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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

三井E&S

MITSUI E&S Co., Ltd.7003 · Prime · 機械

舶用エンジンと港湾クレーンで知られる総合重工。産業機械とアフターサービスも柱に、脱炭素燃料対応を推進。

概要

三井E&S(旧三井造船)は、舶用エンジンや港湾クレーンを中核とする機械メーカーである。2026年3月期の連結売上高は3,532億円、従業員は約6,000人。成長事業推進・舶用推進システム・物流システム・周辺サービスの4セグメントで構成され、脱炭素対応のエンジンや自動化クレーンに注力する。三井グループの一員として安定した事業基盤を持ち、近年は造船事業から撤退してエンジニアリングとサービスに特化している。

4つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

三井E&Sは、成長事業推進、舶用推進システム、物流システム、周辺サービスの4報告セグメントで事業を展開する。成長事業推進は産業機械や水理実験設備、サービスソリューションを手掛け、舶用推進システムは船舶の主機関である舶用エンジンと二元燃料エンジン用燃料供給システムを供給する。物流システムはコンテナクレーンや産業用クレーン、ターミナル管理システムを提供し、周辺サービスはガス関連エンジニアリングや発電プラントの運転保守、システム開発などをカバーする。2026年3月期のセグメント別売上高は、舶用推進システムが最も大きく、物流システムが続いた。

アメリカ・アジアを中心としたグローバル展開

連結子会社42社と持分法適用関連会社13社からなるグループは、日本国内のほか、アメリカ、シンガポール、中国、デンマーク、ドイツなどに拠点を持つ。物流システム事業では北米市場で競争優位を維持し、ロングビーチ港向け岸壁用コンテナクレーンの受注実績がある。アジアではマレーシアのWestports Malaysia Sdn Bhd向けにヤード用コンテナクレーン15基を受注するなど、東南アジアでの需要を取り込む。舶用推進システムでは、中国の上海中船三井造船柴油机有限公司を持分法適用関連会社とし、現地生産・販売を進めている。

収益性改善と財務基盤の強化

2026年3月期の連結業績は、売上高3,532億円(前期比12.1%増)、営業利益376億円(同62.7%増)と大幅な増益となった。純利益は384億円で前期並みだが、営業利益率は10.7%に上昇した。自己資本比率は約47%と健全な水準にあり、有利子負債は適切に管理されている。2025年12月には株式会社格付投資情報センター(R&I)より発行体格付「A-」、方向性「ポジティブ」を新規取得した。中期経営計画「Rolling Vision 2026」では2028年度に売上高4,400億円、営業利益率9.5%、ROIC10%を目標に掲げる。

子会社を通じた専門性の高い事業運営

主要な連結子会社には、舶用エンジン・二元燃料システムを手掛ける株式会社三井E&S DU、コンテナクレーン製造のPACECO CORP.、産業機械・サービスを担う株式会社三井E&Sパワーシステムズ、ガスエンジニアリングのTGE Marine Gas Engineering GmbHなどがある。また、システム開発では三井E&Sシステム技研株式会社が、メンテナンスでは三井造船特機エンジニアリング株式会社がそれぞれの分野で専門性を発揮する。これらの子会社は各セグメントを支え、グループ全体でエンジニアリングとサービスの一貫提供を可能にしている。

業界の中での役割は産業機械・舶用機器・物流システムのメーカー兼ソリューション提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,532億円
営業利益
376億円
営業利益率
10.6%
純利益
385億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01成長事業推進(産業機械・水理実験設備・サービスソリューション)主力

産業機械、水理実験設備の製造・販売・設計、サービス・ソリューションズの開発・販売、各種機器のアフターサービス等を提供。幅広い産業分野向けに機械設備とその維持管理・運用改善サービスをワンストップで供給する。

主な製品・サービス2
産業機械
各種産業向け機械設備の製造・販売。
水理実験設備
河川・港湾などの水理模型実験に用いる設備の製造・販売。

02舶用推進システム主力

舶用エンジン、二元燃料エンジン用燃料供給システムの製造・販売・設計、各種エンジン・機器のアフターサービスを提供。船舶の主機関向けに高出力・高効率なエンジンと、LNGなどクリーン燃料に対応した燃料供給システムを供給する。

主な製品・サービス2
舶用エンジン
船舶の主機関として用いられるディーゼルエンジン。
二元燃料エンジン用燃料供給システム
LNGと重油を切り替えて使用できる二元燃料エンジンに燃料を供給するシステム。

03物流システム準主力

コンテナクレーン、産業用クレーンの製造・販売・設計、コンテナターミナルマネジメントシステムの販売、各種クレーンのアフターサービスを提供。港湾・物流拠点向けに大型クレーンとターミナル運営管理システムをトータルで供給する。

主な製品・サービス3
コンテナクレーン
港湾コンテナターミナルでコンテナを積み降ろしする大型クレーン。
産業用クレーン
工場や倉庫などで重量物の吊り上げ・運搬に使用するクレーン。
コンテナターミナルマネジメントシステム
コンテナターミナルの運営を効率化するソフトウェアシステム。

04周辺サービス副次

ガス関連エンジニアリング、陸上発電プラントの運転・保守、システム開発、鋼構造物・船舶ブロックの製造、機械・電気設備メンテナンス等を提供。グループ全体の技術力を活かし、エネルギー・環境関連のエンジニアリングから保守・改造まで幅広くカバーする。

主な製品・サービス2
ガス関連エンジニアリング
LNGプラントやガス処理設備の設計・建設。
陸上発電プラント運転・保守
発電所の運転管理および保守サービス。

05その他(エンジニアリング事業等)その他

エンジニアリング事業等、報告セグメントに含まれない事業を包含。バイオマス発電事業等も展開。

製品と技術

舶用エンジンと二元燃料システム

舶用推進システム事業の中核は、船舶の主機関として用いられるディーゼルエンジンと、LNGと重油を切り替えて使用できる二元燃料エンジン用燃料供給システムである。技術提携元のBurmeister & Wainに由来するB&W型エンジン技術を継承し、大型貨物船やLNG運搬船向けに高出力・高効率なエンジンを供給する。さらにアンモニア焚きエンジンの開発を進め、2025年には川崎重工と共同でLPG/アンモニア運搬船の基本設計承認を取得した。これらの製品は海上物流の脱炭素化に貢献する。

港湾クレーンのフルラインアップ

物流システム事業では、岸壁用コンテナクレーン(ポーテーナ)とヤード用コンテナクレーン(トランステーナ)を主力製品とする。ポーテーナはロングビーチ港など海外主要港で稼働し、トランステーナは東京港やマレーシアのWestportsなどで採用されている。2025年には東京港Y3バース向けに17基のトランステーナを受注した。また、産業用クレーンも製造し、工場や倉庫での重量物荷役に対応する。自社クレーン輸送船「YAMATO」を保有することで、完成品の海上輸送を効率化している。

コンテナターミナルを管理するソフトウェア

コンテナクレーンのハードウェアに加え、コンテナターミナル全体の運営を効率化する「コンテナターミナルマネジメントシステム」を提供している。このシステムは、入出庫管理、ヤード配置最適化、ゲート管理などを統合し、ターミナルの生産性向上を支援する。また、デジタル技術を活用した新サービスとして、船体汚損の管理サービス「FALCONs」を展開。ドローンによる点検・保守サービスも開始し、保守・メンテナンス分野の拡大を図っている。

水理実験設備から環境プラントまで

成長事業推進事業が扱う産業機械には、河川や港湾の水理模型実験に用いる水理実験設備や、バイオマス発電プラントなどがある。周辺サービス事業では、LNGプラントやガス処理設備の設計・建設(ガス関連エンジニアリング)、陸上発電プラントの運転・保守、システム開発・販売を手掛ける。子会社のTGE Marine Gas Engineering GmbHはガス運搬船向けのカーゴハンドリングシステムを提供し、Burmeister & Wain Scandinavian Contractor A/Sは舶用エンジンの設計・技術サービスを行う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

船舶用エンジンで国内首位級、利益率は改善基調で海外展開も推進

三井E&Sは船舶用エンジンやプラント事業を主力とし、特に大型ディーゼルエンジンで国内トップクラスのシェアを持つ。造船業界の低迷期を経て、近年は船舶用エンジンの需要回復やサービス事業の拡大により業績を改善している。同業他社の日本製鋼所は鍛鋼品などで競合するが、船舶用エンジンでは三井E&Sが規模で上回る。三浦工業はボイラーなど中小型製品中心で、直接的な競合は限定的。売上高は直近3年で増加し、営業利益率も7%台から10%台まで上昇。海外の造船所向けエンジン供給や、アフターサービスで収益を伸ばす。前澤ホールディングスやGMSグループはエンジン分野で限定的な関わりで、主要なライバルは日本製鋼所と位置づけられる。

強み

  • 大型船舶用ディーゼルエンジンで国内首位級シェアを持ち、技術力と納入実績が強み。
  • 直近で営業利益率が10%を超え、コスト構造改革やサービス収益の拡大が寄与。
  • エンジンの保守・点検などライフサイクルサービスを強化し、安定収益源を確保。
  • アジアの造船所向けエンジン輸出を拡大し、国内需要の変動を補う。

課題

  • 造船業界の市況変動に業績が左右され、新造船需要の減少期には受注が落ち込む。
  • 日本製鋼所など同業との競争に加え、韓国・中国メーカーとの価格競争のリスク。
  • 船舶エンジン依存からの脱却が急務で、プラントや新分野の収益化が遅れている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が三井E&S

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍
26302住友重機械工業6,759億円16.2倍
36368オルガノ5,790億円20.2倍
45631日本製鋼所5,255億円27.0倍
56268ナブテスコ5,106億円25.6倍
67003三井E&S4,241億円10.8倍
77012川崎重工業4,078億円18.8倍
86005三浦工業3,944億円13.2倍
94208UBE3,740億円14.3倍
106432竹内製作所3,587億円12.0倍
11268Aリガク・ホールディングス3,497億円38.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 63件

三井物産造船部から独立した1917〜1937年

1917年11月、三井物産株式会社の造船部として宇野仮工場で創業した。1919年5月に玉工場(現玉野事業所)で操業を開始し、1926年8月にはデンマークのBurmeister & Wain A/SとB&W型舶用ディーゼル機関の技術提携を結んだ。1937年7月、三井物産から分離独立して株式会社玉造船所を設立。この独立により、造船事業を中核とする独立会社としての歩みが始まった。同時に化工機部門も創設され、後のプラントエンジニアリング事業の基礎が築かれた。

戦時体制と三井造船への商号変更(1938〜1949年)

1942年1月、三井造船株式会社に商号変更した。戦時中は軍需関連の造船・機械生産に従事したが、終戦後は商船建造が本格化する。1949年5月に東京証券取引所と大阪証券取引所に株式を上場し、資金調達基盤を確立した。戦後の復興需要を背景に、1948年頃から本格的な商船建造を再開し、1960年代の高度成長期に向けた準備を整えた。この時期に舶用ディーゼルエンジンの技術蓄積が進み、後の主力製品の基礎となった。

高度成長期の拡大と多角化(1958〜1974年)

1958年には三友不動産株式会社(後のMESファシリティーズ)を設立し、事業領域を広げた。1960年には三井造船エンジニアリング株式会社を設立、プラントエンジニアリング事業に参入。1962年に千葉工場(現千葉事業所)が操業開始し、1964年には四国ドック株式会社に経営参加。1967年には株式会社藤永田造船所を合併し、建造能力を拡大した。1968年には千葉造船所に50万重量トン級ドックが完成し、大型商船の建造が可能となった。1970年代には海洋構造物ドックも完成し、多様な船舶需要に対応した。

不況と事業再編の1990年代〜2000年代

1992年には三幸実業株式会社を合併し、物流・不動産分野を強化。1995年には英国ボイラメーカーのBabcock Energy Limitedを買収し、欧州事業を拡大したが、2006年に売却した。2003年には新潟造船株式会社から造船事業を譲り受け、国内造船能力を維持。2004年には三井鉱山株式会社から資源循環事業を取得し、環境分野に進出。2008年のリーマンショック後は造船需要が低迷し、2018年には持株会社体制への移行を決定、事業構造改革を本格化させた。

持株会社体制への移行と商号変更(2018年)

2018年4月、株式会社三井E&Sホールディングスに商号変更し、持株会社体制に移行した。船舶・艦艇事業は三井E&S造船株式会社、機械・システム事業は株式会社三井E&Sマシナリー、エンジニアリング事業は株式会社三井E&Sエンジニアリングにそれぞれ承継された。この再編は、各事業の独立性を高め、経営資源の最適配分を目的としていた。同時に、収益性の低い事業の売却や不採算部門の縮小が進められ、グループ全体のポートフォリオが大きく変化した。

造船事業からの撤退と新体制への移行(2020〜2025年)

2020年から2022年にかけて、三井E&Sプラントエンジニアリング、三井E&S環境エンジニアリング、四国ドック、MESファシリティーズなど複数の子会社株式を譲渡した。2021年には千葉事業所での新造船事業を終了、2022年には三井E&S造船株式の49%を常石造船へ譲渡し、艦艇事業を三菱重工へ譲渡した。2023年4月には株式会社三井E&Sマシナリーを吸収合併し、商号を株式会社三井E&Sに変更。さらに2025年6月には三井E&S造船の全株式を常石造船に譲渡し、造船事業から完全に撤退した。

脱炭素とデジタルへの軸足を定めた2020年代後半

2023年4月には株式会社IHI原動機の舶用大型エンジン事業を承継した新会社を取得し、株式会社三井E&S DUとして舶用エンジン事業を強化した。2024年4月には三井造船昭島研究所の株式を三井E&S造船へ譲渡、川崎重工と共同で液化アンモニア燃料船の基本設計承認を取得するなど、脱炭素技術の開発を加速。2025年には自社クレーン輸送船「YAMATO」を取得し、物流システム事業の海上輸送力を強化した。水素燃料電池クレーンの実証運転も開始し、環境対応と自動化を両軸とする成長戦略を推進している。

年表63件を開く

1910年代

  • 1917年11月創業三井物産株式会社造船部として、宇野仮工場において財務諸表提出会社創業。
  • 1919年5月玉工場(現 玉野事業所)において操業開始。

1920年代

  • 1926年8月デンマーク Burmeister & Wain A/S(現:Everllence SE)とB&W型舶用ディーゼル機関に関して技術提携。

1930年代

  • 1937年7月創業三井物産株式会社から分離独立し、株式会社玉造船所を設立。(設立年月日 1937年7月31日)(登記年月日 1937年8月2日)
  • 1938年8月化工機部門創設。(1940年4月 化工機工場完成)

1940年代

  • 1942年1月商号変更三井造船株式会社に商号変更。
  • 1949年5月上場東京及び大阪証券取引所に株式上場。(2013年1月 大阪証券取引所上場廃止)

1950年代

  • 1958年4月創業三友不動産株式会社を設立。(2016年4月 三造興産株式会社、株式会社三造ビジネスクリエイティブ、三幸物流株式会社の3社と合併、株式会社MESファシリティーズに商号変更。)

1960年代

  • 1960年11月創業三井造船エンジニアリング株式会社を設立。(2001年1月 三井造船プラントエンジニアリング株式会社と合併)
  • 1962年5月千葉工場(現 千葉事業所)操業開始。
  • 1962年10月M&A日本開発機製造株式会社(資本金 150百万円)と合併。
  • 1964年2月商号変更子会社との共同出資により東海鋳造株式会社を設立。(1986年7月 三井ミーハナイト・メタル株式会社に商号変更:現 連結子会社)
  • 1964年3月四国ドック株式会社に経営参加。
  • 1965年10月千葉造船所15万重量屯建造ドック完成。
  • 1967年2月商号変更システム開発室設置。(1986年4月 三井造船システム技研株式会社設立。2018年4月 三井E&Sシステム技研株式会社に商号変更:現 連結子会社)
  • 1967年10月M&A株式会社藤永田造船所(資本金 1,949百万円)と合併。
  • 1968年6月千葉造船所50万重量屯建造ドック完成。

1970年代

  • 1973年3月M&A三井物産株式会社との共同出資により東洋鉄構株式会社を設立。(1992年6月 三井造船千葉機工エンジニアリング株式会社に商号変更。2017年4月 三井造船特機エンジニアリング株式会社(現 連結子会社)と合併)三造企業株式会社を設立。(2015年3月 MESシッピング株式会社に商号変更。2022年3月特別清算)
  • 1973年4月由良工場操業開始。
  • 1974年2月創業播磨工事株式会社を設立。(2012年7月 三井造船鉄構エンジニアリング株式会社に商号変更。2018年4月 株式会社三井E&S鉄構エンジニアリングに商号変更。)
  • 1974年4月M&A伊達製鋼株式会社に経営参加。(2003年4月 三井ミーハナイト・メタル株式会社に吸収合併)
  • 1975年2月玉野造船所海洋構造物建造ドック完成。
  • 1978年6月創業昭島研究所開設。(1986年4月 株式会社三井造船昭島研究所設立)

1980年代

  • 1981年10月大分事業所操業開始。
  • 1985年10月創業三造環境サービス株式会社を設立。(2007年7月 三井造船環境エンジニアリング株式会社に商号変更。2018年4月 三井E&S環境エンジニアリング株式会社に商号変更。)
  • 1986年5月創業三造メタル株式会社を設立。(2006年4月 三井ミーハナイト・メタル株式会社に吸収合併)株式会社三造機械部品加工センターを設立。(2008年4月 当社に吸収合併)
  • 1987年6月創業三井造船プラント工事株式会社を設立。(1998年1月 三井造船プラントエンジニアリング株式会社に商号変更。2018年4月 三井E&Sプラントエンジニアリング株式会社に商号変更。)
  • 1988年10月M&A一部の製造・工作部門を分離し、株式会社大分三井造船(2008年4月 当社に吸収合併)、株式会社由良三井造船(2015年4月 MES-KHI由良ドック株式会社に商号変更。2021年4月 MES由良ドック株式会社に商号変更。2023年1月 由良ドック株式会社に商号変更)設立。三井物産株式会社との共同出資によりPACECO CORP.を設立。(2009年2月 三井物産株式会社の保有株式を当社が買い取り、共同出資を解消:現 連結子会社)
  • 1988年12月商号変更株式会社モデックに経営参加。(2003年1月 三井海洋開発株式会社に商号変更)
  • 1989年12月M&ABurmeister & Wain Scandinavian Contractor A/Sを買収。(現 連結子会社)

1990年代

  • 1990年4月創業MES Engineering, Inc. を設立。(2003年4月 Engineers and Constructors International, Inc. に商号変更)
  • 1990年12月創業三幸実業株式会社の出資により三幸物流株式会社を設立。
  • 1992年10月M&A三幸実業株式会社(資本金 2,928百万円)と合併。
  • 1995年3月M&A株式会社エム・ディー特機を設立。(1999年1月 三井・ドイツ・ディーゼル・エンジン株式会社と合併、同年12月 三井造船アイムコ株式会社に吸収合併、三井造船マシナリー・サービス株式会社に商号変更。2018年4月 株式会社三井E&Sパワーシステムズに商号変更:現 連結子会社)
  • 1995年9月M&A英国ボイラメーカーのBabcock Energy Limitedを買収。(買収後、Mitsui Babcock Energy Limitedに商号変更)

2000年代

  • 2002年1月M&A三井造船鉄構工事株式会社が三造リフレ株式会社、株式会社運搬機エンジニアリングの2社と合併。
  • 2003年4月新潟造船株式会社は、更生会社株式会社新潟鐵工所から造船事業に関する営業権及び資産を譲受。
  • 2004年4月三井鉱山株式会社からの営業譲受により資源循環事業他を取得。同じく連結子会社である三造環境エンジニアリング株式会社が、三井鉱山株式会社の連結子会社であるサンテック株式会社から営業譲受により水環境事業を取得。鹿島建設株式会社、三井物産株式会社との共同出資により市原グリーン電力株式会社を設立。
  • 2004年9月ドーピー建設工業株式会社の株式を取得し経営参加。
  • 2006年12月Mitsui Babcock Energy Limitedの持株会社であるMESCO(UK)Limitedの全株式を売却。

2010年代

  • 2012年7月吸収分割により国内鋼製橋梁事業及び沿岸製品事業を三井造船鉄構エンジニアリング株式会社に移管。
  • 2014年3月M&A昭和飛行機工業株式会社を株式の公開買付けにより連結子会社化。
  • 2015年10月M&ATGE Marine AGの株式を取得し連結子会社化。(2016年10月 MES Germany Beteiligungs GmbH(現連結子会社)と合併)
  • 2017年3月M&A株式会社加地テックを株式の公開買付けにより連結子会社化。
  • 2017年5月M&A持株会社体制への移行のため、MES船舶・艦艇事業分割準備株式会社(2018年4月 三井E&S造船株式会社に商号変更)、MES機械・システム事業分割準備株式会社(2018年4月 株式会社三井E&Sマシナリーに商号変更(2023年4月 当社に吸収合併))、MESエンジニアリング事業分割準備株式会社(2018年4月 株式会社三井E&Sエンジニアリングに商号変更:現 連結子会社)を設立。
  • 2018年4月商号変更持株会社体制に移行し、商号を株式会社三井E&Sホールディングスに変更。「船舶・艦艇事業」を三井E&S造船株式会社に、「機械・システム事業」を株式会社三井E&Sマシナリーに、「エンジニアリング事業」を株式会社三井E&Sエンジニアリングにそれぞれ承継。
  • 2019年12月Engineers and Constructors International, Inc.の全保有株式を売却。

2020年代

  • 2020年3月昭和飛行機工業株式会社の全保有株式をビーシーピーイー プラネット ケイマン エルピーによる公開買付けに応募、同社に譲渡。三井E&Sプラントエンジニアリング株式会社の全保有株式を譲渡。
  • 2020年4月市原グリーン電力株式会社の全保有株式を譲渡。
  • 2020年10月株式会社三井E&S鉄構エンジニアリングの株式の70%を譲渡。
  • 2021年3月千葉事業所での新造船事業を終了。
  • 2021年4月三井E&S環境エンジニアリング株式会社の全保有株式を譲渡。
  • 2021年10月三井E&S造船株式会社の株式の49%を常石造船株式会社へ譲渡。艦艇事業を三菱重工業株式会社へ譲渡し、玉野事業所での新造船事業を終了。
  • 三井海洋開発株式会社の株式の一部売却により、関連会社化。
  • 2022年1月四国ドック株式会社の全保有株式を譲渡。
  • 2022年4月株式会社 MESファシリティーズの全保有株式を譲渡。
  • 2022年10月三井E&S造船株式会社の株式の17%を追加譲渡。同社並びに同社の子会社である新潟造船株式会社及びMES由良ドック株式会社が関連会社化。
  • 2023年4月M&A株式会社三井E&Sマシナリー及び株式会社三井E&Sビジネスサービスを吸収合併、商号を株式会社三井E&Sに変更。
  • 2023年4月商号変更株式会社IHI原動機の舶用大型エンジン及びその付随製品等に関する事業を承継した新会社を取得。(2023年4月 株式会社三井E&S DUに商号変更:現 連結子会社)
  • 2023年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。
  • 2024年4月株式会社三井造船昭島研究所の全保有株式を三井E&S造船株式会社へ譲渡。
  • 2024年6月三井海洋開発株式会社の株式の一部を売出しの方法により売却。
  • 2025年6月商号変更三井E&S造船株式会社の全保有株式を常石造船株式会社へ譲渡。(譲渡後、常石ソリューションズ東京ベイ株式会社に商号変更)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年度まで4,400億円
  • 連結営業利益率2028年度まで9.5%
  • 自己資本比率2028年度まで50%
  • ROIC2028年度まで10%
  • 環境対応製品によるCO2削減2030年度まで▲1,000万t-CO2/年以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グリーン・デジタルで中核事業進化

    舶用推進システム分野では二元燃料エンジンやアンモニア焚きエンジン、物流システム分野では水素駆動クレーンや自動化クレーンの開発・市場投入を加速。環境対応と自動化・遠隔化技術で成長を図る。

  2. 02

    新規事業の創出とサービス拡大

    中核事業周辺で成長事業を育成。水素供給施設やSAF製造向け製品、ドローン点検・港湾運営効率化などデジタルサービス型ビジネスを拡大し、収益基盤の多様化を進める。

  3. 03

    財務基盤強化と資本効率改善

    ROICがWACCを上回る経営を目指し、営業キャッシュフローの約75%を成長投資、約25%を株主還元・財務強化に配分。適正配当と増配で株主還元を強化する。

  4. 04

    人的資本経営の推進

    多様性推進(女性比率10%、外国人比率7%)、キャリア採用強化、若手ローテーション、研修再構築で人材育成。エンゲージメント向上施策や従業員持株会型株式報酬制度も導入。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,998人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は802万円で、9期前と比べて+23.9%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は16.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月13,171
2018年3月13,421
2019年3月64746.715.313,607
2020年3月63447.114.813,408
2021年3月65945.219.712,703
2022年3月80647.021.06,665
2023年3月84147.320.65,747
2024年3月69738.414.95,952
2025年3月70439.915.95,966387
2026年3月80240.216.35,998627

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率93.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 11 / 海外 4、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
玉野事業所 — 岡山県玉野市442億円
舶用推進システム、成長事業推進、周辺サービス、その他、全社
大分事業所 — 大分県大分市424億円
物流システム、その他、全社
大阪府 堺市 美原区4,362百万円
成長事業推進
千葉事業所 — 千葉県市原市4,189百万円
全社
本社 — 東京都中央区3,213百万円
その他、全社
愛知県 岡崎市2,407百万円
舶用推進システム
東京都 昭島市2,366百万円
成長事業推進
岡山県 玉野市1,305百万円
周辺サービス
デンマーク79百万円
周辺サービス
主な関係会社
  • 国内
    ㈱三井E&Sパワーシステムズ
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱加地テック(注)3(注)4
    大阪府堺市 美原区 · 連結子会社
    議決権51.3%
  • 国内
    三井ミーハナイト・メタル㈱
    愛知県岡崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱三井E&S DU
    兵庫県相生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井造船特機エンジニアリング㈱
    岡山県玉野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井E&Sシステム技研㈱
    千葉県千葉市 美浜区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱三井E&Sエンジニアリング(注)5
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsui E&S Asia Pte. Ltd.
    Singapore · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PACECO CORP. (注)4
    Delaware, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Burmeister & Wain Scandinavian Contractor A/S (注)2(注)4(注)6
    Allerod, Denmark · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TGE Marine Gas Engineering GmbH (注)2
    Bonn, Germany · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井E&S(中国)有限公司(注)4
    上海市 中華人民共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ㈱三井三池製作所東京都中央区20%
  • 市原バイオマス発電㈱(注)2千葉県市原市22%
  • 上海中船三井造船柴油机 有限公司(注)2上海市 中華人民共和国34%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    水理実験場造波装置更新
    国土交通省 · 2024-04-08
    3.3億円
  • 調達
    令和6年度 横浜港湾空港技術調査事務所水理実験場造波装置等更新
    国土交通省 · 2024-12-06
    2.6億円
  • 調達
    Oリング12個ほか164点買入
    海上保安庁 · 2025-05-09
    2,100万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,532億円営業利益376億円前期と比べると増収増益で、売上が+12.1%、利益が+62.8%。

売上高
+12.1%
3,532億円
営業利益
+62.8%
376億円
純利益
-1.5%
385億円
営業利益率
10.6%
前期比 +3.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,700億円3,532億円
営業利益340億円376億円
純利益310億円385億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は917億円、営業利益は102億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+48.9%、営業利益は+500.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q891134
2024年1Q616172.815
2024年2Q739506.831
2024年3Q799688.571
2024年4Q865134
2025年2Q1,450926.3323
2025年4Q1,7011398.268
2026年2Q1,65519812.0175
2026年4Q1,8771789.5210
2027年1Q91710211.182

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,771億円から3,532億円へ61%に減った。直近期の営業利益率は10.6%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,771262−82
昭和飛行機工業株式会社を株式の公開買付けにより連結子会社化。
2014年3月6,701262429
TGE Marine AGの株式を取得し連結子会社化。(2016年10月 MES Germany Beteiligungs GmbH(現連結子会社)と合併)
2015年3月8,16514995
2016年3月8,05415176
株式会社加地テックを株式の公開買付けにより連結子会社化。
2017年3月7,315149122
持株会社体制に移行し、商号を株式会社三井E&Sホールディングスに変更。「船舶・艦艇事業」を三井E&S造船株式会社に、「機械・システム事業」を株式会社三井E&Sマシナリーに、「エンジニアリング事業」を株式会社三井E&Sエンジニアリングにそれぞれ承継。
2018年3月7,03231−101
2019年3月6,565−505−696
2020年3月7,865−605−862
2021年3月6,447−821
2022年3月5,794−257−218
株式会社三井E&Sマシナリー及び株式会社三井E&Sビジネスサービスを吸収合併、商号を株式会社三井E&Sに変更。
2023年3月2,623125156
2024年3月3,019207251
三井E&S造船株式会社の全保有株式を常石造船株式会社へ譲渡。(譲渡後、常石ソリューションズ東京ベイ株式会社に商号変更)
2025年3月3,1512312787.3391
2026年3月3,53237644910.6385

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,532億円のうち、営業利益として残るのは376億円10.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は385億円、売上の10.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.3%2,837億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.0%318億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.6%376億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.0pt
10.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
10.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.6pt
19.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが284億円、投資CFが26億円で、差し引きのフリーCFは310億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は546億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月472−121−483511,062
2014年3月145−373155−2281,119
2015年3月152−324−44−172947
2016年3月298−346482−481,357
2017年3月−78−288194−3661,156
2018年3月−36−90−148−126863
2019年3月662−1−533661974
2020年3月−372841−2684691,167
2021年3月75211−682861,355
2022年3月−203−7098−912508
2023年3月−150−3095−180435
2024年3月−344−4241−348335
2025年3月149609−766758334
2026年3月28426−104310546

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,946億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,338億円で、自己資本比率は46.3%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.662,0734,53126.6
2014年3月0.933,2366,09323.6
2015年3月1.073,4737,27322.0
2016年3月1.093,4397,50121.5
2017年3月1.103,6767,29122.8
2018年3月1.033,5686,72423.2
2019年3月1.002,8027,18916.0
2020年3月0.841,0547,3507.7
2021年3月0.768856,7058.5
2022年3月0.416293,46314.0
2023年3月0.441,1073,29324.2
2024年3月0.471,4653,20630.4
2025年3月0.451,7422,75137.8
2026年3月0.492,3382,60746.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
571億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,431億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
103億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,607億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中11位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中177位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
46.3%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
12.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,114で、1年前と比べて-4.5%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥4,114-3.3%1ヶ月+1.1%1年-4.5%時価総額4,241億円
過去52週の値幅
安値¥3,751高値¥8,438

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)13.4倍
PBR1.85倍
配当利回り1.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日時点で4144円。直近1か月で12.57%下落し、25日移動平均線(4474.6円)を約7.4%下回る軟調な展開。7月末の4868円から8月初旬に4070円まで急落し、その後も戻りは鈍い。52週高値8438円からは50%以上下落した一方、52週安値3751円は維持しており、下値は限定的。出来高は8月3-4日に1000万株超と急増しており、売り圧力が強かったことがうかがえる。RSIは29.66と過熱感は解消されつつあるが、週足では25日線を下回る状態が続き、上値は重い。中期的なトレンドは弱含みで、25日線回復が次の焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは10.88倍と業界平均の23.18倍を大幅に下回り、PBRも1.87倍と平均の1.54倍を上回るものの、ROEは19.3%と高い収益性を示しています。配当利回りは1.45%と平均の2.66%を下回り、株主還元はやや不足しています。業績は好調で、割安ながら配当の増加余地があると見られます。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍22.7倍
PER (予想)13.4倍
PBR1.85倍1.50倍
ROE19.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

焦点は、船舶需要のサイクルと脱炭素関連投資の成長性。強気派は、LNG船や環境プラントなど高付加価値分野の受注が今後も伸び、収益の安定化に寄与すると見る。一方、弱気派は、船舶建造は為替や鋼材価格の影響を受けやすく、受注が一時的な好況に支えられている懸念を指摘。また、新分野の水素関連は実用化まで時間がかかり、現時点での収益貢献は限定的とみる。決算では受注残高と受注額の動向が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値船の需要

    LNG船やメタノール船など環境対応船の受注が堅調と業界で報道。

  • 脱炭素プラント期待

    水素・アンモニア関連のエンジニアリング受注が増加傾向。

  • グループ連携

    三井グループの商社系ネットワークで海外案件を獲得しやすい。

  • 営業利益376億円で62.8%増益通年影響

    営業利益は前期比145億円増の376億円、増益率62.8%と業績拡大

  • 売上高3,532億円で12.1%増収通年影響

    売上高は前期比381億円増の3,532億円、増収が利益増を牽引

  • 営業利益率10.65%へ大幅改善通年影響

    営業利益率は7.33%から10.65%へ3.32pt改善、収益構造が向上

  • ROE19.3%・PBR1.89倍の割安継続影響

    ROE19.3%に対しPBR1.89倍、資本収益性の高さから割安

マイナスに働く材料7
  • サイクル変動

    商船建造は市況変動が大きく、大型受注の反動減が懸念。

  • 原価高リスク

    鋼材価格や人件費上昇が建造コストを圧迫する可能性。

  • 新規事業不透明

    水素関連は実用化まで時間がかかり、初期投資負担。

  • 純利益385億円と前期比減益通年影響

    純利益は前期比6億円減の385億円、最終減益が株価の重荷

  • 予想PER13.7倍と実績から悪化決算発表後影響

    実績PER11.03倍に対し予想PER13.7倍、来期の利益減少を織り込み

  • 配当利回り1.43%と還元抑制継続影響

    配当利回りは1.43%と低く、株主還元策が乏しい

  • 株価15.2%上昇と出遅れ不定影響

    1年間の上昇率は15.2%と小幅、市場全体の勢いに乗り遅れ

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を先取りする指標で、需要の持続性を確認。
受注額
新規受注の勢いが業績の方向性を左右する。
営業利益率
コスト管理と高付加価値化の進捗を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+185.0%いまの株価に対する利回りは1.46%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.46%
いまの株価に対して
配当性向
18.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月30602.2
2023年3月3310.02.0
2024年3月5−84.83.6
2025年3月20300.03.5
2026年3月57185.018.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ57,163人。区分でいちばん多いのは外国法人31.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.4%を占め、残る63.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人18.721.123.29.316.331.0
個人・その他35.439.535.451.639.327.9
金融機関31.324.425.517.023.225.3
事業法人11.912.112.613.110.711.1
証券会社2.52.73.38.910.14.5
自己株式2.72.72.11.82.12.1
外国人個人0.10.20.10.20.30.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.38
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.04
03今治造船株式会社3.75
04BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.71
05三井物産株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.47
06J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 384513 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.96
07大樹生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.55
08THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.35
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.34
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-07-22
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.90%
  • 2026-06-05
    ゴールドマン・サックス証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.18%
    +0.06pt
  • 2026-06-04
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.42%
    -0.11pt
  • 2026-05-22
    ゴールドマン・サックス証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.12%
  • 2026-05-08
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.47%
    -0.86pt
  • 2026-04-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.33%
    -0.33pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3946%、1株純資産は14期で+970%。直近期のROEは19.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−10212−4.6
2014年3月5182,66621.64.254.7
2015年3月1162,9294.117.6
2016年3月942,9053.217.9135.3
2017年3月1513,0985.011.4602.2
2018年3月−1252,959−4.1
2019年3月−8611,974−34.9
2020年3月−1,066796−77.0
2021年3月27940.2333.9
2022年3月−270706−36.0
2023年3月1771,10719.02.32.0
2024年3月2561,31220.27.53.6
2025年3月3851,68325.14.33.5
2026年3月3812,27019.314.618.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額222百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
高橋岳之代表取締役 社長 CEO、CCO、全般統括、監査室、調達部及び 成長事業推進事業部担当6176
松村竹実代表取締役 副社長 CFO、CIO、社長補佐、コーポレート部門担当5945
田中一郎取締役 社長補佐、舶用推進システム事業部及び 物流システム事業部担当6457
塩見裕一取締役(常勤監査等委員)6742
川崎弘一取締役(監査等委員)(注)869
三輪美恵取締役(監査等委員)(注)8604
ウォン・ライヨン取締役(監査等委員)(注)854
三原秀哲68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31095616555
社外取締役433338
取締役(社内)1242424

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,017字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の関係会社(連結子会社42社及び持分法適用関連会社13社)により構成されており、成長事業推進、舶用推進システム、物流システム、周辺サービスの4つの事業を主として行っております。これら事業は、セグメント情報の報告セグメントの区分と同一です。 なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 また、当社の持分法適用関連会社であった三井E&S造船株式会社(現 常石ソリューションズ東京ベイ株式会社)の全株式を売却し、2025年6月に同社を持分法適用の範囲から除外しております。 各事業の主な事業内容及び主要なグループ会社は以下のとおりであります。 (2026年3月31日現在) 事業区分   主な事業内容   主要グループ会社 成長事業推進   産業機械、水理実験設備の製造・販売・設計、サービス・ソリューションズの開発・販売、各種機器のアフターサービスほか   ㈱三井E&Sパワーシステムズ ㈱加地テック 舶用推進システム   舶用エンジン、二元燃料エンジン用燃料供給システムの製造・販売・設計、各種エンジン・機器のアフターサービスほか   三井ミーハナイト・メタル㈱ ㈱三井E&S DU Mitsui E&S Asia Pte. Ltd. 上海中船三井造船柴油机有限公司※ 物流システム   コンテナクレーン、産業用クレーンの製造・販売・設計、コンテナターミナルマネジメントシステムの販売、各種クレーンのアフターサービスほか   PACECO CORP. ㈱三井三池製作所※ 周辺サービス   ガス関連エンジニアリング事業、陸上発電プラントの運転・保守、システム開発、システム関連機器の販売、鋼構造物・船舶ブロックの製造、機械・電気設備メンテナンスほか   三井造船特機エンジニアリング㈱ 三井E&Sシステム技研㈱ Burmeister & Wain Scandinavian Contractor A/S TGE Marine Gas Engineering GmbH 三井E&S(中国)有限公司 その他   エンジニアリング事業ほか   ㈱三井E&Sエンジニアリング 市原バイオマス発電㈱※ (注)無印:連結子会社 ※:持分法適用関連会社
経営方針・対処すべき課題4,052字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、持続可能社会への急速な移行、環境変化や当社自体の変革をふまえ、グループの企業理念・ビジョン・経営姿勢・行動規準を以下の通り定義しております。 ■企業理念 エンジニアリングとサービスを通じて、人に信頼され、社会に貢献する。 ■ビジョン 2030年までに、マリンの領域を軸に、脱炭素社会の実現と、人口縮小社会の課題解決を目指す。 ■経営姿勢 ※ 新しい価値の創造を顧客と共に実現 ▶ 事業視点 -潜在ニーズのマーケティングと周辺技術のイノベーションで事業を推進していく。 健全な財務体質と堅実な利益を追求 ▶ 財務視点 -限界利益/固定費の適時評価を軸に、事業や子会社を堅実に管理運営していく。 人的資本経営の推進 ▶ 人事視点 -社会や顧客と共に課題解決に挑み、その成果を分かち合い、三方良しの関係を築く。 ※当社は、2026年5月25日に開示した「三井E&S Rolling Vision 2026」の中で、「経営姿勢」の一部を改訂しております。 ■行動規準 シンプル、ユニーク、プラクティカルな製品やサービスに挑戦 -常に顧客目線で3つの価値が重なる製品やサービスを考え、堅実な事業へと育み、社会に貢献する。 (2)経営戦略等 為替や市況など、当社グループを取り巻く事業環境は依然として大きく、かつ急激に変化を続けています。こうした環境下において、当社は持続的な成長を実現するため、ローリング方式による新たな中期経営計画「三井E&S Rolling Vision 2024」を2024年8月に開始し、「三井E&S Rolling Vision 2026」を2026年5月に策定しました。本計画では、2030年を見据えた長期ビジョンのもと、「脱炭素社会の実現」と「人口縮小社会の課題解決」をマテリアリティとして掲げ、機能戦略(財務・人材)及び事業戦略を一体的に推進します。中核事業である舶用推進システム事業及び物流システム事業については、「グリーン」と「デジタル」の視点からの進化を図り、環境対応型製品や自動化・遠隔化技術の開発・展開を強化します。さらに、第三の柱となる事業創生を担う成長事業推進事業は、保守・メンテナンスビジネスの拡大や新規事業の創出に注力し、将来の収益基盤の多様化を図ります。財務面では、ROICやWACCを意識した資本効率の向上を図りつつ、適正な配当政策を通じた株主還元を継続し、株主資本コストと負債コストのバランスを踏まえた企業価値向上に努めてまいります。 (3)経営環境等 当連結会計年度の世界経済は、インフレの落ち着きや貿易量の持ち直しなどを背景に、底堅く推移しました。しかし、中東情勢の悪化に伴い、原油価格の急騰や物流・サプライチェーンの混乱が生じており、世界経済の不確実性を一層高めています。一方、国内経済は、中東情勢による不確実性は見込まれるものの、先行きは家計所得の改善による個人消費の持ち直しや企業業績及び設備投資の伸びなどによりゆるやかに回復していくものと想定されます。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「三井E&S Rolling Vision 2026」では、2028年度に、連結売上高:4,400億円、連結営業利益率:9.5%、自己資本比率:50%及びROIC:10%を経営数値目標として掲げております。 また、当社グループは、以下の社会課題を経営上も重要と認識・対応しており、2030年度目標を設定しております。各課題の解決及び人材育成・多様性の確保に注力してまいります。 マテリアリティ   2030年度目標 脱炭素社会の実現   ・環境対応製品の2022~30年度累積販売・稼働台数によるCO2削減 ▲1,000万t-CO2/年以上※2 ・グリーン電力拡大による生産活動のCO2削減 ▲1.0万t-CO2/年以上 人口縮小社会の課題解決   ・港湾関連製品の自動化・システム化 2022~30年度累積販売・稼働台数 1,000件以上 多様化確保への取り組み※1   ・従業員全体 女性比率:10%、外国人比率: 7% ※1:提出会社単体として目標を設定しております。 ※2:同じ量の従来仕様(重油/軽油焚き)製品による排出量との比較による。 2025年度の達成・進捗状況は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ④経営計画の達成・進捗状況」に記載のとおりです。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、2024年度より、3年先までの目標をローリング方式で更新し続け、成長し続ける姿を描く中期経営計画を採用しており、2025年5月に、2024年度の決算実績及び事業環境の変化を踏まえ、3年後となる2027年度までの機能戦略(財務・人材)、事業戦略をローリングした「三井E&S Rolling Vision 2025」を策定しました。 当社グループが中長期的に目指す姿へ向けて持続的な成長をしていくため、必要な事業投資を進めるとともに、適正な配当政策による株主還元を行い、株主資本コストと負債コストのバランスを意識し企業価値向上に努めてまいります。 なお、当社グループはローリング方式による中期経営計画を継続しており、新たに「三井E&S Rolling Vision 2026」を策定し公表しております。 (財務戦略) 当社グループは、財務基盤の改善を継続しつつ、資本コストや株価を意識した経営管理へ移行し、ROE(自己資本利益率)・PBR(株価純資産倍率)にも留意しながら、ROIC(投下資本利益率)がWACC(加重平均資本コスト)を上回る姿を目指します。 また、成長フェーズに向けたキャッシュ配分として、2025年度から2027年度の営業キャッシュフローの約75%を事業成長投資・事業開発投資を中心に配分し、約25%を株主還元と財務基盤の強化に配分する方針です。株主還元については、株主の皆様に長期保有いただけるよう還元強化を進めており、直近では中間配当・増配を実施しております。これらの取り組みにより、収益力強化と資本効率改善の両立を図ってまいります。 (人材戦略) 環境変化に柔軟に対応し持続的成長を実現するため、目指す組織風土と人材像を明確化し、「人材多様性の推進」、「人材流動化への対応」、「人的資本と環境整備への投資」を柱に取り組みを推進しております。 また、取締役会は社外取締役の独立性・多様性を高めた少数精鋭の7名体制とし、機動性と監督機能の両立を図っております。 加えて、キャリア採用の強化や、入社5~10年目までの人材ローテーション継続、選抜研修・階層別研修・基礎研修の再構築により、経営視点・広い視野・基礎的ビジネスリテラシーの獲得を支援するとともに、エンゲージメント・サーベイ等を通じたウェルビーイング向上施策も継続してまいります。 さらに、持続的な企業価値向上に向けた成長加速のため、従業員と株主の皆様との一層の価値共有を進めることを目的として、2026年度より従業員持株会を活用した譲渡制限付株式報酬制度を導入いたします。 (事業戦略) 当社グループでは、マテリアリティとして「脱炭素社会の実現」、「人口縮小社会の課題解決」の2つの柱を掲げ、中核事業の舶用推進システム事業・物流システム事業を「グリーン」と「デジタル」の切り口で発展させる戦略を継続しております。具体的な施策は次のとおりです。 ①中核事業の更なる成長 中核事業を「舶用推進システム」、「物流システム」と明確にし、中核事業を軸に収益力強化を進めております。 舶用推進システム分野では、LNG・LPG・メタノール等の二元燃料エンジンの需要増に対応した生産体制強化に加え、アンモニア焚きエンジン及び燃料供給装置等の開発・供給体制強化を通じて、海上物流分野の脱炭素化に貢献してまいります。 物流システム分野では、米国・東南アジアをターゲットとする世界市場展開を加速し、生産能力拡大や輸送能力強化(クレーン運搬船の保有・活用等)により、需要拡大に確実に対応するとともに、水素駆動クレーン等の環境対応や、自動化クレーンなどの技術開発・市場投入を進めてまいります。 ②新規事業の展開 中核事業の周辺領域において新しい製品やサービスを推進する事業を成長事業と位置づけ、新製品・新サービスの開発に注力しております。産業機械分野の経験を活かし、水素供給関連施設やSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)製造向けなど、エネルギー転換・化石燃料依存からの脱却に向けた市場へ製品供給を目指していきます。 また、ドローン点検や船体汚損管理等のデジタル新事業、港湾ターミナル運営の効率化等のデジタルソリューションを通じて、保守・メンテナンス領域のサービス型ビジネスを拡大し、人口縮小社会の課題解決に貢献してまいります。 (サステナビリティ課題の取り組み) 気候変動や人口縮小社会の到来は、当社グループの事業運営における重要な経営課題であると同時に事業機会と捉え、その対応として、戦略マテリアリティを「脱炭素社会の実現」と「人口縮小社会の課題解決」と設定しました。当社グループは舶用エンジン、港湾クレーンのリーディングカンパニーとして、環境対応製品や自動化・システム化の提供を通じた社会課題解決を推進してまいります。
事業等のリスク3,363字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 <重要なリスク> (1)当社グループの事業の特性によるリスク 当社グループの事業は、個別受注生産が中心であり、製品の特性によっては契約から引き渡しまで長期間に亘る工事もあります。その間の社会情勢等の変化により、契約を締結した時点の見積原価と実際の原価との間に差異が生じる可能性があります。当社グループでは対策として、慎重な見積り、多様な調達先の確保をすすめることや、客先の与信リスクに対しては、代金の早期回収、海外事業においては貿易保険を利用する等リスクの回避に努めております。 また、納めた製品の性能、品質、納期の遅れに起因するクレーム等が発生した場合や、生産活動の過程で、不測の事態により有害物質が外部へ漏洩する等環境汚染が発生した場合には、社会的評価の低下を招くとともに損害賠償等による費用が発生する可能性があります。そのような事態を回避すべく、当社グループでは、品質や安全、環境保全に関する法令等を遵守し、製品の品質及び信頼性の追求と環境汚染防止に努めております。 (2)法的規制及びカントリーリスク 国内外での事業の遂行にあたっては、それぞれの国の各種法令、行政による許認可や規制等を遵守しております。しかしながら、法令の改廃や新たな法的規制が設けられる等の場合や、工事を行う国や地域によっては、政情不安(戦争、テロ)、国家間対立による経済制裁、経済情勢の急変に伴う工事従事者の動員及び資機材調達の遅れ、現地の労使関係等のリスク、商習慣に関する障害、資金移動の制約、特別な税金及び関税等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これを回避するため、貿易保険の付保、現地の法律や会計コンサルタント等からの情報収集及び顧客や取引先との間で最適な責任分担を図ることにより、リスクの低減に努めております。 また、米国の関税政策や中東情勢の悪化がサプライチェーンや世界経済に影響を与える可能性があります。当社グループの事業においても間接的な影響が想定されますが、依然として不透明であります。当社グループはその動向を慎重に見極めつつ、適切なリスクコントロールに努めてまいります。 (3)大規模災害のリスク 地震や風水害など各種災害が発生した場合には、物的・人的被害の発生や物流機能の麻痺等により、当社グループの生産活動を中心とした事業活動に影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症や新型インフルエンザなどの感染症が大流行(パンデミック)した場合、経済の混乱や、感染拡大防止のための外出自粛・渡航禁止等により商談機会の減少や、顧客の投資意思決定が遅れることが考えられます。これらが受注の遅れにつながった場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、地震、風水害など各種災害やパンデミックに対して発生時の損失を最小限に抑えるため、設備の点検・訓練の実施、緊急連絡体制、感染症対応ガイドラインの整備など、事業継続計画(BCP)を策定しております。また、損害保険の利用等を通じて負担限度額のコントロールに努めております。 (4)情報セキュリティに関するリスク 事業活動の過程では取引先の機密情報や個人情報、当社グループの技術・事務管理に関する機密情報や個人情報を取り扱う場合があります。パソコン、サーバー及びネットワーク機器の障害や紛失・盗難、外部からの攻撃やコンピュータウイルスの感染等によりこれらの情報が流出あるいは消失した場合や会社資産が喪失した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これら情報セキュリティ上のリスクについては、情報セキュリティ統括責任者の指示のもと経営企画部IT統制室を中心に、セキュリティポリシーの策定、外部機関連携による各種情報の入手、ネットワークやIT機器の監視、外部からの攻撃に対する網羅的かつ多層的な対策、及び教育や訓練等の具体的施策を推進しております。 (5)市場変動によるリスク 当社グループの国内会社の売上高には、一定程度の海外向け取引が含まれており、為替レートに大幅な変動がある場合には、受注・売上及び損益に影響を受ける可能性があります。ただし、為替レートの変動による影響を軽減する対策として、為替予約の活用や海外調達により外貨建コストの比率を高めるなど、リスク量を適正な水準に調整しております。また、海外子会社においては大部分のコストは自国通貨建てのため、為替レートが当社グループの損益に与える影響は軽微であります。 新造船市場等顧客企業の市場環境の変化によっては、当社グループと競合企業との価格競争が激化し、収益性に影響を及ぼす可能性があります。競合企業との価格競争に勝ち残るため、中核事業である「舶用推進システム」「物流システム」の各事業を、「グリーン技術」と「デジタル技術」を活用し、更に強化してまいります。グリーン技術としては、環境対応製品のエンジニアリングに注力し、新燃料エンジン、ゼロエミッション型港湾クレーンなど脱炭素関連製品の開発・提供を進めてまいります。また、デジタル技術としては、当社グループのサービス網とデジタル技術の掛け合わせにより、海上輸送と港湾荷役の連携など強みを持つ分野で、デジタル技術・ドローン技術を活用した高度予防保全・遠隔保守サービスなどを開発・提供してまいります。 当社グループでは一定程度の有利子負債を有しており、金利レートが大幅に上昇する場合には、金融コストが増加する可能性があります。金融コストの増加に対しては、資金管理を厳格に行い有利子負債を適正な水準に維持することで、金利上昇リスクをコントロールしてまいります。 (6)材料調達リスク 当社グループは、舶用エンジン、コンテナクレーン、産業機械等各種製品の製造及びサービス事業を展開しており、多種多様な原材料・部品等の調達を行っております。例えば鋼材については、その急激な価格上昇・需給逼迫等が生じた場合、コスト増加、工程の遅れにより当社グループの損益を悪化させる可能性があります。また、原油価格の急騰や石油化学製品の需給逼迫も同様に当社グループの損益を悪化させる可能性があります。そのため、種々の原材料・部品等について長期安定供給の体制を確保するとともに、価格交渉等を通じて、その影響を軽減するよう努めております。 (7)会計処理に関するリスク 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の変化等により収益性が低下した場合、また、遊休資産について時価等が下落し、回収可能価額が低下した場合には、減損損失を計上する可能性があります。 また、保有する株式についても同様に、経営環境の変化等により収益性が低下した場合や時価等が著しく下落し、回収可能価額が低下した場合には、減損損失を計上する可能性があります。 税効果会計においては、将来の予想・前提に基づいて、その資産・債務等の算定を行っております。そのため、予想・前提となる数値に変更がある場合もしくはこれらの算定を行うための会計基準の変更がある場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)SDGsに関するリスク 当社グループが事業活動を続ける中で、炭素税の導入やCO2排出規制の強化など持続可能な社会のために急速な制度移行等が進んだ場合、燃料調達コストに対する課税や製造コスト等の増加により、当社事業の収益性に影響を及ぼす可能性があります。一方で、既存のビジネスモデルからの変革が求められる環境の中で低炭素化へ向けた動きが加速し、非化石燃料を使用した製品の需要が拡大する場合、当社に強みのある環境対応製品の販売機会の増大が期待できます。
経営成績の分析 (MD&A)11,930字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績等の状況 当連結会計年度の世界経済は、国際情勢や通商環境が不安定な中、主要国におけるインフレ率の安定化が進み、総じて底堅く推移しました。しかしながら、2月以降中東情勢が緊迫化し、供給制約に伴う資源価格の上昇、それに伴う物価上昇や個人消費の低迷など各国の経済が下振れる可能性も想定されます。 国内経済においても、個人消費の持ち直しや企業業績の堅調さを背景に、緩やかな回復基調が続くものの、資源価格の動向や物価の上振れ懸念など引き続き注意が必要です。 当社グループの舶用推進システム事業と関連性の高い造船業界では、日米協力に関する覚書の締結や「造船業再生ロードマップ」の策定など、建造能力拡大に向けた動きが徐々に進展しております。また、足元の建造船台はすでに埋まっており、一部の造船所では2030年納期の新造船を受注するなど、国内造船所各社は十分な手持ち工事量を確保しています。 物流システム事業においても、米国市場での競争優位性を引き続き維持しており、アジア地域及び国内における新設、既存設備の増設、老朽化に伴う更新需要が堅調に推移しております。 当社グループの主力事業の受注環境は当面、概ね良好な状況が続くものと見込んでおります。 国際情勢の動向や、金利・為替レートの急激な変動といった要因には引き続き注意が必要ですが、当社グループでは、有利子負債を適切な水準に維持することや為替予約の活用などにより、これらのリスクに対して適切に対応しております。 このように不確実性が高く、かつ変化の激しい外部環境の下で持続的な成長を実現するため、当社グループは、今後3年間の姿を固定的に定めるのではなく、常に計画を更新し続けるローリング方式の中期経営計画を採用しております。2024年度の決算実績も踏まえ、3年後となる2027年度までを対象とした機能戦略(財務・人材)及び事業戦略をローリングした「三井E&S Rolling Vision 2025」を2025年5月に策定しました。本計画では、中長期的に目指す姿へ向けて中核事業のさらなる成長と新規事業の拡大への事業投資を進めるとともに、適正な配当政策による株主還元を行い、株主資本コストと負債コストのバランスを意識し企業価値向上に努めてまいります。 舶用推進システム事業においては、当社グループのグリーン技術に基づき、アンモニア焚きエンジンなどの二元燃料エンジンの開発・製造を強化するとともに、関連する周辺機器事業の拡大を進めております。また、舶用推進システムのサプライヤーとして、海上物流分野における脱炭素社会の実現に引き続き貢献してまいります。こうした取り組みの一環として、川崎重工業株式会社と共同で、液化アンモニアを燃料として使用可能なLPG/アンモニア運搬船について、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)より基本設計承認(AiP)を取得いたしました。これにより、アンモニア焚きエンジンの実用化に向けた技術的信頼性が一段と高まりました。また、環境省と国土交通省の連携事業である「ゼロエミッション船等の建造促進事業」に、「アンモニア燃料推進システムの生産能力増強」を応募し、採択されております。 物流システム事業においては、2025年4月にクレーン輸送船「YAMATO」の引渡しを受け、同船を自社保有することで海上輸送能力を強化いたしました。これにより、世界市場への展開に向けた基盤を構築するとともに、将来の生産能力拡大に向けた投資も進めております。また、横浜港において水素燃料電池を用いた荷役機械の実証運転を開始し、環境対応技術の開発を推進しております。国内向け受注では、東京港中央防波堤外側コンテナ埠頭Y3バース向けにヤード用コンテナクレーン(トランステーナ)を17基受注、東南アジア向けでは、Westports Malaysia Sdn Bhd向けヤード用コンテナクレーンを15基受注するなど引き続き好調で、更に米国ロングビーチ港向けに岸壁用コンテナクレーン(ポーテーナ)2基を受注するなど、海外展開も着実に進展しております。こうした取り組みを通じて、国内外コンテナターミナル事業の発展に、より一層の貢献を果たしてまいります。 成長事業推進事業においては、デジタル技術を活用した保守・メンテナンス分野の強化を進めております。具体的には、船体汚損の管理を行う新サービス「FALCONs(Fouling Advanced Lifecycle Control Service)」の提供、港湾クレーンや各種プラントなど多様な設備を対象としたドローンによる点検・保守サービスの展開、さらに港湾ターミナルの運営効率を向上させるソリューションの提供などを推進しております。 また、財務基盤の強化や収益構造の改善に取り組んだ結果、当社は2025年12月24日付で、株式会社格付投資情報センター(R&I)より、発行体格付「A-」、方向性「ポジティブ」を新規に取得いたしました。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ453億41百万円増加の4,945億54百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ143億23百万円減少の2,607億34百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比べ596億64百万円増加の2,338億19百万円となりました。 b. 経営成績 当連結会計年度の経営成績は、受注高は3,158億4百万円(前期比△25.1%)、売上高は3,531億96百万円(前期比+12.1%)、営業利益は376億41百万円(前期比+62.7%)、経常利益は448億92百万円(前期比+61.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は384億56百万円(前期比△1.6%)となりました。 〔経営成績の推移:連結ベース〕 受注高 (百万円)   売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)   1株当たり 当期純利益 (円) 2026年3月期   315,804   353,196   37,641   44,892   38,456   381.15 2025年3月期   421,699   315,112   23,130   27,756   39,074   385.39 2024年3月期   336,987   301,875   19,630   20,711   25,051   255.73 セグメントごとの経営成績は次のとおりとなりました。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前連結会計年度との比較については、変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (成長事業推進) 受注高は432億85百万円(△5.8%)、売上高は437億57百万円(+9.3%)、営業利益は87億72百万円(+28.4%)となりました。 (舶用推進システム) 受注高は1,310億51百万円(△38.5%)、売上高は1,497億37百万円(+10.5%)、営業利益は144億74百万円(+93.6%)となりました。 (物流システム) 受注高は665億58百万円(△12.6%)、売上高は651億85百万円(+3.9%)、営業利益は139億39百万円(+134.1%)となりました。 (周辺サービス) 受注高は747億80百万円(△13.6%)、売上高は943億33百万円(+25.5%)、営業利益は8億26百万円(前期は16億15百万円の損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて212億12百万円増加して545億89百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の収入は、284億19百万円(前連結会計年度は148億52百万円の収入)となりました。これは主として、仕入債務の減少及び法人税等の支払などによる支出があった一方、税金等調整前当期純利益の計上並びに売上債権及び契約資産の減少などによる収入があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の収入は、25億52百万円(前連結会計年度は609億2百万円の収入)となりました。これは主として、有形及び無形固定資産の取得などによる支出があった一方、有形及び無形固定資産の売却及び関係会社株式の売却などによる収入があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の支出は、104億17百万円(前連結会計年度は765億66百万円の支出)となりました。これは主として、長期借入金の返済及び配当金の支払などによる支出があったことによるものであります。 〔財政状態の推移:連結ベース〕 総資産 (百万円)   純資産 (百万円)   自己資本比率 (%)   営業活動によるキャッシュ・ フロー (百万円)   投資活動によるキャッシュ・ フロー (百万円)   財務活動によるキャッシュ・ フロー (百万円)   有利子 負債残高 (百万円) 2026年3月期   494,554   233,819   46.3   28,419   2,552   △10,417   92,721 2025年3月期   449,212   174,154   37.8   14,852   60,902   △76,566   97,850 2024年3月期   467,140   146,510   30.4   △34,435   △354   24,110   162,012 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 成長事業推進   44,622   14.9 舶用推進システム   158,704   14.0 物流システム   64,462   4.0 周辺サービス   93,627   27.3 その他   364   △75.2 合計   361,781   14.8 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前期比(%)   受注残高 (百万円)   前期比(%) 成長事業推進   43,285   △5.8   39,150   △2.4 舶用推進システム   131,051   △38.5   142,295   △12.1 物流システム   66,558   △12.6   97,726   1.9 周辺サービス   74,780   △13.6   183,461   △2.8 その他   128   △7.1   84   △19.2 合計   315,804   △25.1   462,718   △4.9 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 成長事業推進   43,757   9.3 舶用推進システム   149,737   10.5 物流システム   65,185   3.9 周辺サービス   94,333   25.5 その他   182   △88.8 合計   353,196   12.1 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、主な内容は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項」に記載しております。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比べ453億41百万円増加の4,945億54百万円となりました。これは、受取手形、売掛金及び契約資産が120億30百万円、流動資産その他が108億47百万円それぞれ減少した一方、現金及び預金が217億2百万円、投資有価証券が253億30百万円、投資その他の資産その他が190億75百万円それぞれ増加したことなどによります。 負債は、前連結会計年度末と比べ143億23百万円減少の2,607億34百万円となりました。これは、電子記録債務が75億63百万円、長期借入金が63億80百万円それぞれ減少したことなどによります。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上、その他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末と比べ596億64百万円増加の2,338億19百万円となりました。 b. 経営成績 当連結会計年度の受注高は、前連結会計年度と比べて1,058億95百万円減少(△25.1%)の3,158億4百万円となりました。 売上高は、舶用推進システム事業において大型エンジン及び二元燃料エンジンが増加したことや物流システム事業において大型工事が順調に進捗したことなどにより、前連結会計年度と比べて380億83百万円増加(+12.1%)の3,531億96百万円となりました。 営業利益は、売上高の増加に加えて、舶用推進システム事業及び物流システム事業の損益が改善したことなどにより、前連結会計年度と比べて145億11百万円増加(+62.7%)の376億41百万円となりました。 経常利益は、営業利益の増加などにより前連結会計年度と比べて171億36百万円増加(+61.7%)の448億92百万円となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、関係会社株式売却益が減少したことなどにより、前連結会計年度と比べて6億17百万円減少(△1.6%)の384億56百万円となりました。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前連結会計年度との比較については、変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (成長事業推進) 脱炭素分野では、国内初となる洋上水素ステーション向け高圧大流量水素圧縮機を納入しました。水素市場を含む脱炭素市場の立上りの遅れにより、高圧大流量水素圧縮機の新規受注には至りませんでしたが、国内製鉄所向け高炉用送風機は2024年度に引き続き大型案件2件を連続受注しました。 デジタル分野では、設備点検における人手依存の解消を目的とし、ドローンによる点検からデータ管理・評価までを一体化した新しいデジタルソリューションの提供を開始しました。ドローン自動飛行ルート作成アプリ「ドローンスナップ」により同一画角で撮影した点検画像データを、一元管理する「ドローンスナップクラウド」上に蓄積し、時系列での比較・分析を可能とすることで、点検業務の安全性向上と共に効率化を実現しています。 今後も様々な機能拡張を図り、点検品質の向上と設備保全の高度化を推進し、引き続き、人口縮小化社会における保守・メンテナンス分野の課題解決に取り組み、お客様の安定稼働・安全運転に貢献してまいります。 受注高は、前期に産業機械製品の大型案件の受注があったことなどにより、前期と比べて26億68百万円減少(△5.8%)の432億85百万円となりました。売上高及び営業利益は、産業機械製品の増加に加えてアフターサービス事業が好調に推移したことにより、それぞれ前期と比べて37億39百万円増加(+9.3%)の437億57百万円、19億41百万円増加(+28.4%)の87億72百万円となりました。 (舶用推進システム) GHG排出量削減を目的とした国際的な環境規制の強化を背景に、LNG、LPG、メタノール等を燃料とする舶用低速二元燃料エンジンの需要が拡大してきており、2025年度は当社においても受注・生産ともに堅調に推移しました。二元燃料エンジンについては、グループ会社である株式会社三井E&S DU(MESDU)が受注したWinterthur Gas & Diesel(WinGD)ライセンスのメタノール焚きエンジンを当社玉野工場において製造し、両ライセンスのエンジン生産体制を確立しました。MESDUではWinGDエンジンの引合いが増加しており、当社玉野・MESDU相生両工場でEverllence/WinGD両ライセンスエンジンを柔軟に生産し、顧客ニーズに応える高品質なエンジンを供給してまいります。 将来のゼロエミッション燃料として期待されるアンモニアについては、2026年2月にEverllenceライセンスのアンモニア焚きエンジン及び当社製アンモニア燃料供給装置の船級・客先立会試験を完了しました。グループ会社であるTGE Marine Gas Engineering GmbHの知見も生かし、当社グループは推進システムサプライヤーとして燃料供給装置を含むアンモニア燃料推進システムを提供してまいります。 アフターサービス事業については、ドック工事増加や環境規制対応需要を背景に、高水準の受注・売上を確保しています。 受注高は、前期に大型エンジンの複数基を一括受注したことなどにより、前期と比べて818億81百万円減少(△38.5%)の1,310億51百万円となりました。売上高は、大型エンジン及び二元燃料エンジンが増加したことなどにより、前期と比べて142億30百万円増加(+10.5%)の1,497億37百万円となり、営業利益は、売上高の増加に加えて、アフターサービス事業が好調に推移したことなどにより、前期と比べて69億97百万円増加(+93.6%)の144億74百万円となりました。 (物流システム) ベトナムにおける大型案件の連続受注、カンボジアのODA案件など、海外での受注は好調を維持しております。国内においては、2025年度は案件が少ない状況でありましたが、ほぼ100%の受注率を達成し、国内外ともに目標値を達成しました。 米国においては、国家安全保障に基づくコンテナクレーンの需要が高まる中、ポーテーナ2基を受注しました。これにより、米国港湾の顧客に信頼されるパートナーとしての地位をさらに確固たるものとしていきます。 ベトナムにおいては、現地で生産したトランステーナ4基を納入しました。今後も引き続き、ベトナムでの生産拡大に向けて取り組んでまいります。 また、今後拡大が見込まれる遠隔操作案件に関しては、東京港向けに遠隔操作トランステーナ17基を受注しました。さらに、製鉄所向けの製品出荷用クレーンについて、無線リモコン化改造工事を完了し、今後、デジタルという切り口で製品の価値を高め、人口縮小社会への課題解決に貢献してまいります。 アフターサービス関連は、コンテナクレーンの稼働状況に応じた維持管理計画を含む予防保全の提案や大型案件の創出により引き続き好調です。パーツサプライでは、顧客が在庫の拡充を図る売れ筋部品や新規案件の推奨予備品、予備スプレッダなどの受注が好調です。 受注高は、国内向けを始めアジア諸国や米国など海外向けにおいても着実に積み上げましたが、過去最高の受注高を記録した前期と比べて95億53百万円減少(△12.6%)の665億58百万円となりました。売上高は、大型工事の順調な進捗などにより、前期と比べて24億17百万円増加(+3.9%)の651億85百万円となり、営業利益は、売上高の増加や大型工事の採算改善などにより、前期と比べて79億84百万円増加(+134.1%)の139億39百万円となりました。 (周辺サービス) 周辺サービス事業においては、国内子会社におけるシステム関連や鋼構造物等の安定した受注により売上を牽引しました。一方、海外子会社では受注契約時期の遅延などにより受注高は減少したものの、既受注工事が順調に進捗したことにより、売上高は増加し、採算も改善いたしました。 受注高は、前期に大口工事の受注があったことなどにより、前期と比べて117億82百万円減少(△13.6%)の747億80百万円となりました。売上高は、主に海外子会社において増加したことにより、前期と比べて191億39百万円増加(+25.5%)の943億33百万円となり、営業損益は、海外子会社における採算の改善などにより、前期の16億15百万円の損失から8億26百万円の利益となりました。 c. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a. 資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、当社グループの製品製造のための材料費、外注費、人件費等の運転資金需要や、投資資金需要であります。このうち、運転資金需要については、今般の豊富な受注残高を背景に旺盛な状況が継続しております。投資資金需要は、主に中核事業のグリーン技術・デジタル技術を活用するために必要な成長投資資金及び製造工場を維持・増強するための設備投資資金になります。 当社グループでは、有利子負債の過度な増加を抑制する観点から、運転資金の増加を適切にコントロールしていくとともに、設備投資、投融資などの長期性資金については、主力事業への成長投資資金に集中させることで、一時的な多額の資金支出を抑制していく方針としております。 b. 資金調達 当社グループの運転資金需要、投資資金需要に対しては、事業活動で得たキャッシュ・フローにて賄うことを基本とし、日々の資金の動きで不足が生じた場合は、金融機関からの借入等により調達しております。借入金を適時調達できる状態を維持するため、取引金融機関とは長年にわたる良好な取引関係を維持・構築しており、加えて、一部の金融機関とはコミットメントラインを設定することにより、緊急の資金需要にも備えております。また、上場子会社を除いた国内連結子会社との間ではCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、グループ全体での資金効率を高め、安定的に資金の流動性を確保できる体制を構築しております。 なお、当連結会計年度末の有利子負債の内訳は次のとおりであります。 (単位:百万円) 合計   返済・償還 1年以内   返済・償還 1年超 短期借入金   49,040   49,040   - 長期借入金   43,681   6,232   37,449 有利子負債 計※   92,721   55,272   37,449 リース債務   5,831   2,050   3,780 総計   98,552   57,322   41,229 ※当社では、リース債務を別管理しております ④ 経営計画の達成・進捗状況 当社グループは、2024年8月に公表したローリング方式の中期経営計画「三井E&S Rolling Vision 2024」及び2025年5月に公表した「三井E&S Rolling Vision 2025」(以下、「RV2025」)において、株主資本コスト及び負債コストを意識した経営へ移行し、投下資本利益率(ROIC)が加重平均資本コスト(WACC)を上回る状態の実現を目指しております。 RV2025の初年度に当たる2025年度においては、ROIC9%を目標として設定しておりましたが、実績は16%となり、WACC9%を上回る結果となりました。また、同年度の配当性向についても、目標水準である15%を達成いたしました。 一方で、2025年度は豊富な工事量を背景に計画を大幅に上回る営業利益を計上したものの、中東情勢の緊迫化や資源価格の上昇に伴う物価上昇などにより、不確実性の高い事業環境が継続しております。こうした状況を踏まえ、当社グループは、2028年を目標年度とする機能戦略(財務・人材)及び事業戦略をローリングした「三井E&S Rolling Vision 2026」(以下、「RV2026」)を2026年5月に策定いたしました。 RV2026では、「グリーン技術」及び「デジタル技術」を活用し、マーケティングとイノベーションの両輪を回すことにより、中核事業である舶用推進システム事業、物流システム事業並びに新規事業の持続的な成長を図ることを成長戦略としております。また、戦略の推進に向けて投資活動の加速を図るとともに、人的資本経営の推進にも取り組んでまいります。 当社グループの主力事業における受注環境は、当面、比較的良好な状況が継続するものと見込まれます。一方で、事業環境の不透明性を踏まえ、持続的な成長の実現に向けて必要な事業投資を着実に実行するとともに、適正な配当政策を通じた株主還元に努めてまいります。あわせて、株主資本コストと負債コストのバランスを意識した財務運営を行い、これらの取り組みを通じて中長期的な株主価値の向上を図ってまいります。 なお、RV2026の各施策につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載しております。 <三井E&S Rolling Vision 2026 数値目標> 指標   (参考) 2025年度計画     2025年度実績     2026年度計画     2027年度計画     2028年度計画 連結売上高   3,400億円   3,532億円   3,700億円   4,100億円   4,400億円 連結営業利益率   7.0%   10.7%   8.6%   9.3%   9.5% 連結営業利益   240億円   376億円   320億円   380億円   420億円 自己資本比率   39%   46.3%   48%   48%   50% ROIC(※)   9%   16.1%   10%   10%   10% WACC   -   9%   -   -   - ※ ROIC=(営業利益-法人税等合計)÷(株主資本と有利子負債の前当期末平均) マテリアリティ項目   (参考) 2025年度目標     2025年度実績     2030年度目標 環境対応製品の2022~30年度累積販売・稼働台数によるCO2削減 (単位:万t-CO2/年)   88万t   81万t   1,000万t 港湾関連製品の自動化・システム化2022~30年度累積販売・稼働台数 (単位:件)   460件   509件   1,000件

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