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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

森組

Mori-Gumi Co., Ltd.1853 · Standard · 建設業

長野県に本拠を置く建設会社。土木・建築の建設事業を主軸に、不動産事業と砕石事業を展開する中堅ゼネコン。

概要

森組は大阪市中央区に本店を置く中堅ゼネコンである。1934年に個人企業から株式会社として創業し、2026年3月期の売上高は280億円、従業員数は311人。建設事業を柱に、不動産事業と砕石事業を手掛けてきたが、砕石事業は2025年10月に譲渡した。1963年に大阪証券取引所第二部に上場、2022年からは東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場している。株主構成は変遷を経て、現在は旭化成および旭化成ホームズが関連会社である。

建設事業が売上の99%を占める三事業体制

森組の事業は建設、不動産、砕石の三つから成る。2026年3月期の売上高280億40百万円のうち、建設事業が277億7百万円で全体の99.0%を占める。不動産事業は33百万円、砕石事業は299百万円であり、砕石事業は2025年10月に事業譲渡したため大きく減少した。建設事業の受注高は294億88百万円。発注者別では官公庁工事56.7%、民間工事43.3%、工種別では土木46.8%、建築53.2%とバランスが取れている。主要な取引先として西日本高速道路(売上高47億81百万円、構成比17.1%)と阪急阪神不動産(46億93百万円、16.7%)が存在する。

阪急電鉄から長谷工、旭化成へと変わった株主構成

森組の株主構成は創業以来幾度も変化してきた。1990年12月に阪急電鉄の第三者割当増資を受け入れ、同社の関連会社となる。2007年5月には阪急電鉄の関連会社から外れ、長谷工コーポレーションの関連会社となった。2016年5月には長谷工グループからも外れ、旭化成および旭化成ホームズの関連会社となる。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東証スタンダード市場に移行した。子会社として総合スポーツ施設(1976年設立、2009年清算)や大拓林業(1984年設立、2011年清算)があったが、いずれも清算済みである。

関西と関東の二本社体制で事業を展開

森組は関西と関東の二拠点で事業を展開する。1961年に東京営業所を開設し、1964年に支店へ昇格。1988年には東京本店を設置、1994年には大阪本店を設置した。1996年に東京支店を東京本店に併合し、現在は大阪本店(本店所在地:大阪市中央区道修町)と東京本店の二本社体制を取る。主要顧客である西日本高速道路や阪急阪神不動産の存在から、関西圏での事業基盤が強い。従業員数は311人(2026年3月期)。建設業許可は国土交通大臣許可を保有する。

業界の中での役割は総合建設業(ゼネコン)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
280億円
営業利益
13億円
営業利益率
4.6%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設事業277億円98.9%27億円9.7%
砕石事業3億円1.1%-1億円-33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設(土木・建築)主力

公共・民間の土木工事、建築工事、その他建設工事全般を請け負う。地域密着型の総合建設会社として、インフラ整備や建物建設に携わる。

主な製品・サービス1
建設事業
土木工事、建築工事、その他建設工事全般を施工。

02不動産準主力

不動産の開発・売買・交換・賃貸、および代理・仲介を行う。建設事業で培ったノウハウを活かし、物件の開発から管理まで手がける。

03砕石副次

砕石、砕砂などの製造販売および取引仲介を行う。建設資材として、道路やコンクリート用骨材を供給する。

主な製品・サービス1
砕石・砕砂
建設用骨材として、道路舗装やコンクリート製造に使用される。

製品と技術

土木工事と建築工事で構成される建設事業

建設事業は森組の主力であり、土木工事と建築工事の二本柱で構成される。2026年3月期の受注高は294億88百万円で、工種別内訳は土木46.8%、建築53.2%。発注者別では官公庁が56.7%、民間が43.3%と公共と民間のバランスが取れている。土木工事では道路・河川・ダム等のインフラ整備を、建築工事では物流施設・データセンター等の非住宅分野を中心に手掛ける。施工管理力が強みで、ICT技術の活用や世代間の技術承継に積極的に取り組んでいる。

生瀬砕石所で生産した砕石・砕砂の事業

砕石事業は、兵庫県西宮市の生瀬砕石所で砕石および砕砂を製造・販売するものであった。1971年11月に採石業者登録を取得し、長年にわたり建設用骨材を供給してきた。しかし、2025年10月1日付で同事業を譲渡し、現在は砕石事業からの売上は発生していない。譲渡前の2026年3月期における砕石事業の売上高は299百万円(前年比54.1%減)であり、セグメント損失87百万円を計上していた。

小規模ながら継続する不動産事業

不動産事業は、不動産の開発・売買・交換・賃貸およびその代理・仲介を行う。1971年に宅地建物取引業免許を取得し、建設事業と並行して細々と営んできた。2026年3月期の売上高は33百万円と小規模だが、セグメント利益は11百万円と黒字を維持している。同事業は影響が僅少とされ、経営戦略上は積極的な拡大を目指していないが、グループ全体の資産活用の一端を担っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

建設業で安定収益、成長は緩やか

森組は建設業に属し、売上高が276億円(2024/3)から295億円(2025/3)に増加した後、2026/3期には280億円と微減見込み。営業利益率は3.73%(2025/3)から4.64%(2026/3)と改善傾向。同業のショーボンドホールディングスやミライト・ワンと比較すると、収益規模は中程度で、安定感がある。

強み

  • 売上高が約280億円前後で推移し、大幅な変動が少ない。
  • 営業利益率が上昇しており、収益性が向上している。
  • 公共工事や民間工事など、複数のセグメントで事業展開。
  • 利益を計上しており、財務体質が安定していると推測。

課題

  • 売上高が横ばいで、大きな成長が見込めない。
  • 公共投資や住宅市場の動向に業績が左右される。
  • 建設業界全体で人手不足が深刻で、人件費上昇リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が森組

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11807佐藤渡辺125億円13.8倍
21850南海辰村建設121億円5.8倍
31433ベステラ118億円15.6倍
4604Aビーエイブル112億円23.6倍
51434JESCOホールディングス111億円7.3倍
61853森組108億円11.6倍
71905テノックス105億円10.1倍
81401エムビーエス105億円16.8倍
91447SAAFホールディングス103億円22.3倍
101418インターライフホールディングス99億円10.9倍
11407AUNICONホールディングス94億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 17件

個人企業から資本金50万円の株式会社へ改組した1934年

1934年2月、それまで個人企業として営まれていた建設業を株式会社組織に改め、資本金50万円をもって株式会社森組を設立した。これが現在の法人格のスタートとなる。設立以降、大阪を拠点に土木・建築工事を請け負い、事業を拡大していく。1949年10月には建設業法による建設大臣登録を行い、公共工事にも参入できる基盤を整えた。

東京進出と大阪証券取引所への上場

1961年9月、東京営業所を開設し関東市場へ進出。1964年4月には支店に昇格させた。1963年7月、大阪証券取引所市場第二部へ株式を上場し、資金調達力と社会的信用を高めた。上場後も東京での事業を強化し、後の二本店体制の礎を築いた。

宅建免許と採石業登録を取得、事業の多角化へ

1971年2月、宅地建物取引業法に基づく大阪府知事免許を取得し、不動産事業に参入。同年11月には採石法による採石業者登録を行い、砕石事業を開始した。これにより建設事業に加え、不動産開発と砕石製造販売という三事業体制が形成された。1973年12月には建設業法改正により建設大臣許可を取得し、大規模工事への対応力を強化した。

子会社設立と事業多角化の試み

1976年9月、総合スポーツ施設株式会社を設立し、建設以外の分野に進出。1984年8月には大拓林業株式会社を設立し、林業関連事業を開始した。しかし、両社とも後に清算される。総合スポーツ施設は2009年10月、大拓林業は2011年6月に清算結了となり、多角化の試みは成果に結びつかなかった。

阪急電鉄の関連会社となり二本店体制を確立

1988年1月、東京本店を設置し、関東での事業体制を強化。1990年12月には阪急電鉄の第三者割当増資を引き受け、同社の関連会社となる。これにより資本面での安定を得た。1994年6月には大阪本店を設置し、正式に二本店体制を確立。1996年6月には東京支店を東京本店に併合し、組織の効率化を図った。

長谷工グループ傘下へ、東証二部に上場

2007年5月、阪急電鉄の関連会社から外れ、長谷工コーポレーションの関連会社となる。これにより資本関係が切り替わった。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。上場市場が大阪から東京に移った。

旭化成グループへの鞍替えとスタンダード市場移行

2016年5月、長谷工コーポレーションの関連会社から外れ、旭化成および旭化成ホームズの関連会社となる。これにより事業提携のシナジーを期待できる体制に変わった。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行した。

砕石事業譲渡と2025年の事業再編

2025年10月1日、兵庫県西宮市の生瀬砕石所で行っていた砕石・砕砂等の製造・販売事業を譲渡した。これにより砕石事業は実質的に縮小し、以降は建設事業と不動産事業に経営資源を集中させる方針となった。同年の業績では砕石事業の売上高が前年比54.1%減となるなど、事業譲渡の影響が顕著に表れた。

年表17件を開く

1930年代

  • 1934年2月個人企業を株式会社組織に改め、資本金50万円をもって㈱森組を設立

1940年代

  • 1949年10月建設業法による建設大臣登録

1960年代

  • 1961年9月東京営業所開設(1964年4月支店昇格)
  • 1963年7月上場大阪証券取引所市場第二部へ株式上場

1970年代

  • 1971年2月宅地建物取引業法による大阪府知事免許を取得(1976年7月建設大臣許可に許可換)
  • 1971年11月採石法による採石業者登録(2025年10月 一部事業譲渡)
  • 1973年12月建設業法改正により建設大臣許可を取得
  • 1976年9月総合スポーツ施設㈱設立(2009年10月 会社清算結了)

1980年代

  • 1984年8月大拓林業㈱設立(2011年6月 会社清算結了)
  • 1988年1月東京本店設置

1990年代

  • 1990年12月阪急電鉄㈱の関連会社となる(第三者割当増資)
  • 1994年6月大阪本店設置
  • 1996年6月東京支店を東京本店に併合

2000年代

  • 2007年5月阪急電鉄㈱の関連会社から外れ、㈱長谷工コーポレーションの関連会社となる

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式上場
  • 2016年5月㈱長谷工コーポレーションの関連会社から外れ、旭化成㈱及び旭化成ホームズ㈱の関連会社となる

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 受注高2027年3月期まで29,000百万円
  • 売上高2027年3月期まで27,200百万円
  • 営業利益2027年3月期まで1,160百万円
  • 経常利益2027年3月期まで1,160百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    地域密着型事業の推進

    事業基盤とする地域社会との連携を重視し、より地域に密着し、地域に貢献できる事業活動を推進する。

  2. 02

    スマート施工管理の実現

    伝統ある施工管理力を高め、高品質・高性能にこだわり、ICT技術を活用した環境配慮型のスマート施工管理を実現する。

  3. 03

    従業員エンゲージメント向上

    従業員が会社へのエンゲージメントを高められる、魅力ある企業となるための取り組みを推進する。

  4. 04

    働き方改革の実行

    4週8閉所(週休2日制)の完全実施を目指し、働き方改革を実行する。

  5. 05

    業務提携効果の最大化

    業務提携効果を最大限に活用し、シナジー効果のさらなる発現を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で311人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は757万円で、9期前と比べて11.9%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は18.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月356
2018年3月362
2019年3月85942.316.8350
2020年3月79542.216.8349
2021年3月71442.116.8352
2022年3月76342.517.1344
2023年3月75143.217.8337
2024年3月73644.218.7325
2025年3月72344.519.1328335
2026年3月75744.518.9311418

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率157.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)50.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社・大阪本店 — 大阪市中央区826百万円
建設事業・不動産事業・管理統括業務
社機材センター — 兵庫県社町194百万円
建設事業
東京本店 — 東京都中央区4百万円
建設事業・不動産事業・管理統括業務
主な関係会社
  • 国内
    旭化成ホームズ㈱
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権30.3%
  • 国内
    旭化成㈱(注)1.2
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権30.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は280億円営業利益13億円前期と比べると減収増益で、売上が-5.1%、利益が+18.2%。

売上高
-5.1%
280億円
営業利益
+18.2%
13億円
純利益
+0.0%
9億円
営業利益率
4.6%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高272億円280億円
営業利益12億円13億円
純利益8億円9億円
1株あたり配当¥14¥14

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は53億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−10.2%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q673
2024年1Q5911.70
2024年2Q7456.83
2024年3Q7445.43
2024年4Q691
2025年2Q15431.92
2025年4Q14185.77
2026年2Q13432.22
2026年4Q146106.87
2027年1Q5347.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は299億円から280億円へ94%に減った。直近期の営業利益率は4.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式上場
2013年3月29921
2014年3月31176
2015年3月3101214
2016年3月3272013
2017年3月3111612
2018年3月3482821
2019年3月3423122
2020年3月267149
2021年3月2861913
2022年3月3131913
2023年3月24685
2024年3月276107
2025年3月29511103.79
2026年3月28013134.69

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高280億円のうち、営業利益として残るのは13億円4.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.6%251億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.7%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.6%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
10.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
4.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.2pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.8pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが26億円、投資CFが6億円で、差し引きのフリーCFは32億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は64億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月130−111346
2014年3月23012370
2015年3月−4−1−4−561
2016年3月17−1−191657
2017年3月6−1−4558
2018年3月50−1−144994
2019年3月9−1−4897
2020年3月−5−1−5−685
2021年3月−2−1−5−377
2022年3月21−1−62092
2023年3月8−1−5794
2024年3月7−1−5696
2025年3月−42−4−5−4645
2026年3月266−133264

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は252億円。このうち返さなくてよい自己資本が155億円で、自己資本比率は61.5%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1823414818.7
2014年3月2254018517.8
2015年3月2155615926.2
2016年3月2226915331.0
2017年3月2298014934.9
2018年3月22910012943.6
2019年3月26511914645.0
2020年3月23712211551.6
2021年3月23613110555.7
2022年3月25414011455.0
2023年3月2381419759.1
2024年3月27414413052.4
2025年3月25314910458.9
2026年3月2521559761.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
64億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
133億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
97億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中36位あたり、逆に低いのはROE140社中126位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.6%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.5%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥328で、1年前と比べて+5.9%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥328-0.3%1ヶ月-0.6%1年+5.9%時価総額108億円
過去52週の値幅
安値¥307高値¥352

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)13.8倍
PBR3.66倍
配当利回り4.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月初めの323円から緩やかな上昇トレンドにあり、8月7日には338円の直近高値を付けた後、331円で推移。25日移動平均線を0.6%上回り、75日線も上回る。52週高値352円に対しては6%下の水準で、高値圏での攻防。出来高は7月下旬に増加傾向が見られ、買い意欲の強さを示す。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER は 11.7 倍と業界平均の 14.03 倍を下回り、PBR 3.69 倍は平均 1.53 倍を大きく上回る。ROE 6.1% と低いため、PBR が高いのは株価純資産倍率が割高なことを示す。配当利回りは 4.23% と平均 3.38% を上回り、配当性向 49.5% と適正水準。収益は安定しており、総合的に見て妥当な水準と判断される。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍14.4倍
PER (予想)13.8倍
PBR3.66倍1.55倍
ROE6.1%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は減少傾向だが、営業利益率は改善。強気派は配当利回りの高さと安定した受注を評価する。弱気派は公共事業の減少懸念とPBRの高さを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高配当

    配当利回り4.23%と魅力的。

  • 利益率改善

    営業利益率が3.7%から4.6%に改善。

  • 安定受注

    公共工事の需要は長期的に安定。

  • 営業利益が11億円から13億円へ増益通年影響

    2026年3月期の営業利益は13億円と前期比2億円増。営業利益率も4.64%に改善

  • 配当利回り4.23%の高利回り通年影響

    株価331円に対し配当利回り4.23%。高利回りが下値支え

  • 営業利益率4.64%と改善基調通年影響

    営業利益率は3.73%から4.64%へ上昇。売上高減を採算改善で吸収している

  • 純利益9億円を2期連続で確保通年影響

    2025年3月期、2026年3月期とも純利益9億円。利益の安定感がある

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    2026/3期は売上高が減少予想。

  • PBR高め

    PBR3.69倍と割高感がある。

  • 赤字懸念

    純利益は9億円と低いものの、利益率は低水準。

  • 売上高が295億円から280億円へ減収通年影響

    2026年3月期の売上高は280億円と前期比15億円減。建設需要の減少懸念

  • PBR3.69倍で資産価値を超過継続影響

    PBR3.69倍に対しROE6.1%と資本効率が低く、PBRの過熱感

  • 予想PER13.9倍と実績から悪化決算発表後影響

    実績PER11.7倍から予想13.9倍へ上昇。今期減収で利益期待が後退

  • 外国人保有1.17%と低く新規資金入りにくい継続影響

    外国人保有比率1.17%と低く、外人買いによる需給改善は期待しにくい

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う重要な指標。
営業利益率
収益性の改善を確認。
出来高
工事の進捗と売上の実現性を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり14で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.27%。

年間配当
¥14
1株あたり
配当利回り
4.27%
いまの株価に対して
配当性向
49.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月38.4
2018年3月7133.311.0
2019年3月16128.624.0
2020年3月14−12.549.2
2021年3月140.034.8
2022年3月140.036.5
2023年3月140.087.6
2024年3月140.066.9
2025年3月140.049.8
2026年3月140.049.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥14

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,240人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.9%を占め、残る52.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他45.946.447.245.545.748.6
事業法人40.941.340.940.841.541.0
金融機関10.010.110.010.09.86.9
証券会社2.01.10.92.12.22.3
外国法人1.31.11.01.60.81.1
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01旭化成ホームズ㈱30.22
02㈱長谷工コーポレーション8.00
03森組取引先持株会7.79
04㈱りそな銀行3.63
05森 一成1.75
06森組従業員持株会1.75
07㈱三井住友銀行1.08
08吉木 伸彦0.92
09大阪商工信用金庫0.91
10日本生命保険(相)(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)0.90

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+547%、1株純資産は14期で+355%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月41044.314.9
2014年3月1812215.65.9
2015年3月4417229.44.6
2016年3月4121021.35.17.3
2017年3月3624415.74.98.4
2018年3月6330523.18.711.0
2019年3月6736419.96.024.0
2020年3月283737.78.449.2
2021年3月4040110.48.234.8
2022年3月384269.37.936.5
2023年3月164293.718.287.6
2024年3月214394.816.666.9
2025年3月284556.310.749.8
2026年3月284726.111.449.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額195百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
内山浩二代表取締役社長 社長執行役員 全社総括 経営管理本部長6044,800
吉田裕司取締役68194,400
奥田匡取締役 上席執行役員 建築事業本部副本部長(東京管掌)6316,300
宮本貴彰取締役 常務執行役員 建築事業本部長 大阪本店長(支配人)6351,900
石井勝則取締役 常務執行役員 土木事業本部長6356,800
中園明弘取締役 常務執行役員 建築事業本部 グループ営業担当635,500
竹内洋平取締役44
近本茂取締役64
平岡三明常勤監査役6957,700
今枝史絵監査役50
坂井謙介監査役62
黒飛勝之6326,400

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)715615622
監査役1151515
社外監査役212126
社外取締役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容319字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及びその他の関係会社2社で構成されております。当社は、建設事業、不動産事業、砕石事業を主たる業務とし、さらに各々に付帯する事業を行っております。 当社グループの事業内容及び当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 建設事業 土木・建築その他建設工事全般に関する事業を営んでおります。 不動産事業 不動産の開発・売買、交換及び賃貸並びにその代理、仲介を営んでおります。 砕石事業 砕石、砕砂等の製造販売及び取引仲介を営んでおります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,970字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「最高の品質と最良のサービスで、お客様の感動を」を経営理念としております。これは、「どのような時代・環境下においても、お客様の要望に的確にお応えし、そして喜んでいただける事を最大の喜び・明日への糧として、地域社会に貢献できる企業を目指す」という当社の思いを体現したものであります。 また、この経営理念を実現するため、以下の6つの経営方針の下、日々事業に取組んでおります。 ・将来を見据えた人財育成 ・たゆまぬ努力による品質の保持・管理 ・全社を挙げての事故・災害の撲滅 ・適切なコスト、適正な価格の追求 ・遵守事項の厳格運用 ・地球環境との共存共生 (2)経営戦略等 当社は、将来の森組のあるべき姿として3つの将来像「信頼できるパートナーと共に、サステナブルな社会を建設する」、「受け継がれてきた伝統と共に、新たな現場管理を実現する」、「ステークホルダーと共に成長し、ステータス性あふれる企業になる」を設定しております。これら3つを高いレベルで実現すべく、中長期的な経営戦略をもって事業活動を邁進していきたいと考えております。 「信頼できるパートナーと共に、サステナブルな社会を建設する」 これは、当社の財産である長年にわたるお客様との信頼関係をより強化・発展させていくとともに、環境や地域社会に配慮しながら事業活動を行うことを通じて社会に貢献していきたいというものであります。お客様との信頼関係は一朝一夕に築けるものではありませんが、真摯に日々の事業活動を行うことによって信頼関係を構築し、必要とされる企業となっていきたいと考えております。 「受け継がれてきた伝統と共に、新たな現場管理を実現する」 これは、皆さまから高く評価頂いている伝統ある施工管理力をさらに深化・発展させていくとともに、発展著しいICT技術の積極的な活用を始めとする生産性向上の取組みを通じて、課題である世代間の技術承継や建設技術労働者の不足を克服し、これからも施工管理力を当社の強みとしていきたいというものであります。この施工管理力は、当社の原点であると同時に皆さまから信頼いただく基礎となるものでありますので、引き続き全力で取組んでいきたいと考えております。 「ステークホルダーと共に成長し、ステータス性あふれる企業になる」 これは、株主や取引先、協力会社の皆さまをはじめ、地域社会、従業員とともに成長し、内外から信頼される企業として社会に貢献していきたいというものであります。特に従業員との関係の在り方については、従業員エンゲージメントや地域社会への帰属意識を高めることによって、従業員が自主性を持って課題に取組んでいけるよう積極的に支援していきたいと考えております。 上記のあるべき姿の実現に向け、次の5つを基本戦略として事業活動に取組んでまいります。 ・事業基盤とする地域社会との連携を重視し、より地域に密着し、地域に貢献できる事業活動を推進する。 ・伝統ある施工管理力を高め、高品質・高性能にこだわり、環境に配慮したスマート施工管理を実現する。 ・従業員が会社へのエンゲージメントを高められる、従業員に魅力ある企業になるための取組みを推進する。 ・働き方改革を実行し、4週8閉所の完全実施を実現する。 ・業務提携効果を最大限に活用し、シナジー効果のさらなる発現を目指す。 各事業セグメントにおける戦略は次のとおりであります。 建設事業 ①建築事業 ・信頼関係にあるお客様との取組みを強化し、関係のさらなる深化を図る。 ・事業ポートフォリオの見直しにより収益力の向上を図る。 ・コスト競争力と採算性の確保を図る。 ・現場支援体制の拡充や技術承継を積極的に支援し、個々人の能力の全体的な引き上げを図る。 ②土木事業 ・事業エリアを定着させることで、地域社会との共存共栄を図り、安定した事業基盤の構築を目指す。 ・ICTの活用により業務効率化と生産性向上を図る。 ・現場支援体制のさらなる拡充を図り、世代間の技術ノウハウの承継を積極的に推進する。 ※砕石事業につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」 に記載のとおり、当社が行う生瀬砕石所(兵庫県 西宮市)での砕石、砕砂等の製造・販売事業について、2025年10月1日付で事業譲渡を行っていることから、記載を省略しております。 また、不動産事業につきましては、影響が僅少のため記載を省略しております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、中長期的な企業価値の向上を図るため、特定の経営指標を目標とするのではなく、中期経営戦略の遂行に注力しております。 中期経営戦略については、最終年度のモデル数値を設定しております。また、最終年度のモデル数値について、「(2)経営戦略等」に掲げております施策の進捗状況や各事業年度の業績、今後の建設業界の動向等も考慮し、毎期見直しを行っております。 なお、上記に掲げた施策の進捗状況、当事業年度の業績、今後の建設業界の動向を踏まえ、中期的な経営戦略の最終年度となる2027年3月期のモデル数値を以下のとおり変更しております。 (単位:百万円) 2027年3月期   前回設定値   今回設定値   増減率 受注高   30,500   29,000   △4.9% 売上高   30,000   27,200   △9.3% 営業利益   1,100   1,160   5.5% 経常利益   1,100   1,160   5.5% (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の目指すあるべき姿を実現するため、以下の5つのテーマを中心に取組んでまいります。 ①人財の確保・育成 人財の確保・育成は、当社の今後の事業活動の根幹をなす最重要課題の一つであると認識しております。その中でも、少子高齢化の進行や高齢労働者の退職による世代間の技術承継機会の減少、ICT技術への対応が特に課題となっております。これについては、従業員一人ひとりが自らの能力を着実に高めていくことが肝要となります。当社は、従業員自らが新たな技術や知識の習得に積極的に取組みやすい環境づくりを行うことにより、持続的な企業価値の向上が可能となると考えております。そのためにも、従業員が会社へのエンゲージメントを高められる、従業員に魅力ある企業になるための取組みを積極的に推進することで、従業員のやる気が自らの成長に繋がる好循環を創り出し、中長期的な企業価値の向上につなげてまいります。 ②安全管理・品質管理の徹底 安全管理・品質管理の徹底は、当社の全ての事業活動の前提となる最重要課題の一つであると認識しております。当社は、事業活動における最大のリスクを労働災害、品質及び環境事故であると考えており、『「安全」は全ての作業の前提』のスローガンの下、全役職員、協力会社、そして全ての工事現場の入所者に対する安全衛生、品質及び環境保全に関する教育、啓蒙活動を最優先事項として取組んでおります。 今後も、労働災害、品質及び環境事故の発生防止に最善を尽くしてまいります。 ③働き方改革の推進 働き方改革の推進は、建設業全体が直面している重要課題であります。当社では作業所での4週8閉所完全実施に向け、お客様及び協力会社の皆さまのご理解とご協力を得ながら取組みを進めております。 ④生産性の向上 生産性の向上は、働き方改革の推進と並び当社喫緊の重要課題であると認識しております。これまで培ってきた伝統ある施工管理力のさらなる強化を図るためにも、建設業界において進化を続けるICT技術の活用を通じた生産性の向上に積極的に取組み、高性能・高品質にこだわり、環境に配慮したスマート施工管理を実現し、持続的な競争力の強化に取組んでまいります。 ⑤コーポレート・ガバナンスの強化 コーポレート・ガバナンスの強化は、当社の事業活動の礎をなす重要課題であると認識しております。当社を取り巻く事業環境・社会環境は急速に変化しており、その変化に速やかに対応し、また株主や取引先を始めとするステークホルダーの皆さまと力を合わせ、健全な事業活動を通じて地域・社会に貢献することができるよう、コーポレート・ガバナンスの強化を継続的に行い、持続的な企業価値の向上を図ってまいります。 なお、各事業セグメントにおける対処すべき課題は次のとおりであります。 建設事業 a.建築事業 建築事業におきましては、建設資材の価格高騰や人件費の上昇を吸収した上で収益性を向上させることが課題であり、信頼できるお客様との取組みを強化し、関係のさらなる深化を図るとともに、事業ポートフォリオの見直しを行い商業施設や工場施設といった非住宅分野へのシフト等により、課題をクリアしてまいります。 b.土木事業 土木事業におきましては、事業エリアをコンパクトにすることで、協力会社と強固な信頼関係を構築して、事業基盤を安定化させてまいります。また、ICT技術の活用による業務効率化と生産性の向上を図り、世代間の技術ノウハウの承継を積極的に推進することで更に施工管理能力を高めるとともに、現場支援体制の充実により技術者の働きやすい環境づくりに努めてまいります。 ※不動産事業につきましては、影響が僅少のため記載を省略しております。
事業等のリスク2,354字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社では、こうした事業を取り巻くリスクや不確定要素等に対して、その予防や分散、リスクヘッジを実施することにより企業活動への影響について最小限にとどめるべく対応する所存であります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)建設市場の動向によるリスク 予想を上回る公共工事の削減及び民間建設需要の減少や価格の大幅な変動等著しい環境変化が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、信頼関係で結ばれた顧客を中心に営業活動を行うとともに、将来にわたって安定的に事業量を確保するために様々な分野の工事を受注できるよう注力しており、常に地域社会の発展に必要とされる企業、選択される企業となることを目指しております。 (2)取引先の信用リスク 建設業においては、工事毎及び取引先毎の請負金額が大きく、また多くの場合には、工事の引き渡し時期に多額の工事代金が支払われております。このため、工事代金を受領する前に取引先が信用不安に陥った場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、信用不安のない優良顧客を中心として事業を行うことを基本方針としており、民間工事の受注活動においては、事前与信調査を業務フローに組み入れ、貸倒れによる純資産の毀損を抑制することに努めております。 (3)人財の確保及び育成 少子化の進行、勤務形態の多様化やテレワークの普及、建設業に対するイメージによる新卒採用の慢性的な不足や同業他社との採用競争激化により、人財の確保や育成が困難となり、国家資格や技能を有する人財が必要な時期に配置できない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、新卒及びキャリア人財の積極的な採用活動に加え、作業所の完全週休二日制の実施及び時間外労働の削減などの「働き方改革」を推進し、労働環境の改善、従業員の国家資格取得・技術伝承などの人財育成に積極的に取組んでおります。 (4)資材価格等の変動 労務費や原材料の価格が高騰した際、請負金額に反映する事が困難な場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、徹底的な価格動向調査により、資材価格の高騰が予測される場合には早期買い付けを行うなどして、リスクヘッジしております。 (5)地価等の変動 地価等に変動があった場合における不動産の売買・評価について、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、不要な不動産の保有は行わないことを基本方針としており、時価等の下落をリスクヘッジしております。 (6)製品の欠陥 品質管理には万全を期しておりますが、契約不適合責任による損害賠償が発生した場合は、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、品質パトロールを強化する他、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証を取得し、さらなる品質の向上を目指しております。 (7)法的規制のリスク 建設業法、建築基準法、独占禁止法、建設リサイクル法、労働安全衛生法、個人情報保護法等により法的な規制を受けておりますが、これらの法律の改廃や規制強化等があった場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、日本建設業連合会、業界団体やその他関係各所から法改正情報を取得できる体制を整えており、早期に法改正への対応を検討し、対策することで業績への影響をリスクヘッジしております。 (8)労働災害・事故等におけるリスク 安全教育の実施、定期的な点検パトロールなど安全管理を徹底し、施工中の労働災害・事故等の防止には万全を期しておりますが、人身や施工物などに関わる重大な労働災害・事故等が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、安全パトロールを施工部門、安全部門、経営層等様々な階層や角度で実施するなど、多方面から危険有害要因の抽出及び提言措置を実施する他、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格「ISO45001」の認証を取得し、さらなる労働者の安全の向上を目指しております。また、人身や施工物などに関わる重大な労働災害・事故等の発生に備え、土木工事保険、建設工事保険、生産物賠償責任保険、請負業者賠償責任保険等の付保を行っております。 (9)自然災害リスク 当社では、戦略的に事業エリアを関西圏及び首都圏に集中させております。このため、関西圏及び首都圏並びにその周辺において、地震、津波、風水害等の大規模な自然災害が発生し、工事の中断や大幅な遅延、施工中物件の被災、従業員の被災、保有資産の毀損等の事態が生じた場合や、その後の受注動向の変化や資材価格等の高騰、電力供給能力の低下等があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これらのリスクの低減を図るため、事業継続計画を定め、大規模災害発生時に安否確認システムを利用した役職員の安否の早期確認や、適正な初動活動が可能な体制を構築しており、いち早く通常業務に戻れるよう、大規模災害発生時に備えた訓練を定期的に実施するなどしております。
経営成績の分析 (MD&A)9,511字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。」の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、個人消費や設備投資が底堅く推移した一方、海外経済の減速や物価上昇の影響を受け、内需主導の緩やかな回復基調にとどまりました。 そのような状況下、建設業界におきましては、公共投資や民間設備投資に支えられ、建設投資は増加基調で推移いたしました。とりわけ物流施設・データセンター等の非住宅分野は堅調に推移し、業界全体として底堅い受注環境が続きました。 当社におきましては、安定した受注の確保に努めるとともに、収益力の向上を図るため選別受注の徹底や原価管理の強化を推進してまいりました。 また、「信頼できるパートナーと共に、サステナブルな社会を建設する」、「ステークホルダーと共に成長し、ステータス性あふれる企業になる」、「受け継がれてきた伝統と共に、新たな現場管理を実現する」のビジョンのもと、事業活動に邁進してまいりました。 その結果、当事業年度における工事受注高は29,488百万円(前年同期比15.5%増)となりました。この工種別内訳は、土木工事46.8%、建築工事53.2%の割合であり、また、発注者別内訳は、官公庁工事56.7%、民間工事43.3%の割合であります。 また、完成工事高は27,707百万円(前年同期比3.7%減)となり、これに兼業事業売上高333百万円を加えた売上高は28,040百万円(前年同期比4.8%減)となりました。 利益面につきましては、営業利益は1,335百万円(前年同期比23.5%増)に、経常利益は1,314百万円(前年同期比25.6%増)となり、税金費用控除後の当期純利益は926百万円(前年同期比0.6%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a.建設事業 建設事業においては、受注高29,488百万円(前年同期比15.5%増)、売上高27,707百万円(前年同 期比3.7%減)、セグメント利益2,651百万円(前年同期比18.9%増)となりました。 b.不動産事業 不動産事業においては、売上高33百万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益11百万円(前年 同期はセグメント損失18百万円)となりました。 c.砕石事業 砕石事業においては、売上高299百万円(前年同期比54.1%減)、セグメント損失87百万円(前年 同期はセグメント損失2百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末比1,922百万円増加の6,394百万円(前年同期比43.0%増)となりました。 当事業年度末における各キャッシュ・フローの概況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は2,636百万円(前年同期は資金の減少4,229百万円)となりました。これは主に仕入債務の減少、未成工事受入金の減少による資金の減少に対し、未払又は未収消費税等の増減額、税引前当期純利益の計上による資金の増加が上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の増加は552百万円(前年同期は資金の減少407百万円)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出、有形固定資産の取得による支出に対し、事業譲渡による収入が上回ったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は1,266百万円(前年同期は資金の減少466百万円)となりました。これは主に短期借入金の減少、配当金の支払額によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.受注実績 当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 建設事業(百万円)   29,488   15.5 不動産事業(百万円)   -   - 砕石事業(百万円)   -   - 合計(百万円)   29,488   15.5 b.売上実績 当事業年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 建設事業(百万円)   27,707   △3.7 不動産事業(百万円)   33   3.8 砕石事業(百万円)   299   △54.1 合計(百万円)   28,040   △4.8 (注)1.建設事業以外は受注生産を行っておりません。 2.生産実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。 3.当事業年度において、砕石事業の売上実績に著しい変動がありました。これは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおり、当社が行う生瀬 砕石所(兵庫県西宮市)での砕石、砕砂等の製造・販売事業について、2025年10月1日付で事業譲 渡を行ったことによるものであります。 4.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。 前事業年度 西日本高速道路㈱  3,231百万円 11.0% 当事業年度 西日本高速道路㈱  4,781百万円 17.1% 阪急阪神不動産㈱  4,693百万円 16.7% なお、建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績は次のとおりであります。 イ.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   土木工事   21,152   9,504   30,656   12,982   17,673 建築工事   24,420   16,017   40,437   15,787   24,650 計   45,572   25,522   71,094   28,770   42,324 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   土木工事   17,673   13,816   31,490   12,127   19,362 建築工事   24,650   15,672   40,322   15,579   24,742 計   42,324   29,488   71,812   27,707   44,105 (注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含めております。したがって、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 ロ.受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   土木工事   39.4   60.6   100.0 建築工事   88.1   11.9   100.0 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   土木工事   16.7   83.3   100.0 建築工事   32.6   67.4   100.0 (注)百分比は請負金額比であります。 ハ.完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   土木工事   12,342   640   12,982 建築工事   162   15,625   15,787 計   12,504   16,265   28,770 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   土木工事   11,469   657   12,127 建築工事   445   15,134   15,579 計   11,914   15,792   27,707 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 請負金額14億円以上の主なもの コーナン商事㈱   (仮称)コーナン船橋海神店新築工事 東急不動産㈱   (仮称)大阪市都島区内代町三丁目計画 新築工事 東京都   足立区千住緑町一丁目、千住橋戸町付近再構築工事 大阪府   寝屋川流域下水道 枚岡河内中央増補幹線 立坑築造工事(R5-1) ㈱サンケイビル   (仮称)板橋区志村坂上計画 建設工事 当事業年度 請負金額10億円以上の主なもの 野村不動産㈱   (仮称)世田谷区南烏山一丁目計画新築工事 トヨタホーム㈱   (仮称)アネシアもくせいの杜二丁目計画新築工事 阪急阪神不動産㈱   (仮称)神戸市中央区中山手通2丁目新築工事 大阪府モノレール建設事務所   大阪モノレール支柱建設工事(三島工区その1) 西日本高速道路㈱   阪和自動車道 切目川橋(下部工)工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、 次のとおりであります。 前事業年度 西日本高速道路㈱  3,231百万円 11.2% 東急不動産㈱  2,901百万円 10.1% 当事業年度 西日本高速道路㈱  4,781百万円 17.3% 阪急阪神不動産㈱  4,693百万円 16.9% ニ.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 土木工事   19,025   337   19,362 建築工事   2,491   22,251   24,742 計   21,516   22,589   44,105 (注)次期繰越工事のうち請負金額16億円以上の主なものは、次のとおりであります。 阪急阪神不動産㈱   (仮称)四谷3丁目計画新築工事   2028年5月完成予定 中日本高速道路㈱   紀勢自動車道 大内山工事   2028年10月完成予定 清水総合開発㈱   (仮称)ヴィークコート目黒 新築工事   2027年2月完成予定 三井不動産レジデンシャル㈱   (仮称)東京都新宿区市谷本村町計画 新築工事   2028年2月完成予定 東京都   練馬区大泉町六丁目地先から同区東大泉二丁目地先間送水管(1800mm)移設工事   2028年3月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末より142百万円減少の25,158百万円となりました。この主な要因は、現金預金1,922百万円の増加と、未収消費税等942百万円、土地397百万円、未収入金229百万円、建設仮勘定186百万円の減少等によるものであります。 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末より711百万円減少の9,688百万円となりました。この主な要因は、未払消費税等1,160百万円の増加と、短期借入金800百万円、電子記録債務557百万円、未成工事受入金381百万円、工事損失引当金137百万円の減少等によるものであります。 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末より569百万円増加の15,470百万円となりました。この主な要因は、当期純利益926百万円の計上による増加と、配当金の支払いによる458百万円の減少等によるものであります。 これにより、自己資本比率は61.5%(前事業年度末は58.9%)となりました。 b.経営成績の分析 当社の経営成績は、「第2 事業の状況」における「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の内容をご覧ください。 以下、損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析しております。なお、各セグメントの経営成績は、セグメント間取引については、相殺・消去しております。 イ.受注工事高 当事業年度における工事受注高は、前年同期より15.5%増加の29,488百万円となりました。この工種別内訳は、土木事業におきましては前年同期より45.4%増加の13,816百万円、建築事業におきましては前年同期より2.2%減少の15,672百万円となりました。また、発注者別内訳は、官公庁工事におきましては前年同期より76.2%増加の16,720百万円、民間工事におきましては前年同期より20.3%減少の12,768百万円となりました。 ロ.売上高 当事業年度における売上高は前年同期より4.8%減少の28,040百万円となりました。 以下、セグメント別の売上は次のとおりであります。 建設事業 当事業年度における完成工事高は、前年同期より3.7%減少の27,707百万円となりました。この工種別内訳は、土木事業におきましては前年同期より6.6%減少の12,127百万円、建築事業におきましては前年同期より1.3%減少の15,579百万円となりました。また発注者別内訳は、官公庁工事におきましては前年同期より4.7%減少の11,914百万円、民間工事におきましては前年同期より2.9%減少の15,792百万円となりました。 不動産事業 賃貸収入は堅調に推移し、当事業年度における不動産事業売上高は前年同期より3.8%増加の33百万円と なりました。 砕石事業 生瀬砕石所(兵庫県西宮市)での砕石、砕砂等の製造・販売事業を譲渡したことにより、当事業年度における砕石事業売上高は前年同期より54.1%減少の299百万円となりました。 ハ.営業損益 販売費及び一般管理費は、DX化推進に伴う費用の増加等により、7.2%増加の1,611百万円となりました。一方、建設事業における設計変更協議や物価上昇に伴う追加・変更契約の締結による工事採算性の改善により、当事業年度における営業利益は前年同期より23.5%増加の1,335百万円となりました。 ニ.経常損益 営業利益の増加に加え、受取和解金及び受取利息の増加等により営業外収益が増加したことから、当事業年度における経常利益は前年同期より25.6%増加の1,314百万円となりました。 ホ.当期純損益 事業譲渡益の増加により特別利益が増加したことに加え、事業整理損失の減少により特別損失が減少したことから、税引前当期純利益は増加しました。一方で、繰延税金資産の取崩しに伴い法人税等調整額を計上したことから、当事業年度における当期純利益は前年同期より0.6%増加の926百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況」における「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載の内容をご覧ください。なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりであります。 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 自己資本比率(%)   55.0   59.1   52.4   58.9   61.5 時価ベースの自己資本比率(%)   39.2   40.1   41.6   39.0   41.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.4   1.0   1.2   -   - インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   99.4   54.0   46.3   -   182.2 (注)1.各指標の算出方法は以下のとおりであります。 自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利払い 2.いずれの指標も財務数値により算出しております。 3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 4.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 5.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。また利払いにつきましては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 6.2025年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオにつきましては、キャッシュ・フローがマイナスのため表示しておりません。 7.2026年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率につきましては、有利子負債がないため、記載しておりません。 b.資本の財源及び資金の流動性 資本の財源及び資金の流動性、財務戦略については、次のとおりであります。 イ.財務戦略について 当社は、中長期的な企業価値の向上を図り、安定した株主還元を行えるよう、強固な財務基盤の確立と資本効率の向上を念頭に、戦略的に経営資源を配分することを財務戦略の基本方針としております。 強固な財務基盤の確立につきましては、十分な手許流動性を確保した上で自己資本比率を適正な水準に保つことを目標とし、資金需要については自己資金の充当を原則として、リスク対応力を強化してまいります。 資本効率の向上につきましては、資本コストを上回る投下資本収益を実現するため、「第2 事業の状況」における「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の「(2)経営戦略等」に記載しております諸施策に経営資源を優先的に配分し、これらの取組みを強化してまいります。 これらにより、今後の市場環境の変化を始めとする種々のリスクに対応できる健全な事業基盤を確立し、安定した株主還元を行えるよう、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 ロ.資金の流動性について 当社は、協力会社への安定的な支払いを担保し、健全な事業活動を行うため、十分な手許流動性を確保した財務運営を原則としております。また、今後の市場環境の変化にも、健全な事業活動が安定して行えるよう、適正な水準の手許流動性の維持及び確保に努めております。その上で、上記の経営戦略を遂行するための諸施策に経営資源を優先的に配分し、当社のあるべき姿を実現するための取組みを強化してまいります。 ハ.資金需要の主な内容 当社の資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要であります。 運転資金需要のうち主なものは、工事施工に必要な材料、外注費等の施工原価、共通するものとして販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要としましては、工事施工に必要な建設設備、砕石・砕砂等の製造に必要な砕石設備などによる機械装置等固定資産購入、上記の経営戦略を遂行する上で必要となるICT投資等によるものであります。 ニ.資本の財源について 当社は、健全な事業活動を行うため、十分な手許流動性を確保した財務運営を原則としております。運転資金及び設備資金につきましては、自己資金より充当することを原則とし、不足等が生じた場合には、取引金融機関からの短期借入金にて調達することとしております。今後も、営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に、将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、会計上の見積りが必要となる事項については、一定の合理的な基準に基づいた見積りを行っており、資産、負債並びに収益、費用の数値に反映しております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。 また、この財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しておりますが、特に以下の会計方針は、経営者による会計上の見積りが財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (収益の認識基準) 建設事業 主に長期の工事契約を締結しております。当該契約については、通常、当社が履行義務を充足することにより目的物の価値が増加し、それにつれて顧客が目的物の支配を獲得することから、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価が予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて(原価比例法)行っております。また、履行義務の充足に係る進捗度の合理的な見積りができないものの、発生費用の回収が見込まれる工事については原価回収基準を適用し、対価の額が少額又は契約期間がごく短い工事については、完全に履行義務を充足した時点で収益を認識しております。 これを適用するにあたっては、工事収益総額、工事原価総額及び決算日における工事進捗度について、合理的な見積りを行うため、工事契約ごとに実行予算を策定しております。工事契約は個別性が強く、工事の進行途上において当初は想定していなかった状況等の変化や、工事契約の変更が行われる場合があります。そのため、履行義務を充足するにつれて一定の期間にわたり収益を認識する方法による収益認識の基礎となる工事原価総額を見直すにあたっては、工事完成に必要となる作業内容及び工数に関する情報を速やかに収集し、適宜適切に実行予算に反映させておりますが、これらの見積りには不確実性を伴うため、翌事業年度の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

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開示資料

出典

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