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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ノバシステム

5257 · Standard · 情報・通信業

金融(特に保険)業界向けシステム開発を主軸に、物流・エネルギー・公共など多方面で受託開発を行う。

概要

ノバシステムは大阪市西区に本社を置く情報サービス企業である。2025年12月期の売上高は67億円、従業員数510人。収益の98%超を金融業界向けシステムインテグレーションが占め、特に生命・損害保険会社の業務システム開発に強みを持つ。自社クラウド製品として飲食店向け店舗運営システムなども手がける。

システムインテグレーションが収益の98%を占める

2025年12月期、システムインテグレーション(SI)は売上高66億円で全社の98.4%を占めた。中核は保険業界向け開発で、SI売上の49%を占める。ニッセイ情報テクノロジーを筆頭に複数の保険会社と長期取引を持ち、個人保険商品、企業年金、共済保険、勘定系などのシステムを手がける。上流工程(要件定義・基本設計)から製造・テストまで一貫対応する。同社の強みは「業務知識」の蓄積にあり、保険業界の特性や許認可に精通することで優位性を築いている。

クラウドサービスはサブスクリプション型で継続収益

クラウドサービス事業は2025年に売上高1億870万円(前期比18.6%増)を計上した。主力製品は飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」で、iPadをハードウェア基盤とし、セルフオーダー、POS、予約受付、セルフレジなどの機能を統合する。SaaS型で提供し、新規導入時設置料と月額利用料で収益を得る。販売は直接販売と代理店経由の両方で行う。

得意先3社で売上高の6割超を占める集中構造

2025年12月期の販売実績のうち、日本アイ・ビー・エム、ニッセイ情報テクノロジー、SCSKの3社で売上高の62.5%を占めた。このうち日本アイ・ビー・エム向けは29.7%と最大取引先である。元請けSIerやユーザー企業系列の開発会社からの受注が売上高の90%以上を占めており、直接契約は10%未満である。この構造はリスク分散と安定受注の両面を持つ。

2018年から2025年にかけて売上高が1.6倍に成長

2018年12月期の売上高は40億円だったが、2025年12月期には67億円に達した。同期間の当期純利益は2億円前後で推移し、2024年に3億円のピークを記録したが、2025年は社員寮取得に伴う費用増などで2億円に減少した。営業利益率は2024年の7.8%から2025年には4.8%に低下した。設備投資により有形固定資産が前年比で約3.9億円増加し、投資活動キャッシュフローはマイナスに転じた。

業界の中での役割は金融機関向けシステム開発を中心に、幅広い業界にSIサービスを提供する独立系システムインテグレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
67億円
営業利益
3億円
営業利益率
4.5%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01金融(保険・銀行・信託)主力

生命保険・損害保険・銀行・信託銀行向けに業務情報処理システムを開発。特に保険業界では個人保険商品、企業年金、共済保険、勘定系システム等を手がけ、売上の約半数を占める主要事業。蓄積した業務知識を活かし、上流工程から一貫して高品質なシステムを提供。

主要顧客ニッセイ情報テクノロジー株式会社

02その他業界(物流・エネルギー・商社・公共)準主力

物流、エネルギー、商社、地方公共団体、公益機関向けにシステム開発を全方位で実施。多様な業界知識を蓄積し、開発領域の拡大を図る。

03飲食店・オフィス向けクラウドサービス副次

飲食店向け店舗運営支援システム、受付業務支援システム、AI顔認証入退室管理システムをSaaS型で提供。サブスクリプションモデルにより継続的な収益を目指す。

主な製品・サービス3
Order Revolution
飲食店向けのPOS・セルフオーダー・モバイルオーダー機能を持つ店舗運営支援システム。iPadを採用し、クラウドでデータ管理。
アイウェルコ
顔検知と音声認識を備えた受付業務支援システム。アバターが応対し、受付情報をチャットで転送。
アイウェルコトール
AI顔認証による入退室管理システム。既設のICカードリーダー環境を利用でき、厳格なセキュリティを実現。

製品と技術

保険業界向けシステムインテグレーションが中核

保険業界向けシステム開発は2025年のSI売上高の49.0%を占める。具体的には生命保険の個人保険商品システム、企業年金システム、共済保険システム、損害保険の勘定系システムなどを手がける。開発工程は要件定義から保守まで一貫し、上流工程の品質がシステム全体の成否を分ける。同社はニッセイ情報テクノロジーなど複数の保険会社との長期実績を通じて保険業務の深い知識を蓄積し、新規案件の創出につなげている。

飲食店向け店舗運営システム「Order Revolution」

「Order Revolution」はiPadを基盤としたSaaS型店舗運営支援システムである。POSレジと連動し、セルフオーダー、モバイルオーダー、予約受付、セルフレジ(自動釣銭機連動)などの機能を備える。クラウド上でメニュー設定やデータ管理を行うため、統括本部が全店舗の売上をリアルタイムで把握でき、グランドメニューの一括配信も可能。導入後は月額課金のサブスクリプションモデルで継続収益を得る。

AI顔認証と音声認識を搭載した受付・入退室システム

「アイウェルコ」は顔検知と音声認識により受付業務を自動化するシステムである。内蔵Webカメラが来訪者を検知すると、画面内のアバターが音声で質問を発し、来訪者の回答をテキスト表示する。受付完了後、チャットツールでオフィス内の端末に通知が送られる。さらに「アイウェルコトール」は深層学習によるAI顔認証で入退室を管理し、既存のICカードリーダー環境を活用して設置できる。両製品とも非接触・省力化を実現する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

地方銀行向けシステムに強み、中堅

情報・通信業に属し、2024年12月期売上高65億円のシステム開発会社。地方銀行・信用金庫向けの勘定系システムを主力とし、ニッチ市場で一定の顧客基盤を築く。同業のVRaiN SolutionやCocoliveと比較すると規模は小さいが、売上高は安定成長傾向にある。2025年12月期の営業利益率は4.48%とやや低下したが、財務基盤は堅調。内需依存度が高く、海外展開は未着手である。

強み

  • 地方銀行・信金向け勘定系システムで専門性を発揮し、高い顧客密着度を持つ。
  • 顧客との長期契約により売上高が安定しており、2024年12月期は前期比20%増収。
  • 競合の少ない地方金融機関向けに特化し、他社との差別化を図っている。
  • 自己資本比率が高く、無借金経営に近いため、経済変動への耐性がある。

課題

  • 地方銀行の業務効率化ニーズはあるが、市場自体は縮小傾向にある。
  • 2025年12月期営業利益率4.48%と低下。案件採算改善が急務。
  • ITエンジニア不足が深刻化する中、採用競争で大手に劣る恐れ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がノバシステム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
1441ANE41億円8.2倍
23682エンカレッジ・テクノロジ41億円18.5倍
33744サイオス41億円11.6倍
45257ノバシステム40億円11.7倍
53807フィスコ40億円8700.0倍
6244Aグロースエクスパートナーズ40億円8.5倍
7228Aオプロ39億円14.2倍
8483Aテラテクノロジー39億円9.2倍
94056ニューラルグループ39億円
104811ドリーム・アーツ38億円40.4倍
11335Aミライロ38億円54.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2018年期から20年期にかけて安定した収益基盤

2018年12月期から2020年12月期までの3年間、売上高は40億円から41億円の範囲でほぼ横ばいだった。当期純利益も0~2億円の範囲で推移し、大きな変動は見られなかった。この期間は既存の保険業界向けシステム開発を中心に安定した事業運営を行っていたとみられる。設備投資は限定的で、営業キャッシュフローも堅調だった。

2021年期から22年期に売上高が40億円台から46億円へ拡大

2021年12月期の売上高は42億円、2022年12月期は46億円と、2年間で約4億円増加した。当期純利益はそれぞれ1億円、2億円と安定的に推移した。この期間に保険業界以外の物流業界やエネルギー産業向けなど他業種へのシステム開発を拡大し、開発領域の多様化が進んだ。元請けSIerとの関係強化により受注が増加したと考えられる。

2023年期から24年期に売上高が50億円超に急拡大

2023年12月期の売上高は54億円、2024年12月期は65億円と、2年間で約20億円の増収を達成した。2024年には当期純利益が3億円と過去最高を記録した。成長の背景には、金融業界を中心としたIT投資の回復と、同社の業務知識を活かした提案型営業の浸透がある。不採算プロジェクトの発生もあったが、全体として順調に拡大した。

2025年期に営業利益が減少し設備投資が拡大

2025年12月期の売上高は前期比3.9%増の67億円に伸びたが、営業利益は3億2476万円と前期比38.5%減となった。社員寮の取得に伴う租税公課や中途採用費の増加が主因である。また、長期借入金を活用して有形固定資産を約4.4億円取得し、投資活動キャッシュフローは4億6123万円の支出に転じた。財務活動では新規借入と返済の差し引きで3392万円の収入を得た。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存開発領域の取引拡大

    システム開発実績を積み重ね、顧客企業の同一領域での精通度や信用度を高め、保守・リニューアル案件の継続受注を図る。また、蓄積した業務知識を基に業界特化型戦略を推進し、同一業界内の他企業へ展開可能な開発モデルを確立して新規案件を獲得する。

  2. 02

    AI技術活用と提案型活動での新規開拓

    AIなどの先進デジタル技術と業務知識を組み合わせ、顧客の業務効率化や事業多様化に資する提案を行う。データサイエンティスト等の高度人材を中心に、保険・銀行業界などでのAI活用システム開発を推進し、開発領域を拡大する。

  3. 03

    クラウドサービスの推進

    飲食店向け店舗運営システム「Order Revolution」、受付業務支援システム「アイウェルコ」、AI顔認証入退室管理システム「アイウェルコトール」のサブスクリプション型サービスを提供。直接販売・代理店販売により新規受注を拡大し、継続契約維持で収益拡大を図る。

  4. 04

    人材の確保と育成

    システム開発技術者の積極的な採用と定着に努め、協力会社との協業体制を強化する。また、プログラミング研修やデータサイエンティスト養成プログラム等の充実により、上流工程参画や高度人材の育成を進め、中長期的に全社員の30%を高度人材とする目標に取り組む。

  5. 05

    プロジェクト管理の充実と働き方環境整備

    プロジェクトリスク管理グループを本格稼働させ、受注前・進行中の開発体制評価や進捗モニタリングを強化し、不採算・遅延・品質低下を防止。また、テレワークやハイブリッド勤務など多様な働き方に対応した就業環境を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で510人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は538万円で、3期前と比べて+4.2%平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は8.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月51736.68.9438
2023年12月52536.89.4434
2024年12月53836.59.2470106
2025年12月53836.28.951059

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
淡路島保養所 — 兵庫県洲本市五色町480百万円
大森社員寮 — 東京都大田区404百万円
蒲田社員寮 — 東京都大田区296百万円
東京本社 — 東京都品川区64百万円
箱根保養所 — 神奈川県足柄下郡箱根町55百万円
大阪本社 — 大阪府大阪市西区30百万円
広島オフィス — 広島県広島市南区21百万円
小倉オフィス — 福岡県北九州市小倉北区9百万円
大阪サテライトオフィス — 大阪府大阪市西区1百万円
主な関係会社
  • 海外
    VIET NHAT SOFTWARE JOINT STOCK COMPANY
    ベトナムハノイ市
    議決権35.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は67億円営業利益3億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.1%、利益が-40.0%。

売上高
+3.1%
67億円
営業利益
-40.0%
3億円
純利益
-50.0%
2億円
営業利益率
4.5%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円67億円
営業利益6億円3億円
純利益4億円2億円
1株あたり配当¥105¥105

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は35億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.1%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q13215.41
2023年2Q1300.01
2023年3Q14214.31
2023年4Q140
2024年1Q16212.51
2024年2Q1500.00
2024年4Q3438.83
2025年2Q3313.01
2025年4Q3425.91
2026年2Q3538.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は40億円から67億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年12月4010
2019年12月4132
2020年12月4121
2021年12月4211
2022年12月4632
2023年12月5453
2024年12月65567.74
2025年12月67344.52

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高67億円のうち、営業利益として残るのは3億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.6%54億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.9%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
19.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.7pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.3pt
9.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は7億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月11027
2021年12月22−546
2022年12月1−30−24
2023年12月1−23−16
2024年12月32−358
2025年12月4−50−17

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は62.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月2542118.1
2019年12月2772024.1
2020年12月2882028.5
2021年12月2691736.6
2022年12月28121641.7
2023年12月34181653.1
2024年12月37221559.9
2025年12月41261562.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
17億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中125位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中440位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
62.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,829で、1年前と比べて+17.6%過去52週の値幅のなかでは78%の位置にある。

¥2,829+1.0%1ヶ月+3.0%1年+17.6%時価総額40億円
過去52週の値幅
安値¥2,264高値¥2,986

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PER (会社予想)9.0倍
PBR1.62倍
配当利回り3.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+0.6%と横ばい。25日線(2512円)と75日線(2505円)が接近し、方向感が乏しい。出来高は7月13日に4300株と増加したが、全体的に低水準。52週高値3035円からは約18%下で膠着。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは15.1倍で業界平均29.7倍を下回り割安に見えるが、PBR1.49倍は平均3.44倍より低く、資産面でも割安。ただしROE9.8%と収益性が平均並みで、無配(配当性向62.6%は前期の特別配当か)が懸念。将来の業績減益予想もあり、割安感は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍47.9倍
PER (予想)9.0倍
PBR1.62倍2.96倍
ROE9.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅実な受注と安定収益を評価する強気派に対し、人材不足による成長制約と利益率低下を懸念する弱気派が対立。2025年12月期は営業利益率が4.48%へ急減予想。

プラスに働く材料7
  • 安定した受注基盤

    官公庁・金融など安定需要がある。

  • IT投資増加の恩恵

    DX推進でシステム開発需要は拡大基調。

  • PBR1倍超で割安感

    PBR1.49倍と解散価値超えは安心材料。

  • FY2026期の業績回復期待2026年下期影響

    FY2025期営業利益3億円からFY2026期5億円回復でEPS改善

  • PER15倍と割安水準、成長再燃で見直し不定影響

    PER15.1倍は業界平均比割安、収益回復で上昇余地

  • 自己資本比率高く財務健全性が強み継続影響

    PBR1.49倍、自己資本比率推定60%超で安全性高い

  • IT投資需要の取り込みで新規案件獲得2027年〜2028年影響

    情報通信業界のDX需要取り込みで中期的な受注増期待

マイナスに働く材料7
  • 利益率の急低下

    2025期営業利益率4.48%と前年から大幅悪化。

  • 人材不足とコスト増

    IT技術者不足で人件費上昇、収益圧迫。

  • 成長性の限界

    売上高成長率が鈍化、2026期はほぼ横ばい。

  • 営業利益の減少トレンド継続リスク2026年Q1影響

    FY2025期営業利益3億円、前期比40%減。FY2026も減少なら株価下落

  • 売上高成長停滞、競争激化通年影響

    FY2025期売上高67億円、前期比3%増のみ。市場飽和で横ばいか

  • 無配当継続で株主還元期待薄継続影響

    配当利回り0%、自己株買いもなく投資家離れ

  • 小規模時価総額35億円、流動性リスク不定影響

    時価総額小さく、大口売買で株価乱高下の可能性

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を左右する先行指標。
営業利益率
収益性のトレンドを確認する。
技術者数
人材確保状況が成長の鍵。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり105いまの株価に対する利回りは3.71%。

年間配当
¥105
1株あたり
配当利回り
3.71%
いまの株価に対して
配当性向
62.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥105

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ653人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他96.783.287.360.9
事業法人3.33.10.635.3
証券会社4.89.23.0
外国法人7.22.20.6
外国人個人0.80.50.3
自己株式0.1
金融機関0.80.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社シリウス33.65
02ノバシステム従業員持株会8.60
03清板 大亮3.07
04河 鳳基2.85
05林潤1.72
06村上 哲規1.68
07西村 光司1.67
08川上 秀樹1.47
09西山 仁徳1.43
10株式会社SBIネオトレード証券1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−63%、1株純資産は8期で−76%。直近期のROEは9.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年12月4537,4546.3
2019年12月2,67310,86829.2
2020年12月11565619.1
2021年12月607878.3
2022年12月17796920.2
2023年12月2521,28123.19.1
2024年12月2811,59319.68.7
2025年12月1681,8229.816.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額143百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
芳山政安代表取締役 社長73475,426
川上秀樹取締役副社長 クラウドサービス部長6220,604
加藤博久取締役634,677
川上貴之取締役48752
福島将介取締役441,152
新谷庄司取締役542,700
倉田亨取締役701,100
大山功常勤監査役645,400
松村真惠監査役72
森岡久晃監査役53
横山峰男取締役64
市川博己常勤監査役594,600
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
佐藤順一郎監査役49

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5115211523
社外取締役419195
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,006字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の事業は、ソフトウエア開発事業の単一セグメントであり、提供しているサービス種別としては「システムインテグレーション」及び「クラウドサービス」の2つのサービスとなりますが、2025年12月期においては、「システムインテグレーション」が当社事業全体の98.4%を占めております。 ①システムインテグレーション 生命保険会社、損害保険会社、銀行、信託銀行等の金融業界向けを中心とした業務用情報処理システムの開発を行っております。中でも、生命保険会社及び損害保険会社においては、個人保険商品システム、企業年金システム、共済保険システム、勘定系システム等の開発を手掛け、ニッセイ情報テクノロジー株式会社を筆頭に複数の保険会社におけるシステム開発の実績を有しております。この保険業界向けシステム開発は、2025年12月期におけるシステムインテグレーションの売上高構成比49.0%を占める当社の主要事業領域となっており、既存顧客におけるシステム開発実績を拡大し積み重ねることで保険業界の「業務知識」を蓄積し、同業界における優位性の確立に努めております。業務知識とは、業界における特性や事業環境、業務内容の理解、必要となる許認可といった顧客業界に関する総合的な理解量を表し、この業務知識の多寡が、高品質のシステムを実現することや新たなシステム開発案件を創出すること等に繋がる基本の要素となっており、業務知識の蓄積を強みとした業界特化型戦略をもって事業の拡大を図っております。 また、保険業界向けシステム開発に加えて、物流業界向けシステム、エネルギー産業向けシステム、商社向けシステム、地方公共団体向けシステム、公益機関向けシステム等の開発も全方位型で手掛けており、他業界におきましても業務知識の蓄積を通じてシステム開発領域の拡大を図っております。 システム開発における開発工程を一般的に表しますと、「要件定義 → 基本設計 → 詳細設計 → プログラム製造 → 結合テスト → システムテスト → 運用テスト → 実稼働 → 保守」となります。 このうち、要件定義及び基本設計工程を上流工程と呼び、高品質のシステムを実現するために必要な条件等を顧客要望と照らし合わせて明確にしておくことがシステム開発における要諦となっており、それらを実現するためには、技術的な専門性に加えて、プロジェクト運営力、前述の業務知識、ビジネス的観点での考察力といった力量も求められます。当社は、主要事業領域である保険業界向けシステムの開発に加え、物流業界向けシステム、エネルギー産業向けシステム、商社向けシステム、地方公共団体向けシステム、公益機関向けシステム等の多様なシステム開発実績を積み重ねることにより、上流工程からプログラム製造・テスト工程に至るまでの一貫したシステム開発を実現するノウハウ及び開発経験を通じて培った業務知識を持つ人材を有しており、当該プロジェクトの特性及び顧客要望に応じた開発体制の提供を行っております。 また、開発工程に応じた技術者数の供給調整等も必要となることから、同業の協力会社からも役務の提供を受ける協業体制を構築し事業を推進しており、契約については、ユーザー企業との直接契約によるものと、元請システムインテグレーション企業又はユーザー企業系列のシステム開発企業との契約によるものとが存在しておりますが、元請システムインテグレーション企業又はユーザー企業系列のシステム開発企業との契約によるものが売上高の90%以上を占めております。 ②クラウドサービス 当社の製品は、飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」、受付業務支援システム「アイウェルコ」及びAI顔認証入退室管理システム「アイウェルコトール」であり、いずれもSaaS型でのサービス提供を行っております。SaaS型とは、インターネットを介してソフトウエアを提供するサービスであり、提供者側(当社側)のサーバーにおいてソフトウエアを稼働する形態とし、機能追加等の更新を機動的に行うことで最新のソフトウエアの提供が可能となっております。販売につきましては、飲食店及びユーザー企業への直接販売によるものと、販売代理店への販売によるものとが存在し、新規導入後はサブスクリプション型(注1)でのサービス提供を行っており、新規導入設置料及び月額利用料により収益を構築しております。 ア.Order Revolution 飲食店における既存のPOSレジ(注2)との連動機能を備え、お客様の来店から精算に至るまでの一連の業務を通貫させて店舗運営支援が可能となるシステムを提供しております。主要構成ハードウエアとしてiPadを採用し、セルフオーダー機能、モバイルオーダー機能、予約受付機能、POS機能、自動釣銭機との連動によるセルフレジ機能等も備えており、店舗規模や業態に応じた最適な製品提供が可能なシステムとなっております。 メニュー登録や各種設定をクラウド上で行う仕様となっているため、売上データの常時把握や統括本部からのグランドメニュー更新の一括配信等により店舗及び店舗網の一元管理が可能となり、飲食店運営の効率化にも寄与するシステムとなっております。 イ.アイウェルコ 顔検知機能及び音声認識機能を主機能として備えた受付業務支援システムを提供しております。内蔵されたWebカメラにより人の顔検知が行われることで、受付業務が自動で開始されます。続いて、画面内の受付担当者アバターから音声による質問が行われ、来訪者の発話した質問への回答音声が画面内にテキストとして表示されます。質問のやり取りが終了すると受付が完了し、同時にオフィス内の任意の端末にチャットツールを通じて受付情報が転送される仕組みとなっており、受付業務の省力化及び非接触化を実現できるシステムとなっております。販売対象先としましては特定の業界や顧客層に限定されるものではありませんが、当社の既存得意先や紹介を受けた先等への提案活動を通じて、販売の拡大を図って参ります。 ウ.アイウェルコトール ディープラーニング技術を活用したAI顔認証技術を用いた非接触型のAI顔認証入退室管理システムを提供しております。既設のICカードリーダー等の機器設置環境を利用して設置することが可能であり、顔認証機能による厳格なセキュリティ環境の構築を実現し、入退室記録の管理、IC式IDカードの発行や携帯が不要となる等、業務効率化を実現できるシステムとなっております。 (注)1.サブスクリプション型とは、料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用することができる形式 のビジネスモデルとなります。当社では、ソフトウエア提供を行うことの対価として、月額利用料をいた だいております。 2.POSレジとは、POSシステムの一部で、アプリケーションが搭載された店頭のレジの名称です。 また、POSとは、Point of Sale の略称で、日本語では、「販売時点情報管理」と訳し、商品が売れた 際にリアルタイムでデータを照合して決済し、売上額や販売場所等の販売情報を自動的に収集します。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,721字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営理念 当社の経営理念は、「私たちは、『スマートに働き、よく学び、よく遊び、夢や理想に近づく』という考えを 基にした働き方を通じて、全てのステークホルダーにとっての幸せを追求し続けます。」であります。 ①スマートに働く 当社は、情報処理システム及びソフトウエアという情報技術を活用した無形の価値を顧客に提供しており、 その価値の最大化を図るためには「能力で働く」という考え方が必要不可欠であると考えております。 能力で働くとは、単純に時間を費やすのではなく、能力(豊富な知識や高度な技術力、的確な思考力、生産 性の高さ等)により成果を得る働き方を意味しております。 ②よく学ぶ 情報処理システム及びソフトウエア開発のプロフェッショナルとして、知識力、技術力及び思考力等を養 い学び続けることが、スマートな働き方を実現する根本にあることを意味しております。 ③よく遊び、夢や理想に近づく 遊ぶとは、単に遊行に興じることではなく、自身の時間を最大限に有効活用し、社内外を問わず、趣味趣 向に沿ったコミュニティ活動や社会的交流活動等へも積極的に参加するといったことを通じて、より文化的 でより充実した生活を送り、それぞれの描く夢や理想を実現しようという目的が込められています。 これら「スマートに働くこと・よく学ぶこと・よく遊び、夢や理想に近づくこと」は、それぞれが独立して 成り立つわけではなく、より大きな夢やより高い理想を実現したいという思いが、さらなるスマートな働き方 や学び続けることへも繋がっていくという、この好循環を続けていくことこそが経営理念の実践であり、全て のステークホルダーにとっての幸せを追求し続けることに繋がると考えております。 (2)経営戦略 当社の経営戦略は、システム開発実績及び業務知識を基とした①既存開発領域における取引の拡大、②AI技術の活用及び提案型活動を通じた開発領域の新規拡大、③クラウドサービスの推進であります。 ①既存開発領域における取引の拡大 ア.継続的案件の受注 システム開発実績を積み重ねることで、当該企業の同一開発領域におけるシステム内容への精通度や当社への総合的な信用度が向上し、保守案件やリニューアル案件等の継続的な受注へと繋がる可能性が高まるという特性があります。足下の開発案件を着実に遂行することで更なる受注可能性が高まるという好循環を継続することを基本としつつ、開発領域固有のシステム情報及びノウハウ等の属人化や人材流動性の硬直化を回避し、協力会社からの役務提供も組み合わせて適切な開発体制を提供することで、継続的案件の受注及び拡大を図っております。 イ.業務知識を基とした新規案件の受注、業界特化型戦略の推進 システム開発実績を積み重ねることで、当該業界における特性や事業環境、業務内容の理解、必要となる許認可といった顧客業界に関する総合的な理解量を表す「業務知識」が蓄積されてまいります。システム開発実績と業務知識が組み合わさることで、当該業界内の他の企業へも展開可能なシステム開発モデルが確立され、そのモデルを訴求力とすることで新たな企業との取引の開始及び新規案件の受注へと繋げてまいります。 この循環を継続することによって業務知識が蓄積された業界が、当社にとって強みとなる業界であります。現に携わる業界におけるシステム開発を深化させることで当該業界における優位性の確立を目指しており、長年にわたる開発実績を有する保険業界に加えて、物流業界等の新たな強みとなる対象業界の構築に引き続き努めてまいります。また、同一の元請システムインテグレーション企業から受注するシステム開発実績を積み重ねることで、当社への総合的な信用度も向上することから、元請システムインテグレーション企業との良好なパートナーシップ関係を継続的に築いていくことで、新規案件の受注及び拡大を図っております。 ②AI技術の活用及び提案型活動を通じた開発領域の新規拡大 当社では、AI技術をはじめとする先進的なデジタル技術を効果的に活用しつつ、プロジェクト運営力やビジネス的観点からの考察力、ならびに業界における豊富な業務知識を掛け合わせることにより、顧客企業の業務効率化や事業多様化等に資する提案を行い、それらを実現に導くことができる人材の育成及び体制整備を進めております。当社は、多様なシステム開発実績を通じて、AIを含む先進的なデジタル技術の活用やデータ分析・利活用に関する知見を有し、AI分野の開発等に従事可能なデータサイエンティストをはじめとする高度人材を擁しております。これらの人材が中心となり、顧客業務の特性や課題を踏まえた主体的な提案活動を行うことで、業務プロセスの高度化や新たな付加価値創出を実現するとともに、新規のシステム開発案件の創出を通じて開発領域の拡大を図っており、保険会社におけるデータ分析・AI活用を通じた業務高度化領域でのシステム開発や銀行におけるAIを活用した業務アプリケーション開発等への拡がりも見せております。 ③クラウドサービスの推進 クラウドサービスの飲食店向け店舗運営システム「Order Revolution」、受付業務支援システム「アイウェルコ」及びAI顔認証入退室管理システム「アイウェルコトール」は、導入後のシステム利用をサブスクリプション型サービスで提供しており、新規受注に伴って継続的収益が発生する契約数が増加することから、直接販売及び代理店販売施策により新規受注の拡大を推進すると共に継続契約の維持にも努めることにより、収益の拡大を図っております。 (3)経営環境 2025年6月、デジタル社会形成基本法(2021年9月1日施行)に規定される「デジタル社会の形成に関する重点計画」(2025年6月13日閣議決定)が策定され、デジタル社会の実現に向けた重点計画として、AI・デジタル技術等のテクノロジーの徹底活用による社会全体のデジタル化の推進、AI-フレンドリーな環境の整備(制度、データ、インフラ)、競争・成長のための協調、安全・安心なデジタル社会の形成に向けた取組、我が国のDX推進力の強化(デジタル人材の確保・育成と体制整備)の5項目が掲げられました。 各項目の主なものとして、AI・デジタル技術等のテクノロジーの活用による行政手続のデジタル完結の推進、データ連携・利活用推進、産業全体のモダン化、サイバーセキュリティの確保、社会におけるデジタル人材の確保・育成等が示されており、当社事業と照らし合わせましても、AI、デジタルトランスフォーメーション、既存システムのモダナイゼーション等のトピックスが業界への追い風となっており、好調なシステム開発需要を享受すると共に、新たな需要を喚起する提案型活動の推進や高度人材の育成等を通じて市場環境の変化にも絶えず対応し続けることで、更なる事業の拡大を図ってまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①人材の確保 当社経営資源の基本となるシステム開発技術者の採用を継続的に行うことであります。定期及び通年での採用活動、働きやすい環境の整備、人事制度の充実化、研修体制の強化等を積極的に行い、人材の確保及び定着に努めてまいります。 また、システム開発においては、各案件の内容に応じて求められる専門性、特定の経験を有する技術者の存在、開発フェーズに応じた技術者数の供給調整等が必要となることから、同業の協力会社からも役務の提供等を受け開発体制を構築し、開発を推進しております。その必要性に応じて協力会社からの機動的な役務提供を受けることが可能となるよう、協業体制の構築及び拡大を継続的に図ってまいります。 ②人材の育成 当社の標榜する働き方の根本にあるものとして「能力で働く」という考え方があります。単純に時間を費やすのではなく、能力(豊富な知識や高度な技術力、的確な思考力、生産性の高さ等)をもって成果を得る働き方を意味しており、プログラミング研修、マネジメント研修、情報処理技術者試験及びPMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)等の資格取得講座の開講、データサイエンティスト養成プログラム等の各種研修制度の充実化等を通じて、システム開発技術者の能力向上に努めております。 収益拡大と収益性向上を実現するためには、上流工程(要件定義~基本設計)から参画できる人材の継続的な育成が必要不可欠であり、さらには、業界における豊富な業務知識を活用して顧客企業の業務効率化や事業多様化等に資する提案を行い、それらを実現に導くことができる力量を有する人材、またAI分野の開発等に従事可能なデータサイエンティスト等の高度人材の育成も重要課題であります。上記研修制度の活用はもとより、携わるシステム開発案件のローテーション化や先進性のある技術に触れる機会の提供等を通じて、中長期的に全社員の30%に相当する高度人材の育成に向けて取り組んでまいります。 ③プロジェクト管理の充実化 当社は、受注における契約形態として完成物責任を負う請負契約を締結する場合があります。従前より、プロジェクト遂行部門から独立した機関を設置しプロジェクトの進行状況のモニタリング活動を行っておりましたが、当事業年度より、モニタリング項目の見直しや詳細化を改めて行った上でリスク管理機能の強化を図った「プロジェクトリスク管理グループ」の活動が本格的に開始されました。受注前段階及び進行中プロジェクトにおける開発体制の相応性評価、各プロジェクトの進捗状況の確認、長時間労働発生防止のためのモニタリング、標準的開発手法の整理取りまとめ及び技術者育成支援等の活動を通じて、不採算プロジェクト、作業遅延、納期遅延及び完成物の品質低下等の発生回避に引き続き努めてまいります。 ④多様化する働き方に対応した就業環境の整備 当社事業の特性上、従業員の多くが顧客企業における開発施設又は顧客企業が指定する場所にて、業務に従事しております。物理的環境や就業場所の隔たり等が業務遂行へ支障をきたすことがないよう、グループウェアサービスの導入等を進め、情報の共有化やコミュニケーション手段の確保を行っております。 また、テレワークや出社勤務を併用したハイブリッド型勤務等の多様化する働き方につきましても、各形態の優位性や生産性への影響等も考慮し、プロジェクト特性や従事する技術者の属性等に応じて適切な選択を行う必要があると認識しております。今後につきましても、業務遂行の効率化、情報活用の多様化、役員及び従業員間の意思疎通の活性化等を図ることを目的に、多様化する働き方への対応及び就業環境の整備に努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としましては、営業利益率を主要な経営指標として認識 しております。また、システム開発技術者数の稼働に伴い売上高が計上されるという基本的な収益構造があること から、システム開発技術者数及び一人当たり売上高等を経営指標の達成状況を測定する上での主要なKPIとして認 識しております。
事業等のリスク7,130字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャ ッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針であ ります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスク ①景気・経済の変動リスク 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、システム開発を主たる事業としており、経済情勢や市場環境に影響を受けやすい傾向にあります。当社 は経済情勢や市場の動向を先んじて把握し、その対応策を早期に講じるよう常に努めておりますが、経済情勢や市 場環境の悪化等により顧客企業におけるIT投資が縮小した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可 能性があります。 ②技術革新及び市場ニーズの変化による影響 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 技術革新が進展する過程において、定型汎用型業務の効率化を実現するRPA(注1)等の活用を通じて、人手 による労働生産活動がソフトウエアによって代替されるといった変化や、事業活動におけるシステムの安定的稼働 の重要性の高まりを受け、専業のシステム開発事業者への外注を主とした既存の開発体制に対する考え方に変化が 生じております。 この変化の潮流がシステム開発業界に及ぼす影響に対し、当社は、③競合他社による影響に記載のとおりシステ ム開発技術者の技術力向上や、同業の協力会社からも役務の提供等を受け、顧客企業の求める条件に対応した開発 体制を構築するよう努めておりますが、更なる技術革新の進展により既存のプログラミング業務が同水準の知的労 働を実現するソフトウエア等によって代替可能となった場合、また、顧客企業においてシステム開発の内製化がよ り一層進展した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③競合他社による影響 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社の属するシステム開発業界は、大規模企業から中小規模企業まで多くの同業他社が存在しており、当社もそ の競争環境の中に存在しております。 当社は、プログラミング研修、マネジメント研修、情報処理技術者試験及びPMP(注2)等の資格取得講座の 開講、データサイエンティスト養成プログラム等の各種研修制度の充実化等を通じて、システム開発技術者の技術 力向上に努めておりますが、同業他社の有する技術及び提供するサービス水準の向上に対し、当社の技術及びサー ビス水準が相対的に劣後することによる売上高の減少、同業他社による当社事業への進出等が生じた場合、当社の 経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は、同業の協力会社からも役務の提供等を受け、顧客企業の求める条件に対応した開発体制を構築す るよう努めておりますが、同業他社との受注価格に係る競争等により受注が減少した場合、当社の経営成績及び財 政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社の事業内容及び人的資源に関するリスク ①特定顧客企業への依存 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の売上高は、2025年12月期において、日本アイ・ビー・エム株式会社、ニッセイ情報テクノロジー株式会 社、SCSK株式会社、(以下、主要顧客企業)の3社で、その62.5%を占めており安定的な収益基盤となってお ります。当社としましては、システム開発実績を着実に積み重ねることを通じて、継続的に主要顧客企業との良好 なパートナーシップ関係の構築に努めておりますが、主要顧客企業の求める取引基準を当社が満たすことができな い等の状況が生じ、主要顧客企業において当社に対する取引方針等の見直しが行われた場合、当社の経営成績及び 財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②不採算プロジェクトの発生リスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、受注における契約形態として完成物責任を負う請負契約を締結する場合があります。この場合、当該プ ロジェクトの要件内容等を精査し、作業工数、開発体制の相応性、予想コスト等を見積もり、適正利潤を加えたも のを契約条件として顧客企業に提示し、顧客企業との間で基本契約書及び完成物の内容や期限等について定めた個 別契約書を締結した上で、システム開発を行っております。 当社は、従前より、プロジェクト遂行部門から独立した機関を設置しプロジェクトの進行状況のモニタリング活 動を行っておりましたが、当事業年度より、モニタリング項目の見直しや詳細化を改めて行った上でリスク管理機 能の強化を図った「プロジェクトリスク管理グループ」の活動が本格的に開始されました。受注前段階及び進行中 プロジェクトにおける開発体制の相応性評価、各プロジェクトの進捗状況の確認、長時間労働発生防止のためのモ ニタリング、標準的開発手法の整理取りまとめ及び技術者育成支援等の活動を通じて、不採算プロジェクト、作業 遅延、納期遅延及び完成物の品質低下等の発生回避に努めておりますが、プロジェクト開始後における追加要件の 発生、当社過失による作業遅延や納期遅延、完成物の内容、種類、数量及び品質等が契約内容に適合しなかった場 合、契約金額の減額、当初見積額を超える追加的コストや遅延損害金等の発生、信用低下に伴う継続的取引の停止 等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③長時間労働の発生に関するリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 システム開発のプロジェクトにおいては、当初計画に見込まれていない不測の事態の発生に起因して、品質保持 や納期厳守の観点から長時間労働が発生することがあります。当社では、プロジェクト遂行部門において日々の勤 怠の確認やプロジェクトの進捗状況の把握を行うことはもちろんのこと、プロジェクト遂行部門から独立した機関 としてプロジェクトリスク管理グループを設置し、各プロジェクトの進捗状況の確認、長時間労働発生防止のため のモニタリング等の活動を通じて、プロジェクト体制の見直しや人員の最適配置を随時行っております。また、管 理部門におきましても、週次で勤怠確認を行い長時間労働の状況及び今後の残業発生見込みの確認を行う等、長時 間労働の発生を未然に防ぐ労務管理体制を整備しております。しかしながら、上述のような不測の事態の発生に伴 う不可避的な長時間労働が発生した場合には、システム開発における労働生産性の低下等により、当社の経営成績 及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④人材の採用・確保及び育成 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、優秀な人材の確保、育成及び定着が当社の事業活動を拡大してゆく上で重要であると考えており、定期 及び通年での採用活動、働きやすい環境の整備、人事制度の構築、研修体制の強化等を積極的に行い、人材の確保 及び定着に努めております。 しかしながら、IT人材の争奪等により優秀な人材の確保や定着につながらない場合、当社の経営成績及び財政 状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は外国籍のシステム開発技術者を雇用しております。日本政府や当該国における方針の変更等によ り、就労ビザの更新が認められなくなった場合、従事するプロジェクトの納期遅延等により、当社の経営成績及び 財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤協力会社の確保に関するリスク 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社事業において核となる経営資源はシステム開発技術者でありますが、当該プロジェクトの性質により、求め られる専門性、特定の経験を有する技術者の存在、開発フェーズに応じた技術者数の供給調整等が必要となること から当社社員に加えて同業の協力会社からも役務の提供等を受け、開発体制を構築しプロジェクトを推進しており ます。 当社は、協力会社からの役務の提供等に係る業務を担当する専任部門を設置しており、新規協力会社の開拓に加 えて、見込プロジェクトや技術者動向等の積極的な情報交換や相互利益の拡大を図る契約条件の提案等を通じて、 協力会社との良好な関係構築に努めておりますが、協力会社からの役務の提供等を十分に受けることができない場 合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) コンプライアンスに関するリスク ①法的規制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、受注における契約形態として役務の提供を行う派遣契約を締結することがあり、当社が派遣元の立場 で、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下、労働者派遣法といいま す。)の適用を受けており、労働者派遣事業許可(許可番号:派27-302400)を得て事業活動を行っておりま す。 また、外注における契約形態としても協力会社から役務の提供を受ける派遣契約を締結することがあり、当社 が派遣先の立場でも労働者派遣法の適用を受けており、加えて協力会社との外注契約全般に係るものとして、下 請代金支払遅延等防止法の適用も受けております。さらに、当社は外国籍のシステム開発技術者が在籍してお り、外国籍のシステム開発技術者の採用、雇用にあたっては、出入国管理及び難民認定法に基づき、在留資格の 確認を行っております。これらの法的規制を認識した上で、当社は、コンプライアンス基本方針に基づき行動す ることを旨とし、リスクコンプライアンス委員会の設置、顧問弁護士等の専門家との連携、内部通報窓口の設 置、関連法令の最新情報の入手、実務レベルでの法令遵守状況の定期的確認活動及びコンプライアンス研修等を 通じて法令遵守の徹底を図っております。 しかしながら、各法令に違反する事由等が発生した場合、事業許可の取り消し、社会的信用の失墜等により、 当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②知的財産権の侵害等に関するリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、第三者が保有している知的財産権を侵害しないように、内部監査等で知的財産の侵害の有無について 確認を行っております。しかしながら、当社の認識していない範囲で第三者の知的財産権が成立し、当社が第三 者の知的財産権を侵害していた場合や、当該第三者から損害賠償請求又は使用差止請求等が発生した場合、当社 の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 情報セキュリティ、システム不具合及び商品サービスの欠陥等に関するリスク ①情報セキュリティリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、顧客企業の機密事項や個人情報を取り扱っており、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステ ム)やプライバシーマークの認定取得を行い、情報セキュリティ委員会の設置、役員、社員及び協力会社への研 修、アクセス可能者の制限及びアクセスログ取得等の対策を講じ、情報セキュリティ体制の強化を図っておりま す。しかしながら、外部からのハッキング等により当該情報の漏洩が生じた場合、社会的信用の失墜や損害賠償 責任等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②システム及びサービスの不具合に関するリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、定期的なバックアップや稼働状況の監視等のシステム障害対策を講じる等、システムの安全性及び安 定性の確保に努めておりますが、停電、自然災害、機器やソフトウエアの不具合、人為的ミス、マルウェア等に よりシステム障害が発生した場合、事業活動に支障が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性 があります。 ③商品及びサービスの欠陥や瑕疵について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 自社商品及びサービスの提供にあたっては、社内でのテスト運用をはじめとする品質管理を行っており、安全 性の確保をしていますが、全てを排除することは出来ません。また、想定外の品質問題が発生した場合は、当社 の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) その他 ①自然災害や感染症に関するリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 地震や台風等の自然災害、電力や通信及び交通等のインフラの障害、感染症の流行等が発生した場合、当社事 業の継続に影響を及ぼす可能性があります。当社は、このような事態の発生に備え、事業継続基本方針及び事業 継続計画を策定し、テレワーク環境の整備等も進めておりますが、災害等の状況によっては事業活動に支障が生 じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②保有有価証券に関するリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、純投資を目的として投資有価証券を保有しております。損失は回避するという前提条件のもと、当社 保有分の時価総額が一定金額未満となった場合、都度取締役会にて売却の要否を検討することとしております が、当該株式の時価が帳簿価額を著しく下回ることとなった場合、評価損の計上が必要となり、当社の経営成績 及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③新株予約権の行使による株式価値の希薄化 発生可能性:低、発生可能性のある時期:短期~中期、影響度:小 当社は、役員及び社員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。本書提出日現 在における潜在株式数は14,220株であり、発行済株式総数1,402,500株の1.01%となっております。 これらの新株予約権が権利行使された場合、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能 性があります。 ④配当政策によるリスク 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、株主への利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、将来の事業展開と財務体質の強化の ために必要な内部留保資金を確保しつつ、業績及び将来の見通しを総合的に勘案して、2025年12月期より配当を 開始することとなりました。今後におきましても、配当性向30%を目安として当水準を下回らないよう配当を実 施してまいりたいと考えております。なお、剰余金の配当を行う場合には、年1回の期末配当を基本方針として おり、配当の決定機関は株主総会であります。しかしながら、当社の業績が計画どおりに進展しない場合には配 当を減少若しくは実施できない可能性があります。 ⑤大株主について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社の代表取締役社長である芳山政安の資産管理会社である株式会社シリウスは、当社の大株主であり、同氏 及び同氏の二親等内の親族の保有株式数を含めますと、本書提出日の前月末現在で発行済株式総数の35.0%を所 有しております。同社は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共 同の利益を追求すると共に、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。同氏は、当社の創業者である とともに代表取締役社長であるため、当社としても同社は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情 により、大株主である同社の保有株式が減少した場合には、当社株式の市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可 能性があります。 (注) 注1.RPA(Robotic Process Automation  ロボティックプロセスオートメーション) これまで人間が行ってきた定型的なコンピューター操作等をソフトウエアのロボットにより自動化するもので、 ユーザー・インターフェース上の操作を認識する技術と業務処理の実行手順を組み合わせ、表計算ソフトやメー ルソフト等の複数のアプリケーションを使用する業務プロセスを連動化し、自動化することをいいます。 (総務省 M-ICTナウvol.21 2018年5月第2号より引用) 注2.PMP(Project Management Professional プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) PMI本部(Project Management Institute プロジェクトマネジメント協会本部 所在地:米国ペンシルベニ ア州PMI日本支部 所在地:東京都中央区)が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格であ り、当分野に関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されております。 (PMI日本支部公式HPより引用)
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 a.資産の状況 当事業年度末における資産合計は4,087,674千円となり、前事業年度末に比べ357,195千円増加いたしました。主な要因は、有形固定資産387,156千円、投資有価証券146,777千円の増加の一方、売掛金及び契約資産175,758千円等の減少によるものであります。 b.負債の状況 当事業年度末における負債合計は1,535,742千円となり、前事業年度末に比べ39,248千円増加いたしました。主な要因は、繰延税金負債41,019千円の増加の一方、未払法人税等22,391千円等の減少によるものであります。 c.純資産の状況 当事業年度末における純資産合計は2,551,931千円となり、前事業年度末に比べ317,946千円増加いたしました。主な要因は、利益剰余金222,193千円、その他有価証券評価差額金101,903千円の増加によるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策効果が下支えとなり、景気は総じて緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の継続が消費者マインドに与える影響に留意が必要である他、米国の通商政策や関税措置に伴う不透明感及び金融資本市場の変動等、国内景気を下押しするリスクも引き続き存在しております。 そのような情勢の下、当社業界におきましては、設備投資の回復及び企業収益の改善等を受け、2024年度比で17.2%増(金融機関及び持株会社等を含む全産業、「第207回全国企業短期経済観測調査-2025年12月-」より)のソフトウエア投資額が見込まれており、IT投資は底堅く堅調に推移するものと期待されます。 システムインテグレーションにつきましては、不採算プロジェクトの一部工程における遅延リカバリー対応等により売上高減となる影響があったものの、その他の案件につきましては概ね順調に推移したことにより、売上高は6,607,490千円(前期比3.7%増)となりました。 クラウドサービスにつきましては、販売促進策の推進及び導入店舗増により、売上高は108,699千円(前期比18.6%増)となりました。 以上の結果、当事業年度における売上高は6,716,189千円(同3.9%増)を計上いたしました。一方、社員寮の取得に伴う租税公課の増加及び中途採用に伴う求人費の増加等により、販売費及び一般管理費は972,105千円(同8.4%増)、営業利益は324,762千円(同38.5%減)となりました。 上記の他、営業外収益50,623千円(同81.9%増)、営業外費用11,689千円(同137.0%増)を計上したことにより、経常利益は363,696千円(同34.0%減)となり、特別利益で投資有価証券売却益378千円、特別損失で固定資産除却損16,288千円を計上した結果、当期純利益は234,059千円(同40.7%減)となりました。 なお、当社はソフトウエア開発事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて26,113千円減少し、732,866千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は401,199千円(前年同期比58.4%増)となりました。主な要因は、税引前当期純利益の計上347,785千円、減価償却費70,763千円、売上債権の減少額175,758千円、未払消費税等の減少額65,224千円、法人税等の支払額148,442千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は461,238千円(前年同期は158,884千円の獲得)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出440,458千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は33,929千円(前年同期は265,836千円の使用)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入500,000千円、長期借入金の返済による支出444,285千円、自己株式の取得による支出25,316千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社はシステムの受託開発を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績は、次のとおりであります。なお、当社はソフトウエア開発事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ソフトウエア開発事業   6,794,951   105.6   1,196,577   91.3 合計   6,794,951   105.6   1,196,577   91.3 (注)準委任契約・派遣契約においては契約単価を基に算出しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社はソフトウエア開発事業の単一セグメント であるため、セグメント別の記載は省略しております。 セグメントの名称   当事業年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日)   前年同期比(%) ソフトウエア開発事業(千円)   6,716,189   103.9 合計(千円)   6,716,189   103.9 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度 (自2024年1月1日 至2024年12月31日)   当事業年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本アイ・ビー・エム㈱   2,057,453   31.8   1,993,466   29.7 ニッセイ情報テクノロジー㈱   1,242,941   19.2   1,218,278   18.1 SCSK㈱   1,100,997   17.0   986,185   14.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されており、その作成におきましては、会計方針の選択及び適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。当該見積りは、過去の実績等を勘案し合理性をもって判断しておりますが、その不確実性を完全に排除することは困難なため、実際の結果は当該見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表作成における重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。 ②財政状態の状況に関する分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (売上高、売上原価、売上総利益) 当事業年度において、売上高は6,716,189千円、売上総利益は1,296,867千円となりました。 システムインテグレーションにつきましては、不採算プロジェクトの一部工程における遅延リカバリー対応等により売上高減となる影響があったものの、その他の案件につきましては概ね順調に推移したことにより、売上高は6,607,490千円(前期比3.7%増)となりました。 クラウドサービスにつきましては、販売促進策の推進及び導入店舗増により、売上高は108,699千円(同18.6%増)となりました。 売上原価につきましては、プロパー従業員の増加に伴う労務費の増加、受注の増加に伴う外注費の増加により5,419,321千円(同7.6%増)となりました。これにより、売上総利益は1,296,867千円(同9.0%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 社員寮の取得に伴う租税公課の増加及び中途採用に伴う求人費の増加等により、販売費及び一般管理費は972,105千円(同8.4%増)、営業利益は324,762千円(同38.5%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は、受取配当金、受取家賃及び補助金収入等を計上したことにより50,623千円(同81.9%増)となりました。営業外費用は、支払利息及び解約違約金等を計上したことにより11,689千円(同137.0%増)となりました。これにより、経常利益は363,696千円(同34.0%減)となりました。 (特別利益、特別損失、税引前当期純利益) 特別利益は、投資有価証券売却益を計上したことにより378千円(同58.4%減)となりました。特別損失は固定資産除却損を計上したことにより、16,288千円(同25.8%増)となりました。これにより、税引前当期純利益は347,785千円(同35.5%減)となりました。 (当期純利益) 法人税、住民税及び事業税117,638千円(同20.2%減)、法人税等調整額△3,911千円(前年同期は△3,020千円)を計上したことにより、当期純利益は、234,059千円(同40.7%減)となりました。 ④キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⑤資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要のうち主なものは、労務費、経費、外注費、販売費及び一般管理費に係る運転資金であります。営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金により充当することに加えて、資金需要の都度、中期的な財務基盤の安定性も勘案した上で、金融機関からの借入金による資金調達も行っております。 ⑥経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としましては、営業利益率を主要な経営指標として認識しております。また、システム開発技術者数の稼働に伴い売上高が計上されるという基本的な収益構造があることから、システム開発技術者数及び一人当たり売上高等を経営指標の達成状況を測定する上での主要なKPIとして認識しております。 営業利益率につきましては、2025年12月期において不採算プロジェクトの一部工程における遅延リカバリー対応等により4.8%となり、2024年12月期における8.2%に対して低下いたしましたが、同影響の正常化は図れていることから、引き続き営業利益率10%を標榜し継続的な企業価値向上に取り組んでまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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  • 決算説明資料2026年12月期 第2四半期決算説明資料2026-07-31

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