概要
ミライロは2010年6月に大阪で設立された、障害者向け情報インフラと研修・コンサルティングを提供する企業である。2025年3月に東京証券取引所グロース市場に上場し、従業員数は50名。売上高は2025年9月期に8億円に達した。核となる事業は、デジタル障害者手帳「ミライロID」の運営と、企業等向けの「バリアバリューソリューション」の提供である。
デジタル障害者手帳とソリューションの二軸事業
ミライロの事業は大きく二つの柱から成る。一つは、スマートフォンアプリで障害者手帳の代わりとなる「ミライロID」である。2019年7月のリリース後、2025年9月時点で導入事業者数は4,214、ユーザー数は55.2万人に達した。もう一つは、企業・団体・行政向けの「バリアバリューソリューション」であり、ユニバーサルマナー研修、障害者モニター調査「ミライロ・リサーチ」、施設のバリアフリー診断「ミライロ・アーキテクチャー」などを含む。これらは単一セグメントで運営され、両事業が相互に顧客を誘引する構造を持つ。
収益の成長と主要指標の推移
売上高は2021年9月期の4億円から徐々に拡大し、2025年9月期には8億円(前年比17.3%増)となった。営業利益は2024年9月期に1億円、2025年9月期も1億円を維持した。当期純利益は2024年9月期に2億円の黒字転換を果たしたが、2025年9月期は1億円に減少した。経営指標として、ミライロIDの導入事業者数・ユーザー数、バリアバリューソリューションの取引先数と1社あたり平均売上高を重視している。2025年9月期のユニバーサルマナー検定の累計認定者数は30.8万人に達した。
障害者差別解消法の改正と追い風となる市場環境
2016年に施行された障害者差別解消法は、2024年4月の改正であらゆる事業者に合理的配慮の提供を義務化した。これにより、企業等が障害者対応のノウハウや仕組みを求める需要が高まり、ミライロの事業環境は大きく変化した。内閣府の令和7年版障害者白書によれば、国内の障害者数は身体障害423万人、知的障害126万8千人、精神障害603万人にのぼる。世界では障害者とその家族の購買力総額が18兆ドルと推定され、共用品市場規模は3兆1千億円(2022年度)に及ぶ。こうした背景がミライロの成長を支えている。
東京拠点とグループ会社による展開
本社は大阪市淀川区に置くが、2014年に東京支社を渋谷区恵比寿に開設し、2019年に品川区東五反田へ移転した。また、2013年には一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、ユニバーサルマナー検定の資格認定業務を同協会が担っている。この協会はミライロの非連結子会社である。2021年には民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足させるなど、業界団体との連携も進めている。地域的には大阪・東京の二極体制で、全国の鉄道事業者123社へのミライロID導入(2021年)など広域展開を実現した。
業界の中での役割は障害者支援サービスのプラットフォーマーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/9期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ユニバーサルマナー研修及び検定 | 4億円 | 44.4% | — | — |
| ミライロIDソリューション | 3億円 | 33.3% | — | — |
| コミュニケーションサポート | 2億円 | 22.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01鉄道・交通主力
「ミライロID」を鉄道会社等の交通機関に導入し、障害者割引をスマホ提示で可能にする。現物の手帳確認業務を軽減し、障害者の移動を支援。
- ミライロID
- 障害者手帳の情報をスマホアプリに登録し、障害者割引を受けるために提示するデジタル障害者手帳。本人認証を完了したユーザーに提供される。
02レジャー・施設準主力
美術館・博物館・レジャー施設等に「ミライロID」を導入し、障害者割引の適用をスマホで完結させる。施設側の負担軽減と障害者の利便性向上に貢献。
- ミライロID
- デジタル障害者手帳。
03地方自治体準主力
自治体の関連施設で「ミライロID」を利用できるようにし、住民サービスのバリアフリー化を支援。自治体窓口でのクーポンや情報提供にも活用。
- ミライロID
- デジタル障害者手帳。
04飲食・小売副次
障害者向けに割引クーポンやオンラインストア、チケット販売などを提供し、企業の障害者マーケティングを支援。
- ミライロクーポン
- 企業が障害者向けに発行するクーポン。アプリ内で表示・利用できる。
- ミライロストア
- 障害者向けのオンラインストア。限定割引で商品を購入できる。
- ミライロチケット
- 障害者割引に対応したオンラインチケット販売サービス。
05金融・保険副次
障害者向けのがん保険の販売や、金融機関の手話通訳サービスを提供。障害者の経済的自立と社会参加を支援。
- ミライロ保険(がん保険)
- 障害者向けに設計されたがん保険。
- 遠隔手話通訳サービス
- オンラインで手話通訳者を接続し、窓口や電話でのコミュニケーションを支援。
06企業研修・コンサルティング副次
障害者対応の研修・検定を企業に提供。ユニバーサルマナー研修、バリアフリー調査・コンサルティングなどを通じて、企業の合理的配慮の実践を支援。
- ユニバーサルマナー研修
- 障害者・高齢者など多様な人との向き合い方を学ぶ研修。当事者講師が登壇する。
- ミライロ・リサーチ
- 障害者モニターを活用した調査サービス。製品開発やサービス改善に活用。
- ミライロ・サーベイ
- 企業のバリアフリー対応状況を5つの観点から評価し、改善レポートを提供。
製品と技術
デジタル障害者手帳「ミライロID」の機能と普及実績
ミライロIDは、スマートフォン上で障害者手帳(身体・精神・療育)の代わりとなるアプリである。ユーザーが障害者手帳画像を登録し、当社が目視確認で認証する方式をとる。2020年6月からはマイナポータルとの連携により、本人確認の信頼性をさらに高めた。機能として、障害情報登録、プッシュ通知、クーポン、アンケート、マップ、オンラインストア、他システムとのAPI連携などを持つ。2025年9月時点で導入事業者数は4,214、ユーザー数は55.2万人、月間アクティブユーザー数は20.8万人に達している。全国の鉄道123社、高速道路、バス、タクシー、航空、美術館、レジャー施設などで利用可能である。
ユニバーサルマナー研修と検定の体系
ミライロが提供するユニバーサルマナー研修は、障害のある当事者が講師を務める点に特徴がある。3級から1級までの検定制度があり、3級は基礎的な向き合い方、2級は車いす操作や視覚障害者誘導などの実践スキル、1級は認知症・LGBTQ+・ユニバーサルコミュニケーションなどの専門研修を組み合わせる。業界特化型として、ヤマトグループ向けや鉄道事業者向け、村上学縁向けなども開発した。2025年9月時点の累計認定者数は30.8万人に上る。また、精神・発達障害者との協働を学ぶ「ユニバーサルワーク研修 実務編」や、遠隔手話通訳サービス「ミライロ・コネクト」も新たに提供している。
バリアバリューソリューションの多様なサービス群
ミライロは、企業等の障害者対応課題を解決するための包括的なソリューションを提供する。「ミライロ・リサーチ」は約2,000人のモニターとミライロIDユーザー41.5万人を対象に、アンケート・インタビュー・モニター派遣を実施する調査サービスである。「ミライロ・サーベイ」は独自の5つの観点から企業の合理配慮実施状況を診断し、改善レポートを提供する。「ミライロ・アーキテクチャー」は既存施設のバリアフリー化や新設施設の図面監修を行う。「ミライロ・クリエイティブ」はユニバーサルデザイン対応のマニュアルやWebサイトの制作・監修を行う。これらのサービスは、単独でも組み合わせても提供され、企業の規模や業種に応じてカスタマイズされる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
バリアフリー支援の情報サービス、堅調
ミライロは情報・通信業に属し、バリアフリー情報やユニバーサルデザイン関連のサービスを提供。売上高は2023年9月期6億円から2025年9月期8億円へ成長、営業利益率も12.5%と堅調。同業のハッチ・ワークやソラコムと比較し、ニッチ市場で差別化。
強み
- バリアフリー・ユニバーサルデザイン分野に特化し、競合が少ない。
- 売上高が増加傾向にあり、市場拡大が見込める。
- SDGsやインクルーシブ社会の流れで需要が高まる。
- 営業利益率10%超と安定した収益を確保。
課題
- ニッチ市場のため、売上高が小さく成長に限界。
- 大手企業の参入で競争が激化する可能性。
- 特定のサービスへの依存度が高く、リスク分散が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がミライロ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5257ノバシステム | 40億円 | 11.7倍 |
| 2 | 228Aオプロ | 39億円 | 14.2倍 |
| 3 | 483Aテラテクノロジー | 39億円 | 9.2倍 |
| 4 | 4056ニューラルグループ | 39億円 | — |
| 5 | 335Aミライロ | 38億円 | 54.2倍 |
| 6 | 4811ドリーム・アーツ | 38億円 | 40.4倍 |
| 7 | 4391ロジザード | 38億円 | 12.7倍 |
| 8 | 2330フォーサイド | 38億円 | 11.2倍 |
| 9 | 5029サークレイス | 38億円 | 18.2倍 |
| 10 | 9417スマートバリュー | 37億円 | — |
| 11 | 3674オークファン | 37億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
資本金1,000千円で創業した2010年
2010年6月、大阪市北区西天満において株式会社ミライロを設立した。資本金はわずか1,000千円で、最初の事業はバリアフリー監修および調査サービス「ミライロ・アーキテクチャー」であった。創業当初から障害者視点での社会的障壁の除去を目指すという、現在の企業理念「バリアバリュー」の原点がここにある。同年にはまだ従業員も数名程度だったと推測され、少人数でのスタートとなった。
ユニバーサルマナー研修と検定の開始(2011~2013年)
2011年1月にユニバーサルデザイン関連の制作サービス「ミライロ・クリエイティブ」を開始し、同年6月には障害者や高齢者対応の接客研修「ユニバーサルマナー研修」を始めた。2013年8月には一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、「ユニバーサルマナー検定」を開始した。これにより研修サービスが体系化され、後の主要な収益源となる土台が築かれた。2012年12月には本社を現在の大阪市淀川区西中島に移転している。
東京進出とリサーチ事業の拡充(2014年)
2014年5月、東京都渋谷区恵比寿に東京支社を開設した。これにより首都圏の企業・団体への営業拠点を確保し、事業の全国展開が加速した。同年12月には障害者モニター調査サービス「ミライロ・リサーチ」を開始した。これは、登録された障害者モニターを活用した定量的・定性的調査であり、企業等が合理的配慮を検討する際のデータ提供を可能にした。この調査事業は後にミライロIDのユーザー基盤を活用した有力なソリューションへと成長する。
情報保障サービスとデジタル手帳のリリース(2017~2019年)
2017年9月、聴覚障害者向けの情報保障サービス「ミライロ・コネクト」を開始した。これは遠隔手話通訳などを提供するサービスで、後に大阪・関西万博でも採用される。2019年7月、最大の転機となるデジタル障害者手帳「ミライロID」をスマートフォンアプリとしてリリースした。同時期に東京支社を品川区東五反田に移転している。ミライロIDは障害者手帳の現物提示に代わる仕組みとして、事業者とユーザーの双方の負担軽減を目的とした。
マイナポータル連携と全国鉄道一斉導入(2020~2021年)
2020年6月、ミライロIDが政府のオンラインサービス「マイナポータル」との連携を開始し、本人確認の信頼性を大幅に高めた。2021年1月には障害者向け割引クーポン「ミライロクーポン」の提供を開始。同年3月、ミライロIDは全国の鉄道事業者123社で一斉に導入され、公共交通機関での利用が一気に広がった。これによりユーザー数と導入事業者数が急増し、インフラとしての地位を確立しつつある。
合理配慮義務化への対応とサービス多様化(2021~2024年)
2021年10月、ミライロは民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足させ、業界全体の取り組みをリードした。2022年5月には障害者対応の診断サービス「ミライロ・サーベイ」を開始し、企業の合理的配慮の実施状況を評価する仕組みを提供した。2024年1月にはミライロID内にオンラインショップ「ミライロストア」を開設し、障害者限定の割引販売チャネルを構築した。これらのサービスは改正障害者差別解消法(2024年4月施行)に対応する企業ニーズを取り込んだ。
東証グロース市場への上場(2025年)
2025年3月、ミライロは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。創業から約15年での上場であり、デジタル障害者手帳という社会インフラ事業と、法規制の追い風を受けたソリューション事業が評価された。上場に伴い新株発行を行い、資本金と資本準備金がそれぞれ232,278千円増加した。2025年9月期のキャッシュ・フローは営業活動で1.8億円の獲得、財務活動で3.4億円の獲得となり、現金及び預金は9億円に増加した。
年表17件を開く
2010年代
- 2010年6月創業大阪市北区西天満において株式会社ミライロを設立し、バリアフリー監修及び調査サービス「ミライロ・アーキテクチャー」を開始(資本金1,000千円)
- 2011年1月ユニバーサルデザインに関するデザイン・制作サービス「ミライロ・クリエイティブ」を開始
- 2011年6月障害者や高齢者対応の接客研修サービス「ユニバーサルマナー研修」を開始
- 2012年12月大阪市淀川区西中島に本社を移転
- 2013年8月創業一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、「ユニバーサルマナー検定」を開始
- 2014年5月東京都渋谷区恵比寿に東京支社を開設
- 2014年12月障害者モニター調査サービス「ミライロ・リサーチ」を開始
- 2017年9月情報保障サービス「ミライロ・コネクト」を開始
- 2019年7月デジタル障害者手帳「ミライロID」をリリース
- 2019年7月東京都品川区東五反田に東京支社を移転
2020年代
- 2020年6月「ミライロID」がマイナポータルとの連携を開始
- 2021年1月「ミライロID」において、障害者向け割引サービス「ミライロクーポン」の提供を開始
- 2021年3月「ミライロID」が全国の鉄道事業者123社で一斉導入
- 2021年10月創業民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足
- 2022年5月障害者対応の診断サービス「ミライロ・サーベイ」を開始
- 2024年1月「ミライロID」において、オンラインショップ「ミライロストア」の提供を開始
- 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ミライロIDの普及促進
デジタル障害者手帳「ミライロID」の導入事業者数とユーザー数を拡大するため、機能拡充やUI改善、普及活動を推進する。
- 02
バリアバリューソリューションの提供
ミライロID導入企業に対し、コンサルティングや研修などのソリューションを複合的に提案し、収益化を図る。
- 03
連携企業とのサービス開発・マーケティング
他企業との連携により、障害者向けデジタルサービスを開発し、合理的配慮の負担軽減と継続的な収益拡大を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達748万円障害者等向け広報の在り方に関する基礎調査内閣府 · 2023-08-25
- 補助金595万円[第三回]令和2年度事業再構築補助金(交付申請等)中小企業庁
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は8億円、営業利益は1億円。前期と比べると増収増益で、売上が+14.3%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 8億円 | 8億円 |
| 営業利益 | 1億円 | 1億円 |
| 純利益 | 1億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
4期分
直近は2026年3Qで、売上は2億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年2Q | 4 | 1 | 25.0 | 0 |
| 2025年4Q | 4 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2026年2Q | 4 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年3Q | 2 | 1 | 50.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 5期分
2021年9月期からの5期で、売上は4億円から8億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足 | |||||
| 2021年9月 | 4 | — | −1 | — | −1 |
| 2022年9月 | 6 | — | 0 | — | −1 |
| 2023年9月 | 6 | — | 0 | — | 0 |
| 2024年9月 | 7 | 1 | 1 | 14.3 | 2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2025年9月 | 8 | 1 | 1 | 12.5 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高8億円のうち、営業利益として残るのは1億円で12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金25.0%2億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.0%4億円
- その他の費用持分法損益などの調整12.5%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2025年9月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「現金積み上げ型」にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも。期末の手元現金は9億円で、売上の13.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年9月 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 |
| 2024年9月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 |
| 2025年9月 | 2 | 0 | 3 | 2 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2025年9月期の総資産は12億円。このうち返さなくてよい自己資本が9億円で、自己資本比率は75.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年9月 | 6 | 1 | 5 | 19.3 |
| 2022年9月 | 5 | 0 | 5 | 9.9 |
| 2023年9月 | 5 | 2 | 3 | 29.1 |
| 2024年9月 | 7 | 3 | 4 | 47.9 |
| 2025年9月 | 12 | 9 | 3 | 75.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中147位あたり、逆に低いのはROEで605社中295位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥344で、1年前と比べて-44.8%。過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 54.2倍 |
| PER (会社予想) | 63.2倍 |
| PBR | 4.20倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月20日に368円と前日比-9.8%下落。前日の急騰後、利益確定売りが出た。直近1ヶ月では+10.51%と上昇基調。25日移動平均線(337.16円)を約9.2%上回るが、52週高値649円からは半分以下の水準。RSIは61.45と中立よりやや強め。出来高は40万株と増加。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERは52.3倍と業界平均の29.8倍を大きく上回り、割高感が強い。PBRも4.1倍で業界平均3.5倍をやや上回る。ROEは13.4%と良好だが、無配であり、株主還元面で劣る。成長性を評価するには高すぎる水準であり、割高と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 54.2倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 63.2倍 | — |
| PBR | 4.20倍 | 2.96倍 |
| ROE | 13.4% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長初期のIT企業。強気派は高い営業利益率(14%超)とROE13%を評価し、今期増収増益見通しにも注目。弱気派は時価総額37億円と流動性が低く、業績の不透明感、競争激化を懸念。また、無配当で株主還元も乏しい。
- 高収益体質
営業利益率14.29%、ROE13.4%と非常に高い。
- 成長性
売上高は6→7→8億円と順調増。利益も拡大。
- 少額投資が可能
時価総額37億円、個人投資家でも買いやすい。
- 高成長セクターでの事業拡大2025年9月期影響中
売上高7億→8億と14%増、障がい者支援IT需要拡大
- 粗利益率改善余地継続影響中
営業利益率12.5%と高水準、規模拡大で更に向上へ
- M&Aによる規模拡大不定影響中
時価総額37億、資金調達力向上で小型買収可能性
- ESG投資の追い風継続影響弱
障がい者雇用ITの社会的意義でESG需要取り込み
- 規模が小さく不安定
売上高7億円、少数の案件で業績が大きく変動。
- 競争激化
IT業界は競争が激しく、差別化が不透明。
- 配当なし
無配当、株主還元は期待薄。
- 純利益減少2025年9月期影響強
純利益2億→1億と半減、成長鈍化と利益率低下
- PER52倍の高バリュエーション継続影響強
予想PER52倍、成長鈍化で大幅な評価修正リスク
- 無配政策が株価抑制継続影響中
配当利回り0%、株主還元欠如で投資家離れ
- 小規模企業特有の経営リスク継続影響中
時価総額37億円、資金調達や人材確保の脆弱性
- 売上高成長率
- 成長企業の生命線。前期比10%以上維持が望ましい。
- 営業利益率
- 高収益持続の確認。低下は競争激化の兆候。
- 受注残高または顧客数
- 事業の安定性と将来収益を測る。
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ5,571人。区分でいちばん多いのは個人・その他で82.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.2%を占め、残る85.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年9月% |
|---|---|
| 個人・その他 | 82.6 |
| 事業法人 | 10.3 |
| 金融機関 | 4.0 |
| 証券会社 | 2.6 |
| 外国法人 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位11者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 垣内 俊哉 | 27.95 |
| 02 | 民野 剛郎 | 27.77 |
| 03 | 谷間 真 | 1.89 |
| 04 | 大阪市高速電気軌道株式会社 | 1.81 |
| 05 | 住友林業株式会社 | 1.81 |
| 06 | ヤマトホールディングス株式会社 | 1.81 |
| 07 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 1.74 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信 託口) | 1.50 |
| 09 | 楽天証券株式会社 | 1.33 |
| 10 | さくらインターネット株式会社 | 1.09 |
| 11 | 株式会社ゼンリンデータコム | 1.09 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+100%、1株純資産は5期で−96%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2021年9月 | −3,057 | 2,205 | — |
| 2022年9月 | −1,230 | 975 | — |
| 2023年9月 | 2 | 30 | 9.4 |
| 2024年9月 | 34 | 64 | 72.6 |
| 2025年9月 | 9 | 80 | 13.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 垣内俊哉 | 代表取締役社長 | 37 | 3,080,000 |
| 民野剛郎 | 取締役副社長 経営管理部長 | 36 | 3,060,000 |
| 橋本寛之 | 取締役 営業部長 | 44 | — |
| 井原充貴 | 取締役 ITソリューション部長兼社長室長 | 38 | — |
| 森田啓 | 取締役 ビジネスソリューション部長 | 40 | — |
| 梶尾武志 | 取締役 経営企画部長 | 35 | — |
| 谷間真 | 取締役 | 54 | 208,000 |
| 川戸尋士 | 常勤監査役 | 36 | — |
| 笠原努 | 監査役 | 57 | — |
| 根來伸旭 | 監査役 | 41 | — |
| 鶴谷武親 | 取締役 | 61 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 57 | 57 | 10 |
| 社外取締役 | 3 | 7 | 7 | 2 |
| 監査役 | 1 | 6 | 6 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容7,219字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,961字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,526字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,532字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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