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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

サークレイス

circlace Inc5029 · Growth · 情報・通信業

クラウド基盤(Salesforce、Databricks、AWS等)を軸に、導入支援から運用・人材育成までを一貫提供するDXコンサルティング企業。

概要

サークレイスは、2012年にパソナグループとTquilaの合弁で設立されたIT企業である。Salesforce、ServiceNow、Databricksなどのクラウドプラットフォームを活用したDX支援コンサルティングを主軸に、自社SaaS「AGAVE」を提供する。2022年に東証グロース市場に上場。2026年3月期の売上高は45億円、営業利益3億円。従業員数370名。

二つの事業セグメントが支える収益構造

サークレイスの事業は「コンサルティング事業」と「アオラナウ事業」に分かれる。2026年3月期の売上高構成比はコンサルティング事業が77%、アオラナウ事業が23%である。コンサルティング事業の内訳は、Salesforce・Anaplan等の導入構築支援が34%、ノーコード開発や生成AI活用を含む「AI & Data Innovation」が39%、SaaSサービスが4%である。アオラナウ事業はServiceNow導入支援に特化し、2026年3月期に営業利益36百万円と黒字化を達成した。

マルチクラウドとAIで広げるサービス領域

同社はSalesforceに加え、Databricks、AWS、Microsoft、Anaplanなど複数のクラウドプラットフォームを扱う。2024年にはCopado社と提携し、SalesforceのDevOps基盤導入支援を開始。生成AIエージェント「Agentforce」の導入支援や、自社でもAIエージェント社員「AGENA」を導入し、生産性向上のノウハウを顧客に提供する。また、ServiceNow領域ではアオラナウ株式会社が一貫支援を行う。

海外展開とグループ連携の実態

サークレイスはベトナムに合弁会社Circlace HT Co., Ltd.を設立し、オフショア開発拠点を持つ。国内では福岡、大阪にオフィスを展開。グループ会社として、ServiceNow専門のアオラナウ株式会社、AI・データ分析に特化したarcbricks株式会社、経営変革支援のSynthesy株式会社が出資先として連携する。2024年にはFTL株式会社を吸収合併し、リソースを拡充した。

成長を支える人材戦略と指標

同社は2030年3月期に売上高100億円を目標に掲げる。人的資本投資として、ダイバーシティ目標を設定し、女性リーダー職比率50%、外国籍比率30%、平均年齢34.0歳を目指す。2026年3月時点の実績は女性リーダー職30.1%、外国籍12.2%、平均年齢37.8歳である。また、Salesforce認定トレーニングの累計受講者数は9,600名超で、教育事業も収益に貢献する。

業界の中での役割はエンタープライズ企業向けDXコンサルティングサービスの提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
45億円
営業利益
3億円
営業利益率
6.7%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
コンサルティング事業35億円77.8%2億円5.7%
アオラナウ事業10億円22.2%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コンサルティング(クラウド導入支援)主力

Salesforce、Databricks、AWS、Microsoft、Anaplanなどのクラウドプラットフォームを活用し、企業の業務設計から導入・開発・運用支援まで包括的に提供。CRM、データ基盤、ローコード開発、生成AI活用など多様なニーズに対応。

主な製品・サービス5
Salesforce Consulting
Salesforceプラットフォームを活用した導入支援・開発・運用設計の一貫提供。Sales CloudやService Cloudの標準機能の導入から、業務要件に応じたカスタムアプリ開発、外部連携まで対応。
Databricks Consulting
Databricksを中核としたレイクハウス基盤の構築支援。分散データの統合、AI・機械学習を活用した分析基盤整備からAIエージェント導入、AI人材育成までワンストップで提供。
AWS Consulting
AWSを活用したWebアプリ開発、インフラ構築、コンサルティング、プロジェクトマネジメント。E2Eテストやユニットテスト導入でバグを予防、大規模データや高トラフィック対応の設計構築が強み。
Microsoft Power Platform
Power Apps、Power Automate、Power BIを活用したノーコード・ローコード開発支援。業務プロセス自動化、データ可視化、業務アプリ構築により、業務部門自らがDXを推進できる体制を支援。
Anaplan Consulting
クラウド型計画管理ソリューション「Anaplan」の導入支援。業種横断的な業務構造にテンプレートとカスタマイズを組み合わせ、導入のスピードと精度を両立。

02AI & Data Innovation準主力

生成AIやデータを活用した次世代型の業務変革支援。ノーコード/ローコード開発、API連携、業務自動化、データ分析・可視化に加え、Onsite Service(常駐支援)、エデュケーション(人材育成)、ConsulTech(業務改革)を組み合わせ、顧客のDX実現を多面的に支援。

主な製品・サービス3
Onsite Service
Salesforce運用の定着支援として、専任スタッフが顧客企業に常駐し、業務部門と連携した運用代行・改善支援を提供。顧客環境に即した改善サイクルで定着率を向上。
エデュケーション
SalesforceやMuleSoft、Tableauの認定資格取得支援を目的とした法人向けトレーニング。2017年以来の累計受講者数は9,600名以上。セールスフォース・ジャパン認定講師も在籍。
ConsulTech
マーケティングから営業、カスタマーサクセスまでのビジネスプロセスを理解し、業務効率向上を伴走支援。データに基づく意思決定のプラットフォーム構築から戦略立案・実行まで包括。

03ITサービスマネジメント(ServiceNow)準主力

ServiceNowを活用し、ITサービスマネジメント領域の導入・設計・開発・定着支援を一貫提供。IT運用高度化と業務標準化を支援し、組織変革と継続的な業務改善を実現。

主な製品・サービス1
ServiceNow導入支援
ServiceNowを活用したITサービス管理の導入・設計・開発・定着支援。ITSMの効率化に加え、人事・総務・経理などのバックオフィス領域や営業・カスタマーサポートの業務効率化も支援。

04SaaS(海外駐在員管理)副次

自社SaaS「AGAVE」を提供。海外駐在員の赴任前・赴任中・帰任時の人事業務を一元管理するクラウドサービス。経費申請やワークフロー等を効率化し、人事部門の業務可視化と内部統制強化に寄与。2026年3月末時点で12,000ID超の導入実績。

主な製品・サービス1
AGAVE
海外駐在員の人事関連業務を一元管理するSaaS型クラウドサービス。タスク管理、経費申請、ワークフロー処理、ドキュメント共有、給与計算などを提供し、人事部門の業務効率化を実現。

製品と技術

海外駐在員管理SaaS「AGAVE」の機能と導入実績

AGAVEは海外駐在員の赴任前から帰任までの業務を一元管理するクラウドサービスである。経費申請、各種ワークフロー、給与データ管理、プロジェクト管理などの機能を持つ。2026年3月末時点で契約ユーザーID数は12,000超。2024年には海外給与計算機能を追加し、生成AIを活用したAIヘルプデスク機能も提供。2025年度のSaaS売上高は190百万円で前期比25.6%増と成長を続ける。

Salesforceコンサルティングの全容

Salesforce Consultingは、Sales CloudやService Cloudの導入からアプリ開発、外部連携までを一貫支援する。同社はセールスフォース・ジャパン認定のトレーニング8コースを提供し、累計受講者9,600名超。講師陣はFY26 Instructor AwardでBest Instructor賞とTrailblazer賞を受賞。Copadoとの提携によりDevOps基盤導入支援も開始し、開発生産性向上を支援する。

ServiceNow事業:アオラナウが担うITSM高度化

アオラナウ株式会社はServiceNowに特化したコンサルティング企業である。ITサービスマネジメント領域で、現状分析から設計・開発・トレーニングまでを一貫提供。2026年3月期の売上高は1,136百万円(前期比90.7%増)、営業利益36百万円と黒字化を達成。バックオフィスやフロント部門の業務効率化に貢献し、組織変革を伴う導入支援が強みである。

AIとデータ分析:Databricksと生成AIの活用支援

Databricks Consultingでは、arcbricksとの連携によりレイクハウス基盤の構築を支援。AIエージェント導入やAI人材育成までワンストップで提供。生成AIに関しては、Salesforce Agentforceの導入サポートや、自社で実践するAIエージェント社員「AGENA」の知見を活用。2025年からはAIエージェントBPOサービス「AIO」も提供し、企業のAI活用を包括的に支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

WEB制作・DX支援、高成長も競争激しい

WEBサイト制作やDXコンサルティングを提供するIT企業。同業にはソラコム(IoTプラットフォーム)やVRain Solution(VR)などがいるが、サークレイスは比較的オーソドックスなデジタルマーケティング支援が主体。売上高は2024年29億→2026年45億円と年率20%超で成長。営業利益率も5-7%と堅調だが、類似サービスが多く差別化が課題。

強み

  • 売上高が年率20%超で拡大し、市場拡大を享受。
  • 多業種の大手企業との取引実績を積み上げている。
  • エンジニア・デザイナーを多数抱え、高品質な成果物を提供。
  • 企業のデジタル化需要高まりで、受注機会が増加。

課題

  • WEB制作・DX支援は参入障壁が低く競合がひしめく。
  • 優秀な人材の確保・維持コストが上昇し、利益率を圧迫。
  • 企業のIT投資は景気に左右されやすく、受注変動リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がサークレイス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
14056ニューラルグループ39億円
25029サークレイス38億円18.2倍
34811ドリーム・アーツ38億円40.4倍
4335Aミライロ38億円54.2倍
54391ロジザード38億円12.7倍
62330フォーサイド38億円11.2倍
79417スマートバリュー37億円
83674オークファン37億円
93690イルグルム37億円109.1倍
103727アプリックス36億円
113976シャノン36億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

パソナグループとTquilaの合弁で2012年に設立

2012年11月、東京都千代田区大手町において株式会社パソナテキーラとして設立された。パソナグループとTquila International PTE Ltd.の合弁会社である。翌2013年3月にはSalesforce, Inc.の出資を受け入れ、同年4月にカスタマーサクセス事業とSalesforce Consultingを開始。パソナの基幹システム開発に参画し、事業基盤を築いた。

エデュケーションとアナプランで事業領域を拡大

2013年8月にエデュケーション事業を開始し、法人向けSalesforceトレーニングを提供。2016年9月にはAnaplan Japanと協業し、Anaplan Consultingを開始。これにより、クラウド型計画管理ソリューションの導入支援に進出した。2018年11月には、海外駐在員管理クラウド「AGAVE」の販売を開始。自社SaaS製品の開発に乗り出した。

社名変更と上場、DX認定取得

2020年7月にサークレイス株式会社へ社名変更。2022年3月に経済産業省のDX認定制度の認定事業者となり、同年4月に東京証券取引所グロース市場に上場。上場後は成長投資を加速し、2023年6月にベトナム合弁会社Circlace HT Co., Ltd.を設立、同年8月にパソナグループと共同でアオラナウ株式会社を設立した。

M&Aと新サービスでグループ体制を強化

2023年11月、FTL株式会社の全株式を取得し子会社化。2024年3月にはFTLを吸収合併。2023年12月にマーケティング・セールスイネーブルメントのマネージドサービス「ConsulTech」を開始。2024年1月にはAGAVEに「海外給与計算」機能を追加。2025年にはAIエージェントBPOサービス「AIO」をパソナと共同開始するなど、サービスラインを拡充した。

Agentforceと生成AIで新たなフェーズへ

2024年12月、Salesforceの自律型AIエージェント「Agentforce」の導入支援サービスを開始。同時に生成AIとMicrosoft Power Platformの融合によるDX支援事業を新規開始。2025年1月にはベニックソリューションとAIエージェントで協業。同年11月にはCopado社と戦略的提携を結び、Salesforce内製化支援を強化した。

年表29件を開く

2010年代

  • 2012年11月東京都千代田区大手町において株式会社パソナテキーラを株式会社パソナグループ及びTquila International PTE Ltd.の合弁会社として設立
  • 2013年3月Salesforce.com, Inc.(現Salesforce, Inc.)の出資を受け入れ
  • 2013年4月カスタマーサクセス事業を開始
  • 2013年4月Salesforce Consultingを開始。株式会社パソナの基幹システム開発に参画
  • 2013年8月エデュケーション事業を提供開始
  • 2016年9月Anaplan Japanと協業を発表。Anaplan Consultingを開始
  • 2018年11月海外駐在員を管理するクラウドサービス"AGAVE"(SaaS)の販売を開始
  • 2019年7月福岡営業所を開設(福岡市中央区)

2020年代

  • 2020年7月サークレイス株式会社に社名を変更
  • 2022年3月経済産業省が選定する「DX認定制度」の認定事業者に認定
  • 2022年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年6月ベトナム合弁会社(Circlace HT Co., Ltd.)設立
  • 2023年8月創業アオラナウ株式会社設立(株式会社パソナグループと共同で設立)
  • 2023年11月M&AFTL株式会社の全株式を取得し、子会社化
  • 2023年12月マーケティング・セールスイネーブルメント マネージドサービス「ConsulTech(コンサルテック)」の提供を開始
  • 2024年1月AGAVE(SaaS)新サービス「海外給与計算」を提供開始
  • 2024年2月株式会社パソナグループ・ServiceNow・Tquila Limited・アオラナウ株式会社と日本国内企業のDX支援・DX人材育成推進を目的とした事業連携を開始
  • 2024年3月経済産業省が選定する「DX認定制度」の認定更新
  • 2024年3月M&AFTL株式会社を吸収合併
  • 2024年7月海外駐在員を管理するクラウドサービス”AGAVE(SaaS)” 契約ユーザーID数1万人を突破
  • 2024年8月大阪オフィスを開設(大阪市北区)
  • 2024年10月東京システムハウス株式会社と金融業界向けSalesforceソリューション提供強化に向けた協業を開始
  • 2024年11月海外駐在員を管理するクラウドサービス”AGAVE(SaaS)” 新機能「問い合わせ管理」の提供を開始
  • 2024年12月Salesforceの自律型AIエージェント「Agentforce」リリースを受けて、導入・構築を全面サポートする新サービスの提供を開始
  • 2024年12月生成AIと「Microsoft Power Platform」の融合で、企業DXを包括支援する新規事業を開始
  • 2025年1月ベニックソリューション株式会社と自律型AIエージェントによるDX推進と社会課題解決に向けた協業を開始
  • 2025年3月株式会社パソナとAIエージェントを活用した企業の生産性向上を支援するAIエージェントBPOサービス「AIO」の提供を開始
  • 2025年4月業務拡大に伴い本社移転(東京都中央区日本橋)
  • 2025年11月Copado社とSalesforce内製化支援に向けて戦略的提携に合意

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで100億円
  • 営業利益率2030年3月期まで20%
  • 女性リーダー職比率2030年3月期まで50%
  • 外国籍比率2030年3月期まで30%
  • 平均年齢2030年3月期まで34.0歳

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コンサル領域の拡大と生産性向上

    SalesforceやAnaplanに加え、ServiceNow、AWS、Microsoft、Databricksなどマルチクラウド対応を強化。Copadoとの提携でDevOps導入支援を開始し、AI資格取得推進やプロジェクト収支可視化により稼働率と付加価値向上を図る。

  2. 02

    カスタマーサクセス領域の再構築

    常駐型からRemote ServiceやHybrid Serviceへ転換し、キャリアローテーション制度で属人性排除と業務標準化を推進。Copado活用によるDevOps・テスト自動化支援で運用品質向上と収益性両立を目指す。

  3. 03

    AI・データ活用サービスの拡大

    AIエージェント、データ活用、ワークフロー自動化を組み合わせた次世代型サービスを拡大。arcbricksとのDatabricks基盤構築支援、SynthesyとのAIガバナンス支援、Salesforce Agentforce導入支援など新規収益源創出に注力。

  4. 04

    採用力強化とサービス単価向上

    中途・新卒採用の強化と教育体系拡充、コンサル組織力強化による案件単価引き上げ、カスタマーサクセス領域のDX推進と教育強化を三本柱とし、人的資本の質的強化と収益性改善を両立。

  5. 05

    SaaS「AGAVE」の事業基盤化

    BPOパートナー連携強化による販路拡大、海外給与対応機能拡充、既存顧客交流機会創出、生成AIヘルプデスク機能拡充により、安定的な成長と継続収益基盤の構築を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で370人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は624万円で、4期前と比べて+4.1%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月59939.03.4233
2023年3月54239.53.7261
2024年3月56238.33.8296
2025年3月58437.63.935656
2026年3月62439.04.437081

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都中央区181百万円
コンサルティング 事業
福岡営業所 — 福岡市中央区3百万円
コンサルティング 事業
本社 — 東京都中央区2百万円
アオラナウ事業
主な関係会社
  • 海外
    Circlace HT Co.,Ltd.(注1、2)
    ベトナム · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    アオラナウ株式会社(注1、2、4、5)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権44.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は45億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.4%、利益が+50.0%。

売上高
+18.4%
45億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
6.7%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円45億円
営業利益6億円3億円
純利益4億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+71.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q60
2024年1Q7−1−14.30
2024年2Q7114.3−1
2024年3Q7−1−14.30
2024年4Q81
2025年2Q1700.00
2025年4Q2129.52
2026年2Q2100.00
2026年4Q24312.52
2027年1Q12−1−8.30

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年3月期からの9期で、売上は13億円から45億円へ3.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年3月1322
福岡営業所を開設(福岡市中央区)
2019年3月1611
2020年3月18−1−1
2021年3月180−1
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年3月2312
アオラナウ株式会社設立(株式会社パソナグループと共同で設立)
2023年3月2510
FTL株式会社を吸収合併
2024年3月29−10
2025年3月38225.32
2026年3月45336.72

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高45億円のうち、営業利益として残るのは3億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.6%25億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.8%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.2pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.3pt
18.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は5億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年3月−1−11−20
2021年3月00202
2022年3月10013
2023年3月0−15−17
2024年3月1−1108
2025年3月2−2008
2026年3月−1−20−35

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年3月期の総資産は19億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は68.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年3月2020.4
2019年3月32145.1
2020年3月41329.3
2021年3月5058.0
2022年3月72530.3
2023年3月118370.3
2024年3月158750.9
2025年3月189954.5
2026年3月1913668.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中171位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中364位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
18.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥869で、1年前と比べて-22.2%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥869-0.8%1ヶ月+10.4%1年-22.2%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥540高値¥1,190

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.2倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR2.98倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に前日比14.65%安の734円で、25日移動平均線778.72円を約5.7%下回って終えた。1ヶ月では8.25%下落し、52週高値1190円からは38%以上低い。8月12日には860円まで上昇する場面もあったが、短期の戻りは限定的。RSIは42.61と中立圏で、方向感が見えにくい。出来高は8月13日に約2.9万株と前日比で増加し、売り圧力が強まった。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,486人。区分でいちばん多いのは外国法人36.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.0%を占め、残る67.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人51.035.334.737.136.4
事業法人43.034.334.033.333.0
個人・その他6.023.625.626.227.0
証券会社5.05.53.03.5
外国人個人0.10.40.10.1
金融機関1.70.00.30.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01INTERACTIVE BROKERS LLC35.04
02株式会社パソナグループ32.89
03佐藤 司2.86
04伊東 大介2.28
05佐藤 潤1.60
06中尾 恭子1.42
07株式会社SBI証券1.18
08JPモルガン証券株式会社1.01
09劔持 和宏0.97
10工藤 正通0.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-18
    SATO TSUKASA
    変更報告
    6.37%
  • 2026-06-16
    SATO TSUKASA
    新規の大量保有報告
    6.37%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−100%、1株純資産は9期で−55%。直近期のROEは18.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年3月118,881652
2019年3月116,995117,646197.8
2020年3月−2932
2021年3月−1913
2022年3月526580.5
2023年3月31912.2223.6
2024年3月−9184
2025年3月4322820.723.6
2026年3月4829218.312.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額107百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤司代表取締役会長兼社長56125,000
古川光瑛取締役4228,005
大崎正嗣取締役499,948
シェイマス・マッキュー取締役58
松永達也取締役633,100
河村芳彦取締役701,900
中田勝已取締役69
板橋光一取締役46
林史彦常勤監査役622,500
名取勝也監査役67
福田あずさ監査役49
北澤香子執行役員
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
市場良平執行役員
市川知之執行役員
水野うらら執行役員
中園智貴執行役員
小林伸睦執行役員
谷本真一63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3596321
社外取締役6295305
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,582字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、Salesforce(※1)、ServiceNow(※2)、Databricks(※3)、AWS(※4)、Microsoft(※5)、Anaplan(※6)など、世界最先端のITテクノロジーを活用した業務変革支援及び自社製品SaaS(※7)型クラウドサービス「AGAVE(※8)」の展開を通じて、企業のDX(※9)を推進する複数の事業を展開しております。セグメントとしましては、「コンサルティング事業」及び「アオラナウ事業」の2つの事業セグメントとなります。 コンサルティング事業では、Salesforce、Databricks、AWS、Microsoft、Anaplanを中核としたクラウド導入支援や業務設計・開発・運用支援に加え、ノーコード/ローコード(※10)開発や生成AIの活用を含む「AI & Data Innovation」、人材育成を担う「エデュケーション」、業務現場への常駐支援を行う「Onsite Service」など、多層的かつ実効性の高いサービスを展開しております。また、海外駐在員管理に特化したクラウド製品「AGAVE」を提供しており、人事部門の業務効率化及び内部統制強化に寄与しています。2026年3月末時点で12,000ID(※11)超の導入実績を有し、リカーリングビジネス(※12)として安定した収益基盤を確立しています。本セグメントには、サークレイス株式会社によるSalesforce・Databricks・Microsoft等の各種クラウドコンサルティング、合弁会社Circlace HT Co., Ltd.が含まれます。 アオラナウ事業では、ServiceNowを用いたITサービスマネジメント領域において、導入・設計・開発・定着支援を一貫して提供し、顧客企業のIT運用高度化と業務標準化を支援することで、組織変革及び継続的な業務改善を実現しています。 また、当社グループは出資・資金提供を通じてグループ連携を強化しております。Synthesy株式会社は、AI・先進技術を活用した経営判断の高度化・ガバナンス強化支援を行う経営変革支援会社であり、当社グループとの連携により、構想策定から実行・定着化までを担う実行伴走体制を強化しております。arcbricks株式会社は、Databricksを中核としたデータ+AI利活用支援に特化したデータインテリジェンス支援会社であり、データ分析基盤構築からAIエージェント導入、AI人材育成まで、ワンストップで支援しております。両社については事業進捗や収益貢献を見極めながら、将来的な連結化も視野に入れ、グループ連携を強化しております。 このように、当社グループは、AI&DataによるプロフェッショナルサービスとSaaSによる自社SaaSプロダクト「AGAVE」を両軸に据え、企業の持続的な成長と企業価値の向上に資する付加価値の高いデジタルサービスの提供に努めております。 なお、2026年3月期における各サービスの売上高構成比は、コンサルティング事業が77%、アオラナウ事業が23%となっております。さらに、コンサルティング事業の内訳は、Salesforce・Anaplan・AWS・Microsoft等による導入・構築支援を担う「コンサルティング」が34%、ノーコード開発・生成AI活用・人材育成・常駐支援等を含む「AI & Data Innovation」が39%、加えてSaaSサービスが4%となっており、多層的な専門領域によるバランスの取れた収益構造を構築しています。 (1)事業のセグメントと主なグループ会社 セグメント   主なグループ会社 コンサルティング事業   サークレイス株式会社Circlace HT Co., Ltd. アオラナウ事業   アオラナウ株式会社 (2) セグメントの内容 第一 コンサルティング事業 コンサルティング事業は、Salesforce、Databricks、AWS、Microsoft、Anaplanなど世界最先端のクラウドテクノロジーおよびAI・データ基盤を活用し、顧客企業の業務設計、システム構築、データ活用、組織変革、人材育成などを総合的に支援するサービスです。当社グループは、業務プロセスの構想策定から成果創出に至るまで、テクノロジーとコンサルティングの両面から一貫した支援を提供しております。 本事業は、「コンサルティングサービス」と「SaaSサービス」の2体系で構成されており、それぞれ以下の領域で構成されています。 ■コンサルティングサービス クラウド導入支援から業務定着・活用支援までを一貫して提供する業務変革支援サービスであり、「コンサルティング」及び「AI & Data Innovation」及び「ServiceNow事業」の領域で構成されています。 ① コンサルティングサービス Salesforce、Databricks Consulting、AWS、Microsoft、Anaplanなどのクラウドプラットフォームを活用し、顧客企業に対する業務設計、導入支援、開発、連携、運用設計までを包括的に行っております。 ・Salesforce Consulting Salesforceプラットフォームを活用し、導入支援・開発・運用設計までを一貫して提供しています。Sales CloudやService Cloud等の標準機能を活かした導入から、複雑な業務要件に応じたアプリケーション開発、外部システム連携構築まで対応しています。 ・Databricks Consulting arcbricks株式会社との連携により、Databricksを中核としたデータレイクとデータウェアハウスを統合した「レイクハウス」基盤の構築を支援しております。分散する業務データの統合、AI・機械学習を活用した分析基盤の整備から、AIエージェントの導入・運用、AI人材育成、運用・保守支援まで、データ+AI活用の構想策定から定着化までをワンストップで提供しております。 ・その他のコンサルティングサービス 当社グループでは、クラウド環境における多様な開発ニーズに応じたコンサルティングサービスを提供しております。以下に代表的なサービス内容を記載します。 1.AWS Consulting システム・Webサイト開発、コンサルティング、プロジェクトマネジメントサービスを提供しています。Webアプリケーション開発、インフラ構築を得意とし、AWSなどのクラウドインフラを活用した効率的な開発を推進しています。E2Eテストやユニットテストの導入により、開発後半のバグ発生を予防し、安定したサービス提供を実現しています。さらに、大規模データや高トラフィックに対応した設計構築力を活かし、大手ECサイトやエネルギー業界向けの実績も積み重ねております。 2.Microsoft Power Platform(※13) Microsoft Power Platform(Power Apps、Power Automate、Power BI)を活用し、ノーコード・ローコードによる迅速な業務アプリケーション開発を支援しています。Power Automateによる業務プロセス自動化、Power BIによるデータ可視化、Power Appsによる業務アプリ構築により、業務部門自らが主体的にDXを推進できる体制を整備します。導入後も継続的な支援を行うことで、プラットフォームの利活用最大化に貢献しております。 3.Anaplan Consulting 企業の事業計画・予算管理・人員配置・需給予測などを支えるクラウド型計画管理ソリューション「Anaplan」の導入を支援しています。業種・業態を問わず共通する業務構造に対して、あらかじめ整備したテンプレートと柔軟なカスタマイズを組み合わせ、導入のスピードと精度を両立させています。 ② AI&Data Innovation(カスタマーサクセス支援・エデュケーション含む) 生成AIやデータを活用した次世代型の業務変革を支援しており、クラウド環境におけるノーコード/ローコード開発、API連携、業務自動化、データ分析・可視化支援などのサービスを展開しています。特に、業務プロセスの定着支援においては「Onsite Service」、人材育成を担う「エデュケーション」、そして業務全体を横断的に改革する「ConsulTech」という異なる性格のサービスを有機的に組み合わせ、顧客のDX実現を多面的に支援しています。最新技術を活用し、IT部門だけでなく業務部門が主体となる変革の推進を支援しております。 また、Copado社との戦略的提携により、SalesforceのDevOps基盤導入・活用支援を新たに開始しております。ソース管理・CI/CD・自動テスト・コンプライアンスに至るまで、Salesforce内製化とDevOps高度化を一貫して支援することで、顧客企業の開発生産性向上とガバナンス強化を推進しております。 さらに、当社グループはAIエージェントを活用した業務支援の仕組み化を進めており、自社においてもAIエージェント社員「AGENA(アジェナ)」を導入し、顧客対応・営業支援領域における業務生産性の向上に向けた取り組みを開始しております。この自社での実践から得られた知見・ノウハウを、顧客企業へのAIエージェント導入支援に活用してまいります。 ・Onsite Service Salesforce運用の定着支援として、派遣契約により専任スタッフが顧客企業に常駐し、業務部門と連携した運用代行・改善支援を行っています。顧客環境に即した日常的な改善サイクルの実現により、高い定着率と顧客満足度を維持しています。 ・エデュケーション SalesforceやMuleSoftに関する認定資格取得支援を目的とした法人向けエデュケーションサービスも提供しており、2026年3月末時点では、セールスフォース・ジャパン社認定トレーニング8コース、Tableau認定トレーニング2コースを提供しており、2017年以来の累計受講者数は9,600名以上に達しております。また、セールスフォース・ジャパンから表彰された講師も在籍しています(FY26 Instructor Award Best Instructor賞・Trailblazer賞を受賞)。顧客企業の人材育成及び内製化支援に寄与しております。 ・ConsulTech クライアント企業のマーケティングから営業、カスタマーサクセスに至るまでのビジネスプロセスを深く理解し、業務効率を向上させることにより、ビジネスオーナーが求める成果の最大化を伴走支援します。データに基づいた意思決定を可能にするプラットフォーム構築支援だけでなく、マーケティングの戦略立案と実行支援に至るまで包括しています。専門知識が豊富なチームにより、人材育成をはじめ、顧客の開拓からアポイント獲得の向上まで、一貫してサポートします。TheModel型を熟知した担当者によるサポートにより、組織内の商流プロセスを横断して効率化させ、専属のPMが理想のビジネスモデル構築を提案いたします。生成AIを活用し、様々なシステムの実態把握と最適提案を行う組織改革型サービスです。 ■SaaSサービス 当社グループは、海外駐在員向けの管理に特化した「AGAVE」というクラウドサービスを提供しています。海外駐在員へのサポート業務を行う人事部門のために、海外駐在員の赴任前、赴任中、帰任時の煩雑な業務を一元管理できるプラットフォームです。様々な業務とは例えば、人事部門側で実施するタスク管理に加え、赴任中の社員の経費申請・各種ワークフロー等であり、そのような海外駐在員サポートに関わる様々な業務を一元管理し、業務の見える化、効率化を実現できます。機能としましては、マイプロファイル、経費申請/承認、各種申請/承認、お知らせ配信、ドキュメント、プロジェクト管理、給与データ管理があります。2026年3月末時点で契約ユーザーID数は12,000ID以上に達しております。また、生成AIを活用したAIヘルプデスク機能を追加し、自然言語による即時回答、社内規程・マニュアルの横断検索、問い合わせ対応の大幅な効率化を実現するなど、機能拡張を継続しております。 SaaSセグメントの2026年3月期売上高は190百万円(前期比+25.6%増)となり、契約ユーザーID数は12,000IDを超え、引き続き安定した成長を継続しております。 コンサルティング事業は、近年のデジタル化ニーズの高まりに伴い、顧客数の増加・案件規模の拡大に伴う顧客当たり単価の上昇等、堅調に推移しております。 第二 アオラナウ事業 アオラナウ株式会社では、企業のITサービスマネジメント高度化を目的に、「ServiceNow」を活用したコンサルティング及びシステム導入支援サービスを提供しております。ServiceNowは、業務の標準化・可視化・自動化を実現するクラウド型プラットフォームであり、情報システム部門のみならず、人事・総務・経理などのバックオフィス領域、さらには営業・カスタマーサポートといったフロント部門の業務効率化や顧客体験の向上にも寄与する先進的なソリューションです。当社グループは、ServiceNow導入を検討する企業に対し、業務プロセスの現状分析からソリューション選定、要件定義、設計・開発、社内連携、トレーニングまでを一貫して支援しており、単なるツール導入にとどまらず、組織変革に向けた伴走型の支援を特徴としています。2026年3月期において、売上高は1,136百万円(前期比90.7%増)となり、営業利益36百万円と黒字化を達成いたしました。 (3)当社グループのビジネスモデル 当社グループは、「コンサルティング事業(コンサルティングサービス/SaaSサービス)」及び「アオラナウ事業」の二つの事業セグメントを通じ、世界最先端のITテクノロジーと専門人材を融合させた価値提供を行っております。 コンサルティング事業では、Salesforce、Databricks、AWS、Microsoft、Anaplanなど世界最先端のITプラットフォームを活用し、戦略立案から設計・構築・運用までをワンストップで支援する体制を構築しています。特に、生成AIの活用やカスタマーサクセス支援、エデュケーションによる人材育成など、導入後の活用定着フェーズに重点を置いたサービス体系を有しており、プロジェクト収益に加え、継続的なストック収益の獲得につながるビジネスモデルを構築しています。 また、SaaSプロダクト「AGAVE」においては、導入支援から運用サポートまでを一貫して提供し、月額課金を中心とした安定収益基盤を確立しています。利用継続率も高く、顧客の業務効率化と内部統制強化に貢献しています。 一方、アオラナウ事業では、ServiceNowを活用したITサービスマネジメント領域への展開を進めており、顧客のIT運用高度化と業務最適化を支援しています。導入から開発、運用・定着までを伴走することで、IT基盤の革新とサービス品質の向上を実現しています。 なお、2027年3月期から2030年3月期にかけては、M&A、新規事業、AI活用、社内DX推進を中心に総額100億円規模の成長投資を計画しており、営業活動によるキャッシュ創出と外部調達をそれぞれ50%ずつ活用する方針としております。 今後も当社グループは、世界最先端のITテクノロジーとコンサルティング機能の融合による付加価値創出を追求し、顧客の事業成長と企業価値向上を共に実現してまいります。 当社グループの強みを活かして高付加価値なサービスを提供することで、下表のとおり売上高や売上総利益等は堅調に推移しております。 当社グループ売上高・営業利益等の四半期推移 2025年3月期   2026年3月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(千円)   807,455   889,681   1,004,098   1,102,778   1,000,871   1,093,298   1,108,063   1,338,264 売上総利益(千円)   324,397   391,638   478,471   561,697   445,319   483,183   421,637   617,645 営業利益(千円)   △51,281   23,199   80,338   151,377   △64,284   70,425   5,210   254,843 売上総利益率(%)   40.2   44.0   47.6   50.9   44.5   44.2   38.1   46.2 営業利益率(%)   △6.4   2.6   8.0   13.7   △6.4   6.4   0.5   19.0 (事業系統図) (注記) (※1)Salesforce 米国に本社を構えるSalesforce, Inc.が提供する、企業と顧客をつなぐCRM(顧客管理)ソリューション。マーケティング、営業、コマース、サービス等全ての部署で、顧客一人ひとりの情報を一元的に共有できる統合CRM(顧客管理)プラットフォームです。 (※2)ServiceNow 米国に本社を構えるServiceNowのクラウドベースのプラットフォームで、ITサービス管理(ITSM)を効率化することを目的としています。自動化、オペレーション管理、ビジネスプロセスの統合を提供し、IT・カスタマーサービス・セキュリティオペレーション・HR管理など多岐にわたる業務プロセスに対応し、企業のデジタル変革を支援します。 (※3)Databricks データ分析・機械学習・生成AIを1つのプラットフォームで扱える統合クラウド基盤です。 (※4)AWS Amazonが提供する世界最大規模のクラウドサービス群。コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、データベースなど多岐にわたるサービスを提供しています。 (※5)Microsoft WindowsやOffice製品に加え、Azure、Power Platformなどの業務アプリケーション向けクラウドソリューションを提供する世界的IT企業です。 (※6)Anaplan 米国Anaplan社がサブスクリプションで提供する、クラウドベースの事業計画ソフトウエアです。財務、サプライチェーン、販売実績から人事に至るまでの分野で意思決定の目的で利用されます。 (※7)SaaS Software as a Serviceの略で、クラウド経由で提供されるソフトウエアサービスです。利用者はインストール不要で、月額などの課金制で利用可能です。 (※8)AGAVE 当社が提供する、海外駐在員の人事関連業務(赴任・在任・帰任)を一元管理できるSaaS型クラウドサービスです。タスク管理、経費申請、ワークフロー処理、ドキュメント共有、給与計算等を包括的に提供し、人事部門の業務効率化と内部統制強化を実現します。 (※9)DX 「Digital Transformation」の略で、経済産業省によると「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義されています(出典:経済産業省「DX推進ガイドライン」)。 (※10)ノーコード/ローコード プログラミングを必要としない、あるいは最小限のコーディングで業務アプリケーションを構築できる開発手法です。開発期間の短縮と属人性の排除に寄与します。 (※11)ID 情報システム上で個人を識別するための一意の記号(identifier)で、ユーザー単位での利用管理や権限設定などに用いられます。 (※12)リカーリングビジネス 継続収益(リカーリングレベニュー)を得ることを目的としたビジネスモデルであり、定期課金を通じて安定収益と長期的な顧客関係を築く仕組みです。 (※13)Microsoft Power Platform Microsoftが提供する業務自動化とデータ分析に特化したローコード開発基盤。Power Apps、Power Automate、Power BIにより、現場主導のDX推進と業務改善を支援します。
経営方針・対処すべき課題5,379字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「Transforming Tomorrow thru Disruptive Technology!」を企業理念に掲げ、「グローバルの最先端テクノロジーを通じて、お客様と共に経営変革を実現し、社会課題を解決」することを目指し、Mission(データとグローバルの最先端テクノロジーを活用し、人と組織の変革を支援する)、Vision(誰もがデータとテクノロジーを使いこなし、未来に挑戦できる社会を創る)、Value(Beyond Borders, Beyond Limits(国境も限界も超えて挑戦する) | Enjoy the Challenge(変革・成長を前向きに楽しむ) | Co-create the Future(顧客・社会と未来を共創する))を軸に事業を展開しております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、売上高及び営業利益を重視しており、持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでおります。併せて、キャッシュ・フローの健全性も重要な管理指標として位置付けております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、以下の中長期的な経営戦略を立案しております。 ① コンサルティングサービス領域の拡大と稼働率やプロジェクトの生産性向上 主力の「Salesforce」や「Anaplan」に加え、アオラナウ株式会社による「ServiceNow」領域、さらには「AWS」「Microsoft」「Databricks」などの主要クラウド及びデータプラットフォームも含めたマルチクラウド対応を強化しております。また、Copado社との戦略的提携により、SalesforceのDevOps基盤導入・内製化支援を新たなサービスとして加え、顧客企業の開発生産性向上とガバナンス強化を推進しております。 これにより、顧客の多様な課題に対応可能な提案力を一層高めるとともに、AI関連資格の取得推進やプロジェクト収支の可視化を通じて、稼働率の最大化と付加価値向上を図ってまいります。 ② カスタマーサクセス領域の再構築とキャリアローテーションの推進 従来はお客様常駐型の派遣サービスを中心としていたカスタマーサクセス領域において、現在は「Remote Service」や「Hybrid Service」など、場所にとらわれない柔軟なサービス提供体制への転換を進めております。 これに伴い、社員の経験やスキルを活かした流動的なキャリアローテーション制度を整備・運用することで、属人性の排除と業務の標準化を推進し、安定的なサービス提供と収益性の両立を図ってまいります。 また、Copadoを活用したDevOps・テスト自動化支援により、開発・テスト・リリースプロセスの効率化と運用品質の向上を推進しており、AI・自動化の進展に伴いカスタマーサクセス人材の重要性が一層高まる中、運用・定着化支援の提供価値の拡大を図ってまいります。 ③ AI・データ活用サービスの拡大と新規収益源の創出 当社グループは、AIエージェント、データ活用、ワークフロー自動化を組み合わせた次世代型サービスの拡大を重点戦略として推進しております。arcbricks株式会社との連携によるDatabricksを活用したデータ+AI分析基盤構築支援、Synthesy株式会社との連携による経営変革・AIガバナンス支援、さらにはSalesforce Agentforceを活用した自律型AIエージェント導入支援など、AI関連の新規収益源の創出に注力しております。 また、サークレイス・アオラナウ・Synthesyの三社共同で「AIプロジェクト伴走支援×AIガバナンス構築・認証サービス」の提供を開始しており、企業のAI活用を戦略から実装・ガバナンスまで包括的に支援してまいります。 ④ 採用力とサービス単価の向上 採用力とサービス単価の向上を両輪で推進し、人的資本の質的強化と事業収益性の改善を図ってまいります。 具体的には、以下の3点に注力しております。 ・中途・新卒採用の強化と教育体系の拡充 ダイレクトリクルーティングの活用による即戦力人材の獲得に加え、新卒採用の拡大と一貫した育成プログラムの整備により、長期的な人材基盤の強化を進めております。 ・コンサルティングサービスの組織力強化 プロジェクト体制の標準化や知見の共有を通じて、提供価値の向上と案件単価の引き上げを図ってまいります。 ・カスタマーサクセス領域におけるDX推進と教育強化 属人性の排除やリモート体制への対応を進める中で、業務効率化と対応力向上の両立を目指し、研修体制の高度化とツール活用を推進しております。 なお、グローバル展開を見据えたダイバーシティの推進として、2030年3月期に向けて女性リーダー職比率50%(現在30.1%)、外国籍比率30%(現在12.2%)、平均年齢34.0歳(現在37.8歳)を目標として掲げ、多様な人材が活躍できる組織づくりを推進しております。 ⑤ SaaS製品「AGAVE」の事業基盤化 当社が開発・提供するクラウド型人事業務支援SaaS「AGAVE」については、安定的な成長と事業基盤化を図るべく、以下の4点に取り組んでおります。 ・BPOパートナーとの連携を強化し、販路の拡大と業務受託ニーズの取り込みを推進 ・海外給与対応機能の拡充を通じて、多拠点・グローバル企業の新規導入を促進 ・既存顧客間のビジネス交流機会を創出し、ユーザー基盤の定着と追加導入の活性化を図る ・生成AIを活用したAIヘルプデスク機能(自然言語による即時回答・社内ナレッジ横断検索)の拡充により、顧客の業務効率化と製品価値の向上を推進する ⑥ 中長期的な成長投資の実行 当社グループは、2030年3月期に売上高100億円(2027〜2030年3月期CAGR 20.6%)、営業利益率20%を目標として掲げております。この実現に向け、2027年3月期から2030年3月期にかけて、M&A、新規事業、AI活用、社内DX推進を中心に総額100億円規模の成長投資を計画しております。財源は営業活動によるキャッシュ創出(50%)と外部調達(50%)を組み合わせて確保し、売上成長と収益性向上の両立を図ってまいります。 (4)経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、物価上昇の継続や人手不足の深刻化、為替の変動、海外情勢の不安定化といった要因により、依然として先行きの不透明な状況が続いております。一方で、企業活動は中長期的な成長に向けた構造改革の重要性が高まり、デジタルトランスフォーメーション(DX)(注1)や業務の自動化、人材戦略の見直しなどを中心とした変革への取組が拡大しております。 当社グループが属するパブリッククラウドサービス市場においても、IT基盤のクラウド移行(クラウドマイグレーション)(注2)や、経営判断に資するデータ活用の高度化、生成AI・ノーコード開発の活用といった新たな潮流が広がっており、IT投資の重点は従来の「業務効率化」から「経営変革」へと移行しつつあります。 こうした中、企業によるクラウド導入の進展とともに、導入後の定着・活用を促進するための人材育成や組織改革のニーズも高まっており、クラウドをどのように経営成果に結びつけるかが、新たな経営課題として顕在化しています。 国内クラウド市場は、2029年までに年平均成長率(CAGR)約16.3%で拡大し、約8.8兆円規模に達するとIDC Japan(注3)は予測しています(2025年2月発表)。また、国内ビッグデータ/アナリティクス市場も2027年には約3.1兆円規模(CAGR約14.3%)に拡大が見込まれております。 さらに、日本における生成AI市場は2023年実績の約1,200億円から2030年には約1.8兆円(CAGR 47.2%)へと約15倍の成長が予測されており、当社グループが注力するAI関連サービス領域は中長期的に大きな市場機会を有しております。 クラウドサービスの中でも、当社の主力分野としている米国Salesforce.comは、2026年2月に2026年通期業績を発表しました。売上高は前年比10%増の415億ドル、GAAP営業利益率は20.1%、Non-GAAP営業利益率は34.1%、純利益は前年比20%増の75億ドルと、主要な指標で堅調な成長を記録しています。 このような成長市場を背景に、当社グループは、SalesforceやAnaplanを活用したコンサルティングサービス、自社SaaSプロダクト「AGAVE」による業務基盤支援に取り組んでおります。さらに、2024年8月には関西エリアでの事業拡大を見据え大阪オフィスを新設したほか、アオラナウ株式会社によるServiceNow領域への展開を新たな柱として加えるとともに、Databricksを活用したデータ+AI支援(arcbricks株式会社との連携)や、AI・経営変革支援(Synthesy株式会社との連携)など、事業成長と収益基盤の強化を図っております。 ※用語解説 (注1)デジタルトランスフォーメーション(DX):企業がデータやデジタル技術を活用して、製品・サービス、業務プロセス、ビジネスモデル、企業文化や風土を変革し、競争上の優位性を確立する取組。 (注2)クラウドマイグレーション:サーバーなどのITシステムを、物理的な自社設備からパブリッククラウド(例:Amazon Web Services、Google Cloud Platformなど)へ移行すること。 (注3)IDC:IDC Japan株式会社。IT及び通信分野に関する調査・分析・アドバイザリーサービスを提供するグローバル企業。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記経営環境を踏まえ、当社グループが対処すべき課題は下記のとおりです。 ① 優秀なIT人材の確保と育成 当社グループでは、コンサルティング事業の拡大とSaaSサービスの成長を支える人的資本の強化を最重要課題の一つと位置付けております。特に、SalesforceやServiceNowをはじめとする専門領域において、非IT人材も含めた採用と、短期間での実務配属を可能にする育成スキームを強化しております。さらに、AI関連資格の取得支援や社内トレーナー制度の導入により、高度人材の社内循環を促進しております。加えて、お客様企業に対するITリスキリング支援事業の展開も検討しており、人的資本の多層的な活用を推進してまいります。 また、社員の立案による能力向上のための各種研修が活発に行われており、「Salesforce」認定資格取得に係る研修費用・受験費用の会社負担や、人事評価制度の見直し・運用といった制度面からの支援も進めることで、社員の能力を最大限に引き出す環境づくりに全社を挙げて取り組んでいます。 ② 事業ポートフォリオの進化と価値提供の高度化 当社グループは、従来のSalesforceやAnaplanによる業務支援領域に加え、事業領域の多様化と価値提供の高度化に取り組んでおります。具体的には、営業・マーケティング領域における「ConsulTech」サービスの展開、アオラナウ社を通じた「ServiceNow」分野への進出に加え、AWS、Microsoft、Databricksなどの主要クラウド・データプラットフォームを活用したWeb・データ・生成AI関連領域への拡張を進めております。また、arcbricks株式会社との連携によるDatabricksを活用したデータ+AI分析基盤支援、Synthesy株式会社との連携による経営変革・AIガバナンス支援を新たな事業の柱として加え、グループ全体での提供価値の拡大を推進しております。 また、SaaS製品「AGAVE」においては、BPO連携や海外給与対応機能の強化、ヘルプデスク機能の拡充を通じて、継続収益性の高い事業基盤の構築を進めております。今後は、AI×データ領域への注力を一層強化し、先進技術を活用した付加価値の高いサービス提供を通じて、企業の経営課題解決に貢献してまいります。 ③ 顧客・地域基盤の拡大と社会的インパクトの創出 2024年8月に大阪オフィスを開設し、関西圏での顧客獲得と人材採用の基盤を整備いたしました。今後も、関東・九州・関西を中心に全国展開を強化し、地域企業へのクラウド導入支援、IT人材のリスキリング、行政・大学との連携を通じたAI・データ人材の育成支援を推進してまいります。 また、社会課題解決型の取組として、自治体や大手企業との連携による生成AIの社会実装を目的とした「AIハッカソン」などの共創型イベントも継続的に実施し、企業の枠を超えた価値創出に貢献してまいります。
事業等のリスク6,786字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)特定分野への依存及び競争優位性の維持について 当社は、Salesforce 等の特定技術領域に注力することで成長を遂げてまいりましたが、当該分野における市場ニーズの変動や、競合他社の参入拡大等により、競争優位性が相対的に低下するリスクが存在いたします。 当社は、このようなリスクに備え、近年Salesforce市場は拡大を続けている一方、CRM市場全体が成熟フェーズに移行している実態を踏まえ、Salesforce営業に依存しない案件創出力の強化に取り組んでおります。具体的には、既存顧客の運用改善・データ活用・AI連携といった「活用フェーズ」における価値提供を強化し、自社主導で案件を創出できる体制作りを推進しております。また、連結子会社がServiceNow等の事業展開を行うことにより、事業ポートフォリオの分散を図るとともに、arcbricks株式会社との連携によるDatabricks事業の強化など、マルチクラウド対応の拡大により特定分野への依存リスクの低減に努めております。 (2)社会情勢及び顧客動向の変化について 社会情勢や景気動向の変化、並びに顧客企業における事業方針の見直し等により、IT 投資に対する需要が一時的に停滞し、受注予定案件の中止・延期・規模縮小といった事態が発生するリスクが存在いたします。 当社は、このような不確実性に備え、Salesforce最大の年次イベント(Dreamforce)等に参加し、市場変化の早期察知に努めております。一方で、国内外の政治情勢や方針が国内企業の事業運営・投資判断に及ぼす影響については依然として見通しが立ちにくい状況であり、継続的なモニタリングと対応が必要と認識しております。また、AI活用の進展に伴いユーザー数が減少することで生じるSaaSライセンスの課金モデルの変化に関するリスクについても、継続的に検討を行っております。加えて、日本企業が抱える構造的なIT人材不足やDX推進の遅れへの対応として、AI活用による生産性向上支援を新たな事業機会として捉え、サービス展開を進めております。 (3)AI等の技術革新に伴う事業環境の変化について 近年、ChatGPT をはじめとする生成AIの普及が急速に進展しており、人の工数を基軸とする従来型のビジネスモデルに対し、構造的な変化をもたらしつつあります。当社においても、AI 技術の進展による業務効率化の影響を受け、収益性の変動リスクが顕在化する可能性がございます。 当社は、既にAI&DATA戦略へのシフトを会社方針として明確に位置づけており、AI市場の拡大を背景に、AI活用の観点から顧客への積極的な提案を進め、PoC事例の蓄積に取り組んでおります。具体的には、Salesforce Agentforceを活用した自律型AIエージェントの導入・構築支援、Databricksを活用したデータ+AI分析基盤の整備、AIガバナンス構築支援サービスの提供など、AI関連サービスの事業化を推進しております。また、自社においてもAIエージェント社員「AGENA」を導入し、業務生産性向上の実証と顧客提案への応用を進めております。一方で、市場の成熟度という観点では、本番実装へ移行できる案件は依然として多くないことから、今後も市場動向を継続的に観測しつつ、知見の蓄積と社内共有体制の強化を進めてまいります。 (4)人材獲得について IT人材の採用競争が激化することにより、市場に求められている最先端技術の知識、経験及びビジネススキルを保有している人材が枯渇もしくは不足するリスクが存在いたします。 当社は、戦略的な採用活動だけではなく、従業員の教育・研修を体系的に実施し、カリキュラムを常に最新に見直す事で、市場に一致した人材維持に努めています。また、外部業者と中長期での戦略的パートナーになることで、安定したサプライチェーンを構築し、維持することに努めております。 (5)サービス品質について 社内人材の不足により、サービスの提供品質が低下した結果、獲得案件について収益の低下、訴訟発生及び市場からの信頼を失うリスクが存在いたします。 当社は、このようなリスクに備え、適正な業務提供ができるよう、従業員に資格取得を促す等、社内人材の技術向上施策を積極的に行っております。また、社内のPMOや外部専門家の意見を現場のみならず経営層に反映できる仕組みを組織として構築することで、サービスの提供が維持・向上されるよう努めております。 (6)グループモニタリングについて 子会社、関連会社及び出資先企業の業績変動を早期に察知できない事により、不測の補正や減損が発生するリスクが存在いたします。 当社は、このようなリスクに備え、会計処理についてグループ単位での画一的な管理を行い、各企業に対して週次のレポートをいただくことで、精確かつ明朗な会計が適切に行われている事を適宜適切に確認できるよう努めております。 (7)株式会社パソナグループとの関係について 株式会社パソナグループは、当事業年度末現在における当社の発行済株式総数の32.89%を保有しており、当社は同社の持分法適用会社に該当します。 ① パソナグループ内における当社の位置づけについて 当社グループは、「Salesforce」や「Anaplan」、「ServiceNow」等に特化したコンサルティング事業、自社開発のDX事業及び主に「Salesforce」に関する研修を展開しているエデュケーション事業を展開しており、同様の事業を展開していない株式会社パソナグループ及びその子会社との競合関係はありません。 しかし、今後当社グループの経営方針及び事業展開を変更した場合、又は、株式会社パソナグループ及びその子会社が経営方針及び事業展開を変更した場合には、将来的に競合する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 株式会社パソナグループとの取引及び取引条件について 2026年3月期における、当社と株式会社パソナグループとの取引について、当社の費用に係る総額は3,842千円であります。これらのうち、取引金額が1,000千円以上となる取引内容は以下のとおりであります。 株式会社パソナグループとの主な取引(2026年3月期) 属性   会社等の名称   所在地   資本金又は出資金(百万円)   事業の内容又は職業   取引の内容   取引金額(千円) その他の関係会社   株式会社パソナグループ   東京都 千代田区   5,000   エキスパートサービス(人材派遣)、BPOサービス(委託・請負)、HRコンサルティング、教育・研修、グローバルソーシング(海外人材サービス)、キャリアソリューション(人材紹介、キャリア支援)、アウトソーシング、ライフソリューション、地方創生ソリューション   総合団体定期保険料   3,037 (注)取引金額には、消費税等は含まれておりません。 なお、これらの取引は、独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っております。 ③ 株式会社パソナグループとの人的関係について 2026年6月25日開催予定の定時株主総会にて、当社取締役7名のうち、株式会社パソナグループより1名を選任する予定であります。豊富な経営知識から、当社事業に関する助言を得ることを目的として招聘したものであります。なお、兼任している役員は以下のとおりであります。 当社における役職   氏名   兼務先における役職 社外取締役   板橋 光一   常務執行役員 なお、本書提出日現在において株式会社パソナグループからの出向者の受け入れは無く、今後も原則同社グループからの出向者の受け入れは行わない方針であります。 (8)TQUILA LIMITEDとの関係について TQUILA LIMITEDは、当事業年度末現在における当社の発行済株式総数の35.04%を保有しております。 同社は、アイルランドにおいてグループ会社の経営指導を行っており、当社との事業上の競合関係はありません。 また、創業当時より「Salesforce」に関する事業の助言を得ることを目的として、同社より取締役を招聘しており、2026年6月25日開催予定の定時株主総会においても、1名を選任する予定であります。なお、兼任している役員は以下のとおりです。 当社における役職   氏名   兼務先における役職 社外取締役   シェイマス・マッキュー   会長 TQUILA LIMITEDとの取引及び取引条件について 2026年3月期における、当社とTQUILA LIMITEDとの取引について、当社の費用に係る総額は7,250千円であります。これらのうち、取引金額が1,000千円以上となる取引内容は以下のとおりであります。 TQUILA LIMITEDとの主な取引(2026年3月期) 属性   会社等の名称   所在地   資本金又は出資金(ユーロ)   事業の内容又は職業   取引の内容   取引金額(千円) その他の関係会社   TQUILA LIMITED   Ireland   100   経営コンサルティング、ITコンサルティング   コンサルティング費用   7,250 (注)取引金額には、消費税等は含まれておりません。 なお、これらの取引は、独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っております。 (9)外注先の確保について 当社グループのコンサルティング事業では、システムの開発・連携・運用等において必要に応じて協力会社に外注をしております。協力会社とは、定期的なミーティングの実施による状況把握、関係構築を図ることで当社グループにとって優良なパートナー・外注先の確保に努めております。現状では、有力な協力会社と長期的かつ安定的な取引関係を保っておりますが、協力会社において技術力及び技術者が確保できない場合又は外注コストが高騰した場合には、円滑なサービス提供等が阻害され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)技術革新への対応について 当社グループが事業を展開するクラウド領域は、技術革新や顧客ニーズの変化が非常に速く、刻々と新たなサービスが開発・供給されております。 このような変化に対応すべく、当社グループは最新の技術情報の収集蓄積、分析及び習得、それに対応した新たなサービスの提供に努めておりますが、当社グループによる技術革新への対応が遅れた場合、あるいは革新的な技術に対応するための多額の研究開発費用が追加的に発生する場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)法的規制等について 当社は、電気通信事業法上の電気通信事業者として届出を行い受理されております。また、いわゆる労働者派遣法上の労働者派遣事業許可を得ております。社会情勢の変化、法改正等による規制強化等により、特定事業の継続が困難となる可能性は否定できません。 当社グループは、これら法令等を遵守した運営を行ってきており、今後の社内教育や体制の構築等を継続して行っていく予定であります。万が一、かかる規制の強化等がなされた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、近年、インターネット関連事業を規制する法令は度々変更・追加がなされており、今後新たな法令等の規制がなされた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)新規事業の展開について 当社グループは、自社開発SaaSに留まらず、マルチクラウドや優秀な人材を獲得する上で、事業拡大や収益源の多角化を実現しうるために、新規事業への取組を継続して進めていく方針であります。しかしながら、新規事業が安定した収益を生み出すまでには一定の期間と投資費用を要することが予想されることから、その間、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、新規事業は不確定要素が多く、当初の計画どおりに推移しなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)特定人物への依存について 当社代表取締役社長の佐藤司は、当社の経営戦略の策定や事業推進において重要な役割を果たしております。当社は、事業拡大に伴い、取締役会等における役員及び幹部社員との情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に対して過度に依存しない経営体制の構築を目指し、人材の育成・強化に注力しておりますが、今後何らかの理由で同氏が当社の業務を遂行することが困難になった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)知的財産権について 当社グループは、運営する事業に関する商標・システム等の知的財産権の獲得に努めております。当社グループが使用する商標、システム等について、現時点において第三者の知的財産権を侵害するものはないと認識しております。今後も、事業活動において、第三者の特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう、外部の専門家の知見も踏まえながら、適切な管理に努めてまいります。 しかしながら、仮に当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者より、損害賠償請求、使用禁止請求等が発生する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)情報管理体制について 当社グループは、提供するサービスに関連して、多数の顧客企業の情報資産を取り扱っております。これらの情報資産を保護するため、情報セキュリティ基本規程を定めるほか、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得するなど、情報管理体制の強化に努めております。 しかしながら、何らかの理由によりこれらの重要な情報資産が外部漏洩するような場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償請求の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)システムトラブル等について 当社グループのクラウドサービスのコンサルティング、カスタマーサクセス事業は、SalesforceやServiceNow等、各種サービスを顧客企業に提供することを前提としており、クラウドサービス元の提供自体にシステム障害が起こるような場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、SaaSは、インターネットに接続するための通信ネットワークに依存しております。安定的なサービス提供のため、セキュリティ対策の強化や、定期的なバックアップ、稼働状況の監視、社内体制の整備等を行っておりますが、自然災害や事故等による予期し得ないトラブルにより大規模なシステム障害が起こるような場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17)配当政策について 当社は、株主に対する利益還元が経営の重要課題であると認識しておりますが、当社は事業拡大過程にあり、将来の事業拡大に向けた投資等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考え、創業以来配当を実施しておりません。 今後においては、事業基盤の状況や内部留保の充実状況及び当社を取り巻く事業環境を勘案し、配当実施を検討してまいりますが、現時点において配当実施可能性及びその実施時期等については未定であります。 (18)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社の役員、従業員並びに社外協力者に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションによる新株予約権を付与しており、2026年3月31日現在における発行済株式総数に対する潜在株式の割合は0.98%となっております。これらの新株予約権が行使された場合、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,318字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,232,678千円となり、前連結会計年度末と比べ96,749千円減少しました。これは主に現金及び預金が296,443千円減少したことに対して、売掛金が125,044千円増加、前払費用が54,959千円増加したことによるものであります。主な内訳は、現金及び預金536,910千円、売掛金555,981千円、前払費用107,406千円、未収還付法人税等21,791千円であります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は635,598千円となり、前連結会計年度末と比べ142,448千円増加しました。これは主に建物附属設備が96,760千円増加、工具、器具及び備品が77,953千円増加したことに対して、敷金及び保証金が63,656千円減少したことによるものであります。主な内訳は、建物附属設備99,387千円、工具、器具及び備品86,039千円、のれん106,124千円、投資有価証券106,746千円、敷金及び保証金126,783千円、繰延税金資産57,350千円であります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は534,229千円となり、前連結会計年度末と比べ299,539千円減少しました。これは主に1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債が100,427千円減少、未払法人税等が53,038千円減少、未払消費税等が64,235千円減少、賞与引当金が131,640千円減少したことに対して、買掛金が52,624千円増加、契約負債が25,823千円増加したことによるものであります。主な内訳は、買掛金93,813千円、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債48,232千円、未払金85,300千円、未払費用41,154千円、未払法人税等11,557千円、未払消費税等41,795千円、契約負債148,329千円であります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は67,005千円となり、前連結会計年度末と比べ7,477千円増加しました。これは主に転換社債型新株予約権付社債が48,232千円減少したことに対して、長期借入金が63,740千円増加したことによるものであります。主な内訳は、長期借入金63,740千円であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は1,267,041千円となり、前連結会計年度末と比べ337,761千円増加しました。これは主に利益剰余金が207,946千円増加、資本剰余金が54,975千円増加、非支配株主持分が54,155千円増加したことによるものであります。主な内訳は、資本金423,744千円、資本剰余金511,644千円、利益剰余金334,159千円であります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続や企業の投資判断における費用対効果・優先順位の精査が進むなど、先行きには慎重な見方も残りました。加えて、物価動向や金融資本市場の変動、海外経済の不確実性については、引き続き注視が必要な状況にあります。世界経済につきましては、通商政策の動向や地政学的リスクへの警戒感が残るものの、主要国においては概ね安定した成長が見込まれております。 以上の経済動向を背景に、日本国内ではデジタル化等を目的とした設備投資需要が堅調に推移しました。人手不足を背景に、生産性向上や業務効率化に向けた投資意欲は引き続き高く、生成AIの進展を受け、事業構造や業務プロセスの高度化を目的としたIT、デジタルトランスフォーメーション(DX)(注1)およびAI分野への投資需要も拡大しております。クラウド基盤とAI技術を組み合わせたDXニーズは、今後も底堅く推移するものと見込まれます。 当社グループが属する情報サービス産業においては、競争力強化および生産性向上を目的としたDXの取り組みが継続し、基幹システムの刷新、業務プロセスの再設計、セキュリティ強化、データ活用の高度化等に関連する需要は底堅く推移しました。加えて、生成AIの業務適用が広がる中、単なるツール導入にとどまらず、業務・データ・システムを一体で再設計する取り組みが進展しており、構想策定から実装、運用・定着までを一貫して推進できる体制への期待が高まりました。他方で、デジタル人材の需給逼迫や開発・運用コストの上昇、プロジェクトの複雑化に伴う品質・納期管理の重要性が増しており、適切な体制設計と生産性向上の両立が引き続き課題となっております。 このような事業環境下、国内のパブリッククラウドサービス市場は、DXの進展に伴い、従来の周辺業務領域にとどまらず、基幹領域を含むシステムのモダナイゼーションやクラウド移行(クラウドマイグレーション)(注2)の取り組みが継続して進展しました。あわせて、全社データの統合・利活用、データ基盤の整備、生成AIの業務実装に向けた検証・導入が広がり、クラウドは企業変革を支える基盤としての重要性を一段と高めております。クラウド活用が深化するにつれ、セキュリティおよびデータガバナンスの強化、コスト最適化、運用高度化、利用部門への定着支援等のニーズが拡大しており、導入支援に加えて、活用定着から高度化までを継続的に支援できるパートナーに対する期待が増しております。 このような状況下、当社グループにおいては、コンサルティングサービス、アオラナウ株式会社(連結子会社)が提供する各サービスで堅調な売上を確保しました。コンサルティングサービスにおいては、AI&Data Innovationが堅調に推移し、SaaSサービス(AGAVE)では海外給与計算の新機能実装等により売上が好調に推移しました。一方で、継続した人的資本投資に伴う人件費および社員募集費の増加に加え、地代家賃やシステム関連費用等も増加しました。 当社グループの当連結会計年度における売上高は4,540,497千円となり、前年比19.4%増と、前年を大きく上回る結果となりました。一方で、中長期的な戦略的ビジネス基盤の拡大に向けた体制強化、ならびに人的資本投資にかかる継続的な社員募集費や業務委託費の増加などにより、販売費及び一般管理費は増加しましたが、売上の拡大によりこれを吸収し、営業利益は266,194千円(前年比30.7%増)、経常利益は264,379千円(前年比29.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は207,946千円(前年比13.0%増)と、いずれも前期を大きく上回りました。 (イ)コンサルティング事業 当連結会計年度におけるコンサルティング事業の売上高は3,497,801千円(前年比7.9%増)、セグメント利益は231,430千円(前年比28.2%減)という結果になりました。 コンサルティングサービスでは、コンサルティング、AI&Data Innovation、SaaSサービス(AGAVE)の各サービスを展開しております。コンサルティングは一部想定を下回ったものの、効率化の取り組みを継続しております。AI&Data Innovationは堅調に推移し、SaaSサービス(AGAVE)においては、海外給与計算の新機能実装等により売上が好調に推移しました。また、既存顧客の満足度向上およびアップセルに加え、新規顧客の獲得機会の拡大にもつながっております。 (ロ)アオラナウ事業 当連結会計年度におけるアオラナウ株式会社の売上高は1,042,696千円(前年比85.7%増)、セグメント利益は34,764千円(前年は△118,490千円)という結果になりました。売上は引き続き堅調に推移しており、受注拡大と収益基盤の強化が進み、今後の成長に向けた基盤整備も進展しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、536,910千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果、56,712千円の支出(前連結会計年度は220,289千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益259,169千円、減価償却費45,835千円、買掛金の増加52,624千円、未払金の増加27,375千円があった一方で、賞与引当金の減少131,640千円、売上債権の増加125,044千円、前払費用の増加54,959千円、未払消費税等の減少64,235千円、法人税等の支払額84,236千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果、232,971千円の支出(前連結会計年度は197,635千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出214,805千円、無形固定資産の取得による支出34,456千円、投資有価証券の取得による支出50,000千円があった一方で、敷金及び保証金の回収による収入67,542千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果、6,813千円の支出(前連結会計年度は3,791千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金による収入80,000千円があった一方で、転換社債の返還による支出74,330千円、長期借入金の返済による支出14,570千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績及び受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 売上高(千円)   前期比(%) コンサルティング事業   コンサルティング   1,549,563   △2.5 AI&Data Innovation   1,757,517   17.1 SaaSサービス(AGAVE)   190,720   25.6 コンサルティング事業 計   3,497,801   7.9 アオラナウ事業   ServiceNowコンサルティング   1,042,696   85.7 合計   4,540,497   19.4 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 販売実績の総額の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度において、コンサルティング事業の売上高は3,497,801千円、アオラナウ事業の売上高は1,042,696千円となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度において、売上原価は2,572,712千円となりました。当連結会計年度の第1四半期から第3四半期において、Salesforce事業における構造改革投資の影響で稼働率の低下が見られましたが、第4四半期に入り稼働率が改善されました。 この結果、売上総利益は1,967,785千円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度において、販売費及び一般管理費は1,701,590千円となりました。中長期的な戦略的ビジネス基盤の拡大に向けた体制強化、並びに人的資本投資にかかる継続的な社員募集費や業務委託費の増加などにより、販売費及び一般管理費は増加しましたが、売上の拡大によりこれを吸収しました。 この結果、営業利益は266,194千円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度において、営業外収益が7,370千円、営業外費用が9,186千円発生しました。厚生労働省がサポートしてくれる制度を活用し、人材開発支援助成金の受け取りがありました。 この結果、経常利益は264,379千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、特別利益が4,790千円、特別損失が10,000千円発生し、法人税等合計は37,405千円となり、当期純利益は221,764千円となりました。 非支配株主に帰属する当期純利益13,818千円となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益は207,946千円となりました。 財政状態とキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況及び③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金の状況につきましては、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループにおける主な資金需要は、人件費等の運転資金及び設備投資資金であります。財政状態等や資金使途を勘案しながら、運転資金は自己資金を基本としつつ、投資資金は自己資金並びに金融機関からの長期借入及びエクイティファイナンスによる外部からの資金調達についても資金需要の額や用途、当該タイミングにおける金利及び資本コストを比較した上で優先順位を検討して実施することを基本としております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上総利益率、コンサルティング事業における顧客企業の中での大企業売上比率を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題に取り組んでおります。

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