加したこと、親会社株主に帰属する当期純利益275,397千円を計上した一方、剰余金の配当で519,195千円減少したことにより、利益剰余金が減少したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や堅調な企業収益を背景に、個人消費や設備投資の持ち直しやインバウンド需要の拡大などで、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。 一方で、継続的な物価上昇に伴う家計への負担が懸念されるほか、中東情勢の緊迫化及び米国の通商政策の動向など依然として先行きが不透明な状況が続いております。 このような経済環境の下、当社グループは「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」をミッションに掲げ、最適な医療情報の提供やクリニックの業務効率化などに取り組んでまいりました。 当社グループの主力事業であるメディカルプラットフォーム事業は、信頼性の高い医療情報を提供する日本最大級のヘルスケアプラットフォーム「Medical DOC」において、引き続き専門医監修の医療記事、クリニック検索・紹介、医院紹介などのタイアップ記事が好評であり、当第4四半期は第3四半期よりPV数は増加となりました。「Medical DOC」は、医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事であり、重度の病気に対する記事も多く含まれていることから当社の医療関連記事はChatGPTを含む生成AIに参照されるケースが増加しており、生成AIの回答からMedical DOCのページにランディングするなど、今後も引き続きこの好循環が継続するものと考えております。 また、スマートクリニック事業においても、自動受付精算機の「NOMOCaシリーズ」や株式会社未来トレンド研究機構が2025年10月に実施した「チャットボット(クリニック業界向け)」に関する市場調査」において3部門でNo.1となった「NOMOCa AI chat」など、主力ソリューションは引き続き医療機関から高い評価を受けております。 AI電話自動応答サービス「NOMOCa AI call」もサービス開始から1年が経過し、サービスのPDCAサイクルを回すことで品質は飛躍的に向上し、現在は患者さんからのお問い合わせ(診療時間や休診日など)に対して対話型AIが、人に近い音声で対応できるようになっております。 これにより、従前の機械音声とは異なり、聞き取りやすく抑揚のある音声での対応が可能になったため、導入に踏みきっていただくクリニックも増え、電話対応業務にかかっていた時間やコスト削減が可能となり、スタッフの業務効率化を実感いただいております。さらに、患者さんの利便性向上とサービスレベルの改善も期待でき、満足度の向上にも繋がるサービスとなっております。 なお、当連結会計年度においては、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始しており、当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションに掲げ、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。 当社として当子会社の事業を開始するにあたり、最適なサプライチェーンの構築とグループのマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と新たな価値創出の貢献を目指しておりますが、従前民事再生を申請していたことから、当連結会計年度においても、引き続き主要取引先との取引再開に時間を割いております。新たな子会社のグループインも含め、人的資本経営のより重要性が問われる現在ですが、営業人員一人当たりの生産性も改善し、親子会社間でも営業とサービスが連携しながら取り組みを強化しております。このような様々な取り組みは、当社グループの主力事業のオーガニック成長に貢献し、また、非連続的な成長の創出にも積極的に取り組むため、新事業・新サービスに向けた事業提携も引き続き検討を進めております。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は11,565,971千円(前年同期比15.6%増)となり、営業利益は400,375千円(前年同期比80.2%減)、経常利益は432,436千円(前年同期比78.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は275,397千円(前年同期比80.5%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 当社グループの報告セグメントは「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「歯科流通事業」、「DX事業」、「その他事業」の5つとなっております。 なお、2025年7月1日付で株式会社ASANOを子会社化したため、歯科流通事業及びDX事業の前年同期比較は記載しておりません。 (メディカルプラットフォーム事業) メディカルプラットフォーム事業では、超高齢化社会を迎えた現代の日本において健康寿命増進という社会課題を解決すべく、利用者の皆様により一層適切な情報へアクセスいただくことを目的としており、日本最大級のヘルスケアプラットフォーム「Medical DOC」を中心に、医療機関と患者さんへの適切な医療情報のマッチングを引き続き実現しております。「Medical DOC」は、月間PV数が直近では横ばい圏で推移しておりましたが、2026年1月から3月の3カ月平均では1,546万PV超となっており、2025年10月から12月の3カ月平均のPV数と比べ増加となりました。 「Medical DOC」の記事は、医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事であり、検索のアルゴリズムに沿ったものであり、かつ生成AIの参照元としても利用されており、PVの増加はもちろん、プラットフォームとしての価値も上がってきております。このような背景もあり、主たるサービスである当社の医療機関の紹介記事やそれに付帯するサービスの反響も大きく、当連結会計年度において契約件数は4,627件となりました。 このような取り組みの結果、セグメント売上高は5,034,669千円(前年同期比19.7%減)、セグメント利益は1,784,678千円(前年同期比43.2%減)となりました。 (スマートクリニック事業) スマートクリニック事業では、「クリニックオートメーションによる患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化」をビジョンに掲げ、主にクリニックの業務効率化を進め、医療人材不足への対応、不要な医療事務業務の撲滅、患者さんの待ち時間短縮を目指し、サービス開発を進めております。 受付業務の省力化・電話件数の削減を目的とした「NOMOCa AI chat」の販売に続き、前連結会計年度の第3四半期においては、電話対応を完全自動化させる「NOMOCa AI call」の提供を開始いたしました。当サービスの提供は、ChatとCallの商品があることにより、クリニックの最も負荷が多い受付業務である「電話業務」にかかる時間やコストを削減し、医療DX化により、ヒトからAIへタスクシフトすることでスタッフに余裕を生み出すこと、更には患者さんの利便性が向上することが可能となる取り組みになります。前連結会計年度の第3四半期から開始した無償トライアルを含め、現時点では既存客を含めてサービスをご利用いただき、サービスのPDCAサイクルを引き続き回しております。現時点では無償と有償含めて209件の契約を締結させていただき、サービスの提供を進めており、当連結会計年度においては、主力サービスに成長いたしました。 今後も医療機関の事務業務量の課題を解決するとともに、「クリニックオートメーションによる患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化」という当事業のビジョンを達成するために引き続き取り組んでまいります。 このような取り組みの結果、セグメント売上高は3,354,787千円(前年同期比5.7%増)、セグメント利益は553,376千円(前年同期比4.4%減)となりました。 (歯科流通事業) 歯科流通事業では、当社子会社である株式会社ASANOが「歯科医療の今と未来を繋ぐ」というビジョンのもと、卸売業を成長エンジンの一つに据え、DX事業との連動で収益性と持続成長性の両立を進めております。 卸売業では、海外先進メーカーと国内大手とのアライアンスを一段と深化させ、歯科用CT、口腔内スキャナー、AI画像診断といったデジタル診断、3DプリンターやCAD/CAM、治療用レーザー等の精密治療機器、予防・メンテナンス機器まで高付加価値領域を拡充し、医院の診断精度・治療効率・患者負担軽減を同時実現しています。単なる機器納入に留まらず、デジタル導入に伴うワークフロー再設計、スタッフ研修、保守・校正を含む長期契約、ファイナンス提案、開業支援をパッケージ化しており、網羅的なソリューションを提供しております。これにより初期負担を抑えつつ投資回収を明確化し、消耗材・保守を含む継続収益を強化することで、製品ミックスの高付加価値化と在庫回転の改善を同時に進めております。 また、仕入価格・物流費の変動には複線調達と価格最適化で対応し、為替リスクと供給網の不確実性を抑制しております。加えて、アフターメンテナンスの即応体制を再構築し、稼働率向上と顧客満足の向上がクロスセル・リピートに寄与しています。 当社グループとしては、当社のマーケティングオートメーションとインサイドセールスを活用し、見込み顧客の質と量の改善を図っております。案件化から受注、保守契約・クラウドサービス契約への展開までパイプライン管理を高度化し、CACの早期回収に繋げています。今後もアライアンス拡大、価格・在庫の精緻運営、プロダクト・サービスの連携強化により、現場で選ばれる提案力と安定したキャッシュ・フローを確立し、中長期の成長機会を的確に捉えてまいります。 このような取り組みの結果、セグメント売上高は2,391,401千円、セグメント損失は140,514千円となりました。 (DX事業) DX事業では、医療機関向けのDXソリューションの提供を行っております。具体的には、クラウド型のカルテサービス「カルテクラウド」の導入や、予約管理などのクラウド型サービスを提供し、LINEと連携している「クリニッククラウドGR」の導入を加速しております。予約の完全自動化で電話・受付業務を大幅に削減し、24時間の予約・変更を可能にすることで患者利便性を高めています。導入先では、業務内容の可視化テンプレートを用いて作業標準化を支援し、権限設計・監査ログにより在宅勤務の可否判断と遠隔運用の統制を担保し、オンボーディングとeラーニングを強化して導入担当者の不安を解消することで、解約率の低位安定を促進しています。 卸売業の広範な顧客網とDXのクラウドサービスを一体提案することで導入障壁を下げ、LTVの最大化とストック収益の積み上げを実現しています。 このような取り組みの結果、セグメント売上高は311,686千円、セグメント利益は85,144千円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ554,729千円減少し、5,317,442千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、196,159千円(前連結会計年度は1,194,851千円の収入)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益507,658千円、仕入債務の増加331,756千円、株式報酬費用135,944千円、主な減少要因は、売上債権の増加額242,590千円、法人税等の支払額666,106千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、952,054千円(前連結会計年度は275,933千円の支出)となりました。主な減少要因は、事業譲受による支出675,714千円、有形固定資産の取得による支出98,729千円、敷金及び保証金の差入による支出178,410千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、199,631千円(前連結会計年度は1,014,917千円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入による収入824,000千円、主な減少要因は、配当金の支払額519,195千円、長期借入金の返済による支出109,125千円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメント別に示すと次のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%) メディカルプラットフォーム事業   4,821,239   79.4 スマートクリニック事業   2,977,865   115.5 その他   229,125   78.0 合計   8,028,230   89.7 (注)歯科流通及びDX事業は、提供するサービスの性格上、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメント別に示すと次のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) メディカルプラットフォーム事業   5,034,669   80.3 スマートクリニック事業   3,347,582   105.5 歯科流通事業   2,391,401   - DX事業   311,686   - その他   480,630   85.1 合計   11,565,971   115.6 また、サービスごとの販売実績は次のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) サービスの名称   販売高(千円)   前期比(%) Medical DOC   5,032,522   80.3 NOMOCa   2,997,287   105.2 CLINIC BOT   179,603   83.2 スケッチピストン   157,578   155.2 歯科用商材   2,391,401   - DXサービス   311,686   - その他   495,890   86.5 合計   11,565,971   115.6 (注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (注)2.2025年7月1日付で株式会社ASANOを子会社化したため、歯科流通事業及びDX事業の前年同期比較は記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える判断・仮定・見積りを必要としておりますが、これらは期末日における資産・負債の金額、開示期間の収益・費用の金額及び開示情報に影響を与えます。ただし、これらの見積り、判断並びに仮定は、実際の結果とは異なる場合があります。 連結財務諸表に関して、経営者が認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりです。 貸倒引当金 当社は、債権の貸倒損失に備えるため一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。経済環境や取引先の経営環境の急激な悪化などに起因し、貸倒実績率を超える債権の貸倒れや回収遅延が生じた場合、追加で貸倒引当金の計上が必要となる可能性があります。 のれんの減損 当社グループは、のれんについて、発生日以降20年以内の年数(主として国内連結子会社は14年間)で均等償却しております。減損の兆候があると認められる場合には、資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することによって、減損損失の認識の要否を判定しておりますが、当連結会計年度において減損の兆候はないと判断しております。 のれんの金額の算定の基礎となる事業計画は過去の実績等に基づく見積り販売単価、見込み受注数等を主要な仮定としております。 これらの主要な仮定は見積りの不確実性を伴うため、重要な変更が生じ超過収益力が毀損していると判断された場合には、将来においてのれんの減損処理が必要となる可能性があります。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態に関する認識及び分析・検討内容 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、メディカルプラットフォーム事業では運営するメディアのPV数が増加したことから顧客事業所数は依然として高い水準を維持し、契約件数が4,627件(前期は4,900件)となりました。スマートクリニック事業では精算業務の改善ニーズに加え、医療機関のDX化の推進もあり、新サービスのNOMOCa AI chatの自動チャットボットが順調なニーズを捉え契約件数がハードウェアとソフトウエアを合算して1,599件(前期は1,516件)と伸長し、スマートクリニック事業において契約件数が増加したことや、サービスごとの営業手法の改善や組織的な営業効率の改善やオンライン商談の定着により営業効率が向上した結果、11,565,971千円(前期比15.6%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、事業セグメントのうち、新たに追加した歯科流通事業の原価比率が高まったことにより44.0%となり、5,095,493千円(前期比93.9%増)となりました。その結果、売上総利益は6,470,477千円(前期比12.3%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、積極的に採用を実施したことに伴う人員の増加や株式会社ASANOの設立及び事業譲受により、人件費が428,139千円増加したことから、6,070,101千円(前期比13.4%増)となりました。その結果、営業利益は400,375千円(前期比80.2%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は38,634千円となり、営業外費用は6,574千円となりました。その結果、経常利益は432,436千円(前期比78.6%減)となりました。 (特別利益、特別損失) 当連結会計年度における特別利益は77,846千円、特別損失は2,624千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等を232,260千円計上したことにより、275,397千円(前期比80.5%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要③ キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 当社グループは、事業運営上、必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 当社グループの主な資金需要は、事業規模の拡大による人件費に係る運転資金となります。これらの資金需要につきましては、自己資金によることを基本としておりますが、必要に応じて銀行借入で調達する方針であります。 当社グループの事業は先行投資となる仕入等は無く、提供サービスに対する対価を顧客から受領するビジネスモデルであります。現時点で、短期的な資本の財源及び資金の流動性に問題はありませんが、今後も資金の残高及び各キャッシュ・フローの状況を常にモニタリングしつつ、資本の財源及び資金の流動性の確保・向上に努めて参ります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社は常に市場動向、政府の政策に留意しつつ、内部管理体制の強化、優秀な人材の確保と育成等に力を入れ、当社の経営成績に重要な影響を与えるリスクに対し、適切に対応を行ってまいります。 ⑤ 経営の問題意識と今後の方針について 今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑥ 経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について 当社グループは、事業の進捗を図るため売上高及び営業利益を重要な経営指標としており、高い成長と高収益な事業体制を構築するため売上高成長率と営業利益率についても重要な経営指標としております。 また、売上高を構成する要素として主要なセグメント別の年間契約件数を経営成績に影響を与える重要な指標として捉えております。加えて、当社グループは全国の医療機関に向けた営業力を強みとしており、それを図る指標として、営業人員一人当たり売上高を重要な経営指標として位置付けております。 当該指標に対する今後の方針としては、主要な2軸のセグメントをそれぞれ強化していくことで売上高、営業利益の成長につなげていきたいと考えております。また、顧客満足度の向上の結果セグメント別の年間契約件数及び営業人員一人当たり売上高の増加に繋がると考えており、顧客満足度の向上を促すためのサポート体制を構築しております。 なお、各指標については、売上高は株式会社ASANOの設立及び事業譲受もあり、堅調に伸長いたしました。売上高成長率は15%を超過しており、経営目標の達成に向けて進捗は良好であると判断しております。 決算情報等   第20期連結会計年度   第21期連結会計年度 (自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   (自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 売上高(千円)   10,006,101   11,565,971 営業利益(千円)   2,026,131   400,375 売上高成長率(%)   15.2   15.6 営業利益率(%)   20.2   3.5 年間契約件数(件) メディカルプラットフォーム事業   4,900   4,627 スマートクリニック事業   1,516   1,599 営業人員一人当たり売上高(千円)   38,934   31,587

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。