概要
山九は、物流事業と機工事業を二本柱とする総合物流企業である。1932年に八幡製鐵所の運搬請負共済組合として創業し、以来、港湾運送・倉庫・トラック輸送・国際複合輸送などの物流サービスに加え、プラント建設・据付や大型重量物輸送などの機工事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は6316億円、従業員数は2万9324人。東京証券取引所プライム市場に上場し、国内外に74社の子会社を持つ。
物流と機工の二本柱で構成される事業ポートフォリオ
山九の事業は「物流事業」「機工事業」「その他」の三つのセグメントに分かれる。2026年3月期の売上高構成比は、機工事業が48.7%(3074億円)、物流事業が46.7%(2952億円)、その他が4.6%(288億円)である。物流事業は港湾荷役、海上運送、倉庫保管、トラック輸送、国際複合輸送、工場構内物流といったサプライチェーン全体をカバーする。機工事業は製鉄・石油化学・電力関連プラントの建設・据付、設備メンテナンス、大型重量物輸送、一般産業機械の設計・製作などを行う。この二つの事業は、ともに産業インフラを支える点で補完関係にあり、顧客の生産現場から物流まで一貫したサービスを提供する。
国内外に広がる連結グループの体制
山九は子会社74社、関連会社13社で構成される。国内では㈱スリーエス・サンキュウ、山九プラントテクノ㈱、日本工業検査㈱などを傘下に持ち、機工・物流・情報システムの各分野をカバーする。海外ではシンガポール(1971年設立)、ブラジル(1972年)、香港(1973年)、インドネシア(1974年)、マレーシア(1979年)、タイ(1988年)、米国(1984年)、中国(2014年)、台湾(2015年)、メキシコ(2015年)などに現地法人を有し、東南アジア、中東、南米へも事業を拡大している。2008年にはシンガポールに東南アジアホールディングスを設立し、地域統括機能を強化した。
2026年3月期の業績に見る収益構造
2026年3月期の連結業績は、売上高6315億73百万円(前年比4.1%増)、営業利益432億40百万円(同1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益315億5百万円(同2.5%増)であった。セグメント別では、物流事業の営業利益は98億26百万円(同1.5%増)と微増にとどまったが、機工事業は309億60百万円(同3.3%減)と減益となった。その他事業は24億72百万円(同11.4%増)と増益。総資産は5597億46百万円、自己資本比率は54.2%、D/Eレシオは0.30倍と財務体質は安定している。営業活動によるキャッシュ・フローは519億93百万円のプラスを確保した。
人材育成とサステナビリティへの取り組み
山九は2022年6月にサステナビリティ基本方針を宣言し、環境・社会・ガバナンスへの対応を経営課題に位置づけた。同年10月にはマレーシアに「山九テクニカルアカデミー」を開設し、現地人材の技術・技能育成に着手。2025年4月にはサウジアラビアにメンテナンス&ヒューマンリソース・デベロプメントセンターを開設し、グローバルな人材育成拠点を拡大している。中期経営計画では「人的資本の再生産」を掲げ、リスキリングや人材ポートフォリオ管理を通じて、物流・機工両事業の生産性向上と成長を図る方針である。
業界の中での役割は総合物流サービス及びプラントエンジニアリングサービス提供企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01物流事業主力
港湾荷役、海上運送、倉庫保管、トラック輸送、通関・国際複合輸送、工場構内物流など、サプライチェーン全体をカバーする物流サービスを提供。国内外の顧客の物流ニーズに応える。
- 港湾運送サービス
- 船舶の貨物取卸し、積込み、コンテナターミナルオペレーション、梱包、コンテナドレイ等の港湾関連サービス。
- 海上運送・船舶貸渡
- 船舶・艀による海上運送および船舶の貸渡業。
- 倉庫保管・荷役
- 寄託貨物の倉庫保管、入出庫、積替等の倉庫荷役サービス。
- トラック輸送
- 長距離トラック輸送、引越・美術品輸送、廃棄物輸送等の特殊輸送および一般貨物の自動車運送。
- 国際複合輸送・通関
- 輸出入貨物の通関業務、船主・傭船者の代理業務、国際複合輸送サービス。
- 工場構内物流
- 顧客工場内での原材料・資材・製品の輸送、倉庫保管・管理作業等の構内物流サービス。
02機工事業主力
製鉄、石油化学、電力関連プラント等の建設・機器据付・配管工事、設備のメンテナンス、大型重量物輸送、一般産業機械・橋梁等の設計・製作・組立、工場構内の土木建築工事を提供。
- プラント建設・据付
- 製鉄機械、石油化学・電力関連装置、一般産業機械、環境整備設備等の建設、機器据付、配管工事。
- 設備メンテナンス
- 上記プラント・設備の建設・据付後のメンテナンスサービス。
- 重量物輸送
- 電力・エネルギー関連の大型プラント機器等の大型重量物輸送。
- 機械設計・製作
- 自社工場での一般産業機械、橋梁等の設計、製作、組立。
- 土木建築工事
- 工場構内の設備に関わる土木・建築工事。
03その他副次
情報システム、人材派遣、保険代理店、福利厚生アウトソーシング、土木建築工事(道路・橋梁等)、機材賃貸・メンテナンス等のサービスを提供。
- 情報システムサービス
- 情報システムの構築・運用・保守等のITサービス。
- 人材派遣サービス
- 各種業種向け人材派遣サービス。
- 保険代理店業務
- 損害保険・生命保険の代理店業務。
- 福利厚生アウトソーシング
- 企業の福利厚生業務の代行サービス。
製品と技術
プラント建設・据付と大型重量物輸送を核とする機工事業
機工事業の中核は、製鉄機械、石油化学・電力関連装置、一般産業機械、環境整備設備などの建設・機器据付・配管工事である。設備の建設後はメンテナンスサービスも一貫して提供する。大型重量物輸送では、電力・エネルギー関連のプラント機器など、数百トン級の貨物を専用の運搬手段で輸送する高度な技術を持つ。自社工場では一般産業機械や橋梁の設計・製作・組立も手掛ける。1997年には重量機工部門で国内企業初のISO9001認証を取得し、品質管理の高さを証明した。工場構内の土木建築工事も含め、産業施設のライフサイクル全般に対応する。
港湾から工場構内までをカバーする物流サービス
物流事業は港湾荷役、海上運送、倉庫保管、トラック輸送、国際複合輸送、工場構内物流の六つのサービスで構成される。港湾ではコンテナターミナルオペレーションや船舶への貨物取卸し・積込みを実施。海上運送では船舶・艀による輸送と船舶貸渡業を行う。倉庫では寄託貨物の保管と入出庫・積替えを手掛ける。トラック輸送では長距離一般貨物に加え、引越・美術品・廃棄物などの特殊輸送も提供。国際複合輸送では通関業務や船主代理業務を組み合わせ、ドア・ツー・ドアのサービスを実現。工場構内物流では原材料から製品までの輸送・保管・管理を一貫して請け負う。
情報システムから人材派遣まで広がるその他事業
その他事業は、情報システムサービス、人材派遣、保険代理店、福利厚生アウトソーシング、道路・橋梁などの土木建築工事、機材賃貸・メンテナンスなど多岐にわたる。情報システム子会社の㈱インフォセンスはグループ内外に向けてシステム構築・運用・保守を提供する。人材派遣はサンキュウビジネスサービス㈱が担当し、各種業種に人材を供給する。保険代理店業務では損害保険・生命保険を取り扱う。これらの事業は物流・機工のコア事業を補完し、グループ全体の収益を下支えする役割を果たす。2026年3月期のその他セグメント売上高は288億円、営業利益24億円であった。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
陸運業のなかでの位置
総合物流で大手、港湾に強み
陸運業界では東武鉄道や東急など鉄道会社が中心だが、山九は事業用物流サービスで差別化。売上高は2025年3月期6068億円、営業利益率7%前後と安定。港湾運送や国際物流に強みを持ち、鉄道各社とは異なる事業モデル。ライバルのSBSホールディングスと比較すると、売上規模は大きいが成長率では見劣り。国内物流の効率化や人手不足に対応するため、自動化・デジタル化投資が課題。海外展開も限定的で、アジア地域への拡大が求められる。
強み
- 港湾運送で国内有数の規模を持ち、国際物流にも強い。
- 陸上・海上・倉庫を一貫提供し、顧客ニーズに幅広く対応。
- 多様な物流サービスで収益基盤が安定し、営業利益率7%前後を維持。
- 大手製造業との長期契約が多く、安定的な収入が見込める。
課題
- 国内物流市場は成熟しており、売上成長率が低い。
- ドライバー不足が深刻化し、採用・育成コストが増大。
- 海外物流で後発であり、グローバル企業に対抗できる力が不足。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
物流・運輸の時価総額近傍。太字が山九
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9301三菱倉庫 | 5,479億円 | 9.7倍 |
| 2 | 9706日本空港ビルデング | 5,356億円 | 18.3倍 |
| 3 | 9364上組 | 5,163億円 | 15.6倍 |
| 4 | 9076セイノーホールディングス | 5,154億円 | 18.9倍 |
| 5 | 9006京浜急行電鉄 | 4,285億円 | 15.3倍 |
| 6 | 9065山九 | 4,266億円 | 13.1倍 |
| 7 | 7003三井E&S | 4,241億円 | 10.8倍 |
| 8 | 1332ニッスイ | 4,027億円 | 14.3倍 |
| 9 | 9069センコーグループホールディングス | 3,915億円 | 19.7倍 |
| 10 | 9048名古屋鉄道 | 3,709億円 | 18.1倍 |
| 11 | 4666パーク24 | 3,435億円 | 9.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。
会社の歴史
沿革 48件
八幡製鐵所の運搬請負組合としての創業(1932年)
山九の起源は1932年1月に設立された「(社)八幡製鐵所運搬請負共済組合」である。当時、八幡製鐵所(現・日本製鉄)の構内運搬を担う下請け業者を統合する組織として発足し、代表役員が組合運営に携わった。戦時体制下で鉄鋼生産が拡大する中、運搬業務の効率化と労務管理の基盤が築かれた。この時期に培われた鉄鋼業界との関係は、その後の機工事業や物流事業の拡大に繋がる基盤となった。
戦後再建とプラント輸出への進出(1949-1959年)
1949年10月に建設業を開始し、翌1950年3月には通運事業、1952年7月には貨物自動車運送事業に進出した。1954年11月、戦後日本初のプラント輸出案件となるユーゴスラビア向け輸出作業を一貫して受注し、プラント物流の先駆けとなった。1959年7月には社名を「山九運輸機工㈱」に変更し、製鉄機械や石油化学装置の据付など機工・建設部門へ本格参入。この時期に物流と機工の両軸が形成された。
上場と海外進出の加速(1962-1979年)
1962年3月に東京証券取引所市場第二部に上場、同年5月に福岡証券取引所に上場し、1966年8月には東証第一部に指定された。海外展開は1964年4月のマレーシア現地事務所開設に始まり、1971年11月にシンガポール、1972年1月にブラジル、1973年8月に香港、1974年6月にインドネシア、1979年5月にマレーシアと、東南アジアと南米に相次いで現地法人を設立。1972年4月には新日本製鐵君津製鐵所内に世界初のH型鋼大形自動整理ヤードを建設するなど、技術面でも革新を遂げた。
多角化と「山九」への社名変更(1980-1999年)
1980年10月、経営の多角化を明確にするため商号を「山九㈱」に変更。1984年7月には米国現地法人を設立し、北米市場に進出。1988年2月にはタイに現地法人を設立し、アジアでのプレゼンスを強化した。1990年10月には岡崎工業㈱と合併し、機工事業の拡大を図った。1995年4月には内航コンテナサービス事業を開始。1997年3月には重量機工部門で国内企業初のISO9001認証を取得し、品質管理体制を国際水準に引き上げた。
組織再編と業務提携の進展(2000-2015年)
2000年1月に西濃運輸㈱と業務提携。2001年10月には山九プラント工業と山九機工サービスが合併し、山九プラント工業㈱が発足。2002年10月には情報システム子会社の統合により㈱インフォセンスを設立した。2007年10月には山九プラント工業とサンキュウエンジニアリングが合併し、山九プラントテクノ㈱となった。2008年7月には航空貨物事業を郵便事業(現・日本郵便)との合弁会社に分割し、サンキュウエアロジスティクス㈱を設立。2015年にはC.H.Robinson Worldwideと業務提携し、国際物流ネットワークを強化した。
創業100周年とサステナビリティ経営への転換(2016-2025年)
2016年4月に中村公一が会長、中村公大が社長に就任。2018年10月に創業100周年を迎えた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い「プライム市場」に移行。同年6月にサステナビリティ基本方針を宣言し、同年10月にはマレーシアに技術者育成拠点「山九テクニカルアカデミー」を開設した。2024年12月には山陽工業㈱を完全子会社化。2025年4月にはサウジアラビアに人材開発センターを開設し、中東での事業基盤を拡充した。
年表48件を開く
1930年代
- 1932年1月創業(社)八幡製鐵所運搬請負共済組合が設立され、当社は代表役員として下請業者統合に協力
1940年代
- 1949年10月建設業を開始
1950年代
- 1950年3月通運事業を開始
- 1952年7月貨物自動車運送事業、自動車運送取扱事業を開始
- 1954年11月戦後、日本最初のプラント輸出作業(ユーゴスラビア向け)を一貫作業で受注
- 1959年7月商号変更山九運輸機工㈱に社名変更し、製鉄機械・石油化学装置の据付等、機工・建設部門へ進出
1960年代
- 1960年12月倉庫業を開始
- 1962年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場、次いで5月に福岡証券取引所に上場
- 1964年4月マレーシアに現地事務所を開設し、海外建設工事等に進出
- 1966年8月上場東京証券取引所市場第一部に上場
- 1969年9月国際航空輸送協会(I.A.T.A.)より航空貨物代理店の加盟を認可され、航空貨物の運送代理店業を開始
1970年代
- 1970年5月通関業を開始
- 1971年11月シンガポールに現地法人Sankyu(Singapore)Pte.Ltd.(山九シンガポール(私人)有限公司)を設立(現・連結子会社)
- 1972年1月ブラジルに現地法人Sankyu S/A(山九ブラジル㈱)を設立(現・連結子会社)
- 1972年4月新日本製鐵㈱(現・日本製鉄㈱)君津製鐵所内に、H型鋼生産工程とオンライン化した世界最初の大形自動整理ヤードを建設
- 1973年8月香港に現地法人Sankyu Eastern International(H.K.)Co.,Ltd.(山九東源国際(香港)有限公司)を設立(現・連結子会社)
- 1974年6月インドネシアに現地法人P.T.Sankyu Indonesia International(山九インドネシア国際㈱)を設立(現・連結子会社)
- 1976年6月内航海運業を開始
- 1979年5月マレーシアに現地法人Sankyu(Malaysia)Sdn.Bhd.(山九マレーシア㈱)を設立(現・連結子会社)
- 1979年8月中国・宝山製鉄所向け製鉄プラント輸出業務を開始
1980年代
- 1980年10月経営の多角化を明確にするために山九㈱に社名を変更
- 1984年7月米国に現地法人Sankyu U.S.A.,Inc.(山九ユー・エス・エー㈱)を設立(現・連結子会社)
- 1985年5月商号変更スリーエス・ニッポン運輸㈱に資本参加し、6月に同社を㈱スリーエス・サンキュウに社名変更(現・連結子会社)
- 1988年2月商号変更タイに現地法人Sankyu Logistics & Engineering Services(Thailand)Co.,Ltd.(山九タイ㈱)を設立(現社名 Sankyu-Thai Co.,Ltd.2003年10月1日付で商号変更)(現・連結子会社)
1990年代
- 1990年10月M&A岡﨑工業㈱と合併
- 1992年10月国際航空貨物単独混載事業を開始
- 1995年4月内航コンテナサービス事業を開始
- 1997年3月重量機工部門で国内企業初のISO9001認証を取得
- 1998年3月本社事務所を勝どきへ移転
- 1999年6月業務執行機能の強化と迅速な意思決定を図るため執行役員制度を導入
2000年代
- 2000年1月西濃運輸㈱と業務提携
- 2001年10月創業山九プラント工業㈱と㈱山九機工サービスが合併して、山九プラント工業㈱として発足
- 2002年10月M&A㈱サンキュウ・ダイネットと㈱エス・シー・エスが合併して㈱インフォセンスとして発足(現・連結子会社)
- 2007年10月M&A山九プラント工業㈱とサンキュウエンジニアリング㈱が合併して、山九プラントテクノ㈱として発足(現・連結子会社)
- 2008年7月航空貨物事業を会社分割し、郵便事業㈱(現・日本郵便株式会社)と新たにJPサンキュウグローバルロジスティクス㈱を設立(現社名 サンキュウエアロジスティクス㈱(現・連結子会社))シンガポールに現地法人Sankyu Southeast Asia Holdings Pte.Ltd.(山九東南アジアホールディングス㈱)を設立(現・連結子会社)
2010年代
- 2011年6月東京税関よりAEO通関業者の認定を取得(11月「特定保税承認者」の認定取得)
- 2013年6月日本工業検査㈱の全株式を取得(現・連結子会社)
- 2014年12月創業中国・青島に現地法人青島捷順利達物流有限公司(青島JSDロジスティクス)を設立
- 2015年4月台湾に現地法人山九昭安国際物流股份有限公司を設立(現・連結子会社)
- 2015年7月C.H.Robinson Worldwide Inc.と業務提携
- 2015年11月メキシコに現地法人Sankyu Mexico S.A. de C.V. (山九メキシコ㈱)を設立
- 2016年4月代表取締役会長 中村公一、代表取締役社長 中村公大就任
- 2018年10月創業創業100周年を迎える
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所「プライム市場」に移行
- 2022年6月サステナビリティ基本方針を宣言
- 2022年10月山九テクニカルアカデミーをマレーシアに開設
- 2024年12月山陽工業㈱の全株式を取得(現・連結子会社)
- 2025年4月山九サウジアラビア メンテナンス&ヒューマンリソース・デベロプメントセンターを開設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年度まで6,600億円以上
- 営業利益率2026年度まで7.1%以上
- 海外売上高成長率 (2021年度比)2026年度まで25.0% UP
- ROIC2026年度まで9.0%
- ROE2026年度まで10.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存事業の収益力強化
物流事業では鉄鋼・化学・電気電子業界をターゲットに、オペレーション部門の多重構造見直しや中国事業のスリム化等のコスト構造改革を進め、強固な収益構造を再構築する。機工事業では石油・化学・鉄鋼分野で動員力や技術・技能を活かした事業強化を図る。安全・品質・技術・技能・生産性を徹底的に高め、顧客ニーズを捉えた案件獲得を目指す。
- 02
海外事業拡大
日本で培ったノウハウを活かし、日系企業に留まらず現地有力企業との取引拡大を見据え、海外ナショナル社員の育成拠点整備や物流施設整備を進める。サービスレベルの高度化とグローバルな人材流動化により、海外売上高比率を高める。
- 03
グリーン機会の獲得と準備
カーボンニュートラルに向けた主要顧客の取り組みをサポートし、再生可能エネルギー関連等の事業拡大を図る。必要な技術・人材への先行投資を行い、将来の事業機会獲得に備えることで、継続的な成長を目指す。
- 04
新規事業領域への進出
物流・操業・設備工事・メンテナンス等の既存の強みを活かし、新たな事業領域への拡大に挑戦する。物流事業では個別顧客から業界全体の最適化を提供し、機工事業では中規模EPCやグリーン関連、社会インフラメンテナンスなど成長領域での事業拡大を図る。
- 05
機能強化と経営基盤強化
人材強化、DX推進、パートナー連携強化を進めるとともに、安全・品質・コンプライアンス・ガバナンスの強化を継続する。DXでは現場力とデジタル技術の融合による生産性向上を目指し、パートナーとは協調・協創で機能を補完・拡充する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で29,324人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は731万円で、9期前と比べて+23.6%。平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は15.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 31,595 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 30,575 | — |
| 2019年3月 | 592 | 40.0 | 13.9 | 31,137 | — |
| 2020年3月 | 605 | 40.0 | 13.9 | 31,496 | — |
| 2021年3月 | 605 | 40.1 | 14.0 | 31,121 | — |
| 2022年3月 | 602 | 40.4 | 14.4 | 31,054 | — |
| 2023年3月 | 599 | 40.9 | 15.0 | 31,141 | — |
| 2024年3月 | 616 | 41.0 | 14.8 | 30,672 | — |
| 2025年3月 | 641 | 41.3 | 15.1 | 29,614 | 148 |
| 2026年3月 | 731 | 41.3 | 15.2 | 29,324 | 147 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社27社(国内 20 / 海外 7) を有報から抽出しています。
- 国内日本工業検査㈱神奈川県川崎市議決権100.0%
- 国内平和扶桑テクノ㈱大分県大分市議決権94.5%
- 国内山陽工業㈱兵庫県神戸市議決権100.0%
- 国内丸栄産業㈱福岡県北九州市議決権100.0%
- 国内㈱サンキュウ・トランスポート・東日本千葉県市原市議決権100.0%
- 国内㈱サンキュウ・トランスポート・東京東京都中央区議決権100.0%
- 国内㈱サンキュウ・トランスポート・中部愛知県海部郡議決権100.0%
- 国内㈱サンキュウ・トランスポート・中国山口県下松市議決権100.0%
- 国内㈱サンキュウ・トランスポート・九州福岡県北九州市議決権100.0%
- 国内㈱スリーエス・サンキ ュウ東京都中央区議決権100.0%
- 国内サンキュウ ビジネスサービス㈱東京都中央区議決権100.0%
- 国内山九東日本サービス㈱(注)3千葉県袖ヶ浦市議決権96.9%
残りのグループ会社15社を開く
- 山九近畿サービス㈱大阪府堺市100%
- ㈱山九海陸(注)3神奈川県横浜市91%
- サンキュウエアロジスティクス㈱東京都中央区100%
- ㈱インフォセンス福岡県福岡市100%
- Sankyu Southeast Asia Holdings Pte. Ltd. (注)5シンガポール ガル100%
- P.T. Sankyu Indonesia International (注)3インドネシア 西ジャワ州63%
- Sankyu (Singapore) Pte.Ltd. (注)3シンガポール クレメンティ100%
- Sankyu (Malaysia) Sdn.Bhd. (注)3マレーシア ペタリンジャヤ100%
- Sankyu-Thai Co., Ltd. (注)3タイ バンコク98%
- Sankyu Saudi Arabia Co. (注)3、5サウジアラビア ジェッダ100%
- Sankyu Eastern International (H.K.) Co., Ltd.中華人民共和国 香港99%
- 広州山九物流有限公司(注)3中華人民共和国 広州市100%
- 上海経貿山九儲運 有限公司中華人民共和国 上海市90%
- 北京山九物流有限公司中華人民共和国 北京市100%
- Sankyu S/A (注)5ブラジル ベロホリゾンテ100%
- 調達4,600万円武漢処理場の移動式処理設備等の輸送に関する業務内閣府 · 2015-10-21
- 調達1,944万円福岡第2法務総合庁舎等移転業務一式検察庁 · 2019-05-10
- 調達1,096万円「発掘された日本列島展2025」展 展示品運搬等業務 一式文部科学省 · 2025-04-25
- 調達735万円平成30年度石家荘処理場及び敦化市指定倉庫の資機材等の中国国内輸送に関する業務内閣府 · 2018-07-27
- 調達439万円那覇第2地方合同庁舎3号館への移転調整・搬入管理等業務内閣府 · 2024-06-13
- 調達343万円令和2年度金沢河川国道事務所低濃度PCB廃棄物運搬(その3)業務国土交通省 · 2020-11-26
- 調達269万円福岡法務局北九州支局庁舎移転に伴う物品及び書類等の運送業務一式法務省 · 2018-06-12
- 調達250万円北九州航空基地移転等業務海上保安庁 · 2024-07-11
- 調達93万円マザーズハローワーク北九州における什器類等の移設作業厚生労働省 · 2016-04-12
- 調達79万円兵庫国道事務所PCB廃棄物運送作業国土交通省 · 2018-08-06
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は6,316億円、営業利益は432億円。前期と比べると増収減益で、売上が+4.1%、利益が-1.6%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,385億円 | 6,316億円 |
| 営業利益 | 470億円 | 432億円 |
| 純利益 | 330億円 | 315億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥246 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1,546億円、営業利益は102億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.4%、営業利益は+15.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1,426 | — | — | 49 |
| 2024年1Q | 1,375 | 88 | 6.4 | 58 |
| 2024年2Q | 1,397 | 81 | 5.8 | 57 |
| 2024年3Q | 1,447 | 101 | 7.0 | 70 |
| 2024年4Q | 1,416 | — | — | 59 |
| 2025年2Q | 2,991 | 200 | 6.7 | 132 |
| 2025年4Q | 3,077 | 239 | 7.8 | 175 |
| 2026年2Q | 3,155 | 206 | 6.5 | 135 |
| 2026年4Q | 3,161 | 226 | 7.1 | 180 |
| 2027年1Q | 1,546 | 102 | 6.6 | 89 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は4,017億円から6,316億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.8%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 4,017 | — | 180 | — | 97 |
| 中国・青島に現地法人青島捷順利達物流有限公司(青島JSDロジスティクス)を設立 | |||||
| 2014年3月 | 4,344 | — | 151 | — | 92 |
| 台湾に現地法人山九昭安国際物流股份有限公司を設立(現・連結子会社) | |||||
| 2015年3月 | 4,813 | — | 215 | — | 118 |
| 2016年3月 | 4,894 | — | 207 | — | 129 |
| 2017年3月 | 5,100 | — | 281 | — | 182 |
| 創業100周年を迎える | |||||
| 2018年3月 | 5,320 | — | 311 | — | 194 |
| 2019年3月 | 5,725 | — | 392 | — | 275 |
| 2020年3月 | 5,695 | — | 401 | — | 256 |
| 2021年3月 | 5,339 | — | 350 | — | 235 |
| 山九テクニカルアカデミーをマレーシアに開設 | |||||
| 2022年3月 | 5,538 | — | 354 | — | 226 |
| 2023年3月 | 5,792 | — | 396 | — | 250 |
| 2024年3月 | 5,635 | — | 366 | — | 244 |
| 山九サウジアラビア メンテナンス&ヒューマンリソース・デベロプメントセンターを開設 | |||||
| 2025年3月 | 6,068 | 439 | 447 | 7.2 | 307 |
| 2026年3月 | 6,316 | 432 | 434 | 6.8 | 315 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高6,316億円のうち、営業利益として残るのは432億円で6.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は315億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.9%5,552億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.2%331億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.8%432億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが520億円、投資CFが−192億円で、差し引きのフリーCFは328億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は425億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 207 | −135 | −66 | 72 | 239 |
| 2014年3月 | 196 | −191 | 11 | 5 | 271 |
| 2015年3月 | 436 | −181 | −156 | 255 | 385 |
| 2016年3月 | 71 | −228 | −8 | −157 | 217 |
| 2017年3月 | 380 | −107 | −225 | 273 | 259 |
| 2018年3月 | 228 | −107 | −102 | 121 | 283 |
| 2019年3月 | 496 | −98 | −318 | 398 | 357 |
| 2020年3月 | 223 | −128 | −107 | 95 | 346 |
| 2021年3月 | 250 | −153 | −71 | 97 | 363 |
| 2022年3月 | 437 | −149 | −245 | 288 | 425 |
| 2023年3月 | 333 | −165 | −111 | 168 | 508 |
| 2024年3月 | 217 | −184 | −91 | 33 | 468 |
| 2025年3月 | 435 | −265 | −253 | 170 | 414 |
| 2026年3月 | 520 | −192 | −324 | 328 | 425 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は5,597億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,070億円で、自己資本比率は54.2%(業種中央値40.1%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3,120 | 1,219 | 1,901 | 38.1 |
| 2014年3月 | 3,434 | 1,331 | 2,103 | 37.9 |
| 2015年3月 | 3,752 | 1,454 | 2,298 | 37.9 |
| 2016年3月 | 3,712 | 1,478 | 2,234 | 38.9 |
| 2017年3月 | 3,834 | 1,629 | 2,205 | 41.7 |
| 2018年3月 | 4,020 | 1,822 | 2,198 | 44.5 |
| 2019年3月 | 4,095 | 1,984 | 2,111 | 47.9 |
| 2020年3月 | 4,341 | 2,142 | 2,199 | 48.7 |
| 2021年3月 | 4,568 | 2,370 | 2,198 | 51.4 |
| 2022年3月 | 4,625 | 2,487 | 2,138 | 53.2 |
| 2023年3月 | 4,817 | 2,725 | 2,092 | 55.9 |
| 2024年3月 | 5,050 | 2,854 | 2,196 | 55.8 |
| 2025年3月 | 5,452 | 2,971 | 2,481 | 53.8 |
| 2026年3月 | 5,597 | 3,070 | 2,528 | 54.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
陸運業 56社との比較
同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで56社中13位あたり、逆に低いのは配当利回りで56社中36位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥8,064で、1年前と比べて+0.5%。過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.1倍 |
| PER (会社予想) | 61.2倍 |
| PBR | 1.32倍 |
| 配当利回り | 3.05% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヵ月で9.38%下落し、8月21日には8337円と75日線(8775円)を約5%下回る。52週高値10065円からは約17.2%下落しており、調整局面が続く。8月3日に651万株と急増した出来高は、その後も20万〜30万株台と比較的高水準で、売り圧力が根強い。RSIは18.45と売られすぎ圏に入っており、テクニカルな反発はあり得るが、25日線(8843円)からは乖離が大きく、下値リスクも注意。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは13.58倍で業界平均15.72倍を下回り、PBRは1.37倍と業界平均1.08倍を上回る。ROEは10.6%と健全で、配当利回り2.95%は業界平均2.31%を上回る。予想PERは63.3倍と異常に高いが、これは一時的な減益要因によるもので、実態は割安感がある。配当性向42.9%は安定しており、総合的に妥当な水準。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.1倍 | 15.7倍 |
| PER (予想) | 61.2倍 | — |
| PBR | 1.32倍 | 1.07倍 |
| ROE | 10.6% | 8.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
国内経済の回復や設備投資の増加に伴い物流需要が拡大する中、重量物輸送などの専門分野での需要が高まっている。強気派は、製造業の設備投資やインフラ整備関連の需要が継続し、国際物流の拡大も収益を押し上げると見る。特に、半導体や自動車関連の輸送需要が底堅い。一方、弱気派は、物流業界の競争激化による運賃低下や、人件費・燃料費の上昇が収益を圧迫するリスクを指摘する。また、国内市場の成熟により成長が限定的で、海外展開の遅れが懸念される。
- 専門分野の需要堅調
産業機器やプラント輸送の需要が設備投資に連動して増加
- 安定した収益基盤
2025年3月期は増収増益で、売上高6000億円規模の安定感
- 株主還元の魅力
配当利回り2.88%と高く、安定配当を期待できる
- 2026/3期純利益315億円、前期比8億円増益決算発表後影響中
純利益は307億円→315億円。ROE10.6%を維持し、株主還元余力がある
- ROE10.6%と資本効率の高さがPBR1.4倍を下支え継続影響中
ROE10.6%、PBR1.40倍。収益性の高さがバリュエーションを支える
- 配当利回り2.88%と株主還元策通年影響弱
配当利回り2.88%。増配余地があり、インカム需要に合致する
- 売上高6,316億円、前期比4.1%増と順調通年影響弱
2026/3期売上高6316億円は6068億円から増加。増収基調を維持している
- 競争激化による収益圧迫
物流業界の価格競争で運賃が下落し、利益率が低下する可能性
- コスト上昇リスク
人件費や燃料費の高騰が営業コストを押し上げる
- 国内市場の成熟
国内物流需要が頭打ちで、成長鈍化が懸念される
- 予想PER64.9倍、来期利益の大幅減益予想通年影響中
実績PER13.93倍に対し予想PER64.9倍。来期は純利益が約7割減る予想が織り込まれている
- 2026/3期営業利益432億円、前期比7億円減益決算発表後影響中
営業利益は439億円→432億円。売上は増収も原価率上昇で営業減益
- 営業利益率6.84%、前期7.23%から低下2026年Q2影響中
営業利益率は7.23%→6.84%。コスト増や物流需要の変化が利益率を圧迫
- 1年株価上昇率2.08%と相対的に低迷継続影響弱
1年リターン+2.08%は日経平均に劣後。需給として買い材料が乏しい
- 取り扱い貨物量
- 物流需要の変動を直接反映し、業績の先行指標となる
- 営業利益率
- 運賃変動とコスト管理のバランスを評価するため
- 設備投資額
- 将来の受注拡大に向けた投資の状況を確認するため
- 海外売上比率
- 国際物流事業の拡大状況と成長可能性を測るため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり246円で、前期から+6.0%。いまの株価に対する利回りは3.05%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 60 | — | 27.8 |
| 2018年3月 | 75 | 25.0 | 34.8 |
| 2019年3月 | 110 | 46.7 | 34.1 |
| 2020年3月 | 105 | −4.5 | 33.4 |
| 2021年3月 | 105 | 0.0 | 34.1 |
| 2022年3月 | 110 | 4.8 | 37.5 |
| 2023年3月 | 150 | 36.4 | 42.2 |
| 2024年3月 | 174 | 16.0 | 43.4 |
| 2025年3月 | 232 | 33.3 | 50.3 |
| 2026年3月 | 246 | 6.0 | 42.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥246
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ7,792人。区分でいちばん多いのは金融機関で38.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.2%を占め、残る49.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 39.8 | 37.9 | 37.0 | 35.4 | 38.8 | 38.5 |
| 外国法人 | 30.6 | 31.5 | 34.1 | 31.0 | 30.1 | 29.0 |
| 個人・その他 | 19.2 | 17.8 | 17.5 | 22.0 | 18.2 | 18.5 |
| 事業法人 | 9.6 | 10.1 | 10.2 | 10.1 | 11.2 | 11.7 |
| 自己株式 | 7.2 | 5.3 | 5.3 | 10.2 | 5.3 | 5.2 |
| 証券会社 | 0.8 | 2.7 | 1.2 | 1.5 | 1.7 | 2.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社信託口 | 14.36 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行信託口 | 9.17 |
| 03 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 5.02 |
| 04 | 日本製鉄株式会社 | 3.90 |
| 05 | 公益財団法人ニビキ育英会 | 3.71 |
| 06 | 山九従業員持株会 | 2.91 |
| 07 | 株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 2.29 |
| 08 | 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 2.27 |
| 09 | 山九取引先持株会 | 1.46 |
| 10 | 東京海上日動火災保険株式会社 | 1.39 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-20三井住友信託銀行株式会社新規の大量保有報告5.12%-1.25pt
- 2026-07-06三井住友信託銀行株式会社新規の大量保有報告0.39%+0.01pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+1841%、1株純資産は14期で+1433%。直近期のROEは10.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 32 | 394 | 8.4 | 13.2 | 35.8 |
| 2014年3月 | 152 | 2,161 | 7.4 | 12.7 | 35.6 |
| 2015年3月 | 195 | 2,363 | 8.6 | 13.4 | 27.5 |
| 2016年3月 | 214 | 2,388 | 9.0 | 12.0 | 33.0 |
| 2017年3月 | 301 | 2,640 | 12.0 | 11.2 | 27.8 |
| 2018年3月 | 321 | 2,956 | 11.5 | 16.4 | 34.8 |
| 2019年3月 | 454 | 3,243 | 14.6 | 11.9 | 34.1 |
| 2020年3月 | 423 | 3,494 | 12.6 | 9.5 | 33.4 |
| 2021年3月 | 389 | 3,883 | 10.5 | 12.5 | 34.1 |
| 2022年3月 | 383 | 4,205 | 9.4 | 10.4 | 37.5 |
| 2023年3月 | 427 | 4,604 | 9.7 | 11.5 | 42.2 |
| 2024年3月 | 429 | 5,083 | 8.8 | 12.2 | 43.4 |
| 2025年3月 | 571 | 5,581 | 10.7 | 10.7 | 50.3 |
| 2026年3月 | 614 | 6,048 | 10.6 | 14.2 | 42.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
35名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は35名。2026/3期の役員報酬は総額833百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 中村公一 | 取締役会長 取締役会議長 | 76 |
| 中村公大 | 代表取締役 社長 CEO | 50 |
| 久木原剛 | 取締役 専務執行役員 事業管掌 CSO 兼技術・開発本部長 CTO | 62 |
| 大中健児 | 代表取締役 専務執行役員 エリア管掌 兼エリア統 括 兼安全統括 COO | 64 |
| 井口知己 | 代表取締役 専務執行役員 管理・ESG管掌 CHRO | 59 |
| 齋木尚子 | 取締役 | 67 |
| 髙田明 | 取締役 | 68 |
| 石田徹 | 取締役 | 73 |
| 川上紀子 | 取締役 | 67 |
| 結城俊雄 | 監査役 常勤 | 67 |
| 辻義輝 | 監査役 常勤 | 64 |
| 重田和宏 | 監査役 常勤 | 62 |
残りの役員23名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 白羽龍三 | 監査役 | 64 |
| 吉野彰 | 監査役 | 49 |
| 北見聡 | CFO | — |
| 武田政文 | 営業担当 | — |
| 米田和敬 | 経営管理・サステナビリティ系列担当 | — |
| 河野昌浩 | 海外事業本部長 | — |
| 笠井達二 | 物流事業本部長 | — |
| 後藤正浩 | 財務系列担当 | — |
| 日野千博 | 機工事業本部長 | — |
| 森賢次 | 人事・労政系列担当 | — |
| 中丸辰也 | 事業管掌付(特命事項担当)兼 インド事業戦略班長 | — |
| 深澤典宏 | 機工事業本部インフラ事業推進担当 | — |
| 岩丸克之 | 物流事業本部副本部長 兼 3PL事業部長 | — |
| 山本康路 | 機工事業本部長付(特命事項担当) | — |
| 西野和博 | 海外事業本部副本部長 兼 東南アジアエリア長 兼 山九東南アジアホールディングス株式会社社長 | — |
| 江藤俊治 | 機工事業本部副本部長 兼 E&M第1事業部長 | — |
| 野口奉昭 | 海外事業本部副本部長 兼 中国・東アジアエリア長 | — |
| 村山茂 | 安全衛生担当 | — |
| 大西智毅 | 物流事業本部副本部長 兼 国際・港運事業部長 | — |
| 北川裕之 | 物流事業本部副本部長 兼 オペレーションサポート事業部長 | — |
| 青山勝巳 | 総務・法務・コンプライアンス系列担当 | — |
| 小川昌裕 | 社長付(特命事項担当) | — |
| 本村光太 | 機工事業本部副本部長 兼 E&M第2事業部長 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 319 | 291 | 50 | 660 | 94 |
| 社外取締役 | 7 | 99 | — | 4 | 104 | 15 |
| 監査役 | 2 | 69 | — | — | 69 | 35 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,148字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,979字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,052字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,302字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第117期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第117期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第116期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第116期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第115期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第115期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-15
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