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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

フジオーゼックス

FUJI OOZX Inc.7299 · Standard · 輸送用機器

エンジンバルブで世界有数のシェアを誇る自動車部品メーカー。国内・中国・インドネシア・メキシコに生産拠点を構え、特殊鋼の親会社の技術を活かした高品質なバルブを供給する。

概要

フジオーゼックスは、静岡県菊川市に本社を置く自動車部品メーカーである。主力製品はエンジンバルブ(吸排気バルブ)やバルブシートなどの駆動系部品で、国内外の自動車メーカーに供給している。2025年3月期の連結売上高は255億円、営業利益26億円。従業員数は945名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード7299)。

二つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは「自動車部品製造事業」と「その他」の2セグメントで構成される。自動車部品製造事業はエンジンバルブ、バルブシート、コッタ、ローテータ、リテーナなどの製造・販売が主体で、2026年3月期の売上高は279億円と全体の96%を占める。その他事業は、2023年7月に子会社化した株式会社マルヨシ製作所(リチウムイオン電池セパレータフィルム製造用金属ロール等)と、2024年7月に子会社化した株式会社ピーアンドエム(ファクトリーオートメーション機器用精密部品)で構成され、同事業の売上高は11億円である。自動車部品事業の営業利益率は約8.8%である一方、その他事業は34百万円のセグメント利益とまだ規模は小さい。

海外生産拠点は中国・インドネシア・メキシコの3極

海外生産は、中国(広東省)の富士气門(広東)有限公司、インドネシアのPT. FUJI OOZX INDONESIA、メキシコのFUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.の3社が担う。富士气門(広東)は2010年にTRW社・新韓バルブ工業との合弁で設立され、2015年に完全子会社化した。PT. FUJI OOZX INDONESIAは2013年に現地企業との合弁で設立。FUJI OOZX MEXICOは2014年に大同興業との合弁で設立され、北米市場向けの生産拠点となっている。これらの海外子会社はいずれも当社の連結子会社であり、機械設備や技術供与を当社から受けている。なお、米国にはかつてOOZX USA Inc.および販売会社FUJI OOZX AMERICA Inc.が存在したが、前者は2011年、後者は2025年に清算された。

主要顧客は日産・トヨタ・スズキ・SUBARU

販売先は国内外の自動車メーカーが中心である。2026年3月期の販売実績で最も比率が高いのはトヨタ モーター ノース アメリカで全体の12.8%(37億円)、次いで日産自動車が12.0%(35億円)、トヨタ自動車が6.5%(19億円)、スズキが5.6%(16億円)、SUBARUが5.2%(15億円)となっている。上位5社で販売額の42%を占め、特定顧客への依存度は分散している。北米向け販売は前年比で大幅に増加しており、2026年3月期の海外販売比率は約4割と推定される。内訳では中国向けが減少した一方、北米向けが増加した。

グループ子会社と機能分散

国内子会社として、金型製造や生産工程に付帯する業務を行うオーゼックステクノ株式会社、物流・梱包を担当する株式会社ジャトス、従業員の福利厚生を行う株式会社テトスがある。2026年4月1日付でジャトスがテトスを吸収合併し、物流と福利厚生機能を統合した。また、2026年3月期には連結子会社であったFUJI OOZX AMERICA Inc.を清算し、欧州駐在事務所も2026年1月に閉鎖している。2023年・2024年にM&Aで加わったマルヨシ製作所とピーアンドエムも子会社であるが、マルヨシ製作所は2026年9月に解散決議を予定しており、新規事業の一部は縮小方向にある。

業界の中での役割は自動車エンジン用バルブの大手サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
291億円
営業利益
25億円
営業利益率
8.6%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車部品製造 事業279億円96.2%25億円9.0%
その他11億円3.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車OEM(乗用車・商用車)主力

エンジンバルブを中心とした自動車部品を製造販売。大同特殊鋼グループの特殊鋼鋼材を活用し、高い品質と信頼性で国内外の自動車メーカーに供給している。

エンジンバルブで世界有数のシェア

主な製品・サービス1
エンジンバルブ
エンジンの吸排気を制御する部品。耐熱・耐摩耗性に優れ、内燃機関の性能と耐久性を支える。

02半導体・EVバッテリー製造装置メーカー準主力

子会社を通じて、リチウムイオン電池セパレータフィルム製造装置に組み込まれる金属ロールやシャフトを提供。また、半導体やEVバッテリー製造に使われる空気圧機器の精密部品を供給している。

主な製品・サービス2
金属ロール・シャフト
セパレータフィルム製造装置の部品。高精度が要求される。
空気圧機器用精密部品
半導体やEVバッテリー製造装置で使用される空気圧機器の精密部品。

製品と技術

エンジンバルブ:内燃機関の心臓部を支える主力製品

エンジンバルブ(吸気バルブ・排気バルブ)は、フジオーゼックスの最もコアな製品である。内部を通過する高温・高圧の燃焼ガスに耐えるため、大同特殊鋼製の特殊鋼素材を用い、精密な鍛造・機械加工・熱処理を施している。製品は日産自動車、トヨタ自動車、スズキ、SUBARUなど国内外の自動車メーカーに供給される。2026年3月期の自動車部品事業売上高279億円の大半をエンジンバルブが占める。同社は低燃費技術の進化を掲げ、燃焼効率向上に寄与するバルブ形状や表面処理の開発を継続している。

バルブ周辺部品:シート・コッタ・ローテータ・リテーナ

エンジンバルブとともに、バルブシート(弁座)、コッタ(バルブスプリングリテーナ固定用のキー部品)、ローテータ(バルブ回転機構)、リテーナ(スプリング受け)などを同一ラインで製造している。これらの部品はバルブの正確なシール性と作動を保証するために不可欠であり、エンジンバルブとセットで供給されることが多い。バルブシートには耐摩耗性・耐熱性に優れた焼結合金が使用され、コッタ・リテーナには高強度の合金鋼が用いられる。同社はこれらの部品も含めた「バルブシステム」としての提案力を強みとしている。

中空バルブ技術:軽量化と燃費向上を両立

フジホローバルブ株式会社として2016年に立ち上げた中空バルブは、バルブ内部を中空化することで軽量かつ高強度を実現し、エンジンの高回転化や燃費向上に貢献する。三菱重工工作機械との業務提携を経て技術を蓄積し、2021年に同社を吸収合併して自社技術として確立した。中空バルブは排気バルブに採用されることが多く、ナトリウム封入による冷却効果を高めた製品も開発している。同社は2030年にグローバルシェア12%を目標に掲げ、高機能エンジンバルブの一つとして中空バルブの拡販を進めている。

非自動車事業:セパレータフィルム用ロールとFA精密部品

2023年と2024年に相次いで子会社化したマルヨシ製作所とピーアンドエムは、自動車とは異なる分野に軸足を置く。マルヨシ製作所はリチウムイオン電池のセパレータフィルム製造装置に組み込まれる金属ロールやシャフトを製造し、フィルムメーカーに納入している。ピーアンドエムは半導体やEVバッテリー製造設備向けの空気圧機器用精密部品を手掛ける。両社合わせて2026年3月期の売上高は約11億円と全体の4%程度であり、同社はこれらを新規事業として育成する方針であるものの、マルヨシ製作所の解散決定により、同事業は再編の途上にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 自動車OEM(乗用車・商用車)エンジンバルブで世界有数のシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

高収益の自動車部品メーカー、成長持続へ

フジオーゼックスは輸送用機器セクターの中堅部品メーカーで、売上高255億円(2025年3月期)ながら営業利益率10.2%と高い収益性を誇る。同業のユニプレスやトヨタ紡織と比較して規模は小さいが、利益率では優位にある。クラッチやブレーキ関連の精密部品に特化し、高い技術力と顧客基盤を持つ。2026年3月期も売上高291億円、営業利益率8.59%と高水準を維持見込み。業界内でニッチトップ戦略が奏功している。

強み

  • 営業利益率10.2%で、同業他社を大きく上回る収益力を達成。
  • クラッチ・ブレーキ関連の精密部品に特化し、高いシェアを確保。
  • 売上高が234→255→291億円と増加、堅調な需要を背景に成長。
  • 精密加工技術に強みがあり、品質と信頼性で顧客から評価。

課題

  • 特定の部品に依存するため、EVシフト等で需要減少リスク。
  • 売上高291億円と同業大手に比べ規模が小さく、価格競争に弱い。
  • 国内中心の事業構造で、海外市場での成長機会を捉えきれていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字がフジオーゼックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17317松屋アールアンドディ236億円15.2倍
27294ヨロズ229億円10.3倍
37266今仙電機製作所229億円8.7倍
46018阪神内燃機工業199億円27.1倍
57254ユニバンス196億円18.9倍
67299フジオーゼックス192億円8.8倍
77273イクヨ173億円6.2倍
87122近畿車輛167億円10.6倍
97256河西工業164億円17.1倍
107235東京ラヂエーター製造162億円7.3倍
117228デイトナ146億円7.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

エンジンバルブ専業メーカーとして東京都品川区で創業(1951〜1952年)

1951年12月、エンジンバルブの製造・販売を目的として、東京都品川区に「園池バルブ株式会社」が設立された。創業から半年後の1952年6月には商号を「富士バルブ株式会社」に変更し、東京都大田区に工場を完成させて操業を開始した。翌1953年7月には大同製鋼(現・大同特殊鋼)が資本参加し、以降、特殊鋼素材の安定調達基盤が築かれた。設立当初からエンジンバルブに特化した専門メーカーとしての道を歩み始める。

TRWとの技術提携で本格的な量産体制へ(1960〜1988年)

1960年1月、米国TRW社とエンジンバルブに関する技術提携を締結した。これにより、アメリカの最新バルブ製造技術を導入し、品質と生産能力を飛躍的に向上させた。1970年9月には本社工場を神奈川県藤沢市に移転・集約し、生産効率を高めた。1972年には韓国の新韓バルブ工業へ資本参加し、1988年には米国にTRWとの合弁会社TRW Fuji Valve Inc.を設立するなど、海外展開の第一歩を踏み出した。同時期の1979年にはタイにも合弁会社を設立し、アジアでの生産網を広げた。

商号変更と株式上場で新たなステージへ(1992〜1994年)

1992年12月、社名を富士バルブ株式会社から「フジオーゼックス株式会社」に変更した。商号の「オーゼックス」は、摩擦材など新たな製品領域への拡大を意識した造語である。1994年1月には米国にOOZX USA Inc.を全額出資で設立し、海外販売拠点を整備。同年12月には株式を東京証券取引所市場第二部(現スタンダード市場)に上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。1998年には子会社フジテクノ(現オーゼックステクノ)を設立し、グループ内での金型製造や工程支援体制を強化した。

本社を静岡に移転し環境認証を取得(2001〜2003年)

2001年7月、藤沢工場と静岡工場がISO14001認証を取得し、環境マネジメントを本格化させた。2003年7月には本店所在地を神奈川県藤沢市から現在の静岡県菊川市に移転。静岡工場を中心とした生産体制へと軸足を移した。この移転は、生産拠点の集約と物流効率の向上を目的としており、以降、静岡県が同社の事業基盤となる。2006年には中国の新韓(北京)汽車配件系統有限公司へ資本参加し、中国市場への足がかりを築いた。

中国・インドネシア・メキシコへの生産拡大とTRW提携解消(2010〜2015年)

2010年8月、TRW社および新韓バルブ工業との合弁で富士气門(広東)有限公司を中国広東省に設立。2013年9月にはインドネシアにPT. FUJI OOZX INDONESIAを設立、2014年8月にはメキシコにFUJI OOZX MEXICOを設立し、北米・アジアの両方に生産拠点を構えた。2015年7月、TRW社との技術提携を解消。これに伴いタイと米国の合弁会社株式を売却する一方、富士气門(広東)の全株式を取得して完全子会社化した。同時に米国に販売会社FUJI OOZX AMERICA Inc.を設立し、自社販売網を強化した。

中空バルブ事業への参入と事業ポートフォリオの組み替え(2016〜2021年)

2016年2月、フジホローバルブ株式会社を設立し、中空バルブ(軽量・高強度のエンジンバルブ)の製造に参入。同年5月には三菱重工工作機械と業務提携し、両社の中空バルブ事業を統合した。2016年8月・11月には韓国と中国の関連会社株式を売却し、事業ポートフォリオを整理。その後、2021年3月に三菱重工工作機械との提携を解消し、フジホローバルブを完全子会社化、同年7月には吸収合併した。この一連の動きにより、中空バルブ技術を自社に取り込み、エンジンバルブの高付加価値化を進めた。

M&Aで新規事業に進出する一方、海外子会社の清算も進む(2023〜2026年)

2023年7月、リチウムイオン電池セパレータフィルム製造用金属ロールを手掛ける株式会社マルヨシ製作所を完全子会社化。2024年7月にはファクトリーオートメーション機器の精密部品メーカーである株式会社ピーアンドエムを子会社化し、自動車以外の事業領域を拡大した。しかし、マルヨシ製作所は業績不振のため2026年9月に解散決議を予定しており、新規事業の育成は道半ばである。2025年3月には米国販売子会社FUJI OOZX AMERICA Inc.を清算、2026年1月には欧州駐在事務所を閉鎖するなど、海外体制の縮小も進んでいる。

年表40件を開く

1950年代

  • 1951年12月創業エンジンバルブの製造、販売を目的として東京都品川区に園池バルブ株式会社を設立
  • 1952年6月商号変更商号を富士バルブ株式会社に変更、東京都大田区に工場を完成し、操業開始
  • 1953年7月大同製鋼株式会社(現・大同特殊鋼株式会社)が資本参加

1960年代

  • 1960年1月米国TRW社と技術提携(エンジンバルブ)

1970年代

  • 1970年9月本社工場の藤沢移転・集約
  • 1972年1月新韓バルブ工業株式会社(持分法適用関連会社)〈韓国〉へ資本参加
  • 1979年7月TRW社〈米国〉、セリワタナ社〈タイ〉、当社の合弁会社フジセリナバルブ社〈TRW Fuji Serina Co.,Ltd.(持分法適用関連会社)〉をタイ国に設立

1980年代

  • 1985年11月有限会社富士バルブ興業〈現・株式会社テトス(現・連結子会社)〉を当社の全額出資により設立
  • 1988年6月TRW社〈米国〉との合弁会社TRW Fuji Valve Inc.(持分法適用関連会社)を米国に設立
  • 1989年6月物流を専門に行う湘南物流株式会社〈現・株式会社ジャトス(現・連結子会社)〉を当社全額出資で設立

1990年代

  • 1992年6月本店を神奈川県藤沢市に移転
  • 1992年12月商号変更富士バルブ株式会社からフジオーゼックス株式会社に商号変更
  • 1994年1月OOZX USA Inc.(連結子会社)を当社全額出資にて米国に設立
  • 1994年12月上場株式を東京証券取引所市場第二部(現スタンダード市場)へ上場
  • 1998年10月株式会社フジテクノ〈現・オーゼックステクノ株式会社(現・連結子会社)〉を当社全額出資により設立

2000年代

  • 2001年7月藤沢工場・静岡工場ISO14001認証取得
  • 2003年7月本店の所在地を現在の静岡県菊川市に移転
  • 2006年10月新韓(北京)汽車配件系統有限公司(持分法適用関連会社)〈中国〉へ資本参加

2010年代

  • 2010年8月TRW社〈米国〉、新韓バルブ工業〈韓国〉との合弁会社富士气門(広東)有限公司(現・連結子会社)を中国(広東省)に設立
  • 2011年5月OOZX USA Inc.(連結子会社)を清算
  • 2013年9月PT. Prospect Motor〈インドネシア〉との合弁会社PT. FUJI OOZX INDONESIA(現・連結子会社)をインドネシア共和国に設立
  • 2014年8月大同興業株式会社との合弁会社FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.(現・連結子会社)をメキシコ合衆国に設立
  • 2015年7月M&ATRW社〈米国〉との技術提携解消によりTRW Fuji Serina Co.,Ltd.およびTRW Fuji Valve Inc.の全株式を売却。また富士气門(広東)有限公司(現・連結子会社)の全株式を取得し完全子会社化 販売会社FUJI OOZX AMERICA Inc.(現・連結子会社)をアメリカ合衆国に設立
  • 2016年2月フジホローバルブ株式会社(連結子会社)を静岡県菊川市に設立
  • 2016年5月三菱重工工作機械株式会社と業務提携を行い、フジホローバルブ株式会社(連結子会社)において、両社の中空バルブ事業における中空製造工程の製造事業をそれぞれ吸収分割により継承、中実バルブ事業について当社で譲り受け
  • 2016年8月新韓バルブ工業株式会社(持分法適用関連会社)〈韓国〉の全株式を売却
  • 2016年11月新韓(北京)汽車配件系統有限公司(持分法適用関連会社)〈中国〉の全株式を売却
  • 2017年4月創業ドイツ連邦共和国に 駐在事務所FUJI OOZX Inc., Europe Representative Officeを設立
  • 2018年11月静岡工場 品質マネジメントシステム規格IATF16949認証取得

2020年代

  • 2020年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行
  • 2021年3月M&A三菱重工工作機械株式会社との事業提携を解消、フジホローバルブ株式会社(連結子会社)の全株式を取得し完全子会社化
  • 2021年7月M&Aフジホローバルブ株式会社(連結子会社)を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2023年7月M&Aセパレータフィルム製造用の金属ロール、シャフト等の金属部品を製造・販売する株式会社マルヨシ製作所の全株式を取得し連結子会社化
  • 2024年7月M&Aファクトリーオートメーション機器等の精密部品を製造・販売する株式会社ピーアンドエムの全株式を取得し連結子会社化
  • 2024年10月西日本支社を大阪市へ開設
  • 2025年3月FUJI OOZX AMERICA Inc.を清算
  • 2026年1月FUJI OOZX Inc., Europe Representative Officeを閉鎖
  • 2026年2月連結子会社である株式会社マルヨシ製作所の解散・清算を決定(2026年9月解散決議予定)
  • 2026年4月M&A連結子会社である株式会社ジャトス(存続会社)が株式会社テトス(消滅会社)を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,261人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+5.9%平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月945
2018年3月1,136
2019年3月66438.115.21,184
2020年3月61937.615.71,214
2021年3月55038.815.81,165
2022年3月59139.215.41,112
2023年3月59339.415.71,104
2024年3月61239.115.91,161
2025年3月67039.715.71,246209
2026年3月70339.515.31,261198

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率73.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 7 / 海外 2、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社・静岡工場 — 静岡県菊川市8,552百万円
自動車部品 製造事業
本社工場 — メキシコ合衆国グアナファト州2,504百万円
自動車部品 製造事業
本社工場 — 中華人民共和国広東省佛山市2,204百万円
自動車部品 製造事業
本社工場 — インドネシア共和国西ジャワ州1,318百万円
自動車部品 製造事業
藤沢工場 — 神奈川県藤沢市459百万円
自動車部品 製造事業
主な関係会社
  • 国内
    大同特殊鋼㈱(注2、4)
    名古屋市東区 · その他の関係会社
  • 国内
    ㈱テトス(注6)
    静岡県菊川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジャトス(注6)
    神奈川県藤沢市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オーゼックステクノ㈱
    静岡県菊川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士气門(広東)有限公司(注3)
    中華人民共和国 広東省佛山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.FUJI OOZX INDONESIA (注3)
    インドネシア共和国 西ジャワ州カラワン県 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V. (注3、7)
    メキシコ合衆国 グアナファト州 · 連結子会社
    議決権98.5%
  • 国内
    ㈱マルヨシ製作所(注5)
    静岡県掛川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ピーアンドエム
    福島県会津若松市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は291億円営業利益25億円前期と比べると増収減益で、売上が+14.1%、利益が-3.8%。

売上高
+14.1%
291億円
営業利益
-3.8%
25億円
純利益
+40.0%
21億円
営業利益率
8.6%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高280億円291億円
営業利益26億円25億円
純利益17億円21億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は74億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+34.5%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q540
2024年1Q5535.54
2024年2Q6134.94
2024年3Q58712.15
2024年4Q606
2025年2Q11786.82
2025年4Q1381813.013
2026年2Q142117.710
2026年4Q149149.411
2027年1Q74912.27

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は159億円から291億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
PT. Prospect Motor〈インドネシア〉との合弁会社PT. FUJI OOZX INDONESIA(現・連結子会社)をインドネシア共和国に設立
2013年3月159148
大同興業株式会社との合弁会社FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.(現・連結子会社)をメキシコ合衆国に設立
2014年3月1631914
TRW社〈米国〉との技術提携解消によりTRW Fuji Serina Co.,Ltd.およびTRW Fuji Valve Inc.の全株式を売却。また富士气門(広東)有限公司(現・連結子会社)の全株式を取得し完全子会社化 販売会社FUJI OOZX AMERICA Inc.(現・連結子会社)をアメリカ合衆国に設立
2015年3月169169
フジホローバルブ株式会社(連結子会社)を静岡県菊川市に設立
2016年3月1751613
ドイツ連邦共和国に 駐在事務所FUJI OOZX Inc., Europe Representative Officeを設立
2017年3月18250
2018年3月2081712
2019年3月23296
2020年3月22874
三菱重工工作機械株式会社との事業提携を解消、フジホローバルブ株式会社(連結子会社)の全株式を取得し完全子会社化
2021年3月19186
2022年3月2231810
セパレータフィルム製造用の金属ロール、シャフト等の金属部品を製造・販売する株式会社マルヨシ製作所の全株式を取得し連結子会社化
2023年3月216116
ファクトリーオートメーション機器等の精密部品を製造・販売する株式会社ピーアンドエムの全株式を取得し連結子会社化
2024年3月2341919
2025年3月255262310.215
連結子会社である株式会社ジャトス(存続会社)が株式会社テトス(消滅会社)を吸収合併
2026年3月29125278.621

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高291億円のうち、営業利益として残るのは25億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.6%223億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.8%43億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%25億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.5pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.5pt
7.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが50億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは29億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は65億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月24−10−21493
2014年3月12−182−688
2015年3月23−29−2−680
2016年3月18−9−7980
2017年3月−5−276−3254
2018年3月20−3417−1458
2019年3月20−494−2933
2020年3月18−5031−3231
2021年3月41−7−113454
2022年3月39−5−353456
2023年3月27−16−121155
2024年3月42−16−132671
2025年3月29−27−8264
2026年3月50−21−312965

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は382億円。このうち返さなくてよい自己資本が326億円で、自己資本比率は83.9%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2402073385.8
2014年3月2582273185.3
2015年3月2752403584.3
2016年3月2872414682.6
2017年3月2902424880.2
2018年3月3422529070.8
2019年3月3502579370.9
2020年3月37225711566.6
2021年3月36025710370.3
2022年3月3472747377.6
2023年3月3422796380.0
2024年3月3653016481.1
2025年3月3703106182.2
2026年3月3823265683.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
59億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
252億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
25億円
在庫として抱えている分
負債合計
56億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率82社中2位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中54位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.6%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.9%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.1%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,867で、1年前と比べて+21.8%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥1,867-1.1%1ヶ月+2.0%1年+21.8%時価総額192億円
過去52週の値幅
安値¥1,558高値¥2,250

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.8倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.56倍
配当利回り2.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月+1.2%、前日比-2.1%。週足では25日線(1686円)を上回るが、75日線(1756円)を下回り、もみ合い。52週高値2250円からは下落。出来高は2~1.5万株と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが8.2倍と業界平均16.5倍の約半分、PBRも0.53倍と業界平均1.08倍を大きく下回る。配当利回りは3.04%と業界平均2.65%を上回り、株主還元も十分。営業利益は高水準を維持しており、収益性は良好。割安だが、2025/3期は減益となっており、注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.8倍16.3倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.56倍1.12倍
ROE6.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

エンジン車向けクラッチが主力で、EVシフトによる需要減が最大の懸念。一方で、2025年3月期は売上・利益とも拡大し、今期も増収増益計画。強気派は特殊用途の需要残存と新製品投入、弱気派は長期的な需要縮小と既存技術の陳腐化を指摘。

プラスに働く材料7
  • 業績好調

    2025年3月期営業利益26億円(前期比37%増)。

  • ニッチ需要

    高性能車や産業機械向けクラッチに根強い需要。

  • 低バリュエーション

    PER8.2倍、PBR0.53倍と割安。配当利回り3.0%。

  • 純利益40%増加の予想2026年3月期影響

    25/3期純利益15億円→26/3期予想21億円、営業利益はほぼ横ばいだが特別利益等で増益

  • 低PER・高配当利回りによる割安感継続影響

    PER8.2倍、配当利回り3.0%と割安、株主還元姿勢が評価されれば買い材料

  • 自動車生産回復による売上拡大2026年下期影響

    25/3期255億円→26/3期291億円と14%増収計画、受注増加で上振れ余地

  • PBR0.53倍の解散価値割れ状態継続影響

    株価が純資産の半値以下、M&Aや自社株買いの思惑でバリュエーション修正の余地

マイナスに働く材料7
  • EVシフトの長期リスク

    EVはクラッチ不要で、需要減少が不可避。

  • 売上規模小

    売上高255億円と小型で、成長余地に限界。

  • 収益の不安定性

    2026年営業利益率8.6%と計画だが、為替や原材料高に脆弱。

  • 営業利益率の低下傾向2025年度~2026年度影響

    営業利益率が25/3期10.2%→26/3期8.6%に低下、コスト増が利益を圧迫

  • 自動車部品需要の減速リスク不定影響

    グローバル需要減速で売上計画未達の可能性、26/3期売上291億円は楽観的

  • 原材料価格高騰による利益圧迫継続影響

    鋼材等の高止まりが続けば営業利益率のさらなる低下懸念

  • バリュートラップ化の懸念継続影響

    低PER・低PBRだが業績回復が遅れれば割安感が逆に売り材料に

次の決算で確かめる点
クラッチ関連売上高
主力製品の需要動向を把握するため。
営業利益率
収益性のトレンドを確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から+3.8%いまの株価に対する利回りは2.89%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
2.89%
いまの株価に対して
配当性向
26.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2438.3
2018年3月13−45.028.7
2019年3月2481.875.7
2020年3月22−8.3102.2
2021年3月13−40.941.7
2022年3月26100.030.5
2023年3月260.039.6
2024年3月5092.348.4
2025年3月524.020.2
2026年3月543.826.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,628人。区分でいちばん多いのは事業法人60.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.3%を占め、残る38.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人58.558.461.361.260.460.3
個人・その他26.327.925.924.132.235.9
自己株式0.10.10.10.10.84.3
外国法人8.36.35.56.52.82.0
金融機関4.84.54.44.83.91.0
証券会社2.02.92.83.50.80.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大同特殊鋼株式会社45.82
02大同興業株式会社5.27
03ジェイアンドエス保険サービス株式会社3.19
04フジオーゼックス従業員持株会1.58
05中根精工株式会社1.10
06高橋 憲昭0.71
07明治安田生命保険相互会社0.49
08日本パーカライジング株式会社0.49
09大同DMソリューション株式会社0.46
10辻本 敏0.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+421%、1株純資産は14期で+225%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月411,0004.29.121.3
2014年3月67510,7276.56.619.4
2015年3月45711,2784.211.327.4
2016年3月61211,5365.47.215.1
2017年3月2211,3240.2182.938.3
2018年3月56611,8114.99.928.7
2019年3月30312,0702.511.775.7
2020年3月382,4171.613.9102.2
2021年3月602,4632.49.541.7
2022年3月962,6213.86.730.5
2023年3月582,6672.211.139.6
2024年3月1882,8856.88.748.4
2025年3月1522,9845.29.020.2
2026年3月2133,2546.98.526.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額192百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
杉江郁夫代表取締役 社長 執行役員60
浜田章宏取締役 執行役員65
海野信一取締役 執行役員60
山下敏明取締役62
飯塚嘉津美取締役71
福岡聡取締役(常勤監査等委員)60
竹鶴隆昭取締役(監査等委員)66
山田剛己取締役(監査等委員)60
川﨑健司取締役(監査等委員)71
東島香織取締役(監査等委員)48
加藤政人73
尾﨑明弘執行役員 設備部長
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢
成松悟志執行役員
中村広樹執行役員
茨木徹取締役 執行役員58
石川利明取締役 執行役員57
岩本順司取締役(常勤監査等委員)59
丹羽哲也取締役(監査等委員)60
加々美道也取締役(監査等委員)68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)91223115317
取締役(社内)22042412
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,085字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社(提出会社)と親会社、子会社8社(2026年3月31日現在)で構成されており、自動車部品製造事業とその他の2つのセグメントに分かれて事業を行っております。各セグメントの事業内容と、当社および主要な関係会社の位置付けは以下のとおりであります。 なお、このセグメント区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の連結財務諸表注記事項に掲げるセグメントをはじめ、本有価証券報告書の当連結会計年度に関するセグメントの区分と全て同一であります。 (自動車部品製造事業) 当社と子会社である富士气門(広東)有限公司、PT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V. はエンジンバルブ等の製品の製造、販売を行い、子会社であるオーゼックステクノ株式会社は金型等の製造および当社の生産工程に付帯する業務を行っております。 関連当事者の大同興業株式会社は親会社である大同特殊鋼株式会社の特殊鋼鋼材を当社へ販売しております。 また、当社は富士气門(広東)有限公司、PT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.等へは機械設備・治工具等の販売、技術供与を行っております。 当社および国内子会社の従業員の福利厚生については、子会社である株式会社テトスが行っております。また、当社関連製品の輸送・梱包については、子会社である株式会社ジャトスが行っております。 (その他) 「その他」は子会社の株式会社マルヨシ製作所および株式会社ピーアンドエムの事業で構成されております。 株式会社マルヨシ製作所は、リチウムイオン電池等に使用されるセパレータフィルムの製造装置に組み込まれる金属ロール、シャフト等の製造を手掛けており、セパレータフィルム製造装置メーカー等に製品を販売しております。 また、株式会社ピーアンドエムは、ファクトリーオートメーション機器等の精密部品を製造・販売しており、主に半導体やEVバッテリー製造等で使用される空気圧機器用に使用されております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 ※1 関連当事者の大同興業株式会社は親会社である大同特殊鋼株式会社の特殊鋼鋼材を当社へ 販売しております。 ※2 株式会社マルヨシ製作所は2026年9月に解散決議する事を予定しております。 ※3 株式会社ジャトスは2026年4月1日を効力発生日として、株式会社テトスを消滅会社とする 吸収合併を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,845字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社の経営理念は次のとおりです。 ① 技術を極め、顧客の高い満足と強い信頼を頂く商品を提供する。 ② 地球環境を守り、企業責任を全うし、社業を通じて社会に貢献する。 ③ 世界を視野に高い目標に挑戦し、企業の発展と個人の成長を実現する。 当社グループとして経営理念に基づき、ものづくりを本業とするメーカーとしてPQCD(Productivity 生産性、Quality 品質、Cost 価格、Delivery 納期)について世界最高の体制を構築し、高いCS(顧客満足)を得ることを目標に、製品の開発・生産・販売から廃棄までの全工程で地球保護に積極的に取り組みます。また、個人を尊重し、相手の立場で考え、意欲・能力を最大限に発揮することで、世界に飛躍する製品・技術・人を創造することに挑戦します。エンジンバルブの専門メーカーとして低燃費技術の進化を通じて社会に貢献してまいります。 (2)経営環境と対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境は、エネルギーおよび原材料価格の高騰、地政学リスクに伴う海外情勢の混迷、為替相場の変動に加え、米国による関税政策の影響など、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 エンジン搭載車を含む自動車業界においては、電気自動車(EV)の普及が一時的に鈍化する一方で、ハイブリッド車(HV、PHEV)への需要が世界的に高まっております。また、カーボンニュートラル(CN)燃料等の新エネルギーへの対応や、生成AIを活用した情報化・自動化といった百年に一度と言われる多様な変革への対応が求められております。 このような状況のなか、当社グループは、2024年3月に公表しました「2026中期経営計画」の重要テーマに基づき、既存事業である自動車部品事業の収益力強化と新規事業の拡大を両輪に持続的な企業価値向上に向けた基盤構築を図るとともに、時代のニーズである資本コスト・株価を意識した経営や人的資本経営等の課題へ取り組んでまいります。 2026年中期経営計画基本方針 1.自動車部品事業の安定収益確保 2.新規事業領域の育成および拡大 3.効率経営推進による社会貢献 定量目標 ●エンジンバルブ事業の合理化推進による利益率向上 ●新規事業、ESG関連中心の積極的な投資 ●株主への利益還元目標は総還元性向40%、株主資本配当率1.7%を目安に実施 中期経営指標と実績 (単位:億円) 経営指標   2024年度   2025年度   2026年度   2026年中期 計画/実績   計画   実績   計画   実績   計画   予想   計画   実績見込 売上高   265   255   275   291   280   280   820   826 営業利益   25.5   26.2   26.5   25.1   28.0   26.0   80.0   77.3 売上高営業利益率   9.6%   10.2%   9.6%   8.6%   10%   9.3%   9.8%   9.4% (社業について) 自動車業界において世界的なEV化の波が転換期を迎えており、一部地域で補助金終了に伴う需要の減退、充電インフラ整備の遅れ、航続距離や充電時間に対する課題等からEV普及の進展は一時的な停滞状態にあります。一方でHV車の需要が再評価されており、内燃機関(エンジン)の重要性は短中期的には維持、あるいは増大する傾向にあり、長期的にはEV化が進展することは不可避ではありますが、この過程で競業他社の撤退や事業縮小による市場の淘汰が進むことが予想され、当社はこれを機に「残存者利益」を享受する好機と捉えて市場シェア拡大を目指します。 このような状況のなか、当社は2030年のあるべき姿として、「The Best Survivor」をスローガンに自動車部品事業においてはグローバルシェアを現状の8%から12%に拡大することで生き残りを図り、同時に新規事業で売上高100億円体制を確立することを目標として掲げております。当社は国内及び海外拠点の生産体制を見直し、エンジンバルブ市場の残存者利益を獲得すべくグローバルシェア拡大を図ってまいります。また、環境規制の強化に伴う燃費向上のニーズに応えるべく、高機能エンジンバルブの開発・製品化を進めてまいります。 新規事業については、M&Aの取り組みとして、2023年7月および2024年7月に計2社を子会社化し、今後もシナジーを見込める企業への投資を積極的に検討してまいります。 また、子会社の新事業展開についても順調に進んでおり、本社工場の余剰地を活用したブランドミニトマト事業は安定生産体制を構築し販路拡大を図り安定的な収益の柱を育成してまいります。 (CO2削減について) 2013年度と比較して2030年度までにCO2排出量50%削減をすることを目標に、2026年中期経営計画では35%削減を目指して全グループで太陽光発電システムを導入し省エネ活動に取り組んでおります。 2026年については、2024年度に導入した電力見える化システムの活用により更なる省エネ対策を継続して実施してまいります。 (2026年度の取り組み) 2026年度はスローガンと基本方針を以下のように定め、それぞれの重点課題への取り組みの具体化による年度目標の実現を目指してまいります。 スローガン 『自分のためにチャレンジしよう。皆のために助け合おう』 ~個人の成長=会社の成長~ 基本方針 1.自動車部品事業の安定収益確保 グローバルでの最適生産体制を定着させるとともに、カーボンニュートラル燃料対応や高機能エンジンバルブの新技術確立を推進いたします。これにより内燃機関の高度化と環境対応の両立を図り、収益性の最大化に邁進してまいります。 2.新規事業領域の育成および拡大 M&Aにより新たにグループに加わった企業とのシナジー創出を加速させるとともに、当社が保有する技術の活用による新規事業の立ち上げを推進し、次代を担う新たな収益の柱を育成してまいります。 3.効率経営推進による社会貢献 資本コストを意識した経営管理を徹底し、企業価値および株価の向上を目指します。また、ESG経営の要として「人的資本経営」を推進し、従業員のエンゲージメント向上と安全・安心な職場環境の構築に取り組むことで、持続的な成長基盤を強固なものにしてまいります。 引き続き、会社全体の構造改革を推進するとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められる、理想を追求して行くことができる企業体質を目指します。
事業等のリスク4,181字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)自動車市場の電動化シフトに伴うリスクについて 当社グループの主軸製品であるエンジンバルブは、内燃機関(エンジン)を搭載した車両向けの部品であります。現在、世界的なカーボンニュートラルの潮流により、自動車産業では電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)への移行(電動化)が急速に進展しております。 今後、想定を上回るスピードで電動化が加速し、内燃機関車の生産台数が大幅に減少した場合、当社グループの主力製品に対する需要が減少し、売上高および収益性が著しく低下するリスクがあり、当社グループの経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み ・専門部署(構造改革部)を設置し、保有技術を活用した新規事業を模索・検討 ・自動車業界に拘らない広い視野での事業の拡大の検討(M&A含む) (2)自然災害等のリスクについて 地球規模の気候変動に伴い、超大型台風や集中豪雨、極度の渇水等の自然災害が激甚化、頻発化しており、これらにより社会インフラやライフライン、サプライチェーンが寸断されるリスクが高まっております。また、当社グループの主要な国内生産拠点である静岡県西部は、南海トラフ地震の想定震源域に位置しており、大規模地震発生時のリスクを内包しております。 当社グループでは、人命救助を最優先とし、建物・設備の耐震化や防災訓練、事業継続計画(BCP)の策定など、資産の損傷や業務停止を最小限に抑えるための対策を講じております。しかしながら、想定を上回る大規模な自然災害や火災等の事故が発生した場合、長期間の操業停止や製品供給の滞り、多額の復旧費用の発生を招く恐れがあります。このような事態は、当社グループの経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・自然災害に対するBCPの見直しと防災訓練の継続的実施、防災備蓄品の定期的な整備 ・自家発電設備の稼働訓練と定期メンテナンスの実施 (3)子会社の業績動向に関するリスクについて 当社グループは、国内5社、海外3社の連結子会社により構成されており、グループ一体となった事業展開を推進しております。これら子会社のうち、設立または子会社化から10年未満の一部子会社において、収益基盤安定化の途上にあり、当初の事業計画を大幅に下回る可能性があります。 これら子会社の販売活動や生産体制、あるいは資金繰り等において問題が生じた場合、連結業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、グループ管理体制の強化や経営指導を通じて早期の収支安定化に努めておりますが、諸外国の市場環境や規制の変化等により、期待通りの成果が得られないリスクを内包しております。 当社グループの取り組み: ・海外子会社に対し、事業内容・経営内容を把握するため、毎月経営者への報告会議を実施 ・国内および海外子会社について、主管部署が収支状況や資金繰りをモニタリングし、課題が認められた場合には 速やかに改善の指示・支援実施 (4)人材の定着と確保に関するリスクについて 当社グループの持続的な成長には、人材の確保および育成が不可欠であります。しかしながら人材獲得競争の激化により、必要な人材を計画通りに採用できないリスク、あるいは既存の人材が社外へ流出するリスクがあります。このような事態が生じた場合、当社グループの事業継続、経営成績および財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・定期的な従業員意識調査(エンゲージメントサーベイ)を実施し、組織課題の抽出とそれに基づく職場環境改善 を継続的に実施 ・WEBサイトやSNS等の多角的な採用ブランディングの推進、および選考プロセスの迅速化による 中途人材の確保 ・新入社員から管理職に至るまでの階層別研修プログラムを整備 (5)カーボンニュートラルへの対応に関するリスクについて 当社グループは、持続可能な社会の実現に向けCO2排出量の削減活動を推進しております。しかしながら、設定した削減目標を計画通りに達成できない(施策が未実施・不十分)となることによる周辺環境の悪化、企業イメージの低下を起こすリスクがあります。 当社グループの取り組み: (目標:CO2排出量の削減目標(2013年度比)…2026年度35%減、2030年度50%減) ・国内外の生産拠点への太陽光発電パネルの設置推進 ・カーボンニュートラル燃料を用いる次世代内燃機関向け高機能エンジンバルブの開発を強化 (6)ESG・サステナビリティに関するリスクについて 当社グループは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営を推進し、持続可能な社会への貢献と中長期的な企業価値の向上を目指しております。しかしながら、事業活動における産業廃棄物による環境汚染、サプライチェーンを含めた人権侵害や差別等の社会問題、あるいは内部統制の不備といったガバナンス上の問題が発生するリスクを完全に排除することはできません。 万一、これらに関する不適切な事態が生じた場合、法的制裁や損害賠償責任の発生のみならず、社会的信用の失墜、ブランド価値の毀損等により当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・産業廃棄物排出量ゼロを目指し、廃棄物削減プロセスを段階的に実行 ・SDGs(持続可能な開発目標)を経営戦略に統合し、中長期的な企業価値向上を推進 ・ガバナンス委員会を設置し、経営陣の指名・報酬決定プロセスの客観性と透明性を担保 (7)製品の欠陥および品質保証に関するリスクについて 当社グループは、製品の製造において品質の安定化を最優先課題とし、厳格な検査・品質保証管理体制を構築しております。また、万一の事態に備え、損害保険に加入するなどの対策を講じております。しかしながら、予期せぬ品質不適合等が発生する可能性があります。このような事態が生じた場合、多額の対策費用や損害賠償の発生、さらには当社グループの社会的信用の失墜を招き、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・自動車産業の国際規格「IATF16949」に基づき、設計から製造、出荷に至る各工程での品質不適合リスクを最小 化 ・品質管理委員会(年1回)および品質会議(月1回)において品質目標の進捗管理と現場課題の早期発見・対策を 徹底 ・クレーム等の重要事案が発生した場合には、経営会議にて原因追及と具体的な対策を報告し、組織的な再発防止 措置を実施 (8)法的規制等に関するリスクについて 当社グループは、国内および海外において事業活動を行っており、その遂行にあたっては、法令、規制および社会的規範を遵守(コンプライアンス)し、公正で健全な企業活動を展開しております。しかしながら、将来における法令の制定・改正、あるいは社会情勢の変化に伴う解釈の変更により発生する事態が、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・外部および内部による定期的な「内部統制システム監査」を継続的に実施し、業務の適正性および財務報告の 信頼性を確保 ・全従業員を対象としたコンプライアンス教育を年1回以上開催 ・監査室を軸とした、当社各部門および国内外の全グループ会社に対する業務監査の実施 (9)新製品の開発に関するリスクについて 当社グループは、市場競争力を維持・向上させるため、既存製品の新技術・新工法の開発、および次世代の新製品開発に向けた研究開発活動を継続的に推進しております。しかしながら、開発遅れや技術的な課題の発生等により、他社に対する競争優位性の低下や、顧客要求に応えられないことによる受注機会の喪失等により、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・将来の市場競争を維持・向上させるため、研究開発に対する人的・金銭的な経営資源を継続的に投入 ・顧客との共同開発への積極的な参画 (10)IT環境・情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループは、業務遂行に際しITシステムおよびネットワークを活用しております。内部要因による情報漏洩インシデント、またはサイバー攻撃やコンピューターウイルス感染等の外部要因による重大なインシデントが発生した場合、重要データの破損・喪失、システム停止に伴う業務の停滞、さらには復旧の遅延等により、当社グループの事業遂行、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの取り組み: ・社則の継続的なアップデートと情報管理体制の強化 ・サイバー攻撃・ウイルス感染等に対するセキュリティ対策の強化 (11)原材料およびエネルギー価格の変動に関するリスクについて 当社グループの主要原材料である鋼材は、親会社グループより市場実勢を反映した価格で調達しております。原材料価格の大幅な高騰が生じた際、販売先への価格転嫁の遅れ等により経営に影響を与えるリスクが生じる可能性があります。また、昨今の世界情勢の影響による電力等のエネルギー価格の高騰は、製造原価を押し上げる要因となります。急激かつ大幅な価格上昇が継続した場合には、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります 当社グループの取り組み: ・原材料の成分毎の価格の変動に対応し、購入・販売価格へのサーチャージ制度の導入 ・電力会社との個別契約の見直し ・太陽光発電による電力の活用と他の再生可能エネルギーの検討 なお、上記以外にも様々なリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループの全てのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)4,973字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費や設備投資が底堅く推移し、緩やかな回復傾向が継続しました。一方で、ウクライナおよび中東情勢の長期化に伴うエネルギー価格の上昇や原材料費の高止まりに加え、米国の金融政策の動向や地政学リスクに起因する為替相場の変動などにより、先行き不透明な状況が継続しております。 当社グループの属する自動車業界におきましては、国内販売台数は回復基調にあるものの、物価上昇や供給制限の影響を受け前年同期をわずかに下回って推移しました。海外市場においては、中国および米国で販売台数が前年同期比で減少しました。加えて、米国向け輸出における関税負担増への懸念など、通商環境の変化を含め、依然として不安定な状況が続いております。 このような市場環境のなか、当社グループにおきましては、前年同期比で国内販売は前連結会計年度7月にM&Aにより取得した株式会社ピーアンドエムを連結の範囲に含めたこと、ならびに前連結会計年度に新規受注した案件による売上増が寄与したことなどにより、前年同期比8.6%の増加となりました。海外販売につきましては、中国向け販売で減少があったものの北米向け販売が大幅に増加したことなどにより前年同期比25.9%の増加となりました。以上により、国内外販売の合計は前年同期比13.9%の増加となりました。 利益面では、売上高は増加したものの、増産対応に向けた費用の増加、関税の影響、労務費の増加、諸資材価格の高騰等により、営業利益は減益となりました。経常利益は、為替差益を計上したことなどにより、前年同期比で増益となりました。また、株式会社マルヨシ製作所において減損損失を特別損失に計上した一方で、メキシコ子会社において、前連結会計年度末に計上した繰延税金資産の評価額が為替変動(ドル安メキシコペソ高)に伴い増加し、法人税等調整額(益)を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても前年同期比で増益となりました。 以上の結果、売上高は29,093百万円(前期比3,549百万円増)、営業利益は2,506百万円(前期比110百万円減)、経常利益は2,743百万円(前期比403百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は,2,144百万円(前期比598百万円増)となりました。 セグメントの業績については、次のとおりであります。 (自動車部品製造事業) 自動車部品製造事業は主にエンジンバルブ、バルブシート、コッタ、ローテータ、リテーナ、機械等の製造、販売を行っております。当連結会計年度における自動車部品製造事業の売上高は、前期比13.1%増加の27,947百万円、セグメント利益は前期比9.7%減少の2,471百万円となりました。 (その他) その他事業は、ファクトリーオートメーション機器等の精密部品やリチウムイオン電池等に使用されるセパレータフィルムの製造用金属ロール、シャフト等の金属製品・部品の製造、販売を行っております。当連結会計年度におけるその他事業の売上高は、株式会社ピーアンドエムを連結の範囲に含めたことにより、前年同期比36.1%増加の1,146百万円、セグメント利益は34百万円(前年同期はセグメント損失120百万円)となりました。 生産、受注および販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 自動車部品製造事業   25,584,515   105.5 その他   1,099,399   136.9 合計   26,683,914   106.5 (注) 金額は、販売価格によっております。 ② 受注実績 当社グループは、一部において受注生産を行っていますが、得意先の生産計画の内示等による見込生産が主体であり、受注高は生産高にほとんど等しくなるため、記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 自動車部品製造事業   27,946,941   113.1 その他   1,146,048   136.1 合計   29,092,989   113.9 (注) 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) トヨタ モーター ノース アメリカ㈱   1,845,266   7.2   3,738,434   12.8 日産自動車㈱   3,507,660   13.7   3,498,246   12.0 トヨタ自動車㈱   1,843,888   7.2   1,877,535   6.5 スズキ㈱   1,468,113   5.7   1,623,970   5.6 ㈱SUBARU   1,258,826   4.9   1,508,740   5.2 (2) 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,117百万円増加し38,155百万円となりました。総資産増加の主な内訳は、建設仮勘定の増加701百万円、繰延税金資産の増加351百万円、売掛金の増加280百万円であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ477百万円減少し5,589百万円となりました。負債減少の主な内訳は、短期借入金の減少1,369百万円であります。 (純資産) 当連結会計年度末の非支配株主持分を含めた純資産は、前連結会計年度末に比べ1,595百万円増加し32,567百万円となりました。純資産増加の主な内訳は、利益剰余金の増加1,594百万円であります。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ68百万円増加し、6,507百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は5,028百万円(前連結会計年度は2,890百万円の獲得)となりました。収入の主な要因は、税金等調整前当期純利益2,801百万円、非資金損益項目である減価償却費2,447百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は2,116百万円(前連結会計年度は2,654百万円の使用)となりました。支出の主な要因は、有形固定資産の取得による支出2,094百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は3,114百万円(前連結会計年度は846百万円の使用)となりました。支出の主な要因は、短期借入金の純増減額1,420百万円、自己株式の取得による支出835百万円であります。 (4) 資本の財源および資金の流動性 当社グループの資金需要は、営業活動上の運転資金に加え、自動車部品製造事業の安定収益の確保に向けた生産能力の増強や新技術の研究開発、新規事業領域の育成・拡大に向けた成長分野へのM&A投資等のための資金があります。これらに必要な資金は、事業が生み出す営業キャッシュ・フローと手元資金でまかなうことを基本としていますが、それを超える投資の場合、金融機関借入することも選択の一つとし、成長の機会を失うことにならないよう安定的な資金調達と資金調達コスト抑制の両立を目指しています。また、長期化するウクライナ情勢や緊迫化する中東情勢などの地政学的リスクに伴う原材料価格、エネルギーコストの高止まりや各国の金融引き締め政策による景気後退など、不透明な経営環境が続いておりますが、十分な営業キャッシュ・フローを創出できるよう、固定費の徹底圧縮を中心としたコスト改善活動に継続して取り組んでおります。 資金の流動性につきましては、当連結会計年度末において6,507百万円の現金及び現金同等物を保有しております。これに加え、運転資金の効率的な調達及び機動的な資金確保を目的として、複数の金融機関と当座貸越契約並びにコミットメントライン契約を締結しており、不測の事態においても十分な手許流動性を維持できる体制を整えております。 (5) 重要な会計上の見積りおよび仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りおよび仮定を用いておりますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 (棚卸資産) 当社グループでは、棚卸資産の保有期間および将来の需要予測に基づき、回収可能価額が帳簿価額を下回るものについては評価減を計上しております。これらの仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、翌年度以降の連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 (有形固定資産および無形固定資産) 当社グループでは、有形固定資産および無形固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、回収可能価額が帳簿価額を下回る兆候がある場合には、減損の有無を判定しております。 この判定は、資産の帳簿価額と回収可能価額を比較することにより実施し、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には減損損失を計上することとなります。回収可能価額は、正味売却価額もしくは使用価値により算定しております。使用価値の算定に際しては、資産の耐用年数や将来のキャッシュ・フロー、割引率等について一定の仮定を設定しております。これらの仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、翌年度以降の連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 減損の有無の判定に際して用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、特に重要なものについては、「第5 経理の状況 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (繰延税金資産) 当社グループでは、繰延税金資産の算定にあたって、将来減算一時差異等を使用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しております。課税所得が生じる可能性の判断においては、事業計画に基づき課税所得の発生時期および金額を見積っております。これらの仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、翌年度以降の連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 繰延税金資産の算定に際して用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、特に重要なものについては、「第5 経理の状況 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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