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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

エーアイテイー

AIT CORPORATION9381 · Prime · 倉庫・運輸関連業

独立系NVOCC(非船舶運航型一般運送業者)。日中間海上貨物輸送を主力に、中国拠点網を強みに国際物流サービスを提供。

概要

エーアイテイーは、自ら船舶を所有せず船会社のサービスを利用して貨物を輸送するNVOCC(利用運送事業者)である。1988年に大阪で創業し、1995年から国際貨物輸送事業に参入した。主力は日中間の海上コンテナ輸送で、FCL(コンテナ単位)とLCL(混載)の両方を扱う。2026年2月期の営業収益は584億円、従業員数は1,165名。東京証券取引所プライム市場に上場しており、特定の系列に属さない独立系として中国沿海部を中心に広範な拠点網を持つ。

事業の核心:NVOCCとしての収益構造

エーアイテイーの事業は国際貨物輸送事業の単一セグメントで、その中核は海上コンテナを利用した国際貨物の輸送である。同社は自ら輸送手段を所有せず、船会社など実運送業者のサービスを利用して貨物を運ぶ「フォワーダー」であり、特に国際海上貨物を扱うNVOCCに分類される。収益の形態は、FCL輸送では荷主から受け取るコンテナ輸送運賃と船会社に支払う運賃の差額、LCL輸送では複数の荷主から収受する小口貨物運賃とコンテナ運賃の差額である。これに加え、輸出入通関、保管、検品、梱包、船積書類作成、海上保険手配、さらには3PLとして一貫物流サービスを提供し、収益源を多様化している。

中国沿海部を軸とした地域展開

設立当初より中国市場に重点を置き、上海・大連・天津・青島・蘇州・寧波・厦門・深圳など沿海部の主要都市に拠点を設置している。2026年2月現在、中国に13の拠点を有する。これにより、日中間の海上貨物輸送において細部にわたるフォローと迅速な貨物情報提供を可能にしている。日本国内では大阪本社のほか、名古屋、東京、福岡に営業所を構える。また、台湾(台北)、ベトナム(ホーチミン)、ミャンマーにも連結子会社を保有し、東南アジアへのネットワークを広げている。在外子会社として上海愛意特国際物流、台湾愛意特国際物流、AIT VIETNAM、NISSHIN (MYANMAR) などがあり、グループ全体で国際貨物輸送のグローバル体制を構築している。

グループ構造と日新運輸の完全子会社化

エーアイテイーは単独で事業を展開するだけでなく、複数の連結子会社及び持分法適用関連会社を通じて事業を拡大している。日本では、2019年3月に株式交換により日新運輸株式会社を完全子会社化し、2020年4月には日新運輸が子会社であったニッシントランスコンソリデーター株式会社を吸収合併した。日新運輸はミャンマーに子会社NISSHIN (MYANMAR)を持ち、同地域のカバレッジを強化している。また、その他の関係会社としてロジスティードホールディングス株式会社及びロジスティード株式会社が存在する。このグループ体制により、日本と中国・台湾・東南アジアの間での連携を強め、三国間輸送の受注にも取り組んでいる。

業界の中での役割は国際物流フォワーダー(NVOCC)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
584億円
営業利益
42億円
営業利益率
7.2%
純利益
32億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01国際貨物輸送事業主力

日中間の国際海上コンテナ輸送を中心に、NVOCC(利用運送事業者)として船会社のサービスを利用して貨物輸送を提供。FCL/LCL両方に対応し、付帯サービスとして輸出入通関、保管、検品、3PLなども一括提供。中国沿海部に広範な拠点網を有する独立系。

特定の系列に属さない独立系NVOCCとして独自の拠点網を拡充

主な製品・サービス5
FCL輸送サービス
単一荷主の貨物をコンテナ単位で輸送。船会社との運賃差益が収益源。
LCL輸送サービス
複数荷主の小口貨物を混載しコンテナ単位にまとめて輸送。混載運賃と船会社運賃の差益が収益源。
ホット・デリバリー・サービス
混載貨物の各プロセス時間を短縮し、早期引渡しを実現するサービス。
バイヤーズ・コンソリデーション・サービス
輸入者向けに、海外の複数輸出者からの小口貨物を輸出港で集約しコンテナ一貫輸送、輸送コスト削減を実現。
カーゴ・インフォメーション・サービス
船積予約から到着までの貨物情報をウェブサイトで提供。通関手続きの可視化・最適化を支援。

製品と技術

基幹サービス:FCLとLCL海上コンテナ輸送

エーアイテイーの主力サービスは、国際海上コンテナを利用したFCL(Full Container Load)輸送とLCL(Less than Container Load)輸送である。FCL輸送は単一荷主の貨物をコンテナ単位で輸送し、荷主から収受する運賃と船会社に支払う運賃の差額が収益源となる。LCL輸送は複数の荷主から小口貨物を集め、コンテナ単位に混載して輸送するもので、混載運賃と船会社運賃の差額で収益を得る。2025年2月期、日本における海上貨物取扱コンテナ本数は輸入241,442TEU、輸出入合計256,851TEUに達した。同社は中国沿海部に拠点網を持つ独立系NVOCCとして、荷主の多様な需要に対応している。

付加価値サービス:ホット・デリバリーとバイヤーズ・コンソリデーション

ホット・デリバリー・サービスは、混載貨物のプロセスを短縮し早期引渡しを実現するサービスである。本船到着後のコンテナ荷揚げ、小口貨物の積出・仕分け、書類作成・受渡しの各工程の時間を短縮することで、荷主への迅速な納品を可能にする。バイヤーズ・コンソリデーション・サービスは、国内輸入者が海外の複数輸出者から小口貨物を輸入する際に、輸出港の倉庫でそれらをコンテナ単位に集約し、一貫輸送するサービスである。これにより、海上運賃や国内陸送費用などのトータルコストを削減できる。これらのサービスは、同社の中国拠点網と密接に連携して提供されている。

デジタルサービス:カーゴ・インフォメーション・サービス

カーゴ・インフォメーション・サービスは、ウェブサイト上で船積予約から到着までの貨物情報を顧客に提供する仕組みである。輸出者がいつ船積予約を行ったか、いつ船積が行われたか、いつ貨物が日本に到着するかを把握できるため、輸入者の業務計画が容易になる。さらに、通関手続きの簡素化や可視化に繋がる機能を備え、「輸送の可視化」と「通関手続きの最適化」を実現している。同社はこのサービスを子会社にも展開し、グループ全体のデジタル競争力を強化している。2025年2月期の通関受注件数は152,656件と前年比9.6%増加し、その背景には本サービスの利便性向上がある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国際貨物輸送事業特定の系列に属さない独立系NVOCCとして独自の拠点網を拡充

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

倉庫業で中堅、内需中心で安定

エーアイテイーは倉庫・運輸関連業に属し、売上高は約584億円で、三菱倉庫や三井倉庫ホールディングスなどの大手と比べると中堅規模です。直近の営業利益率は7.19%で、大手と比較してやや低い水準ですが、安定した収益を上げています。倉庫業は国内需要が中心で、景気変動の影響を受けやすい一方、物流需要は堅調で、同業他社との競争にさらされています。

強み

  • 売上高は増加傾向で、営業利益率も7%台を維持している。
  • EC市場の拡大により、倉庫需要は安定的に続く。
  • 倉庫保管や物流関連サービスを提供し、顧客基盤が広い。
  • 同業他社との協業や提携もあり、事業基盤が強い。

課題

  • 売上高は大手に劣り、価格競争力で劣る可能性がある。
  • 営業利益率は大手より低く、効率化が課題。
  • 国内需要に依存し、海外展開が進んでいない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字がエーアイテイー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13946トーモク863億円10.0倍
29324安田倉庫764億円10.8倍
33232三重交通グループホールディングス652億円9.8倍
48005スクロール600億円21.5倍
51301極洋568億円8.2倍
69381エーアイテイー552億円17.1倍
77102日本車輌製造524億円4.4倍
82429ワールドホールディングス514億円8.7倍
99081神奈川中央交通503億円13.5倍
109305ヤマタネ468億円8.1倍
119052山陽電気鉄道452億円11.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

雑貨輸入会社から国際貨物輸送事業への転換(1988~1995年)

1988年2月、雑貨輸入を目的として大阪府和泉市に株式会社スバルが設立された。1995年3月に商号を株式会社エーアイテイーに変更し、同年4月に大阪市中央区南本町へ本社を移転、同時に国際貨物輸送事業を開始した。同年10月には第一種貨物利用運送事業(外航海運)の許可を取得し、11月には上海に駐在員事務所を開設した。この一連の動きは、雑貨輸入から国際物流への軸足の移行を意味し、以降の成長の基盤を築いた。

国内拠点拡充と中国子会社設立(1996~2003年)

1996年6月、香港に愛特(香港)有限公司を設立し国際貨物輸送事業を開始したが、2025年8月に清算されている。同年11月には名古屋営業所、1997年5月には東京営業所を開設し、国内の主要拠点を整備した。2000年12月に大阪税関長より通関業許可を取得し、通関業務を自社で行えるようになった。2003年6月には上海に上海愛意特商務諮詢有限公司を設立(後に上海愛意特国際物流有限公司に改称)、同社は現在も連結子会社として中国事業の中核を担っている。この時期、中国代理店の統括と本社への情報提供機能を強化した。

上場と国際認証取得(2004~2011年)

2004年10月、米国海事委員会(FMC)に船荷証券を登録し、国際的な信用力を高めた。2006年5月に福岡営業所を開設、6月にはタイに合弁会社AIT LOGISTICS (THAILAND) LIMITEDを設立(2021年7月清算)、東南アジア進出を試みた。2007年3月には東京税関長より通関業許可を取得し、同年には東京証券取引所マザーズ市場に上場した。2007年10月にはベトナム駐在員事務所を開設、国際航空運送協会(IATA)公認代理店資格も取得した。2009年11月には第二種貨物利用運送事業(航空)許可を得て、航空貨物にも対応可能となった。2011年2月には市場第二部、同年12月には市場第一部へと昇格した。

北米進出と清算、台湾・ベトナム子会社の設立(2016~2018年)

2016年8月、米国ロサンゼルスにAIT International of America,Inc.を設立し北米を基点としたサービスを開始したが、2021年3月に清算された。2017年1月には台湾台北市に台湾愛意特国際物流股份有限公司を設立、同年4月にはベトナムホーチミン市に合弁会社AITC LOGISTICS (VIETNAM) CO.,LTD.(現AIT VIETNAM CO.,LTD.)を設立した。両社は現在も連結子会社として事業を継続している。2018年1月にはAEO制度に基づく「認定通関業者」の認定を取得し、通関手続きの信頼性を高めた。同年10月には日新運輸株式会社との株式交換契約を締結、12月の臨時株主総会で承認された。また、株式会社日立物流(現ロジスティード)と資本業務提携契約を締結した。

日新運輸完全子会社化と市場再編(2019~2022年)

2019年3月、株式交換により日新運輸株式会社を完全子会社化した。日新運輸は主にミャンマーで事業を展開しており、グループの東南アジア戦略を強化した。2020年4月には日新運輸が子会社であったニッシントランスコンソリデーター株式会社を吸収合併し、組織の効率化を図った。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。この間、財務面では営業収益が2019年2月期の278億円から2023年2月期には695億円へと拡大し、その後2024年2月期に514億円に減少したが、2026年2月期には584億円の見通しとなっている。

年表33件を開く

1980年代

  • 1988年2月創業雑貨輸入を目的として大阪府和泉市に株式会社スバルを設立

1990年代

  • 1995年3月商号変更株式会社エーアイテイーに商号変更
  • 1995年4月大阪市中央区南本町に本社を移転、国際貨物輸送事業を開始
  • 1995年10月第一種貨物利用運送事業(外航海運)許可取得
  • 1995年11月上海に駐在員事務所開設
  • 1996年6月創業香港において国際貨物輸送事業を行うことを目的として、香港に愛特(香港)有限公司設立(2025年8月清算)
  • 1996年11月名古屋市中区に名古屋営業所開設
  • 1997年5月東京都中央区に東京営業所開設

2000年代

  • 2000年12月大阪税関長より通関業許可取得
  • 2003年6月中国側代理店の統括及び本社への情報提供を目的として、上海に上海愛意特商務諮詢有限公司(現上海愛意特国際物流有限公司)設立(現・連結子会社)
  • 2004年10月米国海事委員会(FMC)に船荷証券登録
  • 2005年11月中国において国際貨物輸送事業を行うことを目的として、上海に合弁会社上海愛意特物流有限公司設立(2012年10月清算)
  • 2006年5月福岡市博多区に福岡営業所開設
  • 2006年6月タイにおいて国際貨物輸送事業を行うこと及び東南アジアの基幹拠点とすることを目的として、バンコクに合弁会社AIT LOGISTICS (THAILAND) LIMITED設立(2021年7月清算)
  • 2006年11月第二種貨物利用運送事業(外航海運)許可取得
  • 2007年3月東京税関長より通関業許可取得
  • 上場東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2007年6月商号変更上海愛意特商務諮詢有限公司を上海愛意特国際物流有限公司に社名変更
  • 2007年10月ホーチミン市にベトナム駐在員事務所開設
  • 国際航空運送協会(IATA)公認代理店資格取得
  • 2009年1月国内において3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業を展開するために、大阪市中央区に㈱AITソリューションズ設立(2013年6月清算)
  • 2009年11月第二種貨物利用運送事業(航空)許可取得

2010年代

  • 2011年2月東京証券取引所市場第二部に市場変更
  • 2011年12月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2016年8月創業米国において国際貨物輸送事業を行うこと及び北米を基点とした国際輸送サービスを提供するために、ロサンゼルスにAIT International of America,Inc.設立(2021年3月清算)
  • 2017年1月台湾において国際貨物輸送事業を行うこと及び更なるサービスの拡充を図るために、台北市に台湾愛意特国際物流股份有限公司設立(現・連結子会社)
  • 2017年4月ベトナムにおいて国際貨物輸送事業を行うこと及び更なるサービスの拡充を図るため、ホーチミン市に合弁会社AITC LOGISTICS (VIETNAM) CO.,LTD.(現・AIT VIETNAM CO.,LTD.)設立(現・連結子会社)
  • 2018年1月AEO制度に基づく「認定通関業者」認定取得
  • 2018年10月日新運輸株式会社と株式交換契約を締結(2018年12月、同契約を臨時株主総会で承認)
  • 株式会社日立物流(注)と資本業務提携契約を締結
  • 2019年3月M&A株式交換により日新運輸株式会社を完全子会社化(現・連結子会社)

2020年代

  • 2020年4月M&A日新運輸株式会社が子会社であったニッシントランスコンソリデーター株式会社を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    強靭な収益基盤の確立と持続的成長

    国際物流の環境変化に迅速に対応するため、コスト管理の高度化やサプライチェーン全体の効率化を推進。国際貨物輸送を軸に通関、配送、3PL、保税物流など付帯サービスを拡充し、収益基盤を強化する。

  2. 02

    グローバルネットワークの強化

    中国・台湾・東南アジア間の海外輸送拡充に注力。国内外子会社や代理店との連携を強化するとともに、各分野で強みを持つ企業との提携を検討し、総合的で高付加価値な物流サービスを提供する。

  3. 03

    デジタル技術活用による業務効率化と価値創出

    AIを含むデジタル技術を積極活用し、業務の省人化、プロセス効率化、情報可視化を推進。顧客利便性やサービス品質の向上、新たな価値創出を通じて競争力を強化する。

  4. 04

    創発人材の育成と人的資本経営の推進

    基本理念「創発」に基づき、挑戦・多様性・好奇心・主体性を柱とする人材育成を実施。エンゲージメントサーベイ活用や働きやすい環境整備、賃金ベースアップ等により従業員エンゲージメント向上を図る。

  5. 05

    内部管理体制の強化とガバナンス充実

    事業拡大に対応した組織体制の整備、内部監査と監査役の連携強化、コンプライアンス研修の継続的実施により、透明性・公平性の高いガバナンス体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,165人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は660万円で、9期前と比べて+14.0%平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月547
2018年2月570
2019年2月595
2020年2月57936.05.01,282
2021年2月56036.26.01,290
2022年2月61036.97.01,120
2023年2月62037.67.01,152
2024年2月61037.78.01,198
2025年2月63037.48.01,232333
2026年2月66037.68.01,165361

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 4 / 海外 8、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
中国 — 日一新国際物流(上海)有限公司(中国上海市ほか)248百万円
本社ほか — 大阪市中央区ほか185百万円
日本
本社 — 大阪市中央区81百万円
日本
中国 — 上海愛意特 国際物流有限公司(中国上海市ほか)71百万円
東京支社 — 東京都中央区11百万円
日本
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    上海愛意特国際物流 有限公司(注)1
    上海(中国) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾愛意特国際物流 股份有限公司
    台北(台湾) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AIT VIETNAM CO.,LTD. (注)4
    ホーチミン(ベトナム) · 連結子会社
    議決権99.8%
  • 国内
    日新運輸株式会社(注)1,5
    大阪市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日一新国際物流(上海)有限公司(注)1
    上海(中国) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSHIN(MYANMAR) CO., LTD. (注)1
    ヤンゴン(ミャンマー) · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 海外
    青島海新達国際物流 有限公司
    青島(中国) · 持分法適用会社
    議決権27.0%
  • 海外
    蘇州邦達新物流 有限公司
    蘇州(中国) · 持分法適用会社
    議決権49.0%
  • 海外
    上海邦達新物流 有限公司
    上海(中国) · 持分法適用会社
    議決権49.0%
  • 海外
    太倉邦達新物流 有限公司
    太倉(中国) · 持分法適用会社
    議決権49.0%
  • 国内
    ロジスティードホールディングス株式会社
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権20.7%
  • 国内
    ロジスティード 株式会社(注)3
    東京都 中央区 · その他の関係会社
    議決権20.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は584億円営業利益42億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.0%、利益が+2.4%。

売上高
+5.0%
584億円
営業利益
+2.4%
42億円
純利益
+6.7%
32億円
営業利益率
7.2%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高625億円584億円
営業利益45億円42億円
純利益34億円32億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は149億円、営業利益は11億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q2513
2019年4Q2783
2020年4Q4501
2021年4Q4584
2022年4Q5994
2023年4Q6954
2024年4Q5145
2025年4Q556203.615
2026年4Q584223.816
2027年1Q149117.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は167億円から584億円へ3.5倍に増えた。直近期の営業利益率は7.2%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月167138
2014年2月191149
2015年2月2191710
米国において国際貨物輸送事業を行うこと及び北米を基点とした国際輸送サービスを提供するために、ロサンゼルスにAIT International of America,Inc.設立(2021年3月清算)
2016年2月2111610
台湾において国際貨物輸送事業を行うこと及び更なるサービスの拡充を図るために、台北市に台湾愛意特国際物流股份有限公司設立(現・連結子会社)
2017年2月2131510
2018年2月2511611
株式交換により日新運輸株式会社を完全子会社化(現・連結子会社)
2019年2月2781712
日新運輸株式会社が子会社であったニッシントランスコンソリデーター株式会社を吸収合併
2020年2月4501913
2021年2月4582517
2022年2月5993824
2023年2月6955637
2024年2月5144530
2025年2月55641457.430
2026年2月58442477.232

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高584億円のうち、営業利益として残るのは42億円7.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は32億円、売上の5.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.4%481億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%61億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.2%42億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
7.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
5.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.2pt
16.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
21.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが35億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは19億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は139億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月6−2−3417
2014年2月60−3622
2015年2月7−1−4625
2016年2月152−101731
2017年2月10−3−6732
2018年2月85−61339
2019年2月153−71848
2020年2月22−2−520108
2021年2月15−3−2012101
2022年2月384−2242124
2023年2月532−2855153
2024年2月32−2−4130144
2025年2月32−19−2113140
2026年2月35−16−2219139

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は276億円。このうち返さなくてよい自己資本が209億円で、自己資本比率は74.3%(業種中央値56.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月45321370.4
2014年2月54401473.4
2015年2月68482070.4
2016年2月64471774.2
2017年2月68511774.3
2018年2月77562172.9
2019年2月82602272.2
2020年2月2061178954.9
2021年2月2161229455.6
2022年2月2351419459.2
2023年2月2491668365.6
2024年2月2391786173.4
2025年2月2551956174.6
2026年2月2762096774.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
142億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
135億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
67億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り31社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率31社中12位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.1%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
7.2%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.3%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,309で、1年前と比べて+20.6%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥2,309-1.5%1ヶ月+3.4%1年+20.6%時価総額552億円
過去52週の値幅
安値¥1,964高値¥2,445

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.1倍
PER (会社予想)16.0倍
PBR2.69倍
配当利回り4.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で0.86%上昇し、25日移動平均線(2330円)とほぼ同水準で推移しています。52週高値(2445円)に近い高値圏ですが、直近の上げは一服しています。出来高は安定しており、8月13日には45,700株とやや増加しました。RSIは47と中立で、方向感は見えにくいものの、75日線(2261円)が下値を支える構図です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 17.31倍は予想16.2倍を上回るが、業界平均13.83倍より約25%高く、PBR 2.72倍も平均0.98倍を大きく超過し、割高です。一方、ROE 16.1%は業界標準を上回る高収益で、配当利回り4.7%、配当性向100.4%と手厚い株主還元があります。利益は堅調に伸びていますが、バリュエーションは相応に評価され、ほぼ妥当と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.1倍13.9倍
PER (予想)16.0倍
PBR2.69倍0.98倍
ROE16.1%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

物流業界はEC拡大や人手不足による効率化需要の高まりを背景に、中長期的な成長余地がある。一方で、運賃競争の激化や燃料費・人件費の上昇が収益を圧迫するリスクがある。強気派は安定した営業利益率と旺盛な物流需要を評価し、弱気派は競争激化とコスト増による収益低下を懸念する。また、M&Aや海外展開による成長戦略の成否も争点となる。

プラスに働く材料7
  • 安定した収益基盤

    営業利益率7%前後を維持し、売上高も増加傾向で財務基盤が堅固

  • 物流需要の拡大

    EC市場の拡大やアウトソーシング需要により、物流サービス市場は成長

  • 効率化・海外展開

    物流効率化の推進や海外展開で、収益性向上と成長期待が高い

  • 売上高が584億円まで増加し過去最高通年影響

    売上高514→556→584億円、今期+5%

  • ROE16.1%の高収益構造を維持継続影響

    ROE16.1%、PBR2.72倍と利益効率が高い

  • 配当利回り4.7%と高水準の還元継続影響

    配当利回り4.7%、安定的な配当

  • 最終利益32億円と増益基調通年影響

    純利益30→32億円、過去最高水準

マイナスに働く材料7
  • 激しい価格競争

    同業他社との競争が激しく、運賃の引き下げ圧力が継続

  • コスト上昇リスク

    燃料費や人件費の高騰が利益を圧迫する可能性が高い

  • 成長戦略の不透明感

    M&Aや海外展開の成果がまだ明確でなく、リスクも伴う

  • 営業利益は41→42億円と横ばい通年影響

    営業利益41億→42億円、成長が鈍化

  • 営業利益率7.19%と前期比低下通年影響

    営業利益率7.37%→7.19%に低下

  • 予想PER16.2倍と割安感は薄い決算発表後影響

    実績PER17.31倍、PBR2.72倍と高水準

  • 売上高成長率が8%→5%へ減速通年影響

    前期+8.2%、今期+5.0%と成長が減速

次の決算で確かめる点
売上高成長率
物流需要の取り込み状況を示し、成長性の指標となる
営業利益率
コスト管理と収益性の改善度合いを測る
海外売上比率
海外展開の進捗と多角化の効果を確認する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは4.76%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
4.76%
いまの株価に対して
配当性向
100.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月3086.8
2018年2月3516.761.7
2019年2月362.9102.8
2020年2月360.086.8
2021年2月385.676.5
2022年2月5852.668.0
2023年2月8037.960.9
2024年2月800.058.1
2025年2月800.094.4
2026年2月10025.0100.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ12,474人。区分でいちばん多いのは事業法人56.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.8%を占め、残る30.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人53.052.853.053.056.056.4
個人・その他21.120.927.725.322.523.2
金融機関9.69.89.212.012.813.3
外国法人15.615.79.89.28.16.5
自己株式1.81.81.81.81.81.8
証券会社0.70.80.30.60.70.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社エイチアンドワイ32.77
02ロジスティード株式会社20.07
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.95
04野村信託銀行株式会社(投信口)3.48
05ステート ストリート バンク アンド トラスト クライアント オムニバス アカウント オーエムゼロツー 505002(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.19
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.87
07馬上 真一1.82
08株式会社シーアンドティー1.55
09株式会社ドルフィンズ1.00
10ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505224(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近10
  • 2026-06-11
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    8.92%
    -1.07pt
  • 2026-06-11
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    7.65%
    -1.27pt
  • 2026-06-11
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.06%
    +1.41pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.79%
    -1.03pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.26%
    +0.47pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.65%
    -0.61pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    4.51%
    -1.14pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.20%
    +0.69pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.20%
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    4.76%
    -0.44pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+232%、1株純資産は14期で+421%。直近期のROEは16.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月4116726.811.044.6
2014年2月4720925.115.640.8
2015年2月5425123.421.598.8
2016年2月5524721.917.253.3
2017年2月5126520.119.886.8
2018年2月5829220.719.361.7
2019年2月6131020.317.5102.8
2020年2月5547715.414.786.8
2021年2月7351214.813.576.5
2022年2月10159318.213.168.0
2023年2月15769524.49.860.9
2024年2月12774517.714.158.1
2025年2月13081116.712.294.4
2026年2月13587216.117.0100.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/2期の役員報酬は総額222百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
矢倉英一代表取締役 社長777,836,000
馬上真一常務取締役 営業本部長58806,000
香月俊哉常務取締役 総合企画部・情報システム部・経理財務部・海外担当兼社長室長62
大槻信夫取締役54109,000
川峯寛取締役 大阪通関部・東京通関部・海上業務部担当55117,700
上甲慶取締役 大阪営業部担当5350,389
岡本しのぶ取締役50
北岡侑子取締役51200
髙岡勲取締役55
松川康司監査役(常勤)65
西島佳男監査役60
大久保幸治監査役54

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7133452620529
社外取締役610102
監査役16077

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,844字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社、連結子会社6社、関連会社6社(うち持分法適用関連会社5社)及びその他の関係会社2社で構成されております。 当社グループ(当社、連結子会社及び関連会社、以下同じ。)は、当社、連結子会社6社、関連会社6社(うち持分法適用関連会社5社)により構成されており、国際貨物輸送(船舶・航空機・自動車等の輸送手段を利用した国際貨物の輸送)とこれらに付帯する輸出入通関等、並びに検品・検針・加工業務といった輸出入の付帯業務や物流の管理・運営を行う3PL(サードパーティー・ロジスティクス)業を合わせた国際貨物輸送事業を行っております。 (1)当社グループの事業内容 (国際貨物輸送事業) 当社グループは、自ら輸送手段(船舶・航空機・自動車等)を所有・運行せず、顧客(荷主)の需要に応じて、船会社等の実運送業者のサービスを利用し国際貨物輸送を行っております。またそれらの業者は一般的に「フォワーダー(貨物利用運送業者)」と呼ばれています。その中でも特に国際海上貨物を取扱う事業者をNVOCC(注)といい、有償で国際物品の利用運送を行う事を業としています。 さらに、当社グループの行っております国際貨物輸送事業とは、上記の国際貨物輸送に加え、これらに付帯する輸出入通関、貨物の保管・梱包、船積書類等の作成、貨物海上保険の手配、並びに検品・検針・加工業務といった輸出入の付帯業務や従来、荷主自身が行っていた商品の調達、保管、在庫、仕分け、配送、納品といった一連の物流業務を一括して請け負う3PL業を示しております。 (注)”Non Vessel Operating Common Carrier”の略称であり、自身では輸送手段を所有せず、船会社等のサービスを利用して輸送を引き受ける利用運送事業者を指します。複合一貫輸送業者とも呼ばれます。 ※コンテナの輸送形態 日本発着の国際貨物の輸送手段は船舶を利用した海上輸送、航空機を利用した航空輸送となっており、当社グループは船舶を利用した国際海上貨物の輸送を主に取扱っております。海上輸送には様々な輸送形態がありますが、当社グループは主に国際海上コンテナを利用した国際貨物の輸送を行っており、コンテナによる輸送形態には以下の2種類があります。 ア) FCL(FULL CONTAINER LOAD)輸送 単一荷主の貨物をコンテナ単位で輸送することをFCL輸送といいます。 イ) LCL(LESS THAN CONTAINER LOAD)輸送 貨物輸送業者が複数の荷主からコンテナ単位に満たない小口貨物を集荷し、それらの貨物をコンテナ単位にまとめて輸送することをLCL輸送といいます。混載輸送とも呼ばれます。 ※収益の形態 FCL輸送においては、荷主から収受するコンテナ輸送運賃と船会社に支払うコンテナ輸送運賃の差額が、LCL輸送においては、複数の荷主から収受する小口(混載)貨物輸送運賃と船会社に支払うコンテナ輸送運賃の差額が、それぞれ当社グループの収益源となります。 [主な関係会社] 当 社 (日 本) 連 結 子 会 社 : 日新運輸株式会社 持分法適用関連会社 : 青島海新達国際物流有限公司、その他1社 (中 国) 連 結 子 会 社 : 上海愛意特国際物流有限公司、日一新国際物流(上海)有限公司 持分法適用関連会社 : 蘇州邦達新物流有限公司、上海邦達新物流有限公司、太倉邦達新物流有限公司 (台 湾) 連 結 子 会 社 : 台湾愛意特国際物流股份有限公司 (ベトナム) 連 結 子 会 社 : AIT VIETNAM CO.,LTD. (注)2025年9月3日付で、AITC LOGISTICS (VIETNAM) CO.,LTD.から「AIT VIETNAM CO.,LTD.」に商号変更しております。 (ミャンマー) 連 結 子 会 社 : NISSHIN (MYANMAR) CO., LTD. その他の関係会社 : ロジスティードホールディングス株式会社 ロジスティード株式会社 〔参考〕国際海上貨物輸送の流れ 貨物の流れ 荷主の主な業務   当社の主な業務 荷送人による、(1) 船積書類の作成(2) 船会社/NVOCCへの船腹予約(3) 積出港までの貨物輸送手配(4) 輸出通関手配    荷送人の依頼(船腹予約)に基づき、船会社に対して船腹予約を行い、当該貨物の海上輸送手配を行います。 また、荷送人より積出港までの貨物輸送・輸出通関の依頼を受けた場合は、当社指定の自動車運送業者等に輸送を委託し、自社もしくは下請け業者を利用して輸出通関を行います。 荷送人による、(5) 船会社/NVOCCからの船荷証券(注)受領(6) 荷受人への船積書類の送付    荷送人の依頼に基づき、船会社を利用して、積港から揚港への顧客貨物の海上輸送を請負います。船積みが行われた時点で、荷送人に対して船荷証券を発行します。 同時に、当社が海上輸送を委託した船会社から、当社が船会社に対して荷主となる船荷証券を受領します。 荷受人による、(7) 荷送人からの船積書類受領(8) 船会社/NVOCCからの貨物到着通知受領(9) 輸入通関手配(10) 揚港から納入先への貨物輸送手配    船会社からの情報に基づき、荷受人に対して船舶の到着日等を記載した貨物到着通知を発行します。荷受人は貨物到着通知に基づき、輸入通関・揚港から納入先への貨物輸送の手配を行います。 荷受人より輸入通関・揚港から納入先への貨物輸送の依頼を受けた場合は、当社指定の自動車運送業者等に輸送を委託し、自社もしくは下請け業者を利用して輸入通関を行います。 (注)「船荷証券」とは、貿易における船積書類のひとつであり、船会社やNVOCCなどの運送人が発行します。英語では”Bill of Lading”、B/Lと略されます。船荷証券は運送人が荷主との輸送契約に基づき、積地での貨物の受取及び船積みを行ったことを証明する有価証券であります。 (2)国際貨物輸送事業の特徴 当社グループの国際貨物輸送事業における取扱貨物の大部分は日中間の海上輸送貨物となっており、当社グループでは設立当初より中国沿海部各地に重点的に拠点を設置し、中国における当社グループ輸送貨物の細部にわたるフォロー及び顧客(荷主)への迅速な貨物情報の提供を行っております。なお、当社グループでは、2026年2月28日現在、中国において、上海・大連・天津・青島・蘇州・寧波・厦門・深圳等に拠点を設置しております。 当社グループが属するNVOCC業界においては、それぞれの出身母体により倉庫・通関業者系NVOCCや商社系NVOCC、メーカー系NVOCCなどが存在しております。近年の日中間貿易の拡大により、出身母体の中国進出に併せて中国への拠点展開を進めるケースが見受けられる中で、当社グループは特定の系列に属さない独立系NVOCCとして、中国において国際海上貨物輸送に特化した独自の拠点網の拡充を通じて日中間貨物輸送のノウハウを蓄積するとともに、特定の商社・メーカー等の系列にとらわれることなく、それぞれの荷主の要求に応じた幅広い貨物輸送サービスを提供することを目指しております。 当社グループでは通常の貨物輸送に加えて、以下のような付加サービスを提供しております。 ①ホット・デリバリー・サービス 混載輸送は、本船の到着から小口貨物の引取りまで、コンテナの荷揚げ作業、コンテナからの小口貨物積出・仕分作業、貨物引渡しに係る各種書類の作成・受渡等の様々なプロセスを経て行われております。当社グループではこれらの各プロセスの時間短縮を図り、荷主に対して出来るだけ早く貨物の引渡しを行うサービスを提供しております。 ②バイヤーズ・コンソリデーション・サービス 国内輸入者が海外同一地域の複数の輸出者から小口貨物を輸入する場合、海外の各輸出者から個別に小口貨物の輸送が行われるため、輸送コストが割高になります。当社グループでは、国内輸入者の指示に基づき、これらの小口貨物を輸出港の倉庫においてコンテナ単位に集約し、コンテナ単位の貨物として輸送を行うサービスを提供しております。小口貨物をコンテナ単位の貨物に集約することにより、国内輸入者は海上運賃・国内陸送費用等の輸送コストを削減することが可能となります。 ③カーゴ・インフォメーション・サービス 海外からの輸入を行っている顧客にとって、輸出者がいつ船積の予約を行ったか、いつ船積が行われるか、いつ貨物が日本に到着するのかを把握することが困難な場合があります。当社グループでは、これらの船積に関する様々な情報をウェブサイト上で各顧客に提供するサービスを行っております。また、当サービスでは、通関手続きの簡素化や通関業務の可視化に繋がる機能を備えており、「輸送の可視化」と「通関手続きの最適化」を実現しております。 [事業系統図] 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)子会社の「その他」に記載のベトナム法人につきましては、2025年9月3日付で、AITC LOGISTICS (VIETNAM) CO.,LTD.から「AIT VIETNAM CO.,LTD.」に商号変更しております。
経営方針・対処すべき課題5,031字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来、①お客様への最適な物流方法を提案する「提案力」、②中国を中心とした海外拠点の確かな「ネットワーク」、③物流情報をタイムリーに提供できる「オペレーティング」の3つをキーワードに、お客様の多様な物流ニーズにお応えしてまいりました。 社会や競争環境の変化に向き合う中で、当社では、2023年8月に、時代に即し未来を見据えた形で基本理念を刷新し、あわせて経営方針も刷新いたしました。 現在の基本理念及び経営方針は以下のとおりです。 [基本理念] 創発 [経営方針] 1.創発により、変化の激しい環境に適応し、お客様と共に持続的に成長します。 2.お客様のニーズに基づいた拠点網を拡充し、組織全体が創発により有機的に結びつき創造性あふれる活発な組織を構築します。 3.一人ひとりの想像力を高め、創発が生まれる企業文化を作ります。 4.世界に挑戦できる主体的・自律的な人材を育成し、創発による変革を実現します。 この理念に基づいた考え方や行動を企業文化としてグループの隅々まで浸透させることで、さらなる成長と飛躍を目指してまいります。また、企業倫理を尊重し、顧客・株主・従業員にとって存在価値ある企業グループとして、社会や経済の発展に貢献するとともに、企業価値の向上に努めてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、これまでに培ってきた事業基盤及び経営資源を最大限に活用し、経営方針に基づき、安定的かつ持続的な成長の実現と収益の確保を重要な経営目標としております。そのため、事業環境の変化や市場ニーズの多様化を踏まえつつ、収益性と効率性の両面を向上させる経営体制の強化に継続して取り組んでまいります。 特に、営業収益、営業利益及び経常利益においては、成長率を重要な経営指標と捉え、その向上を重視した経営に取り組んでまいります。加えて、ROE(自己資本利益率)並びにROA(総資産経常利益率)においても、企業価値の向上及び資本効率の改善を示す重要な財務指標であるとの認識のもと、現在の水準から更なる向上を図るべく努力してまいる所存であります。 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、国際物流事業において、より良い貨物輸送サービスを展開し、お客様に密着したサービスを提供できるワールドワイドな総合物流企業を目指しております。 近年、物流業界は大きな環境変化に直面しております。エネルギー価格の上昇や各種法改正への対応など、費用を押し上げる複数の要因が重なり、物流費は上昇基調にあります。こうした状況の中、企業にはこれまで以上に柔軟なコスト管理と工夫が求められています。 また、少子高齢化の進行や「2024年問題」に伴う労働規制の強化により、人手不足と輸送力不足は深刻化しています。これらの課題は安定的なサービス提供に影響を及ぼす可能性があるため、当社グループとしても環境変化を注視しつつ、持続的にサービスを提供できる体制の構築を進めてまいります。 一方で、顧客ニーズは多様化・高度化しており、物流に求められる品質やスピード、付加価値も高まっています。こうした環境に対応すべく、当社グループは主力である国際貨物輸送をはじめ、通関、配送、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)などのサービス領域を拡充し、その強化を図ってまいります。また、海外の保税倉庫を活用したビジネスの拡大や機能強化により、保税物流の利便性向上にも取り組んでいます。 さらに、国内外の子会社や世界各国の代理店との連携を強化し、中国・台湾と東南アジアを中心とした海外間の輸送の獲得に積極的に取り組むことで、グローバル物流体制の強化と収益の安定化を図ってまいります。加えて、輸出・航空貨物輸送、通関、保管、配送など各分野で専門性や強みを持つ企業との提携も視野に入れ、より広範で高品質なサービスの提供を目指してまいります。 また、社会全体のデジタル化の進展を踏まえ、物流分野におけるDXの重要性は一段と高まっています。当社グループでは、デジタル技術やAIを積極的に活用し、業務の省人化、プロセスの効率化、情報の可視化を推進することで、顧客利便性やサービス品質のさらなる向上、新たな価値創出を実現し、競争力の強化につなげてまいります。 当社グループは今後も、デジタル活用、事業領域の拡大、グローバルネットワークの強化、他企業との連携など多方面からの取り組みを進め、お客様にとって価値ある存在であり続けられるよう、一層のサービス向上に努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき課題 グローバル化が一層進展する現在の事業環境において、当社グループの中核事業である国際貨物輸送事業は、社会的・経済的基盤を支える極めて重要なインフラとしての役割を担っており、その責務はこれまで以上に重いものとなっていると認識しております。 人々の生活や産業活動の継続に欠かすことのできない国際物流及び日本国内の物流において、当社グループは多様な物流手段を活用し、安定的なサービスの提供に努めております。また、絶えず変化する事業環境に適切に対応しながら、持続可能な物流と社会の実現に資するべく、各種事業活動を展開しております。 さらに、当社グループがお客様からの支持を得て事業を発展させることは、企業価値の向上につながるのみならず、物流企業として担う社会的使命と責任を果たすことにも直結するものと認識しております。 このような認識のもと、当社グループでは以下の事項を優先的に対処すべき課題として掲げて、積極的に取り組んでまいります。 ①強靭な収益基盤の確立とグループの持続的成長の実現 当社グループは、強靭な収益基盤の確立及びグループ全体の持続的な成長を実現するためには、国際物流を取り巻く環境変化を正確に捉え、その変化に迅速かつ柔軟に対応できる事業運営体制の構築が不可欠であると認識しております。近年の物流業界では、エネルギー価格の上昇や環境規制・各種法改正への対応といった外部要因により、物流コストは引き続き上昇基調にあります。これらを踏まえ、企業には従来以上に精度の高いコスト管理、柔軟な運用体制、さらにはサプライチェーン全体を見据えた効率化が求められております。 さらに、日本国内においては、少子高齢化の進展に加え、「2024年問題」に代表される労働規制強化の影響により、ドライバーの不足ならびに輸送キャパシティの不足が顕在化しております。これらは物流サービスの安定的な提供を困難にする懸念があり、当社グループにおきましても、外部環境の変化を注視しつつ、持続的なサービス提供を可能とする供給体制の強化に向け、より実効性の高い取り組みを進めていく必要があると考えております。 一方、顧客ニーズはこれまで以上に多様化・高度化しており、高品質な輸送サービスに加え、スピードや柔軟性、さらには付加価値の高いソリューションが求められております。こうした環境を踏まえ、当社グループは主力事業である国際貨物輸送の強化を軸に、通関、配送、国内外での3PL(サードパーティー・ロジスティクス)に加え、流通加工、海外保税倉庫を活用した保税物流など、各種付帯サービスの拡充を進めることで、物流企業としての機能向上に取り組んでまいります。 また、中国・台湾・東南アジア間を中心とした海外間の輸送の拡充は、当社グループの収益安定化と事業領域拡大に向けて重要なテーマであり、国内外の子会社及び各国代理店との連携を強化することで、国際ネットワークのさらなる充実を図ってまいります。加えて、各事業領域で強みを有する企業との提携可能性を継続的に検討し、輸出入関連業務、航空貨物輸送、保管・配送などにおいて提供価値の最大化を追求してまいります。これにより、顧客に対し総合的かつ高付加価値な物流サービスを提供し、競争優位性の確立と事業規模の拡大を実現してまいります。 さらに、物流業界においてデジタル化が急速に進む中、当社グループはAIを含むデジタル技術の活用を積極的に推進し、業務の省人化、プロセスの効率化、情報の可視化といった取り組みを一層加速させてまいります。これらにより、オペレーション面での生産性向上を図るとともに、顧客の利便性とサービス品質のさらなる向上、新たな価値の創出を実現し、グループ全体の収益基盤強化につなげてまいります。 今後も当社グループは、外部環境の変化を見据えつつ、事業領域の拡大、グローバルネットワークの強化、デジタル技術の積極的な活用、他企業との戦略的提携など、多面的な取り組みを継続的に推進してまいります。そして、これらの取り組みを通じて、グループとしての競争力を強化し、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。 ②人材戦略と人的資本経営の推進 国内においては、人口減少と高齢化に伴う労働力人口の縮小が進み、幅広い産業で人材確保の困難性が高まっております。物流業界においても、需要増加と人材供給のギャップが構造的課題となっており、国際物流を含む専門領域では、各国の規制やグローバル及び国内物流の事情に精通した高度な知見を有する人材の確保が一層重要性を増しております。 当社グループでは、持続的な企業成長の基盤として、優秀な人材の安定的な確保、定着率の向上、ならびに計画的な人材育成を重要な経営課題と位置付けております。採用面では、事業運営に必要な専門性を持つ即戦力人材を中途採用するとともに、将来の人的基盤強化を目的とした新卒採用を継続的に実施し、組織体制の強化を図っております。また、エンゲージメントサーベイの活用を通じて、従業員の働きがい向上と離職防止に向けた職場環境の整備に取り組んでおります。 人材育成においては、当社の基本理念である「創発」を基軸とし、「創発人材の育成」を人材育成方針として掲げ、「挑戦」「多様性とヒラメキ」「好奇心と感性」「主体性と自律性」を柱に、当社の掲げる理念に共感し、かつ実践できる人材の育成に取り組んでおります。また、この理念に基づく考え方や行動を企業文化としてグループ全体に浸透させることで、更なる成長と飛躍を目指しております。2026年2月期においても、創発人材の育成を目的とした研修を継続的に実施するとともに、階層別・テーマ別研修の充実を図り、組織全体の知的基盤と競争力の強化に努めております。 社内環境整備の面では、労働生産性向上と働きやすさの両立を目的として、柔軟な勤務制度の導入・運用、有給休暇取得の促進、勤務制度の適宜見直しなど、これまで継続的に環境整備に取り組んでまいりました。また、従業員の生活基盤を支え、意欲の向上につなげるため、近年において継続して賃金のベースアップなどを実施し、人的資本への投資を進めております。 当社グループは、これらの取り組みを通じて従業員エンゲージメントの向上を図り、企業価値の持続的向上につなげてまいります。今後も、人材確保、創発人材の育成、働きやすい職場環境整備、成長機会提供等の施策を継続し、環境変化に柔軟に対応しながら、人的資本経営の高度化を推進してまいります。 ③内部管理体制の強化とコーポレート・ガバナンスの充実 当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を着実に高めていくため、組織体制と内部管理体制の強化、内部統制の実効性向上、ならびにコーポレート・ガバナンスのさらなる充実を重要な経営課題としております。 こうした課題への対応として、事業拡大に応じた組織体制の適切な見直し・整備を進めるとともに、監査役と内部監査室の連携強化、定期的かつ計画的な内部監査の実施、さらに経営陣及び従業員を対象とした継続的なコンプライアンス研修を行い、ガバナンス機能の一層の向上に取り組んでおります。 当社グループでは、内部管理体制を実効的に機能させることが企業価値の持続的向上に直結するとの認識のもと、今後も透明性・公平性の確保に努め、相互牽制が働く健全なガバナンス体制の整備・運用を進めてまいります。
事業等のリスク6,693字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当社グループは、これらのリスク要因を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に全力で努めてまいる所存でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 また、これらの記載のうち将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したもので、不確実性を内包しており、当社株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではなく、実際の結果とは異なる場合があります。 (1)燃油価格及び船舶需要の変動等による仕入価格の変動について 当社グループは、船舶・自動車等を持たず、取引先から受託した貨物の輸送を実運送業者(船会社・自動車運送業者等)に委託しております。このため、燃油価格の変動や船腹・車両不足等により実運送業者の輸送運賃が変動した場合、当社グループの仕入コストも変動いたします。当社グループは、不安定な価格変動の影響を回避するため、一部の実運送業者との間で輸送運賃に関する契約を締結し、一定期間、運賃の固定化を図るよう努めております。また、市場環境の急激な変化等により輸送運賃の仕入価格が変動した場合は、競合他社の動向等も踏まえ、通常、仕入価格が上昇した際には販売価格に転嫁し、仕入価格が下落した際には販売価格の引下げや調整を行います。 しかしながら、何らかの事由により、仕入価格が上昇した際に販売価格へ転嫁できなかった場合、或いは仕入価格が急激に下落し販売価格を引き下げた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、外部環境に左右されないより強固な収益基盤を構築することが重要課題であると認識しており、より強固な収益基盤を構築すべく、現在、競争力を向上させるためにデジタル戦略を推進し、顧客の利便性向上へと繋げるため、DXによるサービスメニューの拡充等の施策に取り組んでおります。 (2)一般的な景気動向と特定業種への依存について 当社グループが展開する国際貨物輸送事業は、国際間の物流量の影響を受けるため、国内外の景気動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの売上高は、繊維・雑貨関連の企業への依存が相対的に高くなっております。当社グループでは、未だ取扱いの少ない他の業種への営業活動も強化し、収益獲得機会の拡大を図っており、現在、幅広い業種、多くの企業と取引を行っております。よって、特定した企業への依存度は低いものの、これら特定する業種への景気の悪化等で、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制について 当社グループの行う国際貨物輸送事業は、輸送手段(船舶・自動車等)を所有、運行せず、取引先の要望に応じて、船会社等の実運送業者のサービスを活用して貨物輸送を行い、取引先(荷主)に対して輸送責任を負う貨物利用運送事業者として、「貨物利用運送事業法」の規制を受けております。当社グループでは「貨物利用運送事業法」に基づき、国土交通大臣より「第一種貨物利用運送事業」の登録及び「第二種貨物利用運送事業」の許可を受けております。当該登録及び許可には期限の定めはありませんが、貨物利用運送事業に関し不正な行為を行った場合などの事由により、期間を定めた事業の全部もしくは一部の停止、あるいは、登録・許可が取り消される可能性があります。 さらに、当社グループでは貨物輸送に附帯する業務として通関業を行っており、所轄地税関長より「通関業法」に基づく通関業の許可を受けております。当該許可についても期限の定めはありませんが、関税法や通関業法などに違反した場合は、許可が取り消される可能性があります。 また、当社グループでは中国においても、「無船承運(NVOCC)業務営業許可」を受けており、不正な行為を行った場合には、許可が取り消される可能性があります。 本書提出日現在、当社グループにはこれらの登録・許可の取消し事由に該当する事実はありませんが、将来何らかの理由により、登録・許可の取消し等の事態が発生した場合、当社グループの経営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 許認可等の名称   所轄官庁等   許認可等の内容   有効期限 第一種貨物利用運送事業   国土交通大臣   事業経営の登録   期限の定め無し 第二種貨物利用運送事業   国土交通大臣   事業経営の許可   期限の定め無し 通関業   所轄地税関長   事業経営の許可   期限の定め無し AEO認定通関業者   大阪税関長   AEO認定通関業   期限の定め無し 無船承運(NVOCC)業務営業許可   中華人民共和国上海市市場監督管理局   事業経営の許可   期限の定め無し それらのリスクに対して当社グループは、関係法令の制定、改廃に関する情報収集を行い、事前の対策を図るとともに、法令等に定められた有資格者の配置や社員へ関係法令の周知徹底に努めるとともに、役職員を対象に定期的なコンプライアンス研修を実施し、法令遵守の徹底を図り、各種許認可等の取消事由の発生を未然に防止することにより、当該リスクの低減に努めております。 (4)中国情勢の変化について 当社グループが展開する国際貨物輸送事業における主要な業務は、日中間の海上コンテナ輸送の取扱いであります。そのため、中国における政治的・経済的な混乱の発生、中国政府の政策変更、人民元の為替動向、反日運動の発生等の影響により、日中間の国際物流環境に大きな変化が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して、当社グループでは、中国に2社連結対象子会社を有し、中国の主要となる沿岸部に拠点を設置して、これら拠点から中国国内の経済・社会・政治的状況や法規制等の動向について、適宜情報を収集しております。また、毎月開催される取締役会においても、中国子会社の事業環境及び経営状況に関する報告がなされており、対応が必要な事象が生じた際には、取締役会での検討及び所管の取締役が中国子会社と連携して適宜対応を行います。 (5)グローバルな事業展開に伴うリスクについて 当社グループは、中国以外の地域とのコンテナ輸送等も展開しており、中国情勢の変化だけではなく、グローバル化に伴う次のようなリスクが存在しております。これらのリスクが顕在化した場合或いは予期せぬカントリーリスクが発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 1. 事業や投資に係る許認可、税制、通商制限等 2. 戦争、暴動、テロ、ストライキ、その他の要因による社会的混乱 3. 移転価格税制等の国際税務リスク 4. 急激な為替レートの変動 それらのリスクに対して当社グループは、新たに海外進出する際には、現地の政情や経済情勢、並びに当社グループの取引先が当該国と潜在的に持つ貨物量を勘案するほか、考えられる限りのリスクを把握し、対処するよう努めております。また、当社グループでは、中国以外に台湾、ベトナム、ミャンマーに連結対象子会社を有し、それぞれにおいて、中国子会社と同様の対応を行っております。 (6)外貨建て債権債務及び連結財務諸表に与える為替変動リスク 当社グループの行う国際貨物輸送事業において、その運賃収入及び運賃仕入の一部は米ドル建てであるため、為替レートの変動により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、外貨建の債権債務については、為替予約の実施等によりリスクヘッジをおこなっておりますが、全てのリスクを回避するものではなく、経営成績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、海外連結子会社における営業収益、費用及び資産等の現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算しております。従って、円換算時の為替レートにより、これらの項目の円換算後の価値が影響を受ける可能性があり、為替レートの変動は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)人材の確保について 当社グループが展開する国際貨物輸送事業においては、国内外の物流事業に精通した人材の確保、育成が必要不可欠であります。しかしながら、国内では少子高齢化に伴う慢性的な労働力不足が続いており、採用市場の競争は一段と激しさを増しております。その結果、求める人材を適切なタイミングで確保することが難しい状況となっております。 当社グループが事業を永続的に発展させ、持続的な成長を実現していくためには、人材の安定的な確保、定着率の向上、そして計画的な育成強化がこれまで以上に重要となっております。当社グループにとって、人材は最も重要な経営資源の一つであり、計画に基づいた事業拡大を実現するため、新卒採用の継続に加え、企業成長に応じた中途採用にも積極的に取り組んでおります。また、人材紹介会社の活用や教育研修制度の充実を図り、人材育成にも注力しております。 一方で、物流事業に精通した人材の十分な確保ができなかった場合、あるいは計画どおりの研修・育成が実施できなかった場合には、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 (8)戦略的事業提携について 当社グループは、より高度な付加価値サービスの提供や事業基盤の拡大及び補強のために、事業戦略の一環として他企業との戦略的事業提携を行う可能性があります。戦略的事業提携につきましては、事前の十分な検討や対象企業の詳細なデューデリジェンスを行いますが、提携後の事業計画が当初の計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9)売上債権及び立替金の貸倒について 当社グループでは、取引先は特定した先に集中することなく、多数の取引先に分散されており、且つ当社の中心的な業務である国際貨物輸送の基本的な取引はキャッシュオンデリバリーで、相対的に売上債権の回収リスクは低いものの、最近では一貫輸送の営業強化の関係から通関業務の受託が増加し、必然的に売上債権が増加しております。さらに通関業の商習慣として、輸入する取引先が負担する商品の輸入関税等の立替も発生することが多く、立替金も増加傾向にあります。当社グループでは、輸入する取引先が負担する商品の輸入関税等について、当社グループが立替えることなく、取引先にて直接納付頂くよう求め、リスク軽減に取り組んでおります。 当社グループは、増加傾向にあるこれら売上債権や立替金に対し、細心の注意を払った与信管理を行い、取引先によっては、ファクタリングを活用して、リスクヘッジを行っております。ただし、これらヘッジを行ったとしても、信用リスクが顕在化し、ファクタリング等で補填が出来ず、貸倒が発生することも考えられます。これら貸倒が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)競争激化について 物流業界におきましては、近年、人手不足が顕著となり、物流コストも上昇しております。そして、さまざまな環境が急速に変化する中で、お客様の物流に対するニーズもより多様化・高度化しております。当社グループを取り巻く環境としては、常に同業他社との競争、競合状態にあります。当社グループでは、顧客企業への納品までの輸送期間の短縮や船舶と鉄道を組み合わせた輸送サービス、デジタルを活用したサービス等、独自のサービスの開発を進め、競合他社との差別化を図り、また価格競争力の強化にも努めております。しかしながら、新規参入業者の増加等で価格競争は激化の傾向にあり、独自の優位性を確保出来なかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)輸送事故について 当社グループは、国際貨物輸送事業者として培ったノウハウを持って、取引先の貨物が安全かつ確実に輸送されるよう細心の注意を払っていると共に、輸送事故等の発生に備え、利用運送業務に加え、通関業務等に関連する事故も保険の対象となる包括賠償責任保険等に加入しております。ただし、発生する特殊な事故のケースでは、保険等で補償されない場合もあり、このような場合には、社会的信用の低下や補償費用等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)システム障害やセキュリティ侵害について 当社グループでは、経理業務・国際貨物輸送業務等の遂行にあたり、各種情報システムを活用しております。 業容の拡大に伴い、情報システムの機能強化や安定稼働に向けた取り組みを進めており、システム障害に備えたデータの定期的なバックアップを実施するとともに、自然災害や事故等の不測の事態に備えて外部データセンターを利用するなど、事業継続に必要な体制を整備しております。 また、外部からの不正アクセス、コンピュータウイルス感染、標的型攻撃メール、さらにはソフトウェアの未知の脆弱性(ゼロデイ脆弱性)を悪用した攻撃など、近年高度化・多様化するサイバー攻撃への対応は重要性が増しております。 当社グループでは、アクセス制御の強化やセキュリティ対策システムの導入に加え、役職員を対象とした継続的な情報セキュリティ教育を実施することで、情報セキュリティ体制の強化に努めております。さらに、当社グループは外部委託先のシステムやサービスも活用しており、委託先における障害やセキュリティインシデントが当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性もあることから、必要な管理・監督を適切に行っております。 しかしながら、ハードウェア・ソフトウェアの不具合、人為的ミス、自然災害、停電、コンピュータウイルス、外部からの不正アクセス、外部委託先での障害やセキュリティインシデント等、さまざまな要因により情報システムに障害が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)自然災害、感染症等のリスクについて 当社グループは、船舶等による日中間の国際貨物輸送を主な業務としております。このため、これらの地域で起こる大地震・台風等の自然災害によっては、事業活動の停止及び社会インフラの大規模な損壊や機能低下により、当社グループが委託する実運送業者の貨物輸送に支障を来たすことがあります。このような場合、取引先への輸送サービスが停止し、売上高の減少等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、大規模な地震・風水害等に備え、災害対策マニュアル等を整備し、安否確認システムの導入や防災訓練の実施など行い、また災害発生時には、必要に応じて緊急対策本部を設置するなど様々な対策を行っておりますが、自然災害による被害を完全に排除できるものではなく、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループの売上高は、「(2)一般的な景気動向と特定業種への依存について」にも記載のとおり、繊維・雑貨関連の企業への依存が相対的に高まっております。新たな感染症の発生や感染症の拡大等により、これら企業の業績が悪化し、国際貨物の物流量が減少した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新たな感染症の発生や感染症の拡大等により、中国をはじめとする各国の生産活動の停止や物流に長期的な停滞等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)取引先・個人情報の管理について 当社グループでは、取引先・個人等の情報を取扱っており、コンプライアンスや取引先・個人情報管理の徹底など、社内教育を通じて情報管理体制の強化に努めております。また、個人情報の取扱いについては、個人情報保護規程を策定の上、細心の注意を払っております。しかしながら、情報の外部漏洩やデータ喪失等が発生した場合、当社グループの社会的信用の低下や業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,489字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続により消費マインドの下振れが懸念されているほか、米国の通商政策の動向や海外における地政学リスクの高まりなどにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような経済環境のもと、当社グループは、主力事業である国際貨物輸送の取扱拡大を図るべく積極的な営業活動を継続するとともに、輸出入関連の付帯サービス等の受注拡大に取り組み、さらに、新規顧客の開拓に加え、既存顧客との取引深化にも努めてまいりました。また、オンラインでのフォワーディング・通関サービス「Cargo Information Service」の機能を追加・拡充するとともに、子会社においても当社同様のデジタルサービスを提供するなど、競争優位性のさらなる強化に向けた取り組みを進めてまいりました。 当連結会計年度においては、これらの取り組みが奏功したことに加え、アパレル関連商材の荷動きが比較的堅調に推移し、それに伴って通関受注件数が伸長したこと、さらには期間前半に海上貨物輸送の運賃水準が前年同時期と比べて高く推移したことなどから、営業収益は増加しました。 さらに、一部の顧客との間で、海上運賃や価格が上昇する日本国内の陸送費用などの価格改定交渉を進め、価格転嫁に取り組んでまいりました。 その結果、売上総利益は前年同期を上回り、累計期間における売上総利益率も前年同期を下回る水準ながら、前期の夏以降に大幅に低下していた局面から改善傾向を示しました。 また、販売費及び一般管理費につきましては、給与のベースアップ等により人件費が増加いたしましたが、業務効率化の推進やその他の費用の抑制に取り組むことで、可能な限り利益の確保に努めてまいりました。 これらの結果、当連結会計年度の営業収益は58,399百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は4,196百万円(前年同期比3.0%増)となりました。また、経常利益は、前年同期と比較して受取利息等が増加したことで4,680百万円(前年同期比3.3%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は3,175百万円(前年同期比4.2%増)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 (日本) 前期の夏頃から海上貨物輸送の運賃が上昇した影響を受け、当連結会計年度は前年同期と比較して運賃水準が高い状況下で始まりました。中間期終盤にはその価格差は縮小したものの、このような環境下において、当社グループは収益拡大を目指し、新規顧客の獲得に加えて既存顧客との取引深耕にも注力してまいりました。 当連結会計年度における海上貨物輸送の取扱コンテナ本数は、雑貨関連の物量が減少したものの、アパレル関連商材が比較的堅調に推移しその減少分を補った結果、輸入は241,442TEU(前年同期比4.5%増)、輸出入合計では256,851TEU(前年同期比3.2%増)となりました。 また、通関受注件数については、アパレル関連を中心に堅調に推移したことに加え、営業強化の効果も寄与し、152,656件(前年同期比9.6%増)と前年実績を大きく上回りました。 以上のことから、日本における営業収益は、海上輸送における運賃差の影響に加え、通関受注の大幅増や海上輸送の取扱コンテナ本数の増加が寄与し、49,731百万円(前年同期比5.5%増)となりました。また、セグメント利益については、価格転嫁等による売上総利益の改善に加え、販売費及び一般管理費の抑制効果も加わり、3,359百万円(前年同期比5.5%増)となりました。 (中国) 日本向け貨物を安定的に取り扱ったことで、中国国内における輸送関連の収益を確保することができ、その結果、営業収益は7,005百万円(前年同期比2.0%増)となりました。一方、セグメント利益については、日本と同様に利益改善は進んだものの、累計期間における売上総利益率が前年同期を下回ったことが影響し、661百万円(前年同期比2.6%減)となりました。 (その他) ミャンマー子会社では、輸送関連の収益を安定的に確保できたほか、台湾子会社においても、日本からの輸入貨物の取り扱いは減少したものの、三国間輸送の受注が堅調に推移した結果、営業収益は1,663百万円(前年同期比2.4%増)となりました。一方、セグメント利益については、主にミャンマー子会社の事業活動に伴う費用増が影響し、175百万円(前年同期比16.0%減)となりました。 (注)TEU(Twenty-foot Equivalent Unit、20フィートコンテナ換算)とは、海上コンテナの数量を表す単位で、20フィートコンテナ1個分を1TEUと計算します。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,058百万円増加し27,596百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,039百万円増加し21,392百万円となりました。これは主に、売掛金が661百万円、立替金が443百万円、現金及び預金が90百万円増加した一方で、電子記録債権が183百万円減少したことによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,019百万円増加し6,204百万円となりました。これは主に、投資有価証券が1,430百万円増加した一方で、顧客関連資産が263百万円、のれんが108百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債総額は、前連結会計年度末に比べ678百万円増加し6,738百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ724百万円増加し5,134百万円となりました。これは主に、買掛金が411百万円、未払法人税等が128百万円増加したことによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ45百万円減少し1,604百万円となりました。これは主に、リース債務が75百万円減少したことによるものであります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ1,379百万円増加し20,858百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益3,175百万円を計上した一方で、剰余金の配当により1,996百万円が減少したことに加えて、為替換算調整勘定が179百万円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ163百万円減少し、13,852百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの内訳は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は3,530百万円(前年同期比302百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益を4,681百万円計上したことのほか、減価償却費532百万円、仕入債務の増加387百万円、利息及び配当金の受取額316百万円、のれん償却額108百万円等の資金の増加要因に対し、法人税等の支払額1,362百万円、売上債権の増加450百万円、立替金の増加442百万円等の資金の減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は1,590百万円(前年同期比287百万円減)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,569百万円、投資有価証券の取得による支出1,258百万円等の資金の減少要因に対し、定期預金の払戻による収入1,330百万円等の資金の増加要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は2,222百万円(前年同期比114百万円増)となりました。これは主に、配当金の支払1,996百万円等の資金の減少要因によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループは、国際貨物輸送サービスの提供をしております。従って、サービスの性格上、生産実績を定義することが困難であるため生産実績の記載は省略しております。 b.受注実績 生産実績と同様の理由により、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 日本   49,731   +5.5 中国   7,005   +2.0 その他   1,663   +2.4 合計   58,399   +5.0 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な販売先については、総販売実績に対する販売割合が10%以上の相手先はありませんので、記載を省略しております。 3.「その他」には、台湾、ベトナム及びミャンマーの現地法人を含めております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金、賞与引当金等の各引当金や退職給付に係る負債の計上、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用しております重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 (営業収益) 当連結会計年度における営業収益の概況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載しております。 (営業利益) 当連結会計年度は、海上貨物輸送における取扱数量や通関受注件数が増加したことに加え、期間前半に海上貨物輸送の運賃水準が前年同時期と比べて高く推移したことなどから、営業原価が増加しました。これにより、営業原価は48,107百万円(前年同期比5.6%増)となりました。 売上総利益率については、前期の夏以降に大幅に低下していたものの、一部顧客との間で海上運賃や価格が上昇する日本国内の陸送費用などの価格改定交渉を進め、価格転嫁に取り組んだことで、改善傾向を示しました。しかしながら、前年同期と比較すると、売上総利益率は0.5ポイント低下することになりました。 販売費及び一般管理費は、給与のベースアップや昇給により人件費が増加しました。一方で、DX や生成AIの利活用による業務効率化を進め、各種コストの見直し・削減・抑制に取り組んだことにより、6,095百万円(前年同期比1.2%増)にとどまりました。 これらの結果、営業利益は、営業収益の増加に加え、売上総利益率の低下を補う価格転嫁の進展や、販売費及び一般管理費の抑制効果が寄与し、4,196百万円(前年同期比3.0%増)と前年同期を上回りました。 (経常利益) 営業外収益では、前連結会計年度に比べ、主に受取利息が56百万円、持分法による投資利益が5百万円増加した一方で、為替差益が29百万円減少することとなりました。これらにより、営業外収益は、前連結会計年度に比べ21万円増加し497百万円となりました。 その結果、経常利益は4,680百万円(前年同期比3.3%増)と前年同期を上回りました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益にて固定資産売却益1百万円を計上し、特別損失にて固定資産除却損1百万円等を計上しました。また、法人税、住民税及び事業税に法人税等調整額等を合わせた法人税等合計は1,387百万円となり、この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3,175百万円(前年同期比4.2%増)と前年同期を上回りました。 b. 財政状態 当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金を活用し、必要に応じて金融機関からの借入により資金調達を行っております。 主な資金需要につきましては、運転資金として、国際貨物輸送事業に係る営業原価、及び販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金として、業務の効率化や顧客の利便性向上を目的としたシステム投資等があります。 これら資金需要及び事業規模と業容の拡大を図るためのM&Aに係る資金等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入等による資金調達にて対応してまいります。 株主還元につきましては、各期の連結業績や連結配当性向、将来の国内外での事業展開及び経営基盤の強化を図るための内部留保を総合的に勘案しながら、安定的且つ継続的に配当を実施することを基本方針としております。この方針の下、株主の皆様のご期待にお応えするべく、配当による利益還元の充実を図っていきたいと考えております。配当政策に関する詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、組織体制、法的規制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスや物流領域における競争優位性を高めるサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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