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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本車輌製造

NIPPON SHARYO, LTD.7102 · Prime · 輸送用機器

鉄道車両メーカーの老舗。新幹線・在来線の車両製造に加え、杭打機や橋梁など多角展開。

概要

日本車輌製造は、鉄道車両を主力とする輸送用機器メーカーである。東海旅客鉄道(JR東海)のグループ企業であり、新幹線電車や在来線車両のほか、建設機械、タンクローリ、橋梁など幅広いインフラ機器を手がける。2026年3月期の連結売上高は999億円、営業利益116億円と過去最高益を見込む。従業員数は2,176人。

4つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは鉄道車両、建設機械、輸送用機器・鉄構、エンジニアリングの4事業で構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、鉄道車両が485億円(構成比48.5%)と最大であり、次いで建設機械220億円、輸送用機器・鉄構218億円、エンジニアリング74億円である。鉄道車両事業はJR東海向けN700S新幹線や315系電車が牽引し、建設機械は杭打機が国内需要を支える。収益性ではエンジニアリング事業が高い利益率を示すが、全社の営業利益率は11.6%に改善した。

JR東海グループの中核メーカーとしての位置付け

当社は親会社である東海旅客鉄道(JR東海)の企業集団に属する。JR東海は当社株式の過半数を保有し、新幹線車両の主要納入先である。両社の関係は資本に留まらず、2017年には豊川製作所・鳴海製作所・衣浦製作所の工場資産をJR東海に譲渡し、同年に350億円の長期借入を行った。2023年には豊川製作所を買い戻すなど、財務再建の過程で親会社の支援が大きな役割を果たした。グループ内では連結子会社4社と関連会社3社が部品製造や販売・修理を分担する。

国内市場に特化した地域展開と輸出の模索

売上の大部分は国内市場向けであり、特に鉄道車両はJR東海・JR西日本・東京都交通局・名古屋鉄道など国内顧客が中心である。建設機械はかつて韓国が最大の輸出先であったが、市況低迷により現在は米国・台湾など新規市場の開拓を進めている。輸送用機器・鉄構では、タンクローリや橋梁の更新需要が国内で堅調である。海外売上高の比率は開示されていないが、受注高の約2割が海外案件と推測される。

グループ企業が支える製造・サービス体制

当社の事業は単独で完結せず、連結子会社と持分法適用会社が機能を補完する。鉄道車両では子会社の日車エンジニアリングが部品製造と役務提供を行い、建設機械では重車輛工業と日泰サービスが販売・修理を担当する。輸送用機器・鉄構では、キャリヤやAGVの製造を当社が行い、橋梁の補修・保全も一貫して手がける。その他、日車ビジネスアソシエイツが厚生業務を請け負う。このグループ網により、一品一葉の受注生産からアフターサービスまで対応可能である。

業界の中での役割は鉄道車両メーカー兼建設機械・橋梁メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,000億円
営業利益
116億円
営業利益率
11.6%
純利益
117億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
鉄道車両 事業486億円48.6%46億円9.5%
建設機械 事業220億円22.0%39億円17.7%
輸送用機器・鉄構事業218億円21.8%32億円14.7%
エンジニアリング事業75億円7.5%11億円14.7%
その他(注)11億円0.1%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄道車両主力

JR東海を主要顧客とし、新幹線車両(N700S系など)や在来線電車、気動車、客車を製造・販売。長年の実績と高い技術力で、安全・快適な車両を提供。グループ会社が部品製造やメンテナンスを担う。

主要顧客東海旅客鉄道(JR東海)

主な製品・サービス4
新幹線電車
東海道・山陽新幹線などで運行する高速鉄道車両。N700S系など最新モデルを手掛ける。
在来線電車
一般鉄道路線向けの通勤・近郊形電車。JRや私鉄向けに製造。
気動車
非電化路線向けのディーゼルカー。ハイブリッド車両も手掛ける。
客車
機関車に牽引される旅客用車両。寝台車など特殊仕様も対応。

02建設機械準主力

基礎工事用の杭打機、全回転チュービング装置、アースドリル、障害撤去機などを製造・販売。高い穴掘削精度と安全性で、ビルや橋梁の基礎工事に貢献。グループ会社が販売・修理を担当。

主な製品・サービス4
杭打機
地中に杭を打ち込む建設機械。建物の基礎工事に使用。
全回転チュービング装置
ケーシングと呼ばれる鋼管を回転させながら地中に挿入する装置。場所打ち杭工法に使用。
アースドリル
地盤に穴を掘削する機械。杭の設置や地盤調査に使用。
障害撤去機
地中にある既存杭や岩盤などの障害物を除去する機械。

03輸送用機器・鉄構副次

タンクローリ・タンクトレーラ・タンクコンテナなど液体輸送機器、大型陸上車両(キャリヤ)、無人搬送装置(AGV)、貨車などを製造。また、道路橋・鉄道橋などの橋梁の製造・架設、補修・保全も手掛ける。

主な製品・サービス5
タンクローリ
タンクを搭載したトラック。ガソリン・化学薬品・食品などの液体輸送に使用。
タンクコンテナ
国際海上輸送用の液体用コンテナ。 ISO規格適合。
橋梁
道路橋や鉄道橋の鋼製桁・橋脚の製造・架設。補修・補強工事も行う。
無人搬送装置(AGV)
工場内で自動で資材を搬送する台車。磁気テープやレーザーで誘導。
キャリヤ(大型陸上車両)
変圧器や大型機械など超重量物を輸送する特殊車両。

04エンジニアリング副次

鉄道事業者向けの車両基地設備や、農業用プラント、製紙関連設備など、多様な産業向けの機械設備を製造・販売。顧客の要望に応じたカスタムメイドの設備を提供。

主な製品・サービス3
鉄道用機械設備
車両洗浄機、台車回転装置など鉄道車両の保守点検・整備用設備。
営農プラント
農業用の穀物乾燥調製施設や貯蔵設備など。
製紙関連設備
抄紙機やコーターなど製紙工場向け機械設備。

製品と技術

新幹線電車と在来線車両:JR東海向けが中核

鉄道車両事業の主力製品は新幹線電車であり、東海道・山陽新幹線向けN700S系が代表的である。2026年3月期にはJR東海向けおよびJR西日本向けN700S新幹線電車のほか、JR東海向け315系電車、東京都交通局向け電車、名古屋鉄道向け電車など多種多様な車両を製造した。在来線電車では通勤・近郊形から特急形まで対応し、気動車ではハイブリッド車両も手がける。客車では寝台車などの特殊仕様も受注する。同セグメントの売上高は485億円で全体の約半分を占める。

建設機械:杭打機と全回転チュービング装置

建設機械事業は基礎工事用機械に特化する。杭打機は地中に杭を打ち込む機械で、大型・小型とも国内需要が中心である。全回転チュービング装置は、ケーシングと呼ばれる鋼管を回転させながら地中に挿入し、場所打ち杭工法に使用される。アースドリルは地盤掘削用、障害撤去機は既設杭や岩盤を除去する。2026年3月期の売上高は220億円で、前年比3.4%減少したが、国内の社会インフラ整備と都市再開発により底堅い需要が続く。

輸送用機器・鉄構:タンクローリと橋梁

輸送用機器では、液体輸送用タンクローリ(高圧ガス・化学薬品・食品用)、タンクトレーラ、タンクコンテナが主力である。キャリヤは変圧器などの超重量物を運搬する大型陸上車両であり、無人搬送装置(AGV)は工場内の自動搬送に使われる。鉄構事業では道路橋・鉄道橋の鋼製桁や橋脚の製造・架設を行い、既設橋梁の補修・保全も手がける。2026年3月期の売上高は218億円で、貨車の売上が増加したが、道路橋の減少により微減した。

エンジニアリング:鉄道設備と営農プラント

エンジニアリング事業は、顧客の個別ニーズに応じたカスタムメイド設備を提供する。鉄道事業者向けには車両洗浄機や台車回転装置などの保守点検設備を納入する。営農プラントでは穀物乾燥調製施設や貯蔵設備を、製紙関連設備では抄紙機やコーターを手がける。2026年3月期の売上高は74億円で前年比13.8%増加した。同事業は高い収益性が特徴であり、全社の利益率向上に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

鉄道車両で国内首位、内需依存度高め

当社は鉄道車両製造で国内首位の専業メーカー。同業のトヨタ紡織やユニプレスは自動車部品が主力で、当社は鉄道に特化したニッチ市場に強みを持つ。2026/3期は売上高1,000億円、営業利益率11.6%と増収増益を見込むが、国内鉄道市場の縮小や公共工事依存が課題。海外展開は限定的で、内需への依存度が高い。

強み

  • 長年の実績とブランド力で国内シェアトップ、官公庁や鉄道会社との強固な関係を築く。
  • 大型案件の長期契約により、数年先までの売上を確保し、収益の安定化を実現。
  • 2026/3期に営業利益率11.6%と大幅改善見込み、原価低減や生産効率化が寄与。
  • 製造後の保守・修理サービスが安定収益源、ライフサイクル全体で顧客と継続取引。

課題

  • 人口減少や鉄道設備投資の抑制で国内需要が減少傾向、新規受注競争激化。
  • 海外売上比率が低く、グローバル競争力が不足、新興国市場開拓が急務。
  • 鋼材価格高騰や熟練工不足が収益を圧迫、価格転嫁や省人化投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が日本車輌製造

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16309巴工業615億円14.9倍
24658日本空調サービス554億円14.6倍
37245大同メタル工業554億円12.4倍
47989立川ブラインド工業549億円16.2倍
56745ホーチキ533億円16.1倍
67102日本車輌製造524億円4.4倍
76333TEIKOKU523億円12.5倍
86247日阪製作所500億円13.4倍
96310井関農機449億円17.1倍
105074テスホールディングス445億円21.0倍
117723愛知時計電機444億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

米国向け大型案件の損失が財務を悪化させた2015〜2018年

2015年3月期に146億円、2016年3月期に161億円、2017年3月期に51億円の当期純損失を計上した。原因は米国向け大型鉄道車両案件で多額の損失が発生したことであり、この損失は2018年3月期まで続き、同年も83億円の赤字となった。これらの巨額損失により、当社の自己資本は急激に減少し、財務体質の抜本的な見直しを迫られることとなった。

工場資産譲渡と350億円借入による2017年の再建策

2017年4月、当社は豊川製作所、鳴海製作所、衣浦製作所の3工場の資産を親会社のJR東海に譲渡した。さらに同年11月には、JR東海から350億円の長期借入を実行した。これらの措置は、米国案件損失で悪化した財務基盤を立て直すための緊急策であり、工場資産を売却することで資金を確保し、長期借入により安定した運転資金を調達した。この結果、当面の資金繰りは改善したが、工場を手放したことで生産能力に制約が生じた。

借入金返済開始と豊川製作所買戻し(2021〜2023年)

2021年度より、JR東海からの長期借入金の返済を開始した。同時に、譲渡した工場資産のうち豊川製作所を2023年3月にJR東海から買い戻した。これにより、生産能力の回復と財務負担の軽減を両立させた。買戻し後も借入金の返済は継続しており、2026年3月期には長期借入金の残高が着実に減少している。この一連の動きは、経営改善計画「日車変革2030」の一環である。

利益率改善と過去最高益見込みの2026年3月期

2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,000億円、営業利益116億円、当期純利益117億円であり、営業利益率は11.6%に達する見通しである。前年(2025年3月期)の営業利益69億円から67.5%の増加であり、過去最高益を更新する。この大幅増益の要因は、鉄道車両事業での受注高増加(前年比77.4%増の883億円)と、収益性の高いエンジニアリング事業の拡大にある。また、2025年3月期の営業利益は116億円(実績)と予想を上回る好調な着地となった。

2019年以降の収益回復と安定軌道

2019年3月期に92億円の当期純利益を計上して以降、2020年3月期79億円、2021年3月期79億円、2022年3月期52億円、2023年3月期31億円、2024年3月期54億円と、赤字から脱却して安定的な黒字を継続している。2025年3月期には64億円、2026年3月期は117億円と加速した。この回復は、工場資産譲渡後の生産体制の効率化と、JR東海向け車両の安定受注によるところが大きい。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高経常利益率2030年まで5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益力の徹底強化

    連結売上高経常利益率5%の安定的確保を目指し、品質向上や低コスト化、業務効率化を推進する。生産プロセス改善によるコスト低減や競争力強化を継続する。

  2. 02

    成長のための事業基盤改革

    鉄道車両事業ではデジタル技術活用による品質向上、省メンテナンス技術や環境負荷低減技術を開発。建設機械事業では電動化・自動化技術を推進し、保守サービスも強化する。

  3. 03

    ビジネスモデル変革の実現

    お客様の課題解決を重視し、スマートなソリューションを提供するビジネスパートナーへ変革。各事業で新技術導入や新製品投入、自動運転技術の普及などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,176人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+13.6%平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は16.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,257
2018年3月2,017
2019年3月61939.515.72,056
2020年3月63039.215.22,139
2021年3月62438.914.52,268
2022年3月64238.914.62,331
2023年3月63238.914.72,321
2024年3月63039.114.92,263
2025年3月67139.615.42,211312
2026年3月70340.316.12,176533

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
豊川製作所 — 愛知県豊川市104億円
鉄道車両
衣浦製作所 — 愛知県半田市8,717百万円
輸送用機器・鉄構
鳴海製作所 — 名古屋市緑区他5,368百万円
建設機械
寮、社宅 — 名古屋市緑区他2,596百万円
全社(共通)
建設機械 — 重車輛工業㈱(東京都中央区他)1,602百万円
本社 — 名古屋市熱田区他1,114百万円
全社(共通)
その他 — 静岡県富士市他167百万円
エンジニアリング、その他
貸与資産 — 名古屋市緑区他104百万円
その他
支店、営業所他 — 東京都港区他66百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    東海旅客鉄道㈱(注2)
    名古屋市中村区 · その他の関係会社
    議決権51.2%
  • 国内
    ㈱日車エンジ ニアリング
    愛知県豊川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    重車輛工業㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日車ビジネス アソシエイツ
    名古屋市熱田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本電装㈱
    埼玉県川口市 · 持分法適用会社
    議決権20.0%
  • 国内
    日泰サービス㈱
    千葉県船橋市 · 持分法適用会社
    議決権39.4%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    応急組立橋(鋼橋)1式製造
    国土交通省 · 2023-04-26
    2.7億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,000億円営業利益116億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+68.1%。

売上高
+3.8%
1,000億円
営業利益
+68.1%
116億円
純利益
+82.8%
117億円
営業利益率
11.6%
前期比 +4.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,070億円1,000億円
営業利益88億円116億円
純利益75億円117億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は237億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.9%、営業利益は+93.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q30615
2024年1Q210157.115
2024年2Q208146.76
2024年3Q171127.015
2024年4Q29218
2025年2Q456327.029
2025年4Q507377.335
2026年2Q466408.658
2026年4Q5347614.259
2027年1Q2372912.227

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は830億円から1,000億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.6%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8302116
2014年3月1,2436769
2015年3月963−82−146
2016年3月1,110−102−161
2017年3月1,011−51−51
2018年3月95373−83
2019年3月9128992
2020年3月9468679
2021年3月9949379
2022年3月9406352
2023年3月9804531
2024年3月8816354
2025年3月96369737.264
2026年3月1,00011612011.6117

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,000億円のうち、営業利益として残るのは116億円11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は117億円、売上の11.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.4%804億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.0%80億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%116億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.5pt
11.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.0pt
11.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.2pt
15.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが80億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは68億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は137億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−143−9−25−15249
2014年3月21−2−51970
2015年3月−37−4340−8032
2016年3月23−16957132
2017年3月−23−612−29117
2018年3月−372118298−254158
2019年3月−13−12−5−25127
2020年3月13−1911−6133
2021年3月115−23−1692208
2022年3月145−26−36119291
2023年3月72−16−11456233
2024年3月−25−14−40−39153
2025年3月14−17−36−3115
2026年3月80−12−4668137

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,526億円。このうち返さなくてよい自己資本が822億円で、自己資本比率は53.9%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,33457476043.0
2014年3月1,41563378244.7
2015年3月1,45151593635.4
2016年3月1,32333498925.2
2017年3月1,2922811,01121.7
2018年3月1,2742101,06416.4
2019年3月1,3423241,01824.1
2020年3月1,27834593326.9
2021年3月1,36645391333.1
2022年3月1,32948084936.0
2023年3月1,24451173341.0
2024年3月1,36462274245.6
2025年3月1,31264666549.3
2026年3月1,52682270353.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
51億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
554億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
22億円
在庫として抱えている分
負債合計
703億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率82社中7位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中74位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.6%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.9%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,570で、1年前と比べて+29.3%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥3,570-3.6%1ヶ月+4.8%1年+29.3%時価総額524億円
過去52週の値幅
安値¥2,654高値¥4,425

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.4倍
PER (会社予想)6.9倍
PBR0.61倍
配当利回り1.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月20日は3600円と前日比+1.41%。25日移動平均線3572円を上回り、75日線3404円も支持。52週高値4425円からは18.6%上昇余地がある。RSIは71.68と買われ過ぎ圏に接近し、短期的には過熱感。出来高は直近1か月でやや減少傾向だが、株価は堅調に推移。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 88/100)

PER4.45倍は業界平均16.75倍の約4分の1で、PBR0.6152倍も平均1.15倍を大幅に下回る。配当利回りは1.39%と平均2.97%を下回るが、配当性向が4.6%と低く、配当の伸び余地がある。ROE15.88%は高く、収益性は良好。業績は増収増益で、今期の予想PER6.9倍でも十分に割安。成長性と割安性を両立しているため、割高感は一切なく、極めて割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.4倍16.3倍
PER (予想)6.9倍
PBR0.61倍1.12倍
ROE15.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は好調で、2026/3期に大幅増益を見込む。強気派は、受注高の増加と収益力の改善を評価し、鉄道需要の高まりを背景に成長が続くとみる。一方、弱気派は、国内市場の成熟や競争激化を懸念し、現状の利益率の持続性に疑問を抱く。また、株価が急上昇しており、バリュエーションが割高になったとの見方もある。投資論点は、増益の質と持続性、そして市場の成長性だ。

プラスに働く材料6
  • 受注高の増加

    受注高が売上高を上回り、将来の収益を確保

  • 収益性の改善

    営業利益率が7%→11%へ大幅向上、価格転嫁や効率化が進む

  • 株主還元の強化

    配当利回り1.39%と安定配当に加え、増益で増配が期待

  • 営業利益116億円と68%増2026年3月期影響

    2026年3月期の営業利益は116億円(前期69億円)、純利益は117億円(前期64億円)

  • 売上高1000億円到達2026年3月期影響

    売上高は963億円→1000億円と3.8%増。過去最高水準圏

  • 配当性向6%の増配余地次回株主総会影響

    配当利回り1.39%で配当総額は純利益の約6%に過ぎない。増配余地が大きい

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の成熟

    鉄道車両の国内需要は長期的に減少傾向で、成長に限界

  • 競争激化

    海外メーカーや新興勢力が参入し、価格競争が激化

  • バリュエーション懸念

    株価上昇でPERは4.45倍と低いが、PBR0.6倍台は割安感あるものの、ROEの持続性が鍵

  • 予想PER6.9倍の減益示唆2027年3月期影響

    実績PER4.45倍に対し予想PER6.9倍。単純換算で純利益は117億円から77億円へ減益

  • 売上高増収率3.8%と鈍化2027年3月期影響

    売上高の増収率は3.8%と低い。需要一巡が懸念

  • 株価急騰後の高値警戒継続影響

    株価は1年で46.99%上昇。日柄整理で利益確定売りが出やすい

  • 外資保有8.99%と低い需給継続影響

    外国人持ち分8.99%と低く、外人資金流入が限定的

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う先行指標であり、需要動向を反映するため
営業利益率
コスト管理と価格転嫁の進捗を示す重要な指標
配当性向
株主還元の持続性と経営の安定性を評価するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは1.40%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.40%
いまの株価に対して
配当性向
4.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月205.0
2023年3月200.09.8
2024年3月2525.07.0
2025年3月3540.08.2
2026年3月4528.64.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,461人。区分でいちばん多いのは事業法人53.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.9%を占め、残る33.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人54.354.354.154.154.253.5
個人・その他24.426.626.424.525.222.0
金融機関13.814.214.313.813.913.3
外国法人6.94.34.26.15.39.0
証券会社0.70.71.01.41.32.1
自己株式1.61.61.61.71.71.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東海旅客鉄道㈱50.10
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)5.83
03㈱日本カストディ銀行(信託口)2.86
04日本車輌従業員持株会1.91
05UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.06
06村松 俊三0.99
07㈱三菱UFJ銀行0.96
08RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.89
09日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)0.88
10GOLDMAN SACHS BANK EUROPE SE (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+7201%、1株純資産は14期で+1335%。直近期のROEは15.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月113972.937.919.8
2014年3月4843811.58.913.0
2015年3月−101356−25.4
2016年3月−112231−38.1
2017年3月−36194−16.7
2018年3月−5731,445−33.9
2019年3月6372,24034.64.0
2020年3月5472,38223.75.0
2021年3月5493,12819.94.51.7
2022年3月3623,31711.26.05.0
2023年3月2163,5316.39.49.8
2024年3月3734,3129.56.47.0
2025年3月4454,48010.14.68.2
2026年3月8085,70015.94.34.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田中守代表取締役 取締役社長6813
深谷道一代表取締役 専務取締役 総合企画本部長 コンプライアンス担当6611
阿彦雄一常務取締役 鉄道車両本部長571
冨田庸公常務取締役 建設機械本部長615
新美篤志取締役7913
加藤倫子取締役7315
西畑彰取締役715
上田素之常勤監査役532
平岩寿朗常勤監査役628
福泉靖史監査役682
臼井俊一監査役626
水野泰二監査役64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)510410421
社外取締役5505010
監査役218189

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容664字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社4社及び関連会社3社で構成しており、鉄道車両、建設機械、輸送用機器・鉄構、エンジニアリング、その他の製造・施工・販売及び付帯するサービスなどの事業活動を行っております。また、当社は親会社である東海旅客鉄道㈱の企業集団に属しております。 各事業における主な事業内容と当社及び主要関係会社の位置付けは、概ね次のとおりです。 (1)鉄道車両事業 電車、気動車、ハイブリッド車、客車などを当社が製造・販売し、連結子会社㈱日車エンジニアリングが部品の製造及び役務提供等を行っております。 (2)建設機械事業 杭打機、全回転チュービング装置、アースドリル、障害撤去機などを当社が製造・販売し、連結子会社重車輛工業㈱及び持分法適用関連会社日泰サービス㈱が建設機械等の販売・修理などを行っております。 (3)輸送用機器・鉄構事業 タンクローリ、タンクトレーラ、タンクコンテナ、貯槽、大型陸上車両(キャリヤ)、無人搬送装置(AGV)、貨車などの製造・販売、道路橋、鉄道橋などの新設橋梁の製造・架設及び既設橋梁の補修・保全を当社が行っております。 (4)エンジニアリング事業 鉄道事業者向け機械設備、営農プラント、製紙関連設備などを当社が製造・販売しております。 (5)その他 連結子会社㈱日車ビジネスアソシエイツが厚生業務などを請負っております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。 (注) → :製品、部品及び役務提供の主な流れ  ☆:連結子会社  ※:持分法適用関連会社
経営方針・対処すべき課題2,333字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「インフラストラクチャー創造企業」として、ものづくりに誇りを持ち、お客様のニーズに応え、社会基盤の発展に貢献することを企業理念としております。その実現に向けて、社員一人ひとりが理念を理解し実践することで、事業を運営しております。 (2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標 当社の中期経営計画「日車変革2030」において、2030年までになりたい姿を表す長期ビジョン「現場に安全と信頼をスマートに提供し、お客様の課題を解決するビジネスパートナーになる」を掲げ、このビジョンの達成に向けて重点的に取り組む事項を以下の3本柱として推進しております。 ①「収益力(利益を稼ぎ出す力)の徹底強化」 ②「成長のための事業基盤改革」 ③「ビジネスモデル変革の実現」 これにより、「連結売上高経常利益率5%の安定的確保」を経営指標として、売上高に対する利益を確保することを目指しております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社を取り巻く経営環境は、中東情勢をはじめとする世界各国での地政学リスクの急速な高まりや、国内の人口減少等により、厳しさを増しております。 引き続き、当社は、品質向上や低コスト化、業務の効率化を更に推進し、経営体力の強化に努めてまいります。なお、各事業別の経営環境及び対処すべき課題は以下のとおりです。 (鉄道車両事業) アフターコロナにおける鉄道事業者の車両更新需要の縮小など、今後も厳しい受注環境が継続することが見込まれます。このような環境下において、新幹線電車をはじめ、特急型車両、通勤型車両、事業用車両等、幅広い車種に対応できる強みを活かしつつ、デジタル技術の活用によって車両品質の向上に努めます。また、労働力人口の減少を見据え、事業者のニーズを捉えた車両の省メンテナンス技術や状態監視、環境負荷低減のための車両の空力性能の向上等の技術開発を推進し、新しい価値の提供に向けて取り組んでまいります。さらに、生産プロセスの改善によるコスト低減に努め、競争力の強化を継続して進めてまいります。 (建設機械事業) 国内市場では社会インフラ整備や都市再開発が継続して見込まれることから、建設需要は底堅い一方で、国外市場では最大の輸出先であった韓国の市況が低調であり、これに変わる市場の開拓が急務であることから、インフラ投資の増加が期待される米国や台湾の市場動向を注視しております。このような市況において、杭打機をはじめとする建設機械の製造・開発ノウハウを活かし、各地域のニーズに合わせた柔軟な対応を進めてまいります。また、建設現場におけるCO2排出量の削減や労働力不足を補う省人化等の市場ニーズを捉え、建設機械の電動化・自動化等の実現に向けた技術開発を推進するとともに、保守の分野において顧客の省力化に資するサービス等を開発することにより、競争力の強化に努めてまいります。 (輸送用機器・鉄構事業) 輸送用機器は、各種タンクローリ、製鉄所向けキャリヤ、無人搬送装置(AGV)については今後も更新需要を中心に一定程度の需要があると見込まれるものの、厳しい受注環境にあることは変わりません。このような環境下において、主力の高圧ガスタンクローリやキャリヤ、AGVを中心に、将来的なエネルギー動向や労働力不足を補う省人化等の市場ニーズを捉えた新製品の投入や新技術の導入に向けた技術開発を進めており、実用化したキャリヤの自動運転技術については今後の普及を進めてまいります。また、設計の標準化等によるコスト低減を進めることで、競争力の強化と新規顧客の開拓に努めてまいります。 鉄構は、新設橋梁は「国土強靭化基本計画」などの公共施策はあるものの、依然として厳しい競争環境にあると認識しております。一方、高速道路の大規模更新・大規模修繕の発注量が増加傾向にあるなど老朽化対策による補修・保全事業の重要性が一層高まっております。このような環境を踏まえ、新設橋梁は引き続き技術提案能力の強化に努め、受注量を確保するとともに、補修・保全事業では、東海道新幹線の大規模改修工事における橋梁補修の工事実績を通じて蓄積したノウハウを活かして道路橋の補修・保全工事の受注に努めてまいります。 (エンジニアリング事業) 鉄道事業者向け機械設備、穀物乾燥調製貯蔵施設及び製紙機械は社会基盤として不可欠な設備であり、今後も一定の需要が継続すると見込まれます。これらの設備には安全性向上、省力化に加え、高齢化や労働力不足を補う省人化や保守性の向上が求められており、市場ニーズにきめ細かく対応する提案を進めることにより、収益確保に努めてまいります。 当社は、過去の米国向け大型鉄道車両案件において発生した多額の損失による財務状況の悪化への対応として、2017年4月に豊川製作所、鳴海製作所、衣浦製作所の工場資産を当社の親会社(東海旅客鉄道㈱)へ譲渡し、さらに、同年11月に親会社より350億円の長期借入を行いました。 2021年度より上記の長期借入金の返済を開始し、また、譲渡した工場資産のうち豊川製作所を2023年3月に親会社から買い戻しました。引き続き、長期借入金を着実に縮減し財務基盤の強化に努めるとともに、現在取り組んでいる経営改善の取組みを進め、経営体力の強化を図ってまいります。
事業等のリスク2,518字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの業績や財務状況などに影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクがこれらに限られるものではありません。また、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 (販売活動に係るリスク) (1)受注契約 当社グループは、請負金額が大きい等の重要な受注案件について、受注契約締結前に工程、原価、契約等のリスクについて各部門における受注審査や取締役会等の会議体を通じ社内検討を十分行っておりますが、原材料の高騰や設計変更など受注時の社内検討を超えた変更があった場合には、事業採算の悪化により、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法令・規制 当社グループにおいては、法令・規制の遵守を徹底するために「日本車両グループ倫理規程」を定め、その規程に基づいて遵守体制のチェックや発生した問題への対処策の検討を行うためコンプライアンス委員会を設置しております。また、法令遵守のための行動基準を定めた「私たちの行動規範」を全社員へ周知することや知悉度確認の実施などコンプライアンス意識の浸透・定着及び知識の向上に努めております。しかしながら、当社グループの事業活動の上で各国・各地域の各種法令や規制等の制約を受けており、法令・規制の変更への対応が適切でない等の場合には、過料・課徴金等による損失や行政処分等による受注機会の損失、またそれらに伴う社会的評価の低下により、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (生産活動・開発に係るリスク) (3)原材料及び部品調達 当社グループの事業には、受注から納入まで時間を要する個別受注案件が多いことから、その間の需給環境の変化による影響を受けやすくなっております。適時調達や歩留まりの向上を進めるなど需給環境の変化に対応するよう努めておりますが、原材料、部品等の急激な価格変動が発生し製品の販売価格に十分に転嫁できない場合や、部品等の大幅な納期遅延により工程に影響が及んだ場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4)製品不具合の発生 当社グループは、ものづくりに誇りを持ち、お客様のニーズに応え、社会基盤の発展に貢献することを企業理念として掲げております。2024年度より、品質に関する全社方針を定め、各事業本部においても「品質第一」意識の浸透や設計・製造品質の向上などの重点取組事項を定めることにより、各職場のレベルアップを図っております。しかしながら、予測できない原因により品質問題が発生し、重大な製品不具合が発生した場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5)特定ベンダーへの依存 当社グループは、部品のさらなる安定的な供給を目指すべくベンダーの拡大に努めておりますが、部品によっては供給できるベンダーが少なく、予期せぬベンダーの廃業や操業停止等があった場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (気候変動・環境に関するリスク) (6)気候変動 当社グループは、「環境活動方針」を制定し、脱炭素社会・循環型社会の実現に向けた取組みを推進しております。とりわけ気候変動への対処は重要な課題であると認識しており、災害時の事業継続計画を策定するとともに、カーボンニュートラルに資する製品・サービス開発を進めてまいります。気候変動に起因する自然災害が激甚化し、当社グループやベンダーの施設が損傷などの被害を受け、生産・販売等の事業活動に影響が及んだ場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7)環境規制 当社グループは、有害物質の使用及び取扱い、廃棄物処理、製品含有化学物質並びに土壌・地下水汚染の規制などを目的とした様々な環境法令の適用を受けており、環境規制及び関連法規等を遵守するため、リサイクル推進による廃棄物の最終処分量の削減やエネルギー効率の良い生産設備への更新などを順次進めております。しかしながら、将来における環境規制の変更により、当社グループにとって更に多くの対応が必要になった場合、あるいは製品の開発、生産、販売・サービス活動等に支障をきたした場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (事故・災害等に関するイベント性のリスク) (8)訴訟リスク 当社グループの各事業活動に関連して、事業運営に関する訴訟リスクが継続的に存在することから、重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報セキュリティ 当社グループは、技術や営業等事業の機密情報を有するとともに、取引先等の機密情報に接しております。機密情報の外部への流出を防止するため、社内規程の整備やセキュリティシステムの強化等を講じているほか、情報セキュリティに関する教育を実施するなどコンプライアンス意識の浸透・定着に努めております。しかしながら、情報管理上不測の事態が生じて機密情報が滅失ないし漏洩し、社会的評価が低下した場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)事故・災害等 当社グループにおいては、発生した労働災害について取締役会等の会議体へ報告を行い、実施された対策等についてチェックを行う体制を整備することでリスク管理を徹底し、労働安全に取り組んでおります。また、地震・台風等を想定した事業継続計画を策定しております。しかしながら、製作所における不測の事故、大規模災害や感染症の大規模な流行等が発生した場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,389字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当期の我が国経済は、企業収益の改善等により景気は緩やかな回復の動きが見られましたが、継続的な物価上昇に加え、米国の通商政策及び中東情勢等の地政学リスクの影響を注視する必要があり、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 このような経営環境のもと、当連結会計年度の当社グループの業績は、鉄道車両事業、エンジニアリング事業の売上が増加したことなどにより、売上高は前連結会計年度比3.8%増加の99,971百万円となりました。利益面につきましては、鉄道車両事業、輸送用機器・鉄構事業、エンジニアリング事業の利益が増加したことなどにより、営業利益は前連結会計年度比67.5%増加の11,615百万円、経常利益は前連結会計年度比64.2%増加の11,986百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比81.8%増加の11,661百万円となりました。 セグメント別の経営成績は以下のとおりです。 ・鉄道車両事業 JR東海向け及びJR西日本向けN700S新幹線電車やJR東海向け315系電車のほか、東京都交通局向け電車、名古屋鉄道向け電車などの売上があり、公営・民営鉄道向け車両の売上が前連結会計年度に比して増加したことなどにより、鉄道車両事業の売上高は48,556百万円と前連結会計年度比8.5%増加となりました。 ・建設機械事業 大型杭打機、小型杭打機、全回転チュービング装置などの売上があり、国内向けの大型杭打機が前連結会計年度に比して減少したことなどにより、建設機械事業の売上高は22,040百万円と前連結会計年度比3.4%減少となりました。 ・輸送用機器・鉄構事業 輸送用機器におきましては、民生用バルクローリ、大型自走式キャリヤ、無人搬送装置(AGV)、貨車などの売上があり、貨車の売上が前連結会計年度に比して増加しました。 鉄構におきましては、圏央道飯沼川高架橋、一般国道247号青海IC、一般国道247号大田ICなどの売上があり、道路橋の売上が前連結会計年度に比して減少しました。 以上の結果、輸送用機器・鉄構事業の売上高は21,846百万円と前連結会計年度比1.5%減少となりました。 ・エンジニアリング事業 鉄道事業者向け機械設備のほか、家庭紙メーカー向け製造設備、各地のJA向け営農プラントなどの売上がありましたが、鉄道事業者向け機械設備の売上が前連結会計年度に比して増加したことなどにより、エンジニアリング事業の売上高は7,452百万円と前連結会計年度比13.8%増加となりました。 また、財政状態は以下のとおりです。 ・資産 前連結会計年度末に比べ21,399百万円増加し、152,564百万円となりました。これは、主に受取手形、売掛金及び契約資産、退職給付に係る資産が増加したことなどによるものです。 ・負債 前連結会計年度末に比べ3,800百万円増加し、70,316百万円となりました。これは、主に前受金が増加したことなどによるものです。 ・純資産 前連結会計年度末に比べ17,599百万円増加し、82,248百万円となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益を計上したため利益剰余金が増加したことなどによるものです。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,181百万円増加し、13,709百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、8,002百万円の資金の増加となりました。前連結会計年度が1,447百万円の資金の増加であったことと比べ、前受金の増加や税金等調整前当期純利益が増加したことなどから、6,555百万円の増加となりました。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,210百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度が1,721百万円の資金の減少であったことと比べ、投資有価証券の売却による収入が増加したことなどから、510百万円の増加となりました。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、4,608百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度が3,557百万円の資金の減少であったことと比べ、長期借入金の返済による支出が増加したことなどから、1,051百万円の減少となりました。 ③生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 鉄道車両事業(百万円)   50,175   +12.3 建設機械事業(百万円)   19,868   +9.2 輸送用機器・鉄構事業(百万円)   22,389   +2.9 エンジニアリング事業(百万円)   7,782   △2.6 その他(百万円)   2   +91.2 合計(百万円)   100,218   +8.2 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.金額は、販売価格によっております。 b.受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) 鉄道車両事業   88,383   +77.4   142,618   +38.7 建設機械事業   19,798   △24.8   17,295   △11.5 輸送用機器・鉄構事業   20,096   △33.5   35,303   △4.7 エンジニアリング事業   7,836   +18.3   4,169   +10.1 その他   75   +43.1   -   - 合計   136,189   +20.5   199,387   +22.2 (注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 鉄道車両事業(百万円)   48,556   +8.5 建設機械事業(百万円)   22,040   △3.4 輸送用機器・鉄構事業(百万円)   21,846   △1.5 エンジニアリング事業(百万円)   7,452   +13.8 その他(百万円)   75   +43.1 合計(百万円)   99,971   +3.8 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 東海旅客鉄道㈱   29,078   30.2   30,160   30.2 (2)経営者の視点による経営成績などの状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 当社グループの当連結会計年度の経営成績について (売上高) 鉄道車両事業、エンジニアリング事業の売上高が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ3,631百万円増加の99,971百万円となりました。 (営業利益) 鉄道車両事業、輸送用機器・鉄構事業、エンジニアリング事業の利益が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ4,679百万円増加の11,615百万円となりました。 (経常利益) 前連結会計年度に比べ4,688百万円増加の11,986百万円となりました。これは、営業利益の増加などによるものです。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 前連結会計年度に比べ5,245百万円増加の11,661百万円となりました。これは経常利益の増加などによるものです。 セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ・鉄道車両事業 公営・民営鉄道向け車両の増収に加え、利益率向上により、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ1,855百万円増加の4,589百万円となりました。 セグメント別資産は、前連結会計年度に比べ8,740百万円増加の51,216百万円となりました。 ・建設機械事業 主に減収により、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ307百万円減少の3,947百万円となりました。 セグメント別資産は、前連結会計年度に比べ2,802百万円増加の25,548百万円となりました。 ・輸送用機器・鉄構事業 輸送用機器では製品構成の変化により利益率が向上し大幅増益となり、鉄構事業では官公庁向け道路橋の利益率向上により増益したことから、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ1,348百万円増加の3,152百万円となりました。 セグメント別資産は、前連結会計年度に比べ2,382百万円減少の20,309百万円となりました。 ・エンジニアリング事業 増収及び製品構成の変化による利益率向上により、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ1,936百万円増加の1,105百万円となりました。 セグメント別資産は、前連結会計年度に比べ1,321百万円増加の7,750百万円となりました。 財政状態について 財政状態については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 キャッシュ・フローの状況の分析・検討について キャッシュ・フローの状況の分析・検討については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの主要製品は、鉄道車両や橋梁など受注生産品がその多くを占め、それぞれの受注単位も比較的大きいことから、各年度により製造ないし売上の製品構成が大きく変化します。このため、操業度の平準化や製品毎に異なる仕様への効率的な対応が恒常的な課題となります。この課題に対し、受注案件毎の工程・原価等の変動を適時適切に管理する体制を整備しております。 また、受注から納入まで時間を要する案件が多いため、原材料価格の変動が経営成績に大きく影響することから、原材料については、適時調達や歩留まりの向上を進めるなど需給環境の変化に対応するための取組みを行い、コスト上昇の抑制に努め、リスク低減に努めてまいります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、健全な財務バランスを保ちつつ、事業活動に必要な資金の安定的な確保及び流動性の維持に努めております。主な資金使途としては、製造能力の維持・向上を目的とした設備投資、生産する製品の原材料費、人件費や外注費、各製品の競争力を強化するための新技術・新工法の導入に係る研究開発費等があります。それらの資金については、内部資金を充当するほか、親会社(東海旅客鉄道㈱)グループが運営するCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)に参画し、親会社との連携強化により当座必要となる資金をCMSから機動的に調達できる状態としているため、資金流動性については、資金計画に基づき想定される需要に十分対応できる資金を確保しております。 重要な会計上の見積り及び仮定について 当社グループの連結財務諸表の作成にあたり、経営者は会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行っております。当社グループが行った重要な会計上の見積り及び使用した仮定は継続して見直しを行っており、その変更による影響は、見積り及び仮定の不確実性により、将来の期間において資産又は負債の帳簿価額に対して重要な修正を求める可能性があります。当社グループが行った重要な会計上の見積り及び使用した仮定は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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