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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ミライロ

335A · Growth · 情報・通信業

障害者向けデジタル手帳「ミライロID」を軸に、合理的配慮のインフラを企業・自治体に提供する。

概要

ミライロは2010年6月に大阪で設立された、障害者向け情報インフラと研修・コンサルティングを提供する企業である。2025年3月に東京証券取引所グロース市場に上場し、従業員数は50名。売上高は2025年9月期に8億円に達した。核となる事業は、デジタル障害者手帳「ミライロID」の運営と、企業等向けの「バリアバリューソリューション」の提供である。

デジタル障害者手帳とソリューションの二軸事業

ミライロの事業は大きく二つの柱から成る。一つは、スマートフォンアプリで障害者手帳の代わりとなる「ミライロID」である。2019年7月のリリース後、2025年9月時点で導入事業者数は4,214、ユーザー数は55.2万人に達した。もう一つは、企業・団体・行政向けの「バリアバリューソリューション」であり、ユニバーサルマナー研修、障害者モニター調査「ミライロ・リサーチ」、施設のバリアフリー診断「ミライロ・アーキテクチャー」などを含む。これらは単一セグメントで運営され、両事業が相互に顧客を誘引する構造を持つ。

収益の成長と主要指標の推移

売上高は2021年9月期の4億円から徐々に拡大し、2025年9月期には8億円(前年比17.3%増)となった。営業利益は2024年9月期に1億円、2025年9月期も1億円を維持した。当期純利益は2024年9月期に2億円の黒字転換を果たしたが、2025年9月期は1億円に減少した。経営指標として、ミライロIDの導入事業者数・ユーザー数、バリアバリューソリューションの取引先数と1社あたり平均売上高を重視している。2025年9月期のユニバーサルマナー検定の累計認定者数は30.8万人に達した。

障害者差別解消法の改正と追い風となる市場環境

2016年に施行された障害者差別解消法は、2024年4月の改正であらゆる事業者に合理的配慮の提供を義務化した。これにより、企業等が障害者対応のノウハウや仕組みを求める需要が高まり、ミライロの事業環境は大きく変化した。内閣府の令和7年版障害者白書によれば、国内の障害者数は身体障害423万人、知的障害126万8千人、精神障害603万人にのぼる。世界では障害者とその家族の購買力総額が18兆ドルと推定され、共用品市場規模は3兆1千億円(2022年度)に及ぶ。こうした背景がミライロの成長を支えている。

東京拠点とグループ会社による展開

本社は大阪市淀川区に置くが、2014年に東京支社を渋谷区恵比寿に開設し、2019年に品川区東五反田へ移転した。また、2013年には一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、ユニバーサルマナー検定の資格認定業務を同協会が担っている。この協会はミライロの非連結子会社である。2021年には民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足させるなど、業界団体との連携も進めている。地域的には大阪・東京の二極体制で、全国の鉄道事業者123社へのミライロID導入(2021年)など広域展開を実現した。

業界の中での役割は障害者支援サービスのプラットフォーマーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8億円
営業利益
1億円
営業利益率
12.5%
純利益
1億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
ユニバーサルマナー研修及び検定4億円44.4%
ミライロIDソリューション3億円33.3%
コミュニケーションサポート2億円22.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄道・交通主力

「ミライロID」を鉄道会社等の交通機関に導入し、障害者割引をスマホ提示で可能にする。現物の手帳確認業務を軽減し、障害者の移動を支援。

主な製品・サービス1
ミライロID
障害者手帳の情報をスマホアプリに登録し、障害者割引を受けるために提示するデジタル障害者手帳。本人認証を完了したユーザーに提供される。

02レジャー・施設準主力

美術館・博物館・レジャー施設等に「ミライロID」を導入し、障害者割引の適用をスマホで完結させる。施設側の負担軽減と障害者の利便性向上に貢献。

主な製品・サービス1
ミライロID
デジタル障害者手帳。

03地方自治体準主力

自治体の関連施設で「ミライロID」を利用できるようにし、住民サービスのバリアフリー化を支援。自治体窓口でのクーポンや情報提供にも活用。

主な製品・サービス1
ミライロID
デジタル障害者手帳。

04飲食・小売副次

障害者向けに割引クーポンやオンラインストア、チケット販売などを提供し、企業の障害者マーケティングを支援。

主な製品・サービス3
ミライロクーポン
企業が障害者向けに発行するクーポン。アプリ内で表示・利用できる。
ミライロストア
障害者向けのオンラインストア。限定割引で商品を購入できる。
ミライロチケット
障害者割引に対応したオンラインチケット販売サービス。

05金融・保険副次

障害者向けのがん保険の販売や、金融機関の手話通訳サービスを提供。障害者の経済的自立と社会参加を支援。

主な製品・サービス2
ミライロ保険(がん保険)
障害者向けに設計されたがん保険。
遠隔手話通訳サービス
オンラインで手話通訳者を接続し、窓口や電話でのコミュニケーションを支援。

06企業研修・コンサルティング副次

障害者対応の研修・検定を企業に提供。ユニバーサルマナー研修、バリアフリー調査・コンサルティングなどを通じて、企業の合理的配慮の実践を支援。

主な製品・サービス3
ユニバーサルマナー研修
障害者・高齢者など多様な人との向き合い方を学ぶ研修。当事者講師が登壇する。
ミライロ・リサーチ
障害者モニターを活用した調査サービス。製品開発やサービス改善に活用。
ミライロ・サーベイ
企業のバリアフリー対応状況を5つの観点から評価し、改善レポートを提供。

製品と技術

デジタル障害者手帳「ミライロID」の機能と普及実績

ミライロIDは、スマートフォン上で障害者手帳(身体・精神・療育)の代わりとなるアプリである。ユーザーが障害者手帳画像を登録し、当社が目視確認で認証する方式をとる。2020年6月からはマイナポータルとの連携により、本人確認の信頼性をさらに高めた。機能として、障害情報登録、プッシュ通知、クーポン、アンケート、マップ、オンラインストア、他システムとのAPI連携などを持つ。2025年9月時点で導入事業者数は4,214、ユーザー数は55.2万人、月間アクティブユーザー数は20.8万人に達している。全国の鉄道123社、高速道路、バス、タクシー、航空、美術館、レジャー施設などで利用可能である。

ユニバーサルマナー研修と検定の体系

ミライロが提供するユニバーサルマナー研修は、障害のある当事者が講師を務める点に特徴がある。3級から1級までの検定制度があり、3級は基礎的な向き合い方、2級は車いす操作や視覚障害者誘導などの実践スキル、1級は認知症・LGBTQ+・ユニバーサルコミュニケーションなどの専門研修を組み合わせる。業界特化型として、ヤマトグループ向けや鉄道事業者向け、村上学縁向けなども開発した。2025年9月時点の累計認定者数は30.8万人に上る。また、精神・発達障害者との協働を学ぶ「ユニバーサルワーク研修 実務編」や、遠隔手話通訳サービス「ミライロ・コネクト」も新たに提供している。

バリアバリューソリューションの多様なサービス群

ミライロは、企業等の障害者対応課題を解決するための包括的なソリューションを提供する。「ミライロ・リサーチ」は約2,000人のモニターとミライロIDユーザー41.5万人を対象に、アンケート・インタビュー・モニター派遣を実施する調査サービスである。「ミライロ・サーベイ」は独自の5つの観点から企業の合理配慮実施状況を診断し、改善レポートを提供する。「ミライロ・アーキテクチャー」は既存施設のバリアフリー化や新設施設の図面監修を行う。「ミライロ・クリエイティブ」はユニバーサルデザイン対応のマニュアルやWebサイトの制作・監修を行う。これらのサービスは、単独でも組み合わせても提供され、企業の規模や業種に応じてカスタマイズされる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

バリアフリー支援の情報サービス、堅調

ミライロは情報・通信業に属し、バリアフリー情報やユニバーサルデザイン関連のサービスを提供。売上高は2023年9月期6億円から2025年9月期8億円へ成長、営業利益率も12.5%と堅調。同業のハッチ・ワークやソラコムと比較し、ニッチ市場で差別化。

強み

  • バリアフリー・ユニバーサルデザイン分野に特化し、競合が少ない。
  • 売上高が増加傾向にあり、市場拡大が見込める。
  • SDGsやインクルーシブ社会の流れで需要が高まる。
  • 営業利益率10%超と安定した収益を確保。

課題

  • ニッチ市場のため、売上高が小さく成長に限界。
  • 大手企業の参入で競争が激化する可能性。
  • 特定のサービスへの依存度が高く、リスク分散が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がミライロ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15257ノバシステム40億円11.7倍
2228Aオプロ39億円14.2倍
3483Aテラテクノロジー39億円9.2倍
44056ニューラルグループ39億円
5335Aミライロ38億円54.2倍
64811ドリーム・アーツ38億円40.4倍
74391ロジザード38億円12.7倍
82330フォーサイド38億円11.2倍
95029サークレイス38億円18.2倍
109417スマートバリュー37億円
113674オークファン37億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 17件

資本金1,000千円で創業した2010年

2010年6月、大阪市北区西天満において株式会社ミライロを設立した。資本金はわずか1,000千円で、最初の事業はバリアフリー監修および調査サービス「ミライロ・アーキテクチャー」であった。創業当初から障害者視点での社会的障壁の除去を目指すという、現在の企業理念「バリアバリュー」の原点がここにある。同年にはまだ従業員も数名程度だったと推測され、少人数でのスタートとなった。

ユニバーサルマナー研修と検定の開始(2011~2013年)

2011年1月にユニバーサルデザイン関連の制作サービス「ミライロ・クリエイティブ」を開始し、同年6月には障害者や高齢者対応の接客研修「ユニバーサルマナー研修」を始めた。2013年8月には一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、「ユニバーサルマナー検定」を開始した。これにより研修サービスが体系化され、後の主要な収益源となる土台が築かれた。2012年12月には本社を現在の大阪市淀川区西中島に移転している。

東京進出とリサーチ事業の拡充(2014年)

2014年5月、東京都渋谷区恵比寿に東京支社を開設した。これにより首都圏の企業・団体への営業拠点を確保し、事業の全国展開が加速した。同年12月には障害者モニター調査サービス「ミライロ・リサーチ」を開始した。これは、登録された障害者モニターを活用した定量的・定性的調査であり、企業等が合理的配慮を検討する際のデータ提供を可能にした。この調査事業は後にミライロIDのユーザー基盤を活用した有力なソリューションへと成長する。

情報保障サービスとデジタル手帳のリリース(2017~2019年)

2017年9月、聴覚障害者向けの情報保障サービス「ミライロ・コネクト」を開始した。これは遠隔手話通訳などを提供するサービスで、後に大阪・関西万博でも採用される。2019年7月、最大の転機となるデジタル障害者手帳「ミライロID」をスマートフォンアプリとしてリリースした。同時期に東京支社を品川区東五反田に移転している。ミライロIDは障害者手帳の現物提示に代わる仕組みとして、事業者とユーザーの双方の負担軽減を目的とした。

マイナポータル連携と全国鉄道一斉導入(2020~2021年)

2020年6月、ミライロIDが政府のオンラインサービス「マイナポータル」との連携を開始し、本人確認の信頼性を大幅に高めた。2021年1月には障害者向け割引クーポン「ミライロクーポン」の提供を開始。同年3月、ミライロIDは全国の鉄道事業者123社で一斉に導入され、公共交通機関での利用が一気に広がった。これによりユーザー数と導入事業者数が急増し、インフラとしての地位を確立しつつある。

合理配慮義務化への対応とサービス多様化(2021~2024年)

2021年10月、ミライロは民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足させ、業界全体の取り組みをリードした。2022年5月には障害者対応の診断サービス「ミライロ・サーベイ」を開始し、企業の合理的配慮の実施状況を評価する仕組みを提供した。2024年1月にはミライロID内にオンラインショップ「ミライロストア」を開設し、障害者限定の割引販売チャネルを構築した。これらのサービスは改正障害者差別解消法(2024年4月施行)に対応する企業ニーズを取り込んだ。

東証グロース市場への上場(2025年)

2025年3月、ミライロは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。創業から約15年での上場であり、デジタル障害者手帳という社会インフラ事業と、法規制の追い風を受けたソリューション事業が評価された。上場に伴い新株発行を行い、資本金と資本準備金がそれぞれ232,278千円増加した。2025年9月期のキャッシュ・フローは営業活動で1.8億円の獲得、財務活動で3.4億円の獲得となり、現金及び預金は9億円に増加した。

年表17件を開く

2010年代

  • 2010年6月創業大阪市北区西天満において株式会社ミライロを設立し、バリアフリー監修及び調査サービス「ミライロ・アーキテクチャー」を開始(資本金1,000千円)
  • 2011年1月ユニバーサルデザインに関するデザイン・制作サービス「ミライロ・クリエイティブ」を開始
  • 2011年6月障害者や高齢者対応の接客研修サービス「ユニバーサルマナー研修」を開始
  • 2012年12月大阪市淀川区西中島に本社を移転
  • 2013年8月創業一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、「ユニバーサルマナー検定」を開始
  • 2014年5月東京都渋谷区恵比寿に東京支社を開設
  • 2014年12月障害者モニター調査サービス「ミライロ・リサーチ」を開始
  • 2017年9月情報保障サービス「ミライロ・コネクト」を開始
  • 2019年7月デジタル障害者手帳「ミライロID」をリリース
  • 2019年7月東京都品川区東五反田に東京支社を移転

2020年代

  • 2020年6月「ミライロID」がマイナポータルとの連携を開始
  • 2021年1月「ミライロID」において、障害者向け割引サービス「ミライロクーポン」の提供を開始
  • 2021年3月「ミライロID」が全国の鉄道事業者123社で一斉導入
  • 2021年10月創業民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足
  • 2022年5月障害者対応の診断サービス「ミライロ・サーベイ」を開始
  • 2024年1月「ミライロID」において、オンラインショップ「ミライロストア」の提供を開始
  • 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ミライロIDの普及促進

    デジタル障害者手帳「ミライロID」の導入事業者数とユーザー数を拡大するため、機能拡充やUI改善、普及活動を推進する。

  2. 02

    バリアバリューソリューションの提供

    ミライロID導入企業に対し、コンサルティングや研修などのソリューションを複合的に提案し、収益化を図る。

  3. 03

    連携企業とのサービス開発・マーケティング

    他企業との連携により、障害者向けデジタルサービスを開発し、合理的配慮の負担軽減と継続的な収益拡大を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 大阪市淀川区93百万円
東京支社 — 東京都品川区3百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    障害者等向け広報の在り方に関する基礎調査
    内閣府 · 2023-08-25
    748万円
  • 補助金
    [第三回]令和2年度事業再構築補助金(交付申請等)
    中小企業庁
    595万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は8億円営業利益1億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.3%、利益が+0.0%。

売上高
+14.3%
8億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
-50.0%
1億円
営業利益率
12.5%
前期比 -1.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高8億円8億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

4期分

直近は2026年3Qで、売上は2億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q4125.00
2025年4Q400.01
2026年2Q400.00
2026年3Q2150.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年9月期からの5期で、売上は4億円から8億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
民間事業者による合理的配慮提供の推進委員会を発足
2021年9月4−1−1
2022年9月60−1
2023年9月600
2024年9月71114.32
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年9月81112.51

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高8億円のうち、営業利益として残るのは1億円12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金25.0%2億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.0%4億円
  • その他の費用持分法損益などの調整12.5%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
75.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
12.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.9pt
12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.3pt
13.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年9月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は9億円で、売上の13.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年9月00104
2024年9月10014
2025年9月20329

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年9月期の総資産は12億円。このうち返さなくてよい自己資本が9億円で、自己資本比率は75.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年9月61519.3
2022年9月5059.9
2023年9月52329.1
2024年9月73447.9
2025年9月129375.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中147位あたり、逆に低いのはROE605社中295位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
14.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥344で、1年前と比べて-44.8%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥344-0.9%1ヶ月+4.6%1年-44.8%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥311高値¥640

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)54.2倍
PER (会社予想)63.2倍
PBR4.20倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に368円と前日比-9.8%下落。前日の急騰後、利益確定売りが出た。直近1ヶ月では+10.51%と上昇基調。25日移動平均線(337.16円)を約9.2%上回るが、52週高値649円からは半分以下の水準。RSIは61.45と中立よりやや強め。出来高は40万株と増加。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは52.3倍と業界平均の29.8倍を大きく上回り、割高感が強い。PBRも4.1倍で業界平均3.5倍をやや上回る。ROEは13.4%と良好だが、無配であり、株主還元面で劣る。成長性を評価するには高すぎる水準であり、割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)54.2倍47.9倍
PER (予想)63.2倍
PBR4.20倍2.96倍
ROE13.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長初期のIT企業。強気派は高い営業利益率(14%超)とROE13%を評価し、今期増収増益見通しにも注目。弱気派は時価総額37億円と流動性が低く、業績の不透明感、競争激化を懸念。また、無配当で株主還元も乏しい。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率14.29%、ROE13.4%と非常に高い。

  • 成長性

    売上高は6→7→8億円と順調増。利益も拡大。

  • 少額投資が可能

    時価総額37億円、個人投資家でも買いやすい。

  • 高成長セクターでの事業拡大2025年9月期影響

    売上高7億→8億と14%増、障がい者支援IT需要拡大

  • 粗利益率改善余地継続影響

    営業利益率12.5%と高水準、規模拡大で更に向上へ

  • M&Aによる規模拡大不定影響

    時価総額37億、資金調達力向上で小型買収可能性

  • ESG投資の追い風継続影響

    障がい者雇用ITの社会的意義でESG需要取り込み

マイナスに働く材料7
  • 規模が小さく不安定

    売上高7億円、少数の案件で業績が大きく変動。

  • 競争激化

    IT業界は競争が激しく、差別化が不透明。

  • 配当なし

    無配当、株主還元は期待薄。

  • 純利益減少2025年9月期影響

    純利益2億→1億と半減、成長鈍化と利益率低下

  • PER52倍の高バリュエーション継続影響

    予想PER52倍、成長鈍化で大幅な評価修正リスク

  • 無配政策が株価抑制継続影響

    配当利回り0%、株主還元欠如で投資家離れ

  • 小規模企業特有の経営リスク継続影響

    時価総額37億円、資金調達や人材確保の脆弱性

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長企業の生命線。前期比10%以上維持が望ましい。
営業利益率
高収益持続の確認。低下は競争激化の兆候。
受注残高または顧客数
事業の安定性と将来収益を測る。

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,571人。区分でいちばん多いのは個人・その他82.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.2%を占め、残る85.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年9月%
個人・その他82.6
事業法人10.3
金融機関4.0
証券会社2.6
外国法人0.6
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01垣内 俊哉27.95
02民野 剛郎27.77
03谷間 真1.89
04大阪市高速電気軌道株式会社1.81
05住友林業株式会社1.81
06ヤマトホールディングス株式会社1.81
07株式会社三菱UFJ銀行1.74
08株式会社日本カストディ銀行(信 託口)1.50
09楽天証券株式会社1.33
10さくらインターネット株式会社1.09
11株式会社ゼンリンデータコム1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+100%、1株純資産は5期で−96%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2021年9月−3,0572,205
2022年9月−1,230975
2023年9月2309.4
2024年9月346472.6
2025年9月98013.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
垣内俊哉代表取締役社長373,080,000
民野剛郎取締役副社長 経営管理部長363,060,000
橋本寛之取締役 営業部長44
井原充貴取締役 ITソリューション部長兼社長室長38
森田啓取締役 ビジネスソリューション部長40
梶尾武志取締役 経営企画部長35
谷間真取締役54208,000
川戸尋士常勤監査役36
笠原努監査役57
根來伸旭監査役41
鶴谷武親取締役61

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6575710
社外取締役3772
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,219字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 障害は、人ではなく社会にあります。障害者を取り巻く不利益や困難の原因は、障害のない人を前提に作られた社会に原因があり、これらの社会的障壁を取り除くことが社会の責務となりつつあります。2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(以下、「障害者差別解消法」という。)では、障害者への合理的配慮(注1)などの努力義務が求められており、さらに2021年5月には、同法律の改正が国会で可決され、2024年4月には義務として、あらゆる事業者に配慮提供が求められることとなりました。しかしながら、企業・団体・行政等(以下、「企業等」という。)には、障害者にとっての社会的障壁を取り除くためのノウハウや仕組みが欠如しているのが実状です。 当社では「バリアバリュー」を企業理念とし、当事者の視点から「障害=バリア」を取り除き、「価値=バリュー」に転換するインフラやソリューション、サービスの提供を行っております。デジタル障害者手帳「ミライロID」によるインフラの提供、企業等への「バリアバリューソリューション」の提供を軸として、障害者とその家族が今日を楽しみ、明日を期待できる社会を実現するための事業展開を行っております。 なお、当社のセグメントは、バリアバリュー事業の単一セグメントであり、事業セグメント情報の記載を行っておりません。 (注1)合理的配慮とは、障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応することです。 (1) デジタル障害者手帳「ミライロID」 障害者手帳とは、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の3種の手帳の総称であり、いずれの手帳の保有者も「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」の対象となります。障害者手帳の保持者は、自治体や事業者が独自に提供するサービスを受けることもでき、障害者にとって障害者手帳は生活の中で必要不可欠なものとなっております。しかしながら、これまで障害者手帳は、現物のみが証明手段であったため、当事者にとっての現物の所持・提示の負担だけではなく、インターネット上のオンライン取引での利用や他のシステムとの連携が不可能であることが社会課題となっております。さらに、障害者手帳の色・形状・レイアウト等の仕様については各自治体で定めているため、自治体ごとに様式が異なり、事業者にとっては正しく手帳を見分けることは困難です。結果として、不正利用等が横行している他、時間を割いて現物確認を行うことも事業者にとって負担となっております。 デジタル障害者手帳「ミライロID」は、2019年7月からスマートフォンのアプリとして提供されており、ユーザーは個人情報と障害者手帳画像を登録し、さらに当社で登録内容を目視で確認して認証することにより、スマートフォンだけで障害者手帳の確認と同等の効果をユーザーに提供することを目指しております。さらに登録情報の信頼性を高めるため、2020年6月から政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」との連携が可能となり、現在、鉄道会社をはじめとして、高速道路・バス・タクシー・航空等の交通機関、美術館・博物館・レジャー施設等の障害者割引を提供する施設、地方自治体の関連施設で障害者手帳の現物がなくとも、スマートフォン上の「ミライロID」画面の提示により障害者割引の適用が可能となっております。 当社では「ミライロID」をデジタル障害者手帳として、さらなる利便性・メリットの向上、利用拠点の拡大により、ユーザー数の増加を図り、障害者が社会活動を行うためのインフラとして無償で提供しております。 また「ミライロID」には、障害情報登録機能、プッシュ通知機能、クーポン機能、アンケート機能、マップ機能、ストア機能など多様な機能を実装しており、他のシステムとのAPI連携(注2)も可能となっております。今後、ユーザー及び事業者にメリットのある機能開発及びAPI連携による「ミライロID」を活用したサービス開発を推進してまいります。 なお、2025年9月30日現在における「ミライロID」の導入事業者数は4,214事業者、ユーザー数は55.2万人となっております。 <ミライロID画面イメージ> (注2)APIとは、「Application Programming Interface」の略語でソフトウエアの一部機能やデータを外部から利用できるようにしたインターフェイスの仕様を指します。APIでソフトウエア同士をつなぐことをAPI連携といいます。 (2) バリアバリューソリューション 当社は、企業等に対して、障害者にとっての社会的障壁を取り除き、障害者との共生社会を実現するため、障害を価値に転換するためのバリアバリューソリューションを提供しております。 ① ミライロIDソリューション 「ミライロID」による障害者に対するサービス提供や、企業等からの障害者への対応・取り組みに関する相談に対し、「ミライロID」や専門人材を活用したソリューションやコンサルティングを提供しております。 「ミライロID」のお知らせ画面を活用した広告配信や、「ミライロID」ユーザーが利用可能な障害者割引サービス「ミライロクーポン」、割引価格での製品購入が可能なオンラインストアサービス「ミライロストア」、割引価格でのチケット購入が可能なオンラインチケット販売サービス「ミライロチケット」、バリアフリー情報を発信する「ミライロマップ」を通じて、障害者向けのマーケティング支援サービスを提供しております。企業等は、障害者を消費者としたプロモーション効果だけではなく、障害者の社会参画に寄与することから、SDGsやCSRの観点からも「ミライロID」を活用した取り組みを行っております。その他、「ミライロID」によるサービスとして、障害者向けがん保険(ミライロ保険<がん保険>)の販売、オンラインチケットシステムや交通系アプリとのAPI連携やシステム開発、QRコードを活用した駐車場の障害者割引適用サービス、「ミライロID」ユーザーに向けた求人募集サービスも実施しております。 サービス名称   サービスの内容 広告配信   「ミライロID」のお知らせ画面内に、インフィード広告やタイアップ広告の掲載が可能です。タイアップ広告に関しては、インタビュー等を実施後、内容を記事化し、記事の掲載及び拡散を行います。 ミライロクーポン   企業等が自社のクーポンや情報を掲載することが可能なサービスです。企業等は、障害者などの新たな顧客を集客できることに加えて、これまで届きづらかった情報を必要な方に届けることで、社会的責任を果たすことにも繋がります。 ミライロストア   企業等が自社の製品情報を掲載し、「ミライロID」ユーザーへの販促が可能なオンラインストアです。「ミライロID」ユーザーに限定したクローズドマーケットでの割引販売とすることで、安売りによるブランド毀損等を避けることが出来ます。 ミライロチケット   企業等が提供する障害者割引に対応したオンラインチケットの販促サービスです。「ミライロID」へのログインによって、これまで紙の手帳では実現が出来なかった、オンライン上で障害者を認証したうえでの購入を可能としております。 ミライロマップ   施設や店舗のバリアフリー情報を発信できるサービスです。企業等が提供する情報に基づき、マップ画面から施設や店舗のバリアフリー情報(エレベーターや優先駐車場の有無等)や、店舗で使えるクーポン情報を閲覧できます。 システム連携 (API連携)   企業等の保有する会員データやシステムなどの外部サービスと、「ミライロID」の登録情報を連携することが可能です。ユーザーの利便性向上及び企業等のサービス向上やオペレーション負担の軽減に繋げることが出来ます。 企業等からの障害者への対応・取組みに関する相談に対し、必要に応じて障害者をモニターとして活用した調査サービス「ミライロ・リサーチ」を行い、障害者にとっての障壁となっている問題点を発見し、解決するためのソリューションの提供を実施しております。モニターとなる障害者については、2025年9月30日現在、当社WEBサイトで募集したモニター約2千人、及び「ミライロID」ユーザーのうち、障害者手帳の有効期限切れなどの不備がなく障害者手帳情報を登録している41.5万人の配信対象者に実施しております。アンケートに回答したモニターに対しては、謝礼を支払うことで、継続的な回答をいただくことにつなげています。その他、障害者へのサービス提供や就業時における事前的改善措置(注3)や合理的配慮が適切になされているかを把握し、組織的な課題の改善を推進する「ミライロ・サーベイ」、「ミライロ・アーキテクチャー」及び「ミライロ・クリエイティブ」などのコンサルティングも実施しております。 サービス名称   サービスの内容 ミライロ・リサーチ   「ミライロID」ユーザー等を対象に、定量的なアンケート調査や定性的なインタビュー調査、リサーチ要件に合わせたモニター派遣等を行うサービスです。市場調査や製品・サービスの開発や改善に活かせる他、WEBアクセシビリティのチェックなど、幅広い用途で活用いただけます。 ミライロ・サーベイ   企業等に当社が独自に作成した5つの観点から構成される調査票に回答いただき、改善に向けたレポートを作成します。改正障害者差別解消法への対応に向けた「サービス版」と、障害者雇用促進法への対応に向けた「雇用版」があります。 ミライロ・アーキテクチャー   既存施設のバリアフリー化やユニバーサルデザイン化に向けた施設環境の調査や、新規施設の図面監修や配慮事項の提案を行うサービスです。障害のある当事者視点と専門的な知識を持つスタッフの客観的な視点で、施設が個々に有する課題の発見から改善提案までを行います。 ミライロ・クリエイティブ   ユニバーサルデザイン対応の情報媒体(マニュアル、ガイドブック、サイン、マップ、動画、WEBサイトなど)の制作や監修を行うサービスです。障害のある従業員やモニターとともに課題の抽出を行い、利用者が必要とするツールの制作に繋げます。 (注3)事前的改善措置とは、施設のバリアフリー化、職員に対する研修、意思表示やコミュニケーションを支援するためのサービスや人的支援、情報アクセシビリティの向上など、合理的配慮を提供するための環境の整備のことです。障害者差別解消法においては、「行政機関等及び事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため、自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備、関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない」とされております。 ② ユニバーサルマナー研修及び検定 当社は、障害者・高齢者・LGBTQ+(注4)等の多様な人との向き合い方をユニバーサルマナーと定義し、障害のある当事者が講師となるユニバーサルマナー研修及び検定を会場開催・オンライン開催・eラーニングにより実施しております。なお、検定における資格認定については、一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会(当社非連結子会社)が行っております。 個人受講者には、ユニバーサルマナー検定(1級から3級)及び認知症、LGBTQ+対応も含めた各種研修を会場開催、オンライン開催、eラーニングにより実施しております。 企業等の団体での受講者に対しては、同様にユニバーサルマナー研修及び検定を会場開催、オンライン開催、eラーニングにより提供するだけでなく、企業等のニーズに合わせた業界特化型のユニバーサルマナー検定や、当事者講師による講演にも対応しております。 カリキュラム名称   カリキュラムの内容 ユニバーサルマナー検定3級   ユニバーサルマナー検定3級は、当事者講師から障害者や高齢者への基本的な向き合い方や声がけ方法を学ぶ導入のための講座であり、会場開催・オンライン開催・eラーニングにより実施しております。 ユニバーサルマナー検定2級   車いすの操作方法や視覚障害者の誘導方法など実践的なサポート方法とより詳しい知識を学ぶ講座です。多様な方々への適切なサポートが出来る人を目指しており、試験合格者のみを認定しております。会場開催により実施しておりますが、講義のみ事前にeラーニングで学習するなど、会場の受講時間を短縮できる分割受講も可能です。 ユニバーサルマナー検定1級   認知症対応マナー研修、ユニバーサルワーク研修、LGBTQ+対応マナー研修、ユニバーサルコミュニケーション研修の4つの研修うち、3つの研修のオンライン受講及びトークライブ・座談会・外部イベントを体験し、ユニバーサルマナーの考えや体験をレポートとして提出し、合格基準を満たした方のみ1級認定を行います。 認知症対応マナー研修   認知症の基礎を学び、様々な場面で認知症の方が求めていることを把握し、対応する力を身につける講座です。実際にあった事例を基にしたケーススタディによって、認知症の方の行動の理由を考える練習をします。 LGBTQ+対応マナー研修   当事者講師からLGBTQ+の基礎的な用語やこれまでの歴史、職場における対応方法や具体的な取組み事例などを総合的に学ぶ講座です。ハード面、ソフト面における配慮事項やカミングアウト時における対応、企業における先進的な事例も学ぶことができます。 ユニバーサルワーク研修   精神障害者・発達障害者と一緒に働くことを起点にすべての人に共通するコミュニケーションやマナーを学ぶ講座です。講義として精神障害者・発達障害者の基礎理解を深め、得た知識を基にケースワークで実践的な対応方法を考えます。パーソルダイバース株式会社と連携して実施しております。 ユニバーサルコミュニケーション研修   聴覚障害を理解し、手話、筆談、読話などの多様なコミュニケーション方法を学ぶための講座です。これまで聴覚障害者と接点がなかった人や直接質問をする機会が少なかった人を対象に当事者講師による講義とワークを行います。 業界特化型ユニバーサルマナー検定   各業界に合わせたオリジナル版のユニバーサルマナー検定です。宅配ドライバー向けの「ユニバーサルマナー検定 ヤマトグループオリジナル版」、鉄道事業者向けの「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」、不動産事業者向けの「ユニバーサルマナー検定(不動産)」、株主総会の実務担当者向けの「ユニバーサルマナー検定(株主総会)」等を提供しております。 (注4)LGBTQ+とは「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クイア、クエスチョニング」の頭文字をとった言葉に、「+(プラスアルファ)」を付けた、セクシャルマイノリティ(性的少数者)の人々を指す言葉です。 ③ コミュニケーションサポート 聴覚や発話に困難のある方(以下、「聴覚障害者等」という。)に向けた情報保障サービス「ミライロ・コネクト」を提供しております。「ミライロ・コネクト」では、企業や自治体に向けた遠隔手話通訳サービス、手話リレーサービス、手話・文字通訳派遣の提供に加えて、電話リレーサービス(注5)のオペレータ業務の受託、手話通訳者を目指す方や手話を学びたい方のスキルアップをサポートする手話オンライン講座「ミライロ・コネクトClub」を行っております。 サービス名称   サービスの内容 遠隔手話通訳サービス   聴覚障害者等が窓口に来られた場合に、オンラインで当社の通訳オペレータが手話通訳を行うサービスです。主に多言語通訳サービスを提供している企業との連携により、金融機関、行政等で利用されております。 手話リレーサービス   聴覚障害者等がコールセンター等に電話をしたい場合に、オンラインで当社の通訳オペレータが手話通訳を実施するサービスです。主に金融機関やメーカーの問い合わせ窓口として利用されております。 手話・文字通訳派遣   関東・関西を拠点として、様々な場面に合わせて手話または文字通訳者を派遣するサービスです。イベント、研修等への現地派遣や、オンライン会議システムを利用した遠隔通訳派遣、リアルタイムでの映像配信や映像収録などにも対応しております。 電話リレーサービス受託   「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」に基づき、電話リレーサービス提供機関として指定を受けた一般財団法人日本財団電話リレーサービスより、通訳オペレータ業務を受託しております。 ミライロ・コネクト Club   手話通訳者が講師となり、手話で聴覚障害のある方とコミュニケーションを取ることを目指す方のためのオンライン講座を開催しております。 (注5)電話リレーサービスとは、聴覚や発話に困難のある人(きこえない人)と、きこえる人(聴覚障害者等以外の人)との会話を通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」を通訳することにより、電話で即時双方向につながることができるサービスのことです。2020年6月、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が制定され、公共インフラとしての電話リレーサービスが制度化されました。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,961字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、バリア(障害)をバリュー(価値)に変えることを意味する「バリアバリュー」を企業理念としております。多様な視点、経験、感性を活かし、創造と革新を追求することで、「ミライロ」が意味する「誰もが自らの色を描ける未来、自らの路を歩める未来をつくる」ことを経営方針としております。 (2) 経営環境 当社が提供する「ミライロID」の対象となる障害者に関して、身体障害、知的障害、精神障害の3区分に分かれております。内閣府が公表している「令和7年版障害者白書」によると、各区分における国内の障害者数は、身体障害者(身体障害児を含む。)423万人、知的障害者(知的障害児を含む。)126万8千人、精神障害者603万人となっております。また、厚生労働省が公表している「令和4年生活のしづらさに関する調査」によると、日本の障害者の総数は1,164万人、国民のおよそ9.3%が何らかの障害を有していると推計されています。加えて、世界保健機関が公表している「World report on disability」によると、世界人口の約15%にあたる10億人以上に障害があり、The Return on Disability Group Inc.が公表している「The Global Economics of Disability Report:2024」によると、世界の障害者とその家族や友人を合計した購買力の総額は18兆ドルと言われております。また、公益財団法人共用品推進機構が2023年度に実施した共用品市場規模調査によると、2022年度の共用品(アクセシブルデザイン製品)市場規模金額は、3兆1千億円と推計され、前年比で3.9%(1,164億円)増となりました。 そして、当社が取り組む障害者にまつわる経営環境は大きく変化しております。2016年4月に施行された「障害者差別解消法」は、事業者の障害者への「合理的配慮」を求めております。さらに2021年5月には障害者差別解消法の改正が国会で可決され、2024年4月には義務として、あらゆる事業者に配慮提供が求められることとなりました。合理的配慮とは、行政や事業者に対して、障害者が社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応することです。当社の提供するインフラやソリューションは、企業等が合理的配慮義務を果たすために有効に機能するものと考えており、これまで以上に当社の重要性は高まるものと考えております。 さらに、2025年の大阪・関西万博や東京2025デフリンピック等のイベント開催、2030年の達成を目標とした持続可能な開発目標(SDGs)等により、誰一人取り残さない社会の実現に向けて、障害者にまつわる社会の取組みは益々加速していくものと考えております。 また、ESG投資など企業の非財務情報を含めたサステナビリティを評価する指標にも注目が集まっており、ESG投資市場は世界的に拡大しております。ビジネス分野における障害者の社会進出を、ビジネスリーダーが軸となって推進する世界的な運動「The Valuable 500」も広がりを見せております。 (3) 経営戦略等 当社はデジタル障害者手帳「ミライロID」を活用した障害者サービスのデジタルトランスフォーメーションによる社会改革の推進に加えて、障害者の社会的障壁(環境、意識、情報のバリア)を解消するためのバリアバリューソリューションの提供を軸とし、以下のような経営戦略を構築しております。 ① 「ミライロID」を利用する企業等及びユーザーに対する普及促進 「ミライロID」の提示により障害者手帳の代替可能とする企業等は急速に増加しており、利用拠点の増加や機能拡充に伴い「ミライロID」のユーザー数も順調に増加しております。 「ミライロID」の普及により、研修やコンサルティングの営業活動だけでは開拓不可能であった企業等と当社とのコンタクトや商談化が進んでおります。 ② バリアバリューソリューションの提供 「ミライロID」は障害者への何らかの対応が必要な企業等に利用されております。当社ではこれらの企業等に対して、バリアバリューソリューションを複合的に提案することによって、企業等からのコンサルティング料や研修料による収益化を図っております。 ③ 「ミライロID」を活用した連携企業等とのサービス開発やマーケティング活動の推進 「ミライロID」と他の企業等との連携により、障害者の利便性を向上させるデジタルトランスフォーメーションを推進し、障害者差別解消法に定める合理的配慮の負担軽減に繋がるサービス開発を進めております。また、「ミライロID」を企業等のマーケティング活動としても活用いただくことで、継続的な収益の拡大を図ってまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高、利益以外に以下の指標を重視しております。 ① 「ミライロID」の導入事業者数、ユーザー数 ② バリアバリューソリューションにおける取引先数と1社あたりの平均売上高 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき主要な課題は、以下の項目と認識しております。 ① 「ミライロID」の利便性・メリットの向上及び普及活動 「ミライロID」は、UIの改善や機能開発、サービス開発により、ユーザー・企業等の双方にとっての利便性・メリットの向上を図る必要があると認識しております。これらのシステム開発・改善と当社及び各導入事業者による普及活動により、「ミライロID」の導入事業者数及びユーザー数を拡大させることが当社の事業基盤を強化することに繋がると認識しております。 ② 「ミライロID」の連携企業等の拡充 当社は、他の企業等と連携して「ミライロID」を活用したデジタルトランスフォーメーションを推進し、障害者の利便性を向上させるサービスを開発することを経営戦略の重点事項と考えており、これらの連携企業等とのパイプラインの拡充により当社成長を加速させることに取り組んでまいります。 ③ 人材の採用及び育成 当社の競争力の源泉は、障害者に関する知識と経験を有する人材にあります。今後も、当社の企業理念に共感し、高い成長意欲と使命感を持った人材を積極的に採用し、育成することで、企業力の強化に努めてまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社が継続的に成長するためには、企業規模拡大の基礎となる内部管理体制の強化が重要であると認識しております。当社では、コーポレート・ガバナンス体制を強化するため、マネジメント層の採用及び育成、コンプライアンス・リスクマネジメント教育の徹底、管理部門の体制強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク6,526字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。 各リスクについて、発生可能性、発生可能性のある時期、影響度は以下のとおりとなっております。 分類   リスク   発生可能性   発生可能性のある時期   影響度 (1) 事業環境に関する  リスク   ① 障害者関連市場と関連法令の動向について   低   特定時期なし   大 ② ミライロIDに競合する企業の参入について   中   特定時期なし   中 ③ 収益事業に競合する企業の参入について   高   特定時期なし   中 (2) 事業内容に関する  リスク   ① 経営成績の変動について   中   特定時期なし   中 ② システム障害について   低   特定時期なし   中 ③ セキュリティについて   低   特定時期なし   中 ④ ブランド、風評等について   中   特定時期なし   中 ⑤ 情報管理について   低   特定時期なし   大 ⑥ 知的財産権の侵害について   中   特定時期なし   小 ⑦ ミライロIDの不正利用に関するリスク   低   特定時期なし   小 (3) 組織体制に関する  リスク   ① 小規模組織体制及び人材の確保・育成について   中   特定時期なし   小 ② 特定の経営者への依存について   低   特定時期なし   中 ③ 内部管理体制について   低   特定時期なし   中 (4) 法的規制に関するリスク   低   特定時期なし   中 (5) その他のリスク   ① 配当政策について   中   特定時期なし   中 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に  関するリスク   高   新株予約権 行使時   小 ③ 訴訟等について   低   特定時期なし   中 ④ 資金使途について   中   特定時期なし   小 ⑤ 自然災害、感染症等に関するリスク   低   特定時期なし   大 ⑥ 株式の流動性について   中   特定時期なし   中 (1) 事業環境に関するリスク ① 障害者関連市場と関連法令の動向について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、「障害者基本法」の理念に則り、関連する「障害者差別解消法」「障害者の雇用の促進等に関する法律」「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」等の目的の達成に向けて、法規制の対象となる事業者や自治体、教育機関に対して様々なソリューションの提供を行っております。これらの法律の改廃、法的規制の新設、適用基準の変更等がなされた場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② ミライロIDに競合する企業の参入について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が運営するデジタル障害者手帳「ミライロID」においては、政府が提供する「マイナポータルAPI」の民間活用の第1号として、マイナポータルと連携しております。「ミライロID」は、自治体が管理する障害者手帳の情報をマイナポータル経由で取得できることから、当該連携を行った利用者は信頼性の高い情報として事業者に提示が可能です。現在、当社と同様に障害者手帳の代替を行うことが可能な類似アプリは存在せず、ビジネスモデル特許の取得など開発した技術・ノウハウなどの保護・保全に努めておりますが、競合企業によるサービスの模倣等により、当社の事業展開に支障が生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 収益事業に競合する企業の参入について(発生可能性:高、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のバリアバリューソリューションは許認可制度がないことに加え、事業の開始にあたって大規模な設備投資も不要であることから、相対的に参入障壁が低い事業であります。デジタル障害者手帳「ミライロID」を活かしたソリューションの提供や、手話通訳士等の有資格者をはじめとした多様な専門人材の採用や育成をすることにより、事業の付加価値の向上や差別化を図っておりますが、新規参入企業が増加する可能性は否定できず、競合企業の増加により競争が激化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスク ① 経営成績の変動について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、顧客からの障害者に対する幅広い課題やニーズに対して、多様なソリューションを保有している強みを活かすことによって、1社あたりの売上高や継続取引先を増やし、経営の安定と持続的成長を可能とすることを目指しております。しかしながら、各ソリューションが単発での受注に留まるなど、顧客あたりの売上の最大化や継続的な取り組みが出来なかった場合には、想定どおりの成長が見込めず、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の提供するサービスやそれを支える社内業務は、コンピューター及びインターネット技術を高度に活用しており、通信事業者が運営する通信ネットワークサービスへの依存度が高いと言えます。したがって、予期せぬトラブル等によって通信ネットワークやサーバーが利用できなくなった場合、当社のサービス提供が不可能となる可能性があります。このような事態が発生した場合には、顧客等から損害賠償の請求や当社の社会的信用を失う可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ セキュリティについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社はハッカーやコンピューターウイルス等に備えるためのセキュリティ対策を施しておりますが、外部からの不正な手段によるサーバー内への侵入等の犯罪や従業員の過誤等により顧客の個人情報等重要なデータが消去または不正に取得される可能性は否定できません。このような事態が発生した場合には、損害賠償の請求や当社の社会的信用を失う可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ブランド、風評等について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業は、障害者やその家族、事業者や行政、教育機関等との連携の元に成り立つものであると認識しております。そのため、当社の従業員には、企業理念・ビジョン等を浸透させ、コンプライアンスを遵守する意識を高く保つように社員教育を徹底しております。しかしながら、従業員の不祥事等の発生や、当社に対して不利益な情報や風評が流れた場合には、当社及び当社サービスのブランド価値が棄損し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 情報管理について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社はその事業運営の性質上、個人情報及び機密情報を保有しており、当社の個人情報の取り扱いについては、「個人情報の保護に関する法律」が適用されております。そのため、適切に個人情報を取り扱う体制を整備していることの証として、プライバシーマークを取得しております。 第三者によるセキュリティ侵害、ハッキング、従業員等による故意または過失などによって、当社が保有する個人情報や機密情報の外部流出または不正使用などが発生した場合、当社は顧客などに対する損害賠償責任を負うとともに、社会的信用に重大な影響を与え、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 知的財産権の侵害について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の事業においては、「ミライロID」や「ユニバーサルマナー」など、オリジナルのサービスやコンテンツの展開を強みとしている関係上、著作権、商標権、ビジネスモデル特許等の知的財産権の確保が重要だと認識しております。当社は、商標権やビジネスモデル特許の取得、さらには開発した技術・ノウハウ等の保護・保全に努めておりますが、第三者によるサービスの模倣等により、当社の営業展開に支障が生じ、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。また、第三者に帰属する著作権、商標権、ビジネスモデル特許等の知的財産権、肖像権等を侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、万が一、第三者の知的財産権、肖像権等を侵害した場合、当社の社会的信用を失うとともに、損害賠償による損失が生じた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ミライロIDの不正利用に関するリスク(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) デジタル障害者手帳「ミライロID」は、ユーザーからの画像データの申請に基づき、障害者手帳の登録を行っております。各自治体の障害者手帳のフォーマットに基づき、システムによって照合した上で、目視による確認も行っております。また、ユーザーの同意を前提にマイナポータル経由で自治体サーバーから障害者手帳の情報を取得し、登録された情報が一致しているか否かの照合も行っております。しかしながら、精緻に偽装された手帳情報が誤って登録される可能性は否定できず、不正利用などが横行した場合には、当社及び当社サービスの社会的信用力が低下し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。ただし、当該偽装については、紙の障害者手帳にも同様のことが生じると言えます。したがって、「ミライロID」に限って不正利用が横行するものではないと思料いたします。 (3) 組織体制に関するリスク ① 小規模組織体制及び人材の確保・育成について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の従業員数は、当事業年度末現在50名の小規模組織であり、内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。現時点においては、当社の規模に対して適切な人員体制が構築出来ているものと認識しておりますが、今後の業容拡大に応じて、採用活動及び人材育成により組織強化を図る必要性が生じることが想定されます。しかしながら、当社が優秀な人材をタイムリーに採用・育成できる保証はなく、人材確保に成功しなかった場合には、当社の事業の成長及び事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定の経営者への依存について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の創業者であり大株主である代表取締役社長垣内俊哉及び取締役副社長民野剛郎は、当社の経営方針や事業戦略、人的ネットワークの構築等において重要な役割を果たしております。当社は、事業拡大に伴い両者に依存しない経営体制の強化を進めておりますが、現状において何らかの理由により、両者が退任する事態が生じた場合には、当社の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 内部管理体制について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、企業価値を最大化すべく、コーポレート・ガバナンスの充実を図る施策を実施しております。また、業務の適正性及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しております。しかしながら、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法的規制に関するリスク(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の提供する「ミライロID」の個人情報に関しては、「個人情報の保護に関する法律」の適用を受けております。加えて、「特定商取引に関する法律」「不当景品類及び不当表示防止法」等により、一部の広告に際し、法定事項の表示義務を負う場合があります。 当社は、上記法的規制等について適切な対応をしておりますが、不測の事態により、当該法令等に抵触しているとして何らかの行政処分を受けた場合、また、今後これらの法令等が強化され、若しくは新たな法令等が定められ当社の事業が制約を受ける場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) その他のリスク ① 配当政策について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題であると認識しておりますが、設立以来、将来の事業展開と財務体質強化のための必要な内部留保の確保を優先し、配当は実施しておりません。 今後につきましては、配当可能利益の状況、経営成績、財政状態及び事業投資の必要性を総合的に勘案のうえ、配当の実施を検討する方針としておりますが、現時点において、配当実施の可能性及び実施時期については未定であります。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク(発生可能性:高、発生可能性のある時期:新株予約権行使時、影響度:小) 当社は、役員、従業員及び外部協力者に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しており、これらの新株予約権が権利行使された場合には、既存株主の保有株式の価値及び議決権割合が希薄化される可能性があります。本書提出日現在、新株予約権による潜在株式数は202,500株であり、発行済株式数11,020,100株の1.84%に相当しております。なお、新株予約権の詳細は、後記「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2) 新株予約権等の状況 ① ストックオプション制度の内容」をご参照ください。 ③ 訴訟等について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 現在、当社の事業に影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、将来、訴訟等が発生し、当社に不利な判断がなされた場合は、事業活動における制限を受け、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 自然災害、感染症等に関するリスク(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業拠点は、大阪市淀川区、東京都品川区に主要拠点があります。過去においては、地震、津波、洪水、火災等の災害によって、当社の事業活動に大きな影響を受けたことはありませんが、これらの地域において大規模な自然災害、テロ等が発生した場合や、感染症が想定を大きく上回る規模で発生あるいは流行した場合、事業活動全般に影響を及ぼす可能性があり、当社の経営成績及び財政状態等にも影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 株式の流動性について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は2025年3月24日に東京証券取引所グロース市場へ上場をいたしましたが、流通株式比率は当事業年度末時点において29.66%であります。 今後は、既存株主への一部売出しの要請、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,532字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は1,025,478千円となり、前事業年度末に比べ486,623千円増加いたしました。これは主に、新株予約権の行使や株式上場に伴う新株発行等により現金及び預金が482,253千円増加したことによるものであります。固定資産は146,500千円となり、前事業年度末に比べ15,463千円減少いたしました。これは主に、ソフトウエアが14,899千円増加し、繰延税金資産が23,086千円、ソフトウエア仮勘定が2,840千円、長期前払費用が1,919千円それぞれ減少したことによるものであります。 この結果、資産合計は1,171,979千円となり、前事業年度末に比べて471,160千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は237,992千円となり、前事業年度末に比べ5,432千円増加いたしました。これは主に、未払法人税等が24,925千円増加し、1年内返済予定の長期借入金が約定返済及び一部繰上返済により19,440千円減少したことによるものであります。固定負債は52,063千円となり、前事業年度末に比べ79,167千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が約定返済及び一部繰上返済により79,168千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は290,056千円となり、前事業年度末に比べて73,734千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末の純資産は881,923千円となり、前事業年度末に比べ544,895千円増加いたしました。これは、新株予約権の行使や株式上場に伴う新株発行により資本金及び資本準備金がそれぞれ232,278千円、当期純利益の計上に伴い繰越利益剰余金が81,472千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要により緩やかな景気回復が見られる一方で、原材料価格の高騰や円安による物価上昇、米国の発表した関税政策による貿易相手国の対抗措置の懸念によって、国際的な情勢の不安は長期化しており、依然として先行きの不確実性の高い状況が継続しております。 このような状況の中、当社は「バリアバリュー」を企業理念とし、障害(バリア)を価値(バリュー)に変えることで社会を変革することを目指し、様々な障害者に関連するサービスの提供に取り組んでまいりました。デジタル障害者手帳「ミライロID」によるインフラの提供、企業・団体・行政へのバリアバリューソリューションの提供を軸として、障害者が活躍できる社会への変革を実現するための事業展開を行っております。 2019年7月にリリースしたデジタル障害者手帳「ミライロID」は、当事業年度末現在で、導入事業者数4,214事業者(前事業年度末より152事業者増加)、ユーザー数55.2万人(前事業年度末より14.7万人増加)と50万人を突破し、着実に認知度の向上を図っております。また、2025年4月から開催された大阪・関西万博の本人確認書類として「ミライロID」が採用される等、使える場所やユーザー数の増加、コンテンツ力の向上等に伴い、アクティブユーザー数は月間20.8万人と増加傾向にあり、障害者の外出や消費の促進に寄与しております。2024年1月よりリリースしたオンラインショップ「ミライロストア」においては、当事業年度末現在で、セラー数76事業者、商品数657アイテムを掲載しており、今後さらなる商品数の拡充と、GMV(流通取引総額)の増加を目指しております。また、「ミライロID」とのシステム連携も増加しており、駐車場・駐輪場における「ミライロID」活用による障害者割引の適用駐車場は、当事業年度末現在で207箇所となりました。 バリアバリューソリューションにおきましては、2024年4月の改正障害者差別解消法の施行や、2026年7月の法定雇用率の引き上げに伴い、障害者に対する合理的配慮の提供や事前的改善措置への対応に関する需要がこれまで以上に高まっております。ユニバーサルマナー研修及び検定におきましては、業界別のユニバーサルマナー検定の導入先や認定者数が増加しており、新たにライブやコンサート会場におけるサポート方法を伝える「ユニバーサルマナー検定(村上学縁)」もリリースいたしました。また、障害者雇用の現場で役立つ実践的なコミュニケーション手法など、障害のある社員が活躍するための雇用ノウハウの習得を目的とした「ユニバーサルワーク研修 実務編」の提供も開始いたしました。当事業年度末現在におけるユニバーサルマナー検定の認定者数は30.8万人(前事業年度末より8.3万人増加)と30万人を突破し、多様な方々へ向き合い、一歩を踏み出す人の増加に繋がっております。また、コミュニケーションサポートにおきましては、聴覚障害のある方々が社会のあらゆる場面で円滑にコミュニケーションを行えるよう、遠隔手話通訳専用の「ミライロ・コネクトオンライン手話通訳サービス」を開始しました。大阪・関西万博の運営参加にも協力し、「ミライロ・コネクトオンライン手話通訳サービス」を提供することで、耳の聞こえない、聞こえにくい、また発話が困難な来場者へのサービス向上にも寄与しました。 以上の結果、当事業年度の売上高は832,291千円(前事業年度比17.3%増)、営業利益は142,125千円(前事業年度比21.6%増)、経常利益は123,006千円(前事業年度比1.4%増)、当期純利益は81,472千円(前事業年度比54.4%減)となっております。 なお、当社は、バリアバリュー事業の単一セグメントであるため、セグメントの記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ482,253千円増加し、904,017千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は179,057千円(前事業年度は137,801千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益123,006千円、減価償却費31,388千円、助成金の受取額6,703千円、棚卸資産の減少額4,995千円による資金の増加及び売上債権の増加額11,405千円、未払消費税等の減少額4,792千円による資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は41,025千円(前事業年度は37,912千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出37,777千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は344,221千円(前事業年度は37,037千円の支出)となりました。これは主に、株式の発行による収入388,704千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入67,200千円、長期借入金の返済による支出98,608千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。 サービスの名称   当事業年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) ミライロIDソリューション   276,155   115.9 ユニバーサルマナー研修及び検定   364,370   122.1 コミュニケーションサポート   191,765   110.9 合計   832,291   117.3 (注)1.当社の事業セグメントは、バリアバリュー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績は記 載しておりません。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先が存在しないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度末の財政状態は、前事業年度末に比べて、総資産額は471,160千円、純資産額は544,895千円増 加しております。 資産、負債、純資産別の財政状態は、前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」にも記載しております。 (売上高) 売上高は832,291千円(前事業年度比17.3%増)となりました。これは主に、2024年4月の改正障害者差別解消法施行に伴い、ユニバーサルマナー研修及び検定に関しては、改正法の施行前に役員や従業員に対する知識習得を図りたいという企業が一定数発生し、大規模な検定の実施に繋がったことによるものであります。また、ミライロIDソリューションに関しては、「ミライロID」の導入事業者数4,214事業者(前事業年度末より152事業者増加)、ユーザー数55.2万人(前事業年度末より14.7万人増加)となり、ユーザー数は毎月約1万人が継続的に増加しております。プラットフォームとしての価値がより一層高まったことで、障害者の就労支援サービスを提供する企業からの広告掲載や、デジタル上での割引決済や認証等を目的としたシステム連携による継続的な売上が増加しております。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は275,131千円(前事業年度比10.3%増)となりました。これは主に労務費等の固定費や手話通訳派遣やモニター派遣などの業務委託費の増加によるものであります。 この結果、売上総利益は557,162千円(前事業年度比21.1%増)となり、売上総利益率は66.9%(前事業年度比2.0ポイント上昇)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、415,034千円(前事業年度比20.9%増)となりました。これは主に労務費等の固定費やミライロIDに係る業務委託費の増加によるものであります。 この結果、営業利益は142,125千円(前事業年度比21.6%増)となり、営業利益率は17.1%(前事業年度比0.6ポイント上昇)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は、6,122千円(前事業年度比25.4%減)となりました。これは主に助成金収入の減少によるものであります。 営業外費用は、25,241千円(前事業年度比575.4%増)となりました。これは主に株式交付費及び上場関連費用の計上によるものであります。 この結果、経常利益は123,006千円(前事業年度比1.4%増)となり、経常利益率は14.8%(前事業年度比2.3ポイント減少)となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別損益は、当事業年度は発生しなかったため、この結果、税引前当期純利益は123,006千円(前事業年度比1.4%増)となり、法人税、住民税及び事業税18,446千円及び法人税等調整額23,086千円を計上した結果、当期純利益は81,472千円(前事業年度比54.4%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資本の財源は、第三者割当増資及び金融機関からの借入等を中心に資金調達を行ってまいりましたが、今後はエクイティファイナンスを合わせて、手元流動性、財務健全性、ROI(投資収益率)を総合的に判断し、資金調達を行ってまいります。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。

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出典

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