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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

川崎汽船

Kawasaki Kisen Kaisha, Ltd.9107 · Prime · 海運業

海運三社の一角。ドライバルク・エネルギー・自動車船・コンテナ船等、グローバルに海洋物流を展開。

概要

川崎汽船は、1919年に川崎造船所(現川崎重工業)から分離独立した外航海運会社である。ばら積み船、自動車船、タンカー、LNG船、コンテナ船など多様な船種を所有・運航し、鉄鋼原料、石炭、穀物、自動車、石油化学製品などの国際海上輸送を手掛ける。2026年3月期の連結売上高は1兆183億円、純利益は1,329億円。グループ全体の従業員数は5,262名。神戸に本社を置き、世界38以上の国と地域に拠点を持つ。

海運業を3つの報告セグメントで構成

川崎汽船グループは、事業内容を「ドライバルク」、「エネルギー資源」、「製品物流」の3区分に分けて報告している。ドライバルクセグメントは鉄鉱石、石炭、穀物などのばら積み貨物を専用船で輸送する。エネルギー資源セグメントはLNG船、LPG船、原油タンカー、石油製品タンカー、さらに洋上風力発電支援事業を含む。製品物流セグメントは自動車船、物流(倉庫・通関・陸送)、近海・内航、そしてコンテナ船事業(OCEAN NETWORK EXPRESSへの出資)で構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、ドライバルクが2,927億円、エネルギー資源が1,006億円、製品物流が6,164億円で、製品物流が全体の約6割を占める。グループの主要子会社は国内に川崎近海汽船、ケイラインロジスティックス、海外にシンガポールのK LINE PTE LTD、英国のK LINE BULK SHIPPINGなど多数存在する。

長期契約を基盤とするエネルギー資源事業

エネルギー資源セグメントは、LNG船、LPG船、大型原油タンカー(VLCC)、ドリルシップ、FPSOなどで構成され、多くが中長期の傭船契約に基づいて運航される。これにより市況変動の影響を緩和し、安定した収益基盤を形成している。2026年3月期の同事業のセグメント損益は96億円で、前期比97%増加した。増益の要因は、前期に計上された一過性の減損損失の剥落や税効果の見直しである。2024年には世界初のフルスケールCCSプロジェクト向け液化CO2輸送船「NORTHERN PIONEER」を竣工し、新エネルギー分野への進出を進める。また、2021年には洋上風力発電支援事業を目的にケイライン・ウインド・サービスを設立し、地質調査船「EK HAYATE」を就航させている。

自動車船とコンテナ船が牽引する製品物流

製品物流セグメントは、自動車船事業、物流事業、近海・内航事業、コンテナ船事業の4つからなる。自動車船事業では、世界トップクラスの船隊を擁し、完成車の国際輸送を担う。1970年には日本初の自動車専用船(PCC)「第十とよた丸」を竣工した。物流事業では、倉庫、通関、陸送を含む複合一貫物流をグローバルに提供する。コンテナ船事業は、2018年に商船三井、日本郵船と統合して設立したOCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)を通じて展開し、川崎汽船はONEの株主として持分法適用関連会社に位置づける。2026年3月期、製品物流セグメントの売上高は6,164億円と前期並みだが、セグメント損益は前年の2,936億円から908億円に急減した。これはONEの業績が新造船竣工による船費増加や運賃低下で減益となった影響が大きい。

世界38か国以上に広がるグローバルネットワーク

川崎汽船は、日本国内に本社(東京都千代田区)と神戸本店を置くほか、シンガポール、英国、米国、ドイツ、ベルギー、インドネシア、マレーシア、中国、オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、韓国、ベトナム、タイ、インドなど、世界38以上の国と地域に現地法人を有する。中核的な海外子会社として、シンガポールのK LINE PTE LTDは東南アジア全域の営業拠点として機能し、英国のK LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITEDはLNG船事業の欧州拠点である。また、2022年にはシンガポールに船舶管理会社K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.を設立し、油槽船・LPG船・LNG船の管理を集中。さらに、2026年2月にはグループ内の船舶管理会社を統括する中間持株会社ケイラインシップマネージメントホールディングスを設立し、管理業務の効率化を図っている。

収益構造は市況と長期契約が織り交ざる

川崎汽船の収益は、ドライバルクやタンカーのスポット運賃市況に連動する部分と、LNG船や自動車船の長期契約で安定する部分が混在する。2026年3月期の経常利益は1,091億円で前期比65%減少したが、これは持分法適用会社ONEの減益が主因である。一方、自営事業の全セグメントは黒字を維持した。経営指標としてROE 5%(目標10%以上)、ROIC 5%(目標6.0~7.0%)を掲げ、最適資本構成を意識したキャッシュアロケーションを進める。2022年から2026年までの中期経営計画では、8,800億円以上の株主還元を計画し、2025年度までに約6,740億円を実施。2026年度には年間配当120円(基礎配当40円、追加配当80円)に加え、上限1,300億円の自己株式取得を予定する。

業界の中での役割は国際海運企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.0兆円
営業利益
842億円
営業利益率
8.3%
純利益
1,330億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
製品物流6,165億円60.5%909億円14.7%
ドライ バルク2,928億円28.8%109億円3.7%
エネルギー 資源1,007億円9.9%97億円9.6%
その他(注)184億円0.8%23億円27.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ドライバルク主力

鉄鉱石、石炭、穀物等のばら積み貨物を専用船で輸送。長期契約を基盤に安定収益を確保。

主な製品・サービス1
ばら積み船輸送サービス
鉄鉱石、石炭、穀物等を大型専用船で海上輸送。顧客の原料調達を支える。

02エネルギー資源主力

LNG船、LPG船、原油タンカー、石油製品タンカー等でエネルギー資源の海上輸送を提供。洋上風力関連事業も展開。

主な製品・サービス2
LNG船輸送サービス
液化天然ガスを低温専用船で輸送。長期契約に基づく安定輸送を強みとする。
原油・石油製品タンカー輸送サービス
原油、石油製品等をタンカーで輸送。スポット・定期契約に対応。

03製品物流主力

自動車船(完成車輸送)、一般貨物の複合一貫物流(ロジスティクス)、近海・内航輸送、コンテナ船(ONEへの出資)等、多様な物流サービスをグローバルに提供。

主な製品・サービス3
自動車船輸送サービス
完成車を専用船で国際輸送。世界トップクラスの船隊規模を有する。
ロジスティクスサービス
倉庫、通関、陸送を含む複合一貫物流サービス。グローバルネットワークで提供。
コンテナ船サービス
ONE(Ocean Network Express)への出資を通じて、世界各国の定期コンテナ航路を運営。

04その他その他

船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等の周辺サービス。

製品と技術

ばら積み船による鉄鋼原料・穀物の大量輸送

川崎汽船のドライバルク事業は、鉄鉱石、石炭、穀物などのばら積み貨物を専用船で輸送する。同社はケープサイズ、パナマックス、ハンディマックスなど多様なサイズのばら積み船を運航し、長期契約とスポット契約を組み合わせて収益の安定化を図る。1960年12月に竣工した鉱石専用船「富久川丸」を皮切りに、1965年の石炭専用船「八重川丸」、1994年の幅広浅喫水石炭専用船「CORONA ACE」など、専用船隊を拡充してきた。2024年5月には同社初のLNG燃料ケープサイズバルカー「CAPE HAYATE」を就航させ、環境規制への対応も進める。ドライバルクセグメントは2026年3月期に売上高2,927億円を計上した。

世界トップクラスの自動車専用船隊

川崎汽船は、完成車輸送用の自動車専用船(PCC:Pure Car Carrier)で世界有数の船隊規模を持つ。1970年7月に日本初のPCC「第十とよた丸」を竣工して以来、自動車船事業を中核の一つに育ててきた。2021年3月には次世代型LNG燃料自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」を竣工し、環境性能を高めている。2022年4月には横浜港大黒C-4ターミナルの運営を開始し、自社ターミナルでの荷役効率向上を図る。世界の自動車販売動向に加え、米国の通商政策や中東情勢による航路変更が運航コストに影響を与えるが、長期契約と分散配船でリスクを管理している。

LNG船・LPG船による能源資源輸送

川崎汽船のエネルギー資源事業は、LNG船、LPG船、原油タンカー、石油製品タンカーなどを運航し、中長期の傭船契約により安定収益を確保する。1983年8月に邦船初のLNG船「尾州丸」を竣工し、LNG輸送の先駆者となった。2005年には欧州LNG船事業拠点としてK LINE LNG SHIPPING (UK) LIMITED(現K LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITED)を設立。2007年にはアンモニア輸送船「NORDIC RIVER」を竣工。2023年6月にはLPG燃料のLPG/アンモニア運搬船「AXIS RIVER」を竣工し、低炭素燃料への対応を進める。さらに2024年11月、世界初のフルスケールCCSプロジェクト向け液化CO2輸送船「NORTHERN PIONEER」を竣工し、カーボンリサイクル分野にも参入した。

ONEを通じたグローバルコンテナ船サービス

川崎汽船は2018年4月より、商船三井、日本郵船と共同で設立したOCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)を通じてコンテナ船事業を展開する。ONEは世界最大級のコンテナ船社であり、川崎汽船は出資会社として持分法適用関連会社に位置づける。これにより、川崎汽船は自社でコンテナ船を運航するリスクを軽減しつつ、ONEの業績に応じた持分法投資利益を得る。2026年3月期のONEからの持分法利益は150億円であった。ONEは新造船の竣工や運賃変動の影響を受けるが、川崎汽船は株主として人的支援や経営ガバナンスへの関与を通じてONEの持続的成長を支援する方針である。

タンカー・特殊船による石油化学製品の海上輸送

川崎汽船は原油タンカー(VLCC)、石油製品タンカー、LPG船、化学品船なども運航し、エネルギー資源と化学製品の海上輸送を担う。1974年9月にLPG船「さんりばー」を竣工し、液化ガス輸送に参入。2007年5月にはアンモニア輸送船「NORDIC RIVER」を竣工した。2017年11月にはガーナ沖油ガス田向けFPSO事業に参画し、浮体式生産設備の保有・傭船事業も手掛ける。また、2009年にはブラジル国営石油会社向けドリルシップ(大水深掘削船)の傭船サービスを開始。タンカー事業は中長期契約を基本とし、市況変動の影響を受けつつも、分散投資によりリスクを低減している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

海運業のなかでの位置

外航海運で国内3位、不定期船中心で市況変動の影響を受けやすい

川崎汽船は外航海運の専業大手で、特にばら積み船や自動車船など不定期船を中心に展開する。国内では日本郵船や商船三井が総合海運として規模が大きく、同社は3番手の位置づけ。近年はコンテナ船などの定期船事業を縮小し、不定期船に特化することで効率化を図っている。同業他社のNSユナイテッド海運や飯野海運も不定期船中心だが、川崎汽船は規模で上回る。売上高は市況に左右されやすく、直近では2025年3月期に増収となったが、2026年3月期は減収が見込まれ、営業利益率も10%を切る水準。ドライバルク市況の変動や船腹需給の影響を受けやすいのが特徴。

強み

  • 外航海運専業として国内3位の規模を持ち、不定期船の運航実績と顧客基盤が厚い。
  • ばら積み船、自動車船、タンカーなど多様な船種を運航し、市況変動に対するリスク分散を図る。
  • 歴代の経営で株主還元を重視し、市況が悪化しても一定の配当を維持する姿勢を持つ。
  • LNG燃料船やアンモニア燃料の研究など、環境規制強化に先行して対応を進める。

課題

  • 不定期船は市況に直接影響を受け、運賃下落時には収益が大幅に悪化する可能性がある。
  • 日本郵船や商船三井と比べ規模が小さく、資本力やネットワークで劣ることがある。
  • シーレーンや貿易摩擦など地政学的なリスクにより航路や荷動きが不安定になりやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が川崎汽船

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16178日本郵政7.5兆円19.5倍
29020東日本旅客鉄道4.0兆円16.2倍
39022東海旅客鉄道3.9兆円6.9倍
49101日本郵船2.9兆円14.1倍
59104商船三井2.6兆円11.4倍
69107川崎汽船2.1兆円15.9倍
79202ANAホールディングス1.4兆円9.2倍
89021西日本旅客鉄道1.4兆円10.8倍
99147NIPPON EXPRESSホールディングス1.4兆円71.6倍
109201日本航空1.3兆円9.5倍
119042阪急阪神ホールディングス1.2兆円14.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 57件

川崎造船所から独立しKラインを結成した1919年

1919年4月、川崎造船所(現川崎重工業)が所有するストックボート11隻の現物出資により、資本金2,000万円で川崎汽船が設立された。本社は神戸市中央区海岸通8番に置かれた。同年7月、川崎造船所および川崎汽船の出資で國際汽船を設立。1921年5月には3社のイニシャルをとって「Kライン」を結成し、共同運航を開始した。しかし1927年8月に國際汽船が離脱し、以降Kラインは川崎汽船の単独運航となった。この時期、川崎汽船は日本海運界で独自の地位を確立し、のちの総合海運企業への基礎を築いた。

戦後の民営化と航路再開に挑んだ1948〜1950年代

第二次世界大戦後、日本海運は国家管理下に置かれ、1942年設立の特殊法人「船舶運営会」が船舶を徴用・運航した。川崎汽船は徴用船舶の運航実務者に指定された。1948年12月、戦後再建の象徴として、空爆により座礁していた「聖川丸」を引き揚げた。1950年1月には東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場。同年4月、船舶運営会が廃止され海運は民営還元され、川崎汽船は民営後初の外航船をバンコク向けに就航させた。1951年1月にはバンコク定期航路の開設許可を得て、以後主要航路の再開・新設を積極的に展開した。1954年2月には興国汽船を吸収合併し、船隊規模を拡大した。

専用船隊の整備に着手した1960年代

1960年代、川崎汽船は特定貨物に特化した専用船の建造を相次いで進めた。1960年12月に鉱石専用船「富久川丸」、1965年9月に石炭専用船「八重川丸」、1966年2月に木材専用船「春藤丸」をそれぞれ竣工した。1964年4月には「海運業の再建整備に関する臨時措置法」に基づき飯野汽船を吸収合併し、事業基盤を強化。1966年5月には内航部門を分離して川崎近海汽船を設立した。1968年10月には同社初のフルコンテナ船「ごうるでん げいと ぶりっじ」を竣工、コンテナ船時代への第一歩を踏み出した。同年11月には自動車ばら積み兼用船「第一とよた丸」を竣工し、自動車輸送にも参入した。これらの専用船化により、川崎汽船は多様な貨物に対応する船隊を形成した。

自動車専用船とLNG船で新市場を開拓した1970〜1980年代

1970年7月、川崎汽船は日本初の自動車専用船(PCC:Pure Car Carrier)を「第十とよた丸」として竣工させ、自動車完成車輸送の分野で先駆者となった。1972年6月には米国ロングビーチ港に初の海外自営コンテナターミナルを完成。1974年9月にはLPG船「さんりばー」を竣工し、液化ガス輸送に進出した。1983年6月、本社を東京都港区に移転。同年8月には邦船として初めて液化天然ガス(LNG)運搬船「尾州丸」を竣工し、LNG輸送事業を開始した。これにより川崎汽船は、ドライバルク、自動車、コンテナ、エネルギー資源と幅広い分野で船隊を揃える総合海運企業への道を歩んだ。

海外拠点の拡充とグループ再編を進めた1990〜2000年代

1994年7月、船舶管理会社ケイラインシップマネージメントを設立(後にK MARINE SHIP MANAGEMENTへ機能移管)。1999年11月には太洋海運を株式交換で完全子会社化。2000年7月、太洋海運が神戸日本汽船を吸収合併し、太洋日本汽船(現ケイラインローローバルクシップマネージメント)に改称した。2001年8月、シンガポールにK LINE PTE LTDを設立し、アジア拠点を強化。2003年7月には欧州近海完成車輸送の完全自営化を目的にK Line European Sea Highway Services GmbHを設立。2006年7月には川崎航空サービスとケイロジスティックスが合併し、ケイラインロジスティックスが発足した。この時期、グループ内の事業再編と海外展開が加速した。

コンテナ船事業統合とONE設立の2017〜2018年

2017年7月、川崎汽船は商船三井、日本郵船とともに定期コンテナ船事業の統合を目的として、オーシャンネットワークエクスプレスホールディングス(ONE)を設立。2018年4月、OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.が営業を開始した。これにより川崎汽船のコンテナ船事業はONEを通じて提供されることとなり、川崎汽船はONEの株主として持分法適用関連会社に位置づけられた。統合により世界最大級のコンテナ船社が誕生し、川崎汽船はコンテナ船事業から直接的な運航リスクを軽減しつつ、安定的な持分法収益を得る体制を構築した。

環境対応船と新事業分野に挑む2020年代

2020年10月、日本初のLNGバンカリング船「かぐや」を竣工し、船舶向けLNG燃料供給事業を開始。2021年3月には次世代型LNG燃料自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」を竣工した。2022年6月、川崎近海汽船を完全子会社化。2023年6月、LPG燃料のLPG/アンモニア運搬船「AXIS RIVER」を竣工。2024年5月、同社初のLNG燃料ケープサイズバルカー「CAPE HAYATE」、同年11月には世界初のフルスケールCCSプロジェクト向け液化CO2輸送船「NORTHERN PIONEER」を竣工した。2025年3月、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に移行。2026年2月にはグループのRORO船で日本初となる自動運航船「第二ほくれん丸」が船舶検査に合格し、船舶管理会社を統括する中間持株会社を設立するなど、環境対応とデジタル化を両輪とする変革を進めている。

年表57件を開く

1910年代

  • 1919年4月㈱川崎造船所(現川崎重工業㈱)のストックボート11隻の現物出資により当社設立。資本金2,000万円。本社を神戸市中央区海岸通8番に置く。
  • 1919年7月㈱川崎造船所、当社等の現物出資(船舶提供)により國際汽船㈱設立。

1920年代

  • 1921年5月当社と㈱川崎造船所、國際汽船㈱が提携し、3社のイニシャルをとってKラインを結成。
  • 1927年8月國際汽船㈱離脱によりKラインは当社の単独運航に。

1940年代

  • 1942年4月創業国家管理のもと特殊法人「船舶運営会」が設立され、徴用された船舶の運航実務者に指定される。
  • 1948年12月戦後再建の象徴的事業として、空爆により座礁していた聖川丸を引き揚げる。

1950年代

  • 1950年1月上場証券市場に株式を上場(東京、大阪、名古屋ほか。大阪は2012年6月に名古屋は2021年12月にそれぞれ株式の上場を廃止)。
  • 1950年4月「船舶運営会」廃止。海運の民営還元が実施され、民営後の外航第一船がバンコク向けに就航。
  • 1951年1月バンコク定期航路開設許可。以後主要航路の再開・新設を展開。
  • 1954年2月M&A興国汽船㈱を吸収合併。
  • 1957年7月油槽船 富士川丸竣工。油槽船隊の整備に着手。

1960年代

  • 1960年12月鉱石専用船 富久川丸竣工。専用船隊の整備に着手。
  • 1964年4月M&A「海運業の再建整備に関する臨時措置法」に基づき、飯野汽船㈱を吸収合併。
  • 1965年9月石炭専用船 八重川丸竣工。
  • 1966年2月木材専用船 春藤丸竣工。
  • 1966年5月内航部門を分離し、川崎近海汽船㈱設立。
  • 1968年10月当社初のフルコンテナ船 ごうるでん げいと ぶりっじ竣工。
  • 1968年11月自動車ばら積み兼用船 第一とよた丸竣工。
  • 1969年10月商号変更飯野航空サービス㈱が当社、川崎重工業㈱、川崎製鉄㈱(現JFEスチール㈱)の資本参加を得て 川崎航空サービス㈱に社名変更。

1970年代

  • 1970年7月我が国初の自動車専用船(PURE CAR CARRIER(PCC)と命名)第十とよた丸竣工。
  • 1972年6月米国ロングビーチ港に当社初の海外自営コンテナターミナルが完成。
  • 1974年9月LPG船 さんりばー竣工。

1980年代

  • 1982年1月商法上の本店機能のみを神戸市中央区海岸通8番に残し、本社を本店とし、主たる事業所としての機能を東京本部に移し、同本部を本社と改称。東京都千代田区内幸町二丁目1番1号に置く。
  • 1983年6月本社及び東京支店を東京都港区西新橋一丁目2番9号に移転。
  • 1983年8月邦船初の液化天然ガス(LNG)運搬船 尾州丸竣工。当社管理にて運航を開始。

1990年代

  • 1994年6月電力炭輸送に最適な幅広浅喫水の石炭専用船 CORONA ACE竣工。
  • 1994年7月船舶管理会社ケイラインシップマネージメント㈱設立(ケイラインエナジーシップマネージメント㈱に改称後、2022年10月にK MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.(以下、「KMSM」という。)に機能を移管)。
  • 1999年11月M&A太洋海運㈱を株式交換により完全子会社化。

2000年代

  • 2000年7月M&A太洋海運㈱が神戸日本汽船㈱を吸収合併。太洋日本汽船㈱(現ケイラインローローバルクシップマネージメント㈱(以下、「KRBS」という。))に改称(2002年9月に完全子会社化)。
  • 2001年8月シンガポールの海運子会社 "K" LINE PTE LTD 営業開始。
  • 2001年10月㈱ケイロジスティックス設立。
  • 2003年7月創業"K" Line European Sea Highway Services GmbH を設立、欧州近海完成車輸送を完全自営化。
  • 2005年2月創業欧州でのLNG船事業拠点として "K" LINE LNG SHIPPING (UK) LIMITED (現 "K" LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITED)を設立。
  • 2006年1月欧州拠点のドライバルク部門を "K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITED に移管。
  • 2006年7月創業川崎航空サービス㈱と㈱ケイロジスティックスが合併し、ケイラインロジスティックス㈱ 発足。
  • 2007年5月アンモニア輸送船 NORDIC RIVER竣工。
  • 2009年6月伯国国営石油会社ペトロブラス社向け大水深掘削船(ドリルシップ)傭船サービス事業へ参画。

2010年代

  • 2011年10月本社を東京都千代田区内幸町二丁目1番1号に移転。
  • 2015年3月環境保全に関わる長期指針「“K” LINE 環境ビジョン2050『青い海を明日へつなぐ』」を策定。
  • 2016年2月次世代環境対応自動車運搬船 DRIVE GREEN HIGHWAY竣工。
  • 2017年7月M&A㈱商船三井、日本郵船㈱と、定期コンテナ船事業の統合を目的として、オーシャンネットワークエクスプレスホールディングス㈱及び OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD. を設立。
  • 2017年11月ガーナ沖油ガス田向けFPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)保有・傭船事業に参画。
  • 2018年4月OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD. 営業開始。

2020年代

  • 2020年10月日本初のLNGバンカリング船 かぐや竣工。中部地区で船舶向けLNG燃料供給事業を開始。
  • 2021年3月次世代型環境対応LNG燃料自動車専用船 CENTURY HIGHWAY GREEN竣工。
  • 2021年6月川崎近海汽船㈱と合弁でケイライン・ウインド・サービス㈱を設立、洋上風力発電支援事業を開始。
  • 2022年1月創業油槽船、LPG船、LNG船の船舶管理を中心とするKMSMをシンガポールに設立。
  • 2022年4月川崎汽船グループ国内初となる完成車ターミナル「横浜港大黒C-4ターミナル」の運営を開始。
  • 2022年6月M&A川崎近海汽船㈱を株式交換により完全子会社化。
  • 2023年6月LPGを燃料とするLPG/アンモニア運搬船 AXIS RIVER竣工。
  • 2024年5月当社初のLNG燃料ケープサイズバルカー CAPE HAYATE竣工。
  • 2024年9月ケイライン・ウインド・サービス㈱とEGS Survey Pte Ltdが設立した海洋地質調査事業会社EK Geotechnical Survey合同会社保有の地質調査船 EK HAYATE就航。
  • 2024年11月世界初のフルスケールCCSプロジェクト Northern Lights向け液化CO2輸送船 NORTHERN PIONEER 竣工。
  • 2025年3月監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に移行。
  • 2025年6月風力を活用した自動カイトシステム“Seawing”開発フェーズ1完了。
  • 2026年2月川崎近海汽船㈱運航の 第二ほくれん丸 がRORO船として日本初の自動運航船として船舶検査に合格。
  • 2026年2月グループ内の船舶管理会社であるKRBS及びKMSMを統括する中間持株会社ケイラインシップマネージメントホールディングス㈱を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2026年度まで10%以上
  • ROIC2026年度まで6.0~7.0%
  • 経常利益2026年度まで1,600億円
  • 株主還元総額2026年度まで8,800億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    低炭素・脱炭素化の推進と成長機会の追求

    自社と社会の低炭素・脱炭素化を推進し、企業価値向上を図る。船隊の代替燃料船への移行とエネルギーインフラ転換を進め、新たな事業機会を確実に捉える。

  2. 02

    ポートフォリオ戦略によるメリハリある資源配分

    事業ごとに役割を明確化(成長牽引事業、エネルギー転換支援事業、安定収益事業、株主支援事業、新規事業領域)し、特性に応じた資源配分で収益性を強化する。

  3. 03

    3機能(環境・技術、安全・船舶品質管理、DX)の強化

    強みである3機能を更に強化し、顧客・パートナーに選ばれる能力を備える。加えて人材・組織の事業基盤を強化し、事業獲得につなげる。

  4. 04

    最適資本構成と積極的な株主還元

    資本効率と財務健全性を両立し、成長投資を行った上で積極的に自己株式取得を含む株主還元を進める。短期的に自己資本比率(オフバランス込み)50%前後を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,450万円で、9期前と比べて+74.4%平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は13.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月8,018
2018年3月7,153
2019年3月83238.213.66,022
2020年3月78938.614.16,164
2021年3月90738.914.46,080
2022年3月99038.914.55,158
2023年3月1,32939.014.64,918
2024年3月1,39438.814.35,012
2025年3月1,22338.514.05,1761,988
2026年3月1,45038.013.45,2621,600

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社108(国内 24 / 海外 84、うち連結子会社 46) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
製品物流1,819億円
ドライバルク996億円
エネルギー資源876億円
本社・本店及び支店 — 東京都千代田区ほか144億円
ドライバルク エネルギー資源 製品物流 全社(共通)
本牧物流センターほか — 横浜市中区ほか126億円
製品物流
坂鋼材センターほか — 広島県安芸郡坂町ほか4,367百万円
製品物流
大阪総合物流センターほか — 大阪市住之江区ほか3,185百万円
製品物流
ターミナル後背施設 — 大阪市住之江区ほか2,670百万円
製品物流
賃貸用不動産ほか — 横浜市保土ヶ谷区ほか1,616百万円
その他
社宅、寮、その他 — 神戸市東灘区ほか1,552百万円
全社(共通)
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    旭汽船㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権1.0%
  • 国内
    ㈱オフショア・オペレーション
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権1.0%
  • 国内
    川崎近海汽船㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
  • 国内
    ㈱ケイ・エム・ディ・エス
    横浜市中区 · 連結子会社
  • 国内
    KLKGホールディングス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
  • 国内
    KLKGロジスティックスホールディングス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
  • 国内
    ケイライン・ウインド・サービス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
  • 国内
    ケイライントラベル㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権2.0%
  • 国内
    ケイラインビジネスサポート㈱
    東京都港区 · 連結子会社
  • 国内
    ㈱ケイラインビジネスシステムズ
    東京都港区 · 連結子会社
  • 国内
    ケイラインマリンソリューションズ㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
  • 国内
    ケイラインローローバルクシップマネージメント㈱
    神戸市中央区 · 連結子会社
残りのグループ会社96社を開く
  • ケイラインロジスティックス㈱東京都中央区3%
  • ㈱シーゲートコーポレーション広島市南区4%
  • 新東陸運㈱北九州市門司区5%
  • ㈱ダイトーコーポレーション東京都港区4%
  • 日東タグ㈱岡山県倉敷市6%
  • 日東物流㈱神戸市中央区4%
  • 日本高速輸送㈱東京都品川区
  • 北海運輸㈱北海道釧路市
  • 舞鶴高速輸送㈱京都府舞鶴市7%
  • KAWASAKI (AUSTRALIA) PTY. LIMITEDAUSTRALIA
  • KAWASAKI (AUSTRALIA) PTY. LIMITEDAUSTRALIA
  • "K" LINE AMERICA, INC.U.S.A.
  • "K" LINE AMERICA, INC.U.S.A.
  • "K" LINE (AUSTRALIA) PTY LIMITEDAUSTRALIA8%
  • "K" LINE (AUSTRALIA) PTY LIMITEDAUSTRALIA8%
  • "K" LINE (BELGIUM) N.V.BELGIUM
  • "K" LINE (BELGIUM) N.V.BELGIUM
  • "K" LINE BRASIL TRANSPORTES MARITIMOS LTDA.BRAZIL
  • "K" LINE BRASIL TRANSPORTES MARITIMOS LTDA.BRAZIL
  • "K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITEDU.K.9%
  • "K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITEDU.K.9%
  • "K" LINE (CHINA) LTD.CHINA
  • "K" LINE (CHINA) LTD.CHINA
  • "K" Line Chile LtdaCHILE
  • "K" Line Chile LtdaCHILE
  • "K" LINE (Deutschland) GmbHGERMANY
  • "K" LINE (Deutschland) GmbHGERMANY
  • "K" LINE DRILLING/OFFSHORE HOLDING, INC.U.S.A.
  • "K" LINE DRILLING/OFFSHORE HOLDING, INC.U.S.A.
  • "K" LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITEDU.K.9%
  • "K" LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITEDU.K.9%
  • "K" LINE (EUROPE) LIMITEDU.K.9%
  • "K" LINE (EUROPE) LIMITEDU.K.9%
  • "K" Line European Sea Highway Services GmbHGERMANY
  • "K" Line European Sea Highway Services GmbHGERMANY
  • "K" LINE HOLDING (EUROPE) LIMITEDU.K.
  • "K" LINE HOLDING (EUROPE) LIMITEDU.K.
  • 'K' Line (India) Shipping Private LimitedINDIA
  • 'K' Line (India) Shipping Private LimitedINDIA
  • "K" LINE (KOREA) LTD.KOREA
  • "K" LINE (KOREA) LTD.KOREA
  • "K" Line Logistics (Hong Kong) LimitedHONG KONG2%
  • "K" Line Logistics (Hong Kong) LimitedHONG KONG2%
  • "K" LINE LOGISTICS (SINGAPORE) PTE. LTD.SINGAPORE2%
  • "K" LINE LOGISTICS (SINGAPORE) PTE. LTD.SINGAPORE2%
  • K LINE LOGISTICS SOUTH EAST ASIA LTD.THAILAND10%
  • K LINE LOGISTICS SOUTH EAST ASIA LTD.THAILAND10%
  • K LINE LOGISTICS (THAILAND) LTD.THAILAND11%
  • K LINE LOGISTICS (THAILAND) LTD.THAILAND11%
  • "K" LINE LOGISTICS (UK) LIMITEDU.K.12%
  • "K" LINE LOGISTICS (UK) LIMITEDU.K.12%
  • "K" LINE LOGISTICS (U.S.A.) INC.U.S.A.2%
  • "K" LINE LOGISTICS (U.S.A.) INC.U.S.A.2%
  • K LINE MEXICO SA DE CVMEXICO13%
  • K LINE MEXICO SA DE CVMEXICO13%
  • "K" LINE PERU S.A.C.PERU
  • "K" LINE PERU S.A.C.PERU
  • "K" LINE PTE LTDSINGAPORE
  • "K" LINE PTE LTDSINGAPORE
  • "K" LINE SHIPPING (SOUTH AFRICA) PTY LTDSOUTH AFRICA
  • "K" LINE SHIPPING (SOUTH AFRICA) PTY LTDSOUTH AFRICA
  • "K" LINE (TAIWAN) LTD.TAIWAN
  • "K" LINE (TAIWAN) LTD.TAIWAN
  • K LINE (THAILAND) LTD.THAILAND14%
  • K LINE (THAILAND) LTD.THAILAND14%
  • "K" LINE (VIETNAM) LIMITEDVIETNAM
  • "K" LINE (VIETNAM) LIMITEDVIETNAM
  • "K" LINE (WESTERN AUSTRALI A) PTY. LIMITEDAUSTRALIA8%
  • "K" LINE (WESTERN AUSTRALI A) PTY. LIMITEDAUSTRALIA8%
  • K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.SINGAPORE
  • K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.SINGAPORE
  • OceanicWing S.A.S.FRANCE
  • OceanicWing S.A.S.FRANCE
  • PT. K LINE INDONESIAINDONESIA15%
  • PT. K LINE INDONESIAINDONESIA15%
  • 芝浦海運㈱東京都港区16%
  • BANGKOK MARINE ENTERPRISE LTD.THAILAND17%
  • BANGKOK MARINE ENTERPRISE LTD.THAILAND17%
  • KALLAWIS ENGINEERING CO.,LTD.THAILAND18%
  • KALLAWIS ENGINEERING CO.,LTD.THAILAND18%
  • K LINE CONTAINER SERVICE(THAILAND) LTD.THAILAND19%
  • K LINE CONTAINER SERVICE(THAILAND) LTD.THAILAND19%
  • オーシャンネットワークエクスプレスホールディングス㈱東京都港区
  • ㈱リンコーコーポレーション新潟市中央区20%
  • "K" Line Auto Logistics Pty LtdAUSTRALIA8%
  • "K" Line Auto Logistics Pty LtdAUSTRALIA8%
  • 'K' LINE (INDIA) PRIVATE LIMITEDINDIA
  • 'K' LINE (INDIA) PRIVATE LIMITEDINDIA
  • "K" LINE MARITIME (MALAYSIA) SDN. BHD.MALAYSIA
  • "K" LINE MARITIME (MALAYSIA) SDN. BHD.MALAYSIA
  • NORTHERN LNG TRANSPORT CO., Ⅰ LTD.CAYMAN ISLANDS
  • NORTHERN LNG TRANSPORT CO., Ⅰ LTD.CAYMAN ISLANDS
  • NORTHERN LNG TRANSPORT CO., Ⅱ LTD.CAYMAN ISLANDS
  • NORTHERN LNG TRANSPORT CO., Ⅱ LTD.CAYMAN ISLANDS
  • OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.SINGAPORE21%
  • OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.SINGAPORE21%
国際子会社 (GLEIF登録 7社)
  • PAOCEAN1919 SHIPPING NO.3 S.A.
  • IN'K' LINE (INDIA) SHIPPING PRIVATE LIMITED
  • PAPacific Breeze LNG Transport S.A.
  • KYNORTHERN LNG TRANSPORT CO., I LTD.
  • SG"K" LINE PTE LTD
  • GB"K” LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITED
  • GB"K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究洋上風力発電等技術研究開発次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発)/大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-11-08
    4,443万円
  • 補助金
    代替燃料活用による船舶からのCO2排出削減対策モデル事業
    環境省 · 2020-04-01
    1.7億円
  • 補助金
    令和元年度代替燃料活用船舶二酸化炭素排出削減対策モデル事業費
    環境省 · 2019-07-29
    1.3億円
  • 補助金
    社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業
    環境省 · 2022-04-01
    1億円
  • 補助金
    海事分野における脱炭素化促進事業(うちLNG燃料システム等導入支援事業)
    環境省 · 2023-04-03
    8,555万円
  • 補助金
    平成30年度代替燃料活用船舶二酸化炭素排出削減対策モデル事業費
    環境省 · 2018-12-02
    4,144万円
  • 補助金
    社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業
    環境省 · 2021-05-14
    2,400万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.0兆円営業利益842億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.8%、利益が-18.2%。

売上高
-2.8%
1.0兆円
営業利益
-18.2%
842億円
純利益
-56.5%
1,330億円
営業利益率
8.3%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.1兆円1.0兆円
営業利益850億円842億円
純利益1,350億円1,330億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,868億円、営業利益は196億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+29.1%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2,138567
2024年1Q2,2221968.8386
2024年2Q2,36825110.6246
2024年3Q2,5642559.9108
2024年4Q2,425280
2025年2Q5,38061111.41,832
2025年4Q5,0994188.21,222
2026年2Q5,0064308.6686
2026年4Q5,1784128.0644
2027年1Q2,8681966.8234

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.1兆円から1.0兆円へ90%に減った。直近期の営業利益率は8.3%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.13286107
2014年3月1.22325166
2015年3月1.35490268
2016年3月1.2433−515
㈱商船三井、日本郵船㈱と、定期コンテナ船事業の統合を目的として、オーシャンネットワークエクスプレスホールディングス㈱及び OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD. を設立。
2017年3月1.03−524−1,395
2018年3月1.1620104
2019年3月0.84−489−1,112
2020年3月0.747453
川崎近海汽船㈱と合弁でケイライン・ウインド・サービス㈱を設立、洋上風力発電支援事業を開始。
2021年3月0.638951,087
油槽船、LPG船、LNG船の船舶管理を中心とするKMSMをシンガポールに設立。
2022年3月0.766,5756,424
2023年3月0.946,9086,949
ケイライン・ウインド・サービス㈱とEGS Survey Pte Ltdが設立した海洋地質調査事業会社EK Geotechnical Survey合同会社保有の地質調査船 EK HAYATE就航。
2024年3月0.961,3271,020
2025年3月1.051,0293,0819.83,054
グループ内の船舶管理会社であるKRBS及びKMSMを統括する中間持株会社ケイラインシップマネージメントホールディングス㈱を設立。
2026年3月1.028421,0918.31,330

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.0兆円のうち、営業利益として残るのは842億円8.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,330億円、売上の13.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.4%8,495億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.3%847億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.3%842億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
8.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.3pt
13.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2,648億円、投資CFが−351億円で、差し引きのフリーCFは2,297億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3,197億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月598−2722643261,591
2014年3月882−51−2668312,226
2015年3月1,018−112−1,1939062,094
2016年3月396−296−1481001,987
2017年3月−439−249264−6881,568
2018年3月12−228222−2161,581
2019年3月−68−355193−4231,380
2020年3月−218−203167−4211,119
2021年3月334170−3485041,300
2022年3月2,265−58−1,1602,2072,443
2023年3月4,560−467−3,0084,0933,468
2024年3月2,024−663−2,2321,3612,695
2025年3月2,732−1,261−2,1161,4712,016
2026年3月2,648−351−1,2482,2973,197

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.8兆円で、自己資本比率は76.9%(業種中央値47.5%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債億円自己資本比率%
2013年3月1.180.368,18428.9
2014年3月1.250.418,44031.0
2015年3月1.220.477,55936.1
2016年3月1.120.387,35331.9
2017年3月1.050.257,99721.0
2018年3月1.040.247,93820.9
2019年3月0.950.187,70110.9
2020年3月0.900.206,95911.3
2021年3月0.970.326,58422.4
2022年3月1.570.985,90156.2
2023年3月2.051.555,05973.8
2024年3月2.111.624,84875.5
2025年3月2.211.685,32674.6
2026年3月2.341.845,02076.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3,225億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.3兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5,020億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

海運業 11社との比較

同じ海運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率11社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率11社中6位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 7.7%
P25 7.2%P75 9.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.3%/中央値 7.0%
P25 5.9%P75 8.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.9%/中央値 47.5%
P25 37.5%P75 61.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
-2.8%/中央値 -2.8%
P25 -6.7%P75 1.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.9%
P25 2.1%P75 3.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,346で、1年前と比べて+50.6%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥3,346-1.1%1ヶ月+16.9%1年+50.6%時価総額2.1兆円
過去52週の値幅
安値¥1,995高値¥3,591

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.9倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR1.17倍
配当利回り3.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で22.04%上昇し、8月21日には前日比+7.28%の3405円と52週高値圏に到達した。25日線(2897円)を大きく上回り、200日線(2443円)からは約39%上に位置する。出来高は8月21日に956万株と急増しており、買いが活発。RSIは81.61と過熱感が強く、短期的な調整には注意が必要だが、上昇トレンドは継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16.18倍で業界平均の17.92倍をやや下回り割安感がある。PBRは1.19倍で業界平均の0.94倍を上回るが、海運業は市況変動が大きく資産価値が高いため許容範囲。ROEは7.71%と低めだが、配当利回りは3.52%と業界平均の2.14%を大きく上回る。配当性向は30.45%と健全。ただし業績は市況に依存し、2026/3期は減益予想。ほぼ妥当圏内と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.9倍18.2倍
PER (予想)15.2倍
PBR1.17倍0.94倍
ROE7.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海運業は世界経済の動向に業績が左右され、市況の変動が激しい。強気派は、市況の好転や、環境規制に対応した新造船への投資で競争力を強化している点、自動車船の需要増を期待する。弱気派は、中国経済の減速や供給過剰による運賃下落、地政学リスクによる航路の混乱を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 市況の回復

    2025年3月期は純利益が前期比3倍に増え、運賃市況の改善が寄与。

  • 自動車船の好調

    世界的な自動車輸送需要が高く、自動車船の高稼働が収益を押し上げ。

  • 環境対応投資

    LNG燃料船などへの投資で環境規制に対応し、競争力を確保。

  • 配当利回り4.2%の高水準通年影響

    配当利回り4.2%は株主への高い還元を示す

  • 外国人持株比率51.81%と高い需給継続影響

    外国人持株比率51.81%は海外資金の関心の高さを反映

  • 予想PER12.9倍と相対的な割安感継続影響

    株価2,855円、予想PER12.9倍と割安水準

  • PBR0.9947倍と1倍割れの改善余地次回株主総会影響

    PBR1倍を下回っており、資本政策で1倍超えを目指す展開

マイナスに働く材料7
  • 中国経済減速

    中国の需要減退でばら積み市況が悪化し、収益が圧迫される可能性。

  • 供給過剰

    新造船の大量投入で船腹供給が増え、運賃競争が激化する恐れ。

  • 地政学リスク

    中東情勢などによる航路変更で、コスト増や運航の混乱が生じる。

  • 2026年3月期は営業利益18.2%減益2026年3月期影響

    営業利益は1,029億円から842億円へ187億円減少

  • 2026年3月期は純利益56.5%減益2026年3月期影響

    純利益は3,054億円から1,330億円へ1,724億円減少

  • 売上高が前期比2.8%減少2026年3月期影響

    売上高は10,479億円から10,184億円へ295億円減少

  • 営業利益率9.82%→8.27%へ悪化2026年3月期影響

    営業利益率は9.82%から8.27%へ1.55ポイント低下

次の決算で確かめる点
運賃市況指数
海運市況の変動を測る主要指標で、業績に直結。
自動車船の積載台数
主要事業の一つで、自動車輸送の需要動向を反映。
契約船腹量
長期契約の確保状況が収益安定性を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは3.59%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
3.59%
いまの株価に対して
配当性向
30.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月6724.8
2023年3月133100.026.5
2024年3月83−37.538.0
2025年3月10020.031.4
2026年3月12020.030.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ155,523人。区分でいちばん多いのは外国法人51.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.4%を占め、残る69.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人53.649.449.150.949.451.8
金融機関25.527.221.823.324.922.8
個人・その他11.911.420.513.215.116.1
事業法人7.76.37.26.58.07.7
証券会社1.35.71.46.02.51.6
自己株式0.20.20.80.10.20.2
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01イーシーエム エムエフ(常任代理人 立花証券株式会社)12.66
02エムエルアイ フオー セグリゲーテイツド ピービー クライアント(常任代理人 BOFA証券株式会社)9.83
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.54
04JPMSPLC CLIENT ASSETS SK JPY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ)4.97
05CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ)4.28
06ゴールドマン・サックス・インターナショナル(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)3.82
07サンテラ(ケイマン)リミテッド アズ トラスティ オブ イーシーエム マスター ファンド(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)3.08
08今治造船株式会社2.65
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.16
10株式会社みずほ銀行1.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-06-09
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    35.84%
    -2.68pt
  • 2026-06-09
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    35.84%
  • 2026-06-05
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    38.52%
  • 2026-05-12
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    1.27%
  • 2026-04-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.20%
    -0.71pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1643%、1株純資産は14期で+685%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月123633.716.5
2014年3月184154.612.637.2
2015年3月294716.511.320.4
2016年3月−55379−12.9
2017年3月−1,4882,342−48.5
2018年3月1112,3274.822.4
2019年3月−397370−69.4
2020年3月61205.214.4
2021年3月12926068.12.2
2022年3月7651,054116.51.224.8
2023年3月8572,04357.91.226.5
2024年3月1412,2526.614.338.0
2025年3月4602,61018.94.431.4
2026年3月2102,8527.712.530.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額662百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
明珍幸一取締役会長65
五十嵐武宣取締役 代表執行役 社長59
荒井邦彦取締役66
山田啓二取締役72
内田龍平取締役48
小高功嗣取締役68
牧寛之取締役45
政井貴子取締役61
原澤敦美取締役59
久保伸介取締役70
芥川裕代表執行役 専務60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役211478225418209
取締役(社内)21012412563
社外取締役6952311920

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で川崎汽船を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,558字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「ドライバルク」、「エネルギー資源」及び「製品物流」の3区分を報告セグメントとしています。なお、「ドライバルク」セグメントにはドライバルク事業、「エネルギー資源」セグメントには液化天然ガス輸送船事業、液化ガス事業、電力事業、原油・製品事業及びエネルギー事業戦略、「製品物流」セグメントには自動車船事業、物流事業、近海・内航事業及びコンテナ船事業が含まれています。「その他」の区分には報告セグメントに含まれない船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等が含まれています。 各報告セグメントを構成する主要な会社(2026年3月31日現在)は、次のとおりです。 報告セグメント の内容   各報告セグメントを構成する主要な会社名 国内   国外 Ⅰ ドライバルク     川崎汽船㈱   "K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITED、 "K" LINE PTE LTD、 'K' Line (India) Shipping Private Limited Ⅱ エネルギー資源       川崎汽船㈱、 ケイライン・ウインド・サービス㈱   "K" LINE (TAIWAN) LTD.、 "K" LINE ENERGY SHIPPING (UK) LIMITED、 "K" LINE DRILLING/OFFSHORE HOLDING,INC.、 "K" LINE PTE LTD Ⅲ 製品物流     川崎汽船㈱、川崎近海汽船㈱、 ㈱ダイトーコーポレーション、日東物流㈱、 ケイラインロジスティックス㈱、 日本高速輸送㈱、北海運輸㈱、 ㈱シーゲートコーポレーション、日東タグ㈱、 オーシャンネットワークエクスプレスホール ディングス㈱※、KLKGホールディングス㈱、 KLKGロジスティックスホールディングス㈱   K LINE (THAILAND) LTD.、 KAWASAKI (AUSTRALIA) PTY. LIMITED、 "K" LINE AMERICA, INC.、"K" LINE (Deutschland) GmbH、 "K" LINE (BELGIUM) N.V.、PT. K LINE INDONESIA、 "K" LINE MARITIME (MALAYSIA) SDN. BHD.※、 "K" LINE (CHINA) LTD.、 "K" LINE (AUSTRALIA) PTY LIMITED、 "K" LINE (EUROPE) LIMITED、"K" LINE PTE LTD、 "K" LINE (VIETNAM) LIMITED、 "K" LINE BRASIL TRANSPORTES MARITIMOS LTDA.、 "K" LINE SHIPPING (SOUTH AFRICA) PTY LTD、 OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.※、"K" LINE (KOREA) LTD.、 "K" Line European Sea Highway Services GmbH Ⅳ その他     川崎汽船㈱、 ケイラインマリンソリューションズ㈱、 ㈱リンコーコーポレーション※、 ㈱ケイ・エム・ディ・エス、 ケイラインビジネスサポート㈱、 ㈱ケイラインビジネスシステムズ、 ケイライントラベル㈱、 ケイラインローローバルクシップマネージメント㈱   "K" LINE HOLDING (EUROPE) LIMITED、 K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD. (注) 無印:連結会社 ※:関連会社(持分法適用) 上記の事業の系統図は概ね次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,352字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社は2022年5月9日より、当社グループの目指す姿として「企業理念」、「ビジョン」及び「大事にする価値観」を以下のとおり掲げています。 <企業理念> ~グローバルに信頼される ~ 海運業を主軸とする物流企業として、人々の豊かな暮らしに貢献します。 <ビジョン> 全てのステークホルダーから信頼されるパートナーとして、グローバル社会のインフラを支えることで持続的成長と企業価値向上を目指します。 <大事にする価値観> ・お客様を第一に考えた安全で最適なサービスの提供 ・たゆまない課題解決への姿勢 ・専門性を追求した川崎汽船ならではの価値の提供 ・変革への飽くなきチャレンジ ・地球環境と持続可能な社会への貢献 ・多様な価値観の受容による人間性の尊重と公正な事業活動 当社は、海運業を主軸とする物流において、自社と社会の低炭素・脱炭素化の推進を通じて企業価値向上を図り、その実現のための新たな成長機会を追求していくことを基本方針としています。 (2)中期的な会社の経営戦略 事業環境が大きく変化しているなか、当社グループは2022年5月9日に2022年度から2026年度までの5か年の中期経営計画を公表しました。当社グループならではの強みである専門機能を磨き上げ、2050年に向けた自社と社会の低炭素・脱炭素化の実現と、収益成長を両立させるための長期経営ビジョンを達成していくため、足元の5年間で実行する施策を中期経営計画において明確化しました。船隊の代替燃料船への移行と並行してエネルギーインフラの転換を進めると同時に、この事業機会を確実に捉え、収益性と成長性を高めていくためにも、経営資源の集中と顧客とのパートナーシップの強化により企業価値の持続的な向上につなげてまいります。その実現のため、事業戦略の実行、事業基盤の構築及び資本政策の明確化に取り組みます。 企業価値向上への取組みを定量的に管理していくための経営指標及び目標はそれぞれ以下のとおりです。 経営指標   2026年度最新見込(目標) ROE   5% (10%以上) ROIC   5% (6.0~7.0%) 収支   経常利益1,000億円 (1,600億円) 最適資本構成   ・ 事業リスクを意識した財務健全性と資本効率の両立を図りつつ、引き続き成長投資と株主還元のキャッシュアロケーションの分配を意識した事業運営に努める ・ 自営事業及びコンテナ船事業に必要な資本レベルを検証する 株主還元方針   ・ 当社は業績動向を見極め、最適資本構成を常に意識し、企業価値向上に必要な投資及び財務健全性を確保のうえ、適正資本を超える部分についてはキャッシュ・フローを踏まえて積極的に自己株式取得を含めた株主還元を進めることを株主還元方針としている ・ この還元方針に基づき、8,800億円以上の株主還元を計画 ・ 2025年度までに約6,740億円を実施し、残りの中期経営計画期間では、2026年度に1株当たり120円(基礎配当40円、追加配当80円)の年間配当を予定 ・ 2026年度には配当に加えて1,300億円(上限)の自己株式取得を予定 ・ 引き続き更なるレバレッジの活用なども含めて利益成長と資本効率の改善に資する施策の 実施を検討する (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ・事業戦略 当社グループは、2022年5月に公表した5か年の中期経営計画にて定めた、海運業を主軸とした当社グループの強みを生かしたポートフォリオ戦略に基づき、事業ごとの役割を明確化し、各事業の特性に応じたメリハリのある資源配分により事業の収益性を強化し、企業価値の更なる向上に努めます。 「成長を牽引する役割の事業」である鉄鋼原料、自動車船、LNG輸送船事業へは、環境対応を機会として成長を実現し全社収益の柱となることを目的とし、経営資源を集中的に配分して事業成長を実現します。「スムーズなエネルギー転換をサポートし新たな事業機会を担う役割の事業」である電力炭、油槽船、LPG船事業では、事業リスクの最小化を図りながらも、新エネルギー輸送需要への対応を推進します。「稼ぐ力の磨き上げで貢献する役割の事業」であるバルクキャリア、近海内航、港湾・物流事業では、市況耐性を高め、安定収益確保に努め、シナジーを追求した事業戦略を進めます。「株主として事業を支え収益基盤を安定させる役割の事業」では、コンテナ船事業を当社の重要な主要事業の一つと捉え、持分法適用関連会社であるOCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.(以下、「ONE社」という。)の持続的な成長と発展のために、株主としての支援強化を目的とし、継続的な人的支援と経営ガバナンスへの関与を通じた企業価値の最大化を目指します。「新規事業領域」では、液化CO2輸送事業や洋上風力発電支援船事業など、グループ会社間の専門領域を磨き上げ、シナジーを追求し、当社グループの強みを生かせる事業領域の拡張を目指します。 ・機能戦略 社会・自社の環境対応の目標と、その実現のための選択肢が具体的に進展し、新たな顧客ニーズ、事業機会・収益機会が出現するなか、顧客・パートナーに選ばれるため、当社の強みである3機能(環境・技術、安全・船舶品質管理、DX)を更に強化し成長戦略を進めます。3機能に加え当社グループの提供価値の源泉である人材・組織の事業基盤を強化することで、選ばれる能力とリソースを備え事業の獲得に繋げていきます。 ・資本政策 最適資本構成を意識したキャッシュアロケーションにより資本効率と財務健全性を両立し、成長のための投資を行ったうえで積極的な株主還元を行い、企業価値向上を進めます。 最適資本構成では、事業リスクを意識した財務健全性と資本効率の両立を図りつつ、引き続き成長投資と株主還元のキャッシュアロケーションの分配を意識した事業運営に努めます。投資計画では、中期経営計画に基づき、「成長を牽引する役割を担う3事業」と「環境対応」に重点を置き、事業・目的に応じたリスク・リターンを鑑みて投資規律を効かせ、好況の時は抑制的に、市況が悪化した折には戦略的に投資を実行していきます。株主還元政策では、中期経営計画期間の業績動向を見極め、最適資本構成を常に意識し企業価値向上に必要な投資及び財務健全性を確保のうえ、適正資本を超える部分についてはキャッシュ・フローを踏まえて積極的に自己株式取得を含めた株主還元を検討します。また、経営管理の更なる高度化により、事業ごとの資本コスト及びキャッシュ・フローを意識した経営管理の導入及び事業投資マネジメント導入による投資規律の維持・強化により、資本効率を最適化し、企業価値の更なる向上を目指します。 ・中期経営計画の振り返りと次期中期経営計画への重点課題 現時点での振り返りとして、現中期経営計画では、地政学・通商政策関連などの環境変化が激しいなか、業績面においては、自営事業の安定化・コンテナ船事業の収益のアップサイドを確保し、株主還元拡充に成果がありました。一方で、資本効率向上・事業成長への投資に課題があると認識しており、2026年度中のPBR1倍達成、更にPBR1倍超への定常化に向けた取組みが必要と考えております。 次期中期経営計画では将来的なROE15%以上の実現に向けて、「自営事業の成長戦略」、「コンテナ船事業の課題解決」、「資本政策」を重点課題とし、利益成長と資本効率改善を両輪で取り組みます。そのなかで資本政策については、「まずは短期的に自己資本比率(オフバランス込み)50%前後をめどに資本適正化を目指す」方針を掲げており、2026年5月29日公表の通り、1,300億円(上限)の自己株式取得を実施することを決定しています。引き続き更なるレバレッジの活用なども含めて利益成長と資本効率の改善に資する施策の実施を検討します。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社グループが判断したものです。
事業等のリスク12,247字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメント方針・体制 当社グループは国際的な事業展開を行っており、海運業を含む物流事業の経営には、様々なリスクが存在しています。リスクマネジメント強化のため、より体系的にリスクを管理すべく、事業継続に及ぼす影響の大きいリスクとして主要リスクを定義しています(表1)。また、主要リスクを、「船舶運航に伴うリスク」、「災害リスク」、「コンプライアンスに関わるリスク」、「その他の経営に関わるリスク」の4つのリスクに分類し、それぞれ対応する委員会を設けています。代表執行役社長がこれら全ての委員会の委員長を務め、平時においても四半期ごとに委員会を開催し、リスクマネジメントの強化を図っています(図1)。また、ERM(Enterprise Risk Management)を踏まえ、守りのリスクマネジメントのみならず、全社横断的に事業戦略機会としても捉えて対応しています。 また当社を取り巻く事業環境(地政学・市場・社会・技術等)の変化を、当社事業戦略と統合し、機能戦略の推進力を強化し、実効性を高めるために、2026年4月には部門横断的な統合戦略会議体を新たに設置しました(表2)。各会議体は中長期的な戦略及び重要施策に基づき、戦略・施策の実行確度を高めるための推進・ステアリング機能を担っています。危機管理委員会は、リスクマネジメント全般を統括する組織として、各委員会・会議体を横断する調整・統合機能を担っています。 表1 主要リスク NO   主要リスク   所管組織(2026年4月~) ①   人材・人権リスク   経営リスク委員会/サステナビリティ経営推進会議 ②   法務・コンプライアンスリスク   コンプライアンス委員会 ③   船舶運航リスク   安全運航推進委員会 ④   経済活動変動リスク   経営リスク委員会/ジオエコノミクス会議/サステナビリティ経営推進会議/環境・技術会議 ⑤   情報システム・情報セキュリティリスク   経営リスク委員会/デジタル会議 ⑥   災害リスク   災害対策委員会 ⑦   気候変動リスク   経営リスク委員会/サステナビリティ経営推進会議/環境・技術会議 図1 リスクマネジメント 体制図(2026年3月までの体制図)経営リスク委員会は、今後、統合戦略会議体と連携して外部環境変化に対する対応を進め、危機管理委員会はリスクの観点でそれを調整・統括する。 表2 統合戦略会議体(2026年4月に新設。経営リスク委員会と適宜連携。当社のコーポレート・ガバナンス体制は「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 コーポレート・ガバナンス体制についての模式図」参照) 統合戦略会議体   内容 ジオエコノミクス会議   地政学を背景とした課題に対する推進や情報共有、論点整理を通じ、当社戦略へ落とし込みを行う。 サステナビリティ経営推進会議   サステナビリティ推進方針の立案、個別課題の進捗管理、マテリアリティの特定・見直しを行う。 環境・技術会議   自社及び社会の低・脱炭素化、イノベーションに関する調査分析、戦略立案、具体的施策の統括を行う。 デジタル会議   各案件の優先順位付け、リソース配分、部門横断案件の調整、進捗管理、課題解決を行う。 (2)リスクマネジメントプロセス 当社グループにおけるリスクマネジメントを徹底すべく、グループ全体に関わるリスクを特定し、情報管理・モニタリングを行いながら、リスクマネジメントに取り組んでいます。各リスクの管理は、期末にリスクの再評価や網羅的なリスクの洗い出し・特定を行ったうえで、管理体制の有効性や主要リスクから重要課題を定め、各委員会において定期的にレビューを行い、再評価、対策の実施を行うPDCA体制としています。このPDCAでは、各委員会がボトムアップでリスクの再評価や洗い出し・特定を行う手法と、まだ顕在化していないものの重要性が高まっているエマージングリスクのようなメガトレンドの変化をトップダウンで評価をする手法を併用し、重層的に対応しています。メガトレンドの変化は、リスクのみならず機会となるため、次年度の事業戦略立案時に行うPEST分析を軸として、メガトレンド認識を的確に事業戦略に生かす側面と、最新のリスクトレンドの変化を評価し対応する側面とで、リスクと機会の双方を網羅するよう取り組んでいます。 具体的には、PESTの要素を各事業のバリューチェーンに掛け合わせることでリスクシナリオを想定し、経営陣により発生可能性・影響度・備えの程度を整理のうえ、ヒートマップを作成します。さらに専門家による分析や調査レポート等の外部知見も得ながら、注視すべき課題を特定し、ボトムアップ式のリスク特定と合わせて重要課題を選定します。また、PDCAサイクルの過程でリスクマネジメントに対する情宣を行っています。リスク対策や期初に特定した重要課題への取組み状況を、取締役会や執行役員会を通じて社内に周知しています。さらに、組織内でリスクマネジメントプロセスを監視及びサポートする体制強化を推進しています。 図2 リスクマネジメントプロセス (3)リスク情報 当社グループにて認識しているリスク項目の内容、対応策、組織への影響の可能性、潜在的なビジネスインパクトの大きさ、さらに、それらを基にした各項目のリスク重要度を、下表に纏めています。 リスク名   ①人材・人権リスク 影響度   非常に大きい リスク内容 当社グループは、グローバルに事業を展開する企業グループとして、事業活動が地域社会・国際社会に与える影響を自覚し、かつ、それを踏まえて事業活動を進めていくことが社会的責任の重要な側面の一つと考えています。また、企業に対して、自社の事業活動に関わる全てのステークホルダーの人権尊重を求める国際社会からの要求が年々高まっています。この様な状況下で、当社グループ及びサプライチェーン上に存在する人権問題への対応が不適切であることにより事業活動に影響を及ぼす可能性があります。  また、当社に必要な人材が不足することにより、業界内での競争力の低下や事業継続に深刻な影響を及ぼす可能性があります。 事業へのインパクト 当社グループの事業活動に関わるステークホルダーに対する人権問題が発生した場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージが低下し、当社グループの営業活動、財政状態・経営成績に悪影響を与える可能性があります。  また、必要な人材の不足は事業活動の制約となるため、当社グループの経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 対策 当社グループはグループ全体で遵守される行動規範である「グループ企業行動憲章」において、当社グループの事業活動に関わる全てのステークホルダーの人権を尊重することを掲げています。また、同憲章のより具体的な指針として掲げられた「川崎汽船グループ人権基本方針」では、人権尊重に関連した国際規範や法令を尊重・遵守するとともに、当社グループの事業活動との関わりにおいて生じる人権への顕在的又は潜在的な負の影響を把握して、これを未然に防止又は軽減していく、という一連のプロセスである「人権デューディリジェンス」を実施することを定めています。さらに、「サプライヤーサステナビリティガイドライン」を策定し、人権尊重に関わる項目についても取引先への要求事項として明確にしています。これらの方針やガイドラインのもと、サプライチェーンも含めた当社グループの事業活動に関わる全てのステークホルダーの人権尊重に向けた取組みを推進すべく、優先的に取り組むべき人権課題を特定し、改善に向けたアクションプランを実行するPDCAサイクルの確立を目指しています。さらに、従来の「サステナビリティ経営推進委員会」の役割を発展させ、新たに設置した統合戦略会議体の一つとして人権も含めたサステナビリティを扱うサステナビリティ経営推進会議を立ち上げ、中長期的な方針の立案又は見直しのみならず、全社横断的な戦略の実効性を高めるべく体制強化を進めています。  また、当社の業界内での競争力強化や安定的な事業継続を図るべく、「事業の持続的成長・変革をリードしていく人材」、「事業環境変化に柔軟に対応できる人材」という視点から人材の確保・育成に取り組んでいます。 リスク名   ②法務・コンプライアンスリスク 影響度   非常に大きい リスク内容 当社グループは、グローバルに事業を展開する企業グループとして、事業活動が地域社会・国際社会に与える影響を自覚し、かつ、一層高いコンプライアンス意識をもって事業活動を進めていくことが社会的責任の重要な側面の一つと考えています。当社グループの役職員が法令違反行為や企業倫理違反行為等を発生させることにより事業活動に甚大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、社会的な機運の高まりにより、自社のみならず持続可能な社会づくりに向けてサプライチェーン全体での協力が不可欠になっています。 事業へのインパクト コンプライアンス上のリスクは、社会情勢、国民意識によっても変化するものであり、コンプライアンス上の問題が生じた場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下、またそれに伴う対応のため、当社グループの営業活動、財政状態・経営成績に悪影響を与える可能性があります。 対策 当社グループでは、「グループ企業行動憲章」を制定し、法令及び企業倫理の遵守(コンプライアンス)を当社グループ企業の行動原則の一つとして掲げています。また、より具体的な指針として、取締役会にて決議された「川崎汽船グループ グローバルコンプライアンスポリシー(以下、「グローバルポリシー」という。)」並びに競争法、反贈収賄、経済制裁規制・反マネーロンダリング、個人情報保護の分野について具体的な遵守基準を示した個別ポリシーを制定し、当社及びグループ会社役職員(契約社員や出向者等を含む)に遵守を義務付けています。当社及び当社グループ会社のコンプライアンスを担保するための方針及びコンプライアンス違反に対する対応措置を審議するための場として、年4回コンプライアンス委員会を開催し、毎年11月をコンプライアンス月間と位置付け、コンプライアンスの重要性を再認識させるため、社長メッセージを配信するとともに、必修のコンプライアンスeラーニング研修、外部講師を招いてのコンプライアンスセミナー、階層別人事研修の中でのコンプライアンス研修等、組織的にコンプライアンス文化を醸成する様々なプログラムを実施しています。  また、当社及び当社グループでは、お客さまから信頼されるサービスの提供に欠かせないパートナーとしてのお取引先さまとの、相互の信頼関係の確立と共生を図っています。これに加えて当社グループでは、サプライチェーン全体における企業としての社会的責任(CSR)の推進にお取引先さまとともに取り組むべく、「サプライチェーンにおけるCSRガイドライン」を策定しています。 リスク名   ③船舶運航リスク 影響度   非常に大きい リスク内容 当社グループは、安全運航の徹底、環境保全を最優先課題として、安全運航水準と危機管理体制の維持強化を図っています。不測の事故による船体・積み荷・船員及び荷役関係者への損害や損傷、とりわけ油濁その他環境汚染につながる重大事故等が発生し、環境汚染を引き起こした場合、事業活動に甚大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、海賊被害、政情不安・武力紛争地域での運航、船舶へのテロ行為リスクの増大、サイバーリスクは、当社グループの船舶に重大な損害を与え、また船員の生命を危険にさらすなど、当社グループ船舶の安全運航、海上輸送事業全般に悪影響を与える可能性があります。 事業へのインパクト 不測の事故、とりわけ油濁その他環境汚染につながる重大事故等が起これば、当社グループの財政状態・経営成績に重大な影響を与え、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下により広範な営業活動に重大な影響を与える可能性があります。 対策 当社グループは安全運航の徹底を最優先課題として安全運航水準と危機管理体制の維持強化を図っています。安全運航については、代表執行役社長を委員長とする安全運航推進委員会を定期的に開催し、事故防止や海賊やテロへの対応などを含む安全運航に関わる全ての案件について、ソフト面・ハード面においてあらゆる視点に基づいて検討し、教育・指導を含めた様々な対策を行っています。更に緊急時の事故対応をまとめた「事故対応マニュアル」を策定し、定期的な事故対応演習により継続的改善を図っています。なお、最善を尽くしたうえでも回避しきれなかった場合においても十分な対応を行うため適切に保険を付保し備えとしています。また当社グループの事業活動が地球環境に負荷を与えることを自覚し、それを最小限にすべく、環境憲章を掲げ、環境への取り組みを確実に推進するために、従来の「GHG削減戦略委員会」や「サステナビリティ経営推進委員会」、その下部組織の役割を発展させた統合戦略会議体として、環境・技術会議及びサステナビリティ経営推進会議を新たに設置し、全社横断での検討・推進を通じて、意思決定の質及び実行確度の向上を図っています。 リスク名   ④経済活動変動リスク 影響度   大きい リスク内容 当社グループの事業は、世界経済の動向と密接に結びついており、様々な経済的要因の変化による影響を受けます。特に、事業売上において米ドル建て収入の比率が大きく、円高が進むと円建ての収益が減少するリスクがあります。加えて、船舶投資や運転資金調達には借入金を活用しており、金利上昇も利益が減少する要因となります。また、燃料費は運航コストの大きな部分を占めるため、原油価格の変動は利益に影響します。これらの市場リスクは、世界的な経済動向や地政学的なリスクなど、様々な要因によって変動するため、当社グループにとって大きなリスク要因です。  将来の事業拡大に向けた船舶投資計画は、海運市況の悪化や想定外の各国・地域の公的規制・通商政策の導入などにより、計画通りに進まない可能性があります。計画の遅延や中止、あるいは新造船が完成した後に想定していた需要が得られない場合など、収益に悪影響が出る可能性があります。国際的な海運市場では競争も激化しており、既存の船舶についても、市況の悪化や技術革新による陳腐化によって、売却や傭船契約の途中解約を迫られる可能性があり損失につながるリスクがあります。また、保有する船舶等の資産は、市況の悪化や収益性の低下に伴い、減損損失が発生する可能性もあります。また、取引先の業績悪化などにより、契約が履行されない場合、損失が発生するリスクもあります。  海運事業は、国際条約や各国・地域の規制や通商政策の影響を受けやすい事業構造となっています。加えて、地政学的要因、特に米中関係をはじめとする国際秩序の不透明性の高まりも重要なリスク要因です。サプライチェーンの変容や地産地消の動きにより、モノの量や動き(ルート)などのマーケットコンディションやプライシングに影響を与える可能性があります。地政学情勢の変化による荷動きや船舶建造、保守に与える影響は従来エマージングリスクとして管理してきましたが、リスクの顕在化と全社的な対応体制の構築を踏まえ、経済活動変動リスクに統合しました。 事業へのインパクト これらの経済活動の変動は、当社グループの財務状態と経営成績に大きな影響を与える可能性があります。急激な円高は米ドル建て事業売上の円貨換算後の価値を目減りさせ、利益を大きく減少させる可能性があります。金利上昇は資金調達コストを増加させ、投資計画の実行を困難にするだけでなく、既存事業の収益性も悪化させる可能性があります。また、燃料油価格の変動は、運航コストを直接的に増加させ、利益率を低下させる主要因となります。さらに、原油価格の急騰による燃料油価格の高騰で、短期的な収益悪化だけでなく、中長期的な事業計画の見直しが必要となる可能性もあります。  投資計画の遅延や中止は、大きな機会損失となるだけでなく、既に投資した資金を回収できなくなるリスクもあります。市況悪化による船舶の売却や傭船契約の途中解約は、損失につながるだけでなく、将来の輸送能力を低下させ、事業機会の喪失を招く可能性があります。また、保有資産の減損は財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。さらに、取引先が契約不履行となった場合、損失の発生だけでなく、取引関係の喪失による将来的な事業機会の喪失にもつながる可能性もあります。  規制変更への対応には、設備投資や運用変更など多額のコストが必要となる場合があり、収益を圧迫する可能性があります。また、予見可能性の低下により、規制変更への対応や事業計画への反映等が遅れると、事業活動の制限や罰金など、深刻な事態に陥る可能性もあります。地政学情勢の変化に伴うサプライチェーンの変容やトレードパターンの変化は、輸送需要の構造的な変化を引き起こし、当社グループの収益基盤に影響を与える可能性があります。また、保有船舶は5年ごとの入渠が必要であり、中国ドックへの入渠や中国での船舶建造が阻害されたりした場合、船舶運航ひいては営業活動と経営成績に大きな影響を与えます。国際的な海運市場では、競争の激化は輸送価格の下落を招き、収益性を低下させるだけでなく、トレードパターンが変わること等による市場シェアの減少を通じて当社グループの業界での地位や経営成績に一定の影響を及ぼす可能性があります。 対策 当社グループでは、これらの経済活動の変動リスクに対し、様々な対策を講じています。為替変動の影響を和らげるため、為替予約や一部費用のドル化で影響の最小限化に努めています。金利変動リスクに対しては、固定金利での借入や金利固定化スワップを実施し、資金調達コストの安定化に取り組んでいます。燃料費の変動を抑えるため、燃料油の先物取引による価格ヘッジを行っています。また、取引先の契約不履行リスクを軽減するため、取引先の信用状況を常時監視し与信管理を徹底しています。  投資計画は、市場調査と需要予測に基づいて慎重に策定し、想定最大損失額を連結自己資本の範囲内に収めることで、「安定性」と「成長性」の両立に努めています。市況の悪化に備え、船舶の売却や傭船契約の解約についても、市況動向を常に注視し、適切なタイミングで判断できる体制を整えています。また、保有資産の価値を定期的に評価し、減損リスクの早期発見に努めています。あわせて、地政学情勢の変化に柔軟に対応するため、グループ全体での統合管理のもと、リスクの定量化、分散発注の検討など、専門家との協議に基づいたリスクの適正管理を進めています。  また、主要顧客とのパートナーシップ深化を中核としながら、営業・運航要員の増員、環境営業の強化など、営業体制の進化・発展を通じて顧客の事業戦略の変化を機敏に捉え、サプライチェーンや事業モデルの見直しに柔軟に対応しています。  さらに、地政学が経済活動に影響を与える状況の常態化に鑑み、新たに設置した統合戦略会議体の一つとして「地経学」を扱うジオエコノミクス会議を立ち上げ、守りのリスクマネジメントのみならず事業戦略と統合した全社横断的な戦略の実効性を高めるべく、体制強化を進めています。 リスク名   ⑤情報システム・情報セキュリティリスク 影響度   大きい リスク内容 当社グループは、世界の経済活動を支える物流インフラとして、安全・安心な海上輸送及び物流サービスを提供するため、情報セキュリティの確保と向上へ対策を講じています。昨今のサイバー攻撃は、多種多様化を極め、不正アクセスによる情報の漏洩、ウイルス感染によるシステム停止等が発生することにより事業活動に甚大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社はDX戦略のもとデジタル化・AI活用を推進していますが、デジタル技術やAIの進展に伴い活用が進むなか、当該技術動向への対応が十分に図れない可能性があります。 事業へのインパクト 不正アクセスによる情報の漏洩、ウイルス感染によるシステム停止等が発生した場合には、当社グループの営業活動、財政状態・経営成績に重大な影響を与える可能性があります。また、デジタル化やAI活用に関し、技術進展への対応が十分に図れない場合には、業務・運航効率の低下や意思決定の遅延等により、コスト増加や収益機会の逸失を招き、当社グループの競争力及び中長期的な業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策 当社グループでは、継続的にサイバーセキュリティの強化を進めています。これまでにPC、サーバーなどのエンドポイントや通信ネットワークのセキュリティ強化、最新技術を用いた監視体制を導入しました。さらに、グローバルでの認証基盤構成を見直し、多要素認証やアカウント管理認証レベルの高度化、迅速な脆弱性への対応を進めることで、グループ全体のITガバナンスの強化、認証レベルの向上、マルウェア・情報漏洩への対策強化を実現し、サイバーインシデントに迅速かつ的確に対応できる体制を築いています。加えて、サイバーインシデント発生時の初動対応について、対応手順を明確化し、実効性の向上を図っています。 近年、インターネット回線による船舶運航データの船陸共有化と安全品質の向上へのデータ活用が進んでおり、衛星通信容量の拡大に伴い、船内ICT機器及び船内ネットワークの整備が必須となっています。今後、船陸間でインターネット環境への接続が一層増えることによるサイバーリスクを見据え、当社グループの船舶管理会社では一般財団法人日本海事協会からサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)の認証を取得し、船上のサイバーリスクへの対応力強化に努めています。「安全」は海上輸送を主軸とする当社グループの事業の根幹を成すものであり、サイバーリスクへの対応を強化することで、より安全で最適な輸送サービスを提供してまいります。また、技術的対策に加え、当社グループ全般におけるセキュリティ教育・啓発活動を通じ、セキュリティファーストの文化を醸成して、安全・安心・安定、強靭なIT基盤を構築していきます。加えて、「AI・デジタライゼーション推進委員会」の役割を発展させ、新たに設置した統合戦略会議体としてデジタル会議にて、外部環境の変化を適時的確にモニターし、デジタル戦略の立案や具体的施策の推進、統括などを通じて、全部門のデジタル戦略推進を全社視点で加速させるべく体制強化を進めています。  また、AI・データ活用の進展が船舶運航における経済性向上、収益力の強化及び業務効率の向上に大きく寄与するとの認識のもと、各種施策を推進しています。 リスク名   ⑥災害リスク 影響度   大きい リスク内容 自然災害やパンデミック発生時の事業継続は、社会の機能の一端を担い社会に責任を負う当社グループの責務であるとともに、当社グループの存在意義に関わる重大な事項です。首都圏直下型大地震が発生した場合には、多くの建物、交通、ライフラインに甚大な影響が及ぶことが想定され、また新型インフルエンザ等対策特別措置法に準ずる感染症が発生し、パンデミックとなった場合には、多くの人々の健康に重大な影響が及ぶことが懸念されます。また、これらの自然災害又はその二次災害に伴う風評被害が広がることが懸念されます。 事業へのインパクト 自然災害発生時、また新型インフルエンザ等対策特別措置法に準ずる感染症が発生し、パンデミックとなった場合には、当社グループの営業活動、財政状態・経営成績に影響を与える可能性があります。 対策 当社グループではこれらの災害等を想定した事業継続マネジメント(BCM)を策定し、自然災害の発生時には、この計画を適用又は応用することで可能な限りの事業継続ができるよう備えています。新型コロナウイルス感染症(COVID19)に関する一連の対応を振り返り、パンデミックに備えた行動手引書を作成しました。なお、災害等を想定した本社・社外での訓練等を定期的に実施し、そこで明確になった課題に対処することで、継続的に見直しを行いかつ実効性を高めていきます。 リスク名   ⑦気候変動リスク 影響度   大きい リスク内容 地球温暖化をはじめとする気候変動は、気象・海象の変化をより激しくし、安全運航の妨げにつながる危険性があります。また、気候変動対策としての脱炭素化の流れは、大量の燃料油を必要とし、主要貨物として様々な化石エネルギー資源を輸送する当社グループにとって、公的規制等によるコスト増大や輸送需要の構造的変化などの形で事業環境を大きく変える可能性があるだけでなく、気候変動対策が十分でなかった場合、当社グループの競争力の低下につながる懸念もあります。 事業へのインパクト 今後、気候変動の影響が顕在化し、輸送ルートの変更を余儀なくされることにより運航コストの増加につながることや、積載貨物や船舶の損傷や訴訟リスクが増加する可能性があります。また、気候変動対策としての脱炭素化の流れに対応できなかった場合、当社グループの営業活動、財政状態や経営成績に深刻な影響を及ぼす可能性があります。 対策 当社グループは安全運航の徹底を最優先課題として安全運航水準と危機管理体制の維持強化に努めています。自社システムによる気象・海象予測を踏まえた最適航路選定により、高波高域への入域や船体動揺・貨物損傷リスクの低減に努めています。また、事業へ及ぼす影響に対する対策として、荷崩れを引き起こす一因となる特定の横揺れの発生を予測するアプリ導入などにも取り組んでいます。  また「“K” LINE環境ビジョン2050」では、2050年GHG排出ネットゼロへの挑戦を宣言しており、長期ビジョンとして、経済的成長と企業価値向上に向けて、自社・社会のスムーズなエネルギー転換にコミットし、低炭素・脱炭素社会の実現に向けた活動を推進することを掲げています。中期経営計画では、低炭素・脱炭素化を機会とした成長戦略に基づき、環境への投資により成長を実現していく計画です。  また、従来の「GHG削減戦略委員会」や「サステナビリティ経営推進委員会」、その下部組織の役割を発展させ、統合戦略会議体として環境・技術会議並びにサステナビリティ経営推進会議を新たに設置し、気候変動を含む外部環境の変化を踏まえた成長戦略及び重要施策について、全社横断での検討・推進を通じて、意思決定の質及び実行確度の向上を図っています。  さらに、TCFDが提言するシナリオ分析を見直すとともに、そこで特定された「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標と目標」の4項目における気候変動リスクと機会に関する財務インパクトの試算を実施し、開示内容も拡充しています。 (4)エマージングリスク 当社グループでは、事業戦略の実行を妨げる可能性があり、まだ顕在化していないものの従来に増して重要性が高まっているリスクをエマージングリスクと定義しており、当社グループで認識しているエマージングリスクを下表に纏めています。 エマージングリスク名   海運業を脅かすエマージングな技術革新 リスク内容 3DプリンタやAR/VR技術、自動化などの技術革新は、今後海運業の参入障壁を引き下げる技術となる可能性があると考えられます。3Dプリンタで扱うことのできる素材の広がりや造形方式の進化などを背景に、最終製品量産のための活用も広がる可能性が高まっています。またデジタル化や産業メタバースの活用による港湾作業や船舶運航の自動化・自律化の複合的な活用は、人手不足への対応や業務効率化に寄与します。これらの技術革新は、海運業の省コスト化につながる一方で、他業種からの参入障壁が低下する可能性もあります。  また、消費財や完成品の輸送においては、技術革新による製造体制の変化により地産地消が進む可能性があり、特にコンテナ輸送需要や完成車輸送において、事業環境に構造的変化を与える可能性もあり、今後より一層幅広い分野の技術動向に注視していく必要があります。 事業へのインパクト 3DプリンタやAR/VR技術、自動化などの技術革新は、参入障壁の低下により、新たな競合他社が市場に参入しやすくなり、価格競争が激化する可能性があります。これは、新しい競合他社の出現につながり、既存企業の市場シェアを奪う可能性があります。また、技術革新はサプライチェーンの効率化やコスト削減につながる可能性や、新技術の普及により、既存の設備やノウハウが陳腐化し、新たな投資が必要となる可能性もあります。事業環境の構造的変化により、当社グループの営業活動や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対策 新技術に対応できる人材の育成や最新技術を持つ企業との戦略的な提携を検討し、海運ビジネスに捕らわれることなく、最新技術トレンドを常に把握し、自社事業への影響を評価する体制を構築する必要があります。そのために事業部門別に、課題の整理・洗い出しと優先課題の抽出など体系的に整理し、外部専門知見のサポートを得て継続的にリスク状況をモニターできる「リスクインテリジェンスサイクル」を構築し、モニタリングできる体制作りに取り組んでいます。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。また、ここに記載するものが当社グループの全てのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)7,465字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 世界経済は、中東情勢、米中対立等の地政学的リスクの高まり、世界各国の政策変更など多くの変動要因に直面しました。一方、国内経済は、内需を中心として、緩やかに成長しました。 海運市況は、自営事業のドライバルク事業、エネルギー資源輸送事業及び自動車船事業において、それぞれ順調な貨物需要により、概ね堅調に推移しました。コンテナ船事業については、新造船の竣工影響などにより、市況は前年を下回る水準で推移しました。 このような事業環境のなか、当社は2022年度から5か年の中期経営計画を着実に実行しています。低炭素・脱炭素社会の実現を事業機会として成長戦略を策定し、ポートフォリオ戦略に基づき、成長の牽引役となる3つの事業に対して経営資源を集中的に配分し、また、当社グループの重要な事業部門であるコンテナ船事業については、株主として持分法適用関連会社であるONE社の持続的な成長と発展のために支援を強化します。そのうえで最適資本構成を目指し、バランスのとれた成長投資と株主還元を軸としたキャッシュアロケーションも進めます。これらの取組みを通じて環境負荷を軽減し、持続可能な社会の実現に向けて企業価値を継続的に向上させることで、全てのステークホルダーに信頼され続ける会社を目指してまいります。 当期業績について、自営事業は全てのセグメントで黒字を確保しました。ドライバルクセグメントでは、積地での労働争議やコスト増等により、前期比で減益となりました。自動車船事業では、運航費増加や中東情勢などの影響により、前期比で減益となりました。一方で、エネルギー資源セグメントでは、持分法適用会社において、一過性要因として、前期に含まれていた減損損失の剥落、当期の税効果見直しにより前期比で増益となりました。また、コンテナ船事業では、米国の通商政策や中東情勢の影響を受けるなか、ONE社の業績は新造船の竣工影響などによる船費等の増加、運賃の低下により、前期比で減益となりました。 株主還元政策に関しては、業績動向を見極め、最適資本構成を常に意識し、企業価値向上に必要な投資及び財務健全性を確保のうえ、適正資本を超える部分についてはキャッシュ・フローを踏まえて、株主還元を積極的に実施しました。 これらの結果、当期の連結売上高は1兆183億円、営業利益は841億円、経常利益は1,091億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,329億円となりました。 なお、持分法による投資利益として227億円を計上しました。うち、当社の持分法適用関連会社であるONE社からの持分法による投資利益の計上額は150億円です。 経営計画の主な内容は「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中期的な会社の経営戦略、(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」をご参照ください。 事業環境が大きく変化しているなか、当社グループは2022年度から2026年度までの5か年の中期経営計画を公表しました。当社グループならではの強みである専門機能を磨き上げ、2050年に向けた自社と社会の低炭素・脱炭素化の実現と、収益成長を両立させるための長期経営ビジョンを達成していくため、中期経営計画で策定した施策を実行しています。 業績等の概要 (1)業績 (単位:億円) 前連結会計年度 (2025年3月期)   当連結会計年度 (2026年3月期)   増減額 (増減率) 売上高   10,479   10,183   △295   (△2.8%) 営業利益   1,028   841   △186   (△18.2%) 経常利益   3,080   1,091   △1,989   (△64.6%) 親会社株主に帰属する当期純利益   3,053   1,329   △1,723   (△56.5%) 為替レートと燃料油価格が経常利益に与えた影響は以下のとおりです。 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   影響額 為替レート(円/US$)   153   150   △3   △32   億円 燃料油価格(US$/MT)   610   528   △82   △1   億円 <為替の推移(円/US$)> <消費燃料油価格の推移(US$/MT)> (注)為替・消費燃料油価格(平均補油価格)とも、当社社内値です。 また、当連結会計年度の事業セグメントごとの業績は、次のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度  (自 2024年4月1日   至 2025年3月31日)     当連結会計年度  (自 2025年4月1日   至 2026年3月31日)   増減額 (増減率) ドライバルク   売上高   3,223   2,927   △295   (△9.2%) セグメント損益   132   109   △23   (△17.9%) エネルギー 資源   売上高   1,019   1,006   △12   (△1.2%) セグメント損益   49   96   47   (96.9%) 製品物流   売上高   6,128   6,164   36   (0.6%) セグメント損益   2,936   908   △2,027   (△69.0%) その他   売上高   108   84   △23   (△22.2%) セグメント損益   9   22   12   (132.7%) 各セグメントの状況をより適切に表示させるため、一部の営業外収益及び営業外費用の配賦方法を変更しています。前連結会計年度のセグメント情報につきましても、変更後の方法により表示しています。 ① ドライバルクセグメント [ドライバルク事業] 大型船市況は、鉄鉱石やボーキサイトの堅調な荷動きを背景に、概ね底堅く推移しました。 中・小型船市況は、上半期は石炭輸送需要の低迷により短期的に軟化する場面もありましたが、2026年初めから持ち直し、底堅く推移しました。 このような状況下、ドライバルクセグメントでは、市況エクスポージャーを適切に管理すると同時に運航コストの削減や配船効率向上に努めました。 ドライバルクセグメント全体では、前期比で減収減益となりました。 ② エネルギー資源セグメント [液化天然ガス輸送船事業、液化ガス事業、電力事業、原油・製品事業、エネルギー事業戦略] LNG船、LPG船、電力炭船、大型原油船、ドリルシップ(海洋掘削船)、FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)等は、中長期の傭船契約のもとで順調に稼働し、底堅い収益の推移に貢献しました。 エネルギー資源セグメント全体では、為替影響等により前期比で減収となるも、前期に生じた一過性要因の解消等により増益となりました。 ③ 製品物流セグメント [自動車船事業] 世界の自動車販売市場において、各国の販売台数は総じて堅調に推移しましたが、米国向け追加関税影響、及び期末の中東情勢悪化により、配船変更、燃料費等の運航コスト上昇の影響を受けました。 [物流事業] 国内物流・港湾事業では、コンテナターミナル取扱量、曳船事業の作業数及び倉庫事業の取扱量はそれぞれ堅調に推移しました。国際物流事業では、フォワーディング事業の航空輸送において自動車関連など一部については荷動きが低調であったものの、半導体輸送量は増加し、事業全体で概ね堅調に推移しました。完成車物流事業は、豪州各港での取扱量に影響を与える新車販売台数は前期と同水準で推移し、輸送台数及び保管台数も概ね安定的に推移しました。 [近海・内航事業] 近海事業では、鋼材が前期比で減少した一方、バイオマス燃料やバルク貨物が増加し、全体の輸送量は前期を上回りました。内航事業では、フェリー輸送は、トラック・乗用車・旅客のいずれも増加し、特に乗用車・旅客が好調を維持しました。定期船輸送は、苫小牧航路が堅調だった一方、全体では荒天や農作物の不作の影響等により前期の輸送量を下回りました。不定期船輸送は、石灰石輸送が減少したものの、石炭輸送及び一般貨物船は堅調に推移しました。 [コンテナ船事業] コンテナ船事業では、米国の通商政策や中東情勢の影響で一時的な荷量の増減は見られたものの、通期では底堅く推移しました。一方で新造船の大量竣工による供給過剰の状況は解消せず、平均運賃は前期を下回る水準で推移しました。 こうした事業環境を背景として、当社持分法適用関連会社であるONE社の業績は、前期比で減収減益となりました。 製品物流セグメント全体では、前期比で増収となるも減益となりました。 ④ その他 その他には、船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等が含まれており、当期業績は前期比で減収となるも増益となりました。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は3,197億円となり、前連結会計年度末より1,181億円増加しました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、利息及び配当金の受け取り及び税金等調整前当期純利益等により、当連結会計年度は2,647億円のプラス(前連結会計年度は2,731億円のプラス)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、船舶を中心とする固定資産の取得等により、当連結会計年度は351億円のマイナス(前連結会計年度は1,261億円のマイナス)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済及び配当金の支払い等により、当連結会計年度は1,247億円のマイナス(前連結会計年度は2,116億円のマイナス)となりました。 生産、受注及び販売の状況 当社グループは、海運業を中核とする海運事業グループであり、ドライバルク事業、エネルギー資源事業、製品物流事業を行っています。このほか、船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等を展開しています。したがって、生産、受注を行っておらず、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 セグメント別売上高(外部顧客に対する売上高) セグメント別売上高(外部顧客に対する売上高)の実績は、下記のとおりです。 セグメントの名称    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   比率(%)   金額(百万円)   比率(%) ドライバルク   322,357   30.8   292,783   28.8 エネルギー資源   101,917   9.7   100,666   9.9 製品物流   612,857   58.5   616,498   60.5 その他   10,812   1.0   8,415   0.8 合計   1,047,944   100.0   1,018,364   100.0 当社(川崎汽船㈱)の営業収益実績(参考) 提出会社のセグメント別営業収益の実績は、下記のとおりです。 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   比率(%)   金額(百万円)   比率(%) (ドライバルク)   307,207   36.5   278,301   34.6 (エネルギー資源)   84,585   10.1   80,719   10.0 (製品物流)   448,785   53.4   445,659   55.4 海運業収益   840,578   100.0   804,681   100.0 (その他)   50   0.0   51   0.0 その他事業収益   50   0.0   51   0.0 合計   840,628   100.0   804,732   100.0 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析 (1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っています。 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 (2)当連結会計年度の経営成績の分析 ① 売上高 売上高は前年度に比べ2.8%減収の1兆183億円となりました。報告セグメント別では、ドライバルクセグメントは、前年度に比べ、9.2%減収の2,927億円となりました。エネルギー資源セグメントは、前年度に比べ、1.2%減収の1,006億円となり、製品物流セグメントは、前年度に比べ、0.6%増収の6,164億円となりました。その他の区分は、22.2%減収となりました。 ② 売上原価、販売費及び一般管理費 売上原価は、前年度の8,656億円から162億円減少し、8,494億円(前年度比1.9%減)となりました。営業収入に対する売上原価の比率は0.8ポイント増加して83.4%となりました。販売費及び一般管理費は53億円増加し、847億円(前年度比6.7%増)となりました。 ③ 営業利益 売上総利益の減少により、前年度の1,028億円の営業利益に対し841億円の営業利益となりました。 ④ 営業外収益(費用) 227億円の持分法による投資利益(前年度は2,020億円の持分法による投資利益)を計上したことが主な要因となり、営業外損益は249億円の利益(前年度は2,052億円の利益)となりました。 ⑤ 税金等調整前当期純利益 固定資産売却益などにより特別利益は256億円となりました。また、固定資産除却損などにより特別損失は23億円となりました。これらの結果、税金等調整前当期純利益は1,324億円(前年度は3,199億円の税金等調整前当期純利益)となりました。 ⑥ 法人税等 法人税等は、主として法人税等調整額の減少により、前年度の123億円から163億円減少し△39億円となりました。 ⑦ 非支配株主に帰属する当期純利益 非支配株主に帰属する当期純利益は、ケイラインロジスティックス㈱などの非支配株主に帰属する当期純利益が増加し、前年度の22億円に対し、34億円となりました。 ⑧ 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度の3,053億円に対し、1,329億円となりました。1株当たり当期純利益は、前年度の460.11円に対し、210.42円となりました。 (3)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① キャッシュ・フローの状況 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」をご参照ください。 ② 資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループのドライバルク事業や自動車船事業の運営に関わる海運業費用です。この中には港費・貨物費・燃料費などの運航費、船員費・船舶修繕費などの船費及び借船料などが含まれます。このほか物流事業の運営に関わる労務費等の役務原価、各事業についての人件費・情報処理費用・その他物件費等の一般管理費があります。また、設備資金需要としては船舶投資や物流設備・ターミナル設備等への投資があります。当連結会計年度中に906億円の設備投資を実施しました。 ③ 財務政策 当社グループの事業維持・拡大を支える低コストで安定的な資金の確保を重視しています。長期の資金需要に対しては金融機関からの長期借入金を中心に、社債発行、新株発行により調達しています。短期的な運転資金を銀行借入、コマーシャルペーパー(CP)発行等により調達し、一時的な余資は安定性・流動性の高い金融資産で運用しています。また、キャッシュマネージメントシステム等を利用して、国内・海外グループ会社の余剰資金を有効活用しています。 流動性の確保としまして、CP発行枠600億円に加え、国内金融機関と約1,500億円の複数年のコミットメントラインを設定し、緊急の資金需要に備えています。 当社は日本格付研究所(JCR)から格付を取得しており、2026年3月31日現在の発行体格付は、「A」となっています。また、短期債格付(CP格付)については「J-1」を取得しています。 (4)財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前年度末比1,339億円増加し2兆3,439億円となりました。流動資産は、現金及び預金の増加等により、前年度末比1,430億円増加し5,464億円となりました。 固定資産は前年度末比91億円減少し1兆7,975億円となりました。固定資産のうち有形固定資産は、建設仮勘定の増加等により、前年度末比49億円増加し4,936億円となりました。投資その他の資産は、投資有価証券の減少等により、前年度末比172億円減少し1兆2,935億円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前年度末比305億円減少し5,020億円となりました。支払手形及び営業未払金の増加等により、流動負債は2,351億円となり、長期借入金の減少等により、固定負債は2,668億円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前年度末比1,645億円増加し、1兆8,419億円となりました。純資産のうち株主資本は、主に利益剰余金が628億円増加したことにより、1兆4,182億円となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定が増加したことを主な要因として、前年度末比844億円増加し3,844億円となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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