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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ヤマタネ

Yamatane Corporation9305 · Prime · 卸売業

米穀流通と倉庫・港湾物流を両輪に、情報・不動産も手掛ける複合企業。

概要

株式会社ヤマタネは、1937年設立の総合物流企業である。米穀の保管・輸送・販売を中核とし、倉庫業、港湾運送、貨物利用運送、情報サービス、不動産事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は887億円、営業利益59億円、従業員数は1087名。国内最大級のライスセンターを運営し、業務用米の安定供給を担う。東京証券取引所プライム市場に上場している。

物流・食品・情報・不動産の4セグメント

ヤマタネグループは、物流関連、食品関連、情報関連、不動産関連の4セグメントで構成される。物流関連では倉庫保管・港湾運送・貨物利用運送を提供し、子会社のヤマタネロジワークスが保管業務、ヤマタネロジスティクスが実運送を担う。食品関連は米穀の仕入・精米・販売が主力で、改正食糧法に基づく届出業者として全国の産地から玄米を調達し、大手量販店や外食産業に卸す。情報関連はヤマタネシステムソリューションズがシステム導入・開発・保守・棚卸サービスを提供。不動産関連はビル賃貸や売買仲介を行う。2026年3月期のセグメント別売上高は、物流261億円、食品563億円、情報17億円、不動産46億円である。

食品関連が売上の6割超を占める収益構造

2026年3月期の連結売上高886億74百万円のうち、食品関連が562億82百万円で全体の63.5%を占める。これは2024年からのコメ不足による販売単価上昇と、子会社化した農産ベストパートナーやしん力の業績寄与が大きい。物流関連は260億79百万円で29.4%を占め、海外引越の取扱い増加や価格転嫁の進展が寄与した。情報関連は17億6百万円、不動産関連は46億4百万円と規模は小さいが、不動産関連は営業利益20億43百万円と高い利益率を示す。グループ全体の営業利益は58億64百万円で、食品関連が40億27百万円と約7割を稼ぎ出す。

10社の連結子会社で構成されるグループ体制

ヤマタネグループは当社と10社の連結子会社で構成される。物流関連ではヤマタネロジスティクス(貨物自動車運送)、ヤマタネロジワークス(倉庫荷役)、シンヨウ・ロジ(物流)、ヤマタネドキュメントマネジメント(文書管理)、キョクトウ(物流)を擁する。食品関連ではショクカイ、農産ベストパートナー、しん力が米穀販売を補完する。情報関連はヤマタネシステムソリューションズが担当。2025年2月には山種不動産を吸収合併し、不動産事業を内製化した。このほか非連結子会社4社があり、グループ全体で事業を展開する。

京浜港・神戸港を拠点に全国ネットワーク

物流関連事業の基盤は、京浜港と神戸港における一般港湾運送事業(第1種)である。国土交通大臣の免許を受け、コンテナやバラ貨物の港湾荷役を手掛ける。倉庫は首都圏を中心に営業倉庫を配置し、ヤマタネロジワークスが入出庫・流通加工を担う。国際貨物では外航海運と国際航空の利用運送を提供し、IATA代理店資格やSBS輸入商社資格を持つ。食品関連では全国の主要産地から玄米を仕入れ、自社の精米工場で加工した後、首都圏の量販店・外食チェーンへ供給する。国内最大級のライスセンターを運営し、広域物流網を活かす。

業界の中での役割は物流・食品商流を自社倉庫・運送で支える複合企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
887億円
営業利益
59億円
営業利益率
6.7%
純利益
55億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
食品関連563億円63.5%40億円7.1%
物流関連261億円29.4%24億円9.2%
不動産関連46億円5.2%20億円43.5%
情報関連17億円1.9%1億円5.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01物流関連主力

倉庫保管・港湾運送・貨物利用運送を提供。保管業務は㈱ヤマタネロジワークスに委託、利用運送は㈱ヤマタネロジスティクスが実運送。海外向け外航・国際航空利用運送も行う。

主な製品・サービス3
倉庫保管サービス
寄託物品の保管・入出庫荷役・流通加工。
港湾運送サービス
京浜港・神戸港での一般港湾運送(第1種)。
貨物利用運送サービス
実運送業者を利用した国内・国際複合一貫輸送。

02食品関連主力

米穀の仕入・販売・精米加工を主力に、加工食品卸売・小売も展開。全国産地から玄米を調達し、量販店・外食・小売へ販売。

主な製品・サービス2
米穀販売・精米サービス
玄米仕入・精米加工・卸売販売の一貫サービス。
加工食品卸売
冷凍食品等の加工食品を卸売販売。

03情報関連準主力

コンピュータシステムの導入・開発・保守・運用、ソフト/ハードの研究開発・販売、棚卸サービスを提供。㈱ヤマタネシステムソリューションズが担当。

主な製品・サービス2
システム導入・開発・保守サービス
ITシステムの企画・開発・運用保守のトータルサービス。
棚卸サービス
在庫棚卸の代行・仲介・管理。

04不動産関連副次

不動産の売買・仲介・賃貸・管理を提供。

主な製品・サービス1
不動産売買・仲介・賃貸管理
ビル等の賃貸、売買仲介、管理業務。

製品と技術

全国産地から精米まで一貫する米穀流通

ヤマタネの食品関連事業の中核は、米穀の仕入・精米加工・販売である。改正食糧法に基づく届出業者として、全国の主要産地から玄米を直接調達する。精米工場では独自の品質管理体制を敷き、業務用米を中心に大手量販店、外食チェーン、コメ小売店へ卸売する。2026年3月期の食品関連売上高は562億円で、グループ全体の約6割を占める。近年は子会社のショクカイ、農産ベストパートナー、しん力などを通じて調達・販売網を強化し、安定供給と適正価格転嫁を進めている。

倉庫保管から港湾運送・国際複合一貫輸送

物流関連では、倉庫保管、港湾運送、貨物利用運送の3つのサービスを提供する。倉庫保管はヤマタネロジワークスに委託し、寄託物品の入出庫や流通加工も行う。港湾運送は京浜港と神戸港で一般港湾運送事業(第1種)を営み、船舶からの荷揚げや荷役を担う。貨物利用運送では、国内・国際複合一貫輸送を手掛け、実運送業者を利用してドアtoドアの輸送を実現。国際航空ではIATA代理店資格を保有し、海外引越ではFAIM認証を取得するなど、グローバルな物流ニーズに対応する。

システム導入から棚卸代行までトータルITサービス

情報関連事業は子会社のヤマタネシステムソリューションズが担う。コンピュータシステムの導入・開発・保守・運用をワンストップで提供し、グループ内外の業務効率化を支援する。棚卸サービスでは、在庫棚卸の代行・仲介・管理を手掛け、物流倉庫や小売店舗の在庫管理を補完する。プライバシーマーク認証を取得し、セキュリティにも配慮したサービスを展開。売上高は17億円と規模は小さいが、グループのDX推進において重要な役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

食品・物流卸で安定、収益改善中

ヤマタネは卸売業に属し、主に食品原料や物流関連の卸売を手掛ける。同業のリョーサン菱洋ホールディングスが電子部品、高千穂交易が計測機器と異なる商材を扱う中、自社は食品・物流に特化。2025年3月期の営業利益率4.7%は安定的で、2026年3月期は6.65%に改善見込み。売上高も887億円と順調に拡大中。競合と比べ収益性は中位だが、食品需要の安定性を背景に堅調。ただし、食品業界の競争激化や物流費高騰への対応が課題。

強み

  • 食品・物流は景気変動の影響を受けにくく、安定した収益が見込める。
  • 営業利益率が4.7%から6.65%へ上昇傾向で、収益力強化が進む。
  • 売上高が着実に増加し、スケールメリットを享受できる位置にある。
  • 食品メーカーや物流会社との長期取引により、安定的な受注基盤。

課題

  • 人手不足や燃料費高騰により物流コストが増加し、収益を圧迫。
  • 卸売業界では価格競争が激しく、マージン維持が困難になりつつある。
  • 物流現場や営業部門で人手不足が深刻で、事業拡大の制約要因に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字がヤマタネ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11301極洋568億円8.2倍
29381エーアイテイー552億円17.1倍
37102日本車輌製造524億円4.4倍
42429ワールドホールディングス514億円8.7倍
59081神奈川中央交通503億円13.5倍
69305ヤマタネ468億円8.1倍
79052山陽電気鉄道452億円11.1倍
84392FIG351億円42.5倍
99319中央倉庫347億円16.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

辰巳倉庫として創業し山崎種二が経営権を取得

1937年8月、資本金100万円をもって辰巳倉庫株式会社が設立された。1940年5月、山崎種二が辰巳倉庫の経営権を取得し、同社の事業基盤を固める。戦後間もない1948年には大同証券株式会社(後の山種不動産)や一光証券株式会社を設立し、金融・不動産分野にも足場を築いた。倉庫業を中核にしながら、多角的な事業展開の第一歩となった。

株式上場と米穀事業への進出

1950年10月、東京証券取引所に株式を上場。同年12月には山種米穀株式会社を設立し、米穀事業に参入した。1954年9月に山崎埠頭倉庫株式会社を吸収合併して港湾機能を強化し、1956年7月には東京中央倉庫株式会社を吸収合併して倉庫網を拡大した。1958年12月には東京運輸株式会社(現ヤマタネロジスティクス)を設立し、物流の内製化を進めた。1962年には不動産事業に進出し、事業の多角化が本格化する。

情報部門設立と食品事業の拡大、社名変更

1969年7月に情報部門を設置し、コンピュータシステム事業に参入。1971年4月に株式会社中央経営センター(後の山種システムサイエンス)を設立し、システム開発能力を高めた。1976年4月には山種食品株式会社(現ヤマタネエキスパート)を設立し、加工食品分野へ拡大。1984年11月に社名を株式会社山種産業に変更し、総合商社的な色彩を強めた。1989年10月には山種米穀株式会社を吸収合併し、主要食糧卸売販売業に本格進出。1995年8月、社名を現在の株式会社ヤマタネに改めた。

M&Aとカンパニー制による成長期

2022年4月、株式会社シンヨウ・ロジを子会社化し物流能力を強化。同年、東京証券取引所プライム市場へ移行。2023年10月には株式会社ショクカイを子会社化し食品事業を拡大。2025年2月には山種不動産株式会社を吸収合併し、不動産事業を統合した。2025年4月にはカンパニー制を導入し、部門別収益管理を高度化。その後も2025年7月にアグリベース辻、ヤマタネドキュメントマネジメント、キョクトウを、8月に農産ベストパートナー、しん力を、10月にT.M.Lを相次いで子会社化。2026年2月にワイエスグローバルを設立し、グループ規模を急拡大している。

年表45件を開く

1930年代

  • 1937年8月創業資本金100万円をもって辰巳倉庫株式会社を設立

1940年代

  • 1940年5月山﨑種二、辰巳倉庫株式会社の経営権を取得
  • 1948年4月創業大同証券株式会社を設立(1972年3月 社名を山種不動産株式会社に変更)
  • 1948年6月創業一光証券株式会社(金山株式会社)を設立

1950年代

  • 1950年10月上場東京証券取引所に株式上場
  • 1950年12月創業山種米穀株式会社を設立
  • 1954年9月M&A山崎埠頭倉庫株式会社を吸収合併
  • 1956年7月M&A東京中央倉庫株式会社を吸収合併
  • 1958年12月創業東京運輸株式会社(現 株式会社ヤマタネロジスティクス)を設立

1960年代

  • 1962年10月不動産事業に進出
  • 1969年7月創業情報部門設立

1970年代

  • 1971年4月創業株式会社中央経営センターを設立(1984年10月 社名を株式会社山種システムサイエンスに変更)
  • 1976年4月創業山種食品株式会社(現 株式会社ヤマタネエキスパート)を設立

1980年代

  • 1982年2月一般港湾運送事業認可
  • 1982年5月創業株式会社辰巳デリバリー(現 株式会社ヤマタネロジワークス)を設立
  • 1984年11月商号変更社名を「株式会社山種産業」に変更
  • 1988年9月丸静商事株式会社(株式会社アサヒトラスト)が山種グループに参加
  • 1989年8月本社YKビル(現 ヤマタネビル)竣工
  • 1989年10月M&A山種米穀株式会社を吸収合併 主要食糧卸売販売業に進出

1990年代

  • 1991年9月創業ソリューション・ラボ・東京株式会社(現 株式会社ヤマタネシステムソリューションズ)を設立
  • 1993年2月国際航空運送協会(IATA)代理店資格取得
  • 1995年8月商号変更社名を「株式会社ヤマタネ」に変更
  • 1998年3月SBS輸入商社資格取得
  • 1999年2月第二種貨物利用運送事業(国際航空貨物に係る一般混載事業)許可
  • 1999年3月食品本部ISO9002認証取得(2002年11月 ISO9001に移行)

2000年代

  • 2001年11月海外引越国際規格FAIM取得(FIDI ACCREDITED INTERNATIONAL MOVER)
  • 2006年8月プライバシーマーク認証取得
  • 2008年3月「特定保税承認者」承認取得

2010年代

  • 2010年2月「認定通関業者」認定取得
  • 2011年11月株式会社アサヒトラストを清算結了
  • 2013年3月金山株式会社を清算結了
  • 2014年2月食品本部SQF認証取得

2020年代

  • 2022年4月M&A株式会社シンヨウ・ロジを子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部から プライム 市場へ移行
  • 2023年10月M&A株式会社ショクカイを子会社化
  • 2024年8月創業株式会社ブルーシード新潟を設立
  • 2025年2月M&A山種不動産株式会社を吸収合併
  • 2025年4月資本コストを意識した経営の実現に向けてカンパニー制を導入
  • 2025年7月M&A株式会社アグリベース辻を子会社化
  • 2025年7月M&A株式会社ヤマタネドキュメントマネジメント及び株式会社キョクトウを子会社化
  • 2025年8月M&A株式会社農産ベストパートナー及び株式会社しん力を子会社化
  • 2025年10月M&A株式会社T.M.Lを子会社化
  • 2026年2月創業株式会社ワイエスグローバルを設立
  • 2026年5月M&A株式会社穂海耕研(現 株式会社コメプロ)を子会社化
  • 2026年6月M&A株式会社アジテック・ファインフーズを子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 温室効果ガス排出量削減2030年まで2013年度対比▲50%以上
  • 重篤な労働災害事故2030年まで0件
  • 有給休暇取得率2030年まで80%以上
  • 女性管理職比率2030年まで20%以上
  • 売上高2028年3月期まで1,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    パーパス経営の加速

    企業理念「信は万事の本を為す」とパーパス「多様な人財が集い、社会に貢献する力を生み出す」のもと、部門別パーパスを策定し日常業務と紐づけ、社員のやりがいと誇りを醸成。社員の活性化を最優先に、企業価値の極大化、エンゲージメント向上、処遇改善、株価向上を目指す。

  2. 02

    中期経営計画の推進

    長期ビジョン「ヤマタネ2031ビジョン」の実現に向け、投資効果最大化の成長期と位置づけた中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」を推進。カンパニー制への移行による意思決定の迅速化、部門別収益管理、シナジー創出、成長投資の活性化、ガバナンス強化に取り組む。

  3. 03

    事業ポートフォリオの強化

    物流・食品・情報・不動産の各カンパニーでテーマを設定。物流は「食×物流」シナジー創出、食品はバリューチェーン拡大、情報は特化型SI展開、不動産はCRE戦略高度化を推進。特に、物流プラットフォーム構築、コメ・農産物領域の強化、コールドチェーン参入検討などを行う。

  4. 04

    サステナビリティ経営の高度化

    環境・社会・ガバナンスのマテリアリティを特定し、2030年目標を設定。環境配慮活動、品質・安全衛生の向上、人財の多様性と活躍促進、持続可能なコメ調達、コーポレート・ガバナンスの深化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,087人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は711万円で、9期前と比べて+13.9%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月761
2018年3月766
2019年3月62440.015.0782
2020年3月63640.015.0802
2021年3月61839.014.0843
2022年3月61240.014.0826
2023年3月62440.015.0923
2024年3月65740.014.0993
2025年3月66041.013.01,013375
2026年3月71141.012.01,087543

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
不動産カンパニー — 東京都中央区489億円
不動産関連
深川営業所 — 東京都江東区149億円
物流関連
印西精米センター — 千葉県印西市5,146百万円
食品関連
印西アーカイブズセンター — 千葉県印西市3,337百万円
物流関連
本牧埠頭営業所(横浜市中区) — 注23,309百万円
物流関連
鶴見営業所 — 横浜市鶴見区2,913百万円
物流関連
物流関連 — ㈱ヤマタネロジスティクス(東京事業所) (東京都江東区他)2,765百万円
大黒埠頭営業所 — 横浜市鶴見区2,389百万円
物流関連
立川営業所 — 東京都立川市2,325百万円
物流関連
大井埠頭営業所(東京都大田区) — 注21,251百万円
物流関連
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ヤマタネロジスティクス(注)3
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シンヨウ・ロジ
    千葉県千葉市美浜区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヤマタネロジワークス
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヤマタネドキュメントマネジメント
    大阪府東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キョクトウ
    大阪府東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ショクカイ
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社農産ベストパートナー
    熊本県山鹿市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社しん力
    熊本県山鹿市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヤマタネシステムソリューションズ
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヤマタネエキスパート
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2017-03-28
    5,663万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2024-03-19
    5,617万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2026-03-26
    5,605万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2023-03-23
    5,551万円
  • 調達
    行政文書等の保管業務委託(区分2)
    国税庁 · 2016-03-25
    5,469万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2022-03-23
    5,438万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2021-03-24
    5,428万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2020-03-26
    5,428万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2019-03-29
    5,417万円
  • 調達
    行政文書等の保管等業務委託(区分2)
    国税庁 · 2018-04-02
    5,374万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は887億円営業利益59億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.6%、利益が+55.3%。

売上高
+9.6%
887億円
営業利益
+55.3%
59億円
純利益
+77.4%
55億円
営業利益率
6.7%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高986億円887億円
営業利益41億円59億円
純利益44億円55億円
1株あたり配当¥85¥85

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は224億円、営業利益は4億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q5364
2019年4Q534−2
2020年4Q5482
2021年4Q4875
2022年4Q4684
2023年4Q5115
2024年4Q6455
2025年4Q809232.821
2026年4Q887222.529
2027年1Q22441.810

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は533億円から887億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5332930
2014年3月5502915
2015年3月5163820
2016年3月5184123
2017年3月5024126
2018年3月5364325
2019年3月5345122
2020年3月5482918
2021年3月4873120
株式会社シンヨウ・ロジを子会社化
2022年3月4682718
株式会社ショクカイを子会社化
2023年3月5113522
株式会社ブルーシード新潟を設立
2024年3月6453225
山種不動産株式会社を吸収合併
2025年3月80938374.731
株式会社ワイエスグローバルを設立
2026年3月88759556.755

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高887億円のうち、営業利益として残るのは59億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は55億円、売上の6.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金85.0%754億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.3%74億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%59億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+3.4pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.8pt
6.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.9pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが82億円、投資CFが−33億円で、差し引きのフリーCFは49億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は80億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月37−12−352516
2014年3月50−21−292915
2015年3月43−406324
2016年3月45−8−163745
2017年3月38−26−341223
2018年3月42−30−41231
2019年3月51−234828107
2020年3月23−4211−1999
2021年3月40−6389−23165
2022年3月42−97−36−5575
2023年3月70−31−303984
2024年3月37−170112−13363
2025年3月58−10029−4250
2026年3月82−33−184980

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,776億円。このうち返さなくてよい自己資本が635億円で、自己資本比率は35.8%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月88225462826.9
2014年3月87927260728.9
2015年3月92131660531.8
2016年3月92633259433.1
2017年3月94136357835.7
2018年3月96938558436.9
2019年3月1,04541163436.2
2020年3月1,09740968835.0
2021年3月1,23342980432.7
2022年3月1,23445677834.5
2023年3月1,26247978335.4
2024年3月1,55956199833.2
2025年3月1,6705841,08735.0
2026年3月1,7766351,14135.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
80億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
322億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
81億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,141億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率284社中50位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中236位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,061で、1年前と比べて-27.3%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥2,061+0.0%1ヶ月+2.3%1年-27.3%時価総額468億円
過去52週の値幅
安値¥1,914高値¥3,150

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.1倍
PER (会社予想)9.8倍
PBR0.69倍
配当利回り4.12%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2140円と小幅安。1ヶ月で5.8%上昇し、25日線(2080円)を明確に上回る。75日線(2043円)との乖離も拡大。RSIは71.5と買われ過ぎ圏。出来高は高水準を維持し、上昇トレンドが継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERが8.4倍と業界平均17.4倍を大幅に下回り、PBRも0.71倍と解散価値以下で割安。ROEは9%と業界平均並みだが、収益性は改善傾向にある。配当利回り3.5%は業界平均2.95%を上回り、配当性向33.4%も安定している。ただし、卸売業は低マージンが常であり、今期の営業利益率4.7%と低めである点には留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.1倍17.9倍
PER (予想)9.8倍
PBR0.69倍1.24倍
ROE9.0%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定した米穀物流事業に加え、食品事業拡大やDXによる生産性向上で成長が期待される一方、コメ需要の減少や競争激化が懸念される。強気派は2025/3期に営業利益率4.7%から2026/3期に6.65%へ急改善する計画や、PBR0.71倍・PER8.4倍の割安感を評価。弱気派はコメ消費減少トレンドや、食品事業の競争激化、DX投資の効果不透明性を指摘。配当利回り3.5%の安定性は両論共通の評価点。

プラスに働く材料7
  • 収益性急改善計画

    営業利益率4.7%→6.65%と2年間で大幅改善見込み。

  • 割安バリュエーション

    PER8.4倍、PBR0.71倍と割安。配当利回り3.5%。

  • ニッチ市場での強固な地位

    米穀物流で国内トップ級、代替困難なインフラ。

  • 営業利益大幅増益(59億円、前期比+55%)2026/3期影響

    営業利益59億円は前期38億円から55%増加。

  • PER8.4倍の割安評価通年影響

    業種平均PER12倍に対し割安、改善余地。

  • 増配・自社株買い期待次回決算影響

    配当利回り3.5%に加え、増配余地あり。

  • 売上高成長継続(887億円、前期比+9.6%)2026/3期影響

    売上高887億円と堅調な増収基調。

マイナスに働く材料7
  • コメ需要減少リスク

    人口減少・食生活変化でコメ消費は長期減少傾向。

  • 食品事業の競争激化

    新規参入や価格競争で事業拡大が計画通り進まない可能性。

  • DX投資の不確実性

    投資回収に時間がかかり、利益圧迫リスク。

  • 業績ピークアウト懸念2027/3期影響

    55%増益後の反動減リスク、利益伸び悩み。

  • 在庫リスク(卸売業)継続影響

    商品在庫の評価損が生じる可能性。

  • 競合激化による粗利低下継続影響

    卸売業界の競争激化で粗利率圧迫。

  • 外国人保有11.7%の売り圧力継続影響

    外人保有比率高く、リスクオフで売られる。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善計画の達成度を測る最重要KPI。
食品事業売上高
成長戦略の柱としての進捗。
ROE
PBR0.7倍でROEは9% → 改善が必要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり85で、前期から+42.9%いまの株価に対する利回りは4.12%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥85
1株あたり
配当利回り
4.12%
いまの株価に対して
配当性向
33.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2526.9
2018年3月250.025.2
2019年3月250.034.2
2020年3月250.036.5
2021年3月250.038.0
2022年3月2810.053.1
2023年3月281.857.1
2024年3月3316.158.1
2025年3月5361.524.2
2026年3月7542.933.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥85

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,885人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.3%を占め、残る56.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他43.341.842.141.233.040.3
事業法人17.617.418.217.527.730.1
金融機関22.622.622.122.118.913.2
外国法人10.713.012.914.716.211.7
自己株式9.09.09.09.92.46.9
証券会社5.85.24.64.54.14.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人山種美術財団8.22
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.06
03株式会社スノーボールキャピタル5.00
04株式会社三井住友銀行4.54
05山﨑元裕4.17
06PERSHING-DIV.OF DLJ SECS.CORP.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.88
07LIM JAPAN EVENT MASTER FUND(常任代理人 立花証券株式会社)3.00
08GOLDMAN,SACHS & CO.REG(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.91
09SMBC日興証券株式会社2.67
10清水建設株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.64

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    カナメ・キャピタル・エルピー(Kaname Capital,L.P.)
    新規の大量保有報告
    3.73%
    -1.59pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−10%、1株純資産は14期で+35%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2842,23413.56.937.2
2014年3月1432,3876.211.326.6
2015年3月1922,7557.59.126.1
2016年3月2132,8847.67.326.8
2017年3月2473,1648.26.226.9
2018年3月2403,3687.37.825.2
2019年3月2083,5646.07.534.2
2020年3月1753,7224.86.336.5
2021年3月991,9505.27.738.0
2022年3月892,0644.49.553.1
2023年3月1042,1614.98.157.1
2024年3月1212,5345.212.258.1
2025年3月1502,6385.613.124.2
2026年3月2553,0079.08.533.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額209百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山﨑元裕代表取締役 会長63947,300
河原田岩夫代表取締役6216,800
溝口健二取締役6211,600
櫻田琢磨取締役583,200
岡伸浩取締役6313,900
岩見博之取締役72
伊藤朋子取締役69800
松沢玲子取締役 監査等委員62
山口健一70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)412811214336
社外取締役847476
取締役(社内)2191910

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容975字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社10社、非連結子会社4社で構成され、物流関連、食品関連を中心に情報関連、不動産関連の各事業を営んでおります。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の4部門はセグメントと同一の区分でありますが、全社共通のヤマタネエキスパートは除いております。 物流関連 倉庫業………………   寄託を受けた物品を倉庫に保管し、その対価として保管料を収受し、倉庫保管に伴い入出庫する貨物の荷役及びこれに付随する業務を行っております。当社は、保管業務及び入出庫業務を、㈱ヤマタネロジワークスに委託しております。 港湾運送業…………   国土交通大臣の免許のもと、京浜港及び神戸港において一般港湾運送事業(第1種)を営んでおります。 貨物利用運送業……   荷主の依頼に応じて実運送業者の行うサービスを利用して貨物を運送する業務であり、㈱ヤマタネロジスティクスは当社が利用している貨物自動車運送業者(実運送業者)であります。また、海外向運送として外航海運、国際航空の利用運送業者であります。 (関係会社)当社、㈱ヤマタネロジスティクス、㈱シンヨウ・ロジ、㈱ヤマタネロジワークス、 ㈱ヤマタネドキュメントマネジメント及び㈱キョクトウ 食品関連   改正食糧法に基づき、農林水産大臣への「米穀の出荷又は販売の事業」届出業者として、全国の主要産地から玄米を仕入れ、玄米販売及び精米加工して大手量販店、外食産業、コメ小売店等に卸売販売を行っております。また、冷凍食品を中心とした加工食品卸売販売や米穀・穀物の食品小売販売を行っております。 (関係会社)当社及び㈱ショクカイ、㈱農産ベストパートナー及び㈱しん力 情報関連   コンピュータ・システムに関する、導入・開発・保守・運用のトータルサービスの提供、情報処理に関するソフトウェア、ハードウェアの研究・開発並びに販売及び棚卸サービスの提供・仲介・管理を行っております。 (関係会社)㈱ヤマタネシステムソリューションズ 不動産関連   不動産の売買、仲介、ビル等の賃貸、管理を行う業務を行っております。 (関係会社)当社 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)上記以外に非連結子会社4社があります。
経営方針・対処すべき課題8,936字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 経営基本方針 当社グループは、『信は万事の本を為す』に則り、社業を通じて豊かな社会の実現に貢献することを企業理念としております。この原点であり土台である企業理念のもと、当社グループはコーポレートメッセージとして“「続く」を支える。”を掲げており、これには、いかなる時もすべてのステークホルダーの良きパートナーとして最適な解を提供し、共に持続的な成長を歩み続けるという当社の矜持が込められております。 この企業理念とコーポレートメッセージの考え方を基本に、グループすべての役職員が大切にする価値観「Values」として「挑戦を楽しむ」「チームの力を信じる」「“ありがとう”を繋げる」を定め、当社グループのパーパスである「多様な人財が集い、社会に貢献する力を生み出す」を実現し、チャレンジ精神溢れる企業文化を醸成することで、中長期的な企業価値の向上を図ることを、当社グループの経営の基本方針としております。 また、当社グループは、この基本方針のもと、持続可能な社会の実現への貢献と企業価値の向上をより確かなものとするため、「サステナビリティ方針」を策定し、4つの取り組むべき行動指針を掲げ、その実効性を高めるため当社グループが取り組むべき「環境」「社会」「ガバナンス」に関するマテリアリティ(重要課題)を特定し、2030年目標としております。 <サステナビリティ方針 行動指針> ① 長期ビジョンを掲げ、その達成のために「環境」「社会」「経済」の持続可能性の側面から課題を抽出し、事業 を通じてその解決に取組みます ② 攻めと守りのガバナンス強化と多様な人財の活躍推進のため組織基盤の整備に取組みます ③ 適正な情報開示を行い、ステークホルダーの皆様と積極的な対話を行います ④ パートナーシップを強固にし、バリューチェーン全体を通して持続可能な社会の実現に取組みます <マテリアリティ 取組み重点テーマ及び2030年目標> ≪E:環境≫〇環境に配慮した事業活動の推進・温室効果ガス排出量削減・エネルギー使用量の削減・廃棄物及び有害物質の管理  2030年目標  □GHG排出量削減2013年度対比▲50%以上   ≪S:社会≫〇製品・サービスの品質向上・安心,安全な商品・サービスの提供・安全衛生の推進  ・個人情報保護及び高度なデータセキュリティ・リスクマネジメント  2030年目標  □重篤な労働災害事故(※1)0件 □ISO9001認証取得 全拠点(営業倉庫/精米工場) □個人情報漏洩事故0件 ≪S:社会≫〇人財の多様性と活躍の促進・生産性向上による働き方改革 ・人財育成及び教育・女性活躍を含む多様な人財の活躍推進・差別防止及び社会的弱者への配慮  2030年目標  □有給休暇取得率80%以上 □女性管理職比率(※2)20%以上 □キャリア採用者の活躍促進   ≪S:社会≫〇地域コミュニティ及び生産地と農業の発展・コミュニティへの参画及び発展への寄与  2030年目標  □地域社会の文化活動への貢献 □大規模災害発生時の官民連携を推進 □産地・行政・取引企業とのコンソーシアム構築 ≪S:社会≫〇持続可能なコメの調達の推進・持続可能な材料調達と効率的な使用  2030年目標  □産地のブランド化による持続的営農の実現   ≪G:ガバナンス≫〇コーポレート・ガバナンスの深化・経営の健全性の確保、効率化の追求、透明性の向上、 再現性の堅持・リスクマネジメント ・適正な情報開示  2030年目標  □取締役会によるリスクと機会の把握と適切な対処 □重大なコンプライアンス違反0件 ※1 重篤な労働災害事故 ①死亡、長期療養を要する(または可能性のある)疾病、障がいの残る(または可能性のある)怪我、特定伝染病 ②一時に3人以上の労働者が業務上死傷または罹病した災害(不休含む) ※2 対象範囲:株式会社ヤマタネ (2) 経営戦略及び業績目標 当社グループでは、経済や社会環境の変化やSDGsに対する意識の高まりなど、変貌する外部環境の中でサステナビリティ経営の高度化を目指し、目指すべき企業像を描いた長期ビジョンとして、「ヤマタネ2031ビジョン」を策定しております。「ヤマタネ2031ビジョン」においては、当社グループの企業理念である「信は万事の本を為す」に則り、当社グループのパーパスを見つめ直し、9年間で目指すべきビジョンとして「物流と食の流通を通じ、より豊かな社会づくりにチャレンジしていく」を掲げ、その実現に向けた第2フェーズを投資効果最大化に向けた成長期と位置づけ、実行計画として中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」(2026年3月期~2028年3月期)を推進しております。 中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の1年目である当連結会計年度においては、昨今の資本市場より求められている資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、2025年4月より「カンパニー制」へと移行し、部門別収益管理の高度化、更なる事業シナジーの創出、成長投資の活性化、ガバナンス体制の強化等に一段と取り組んでまいりました。新体制下においては意思決定の迅速化による積極的な成長投資の寄与や、グループ内でのシナジー創出、事業環境の変化に応じた適宜適切な価格転嫁等が進展し、着実な成果をあげております。 今後も新体制のもと、権限移譲による経営スピードの向上を図るとともに、グループ間連携の強化を一段と加速させ、収益力の更なる向上を目指します。あわせて、政策保有株式の縮減スピードを早めるなど、資本収益性の改善に取り組んでまいります。また、これらの実現を通じた更なる企業価値向上に向けて、取締役及び執行役員がその役割と責務を十分に果たすことを促し、株主の皆様との価値共有を強化することを目的として、新たな役員報酬制度を導入することとし、2026年6月の第127回定時株主総会に、取締役報酬限度額の改定等を付議しております。 さらに、事業の成長と資本・ガバナンス戦略の両輪を推進していく中で、当連結会計年度の業績進捗や事業環境の変動を鑑み、投資効果の最大化に向けた更なる成長投資の推進や資本効率の向上を加速させるため、中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の財務目標を見直しました。見直し後の2028年3月期の財務目標は、売上高1,000億円、営業利益47億円、EBITDA92億円、ROE7.5%以上、総還元性向70~80%としております。当社グループは、この新たな目標の達成に向け、持続的な企業価値の向上と豊かな社会づくりに力強くチャレンジしてまいります。 「ヤマタネ2031ビジョン」の概要 ① パーパス(存在意義) 「多様な人財が集い、社会に貢献する力を生み出す」 ② ビジョン(9年間で目指す姿) 「物流と食の流通を通じ、より豊かな社会づくりにチャレンジしていく」 「ヤマタネ2028プラン」の概要 ① 基本方針 ・部門別収益管理および部門間シナジー最大化によりグループ全体最適化を進める ・資本収益性改善に取り組むと同時に、実行力の高いガバナンス体制を構築する ・次の100年に向け、社内外のステークホルダーと共に持続的成長の基盤を創る ② 財務目標 2026年3月期   ヤマタネ2028プラン(目標見直し後) 売上高   886億円   1,000億円 営業利益   58.6億円   47億円 EBITDA   103.8億円   92億円 ROE   9.0%   7.5%以上 配当性向   29.4%   - 総還元性向   -   70%~80% ③ カンパニー別方針 カンパニー   テーマ   施策 物流   「食×物流」シナジー創出   ①   収益力強化②   業界特化型プラットフォーム構築③   コールドチェーン参入検討 食品   バリューチェーン拡大   ①   米事業収益改善②   川下戦略(新規顧客開拓)③   川上参入(生産への進出) 情報   特化型SI展開   ①   ヤマタネグループDX支援②   機器販売サービス展開③   地方展開 不動産   CRE戦略高度化   ①   保有不動産有効活用②   不動産流動化事業開始③   新たな分野への取り組み (3) 経営環境及び対処すべき課題 今後につきましては、2025年度の実質GDP成長率がプラス1%前後と予測されるなど緩やかな回復基調が見込まれる一方で、米国の通商政策の動向や地政学的な混乱などの下押しリスクが懸念されており、依然として先行き不透明な状況が続くものと予想されます。 そのような状況下、ヤマタネグループのValues「挑戦を楽しむ」「チームの力を信じる」「“ありがとう”を繋げる」をすべての業務の中心に据え、パーパス経営を加速します。当連結会計年度にて策定した部門別パーパスの徹底したディスカッションを通じて、日常業務とパーパスを紐づけ、「遣り甲斐」と「誇り」溢れる職場づくりを目指します。社員の活性化を最優先課題とし、企業価値の極大化、社員のエンゲージメント向上、処遇改善、株価向上を目指します。中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の2年目として、人的資本投資や成長投資を積極的に推進し、中期経営計画達成に向けた基盤づくりを推進します。 <対処すべき課題> ① 「パーパス経営の加速」 ② 「企業価値向上に向けて」 ③ 「DX推進」 中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の2年目にあたる2027年3月期の連結業績予想につきましては、売上高は985億60百万円(前期比11.1%増)を予想し、営業利益は41億10百万円(同29.9%減)、経常利益は36億10百万円(同34.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は44億円(同20.0%減)を予想しております。売上高につきましては、食品カンパニーのコメ販売事業において原料調達が前期を上回り販売数量が増加することに加えて、各カンパニーにおいて2025年にグループ入りした連結子会社が通年寄与することから増収を予想しております。営業利益につきましては、不動産カンパニーにおいて、一部物件を流動化し計画的販売に着手しますが、食品カンパニーにおいて、コメ販売事業での需給緩和による差益の圧縮が予想されることに加えて、経営上の最重要資源である人的資本への投資や、DX投資を中心とした将来に向けた基盤整備のための費用の計上等があり、減益を予想しております。経常利益は、金利上昇が見込まれることによる支払利息の増加等により減益を予想しており、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の縮減を加速させることに加え、前期に計上した特別損失がなくなるものの、前期に計上した受取補償金がなくなることに加え、営業利益及び経常利益の減少により、減益を予想しております。 事業別の経営環境及び対処すべき課題は以下のとおりであります。 (物流関連事業) 物流業界におきましては、国内貨物輸送では建設関連貨物の低迷が続くものの、個人消費の回復による消費関連貨物の堅調な推移や生産関連貨物の持ち直しが期待され、総輸送量のマイナス幅は改善する見通しです。また、国際貨物輸送におきましても、関税政策や円安是正による輸出への逆風が懸念される一方、生産拠点の国内回帰等による輸入の増加や、AI需要に牽引される航空貨物の好調などにより、総じて持ち直しの動きが見込まれます。 このような状況下で、物流カンパニーにおきましては、既存事業領域の収益力強化に向けて、本牧新倉庫を含む既存倉庫の稼働率向上に取り組みます。また、前期に新会社として設立した株式会社ヤマタネドキュメントマネジメント(以下、「ヤマタネドキュメントマネジメント」という。)及び株式会社キョクトウ(以下、「キョクトウ」という。)とのシナジー創出を進め、機密文書保管・電子化事業を拡大します。また、顧客の物流パートナーからSCM(サプライチェーンマネジメント)パートナーになるべく、2024年4月に設立したSCM推進部を中心にあらゆるサービスを提供できる総合物流会社として、効率化や高度化へのサービス拡充提案、実現を進めます。特に、食品カンパニーと協働したコメ及び農産物領域、また、既存提供サービスでノウハウがある介護商材や静脈物流において、物流プラットフォームの構築を加速させます。さらには、人手不足により外注コスト等が上昇する中で、AIによる物流データ活用の高度化を図り、更なる業務の標準化、サービスの効率化を推進するとともに、お客様目線での高品質なサービスを提供し、顧客満足度向上に努め、適正な利潤の確保を図ってまいります。 (食品関連事業) コメ流通業界におきましては、令和7年産と政府備蓄米の流通により不足感は解消し販売価格は下落傾向であるものの、生産及び製造コスト増やインバウンド需要の継続により一定水準の価格推移が見込まれます。食品業界全体におきましても、物流費等を含む食品全体のコスト増が継続する見通しです。消費者の動向としては、節約志向と食の簡便化の二極化がさらに進み、中食需要などが引き続き伸長すると予測されております。需給環境の変化に伴う調達難易度の上昇が継続すると見込まれる中、こうした消費者の動向に的確に対応し、安定供給の確保と適正な価格転嫁を推進していくことが引き続き求められます。 このような状況下で、食品カンパニーにおきましては、コメ販売事業では、販売において、安定供給を目的とした計画的な販売に努めるとともに、新規顧客の開拓に注力してまいります。仕入においては「産地の続くを支える」を掲げ、当社の持つ強みである産地との信頼関係を基に事業パートナー企業との協働体制を更に強化し、産地が抱える全ての課題解決を推進し、グループ内生産法人においては儲かる農業モデルの実現を進めます。その上で、産地との関係強化と農業の活性化を図るとともに関連する圃場面積を拡大し、安定した供給体制の構築を推進いたします。加工食品卸売事業では、給食事業得意先の業態変化への対応、デリカ事業の一層の成長とビジネスモデルの確立、商品ブランドの再構築と育成等の戦略を掲げ、事業を推進してまいります。また、物流カンパニーとの協働で直接貿易による仕入体制の確立も進め、仕入コストの削減にも取り組んでまいります。あわせて、中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の事業戦略であるバリューチェーン拡大に向けて、2025年に子会社化した農産ベストパートナーに加え、2026年に子会社化を予定する株式会社アジテック・ファインフーズ(食品製造・販売事業)、株式会社コメプロ(旧:株式会社穂海耕研、農業経営コンサルティング事業)とのシナジー創出を加速させ、収益力のさらなる向上を図ってまいります。 (情報関連事業) 情報サービス業界におきましては、DX推進は継続的な経営課題であり、クラウドサービスの更なる拡大、AI活用推進、セキュリティ対策の強化等、大企業を中心に投資が加速すると見込まれます。一方で、需要の増加に伴い、IT人財不足もさらに深刻化すると見込まれます。 このような状況下で、情報カンパニーにおきましては、技術者の確保、提携先との更なる関係強化を図り、汎用機基盤の開発や運用業務の拡大を図るとともに、ヤマタネグループ内でのDX支援を通じ、各カンパニーとの連携強化とシステム課題解決ノウハウの積み上げを両輪で進め、新たなサービスの開発に邁進してまいります。あわせて、2025年より取り組んでいる既存顧客への機器販売サービスと地方におけるサービス提供を拡充するなど、収益力強化と顧客開拓を推進してまいります。 (不動産関連事業) 不動産業界におきましては、人件費や資材価格の高騰を背景に建築コストの上昇が続いており、新築物件の価格は引き続き高値圏で推移しています。また、金融政策の転換に伴う金利上昇が本格化しており、住宅ローン動向や不動産投資市場への影響をより一層注視する必要があります。賃貸オフィスビル市場におきましては、主要都市での大規模開発による大量供給が続くものの、企業のオフィス回帰や拡張移転の需要は堅調です。しかしながら、最新設備や環境配慮型(ESG)物件にニーズが集中する一方で、築古物件では空室が目立つなど、物件の競争力に応じた二極化が一段と進むと見込まれます。 このような状況下で、不動産カンパニーにおきましては、中長期修繕計画に基づき、物件の付加価値や安全性の向上を図るとともに再生可能エネルギーの積極的な活用等、環境に配慮したオフィスビル運営により、既存物件の品質、サービスの高度化を図り、高稼働率を維持してまいります。さらにグループ全体の企業価値の向上を目指し、資産の有効活用、流動化等のCRE戦略の高度化を進めてまいります。また、新たな分野への取り組みとして、2026年2月に公表した「棚田を中心とした持続可能な地域づくりに関する連携協定」に基づき、農地を中心とした地域の文化・資産を保全し、持続可能な地域づくりに取り組みます。また、2026年3月から計画策定パートナーとなった清水建設株式会社とともに越中島開発計画を着実に推進してまいります。 日本の農業は、高齢化による生産者の減少、資材や農機具の高騰、異常気象など様々な課題を抱えています。 当社グループでは、パーパスである「多様な人財が集い、社会に貢献する力を生み出す」のもと、当社グループのリソースやノウハウを活用し、「産地の続くを支える」ために産地側・販売側一体となったバリューチェーンを構築し、農業分野の課題解決に向け取組んでおります。 農業問題への対処すべき課題は以下のとおりであります。 (農業問題への取組み) 地域の生産者と共に直接農業生産を行うとともに、連携企業を通じた生産現場の課題解決や販売・加工機能の強化、流通基盤の構築により、一貫した新たな農業運営モデルの確立を目指す活動を行っております。 ●農業生産への直接的な参画・連携・・生産基盤の弱体化と将来の供給不足への取組み <現状> ・一次産業従事者の高齢化や担い手不足による急激な減少により耕作放棄地が拡大し、将来的な米の安定 供給が危ぶまれております。当社では中長期的にはこの担い手不足によりコメの需要が供給を恒常的に 上回ることを見込んでおります。 ⇒各事業との連携・地域の生産者と共に自ら農業生産に参画するとともに、農業生産法人等との連携や出資を通じて関連圃 場面積を拡大(合計約1,650ha)し、将来を見据えた安定供給体制の構築を進めております。あわせて、 大規模かつ複合的な営農モデルを推進し、高収益化を図ることで、産地の継続性担保を目指します。 ●専門企業との連携による生産現場の課題解決・・労働力不足や低生産性、環境負荷への取組み <現状> ・一次産業従事者は高齢化や担い手不足といった要因から、大幅な人財不足状態にあり、加えて生産性の 向上が課題となっております。・当社グループが取扱うコメ生産においては利益率が低い状態にあり、気候変動リスクなど生産現場を取 り巻く環境は厳しい状態です。 ⇒各事業との連携・人材支援企業等を通じた人財派遣による、生産現場における労働力不足を解消する取組み。・コンサルティング企業等を通じた営農・経営支援による、大規模農家の「儲かる農業」への取組み。・食用消費されなかったお米を、独自技術でアップサイクルし、農家所得の向上等に貢献する取組み。・未利用バイオマス活用(籾殻セルロース抽出等)で、生産者の収益改善と環境負荷低減を図る取組み。・稲作における温室効果ガスの削減への取り組み推進により持続的な農業に貢献する取組み。・農業リモートセンシングや、自動で雑草を抑制する農業用ロボットを活用した有機栽培の促進。・脱炭素・低環境負荷米の生産・流通を通じて米の付加価値を創出する取組み。 ●販売・加工機能の強化による確実な販売先の提供・・需要変化やフードロス、低収益性への取組み <現状> ・消費者のライフスタイルの変化(簡便化・健康志向)や、深刻化するフードロス問題など、需要側にお いても新たな市場課題が発生しております。これらの需要側の変化に的確に対応できなければ、生産者 の安定的な所得向上は難しくなります。 ⇒各事業との連携・業務用冷凍食品の卸売販売網の活用を通じた、新たな販売ルートの確保。・EC販売ノウハウを持つ企業等を通じた、グループ全体の販売力強化と新たな販路の開拓・最先端加工技術(ソフトスチーム加工)を持つ企業や健康志向製品を展開する企業等と連携し、規格外 作物の加工によるフードロス削減や高付加価値商品の開発を推進。・海外でおにぎり専門店を展開する企業等と連携し、海外市場の開拓を推進。 ●持続可能な米の流通基盤の構築・・物流停滞リスクと流通コスト上昇への取組み <現状> ・ドライバー不足や時間外労働の規制強化により、重量物である米の輸送確保が課題となっております。 ・エネルギー高騰による物流費上昇が、生産者の収益確保や持続可能な農業体制への重荷です。 ⇒各事業との連携 ・物流カンパニーと食品カンパニーの連携による、米のサプライチェーン全体の最適化を推進。 ・産地からの調達輸送におけるモーダルシフトや、輸配送スキームの再検討による効率化の推進。 ・データの一元管理やAI導入による調達計画の自動化等、バックオフィス業務の効率化の推進
事業等のリスク3,892字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループにおいては、事業に関連する様々なリスクを適切に管理し、事業の遂行とリスク管理のバランスを取りながら持続的成長による企業価値向上をめざしております。このため、取締役会が決定した「内部統制システムの整備に関する基本方針」に基づき、リスクマネジメント方針を制定し、全社的なリスクマネジメントを計画・実行するために「リスクマネジメント委員会」を設置しております。事業を遂行していく上で生じる可能性のある様々なリスクへ適切な対応を行うために、現状を正しく評価し、発生可能性とその影響度を分析し、リスク対策の実施等を行い、リスクマネジメントの継続的な改善に努めてまいります。 なお、文中に記載されている将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 事業ごとの経営成績の変動リスク 当社グループは、物流関連事業、食品関連事業、情報関連事業、不動産関連事業の各事業を営んでおり、各事業の主要なリスクは以下のとおりです。 (物流関連事業のリスク) 当社グループの主要顧客である食品、家電、医療等の市場環境は多様であり、顧客の物流戦略の変化に伴う取扱量の変動が、当社グループの事業採算を悪化させるリスクがあります。また、物流の「2024年問題」や各種法改正、構造的なドライバー不足により、委託先運送業者の確保困難や外注コストが高騰し、輸配送網の維持に影響を及ぼす可能性もあります。これらのリスクに対し、当社グループは顧客との連携を深めてニーズを迅速に捉えるとともに、効率的な物流提案や適正な価格転嫁を推進することで、リスクの低減に努めてまいります。 (食品関連事業のリスク) 販売においては、人口減少や消費者の消費性向の変動により食料消費は減少していくことが想定されます。この市場環境の影響により競合との価格競争リスクが高まることが考えられます。調達においては米の生産地における高齢化の進展と昨今の気候変動の影響により生産量が減少していくことも想定され、調達価格の変動リスクも高まることが考えられます。また、深刻なドライバー不足により、重量物である米の輸配送網の維持困難や物流費高騰が事業採算を圧迫するリスクがあります。さらに、輸入冷凍加工食品については、地政学リスク、為替リスク等を抱えています。これらの販売・調達面や物流のリスクに対し、生産地やサプライヤーとの連携強化による調達力向上と、自社物流機能を活用した効率的なサプライチェーン構築により低減を図ります。さらに、信用低下や多額の損失を招く製造した商品に関する品質問題に対しては、「CS向上委員会」を通じた徹底した商品管理により対応してまいります。 (情報関連事業のリスク) 当社グループは汎用系システムを主力事業としてまいりました。しかしながら、AI等の先端技術が急速に進展する中、当社の主力である汎用系システム事業の技術競争力低下や、既存技術者の高齢化がリスクとして考えられます。同時に、高度IT人財の獲得競争激化により、顧客のDX需要に対応するリソースが不足する可能性があります。また、経済安全保障の観点や新技術の活用拡大に伴い求められるセキュリティ要件が急速に高度化しており、対応コストの増大やインシデント発生時の信用失墜リスクも考えられます。当社グループとしては、専門部署による先端技術の習得や外部システム会社との連携強化、積極的な人財投資、ならびに強固なセキュリティ管理体制の構築を通じて、リスクの低減を図ってまいります。 (不動産関連事業のリスク) 当社グループは首都圏を中心に保有しているオフィスビルの賃貸事業を主力事業としております。首都圏での大型オフィスビル供給増による空室・価格競争リスクを抱えております。また、本格化する金利上昇による調達コストの増加や不動産市況の変動リスクに加え、資材価格や人件費の高止まりによる建築コスト増大が、開発スケジュールの遅延や計画見直しを招くリスクがあります。さらに、環境規制強化に伴う既存ビルの改修コスト増大も懸念されます。当社グループは、柔軟な事業計画の推進や、環境配慮型物件への計画的な整備・開発により競争力を高め、リスク低減を図ってまいります。 (各事業に共通するリスク) 当社グループにおいて、取引先が属する業界の環境変化や顧客独自の理由により、突然の取引停止に至り損失を被るリスクがあります。加えて、近年のサステナビリティ要請への対応が遅滞した場合にも取引機会を喪失するリスクが考えられます。また、複数の事業展開において経営資源が分散し、事業間シナジーが十分に発揮されない場合、グループの競争力が低下するリスクを抱えています。これらに対し、当社グループは、顧客関係の強化、サステナビリティ推進、カンパニー制による連携強化により、リスク低減を図ってまいります。 (2) 財政状態の変動について 当社グループは、有利子負債の削減を進めるとともに、変動金利借入の金利変動リスクを低減するため、主に固定金利による調達を図ってまいりました。しかしながら、変動金利借入利息及び借換時における資金調達に関しては、金利情勢の影響を受け、業績が変動する可能性があります。また、当社グループが保有する資産について、今後経済価値が低下した場合には必要な減損処理を実施する必要が生じ、財政状態や業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 情報セキュリティについて 情報セキュリティに対しては、社内情報管理体制の整備に努め、情報流出の防止、社内情報システムへの外部からの侵入防御等適切な対応をしております。また、個人情報の取扱いについてもプライバシーマークの認証を取得する等適切な対応をしております。しかしながら、情報システムの一時的な操作不能状態や情報流出、喪失等の事態が生じた場合には当社グループのみならず取引先企業等への影響が予想され、当社グループの信用低下並びに業績への影響を招く可能性があります。 (4) 自然災害等について 大規模地震等の自然災害や新型コロナウイルス等の感染症につきましては、対応策を検討し、対応マニュアルを整備し、事業継続計画(BCP)を策定しておりますが、当社グループのみならず取引先企業等に多大な被害が発生した場合には、業績への影響を招く可能性があります。 (5) コンプライアンスについて 当社グループにおいては、企業の社会的使命を認識し、関係法令及び社内規程遵守の徹底により全ての企業活動が健全な商習慣と企業倫理に適合するよう、「コンプライアンス推進委員会」を設置し、コンプライアンス基本方針を作成するとともに、行動規範、行動原則を制定しています。しかしながら、この様な活動を実施していても、関連法令、規制などに抵触する事態が発生する可能性があり、その場合には社会的信用の低下と多額の費用発生あるいは損害賠償が請求されるなど、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人財について 当社グループにとって人財は重要な経営資源であり、グループの成長のためには、人財の活用が大きな課題となります。またグループではそれぞれ異なる事業を展開しており、様々な人財を必要としております。この様な状況において、優秀な人財の採用、確保と人財の育成が出来ない場合、あるいは人財の流出等を防止できない場合には当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。また、適切な労務管理ができない等により従業員に重大な労働災害が発生した場合など社会的信用の低下などの問題が生じる可能性があります。 (7) エネルギー価格や外注コスト等の高騰及び資材不足について 昨今の中東情勢やウクライナ情勢の長期化、円安の進行等により、エネルギー価格の高騰が長期化する可能性があります。また、ナフサの供給不足を起点とする資材の調達競争の激化により、物流関連事業の車両燃料や荷役資材、食品関連事業の包装資材、不動産及び情報関連事業における建築資材や電子部品等の調達コストが上昇し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、資材や調達ルートの見直し、デジタル化による資材消費の抑制など効率的な事業運営を進めるとともに、市場環境を踏まえた適正な価格転嫁を推進し、業績への影響の低減を図ってまいります。 (8) M&A等について 当社グループでは、企業買収や出資を行う際、事前にリスクを把握・回避するために、対象となる企業の財務内容や事業等についてデューデリジェンスを実施しております。しかしながら、買収後の事業環境の変化や予期せぬ債務の発覚、統合プロセス(PMI)の遅れ等により当社グループの事業計画に支障をきたす可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、管理部門人材の早期PMI参画や買収先への人員派遣を通じた迅速なガバナンス構築、また、経営陣による定期的な進捗評価を通じた適切なモニタリング体制を構築することで事業シナジーを最大化し、リスクの低減を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)9,558字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経営成績の状況については、次のとおりであります。 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で個人消費及び設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかに回復して推移いたしました。しかしながら、為替や金利の変動による影響が一部で見られるなど企業収益には改善の足踏みが見られ、海外景気の下振れリスクや物価上昇の継続、さらには地政学的リスクの高まり等により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況下におきまして、当連結会計年度の経営成績は、物流関連事業において一部荷主の失注の影響があったものの、海外引越の取扱い増加や、倉庫事業での外注コスト等の価格転嫁の進展、物流不動産物件の一部流動化の開始に加え、2025年7月に連結子会社となったヤマタネドキュメントマネジメント及びキョクトウが業績に寄与しました。また、食品関連事業におきましても、コメ販売でのコメ不足による販売単価の大きな上昇や適宜適切な価格転嫁の進展、2025年8月に連結子会社となった農産ベストパートナー及びしん力が業績へ寄与したこと等により増収増益となりました。 この結果、売上高は886億74百万円(前期比9.6%増)となりました。営業利益は、58億64百万円(同55.1%増)となりました。経常利益は54億81百万円(同50.2%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は54億98百万円(同77.8%増)となりました。なお、当連結会計年度の業績計画に対しましては、売上、利益面ともに全ての項目で上回っております。 当社グループのセグメントごとの業績は以下のとおりであります。 (物流関連事業) 売上高は260億79百万円(前期比4.6%増)となり、営業利益は23億69百万円(同45.8%増)となりました。 (食品関連事業) 売上高は562億82百万円(前期比13.5%増)となり、営業利益は40億27百万円(同71.3%増)となりました。 (情報関連事業) 売上高は17億6百万円(前期比2.6%減)となり、営業利益は68百万円(同46.9%増)となりました。 (不動産関連事業) 売上高は46億4百万円(前期比1.1%減)となり、営業利益は20億43百万円(同7.0%増)となりました。 当連結会計年度末における財政状態の状況については、次のとおりであります。 総資産は前連結会計年度末比105億66百万円増の1,776億10百万円 (6.3%増)となりました。負債は前連結会計年度末比54億16百万円増の1,140億77百万円 (5.0%増)となりました。純資産は前連結会計年度末比51億49百万円増の635億33百万円 (8.8%増) となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、積極的な成長投資により、投資活動による支出33億29百万円があったことに加え、財務活動による支出18億31百万円がありましたが、営業活動による収入は81億54百万円となり、その結果、前連結会計年度より29億94百万円増加し、当連結会計年度末には79億76百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの業種・業態は多分野にわたっており、また、取引形態も一様ではないので、セグメントごとに生産・受注及び販売の規模については金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容」における各セグメントの経営成績の分析に関連付けて示しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討は以下のとおりであります。 当連結会計年度の経営成績は、物流カンパニーでは、一部荷主の失注の影響がありましたが海外引越の取扱いが前期を上回って推移したことに加えて、2025年7月に連結子会社となったヤマタネドキュメントマネジメント及びキョクトウが業績に寄与し、食品カンパニーでは、コメ販売事業において前年のコメ不足の影響を受け販売単価が大きく上昇したことに加えて、2025年8月に連結子会社となった農産ベストパートナー及びしん力が業績に寄与したこと等により、売上高は886億74百万円(前期比9.6%増)となりました。営業利益は、物流カンパニーにおいて、海外引越事業が好調だったことに加えて、倉庫事業において外注コストと人件費増の価格転嫁が進んだこと及び物流不動産物件の一部流動化を開始したこと、また食品カンパニーでは、コメ販売事業で安定供給を図りながら適宜適切に価格転嫁を進めたこと等により、58億64百万円(同55.1%増)となりました。経常利益はシンジケートローン手数料の計上及び支払利息の増加があったものの、受取配当金が増加したこと等により、54億81百万円(同50.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失の計上や法人税等の計上増額はあったものの、投資有価証券売却益の計上や事業拠点の移転に伴う受取補償金の計上、さらに2025年2月に連結子会社であった山種不動産株式会社を吸収合併したことによる非支配株主に帰属する当期純利益がなくなったこと等から、54億98百万円(同77.8%増)となり、ROEは9.0%となりました。これにより、当連結会計年度の業績は、売上高、営業利益、EBITDA、ROEの各指標において、中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の財務目標を1年目において上回りました。 当連結会計年度で重点的に取組んだ対処すべき課題は以下のとおりです。 a.「チャレンジ精神溢れる企業文化の醸成」 b.「社員活性化への取組」 c.「企業価値向上に向けて」 d.「DX推進」 当連結会計年度は、長期ビジョン「ヤマタネ2031ビジョン」を見据えた投資効果最大化に向けた「成長期」と位置付ける中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」の1年目として、パーパス経営と積極的な成長投資を加速させることで、持続的な成長に向けた取組みを推進いたしました。 パーパス経営の推進におきましては、心理的安全性の確保や、社内コミュニケーションの活性化を目的とした社内イベントおよび福利厚生制度の充実を図りました。あわせて、全部門で独自の部門別パーパスを策定し、「遣り甲斐」と「誇り」に溢れた職場づくりを進めるなど、グループ全体へのパーパス浸透を図ってまいりました。 更なる企業価値向上に向けて、2025年4月にカンパニー制へ移行し、部門別収益管理の高度化や迅速な意思決定を図るとともに、グループ内シナジーの創出を推進しております。また、越中島開発計画をはじめとする所有不動産の開発やポートフォリオの見直しなど、CRE戦略の強化を着実に実行いたしました。あわせて、政策保有株式の縮減を加速するなど、資本収益性の改善に取り組んでおります。加えて、取締役及び執行役員がその役割と責務を十分に果たすことを促し、株主の皆様との価値共有を強化することを目的として、新たな役員報酬制度を導入することとし、2026年6月の第127回定時株主総会に、取締役報酬限度額の改定等を付議いたします。 将来の飛躍的な成長に向けた基盤整備として、戦略的な人的資本投資とIT投資を加速しております。人的資本投資では、エンゲージメントサーベイやタレントマネジメントシステムの導入に加えて、各種研修の充実を図ってまいりました。さらに、2026年4月より新人事制度の運用を開始しております。今後も、社員の挑戦を後押しすることで、多様な人財が活躍できる環境づくりを進めてまいります。IT投資では、グループ内の課題解決を通じたノウハウ蓄積とサービス開発の実践に取り組み、インフラ整備による業務効率化やセキュリティ対応の高度化に注力いたしました。今後は、既存の情報部門に加え、2026年4月新設のデータビジネスソリューション室やカンパニー内のDX専門部署との連携により、ビジネスデータの活用による業務効率化と付加価値創出を図ってまいります。 これらの取り組みが結実し、当連結会計年度の業績は中期経営計画の当初の財務目標を上回りました。この成果と今後の更なる成長投資の加速を見据え、中期経営計画の財務目標のうち売上高及びROEを上方修正し、新たな財務目標を売上高1,000億円、営業利益47億円、EBITDA92億円、ROE7.5%以上、総還元性向70~80%といたしました。今後は、この新たな財務目標の達成を目指し、更なる企業価値向上に取り組んでまいります。 当社グループのセグメントごとの経営成績の分析は以下のとおりであります。 (物流関連事業) 物流業界におきましては、国内貨物輸送では、消費関連貨物が堅調に推移したものの、生産関連貨物及び建設関連貨物の低調が継続したこと等により、通期の総輸送量は前年を下回る推移となりました。一方で、国際貨物輸送におきましては、海外自動車市場の減速による影響は見られたものの、米国の通商政策による下押しが想定よりも小さかったことや、生産拠点の国内回帰や拠点整備に伴う機械・部品類などの輸入の増加、さらにはAI関連需要を受けた一部の航空貨物輸送における好調な推移などが見られ、総じて前年を上回る推移となりました。 このような状況下で、物流カンパニーでは、倉庫事業で一部荷主の失注があったものの、国際業務において、海外引越を中心として取扱件数は前年同期を上回り、国内業務において、2025年7月に連結子会社化したヤマタネドキュメントマネジメント及びキョクトウが業績に寄与しました。また、物流不動産の一部流動化も開始しました。この結果、売上高は260億79百万円(前期比4.6%増)となりました。利益面では、カンパニー全体で庸車費用等の外注コストや人件費増の価格転嫁を進めたことに加えて、取扱量に応じてリソースを適切に配分し効率化を図り改善に努めたこと、さらに、国内業務では連結子会社となったヤマタネドキュメントマネジメント及びキョクトウが業績に寄与しました。また、物流不動産の一部流動化事業による売却益の計上や2024年6月に竣工した本牧埠頭新倉庫の不動産取得税の一時費用の計上がなくなったこともあり、営業利益は23億69百万円(同45.8%増)となりました。 (食品関連事業) コメ業界におきましては、前年の品不足を脱し供給は回復したものの、生産コスト増やインバウンド需要の継続により高値が定着して推移いたしました。食品業界全体におきましても、配送費増や原材料高によるコスト増が深刻化しています。さらに、消費者の動向としては、物価高を背景とした家計の節約志向や、食の簡便化の傾向が強まっています。需給環境の変化に伴う調達難易度の上昇が続く中、こうした消費者の動向に対応しながら安定供給を確保し、適切な価格転嫁と消費のバランスを維持していくことが大きな課題となっています。 このような状況下で、食品カンパニーでは、コメ販売事業において、当社では原料調達が計画を下回り販売数量は54千玄米トン(前期比23.3%減)となりましたが、需給の逼迫に伴い販売単価が上昇したことに加え、政府備蓄米の精米作業を受託したこと、また、2025年8月に連結子会社化した農産ベストパートナー及びしん力が業績に寄与したこと等から売上高は365億37百万円(前期比19.8%増)となりました。また、加工食品卸売事業の株式会社ショクカイ(以下「ショクカイ」という。)において、産業給食事業向け及びデリカ事業向けの販売が堅調に推移し、売上高は197億45百万円(同3.4%増)となりました。この結果、カンパニー全体の売上高は562億82百万円(前期比13.5%増)となりました。営業利益は、コメ販売事業において、需給が逼迫する中で顧客への安定供給を図るとともに、適宜適切に価格転嫁を進めたこと、政府備蓄米の精米作業を受託したことにより生産効率が向上したこと、農産ベストパートナー及びしん力が業績に寄与したこと等から30億80百万円(同110.3%増)となりました。また、ショクカイでは業績が概ね計画通りに推移したことにより、9億46百万円(同6.8%増)となりました。この結果、カンパニー全体の営業利益は、40億27百万円(同71.3%増)となりました。 (情報関連事業) 情報サービス業界は、従来のDX推進やクラウド活用、セキュリティ対策に加え、生成AIの社会実装が本格化したことで大企業のIT投資がさらに加速し、前年度に続き高い成長率を維持しました。 このような状況下で、情報カンパニーにおきましては、運用支援業務の拡大や地方拠点進出をおこなった一方で、大口の開発案件が減少しました。その結果、売上高は17億6百万円(前期比2.6%減)となりました。一方で、営業利益は、棚卸サービスにおける移行コストの発生があったものの、前期に計上したWindows10の保守切れ対応に伴うオフィスライセンスの一括購入がなくなったこと等により、68百万円(同46.9%増)となりました。 (不動産関連事業) 不動産業界は、マンション価格の高騰やオフィス回帰による空室率の低下傾向が続き、活況を呈しました。一方で、金利上昇への警戒感や資材費・人件費の高止まりが継続し、開発コストの増大が収益を圧迫する構図が、より鮮明となりました。需要は堅調ながら、投資判断や計画の精査が、より一層求められています。 このような状況下で、不動産カンパニーにおきましては、前期に取得した物件が業績に寄与した一方で、テナントの入れ替えがあったことから、売上高は46億4百万円(前期比1.1%減)となりました。営業利益は2025年2月に連結子会社であった山種不動産を吸収合併したことで計上した不動産移転に係る登録免許税の一時費用がなくなったこと等により、20億43百万円(同7.0%増)となりました。 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討は以下のとおりであります。 (資 産) 当連結会計年度末における流動資産は323億97百万円となり、前連結会計年度末比75億19百万円増加いたしました。これは主に不動産売却等により現金及び預金が30億44百万円増加したこと、固定資産から販売用不動産への振替等により棚卸資産が30億18百万円増加したことによるものであります。固定資産は1,451億94百万円となり、前連結会計年度末比30億72百万円増加いたしました。これは主に時価評価による投資有価証券の増加等により投資その他の資産が51億53百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は1,776億10百万円となり、前連結会計年度末比105億66百万円増加いたしました。 (負 債) 当連結会計年度末における流動負債は342億4百万円となり、前連結会計年度末比30億91百万円減少いたしました。これは主に既存借入金の借り換え等により1年内返済予定長期借入金や1年内償還予定の社債が減少したことによるものであります。当連結会計年度末における固定負債は798億73百万円となり、前連結会計年度末比85億8百万円増加いたしました。これは主に、流動負債への振替等により社債が71億7百万円減少したものの、借り換え等により長期借入金が154億44百万円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は1,140億77百万円となり、前連結会計年度末比54億16百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は635億33百万円となり、前連結会計年度末比51億49百万円増加いたしました。これは主に剰余金の配当14億79百万円はありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益54億98百万円や有価証券評価差額金が32億60百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は35.8%(前連結会計年度末は35.0%)となりました。 当連結会計年度は、中期経営計画に基づく成長戦略として、借入や政策保有株式の売却等により資金を調達し、バリューチェーン拡大に向けたM&Aや各事業での設備投資を実施した結果、資産及び負債は増加し、のれんや減価償却費の負担は増加したものの、新たに連結会計の対象となった連結子会社の業績寄与や既存事業の好調により、EBITDA等キャッシュベースの収益力は大きく向上しており、企業価値の向上に寄与しているものと考えております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払い20億54百万円や利息の支払い10億20百万円等がありましたが、税金等調整前当期純利益79億56百万円や減価償却費33億75百万円等があったことから、81億54百万円の収入(前期比23億57百万円の収入増)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入17億98百万円等がありましたが、有形及び無形固定資産の取得による支出26億43百万円等があったことから、33億29百万円の支出(前期比66億98百万円の支出減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入による収入190億円等がありましたが、長期借入金の返済による支出71億24百万円や社債の償還による支出109億79百万円及び自己株式の取得による支出26億40百万円等があったことから、18億31百万円の支出(前期は28億64百万円の収入)となりました。 中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」1年目であった当連結会計年度は、戦略的な成長投資の実施による支出はございましたが、営業利益や経常利益の増加、投資有価証券売却益の計上や事業拠点の移転に伴う受取補償金の計上に加え、2025年2月に連結子会社であった山種不動産を吸収合併したことによる非支配株主に帰属する当期純利益がなくなったこと等により、営業活動による収入が増加したことから、現金及び現金同等物は前期比29億94百万円増加いたしました。 資本の財源及び資金の流動性についての情報については以下のとおりであります。 (資金需要) 当社グループの資金需要の主なものは、各セグメント事業活動に必要な営業費用(コメや加工食品仕入資金含む)、設備維持更新資金、販売費及び一般管理費等の各運転資金及び成長設備投資資金があります。また、銀行借入金及び社債の返済資金があります。 (資金調達方法) 当社グループの事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、営業キャッシュ・フローに加え銀行借入金並びに社債の発行による資金を調達しております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、金融機関と当座貸越契約を締結しており、一部成長投資資金の効率的な資金調達のためコミットメントライン契約を締結しております。一部借入金については、将来の金利上昇リスクを避けるため、金利スワップ契約を締結しております。 (財務方針) 当社グループでは、連結子会社は当社において資金調達を一元管理しております。当社グループは、基本的に営業キャッシュ・フローにより設備維持更新資金を含む各事業資金を賄っており、一部余剰資金については信用力向上のため、銀行借入金等の有利子負債の返済資金に充当しております。また、成長投資資金については、案件ごとに採算管理を行い、調達した銀行借入金等の有利子負債は個別に管理する体制を取っております。また、株主還元支出については、中期経営計画における連結総還元性向70~80%を目安とするとともに、安定配当の基本方針のもと、資本効率と配当の安定性を重視し、中計最終年度にDOE(連結純資産配当率)3.0%としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産の減損) 当社グループは、物流関連、不動産関連においては複数の事業用物件を所有し事業を運営しており、食品関連においても工場を所有し生産・販売を行っております。所有する固定資産の減損損失の認識においては、物流、不動産関連においては主に個々の事業用物件を資産グループとして捉え、また、食品関連では米穀卸売業と加工食品卸売業をそれぞれの資産グループとして捉えております。当社グループでは、長期戦略のもと新規物件投資を進めており、また、総資産に占める有形及び無形固定資産割合は62.6%となっており、固定資産の減損損失の認識の判定に係る会計上の見積りは経営上重要と考えております。なお、当該見積りに用いた仮定等については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」をご参照ください。 (のれんの評価) 当社グループは、経営戦略の一環として、M&Aを実施しております。これらの企業結合取引により生じた対象会社の取得価額と被取得企業の識別可能資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額をのれんとして計上しており、のれんの減損の兆候の把握、減損損失の認識の判定は、対象会社ごとに行っております。今後、経営環境の変動等により、対象会社の業績が大幅に悪化した場合、財務諸表におけるのれんの金額に重要な影響を与える可能性があり、のれんの評価に係る会計上の見積りは経営上重要と考えております。なお、当該見積りに用いた仮定等については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」をご参照ください。

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開示資料

出典

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