概要
株式会社オプロは、2024年8月に東京証券取引所グロース市場に上場したクラウドサービス企業である。帳票の電子化・出力や電子申請、販売管理などを支援するデータオプティマイズソリューションおよびセールスマネジメントソリューションを提供する。2025年11月期の売上高は約26億円、従業員数119名。本社は東京都中央区京橋に所在する。
収益の9割超を占めるクラウド売上
当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであり、2025年11月期の売上構成はクラウド売上が96.6%(24億6,504万9千円)、製品売上0.4%、製品保守売上2.5%、その他0.6%である。クラウド売上の大半は月次固定のライセンス利用料(サブスクリプション)であり、ストック型の安定的な収益構造を持つ。データオプティマイズソリューション(75.5%)とセールスマネジメントソリューション(24.5%)の二本柱で構成され、いずれもSalesforce, Inc.のクラウドプラットフォームと密に連携して提供される。
Salesforce連携に特化した強み
当社のクラウドサービスは、世界で15万社以上が利用するSalesforceのCRM/プラットフォームと緊密に連携する点を最大の特徴とする。データオプティマイズソリューションは、Salesforce上の取引・人事データを帳票出力や電子申請に活用し、セールスマネジメントソリューションはSalesforce上の商談情報を基にサブスクリプション販売管理を実現する。2025年11月期の売上高に占める主要顧客はみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社で8.5%(2億1,796万7千円)を占める。
ISMAP認証で広がる公共市場
2025年12月、当社の主力サービス「帳票DX」および「カミレス」が政府のセキュリティ評価制度ISMAPに登録された。これにより中央省庁や独立行政法人、自治体の調達で利用可能となり、エンタープライズ領域への展開が加速している。当社はこれに合わせ、大手コンサルティングファームとの協業強化、エンタープライズ向け機能開発、専任体制の整備を進めている。2025年11月期の売上高は前期比21.3%増の25億5,260万1千円、営業利益は同54.7%増の3億3,129万9千円と成長している。
業界の中での役割はクラウドサービスプロバイダー(SaaS)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01全業種(企業の間接部門、特に営業・経理・総務)主力
企業の帳票出力とデータ入力をデジタル化するクラウドサービスを提供。Salesforceなどのシステムと連携し、請求書・契約書などの帳票出力、紙業務の電子化を支援。これにより業務生産性の向上と働き方の柔軟性を実現する。
- 帳票DX
- Salesforceなどのシステムから帳票を出力するクラウド帳票サービス。AI搭載のデザインツールでテンプレートを自社設計でき、押印やメール配信などの周辺業務も自動化。
- oproarts
- 前世代のクラウド帳票サービス。既存顧客向けに安定提供を継続し、OEM提供も行う。
02サブスクリプションビジネスを展開する企業主力
B2B向けサブスクリプション型ビジネスの販売管理を支援するクラウドサービスを提供。Salesforceプラットフォーム上で動作し、見積・契約・売上・請求などの管理機能を一元化する。
- ソアスク
- サブスクリプション型ビジネスに特化した販売管理サービス。Salesforceプラットフォーム上で見積・契約・売上・請求を管理し、LTV最大化を支援する。
- モノスク
- 有形商材のサブスク管理に特化したサービス。ソアスクの機能に加え、機器の設置情報や保守記録などを一元管理できる。
03金融・行政機関準主力
金融機関や行政機関向けに、窓口申請や紙帳簿のデジタル化サービスを提供。利用者のオンライン申請と職員の業務ワークフロー電子化を実現し、窓口業務の削減と働き方改革に貢献する。
- カミレス
- 金融・行政機関向けの電子申請クラウドサービス。利用者の申請手続きから内部の承認・共有まで電子化し、窓口業務を削減する。
04製造・物流・建設など現場業務がある業界副次
オフライン環境でも動作するモバイル入力サービスを提供。現場での点検・報告・検査などの紙帳票をデジタル化し、データの即時共有と業務効率化を支援する。
- 帳票DXモバイルエントリー
- 専用モバイルアプリでSalesforceにオフラインでもデータ入力できるサービス。現場の紙帳票を見た目そのままに入力画面化し、生産性向上と働き方改革を実現する。
製品と技術
帳票DXと旧サービスoproarts
「帳票DX」は、Salesforceなど様々なシステムと連携して帳票を出力するクラウドサービス。2007年からのクラウド帳票事業のノウハウを集結した次世代型で、AI機能を搭載した帳票デザインツールにより内製化を実現する。料金は出力枚数ではなくデータサイズとリクエスト数に基づく。前世代の「oproarts」は引き続き既存顧客に提供され、OEM供給も行われる。2025年11月期のデータオプティマイズソリューション売上は18億6,026万9千円を計上。
金融・行政向け電子申請サービス「カミレス」
「カミレス」は金融機関や行政機関向けのクラウド電子申請サービス。利用者が紙に記入するイメージでオンライン申請でき、内部の承認・共有ワークフローも電子化する。帳票DXと組み合わせることで書面交付業務を効率化し、リモートワークを可能にする。2025年12月にISMAP登録を取得し、公共市場での採用が拡大している。導入企業では窓口業務の大幅削減や長時間労働の改善に貢献している。
販売管理クラウド「ソアスク」と「モノスク」
「ソアスク」はサブスクリプション型の販売管理クラウドで、2019年にsoarizeの後継として提供開始。Salesforce上の商談情報と連携し、定期課金や契約管理を自動化する。2023年にはモノのサブスクリプション(物理商品の定額販売)に特化した「モノスク」を追加。セールスマネジメントソリューション全体の売上は2025年11月期に6億478万円(前期比30.2%増)に成長し、クラウド売上の24.5%を占める。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
成長性高い中小クラウド企業、規模は小粒
オプロは、情報・通信業に属し、企業向けクラウドサービスを提供する。売上高は2024年11月期で21億円と、同業のソラコム(非開示だが規模感は異なる)やハッチ・ワークと比較して小規模だが、30%を超える成長率を示す。営業利益率も9.5%から11.5%へ改善傾向にあり、収益性は良好。業界内ではまだニッチなポジションだが、成長フェーズにある。
強み
- 売上高が前期比31%増と急成長。クラウド需要拡大を背景に事業拡大中。
- 営業利益率が2期連続で上昇し、10%超。収益性が向上している。
- 組織が小さく、意思決定と商品開発が迅速。市場変化に対応しやすい。
- 特定領域に特化したクラウドサービスで差別化。大手との競合を回避。
課題
- 売上高21億円と小規模。研究開発投資や販促費に限界がある。
- 同業他社(ソラコム等)も成長領域。競争激化でシェア拡大が課題。
- 小規模ゆえに特定の大口顧客への依存リスクが存在する可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がオプロ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3682エンカレッジ・テクノロジ | 41億円 | 18.5倍 |
| 2 | 3744サイオス | 41億円 | 11.6倍 |
| 3 | 3807フィスコ | 40億円 | 8700.0倍 |
| 4 | 244Aグロースエクスパートナーズ | 40億円 | 8.5倍 |
| 5 | 5257ノバシステム | 40億円 | 11.7倍 |
| 6 | 228Aオプロ | 39億円 | 14.2倍 |
| 7 | 483Aテラテクノロジー | 39億円 | 9.2倍 |
| 8 | 4056ニューラルグループ | 39億円 | — |
| 9 | 4811ドリーム・アーツ | 38億円 | 40.4倍 |
| 10 | 335Aミライロ | 38億円 | 54.2倍 |
| 11 | 4391ロジザード | 38億円 | 12.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
有限会社として創業しスリランカに開発拠点を設立
1993年6月、東京都大田区南久が原に有限会社里見企画事務所(出資金300万円)を設立。1997年4月に株式会社エスピーオー(現当社)を品川区大崎に設立し、有限会社里見企画事務所を吸収合併した。1998年6月にはオフショア開発を目的としてスリランカにOPRO Lanka (Pvt) Ltdを設立し、同年12月に社名を日本オプロ株式会社に変更。創業期から海外拠点を活用した開発体制を構築した。
オンプレミスからクラウドへの転換点
2003年2月、オンプレミス製品の帳票ソフトウェア「OPRO X Server」の提供を開始。2007年10月には帳票クラウドサービス「oproarts」をリリースし、クラウド事業へ本格参入した。2010年6月にはプライバシーマーク認証を取得し、セキュリティ強化を図る。しかし、2015年1月には経営効率化のためOPRO Lankaを清算。クラウドシフトと同時に拠点の整理を進めた。
国際認証の取得と新サービス投入の2016年
2016年5月、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO27001を取得。同月、販売管理クラウドサービス「soarize」の提供を開始し、データオプティマイズ領域に加えセールスマネジメント領域へ事業を拡大した。同年8月にはオフライン対応モバイル入力アプリ「AppsME」を投入し、現場帳票のデジタル化に対応。2018年5月にはクラウドサービス向けISO27017を取得し、体制を強化した。
本社移転と社名変更、次世代サービスへの切り替え
2019年2月、東京都中央区京橋に本社を移転し、社名を日本オプロ株式会社から株式会社オプロに変更。同年6月、soarizeの後継となるサブスクリプション販売管理クラウド「ソアスク」を提供開始。2020年8月にはクラウド電子申請総合支援サービス「カミレス」をリリース。2022年5月にはoproartsの後継「帳票DX」、6月にはAppsMEの後継「帳票DXモバイルエントリー」を開始し、旧サービスから新サービスへの移行を進めた。
上場とISMAP登録による成長基盤の確立
2023年4月、モノのサブスクリプション販売管理クラウド「モノスク」、SmartHR向け帳票DX、SAP向け帳票DXを開始し、特定プラットフォーム向けサービスを拡充。2024年8月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年8月にはドキュメント配信プラットフォーム「Agentファイル」を提供開始し、同年12月に帳票DXとカミレスがISMAPに登録された。これにより公共市場での調達機会が拡大し、今後の成長基盤が整った。
年表21件を開く
1990年代
- 1993年6月創業有限会社里見企画事務所(出資金3百万円)を東京都大田区南久が原に設立
- 1997年4月創業株式会社エスピーオー(現当社)を東京都品川区大崎に設立し、有限会社里見企画事務所を吸収合併
- 1998年6月創業オフショア開発を目的として、スリランカにOPRO Lanka (Pvt) Ltd を設立
- 1998年12月商号変更日本オプロ株式会社に社名変更
2000年代
- 2003年2月オンプレミス製品の帳票ソフトウエア「OPRO X Server」提供開始
- 2007年10月帳票クラウドサービス「oproarts」提供開始
2010年代
- 2010年6月個人情報セキュリティ強化を目的として、「プライバシーマーク(※1)」の認証を取得(登録番号:第10823624(07)号)
- 2015年1月OPRO Lanka (Pvt) Ltd清算結了
- 2016年5月個人情報セキュリティ強化を目的として、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格である「ISO27001(※2)」の認証を取得(登録証番号:IA160249)
- 2016年5月販売管理クラウドサービス「soarize」提供開始
- 2016年8月オフライン対応モバイル入力アプリ「AppsME」提供開始
- 2018年5月クラウドサービスの情報セキュリティ強化を目的として、クラウドサービスにおける情報セキュリティの国際規格である「ISO27017(※3)」の認証を取得(登録証番号:S0869)
- 2019年2月商号変更東京都中央区京橋に移転し、社名を日本オプロ株式会社から株式会社オプロに変更
- 2019年6月soarizeの後継サービスとなるサブスクリプション販売管理クラウドサービス「ソアスク」提供開始
2020年代
- 2020年8月クラウド電子申請総合支援サービス「カミレス」提供開始
- 2022年5月oproartsの後継サービスとなる次世代型クラウド帳票サービス「帳票DX」提供開始
- 2022年6月AppsMEの後継サービスとなる「帳票DXモバイルエントリー」提供開始
- 2023年4月モノのサブスクリプション販売管理クラウドサービス「モノスク」提供開始 SmartHR向けクラウド帳票サービス「帳票DX for SmartHR」提供開始 SAP向けクラウド帳票サービス「帳票DX for SAP」提供開始
- 2024年8月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2025年8月ドキュメント配信プラットフォーム「Agentファイル」提供開始
- 2025年12月クラウドサービスのセキュリティ強化を目的として、当社サービス「帳票DX」および「カミレス」が政府のセキュリティ評価制度である「ISMAP(※4)」に登録(登録番号:C25-0101-2)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/11期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
データオプティマイズソリューションの強化
帳票DXやカミレスを中心に、エンタープライズ向け機能開発や専任体制を整備し、ISMAP登録を活用した公共市場での商機拡大を図る。AIによる帳票自動生成など新機能の継続的開発によりARPU向上を目指す。
- 02
セールスマネジメントソリューションの拡大
サブスクリプション型ビジネス向け販売管理サービス「ソアスク」「モノスク」の機能強化とマーケティング活動を通じて認知度向上・顧客数拡大を図る。AI営業予測や従量課金対応などの高度化も進める。
- 03
AIネイティブ企業への進化
全社業務へのAI活用や組織横断の機能開発プロジェクトを推進し、AIを核とした企業へ変革する。優れた人材の積極採用と育成も並行して進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で119人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、1期前と比べて−1.3%。平均年齢は32.9歳、平均勤続年数は5.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年11月 | 687 | 32.9 | 4.9 | 104 | 192 |
| 2025年11月 | 678 | 32.9 | 5.1 | 119 | 252 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達5,014万円令和7年度地理的表示登録審査・監視システム再構築業務農林水産省 · 2026-05-26
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年11月期の売上高は26億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収増益で、売上が+23.8%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2026年11月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 32億円 | 26億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 3億円 |
| 純利益 | 3億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
3期分
直近は2026年上期で、売上は14億円、営業利益は2億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+16.7%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 12 | 2 | 16.7 | 1 |
| 2025年下期 | 14 | 1 | 7.1 | 1 |
| 2026年上期 | 14 | 2 | 14.3 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年3月期からの7期で、売上は7億円から26億円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 7 | — | 0 | — | −1 |
| 2021年3月 | 9 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年11月 | 8 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年11月 | 13 | — | 1 | — | 1 |
| 2023年11月 | 16 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年11月 | 21 | 2 | 2 | 9.5 | 2 |
| 2025年11月 | 26 | 3 | 3 | 11.5 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年11月期
売上高26億円のうち、営業利益として残るのは3億円で11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金46.2%12億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.3%11億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年11月期は営業CFが4億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは−12億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は6億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年11月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 5 |
| 2023年11月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 6 |
| 2024年11月 | 4 | −1 | 8 | 3 | 18 |
| 2025年11月 | 4 | −16 | 0 | −12 | 6 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年11月期の総資産は28億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は47.6%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 5 | −1 | 6 | — |
| 2021年3月 | 5 | −2 | 7 | — |
| 2021年11月 | 6 | 0 | 6 | — |
| 2022年11月 | 8 | 1 | 7 | 7.3 |
| 2023年11月 | 11 | 2 | 9 | 14.3 |
| 2024年11月 | 23 | 11 | 12 | 47.0 |
| 2025年11月 | 28 | 13 | 15 | 47.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中125位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中438位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,671で、1年前と比べて-14.7%。過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.2倍 |
| PER (会社予想) | 12.8倍 |
| PBR | 2.72倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で-0.43%と小幅下落。1ヶ月で-1.8%と弱含み。25日線(1,670円)を-4.0%下回り、短期トレンドは弱気。52週高値(2,897円)からは-44.7%と大きく乖離。出来高は7月29日に4,000株と低調。RSIは29と売られすぎ圏で、反発の可能性も。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PER 13.6倍は業界平均30.2倍を大きく下回り、PBR 2.61倍は平均3.45倍を下回る。ROE 20.1%と高収益だが、無配当で株主還元はなく、配当利回り0%。成長期の企業でバリュエーションは割安だが、配当がない点が投資家によってはネック。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.2倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 12.8倍 | — |
| PBR | 2.72倍 | 2.96倍 |
| ROE | 20.1% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長途上のSaaS企業で、売上高・利益が急拡大中。しかし、時価総額37億円と小型株で流動性リスクが高い。強気派は、建設業のDX需要追い風に高成長が続くと見る。弱気派は、競合との差別化が不透明で、成長鈍化や顧客獲得コスト増大を懸念。
- 建設DXの追い風
建設業界の人手不足・デジタル化需要は強い。
- 高成長の継続
売上高成長率30%超、利益率も改善傾向。
- サブスク収益の積み上げ
ストック型ビジネスで顧客単価向上が期待。
- 売上高26億円、前期比23.8%増の高成長2025年11月期影響強
売上高26億円、前期21億円から+23.8%
- 営業利益率が11.54%に改善2025年11月期影響中
営業利益3億円、利益率前期9.52%→11.54%
- クラウド需要拡大で市場成長取り込み継続影響中
売上高成長率20%超、市場成長率10%超
- 予想PER12.3倍と成長率比割安決算発表後影響弱
予想PER12.3倍、ROE20%超
- 小型株の流動性
時価総額37億円と低く、大口売買で株価変動大。
- 競争激化
建設業界向けSaaSは多数存在し、差別化が難しい。
- 利益率の不確実性
営業利益率9.5%とSaaSとしては低め、投資拡大で低下リスク。
- 小規模で大口案件依存リスク不定影響中
売上高26億円、受注変動で利益変動大
- 無配継続で株主還元不足継続影響弱
配当利回り0%、内部留保優先
- 大手ベンダーとの競合激化不定影響中
価格競争で利益率低下リスク
- 売上高成長率鈍化(前期31.3%→23.8%)2025年11月期影響中
成長率鈍化、営業利益3億円横ばい
- ARR(年間経常収益)
- サブスクビジネスの成長性を測る最重要指標。
- 解約率(チャーンレート)
- 顧客定着率が収益の持続可能性を示す。
- 営業利益率
- 利益体質の改善度を確認。
株主
有価証券報告書より
2025年11月期末の株主数は延べ553人。区分でいちばん多いのは個人・その他で77.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.3%を占め、残る90.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年11月% | 2025年11月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 77.8 | 77.0 |
| 外国法人 | 3.9 | 8.1 |
| 事業法人 | 7.3 | 7.2 |
| 証券会社 | 5.8 | 5.5 |
| 金融機関 | 4.8 | 2.0 |
| 外国人個人 | 0.5 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 里見 一典 | 44.40 |
| 02 | 株式会社たいかも | 6.87 |
| 03 | 安川 貴英 | 5.15 |
| 04 | 重村 尚史 | 3.54 |
| 05 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 2.98 |
| 06 | 株式会社SBI証券 | 2.89 |
| 07 | 里見 光博 | 2.72 |
| 08 | 朏 仁雄 | 2.15 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.71 |
| 10 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社) | 1.61 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+106%、1株純資産は4期で+1419%。直近期のROEは20.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | −1,780 | — | — | — |
| 2021年3月 | −2,519 | — | — | — |
| 2021年11月 | 3,452 | — | — | — |
| 2022年11月 | 61 | 37 | — | — |
| 2023年11月 | 58 | 96 | 87.7 | — |
| 2024年11月 | 83 | 472 | 24.4 | 17.1 |
| 2025年11月 | 105 | 569 | 20.1 | 22.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/11期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 里見一典 | 代表取締役社長 | 64 | 1,034,900 |
| 安川貴英 | 取締役管理部長 | 56 | 120,000 |
| 吉田順一 | 取締役マーケティング本部長 | 51 | 29,150 |
| 宮澤敏 | 取締役 | 62 | 10,000 |
| 内田健治 | 取締役 | 62 | — |
| 長井利仁 | 取締役 | 50 | — |
| 澤野敏郎 | 常勤監査役 | 70 | 2,500 |
| 大塚一郎 | 監査役 | 73 | — |
| 澤田静華 | 監査役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2025/11期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 77 | 77 | 26 |
| 社外取締役 | 3 | 10 | 10 | 3 |
| 監査役 | 1 | 7 | 7 | 7 |
| 社外監査役 | 2 | 6 | 6 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/11期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,251字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,288字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,566字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,532字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年11月期 第2四半期決算説明資料2026-07-14
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
関連する企業
関連企業