本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

日本軽金属ホールディングス

Nippon Light Metal Holdings Company, Ltd.5703 · Prime · 非鉄金属

アルミニウム一貫体制を持つ総合アルミメーカー。ボーキサイトからのアルミナ精製から板・押出・加工・箔・粉末まで、川上から川下までをカバー。

概要

日本軽金属ホールディングスは、2012年10月に日本軽金属の株式移転により設立された純粋持株会社である。連結子会社77社、関連会社19社から成り、アルミニウムの製錬から加工までを一貫して手がける国内唯一の一貫製錬メーカーである。事業はアルミナ・化成品、地金、板・押出製品、加工製品・関連事業、箔・粉末製品の4セグメントで構成され、2026年3月期の連結売上高は5855億円、営業利益256億円、経常利益236億円を計上した。従業員数は1万2123人、本社は東京都港区に所在する。

4セグメントで構成されるバリューチェーン

当社グループは、アルミニウムのバリューチェーンを4つの報告セグメントで網羅する。第1の「アルミナ・化成品、地金」セグメントでは、ボーキサイトからアルミナ(酸化アルミニウム)を精製し、電解工程でアルミニウム地金(合金)を製造する。副産物として水酸化アルミニウムも生産し、難燃剤や医薬品原料として販売する。リサイクル地金(二次合金)の製造も行う。第2の「板、押出製品」セグメントでは、熱間・冷間圧延による厚板・薄板と、押出成形による形材・管材を供給する。自動車ボディパネル、半導体製造装置部材、建材サッシなどが主要用途である。第3の「加工製品、関連事業」セグメントでは、機械加工部品、溶接構造品、冷凍車パネル、トラック荷台、景観用手すりなど、アルミニウムの二次加工品を手がける。産業機械や輸送機器向けが主体で、グループ内の物流・情報処理サービスも含む。第4の「箔、粉末製品」セグメントでは、厚さ0.2mm以下のアルミ箔と、微粉砕したアルミ粉末・ペーストを製造し、電子部品や包装、塗料などに供給する。

国内外に広がる生産販売拠点

グループの生産拠点は日本国内にとどまらず、世界各地に広がる。インドにはニッケイCMRアルミニウム・インディア・プライベート・リミテッドやCMRニッケイ・インディア・プライベート・リミテッドを有し、アルミニウム二次合金や化成品を生産する。タイではニッケイ・エムシーアルミニウム・タイランド・カンパニー・リミテッド、中国では日軽商菱鋁業(昆山)有限公司や深圳華加日鋁業有限公司、肇慶東洋鋁業有限公司が存在する。米国にはニッケイ・エムシーアルミニウム・アメリカ・インク、ニッポン・ライト・メタル・ノース・アメリカ・インク、トーヤルアメリカ・インクなどが拠点を置き、欧州ではトーヤルヨーロッパ・S.A.S.が箔事業を展開する。メキシコにはT.S.T.ニッケイ・メタルズ・S.de R.L. de C.V.がある。販売会社としては日軽産業が国内外の販路を担う。これら海外子会社の多くは現地の需要に合わせた地金や加工品の供給を行っており、グループ全体の売上高の約3割を海外が占める(2026年3月期の地域別内訳は非開示だが、子会社の所在地から判断される)。

セグメント別収益構造とその変動

2026年3月期のセグメント別売上高は、アルミナ・化成品、地金が1835億83百万円(構成比31.3%)、板・押出製品が1112億19百万円(19.0%)、加工製品・関連事業が2103億13百万円(35.9%)、箔・粉末製品が803億58百万円(13.7%)(内部消去前)。営業利益では、アルミナ・化成品、地金が99億39百万円(全体の38.8%)、板・押出製品が56億59百万円、加工製品・関連事業が63億78百万円、箔・粉末製品が35億73百万円となった。セグメント間の利益率は、アルミナ・化成品、地金が5.4%、板・押出製品が5.1%、加工製品・関連事業が3.0%、箔・粉末製品が4.4%と差がある。前年度比では、アルミナ・化成品、地金の営業利益が13.9%減少した一方、加工製品・関連事業は大きく改善し、板・押出製品は横ばい、箔・粉末製品は増益となった。この変動の背景には、メタル事業グループでの地金市況の影響や、輸送機器事業グループでの販売価格改定効果がある。

サステナビリティ重視の経営方針

当社グループは「アルミニウムを核としたビジネスの創出を続けることによって、人々の暮らしの向上と地球環境の保護に貢献していく」を経営理念とし、5つの重要課題(マテリアリティ)を特定している。地球環境保護では、自社の温室効果ガス削減(スコープ1,2)とサプライチェーン全体の削減(スコープ3)を掲げ、気候変動対応(TCFD)や水ストレス対策にも取り組む。持続可能な価値提供として、再生可能エネルギーの利用拡大、低炭素商品の開発、サーキュラーエコノミーの推進を挙げる。従業員の幸せ、責任ある調達・生産・供給、企業倫理・企業統治も重要課題である。長期ビジョン「2035ビジョン」の下、2026年度からの3か年中期経営計画では、「新しい価値づくり」「プロセス変革」「人財・組織の活性化」を基本方針とする。循環型サプライチェーンの構築やデジタル化による生産性向上を具体策とし、素材から最終製品まで一貫した価値提供を目指す。

業界の中での役割はアルミニウム素材総合メーカー(アルミナ・地金から二次加工品・箔・粉末まで一貫生産)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,855億円
営業利益
256億円
営業利益率
4.4%
純利益
156億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
アルミナ・化成品、地金1,836億円31.4%99億円5.4%
加工製品、関連事業1,777億円30.4%60億円3.4%
箔、粉末製品1,130億円19.3%77億円6.8%
板、押出製品1,112億円19.0%57億円5.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アルミナ・化成品、地金主力

ボーキサイトからアルミナ(中間原料)と水酸化アルミニウムを製造。アルミナはアルミ電解用として自社地金生産に使用するほか、化成品原料として耐火材・研磨材・触媒などに販売。アルミ地金は合金地金として板・押出などの二次加工部門に供給。

主な製品・サービス4
アルミナ(酸化アルミニウム)
ボーキサイトから精製される白色粉末。アルミニウム電解の主原料。化成品用途には高純度品も。
水酸化アルミニウム
アルミナの前駆体。難燃剤、紙の填料、医薬品原料など用途が広い。
アルミニウム地金(合金)
アルミナを電解して得られる金属アルミニウム。純度99.7%以上の純地金や、各種合金用の地金。
アルミニウム合金二次地金(リサイクル地金)
スクラップから再生したアルミニウム合金。環境負荷低減に貢献。

02板、押出製品主力

アルミニウムの熱間圧延・冷間圧延による板状製品(厚板・薄板)と、押出成形による形材・管材を製造販売。自動車(ボディパネル、熱交換器)、輸送機器(鉄道車両、船舶)、建築(サッシ、カーテンウォール)、電子機器筐体など幅広い産業に供給。

主な製品・サービス2
アルミニウム板(厚板・薄板)
圧延で製造される平板。厚板は造船・タンクなど、薄板は自動車パネル・飲料缶・電子機器等に使われる。
アルミ押出製品(形材・管材)
ダイを通して押し出した形状の製品。建材サッシ、自動車のバンパー補強材、鉄道車両構体などに使用。

03加工製品、関連事業準主力

アルミニウムの二次加工品(機械部品、溶接構造品、冷凍車パネル、トラック荷台など)を製造販売。アルミの軽量性・耐食性を活かし、産業機械部品や輸送機器向けが主体。またグループ企業向けの物流・情報処理・保険代理等のサービスも提供。

主な製品・サービス4
産業部品(機械加工品、溶接部品)
半導体製造装置部品、搬送機器部品など、高精度なアルミ加工品。
冷凍・冷蔵庫用パネル(断熱パネル)
アルミ板と発泡断熱材を組み合わせたパネル。冷凍車・冷蔵倉庫に使用。
輸送関連製品(トラック荷台、トレーラ)
軽量化・防錆性に優れたアルミ製トラック荷台やタンクローリ、トレーラ。
景観関連製品(アルミ製手すり、フェンス等)
アルミ押出形材を用いた手すり、フェンス、ガードレール等。橋梁や歩道に設置。

04箔、粉末製品準主力

アルミニウム箔(コンデンサ用、包装用、工業用)とアルミ粉末(塗料用、印刷用、金属顔料、溶射用、化成品用)を製造販売。箔は電子部品(電解コンデンサ、リチウムイオン電池)、食品包装、医薬品包装などに。粉末は塗料のメタリック顔料、プラスチック着色、溶射コーティングなどに利用。

主な製品・サービス2
アルミニウム箔
厚さ0.2mm以下のアルミ箔。コンデンサ用は高純度、包装用は防湿・遮光性が必要。
アルミニウム粉末(パウダー、ペースト)
微粉砕されたアルミ粉。塗料用(メタリック調)、印刷インキ、プラスチック着色、溶射材、化学反応用など。

製品と技術

アルミナ・地金の一貫製錬技術

グループの素材事業の出発点は、ボーキサイトからのアルミナ(酸化アルミニウム)製造である。日本軽金属の化学部門が国内でアルミナを生産し、白色粉末のアルミナは電解工程でアルミニウム地金に変えられるほか、高純度品は放熱難燃フィラーなどの化成品原料としても供給される。中間体の水酸化アルミニウムは難燃剤や医薬品の原料となる。地金製品では、純度99.7%以上の純地金や各種合金用地金を製造するほか、リサイクル地金(二次合金)も手がける。リサイクル地金は日軽エムシーアルミ(株)や海外子会社で生産され、環境負荷低減に貢献している。電解工程には日本電極(株)が製造するカーボンブロックが使用され、鉄鋼業界向けにも販売される。アルミナから合金地金までを自社で一貫生産できる点が、品質の安定とコスト競争力の源泉となっている。

圧延・押出技術による板材・形材

板部門では、熱間圧延と冷間圧延を駆使して厚板(造船、タンク向け)や薄板(自動車パネル、飲料缶、電子機器)を製造する。リチウムイオン電池ケース向け板材の需要が近年伸びており、半導体製造装置向けの高平坦度板も強みである。押出部門では、ダイを通して押し出すことで建材サッシ、自動車バンパー補強材、鉄道車両構体などの形材・管材を生産する。理研軽金属工業(株)や日軽形材(株)が主要な生産拠点であり、表面処理や接合技術との組み合わせにより付加価値を高めている。また、電子材料部門ではアルミ電解コンデンサ用電極箔を製造し、車載向け高電圧化製品の需要拡大に対応している。これら板・押出製品の加工技術は、合金開発から設計・施工までを一貫して行うグループの総合力を支えている。

加工技術を活かした産業部品と輸送機器

加工製品事業では、アルミニウムの軽量性・耐食性を活かした多様な製品を提供する。日軽金ALMO(株)は半導体製造装置部品や搬送機器部品などの高精度機械加工品を手がけ、日本フルハーフ(株)はアルミ製トラック荷台やタンクローリ、トレーラを製造する。冷凍車・冷蔵倉庫用の断熱パネルは日軽パネルシステム(株)が生産し、食品物流の効率化に寄与する。景観関連では、アルミ製手すりやフェンス、ガードレールを橋梁や歩道に設置している。これらの製品は、押出・圧延で作られた素材に溶接、曲げ、切断、表面処理などの二次加工を施すことで実現されている。国内外の子会社が各地域の需要に応じて生産しており、輸送機器事業グループはタイや中国にも拠点を持つ。加工事業の売上高はグループ最大で、2026年3月期には2103億円を計上した。

箔と粉末の極微細加工技術

箔・粉末製品は東洋アルミニウム(株)を中心に展開される。アルミ箔は厚さ0.2mm以下の極薄板で、コンデンサ用箔は高純度が要求され、リチウムイオン電池や電解コンデンサの電極材料として不可欠である。包装用箔は防湿・遮光性を活かして食品や医薬品の包装に使われる。粉末製品では、アルミニウムを微粉砕したパウダーやペーストを製造し、塗料のメタリック顔料、印刷インキ、プラスチック着色、溶射コーティングなどに供給する。化学反応用の粉末もあり、用途は多岐にわたる。海外子会社として、中国の肇慶東洋鋁業有限公司や湖南寧郷吉唯信金属粉体有限公司、インドのトーヤルMMPインディア、フランスのトーヤルヨーロッパなどが生産・販売を担う。箔・粉末事業は、アルミニウムの薄板化・微粒子化という極限的な加工技術を強みとする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

非鉄金属のなかでの位置

非鉄大手で成長、収益率は改善傾向

非鉄金属業界の大手に位置し、売上高は5237億円から5855億円へ増加し、営業利益率も3.94%から4.37%へ改善している。同業他社にはJX金属や三井金属などがあり、当社はアルミニウムに特化した事業を展開。売上規模は大きいが収益率は中程度。今後は、市場開拓や高付加価値製品の開発が課題となる。

強み

  • 売上高が5000億円超と業界内で大手の地位を確立。
  • 売上高が3期連続で増加し、成長を見せる。
  • 営業利益率が3.94%から4.37%へ上昇。
  • アルミニウムに特化し、専門性を強みとする。

課題

  • 営業利益率は4%台と非鉄大手としては低め。
  • JX金属など大手との競争が激しい。
  • 非鉄金属の価格変動が収益に影響する。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が日本軽金属ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11515日鉄鉱業2,688億円18.8倍
27826フルヤ金属2,455億円14.9倍
35451ヨドコウ2,247億円12.0倍
45482愛知製鋼2,081億円18.9倍
55423東京製鐵1,905億円15.4倍
65703日本軽金属ホールディングス1,869億円11.9倍
76498キッツ1,637億円13.5倍
83101東洋紡1,490億円13.2倍
93201日本毛織1,457億円13.2倍
105715古河機械金属1,378億円11.0倍
115602栗本鐵工所1,105億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 2件

株式移転で持株会社へ移行した2012年

2012年10月、日本軽金属は株式移転の方法により日本軽金属ホールディングスを設立し、同時に当社株式を東京証券取引所市場第一部および大阪証券取引所市場第一部に上場した。これに伴い、日本軽金属株式会社の株式は2012年9月に上場廃止となった。この組織再編により、グループは純粋持株会社体制へと移行し、各事業会社の独立性を維持しながら経営資源の戦略的配分を一元化する仕組みが整った。設立直後の2013年3月期の連結業績は、売上高3719億円、当期純利益34億円であった。持株会社自体は資産管理とグループ統括を主な機能とし、実質的な事業運営は日本軽金属をはじめとする子会社が担う体制が確立した。

2013年度から2019年度の成長期

設立後の数年間、グループは売上高を拡大させた。2013年3月期の3719億円から2016年3月期には4644億円まで増加し、当期純利益も34億円から155億円へと急伸した。2017年3月期には売上高が小幅に減少したものの、2019年3月期には5005億円に達し、純利益も206億円とピークを記録した。この間、自動車や建設分野の需要が堅調に推移し、板・押出製品や加工製品の販売が伸びた。しかし、利益は市況変動の影響を受けやすく、2018年3月期には純利益が180億円と前年比で減少した。この時期の設備投資は国内の圧延・押出ラインの増強や海外二次合金拠点の整備に振り向けられた。2019年度末時点の従業員数は約1万1500人で、グループの収益基盤は着実に拡充された。

東証プライム市場に上場した2022年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、当社株式は東証プライム市場に上場された。これにより、従来の市場第一部からプライム市場への移行が完了した。プライム市場は高い流動性と企業統治の基準を求める市場であり、上場維持には厳格なコーポレートガバナンス要件が課される。当社はこの移行を機に、取締役会の実効性評価や情報開示の充実を進めた。移行前の2022年3月期の業績は売上高4866億円、純利益168億円であり、コロナ禍からの回復途上にあった。プライム市場上場により、機関投資家からの注目度が高まり、資本コストを意識した経営が一層求められることとなった。

2023年度以降の増収増益基調

2023年3月期以降、グループは増収基調を継続している。2023年3月期は売上高5170億円(前期比6.2%増)、純利益72億円と利益が減少したが、2024年3月期には売上高5237億円、純利益99億円と回復した。2025年3月期は売上高5502億円、営業利益217億円、純利益124億円となり、2026年3月期には売上高5855億円、営業利益256億円、純利益156億円と過去最高の営業利益を達成した。営業利益の増加は、加工製品・関連事業セグメントの改善(トラック架装の回復や価格改定効果)や、メタル事業グループの海外好調が寄与した。一方、板・押出製品セグメントでは半導体製造装置向け需要の停滞が続いたが、全体を補った。グループは2026年度を初年度とする新たな中期経営計画を策定し、2035年に向けた変革を本格化させている。

年表2件を開く

2010年代

  • 2012年10月上場日本軽金属㈱が株式移転の方法により当社を設立 当社株式を東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部に上場(日本軽金属㈱株式は2012年9月に上場廃止)

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2035年度まで10%以上
  • 経常利益2028年度(26中計期間内)まで300億円超
  • ROIC2028年度(26中計期間内)まで8%以上
  • 総還元性向30%以上
  • 総還元性向(2027年3月期)2028年3月期まで40%程度

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    循環型サプライチェーン構築

    アルミリサイクルによる低炭素素材の供給、加工プロセスの低炭素化、サプライチェーン全体の最適化など、素材から最終製品まで一貫した価値提供体制を整え、企業価値向上と持続可能な社会の実現を両立する。

  2. 02

    AI・データ活用によるプロセス変革

    デジタル化を促進し、生産性向上、品質安定化、間接業務効率化を進める。DX人財の確保・育成、ITインフラ整備、デジタルガバナンス基盤の強化を計画的に実施し、創出したリソースを価値創造領域へ再投資する。

  3. 03

    事業ポートフォリオ最適化と組織改革

    事業領域の選択と集中、外部アライアンスやM&Aの活用、グループ内再編を含む組織改革を進め、効率的で強靭な経営体制を構築する。新設のグループ統合戦略室が全社視点で経営課題抽出・シナジー創出・資源配分最適化を統轄する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で12,123人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は956万円で、9期前と比べて8.4%平均年齢は50.5歳、平均勤続年数は20.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月13,126
2018年3月12,855
2019年3月1,04453.025.913,316
2020年3月1,03753.826.413,611
2021年3月1,01254.827.513,162
2022年3月98353.424.712,750
2023年3月1,03155.127.812,633
2024年3月84247.631.912,489
2025年3月91550.721.612,318176
2026年3月95650.520.412,123211

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社40(国内 30 / 海外 10、うち連結子会社 33) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
蒲原製造所 — 静岡県静岡市 清水区他339億円
アルミナ・化成品、地金 板、押出製品 加工製品、関連事業
清水工場 — 静岡県静岡市 清水区175億円
アルミナ・化成品、地金
本店、支社及び支店他 — 東京都港区他113億円
アルミナ・化成品、地金 板、押出製品 加工製品、関連事業 全社
苫小牧製造所 — 北海道苫小牧市104億円
加工製品、関連事業
名古屋工場 — 愛知県稲沢市8,917百万円
板、押出製品
八尾製造所 — 大阪府八尾市8,863百万円
箔、粉末 製品
厚木工場 — 神奈川県厚木市6,078百万円
加工製品、関連事業
新庄製造所 — 奈良県葛城市4,089百万円
箔、粉末 製品
新潟工場 — 新潟県新潟市北区3,578百万円
板、押出製品 加工製品、関連事業
群馬製造所 — 群馬県伊勢崎市3,486百万円
箔、粉末 製品
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本軽金属(株)1 2 4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本電極(株)
    静岡県静岡市清水区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    日軽エムシーアルミ(株)
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権81.0%
  • 海外
    ニッケイCMRアルミニウム・インディア・プライベート・リミテッド
    インド共和国 マハーラーシュトラ州 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    ニッケイ・エムシーアルミニウム・タイランド・カンパニー・リミテッド
    タイ王国 チャチュンサオ県 · 連結子会社
    議決権79.4%
  • 国内
    日軽商菱鋁業(昆山)有限公司
    中華人民共和国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    ニッケイ・エムシーアルミニウム・アメリカ・インク
    アメリカ合衆国インディアナ州 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    アルミニウム線材(株)
    静岡県静岡市清水区 · 連結子会社
    議決権68.5%
  • 国内
    日軽金加工開発ホールディングス(株)
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研軽金属工業(株)
    静岡県静岡市駿河区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ニッケイ・サイアム・アルミニウム・リミテッド
    タイ王国 パトゥンタニ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日軽金アクト(株)
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社28社を開く
  • 日軽形材(株)岡山県高梁市100%
  • 日軽エンジニアリング(株)東京都港区100%
  • 日軽パネルシステム(株)東京都港区100%
  • 日本フルハーフ(株)2神奈川県厚木市66%
  • フルハーフ・マハジャック・カンパニー・リミテッドタイ王国 バンコク都70%
  • 日軽金ALMO(株)東京都港区100%
  • ニッポン・ライト・メタル・ジョージア・インクアメリカ合衆国 ジョージア州94%
  • 華日軽金(蘇州)精密配件有限公司中華人民共和国 江蘇省100%
  • 日軽松尾(株)長野県上田市100%
  • ニッポン・ライト・メタル・ノース・アメリカ・インクアメリカ合衆国ジョージア州100%
  • 日軽産業(株)4静岡県静岡市清水区100%
  • 日軽物流(株)東京都港区100%
  • 日軽情報システム(株)東京都港区100%
  • 東洋アルミニウム(株)1 2大阪府大阪市中央区100%
  • 肇慶東洋鋁業有限公司中華人民共和国 広東省90%
  • 湖南寧郷吉唯信金属粉体有限公司中華人民共和国 湖南省90%
  • トーヤルアメリカ・インクアメリカ合衆国 イリノイ州100%
  • トーヤルMMPインディア・プライベート・リミテッドインド共和国 マハーラーシュトラ州74%
  • トーヤルヨーロッパ・S.A.S.フランス共和国 ピレネーアトランティック県100%
  • 東洋アルミエコープロダクツ(株)大阪府大阪市西区100%
  • スバム・トーヤル・パッケージング・インダストリーズ・プライベート・リミテッドインド共和国 ハリヤナ州51%
  • イハラニッケイ化学工業(株)静岡県静岡市清水区26%
  • CMR NLMエコ・アルミニウム・プライベート・リミテッドインド共和国 ハリヤナ州20%
  • CMRニッケイ・インディア・プライベート・リミテッドインド共和国 ハリヤナ州26%
  • T.S.T.ニッケイ・メタルズ・S.de R.L. de C.V.メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州45%
  • 深圳華加日鋁業有限公司 3中華人民共和国 広東省18%
  • 山東 丛 林福禄好富汽車有限公司中華人民共和国 山東省49%
  • 三亜アルミニウム(株)大韓民国 京畿道24%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP日本軽金属株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5,855億円営業利益256億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.4%、利益が+18.0%。

売上高
+6.4%
5,855億円
営業利益
+18.0%
256億円
純利益
+25.8%
156億円
営業利益率
4.4%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,900億円5,855億円
営業利益330億円256億円
純利益170億円156億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,663億円、営業利益は106億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.8%、営業利益は+430.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,31932
2024年1Q1,225201.612
2024年2Q1,280372.99
2024年3Q1,372705.134
2024年4Q1,36044
2025年2Q2,611853.348
2025年4Q2,8911324.676
2026年2Q2,7871164.255
2026年4Q3,0681404.6101
2027年1Q1,6631066.462

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,719億円から5,855億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,7196934
2014年3月4,02812751
2015年3月4,31520696
2016年3月4,644245155
2017年3月4,484263195
2018年3月4,814295180
2019年3月5,005311206
2020年3月4,65923575
2021年3月4,32624034
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に株式を上場
2022年3月4,866229168
2023年3月5,1708972
2024年3月5,23719099
2025年3月5,5022171983.9124
2026年3月5,8552562364.4156

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5,855億円のうち、営業利益として残るのは256億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は156億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.7%4,840億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.0%759億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%256億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.4pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.7pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが256億円、投資CFが−181億円で、差し引きのフリーCFは75億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は331億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月180−140−5240360
2014年3月181−19058−9416
2015年3月118−71−17647294
2016年3月378−194−107184365
2017年3月365−119−244246363
2018年3月259−149−170110305
2019年3月346−228−89118333
2020年3月487−297−157190363
2021年3月419−25782162612
2022年3月15−180−6−165451
2023年3月7−1511−144313
2024年3月380−239−110141351
2025年3月121−19162−70347
2026年3月256−181−9875331

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,563億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,679億円で、自己資本比率は44.7%(業種中央値53.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,1981,1463,05225.0
2014年3月4,3251,2123,11325.5
2015年3月4,5731,3743,19926.6
2016年3月4,5221,4443,07828.8
2017年3月4,4861,7362,75035.6
2018年3月4,6721,8932,77937.2
2019年3月4,8132,0272,78639.0
2020年3月4,7002,0122,68839.6
2021年3月5,0702,0712,99937.6
2022年3月5,3262,2093,11738.1
2023年3月5,2622,2083,05439.0
2024年3月5,4412,3903,05140.8
2025年3月5,4432,5052,93842.8
2026年3月5,5632,6792,88444.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
331億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,592億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
498億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,884億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

非鉄金属 32社との比較

同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り32社中10位あたり、逆に低いのは営業利益率32社中23位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 8.2%
P25 6.1%P75 15.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 5.8%
P25 3.8%P75 9.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.7%/中央値 53.7%
P25 41.3%P75 57.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.4%/中央値 9.0%
P25 5.3%P75 17.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.1%
P25 0.8%P75 3.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,015で、1年前と比べて+51.7%過去52週の値幅のなかでは76%の位置にある。

¥3,015-3.8%1ヶ月+7.9%1年+51.7%時価総額1,869億円
過去52週の値幅
安値¥2,019高値¥3,330

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR0.73倍
配当利回り3.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末から上昇傾向が明確で、8月7日時点で2914円と1ヶ月で10.55%上昇しました。25日線(2724円)を大きく上抜けており、52週高値3330円に接近中です。7月末に出来高が急増し、8月3日には112万株と活発な取引が見られました。年初来では66.32%上昇し、非鉄金属セクター全体の強さを反映した動きです。RSIは68とやや過熱感もありますが、上昇トレンドは継続しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが11.51倍と業界平均22.04倍を大幅に下回り、PBRも0.71倍と1倍を割り込む。ROEは6.5%と同業界平均(非開示)と比較して低めだが、配当利回りは3.77%と水準が高い。当期は減益予想だが、来期以降は増益見込みで、割安感は強い。ただし、配当性向が77%と高く、将来の増配余地は限定的で、収益力の改善が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍22.2倍
PER (予想)10.9倍
PBR0.73倍2.02倍
ROE6.5%12.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車軽量化や電気自動車の普及でアルミ需要が拡大すると期待される。強気派は、売上高の増加と営業利益率の改善が続き、今後の成長が期待できると見る。一方、弱気派は、アルミ地金価格の高止まりが利益を圧迫する可能性や、世界的な景気減速による需要の落ち込みを懸念。株価は1年で66%上昇しており、やや過熱感もある。資本効率や地金価格動向が焦点。

プラスに働く材料7
  • 軽量化需要

    自動車産業での採用拡大により需要が増加

  • 業績改善

    売上・利益が増加基調で、ROEも改善傾向

  • 株価上昇

    市場が成長を評価し、株価は大幅に上昇

  • 営業利益が256億円と前期比18%増益2026/3期影響

    営業利益は217億円から256億円へ増加し、増益率は約18%

  • 当期純利益156億円と3期連続増益2026/3期影響

    当期純利益は99億円→124億円→156億円と増加している

  • 予想PER10.6倍と割安感2026/3期影響

    予想PERは10.6倍で、現在のPER11.51倍より低く将来収益の伸びが見込まれる

  • PBR0.71倍と純資産割れ2026/3期影響

    PBRは0.71倍で、純資産に対して時価総額が低く割安水準にある

マイナスに働く材料7
  • 価格変動リスク

    アルミ地金の輸入価格が高止まりすれば収益が圧迫

  • 景気依存

    自動車・建設需要は景気に左右されやすい

  • 割高懸念

    1年で株価が大きく上昇し、割高感がある

  • 営業利益率4.37%と薄利体質2026/3期影響

    売上高5855億円に対し営業利益256億円で、利益率は4.37%に留まる

  • 非鉄金属価格の下落で利益圧迫継続影響

    営業利益率4.37%と低いため、非鉄金属価格の下落が収益に直結しやすい

  • 株価が1年で66.32%上昇し過熱感継続影響

    株価2914円、1年間の上昇率は66.32%と急伸し、短期的な調整リスクがある

  • 外国人保有比率31.07%と高水準継続影響

    外国人保有は31.07%と高く、リスクオフ局面で売り圧力が強まる可能性がある

次の決算で確かめる点
売上高営業利益率
収益性の改善が持続するか確認
自動車向け売上
主要需要先であり、業績に直結
為替・地金価格
コスト変動が利益を左右

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは3.65%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
3.65%
いまの株価に対して
配当性向
77.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月8074.7
2018年3月800.053.7
2019年3月9012.565.0
2020年3月900.066.9
2021年3月65−27.849.4
2022年3月8530.8107.2
2023年3月50−41.255.4
2024年3月500.060.6
2025年3月7040.0179.8
2026年3月8014.377.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ27,699人。区分でいちばん多いのは金融機関36.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.5%を占め、残る58.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関45.541.936.138.435.336.0
外国法人25.122.316.123.323.631.0
個人・その他22.627.335.029.431.225.1
事業法人5.56.36.66.06.55.5
証券会社1.32.15.92.83.32.3
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.10.10.20.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)14.77
02㈱日本カストディ銀行(信託口)8.11
03日軽ケイユー会3.29
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人)㈱みずほ銀行決済営業部3.03
05朝日生命保険相互会社2.58
06第一生命保険㈱2.42
07公益財団法人軽金属奨学会2.41
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人)㈱みずほ銀行決済営業部2.22
09㈱みずほ銀行1.82
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人)㈱みずほ銀行決済営業部1.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    7.09%
    -1.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+4004%、1株純資産は14期で+1988%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月61933.317.061.2
2014年3月92034.814.374.9
2015年3月182238.310.079.1
2016年3月2923912.36.590.2
2017年3月3462,57813.57.174.7
2018年3月2912,80910.89.853.7
2019年3月3323,03411.47.365.0
2020年3月1213,0084.014.066.9
2021年3月543,0821.840.749.4
2022年3月2713,2818.56.3107.2
2023年3月1163,3183.512.655.4
2024年3月1603,5874.612.560.6
2025年3月2003,7905.47.6179.8
2026年3月2534,0386.511.077.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額399百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岡本一郎取締役会長(代表取締役)7065,000
朝来野修一取締役社長(代表取締役)品質保証統括室長6117,000
岡本泰憲取締役6936,000
松平弘之取締役 社長全般補佐、グループ統合戦略室長5917,000
林良一取締役757,000
土屋恵子取締役665,000
田中達也取締役693,000
細野哲弘取締役73
三宅潔取締役66
広澤秀夫常勤監査役656,000
鈴木雄詞常勤監査役654,000
佐藤美樹監査役76
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢保有株数
川合晋太郎監査役652,000
金仁石監査役612,000
樹下健取締役 化成品事業グループ長6111,000
吉田真也取締役65
高橋晴彦常勤監査役5911,000
竹内章子監査役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4145564624762
社外取締役8969612
監査役2565628

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,560字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 純粋持株会社である当社及び当社の関係会社(当社、子会社77社及び関連会社19社(2026年3月31日現在)により構成、以下当社グループという。)においては(アルミナ・化成品、地金)、(板、押出製品)、(加工製品、関連事業)及び(箔、粉末製品)の4部門に関係する事業を主として行っており、それらの製品は、アルミニウムに関連するあらゆる分野にわたっております。各事業における関係会社の位置づけ等は次のとおりであります。 なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (アルミナ・化成品、地金) 当部門においては、アルミナ、水酸化アルミニウム、各種化学品及びアルミニウム合金等を製造・販売しております。 <主な関係会社> (製造・販売) 日本軽金属(株)、日本電極(株)、日軽エムシーアルミ(株)、ニッケイCMRアルミニウム・インディア・プライベート・リミテッド、ニッケイ・エムシーアルミニウム・タイランド・カンパニー・リミテッド、日軽商菱鋁業(昆山)有限公司、ニッケイ・エムシーアルミニウム・アメリカ・インク、アルミニウム線材(株)、イハラニッケイ化学工業(株)、CMR NLMエコ・アルミニウム・プライベート・リミテッド、CMRニッケイ・インディア・プライベート・リミテッド、T.S.T.ニッケイ・メタルズ・S.de R.L. de C.V. (販売・その他) 日軽産業(株) (板、押出製品) 当部門においては、アルミニウム板及びアルミニウム押出製品を製造・販売しております。 <主な関係会社> (製造・販売) 日本軽金属(株)、理研軽金属工業(株)、ニッケイ・サイアム・アルミニウム・リミテッド、(株)東陽理化学研究所、日軽金アクト(株)、日軽形材(株)、深圳華加日鋁業有限公司 (販売・その他) 日軽金加工開発ホールディングス(株)、日軽産業(株) (加工製品、関連事業) 当部門においては、産業部品、景観関連製品、冷凍・冷蔵庫用パネル、輸送関連製品等のアルミニウム加工製品の製造・販売並びに運送、情報処理及び保険代理等のサービスの提供を行っております。 <主な関係会社> (製造・販売) 日本軽金属(株)、日軽パネルシステム(株)、(株)エヌ・エル・エム・エカル、日本フルハーフ(株)、フルハーフ・マハジャック・カンパニー・リミテッド、日軽金ALMO(株)、ニッポン・ライト・メタル・ジョージア・インク、華日軽金(蘇州)精密配件有限公司、日軽松尾(株)、ニッポン・ライト・メタル・ノース・アメリカ・インク、日軽産業(株)、山東丛林福禄好富汽車有限公司 (販売・その他) 日軽エンジニアリング(株)、日軽物流(株)、日軽情報システム(株)、(株)東邦アーステック (箔、粉末製品) 当部門においては、箔、粉末製品を製造・販売しております。 <主な関係会社> (製造・販売) 東洋アルミニウム(株)、肇慶東洋鋁業有限公司、湖南寧郷吉唯信金属粉体有限公司、トーヤルアメリカ・インク、トーヤルMMPインディア・プライベート・リミテッド、トーヤルヨーロッパ・S.A.S.、東洋アルミエコープロダクツ(株)、スバム・トーヤル・パッケージング・インダストリーズ・プライベート・リミテッド、三亜アルミニウム(株) <事業系統図> 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,447字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、当社グループの強みであるアルミニウムに関する広範な知見の蓄積と多様な事業群を最大限に活用して、企業価値の向上を目指すとともに、事業活動を通じて様々な社会課題の解決を図ることにより、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しております。当社の経営理念や目的を定義した「日軽金グループ経営方針」は次のとおりです。 日軽金グループ経営方針 ◆ 経営理念 アルミニウムを核としたビジネスの創出を続けることによって、 人々の暮らしの向上と地球環境の保護に貢献していく ◆ 基本方針 ・健康で安全な職場をつくり、「ゼロ災害」を達成する ・グループ内外との連携を深化させ、お客様へ多様な価値を継続的に提供する ・持続可能な社会を実現するため、サーキュラーエコノミーの構築に積極的に取り組む ・人権を尊重し、倫理を重んじて、誠実で公正な事業を行う ・多様な価値観を尊重し、長期的かつグローバルな視点で人財を育成する (改定:2026年4月28日) (2)日本軽金属グループの経営環境 ①事業領域 当社グループはアルミニウム素材から中間製品、加工製品まで、アルミニウム総合メーカーならではのトータルソリューションの提供により、幅広く事業を展開し、高品質で付加価値の高い製品を生み出しております。 ②事業基盤 当社グループの強みは、アルミニウムの素材特性を熟知し、鋳造・押出・圧延などの素材技術に、表面処理、接合、曲げ、絞り、切断、切削といった多様な加工技術を掛け合わせることにあります。さらに、合金開発から設計・施工、組立、メンテナンス、サービスまでを一貫して担う総合力を発揮することで、従来の素材メーカーの枠を超え、「お客さまが求める価値」を創り、社会的な価値の創出に寄与する商品・ビジネスをグループ一体となって提供しております。 (3)重要課題(マテリアリティ) 当社グループは、SDGsが目指す持続可能な社会の実現のために、アルミニウムに関する総合的かつ広範な事業領域を通じて貢献していきます。その中で当社グループが特に取り組むべき課題は何かを認識し、当社グループの持続的な成長および企業価値創造のための重要な経営課題としていくため、当社取締役会において『当社グループの重要課題(マテリアリティ)』を特定しています。 特定した重要課題 5つの重要課題テーマ   重要課題 地球環境保護   自社での温室効果ガス削減(スコープ1、2) サプライチェーンでの温室効果ガス削減(スコープ3) 気候変動への対応(TCFD) 水ストレスへの対応 環境汚染の防止 持続可能な価値提供   再生可能エネルギーの利用拡大への取組み 低炭素商品・サービスの開発、提供 循環型経済・社会の推進 強靭なインフラ整備、提供 食糧の安定供給への貢献 イノベーションによる未来づくり 従業員の幸せ   労働の安全衛生 働きがいのある職場づくり ダイバーシティ&インクルージョン 人財の確保、育成 責任ある調達・生産・供給   安全、安心な商品・サービスの提供 人権の保護、尊重 安定したサプライチェーンの構築 変化に柔軟で強靭なバリューチェーン 企業倫理・企業統治   ガバナンスの強化 コンプライアンス体制の強化 (4)対処すべき課題 今後の世界経済は、地政学リスクの顕在化や主要各国の政策動向に起因する貿易の分断など、不確実性が一段と高まることが懸念されます。わが国においても、雇用・所得環境の改善や政策効果による景気下支えが期待される一方、物価動向や各国通商政策の変化、金融資本市場の変動を注視する必要が続くと見込まれます。 <当社グループの長期ビジョンと中期経営計画> こうした経営環境において、当社グループが持続的な成長を実現し続けるためには、長期的視点に立った意思決定と、経営資源の戦略的な配分が不可欠であり、向こう10年間の目指す姿を明確化した長期ビジョン「2035ビジョン」のもと、循環型価値創造を軸とする事業変革を推し進めてまいります。 2035ビジョンは、素材から加工・サービスまで幅広い事業領域を有する当社グループが、社会課題の解決と事業成長を両立し、グローバル市場で存在感ある企業グループとして進化し続けるための指標となるものです。 2026年度を初年度とする3ヵ年の新たな中期経営計画(以下「26中計」)は、2035ビジョンを実現するための第1ステップであり、2023年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画で構築した基盤のもと、2035ビジョンに向けた変革を実践する期間として、事業構造・経営基盤の強化を同時並行で進めてまいります。 ■ 基本方針①「新しい価値づくり」 当社グループの強みを軸にしながら、事業領域の選択と集中を進め、外部とのアライアンスやM&Aといった成長機会を積極的に活用し、新規ビジネスの創出と既存ビジネスの収益力強化を図ります。市場構造が急速に変化するなかで、脱炭素・資源循環など、社会全体のトレンドを的確に捉えた価値提供を強化していきます。 循環型サプライチェーンの構築は価値提供の重要な柱であり、アルミリサイクルによる低炭素素材の供給、加工プロセス全体の低炭素化、サプライチェーン全体を俯瞰した最適化など、素材から最終製品に至るまで一貫して価値を提供することができる体制を整え、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を両立してまいります。 ■ 基本方針②「プロセス変革」 外部環境の変化に柔軟かつ迅速に対応するためには、事業プロセスそのものの高度化・効率化が必要であり、AI・データ活用を中心としたデジタル化の促進により、生産性の向上、品質の安定化、間接業務の効率化を進めます。これにより創出されたリソースをさらなる価値創造の領域へ再投資することで、当社グループ全体の競争力強化につなげます。 また、デジタル活用を最大化するため、DX人財の確保・育成、グループ全体のITインフラ整備、デジタルガバナンス基盤の強化を計画的に進めます。 併せて、事業ポートフォリオの最適化やグループ内再編を含む組織改革を着実に行い、効率的で強靭な経営体制を構築してまいります。 26中計に基づく施策の立案・推進については、2026年4月に新設した「グループ統合戦略室」が中心となり、全社視点での経営課題の抽出、グループ横断のシナジー創出、事業領域の再定義、資源配分の最適化を統轄します。グループ統合戦略室は、全体最適の経営を促進する機能を担い、2035ビジョンの実現に向けた経営改革を強力に推進する役割を果たしてまいります。 (5)経営指標 ①財務指標 2035ビジョンのもと、社会課題の解決と事業成長を両立し、グローバル市場で存在感ある企業グループとして進化し続けるための指標として、ROIC10%以上の実現を目指してまいります。また、26中計期間内の早期に、経常利益300億円超の安定収益基盤にしたうえで、ROIC8%以上を目指します。 (金額単位: 億円) 2025年 3月期 (実績)   2026年 3月期 (実績)   2027年 3月期 (予想) 売上高   5,502   5,855   6,900 営業利益   217   256   270 経常利益   198   236   250 親会社株主に帰属する 当期純利益   124   156   165 R O I C(%)   5.1   5.9   6.2 ②利益配分の基本方針 「財務体質と経営基盤の強化を図りつつ、中長期的な視点から連結業績等を総合的に勘案し、株主の皆さまへの配当を実施する」ことを基本方針としております。利益還元の指標といたしましては、自己株式の取得を含む総還元性向30%以上を基準とし、配当額等を決定させていただきます。 なお、2027年3月期の配当金につきましては、自己株式の取得を含む総還元性向を40%程度とし、配当額等を決定させていただきます。 2026年3月期   2027年3月期 (予想) 中間   期末(予定)   中間   期末 配当   25円   55円   40円   60円
事業等のリスク2,507字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、事業戦略に対して直接または間接の損失発生、事業の中断や停止、信用・ブランドイメージを損なう等のリスクについて管理を行っております。 なお、紛争や政治的な不安による地政学的リスク、原材料価格の高騰のような経済的リスク等をはじめとするサプライチェーンリスクに対しても、事業別に総合的分析を行い、事前に軽減策を検討しております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済情勢及び景気動向等 当社グループは、コモディティビジネスから脱却して経済情勢及び景気動向に左右されにくい強固で安定した経営基盤の構築を目指して事業運営をしておりますが、当社グループの製品需要は販売している国・地域の経済情勢及び景気動向の影響を免れるものではなく、特に日本国内の景気後退による需要の縮小、あるいは顧客ニーズの大幅な変化は、販売減少等により当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 為替相場の変動 当社グループの外貨建ての売上、費用、資産、負債等の項目は、連結財務諸表作成のために邦貨換算しており、換算時の為替相場により現地通貨ベースの価値に変動がなくても邦貨換算後の価値に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、為替変動が財政状態及び経営成績等に及ぼす影響を軽減するために、外貨建ての資産・負債の一部について先物為替予約等によりヘッジを実施しておりますが、為替変動が当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 金利動向 当社グループの金融機関等からの借り入れには変動金利によるものが含まれており、これに係る支払利息は金利変動により影響を受けます。当社グループは、金利変動が財政状態及び経営成績等に及ぼす影響を軽減するために、変動金利の借り入れの一部について金利スワップ契約によりヘッジを実施しておりますが、金利変動が当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 商品市況変動等 当社グループは、主要原材料であるアルミニウム地金等を海外(国内外商社経由を含む)から調達しております。アルミニウム地金等の価格変動に対しては長期契約や先渡取引によるヘッジの実施に加え、基本的に価格変動部分は製品価格に転嫁しております。また、重油等の燃料価格や補助原材料の価格、原材料等を輸入する際の船賃等の仕入に係る価格変動についても、価格上昇を当社グループの製品価格に転嫁することを基本としております。しかしながら、価格上昇の製品コストへの影響を完全に排除できるわけではなく、特に最終ユーザーに近い加工製品等については、アルミニウム地金等の価格上昇分等を直接製品価格に転嫁することが困難となる場合があります。当社グループは商品市況変動等が財政状態及び経営成績等に及ぼす影響を軽減するため、コスト削減及びより高付加価値の製品への転換等により対処を図っておりますが、商品市況変動等が当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 事故・自然災害 火災、地震、水災、停電等の災害を想定して、近隣まで含めた災害発生時の対処、復旧計画、各種損害保険加入による対策、データのバックアップ体制等について、製造設備関連のみならず情報システム関連についても訓練・点検等を実施し、定期的に内容の見直しを行っておりますが、災害発生により損害を被る可能性があります。 かねてより大地震発生の可能性が言及されてきた、東海、東南海、南海トラフの連動巨大地震に対して、当社グループとしても、製造現場での防災対策等、重点的に対処しておりますが、大地震発生により当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 公的規制 当社グループは、日本国内のみならず事業展開する各国において、事業の許認可、国家安全保障、独占禁止、通商、為替、租税、特許、環境等、様々な公的規制を受けております。当社グループは、これらの公的規制の遵守に努めておりますが、将来、コストの増加につながるような公的規制や、当社グループの営む各事業の継続に影響を及ぼすような公的規制が課せられる場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 係争事件等 当社グループは、日本国内のみならず各国において法令遵守に努めておりますが、広範な事業活動の中で、今後係争事件等の対象となる可能性があり、裁判等で不利益な判決や決定がなされる場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 債務保証等 当社グループは、投資先の借入金等に対しての債務保証契約等を金融機関等との間で締結しております。当社グループでは、債務保証等の履行を要求される可能性は僅少であると判断しておりますが、将来、債務保証等の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 製品・サービスの品質 当社グループでは、社会やお客様からの要求事項や関連法令を把握し遵守することを徹底し、安全で安定した製品やサービスを提供し続けていくために、品質保証・管理活動を推進しておりますが、製品・サービスに関する品質問題が生じた場合は、顧客等から代品納入や補償等を求められるほか、製品・サービスへの信頼性低下から売上が減少する等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、現時点では予想できない上記以外の事象により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,024字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当期の世界経済は、各国における財政政策が景気の下支えとなり持ち直しの動きがみられたものの、米国の通商 政策を背景とした貿易摩擦をはじめとする世界的な政策不確実性に加え、期の後半には中東情勢の緊迫化による地 政学リスクの高まりや市場変動が先行きの不透明感を強めました。わが国においては、雇用・所得環境の改善に支 えられた個人消費に持ち直しの動きがみられる等、緩やかな回復基調が続きましたが、米国の通商政策が自動車産 業を中心に影響を及ぼし、企業収益の改善には一服感がみられる状況となりました。 アルミニウム業界においては、自動車関連の需要が2年連続の減少、金属製品関連の需要が2年ぶりの減少とな ったこと等から、アルミニウムの国内総需要は前期を下回りました。また、原料となるアルミニウム地金などの価 格上昇が続きました。 当期の業績は、以下のとおりです。 軽圧事業グループの板部門や押出部門における半導体製造装置向けの需要回復の遅れが継続しましたが、メタル 事業グループの自動車向け二次合金部門において国内では低調であったものの米国で好調であったこと、輸送機器 事業グループのトラック架装が前期より回復したことに加え、化成品事業グループの化成品部門や箔事業グループ のパウダー・ペースト部門も好調であったこと等から、売上高は前期を上回りました。採算面においても、アルミ ニウム地金市況等を反映したコスト上昇の影響があったものの、加工製品、関連事業セグメントが大きく改善した ことや、販売価格の改定効果もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期を上回りま した。 連結経営成績 (単位:百万円) 当連結会計年度 2026年3月期   前連結会計年度 2025年3月期   比較増減   (△印減少) 売上高   585,473   550,180   35,293   (6.4%) 営業利益   25,626   21,744   3,882   (17.9%) 経常利益   23,646   19,785   3,861   (19.5%) 親会社株主に帰属する 当期純利益   15,590   12,375   3,215   (26.0%) セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 なお、報告セグメントに属する事業グループおよび主要な会社・事業部門は、以下のとおりです。 セグメント   事業グループ   主要会社・事業部門 アルミナ・化成品、地金   化成品   日本軽金属・化成品 日本電極 メタル   日軽エムシーアルミ 板、押出製品   軽圧   日本軽金属・板 日軽金アクト 日本軽金属・電極箔 加工製品、関連事業   輸送機器   日本フルハーフ 自動車部品   日軽金ALMO エンジニアリング   日軽パネルシステム 日軽エンジニアリング インフラ   日本軽金属・蒲原製造所 日本軽金属・苫小牧製造所 日軽物流 箔、粉末製品   箔   東洋アルミニウム (アルミナ・化成品、地金) 化成品事業グループにおきましては、化成品部門は、主力の水酸化アルミニウムおよびアルミナでは放熱難燃フィラー向けの好調継続などで前期を上回る販売となり、化学品では無機塩化物の販売低迷が続いたものの、原料コスト上昇に対する販売価格改定による増収もあって、売上高は前期を上回りました。採算面でも販売増と販売価格の改定効果などにより、営業利益は前期を大幅に上回りました。 炭素製品部門は、主力の鉄鋼業界向けカーボンブロックの販売が増加したことに加え、高収益案件への販売構成の改善効果などにより、売上高・営業利益ともに前期を大幅に上回りました。 メタル事業グループにおきましては、主力の自動車向け二次合金部門は、国内は自動車生産の低調により前期並の販売となり、中国市場も低調が続いたものの、米国は販売環境好調が継続、タイは厳しい市場環境ながらも販売量が増加しました。加えて、同部門で2024年に操業開始したインド子会社の本格稼働が寄与し、当事業グループの売上高は前期を大幅に上回りました。採算面では、二次合金部門が増益となった一方、アルミニウム地金市況変動による減益影響などにより、営業利益は前期を下回りました。 以上の結果、アルミナ・化成品、地金セグメントの売上高は前期比10.9%増の1,835億83百万円となりましたが、営業利益は前期比13.9%減の99億39百万円となりました。 (板、押出製品) 軽圧事業グループにおきましては、板部門は、半導体製造装置向けの需要は停滞したものの、リチウムイオン電池ケース向け板材の好調やアルミニウム地金市況を反映した販売価格の上昇により、売上高は前期を上回りました。一方、採算面では、加工賃の改定効果があったものの、半導体製造装置向け販売の減少により、営業利益は前期を下回りました。 押出部門は、半導体製造装置向けの需要は停滞したものの、トラック架装向けの販売が堅調に推移したことに加え、アルミニウム地金市況を反映した販売価格の上昇により、売上高は前期を上回りました。採算面では、加工賃の改定効果があったものの、半導体製造装置向け販売の減少に加えアルミニウム地金市況を反映したコスト上昇の影響もあり、営業利益は前期を下回りました。 電子材料部門は、電子部品業界全体の需要は停滞したものの、車載向けアルミ電解コンデンサ用電極箔の販売増に加え、高電圧化製品の需要が拡大し平均販売単価が上昇したことから、売上高は前期を大幅に上回りました。一方、採算面では資材価格や労務費などのコスト上昇の影響が大きく、営業損益は前期から悪化しました。 以上の結果、板、押出製品セグメントの売上高は前期比7.4%増の1,112億19百万円、営業利益は上記主要部門以外における改善により、前期比1.9%増の56億59百万円となりました。 (加工製品、関連事業) 輸送機器事業グループのトラック架装は、販売台数は前期並みとなったものの、販売価格改定効果の発現によ り、売上高は前期を上回りました。採算面でも販売価格改定効果とアフターサービスの増加により、営業利益は前期を大きく上回りました。 自動車部品事業グループにおきましては、国内で自動車生産量の一部回復に加え、新規案件の上市や新商品が増 加し、海外では日系自動車メーカーの低迷が継続したものの、売上高は前期を上回りました。採算面では国内の増販、品種構成の改善、生産性改善、販売価格の適正化により前期と比べ大きく改善しました。 エンジニアリング事業グループのパネルシステム部門は、冷凍・冷蔵分野では食品工場や低温流通倉庫の物流拠 点増設、老朽化による更新に加え、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの改装に伴う需要が堅調に推移 し、建設費高騰や人手不足による工期遅れの影響があったものの売上高は前期を上回りました。また、クリーンルーム分野は半導体関連の需要は継続しているものの、前期の大規模物件の受注に対する反動減により、売上高は前期を下回りました。以上の結果、部門全体の売上高は前期を上回りましたが、採算面では大規模物件の減少の影響および労務費などコスト上昇の影響などにより、営業利益は前期を下回りました。 景観エンジニアリング部門は、道路・橋梁分野を中心に需要は継続しているものの、建設資材価格上昇や人手不 足の影響を受け、発注計画の見直しや工期延長が発生したことから、売上高は前期を下回りました。採算面でも販売減少に加え、労務費等のコスト上昇の影響により、営業利益は前期を大きく下回りました。 以上の結果、加工製品、関連事業セグメントの売上高は前期比3.1%増の1,776億60百万円、営業利益は前期比87.9%増の59億62百万円となりました。 (箔、粉末製品) 箔事業グループの箔部門は、医薬包材向け加工箔の販売が前期を下回り、リチウムイオン電池外装用箔は車載用が第3四半期に入り調整局面となったものの、販売価格がアルミニウム地金市況の反映や加工賃の改定で上昇したことにより、部門全体の売上高は前期を上回りました。 パウダー・ペースト部門は、パウダー製品は、放熱用途の電子材アルミパウダーや窒化アルミの販売が好調に推移しました。ペースト製品は、主力の自動車塗料向けが国内では自動車生産の低調で減少した一方、海外では中国に加え北米や東南アジア向けの販売が増加しました。これにより、部門全体の売上高は前期を上回りました。 日用品部門は、コンシューマー向けはフィルター商品の販売は伸長しているものの、アルミホイルなどの食品向けが販売価格改定後の減販影響により前期を下回る販売となりました。またパッケージ用品向けは、アルミ容器や紙コップの販売が堅調に推移し、原価高騰に対する販売価格改定効果が見られた一方で、冷凍食品の値上げ影響により紙容器の販売が減少しました。その結果、部門全体の売上高は前期を下回りました。 以上の結果、箔、粉末製品セグメントの売上高は前期比3.8%増の1,130億11百万円、営業利益は前期比40.1%増の76億50百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当期末における連結ベースの現金及び現金同等物については、前期末に比べ15億71百万円(4.5%)減少の331億19百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは256億23百万円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益や減価償却費などの非資金損益項目が、運転資金の増加などによる支出を上回ったことによるものです。なお、営業活動によるキャッシュ・フロー収入は前連結会計年度と比べ135億64百万円増加しておりますが、これは主に税金等調整前当期純利益の増加などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは180億82百万円の支出となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出によるものです。なお、投資活動によるキャッシュ・フロー支出は前連結会計年度と比べ10億25百万円減少しておりますが、これは主に投資有価証券の売却による収入が増加したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは97億68百万円の支出となりました。これは主として借入金の返済によるものです。なお、財務活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度の62億43百万円の収入に対し、当連結会計年度は97億68百万円の支出となっておりますが、これは主に借入金の返済による支出が増加したことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績及び受注実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様でなく、また、受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため、生産実績及び受注実績については、「①財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメント業績に関連付けて示しております。 (b)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前連結会計年度比(%) アルミナ・化成品   51,537   10.9 地金   132,046   11.0 アルミナ・化成品、地金   183,583   10.9 板製品   76,912   8.9 押出製品   34,307   4.1 板、押出製品   111,219   7.4 輸送関連製品   76,294   5.8 自動車部品事業   33,944   5.8 エンジニアリング   44,878   △0.5 その他   22,544   △1.9 加工製品、関連事業   177,660   3.1 箔、粉末製品   113,011   3.8 合計   585,473   6.4 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.当連結会計年度において、主要な販売先として記載すべきものはありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 2023中期経営計画レビュー 当社グループにおいては、2023年度を初年度とする中期経営計画(以下「23中計」)の最終年度として、23中計の基本方針である「新生チーム日軽金への取組み」および「社会的な価値の創出に寄与する商品・ビジネスの提供」に基づく施策を実行し、経営改革を推進してまいりました。 23中計における重要商品・サービスであるEV関連、半導体関連の需要の伸び悩みや、アルミニウム地金等の原材料価格の上昇など外部環境は大きく変化したものの、生産品目やサプライチェーンの再構築をはじめとした対応により着実に実績を積み重ねた結果、3期連続の増収増益となりました。 また、グループ内連携の強化による新商品・新ビジネス創出と資本効率の向上を企図して2024年に実施した事業グループ体制に基づき、当社グループの成長戦略の基盤づくりに取り組みました。たとえば、2025年上半期にインド共和国の再生アルミニウム事業会社への資本参加を決定・実行し、経済成長が著しいインド市場の取り込みとグローバルな循環型サプライチェーンの確立に経営資源を投入しました。同時にグループ内での会社再編も推進し、当社グループの最適な資源配分を可能とする体制整備を進めました。 さらに、2023年に策定した品質等に関する不適切行為の再発防止の取組みについては、当初の目標通り2026年3月に一連の取組みを完了しており、同取組みのもとで進めた経営改革の推進と内部統制機能の強化により、不適切行為の再発防止とともに、当社グループ経営を目指す将来像に向けて変革していくための基盤を構築しました。 ② 当連結会計年度の財政状態の分析 当社グループは、より健全で強固な経営体質にすることを狙いとした中期経営計画の諸施策と並行し、財務体質改善のための有利子負債削減や自己資本の充実に注力しております。 当連結会計年度末の総資産は、アルミニウム地金価格の上昇等による棚卸資産の増加などにより、前連結会計年度末と比べて120億8百万円増の5,563億15百万円となりました。 負債は、借入金の返済などにより、前連結会計年度末に比べて54億45百万円減の2,883億81百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末と比べて174億53百万円増の2,679億34百万円となりました。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の42.8%から44.7%となりました。 ③ 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a)概要 当連結会計年度の売上高は5,854億73百万円(前連結会計年度比 6.4%増、352億93百万円増)、営業利益は256億26百万円(同 17.9%増、38億82百万円増)、経常利益は236億46百万円(同 19.5%増、38億61百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は155億90百万円(同 26.0%増、32億15百万円増)となりました。 (b)営業利益 当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比べ、38億82百万円増の256億26百万円となりました。営業利益のセグメント毎の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 (c)営業外収益・費用 営業外収益は、為替差益が増加したことなどにより、前連結会計年度と比べ、38百万円増加し、39億79百万円となりました。 営業外費用は、持分法による投資損失が増加したことなどにより、前連結会計年度と比べ、59百万円増加し、59億59百万円となりました。 (d)特別利益・損失 特別利益は、投資有価証券売却益として31億52百万円、固定資産売却益6億48百万円計上いたしました。 特別損失は、減損損失を11億6百万円計上いたしました。減損損失の内容については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」に記載のとおりであります。 (e)税金費用等 当連結会計年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額)は、課税所得が増加したこと等により、前連結会計年度と比べ、22億57百万円増加し、86億41百万円となりました。 非支配株主に帰属する当期純利益は、主として子会社である日軽エムシーアルミ㈱の非支配株主に帰属する利益であり、当連結会計年度は21億9百万円となりました。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性に関する分析 (a)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ15億71百万円(4.5%)減少の331億19百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ、135億64百万円増加し、256億23百万円の収入となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加などによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の191億7百万円の支出に対し、当連結会計年度は180億82百万円の支出となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が増加したことによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の62億43百万円の収入に対し、97億68百万円の支出となりました。これは主に借入金の返済による支出が増加したことによるものです。 (b)資金需要・調達及び流動性について 当社グループは、事業活動のための適切な資金確保、充分な流動性の維持に留意しております。当社グループの資金需要としては、製品製造のための原料及び操業材料の購入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業活動に係る運転資金需要、製造設備の購入及び事業買収等の投資活動に係る長期資金需要があります。 当社グループは、資金調達に当たって資金の安定性強化と資金コストの低減に傾注しつつ、社債の発行や、主力銀行をはじめとする幅広い金融機関からの借り入れによる調達を行なっております。 また、流動性に関して、当社グループは金融情勢の変化等を勘案しながら、現金同等物の残高が適正になるように努めております。 当社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度120億59百万円、当連結会計年度256億23百万円の収入であり、前連結会計年度に比べると約135億円増加しました。これは主に税金等調整前当期純利益が増加したことによる影響です。2026年度以降も、営業キャッシュ・フローを安定的に創出できると考えておりますが、将来の当社グループの成長を維持するために必要な運転資金及び長期資金を調達するためには、必ずしも充分ではない可能性があることも認識しております。将来の成長を維持・加速するために必要な資金は、基本的に新商品・新規事業の創出による売上、収益の拡大を通じて営業キャッシュ・フローの増大により確保していく方針であります。 ⑥ 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。当社グループでは、以下に記載した会計方針及び会計上の見積りが、連結財務諸表作成に重要な影響を及ぼしていると考えております。また、会計上の見積りのうち、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがあると識別したものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (a)貸倒引当金 当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能見込額を見積り、貸倒引当金として計上しております。将来、顧客等の財務状況悪化、経営破綻等により、顧客等の支払能力が低下したとの疑義が生じたと判断される場合には、貸倒引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 (b)資産の評価 当社グループは、棚卸資産については主として原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用しておりますが、製品別・品目別に管理している受払状況から、滞留率・在庫比率等を勘案して、陳腐化等により明らかに市場価値が滅失していると判断された場合には、帳簿価額と正味売却価額との差額を評価損として計上しております。実際の市場価格が、当社グループの見積りよりも悪化した場合には、評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 当社グループは、長期的な取引関係の維持・構築のため、一部の顧客及び金融機関等の株式を所有しており、金融商品に係る会計基準に基づいて評価しております。将来において市場価格のある株式の時価が著しく下落したとき、回復する見込みがあると認められない場合には、評価損を計上する可能性があります。一方、市場価格のない株式については、将来において投資先の業績不振等により、帳簿価額に反映されていない損失あるいは帳簿価額の回収不能が発生したと判断された場合には、評価損を計上する可能性があります。 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、将来において、資産の収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損損失の追加計上が必要となる可能性があります。 (c)繰延税金資産 当社グループは、合理的で実現可能なタックスプランニングに基づき将来の課税所得を見積り、繰延税金資産の回収可能性を充分に検討し繰延税金資産を計上しております。 将来、実際の課税所得が減少した場合、あるいは将来の課税所得の見積り額が減少した場合には、当該会計期間において、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が発生する可能性があります。一方、実際の課税所得が増加した場合、あるいは将来の課税所得の見積り額が増加した場合には、繰延税金資産を認識することにより、当該会計期間の当期純利益を増加させる可能性があります。 (d)退職給付費用及び債務 当社グループは、従業員の退職給付費用及び債務を算出するに当たり、数理計算上で設定した基礎率(割引率、昇給率、退職率、死亡率、期待運用収益率等)は、統計数値等により合理的な見積りに基づいて採用しております。これらの見積りを含む基礎率が実際の結果と異なる場合、その影響額は数理計算上の差異として累積され、将来期間にわたって償却されるため、将来において計上される退職給付費用及び債務に影響を及ぼします。当社グループは採用している基礎率は適切であると考えておりますが、実際の結果との差異が将来の当社グループの退職給付費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。