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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

愛知製鋼

AICHI STEEL CORPORATION5482 · Prime · 鉄鋼

トヨタグループの特殊鋼・鍛造・電子材料メーカー。鋼材から鍛造品、磁石応用製品まで一貫。

概要

愛知製鋼は、トヨタグループに属する総合特殊鋼メーカーである。特殊鋼鋼材、ステンレス鋼・チタン、鍛造品、電子機能材料・磁石の四つの事業を柱とし、自動車産業向けの高級鋼材や機能部品を主力とする。2026年3月期の連結売上収益は3,043億円、従業員数は4,427人。電動化対応の電磁鋼板や磁石材料に強みを持つ。

四つの事業セグメントと収益構造

愛知製鋼は、鋼(ハガネ)、ステンレス、鍛(キタエル)、スマートの四カンパニー制を採用する。鋼カンパニーは特殊鋼熱間圧延材を手掛け、2026年3月期の売上収益は1,055億円。ステンレスカンパニーはステンレス鋼・チタン製品で388億円。鍛カンパニーは型打鍛造品が主力で1,348億円と最大セグメント。スマートカンパニーは電子部品・磁石製品で221億円。その他情報システム等を加えた全体の売上収益は3,043億円であり、鍛造品が約44%を占める。

グローバル生産・販売網の広がり

同社は国内外に生産拠点を持つ。鍛造品ではフィリピン(アイチ フォージ フィリピン)、タイ(アイチ フォージ (タイランド))、中国(上海愛知鍛造)、インドネシア、米国(アイチフォージ ユーエスエイ)に子会社を置く。ステンレス鋼の販売は韓国のアイチコリアが担う。スマートカンパニーの磁石製品は欧州のアイチ ヨーロッパ、中国の愛知磁石科技(平湖)や浙江愛智機電を通じて販売・製造される。2025年にはインドのバルドマン スペシャル スチールを持分法適用関連会社化した。

自動車向けが支える売上と電動化対応

同社の売上の大部分は自動車産業向けである。鋼カンパニーの特殊鋼はエンジンやトランスミッション、シャーシに使われ、鍛カンパニーの型打鍛造品は等速ジョイントやアクスルなどの粗形材となる。スマートカンパニーのアモルファスMIセンサやネオジム系ボンド磁石はハイブリッド車やEV向けに使用される。電動化に伴い、モーター用電磁鋼板や磁石材料の需要が拡大しており、同社はこれらの分野で技術を強みとする。

直近の収益状況と中期計画の目標

2026年3月期の売上収益は3,043億円(前期比1.7%増)、営業利益は174億円(同44.6%増)、親会社帰属当期利益は112億円(同43.8%増)と大幅増益。鉄スクラップ価格低下や工場原価低減、連結子会社の増益が寄与した。同社は2030年ビジョンで売上収益4,000億円、営業利益280億円、ROE8%を目標に掲げる。中期経営計画では次世代製鋼プロセス構築、グローバルサウス展開、スマート社会向け新技術投入を重点施策とする。

業界の中での役割は特殊鋼・鍛造・電子材料メーカー(トヨタグループ)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,043億円
営業利益
174億円
営業利益率
5.7%
純利益
112億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
鍛(キタエル)カンパニー860億円42.0%19億円2.2%
鋼(ハガネ)カンパニー682億円33.3%-23億円-3.4%
ステンレス カンパニー328億円16.0%25億円7.6%
スマート カンパニー155億円7.6%7億円4.5%
その他24億円1.2%7億円29.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鋼(ハガネ)カンパニー(特殊鋼鋼材)主力

特殊鋼(熱間圧延材)を製造販売。自動車部品、産業機械、工具等の素材として供給。子会社が製鋼用資材の生産や物流を担う。

主な製品・サービス1
特殊鋼熱間圧延材
合金元素を調整した高強度・高機能鋼材。自動車のシャーシ、トランスミッション、エンジン部品などに使用。

02鍛(キタエル)カンパニー(鍛造品)主力

型打鍛造品(自動車部品粗形材、機械部品粗形材)および鍛造用金型加工品を製造販売。国内外に鍛造拠点を持ち、主に自動車OEM向けに供給。

主な製品・サービス1
型打鍛造品(自動車部品粗形材)
熱間鍛造で成形した連結部品(等速ジョイント、アクスル等)の粗形。機械加工を経て完成部品となる。

03ステンレスカンパニー(ステンレス鋼・チタン)準主力

ステンレス鋼およびチタンの熱間圧延材、二次加工品、ステンレス構造物エンジニアリングを製造販売。自動車排気系、厨房機器、化学プラント、建築などに供給。

主な製品・サービス2
ステンレス鋼(熱間圧延材・二次加工品)
耐食性・耐熱性に優れる鋼材。自動車排気マニホールド、燃料タンク、厨房器具等に使用。
チタン製品
軽量・高強度・耐食性を持つ金属。航空機部品、医療機器、化学プラントに使用。

04スマートカンパニー(電子機能材料・磁石)準主力

電子機能材料・部品(車載用放熱部品、アモルファスMIセンサ等)と磁石応用製品(義歯用アタッチメント、ネオジム系ボンド磁石)を製造販売。自動車、医療、家電市場向け。

主な製品・サービス3
アモルファスMIセンサ
超小型・超高感度の磁気センサ。電流検出、位置検出、地磁気センサ等に応用。
ネオジム系異方性ボンド磁石
樹脂で固めた異方性ネオジム磁石。小型モーターや家電に使用。
義歯用アタッチメント
磁石の吸引力を利用した入れ歯固定具。医療市場向け。

05その他(情報システム・サービス)その他

コンピュータソフト開発、物品販売・緑化サービス等を手掛ける。

製品と技術

自動車の心臓部を支える特殊鋼と鍛造品

鋼カンパニーが製造する特殊鋼熱間圧延材は、合金元素を調整した高強度・高機能鋼材で、自動車のシャーシ、トランスミッション、エンジン部品の素材となる。鍛カンパニーの型打鍛造品は、熱間鍛造で成形した等速ジョイントやアクスルなどの粗形材であり、機械加工を経て完成部品となる。両製品はトヨタをはじめとする自動車OEMに供給され、同社の売上の7割超を占める。

耐食・耐熱に優れるステンレス鋼とチタン製品

ステンレスカンパニーは、ステンレス鋼の熱間圧延材と二次加工品、およびチタン製品を手掛ける。自動車排気マニホールドや燃料タンク、厨房機器、化学プラント、建築用構造物など幅広い分野に供給。チタン製品は軽量・高強度・耐食性が求められる航空機部品や医療機器向けに使用される。子会社のアイチ テクノメタル フカウミがステンレスの圧延・加工を担う。

超高感度磁気センサと電子機能材料

スマートカンパニーのアモルファスMIセンサは、超小型・超高感度の磁気センサであり、電流検出、位置検出、地磁気センサなどに応用される。同社は高度なメッキ技術を活かした車載用放熱部品も供給。これらの電子機能材料・部品は自動車の電動化・電子化に貢献する。2026年3月期のスマートカンパニー売上は221億円で、前期比7.4%増と成長している。

ネオジム磁石と医療用アタッチメント

スマートカンパニーの磁石応用製品には、ネオジム系異方性ボンド磁石と義歯用アタッチメントがある。ボンド磁石は樹脂で固めた異方性ネオジム磁石で、小型モーターや家電に使用。義歯用アタッチメントは磁石の吸引力を利用した入れ歯固定具で、医療市場向け。中国子会社の愛知磁石科技(平湖)や浙江愛智機電が磁石製品の製造・販売を担い、欧州でも販売されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼で国内3位、自動車向け依存度高

愛知製鋼はトヨタグループの特殊鋼メーカーであり、国内特殊鋼市場では日本製鉄、JFEホールディングスに次ぐ規模を持つ。売上の大半を自動車向けが占め、特にトヨタ向けが約6割と推定される。鋼材価格の値上げ交渉力は限定的で、収益は自動車生産台数に連動する。近年は営業利益率が改善傾向にあるが、まだ業界平均(日本製鉄はFY3/25予想5%程度)をやや下回る。神戸製鋼所も自動車向けが強いが、同社は航空機向けなど多角化が進んでいる点で異なる。

強み

  • トヨタ自動車との強固な関係により、安定的な受注基盤を確保。グループ内での優先調達が期待できる。
  • 高品質な特殊鋼の製造技術に強み。特に自動車用高機能鋼材で評価が高く、歩留まり改善につながる。
  • FY25/3営業利益率は4.01%と前年から改善。FY26/3には5.72%まで上昇見込みで、収益性が向上傾向。
  • 海外売上比率が低く、国内需要に依存。円高リスクや地政学リスクの影響を受けにくい事業構造。

課題

  • 売上の大半を自動車向けに依存。EVシフトやトヨタの生産変動が業績に直結するリスクがある。
  • 顧客である自動車メーカーへの価格転嫁力が弱く、原材料高を吸収しにくい。競合も多く差別化が課題。
  • 営業利益率は改善傾向だが、依然として日本製鉄やJFEに比べ低い。規模の経済が働きにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が愛知製鋼

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15301東海カーボン4,076億円20.4倍
25857AREホールディングス3,279億円13.1倍
31515日鉄鉱業2,688億円18.8倍
47826フルヤ金属2,455億円14.9倍
55451ヨドコウ2,247億円12.0倍
65482愛知製鋼2,081億円18.9倍
75423東京製鐵1,905億円15.4倍
85703日本軽金属ホールディングス1,869億円11.9倍
96498キッツ1,637億円13.5倍
103101東洋紡1,490億円13.2倍
113201日本毛織1,457億円13.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 53件

豊田自動織機から分離独立した1940年

1940年3月、株式会社豊田自動織機製作所から分離独立し、豊田製鋼株式会社として創業した。資本金1,700万円、本店を愛知県知多郡上野町(現東海市)に置いた。1943年5月に知多工場が操業開始。戦後の1945年11月、社名を愛知製鋼株式会社に変更した。この独立により、トヨタグループ内での鋼材供給の基盤が形成された。

証券取引所上場と設備投資の拡大

1949年5月に名古屋証券取引所に上場。1959年9月には大阪、1961年9月には東京と主要取引所に上場を果たした。1964年7月には知多鍛造工場が操業開始し、鍛造事業の基盤を築く。1970年7月に50トン電気炉1号が完成、1982年1月には80トン電気炉が稼働し製鋼能力を拡大。同年11月にブルーム連続鋳造設備、1985年12月にビレット連続鋳造設備を完成させ、高品質鋼塊の量産体制を整えた。

海外鍛造拠点の開設が始まった1990年代

1995年、フィリピンの鍛造会社を買収しアイチ フォージング カンパニー オブ アジア(現アイチ フォージ フィリピン)とした。1997年には米国にアイチ ユーエスエイを設立、2000年にルイビルフォージ アンド ギアワークスを子会社化。1998年には近江鉱業を子会社化し製鋼用資材を内製化。1994年には情報システム子会社のアイチ情報システムを設立するなど、グループの多角化が進んだ。

アジア・欧州への生産ネットワーク拡大

2000年6月にドイツにアイチ ヨーロッパを設立。2002年2月にタイ、2003年11月にインドネシア、2005年5月に中国上海に鍛造子会社を設立した。2006年4月には深海金属を子会社化しステンレス二次加工を強化。2010年12月には韓国にアイチコリアを設立しアジアでの販売網を拡充。同年5月には関工場が操業開始し国内生産能力も増強した。

カンパニー制導入と組織再編

2017年4月、鋼(ハガネ)、鍛(キタエル)、スマートの3カンパニー制へ移行。2020年4月、ステンレスカンパニーを鋼カンパニーから分離独立させ、4カンパニー制に改編した。同時期に本館メイン棟(2017年)とホール棟(2018年)が完成し、経営基盤を強化。2020年7月には中国の浙江愛智機電を子会社化し、磁石製品の製造体制を拡充した。

インド市場への足がかりと将来計画

2025年7月、インドのバルドマン スペシャル スチールに追加出資し、持分法適用関連会社化した。新興国市場でのプレゼンス強化を図る。2030年ビジョンでは売上収益4,000億円、営業利益280億円を目標に掲げ、電動化やカーボンニュートラルに対応する次世代製鋼プロセスの構築に着手している。中期経営計画ではグローバルサウス展開を重点施策の一つとする。

年表53件を開く

1940年代

  • 1940年3月創業株式会社豊田自動織機製作所より分離独立し、社名を豊田製鋼株式会社と称する。<会社創立、資本金17,000千円、本店所在地愛知県知多郡上野町(現在の東海市)>
  • 1943年5月愛知県知多郡上野町に新工場(現在の知多工場)、操業開始
  • 1945年11月商号変更社名を愛知製鋼株式会社に変更
  • 1949年5月上場名古屋証券取引所に株式上場

1950年代

  • 1951年10月商号変更決算期を毎年3月31日、9月30日から毎年6月30日、12月31日に変更
  • 1954年7月M&A愛知県東海市の㈱愛鋼工業所(現在の愛鋼㈱)を、株式取得により子会社化
  • 1959年9月上場大阪証券取引所に株式上場

1960年代

  • 1961年9月上場東京証券取引所に株式上場
  • 1964年7月知多鍛造工場、操業開始

1970年代

  • 1970年7月50トン電気炉1号完成、操業開始
  • 1971年2月定款に非鉄金属製品及び機械、装置、器具の製造販売を追加
  • 1975年1月商号変更営業年度を1年とし、決算期を毎年12月31日に変更

1980年代

  • 1982年1月80トン電気炉完成、操業開始
  • 1982年11月ブルーム連続鋳造設備(BL/CC)完成、操業開始
  • 1985年12月ビレット連続鋳造設備(BT/CC)完成、操業開始
  • 1987年9月愛知県東海市にアイコーサービス㈱を設立
  • 1989年3月新中小形圧延工場(現在の第2棒鋼圧延工場)完成、操業開始

1990年代

  • 1991年3月愛知県東海市に㈱シー・エス・エイ(現在のアイチ情報システム㈱)を設立
  • 1992年8月第5鍛造工場ホットホーマーライン(高速自動鍛造ライン)完成、操業開始
  • 1993年5月東浦工場、操業開始
  • 1993年11月M&A愛知県東海市の辰巳運輸㈱(現在のアイチ物流㈱)を、株式取得により、子会社化
  • 1994年4月M&A㈱ケイ・ビー・シーと㈱シー・エス・エイが対等合併、社名をアイチ情報システム㈱に変更
  • 1995年1月M&AフィリピンのPhilippine Forge,Inc.の株式取得、社名をアイチ フォージング カンパニー オブ アジア㈱(現在のアイチ フォージ フィリピン㈱)に変更
  • 1995年3月商号変更決算期を毎年3月31日に変更
  • 1995年6月M&Aアイチ フォージング カンパニー オブ アジア㈱(現在のアイチ フォージ フィリピン㈱)を、株式取得により、子会社化
  • 1997年8月アメリカにアイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)を設立、さらに同社は、LFG,Inc.と合弁会社ルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーを設立し、出資持分の20%を取得
  • 1998年3月M&A滋賀県坂田郡(現在の米原市)の近江鉱業㈱を、株式取得により、子会社化
  • 1999年4月支配力基準の適用により、東京白煉瓦㈱(現在のアイチセラテック㈱)を連結子会社に追加
  • 1999年12月M&Aアイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)は、ルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーの全出資持分を取得、これにより、同社は子会社化

2000年代

  • 2000年6月創業ドイツにアイチ ヨーロッパ㈲を設立
  • 2000年12月愛知県東海市にアイチ・マイクロ・インテリジェント㈱を設立(2020年11月に清算結了)
  • 2001年3月アイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)は、KOYO CORPORATION OF U.S.Aと合弁会社ケンタッキー アドバンストフォージ エルエルシーを設立、出資持分の51%を取得
  • 2002年2月タイにアイチ インターナショナル(タイランド)㈱(現在のアイチ フォージ(タイランド)㈱)を設立
  • 2002年4月名古屋市南区に㈱アスデックスを設立
  • 2002年5月創業中国に上海愛知鍛造有限公司を設立
  • 2003年11月インドネシアにアイチ フォージング インドネシア㈱を設立
  • 2004年8月岐阜工場、操業開始
  • 2006年4月M&A新潟県燕市の深海金属㈱を、株式取得により、子会社化、社名をアイチ テクノメタル フカウミ㈱に変更
  • 2006年8月第7鍛造工場鍛造品製造5ライン完成、操業開始
  • 2007年9月創業チェコにアイチ マグファイン チェコ㈲を設立(2024年2月に清算結了)
  • 2008年3月創業台湾に愛旺科技股份有限公司を設立(2019年3月に清算結了)
  • 2008年3月アイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)による株式売却のため、ケンタッキー アドバンスト フォージ エルエルシーを連結子会社から除外
  • 2009年4月M&Aアイチ ユーエスエイ㈱が、同社の連結子会社であったルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーを吸収合併し、社名をアイチフォージ ユーエスエイ㈱に変更

2010年代

  • 2010年5月関工場、操業開始
  • 2010年12月韓国にアイチコリア㈱を設立
  • 2011年6月№3ブルーム連続鋳造設備(BL/CC)完成、操業開始
  • 2012年11月創業中国に愛知磁石科技(平湖)有限公司を設立
  • 2017年1月本館(メイン棟)完成、営業開始
  • 2017年4月鋼(ハガネ)、鍛(キタエル)、スマートの3カンパニー及びコーポレートオフィス、直轄部門から構成される組織に改編
  • 2018年3月本館(ホール棟)完成、営業開始

2020年代

  • 2020年4月鋼(ハガネ)カンパニーよりステンレスカンパニーを分離・独立、4カンパニー制に改編
  • 2020年7月M&A中国の浙江愛智機電有限公司を、追加出資により、子会社化
  • 2025年7月インドのバルドマン スペシャル スチール㈱を、追加出資により、持分法適用関連会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2030年までの出来る限り早い段階まで8%
  • 売上収益2030年度まで4,000億円
  • 営業利益2030年度まで280億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    稼ぐ力の強化と成長戦略の具体化

    スピード感ある価値創造、鋼・鍛カンパニーのポテンシャル最大発揮、新事業の成長促進、素材を通じた社会への貢献により、稼ぐ力を強化し成長戦略を確実なものにする。

  2. 02

    社会的価値の創造とサステナビリティ推進

    サステナビリティ課題への対応強化、人が育つ風土の醸成、持続的成長に向けた財務戦略を推進し、社会的価値の創造を図る。

  3. 03

    マルチパスウェイへの貢献とカーボンニュートラル

    良品廉価な鋼材・鍛造品の生産とともに、次世代製鋼プロセスの構築や鍛造設備の最適化によりカーボンニュートラルに貢献する。

  4. 04

    需要地変化への対応と新技術投入

    グローバルサウス(インド)での事業展開、ステンレス鋼の付加価値拡大、電子部品・磁石・センサ・金属繊維・鉄供給材の4領域でスマート社会への貢献を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,427人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は802万円で、9期前と比べて+10.6%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,773
2018年3月4,847
2019年3月72539.418.44,957
2020年3月70939.618.44,912
2021年3月72639.518.04,826
2022年3月67139.618.24,740
2023年3月66839.718.14,650
2024年3月68639.617.84,572
2025年3月76339.417.64,522265
2026年3月80239.617.74,427393

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率64.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 10 / 海外 9、うち連結子会社 17) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
知多工場 — 愛知県東海市417億円
鋼(ハガネ)カンパニー ほか
本社ほか — 愛知県東海市ほか163億円
全社(共通)
鍛造工場 — 愛知県東海市134億円
鍛(キタエル)カンパニー
鍛(キタエル)カンパニー — アメリカ ケンタッキー州ジョージタウン市9,479百万円
岐阜工場 — 岐阜県各務原市5,191百万円
スマート カンパニー
刈谷工場 — 愛知県刈谷市3,711百万円
ステンレス カンパニー
関工場 — 岐阜県関市3,196百万円
スマート カンパニー
鍛(キタエル)カンパニー — タイ チョンブリ県2,621百万円
鍛(キタエル)カンパニー — 中国 上海市2,336百万円
東浦工場 — 愛知県知多郡 東浦町2,089百万円
スマート カンパニー ほか
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    愛鋼㈱
    愛知県 東海市 · 連結子会社
    議決権75.4%
  • 国内
    アイチセラテック㈱
    愛知県 西尾市 · 連結子会社
    議決権67.9%
  • 国内
    近江鉱業㈱
    滋賀県 米原市 · 連結子会社
    議決権66.8%
  • 国内
    アイチ テクノメタル フカウミ㈱
    新潟県 燕市 · 連結子会社
    議決権86.3%
  • 国内
    アイチ物流㈱
    愛知県 東海市 · 連結子会社
    議決権92.2%
  • 国内
    アイチ情報システム㈱
    愛知県 刈谷市 · 連結子会社
    議決権86.9%
  • 国内
    アイコーサービス㈱
    愛知県 東海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アスデックス
    愛知県 知多郡東浦町 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    アイチ フォージ フィリピン㈱
    フィリピン ラグナ州 サンタロサ市 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    アイチフォージ ユーエスエイ㈱(注)3
    アメリカ ケンタッキー州 ジョージタウン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アイチ ヨーロッパ㈲
    ドイツ デュッセルドルフ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アイチ フォージ(タイランド)㈱
    タイ チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権90.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • 上海愛知鍛造有限公司(注)3、4中国 上海市48%
  • アイチ フォージング インドネシア㈱インドネシア ジャカルタ市100%
  • アイチコリア㈱韓国 ソウル市100%
  • 愛知磁石科技(平湖)有限公司中国 浙江省平湖市100%
  • 浙江愛智機電有限公司中国 浙江省平湖市57%
  • バルドマン スペシャル スチール㈱インド パンジャブ州 ルディアナ市25%
  • トヨタ自動車㈱(注)5愛知県 豊田市25%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    部素材の代替・使用量削減に資する技術開発・実証事業/重希土類を使用しない高性能磁石等の開発/重希土類を使用しない小型超高速回転モーター駆動システム用磁石の開発と動作実証/重希土類を使用せず、供給途絶懸念のあるレアアースの使用を極力減らす、又は使用しない高性能新磁石材料を探索するための新しい磁石開発手法の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-11-18
    4.4億円
  • 調達
    超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業国内規制適正化に関わる技術開発新たな水素特性判断基準の導入に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-06
    4,083万円
  • 調達
    競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業共通基盤整備に係る技術開発水素社会構築に向けた鋼材研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-03
    1,100万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,043億円営業利益174億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.7%、利益が+45.0%。

売上高
+1.7%
3,043億円
営業利益
+45.0%
174億円
純利益
+43.6%
112億円
営業利益率
5.7%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,100億円3,043億円
営業利益175億円174億円
純利益113億円112億円
1株あたり配当¥150¥150

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は816億円、営業利益は44億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.6%、営業利益は+41.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q75414
2024年1Q738314.223
2024年2Q755162.110
2024年3Q777445.728
2024年4Q6955
2025年2Q1,450332.317
2025年4Q1,543875.661
2026年2Q1,498885.956
2026年4Q1,545865.656
2027年1Q816445.432

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,173億円から3,043億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.7%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,1737949
2014年3月2,3749855
2015年3月2,40611160
2016年3月2,141580
2017年3月2,1286951
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2018年3月2,36211882
2019年3月2,57311365
中国の浙江愛智機電有限公司を、追加出資により、子会社化
2020年3月2,42313885
2021年3月2,0225631
2022年3月2,6012911
2023年3月2,8514116
2024年3月2,96510966
2025年3月2,9931201194.078
2026年3月3,0431741855.7112

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,043億円のうち、営業利益として残るのは174億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は112億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.8%2,580億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.3%284億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%174億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
3.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.2pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが650億円、投資CFが−173億円で、差し引きのフリーCFは477億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は336億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月278−119−102159338
2014年3月150−120−1930360
2015年3月193−136−10257325
2016年3月252−121−95131356
2017年3月134−197152−63447
2018年3月132−210−95−78274
2019年3月136−19890−62303
2020年3月363−245−33118383
2021年3月159−14213517542
2022年3月52−155−120−103329
2023年3月130−160170−30475
2024年3月338−189−163149465
2025年3月254−179−17775363
2026年3月650−173−516477336

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,988億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,363億円で、自己資本比率は59.2%(業種中央値60.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,3821,3241,05853.0
2014年3月2,5531,4501,10353.9
2015年3月2,6471,6171,03057.9
2016年3月2,5111,4751,03655.5
2017年3月2,7181,5131,20552.6
2018年3月2,7531,6081,14555.2
2019年3月2,9031,6191,28452.6
2020年3月3,1051,7341,37155.8
2021年3月3,5301,9301,60054.6
2022年3月3,6442,0151,62955.3
2023年3月3,8542,0381,81652.9
2024年3月4,4312,5101,92156.6
2025年3月4,0012,3191,56758.0
2026年3月3,9882,3631,49959.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
336億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,312億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,499億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率38社中5位あたり、逆に低いのは配当利回り38社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.2%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
1.7%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,225で、1年前と比べて+15.1%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥3,225-4.2%1ヶ月+4.9%1年+15.1%時価総額2,081億円
過去52週の値幅
安値¥2,530高値¥3,515

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.9倍
PER (会社予想)18.3倍
PBR0.88倍
配当利回り4.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に3240円まで上昇し、直近1ヶ月で6.58%上昇。25日移動平均線(3105円)を約4.3%上回って推移しており、短期の上昇トレンドが継続。52週高値3515円には約7.8%の水準に位置し、高値圏での攻防が続く。出来高は8月3日に43万株と膨らんだ後、直近では7.8万株から16万株の範囲で推移し、買い一巡後も高値圏を維持する底堅さが見られる。年初来では+34.4%と大きく上昇しており、需給の強さが意識される展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは19.01倍で業界平均114.8倍を大幅に下回り、相対的に割安。予想PERは18.4倍で、安定した収益見通しを反映。PBRは0.8795倍で1倍を下回り、株価は純資産を下回る。ROEは4.8%と低いが、鉄鋼業界では標準的な水準。配当利回りは4.63%と高く、株主還元が手厚い。業績は増収増益で、設備投資による成長も見込める。ただし、ROEの低さは資本効率の改善余地を示唆する。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.9倍114.6倍
PER (予想)18.3倍
PBR0.88倍0.75倍
ROE4.8%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

株価は1年で34%上昇し、PER19倍と自動車部品としては割高感がある。強気派はトヨタの販売好調と電動化関連の需要を見込むが、弱気派は収益性の低さとPERの高さを指摘する。売上は微増だが、営業利益率は4-6%と低位。最近は純利益が増加しているが、ROEは4.8%と低め。

プラスに働く材料7
  • 電動化の追い風

    EV・HV向け電磁鋼板や磁石材料の需要拡大が見込まれる。

  • トヨタの販売力

    トヨタの生産台数は世界トップで、安定した受注が見込める。

  • 業績の改善

    25/3期は減益だったが、26/3期は増益予想で収益回復が期待される。

  • 営業利益が前期比45%増の174億円へ通年影響

    2026/3期の営業利益は174億円、前期120億円から45%増加

  • 純利益は66→78→112億円と3期連続増益通年影響

    純利益は2024/3期66億円、2025/3期78億円、2026/3期112億円と増加

  • PBR0.88倍に配当利回り4.63%の底堅さ継続影響

    PBR0.88倍と純資産を下回り、配当利回り4.63%が下値支援

  • 株価は1年で34.4%上昇し上昇トレンド通年影響

    株価は3240円、1年間で34.43%上昇し需給が良好

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    営業利益率は4-6%で、鉄鋼他社と比べても低い。

  • バリュエーション割高

    PER19倍、PBR0.88倍だが、ROE4.8%を考慮すると割高感。

  • 車台数の変動リスク

    自動車生産が減少すると、直接業績に響く。

  • 売上高3043億円と前期比でわずか50億円増通年影響

    売上高は2993億円→3043億円、増収率は1.7%と低い

  • ROE4.8%と資本効率は低水準継続影響

    ROE4.8%、PBR0.88倍は低収益率を反映した評価

  • 実績PER19倍と予想18.4倍がほぼ同水準決算発表後影響

    実績PER19.01倍、予想PER18.4倍で増益期待が織り込み済み

  • 外国人保有比率10.51%と海外資金の薄さ継続影響

    外国人保有比率10.51%、外部資金による上値追いは限定的

次の決算で確かめる点
自動車向け売上
主力セグメントで、トヨタの生産動向を反映するため
電磁鋼板出荷量
電動化投資の度合いを測る物差しになる
営業利益率
収益構造の改善を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり150で、前期から+262.5%いまの株価に対する利回りは4.65%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥150
1株あたり
配当利回り
4.65%
いまの株価に対して
配当性向
33.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2539.4
2018年3月3020.033.7
2019年3月300.068.7
2020年3月338.334.4
2021年3月11−65.433.9
2022年3月8−33.3
2023年3月80.044.9
2024年3月25233.326.2
2025年3月4060.024.6
2026年3月145262.533.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥150

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ17,678人。区分でいちばん多いのは事業法人47.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.4%を占め、残る33.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人47.646.747.845.351.447.4
個人・その他18.621.923.622.318.221.9
金融機関21.120.319.820.620.619.0
外国法人11.79.97.910.05.910.5
証券会社0.91.10.91.73.81.1
自己株式0.90.90.80.70.00.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01トヨタ自動車株式会社24.59
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.27
03株式会社豊田自動織機8.43
04日本製鉄株式会社6.16
05株式会社三菱UFJ銀行2.94
06トヨタ不動産株式会社2.86
07愛知製鋼従業員持株会2.24
08豊鋼会持株会2.06
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.84
10日本生命保険相互会社1.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-20
    株式会社豊田自動織機
    新規の大量保有報告
    8.43%
    +2.18pt
  • 2026-05-13
    トヨタ自動車株式会社
    新規の大量保有報告
    24.59%
    +3.84pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−32%、1株純資産は14期で−43%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2496,4314.015.351.1
2014年3月2806,9964.214.541.5
2015年3月3067,7944.118.633.7
2016年3月17,0800.04410.0709.2
2017年3月2587,2663.617.139.4
2018年3月4167,7175.510.533.7
2019年3月3307,7554.310.468.7
2020年3月4348,8095.67.334.4
2021年3月1599,7941.723.333.9
2022年3月142,5560.643.5
2023年3月202,5820.828.744.9
2024年3月843,1782.911.926.2
2025年3月1003,0363.217.624.6
2026年3月1713,6904.816.533.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額413百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤岡高広代表取締役会長721,820
後藤尚英代表取締役社長60782
中村元志代表取締役副社長651,151
石井直生取締役副社長62457
新居勇子取締役65149
小川恭範取締役64
横田博史取締役(常勤監査等委員)6492
三木浩一取締役(監査等委員)68
宮坂彰一取締役(監査等委員)60
宗像雄58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4220622731078
監査役2636332
社外取締役540408

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,150字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、連結財務諸表提出会社(以下、「当社」という。)、トヨタ自動車㈱(その他の関係会社)及び連結子会社17社、非連結子会社1社、関連会社3社で構成され、鋼材(特殊鋼及びステンレス鋼)、鍛造品、電子機能材料・部品及び磁石応用製品の製造・販売を主な内容とし、事業活動を展開しております。当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、以下に示す区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「4.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 鋼(ハガネ)カンパニー 当社が、特殊鋼(熱間圧延材)の製造・販売を行うほか、アイチセラテック㈱及び近江鉱業㈱は製鋼用資材の生産、アイチ物流㈱は鋼材製品の運搬・保管を行っております。 ステンレスカンパニー 当社が、ステンレス鋼及びチタン(熱間圧延材、二次加工品)並びにステンレス構造物エンジニアリングの製造・販売を行うほか、愛鋼㈱は当社製品の販売、特殊鋼及びステンレス鋼の加工・販売、アイチ テクノメタル フカウミ㈱はステンレス鋼の圧延・二次加工・販売を行っております。また、アイチコリア㈱はアジアにおいて、当社製品の販売を行っております。 鍛(キタエル)カンパニー 当社が、型打鍛造品(自動車部品粗形材、機械部品粗形材など)及び鍛造用金型加工品の製造・販売を行うほか、㈱アスデックスは鍛造用金型加工品の製造・販売を行っております。また、アイチ フォージ フィリピン㈱、アイチ フォージ(タイランド)㈱、上海愛知鍛造有限公司及びアイチ フォージング インドネシア㈱はアジア、アイチフォージ ユーエスエイ㈱は北米で型打鍛造品の製造・販売を行っております。 スマートカンパニー 当社は電子機能材料・部品及び磁石応用製品並びに植物活性材、金属繊維を製造・販売しております。 主な製品として、電子機能材料・部品では、高度なメッキ技術による車載用放熱部品等の電子部品や超小型・超高感度磁気センサであるアモルファスMIセンサがあります。また磁石応用製品としては、医療市場向けの義歯用アタッチメント、自動車・家電市場向けのネオジム系異方性ボンド磁石があります。アイチ ヨーロッパ㈲は欧州において、磁石応用製品、金属繊維等の販売、愛知磁石科技(平湖)有限公司はアジアにおいて、磁石応用製品の販売、浙江愛智機電有限公司はアジアにおいて、磁石応用製品の製造を行っております。 その他事業 アイチ情報システム㈱がコンピュータソフト開発、アイコーサービス㈱が物品販売や緑化などのサービス事業を行っております。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題2,720字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 当社は、国際的な視野に立ち、企業集団の総合力を結集して、「研究と創造」の精神で高い技術による魅力ある商品を提供することにより、株主、顧客、社会に貢献することを経営の基本方針としています。この経営の方針は、「経営理念」として掲げており、その内容は次のとおりです。 -経営理念- 国際的な視野に立ち、活力に溢れ、信頼される企業体質をもとに、 魅力ある商品を提供することによって社会に貢献する。 1.研究と創意につとめ、常に時流に先んずる。 2.相互の信頼と理解のもとに、一致協力する。 3.責任ある判断と行動のもとに、常に最善を尽くす。 この経営理念を実践することにより、年々変化する経営環境においても持続的な成長を続けると共に、広く社会から信頼され、必要とされる、「世界中で選ばれる会社」を目指しております。 その実現に向けて、「愛知製鋼グループが将来目指す姿」を示した「愛知製鋼グループ 2030年ビジョン」(2020年8月4日公表。以下、「2030年ビジョン」という。)及びその実行計画である「愛知製鋼グループ 2024-26年度 中期経営計画」(2024年5月30日公表。以下、「中期経営計画」という。)に加え、中期経営計画をベースに、稼ぐ力の強化を主眼に置いた成長戦略と財務・資本戦略を具体化し、2040年までの当社の目指す姿を示した「愛知製鋼グループ 2024-26年度 中期経営計画のアップデート及び 2030年ビジョンの利益目標の上方修正」(2025年2月26日公表。以下、「中期経営計画アップデート及び2030年ビジョンの利益目標見直し」という。)を策定、公表しております。 1.中期経営計画の基本方針 2030年ビジョンの実現に向け、社会課題解決の重要性の高まりや常に変化する環境を先読みしつつ、お客様のお役に立ち、必要とされる会社を目指し、社会的価値の創造と持続的成長へ繋げる3年間としてまいります。 2.中期経営計画の重点施策 (1)稼ぐ力を強化し、成長戦略を確かなものにする ①スピード感ある価値創造 ②鋼・鍛カンパニーのポテンシャルを最大発揮 ③新事業の成長促進 ④素材を通じた社会への貢献 (2)社会的価値の創造を推進する ①サステナビリティ課題への対応を強化し、社会へ貢献 ②厳しく温かく人が育つ風土の醸成 ③将来の持続的成長に向けた財務戦略 3.中期経営計画アップデート及び2030年ビジョンの利益目標見直し 創業の精神を継承・発展させ、「環境に一番やさしい鉄屋」として、資源循環型のモノづくりに磨きをかけるとともに、成長が期待される分野・地域にリソースを投入・積極投資を行うことで中期経営計画の達成を確実なものにし、変化の激しい経営環境の中においても、2030年までの出来る限り早い段階でのROE8%実現を目指し、2030年度の売上収益を4,000億円、営業利益280億円と定め、新たな目標の達成に向けてグループ一丸となり邁進してまいります。 (1)マルチパスウェイへの貢献:良品廉価な鋼材・鍛造品生産とさらなるカーボンニュートラル貢献 ①次世代製鋼プロセスの構築 ②鍛造設備の最適化 (2)需要地変化への対応:グローバルサウス(インド)事業展開 (3)社会課題へのソリューション提供:新技術・新商品の積極投入 ①ステンレス鋼の業務領域・付加価値拡大を通じて、事業拡大を目指す ②4つの価値創造領域「電子部品」「磁石」「センサ・金属繊維」「鉄供給材」でスマート社会への貢献を目指す (4)基盤強化 ①DX/情報基盤の整備・強化と物流改革 ②非財務資本の取り組み推進(人的/自然資本) (5)財務・資本戦略 ・戦略的成長投資や資産圧縮、株主還元の充実により、資本収益性を高める 4.対処すべき課題 2026年度の国際経済は、AIやデジタル技術の高度化による生産性向上を通じて経済成長を押し上げることが期待されますが、地政学リスクの高まりや、貿易摩擦の継続により、不確実性が増しております。日本経済においては、堅調な設備投資が成長を支えることが期待される一方、輸入物価の上昇や労務費の上昇により消費者物価が上昇し、個人消費が抑制される可能性があるなど、下振れリスクは大きいと考えられます。 自動車業界では、関税政策の影響を大きく受けるのに加え、世界のBEVシフトは鈍化しているものの、中国メーカーの存在感は一段と増しており、自動車メーカーによる競争は激しさを増すことが予想されます。当社は今後も、特殊鋼や鍛造品など素材や部品を通じてクルマの可能性を広げていくのに加え、自動車の発展に供してきた技術を活かし、広く社会課題解決に資する素材を提供し続ける「環境に一番やさしい鉄屋」として社会に貢献してまいります。 そういったミッションのもと、ステークホルダーの皆様にお約束した2030年ビジョン実現に向け、これからもチャレンジしてまいります。我々の目標は、いつまでも世の中のお役に立ち続けることであり、そのために「次世代製鋼プロセス」の構築や設備の更新・さらなる自働化推進など、未来に責任を持ち今やらなければならないことを着実に実践してまいります。取り組みにあたっては、安全第一を大前提に、現地現物による改善を積み重ねること、徹底的に安全と品質の基礎を固めること、お客様や世の中の変化に合わせて仕事のやり方を変えること、そして先例がないなら自ら切り拓くことに、全員で取り組んでまいります。それらを通して、失敗を恐れずチャレンジする「プロ集団」として、「愛知製鋼だからこそ提供できるお客様に役立つ新たな価値」を創造し、企業価値を高めてまいります。 上記の実現に向け、中期経営計画期間となる2024-26年度の最終年度として、一人ひとりが主役となって、以下の方針に則り、施策に取り組んでまいります。 1. 創業の精神に則り、自らの倫理観と仕事への誇りに基づいた正直で真っ当な企業行動を実践 ・安全、品質を絶対とし、お客様の期待にストレートに応える 2.成長戦略に基づき、お約束したことをやり遂げ、未来への責任を果たす ・果敢にチャレンジし、「良品廉価」なモノづくりを徹底的に追求する 3.厳しく温かく人が育つ風土を築き上げ、人を大切にする経営を実践 ・全員がチームの一員として、本当の問題が解決するまでやり抜く
事業等のリスク3,785字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況 当社グループの主力製品である鋼材及び鍛造品の主要需要先は自動車業界であります。経済状況により自動車業界が影響を受ける場合、製品需要の大幅な変動で、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料、エネルギー及び副資材の調達 当社グループが主要原材料として調達する鉄スクラップや合金鉄の価格は、国際商品市況の影響を受けて大きく変動することがあります。また、生産活動全般において大量の電力やLNGなどのエネルギー、製鋼工程等において電極・耐火物等の副資材を消費しており、これらの価格上昇分の売価への転嫁に努めておりますが転嫁できない場合は、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、供給元については、その分散や関係強化により安定調達に努めていますが、地政学的リスクや供給元の災害、事故等による供給能力の制約で調達が困難となった場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 為替相場 当社グループは、製品の一部を輸出するとともに、原材料である合金鉄の大部分を輸入に依存しています。為替相場の変動は、当社グループにおける製品、原材料の輸出入価格及び電力やLNGなどのエネルギー価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの外貨建取引及び連結財務諸表作成のための海外子会社の財務諸表数値は、外貨から円貨への換算において、為替相場変動の影響を受け、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 価格競争 当社グループの主要需要先である自動車業界をはじめとする各業界は、厳しいコスト競争の下にあります。激化する価格競争の環境下で、経済変動による需要の減少などに伴い製品価格の大幅な低下や、市場シェア低下の可能性があります。このような場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 製品の品質 当社グループは、厳格な品質管理体制や品質管理基準に従い、鉄鋼製品はじめ、各種製品を製造しています。しかしながら、製品の品質不具合が生じた場合、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人材の確保・育成 当社グループは、国内において少子高齢化が進むなかで、有能な人材の確保、一人ひとりの能力向上及びその最大限の発揮に取り組んでいますが、計画通りの人材確保、人材育成が進まない場合、当社グループの競争力低下を招き、財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 製造設備 当社グループの製造設備は、安定生産に向けて日々の点検や定期補修に努めていますが、設備トラブルが発生し、操業が中断した場合、生産量の減少や修繕コストの増加等により、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 特定販売先 当社グループの製品の売上収益は、トヨタ自動車株式会社及びトヨタグループ企業集団に対する依存度が非常に高いため、同社の自動車販売台数の動向が、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、同社は、2026年3月31日現在、当社の議決権の24.7%(間接所有含む)を所有しております。 (9) グローバル事業展開 当社グループは、さまざまな国で商品の生産及び販売を行っています。その国々における、不利な政治的又は経済的な要因や予期せぬ法律又は規制の変更、ストライキ、テロ、戦争、疾病等の要因による社会的又は経済的な混乱で、生産・出荷活動が遅延・停止する可能性があります。遅延・停止が長期間にわたる場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 設備投資効果 当社グループは、安定生産基盤の確立や生産性・コスト競争力の強化に加え、カーボンニュートラルかつ資源循環経済の実現に貢献する次世代製鋼プロセスの開発をはじめとした、大型の設備投資の計画的な推進を実施していますが、当初想定した効果が十分に得られない場合などは、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 新技術・新商品開発 当社グループは、積極的な新技術・新商品の開発に努めています。将来においても、継続してお客様のニーズにお応えする新技術・新商品を開発できると考えていますが、そのプロセスは複雑かつ不確実なものであり、当社グループが業界と市場の変化を十分に予測できず、魅力ある新商品のタイムリーな開発と市場への投入ができない場合には、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 知的財産権 当社グループは、他社製品との差別化を図るために、独自の技術やノウハウの蓄積及び知的財産権の取得に努めていますが、新たに開発した全ての製品又は技術が、独自の知的財産権として保護される保証はありません。そのため、第三者が類似製品を製造・販売することを効果的に防止できない可能性があります。また当社グループでは、第三者の知的財産権に配慮しながら、製品や技術の開発を行っていますが、これらの開発成果が将来的に第三者の知的財産権を侵害していると判断される可能性があります。また、これらに起因して訴訟等を受けた場合、当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 気候変動 当社グループは、資源循環型企業として、気候変動への対応を経営の最重要課題と捉え、2021年に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同を表明し、CO2排出量を2030年までに50%削減(2013年度比)、2050年にカーボンニュートラルの実現を目指しています。今後、顧客からの要求や法規制の強化による生産コストの上昇や新たな税負担で、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 気候変動への対応を除く環境規制 当社グループは、国内外の環境法規制を遵守するとともに、「アイチ環境取り組みプラン」を策定し環境への負荷低減に努めています。しかし、環境に関する法規制は、改正・強化される傾向にあり、その対応のため費用が増加し、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 有形固定資産及び無形資産の価値 当社グループが保有する有形固定資産及び無形資産について、経営環境の著しい悪化等により収益性が低下し、投資額の回収が見込めなくなった場合、その資産の減損損失の計上を行うことにより、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 情報セキュリティ 当社グループは、顧客及び取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。サイバー攻撃を含む意図的な行為や過失等により、システム障害が生じる場合や、機密情報及び個人情報の外部流出が起きた場合、当社グループの事業活動の停滞や社会的信用の低下等で、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 自然災害 当社グループの国内工場や取引先の多くが中部地区に所在するため、この地域で大規模地震などの自然災害が発生した場合、生産・出荷活動が遅延・停止する可能性があります。遅延・停止が長期間にわたる場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 人権 当社グループは世界各国から原材料や副資材を調達するとともに、国内外の拠点でグローバルな事業活動を実施しています。当社グループでは、すべての役員・従業員が、当社グループの人権に関する最上位方針である「愛知製鋼グループ人権方針」の遵守を基本として事業活動を進めていますが、サプライチェーンにおいて人権問題が発生した場合、生産・出荷活動が遅延・停止する可能性があります。遅延・停止が長期間にわたる場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (19) その他の法令・公的規制 当社グループは、事業を展開する日本及び各国において、労働・安全衛生、通商・貿易・為替、知的財産、租税等の様々な法令・公的規制の適用を受けております。今後、これらの法令又は公的規制が改正もしくは変更される場合の対応費用が増加する等の可能性があります。また当社グループは、ビジネス活動において法令遵守に努めていますが、様々な訴訟及び規制当局による法的手続きの当事者となる可能性があります。これらの場合には、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,554字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (経営成績等の状況の概要) (1) 経営成績の状況 当期の世界経済は、米国のトランプ政権が、中国・カナダ・メキシコ・EU・日本などに対して大幅な追加関税を相次いで導入した結果、各国の対抗措置により、米中間・米欧間などで追加関税が相次ぎ、企業の調達コスト・サプライチェーンコストが上昇、その一部は消費者価格に転嫁され、景気の下押し要因となりました。 このような環境のもと、当連結会計年度の売上収益は、販売価格の値下がりはあったものの、販売数量の増加により、前連結会計年度(299,287百万円)に比べ1.7%増の304,341百万円となりました。 なお、セグメント区分ごとの売上収益は、次のようになっております。 鋼(ハガネ)カンパニー 主力製品である特殊鋼の販売数量の増加があったものの、販売価格の値下がりにより、当連結会計年度の売上収益は105,567百万円と、前連結会計年度(106,768百万円)に比べ1.1%減少しました。 ステンレスカンパニー 主力製品であるステンレス鋼の販売数量の減少及び販売価格の値下がりにより、当連結会計年度の売上収益は38,897百万円と、前連結会計年度(44,055百万円)に比べ11.7%減少しました。 鍛(キタエル)カンパニー 主力製品である自動車用型打鍛造品の販売数量の増加及び販売価格の値上がりにより、当連結会計年度の売上収益は134,823百万円と、前連結会計年度(125,506百万円)に比べ7.4%増加しました。 スマートカンパニー 電子部品の売上の増加により、当連結会計年度の売上収益は22,107百万円と、前連結会計年度(20,593百万円)に比べ7.4%増加しました。 その他事業 当連結会計年度の売上収益は2,945百万円と、前連結会計年度(2,363百万円)に比べ24.6%増加しました。 利益につきましては、販売価格の値下がりがあったものの、鉄スクラップ等購入品価格の値下がりや工場原価低減、連結子会社の増益などが増益要因となり、営業利益は前連結会計年度(12,016百万円)に比べ44.6%増の17,371百万円となりました。また、税引前利益は前連結会計年度(11,907百万円)に比べ55.2%増の18,485百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前連結会計年度(7,820百万円)に比べ43.8%増の11,248百万円となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は、その他の金融資産の増加やバルドマン スペシャル スチール㈱の持分法適用関連会社化に伴う持分法で会計処理されている投資の計上があったものの、退職給付に係る資産の減少などにより、前連結会計年度末に比べ1,220百万円減の398,843百万円となりました。 負債合計は、未払法人所得税の増加があったものの、借入金の減少などにより、6,748百万円減の149,916百万円となりました。 資本合計は、自己株式の取得及び消却による利益剰余金の減少があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上や確定給付制度の再測定及びその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に係る純変動の増加などにより、5,528百万円増の248,926百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末(36,275百万円)に比べ2,701百万円減少し、33,574百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は65,028百万円と前連結会計年度(25,354百万円)に比べ39,674百万円増加しました。これは、税引前利益が18,485百万円と6,578百万円増加、営業債権及びその他の債権の減少による資金の増加2,327百万円(前連結会計年度は、営業債権及びその他の債権の増加による資金の減少1,372百万円)、営業債務及びその他の債務の増加による資金の増加948百万円(前連結会計年度は、営業債務及びその他の債務の減少による資金の減少3,175百万円)、退職給付に係る資産の減少による資金の増加が29,054百万円と28,770百万円増加したことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は17,288百万円と前連結会計年度(17,918百万円)に比べ630百万円減少しました。これは、持分法投資の取得による支出6,524百万円(前連結会計年度は該当なし)があったことや定期預金の預入による支出が8,733百万円と6,519百万円増加があったものの、有形固定資産の取得による支出が14,310百万円と7,162百万円減少したことや投資有価証券の売却による収入が10,364百万円と4,995百万円増加したこと、定期預金の払出による収入が3,838百万円と2,553百万円増加したことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は51,640百万円と前連結会計年度(17,674百万円)に比べ33,966百万円増加しました。これは、短期借入れによる収入が28,000百万円と26,781百万円増加があったものの、短期借入金の返済による支出29,207百万円(前連結会計年度は該当なし)があったことや、自己株式の取得による支出が26,258百万円と21,863百万円増加したことなどによるものであります。 (生産、受注及び販売の実績) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 鋼(ハガネ)カンパニー   146,619   △0.2 ステンレスカンパニー   39,001   △12.3 鍛(キタエル)カンパニー   135,038   7.9 スマートカンパニー   22,090   7.0 その他事業   17,514   9.3 合計   360,265   2.0 (注) 1 セグメント間取引については、内部振替前の金額によっております。 2 金額は、販売価格によっております。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 なお、スマートカンパニー及びその他事業は見込生産を行っているため、記載しておりません。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 鋼(ハガネ)カンパニー   106,232   4.9   11,901   5.9 ステンレスカンパニー   42,436   △5.6   12,981   37.5 鍛(キタエル)カンパニー   139,154   12.3   40,793   11.9 (注) セグメント間の内部受注金額は、消去しております。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 鋼(ハガネ)カンパニー   105,567   △1.1 ステンレスカンパニー   38,897   △11.7 鍛(キタエル)カンパニー   134,823   7.4 スマートカンパニー   22,107   7.4 その他事業   2,945   24.6 合計   304,341   1.7 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 豊田通商㈱   76,598   25.6   72,242   23.7 ㈱アイシン   25,281   8.4   25,564   8.4 トヨタ自動車㈱   17,882   6.0   23,049   7.6 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「2.作成の基礎 (4)重要な会計上の判断、見積り及び仮定」及び「3.重要性がある会計方針」に記載しております。 (2) 当連結会計年度の経営成績 当社グループの当連結会計年度の売上収益は、販売価格の値下がりはあったものの、販売数量の増加により、前連結会計年度と比較して1.7%増加し、304,341百万円となりました。 セグメント別の売上収益については、鋼(ハガネ)カンパニーは特殊鋼の販売数量の増加があったものの、販売価格の値下がりにより、前連結会計年度と比較して1.1%減少、ステンレスカンパニーはステンレス鋼の販売数量の減少及び販売価格の値下がりにより、前連結会計年度と比較して11.7%減少、鍛(キタエル)カンパニーは鍛造品の販売数量の増加及び販売価格の値上がりにより、前連結会計年度と比較して7.4%増加、スマートカンパニーは電子部品の売上の増加により、前連結会計年度と比較して7.4%増加しました。 利益につきましては、販売価格の値下がりがあったものの、鉄スクラップ等購入品価格の値下がりや工場原価低減、連結子会社の増益などが増益要因となり、当連結会計年度の営業利益は17,371百万円となり、前連結会計年度(12,016百万円)に比べ5,355百万円増加しました。税引前利益は18,485百万円となり、前連結会計年度(11,907百万円)に比べ6,578百万円増加しました。親会社の所有者に帰属する当期利益は11,248百万円となり、前連結会計年度(7,820百万円)に比べ3,428百万円増加しました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末(36,275百万円)に比べ2,701百万円減少し、33,574百万円となりました。 これは、営業活動によるキャッシュ・フローが65,028百万円の資金の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが17,288百万円の資金の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが51,640百万円の資金の減少であったことによるものであります。 当社グループは、中期的には製造設備の合理化や生産能力増強、安定供給のための設備保全に対応するための計画的な設備投資や資本効率を意識した機動的な株主還元を行っていく予定でありますので、今後も、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローの状況を睨みながら、必要に応じて外部資金の調達や政策保有株式等の資産の売却を行い資金の流動性を維持するとともに、営業活動によるキャッシュ・フローの増加に努めていく所存であります。 なお、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は59.2%(前連結会計年度末は58.0%)となっており、安定した財務基盤を維持しております。今後も、グローバルで金融機関との良好な関係を維持し、資金流動性と調達力を確保してまいります。 (4) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが目標とする経営指標につきましては、2030年度時点でのROE8%・連結営業利益280億円以上を達成するため、「愛知製鋼グループ 2024-26年度 中期経営計画」(以下、「中期経営計画」という。)の最終年度にあたる2026年度に連結売上収益3,400億円、連結営業利益150億円、ROE4%以上の達成を目指してまいります。当連結会計年度の経営成績は、中期経営計画の目標としていた経営指標に対して、当連結会計年度の売上収益は304,341百万円、営業利益は17,371百万円となっており、営業利益については中期経営計画の目標を1年前倒しにて達成いたしました。 今後は、さらなるモノづくり力の向上に励むとともに、お客様や世の中のニーズの変化をいち早く捉え、タイムリーに良品廉価な製品・サービスを提供していくことで、さらなる成長と持続的な企業価値向上を目指してまいります。

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開示資料

出典

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