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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

大谷工業

OTANI KOGYO CO., LTD.5939 · Standard · 金属製品

電力インフラ向け架線金物・鉄塔と、建築向けスタッド・免震ベースプレートを手がける鉄鋼製品メーカー。

概要

大谷工業は1947年に富山県で創業し、電力・通信インフラ向けの架線金物や鉄塔・鉄構、建築向けのスタッドや免震ベースプレートを製造・販売する金属製品メーカーである。本社は東京都品川区に置き、富山工場、鹿沼工場、富山呉羽工場を有する。2026年3月期の売上高は75億円、従業員数179名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

電力通信部門と建材部門の二本柱

大谷工業は事業を電力通信部門と建材部門の二つのセグメントに分けている。電力通信部門は架線金物や鉄塔・鉄構を主力製品とし、北陸電力送配電や中部電力、NTT西日本など電力・通信事業者向けに販売している。2026年3月期の部門売上高は48億48百万円で全体の64%を占める。建材部門は建築用スタッドや免震ベースプレートの製造・販売・施工を手がけ、建設会社を主な顧客とする。同部門の売上高は26億77百万円で全体の36%を占める。両部門とも前年比で減少したが、建材部門の受注残高は前期比64%増の9億90百万円と拡大している。

富山と栃木に生産拠点を配置

生産拠点は富山県の富山工場および富山呉羽工場と、栃木県の鹿沼工場の三つである。富山工場では架線金物や鉄塔の製造、溶融亜鉛めっき、レーザー加工を行い、JIS規格認証も取得している。2013年にはイタリア製レーザー加工機を導入し、金属加工能力を強化した。鹿沼工場は1971年に昭和電機製造を合併して取得した拠点で、頭付きスタッドや六角ボルト、六角ナットのJIS認証を取得し、建築用スタッドの主要生産拠点となっている。2024年には富山県富山市に富山呉羽工場を新設し、生産能力を増強した。

安定した収益基盤と高い自己資本比率

売上高は2013年3月期の57億円から緩やかに増加し、2026年3月期は75億円(前期比4.7%減)となった。純利益は同期間おおむね2〜3億円で推移し、2026年3月期は2億97百万円である。自己資本比率は2026年3月期末時点で約57.8%(純資産44億6百万円÷総資産76億26百万円)と高水準を維持している。営業利益は5億円超を計上する時期もあるが、2026年3月期は4億5百万円と減少した。財務体質は堅固であり、長期的に安定した配当を継続している。

業界の中での役割は電力会社向け送電設備部材と建築向け鉄鋼建材のサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
75億円
営業利益
4億円
営業利益率
5.3%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電力通信部門48億円64.0%7億円14.6%
建材部門27億円36.0%1億円3.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電力通信主力

電力会社向けに架線金物や鉄塔・鉄構を製造・販売。送電線や通信線を支えるための金物や鉄塔を供給し、電力インフラの構築に貢献している。

主な製品・サービス2
架線金物
電柱や鉄塔に電線や通信線を固定・支持するための金属部品。
鉄塔・鉄構
送電用鉄塔や構築物を製造。高圧送電線を支える大型構造物。

02建築準主力

建築工事向けにスタッドや免震ベースプレートを製造・販売・施工。スタッドは壁下地材、免震ベースプレートは建物の免震構造を支える部材。

主な製品・サービス2
建築用スタッド
壁や天井の下地に使用する軽量鉄骨部材。
免震ベースプレート
免震装置と建物を接続するための鋼板。地震の揺れを吸収する。

製品と技術

電力・通信インフラを支える架線金物と鉄塔

電力通信部門の中核製品は架線金物である。これは電柱や鉄塔に電線や通信ケーブルを固定・支持するための金具で、電力会社や通信事業者が送配電網や通信網を構築する際に不可欠な部品である。製品には引留金物、支持金物、接続金物など多種多様な形状があり、耐食性を高めるため溶融亜鉛めっき処理を施す。同社は富山工場でJIS認証済みの亜鉛めっきラインを持ち、長期間の屋外使用に耐える品質を確保している。また、鉄塔・鉄構の設計・製造も行い、送電鉄塔や通信鉄塔を手がける。2026年3月期の部門売上高は48億48百万円。

建築物の強度を高めるスタッドと免震ベースプレート

建材部門では建築用スタッドと免震ベースプレートを主力とする。スタッドは鉄骨構造の梁や柱に溶接して取り付ける頭付きの鋼材で、コンクリートとの一体化を図り構造強度を高める。鹿沼工場で1985年にJIS認証を取得した頭付きスタッドが代表的製品である。免震ベースプレートは建物と基礎の間に設置して地震エネルギーを吸収する部材で、近年の耐震需要の高まりを受けて販売を拡大している。両製品とも施工も請け負い、建設現場への納入から取り付けまで一貫対応する。2026年3月期の部門売上高は26億77百万円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

製缶板金の専業、内需依存で低収益

同社は金属製品セクターの製缶板金加工を主業とする専業メーカー。売上高79億円規模と業界内では小粒で、同業の稲葉製作所(3421)が573億円(2025年3月期予想)と突出する中、差別化が難しい汎用品領域での競争を強いられている。同セクター内ではテクニスコ(2962)などと同様に国内需要主体であり、外需開拓の進展が見られない。最近の予想では減収・営業利益率低下が続いており、低収益からの脱却が急務。

強み

  • 公共・産業向けの製缶板金加工で一定の取引を確保し、売上高は79億円で横ばいを維持。
  • 多品種小ロット対応の柔軟な生産体制を持ち、顧客のニーズに応じたカスタム加工が可能。
  • 設備投資を抑制し、減収下でも赤字転落を防ぐコスト管理を実践している。
  • 本拠地の地域需要に強く、リピート受注の獲得で収益の一定の安定化を図っている。

課題

  • 売上高79億円と小規模で、稲葉製作所など大手との価格競争で劣位に立つ。
  • 2026年3月期予想では営業利益率5.33%と低下、減収局面での利益確保が課題。
  • 海外売上比率がほぼゼロで、成長市場へのアクセスがなく内需変動に脆弱。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が大谷工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15900ダイケン52億円16.1倍
25990スーパーツール46億円23.3倍
35994ファインシンター44億円
43437特殊電極43億円9.4倍
55973トーアミ39億円20.0倍
65939大谷工業38億円12.6倍
73439三ツ知36億円96.9倍
85928アルメタックス35億円18.9倍
95974中国工業29億円8.9倍
105950日本パワーファスニング29億円56.9倍
115987オーネックス28億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

創業から営業網拡大へ(1947〜1960年)

1947年6月、富山県射水郡小杉町(現射水市)に株式会社大谷工業小杉製作所として設立された。翌1948年には名古屋出張所を開設し、中部配電(現中部電力)や日本電信電話公社(現NTT)向けに営業を開始する。1954年には小杉研砥工業を合併し、商号を大谷工業株式会社に改めた。1956年には仙台工場を設置し、東北電力向けに架線金物の製造を開始。1959年には東京工場を設置し、東京電力向け製品の製造に乗り出した。1960年に仙台工場を閉鎖し仙台出張所に切り替えるなど、需要に応じた拠点配置を行った。

東京進出と合併による事業拡大(1970〜1977年)

1970年に本社を東京都品川区に移転し、本社工場を富山工場と改称した。1971年には昭和電機製造株式会社を合併し、栃木県鹿沼市に鹿沼工場を取得。同時に名古屋出張所を営業所に昇格させた。1975年には事業部制を導入し、東京地区に第一事業部、富山地区に第二事業部を設置した。1977年には特販部を新設し、建築向けのスタッド(頭付きスタッド)の製造販売を開始。これが後の建材部門の基盤となる。この時期、電力・通信向けに加え、建築分野への多角化を進めた。

JIS認証と株式公開、品質体制の確立(1984〜1988年)

1984年に東京工場を閉鎖し鹿沼工場へ統合、同時に溶融亜鉛めっき設備の自動化や自動倉庫設置など設備近代化に着手した。1985年には鹿沼工場の頭付きスタッドがJIS規格の認可を受け、1988年には同工場の六角ボルト・六角ナット、富山工場の溶融亜鉛めっきがそれぞれJIS認証を取得した。これにより品質の標準化と信頼性向上を達成。同年11月には日本証券業協会に株式を店頭登録し、資金調達の道を開いた。

櫻井鐡工合併と橋梁事業からの撤退(1989〜1996年)

1989年9月、櫻井鐡工株式会社を合併し、商号を大谷櫻井鐡工株式会社に変更した。同時に事業部制を廃止し、電力通信事業本部、建材事業本部、橋梁鉄構事業本部の三本部体制へ移行。大阪営業所や福岡営業所を継承し、営業網を西日本へ拡大した。しかし1995年に事業部制を廃止し広島営業所を閉鎖、1996年6月には橋梁鉄構事業を営業譲渡した。同年10月には商号を株式会社大谷工業に戻し、電力通信と建材の二本柱に経営資源を集中させる選択をした。

ISO認証取得とジャスダック上場(1999〜2013年)

1999年に鹿沼工場と富山工場がISO9001認証を相次いで取得し、品質マネジメントの国際標準に対応した。2004年12月には店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2010年には大阪証券取引所JASDAQに移行した。2013年3月には富山工場にイタリア製レーザー加工機を導入し、金属加工の新分野へ進出。同年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場した。

環境認証と新工場建設、市場区分移行(2015〜2024年)

2015年に鹿沼工場がISO14001認証を取得し、環境マネジメントを強化した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。2024年2月には本社を品川区西五反田の第3TOCビルへ移転し、同時に富山県富山市に富山呉羽工場を設置した。能登半島地震後の復旧需要に対応するため、北陸地区での供給体制を強化している。

年表39件を開く

1940年代

  • 1947年6月創業富山県射水郡小杉町(現富山県射水市)に株式会社大谷工業小杉製作所を設立
  • 1948年12月名古屋市に名古屋出張所(現名古屋営業所)を開設 中部配電株式会社(現中部電力株式会社)及び日本電信電話公社東海電気通信局(現株式会社NTT西日本東海事業本部)などに対して営業活動を開始

1950年代

  • 1954年5月創業小杉研砥工業株式会社(創立1941年1月)を合併し本社分工場とする。同時に商号を大谷工業株式会社と改称
  • 1956年7月仙台市に仙台工場を設置、東北電力株式会社への販売を目的として架線金物の製造を開始
  • 1959年3月東京都墨田区に東京工場を設置、東京電力株式会社向け製品の製造開始

1960年代

  • 1960年1月仙台工場を閉鎖し、仙台出張所を開設
  • 1960年2月東京工場を東京都江東区に移転

1970年代

  • 1970年10月本社を東京都品川区西五反田7丁目22番17号TOCビル内に移転、本社工場を富山工場と改称
  • 1971年1月名古屋出張所を名古屋営業所に昇格
  • 1971年2月創業昭和電機製造株式会社(創立1935年3月)を合併、栃木県鹿沼市に鹿沼工場を設置
  • 1975年8月事業部制をひき、東京地区に第一事業部、富山地区に第二事業部を設置
  • 1977年11月特販部を設け、鉄骨ビル・各種橋梁工事の一部に使用するスタッドの製造販売を開始

1980年代

  • 1984年3月東京工場を閉鎖、諸設備を鹿沼工場に移転すると同時に、溶融亜鉛めっき設備の自動化・自動倉庫の設置等、設備の近代化に着手
  • 1985年7月鹿沼工場頭付きスタッドのJIS規格認可
  • 1986年11月櫻井鐡工株式会社の子会社としてサクライエンジニアリング株式会社設立(所在地千葉県松尾町)
  • 1988年3月鹿沼工場六角ボルト・六角ナットのJIS規格認可
  • 1988年10月富山工場溶融亜鉛めっきのJIS規格認可
  • 1988年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1989年7月本社を東京都品川区北品川5丁目4番14号TOC北品川ビルに移転
  • 1989年9月創業櫻井鐡工株式会社(創立1979年5月)を合併し、商号を大谷櫻井鐡工株式会社に変更 同日、従来の事業部制度を廃止し、新事業部制度として、管理本部、電力通信事業本部、建材事業本部、橋梁鉄構事業本部を新設、並びに仙台出張所を仙台営業所に、広島出張所を広島営業所に昇格するとともに、合併に伴い、大阪営業所及び福岡営業所を継承

1990年代

  • 1992年8月商号変更サクライエンジニアリング株式会社の商号を大谷エンジニアリング株式会社に変更するとともに所在地を東京都品川区北品川に移転
  • 1995年4月事業部制を廃止、また広島営業所を閉鎖
  • 1995年10月大谷エンジニアリング株式会社は事実上休眠会社となる
  • 1996年6月橋梁鉄構事業を営業譲渡
  • 1996年9月本社を東京都品川区西五反田7丁目22番17号TOCビルに移転
  • 1996年10月商号変更商号を大谷櫻井鐡工株式会社より株式会社大谷工業に変更
  • 1997年3月千葉工場の土地の約半分と、建物・機械装置等を処分
  • 1999年6月鹿沼工場ISO9001認証取得
  • 1999年9月富山工場ISO9001認証取得

2000年代

  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年1月福岡営業所を閉鎖
  • 2006年3月仙台営業所を閉鎖
  • 2006年8月大谷エンジニアリング株式会社清算結了

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場
  • 2013年3月富山工場にレーザー加工機(イタリア製)を導入し、金属加工を開始
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場
  • 2015年6月鹿沼工場ISO14001認証取得

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場からスタンダード市場に移行
  • 2024年2月本社を東京都品川区西五反田7丁目23番1号第3TOCビルに移転 富山県富山市に富山呉羽工場を設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 総資本利益率(ROA)向上
  • 自己資本比率向上
  • 配当性向向上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    提案型営業の強化と新分野開拓

    培ってきたノウハウや金属加工技術を駆使し、顧客の要望に最大限応える「提案型営業」に注力する。膜天井金物など架線金物以外の製品にも営業努力を図り、大型鋼材から小物まで処理できるメッキ設備を活かした新分野の製品開発にも努める。

  2. 02

    災害復旧・復興への継続的協力

    北陸地区で能登半島地震等により被災した設備の復旧が進捗する中、被災地域の復興に向けて電力会社への協力を最優先で継続する。

  3. 03

    環境変化に対応したビジネス展開

    電力業界におけるカーボンニュートラルやGX、エネルギー安全保障の要請、通信業界における5G等の高度化に対応するため、情報収集を強化し変化に応じたビジネス展開を進める。

  4. 04

    生産性向上と省人化への継続的取組み

    建設業界の構造変化(鋼材価格高騰や人材確保の危機など)に対応するため、生産性向上や省人化に継続的に取り組む。

  5. 05

    物流費負担の軽減と利益確保

    売上増加に伴う取引先の遠距離化や小口注文による発送頻度増、燃料費高騰で運送費が増加傾向にある中、物流費負担を軽減し利益を確保することが課題である。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で179人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は621万円で、9期前と比べて+17.3%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は18.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月182
2018年3月178
2019年3月53040.718.0178
2020年3月52240.017.2174
2021年3月53341.118.3171
2022年3月52440.317.5181
2023年3月50641.417.9184
2024年3月54841.618.4177
2025年3月60942.218.5181276
2026年3月62142.218.5179223

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
富山工場(富山県射水市)(注)31,790百万円
電力通信部門
鹿沼工場 — 栃木県鹿沼市323百万円
電力通信部門 建材部門
旧千葉工場 — 千葉県山武市109百万円
全社共通
本社 — 東京都品川区17百万円
全社共通
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ニュー・オータニ(注)
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権27.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は75億円営業利益4億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.1%、利益が-20.0%。

売上高
-5.1%
75億円
営業利益
-20.0%
4億円
純利益
-25.0%
3億円
営業利益率
5.3%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円75億円
営業利益4億円4億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は18億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q201
2024年1Q1915.31
2024年2Q1915.30
2024年3Q2214.52
2024年4Q190
2025年2Q4037.52
2025年4Q3925.12
2026年2Q3925.11
2026年4Q3625.62
2027年1Q1815.61

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は57億円から75億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場
2013年3月5752
2014年3月5532
2015年3月5532
2016年3月5742
2017年3月5632
2018年3月5832
2019年3月6222
2020年3月6032
2021年3月6132
2022年3月6421
2023年3月7232
2024年3月7943
2025年3月79556.34
2026年3月75445.33

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高75億円のうち、営業利益として残るのは4億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.0%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.7%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
20.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.1pt
7.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−8億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は12億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−3−203
2014年3月4−1138
2015年3月10−118
2016年3月8−2−2613
2017年3月4−1−4311
2018年3月3−1−2212
2019年3月6−1−1516
2020年3月1−1−1014
2021年3月3−20115
2022年3月1−30−212
2023年3月1−20−112
2024年3月2−25016
2025年3月8−4−1419
2026年3月−3−50−812

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は76億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は57.8%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月42182443.6
2014年3月46202643.5
2015年3月46222447.4
2016年3月50212942.8
2017年3月48232549.0
2018年3月49262352.3
2019年3月52272552.5
2020年3月50292158.9
2021年3月53312258.6
2022年3月55322358.8
2023年3月62342854.3
2024年3月72373551.8
2025年3月76413553.9
2026年3月76443257.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
32億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE87社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率87社中78位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.0%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.8%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.1%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.6%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,815で、1年前と比べて-11.0%過去52週の値幅のなかでは1%の位置にある。

¥4,815+0.0%1ヶ月-0.7%1年-11.0%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥4,760高値¥10,630

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.6倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR0.84倍
配当利回り0.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4870円で、25日線4914.8円を下回り、75日線4991円を下回る。1ヶ月で-2.99%と下落傾向、年初来で-10.31%と弱含み。52週高値10630円からは54%の大幅下落、安値4780円からは1.9%上昇に留まり、ほぼ安値圏。RSIは40.35と売られ過ぎ圏に近い。出来高は低調で、7月29日に3400株とやや増加したが、継続性はない。200日線5669.45円を大きく下回り、中期トレンドは下向き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが12.77倍と業界平均18.67倍を約32%下回り、PBRも0.86倍と平均1.15倍を下回る。ROEは7%と低水準だが、配当利回りは0.62%と平均3.72%を大きく下回り、配当性向も7.9%と低い。割安指標は明確だが、収益性と配当の弱さが懸念材料。両面性として、株価指標は割安だが配当は伸び悩み、成長性も限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.6倍49.7倍
PER (予想)14.4倍
PBR0.84倍1.13倍
ROE7.0%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、主力の業務用厨房機器市場が成熟する中で、差別化できるかどうかです。強気派は、省エネ・省人化ニーズの高まりや、外食産業の回復による設備投資需要を追い風に、シェア拡大と収益性向上が可能と見ています。一方、弱気派は、競争激化による価格競争のリスクや、原材料費の高騰が利益を圧迫すると指摘します。直近の業績は安定しているものの、成長性の乏しさから株価は低迷しており、今後の新製品開発や海外展開の進捗が注目されます。

プラスに働く材料7
  • 省エネ需要の取り込み

    業務用厨房機器で環境配慮型製品の需要が高まっており、差別化の機会になる。

  • 外食産業の回復

    インバウンド需要や外食チェーンの出店増加で、設備投資が持ち直している。

  • 安定した収益基盤

    売上高は直近3期でほぼ横ばいだが、営業利益率は改善傾向にある。

  • PBR0.86倍と解散価値割れ目前次回株主総会影響

    PBR0.86倍は解散価値に対し14%のディスカウント、株主還元策の思惑

  • PER12.8倍と収益に対して割安通年影響

    時価総額38億円に対し直近純利益3億円、PER12.8倍は同業比で低位

  • 減収一巡後の収益底入れ期待2027年上期影響

    売上高79億円から75億円へ減収後、需要回復で固定費カバーが進めば増益転換

  • 株価1年で10%下落の反発余地不定影響

    株価は1年間で10.3%下落、好材料が出た際の戻りが大きい

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟

    国内業務用厨房機器市場は頭打ちで、需要の大幅な伸びは期待しにくい。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争が激しく、販売価格の引き下げ圧力が続く。

  • 材料費高騰

    鋼材などの原材料価格の上昇がコスト増となり、利益率を圧迫する懸念。

  • 売上高75億円へ減収転落決算発表後影響

    売上高は79億円から75億円へ5%減、既存事業の受注減少が示唆

  • 営業利益4億円と前期比20%減決算発表後影響

    営業利益は5億円→4億円、営業利益率も6.33%→5.33%に低下

  • 配当利回り0.62%と低い還元通年影響

    予想配当利回り0.62%は低く、株主への利益還元が限定的

  • 外国人持ち株比率0.78%の低さ不定影響

    外国人保有は0.78%で、グローバル投資家の需要が見込めず需給が細い

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場の成長性とシェア拡大の度合いを測る基本指標。
営業利益率
価格競争や原価管理の成果を示す重要な収益性指標。
新製品売上比率
差別化戦略が奏功しているか確認する目安になる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.62%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
0.62%
いまの株価に対して
配当性向
7.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月309.4
2018年3月300.010.0
2019年3月300.011.3
2020年3月300.010.5
2021年3月300.011.3
2022年3月300.018.4
2023年3月300.013.4
2024年3月300.07.0
2025年3月300.06.3
2026年3月300.07.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,340人。区分でいちばん多いのは事業法人54.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.1%を占め、残る42.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人53.159.659.154.254.254.2
個人・その他39.034.131.940.240.538.0
証券会社0.80.42.92.62.34.1
金融機関6.85.85.82.62.62.9
外国法人0.20.10.20.30.40.8
自己株式11.40.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.10.10.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01㈱ニュー・オータニ27.79
02㈱エムアンドエーコーポレーション9.92
03㈱テーオーシーサプライ7.05
04中本有紀5.40
05大谷鹿沼取引先持株会3.85
06大谷富山取引先持株会3.51
07㈲大谷興産2.31
08JPモルガン証券㈱1.41
09㈱北陸銀行1.28
10三菱UFJ信託銀行㈱1.28
11エイチアールティーニューオータニ㈱1.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1521%、1株純資産は14期で+2648%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2420612.112.310.6
2014年3月2322710.511.511.0
2015年3月2625110.711.99.8
2016年3月2827411.110.010.9
2017年3月3183,01311.112.29.4
2018年3月2993,2919.513.310.0
2019年3月2673,5217.814.111.3
2020年3月2863,7707.816.410.5
2021年3月2654,0166.822.411.3
2022年3月1634,1444.025.518.4
2023年3月2234,3425.330.013.4
2024年3月4294,7839.418.07.0
2025年3月4745,2339.513.06.3
2026年3月3815,6567.013.67.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
鈴木和也取締役社長(代表取締役)68
中澤忠彦常務取締役66
市道宏司取締役56
大谷卓男取締役73
崎山喜代志取締役72
長谷修嗣取締役79
山田晴彦監査役(常勤)72
稲葉弘文監査役67
羽廣元和監査役80
山岡英夫73
津澤明彦執行役員
菊明雄執行役員
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
杉本和弘執行役員
酒井孝執行役員
曽場雅浩執行役員
重松勝執行役員
大垣正博執行役員
久々豊執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)65726010
社外取締役5771
監査役16066

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容325字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び㈱ニュー・オータニ(その他の関係会社)から構成されております。 各社の事業内容並びに当社との取引関係は下記のとおりであります。 会社名       事業内容       当社との取引関係 ㈱ニュー・オータニ       ホテル業       当社との取引はありません。 当社グループが営んでいる主な事業は架線金物、鉄塔・鉄構の製造・販売及び、建築用スタッド、免震ベースプレートの製造・販売・施工であります。事業に係る位置づけは次のとおりであります。 (注)1.電力通信部門の取扱品目は、主に架線金物及び鉄塔・鉄構であります。 2.建材部門の取扱品目は、主に建築用スタッド、免震ベースプレートであります。
経営方針・対処すべき課題1,217字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は1946年の創業以来、豊富な知識・高度な技術で鉄に生命の息吹を与え「豊かな社会を築き上げる」ことを理念としており、経営方針として「目標達成、調和、志気高揚」を掲げております。本邦において基幹インフラ(電力・通信業等)の一翼を担っているとの矜持を忘れず、「安心・安全・高品質」な製品をお届けする「社会に継続していく意義のある企業」として貢献し続けたいと念願しております。 (2) 目標とする経営指標 当社は毎期安定的な利益を継続的に確保するとともに、株主利益重視と経営効率化の観点から総資本利益率(ROA)、自己資本比率及び配当性向の向上に努力してまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社製品は、電力会社、通信会社、建設会社を主なお客様として、インフラや各種建物の建築資材として用いられ、その信頼性・安全性を支える一端を担っております。今後もこれまでに培ってきたノウハウや金属加工技術を駆使しお客様の要望に最大限応えることができるよう「提案型」の営業に注力するとともに、膜天井金物など架線金物以外の製品についても営業努力を図り、大型鋼材から小物まで処理できるメッキ設備を活かし新分野での製品開発にも努めてまいります。 (4) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上・財務上の課題 今後も安定的な成長をするために下記の点を重要課題として取り組んでおります。 ① 北陸地区においては能登半島地震等によって被災した設備の復旧が進捗しております。当社として、被災地域の復興に向けた電力会社への協力を最優先として、継続してまいります。 ② 電力業界では、事業環境の変化に対応するものとしてカーボンニュートラルへの取組強化、さらにはGXやエネルギー安全保障への要請の高まりを受けた対応が進められております。また、通信業界においては、先進的なブロードバンドの構築や5G等を活用した多彩なサービスの提供に取り組んでいるため、当社におきましても環境の変化に対応すべく情報収集に努め、変化に応じたビジネス展開に努めてまいります。 ③ 建設業界は、これまでの延長線上ではない「構造変化」を迎えており、鋼材価格高騰や人材確保の危機など、単なる一過性でないことを受け止めなければならないものであります。生産性向上や省人化などに継続的な取組みが必要となります。 ④ 物流費においては業容の拡大とともに、取引先の遠距離化・小口注文による発送頻度増、燃料費の高騰など、運送費が増加する傾向にあります。売上を増加させる一方で、如何にして物流費負担を軽減し利益を確保するかが課題であると認識しております。
事業等のリスク1,886字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1) 事業環境の変化に伴うリスク 当社の営業基盤を大別すると、電力通信関連と建材関連となります。事業環境の変化への対応として、電力通信関連では営業部門による市場動向の調査および営業推進部門・開発部門によるVAを含めた提案と市場の開拓を行っています。また、建材関連においては、営業部門による新規顧客の獲得、営業推進部門による新分野の開拓ならびに開発部門による顧客ニーズへの対応を行っています。しかしながら、各市場の景気動向、ニーズの変化への的確な対応ができない場合、中長期的な業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。また、国際情勢の悪化や、景気の冷え込みに伴う設備投資や建築需要の抑制は、当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (2) 原材料等の価格変動によるリスク 当社の生産に必要な原材料においては、市況価格のモニタリングを行っております。また、仕入先および外注先においては良好な関係を保つことで円滑なサプライチェーンを築いております。しかしながら、原材料や副資材、外注加工品の価格が原価管理上想定以上の高騰により製造コストの上昇が生じた場合は、採算性の悪化により当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (3) 事故・災害発生によるリスク 当社においては各事業所において労働安全衛生活動を推進することで、安全確保に努めています。また、大規模地震等の自然災害発生時への備えとして、事業継続計画の策定、社員安否確認システムの構築、耐震対策、防災訓練を行っております。しかしながら、想定を超える規模の事故・災害が発生し、設備の損傷や物流の寸断等により顧客への製品供給に支障を生じた場合は、当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (4) 製品の品質に関するリスク 当社の生産部門、販売部門においては、ISO規格認証を受けた品質マネジメントシステムを活用し、製品の品質保証はもとより、当社およびサプライチェーンの品質管理体制と顧客満足度をモニタリングすることで製品品質の信頼性・安定性を継続的に確保できるよう努めています。しかしながら、予期せぬ製品の欠陥が判明し、大規模な製品の回収・返金・無償交換等の措置による費用の発生ならびに当社信頼性の低下に及んだ場合は、当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (5) 法令違反によるリスク 当社では、法的要求事項への対応としてコンプライアンス宣言とともにコンプライアンスマニュアル・行動規範を策定しております。また、社員に対するコンプライアンス教育と行動規範の周知を行い、法令遵守の徹底に努めています。しかしながら、法令に反する事象が発生し、当社の社会的信用が低下した場合は、当社の業績や財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (6) 情報流出によるリスク 当社では、情報資産を適切に管理するために情報セキュリティ要領を策定し、全社員へ周知のうえ、遵守・徹底に努めています。しかしながら、情報が外部に流出し、当社の社会的信用が低下した場合は、当社の業績や財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (7) 保有資産の価格変動によるリスク 当社が保有する資産(有形固定資産、投資有価証券)において著しい価格下落が生じ、減損または評価損が発生する場合は、当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。 (8) 債権回収に関わるリスク 建材部門における施工付きスタッド販売においては、設計数量をもとに受注金額を決定し、施工数量に応じて収益を得る契約としていますが、工事案件によっては工事完了前に受注金額を超過することがあり、その超過部分について設計変更内容と施工状況の精査を含めた顧客との価格交渉になることがあります。当社においては月次に売掛金残高を確認することにより債権回収状況をモニタリングしておりますが、工事案件の交渉状況により、長期にわたり債権回収できない取引が発生した場合は、当社の業績および財務状況に影響を及ぼすリスクとなります。
経営成績の分析 (MD&A)4,946字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果によって、緩やかな回復を支えることが期待されています。しかし、中東情勢をはじめ世界経済の不透明感が高まっており、金融資本市場の変動の影響や米国の通商政策をめぐる動向などに留意する必要があります。 当社の主要な取引先である電力業界は、レベニューキャップ制度の第1規制期間の折り返しとなっておりますが、データセンターや半導体工場の新増設の影響もあり、今後の電力需要の増加が見込まれます。 建設業界は、建築物件の需要は多くありますが、依然として、人手不足や、建設コストの見直しによって、工期の順延や工程計画の見直しが起こっている状況となっております。 a.財政状態 総資産は前事業年度末に比べ62百万円増加し7,626百万円となりました。これは主に有形及び無形固定資産774百万円、投資有価証券84百万円、棚卸資産73百万円の増加、現金及び預金688百万円、売上債権237百万円の減少によるものです。 負債は前事業年度末に比べ266百万円減少し3,220百万円となりました。これは、主に短期借入金200百万円、設 備未払金367百万円の増加、仕入債務637百万円、未払法人税等73百万円の減少によるものです。 純資産は前事業年度末に比べ329百万円増加し4,406百万円となりました。これは主に当期純利益297百万円の計上と、配当金23百万円の支払によるものです。 b.経営成績 当社はこのような状況のなか、売上高は7,525百万円と前期比373百万円(4.7%)の減少となりました。 利益面では、売上総利益は1,546百万円と前期比174百万円(10.1%)の減少、営業利益は405百万円と前期比67百万円(14.3%)の減少、経常利益は380百万円と前期比97百万円(20.4%)の減少となりました。また、当期純利益は297百万円と前期比72百万円(19.5%)の減少となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (電力通信部門) 売上高は4,848百万円と前期比84百万円(1.7%)の減少、セグメント利益は656百万円と前期比119百万円(15.4%)の減少となりました。 (建材部門) 売上高は2,677百万円と前期比288百万円(9.7%)の減少、セグメント利益は146百万円と前期比48百万円(24.9%)の減少となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ688百万円減少し1,222百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動の結果使用した資金は261百万円(前年同期は783百万円の獲得)となりました。 これは主に償却・税引前の当期利益601百万円を計上したこと、売上債権の減少額237百万円、棚卸資産の増加額73百万円、仕入債務の減少額637百万円、法人税等の支払額133百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動の結果使用した資金は458百万円(前年同期は356百万円の使用)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出458百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果得られた資金は32百万円(前年同期は74百万円の使用)となりました。これは、主に短期借入による収入200百万円、長期借入金の返済による支出50百万円、長期設備関係未払金の返済による支出73百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 電力通信部門   3,381,553   △6.9 建材部門   1,244,695   △7.0 合計   4,626,249   △6.9 (注)金額は、標準原価によっております。 b.商品仕入実績 当事業年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 電力通信部門   240,991   3.1 建材部門   867,115   △15.2 合計   1,108,107   △11.8 (注)金額は、実際仕入価格によっております。 c.受注実績 当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 電力通信部門   4,894,939   △6.6   1,086,756   4.5 建材部門   3,064,390   4.1   990,421   64.1 合計   7,959,329   △2.8   2,077,177   26.4 (注)金額は、販売予定価格によっております。 d.販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 電力通信部門   4,848,499   △1.7 建材部門   2,677,345   △9.7 合計   7,525,844   △4.7 (注)主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 北陸電力送配電㈱   856,868   10.85   796,100   10.58 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の売上高は7,525百万円と前期比373百万円(4.7%)の減少となりました。 利益面では、売上総利益は1,546百万円と前期比174百万円(10.1%)の減少、営業利益は405百万円と前期比67百万円(14.3%)の減少、経常利益は380百万円と前期比97百万円(20.4%)の減少となりました。また、当期純利益は297百万円と前期比72百万円(19.5%)の減少となりました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績は次のとおりであります。 (電力通信部門) 電力関連では、共架柱の更改工事が計画通りに進んだことで、関連製品の出荷が好調となっております。また、通信関連では、光建設工事への投資は低調であったものの、支障移転工事や保守が中心となり平準化した状況になりました。 新たな生産拠点として建設した富山呉羽工場では、製造部門の一部工程を移行し、更なる生産の合理化・効率化を進めておりますが、工場建設による減価償却費等の製造経費が増加しております。 この結果、売上高は4,848百万円と前期比84百万円(1.7%)の減少、セグメント利益は656百万円と前期比119百万円(15.4%)の減少となりました。 セグメント資産は、主に売上債権874百万円と前期比296百万円の減少、棚卸資産1,647百万円と前期比186百万円の増加、有形及び無形固定資産1,990百万円と前期比772百万円の増加により、前期比661百万円増加の4,522百万円となりました。 (建材部門) スタッド関連においては、大型再開発物件が本格化するなど回復の兆しはあるものの、建設コスト高騰や労働環境の変化、人手不足等の要因によって、全体的に工期の順延や、工程計画の見直しなどの動きが依然として継続しており、順調な展開とは言えない状況が続いております。 この結果、売上高は2,677百万円と前期比288百万円(9.7%)の減少、セグメント利益は146百万円と前期比48百万円(24.9%)の減少となりました。 セグメント資産は主に売上債権765百万円と前期比59百万円の増加、棚卸資産365百万円と前期比113百万円の減少により、前期比53百万円減少の1,270百万円となりました。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の主力製品である架線金物、鉄塔・鉄構、スタッドは、鉄鋼等の原材料比率が高く、「3 事業等のリスク」に記載してありますように、その価格変動による収益への影響は甚大であり、販売価格への速やかな価格転嫁が必要となります。しかしながら、受注競争が激しさを増している状況であり、上昇したコスト分すべてを販売価格に転嫁することは、厳しくなっております。 この状況に対し、これまで培ったノウハウを集約し原価低減を進め、販売価格への原材料の価格変動の影響を抑えると共に、市場環境や多様化する顧客のニーズに応えるため、新製品開発など提案型営業を進める事で取引先にとって有為なメーカーであることを追求してまいります。 ③ 経営上の目標の達成状況について 当社は毎期安定的な利益を継続的に確保するとともに、株主利益重視と経営効率化の観点から「総資本利益率(ROA)」、「自己資本比率」及び「配当性向」を重要な指標として位置づけております。 当事業年度における「総資本利益率(ROA)」は3.9%(前年同期比1.0ポイント減少)、「自己資本比率」は57.8%(前年同期比3.9ポイント増加)、「配当性向」は7.9%(前年同期比1.6ポイント増加)でした。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。 ④ キャッシュ・フローの状況分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関わる情報について 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、現金及び現金同等物の期末残高が前年同期に比べ688百万円減少しております。これは主に償却・税引前の当期利益601百万円を計上したこと、売上債権の減少額237百万円、仕入債務の減少額637百万円、法人税等の支払額133百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出458百万円、短期借入による収入200百万円、長期借入金の返済による支出50百万円、長期設備関係未払金の返済による支出73百万円が主な要因であります。 資本の財源及び資金の流動性については、当社の資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。 運転資金需要のうち主なものは製品を製造するための材料仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであり、また設備資金需要としましては、主に製造設備等の固定資産購入によるものであります。 現在、運転資金、設備資金につきましては内部資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入等で調達を行っております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の財務諸表の注記事項「重要な会計方針」に記載しているとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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