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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

名古屋鉄道

9048 · Prime · 陸運業

名古屋鉄道グループは、愛知・岐阜を地盤に鉄道・バス・タクシーを軸に、運送・不動産・レジャー・流通・航空関連等を展開する総合生活インフラ企業。

概要

名古屋鉄道は、名古屋圏を中心に鉄道・バス・タクシーを運営する大手私鉄である。連結売上高6907億円(2025年3月期)、従業員約3万人。交通事業を核に、不動産開発、ホテル、百貨店、物流、航空関連サービスまで手掛ける総合生活インフラ企業。1921年設立、1949年上場。

交通事業が売上の約26%を占める収益構造

2026年3月期の連結営業収益6916億円のうち、交通事業は1783億円(構成比25.8%)を占める。その内訳は鉄軌道1015億円、バス555億円、タクシー235億円である。運送事業(トラック・海運)は1708億円、不動産事業は1064億円、レジャー・サービス事業は854億円、流通事業は834億円、航空関連サービス事業は106億円。交通事業の営業利益は218億円と全社利益361億円の60%を稼ぎ出す一方、運送事業は77億円の営業損失を計上するなど、セグメント間で収益力に差がある。

名古屋圏を中心に444.2kmの鉄道路線網

当社の鉄軌道事業は、名古屋本線を幹線とし、犬山線、瀬戸線、三河線、豊田線など444.2kmの路線を運行する。名古屋市営地下鉄との相互直通運転(鶴舞線・上飯田線)や、豊橋鉄道への資本参加を通じて、愛知・岐阜両県に広がる輸送網を形成する。2025年度の乗車人員は3億7508万人で、定期外旅客が前期比4.4%増加した。通勤型車両を30両新造し、ダイヤ改正による効率化を進めている。

118社の子会社から成るグループ体制

当社グループは、当社、連結子会社118社、持分法適用関連会社24社で構成される。交通分野では、豊橋鉄道、名鉄バス、岐阜乗合自動車、名鉄タクシーホールディングスなどを傘下に置く。運送分野では名鉄NX運輸、太平洋フェリー、不動産分野では名鉄都市開発、レジャー・サービス分野では名鉄ホテルホールディングス、名鉄観光サービス、流通分野では名鉄百貨店、名鉄リテールホールディングスが中核子会社である。航空関連では中日本航空がヘリコプター運航を手掛ける。

沿線価値を高める不動産開発と商業施設

不動産事業は、名鉄都市開発を中心に、名古屋駅前の名鉄百貨店、名鉄バスターミナルビルなどの大型商業施設の賃貸・運営を行う。駅前再開発やマンション分譲を通じて沿線の価値向上を図る。2026年3月期の不動産事業営業収益は1064億円で、営業利益197億円を計上した。名鉄ビルサービスによるビル管理・清掃業務もグループ内で実施する。ただし、名古屋駅地区再開発計画は解体工事の入札辞退を受け、2025年12月に計画の見直しを公表した。

業界の中での役割は中部圏における総合交通・生活インフラ提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
6,916億円
営業利益
362億円
営業利益率
5.2%
純利益
230億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01交通事業主力

名古屋鉄道(名鉄)を中心に、鉄軌道・バス・タクシーを運営。中部圏の通勤・通学・観光輸送を担う。

主な製品・サービス3
鉄軌道事業
名古屋鉄道、豊橋鉄道による私鉄・軌道線運行。名古屋都市圏から岐阜・豊橋方面へ路線網を有する。
バス事業
名鉄バス、岐阜乗合自動車等による路線バス・高速バス運行。鉄道と連携した地域交通を提供。
タクシー事業
名鉄タクシーホールディングス傘下のタクシー会社による運送。地域の細かな移動需要に対応。

02運送事業準主力

名鉄NX運輸等によるトラック輸送、太平洋フェリーによる海上輸送。物流・貨物需要に応える。

主な製品・サービス2
トラック事業
名鉄NX運輸等による一般貨物自動車運送。中部圏を中心に全国ネットワークを展開。
海運事業
太平洋フェリーによる名古屋~仙台・苫小牧間のフェリー運航。旅客・貨物輸送を提供。

03不動産事業準主力

名鉄都市開発等による沿線での不動産賃貸・分譲・管理。駅前再開発や商業施設運営で沿線価値向上に寄与。

主な製品・サービス2
不動産賃貸・分譲
名鉄都市開発等によるマンション分譲、オフィス・商業施設の賃貸。名鉄沿線を中心に展開。
不動産管理業
名鉄ビルサービス等によるビル管理・清掃・警備。グループ物件の管理業務を担う。

04レジャー・サービス事業副次

ホテルグランコート名古屋等のホテル運営、中央アルプス観光等の観光施設、名鉄観光サービスによる旅行業。観光・宿泊需要に対応。

主な製品・サービス2
ホテル業
名鉄ホテルホールディングス傘下の「名鉄グランドホテル」「ホテルグランコート名古屋」「名鉄イン」等の運営。ビジネス・観光客向け。
観光施設・旅行業
中央アルプス観光(駒ヶ岳ロープウェイ等)、奥飛観光開発(新穂高ロープウェイ等)、名鉄観光サービス(旅行代理店)。

05流通事業副次

名鉄百貨店(百貨店業)、名鉄リテールホールディングス(コンビニ・売店等)による小売事業。沿線住民や駅利用者向け。

主な製品・サービス2
百貨店業
名鉄百貨店(名古屋駅前)による百貨店運営。衣料品・食品・雑貨等を販売。
その他(物品販売等)
名鉄リテールホールディングス傘下のコンビニエンスストア「生活創研」、駅売店等。

06航空関連サービス事業副次

中日本航空によるヘリコプター運航・整備、名古屋エアケータリングによる機内食提供、オールニッポンヘリコプターによる運航。航空分野のサービスを提供。

主な製品・サービス1
航空関連サービス
中日本航空:ヘリコプターを使用した遊覧飛行・測量・報道等。名古屋エアケータリング:中部国際空港向け機内食製造。

07その他の事業その他

設備保守整備(名鉄EIエンジニア)、情報処理(メイテツコム)、建設(矢作建設工業)、保険代理等。グループの多角化事業。

製品と技術

鉄軌道事業:444.2km路線網と他社線直通

当社の核である鉄軌道事業は、名古屋本線(名鉄名古屋~豊橋・岐阜)を基幹に、犬山線、瀬戸線、三河線、豊田線、知多新線など全18路線を運営する。全線が電化されており、2025年度の旅客収入は954億円。名古屋市営地下鉄鶴舞線・上飯田線との相互直通運転により、郊外から都心へのアクセスを強化している。通勤型車両の新造(2025年度30両)や踏切監視システムのAI化など、安全・安定輸送への投資を継続する。

バス・タクシー事業:グループで地域交通網を整備

バス事業は、名鉄バス、岐阜乗合自動車、宮城交通など子会社を通じて、路線バス・高速バス・観光バスを運行する。2025年度のバス事業収入は555億円。2026年には名古屋市の新交通システム「SRT」の受託運行を開始し、MaaSアプリ「CentX」でチケット販売も行う。タクシー事業は名鉄タクシーホールディングス傘下の西部交通・東部交通などが担い、売上235億円、営業利益11億円を計上する。

東海地方を代表する百貨店とホテルチェーン

流通事業の中核である名鉄百貨店は、名古屋駅前の本店で衣料品・食品・雑貨を販売し、売上834億円を計上する。ホテル事業では、名鉄ホテルホールディングスが「名鉄グランドホテル」「ホテルグランコート名古屋」「名鉄イン」など複数ブランドを運営し、ビジネス・観光客双方を取り込む。観光施設では、中央アルプス観光(駒ヶ岳ロープウェイ)、奥飛観光開発(新穂高ロープウェイ)など、中部圏の山岳観光資源を活用する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

中部圏鉄道トップ、不動産も展開

名古屋鉄道は愛知県を中心に鉄道・不動産・レジャーを展開する大手私鉄。売上高は約6,907億円(2025/3期)。東武鉄道や東急などの首都圏私鉄と比較すると規模は小さいが、中部圏ではトップ。営業利益率は6%台で、鉄道事業に加えて不動産賃貸や商業施設が収益を支える。ライバルの東急は都心開発で強みを持つが、名鉄は沿線人口の増加が鈍く、成長性で劣る。

強み

  • 愛知・岐阜に鉄道網を持ち、地域輸送で高いシェアを確保。
  • 駅ビルやオフィス賃貸が安定的なキャッシュフローを創出。
  • 中部国際空港やテーマパークへのアクセスが観光客獲得に貢献。
  • 有利子負債の削減が進み、財務の健全性が高い。

課題

  • 首都圏と比べて沿線の人口増加が緩やかで、輸送需要の拡大に限界。
  • 名古屋駅周辺の開発競争が激しく、収益性向上が課題。
  • 鉄道利用の回復が鈍く、特に通勤定期の需要が戻り切っていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が名古屋鉄道

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19006京浜急行電鉄4,285億円15.3倍
29065山九4,266億円13.1倍
37003三井E&S4,241億円10.8倍
41332ニッスイ4,027億円14.3倍
59069センコーグループホールディングス3,915億円19.7倍
69048名古屋鉄道3,709億円18.1倍
74666パーク243,435億円9.2倍
89045京阪ホールディングス3,425億円9.6倍
99044NANKAI3,362億円13.6倍
109303住友倉庫3,233億円18.3倍
119302三井倉庫ホールディングス2,582億円22.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

1921年設立から戦前の合併による路線網拡大

1921年6月、名古屋鉄道として資本金1200万円で設立。同年7月に名古屋電気鉄道の郡部線を譲り受け、鉄道事業を開始した。その後、尾西鉄道(1925年)、美濃電気軌道(1930年)、各務原鉄道(1935年)などを相次いで合併。1935年8月には愛知電気鉄道を合併し、商号を名古屋鉄道に統一した。1939年には瀬戸電気鉄道、1941年には三河鉄道を合併し、戦前までに現在の路線網の骨格を形成した。

戦後の復興と鉄道・バス事業の拡充

1944年に神宮前・新名古屋間の開通で東西線が連絡し、1948年には豊橋・岐阜間の直通電車運転を開始した。1949年5月に名古屋証券取引所に上場、1954年12月に東京証券取引所に上場した。1952年には名鉄ビルディング(後の名鉄百貨店)を設立し、駅ビル事業に参入。1962年に百貨店ビルが完成、1967年には名鉄バスターミナルビルが完成し、名古屋駅前のランドマークが整った。

高度成長期における新線開業と相互直通運転

1978年、瀬戸線が栄町に乗り入れ、名古屋市中心部へ直結。1979年には豊田線が開業し、名古屋市交通局との相互直通運転を開始した。1980年には知多新線が全通し、観光需要に対応。1982年には羽島線が開業した。1990年代には金山総合駅の完成による輸送力増強(1990年)、地下鉄鶴舞線との相互直通運転(1993年)、2003年には上飯田連絡線が開通し、小牧線と地下鉄上飯田線が直結した。

バブル期以降の多角化とグループ再編

1988年に名鉄総合企業を設立し、グループ経営を強化。1990年代から2000年代にかけて、不動産、ホテル、旅行業、流通、航空関連などへの多角化を進めた。2002年には名鉄総合企業の不動産部門とファイナンス部門を分社化。2004年には名鉄百貨店を完全子会社化し、百貨店事業をグループ内に取り込んだ。一方、名鉄運輸(後の名鉄NX運輸)は2022年に上場廃止となり、グループ内での再編が進んだ。

コロナ禍を経た2020年代の収益回復と中計

2021年3月期はコロナ禍で売上高4816億円(前期比22.7%減)、純損失288億円と大きな打撃を受けた。その後、輸送人員の回復や宮城交通グループの連結加入などにより、2025年3月期には売上高6907億円、経常利益421億円まで回復。2026年3月期は営業収益6916億円と横ばいだが、営業利益は361億円と減少した。2024年度から2026年度を対象とする中期経営計画を策定し、運送事業・流通事業の黒字化を喫緊の課題としている。

年表43件を開く

1920年代

  • 1921年6月創業名古屋鉄道株式会社設立(1921年6月13日設立、資本金12百万円)
  • 1921年7月名古屋電気鉄道株式会社の郡部線事業を譲受け
  • 1925年8月尾西鉄道株式会社の鉄道営業を譲受け
  • 1928年4月バス営業の開始
  • 1929年4月城北電気鉄道株式会社及び尾北鉄道株式会社の事業を譲受け

1930年代

  • 1930年8月M&A美濃電気軌道株式会社を合併
  • 1930年9月商号変更商号を名岐鉄道株式会社に変更
  • 1935年3月M&A各務原鉄道株式会社を合併
  • 1935年4月新一宮(現名鉄一宮)・新笠松間開通により押切町・新岐阜(現名鉄岐阜)間全通
  • 1935年8月M&A愛知電気鉄道株式会社を合併し、商号を名古屋鉄道株式会社に変更
  • 1939年9月M&A瀬戸電気鉄道株式会社を合併
  • 1939年9月商号変更豊橋電気軌道株式会社に資本参加(1954年8月豊橋鉄道株式会社に商号変更)

1940年代

  • 1941年6月M&A三河鉄道株式会社を合併
  • 1941年8月新名古屋(現名鉄名古屋)駅開業
  • 1943年2月M&A知多鉄道株式会社を合併
  • 1943年4月創業岐阜乗合自動車株式会社設立
  • 1944年9月神宮前・新名古屋(現名鉄名古屋)間の開通により東西線の連絡
  • 1944年9月創業名鉄交通株式会社設立
  • 1945年4月商号変更一宮運輸株式会社に資本参加し、蘇東運輸株式会社に商号変更(1960年4月名鉄運輸株式会社に商号変更したのち、2025年1月名鉄NX運輸株式会社に 商号変更)
  • 1948年5月豊橋・新岐阜(現名鉄岐阜)間に直通電車を運転
  • 1949年5月上場名古屋証券取引所に上場

1950年代

  • 1952年12月創業名鉄ビルディング株式会社設立(1954年4月株式会社名鉄百貨店に商号変更)
  • 1954年12月上場東京証券取引所に上場
  • 1955年3月商号変更国光産業株式会社に資本参加(1959年12月名鉄不動産株式会社に商号変更したのち、2022年4月名鉄都市開発株式会社に 商号変更)
  • 1957年7月名鉄ビル全館完成

1960年代

  • 1962年9月上場株式会社名鉄百貨店、名古屋証券取引所第二部に上場(1970年7月名古屋証券取引所第一部銘柄に指定)
  • 1967年10月名鉄バスターミナルビル全館完成

1970年代

  • 1976年8月上場名鉄運輸株式会社、名古屋証券取引所第二部に上場(2022年6月上場廃止)
  • 1978年8月瀬戸線の栄町乗入れ工事完成し、営業開始
  • 1979年7月豊田線(赤池・梅坪間)の工事完成し、名古屋市交通局との相互乗入れ(伏見・豊田市間)の 営業開始

1980年代

  • 1980年6月知多新線(富貴・内海間)全通
  • 1982年12月羽島線(江吉良・新羽島間)営業開始
  • 1988年12月創業株式会社名鉄総合企業設立
  • 1989年7月金山総合駅の完成に伴い、当社金山駅の営業開始

1990年代

  • 1990年4月名古屋本線神宮前・金山間複々線完成
  • 1993年8月犬山線と地下鉄鶴舞線との相互乗入れの営業開始
  • 1996年3月新一宮(現名鉄一宮)駅付近高架化完成
  • 1997年3月舞木定期検査場完成

2000年代

  • 2000年10月名鉄新一宮ビル全館完成
  • 2002年10月M&A株式会社名鉄総合企業の不動産部門及びグループファイナンス部門を、それぞれ株式会社 名鉄プロパティ及び株式会社名鉄マネジメントサービスに分割(2023年10月株式会社名鉄プロパティは名鉄都市開発株式会社に吸収合併)
  • 2003年1月株式会社名鉄総合企業解散(同年3月清算結了)
  • 2003年3月上飯田連絡線(上飯田・平安通間)の工事完成し、小牧線と地下鉄上飯田線との相互乗入れ の営業開始
  • 2004年2月上場株式会社名鉄百貨店、名古屋証券取引所上場廃止 同社は簡易株式交換により、当社の完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益記載なし
  • 純有利子負債/EBITDA倍率記載なし
  • ROE(純利益/自己資本)記載なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    魅力ある地域づくり・まちづくり

    沿線・地域の価値向上を目指し、都市の魅力を高める再開発やまちづくりを推進する。特に名古屋駅地区再開発計画については現計画の再検証を進め、2026年度中に方向性を示す。

  2. 02

    公共交通を中心とするモビリティネットワークの実現

    鉄道を中心とした公共交通の利便性向上に取り組み、地域のモビリティネットワークを強化する。これにより、沿線・地域の持続的な発展を支える。

  3. 03

    稼ぐ力の強化・構造改革の推進

    損失を計上した運送事業及び流通事業の業績回復・黒字化を喫緊の課題とし、収益力の早期回復と強化を図る。同時に、成長に向けた基盤構築を進める。

  4. 04

    攻守両立による経営の強靭化

    積極的な投資(攻め)とリスク管理(守り)を両立させ、経営基盤を強化する。将来の変化に耐えうる財務体質の構築を目指す。

  5. 05

    人的資本の充実

    人材への投資を強化し、社員の能力発揮と成長を支援することで、グループ全体の競争力向上につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で30,637人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は661万円で、9期前と比べて+9.2%平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は23.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月30,062
2018年3月29,904
2019年3月60643.923.629,855
2020年3月60844.023.629,576
2021年3月58344.123.529,309
2022年3月57644.423.928,803
2023年3月59444.724.128,216
2024年3月61344.724.028,412
2025年3月63444.623.731,013136
2026年3月66144.423.330,637118

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率104.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社45(国内 45 / 海外 0、うち連結子会社 28) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
小計10,964億円
交通事業5,553億円
不動産事業3,552億円
運送事業1,050億円
航空関連サービス 事業294億円
その他の事業289億円
レジャー・サービス事業161億円
流通事業6,399百万円
ほか80件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    豊橋鉄道㈱ ※2
    愛知県 豊橋市 · 連結子会社
    議決権52.4%
  • 国内
    名鉄グループバス ホールディングス㈱
    名古屋市 中村区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    名鉄バス㈱
    名古屋市 中村区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    岐阜乗合自動車㈱
    岐阜市 · 連結子会社
    議決権74.5%
  • 国内
    名鉄観光バス㈱
    名古屋市 中川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    宮城交通㈱
    仙台市 泉区 · 連結子会社
    議決権87.3%
  • 国内
    名鉄タクシー ホールディングス㈱
    名古屋市 中川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    名鉄西部交通㈱
    愛知県 一宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    名鉄東部交通㈱
    愛知県 豊田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    名鉄NX運輸㈱ ※3
    名古屋市 東区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    信州名鉄運輸㈱
    長野県 松本市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    四国名鉄運輸㈱
    松山市 · 連結子会社
    議決権79.8%
残りのグループ会社33社を開く
  • 太平洋フェリー㈱名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄ホテル ホールディングス名古屋市 中村区100%
  • ㈱ホテルグランコート 名古屋名古屋市 中区100%
  • ㈱名鉄グランドホテル名古屋市 中村区100%
  • ㈱岐阜グランドホテル岐阜市88%
  • 名鉄イン㈱名古屋市 中村区100%
  • 中央アルプス観光㈱長野県 駒ヶ根市79%
  • 奥飛観光開発㈱岐阜県 高山市80%
  • ㈱名鉄インプレス名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄ミライート愛知県 一宮市100%
  • 名鉄観光サービス㈱名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄百貨店名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄リテール ホールディングス名古屋市 中村区100%
  • 名鉄協商㈱名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄生活創研名古屋市 中村区100%
  • ㈱名鉄アオト名古屋市 北区100%
  • 名鉄都市開発㈱名古屋市 中村区100%
  • 栄開発㈱名古屋市 中区72%
  • 名鉄ビルサービス㈱名古屋市 中村区66%
  • 中日本航空㈱愛知県西 春日井郡 豊山町79%
  • 名古屋エアケータリング㈱愛知県 常滑市55%
  • オールニッポンヘリコプ ター㈱東京都 江東区52%
  • 名鉄EIエンジニア㈱名古屋市 熱田区89%
  • 名鉄自動車整備㈱名古屋市 緑区95%
  • 名鉄エリアパートナーズ㈱名古屋市 南区100%
  • ㈱メイテツコム名古屋市 中村区95%
  • ㈱名鉄マネジメント サービス名古屋市 中村区100%
  • 名鉄保険サービス㈱名古屋市 中村区100%
  • その他69社
  • 矢作建設工業㈱ ※1 ※2名古屋市 東区19%
  • トーセイ㈱ ※1 ※2東京都 港区16%
  • ㈱電通名鉄コミュニケー ションズ名古屋市 中村区50%
  • その他12社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2023-02-15
    2.7億円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-12-02
    2.5億円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-01-17
    9,600万円
  • 補助金
    令和元年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2019-06-17
    8,067万円
  • 補助金
    令和5年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2023-05-08
    6,557万円
  • 補助金
    国宝重要文化財文化財等保存整備事業
    文部科学省 · 2019-04-01
    5,724万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-11-07
    5,700万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2023-02-06
    3,300万円
  • 補助金
    令和4年度無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(地域新MaaS 創出推進事業:都市部の交通不便エリアにおける新たなモビリティサービスの導入)
    経済産業省 · 2022-09-09
    2,380万円
  • 補助金
    令和2年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-12-02
    1,750万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は6,916億円営業利益362億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.1%、利益が-14.0%。

売上高
+0.1%
6,916億円
営業利益
-14.0%
362億円
純利益
-39.0%
230億円
営業利益率
5.2%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7,340億円6,916億円
営業利益450億円362億円
純利益390億円230億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,569億円、営業利益は89億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q6,04831
2019年4Q6,22640
2020年4Q6,2294
2021年4Q4,816−200
2022年4Q4,90912
2023年4Q5,51530
2024年4Q6,01129
2025年4Q6,9071792.6161
2026年4Q6,9161902.7117
2027年1Q1,569895.7126

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は6,098億円から6,916億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6,098288127
2014年3月6,278342149
2015年3月6,094358178
2016年3月6,102444245
2017年3月5,996461234
2018年3月6,048486287
2019年3月6,226516305
2020年3月6,229493289
2021年3月4,816−81−288
2022年3月4,90913194
2023年3月5,515264189
2024年3月6,011375244
2025年3月6,9074214776.1377
2026年3月6,9163623845.2230

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高6,916億円のうち、営業利益として残るのは362億円5.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は230億円、売上の3.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金85.8%5,935億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.0%619億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.2%362億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.0pt
5.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.8pt
3.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.6pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが614億円、投資CFが−1,509億円で、差し引きのフリーCFは−895億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は568億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月733−271−45646297
2014年3月823−256−530567134
2015年3月704−329−351375158
2016年3月675−401−263274169
2017年3月607−387−170220219
2018年3月659−403−167256309
2019年3月674−483−248191252
2020年3月702−625−977320
2021年3月197−442494−245535
2022年3月393−390−333504
2023年3月612−5942618549
2024年3月555−684180−129600
2025年3月787−1,381559−594565
2026年3月614−1,509897−895568

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,172億円で、自己資本比率は30.6%(業種中央値40.1%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.102,3560.8719.7
2014年3月1.052,5160.8022.2
2015年3月1.072,9150.7825.5
2016年3月1.063,1350.7527.3
2017年3月1.093,4280.7528.9
2018年3月1.123,8960.7332.2
2019年3月1.144,2500.7234.4
2020年3月1.174,3840.7334.7
2021年3月1.194,0750.7831.2
2022年3月1.194,1110.7832.3
2023年3月1.234,2910.8032.8
2024年3月1.304,6410.8433.6
2025年3月1.454,9830.9531.9
2026年3月1.585,1721.0730.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
573億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,268億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
68億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.1兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り56社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率56社中52位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.2%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.6%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.1%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,885.5で、1年前と比べて+11.7%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥1,885.5-0.3%1ヶ月+2.7%1年+11.7%時価総額3,709億円
過去52週の値幅
安値¥1,575高値¥2,012

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)9.5倍
PBR0.74倍
配当利回り3.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月の株価は1905円前後で推移し、小幅な上昇傾向にあります。1ヶ月前と比べると+0.5%とほぼ横ばいですが、年初来では+16.2%と堅調です。25日移動平均線(1891円)を上回っており、短期的な上昇トレンドが続いています。52週高値(2012円)にはまだ約5%の距離がありますが、52週安値(1575円)からは約21%上昇しています。出来高は直近で増加傾向にあり、7月後半に120万株を超える日も見られました。RSIは52.9と中立圏にあり、過熱感はありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PER 18.32倍は業界平均15.72倍を上回りますが、予想PER9.6倍と大幅に低く、将来の収益改善を織り込むと割安です。PBR0.75倍は平均1.08倍を大きく下回り、解散価値に近い水準です。ROE4.8%は低いものの、配当利回り3.15%は平均2.31%を上回り、株主還元は良好です。売上高は増加傾向ですが、営業利益率は6%前後と低く、収益性が課題です。割安だが業績変動リスクもあり、財務安定性の改善が期待されます。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍15.7倍
PER (予想)9.5倍
PBR0.74倍1.07倍
ROE4.8%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

名古屋圏の人口動態や観光需要を取り込み、鉄道を核とした生活インフラ企業として安定成長を目指す。一方で、新型コロナ感染症の影響や、リモートワークの定着による交通需要の変化が懸念される。強気派は、沿線開発による不動産収益の拡大と、インバウンド需要回復を見込む。弱気派は、人口減少と交通利用の減少で、運輸事業の伸び悩みを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 不動産開発の拡大

    沿線での駅前再開発や住宅販売が好調で、安定的な収益源となっている。

  • 観光需要の回復

    海外からの観光客が増加し、名古屋圏の観光需要が回復しつつある。

  • インフラとしての安定

    生活に不可欠な移動手段として、需要が底堅い。

  • PBR0.75倍と1倍割れ、資本効率改善への圧力次回株主総会影響

    PBR0.747倍・ROE4.8%。資本効率改善策の発表があれば評価修正につながる

  • 配当利回り2.17%と利下げ局面での相対的な妙味金融政策次第影響

    株価1847.5円、配当利回り2.17%。日銀の利上げ停止なら内需ディフェンシブ株に資金流入

  • 外国人持株比率15.32%と低く上積み余地継続影響

    外国人持株比率は15.32%。プライム市場の平均より低く、買い増し余地がある

  • 1年間で株価15.1%上昇、相対的な強さ継続継続影響

    1年株価リターン+15.05%と堅調。時価総額3634億円の大型株として需給は安定

マイナスに働く材料7
  • 人口減少の影響

    沿線地域の人口が減少し、長期的に交通利用が減る懸念がある。

  • テレワークの定着

    在宅勤務の普及で通勤需要が減少し、運輸収入が伸び悩む。

  • 競争激化

    自動車や他の交通機関との競争が激しく、シェア維持が難しい。

  • 2026/3期の純利益は230億円、前期比147億円の大幅減決算発表後影響

    純利益は2025/3期377億円→2026/3期230億円。減益が嫌気され株価の重し

  • 売上高6,916億円と伸び悩み、成長性は限定的通年影響

    2026/3期売上高は前期比+9億円の6916億円。鉄道・不動産事業に顕著な成長モメンタムがない

  • 営業利益率5.23%と前期の6.10%から低下2026年Q2影響

    2026/3期営業利益362億円、営業利益率5.23%。原価高や減価償却費増で収益性が悪化

  • ROE4.8%と低く、株主資本の効率性に課題継続影響

    ROE4.8%は資本コストを下回る可能性が高く、PBR0.75倍のまま放置されるリスク

次の決算で確かめる点
鉄道輸送人員
交通事業の需要動向を示す主要指標で、業績の基盤となる。
不動産販売戸数
不動産事業の収益貢献度を測り、開発戦略の成果を見る。
観光客入込数
レジャー・観光事業の収益を左右し、回復度合いを確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+3.9%いまの株価に対する利回りは3.18%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
3.18%
いまの株価に対して
配当性向
24.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2533.6
2018年3月2810.027.3
2019年3月280.024.5
2020年3月280.027.0
2022年3月13−54.552.3
2023年3月2060.054.1
2024年3月2837.540.9
2025年3月3940.036.6
2026年3月403.924.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ88,845人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.0%を占め、残る71.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.447.647.147.352.554.7
金融機関29.730.531.531.429.424.1
外国法人22.615.015.514.812.315.3
事業法人4.64.84.84.64.64.9
証券会社0.71.91.11.81.10.9
自己株式0.00.00.10.00.30.3
外国人個人0.00.00.00.00.10.1
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.16
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.34
03野村 絢(常任代理人 三田証券株式会社)1.82
04日本生命保険相互会社1.80
05ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.50
06ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36
07株式会社三菱UFJ銀行1.25
08ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.11
09東京海上日動火災保険株式会社1.02
10三井住友海上火災保険株式会社0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-06
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    0.73%
  • 2026-05-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.33%
    -0.01pt
  • 2026-04-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.34%
    +0.02pt
  • 2026-04-21
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    0.73%
  • 2026-04-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.32%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+708%、1株純資産は14期で+899%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月142486.020.543.7
2014年3月172636.618.345.2
2015年3月202967.024.444.6
2016年3月273178.719.756.4
2017年3月1271,7217.719.633.6
2018年3月1551,8928.517.427.3
2019年3月1592,0028.119.324.5
2020年3月1472,0537.220.627.0
2021年3月−1461,892
2022年3月481,9492.545.552.3
2023年3月962,0584.821.354.1
2024年3月1242,2315.817.440.9
2025年3月1922,3558.49.136.6
2026年3月1172,4734.814.824.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額354百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
安藤隆司代表取締役会長71
髙﨑裕樹代表取締役社長 社長執行役員66
鈴木清美代表取締役 副社長執行役員 地域活性化推進本部長66
坂野公治取締役 専務執行役員 鉄道事業本部長63
松下明取締役59
加藤悟司取締役 専務執行役員57
内藤弘康取締役71
村上晃彦取締役67
高村江津子取締役66
奥村浩子取締役65
安達宗德常任監査役(常勤)62
櫻井哲也常任監査役(常勤)54
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
武藤浩監査役70
水野明久監査役73
小笠原剛監査役73
岩切道郎取締役 副社長執行役員 地域活性化推進本部長63
鈴木武取締役 専務執行役員56
古橋幸長常任監査役(常勤)61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7166583726237
社外取締役854547
監査役3383813

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,144字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社118社及び関連会社24社で構成され、大別して交通事業を中心に下記の7つの事業によって構成されております。 当社グループの営んでいる事業内容は、原則として「セグメント情報」のセグメント単位区分と一致しておりますが、個別企業が2以上の異なる種類の事業を営んでいる場合には、当該セグメントに区分して表示しております。 (1) 交通事業 事業の内容   主要な会社名 鉄軌道事業   当社、豊橋鉄道㈱※1 バス事業   名鉄グループバスホールディングス㈱※1、名鉄バス㈱※1、岐阜乗合自動車㈱※1、名鉄観光バス㈱※1、宮城交通㈱※1 タクシー事業   名鉄タクシーホールディングス㈱※1、名鉄西部交通㈱※1、 名鉄東部交通㈱※1 (2) 運送事業 事業の内容   主要な会社名 トラック事業   名鉄NX運輸㈱※1、信州名鉄運輸㈱※1、四国名鉄運輸㈱※1 海運事業   太平洋フェリー㈱※1 (3) 不動産事業 事業の内容   主要な会社名 不動産賃貸業   当社、名鉄都市開発㈱※1、名鉄協商㈱※1、栄開発㈱※1、トーセイ㈱※2 不動産分譲業   名鉄都市開発㈱※1、トーセイ㈱※2 不動産管理業   名鉄ビルサービス㈱※1 (4) レジャー・サービス事業 事業の内容   主要な会社名 ホテル業   ㈱名鉄ホテルホールディングス※1、㈱ホテルグランコート名古屋※1、㈱名鉄グランドホテル※1、㈱岐阜グランドホテル※1、名鉄イン㈱※1 観光施設事業   中央アルプス観光㈱※1、奥飛観光開発㈱※1、㈱名鉄インプレス※1、㈱名鉄ミライート※1 旅行業   名鉄観光サービス㈱※1 広告代理業   ㈱電通名鉄コミュニケーションズ※2 (5) 流通事業 事業の内容   主要な会社名 百貨店業   ㈱名鉄百貨店※1 その他(物品販売等)   ㈱名鉄リテールホールディングス※1、名鉄協商㈱※1、㈱名鉄生活創研※1、㈱名鉄アオト※1 (6) 航空関連サービス事業 事業の内容   主要な会社名 航空関連サービス事業   中日本航空㈱※1、名古屋エアケータリング㈱※1、 オールニッポンヘリコプター㈱※1 (7) その他の事業 事業の内容   主要な会社名 設備保守整備事業   名鉄EIエンジニア㈱※1、名鉄自動車整備㈱※1、名鉄エリアパートナーズ㈱※1 情報処理業   ㈱メイテツコム※1 建設業   矢作建設工業㈱※2 その他のサービス業 (経営情報サービス・保険代理業等)   ㈱名鉄マネジメントサービス※1、名鉄保険サービス㈱※1 (注)1 ※1連結子会社 2  ※2持分法適用関連会社 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,949字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「地域価値の向上に努め、永く社会に貢献する」を使命として定め、長期スパンで沿線・地域の発展に貢献してまいりました。2024年3月には、経営ビジョン「私たちは、信頼の源泉となる『安全』を基盤として、『驚き』から『感動』、そして『憧れ』につながる名鉄グループならではの価値を提供し続けます」を策定いたしました。 この経営ビジョンには、これからも、最優先である「安全」を確保し、お客さまに「安心」していただけるサービス・商品の提供に努めていく、そして築いてきた「信頼のトップブランド」をさらに磨き上げ、新しいことにも挑戦し、「名鉄、すごいね!」と思っていただけるような価値を提供し続ける、そんな企業集団に変わっていくという決意を込めております。 (2) 目標とする経営指標・中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループでは、コロナ禍を経て、ライフスタイル、企業行動、社会情勢の変化が加速していることに加え、人口減少社会、少子高齢化が確実に進展していく中においても、使命・経営ビジョンを実現し、当社グループが持続的に成長し、企業価値の向上を実現していくため、中長期的に名鉄グループが目指していく方向性やその戦略として「名鉄グループの2040年のありたい姿」及び5つの重点テーマからなる「名鉄グループ中長期経営戦略」を策定するとともに、中長期経営戦略の重点テーマに基づく取り組み事項として「名鉄グループ中期経営計画(2024年度〜2026年度)」を策定しております。 本中期経営計画に基づき、当社グループは、2030年代以降も持続的な成長を実現していくために、2026年度を最終年度とする本中計策定期間を「成長基盤構築・収益力強化期」と位置付けており、今後の成長に向けた基盤の構築に引き続き取り組むとともに、収益力の早期回復・強化を図り、収益成長の結果として、株主還元を強化していく方針です。 なかでも、当連結会計年度に損失を計上した運送事業及び流通事業の業績回復・黒字化が喫緊の課題であり、早急に改善を図ってまいります。 なお、目標とする経営指標につきましては、重視する経営指標として設定した「営業利益」、「純有利子負債(※)/EBITDA倍率」及び「ROE(純利益/自己資本)」のそれぞれについて、中期経営計画最終年度にあたる2026年度の数値目標を2025年3月に設定しております。 ※純有利子負債:有利子負債-現預金・短期有価証券 ■名鉄グループ中長期経営戦略における重点テーマ ―魅力ある地域づくり・まちづくり ―公共交通を中心とするモビリティネットワークの実現 ―稼ぐ力の強化・構造改革の推進 ―攻守両立による経営の強靭化 ―人的資本の充実 諸物価の高騰や人手不足の深刻化等が、当社グループを取り巻く事業環境に影響を及ぼしておりますが、当社グループはこのような状況下においても、本中期経営計画に定める上記の重点テーマごとの取り組み事項を着実に推進することにより、持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。 ■名古屋駅地区再開発計画等の見直しについて 当社は、2025年5月に名古屋駅地区再開発計画の共同事業者間における事業化決定を公表し、事業推進に向けた諸施策を進めてまいりました。 そのような中、解体及び新築工事の施工予定者選定において、応募参加者から現計画での解体・新築工事の施工体制の構築が困難であることを理由に、入札辞退届が提出されたことをうけ、当社は、2025年12月に名鉄名古屋駅再整備計画を含む現計画のスケジュール変更並びに現計画の再検証及び見直し着手を決定し公表いたしました。 現段階において、今後のスケジュールは未定でございますが、現計画の再検証・見直し検討を速やかに進め、2026年度中に方向性をお示しする予定です。 当社グループは、これまでも、長期スパンで地域価値の向上につながる取り組みを継続して行い、沿線・地域の発展とともに、歴史を積み重ねてまいりました。現下の状況においても、都市としての名古屋の魅力を高めるため、公共交通の利便性向上と魅力ある「まちづくり」・「地域づくり」に取り組むことは、当社グループが果たすべき使命であると認識しております。 今後も、リニア中央新幹線開業をはじめとする「成長機会」や「沿線・地域のポテンシャル」を着実に活かし、持続的な成長と企業価値の向上を実現することにより、沿線・地域の発展と地域価値の向上をリードしてまいります。
事業等のリスク2,737字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループ各社の事業に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は以下のとおりであります。当社グループは、「名鉄グループリスク管理運用規則」に基づき、当社社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置し、原則として年1回、グループ全体のリスク管理の状況を把握するとともに、事態の発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。 リスク把握の具体的な方法としては、リスクの棚卸調査を定期的に実施し、グループ会社ごとに想定されるリスクを網羅的に洗い出し、影響度及び発生頻度の2つの観点から評価を行い、リスクマップを作成しております。加えて、グループ各社の調査結果を集約し、グループ全体のリスクマップを作成したうえで、優先的に対処すべきリスクについて、リスク管理委員会で協議しております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判明したものであります。また、これらのリスクは当社グループのすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1) 自然災害・感染症のリスク 鉄軌道事業、不動産事業など多種多様な事業を展開する当社グループは、多くの設備等を保有しております。耐震補強工事の実施等により被害の軽減対策に努めるほか、大規模災害を想定した事業継続計画(BCP)を策定するなど事前対策に取組んでおりますが、南海トラフにおける巨大地震の発生等により施設や設備等に大きな被害が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、感染症のリスクについては、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症が大規模に流行した場合、交通事業、レジャー・サービス事業、流通事業を中心に、幅広いセグメントで影響を受ける可能性があります。 (2) 事故等のリスク 当社グループでは、鉄軌道・バス等の交通事業、トラック等の運送事業を営んでおり、常に輸送の安全の確保に取組んでおりますが、人為的なミスや不慮の事故等により重大な事故が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このほか、テロ等不法行為、火災などの事故によって、当社グループの施設・設備等への被害が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、流通事業及びレジャー・サービス事業において、当社グループが販売する商品の品質及び食品の安全性に関わる信用毀損が発生した場合、減収等により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 事業環境の変化に関するリスク ① 原油価格・原材料費等の高騰 当社グループの主要な事業である交通事業及び運送事業では、大量の電力を消費するほか、営業用車両及び船舶の燃料として軽油等を使用しております。これらの価格やその他原材料費等が大きく上昇した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 法律・制度・規制の改変 当社グループは、交通事業・運送事業・不動産事業等において、鉄道事業法、道路運送法、建築基準法等の関連法令等を遵守して事業運営を行っておりますが、安全・バリアフリー化をはじめ、各種法的規制が強化された場合や新たな法的規制が追加された場合には、これらの規制を遵守するために費用が増加する可能性があるほか、一方で規制が緩和された場合には、それぞれの事業で他企業との競争が激化することにより、グループが展開する各事業に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 調達金利の上昇 当社グループは、鉄軌道事業をはじめとする各種事業において、継続的に設備投資を行っており、借入金や社債等により資金を調達しております。市場金利が上昇した場合や格付け機関による当社格付が引き下げられた場合、資金調達コストが上昇し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 地価及び株価の下落 当社グループは、不動産や株式などの固定資産及び棚卸資産を多く保有しております。これらの時価が著しく下落した場合、減損損失または評価損等の計上により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 経済情勢等の変化 当社グループは、中部圏を基盤に交通事業を中心とした各種サービス事業を展開しております。同地域の経済状況、消費動向及び人口動態の変化、他事業者との競合等、これらの経営環境の悪化が今後当社グループの見込みを上回るペースになった場合、グループの収益性低下の要因となるなど、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 事業遂行に関するリスク ① 人財の確保・育成 当社グループは、交通事業を中心とした各種サービス事業を展開しており、事業運営に必要な人財の確保・育成、働きやすい職場環境や健全な労働環境の維持に努めておりますが、これを達成できない場合、グループ各事業の運営に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報の漏洩 当社グループでは、鉄軌道事業やバス事業におけるICカード発行等、また百貨店業、ホテル業及び情報処理業などの各種事業において個人情報を保有しております。こうした個人情報は、情報セキュリティポリシーや個人情報保護規則、特定個人情報取扱規則を制定して情報管理体制を整備して厳重に管理しておりますが、万一漏洩した場合、社会的信用やブランドイメージの低下、損害賠償による費用の発生等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 情報システムの故障・停止等 当社グループでは、各種事業において多くの情報システムを使用しており、様々な業務分野で重要な役割を果たしております。これらの情報システムが、自然災害、人的ミス、コンピュータウィルス、サイバーテロなどにより故障・停止等した場合、事業運営に支障をきたすおそれがあるほか、システムの復旧等に係る費用の発生や営業収益の減少などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ コンプライアンス 当社グループは、交通事業を中心とした各種事業を展開しており、各事業における関連法令等を遵守し、企業倫理に従って事業運営を行っております。また、「名鉄グループ企業倫理基本方針」に基づき、コンプライアンス遵守に関する教育を定期的に実施するなどの啓発活動に努めておりますが、役職員等による重大な不正・不法行為、不祥事等が発生した場合、当社グループの社会的信用が低下するとともに、当社グループの財政状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,909字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 <経営成績> 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により、緩やかな回復が進みました。一方、不安定な国際情勢に伴う資源価格の高騰のほか、継続的な物価上昇により個人消費の回復が力強さを欠くなど、先行きは不透明な状況が続いています。 このような状況のもと、当社グループでは、安全を最優先にした事業運営の継続と積極的な営業活動に努めるとともに、「名鉄グループ中期経営計画(2024年度~2026年度)」に基づく諸施策を推進しました。その結果、営業収益は、不動産事業や運送事業の減収を連結加入した宮城交通グループの収入寄与や鉄軌道輸送人員の増加などでカバーし、僅かに増収の691,583百万円(前期比0.1%増)となりました。営業利益は、人件費や減価償却費などが増加したことにより36,185百万円(前期比14.0%減)となりました。経常利益は、持分法による投資利益の減少や支払利息の増加による営業外損益の悪化に加え、営業減益により38,363百万円(前期比19.5%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、負ののれん発生益が剥落したことなどによる特別損益の悪化に加え、経常減益により22,954百万円(前期比39.2%減)となりました。 セグメント別の主な取組み及び経営成績は、次のとおりであります。 (交通事業) 〔主な取組み〕 鉄軌道事業では、当社は、国や自治体による都市計画事業の一環として、高架化工事を5ヵ所で進め、瀬戸線喜多山駅および三河線若林駅では、高架への切替えが完了しました。加えて、高架橋柱等の耐震補強、変電所の浸水対策工事の推進や、AI画像解析機能を備えた踏切監視システムの導入拡大など、引き続き安全・安定輸送の確保に取り組みました。輸送面では、利便性向上のため通勤型車両を計30両新造したほか、ダイヤ改正の実施により輸送体系の効率化を図りました。サービス面では、電話や駅インターホンなどによる各種お問い合わせ窓口としてお客さまサポートセンターを新設したほか、定期乗車券発売およびクレジット決済対応が可能な新型券売機や、精算機能を追加した新型チャージ機の導入を拡大しました。 バス事業では、名鉄グループバスホールディングス㈱と名鉄観光バス㈱は、上質で特別な旅を提案するバスツアーブランド「遊山-yusan-」を立ち上げ、高付加価値商品の提供とバス旅行需要の更なる開拓に努めました。また、名鉄バス㈱は、名古屋市の新たな路面公共交通システム「SRT」の受託運行を開始したほか、当社は、エリア版MaaSアプリ「CentX(セントエックス)」において、SRTに関連した機能の拡充やチケットの販売を行うなど、公共交通の利用促進と地域の活性化に取り組みました。 〔経営成績〕 交通事業の営業収益は、バス事業で前期に連結加入した宮城交通グループの収入が寄与したことに加え、鉄軌道輸送人員の増加もあり178,272百万円(前期比11.5%増)となり、営業利益は、人件費や減価償却費が増加したものの、増収により21,803百万円(前期比11.2%増)となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % 鉄軌道事業   101,450   97,910   3.6   15,296   15,418   △0.8 バス事業   55,476   42,120   31.7   5,136   3,550   44.7 タクシー事業   23,506   21,936   7.2   1,118   492   127.2 調整額   △2,160   △2,141   ―   252   140   ― 計   178,272   159,825   11.5   21,803   19,602   11.2 (提出会社の運輸営業成績表) 鉄軌道事業 種別   単位   当期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   対前期増減率(%) 営業日数   日   365   ― 営業キロ   キロ   444.2   ― 走行キロ   客車   千キロ   181,221   0.0 貨車   〃   0   100.0 乗車人員   定期   千人   248,433   1.3 定期外   〃   126,647   4.4 計   〃   375,080   2.3 貨物トン数   千トン   2   250.0 旅客収入   定期   百万円   39,542   1.8 定期外   〃   55,893   5.0 計   〃   95,436   3.7 手小荷物収入   〃   3   △20.9 貨物収入   〃   1   250.0 運輸雑収   〃   4,134   2.2 収入合計   〃   99,575   3.6 1日平均収入   〃   272   3.6 乗車効率   %   31.6 (注)1 乗車効率の算出方法は   延人キロ    ×100 によります。 客車走行キロ×1車平均定員 2 鉄道と軌道との乗車人員は重複しておりません。 (運送事業) 〔主な取組み〕 トラック事業では、名鉄NX運輸㈱は、NXグループとの事業統合に伴い、拠点・経営資源を融合させ、輸送効率の改善に取り組みました。そのほか、新たに吹田流通センターを開設し、高付加価値サービスの提供による収益力の強化に努めたほか、特定技能制度を活用したインドネシアからのドライバー採用を開始し、人財基盤の強化を図りました。 〔経営成績〕 運送事業の営業収益は、トラック事業における貨物取扱量の減少により170,758百万円(前期比5.2%減)となりました。営業損失は、トラック事業の収支悪化により前期に比べ3,989百万円収支悪化し7,711百万円となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % トラック事業   189,410   196,601   △3.7   △8,908   △5,303   ― 海運事業   18,673   18,554   0.6   1,177   1,493   △21.2 調整額   △37,325   △34,973   ―   20   88   ― 計   170,758   180,183   △5.2   △7,711   △3,721   ― (不動産事業) 〔主な取組み〕 不動産事業では、名鉄都市開発㈱は、不動産回転型ビジネスの一環として、㈱ザイマックスグループが保有する資産運用会社の株式を取得し、同運用会社が運用を受託する上場リート「ザイマックス・リート投資法人(現:セントラル・リート投資法人)」の共同スポンサーとなることで、名鉄グループとして初めてリート事業に参入しました。 不動産賃貸業では、当社初のPark-PFI(※)事業となる岐阜公園内の観光商業施設「岐阜城楽市」や名鉄一宮駅直結の複合用途施設「イチ*ビル」を開業し、魅力ある地域づくり・まちづくりを推進しました。また、名鉄都市開発㈱は、物流施設開発事業の第一弾となる「MCD-LOGI小牧」を開業し、収益力の強化に努めました。 不動産分譲業では、名鉄都市開発㈱は、「メイツ岐阜」や「メイツ園田テラスシティ」(兵庫県尼崎市)の販売を行うなど、分譲マンション開発に取り組みました。 (※) 公園施設の設置とその周辺の園路、広場等の整備・改修等を一体的に行う者を公募により選定する制度 〔経営成績〕 不動産事業の営業収益は、不動産賃貸業は増収となったものの、分譲マンション販売の引渡戸数の減少により全体では114,779百万円(前期比11.0%減)となりました。営業利益は、不動産分譲業の減収により13,573百万円(前期比28.4%減)となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % 不動産賃貸業   64,220   57,140   12.4   9,597   8,952   7.2 不動産分譲業   44,825   66,159   △32.2   3,164   9,251   △65.8 不動産管理業   16,008   15,519   3.1   678   700   △3.1 調整額   △10,275   △9,791   ―   132   42   ― 計   114,779   129,028   △11.0   13,573   18,947   △28.4 (レジャー・サービス事業) 〔主な取組み〕 ホテル業では、各ホテルにおいて、インバウンドや国内観光需要を取り込むとともに、需要動向に応じた柔軟な価格設定により、引き続き収益力の向上に努めました。 観光施設事業では、奥飛観光開発㈱は、山岳リゾートとしての段階的な整備を進める新穂高ロープウェイにて、西穂高口駅舎をリニューアルしたほか、㈱名鉄インプレスは、東海エリア初の大型XR(※)エンタテインメント施設「IMMERSIVE JOURNEY(イマーシブジャーニー)名古屋」を開業し、地域のさらなる魅力向上を図りました。 (※) 「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」の総称 〔経営成績〕 レジャー・サービス事業の営業収益は、観光需要の回復により、ホテル業や観光施設事業を中心に増収となり106,779百万円(前期比4.0%増)となりました。営業利益は、旅行業で減益となったものの、ホテル業や観光施設事業の増益により全体では3,429百万円(前期比34.7%増)となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % ホテル業   25,842   24,402   5.9   1,808   1,514   19.4 観光施設事業   22,381   20,634   8.5   1,295   665   94.7 旅行業   59,317   58,184   1.9   356   386   △7.7 調整額   △762   △538   ―   △31   △20   ― 計   106,779   102,682   4.0   3,429   2,546   34.7 (流通事業) 〔主な取組み〕 流通事業では、㈱名鉄百貨店は、2026年2月28日をもって「名鉄百貨店本店」の店舗営業を終了しました。 一方で、店舗営業終了後も、引き続き外商のお客さまのほか、新たなお客さまとの接点を強化するため、アートや趣味の逸品などを提案するギャラリー型の拠点「エムズロイヤルギャラリー」を開設し、積極的な営業活動に努めました。なお、当該事業は、2026年3月1日に㈱名鉄生活創研が引き継ぎました。 〔経営成績〕 流通事業の営業収益は、百貨店業における名鉄百貨店本店の閉店セールが盛況に推移したことなどもあり69,635百万円(前期比0.8%増)となりました。営業損失は、その他物品販売の収支悪化などにより前期に比べ608百万円収支悪化し1,900百万円となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % 百貨店業   18,081   17,209   5.1   △763   △1,507   ― その他物品販売   52,127   52,159   △0.1   △583   317   ― 調整額   △574   △256   ―   △554   △102   ― 計   69,635   69,112   0.8   △1,900   △1,292   ― (航空関連サービス事業) 〔経営成績〕 航空関連サービス事業の営業収益は、ヘリコプター事業や機内食事業での受注増加などにより32,635百万円(前期比9.6%増)となり、営業利益は、増収により2,583百万円(前期比14.0%増)となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % 航空関連サービス事業   32,980   30,133   9.5   2,574   2,256   14.1 調整額   △345   △351   ―   9   10   ― 計   32,635   29,781   9.6   2,583   2,266   14.0 (その他の事業) 〔経営成績〕 その他の事業の営業収益は、設備保守整備事業は減収となったものの、システム関連の受注増加などにより全体では69,584百万円(前期比2.4%増)となり、営業利益は、増収により5,340百万円(前期比15.5%増)となりました。 (業種別営業成績表) 営業収益   営業利益 当期   前期   増減率   当期   前期   増減率 百万円   百万円   %   百万円   百万円   % 設備保守整備事業   38,237   39,049   △2.1   3,029   2,981   1.6 その他事業   32,465   29,799   8.9   2,381   1,716   38.8 調整額   △1,119   △875   ―   △70   △74   ― 計   69,584   67,973   2.4   5,340   4,622   15.5 <財政状態> 当期末における総資産は、設備投資による有形固定資産の増加や、保有上場株式の時価上昇による投資有価証券の増加などにより、前期末に比べ135,933百万円増加し1,584,842百万円となりました。 負債は、鉄道高架化工事等に関する工事負担金の前受金や有利子負債の増加などにより、前期末に比べ117,018百万円増加し1,067,616百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前期末に比べ18,914百万円増加し517,225百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末に比べ287百万円増加し、56,780百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の増減額が減少したことなどにより、前期に比べ17,295百万円減少し61,433百万円となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出が増加したことなどにより、12,741百万円減少し△150,874百万円となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入が増加したことなどにより、33,874百万円増加し89,728百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は、交通事業のほか運送事業、不動産事業、流通事業等の広範囲かつ多種多様なサービス業が主体であり、また受注生産形態をとらない事業がほとんどでありますので、セグメントごとに網羅的に生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「① 財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメントの業績に関連付けて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社経営陣は、決算日における資産・負債及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらのうち主なものは以下のとおりでありますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、事業の特性上、多額の固定資産を保有しており、固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しております。従って、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施する可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して将来の課税所得や税務計画を合理的に見積っております。従って、将来の課税所得の見積額や税務計画が変更された場合には、繰延税金資産が増額又は減額される可能性があります。 (退職給付債務及び費用の計算) 当社グループは、従業員退職給付債務及び費用の計算について、割引率や年金資産の期待運用収益率等の前提条件に基づき行っております。従って、前提条件または制度に変化や変更が生じた場合には、退職給付債務及び退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態の分析) 当連結会計年度の財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (経営成績の分析) 当連結会計年度の経営成績の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (キャッシュ・フローの分析) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループは、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資などの長期資金については、社債及び長期借入金での調達を基本としております。また、当社グループにおいて、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することにより、各社における余剰資金を集中し、一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 なお、重要な設備投資の計画につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」に記載しております。 (経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等) 当社グループは、名鉄グループ経営ビジョン、2040年のありたい姿、中長期経営戦略の実現に向けた足元の3ヵ年計画として2024年3月に策定した2024年度を初年度とする3ヵ年計画、名鉄グループ中期経営計画(2024年度~2026年度)において、重視する経営指標として「営業利益」、「ROE」及び「純有利子負債/EBITDA倍率」を設定し、経営の強靭化を図ってまいりました。また2025年3月には、中期経営計画(2024年度~2026年度)の最終年度である2026年度の数値目標として「営業利益 500億円」、「ROE 8%程度」及び「純有利子負債/EBITDA倍率 6倍台」を設定しております。 当中期経営計画期間における各指標は、以下のとおりであります。 経営指標   2024年度(実績)   2025年度(実績)   2026年度(予想)   2026年度(目標値) 百万円   百万円   百万円   百万円 営業利益   42,076   36,185   45,000   50,000 ROE(純利益/自己資本)   8.4%   4.8%   8.0%   8%程度 純有利子負債/EBITDA倍率※   6.3倍   7.6倍   6.7倍   6倍台 (注)※EBITDA:営業利益+減価償却費 純有利子負債:有利子負債-現預金・短期有価証券 同計画期間を「成長基盤構築・収益力強化期」と位置づけ、今後の成長に向けた基盤の構築に引き続き取り組むとともに、収益力の早期回復・強化を図っていくこととしており、中長期経営戦略に掲げる重点テーマを中心に取り組みを進めております。 同計画の2年目である当連結会計年度においては、「魅力ある地域づくり・まちづくり」について、駅直結の複合用途施設「イチ*ビル」を開業したほか、名古屋市内のマンション開発に強みを持つ矢作建設工業㈱の子会社からの分譲マンション事業の承継を決定するなど積極的に取り組みを推進いたしました。なお、2025年5月に事業化を決定した「名古屋駅地区再開発計画」につきましては、施工予定者選定において施工体制の構築が困難であるとの申し入れがあったこと、概算工事費および施工期間が当初想定を大幅に上回る見込みとなったことを踏まえ、2025年12月より計画の再検証および見直しに着手しております。また「公共交通を中心とするモビリティネットワークの実現」について、名古屋市で新たな公共交通システムSRTが導入されるにあたり、車両運行とエリア版MaaSアプリ「CentX」を活用した利便性向上の両面から参画しました。「稼ぐ力の強化・構造改革の推進」については、不動産事業において、㈱ザイマックスグループが保有するリート事業に参入したほか、NXグループとの特別積合せ事業の統合以降想定と比べて物量が確保できず非効率な配送となっている運送事業において、拠点の統廃合や委託料・委託人件費の削減、運賃単価の是正等の収益改善の取り組みを進めました。 重視する経営指標の実績としましては、営業利益は、宮城交通グループの連結子会社化により交通事業で増益となりましたが、分譲マンション販売の引渡戸数が減少した不動産事業や、上記の収益改善の取り組みが道半ばである運送事業で減益となった結果、全体では前期から減少となりました。またROEは、営業利益の減少に加え、持分法による投資利益の減少や負ののれん発生益の剥落などによる当期純利益の減益により前期から低下、純有利子負債/EBITDA倍率は、純有利子負債残高の増加により前期から上昇しました。 引き続き、業績マネジメントの強化などを通じた既存事業の収益成長・収益改善、M&Aなどのアライアンスを活用した収益成長に加え、保有資産などの積極的な売却・流動化によるアセットコントロール、株主還元の拡充による自己資本の適正化などを通じて、同計画に掲げた目標の達成に向けて取り組みを進めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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