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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

東京製鐵

TOKYO STEEL MANUFACTURING CO., LTD.5423 · Prime · 鉄鋼

電炉一貫の鉄鋼専業メーカー。鉄スクラップを原料に、H形鋼や厚板を製造・販売する独立系電炉大手。

概要

東京製鐵は、高炉を使わず鉄スクラップを原料とする電炉方式で鋼材を生産する国内最大手の鉄鋼メーカーである。H形鋼や厚板、棒鋼、鋼板などを建設・産業向けに供給し、リサイクル型の省エネ製法を強みとする。2026年3月期の売上高は2681億円、営業利益72億円と、原料価格変動に強い収益構造への転換を進めている。

鉄スクラップを原料とする電炉一貫生産

東京製鐵の核心は、鉄スクラップを主原料とし、電気炉で溶解・精錬した後、連続鋳造と圧延を経て鋼材に仕上げる一貫生産体制にある。高炉メーカーと異なり、製鉄過程での二酸化炭素排出が少なく、資源循環型の事業モデルを掲げる。岡山工場には150トン直流電気炉、九州工場には130トン直流電気炉を備え、生産能力は年間約300万トンに達する。

建設市場を中心とした製品ポートフォリオ

主力製品はH形鋼、厚板、棒鋼、鋼板である。H形鋼は建築・土木の梁・柱に用いられ、厚板は橋梁や船舶、産業機械向けに販売される。1991年には岡山工場で熱延広幅帯鋼(ホットコイル)の生産を開始し、自動車向け鋼板にも進出。2023年には電炉鋼材が自動車メーカーに正式採用され、高付加価値化が進む。

岡山・九州・宇都宮の3拠点と全国販売網

生産拠点は岡山工場(倉敷市)、九州工場(北九州市)、宇都宮工場(宇都宮市)の3カ所。岡山工場は1962年に創業、H形鋼や厚板、ホットコイルを生産。九州工場は1971年に大丸製鋼を吸収合併し、中形形鋼や鋼矢板を手掛ける。宇都宮工場は1995年に操業開始し、棒鋼や線材を供給する。販売は本社(東京)と大阪支社が担い、阪和興業や小野建などの商社を大口顧客とする。

減収減益の中でのコスト構造改革

2026年3月期の売上高は2681億円(前期比18.0%減)、営業利益は72億円(前期301億円から大幅減)となった。中国からの鋼材輸出増加や国内建築着工の低水準が響き、製品市況が下落。鉄スクラップ価格の低下で原料費は減少したが、生産量減少による固定費増加を補えなかった。経営目標として総還元性向25~30%を掲げ、自己株式取得も実施する一方、設備投資は自己資金で賄う方針を堅持する。

業界の中での役割は鉄鋼製品の製造・販売メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,681億円
営業利益
72億円
営業利益率
2.7%
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設・産業向け主力

H形鋼、厚板、棒鋼など建設・産業用途の鉄鋼製品を製造・販売。電炉方式によるリサイクル原料(鉄スクラップ)を活用し、多品種を効率的に供給。

主な製品・サービス4
H形鋼
建築・土木構造物の梁や柱に用いられる断面がH形の鋼材。高い強度と施工性が特徴。
厚板
板厚が6mm以上の鋼板。建築・橋梁・船舶・産業機械など幅広く使用。
棒鋼
丸棒・角棒などの断面が単純な鋼材。建築補強材や機械部品に用いられる。
鋼板
薄板を含む鋼板製品。建築外壁・屋根、自動車部品等に使用。

製品と技術

建築・土木の要となるH形鋼と鋼矢板

H形鋼は、断面がアルファベットのHに似た形をした構造用鋼材で、建築物の梁や柱、橋梁などに使用される。高い強度と施工性が特長で、東京製鐵の創業以来の主力製品である。1984年からは九州工場で大形H形鋼を、1994年からは同工場で鋼矢板(土留め壁用鋼材)も生産し、土木分野への供給を拡大している。

厚板と棒鋼、幅広い産業用途に対応

厚板は板厚6mm以上の鋼板で、橋梁・船舶・産業機械・建築など多様な分野で利用される。2007年に九州工場に厚板設備を導入し、本格生産を開始。棒鋼は丸棒・角棒などの単純断面鋼材で、建築補強材や機械部品の素材となる。宇都宮工場では棒鋼に加え線材も生産し、自動車や製造業向けに供給している。

自動車向け鋼板へ拡大する電炉鋼材の高付加価値化

1991年に岡山工場で熱延広幅帯鋼(ホットコイル)の生産を開始し、1995年には酸洗設備、1997年には冷延・表面処理設備を完成。これにより自動車用鋼板を含む高品質薄板の製造が可能となった。2023年には自動車メーカーから電炉鋼材が正式採用され、低CO2鋼材の実用化が進んでいる。直流電気炉と連続鋳造による高効率生産が技術的な芯である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

電炉鉄鋼で国内首位、コスト競争力強み

東京製鐵は電炉による鉄鋼生産で国内トップシェアを誇る独立系メーカー。高炉大手の日本製鉄やJFEホールディングスに比べ、鉄鉱石・原料炭の調達リスクが低く、スクラップ価格変動の影響は受けるものの、設備投資負担が軽いため収益構造は柔軟。近年は自動車向け薄板など高級鋼へのシフトを進め、高付加価値化を模索中。内需依存が高く、建設・自動車向けの比率が大きい点が課題。

強み

  • 高炉に比べ設備投資が少なく、スクラップ原料で低コスト生産が可能。
  • 電炉鋼材生産量で国内シェア約3割とトップの地位を確立。
  • H形鋼から薄板、棒鋼まで幅広い品揃えで需要変動に対応。
  • 自己資本比率が高く、無借金経営で財務体質が強固。

課題

  • 海外売上比率が低く、国内建設・自動車需要の変動に左右されやすい。
  • 原料のスクラップ価格高騰が収益を圧迫するリスクがある。
  • 高級鋼分野では高炉メーカーに技術面で劣り、シェア拡大が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が東京製鐵

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15857AREホールディングス3,279億円13.1倍
21515日鉄鉱業2,688億円18.8倍
37826フルヤ金属2,455億円14.9倍
45451ヨドコウ2,247億円12.0倍
55482愛知製鋼2,081億円18.9倍
65423東京製鐵1,905億円15.4倍
75703日本軽金属ホールディングス1,869億円11.9倍
86498キッツ1,637億円13.5倍
93101東洋紡1,490億円13.2倍
103201日本毛織1,457億円13.2倍
115715古河機械金属1,378億円11.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

足立区で特殊鋼メーカーとして創業した1934年

1934年11月、資本金100万円で東京都足立区に設立。平炉2基、電気炉1基を備え、特殊鋼の製造販売を開始した。1953年には東亜鋼管工業を吸収合併し、事業基盤を拡大。1960年には岡山県倉敷市に約50万平方メートルの工場用地を取得し、西日本への展開を本格化させる。

岡山工場の稼働とH形鋼生産への参入

1962年10月、岡山工場に第1号平炉が完成し操業開始。その後120トン平炉5基を増設し、中形・小形形鋼の生産を始めた。1969年には大形圧延工場が完成し、H形鋼の生産に参入。同年、土佐電気製鋼所から高知工場を譲り受け、1971年には大丸製鋼を合併して九州工場を設立し、全国3拠点体制を整えた。

平炉から電気炉への全面転換(1970年代後半)

1971年に九州工場で50トン電気炉2基を稼働させたのを皮切りに、1977年に岡山工場の平炉を停止。1978年には同工場に140トン電気炉2基を導入し、電炉専業メーカーへの転換を完了した。同時期に連続鋳造設備も導入し、生産効率と品質を向上。1974年には本社を千代田区に移転し、同年東証二部、1976年には東証一部に上場した。

九州工場の拡充とホットコイル事業への進出

1984年、九州工場に大形工場を建設し、大形H形鋼とユニバーサルプレートの生産を開始。1989年には130トン直流電気炉を導入した。1991年には岡山工場に熱延広幅帯鋼圧延工場を完成させ、ホットコイルの生産に参入。1992年には同工場に150トン直流電気炉を設置し、高級鋼板の一貫生産体制を確立した。

宇都宮工場の建設と製品多様化(1990年代)

1992年に栃木県宇都宮市に約14万7千平方メートルの工場用地を取得。1995年に圧延工場、同年製鋼工場が完成し、棒鋼と線材の生産を開始。1996年には高松工場(旧土佐電気製鋼所)に60トン直流電気炉を導入し、線材圧延設備も追加。1997年には岡山工場で冷延設備と表面処理設備を完成させ、酸洗鋼板や表面処理鋼板の製造を始めた。

厚板と鋼矢板への展開、田原市用地取得

1994年に九州工場で鋼矢板の生産を開始。2007年には同工場に厚板設備を完成させ、厚板事業に本格参入した。同年、愛知県田原市に約104万5千平方メートルの工場用地を取得。2020年代に入り、自動車向け電炉鋼材の採用が決まり、高付加価値分野での競争力を強化している。

年表46件を開く

1930年代

  • 1934年11月創業資本金100万円にて各種鋼材の製造販売を目的として東京都足立区に設立。(設立 1934年11月23日)以後、平炉2基、電気炉1基、中形及び小形圧延工場で各種特殊鋼の生産従事。

1950年代

  • 1953年3月M&A東亜鋼管工業㈱(資本金250万円)を吸収合併。

1960年代

  • 1960年7月岡山県倉敷市に工場誘致条例に基づき工場用地(約50万3,000平方メートル)取得。
  • 1962年10月岡山工場第1号平炉完成、操業開始。以後120トン平炉5基、中形及び小形圧延設備完成、中形及び小形形鋼の生産従事。
  • 1969年1月岡山工場大形圧延工場完成、H形鋼の生産開始。
  • 1969年2月㈱土佐電気製鋼所より同社高知工場の譲渡を受け、当社高知工場として生産開始。

1970年代

  • 1970年2月福岡県北九州市に工場用地(約15万4,000平方メートル)取得。
  • 1971年9月M&A大丸製鋼㈱(資本金500万円、1969年7月以降当社が全株式を取得所有)を吸収合併、当社の九州工場として操業開始。
  • 1971年11月九州工場の50トン電気炉2基、連続鋳造設備2基完成、設備の更新合理化を完了、生産開始。
  • 1973年2月九州工場圧延工場完成、中形形鋼の生産開始。
  • 1973年6月岡山工場連続鋳造設備完成、操業開始。
  • 1974年5月本社を東京都足立区より千代田区に移転。
  • 1974年7月上場東京証券取引所市場第二部上場。
  • 1975年12月M&A㈱土佐電気製鋼所を吸収合併、当社の高松工場として生産開始。
  • 1976年9月上場東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部上場。
  • 1977年12月岡山工場平炉操業停止。
  • 1978年1月江戸川工場閉鎖。
  • 1978年4月岡山工場第1号、第2号140トン電気炉完成、操業開始。
  • 1978年12月岡山工場中形形鋼工場改造工事完成、生産開始。
  • 1979年1月岡山工場小形棒鋼工場完成、生産開始。
  • 1979年4月大阪営業所開設、高知工場ビーム・ブランク鋳込み成功。
  • 1979年9月千住工場大・中形形鋼工場改造工事完成、生産開始。

1980年代

  • 1984年7月九州工場大形工場完成、大形H形鋼、ユニバーサル・プレートの生産開始。
  • 1986年1月千住工場閉鎖。
  • 1987年3月高知工場閉鎖。
  • 1987年4月大阪営業所を大阪支社に改称、アメージング㈱(子会社)設立。
  • 1989年8月九州工場130トン直流電気炉完成、操業開始。

1990年代

  • 1991年10月岡山工場熱延広幅帯鋼圧延工場完成、ホットコイルの生産開始。
  • 1992年4月岡山工場熱延広幅帯鋼製鋼工場(150トン直流電気炉)完成、操業開始。
  • 1992年12月栃木県宇都宮市に工場用地(約14万7,000平方メートル)取得。
  • 1994年2月九州工場大形工場で鋼矢板の生産開始。
  • 1994年4月名古屋支社、九州支社及び広島営業所、高松営業所開設。
  • 1995年4月岡山工場熱延広幅帯鋼酸洗設備完成、酸洗鋼板の生産開始。
  • 1995年8月宇都宮工場圧延工場完成、生産開始。
  • 1995年11月宇都宮工場製鋼工場完成、操業開始。
  • 1996年10月高松工場60トン直流電気炉完成、棒鋼圧延設備更新、生産開始。
  • 1997年2月高松工場線材圧延設備完成、生産開始。
  • 1997年3月岡山工場冷延設備及び表面処理設備完成、生産開始。
  • 1999年4月宇都宮営業所開設。
  • 1999年11月九州支社及び広島営業所廃止、九州営業所開設。

2000年代

  • 2003年4月上場大阪証券取引所市場第一部上場廃止。
  • 2004年6月M&A名古屋支社を大阪支社に統合。
  • 2004年9月岡山工場カットシート設備完成、生産開始。
  • 2004年11月M&A高松営業所を大阪支社に統合。
  • 2007年1月九州工場厚板設備完成、生産開始。
  • 2007年3月愛知県田原市に工場用地(約104万5,000平方メートル)取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    鉄鋼リサイクルによる環境貢献

    鉄スクラップの高度利用と電炉鋼材の高付加価値化を通じて、省エネルギー・省資源を推進し、循環型社会・脱炭素社会の構築に貢献する。

  2. 02

    生産性向上とコストダウン

    生産性・品質の向上と一層のコストダウンを図り、使用原単位の低減や不要資産の整理など徹底したコスト削減に取り組む。

  3. 03

    販売・物流体制の機動化

    機動的な販売・物流体制を構築し、顧客満足度の向上を図る。製品ラインナップの拡充と取引先の多様化を進める。

  4. 04

    キャッシュフロー重視の経営

    キャッシュ・フローへの貢献度を経営判断の指標とし、内部留保を充実させ、将来の投資を的確に実行できる強固な経営基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,161人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は822万円で、9期前と比べて+14.6%平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は16.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月934
2018年3月940
2019年3月71838.115.4948
2020年3月73938.315.4989
2021年3月72938.316.21,020
2022年3月68938.816.51,028
2023年3月80839.016.61,055
2024年3月83239.316.51,103
2025年3月87139.516.71,1352,652
2026年3月82239.816.91,161620

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
田原工場 — 愛知県田原市402億円
岡山工場 — 岡山県倉敷市252億円
九州工場 — 福岡県北九州市164億円
宇都宮工場 — 栃木県宇都宮市143億円
高松鉄鋼センター — 香川県高松市778百万円
本社 — 東京都千代田区58百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,681億円営業利益72億円前期と比べると減収減益で、売上が-18.0%、利益が-76.1%。

売上高
-18.0%
2,681億円
営業利益
-76.1%
72億円
営業利益率
2.7%
前期比 -6.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,150億円2,681億円
営業利益-40億円72億円
純利益10億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は729億円、営業利益は−23億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−29.1%、営業利益は−118.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q888
2024年1Q1,02812312.088
2024年2Q8649210.668
2024年3Q8748710.066
2024年4Q906
2025年2Q1,7431398.098
2025年4Q1,52516210.6
2026年2Q1,339604.546
2026年4Q1,342120.9
2027年1Q729−23−3.219

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,373億円から2,681億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は2.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,373−163−1,466
2014年3月1,390
2015年3月1,657
2016年3月1,342
2017年3月1,217
2018年3月1,641
2019年3月2,071
2020年3月1,799
2021年3月1,414
2022年3月2,709
2023年3月3,612
2024年3月3,672
2025年3月3,2683019.2
2026年3月2,681722.7

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,681億円のうち、営業利益として残るのは72億円2.7%。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.0%2,360億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.3%248億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.7%72億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
12.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
2.7%
本業の利益として残る割合
ROE業種比+0.4pt
5.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−33億円、投資CFが−108億円で、差し引きのフリーCFは−141億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は735億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−32105−5673319
2014年3月−26−380−64256
2015年3月270−1−116269410
2016年3月266−42−147224488
2017年3月146−47−10399484
2018年3月171−77−3294547
2019年3月190−72−65118602
2020年3月237−92−80145667
2021年3月76−90−72−14583
2022年3月269−97−75172686
2023年3月398−119−117279851
2024年3月534−182−813521,122
2025年3月196−219−138−23961
2026年3月−33−108−82−141735

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,930億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,221億円で、自己資本比率は75.8%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,40073566552.5
2014年3月1,48776372451.3
2015年3月1,43984659358.8
2016年3月1,40298242070.1
2017年3月1,5041,09241272.6
2018年3月1,7431,18056367.7
2019年3月1,8571,25959867.8
2020年3月1,7831,29948472.8
2021年3月1,8591,30955070.4
2022年3月2,4031,58382065.9
2023年3月2,7101,79391766.2
2024年3月3,1062,0391,06765.6
2025年3月2,9302,09983171.7
2026年3月2,9302,22170975.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
635億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,544億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
249億円
在庫として抱えている分
負債合計
709億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中11位あたり、逆に低いのは売上成長率38社中36位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.4%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.8%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-18.0%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,731で、1年前と比べて+6.8%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥1,731-4.8%1ヶ月+2.5%1年+6.8%時価総額1,905億円
過去52週の値幅
安値¥1,328高値¥1,973

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)176.5倍
PBR0.81倍
配当利回り2.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.8%上昇し、52週高値1973円から約10%低い。25日線(1728円)を上回り、75日線(1730円)も突破。200日線(1581円)は大きく上回る。RSIは56.9とやや強気。7/17に140万株の大量出来高があったが、その後は回復基調。週足では上昇トレンドが継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER15.8倍は業界平均115.1倍を大幅に下回り割安。PBR0.84倍も平均0.73倍と同程度だが、ROE5.4%に対して株価純資産倍率が低位。配当利回り2.24%は平均3.37%より低いものの、配当性向44.4%で維持可能。今期・来期の減益予想が株価に織り込まれ、割安水準にあるが、収益悪化リスクには注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍114.6倍
PER (予想)176.5倍
PBR0.81倍0.75倍
ROE5.4%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内鉄鋼需要の減速や鋼材市況の下落が懸念材料。一方、カーボンニュートラル志向の高まりが電炉に追い風。強気派は環境適合性とコスト競争力、弱気派は需要減と中国経済の減速波及を注目。

プラスに働く材料7
  • 環境対応で優位性

    電炉はCO2排出量が高炉比約1/4と少なく、ESG投資の対象に。

  • コスト競争力の強化

    鉄スクラップ価格の下落局面で高炉より収益が安定する。

  • 自動車向け高級鋼の拡大

    電炉の高級鋼シェア拡大で高付加価値化が進む可能性。

  • PBR0.84倍と解散価値割れ、株主還元強化不定影響

    PBR1倍割れ継続、自社株買いや特別配当の期待

  • 鉄鋼市況回復で業績反転期待2027年以降影響

    営業利益301→72億円と急減も、需要回復で再拡大余地

  • 海外投資家比率21.7%と高く需給好転余地継続影響

    外人保有率が高く、買い意欲強まれば上昇余地

  • 配当利回り2.24%と安定、下値支え継続影響

    減配リスクあるが現状維持なら利回り妙味

マイナスに働く材料7
  • 国内需要の構造的な減少

    人口減少や建設投資減で鉄鋼需要は長期的に減少傾向。

  • 鋼材市況の下落リスク

    2026/3期の営業利益率2.69%と急減予想で、市況悪化が顕在化。

  • 中国発の供給過剰

    中国の鉄鋼輸出増加がアジア市況を押し下げるリスクがある。

  • 2026/3期営業利益72億円と前期比76%減益2026年3月期決算影響

    営業利益301→72億円と急減、業績悪化鮮明

  • 予想PER181.7倍と極端な割高継続影響

    予想PER181倍はセクター平均大きく超過、割高感

  • 鉄鋼需要減少、建設・自動車向け低迷通年影響

    売上高も減少傾向、2026/3期売上高2681億円と前期比-18%

  • 株価上昇後も業績悪化でバリュエーション修正リスク継続影響

    年初来+17%上昇もPER実績15.8倍、業績悪化で更なる下落

次の決算で確かめる点
粗鋼生産量
稼働率と需要動向を示す基本指標。
営業利益率
市況変動とコスト管理の結果を直接反映。
自動車向け高級鋼販売比率
高付加価値化の進捗を測る。
鉄スクラップ価格
主要原料コストであり、利益率に大きく影響。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.31%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.31%
いまの株価に対して
配当性向
44.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1012.9
2018年3月100.012.7
2019年3月1330.011.8
2020年3月1515.414.5
2021年3月166.733.3
2022年3月2556.39.3
2023年3月4060.014.7
2024年3月5025.019.7
2025年3月500.025.3
2026年3月500.044.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,140人。区分でいちばん多いのは事業法人49.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が63.3%を占め、残る36.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人30.230.130.029.241.049.4
外国法人13.411.211.414.118.521.7
個人・その他36.238.641.041.921.514.3
金融機関18.218.715.713.817.313.8
自己株式22.825.328.629.65.36.9
証券会社2.01.41.90.91.70.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社TOS22.73
02公益財団法人池谷科学技術振興財団11.81
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.94
04合同会社MYM4.83
05合同会社MYJ4.36
06宜本興産株式会社3.63
07GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL2.25
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.91
09KSD-KB(常任代理人 シティバンクエヌ・エイ東京支店)1.30
10FIRST INTERNATIONAL BANK OF ISRAEL CLIENTS-GLOBAL1.21

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-13
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    8.65%
    +0.02pt
  • 2026-05-13
    合同会社TOS
    新規の大量保有報告
    22.73%
  • 2026-05-11
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    8.63%
    +2.38pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株純資産は14期で+339%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期BPSROE%PER配当性向%
2013年3月493−99.7
2014年3月5123.135.612.9
2015年3月56813.011.48.5
2016年3月68221.05.26.1
2017年3月75810.712.112.9
2018年3月83010.010.812.7
2019年3月92212.78.711.8
2020年3月1,01510.86.514.5
2021年3月1,0944.517.633.3
2022年3月1,36722.14.39.3
2023年3月1,61818.35.014.7
2024年3月1,86714.66.619.7
2025年3月2,01510.28.025.3
2026年3月2,1665.414.444.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額160百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
奈良暢明取締役社長 社長執行役員(代表取締役)5653,000
小松﨑裕司取締役 常務執行役員(営業本部長)6315,000
浅井孝文取締役 監査等委員(常勤)639,000
星宏明取締役 監査等委員401,000
美和薫取締役 監査等委員54
國米博之常務執行役員(田原工場長)
兒島和仁常務執行役員(九州工場長)
中上正博執行役員(岡山工場長)
小田孝博執行役員(宇都宮工場長)
津田聰一朗取締役 執行役員(経営企画本部長兼購買部長兼総務部管掌)521,000
西村康紀執行役員(物流部長兼物流統括管理者)
竹内尚也執行役員(田原工場生産管掌兼本社技術部管掌兼グリーンEV鋼板事業推進室長)
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
伊藤岳取締役 執行役員(営業本部長)563,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2126513266
取締役(社内)1141414
社外取締役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容145字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループが営んでいる主な事業内容、各関係会社等の当該事業における位置付け及び事業部門等との関連は、次のとおりである。 当社グループは、当社(鉄鋼製品の製造及び販売業)1社で構成されている。また、当社は鉄鋼事業の単一セグメントである。 事業の系統図は次のとおりである。
経営方針・対処すべき課題1,272字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 経営の基本方針としては、当社は、鉄鋼資源のリサイクルを通じ、省エネルギーと省資源に努め、環境の保全に貢献していく。 中期的な会社の経営戦略としては、当社は、鉄スクラップの高度利用を推進するとともに、需要家のニーズに応えるべく、製品の多様化と生産性・品質の向上を進めてきた。引き続き、鉄鋼資源のリサイクルが重要使命の一つであるとの認識に立ち、生産面においては、生産性と品質の向上をさらに進めるとともに一層のコストダウンをはかり、営業面では、機動的な販売・物流体制をとることで顧客満足度のさらなる向上に努めていく。また、将来に向けての経営基盤の一層の安定をはかるため、キャッシュ・フローを重視した経営を推進するなかで、不要資産の整理を徹底的に進めるなど、財務内容をより強固なものとするよう取り組んでいる。 目標とする経営指標としては、経済のグローバル化が進み、さらに競争の激しい時代を迎えて、投資を的確かつ機動的に行っていくことがますます重要となっている状況のなかで、当社は、キャッシュ・フローへの貢献度を個々の事業推進のための経営判断の指標と捉えることで、内部留保の一層の充実をはかり、将来の必要な投資を的確に実行できる、より強固な経営基盤の構築に努めていく。 今後の見通しについては、中国からの高水準の鉄鋼輸出の懸念点のほか、中東地域における緊張の高まりに端を発する、エネルギーコストをはじめとしたサプライチェーン全般への深刻な影響がリスクとして浮上している。また、国内においては昨年の鉄骨造の着工床面積がおよそ60年ぶりの低水準に落ちこむという未曽有の事態に直面するなど、きわめて厳しい事業環境が続くことが懸念される。 こうした情勢のもとでも、当社としては、脱炭素・資源循環への社会的要請の高まりを確かな事業機会と捉え、多分野で拡大する電炉鋼材へのニーズに応えるべく製品ラインナップの拡充と取引先の多様化を積極的に推進し、将来に向けた布石を着実に打っていく。あわせて、全社一丸となって使用原単位の低減をはじめとする徹底したコストダウンに取り組み、競争力の一層の強化をはかっていく。 社会全体での脱炭素シフトがもはや既定路線となり、鉄鋼業においてもその具体的な潮流が確かなものとなるなか、昨年11月に品質要求の極めて厳しい自動車分野において、当社の電炉鋼材が正式に採用されるに至り、電炉法による低CO2鋼材の高度化とサーキュラーエコノミーの実現可能性を広く実証するものとなった。 今後も当社は、わが国の貴重な資源である鉄スクラップを電炉鋼材の高付加価値化と適用領域の拡大を通じてより高次な鉄鋼製品へと「アップサイクル」させる挑戦を続け、「循環型社会」「脱炭素社会」の構築に積極的に貢献していく。 当社は今後も、弛まぬコストダウンと品質向上への取り組みを強力に推進し、多様化する需要家のニーズに確実に応えながら、さらなる企業業績および価値の向上を目指し、全社一丸となってますます尽力する所存である。
事業等のリスク2,193字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがある。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日現在)において当社が判断したものである。 (1) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の変動に関わるもの 当社の属する普通鋼電炉業界の特色は市況産業であることである。したがって、製品の販売価格及び主原料である鉄スクラップ価格については、国内外の経済情勢、市場動向の変化等、当社を取り巻く外部環境の変化に大きく影響を受ける可能性がある。また、電炉による製造工程の特性上、電力・燃料が製造コストの重要な要素となることから、紛争等の地政学的リスクの高まりによりエネルギー価格の急騰等が生じた場合、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性がある。 当社としては、営業部門と生産部門の連携を一層強化し、こうした市況・経済状況の変動に迅速かつ柔軟に対応できる体制の構築に努めるとともに、需要に見合った生産を徹底し、収益の維持・向上を達成することで対処していく。 (2) 特定の取引先等で取引の継続性が不安定であるもの 当社の当事業年度における輸出は主としてアジア向けであり、今後の同地域の経済情勢又は保護主義的な政策等により、受注環境が変化する可能性がある。 また、主原料である鉄スクラップについても、アジア地域の鉄鋼需要の拡大により、日本からの輸出が増加することにより、当社の調達価格並びに入荷量に影響を及ぼす可能性がある。 加えて、アジア域内の生産設備の拡張による供給余力が、日本に対する製品輸出の増加を通じて、日本国内市場の競争の激化を招く可能性がある。 当社としては、電炉鋼材の特性を活かした製品の開発や、顧客ニーズに応える製品品質の実現により差別化をはかるとともに、主原料として国内の鉄スクラップを使用する利点を生かしつつ、徹底したコストダウンを推し進めることで、競争力の維持・向上に努めていく。 (3) 為替変動に関わるもの 当社は、輸出取引に伴う外貨建取引の為替変動によるリスクを回避する目的で、先物為替予約を利用することがある。しかし、間接的な影響を含め、為替変動による影響をすべて排除することは困難であり、当社の業績に影響を及ぼす可能性がある。 (4) 法規制等の変更に関わるもの 当社は、現時点の法規制等に従って業務を遂行している。将来における法律、規則、政策等の変更並びにそれらによって発生する事態が、当社の業務遂行や業績等に影響を及ぼす可能性がある。 (5) 災害や停電等による影響 当社は、災害等が発生した場合に製造ラインの中断による影響を最小限にするため、全工場において定期的な災害防止検査と設備点検を行っている。しかしながら、生産施設で発生する災害、停電その他の中断事象による損害を完全に防止または軽減できる保証はない。 当社は、同一製品を複数の拠点で生産すること等により、災害等による生産中断を極力回避できるよう努めている。 (6) 気候変動の及ぼす影響 気候変動に起因する自然災害が深刻化した場合、洪水・高潮等による生産設備の故障や、サプライチェーンの寸断による操業停止等の損失が発生する可能性がある。また、炭素税や排出権取引制度といった温室効果ガスの排出規制が導入された場合、電力料金等の操業コストが高騰し、収益性が低下する可能性がある。 当社は気候変動問題を経営上の重要な課題として捉えており、2021年6月に改定した長期環境ビジョン「Tokyo Steel EcoVision 2050」の中で、CO2排出原単位を、2030年時点で2013年比の60%を削減し、2050年では実質ゼロとする目標を掲げている。また、2019年5月には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」の提言に賛同を表明している。今後も気候変動が及ぼすリスクおよび機会の分析と対応を行い、有価証券報告書や統合報告書、ホームページなどにおいて継続的な情報開示を行っていく。 (7) 繰延税金資産に関するリスク 当社は、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上している。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性がある。 (8) 固定資産の減損処理に関するリスク 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上している。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては、事業計画や市場環境の変化により固定資産の価値が毀損し、減損処理が必要となる可能性がある。
経営成績の分析 (MD&A)3,671字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 業績等の概要 (1) 業績 当期においては、中国からの鋼材輸出が高水準で推移したことに加え、国内においても数年来の建築案件における工期遅れが解消するに至らず、鋼材市況は厳しい環境の中で推移した。 このような状況のなか、当社においては、主原料である鉄スクラップ価格は前年を下回ったが、製品の出荷価格がより一層の下落となったことに加え、生産量の減少により固定費コストが上昇した。各種資材コストの削減により全体のコスト水準は前年とほぼ同程度に抑えられたものの、営業利益・経常利益はともに前期を大幅に下回る結果となった。 売上高は268,095百万円(前年実績326,775百万円)となった。営業利益は7,230百万円(前年実績30,105百万円)、経常利益は8,632百万円(前年実績31,612百万円)となり、当期純利益は、11,557百万円(前年実績21,203百万円)となった。 (2) キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ22,640百万円減少し、当期末の資金残高は73,470百万円となった。なお、営業活動によるキャッシュ・フローに投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリーキャッシュ・フローは、14,120百万円の支出である。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の減少は3,282百万円(前期は19,588百万円の増加)となった。これは、主として税引前当期純利益が15,610百万円減少したことと、法人税等の支払額が7,193百万円であったこと等によるものである。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は10,837百万円(前期21,876百万円)となった。これは、有形固定資産取得による支出が22,555百万円であったこと等によるものである。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は8,156百万円(前期13,766百万円)となった。これは、自己株式取得による支出が2,648百万円あったこと及び配当金の支払いによる支出が5,161百万円であったことによるものである。 資本の財源及び資金の流動性について、装置産業と市況産業に属する当社は、業績が景気変動に大きく左右されるなかで、最新の生産技術を保持し生産性と競争力を向上させるための設備投資を、自己資金を活用し、自己の判断で的確なタイミングで実施することを原則としている。 また、株主還元については、将来に資する設備投資を推進し、生産性と競争力を一層向上させることで、高い利益水準を達成しつつ、これをもって、配当や自己株式取得による株主還元を実施してきたが、この方針をより明確にすることとし、当社の今後の利益配分については、原則として、総還元性向を25%~30%とすることを目指していく。 このような方針のもと、将来に向けたより強固な経営基盤の構築のため、当社では、キャッシュ・フローへの貢献度を個々の事業推進のための経営判断の指標としている。 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 品目   生産数量(トン)   前期比(%) 製品   鋼材   2,806,425   96.3 半製品   鋼片   3,070,391   95.8 (2) 受注実績 輸出は受注生産を行っており、その受注実績は次のとおりである。 品目   受注高   受注残高 数量(トン)   前期比(%)   数量(トン)   前期比(%) 鋼材   362,722   85.7   91,045   117.9 鋼片その他   16,837   94.3   -   - 計   379,560   86.0   91,045   117.9 (注) 販売価格は、出荷時点で決定されるため、受注高及び受注残高とも金額による表示は困難であるので数量表示によっている。 (3) 販売実績 品目   販売高(百万円)   前期比(%) 鋼材   260,360   82.8 鋼片その他   7,734   63.2 計   268,095   82.0 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりである。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 阪和興業㈱   49,609   15.2   39,390   14.7 小野建㈱   33,164   10.1   30,893   11.5 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項については、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っている。詳細については、本報告書「第5 経理の状況 2 財務諸表 注記事項 重要な会計方針 及び 重要な会計上の見積り」に記載している。 市況産業に属する当社の業績は、景気変動に大きく左右されることがある。当社としては、会計上の見積りにあたり、期末時点で入手可能な情報を基に、以下の検証を行っている。 (繰延税金資産) 当社は、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上している。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性がある。 (2) 業績比較 当事業年度の売上高は、268,095百万円(前期326,775百万円)となった。一方、売上原価は、236,022百万円(前期268,751百万円)となった。 販売費及び一般管理費は、24,841百万円(前期27,917百万円)であり、営業利益は7,230百万円(前期30,105百万円)となった。 営業外収益は、受取配当金766百万円等により1,905百万円(前期1,593百万円)となった。また、営業外費用は、504百万円(前期86百万円)となった。以上から、経常利益は8,632百万円(前期31,612百万円)となった。 特別利益は、7,372百万円(前期8百万円)となった。特別損失は、1,906百万円(前期1,912百万円)となった。これに、法人税、住民税及び事業税3,901百万円及び法人税等調整額△1,361百万円を計上した結果、当期純利益は11,557百万円(前期21,203百万円)となった。 (3) 資金の流動性 営業活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度比で22,870百万円減少し、3,282百万円の支出となった。これは、主として税引前当期純利益が15,610百万円減少したことと、法人税等の支払額が7,193百万円であったこと等によるものである。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度比で11,039百万円増加し、10,837百万円の支出となった。これは有形固定資産取得による支出が22,555百万円であったことと、有形固定資産の売却による収入が7,683百万円であったこと等によるものである。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度比で5,610百万円増加し、8,156百万円の支出となった。これは、主として自己株式取得による支出が2,648百万円であったこと及び配当金の支払額が5,161百万円であったこと等によるものである。 これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度比で22,640百万円減少し、73,470百万円となった。 (4) 財政状態 当事業年度末の流動資産合計の残高は、前事業年度比で18,688百万円減少し、145,465百万円となった。また、固定資産合計の残高は、前事業年度比で18,709百万円増加し、147,530百万円となった。以上により、資産合計の残高は、前事業年度比で21百万円増加し、292,995百万円となった。 流動負債合計の残高は、前事業年度比で14,541百万円減少し、51,566百万円となった。一方、固定負債合計の残高は、前事業年度比で2,391百万円増加し、19,339百万円となった。以上により負債合計の残高は、前事業年度比で12,149百万円減少し、70,906百万円となった。 純資産合計の残高は、前事業年度比で12,170百万円増加し、222,089百万円となった。これらにより、当事業年度末の自己資本比率は、75.8%となった。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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