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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

日鉄鉱業

Nittetsu Mining CO.,Ltd.1515 · Prime · 鉱業

石灰石・銅などの資源開発から機械・環境、不動産、再エネまで展開する複合資源企業。

概要

日鉄鉱業は、石灰石や金属鉱物の採掘・販売を主力とする鉱山会社である。日本製鉄グループに属し、鉄鋼原料となる石灰石で国内トップシェアを占める。セメント向けや土木建築向けにも安定した需要があり、2026年3月期の連結売上高は2097億円、営業利益188億円、純利益140億円と増益基調にある。連結従業員数は2175名。

資源事業が収益の過半を占める二本柱

日鉄鉱業グループの事業は、資源事業(鉱石部門・金属部門)、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業の四つに区分される。このうち資源事業が売上高の約9割を占め、中核をなす。鉱石部門では石灰石、けい石、ドロマイトなどの採掘・加工・販売を行い、主な顧客は鉄鋼・セメント・建設業界である。金属部門ではチリのアタカマ鉱山などで銅鉱石を採掘し、日比共同製錬で電気銅に精製して販売する。2026年3月期の資源事業(鉱石部門)の営業利益は80億円、金属部門は67億円と、両部門でグループ営業利益の約8割を稼ぎ出す。機械・環境事業は売上高159億円と規模は小さいが、破砕機やボールバルブ、水処理剤などを手掛け、安定した収益源となっている。

石灰石で国内最大級の生産体制を誇る鉱石部門

鉱石部門の主力製品は石灰石であり、国内の鉱山では鳥形山鉱山が最大の生産拠点である。同鉱山は年間1350万トン以上の石灰石を生産し、6万トン級の大型船舶に対応できる船積施設を太平洋岸に持つ。この強みを生かし、国内向けに加え海外市場への輸出も拡大している。石灰石は鉄鋼業の副原料、セメント原料、環境中和剤、農業用など多用途に使われ、需要が安定している。子会社を通じて生石灰や消石灰、タンカル(炭酸カルシウム)などの加工品も製造する。主な子会社として、船尾鉱山、八戸鉱山、津久見石灰石、アテツ石灰化工などがあり、それぞれ採掘や加工を分担する体制を取る。

チリの銅鉱山と国内製錬所が連携する金属部門

金属部門は、南米チリのアタカマ・コーザン鉱山での銅鉱石採掘を起点とする。同鉱山は日鉄鉱業が権益を持ち、生産した銅精鉱を日本の日比共同製錬(三井金属との合弁)に送り、電気銅に精製する。電気銅は純度99.9%以上で、電線や電子部品、建築材料の原料として関東や関西の銅製品メーカーに販売される。2026年3月期の金属部門売上高は1202億円とグループ最大であり、営業利益は67億円と前期比613%増と急回復した。これは銅価格の上昇と生産コスト削減による。また、新たな銅鉱山としてアルケロス鉱山の開発を進めており、2026年度の操業開始を目指す。さらに、米国のOracle Ridge銅探鉱プロジェクトにも参画し、資源確保を継続する。

機械・環境事業と不動産・再エネがグループを支える

機械・環境事業は、鉱山機械や環境関連機器の製造販売を担う。連結子会社の㈱幸袋テクノは破砕機や電気機器を、㈱嘉穂製作所はベルトコンベヤなどの輸送機械を、日本ボールバルブ㈱はプラント向けボールバルブを製造する。環境部門では水処理剤「ポリテツ」が主力で、台湾やベトナムへの海外展開も進める。2026年3月期の同事業売上高は159億円、営業利益20億円と堅調である。不動産事業は東京都内のオフィスビル賃貸や販売用不動産の売却を手掛け、47億円の売上高に対し営業利益33億円と高収益である。再生可能エネルギー事業では、鹿児島県霧島地域の地熱蒸気供給と太陽光発電による売電を行い、売上高18億円、営業利益6億円を計上する。

業界の中での役割は鉱山資源開発・加工サプライヤー兼産業機械商社・エネルギー事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,097億円
営業利益
188億円
営業利益率
9.0%
純利益
140億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
金属(注4)1,203億円57.4%67億円5.6%
鉱石669億円31.9%80億円12.0%
機械・環境159億円7.6%21億円13.2%
不動産47億円2.2%33億円70.2%
再生可能 エネルギー19億円0.9%6億円31.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01資源事業(鉱石部門・金属部門)主力

石灰石・けい石・ドロマイト等の鉱産物の採掘・加工・販売、および銅鉱石の採掘・製錬・販売を行う。石灰石はセメント・鉄鋼・建設向け、電気銅は銅製品メーカー向けが主要顧客。

主な製品・サービス3
石灰石製品(石灰石、生石灰、消石灰、タンカル等)
石灰石の採掘・粉砕・焼成により製造。鉄鋼業の副原料、セメント原料、環境用中和剤、農業用など多用途。
電気銅
銅鉱石から製錬した純度99.9%以上の銅。電線、電子部品、建築材料の原料として販売。
土石・砕石製品
道路用骨材、コンクリート用骨材、不燃建材用充填材として建設・土木分野に供給。

02機械・環境事業準主力

鉱山用・建設用機械、公害防止機器、化学・金属加工機械、水処理薬剤等の製造・販売・修理を手掛ける。グループ企業で破砕機、輸送機械、ボールバルブ等を製造し、鉱業・建設業等に供給。

主な製品・サービス3
破砕機・電気機器(㈱幸袋テクノ)
鉱石・岩石の破砕機や電気制御盤の製造・販売。鉱山・採石場・リサイクルプラント向け。
ボールバルブ(日本ボールバルブ㈱)
流体(気体・液体)の流量制御に用いるバルブ。石油化学、水処理、発電所など幅広いプラントで使用。
輸送機械(㈱嘉穂製作所)
鉱山・建設現場向けのベルトコンベヤ、バケットエレベータ等の運搬装置。

03不動産事業副次

グループが保有する不動産(主に東京都内のオフィスビル等)の売買・賃貸・管理を行う。

04再生可能エネルギー事業副次

地熱発電用蒸気の供給・販売と太陽光発電による電力供給を手掛ける。地熱では霧島地域で蒸気を供給し、太陽光では自社工場等で発電した電気を売電。

主な製品・サービス2
地熱発電用蒸気供給
地熱貯留層から生産した蒸気を地熱発電所に供給。安定した再生可能エネルギー源として発電事業者に販売。
太陽光発電(売電)
グループ施設に設置した太陽光パネルで発電し、固定価格買取制度(FIT)等で電力会社に売電。

製品と技術

石灰石製品:鉄鋼・セメントから環境・農業まで多用途

日鉄鉱業の主力製品である石灰石は、採掘後、粉砕・焼成などの加工を施し、生石灰、消石灰、タンカル(炭酸カルシウム)などの製品として出荷される。最大の需要先は鉄鋼業で、高炉の副原料として使用される。次いでセメント原料が大きく、太平洋セメントなどに供給される。また、環境分野では排煙脱硫や排水の中和剤として、農業分野では土壌改良剤としても使われる。鳥形山鉱山(大分県)は国内最大級の生産規模を持ち、年間1350万トン以上の石灰石を生産する。同鉱山は太平洋岸に位置し、6万トン級船舶に対応した船積み設備を備えるため、輸出にも対応可能である。このロジスティクス優位性を生かし、海外市場向けの販売拡大を進めている。

電気銅:チリの鉱山から日比共同製錬へ

金属部門の中心製品は電気銅である。原料となる銅精鉱は、チリのアタカマ・コーザン鉱山で採掘される。同鉱山は日鉄鉱業が権益を持つ。採掘された銅精鉱は日本に輸入され、岡山県玉野市の日比共同製錬(三井金属との合弁、出資比率50%)で製錬される。ここで純度99.9%以上の電気銅に精製され、主に関東・関西の電線メーカーや電子部品メーカーに販売される。2026年3月期の電気銅の販売数量は非開示だが、金属部門売上高は1202億円とグループの半分以上を占める。現在、チリのアルケロス鉱山の開発を進めており、2026年度の生産開始を予定している。同鉱山が稼働すればさらに供給能力が拡大する。

機械・環境製品:破砕機・バルブ・水処理剤

機械・環境事業では、鉱山や建設現場で使われる機械設備と、公害防止や水処理に関わる機器・薬剤を製造販売する。㈱幸袋テクノは破砕機や電気制御盤を手掛け、岩石破砕ラインの主要機器として鉱山やリサイクルプラントに納入する。㈱嘉穂製作所はベルトコンベヤやバケットエレベータなどの搬送装置を製造し、鉱石の運搬工程を支える。日本ボールバルブ㈱は流体の流量制御に使われるボールバルブを生産し、石油化学プラントや水処理施設で使用される。環境部門では、水処理剤「ポリテツ」が主力で、排水処理の凝集剤として需要が拡大している。2025年度には台湾に現地合弁会社を設立し、東アジア・東南アジア市場への本格進出を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉱業のなかでの位置

総合鉱山会社、業績堅調

日鉄鉱業は石灰石や金属鉱物などの資源開発・販売を行う鉱業会社。売上高は2025年3月期1968億円と堅調で、営業利益率5.23%と収益性も改善傾向。2026年3月期は営業利益率8.97%を見込み、さらに向上する見通し。同業のINPEXや石油資源開発が石油・ガス中心であるのに対し、日鉄鉱業は非鉄金属や石灰石に強みを持つ。住石ホールディングスも石炭主体だが、日鉄鉱業は多様な鉱種を扱い、安定した需要を背景に業績を伸ばす。ただし、資源価格変動や環境規制の影響を受けやすい。

強み

  • 石灰石、金属鉱物など複数の鉱種を扱い、資源価格変動リスクを分散。
  • 建設や鉄鋼向けなど国内需要が安定的で、収益基盤が強固。
  • 営業利益率が上昇傾向にあり、コスト管理や価格交渉力が向上。
  • 長年にわたる鉱山開発・運営の経験と技術を蓄積し、競争優位を確保。

課題

  • 国際的な資源価格の変動が収益に大きく影響する可能性。
  • 鉱業活動に対する環境規制が厳格化し、コスト増や操業制限リスク。
  • 日本国内の建設・鉄鋼需要の長期的な減少が、売上成長の制約に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が日鉄鉱業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15463丸一鋼管4,362億円14.7倍
25741UACJ4,138億円
35214日本電気硝子4,137億円13.5倍
45301東海カーボン4,076億円20.4倍
55857AREホールディングス3,279億円13.1倍
61515日鉄鉱業2,688億円18.8倍
77826フルヤ金属2,455億円14.9倍
85451ヨドコウ2,247億円12.0倍
95482愛知製鋼2,081億円18.9倍
105423東京製鐵1,905億円15.4倍
115703日本軽金属ホールディングス1,869億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

旧日本製鐵の鉱山部門が独立した1939年

日鉄鉱業は、1939年5月に旧日本製鐵株式会社の鉱山部門が分離独立する形で設立された。資本金5000万円で発足し、二瀬、釜石、倶知安、赤谷の各鉱山を引き継いで稼行を開始した。当時は石炭、鉄鉱石、石灰石など製鉄原料の総合開発と資源確保が目的であり、企業としての出発点は日本製鐵グループ内での原料供給機能にあった。設立後まもなく戦時体制に入り、1943年には東鹿越採石所を開設するなど、石炭と石灰石の増産に対応した。

戦後の鉱山拡張と上場、石灰石事業への転換

第二次世界大戦後、1950年代に入ると石灰石鉱山の開発が相次いだ。1950年には井倉採石所、津久見採石所(現・大分事業所)、船尾採石所を開設し、1951年には羽鶴鉱業所(後の栃木事業所)を加えた。1954年3月には東京証券取引所第一部に上場し、資金調達力を高めた。一方で、石炭事業は1972年6月に伊王島鉱業所の閉山をもって撤退し、以降は石灰石を中心とする非金属鉱物と銅などの金属鉱物に経営資源を集中させる方針を固めた。

機械事業への進出とグループ会社の拡充

1956年5月、炭鉱機械メーカーであった㈱幸袋工作所に資本参加し、機械事業へ進出した。これが現在の機械・環境事業の起点となる。1961年には営業部門強化のため新和商事を設立、1963年には鉱山コンサルタント部門を分離し日鉄鉱コンサルタントを設立した。1966年には日本ボールバルブに資本参加し、バルブ製造にも乗り出した。1970年代には石灰石関連の加工子会社や生コン工場を相次いで設立し、グループの事業領域を採掘から加工・販売・機械製作まで広げた。

海外銅鉱山への進出と製錬事業の強化

1968年11月、三井金属鉱業との共同出資で日比共同製錬を設立し、銅製錬事業に参入した。これにより、自社で採掘した銅鉱石を製錬する一貫体制が整った。1970年代以降は国内鉱山の枯渇に対応し、海外資源の開発へと軸足を移す。チリのアタカマ鉱山への投資を進め、銅精鉱の安定供給源を確保した。2000年代以降はアルケロス鉱山の開発計画を推進し、2026年度の操業開始を目指す。また、探鉱活動も継続し、米国オレゴンリッジ銅プロジェクトにも参画している。

石炭からの完全撤退と新エネルギー事業への挑戦

1972年6月の伊王島鉱業所閉山により、石炭生産部門から完全に撤退した。その後、残った石灰石・金属事業に集中する一方、新たな事業として再生可能エネルギーに注目した。2010年代以降、地熱発電用蒸気の供給を鹿児島県霧島地域で開始し、太陽光発電もグループ施設に導入して固定価格買取制度による売電を始めた。不動産事業も1989年に正式に部門化し、東京都内のビル賃貸等を収益源に加えた。これらの多角化により、資源価格変動のリスクを分散する経営基盤を形成した。

第3次中期経営計画でROIC経営を導入

2024年度から2026年度を対象とする第3次中期経営計画を策定し、長期ビジョンとして2033年度のROIC7%以上を掲げた。これは資本コスト(WACC6%)を上回る目標である。計画では、鳥形山鉱山の生産・販売体制最適化、アルケロス鉱山の開発完了、石灰石の海外市場開拓、ポリテツの海外生産拠点設立などを重点施策に据えた。2025年度のROICは6.7%と計画を上回り、銅価格上昇や不動産売却益が寄与した。今後も資本効率の向上と新規資源確保を両立させる方針である。

年表30件を開く

1930年代

  • 1939年5月石炭、鉄鉱石、石灰石等の製鉄原料の総合開発と資源確保を目的として、旧日本製鐵㈱の鉱山部門が独立し、資本金5,000万円をもって当社設立。二瀬、釜石、倶知安、赤谷の各鉱山を引き継ぎ稼行。

1940年代

  • 1943年2月東鹿越採石所(1951年4月 東鹿越鉱業所に改称)を開設。

1950年代

  • 1950年8月井倉採石所(1951年4月 井倉鉱業所に改称)を開設。
  • 1950年10月津久見採石所(現・大分事業所)を開設。
  • 1950年12月船尾採石所(現・連結子会社「船尾鉱山㈱」)を開設。
  • 1951年10月羽鶴鉱業所(1953年4月 葛生鉱業所に改称、現・栃木事業所)を開設。
  • 1951年11月関東証券㈱の経営に参画(1953年4月 資本参加)。
  • 1954年3月上場東京証券取引所第一部に上場。
  • 1956年5月炭鉱機械メーカーであった㈱幸袋工作所に資本参加することにより、機械事業へ進出。
  • 1958年4月尻屋鉱業所を開設。
  • 1959年5月三鷹研究所を開設(1989年4月 研究開発センターに改称、1994年10月 東京都日の出町に移転)。

1960年代

  • 1961年9月営業部門の強化を目的として新和商事㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1963年1月鉱山コンサルタント部門を分離し、日鉄鉱山コンサルタント㈱(現・連結子会社「日鉄鉱コンサルタント㈱」)を設立。
  • 1963年3月北上産業㈱(現・連結子会社「日鉄鉱建材㈱」)に資本参加。
  • 1964年7月長尾山採石所を開設。
  • 1965年10月久原採石所(1988年10月 山口採石所に改称、2023年3月 廃止)を開設。
  • 1966年11月日本ボールバルブ㈱(現・連結子会社)に資本参加。
  • 1968年11月三井金属鉱業㈱(現・三井金属㈱)との共同出資により、日比共同製錬㈱を設立。

1970年代

  • 1970年11月足立石灰工業㈱との共同出資により、アテツ石灰化工㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1971年4月鳥形山鉱業所を開設。
  • 1972年4月日本セメント㈱(現・太平洋セメント㈱)他との共同出資により、津久見共同採掘㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1972年6月伊王島鉱業所の閉山をもって石炭生産部門から撤退。
  • 1973年2月直営生コン工場を分離し、日鉄鉱道南興発㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1973年10月機械営業部門を設置。
  • 1977年1月重機整備部門の拡大を目的として津久見車輛整備工業㈱(現・連結子会社)の株式を取得。
  • 1979年3月釜石鉱業所を廃止し、釜石鉱山㈱(現・連結子会社)を設立。
  • 1979年4月津久見鉱業所(現・大分事業所)の支山を分離し、四浦珪石㈱(現・連結子会社)を設立。

1980年代

  • 1985年1月㈱幸袋工作所の子会社であった㈱嘉穂製作所(現・連結子会社)の全株式を取得。
  • 1985年4月M&A化成品部門を設置(1993年4月 環境営業部門へ改称、一部事業は資源事業部門へ統合)。
  • 1989年4月不動産事業部門を設置。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2033年度まで7%以上
  • 石灰石生産量・販売量13,500千トン/年

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョン2033年度の実現

    資源の開発・安定供給を通じて社会に貢献し、「総合資源会社」として持続的成長を実現する。2033年度の経営管理目標としてROIC 7%以上を掲げ、資本コスト(WACC 6%)を上回る水準を目指す。

  2. 02

    ROIC経営の導入と浸透

    全社から各セグメント、さらに事業所単位へのROIC経営の浸透・定着を図り、資本効率の向上を推進する。政策保有株式の縮減や自己株式取得による資本効率改善も含む。

  3. 03

    アルケロス鉱山の開発と操業開始

    アルケロス鉱山の開発を着実に進め、2026年度の操業開始と収益貢献を実現する。操業開始に伴う減価償却費増加があるが、本格操業による収益貢献は2027年度以降を見込む。

  4. 04

    石灰石供給体制の最適化と海外開拓

    鳥形山鉱山の生産・販売体制を最適化し、生産量・販売量13,500千トン/年を確保する。大型船対応の船積施設を活かし、海外市場開拓にも注力する。

  5. 05

    新規資源確保と機械・環境事業の拡大

    銅など新規鉱物資源の確保・開発に取り組み、Green Field案件に加えBrown Field案件も対象とする。機械・環境事業ではポリテツの海外工場建設や新製品の販路拡大を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,175人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は810万円で、9期前と比べて+14.6%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は17.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,771
2018年3月1,784
2019年3月70742.317.81,836
2020年3月70642.417.81,882
2021年3月71043.018.31,941
2022年3月72241.917.72,019
2023年3月73541.717.42,127
2024年3月74342.217.62,155
2025年3月77842.417.42,199468
2026年3月81042.717.52,175864

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社24(国内 24 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
金属部門 — チリ共和国 コキンボ州ラ・セレナ市468億円
八戸鉱業所 — 青森県八戸市8,682百万円
鉱石部門
袖ヶ浦物流センター — 千葉県袖ケ浦市7,145百万円
鉱石部門
鳥形山鉱業所 — 高知県須崎市5,072百万円
鉱石部門
金属部門 — チリ共和国アタカマ州 ティエラ・アマリージャ市4,324百万円
尻屋鉱業所 — 青森県下北郡東通村2,129百万円
鉱石部門
栃木事業所 — 栃木県佐野市1,529百万円
鉱石部門
井倉鉱業所 — 岡山県新見市1,271百万円
鉱石部門
鹿児島事業所 — 鹿児島県霧島市、姶良郡湧水町985百万円
再生可能 エネルギー 事業
苫小牧工場 — 北海道苫小牧市982百万円
鉱石部門
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    釜石鉱山㈱
    岩手県釜石市
    議決権100.0%
  • 国内
    船尾鉱山㈱
    福岡県田川市
    議決権100.0%
  • 国内
    津久見石灰石㈱
    大分県津久見市
    議決権100.0%
  • 国内
    八戸鉱山㈱
    青森県八戸市
    議決権70.0%
  • 国内
    四浦珪石㈱
    大分県津久見市
    議決権100.0%
  • 国内
    津久見共同採掘㈱ ※2
    大分県津久見市
    議決権50.0%
  • 国内
    葛生石灰砕石㈱
    栃木県佐野市
    議決権100.0%
  • 国内
    津久見車輛整備工業㈱
    大分県津久見市
    議決権100.0%
  • 国内
    日鉄鉱道南興発㈱
    北海道虻田郡 洞爺湖町
    議決権100.0%
  • 国内
    アテツ石灰化工㈱
    岡山県新見市
    議決権70.0%
  • 国内
    北海道石灰化工㈱
    北海道苫小牧市
    議決権100.0%
  • 国内
    日鉄鉱コンサルタント㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
残りのグループ会社12社を開く
  • アイ総合技術㈱ ※3長崎県佐世保市100%
  • 霧島地熱㈱鹿児島県霧島市85%
  • 新和商事㈱福岡県飯塚市100%
  • 日鉄鉱建材㈱東京都新宿区100%
  • アタカマ・コーザン 鉱山特約会社 ※1、5チリ共和国 アタカマ州ティエラ・アマリージャ市60%
  • アルケロス鉱山㈱ ※1チリ共和国 コキンボ州ラ・セレナ市100%
  • ㈱幸袋テクノ福岡県飯塚市100%
  • ㈱嘉穂製作所福岡県飯塚市100%
  • 日本ボールバルブ㈱大阪府堺市西区100%
  • 日鉄鉱チリ㈲ ※1、3チリ共和国 アタカマ州コピアポ市100%
  • 白水越地熱㈱鹿児島県霧島市51%
  • クプラムリソース・チリ㈱チリ共和国 サンチャゴ州ラス・コンデス区50%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • CLCOMPAÑÍA MINERA ARQUEROS S.A.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和3年度 恵庭地区切込砕石単価契約(第6号)
    林野庁 · 2021-05-17
    174万円
  • 調達
    令和2年度 恵庭地区切込砕石単価契約その2
    林野庁 · 2020-12-16
    168万円
  • 調達
    令和2年度 恵庭地区切込砕石単価契約(第3号)(再公告)
    林野庁 · 2020-06-29
    156万円
  • 調達
    令和4年度 恵庭地区切込砕石単価契約(第6号)
    林野庁 · 2022-05-12
    142万円
  • 調達
    令和3年度 定山渓地区切込砕石単価契約その2(第1号)
    林野庁 · 2021-07-08
    90万円
  • 調達
    令和3年度 恵庭地区切込砕石単価契約その2(第3号)
    林野庁 · 2021-10-04
    78万円
  • 調達
    令和3年度 野幌地区切込砕石単価契約その2(第2号)
    林野庁 · 2021-10-04
    18万円
  • 調達
    令和2年度 支笏地区切込砕石単価契約(第4号)(再公告)
    林野庁 · 2020-06-29
    18万円
  • 調達
    令和2年度 野幌地区切込砕石単価契約(第2号)(再公告)
    林野庁 · 2020-06-29
    15万円
  • 調達
    令和3年度 野幌地区切込砕石単価契約(第3号)
    林野庁 · 2021-05-17
    12万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,097億円営業利益188億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.6%、利益が+82.5%。

売上高
+6.6%
2,097億円
営業利益
+82.5%
188億円
純利益
+55.6%
140億円
営業利益率
9.0%
前期比 +3.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,325億円2,097億円
営業利益140億円188億円
純利益120億円140億円
1株あたり配当¥62¥62

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は574億円、営業利益は51億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+43.5%、営業利益は+82.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q42324
2024年1Q400287.023
2024年2Q424389.023
2024年3Q421235.518
2024年4Q4242
2025年2Q953535.657
2025年4Q1,015504.933
2026年2Q931869.266
2026年4Q1,1661028.774
2027年1Q574518.948

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,028億円から2,097億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。売上は6期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,0287239
2014年3月1,1439039
2015年3月1,2559660
2016年3月1,1419745
2017年3月1,0737573
2018年3月1,1878849
2019年3月1,2347454
2020年3月1,1758045
2021年3月1,1929637
2022年3月1,49116693
2023年3月1,64013298
2024年3月1,66912166
2025年3月1,9681031145.290
2026年3月2,0971882029.0140

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,097億円のうち、営業利益として残るのは188億円9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は140億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値11.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.1%1,659億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.9%250億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%188億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
9.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比9.0pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
9.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが76億円、投資CFが−328億円で、差し引きのフリーCFは−252億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は432億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月118−87−2331155
2014年3月57−1020−45115
2015年3月198−43−38155237
2016年3月111−50−3761260
2017年3月121−61−6260257
2018年3月122−46−3176299
2019年3月135−61−4074335
2020年3月92−77−1515335
2021年3月94−65−1029352
2022年3月85−73−4812329
2023年3月158−55−49103397
2024年3月90−63−5827371
2025年3月177−123−6554378
2026年3月76−328317−252432

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,104億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,676億円で、自己資本比率は50.7%(業種中央値72.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,44576767852.1
2014年3月1,61384876550.6
2015年3月1,70192577652.5
2016年3月1,62490971553.9
2017年3月1,6731,02464958.6
2018年3月1,7241,06266258.9
2019年3月1,7171,07264559.8
2020年3月1,7401,05268857.5
2021年3月1,8871,16472358.9
2022年3月1,9771,26471360.7
2023年3月2,0831,39468963.5
2024年3月2,2961,50778961.3
2025年3月2,4021,52088258.9
2026年3月3,1041,6761,42850.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
435億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,224億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
125億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,428億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉱業 5社との比較

同じ鉱業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE5社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率5社中4位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.4%/中央値 9.2%
P25 8.3%P75 9.2%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
9.0%/中央値 11.4%
P25 9.0%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.7%/中央値 72.8%
P25 61.4%P75 82.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 -1.1%
P25 -11.2%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.3%
P25 2.3%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,360で、1年前と比べて+103.5%過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。

¥3,360-15.5%1ヶ月+4.8%1年+103.5%時価総額2,688億円
過去52週の値幅
安値¥1,569高値¥4,535

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.8倍
PER (会社予想)21.9倍
PBR1.65倍
配当利回り1.85%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に3520円まで上昇し、前日比+5.86%と急伸しました。1ヶ月で+25.04%、1年では+128.75%と強い上昇トレンドです。25日移動平均線(3077.32円)を上回り、75日線(2642.57円)や200日線(2628.23円)も大きく上抜けています。52週高値4535円に対しては-22.4%の位置ですが、52週安値1569円からは+124.3%と高水準です。8月5日に3430円まで上昇した後、8月19日に3325円へ調整しましたが、再び上昇に転じています。RSIは70.47と買われすぎ圏で、短期的な過熱感があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 48/100)

PERは19.67倍で同業界平均の13.67倍を上回り、PBRも1.72倍で平均0.97倍を大きく超えています。ROEは9.4%と同業界平均と比較して妥当な水準ですが、配当利回り1.77%は平均の2.14%を下回ります。業績は成長しており、2026年3月期の予想PERは22.8倍とさらに上昇する見込みです。バリュエーションはやや割高感がありますが、収益成長を考慮するとほぼ妥当と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.8倍13.6倍
PER (予想)21.9倍
PBR1.65倍1.15倍
ROE9.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、資源価格の変動が業績に与える影響と、資源高の恩恵が続くかどうか。強気派は、売上高の成長と営業利益率の改善(5.23%→8.97%)を根拠に、資源高による収益拡大を評価する。一方、弱気派は、商品市況の下落リスクや、鉱山開発のコスト増を懸念し、現在の高収益が持続可能でない可能性を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 大幅増益

    営業利益は103億円から188億円へ1.8倍に拡大。

  • 資源高の恩恵

    金・銀・銅の価格上昇が業績を押し上げ。

  • 安定供給

    国内唯一の非鉄金属鉱山会社として基盤が堅牢。

  • 営業利益188億円、前期比約83%増と急拡大通年影響

    2026年3月期の営業利益は188億円と前期103億円から約83%増加。営業利益率も8.97%へ大幅改善。

  • 売上高2,097億円と3期連続増収継続影響

    売上高は1,669→1,968→2,097億円と拡大。資源販売量の増加が寄与した。

  • 当期純利益140億円、EPS・ROEの改善通年影響

    純利益は66→90→140億円と増加し、ROEも9.4%を達成。株主価値が向上している。

  • 株価1年で125%上昇、資源株見直しの継続継続影響

    株価は1年間で125.26%上昇。資源市況の高止まりで買いが続きやすい。

マイナスに働く材料7
  • 市況依存

    商品価格の下落が収益を直撃するリスク。

  • コスト増

    掘削コストや環境規制の強化が採算性を悪化させる可能性。

  • 利益率の変動

    過去の営業利益率は5%台と、資源高頼みの側面。

  • 予想PER22.8倍、来期減益のメッセージ次回決算発表後影響

    現在PER19.67倍に対し予想PER22.8倍。市場は来期利益が約14%減少すると予想。

  • 営業利益率8.97%の高水準、反動減リスク不定影響

    営業利益率は前期5.23%から8.97%へ上昇。資源価格の調整が起きれば利益率は急落する。

  • 外国人持株比率22.91%と高く売り圧力継続影響

    外国人持株比率22.91%と高水準。グローバルなリスク回避機運で流出が起きやすい。

  • PBR1.72倍、ROE9.4%では割高な面不定影響

    PBR1.72倍はROE9.4%の企業としてはやや高い。増益率が鈍化すれば評価修正が起きる。

次の決算で確かめる点
住居金属価格(金・銀・銅)
市況連動型の収益構造のため、価格動向が業績に直結する。
営業利益率
資源高局面での収益性の改善を持続できるか確認する。
鉱山生産量
生産量の増減が売上高とコスト効率に影響するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり62で、前期から+59.4%いまの株価に対する利回りは1.85%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥62
1株あたり
配当利回り
1.85%
いまの株価に対して
配当性向
43.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月89.9
2018年3月912.518.2
2019年3月1122.216.7
2020年3月9−18.223.7
2021年3月90.040.7
2022年3月34272.232.1
2023年3月366.027.1
2024年3月34−4.840.2
2025年3月4532.541.8
2026年3月7159.443.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥62

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ16,435人。区分でいちばん多いのは事業法人37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.5%を占め、残る44.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人35.635.235.139.035.137.5
外国法人19.922.123.523.224.122.4
個人・その他15.715.217.716.320.919.1
金融機関26.425.722.820.219.018.0
証券会社2.41.71.01.30.82.5
自己株式0.40.40.40.35.71.5
外国人個人0.00.00.00.00.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製鉄株式会社10.16
02THE NORTHERN TRUST COMPANY AVFC S/A CONTINENTAL GENERAL INSURANCE COMPANY(常任代理人 香港上海銀行東京支店)9.53
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.02
04公益財団法人日鉄鉱業奨学会8.01
05株式会社麻生4.92
06株式会社みずほ銀行(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)3.68
07株式会社三井住友銀行2.45
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.99
09日鉄鉱業持株会1.80
10住友大阪セメント株式会社1.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    5.23%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−62%、1株純資産は14期で−78%。直近期のROEは9.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月4659,0415.310.415.3
2014年3月4699,8015.08.613.8
2015年3月71810,7197.06.28.9
2016年3月53910,5105.17.817.6
2017年3月87611,7827.96.99.9
2018年3月58612,2034.910.518.2
2019年3月3226,1695.37.116.7
2020年3月2726,0144.57.823.7
2021年3月2256,6763.515.140.7
2022年3月1121,4438.06.332.1
2023年3月1181,5917.76.127.1
2024年3月791,6924.812.540.2
2025年3月1091,7986.412.041.8
2026年3月1781,9999.413.943.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額334百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
森川玲一代表取締役社長64517
藤本博文取締役常務執行役員 内部監査部、人事部担当63355
大財健二取締役常務執行役員 経理部、情報システム部、金属営業部担当62398
曽田健取締役執行役員 保安環境部、生産技術部、海外資源事業部担当60221
泉宣道取締役73
板倉賢一取締役73
青木優子取締役(監査等委員)69
道又紀子取締役(監査等委員)67
安田誠司取締役(常勤監査等委員)62162
堀田栄喜75
河田真伸常務執行役員
坂口裕幸執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
野村勉執行役員
齊藤知宏執行役員
長田弘樹取締役執行役員 経営企画部、経理部担当56120
麻木孝郎取締役執行役員 情報システム部、資源開発部担当、資源開発部長5570
菊地正行執行役員
米山和宏執行役員
工藤竜二執行役員
三田晋一郎執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7162741425036
監査等委員4444411
社外取締役320207
取締役(社内)2202010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,244字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(連結財務諸表提出会社)及び子会社34社、関連会社4社により構成されており、当社及び連結子会社の主な事業は、資源事業(鉱石部門、金属部門)、機械・環境事業、不動産事業及び再生可能エネルギー事業であります。 当該各事業に携わっている当社及び主要な子会社並びに関連会社の事業内容、位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 (1) 資源事業 鉱石部門 区分   会社名   事業の内容 提出会社   当社   鉱産物の採掘・加工製品、土石採取・加工製品、不燃建材関連商品、粉体製品及びこれらの販売に付随する仕入商品並びに燃料関連仕入商品の販売 連結子会社   釜石鉱山㈱   清涼飲料水の製造・販売 船尾鉱山㈱   石灰石の採掘・販売、タンカルの製造・販売 津久見石灰石㈱   石灰石の加工及びタンカルの製造請負 八戸鉱山㈱   石灰石の採掘・販売、タンカルの製造・販売 四浦珪石㈱   けい石の採掘・販売 津久見共同採掘㈱   石灰石の採掘請負 葛生石灰砕石㈱   ドロマイト、石灰石及び砕石の採掘、加工請負 津久見車輛整備工業㈱   重土工機及び車両等の整備・部品販売 日鉄鉱道南興発㈱   生コンクリート及びコンクリート二次製品の製造・販売、リサイクル路盤材の仕入・販売 アテツ石灰化工㈱   生石灰の製造・販売 北海道石灰化工㈱   生石灰、消石灰及びタンカルの製造・販売 日鉄鉱コンサルタント㈱   地質調査、物理探査、試錐、建設コンサルタント アイ総合技術㈱   建設コンサルタント 新和商事㈱   機材の仕入・販売、荷役業務請負 日鉄鉱建材㈱   石灰石、砕石及びタンカルの仕入・販売 非連結子会社   八茎砕石㈱   砕石の採掘・販売 金属部門 区分   会社名   事業の内容 提出会社   当社   電気銅、その他委託製錬製品の販売 連結子会社   アタカマ・コーザン鉱山特約会社   銅、その他鉱物の採掘・販売 連結子会社   アルケロス鉱山㈱   銅鉱山の開発 関連会社   日比共同製錬㈱   銅の製錬 (2) 機械・環境事業 区分   会社名   事業の内容 提出会社   当社   鉱山用、建設用、公害防止用、化学用、金属加工用機械、電気機器及び水処理剤の仕入・販売 連結子会社   ㈱幸袋テクノ   破砕機・電気機器の製造・販売 ㈱嘉穂製作所   輸送機械の製造・販売及び修理、電気工事 日本ボールバルブ㈱   ボールバルブの製造・販売 (3) 不動産事業 区分   会社名   事業の内容 提出会社   当社   不動産の売買、賃貸、鑑定及び管理 (4) 再生可能エネルギー事業 区分   会社名   事業の内容 提出会社   当社   地熱発電用蒸気の供給・販売、太陽光による発電及び電気の供給・販売 連結子会社   霧島地熱㈱   地熱発電用蒸気供給の操業請負
経営方針・対処すべき課題2,980字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、資源事業を社業の柱とし、社会のニーズに応じた良質な資源の安定供給を図ることにより、発展・拡大してまいりました。今後とも、資源の開発・安定供給に努めてまいります。 機械・環境事業につきましては、社会のニーズに応じた良質な商品を提供するとともに、事業フィールドの拡大を図ってまいります。さらに、不動産事業や再生可能エネルギー事業につきましても、総合資源会社としてグループの総合力を発揮し、持続的成長を実現することにより、株主、取引先及び地域社会に貢献してまいります。 (2) 第3次中期経営計画の概要と実現に向けた取り組み 当社グループは、2024年度から2026年度の3ヵ年を対象とする第3次中期経営計画を策定し、2024年5月に公表しております。当該計画の概要は、以下のとおりであります。 ① 長期ビジョン(2033年度のありたい姿) 資源の開発・安定供給を通じて社会に貢献するとともに、「総合資源会社」としてグループの総合力を発揮し、持続的成長を実現する。 ≪2033年度の経営管理目標≫ ROIC(投下資本利益率) 7%以上 当該計画期間では、第1次中期経営計画より掲げてきた長期ビジョン『資源の開発・安定供給を通じて社会に貢献するとともに、「総合資源会社」としてグループの総合力を発揮し、持続的成長を実現する。』を2033年度のありたい姿として明示し、2033年度の経営管理目標をROIC7%以上に設定しております。 ありたい姿とは、当社事業の基軸である資源事業では、資源の安定供給に努めるとともに、長年培った技術力を最大限に活かして、新規資源の確保・開発並びに鉱物資源の価値向上を図っていくこと、さらに地質コンサルティングなど鉱山周辺技術の開発に取り組み、「総合資源会社」としての事業基盤の更なる強化を目指しつつ、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業など当社グループの総合力を発揮して、企業の持続的成長を実現するというものです。 その実現に向けた定量目標として、今回新たに定めたものがROIC7%以上の達成であり、これは当社が想定する資本コストであるWACC6%を上回る水準となります。 当該計画期間においては、2033年度のありたい姿からバックキャストすることで策定した成長戦略のもと、具体的な取り組みを実行してまいります。 ② 基本方針 ・ROIC経営を導入し管理にあたるとともに、全社から各セグメント、各セグメントから各事業所単位への浸透・定着と資本効率の向上を図る ・アルケロス鉱山の開発を着実に進め、操業開始を実現する ・鳥形山を中心とする石灰石供給体制の最適化に取り組む ・新市場開拓(石灰石・ポリテツ)に向けた取り組みを推進する ・権益(Major/Minor)やアプローチ(Green Field/Brown Field)にこだわらず、新規資源の確保と開発に取り組む ③ 各セグメントの戦略 イ.資源事業(鉱石部門)の取り組み 鉱物資源の価値向上に継続して取り組むだけでなく、高品位の石灰石を生産し、かつ生産量は国内最大規模を誇る鳥形山鉱山の強みをさらに活用し、国内石灰石鉱山の生産・販売体制の最適化に取り組み、鳥形山における生産量及び販売量13,500千トン/年の確保、生産効率の向上、さらにはBCPの強化を図ってまいります。 また、太平洋に面し、6万トンクラスの大型船舶への対応が可能な船積施設を有している鳥形山の強みを活かし、石灰石の海外市場開拓にも注力するなど、国内の供給体制はより堅固にしつつ、海外向け販売の拡大と新市場の開拓に柔軟に対応してまいります。 ロ.資源事業(金属部門)の取り組み 引き続きアタカマ鉱山周辺地域の探鉱を進めることで新規鉱量の獲得と収益向上を図るとともに、アルケロス鉱山の開発を着実に進め、当該計画期間の最終年度となる2026年度の操業開始と収益貢献の実現を目指してまいります。 また、今後は従来のGreen Field案件だけでなく、有望な案件にマイナーで参入することで初期段階の探鉱リスクを軽減し、かつ開発までのリードタイムが比較的短いBrown Field案件もターゲットに加え、銅をはじめとする新規鉱物資源の確保と開発に取り組んでまいります。 ハ.機械・環境事業の取り組み 環境部門の主力製品であるポリテツは、新規顧客の獲得に加え、原料の多様化に注力し、安定供給体制の構築を図ってまいります。また、台湾及びベトナムをターゲットにして現地に工場を建設し、東アジア、東南アジアから海外市場の開拓を図ってまいります。 機械部門においては、シンターラメラーフィルタの競争力強化による国内バグフィルタ市場への参入及び輸出拡大、プラズマ脱臭機の販路拡大、1人用BOX型喫煙ブース「COCOPA」の拡販に注力してまいります。 (3) 第3次中期経営計画の進捗について 第3次中期経営計画では長期ビジョンである2033年度ROIC7%以上の達成に向けて、現状と目標とのギャップを解消するための各施策の着実な実行と達成を目標としております。 第3次中期経営計画の2年目にあたる2025年度のROICは6.7%となり、計画に対して3.5%の改善となりました。主な要因は、有利子負債はアルケロス鉱山の開発資金の借入により計画なみであったものの、金属部門における銅価格の上昇や生産コストの減少等及び不動産事業の増収等により、営業利益が大幅な増益となったことによるものであります。 また、2025年度の主な取り組みとしては、鳥形山の輸出対応力の強化のため、貯鉱設備の増強に向けた計画の具体化や台湾でのポリテツの製造・販売を目的とする現地企業との合弁会社の設立、米国のOracle Ridge銅探鉱プロジェクトへの参入、鹿児島県霧島市白水越地区において電源開発株式会社と共同し、地熱発電事業の調査・検討などを推進してまいりました。 アルケロス鉱山の開発では、当初の計画に対して開発費用の増加や操業開始時期の遅れが生じておりますが、2011年の初期探鉱から始まった本プロジェクトは、2026年夏頃の操業開始を見込む最終ステージまで進展しております。 これら将来の収益確保・向上に繋がる取り組みを着実に進めつつ、ROIC経営を意識した資本効率の改善・向上のため、政策保有株式の縮減方針の見直しや自己株式の取得を実施しております。 2026年度は、アルケロス鉱山の操業開始に伴う減価償却費が増加する一方で、期中での操業開始、かつ試操業から本格操業までに一定の時間を要することから、本格操業に伴う収益への貢献は2027年度以降を見込んでおります。 アルケロス鉱山の操業開始の実現を優先的に対処しつつ、第3次中期経営計画の最終年度でもあることから、基本方針及び各セグメントの取り組みを着実に進めるとともに、第3次中期経営計画で掲げているROICなどの経営目標に対する改善・向上に引き続き取り組んでまいります。
事業等のリスク7,785字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスク要因については以下のものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 主要事業拠点に関するリスク ① 鳥形山鉱業所(高知県) 当社グループの売上高の17.1%(当連結会計年度実績)を占める石灰石の約半量は、鳥形山鉱業所で生産されております。 鳥形山鉱業所からの出荷の大部分は海上輸送によっているため、台風の襲来等に伴う荷役作業の滞留により、生産・販売に支障を来すことがあります。また、鳥形山鉱山は、直近10年間の年間平均降水量が約4,000mmと多雨地域に位置することから、集中豪雨による生産設備への浸水等により、生産・販売に支障を来す可能性があります。 また、南海トラフ巨大地震が発生した場合、大きな揺れや津波の影響により、甚大な被害が生じることが予測されており、その被害規模によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 これらのリスクが顕在化することにより、当社グループの経営方針に掲げる「社会のニーズに応じた良質な資源の安定供給を図る」ことが困難となるため、最も重大なリスクの一つであると認識しております。 このようなリスクに対し、当社グループではBCM推進室主導のもと、年間複数回、関係部署を交えた定期的な会議を実施しております。会議では主要設備の見直しを含むリスク対策に係る意見交換及び情報の共有化を図るとともに、適宜BCP(事業継続計画)を改正するなどの対策を講じております。 鳥形山鉱山から海岸選鉱場へ石灰石を輸送する長距離ベルトコンベア(全長23.3㎞)などの主要設備において重大な事故が発生した場合、事故の規模によっては長期間にわたり石灰石の生産・輸送・出荷が停止することから、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは設備点検や監視体制の強化などのインシデント対策を図るとともに、難燃性コンベアベルトへの変更といった事故発生による被害軽減対策などを進めております。さらに、石灰石出荷基地である袖ヶ浦物流センター(千葉県)をはじめ、各事業拠点からの応援出荷などの安定供給体制の強化・見直しに努めております。 ② 操業及び開発中の銅鉱山(チリ共和国) 当社グループの主要品目の一つである銅精鉱(生産品)は、アタカマ鉱山で生産・販売されております。 アタカマ鉱山は、チリ共和国北部のアタカマ州に位置しておりますが、当該地域は乾燥帯であり、年間平均降水量が10mm未満と極めて少ないことから降雨対策用のインフラ整備が遅れております。そのため、まとまった降雨が発生すると大規模な洪水となりやすく、洪水被害により生産・販売に支障を来す可能性があります。 このようなリスクに対し、アタカマ鉱山では土盛設置による溢水の浸入防止、バリケード設置によるプラント敷地周辺への流入水防止、変電所用地の嵩上げ、事務所等の従業員区域の高台化などの対策を講じております。 2023年8月にチリ共和国において、銅のロイヤルティ課税を引き上げる新鉱業ロイヤルティ法が施行され、2024年1月から適用が開始されておりますが、アタカマ鉱山及び開発中のアルケロス鉱山は主な増税対象から外れていることから、現時点での影響は軽微であります。しかしながら、法改正の内容によっては、チリ共和国での銅鉱山の操業・開発計画等に変更が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは最新情報を把握するよう努めるとともに、本邦の関係省庁と緊密に連携し対応を協議することや連絡体制を構築するなどの対策を講じております。 一般的に、金属鉱山では採掘及び開発対象の奥地化、深部化、鉱石品位の低下、不純物の増加などの問題が生じ、生産コストや初期開発費用が上昇しております。チリ共和国における銅鉱山においても、生産コストや初期開発費用が上昇していることから、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、操業体制の最適化、銅精鉱の実収率改善や選鉱プロセスの最適化を進めることで、生産コストを抑制し収益性の向上を目指しております。さらに、戦略的パートナーシップにより、資金調達コストを削減し、リスクを分散するなどの対策を講じております。 (2) 災害等に関するリスク ① 休廃止鉱山の管理に関するリスク 当社グループは、長年の事業活動の結果、全国各地に多数の休廃止鉱山を所有しております。集中豪雨や地震等の自然災害の影響等により、当社グループの休廃止鉱山において鉱害が発生した場合、鉱業法により最終鉱業権者が賠償義務を負うことから、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは鉱山保安法に基づく定期的な巡視や点検を実施し、また、堆積場の保全や坑廃水による水質汚濁を防止するため、必要に応じて休廃止鉱山施設の維持保全工事を実施しております。 ② 労働災害・事故に関するリスク 当社グループにおいて重篤な労働災害や設備トラブルなどの不測の事態が発生し、生産活動が停止した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは当社保安環境部による当社及び関係会社の事業所や生産設備等の保安巡視に加え、全国各地で保安研修会を開催するなど、全社的な労働安全衛生管理活動の展開により、労働災害・事故の発生防止に努めるなどの対策を講じております。 (3) 銅価・為替・金利水準等の変動に関するリスク ① 銅価の変動に関するリスク 当社グループでは、国内において電気銅を生産しているほか、チリ共和国のアタカマ鉱山において銅精鉱を生産しており、銅の国際市況により業績が大きく変動します。今後の銅価の状況によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 銅価の変動が当社グループの経営成績に与える影響額は、翌連結会計年度において1ポンド当たりの価格が10セント変動(上昇)すると、連結売上高で年間20.8億円、連結営業利益で年間4.5億円の変動(増加)をもたらすと試算しております。 当社金属部門の事業に係る銅価等の価格変動リスクに対しては、商品先渡取引によるリスクヘッジを実施するなどの対策を講じております。 ② 為替の変動に関するリスク 当社グループは、電気銅の生産にあたり外貨建の銅鉱石の仕入取引があるほか、連結財務諸表を作成するにあたり海外連結子会社の財務諸表を円換算していることなどから、為替相場の変動により業績が大きく変動します。今後の為替相場の推移によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 為替の変動が当社グループの経営成績に与える影響額は、翌連結会計年度において1米ドル当たりの価格が5円変動(円安方向へ推移)すると、連結売上高で年間38.8億円、連結営業利益で年間1.9億円の変動(増加)をもたらすと試算しております。 当社金属部門の事業に係る為替変動リスクに対しては、通貨オプション取引によるリスクヘッジを実施するなどの対策を講じております。 ③ 金利水準等の変動に関するリスク 当社グループの当連結会計年度末における有利子負債残高は640億円であり、今後の市中金利の動向次第では収益を圧迫する可能性があります。また、チリ共和国でのアルケロス鉱山開発のための資金調達により、開発期間においては有利子負債残高が大幅に増加していることから、金利水準の変動によるリスクは従来以上に大きくなります。 このようなリスクに対し、当社グループでは金利動向を注視し、柔軟に資金調達手段を検討するとともに、長期借入金において、固定金利又は金利スワップ契約の締結により金利変動リスクを回避するなどの対策を講じております。 (4) 経営環境に関するリスク ① 鉄鋼・セメント需要への依存に関するリスク 当社グループの主力生産品である石灰石は、主に国内の鉄鋼メーカーやセメントメーカーに向けて販売しており、今後、公共投資や民間設備投資の減少、自動車などの工業製品の減産、得意先の生産設備におけるトラブル、製鉄所の組織再編や製造方法における技術革新により、主要取引先の鉄鋼・セメント等の生産量が減少した場合や製鉄の原材料が変更された場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは随時業界全体や個別の取引先などの動向について情報収集に努めるとともに、国内外において新規顧客の開拓を検討するなどの対策を講じております。 ② 資源開発に関するリスク 当社グループが取り組んでいる銅などの非鉄金属の探鉱や鉱山開発並びに地熱資源の調査・開発には、多額の調査費や開発費(坑道掘削、坑井掘削、生産設備建設等)を要します。そのため、鉱物の価格水準や資源量が想定を下回った場合をはじめ、政府及び行政機関からの許認可取得や金融機関からの資金調達などが難航した場合における計画の大幅な見直しにより投資回収が困難となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは定期的に鉱物の価格水準や資源量を確認のうえ適宜計画を見直し、政府及び行政機関と適切な関係を維持し許認可取得手続を円滑に進めるほか、政府系金融機関及び主要な借入先であるメガバンクへの緊密な情報提供を通じてコミュニケーションを強化し、柔軟な資金調達を図るなどの対策を講じております。 ③ 事業の国際展開に関するリスク 当社グループは、チリ共和国で銅鉱山を運営しているほか、世界の国・地域においても事業活動を展開しております。現地において、テロや紛争などの政情悪化、感染症の流行、災害やストライキなどの事象が発生し、事業活動に波及した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは事業活動を行っている国・地域の最新情報を把握するよう努めるとともに、本邦の関係省庁と緊密に連携し対応を協議することや緊急連絡体制を構築するなどの対策を講じております。 なお、ウクライナ情勢につきましては、経済制裁、各国規制等の影響や物流の混乱及びエネルギー価格の高騰等に伴い、世界経済が不安定となり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 環境規制に関するリスク 今後の関連法令の改正によっては、当社グループにおいて新たな環境対策費用や設備投資等の負担が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、国内外における環境規制の強化やSDGsなどの社会的要請の高まりにより、当社グループの本業である鉱山業の稼行や鉱山開発が制限された場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは環境に関わる規制や社会の動向を注視するとともに、国際環境管理規格ISO14001の認証取得、社有林の森林認証取得、鉱山跡地や堆積場の緑化等を行い、国内外の各拠点で環境保全に努めております。 他方、環境規制の強化等は、当社グループの機械・環境事業における主力商品である集じん機や水処理剤の需要拡大に繋がる機会であり、規制強化が見込まれる国・地域や産業において、新規顧客の開拓に注力してまいります。 なお、当社は2022年6月にTCFDの提言への賛同を表明し、気候変動の影響評価及びその情報開示に取り組んでおります。TCFDの提言を踏まえた取り組みにつきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取り組み」に記載のとおりであります。 ⑤ 原材料調達に関するリスク 原材料等の調達が長期化することで、設備投資プロジェクトや設備修繕計画に遅延が生じる場合、また、調達価格の高騰や原料供給先の事業縮小・撤退に伴う代替原料調達などにより生産コストが上昇する場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、原材料の調達先の多様化や在庫管理の強化、代替原料の研究・開発などの対策を講じております。 なお、中東情勢につきましては、原油の価格高騰及び調達の困難化が長期に及ぶ場合、鉱山重機等に使用する軽油等の燃料費や生産設備稼働のための電力料の増加等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5) 企業統治に関するリスク ① コンプライアンス・内部統制に関するリスク 役員又は従業員が、事業に関連する法令や規制、様々な利害関係者との関係において、社会的な要請や期待に応えられなかった場合、事業活動の制限や信用の低下などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは業務執行部門から独立した当社内部監査部が中心となり、国内の当社本社・事業所・支店及び関係会社並びに海外の関係会社の内部監査を実施しております。また、継続的に開催している階層別コンプライアンス研修の実施、財務報告に係る内部統制の整備・運用などにより、コンプライアンス・内部統制の強化・拡充に努めております。 ② 品質保証・管理に関するリスク 契約不適合や欠陥等のある製商品・サービスを顧客に提供した結果、顧客の生命や身体に危害を与えることやクレーム等が発生することにより、製商品の回収費用をはじめ、顧客に対する補償や訴訟関連費用等が発生した場合、また、当社グループに対する信用が低下した場合において、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループでは契約不適合や欠陥等のある製商品・サービスを顧客に提供することのないよう品質保証・管理に努めております。 当社では、品質保証委員会を定期的に開催し、当社グループにおいて顧客へ提供する製商品・サービスの品質に関するリスクを把握・評価し、当該リスクに対応した取り組みの検討を行っております。 当連結会計年度における具体的な取り組みとして、品質保証委員会を2回開催し、各事業所における品質管理状況の調査報告などを行っております。 ③ 情報セキュリティに関するリスク インターネットを利用する業務などの情報セキュリティには、悪質なメールの受信や不正なアクセス、また、パソコンや電子記憶媒体の盗難等により、重要な企業情報が漏洩、改ざんされることやパソコン等を踏み台にマルウェアを拡散される脅威が存在します。 当社グループは、基幹システムの運用や電子データの管理・伝達において、IT機器やそれらを含む社内外のネットワークを利用して業務を行っているため、前述の脅威によりセキュリティリスクが顕在化する可能性があります。また、テレワーク勤務制度の導入に伴い、マルウェアの感染リスクや端末の紛失・盗難リスク等の情報セキュリティに関するリスクが増大しております。 仮に重大インシデントが発生した場合、当社グループだけでなく、ネットワークやシステム等で通信・接続されるサプライチェーンを含むステークホルダーの業務に支障が生じ、復旧費用の発生や当社グループの信用低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、情報セキュリティ方針のもと、当社情報システム部が中心となり、当社グループで利用しているソフトウェア等の更新管理やマルウェア対策ソフトウェアの導入、ネットワーク内の多層防御の構築、社外で使用するパソコンに保存するデータや通信データの暗号化設定に加え、情報セキュリティリテラシーを高め、標的型サイバー攻撃のリスク低減を目的に、eラーニング等によるセキュリティアウェアネストレーニングを実施しております。また、内部監査において監査対象部署に対し、情報セキュリティの重要性やIT管理に関する規程の周知徹底を行うなどの対策を講じております。 (6) 感染症に関するリスク 未知なる病原体による感染症の拡大は、国内外の政治経済や企業活動に多大な影響を与える事象であり、感染の広がり方や収束時期を予想することは困難であります。 当社グループは、全国各地に鉱山をはじめとする事業拠点や関係会社を有しており、海外に営業拠点を置くほか、チリ共和国では銅鉱山を操業・開発しております。これら国内外の各拠点で集団感染が発生した場合、営業活動や操業の中断による生産・販売、製商品サービスの提供に支障を来す可能性があります。 また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行時のように、緊急事態宣言の発出や各国政府による都市封鎖や国境封鎖、外出禁止令等の措置がなされた場合には、各拠点の活動そのものが制限され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクに対し、当社グループではテレワーク勤務や時差出勤等の柔軟な勤務体制の導入といった各拠点において最良と思われる防疫環境を整備しながら、国・地域の感染状況や防疫措置等の最新情報を把握するなど、事業活動への影響を最小限にとどめる対策に努めております。 (7) 訴訟に関するリスク 当社の連結子会社である日鉄鉱コンサルタント㈱(以下、「コンサル社」という。)は、2023年6月、北海道磯谷郡蘭越町において発生した蒸気噴出事故(以下、「本件事故」という。)に関し、工事発注者である三井石油開発㈱(現・三井エネルギー資源開発㈱、以下、「MOECO社」という。)に対し、本件事故発生までコンサル社が実施した工事の出来高、本件事故発生に伴いコンサル社が実施した現場作業費及びコンサル社が被った損害等21億2千9百万円の支払いを求めて、2024年9月に訴訟を提起いたしました。一方、MOECO社においても本件事故発生はコンサル社の安全施工義務違反に起因するものとして、コンサル社に対し、本件事故発生に伴いMOECO社が被ったとされる損害等34億6千4百万円の支払いを求める訴訟を2024年10月に提起し、2024年11月に訴状を受領しました。 両訴訟は、東京地方裁判所において併合審理されることとなり、現在も係争中であります。 これらの訴訟等において、当社グループに不利な結果が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,800字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、食料品をはじめとする物価上昇の継続や、米国の通商政策を巡る不確実性の高まり、中東情勢の緊迫化に伴う景気の下振れ懸念が拡大したものの、賃金水準の上昇等を背景とした雇用・所得環境の改善に加え、株高等による資産効果や堅調な民間設備投資により下支えられ、景気は力強さを欠きながらも、緩やかな回復基調をたどりました。 このような経済情勢のもと、当社グループにおきましては、資源事業及び不動産事業等における増収により、売上高は2,097億1千7百万円(前連結会計年度比6.6%増)と前期に比べ増加いたしました。 損益につきましては、資源事業及び不動産事業等における増益により、営業利益は188億2千6百万円(前連結会計年度比83.5%増)、経常利益は202億2千1百万円(前連結会計年度比76.8%増)と前期に比べ大幅に増加いたしました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、税金費用が増加しましたものの、経常利益の増加により、140億3千3百万円(前連結会計年度比55.6%増)と前期に比べ大幅に増加いたしました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 [資源事業] (鉱石部門) 主力生産品である石灰石の販売価格上昇及び一部子会社の増収により、売上高は669億7百万円と前連結会計年度に比べ35億4千1百万円(5.6%)増加し、営業利益は80億7百万円と前連結会計年度に比べ7億5千1百万円(10.4%)増加いたしました。 (金属部門) アタカマ鉱山の増収及び電気銅の国内販売価格の上昇により、売上高は1,202億8千9百万円と前連結会計年度に比べ62億9千5百万円(5.5%)増加いたしました。営業利益は、アタカマ鉱山の増収及び生産コスト等の減少により、67億4千4百万円と前連結会計年度に比べ57億9千9百万円(613.3%)増加いたしました。 [機械・環境事業] 機械部門の販売は前期なみに推移し、環境部門の販売が好調でありましたことから、売上高は159億5百万円と前連結会計年度に比べ11億3千7百万円(7.7%)増加いたしました。営業利益は、環境部門の主力商品である水処理剤の原材料価格の高騰等の影響があり、20億8千1百万円と前連結会計年度に比べ1千5百万円(0.7%)の増加にとどまりました。 [不動産事業] 販売用不動産の売却により、売上高は47億4千6百万円と前連結会計年度に比べ18億7千1百万円(65.1%)増加し、営業利益は33億1千8百万円と前連結会計年度に比べ16億4千万円(97.7%)増加いたしました。 [再生可能エネルギー事業] 太陽光発電部門は前期なみに推移しましたものの、地熱部門における増収により、売上高は18億6千8百万円と前連結会計年度に比べ1億4百万円(6.0%)増加いたしました。営業利益は、地熱部門の増収及び修繕費の減少により、6億4千5百万円と前連結会計年度に比べ1億6千8百万円(35.3%)増加いたしました。 ② 財政状態の状況 [資産の部] 当連結会計年度末における資産の部の合計は、前連結会計年度末に比べ702億3千2百万円(29.2%)増加し、3,104億1千2百万円となりました。 流動資産につきましては、売掛金及び仕掛品の増加等により、前連結会計年度末に比べ289億円(28.3%)増加し、1,308億7千1百万円となりました。 固定資産につきましては、設備投資による有形固定資産及び保有株式の時価上昇による投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に比べ413億3千1百万円(29.9%)増加し、1,795億4千万円となりました。 [負債の部] 当連結会計年度末における負債の部の合計は、前連結会計年度末に比べ545億8千2百万円(61.9%)増加し、1,427億8千9百万円となりました。 流動負債につきましては、買掛金及び短期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ155億5千6百万円(28.0%)増加し、711億6千3百万円となりました。 固定負債につきましては、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ390億2千5百万円(119.7%)増加し、716億2千6百万円となりました。 [純資産の部] 当連結会計年度末における純資産の部の合計は、為替換算調整勘定が減少しましたものの、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加等により、前連結会計年度末に比べ156億5千万円(10.3%)増加し、1,676億2千2百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ54億4千6百万円(14.4%)増加し、432億3千6百万円となりました。 [営業活動によるキャッシュ・フロー] 当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益226億8千8百万円、減価償却費74億5千3百万円の計上等により、75億8千万円の収入(前連結会計年度に比べ101億3千3百万円(57.2%)の収入減少)となりました。 [投資活動によるキャッシュ・フロー] 当連結会計年度においては、有形固定資産の取得による支出等により、328億3千4百万円の支出(前連結会計年度に比べ205億7千5百万円(167.8%)の支出増加)となりました。 [財務活動によるキャッシュ・フロー] 当連結会計年度においては、配当金の支払による支出がありましたものの、長期借入れによる収入等により、317億2千6百万円の収入(前連結会計年度に比べ382億3百万円の収入増加)となりました。 ④ 生産、受注及び販売の状況 イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前連結会計年度比(%) 資源事業 (鉱石部門)   29,742   +4.7 (金属部門)   105,132   +1.4 機械・環境事業   3,392   △3.8 不動産事業   -   - 再生可能エネルギー事業   1,051   △5.6 合計   139,319   +1.9 (注) 1 金額は、製造原価によっております。 2 上記の金額は、生産品銘柄(委託分を含む)に限定し、役務工事等の金額は除いております。 ロ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前連結会計 年度比(%)   受注残高 (百万円)   前連結会計 年度比(%) 資源事業 (鉱石部門)   4,768   +45.0   1,118   +82.5 (金属部門)   -   -   -   - 機械・環境事業   4,895   +15.2   2,280   +47.3 不動産事業   -   -   -   - 再生可能エネルギー事業   -   -   -   - 合計   9,663   +28.2   3,399   +57.3 (注) 1 セグメント間取引につきましては、相殺消去しております。 2 上記の金額以外の生産は、見込生産を行っております。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前連結会計年度比(%) 資源事業 (鉱石部門)   66,907   +5.6 (金属部門)   120,289   +5.5 機械・環境事業   15,905   +7.7 不動産事業   4,746   +65.1 再生可能エネルギー事業   1,868   +6.0 合計   209,717   +6.6 (注) 1 セグメント間取引につきましては、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合につきましては、その割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.当連結会計年度の経営成績等の分析 当連結会計年度の経営成績等の分析については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 第3次中期経営計画の概要と実現に向けた取り組み」及び「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ロ.当連結会計年度の経営成績等に重要な影響を与える要因 当連結会計年度の経営成績等に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ハ.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要の主なものは、生産事業所等における操業費、仕入商品の購入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用、法人税等の支払いによるものであります。また、設備資金需要の主なものは、資源事業を中心とした老朽設備の更新工事に加え、アルケロス鉱山開発工事の設備投資等を目的としたものであります。 当社グループの運転資金及び設備資金については、主に自己資金及び借入金により調達しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は640億円であります。 今後、アルケロス鉱山開発工事等の設備投資の実施により、設備資金の需要が増加してまいりますが、投資内容を精査し、投資額を抑制することに加え、運転資金の必要額を見直すことで、借入額の圧縮に努めてまいります。 また、手許資金については、各部署からの報告に基づき当社経理部が随時、資金繰計画を作成・更新しております。そのうえで、複数の金融機関における短期借入金(当座貸越)の信用枠の設定やコミットメントライン契約の維持により借入余力を確保するとともに、公募普通社債の発行登録を維持し、臨機応変な資金調達に対応できる準備を行っております。それらの施策により大型投資を着実に実行しつつ、万が一営業キャッシュ・フローが悪化した場合にも対応できる十分な流動性を確保しております。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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