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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

スマートバリュー

Smartvalue Co.,Ltd.9417 · Standard · 情報・通信業

自治体向けクラウドサービス「ガブクラ」を提供してきたデジタルガバメント事業から、モビリティIoTとスマートベニュー事業を成長軸にポートフォリオ転換を進める。

概要

スマートバリューは1928年に大阪府堺市でバッテリー製造業として創業した情報通信企業である。NTTドコモの指定代理店を経て子会社でデータセンター事業を開始し、現在は自治体向けクラウド「ガブクラ」、モビリティIoT「CiEMSシリーズ」、カーシェアリングプラットフォーム「Kuruma Base」、神戸の大規模アリーナ「GLION ARENA KOBE」を軸とするスマートベニュー事業の3セグメントを展開する。2025年6月期の連結売上高は44億円、従業員数は197名。

クラウドソリューションを軸とした3セグメント

当社グループは「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創る!」をミッションに掲げ、クラウドソリューション事業を展開する。連結子会社3社を含むグループ体制で、デジタルガバメント、モビリティ・サービス、スマートベニューの3セグメントで構成される。デジタルガバメントでは自治体向けクラウドスイート「ガブクラ」を提供してきたが、2025年6月30日付で同事業の一部をウイングアーク1st株式会社へ譲渡した。モビリティ・サービスではコネクティッドカーサービスやカーシェアリングプラットフォームを手掛け、2024年7月にはリース車両向け物販事業を譲渡し赤字事業を整理した。スマートベニューでは2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEを核とし、神戸ストークス(B.LEAGUE)の運営も行う。

事業譲渡とポートフォリオの入れ替え

当連結会計年度(2025年6月期)において、当社グループは技術のオープン化やクラウドサービスの進化による強みの減少、公募調達の限界、単価減少を受けて、経営資源を集中するためデジタルガバメント事業の一部を譲渡した。この譲渡により事業譲渡益21億円を特別利益に計上し、当期純利益は9億円となった。一方、子会社ストークスの事業計画見直しに伴い関係会社株式評価損260百万円を計上し、のれん償却も実施した。モビリティ・サービスではカーソリューションの物販事業譲渡で収益性が改善したが、全体の営業損失は4.4億円(前期3.0億円の損失)と赤字が拡大した。

神戸アリーナ開業とスマートシティ構想

スマートベニューセグメントの核として、2025年4月に神戸市でGLION ARENA KOBEを開業した。政府が成長産業と位置付けるスタジアム・アリーナ改革に基づき、同アリーナを軸に「Smartest Arena」としてフルデジタルなICT基盤を構築し、スマートシティの実現を目指す。開業初期には竣工から1か月という短期オープンによるコスト増や貸館キャンセルが生じたが、2027年までの貸館引き合いを確保しており、2026年6月期以降の改善を見込む。連結子会社のOne Bright KOBEがアリーナ運営、ストークスがプロバスケットボールクラブを担い、地域の交流人口増加とまちづくりに貢献する。

業界の中での役割はソフトウェア・プラットフォームベンダー(行政・モビリティ・スタジアム領域)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
59億円
営業利益
2億円
営業利益率
3.4%
純利益
-9億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
デジタル ガバメント17億円39.5%2億円11.8%
スマート ベニュー15億円34.9%-3億円-20.0%
モビリティ・サービス11億円25.6%2億円18.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01モビリティ・自動車・法人主力

コネクティッドカーサービス「CiEMSシリーズ」や、車両データ活用プラットフォーム、カーシェア・無人化サービスを支援する「Kuruma Base」を提供。自動車産業の変革期におけるモビリティIoTを推進。

主な製品・サービス3
CiEMSシリーズ
モビリティから取得した多様なデータを分析・活用し、交通事故削減、渋滞緩和、車両活用効率化等の社会課題を解決するサービス。ケータイ/スマホ向けの車載器連携サービス。
クルマツナグプラットフォーム
テレマティクスサービスの実績とノウハウを活かしたIoTプラットフォーム。2016年8月提供開始。
Kuruma Base
カーシェアリングや無人レンタカーなどクルマのコネクティッド化からサービス化までを統合するプラットフォーム。契約台数が急速に拡大。

02スタジアム・アリーナ、まちづくり準主力

スマートベニューセグメントでは、GLION ARENA KOBEを軸にスタジアム・アリーナ改革を推進。子会社One Bright KOBEがアリーナ運営とICT基盤構築によるスマートシティ実現を目指し、ストークスがプロバスケチームを運営。

主な製品・サービス1
Smartest Arena
フルデジタルで実装するアリーナのICT基盤。スポーツ・エンターテイメントの力を活用した新しい体験を提供。

03自治体・公的機関副次

自治体向けに行政デジタル化を推進するCLOUD SUITE「ガブクラ」を提供してきたが、2025年6月に事業の一部を譲渡。現在は連結子会社ノースディテールによるラボ開発事業のみが残る。

主な製品・サービス1
ガブクラ
自治体向け行政デジタル化推進のためのCLOUD SUITE。オープンガバメントの透明性・参加・連携を実装する。

製品と技術

自治体向けクラウドスイート「ガブクラ」

デジタルガバメントセグメントの主力製品「ガブクラ」は、自治体および公的機関向けのCLOUD SUITEである。透明性、市民参加、官民連携の3原則に基づくオープンガバメントを実現するため、Webサイト作成・運用を支援するCMS「SMART L-Gov」、住民と自治体をオンラインでつなぐ「GaaS」などで構成される。行政のデジタル化推進を背景に導入を拡大したが、近年は市区町村への導入が網羅的に完了し、競争激化で受注率が低下。2025年6月に同事業の一部を譲渡したが、今後も残存事業は継続する。

コネクティッドカーサービス「CiEMSシリーズ」

モビリティ・サービスセグメントの中核サービス「CiEMSシリーズ」は、自動車や建設機械などのモビリティから多様なデータを取得・分析し、交通事故削減、渋滞緩和、車両活用効率化などの社会課題解決を図る。2025年6月時点の契約台数は28,663台と前期比微増。運輸・建設業界の2024年問題に対応した無人化・省人化ソリューションや、アルコールチェック点検の効率化など、社用車管理のテレマティクス需要も取り込んでいる。売上高の57%を月次経常収益(MRR)が占め、安定的な収益基盤を形成している。

カーシェアリングプラットフォーム「Kuruma Base」

「Kuruma Base」は、クルマのコネクティッド化からサービス化までをインテグレートするプラットフォームで、カーシェアリングや無人レンタカーの運営を支援する。2016年8月から提供するテレマティクスプラットフォームのノウハウを活かし、車両データの利活用を推進。契約台数は2025年6月時点で878台と前期比約2.8倍に急増しており、法人向け無人化サービスの全国展開を加速している。スマートシティとの連携も視野に入れ、モビリティのサービス化を支える。

スマートベニュー「GLION ARENA KOBE」

2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEは、神戸市に建設された大規模多目的アリーナである。スマートベニューセグメントの旗艦施設として、政府のスタジアム・アリーナ改革に対応し、フルデジタルなICT基盤「Smartest Arena」を導入。スポーツやエンターテイメントの開催で共感と賑わいを創出し、交流人口増加やまちの回遊性向上を図る。開業直後はコスト増や一部キャンセルがあったものの、2027年までの貸館予約を確保し、企業協賛も獲得。地域のスマートシティモデルとして全国展開を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウドサービスで成長目指す、収益改善途上

スマートバリューは、情報・通信業に属し、クラウドサービスやデータセンター事業を展開している。同社は、企業向けのクラウド構築・運用支援を強みとし、ITインフラの最適化を提案する。同業他社にはVRAIN SolutionやCocoliveなどが存在するが、スマートバリューは独自の技術基盤を持つ。直近の売上高は増加傾向にあり、2026/6期には59億円と大幅な伸びが見込まれる。ただし、営業利益率は過去2期にわたり赤字が続き、2026/6期にようやく3.4%の黒字化を予想する。収益改善は緒に就いたばかりで、業界内での地位確立には課題が残る。

強み

  • 独自のクラウド技術と運用ノウハウを持ち、高品質なサービスを提供。
  • 売上高は急拡大しており、市場の需要を取り込んでいる。
  • 2026年には営業黒字化を計画し、収益改善への道筋が見える。
  • エンタープライズ向けクラウドで実績を積み、顧客基盤を構築。

課題

  • 過去の営業赤字が続き、収益構造の改善が急務である。
  • クラウド基盤への投資負担が重く、利益圧迫の原因に。
  • 大手クラウド事業者や同業他社との競争が激しく、差別化が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がスマートバリュー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14811ドリーム・アーツ38億円40.4倍
2335Aミライロ38億円54.2倍
34391ロジザード38億円12.7倍
42330フォーサイド38億円11.2倍
55029サークレイス38億円18.2倍
69417スマートバリュー37億円
73674オークファン37億円
83690イルグルム37億円109.1倍
93727アプリックス36億円
103976シャノン36億円
115250GMOプライム・ストラテジー36億円33.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

バッテリー製造から携帯電話販売代理店への転換

1928年10月、創業者渋谷作太郎が大阪府堺市で堺バッテリー工業所を創業し、バッテリーの製造輸出および電装品の販売を開始した。その後株式会社堺電機製作所を設立し、やがてNTT関西移動通信(現NTTドコモ)の指定代理店として携帯電話や自動車電話の販売・取付業務を開始する。さらに一次代理店であるダイヤモンドテレコム(現兼松コミュニケーションズ)と契約し、ドコモショップを開設した。PHSの販売代理店契約も締結し、通信販売の基盤を築いた。

インターネット事業への進出とデータセンター開設

子会社として株式会社スマートバリューを設立し、一般第二種電気通信事業者認可を取得。JPNIC IPアドレス指定業者およびAS番号を取得した後、大阪府堺市のインキュベーション施設「S-CUBE」内に地域インターネットデータセンターを開設し事業を開始した。さらに大阪府立インターネットデータセンターを活用した「eおおさかCDC/ISPサービス」を開始し、ISMS/BS7799認証を取得するなど、情報セキュリティ体制を整備した。

自治体クラウド「ガブクラ」の展開とモビリティIoTへの参入

行政デジタル化の流れを受け、自治体向けCLOUD SUITE「ガブクラ」を開発・提供開始。CMSであるSMART L-Govや住民参加型のGaaSなどで構成され、持続的なまちづくりを支援した。同時に、コネクティッドカーサービス「CiEMSシリーズ」やテレマティクスプラットフォーム「クルマツナグプラットフォーム」を立ち上げ、モビリティIoT領域に参入。カーシェアリングプラットフォーム「Kuruma Base」も開発し、自動車産業の変革期に対応したサービスを拡充した。

アリーナ事業への進出と不採算事業の整理

2025年4月、神戸市に大規模多目的アリーナ「GLION ARENA KOBE」を開業。連結子会社One Bright KOBEが運営し、プロバスケットボールクラブ「神戸ストークス」もグループに加えた。一方、収益性が悪化したカーソリューション事業の物販部門を2024年7月に譲渡。さらに2025年6月30日付でデジタルガバメント事業の一部をウイングアーク1stへ譲渡し、クラウド型CMSの競争激化に対応。事業ポートフォリオをスマートベニューとモビリティ・サービスに集中させる戦略へ転換した。

年表1件を開く

1920年代

  • 1928年10月大阪府堺市において、創業者渋谷作太郎によって、堺バッテリー工業所を創業 バッテリーの製造輸出及び電装品の販売を開始 株式会社堺電機製作所を設立 NTT関西移動通信株式会社(現:株式会社NTTドコモ)の指定代理店として携帯電話及びNTT自動車電話の販売、取付業務を開始 株式会社NTTドコモの一次代理店である株式会社ダイヤモンドテレコム(現:兼松コミュニケーションズ株式会社)とNTTドコモ販売代理店契約を締結。ドコモショップを開設 NTTパーソナル通信網株式会社とPHSの販売代理店契約を締結 株式会社スマートバリュー(子会社)を設立。一般第二種電気通信事業者認可を取得 株式会社スマートバリュー(子会社)がJPNIC IPアドレス指定業者及びAS番号(注1)取得 株式会社スマートバリューが大阪府堺市のインキュベーション施設“S-CUBE”内に地域インターネットデータセンターを開設し、事業を開始 株式会社スマートバリューが大阪府立インターネットデータセンターを活用して、eおおさかCDC/ISPサービス(注2)を開始 株式会社スマートバリューがISMS/BS7799認証(注3)を取得 株式会社ス

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益(モビリティ・サービスセグメント)2028年6月期まで200百万円
  • 営業利益(スマートベニューセグメント)2028年6月期まで1,294百万円
  • 営業利益(全社費用)2028年6月期まで△351百万円
  • 営業利益(連結全社)2028年6月期まで1,144百万円
  • MRR(モビリティ・サービスセグメント)2028年6月期まで75百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    スマートシティモデルの全国展開

    神戸で実践しているスマートシティモデルを地方創生の戦略に位置づけ、全国へ展開する。スタジアム・アリーナを核としたベニュー事業で、スポーツやエンタメによる共感と賑わいを創出し、データ活用によりまち全体のマーケティングと社会・経済的価値向上を目指す。

  2. 02

    モビリティのコネクティッド化とソリューション提供

    自動車や建設機械のコネクティッドを通じてデータを取得し、運輸・建設業界の人材不足や2024年問題に対応するため、無人化・省人化ソリューションを全国展開する。また、社用車管理のテレマティクスサービスを提供して交通事故防止や効率化を図る。

  3. 03

    高品質なクラウドサービスの提供

    社会課題解決に資するクラウドサービスを安全・安心に提供するため、技術力向上、システム障害やサイバー攻撃への対応、急激なトラフィック増への対処、災害時でも安定運用できる環境を整備する。

  4. 04

    アライアンス戦略による事業拡大

    スマートシティモデルの水平展開やモビリティサービス領域の拡大に向け、固有の強みやアセットを持つ他社とのアライアンスを推進し、市場拡大とサービス提供領域の拡大を図る。

  5. 05

    人的資本への投資と働く環境整備

    イノベーション創出と競争力維持のため、賃金増、働く環境整備、DX推進による多様な働き方対応、人材採用・育成・評価体系の整備、社員幸福度の追求に注力する。特に管理職層の充実を図り、高いスキルと人間的魅力を持つ人材の登用を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で197人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は459万円で、9期前と比べて+21.4%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は4.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月268
2017年6月260
2018年6月294
2019年6月37833.04.0388
2020年6月41236.04.0273
2021年6月41736.04.0276
2022年6月42136.05.0275
2023年6月45137.05.0278
2024年6月46437.05.0280−107
2025年6月45935.04.0197−203

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率42.9%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
アリーナ — 神戸市中央区187億円
スマート ベニュー
本社 — 大阪市中央区106百万円
モビリティ・サービス 全社(共通)
本社 — 札幌市中央区22百万円
デジタルガバメント モビリティ・サービス
東京事業所 — 東京都中央区13百万円
全社(共通)
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ノースディテール(注)3
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ストークス(注)4、5
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権63.8%
  • 国内
    株式会社One Bright KOBE (注)3、6
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権80.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は59億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+34.1%。

売上高
+34.1%
59億円
営業利益
2億円
純利益
-200.0%
-9億円
営業利益率
3.4%
前期比 +12.5%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高73億円59億円
営業利益9億円2億円
純利益0億円-9億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は31億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+19.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q12216.71
2023年4Q90
2024年1Q8−2−25.0−2
2024年2Q9−1−11.1−1
2024年3Q1100.00
2024年4Q1000.00
2025年2Q18−2−11.1−2
2025年4Q26−2−7.711
2026年2Q2800.0−6
2026年4Q3126.5−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 16期分

2011年6月期からの16期で、売上は2億円から59億円へ29.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2011年6月210
2012年6月0−1−3
2013年6月6115
2014年6月6411
2015年6月6421
2016年6月6832
2017年6月6532
2018年6月7343
2019年6月7732
2020年6月60−20
2021年6月34−6−14
2022年6月3800
2023年6月39−10
2024年6月38−3−3−7.9−3
2025年6月44−4−7−9.19
2026年6月592−73.4−9

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高59億円のうち、営業利益として残るのは2億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-9億円、売上の-15.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金96.6%57億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比5.0pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比21.9pt
-15.3%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが9億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は41億円で、売上の11.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年6月0−1−2−13
2014年6月3−1−222
2015年6月40349
2016年6月3−2−118
2017年6月2−3−3−15
2018年6月3791024
2019年6月2−18−1−167
2020年6月410−11420
2021年6月−9−2−1−118
2022年6月6−1213−615
2023年6月0−1−1−112
2024年6月041417
2025年6月59101441

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年6月期の総資産は249億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は10.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2011年6月149562.4
2012年6月1851325.6
2013年6月27101736.3
2014年6月25111442.4
2015年6月32171553.0
2016年6月31181359.2
2017年6月29181160.7
2018年6月47351274.1
2019年6月4536980.5
2020年6月47361176.4
2021年6月2721677.3
2022年6月41251651.8
2023年6月39241554.9
2024年6月40221941.8
2025年6月2493021910.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
219億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中56位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中464位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
34.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥345で、1年前と比べて-22.1%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥345+0.9%1ヶ月+3.0%1年-22.1%時価総額37億円
過去52週の値幅
安値¥283高値¥531

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR2.51倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月21日終値333円で、25日線(334.84円)をほぼ同水準、75日線(325.28円)を約2.4%上回る。52週高値531円からは約37%下落。1カ月で1.83%上昇と小幅ながら持ち直し。8月13日に366円まで上昇したが、その後調整。出来高は8月12日に3.2万株と増加。RSI50.63と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PER 7.41倍は同業界平均の30.75倍を大幅に下回り、PBR 2.42倍も平均2.92倍を下回る。ROE 43.3%は非常に高水準で収益力の高さがうかがえる。一方で無配であり、配当利回り0%は投資家のインカムゲイン期待に応えられない。業績は直近で赤字転落の懸念もあり、割安だが配当は伸び悩み、両面性がある。

指標この会社業種平均
PBR2.51倍2.96倍
ROE43.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

クラウド市場は成長が見込まれるが、競争が激しく収益性が課題。強気派は、AI需要の拡大や新サービスの成長で増収が見込める点を評価。弱気派は、営業赤字や業績の不安定さ、ROEの高さ(43%)が一時的な可能性を指摘。投資論点は、成長投資による将来の収益化ができるかという点。

プラスに働く材料7
  • AI需要拡大

    AI関連サービスが目玉に

  • 増収ペース加速

    2026年に売上高59億円増加予想

  • 高いROE

    自己資本利益率43%

  • 売上高59億円へ34%の大幅増収2026年6月期影響

    売上高は2025年6月期44億円から2026年6月期59億円へ15億円増。クラウド需要が拡大。

  • 営業赤字から2億円の黒字転換2026年6月期影響

    営業損益は2025年6月期の-4億円から2026年6月期は+2億円へ6億円改善。収益構造が転換。

  • PER7.41倍の極低バリュエーション通年影響

    実績PERが7.41倍と市場平均を大きく下回る。ネット損益が改善すれば上昇余地あり。

  • ROE43.3%の高い資本効率通年影響

    ROE43.3%は突出した水準。一時的な要因でも資本効率の高さが評価されやすい。

マイナスに働く材料7
  • 収益悪化

    2024年は営業赤字

  • 業績混乱

    最終赤字が予想

  • 評価過大

    PBR2.4と割高に映る

  • 純利益が9億円から-9億円に転落2026年6月期影響

    純利益は2025年6月期9億円から2026年6月期に-9億円へ悪化。特別損失が発生し最終赤字転落。

  • 営業利益2億円と低い収益力通年影響

    営業利益は2億円で売上高59億円に対し利益率3.39%。赤字は脱したが十分な利益ではない。

  • 無配当で株主還元がない継続影響

    配当利回りは0%で増配期待も薄い。長期保有のインカム効果が得られない。

  • 株価1年で21.83%下落継続影響

    過去1年で株価が2割下落。業績不安が重荷となり需給が悪化している。

次の決算で確かめる点
月次経常収支
黒字化の兆しを確認
顧客数
サブスクの基盤
解約率
サービス定着度

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
8.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月418.7
2018年6月10166.713.4
2019年6月8−20.034.1
2020年6月80.0156.9
2021年6月80.0
2022年6月80.0212.8
2023年6月80.069.7
2024年6月6−25.0
2025年6月833.38.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,882人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.2%を占め、残る77.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他67.668.474.573.173.576.0
事業法人12.312.012.220.321.722.1
自己株式2.92.22.22.72.72.7
外国法人5.41.40.60.60.40.9
証券会社4.17.85.81.51.50.8
外国人個人0.00.00.30.30.10.1
金融機関10.510.56.54.12.70.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01渋谷 一正20.02
02渋谷 順11.32
03ウイングアーク1st株式会社7.77
04株式会社コモンズ&センス5.39
05株式会社希実製作4.83
06島田 睦4.63
07杉村 富生2.97
08株式会社ライフスタイル1.36
09株式会社ベイエリア1.36
10島田 晃久1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-03
    渋谷 順
    新規の大量保有報告
    11.32%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 16期分

1株利益は16期で−399%、1株純資産は15期で−56%。直近期のROEは43.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2011年6月295622.71180.2
2012年6月−510289
2013年6月32361371.7
2014年6月141678.4
2015年6月191859.242.216.1
2016年6月182009.523.817.1
2017年6月2020510.027.918.7
2018年6月3735312.330.613.4
2019年6月193655.435.234.1
2020年6月33600.9377.3156.9
2021年6月−141211−49.4
2022年6月02130.14572.7212.8
2023年6月−5204−2.369.7
2024年6月−34163−18.3
2025年6月8824543.34.78.8
2026年6月−88

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額98百万円。

氏名役職年齢保有株数
渋谷順取締役621,208,900
北條明宏取締役472,262
松本直人取締役4616,374
赤崎雄作取締役434,089
松川奈央取締役488,184
永島竜貴取締役5222,979
森田由基執行役 モビリティ・サービス 事業部門 GM補佐431,407
吉川航平執行役 モビリティ・サービス 事業部門統括 General Manager・プラットフォームDivision・サービス開発Division Division Manager373,507
森田憲作執行役 社長補佐5215,470

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役5787816
社外取締役620203

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,588字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社3社により構成されており、クラウドソリューション事業を展開しております。 当社グループは、「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創る!」というミッションを標榜し、中長期ビジョン“Moonshot Vision 2028”のもと、事業を展開しております。 なお、当連結会計年度において、当社グループは技術のオープン化やクラウドサービスの進化等による当社サービスの機能面での強みの減少、公募調達による受注プロセスの限界や技術の低廉化による単価の減少を受け、ポートフォリオの入れ替えによる経営資源の更なる集中を行うことが、長期的に当社グループの企業価値向上に資するものと判断し、デジタルガバメント事業の一部を、2025年6月30日付でウイングアーク1st株式会社へ譲渡いたしました。 当社グループの事業における当社及び関係会社の位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 <デジタルガバメントセグメント> デジタルガバメントセグメントにおきましては、オープンガバメント(注1)における透明性、参加、連携の社会実装を推進するための自治体向けCLOUD SUITEとして“ガブクラ”(注2)を提供しておりましたが、上記の通り2025年6月30日付で当社が運営するデジタルガバメント事業の一部(連結子会社である株式会社ノースディテールが営むラボ開発事業を除く)を事業譲渡しております。 (主な関係会社) 当社、株式会社ノースディテール <モビリティ・サービスセグメント> モビリティ・サービスセグメントは、100年に一度という自動車産業の大変革期において、コネクティッドカー(注3)サービスである“CiEMSシリーズ”(注4)やクルマのデータ利活用を推進するプラットフォーム、ソフトウエア、さらにカーシェアリングや無人化サービスなどクルマのサービス化を支援するプラットフォーム“Kuruma Base”(注5)の提供へと、多様なモビリティIoTを事業とするモビリティ・サービスを推進してまいりました。 当連結会計年度においては、2024年7月31日付で収益性が悪化していたカーソリューション事業におけるリース車両向け物販事業を譲渡しております。 (主な関係会社) 当社、株式会社ノースディテール <モビリティIoTにおけるCiEMS契約数> 決算年月   2023年6月   2024年6月   2025年6月 契約台数   27,128   28,323   28,663 <モビリティIoTにおけるKuruma Base契約数> 決算年月   2023年6月   2024年6月   2025年6月 契約台数   224   311   878 サービス名称   主な販売先   サービス概要 モビリティIoTサービス 「CiEMSシリーズ」   法人   当社が提供する、モビリティから取得した多様なデータを分析・活用することで、交通事故の削減、渋滞の緩和、車両活用の効率化など、様々な社会課題の解決をするためのサービス。 IoTプラットフォーム 「クルマツナグプラットフォーム」   法人   2016年8月サービス提供開始。テレマティクスサービスの実績とノウハウを活かしたプラットフォームサービス。 モビリティシェアリングプラットフォーム「Kuruma Base」   法人   当社が提供する、カーシェアリングや無人レンタカーなどクルマのコネクティッド化からサービス化までをインテグレートするプラットフォームサービス。 <スマートベニューセグメント> スマートベニューセグメントでは、2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEを軸として、政府が成長産業として位置付けるスタジアム・アリーナ改革やスマートベニューという概念に則り、新たな市場の創造を目指しております。さらに収益的にも今後当社グループの成長を支える存在になるよう推進しております。 連結子会社である株式会社One Bright KOBEは、「この世界の心拍数を、上げていく。」をコンセプトに神戸の新しいランドマークとしての神戸アリーナの開業及びスポーツやエンターテイメントの持つ力をベースにフルデジタルで実装するSmartest ArenaといったICT基盤構築による神戸の新たなまちづくり(スマートシティ)(注6)を実現してまいります。 連結子会社である株式会社ストークスは、B.LEAGUEに所属しているプロバスケットボールクラブである神戸ストークスを運営しております。 (主な関係会社) 株式会社One Bright KOBE、株式会社ストークス [用語解説] 注1.   オープンガバメント   :   透明でオープンな政府及び地方自治体を実現するための政策とその背景となる概念のことで、(1)透明性、(2)市民参加、(3)官民の連携の3つを基本原則としている。 注2.   ガブクラ   :   当社が提供する行政デジタル化推進のための、自治体及び公的機関向けCLOUD SUITEのこと。 注3.   コネクティッドカー   :   インターネットに接続され、情報を送ることも受け取ることもできる自動車のこと。 注4.   CiEMSシリーズ   :   当社が提供する、モビリティから取得した多様なデータを分析・活用することで、交通事故の削減、渋滞の緩和、車両活用の効率化など、様々な社会課題の解決をするためのサービス。 注5.   Kuruma Base   :   当社が提供する、クルマのコネクティッド化からサービス化までをインテグレートするプラットフォーム。 注6.   スマートシティ   :   周辺のエリアマネジメントを含む、複合的な機能を組み合わせたサステナブル な交流施設であり、スタジアム・アリーナを核としたまちづくりを定義する言葉。 当社グループの事業の系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,301字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年6月30日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創る!」を標榜し、事業成長を図りつつ競合他社との差別化に注力するとともに、収益性の向上に取り組み、企業価値を継続的に拡大させる方針であります。また中長期的には2028年の創業100年までの方針として「Moonshot Vision 2028」と定め、既存クラウドサービスの拡充を図りつつ、リアルなまちをデジタルとコミュニティのチカラで未来の社会システム(スマートシティ)の創造を目指して推進してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、2025年8月に発表した中期経営計画(ローリング版)において、目標とするKPI(経営指標)として以下の数値を掲げております。当該KPIを採用した理由は、持続的な企業価値の向上に繋がる収益性の観点に加え、クラウドサービスをさらに充実させていく上でMRR(月次経常収益)を重要な指標として考えているためです。これらをKPIと認識し、企業価値の向上に努めてまいります。 (単位:百万円) KPI(連結):営業利益   2028年6月期(予想) モビリティ・サービスセグメント   200 スマートベニューセグメント   1,294 全社費用   △351 連結全社   1,144 (単位:百万円) KPI(連結):MRR   2028年6月期(予想) モビリティ・サービスセグメント   75 (注)1.上記KPIについては、有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 2.MRR(月次経常収益)は、月次で固定的に得るクラウドサービス利用料収入を指します。 (3)中長期的な会社の経営戦略 新しい公の概念を踏まえ民間企業がより社会システムを担う時代を見据え、当社におきましてはまちづくりを担う主体者として、ツール提供に留まるSaaS事業者からさらに変化を進めることになりました。 このような方針を前提に2025年6月30日付けで自治体向けのクラウドサービスを提供するデジタルガバメント事業の一部を譲渡しましたが、これもツール提供だけでは付加価値が低く単価や受注率の低下が見られたことによる対応であり、短期的には事業成績に影響はありますが、中長期的に目指すべき方向へ舵を切っていくというポジティブな戦略であると考えております。そしてスマートベニューセグメントにおいては、神戸を舞台としたスマートシティモデルの社会実装を推進しており、民間企業がまちづくりの主体者として機能していくモデルを実践しております。さらに今後はこのモデルを地方創生の戦略と位置づけ、全国への展開を模索してまいります。 スタジアム・アリーナ改革の流れの中で、ベニューを軸としたスポーツやエンターテイメントによる共感と賑わい創出を前提とし、交流人口増、まちの回遊性を高める施策などデータを利活用することで効率的に推進を図り、まち全体をマーケティングしていくという視点で、都市の社会的、経済的な価値向上を目指してまいります。 他方もう一つのセグメントとなるモビリティ・サービスセグメントにおきましては、引き続き自動車や建設機械などのモビリティをコネクティッドすることでデータを取得し、あらゆる社会課題に向き合ってまいります。具体的には運輸、建設などの業界における2024年問題に端を発する人材不足に対応し、建設機械やレンタカーなどの無人化、省人化ソリューションの全国展開を推進しております。また交通事故防止、法人車両台数の最適化、アルコールチェック点検の効率化など、社用車管理における課題に対するテレマティクスサービスも引き続き堅調に提供してまいります。 また、当社グループの成長に必要不可欠な人材においては、人的資本への投資という意味も含め、賃金増や働く環境の整備に注力するとともに、引き続き業務プロセスにおけるDX化の推進を進め、多様な働き方への対応を目指してまいります。 当社グループにおいては、業績の拡大及び収益の向上と、社会課題の解決の両立を図るとともに、スマートベニューセグメントでの貸館、協賛などの安定収益と、モビリティ・サービスセグメントでは売上高の57%を占める月次経常収益(MRR)で足元を固め、引き続き経営基盤を強固にしてまいります。さらに、大きな可能性としてスマートシティモデルの全国展開や、全国で隆盛を極めるスタジアム・アリーナ建設計画における運営支援など、よりこの領域でのポジションニングを確固たるものとしていくことで、中長期的な視座でのさらなる成長に向けて邁進してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 情報通信サービス業界の事業環境は、大きな環境変化が短期間で次々とやってきております。所有から利用へのクラウドシフトはもちろんのこと、IoTやSNSメディアなどの進化は目覚ましく、生成AI(注1)においては、すべての社会通念を揺るがすようなインパクトと驚きを持って受け入れられており、社会に大きな変革をもたらす可能性を秘めていると考えられています。 一方、世界経済は不安定な地政学情勢の長期化、世界的な物価上昇、それに伴う金融引き締めの動き、急激な為替変動、米国における関税政策の動向などの想定を超えた経営環境の変化は、経済活動や国民生活に大きな影響が及んでおり、今後も多方面にわたって先行きが不透明な状況になることが懸念されます。 当社グループはこのような環境下において、以下の項目を対処すべき重要課題として取り組んでまいります。 ① 高品質なクラウドサービスの提供 社会課題の解決に資するクラウドサービスの提供を推進している当社グループにとっては、安全・安心で高品質なサービスを提供することが重要な課題であると認識しております。 そのためには、技術力の向上をベースとして、システム障害やサイバー攻撃への対応、急激なトラフィック増への対処や、特に自然災害発生時の大量のアクセス集中においても安定的なサービスをご提供するなど、あらゆる面で安心・安全なサービス運営が必要不可欠であります。 当社グループといたしましては、安定的に稼働が見込まれるクラウド環境の利用により、信頼性・可用性・保守性を踏まえた高品質なクラウドサービスの実現に向けて取り組んでまいります。 ② 積極的な営業展開とアライアンス戦略 スマートべニュー(注2)においては、アリーナの民設民営という新たな市場を切り開き価値を創造できる営業が求められており、体制強化を図ってまいります。 またスマートシティモデルの他地域への水平展開や、モビリティ・サービスなどの事業において、市場やサービス提供領域の拡大への対応に向け、固有の強みやアセットを有する他社とのアライアンス戦略にも取り組んでまいります。 ③ イノベーションの創出 当社グループ事業は、大きな時代の転換点において20世紀までの社会システムをデジタルのチカラで改革していくことを根幹に据えております。常に社会実装を意識して実質的な課題を念頭に置き、CASE(注3)時代の新たなモビリティ・サービスの創造、GLION ARENA KOBEを軸としたデータの利活用を踏まえたまちづくりを推進するスマートべニューなど、フィジカルとデジタルが融合する21世紀以降の社会インフラになりえる事業を推進してまいります。 このように、当社グループにおいて引き続き創造的にイノベーションを育むことが重要であると認識しております。 ④ 内部管理体制の強化 内部統制システムの適正な維持は、当社グループにおいて重要な課題と認識しております。財務報告をはじめ、業務全般における適正なプロセスの整備と運用を徹底してまいります。 ⑤ 人的資本への投資及び働く環境の整備 人的投資の重要性が叫ばれ、賃金増なども踏まえつつ働く環境の整備は急務であると認識しております。 競合が多数存在する当社事業領域において、イノベーションを創出し、競争優位で高品質なクラウドサービスを提供するためには技術力・営業力及び組織で働く上での魅力などの裏付けが不可欠となります。 エンゲージメントサーベイの導入など、引き続き人材採用・育成・人事評価体系の整備運用及びその他の人材育成計画を策定し、知識の習得などの技術的研修と働く上での納得感を踏まえた社員幸福度の追求を実施するとともに、遠隔地採用などを含めた多様な働き方への対応に向けた環境整備にも注力し、長く創造的な業務ができる環境を整えてまいります。 また管理職層の充実も急務であり、組織維持運営におけるマネジメントエラーなども散見される中、外部採用や多様な働き方での当社事業への参画など、より高いスキルを有し人間的魅力に富む管理職層の登用を目指してまいります。 ⑥ 安定的な収益基盤の確立 2019年より事業ポートフォリオの入れ替えを進めており、2024年7月には祖業の流れをくむカーソリューション事業におけるリース車両向け物販事業を、2025年6月にはデジタルガバメント事業の一部を譲渡いたしました。スマートベニューにおけるアリーナは開業いたしましたが、6期連続で営業赤字という状況になっており、今後3ヵ年の中期経営計画を達成させることを含め、着実にポートフォリオの入れ替えを終え、安定的な収益基盤を早期に確立することが必要だと考えております。 [用語解説] 注1.   生成AI   :   データのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的とするAI。 注2.   スマートベニュー   :   周辺のエリアマネジメントを含む、複合的な機能を組み合わせたサステナブル な交流施設であり、スタジアム・アリーナを核としたまちづくりを定義する言葉。 注3.   CASE   :    Connected(つながる車)・Automatic(自動運転)・Sharing(カーシェアリング)・Electric(電気自動車)の頭文字を取った造語で、100年以上続いた内燃機関における既存自動車の概念を覆す新たな時代を表現する言葉。
事業等のリスク5,716字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経営の状況等に関する事項のうち、連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると考えられる主な事項を以下に記載しております。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、その発生の予防及び発生時の対応に努力する所存であります。 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本報告書提出日現在において当社グループで想定される範囲で記載したものであり、潜在的リスクや不確定要因はこれらに限定されるものではありません。 1.事業環境に関するリスク (1)当社グループの事業を取り巻く環境について 当社グループのクラウドソリューション事業は、法人及び一般消費者を主たる顧客としております。全般的には人口減少や少子高齢化、さらに一般消費者の購買意欲の減退に起因する国内の景気低迷により、顧客の設備投資に対する投資意欲等が低下した場合、新規顧客開拓の低迷や受注減少等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。またスマートベニューにおいては、一般消費者の購買意欲の低下や第三者の不祥事によるエンターテイメント事業に対する信頼度の低下、自然災害に起因した貸館事業の停止等が生じた場合には、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)技術革新による影響について 当社グループは常に最新の技術動向に目を向け、適宜ユーザーニーズを取り入れたサービスを構築していく方針ではありますが、インターネットの技術革新に追随しながら新機能や新サービスを提供し続けるためには、それを可能にする開発体制の強化と維持を欠かすことができず、何らかの要因により当社グループがそれに耐えうる開発体制の強化と維持が困難になる場合は、技術的優位性を発揮できなくなり、当該事象を補うために労務費の上昇が発生した場合には、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)競合他社による影響について 当社グループが展開しているクラウドソリューション事業では、競合企業が存在しております。当社グループはこれまで自治体及び公的機関、法人顧客等に対する実績を有しており、また車載分野及びデジタルガバメント分野の知識やノウハウ、さらにクラウド技術を基盤として長年蓄積してきたインターネットやソフトウエアに関する技術ノウハウの活用により、社会課題の解決に向けた取り組みを推進してまいりました。 しかしながら、既存事業者との競争や、新たな参入事業者の登場により競争が激化した場合、受注件数の減少等が生じることとなり、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)法令規制について インターネットに関連する規制として電気通信事業法があり、当社グループは事業上の特性及び必要性から電気通信事業者の届出をしております。現時点においては、クラウドソリューション事業を継続していく上で実質的に制約を受けている事項はありませんが、今後、国内においてインターネットに関連する法整備等が進む可能性があります。 また、インターネットは国内のみならず、国境を越えたネットワークであり、海外諸国の法的規制による影響を受ける可能性があることから、将来的に当社グループの事業分野においても何らかの法的規制を受ける可能性があり、その場合、法規制等への対応に要する費用や負担の増加等により、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)情報漏洩に関するリスクについて 当社グループは、情報管理に関する全社的な取り組みとして、情報セキュリティポリシーの制定、公表を行うと共に、社内教育による情報管理への意識向上等の施策を実施しております。 また当社グループでは、情報資産の漏洩や改ざん、不正利用等を防ぐため、ISO27001情報セキュリティ適合性評価制度の認証を取得し、社内の情報資産に関しリスク分析を行い、リスクがある事項に関しては改善策を講じ、情報漏洩の防止に努めております。 しかしながら、これらの施策にもかかわらず、情報機器の誤作動や操作ミス、モバイル端末の紛失等による個人情報や企業情報が漏洩した場合、損害賠償責任の負担、当社グループの社会的信用の失墜、主要顧客との契約解除等により、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)知的財産権の侵害について 過去もしくは現時点においては、当社グループが第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償等の訴訟が発生している事実はありませんが、今後、当社グループの事業分野で当社グループの認識していない特許等が成立した場合又は競合他社が特許等を取得した場合、その内容によっては競争の激化又は当社への損害賠償やロイヤリティの支払請求、差止請求等の発生により当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 2.事業に関するリスク (1)自然災害等について 当社グループの本社及び各事業所は、大阪府及び東京都、兵庫県、北海道にあり、北海道地方、関東地方及び近畿地方における大規模な地震、火災その他の自然災害や停電等が発生し、当社グループの本社や各事業所、各店舗が損壊した場合、当社グループの事業継続が困難になる可能性があります。 このため、クラウドソリューション事業においては、事業継続計画を定めた上で、制震・耐震・免震構造を採用した堅牢なファシリティを有する外部のクラウド基盤を採用しております。しかし、自然災害等に起因して、顧客データの喪失やインフラ麻痺等が生じた場合、また顧客対応の遅延等当社グループのサービス体制に支障が生じた場合、損害賠償責任の負担、当社グループの社会的信用の失墜、顧客企業との契約解除等により、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 またスマートベニューにおいては、建物を管理していることで自然災害発生による修繕費用の増加や一時的な事業の休止により、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)システム障害について 当社グループのサービスは、コンピュータシステム及びネットワークにその多くを依存しており、安全性確保に万全の体制を期し、IT事業賠償保険への加入を行い、万一のための対策を講じております。 クラウドソリューション事業を運営するために必要なクラウド環境につきましては、専門的なインフラ事業者の環境を賃貸し、建物の堅牢性、電源や回線の二重化など、万全を期した環境に設置をしております。 しかしながら、上記の取り組みにも関わらず、外的破損や人的ミスによるシステム障害、その他予期せぬ事象の発生により、万一、当社グループの設備及びネットワークの利用に支障が生じた場合には、サービスの停止や顧客データの喪失等が生じる可能性があり、設備の修復のための費用の増加等により、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)業績の変動について 当社グループの事業においては、スマートべニューやシステム開発、サービス提供等のプロジェクト、興行の有無、Bリーグシーズン開催の有無、感染症の流行などにおいて、集客状況によって収益が偏ることがあります。このため特定の四半期業績のみをもって当社グループの通期業績見通しを判断することは困難と言えます。 一方で、クラウドソリューション事業の一部であるシステム開発やサービス提供等の一部のプロジェクトにおいて、収益認識に関する会計基準等の適用に伴い、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき収益を一定の期間にわたり認識することから、売上が年間を通して平準的に計上されることも想定されますが、プロジェクトの進捗状況により、開発原価の見積り時に想定されなかった不測の事態等が発生し、開発原価が増加した場合、当社グループの売上高及び利益の減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (単位:千円) 当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   通期 売上高   805,408   1,001,567   1,103,783   1,451,110   4,361,869 営業損失(△)   △105,706   △47,085   △100,992   △186,892   △440,677 経常損失(△)   △107,852   △49,666   △164,851   △411,106   △733,476 (注)上記の数値は、三優監査法人による監査又はレビューを受けておりません。 (4)新規事業への取り組みについて 当社グループのクラウドソリューション事業は、基盤を提供するクラウドプラットフォーム上に、SaaS形態でモビリティ・サービスとして、蓄積された事業ノウハウを活かしたアプリケーションサービスを提供しております。モビリティ・サービスにおいては、IoTサービスや新規性の高い受託開発といったモビリティ・クラウドソリューション等、多角的な展開を推進する方針であります。 また、新たなセグメントであるスマートべニュー領域につきましては、デジタルとフィジカルを融合させた国内でも例のない事業であり、テクノロジーの活用やデータ連携基盤をベースとしたスマートシティ関連も包含しており、既存事業よりもリスクが高いことを認識しております。新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の時間がかかる事が予想されているほか、予測とは異なる事象が発生し、計画どおりに進まない場合、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 こうした新規事業への取り組みに際しては、新たな人材の確保、システム投資及び広告宣伝等の追加的支出が発生する場合や当社グループがこれまで想定していない新たなリスクが発生する等、事業展開が想定どおりに進捗しない場合、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)企業買収及び業務提携について 当社グループは、企業価値向上のため既存事業の拡大や新規事業への参入を図ることが考えられ、その一環として企業買収や戦略的業務提携を行う可能性があります。 既存事業の拡大や新規事業への参入に当たっては、十分な検討を行う方針でありますが、市場環境や顧客ニーズの変化により当初計画を達成できず、投資及び費用負担に見合う収益が得られない場合、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、企業買収や戦略的業務提携の実施に際しては、対象企業の事業内容や契約関係、財務内容など、詳細に検討を行いますが、当初期待した成果を得られない場合には、のれんや固定資産の減損など、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)事業戦略の見直しについて 当社グループは、今後益々広範化・複雑化するデジタル領域における社会システムに適切に対応するため、収益性の高い事業には経営資源を投入すると共に、事業の見直し、再編、新規事業への参入に積極的に取り組んでおります。モビリティ・サービスの開発体制の強化を進め、成長分野への展開や新サービス開発等、中長期の柱となる事業の創出を加速させることで、多様化するニーズに即応できるサービスの強化及び新規サービスの開発を推進しております。このような取り組みにおいて当社グループが期待している効果が十分に得られない場合、減損損失の計上等により、当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)訴訟等の可能性 当社グループは、クラウドソリューション事業において、様々な顧客や取引先に対してサービスを提供しております。当社グループでは、法令や契約等を遵守するため、社内体制の強化に努めておりますが、顧客、取引先又はその他第三者との間で予期せぬトラブルが発生した場合、訴訟が発生する可能性があります。訴訟の内容や結果によっては、企業イメージが低下する可能性があるほか、金銭的負担の発生により、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 3.事業体制に関するリスク (1)特定の人物への依存について 当社の代表執行役社長 渋谷順は、最高経営責任者であると共に当社の大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。このため当社グループは、豊富な経験や知識を有する人材を経営メンバーとして招聘することで経営体制の強化を図ると共に、各事業部門のリーダーに権限委譲を適宜行っていくことで、同氏に過度に依存しない体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの理由により同氏が当社グループの業務を継続することが困難になった場合、当社グループの売上減少や利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)人材の確保について 当社グループは、今後の事業拡大に伴い、積極的に優秀な人材を採用し、社内教育を行うと共に、特定の人材に過度に依存しない体制の構築や、業務拡大を想定した人材の増強を図る予定ですが、現在在職している人材の、予想を上回る流出や当社グループの求める人材が確保できない場合、当社グループの業績及び事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 また適切な人材を確保できたとしても、人材の増強や教育等に伴い、固定費の増加を余儀なくされる可能性があり、その場合にも当社グループの利益減少等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,566字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善傾向により、緩やかな回復基調となったものの、原材料及びエネルギー価格の高騰、米国による大幅な関税引き上げ発表による警戒感の高まりが顕在化しており、経済の先行きに係る不確実性は依然として高い状況が続いております。 このような経営環境の下、当社グループでは「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創る!」をミッションとして事業を展開してまいりました。 当連結会計年度においては、スマートベニューセグメントにて神戸市に建設を進めてきた大規模多目的アリーナ(GLION ARENA KOBE)を4月に開業いたしました。メディア等での注目度は非常に高く貸館事業の引き合いを2027年まで多数いただいているものの、開業初期においては竣工から開業まで1か月という短期間であったことによるオペレーションコストの増大や、一部貸館事業のキャンセルに伴う売上高の減少などが重なり、想定を下回る結果となりました。しかしこれらは開業時における一過性の事象として2026年6月期においては豊富な貸館予約や企業協賛を前提として改善が図れている状況となっております。 また、デジタルガバメントセグメントにつきましては、行政デジタル化の流れはあるものの当社が手掛ける公募調達でのクラウド型CMSについては市区町村への導入も網羅的にほぼ完了し、大きな成長が見込まれる領域ではなくなったこと、今後更に事業を拡大させるためには経営資源の不足が想定されることから、他社との事業統合を進めることが真に両社の資源を融合させ、行政デジタル化市場における成果を享受できると判断したことから、2025年6月30日付で当社が運営するデジタルガバメント事業の一部を譲渡し、特別利益を計上することになりました。 その結果、当連結会計年度におきましては、売上高は4,361,869千円(前期比14.3%増)、営業損失は440,677千円(前期は308,424千円の損失)、経常損失は733,476千円(前期は312,532千円の損失)となりました。 また、上記の事業譲渡により事業譲渡益2,154,771千円を特別利益に計上しました。他方、ソフトウエア等の活用状況を精査した結果、固定資産の収益性の低下による減損損失68,384千円を特別損失に計上しました。また、連結子会社である株式会社ストークスの事業計画を見直した結果、個別財務諸表において関係会社株式評価損260,824千円を計上したことから、連結財務諸表において株式取得時に発生したのれんについて、「連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針」の規定に基づきのれんの一括償却を実施しました。その結果のれん償却額93,394千円を特別損失として計上しました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は916,103千円(前期は348,911千円の損失)となりました。 当連結会計年度におけるセグメント別の経営成績は、次のとおりです。 <デジタルガバメントセグメント> デジタルガバメントセグメントにおきましては、オープンガバメントにおける透明性、参加、連携の社会実装を推進するための自治体向けCLOUD SUITEとして“ガブクラ”を提供しております。 昨今、オンライン手続など行政デジタル化の流れが活性化し、ガバメントクラウドやデジタルマーケットプレイスなどの構想へとクラウドシフトが一段と鮮明になっております。“ガブクラ”はそうした中での「新しい公」へと続く行政デジタル化の実現に向けて、自治体の情報発信を推進するCLOUD SUITEです。具体的にはWebサイトの作成運用を実装するCMSである“SMART L-Gov”、住民と自治体をオンラインで繋ぎ「参加・連携」を促す“GaaS”などによって構成されており、当該“ガブクラ”を通じて持続的なまちづくりを推進しております。 当連結会計年度においてデジタルガバメントセグメントでは、新規案件の獲得及び既存顧客の深耕に注力し、継続的な原価低減活動などに取り組みました。自治体及び公的機関を納入先とする入札案件においては、政府の行政デジタル化に関する取り組みが進められる中、一部競争環境激化による受注率の低下が見られ、販売は前年同期を下回る結果となりました。また、クラウド環境の移設に伴う二重経費の計上、グラングリーン大阪での新しいヘルスケア事業への先行投資が嵩んだ結果、減収減益となりました。他方、行政デジタル化の大きな流れの中では、アライアンス先であるウイングアーク1st株式会社と共同で、行政DXを加速させる自治体向けの公共施設予約システム“ラクリザ”を開発し、2024年4月よりサービスを開始いたしました。 以上の結果、セグメント売上高は1,743,093千円(前期比1.9%増)、セグメント利益は169,991千円(前期比30.6%減)となりました。 <モビリティ・サービスセグメント> モビリティ・サービスセグメントは、100年に一度という自動車産業の大変革期において、コネクティッドカーサービスである“CiEMSシリーズ”やクルマのデータ利活用を推進するプラットフォーム、ソフトウエア、さらにカーシェアリングや無人化サービスなどクルマのサービス化を支援するプラットフォーム“Kuruma Base”の提供へと、多様なモビリティIoTを事業とするモビリティ・サービスを推進してまいりました。 当連結会計年度においては、2024年7月31日付でカーソリューション事業におけるリース車両向け物販事業を譲渡したことによる赤字事業の解消及び収益性向上に向けた原価低減や業務効率化などを実行した結果、収益性は大幅に改善されたものの減収減益となりました。 以上の結果、セグメント売上高は1,103,019千円(前期比24.6%減)、セグメント利益は176,849千円(前期比8.7%減)となりました。 <スマートベニューセグメント> スマートベニューセグメントでは、2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEを軸として、政府が成長産業として位置付けるスタジアム・アリーナ改革やスマートベニューという概念に則り、新たな市場の創造を目指しております。さらに収益的にも今後当社グループの成長を支える存在になるよう推進しております。 当連結会計年度においては、中長期的な収益の獲得を見据えた環境整備を推進し、期初から大口協賛を獲得し大幅な増収となりましたが、最終的には開業時のオペレーションコスト増大、開業費用増加、一部貸館事業におけるキャンセルの発生などが影響し、減益となりました。 以上の結果、セグメント売上高は1,515,756千円(前期比136.4%増)、セグメント損失は320,679千円(前期は271,419千円の損失)となりました。 各事業の売上構成は、以下のとおりです。 (単位:千円、%) セグメントの名称   2024年6月期   2025年6月期(当期)   対前期増減率 売上高   構成比   売上高   構成比 デジタルガバメント   1,711,288   44.9   1,743,093   40.0   1.9 モビリティ・サービス   1,462,227   38.3   1,103,019   25.3   △24.6 スマートベニュー   641,203   16.8   1,515,756   34.7   136.4 合計   3,814,719   100.0   4,361,869   100.0   14.3 ②財政状態の状況 a.資産 当連結会計年度末の総資産は、24,903,435千円となり、前連結会計年度末と比べ20,865,952千円の増加となりました。 流動資産は5,410,720千円となり、前連結会計年度末と比べ2,952,177千円の増加となりました。その主たる要因は、現金及び預金が2,399,908千円増加したことによるものであります。 固定資産は19,490,918千円となり、前連結会計年度末と比べ17,915,673千円の増加となりました。その主たる要因は、リース資産が16,158,039千円、建物及び構築物が2,234,471千円増加したことによるものであります。 繰延資産は1,796千円となり、前連結会計年度末と比べ1,899千円の減少となりました。その主たる要因は、株式交付費が1,780千円減少したことによるものであります。 b.負債 当連結会計年度末における負債合計は、21,904,680千円となり、前連結会計年度末と比べ20,026,043千円の増加となりました。 流動負債は2,829,956千円となり、前連結会計年度末と比べ1,500,339千円の増加となりました。その主たる要因は、未払法人税等が503,168千円、契約負債が689,800千円増加したことによるものであります。 固定負債は19,074,723千円となり、前連結会計年度末と比べ18,525,703千円の増加となりました。その主たる要因は、長期借入金が1,414,245千円、リース債務が16,232,237千円増加したことによるものであります。 c.純資産 当連結会計年度末における純資産は2,998,755千円となり、前連結会計年度末と比べ839,908千円の増加となりました。 その主たる要因は、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により916,103千円増加したものの、配当金の支払いにより62,353千円減少したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ2,399,908千円増加し、4,126,767千円となりました。 当連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は、次のとおりであります。 [営業活動によるキャッシュ・フロー] 営業活動の結果、増加した資金は463,925千円(前期は、26,563千円の資金の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,243,815千円、契約負債の増加額750,563千円等の資金の増加と、事業譲渡益2,154,771千円の調整項目によるものであります。 [投資活動によるキャッシュ・フロー] 投資活動の結果、増加した資金は890,494千円(前期は、354,568千円の資金の増加)となりました。これは主に、事業譲渡による収入2,285,127千円等の資金の増加と、有形固定資産の取得による支出1,125,981千円等の資金の減少によるものであります。 [財務活動によるキャッシュ・フロー] 財務活動の結果、増加した資金は1,045,488千円(前期は、106,420千円の資金の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,783,360千円等の資金の増加と、短期借入金の純増減額360,740千円、長期借入金の返済による支出256,016千円、リース債務の返済による支出103,602千円等の資金の減少によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っていないため、生産実績の記載を省略しております。 b.仕入実績 仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前期比(%) デジタルガバメント   1,200   △75.7 モビリティ・サービス   188,882   △47.3 スマートベニュー   72,382   273.0 合計   262,465   △31.4 (注)当連結会計年度において、仕入実績に著しい変動がありました。これは、モビリティ・サービスセグメントにおきまして、2024年7月31日付でカーソリューション事業におけるリース物販事業を譲渡したことによる減少、及びスマートベニューセグメントにおきまして、2025年4月にGLION ARENA KOBE開業による増加によるものであります。 c.受注実績 当社グループは、受注から納品までの期間が短く、販売実績が受注と概ね同じであるため、受注実績の記載を省略しております。 d.販売実績 販売実績をセグメントごと、またサービス区分ごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) デジタルガバメント   1,743,093   1.9 モビリティ・サービス   1,103,019   △24.6 スマートベニュー   1,515,756   136.4 合計   4,361,869   14.3 (注)当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、モビリティ・サービスセグメントにおきまして、2024年7月31日付でカーソリューション事業におけるリース物販事業を譲渡したことによる減少、及びスマートベニューセグメントにおきまして、2025年4月にGLION ARENA KOBE開業による増加によるものであります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」をご参照ください。 b.経営成績の分析 (売上高、売上総利益及び営業利益) 当連結会計年度における売上高は4,361,869千円(前期比14.3%増)となりました。 デジタルガバメントセグメントにおきましては、オープンガバメントにおける透明性、参加、連携の社会実装を推進するための自治体向けCLOUD SUITEとして“ガブクラ”を提供しております。 昨今、オンライン手続など行政デジタル化の流れが活性化し、ガバメントクラウドやデジタルマーケットプレイスなどの構想へとクラウドシフトが一段と鮮明になっております。“ガブクラ”はそうした中での「新しい公」へと続く行政デジタル化の実現に向けて、自治体の情報発信を推進するCLOUD SUITEです。具体的にはWebサイトの作成運用を実装するCMSである“SMART L-Gov”、住民と自治体をオンラインで繋ぎ「参加・連携」を促す“GaaS”などによって構成されており、当該“ガブクラ”を通じて持続的なまちづくりを推進しております。 当連結会計年度においてデジタルガバメントセグメントでは、新規案件の獲得及び既存顧客の深耕に注力し、継続的な原価低減活動などに取り組みました。自治体及び公的機関を納入先とする入札案件においては、政府の行政デジタル化に関する取り組みが進められる中、一部競争環境激化による受注率の低下が見られ、販売は前年同期を下回る結果となりました。また、クラウド環境の移設に伴う二重経費の計上、グラングリーン大阪での新しいヘルスケア事業への先行投資が嵩んだ結果、減収減益となりました。他方、行政デジタル化の大きな流れの中では、アライアンス先であるウイングアーク1st株式会社と共同で、行政DXを加速させる自治体向けの公共施設予約システム“ラクリザ”を開発し、2024年4月よりサービスを開始いたしました。 以上の結果、セグメント売上高は1,743,093千円(前期比1.9%増)、セグメント利益は169,991千円(前期比30.6%減)となりました。 モビリティ・サービスセグメントは、100年に一度という自動車産業の大変革期において、コネクティッドカーサービスである“CiEMSシリーズ”やクルマのデータ利活用を推進するプラットフォーム、ソフトウエア、さらにカーシェアリングや無人化サービスなどクルマのサービス化を支援するプラットフォーム“Kuruma Base”の提供へと、多様なモビリティIoTを事業とするモビリティ・サービスを推進してまいりました。 当連結会計年度においては、2024年7月31日付でカーソリューション事業におけるリース車両向け物販事業を譲渡したことによる赤字事業の解消及び収益性向上に向けた原価低減や業務効率化などを実行した結果、収益性は大幅に改善されたものの減収減益となりました。 以上の結果、セグメント売上高は1,103,019千円(前期比24.6%減)、セグメント利益は176,849千円(前期比8.7%減)となりました。 スマートベニューセグメントでは、2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEを軸として、政府が成長産業として位置付けるスタジアム・アリーナ改革やスマートベニューという概念に則り、新たな市場の創造を目指しております。さらに収益的にも今後当社グループの成長を支える存在になるよう推進しております。 当連結会計年度においては、中長期的な収益の獲得を見据えた環境整備を推進し、期初から大口協賛を獲得し大幅な増収となりましたが、最終的には開業時のオペレーションコスト増大、開業費用増加、一部貸館事業におけるキャンセルの発生などが影響し、減益となりました。 以上の結果、セグメント売上高は1,515,756千円(前期比136.4%増)、セグメント損失は320,679千円(前期は271,419千円の損失)となりました。 売上原価は2,917,279千円(前期比9.8%増)となりました。主たる要因は、GLION ARENA KOBEの開業時のオペレーションコスト増大、開業費用増加によるものであります。 この結果、当連結会計年度の売上総利益は1,444,589千円(前期比24.8%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、営業活動の拡大や、企業の成長に合わせた組織強化に伴う人件費等の増加、デジタルガバメント事業譲渡に係る費用等により、1,885,266千円(前期比28.6%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の営業損失は440,677千円(前期は308,424千円の損失)となりました。 (営業外損益及び経常損失) 営業外収益は、補助金収入を17,430千円、賃貸料収入28,691千円を計上したこと等により59,867千円(前期278.4%増)となりました。 営業外費用は、支払利息を302,326千円、賃貸収入原価25,809千円を計上したこと等により352,667千円(前期比1,669.6%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の経常損失は733,476千円(前期は312,532千円の損失)となりました。 (特別損益及び税金等調整前当期純利益) 特別利益は、事業譲渡益を計上したことにより2,154,771千円(前期は計上なし)となりました。 特別損失は、個別決算において株式会社ストークス株式の評価損を計上したことにより、連結決算において同社に係るのれんの一括償却を実施した結果、のれん償却額93,394千円、ソフトウエア等の活用状況を精査した結果、固定資産の収益性の低下による減損損失68,384千円を計上したこと等により、177,479千円(前年同期は47,946千円)となりました。 この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は1,243,815千円(前期は360,479千円の損失)となりました。 (法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等合計(法人税等調整額を含む)を391,553千円、非支配株主に帰属する当期純損失63,841千円を計上しました。その結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は916,103千円(前期は348,911千円の損失)となりました。 c.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 d.経営者の問題認識と今後の方針 当社グループは、「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創る!」を標榜しており、クラウドソリューション事業のさらなる拡大及び月額固定収入の増額等収益基盤の拡充に取り組んでまいります。そのための経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ② 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2026年6月期から2028年6月期までの「中期経営計画(ローリング版)」において2028年6月期の連結営業利益目標を1,144百万円として掲げております。2026年6月期におきましては、連結営業利益目標を910百万円としております。 ③ キャッシュ・フロー状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローに関する分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループにおける資金需要の主なものは、子会社への出資金、仕入代金、外注費等の製造原価、販売費及び一般管理費の営業費用による運転資金及び設備投資資金であります。当社グループの資金の源泉は、主として営業活動によるキャッシュ・フロー及び増資による資金調達と金融機関からの借入による資金調達となります。 また、手元流動性資金(現金及び預金残高)は、一定額を保持する方針であり、資金の流動性は十分に確保できていると考えております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産及び負債の数値、収益及び費用の数値に影響を与える見積りを必要としております。当該見積りについては、過去の実績値や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき行っておりますが、見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたり用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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