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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

オプロ

Opro Co., Ltd.228A · Growth · 情報・通信業

Salesforceと連携するクラウド帳票・販売管理の専門会社。紙文書の電子化で企業のDXを支える。

概要

株式会社オプロは、2024年8月に東京証券取引所グロース市場に上場したクラウドサービス企業である。帳票の電子化・出力や電子申請、販売管理などを支援するデータオプティマイズソリューションおよびセールスマネジメントソリューションを提供する。2025年11月期の売上高は約26億円、従業員数119名。本社は東京都中央区京橋に所在する。

収益の9割超を占めるクラウド売上

当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであり、2025年11月期の売上構成はクラウド売上が96.6%(24億6,504万9千円)、製品売上0.4%、製品保守売上2.5%、その他0.6%である。クラウド売上の大半は月次固定のライセンス利用料(サブスクリプション)であり、ストック型の安定的な収益構造を持つ。データオプティマイズソリューション(75.5%)とセールスマネジメントソリューション(24.5%)の二本柱で構成され、いずれもSalesforce, Inc.のクラウドプラットフォームと密に連携して提供される。

Salesforce連携に特化した強み

当社のクラウドサービスは、世界で15万社以上が利用するSalesforceのCRM/プラットフォームと緊密に連携する点を最大の特徴とする。データオプティマイズソリューションは、Salesforce上の取引・人事データを帳票出力や電子申請に活用し、セールスマネジメントソリューションはSalesforce上の商談情報を基にサブスクリプション販売管理を実現する。2025年11月期の売上高に占める主要顧客はみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社で8.5%(2億1,796万7千円)を占める。

ISMAP認証で広がる公共市場

2025年12月、当社の主力サービス「帳票DX」および「カミレス」が政府のセキュリティ評価制度ISMAPに登録された。これにより中央省庁や独立行政法人、自治体の調達で利用可能となり、エンタープライズ領域への展開が加速している。当社はこれに合わせ、大手コンサルティングファームとの協業強化、エンタープライズ向け機能開発、専任体制の整備を進めている。2025年11月期の売上高は前期比21.3%増の25億5,260万1千円、営業利益は同54.7%増の3億3,129万9千円と成長している。

業界の中での役割はクラウドサービスプロバイダー(SaaS)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
26億円
営業利益
3億円
営業利益率
11.5%
純利益
2億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全業種(企業の間接部門、特に営業・経理・総務)主力

企業の帳票出力とデータ入力をデジタル化するクラウドサービスを提供。Salesforceなどのシステムと連携し、請求書・契約書などの帳票出力、紙業務の電子化を支援。これにより業務生産性の向上と働き方の柔軟性を実現する。

主な製品・サービス2
帳票DX
Salesforceなどのシステムから帳票を出力するクラウド帳票サービス。AI搭載のデザインツールでテンプレートを自社設計でき、押印やメール配信などの周辺業務も自動化。
oproarts
前世代のクラウド帳票サービス。既存顧客向けに安定提供を継続し、OEM提供も行う。

02サブスクリプションビジネスを展開する企業主力

B2B向けサブスクリプション型ビジネスの販売管理を支援するクラウドサービスを提供。Salesforceプラットフォーム上で動作し、見積・契約・売上・請求などの管理機能を一元化する。

主な製品・サービス2
ソアスク
サブスクリプション型ビジネスに特化した販売管理サービス。Salesforceプラットフォーム上で見積・契約・売上・請求を管理し、LTV最大化を支援する。
モノスク
有形商材のサブスク管理に特化したサービス。ソアスクの機能に加え、機器の設置情報や保守記録などを一元管理できる。

03金融・行政機関準主力

金融機関や行政機関向けに、窓口申請や紙帳簿のデジタル化サービスを提供。利用者のオンライン申請と職員の業務ワークフロー電子化を実現し、窓口業務の削減と働き方改革に貢献する。

主な製品・サービス1
カミレス
金融・行政機関向けの電子申請クラウドサービス。利用者の申請手続きから内部の承認・共有まで電子化し、窓口業務を削減する。

04製造・物流・建設など現場業務がある業界副次

オフライン環境でも動作するモバイル入力サービスを提供。現場での点検・報告・検査などの紙帳票をデジタル化し、データの即時共有と業務効率化を支援する。

主な製品・サービス1
帳票DXモバイルエントリー
専用モバイルアプリでSalesforceにオフラインでもデータ入力できるサービス。現場の紙帳票を見た目そのままに入力画面化し、生産性向上と働き方改革を実現する。

製品と技術

帳票DXと旧サービスoproarts

「帳票DX」は、Salesforceなど様々なシステムと連携して帳票を出力するクラウドサービス。2007年からのクラウド帳票事業のノウハウを集結した次世代型で、AI機能を搭載した帳票デザインツールにより内製化を実現する。料金は出力枚数ではなくデータサイズとリクエスト数に基づく。前世代の「oproarts」は引き続き既存顧客に提供され、OEM供給も行われる。2025年11月期のデータオプティマイズソリューション売上は18億6,026万9千円を計上。

金融・行政向け電子申請サービス「カミレス」

「カミレス」は金融機関や行政機関向けのクラウド電子申請サービス。利用者が紙に記入するイメージでオンライン申請でき、内部の承認・共有ワークフローも電子化する。帳票DXと組み合わせることで書面交付業務を効率化し、リモートワークを可能にする。2025年12月にISMAP登録を取得し、公共市場での採用が拡大している。導入企業では窓口業務の大幅削減や長時間労働の改善に貢献している。

販売管理クラウド「ソアスク」と「モノスク」

「ソアスク」はサブスクリプション型の販売管理クラウドで、2019年にsoarizeの後継として提供開始。Salesforce上の商談情報と連携し、定期課金や契約管理を自動化する。2023年にはモノのサブスクリプション(物理商品の定額販売)に特化した「モノスク」を追加。セールスマネジメントソリューション全体の売上は2025年11月期に6億478万円(前期比30.2%増)に成長し、クラウド売上の24.5%を占める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

成長性高い中小クラウド企業、規模は小粒

オプロは、情報・通信業に属し、企業向けクラウドサービスを提供する。売上高は2024年11月期で21億円と、同業のソラコム(非開示だが規模感は異なる)やハッチ・ワークと比較して小規模だが、30%を超える成長率を示す。営業利益率も9.5%から11.5%へ改善傾向にあり、収益性は良好。業界内ではまだニッチなポジションだが、成長フェーズにある。

強み

  • 売上高が前期比31%増と急成長。クラウド需要拡大を背景に事業拡大中。
  • 営業利益率が2期連続で上昇し、10%超。収益性が向上している。
  • 組織が小さく、意思決定と商品開発が迅速。市場変化に対応しやすい。
  • 特定領域に特化したクラウドサービスで差別化。大手との競合を回避。

課題

  • 売上高21億円と小規模。研究開発投資や販促費に限界がある。
  • 同業他社(ソラコム等)も成長領域。競争激化でシェア拡大が課題。
  • 小規模ゆえに特定の大口顧客への依存リスクが存在する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がオプロ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13682エンカレッジ・テクノロジ41億円18.5倍
23744サイオス41億円11.6倍
33807フィスコ40億円8700.0倍
4244Aグロースエクスパートナーズ40億円8.5倍
55257ノバシステム40億円11.7倍
6228Aオプロ39億円14.2倍
7483Aテラテクノロジー39億円9.2倍
84056ニューラルグループ39億円
94811ドリーム・アーツ38億円40.4倍
10335Aミライロ38億円54.2倍
114391ロジザード38億円12.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

有限会社として創業しスリランカに開発拠点を設立

1993年6月、東京都大田区南久が原に有限会社里見企画事務所(出資金300万円)を設立。1997年4月に株式会社エスピーオー(現当社)を品川区大崎に設立し、有限会社里見企画事務所を吸収合併した。1998年6月にはオフショア開発を目的としてスリランカにOPRO Lanka (Pvt) Ltdを設立し、同年12月に社名を日本オプロ株式会社に変更。創業期から海外拠点を活用した開発体制を構築した。

オンプレミスからクラウドへの転換点

2003年2月、オンプレミス製品の帳票ソフトウェア「OPRO X Server」の提供を開始。2007年10月には帳票クラウドサービス「oproarts」をリリースし、クラウド事業へ本格参入した。2010年6月にはプライバシーマーク認証を取得し、セキュリティ強化を図る。しかし、2015年1月には経営効率化のためOPRO Lankaを清算。クラウドシフトと同時に拠点の整理を進めた。

国際認証の取得と新サービス投入の2016年

2016年5月、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO27001を取得。同月、販売管理クラウドサービス「soarize」の提供を開始し、データオプティマイズ領域に加えセールスマネジメント領域へ事業を拡大した。同年8月にはオフライン対応モバイル入力アプリ「AppsME」を投入し、現場帳票のデジタル化に対応。2018年5月にはクラウドサービス向けISO27017を取得し、体制を強化した。

本社移転と社名変更、次世代サービスへの切り替え

2019年2月、東京都中央区京橋に本社を移転し、社名を日本オプロ株式会社から株式会社オプロに変更。同年6月、soarizeの後継となるサブスクリプション販売管理クラウド「ソアスク」を提供開始。2020年8月にはクラウド電子申請総合支援サービス「カミレス」をリリース。2022年5月にはoproartsの後継「帳票DX」、6月にはAppsMEの後継「帳票DXモバイルエントリー」を開始し、旧サービスから新サービスへの移行を進めた。

上場とISMAP登録による成長基盤の確立

2023年4月、モノのサブスクリプション販売管理クラウド「モノスク」、SmartHR向け帳票DX、SAP向け帳票DXを開始し、特定プラットフォーム向けサービスを拡充。2024年8月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年8月にはドキュメント配信プラットフォーム「Agentファイル」を提供開始し、同年12月に帳票DXとカミレスがISMAPに登録された。これにより公共市場での調達機会が拡大し、今後の成長基盤が整った。

年表21件を開く

1990年代

  • 1993年6月創業有限会社里見企画事務所(出資金3百万円)を東京都大田区南久が原に設立
  • 1997年4月創業株式会社エスピーオー(現当社)を東京都品川区大崎に設立し、有限会社里見企画事務所を吸収合併
  • 1998年6月創業オフショア開発を目的として、スリランカにOPRO Lanka (Pvt) Ltd を設立
  • 1998年12月商号変更日本オプロ株式会社に社名変更

2000年代

  • 2003年2月オンプレミス製品の帳票ソフトウエア「OPRO X Server」提供開始
  • 2007年10月帳票クラウドサービス「oproarts」提供開始

2010年代

  • 2010年6月個人情報セキュリティ強化を目的として、「プライバシーマーク(※1)」の認証を取得(登録番号:第10823624(07)号)
  • 2015年1月OPRO Lanka (Pvt) Ltd清算結了
  • 2016年5月個人情報セキュリティ強化を目的として、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格である「ISO27001(※2)」の認証を取得(登録証番号:IA160249)
  • 2016年5月販売管理クラウドサービス「soarize」提供開始
  • 2016年8月オフライン対応モバイル入力アプリ「AppsME」提供開始
  • 2018年5月クラウドサービスの情報セキュリティ強化を目的として、クラウドサービスにおける情報セキュリティの国際規格である「ISO27017(※3)」の認証を取得(登録証番号:S0869)
  • 2019年2月商号変更東京都中央区京橋に移転し、社名を日本オプロ株式会社から株式会社オプロに変更
  • 2019年6月soarizeの後継サービスとなるサブスクリプション販売管理クラウドサービス「ソアスク」提供開始

2020年代

  • 2020年8月クラウド電子申請総合支援サービス「カミレス」提供開始
  • 2022年5月oproartsの後継サービスとなる次世代型クラウド帳票サービス「帳票DX」提供開始
  • 2022年6月AppsMEの後継サービスとなる「帳票DXモバイルエントリー」提供開始
  • 2023年4月モノのサブスクリプション販売管理クラウドサービス「モノスク」提供開始 SmartHR向けクラウド帳票サービス「帳票DX for SmartHR」提供開始 SAP向けクラウド帳票サービス「帳票DX for SAP」提供開始
  • 2024年8月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年8月ドキュメント配信プラットフォーム「Agentファイル」提供開始
  • 2025年12月クラウドサービスのセキュリティ強化を目的として、当社サービス「帳票DX」および「カミレス」が政府のセキュリティ評価制度である「ISMAP(※4)」に登録(登録番号:C25-0101-2)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    データオプティマイズソリューションの強化

    帳票DXやカミレスを中心に、エンタープライズ向け機能開発や専任体制を整備し、ISMAP登録を活用した公共市場での商機拡大を図る。AIによる帳票自動生成など新機能の継続的開発によりARPU向上を目指す。

  2. 02

    セールスマネジメントソリューションの拡大

    サブスクリプション型ビジネス向け販売管理サービス「ソアスク」「モノスク」の機能強化とマーケティング活動を通じて認知度向上・顧客数拡大を図る。AI営業予測や従量課金対応などの高度化も進める。

  3. 03

    AIネイティブ企業への進化

    全社業務へのAI活用や組織横断の機能開発プロジェクトを推進し、AIを核とした企業へ変革する。優れた人材の積極採用と育成も並行して進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で119人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、1期前と比べて1.3%平均年齢は32.9歳、平均勤続年数は5.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年11月68732.94.9104192
2025年11月67832.95.1119252

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都中央区209百万円
大阪オフィス — 大阪府大阪市北区0百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和7年度地理的表示登録審査・監視システム再構築業務
    農林水産省 · 2026-05-26
    5,014万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は26億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+23.8%、利益が+50.0%。

売上高
+23.8%
26億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
11.5%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高32億円26億円
営業利益4億円3億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は14億円、営業利益は2億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+16.7%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期12216.71
2025年下期1417.11
2026年上期14214.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は7億円から26億円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月70−1
2021年3月9−1−1
2021年11月811
2022年11月1311
2023年11月1611
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年11月21229.52
2025年11月263311.52

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高26億円のうち、営業利益として残るのは3億円11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金46.2%12億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.3%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
53.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
11.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.1pt
20.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年11月期は営業CFが4億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は6億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年11月3−1−125
2023年11月3−1−126
2024年11月4−18318
2025年11月4−160−126

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年11月期の総資産は28億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は47.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月5−16
2021年3月5−27
2021年11月606
2022年11月8177.3
2023年11月112914.3
2024年11月23111247.0
2025年11月28131547.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中125位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中438位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
23.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,671で、1年前と比べて-14.7%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,671-2.4%1ヶ月+5.8%1年-14.7%時価総額39億円
過去52週の値幅
安値¥1,347高値¥2,897

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR2.72倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-0.43%と小幅下落。1ヶ月で-1.8%と弱含み。25日線(1,670円)を-4.0%下回り、短期トレンドは弱気。52週高値(2,897円)からは-44.7%と大きく乖離。出来高は7月29日に4,000株と低調。RSIは29と売られすぎ圏で、反発の可能性も。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 13.6倍は業界平均30.2倍を大きく下回り、PBR 2.61倍は平均3.45倍を下回る。ROE 20.1%と高収益だが、無配当で株主還元はなく、配当利回り0%。成長期の企業でバリュエーションは割安だが、配当がない点が投資家によってはネック。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍47.9倍
PER (予想)12.8倍
PBR2.72倍2.96倍
ROE20.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長途上のSaaS企業で、売上高・利益が急拡大中。しかし、時価総額37億円と小型株で流動性リスクが高い。強気派は、建設業のDX需要追い風に高成長が続くと見る。弱気派は、競合との差別化が不透明で、成長鈍化や顧客獲得コスト増大を懸念。

プラスに働く材料7
  • 建設DXの追い風

    建設業界の人手不足・デジタル化需要は強い。

  • 高成長の継続

    売上高成長率30%超、利益率も改善傾向。

  • サブスク収益の積み上げ

    ストック型ビジネスで顧客単価向上が期待。

  • 売上高26億円、前期比23.8%増の高成長2025年11月期影響

    売上高26億円、前期21億円から+23.8%

  • 営業利益率が11.54%に改善2025年11月期影響

    営業利益3億円、利益率前期9.52%→11.54%

  • クラウド需要拡大で市場成長取り込み継続影響

    売上高成長率20%超、市場成長率10%超

  • 予想PER12.3倍と成長率比割安決算発表後影響

    予想PER12.3倍、ROE20%超

マイナスに働く材料7
  • 小型株の流動性

    時価総額37億円と低く、大口売買で株価変動大。

  • 競争激化

    建設業界向けSaaSは多数存在し、差別化が難しい。

  • 利益率の不確実性

    営業利益率9.5%とSaaSとしては低め、投資拡大で低下リスク。

  • 小規模で大口案件依存リスク不定影響

    売上高26億円、受注変動で利益変動大

  • 無配継続で株主還元不足継続影響

    配当利回り0%、内部留保優先

  • 大手ベンダーとの競合激化不定影響

    価格競争で利益率低下リスク

  • 売上高成長率鈍化(前期31.3%→23.8%)2025年11月期影響

    成長率鈍化、営業利益3億円横ばい

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
サブスクビジネスの成長性を測る最重要指標。
解約率(チャーンレート)
顧客定着率が収益の持続可能性を示す。
営業利益率
利益体質の改善度を確認。

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ553人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.3%を占め、残る90.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年11月%2025年11月%
個人・その他77.877.0
外国法人3.98.1
事業法人7.37.2
証券会社5.85.5
金融機関4.82.0
外国人個人0.50.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01里見 一典44.40
02株式会社たいかも6.87
03安川 貴英5.15
04重村 尚史3.54
05INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.98
06株式会社SBI証券2.89
07里見 光博2.72
08朏 仁雄2.15
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.71
10NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+106%、1株純資産は4期で+1419%。直近期のROEは20.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年3月−1,780
2021年3月−2,519
2021年11月3,452
2022年11月6137
2023年11月589687.7
2024年11月8347224.417.1
2025年11月10556920.122.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/11期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
里見一典代表取締役社長641,034,900
安川貴英取締役管理部長56120,000
吉田順一取締役マーケティング本部長5129,150
宮澤敏取締役6210,000
内田健治取締役62
長井利仁取締役50
澤野敏郎常勤監査役702,500
大塚一郎監査役73
澤田静華監査役55

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3777726
社外取締役310103
監査役1777
社外監査役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,251字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 地球温暖化、少子高齢化、サイバー犯罪、パンデミック対応などによるビジネス環境の変化は、DX(※1)の推進を加速しています。DXは単なる業務効率化やシステム刷新ではなく、そのゴールはデジタル技術でビジネスモデルやワークスタイルを変革し、私たちを取り巻く環境がどう変化しても持続可能なビジネスと社会を実現することにあります。 そのためには、あらゆる業務や情報資産をデジタル化してオンラインでつなぎ、その柔軟性や活用度を高める必要があります。しかし、システムのサイロ化(※2)や膨大な紙文書がその足かせとなるケースも多くあります。当社は「業務をつなげる力」で足かせからお客様を解放しDXの可能性を広げるため、ビジネス文書の電子化とデータ連携に取り組んできました。 当社は「未だないピースを発明する」をコンセプトに、データオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションの提供を通して、幅広い分野で豊富なノウハウ=「つなげる力」を蓄積してきました。その力を活用して情報伝達の在り方を変えれば、分断されていた業務が「つながって」生産性が上がることはもちろん、お客様のビジネスが様々な可能性と「つながり」、新たな価値やビジネスを生み出していきます。そのような状況をお客様と共に創り上げていくことこそ、当社が考える真のカスタマーサクセスです。 また、DXを推進するうえで、当社が重要と考えているものは「内製化」です。システムインテグレーター等に頼らず、自社で完結できてこそ、推進が加速されると考えております。当社はローコード、ノーコードで処理を実現できるサービスを提供し、さらにAI機能を取り入れ、自動で生成される仕組みを実現しております。 当社はクラウドサービス事業の単一セグメントですが、その売上は現在の主力サービスである「クラウド売上」を中心に、「製品売上」、「製品保守売上」、「その他売上」より構成されております。データオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションの売上については、「クラウド売上」に含まれております。また、「製品売上」とは、クラウドサービス提供開始以前より販売しているオンプレミス製品の売上であり、「製品保守売上」とは、そのオンプレミス製品に関わる保守売上であります。当社の売上の大半は月次で計上されるクラウドサービスのライセンス利用料となるため、安定的に推移いたします。 上記区分別の売上高の推移は以下のとおりです。 2024年11月期   2025年11月期 売上高   構成比   売上高   構成比 クラウド売上   2,007,844千円   95.4%   2,465,049千円   96.6% 製品売上   18,979千円   0.9%   9,313千円   0.4% 製品保守売上   63,177千円   3.0%   63,181千円   2.5% その他売上   14,684千円   0.7%   15,055千円   0.6% 合計   2,104,685千円   100.0%   2,552,601千円   100.0% また、当社は、様々な他社SaaSと連携したクラウドサービスとして、データオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションの2つのソリューションを提供しております。これらのクラウドサービスの大部分はSalesforce, Inc.が提供するクラウドサービスと連携するサービスとして提供、もしくは同社が提供するプラットフォーム上において構築されています。同社は、本書提出日現在において、世界中のあらゆる業界における15万社以上(同社公表)の企業に利用されているクラウドサービスを提供しています。同社の提供するサービスは顧客情報の管理・共有、営業活動の分析・可視化、営業プロセスの自動化などの機能(SFA※3、CRM※4)のみならず、様々な外部サービスとも連携することが可能であり、その点も同社サービスが顧客から選ばれる理由となっております。当社は、同社の提供するクラウド型CRMサービスと密に連携したサービスを提供していることを強みとしており、今後も顧客に選ばれる新たなサービスを生み出し、事業拡大を目指してまいります。 ソリューション別の売上高の推移は以下のとおりです。 2024年11月期   2025年11月期 売上高   構成比   売上高   構成比 データオプティマイズソリューション売上   1,543,280千円   76.9%   1,860,269千円   75.5% セールスマネジメントソリューション売上   464,563千円   23.1%   604,780千円   24.5% 合計   2,007,844千円   100.0%   2,465,049千円   100.0% 以下ソリューション毎にサービス内容を記載いたします。 (1)データオプティマイズソリューション 企業や組織が持つ取引情報や人事情報などの帳票データや、行政・公共機関、組織が持つ様々な情報を処理・整理することができるソリューションです。 日本の企業や組織は、2025年12月22日に公益財団法人日本生産性本部が公表した「労働生産性の国際比較2025」によると、OECDデータに基づく2024年の日本の時間当たり労働生産性はOECD加盟38カ国中28位となっており、生産性の観点から世界に後れを取っていると言われていることから、業務の生産性を高めていく必要があります。また、人的資本の重要性が増している状況から、働き方の柔軟性も持たせていかなければならないという課題を持っております。 当社のデータオプティマイズソリューションの活用により、商談情報や従業員情報など分散している情報をデータ層から取り出して、必要な情報を帳票として出力したり、データ比較表など最適なカタチに加工することができます。また、紙を利用することが主体となっていた業務におけるデジタル化を支援し、データ層への情報集約を効率化することができるため、業務の生産性を大きく上げることができるだけでなく、郵送や押印などオフィスにいなければできなかった業務をリモートワークで行うことも可能にするため、お客様の働き方を柔軟に変えていくこともできるようになります。 データオプティマイズソリューションでは、商談情報や従業員情報などをデータ層から取り出して、必要な情報を帳票出力や比較表など最適なカタチに加工することができる出力(OUTPUT)サービスと、紙を主体とする業務におけるデジタル化を支援し、データ層への情報集約を効率化することができる入力(INPUT)サービスから構成されており、主に以下のサービスを提供しております。 <出力(OUTPUT)サービス> ① クラウド帳票DXサービス「帳票DX」 帳票DXはSalesforce(※5)をはじめとした様々なシステム・サービスから「帳票」を出力するクラウド帳票DXサービスです。 ビジネスのDX化が進む現在においても業務に欠かすことのできない「帳票」ですが、当社は2007年よりクラウド帳票事業をスタートし、企業の電子化・ペーパーレス化に貢献してきました。 帳票DXにより出力された「帳票」を様々な外部サービスに連携することで、郵送や押印などのオフィスワークにおける帳票電子化の多くの課題を解決することで生産性を上げることができ、お客様のDX化そして内製化を実現できるだけでなく、長時間労働の課題や、働き方に柔軟性を持たせることができます。 帳票DXは当社が18年以上に亘って培ってきたクラウド帳票の技術とノウハウを集結した次世代型のクラウド帳票サービスです。請求書や契約書等の取引関係書類から、ダイレクトメールのような大容量サイズのファイルまで対応できる、新しく設計し直された帳票生成エンジンとAI機能を搭載した帳票デザインツールをお客様に提供しております。 その特徴としては、サービスの根幹を成す電子帳票の出力機能に加え、押印やメール配信などの周辺業務のプロセスを省力化・自動化する連携機能をすべてのプランで利用でき、電子帳票の雛形である帳票テンプレートを自社で設計するための洗練された帳票デザインツールを利用できます。ドローソフト(※6)のような操作感で帳票テンプレートを設計できるため、現場担当者の方でも直感的に扱え、内製化の実現が可能です。また、データセンターの多重運用により可用性に優れた環境が整っています。仮に一部のサーバーがダウンしても、帳票DXはサービスを停止することはありません。データは毎日バックアップされ、万が一問題が起きても監視体制を整備していますので早期に解決することが可能です。さらに、帳票DXでは企業のDXを促進するために、出力枚数の増加によるプラン変更や超過料金に縛られない新しい料金体系として、扱うデータの大きさやリクエスト数により選択していただける料金体系としております。 ② クラウド帳票サービス「oproarts」 oproarts(オプロアーツ)は、①「帳票DX」の前世代の帳票出力サービスです。18年以上に亘って安定して提供し続けており、いまも多くのお客様にご利用いただき、生産性の向上や、働き方の柔軟性を持たせることに貢献しております。 帳票出力サービスとしては、新規のお客様には①帳票DXをご契約いただいており、既存のお客様には継続してサービス提供しております。また、当社のようなクラウドサービス提供会社様に当該サービスを自社ブランドのサービスとして提供することができるOEM提供を広げております。 <入力(INPUT)サービス> ③ 金融/行政機関向け電子申請サービス「カミレス」 カミレスは、金融機関や行政機関が行う各種サービスの利用者からの申請や窓口対応業務、そして金融機関や行政機関の内部における職員の方々の行う紙主体の業務台帳を迅速にデジタル化することができるクラウドサービスです。各種サービスの利用者の「申請」から、各機関内部における「承認」「共有」などの社内手続きなどの業務ワークフローそのものをスムーズに電子化することができ、窓口業務を大幅に削減することができるDX化サービスです。 各種サービス利用者にとって直感的で操作しやすいUI(※7)を提供し、画面上の書類を見ながら、紙に記入するように項目に入力していくだけでデータ登録することができ、紙に記入するイメージそのままにオンライン申請することが可能になるため、サービス利用者は窓口を訪れる必要がなくなります。さらに帳票DXをプラスして利用することで、金融機関や行政機関の職員の方々は、書面の交付業務などを効率化し、長時間労働を減らすことも可能になり、必ずしもオフィスや窓口に行く必要がなくなるため、働き方を柔軟に変えていくことができます。 ④ 現場帳票DXサービス「帳票DXモバイルエントリー」 帳票DXモバイルエントリーは、専用モバイルアプリからSalesforceなどのシステムに、インターネット接続がないオフライン環境下でもデータ入力することができるサービスです。これまで紙の帳票で行われていた店舗での契約又は申込み業務や、工場や個人宅の設備の点検・報告などをモバイルアプリで行うことができます。現場の「紙帳票」を見た目そのままに入力画面化することで業務の生産性を向上することができるだけでなく、働き方を変えることができます。 施設や設備の点検・報告、工業製品の検査、配送の受け渡しサインなど、現場には紙ベースの運用がまだまだ残っていますが、デジタル化によるメリットは、帳票への記入漏れ・記入ミスの解消や業務システムへのデータ転記作業の負担軽減や生産性の向上だけではありません。紙で保存されていた情報がデジタル化されて管理されていくことで、情報の伝達スピードが上がり、情報を可視化し共有できるようになり、データに基づいた経営方針の決定やさらなる業務改善を可能にしていきます。 専用の入力帳票画面のデザインツールにより、現場で使用するデバイスや作業項目に応じて最適な入力フォームを設計できます。入力フォームは帳票イメージそのままのレイアウトにすることも、スマートフォンの表示に適したシンプルなレイアウトにすることも可能です。また、タブレットやスマートフォン、PCによる通常のキー入力に加え、手書き入力や音声入力に対応しており、作業現場を写真撮影して報告することや、作業完了の顧客サインを残すことも可能です。また、インターネット接続がないオフライン環境でも入力作業ができ、端末に一時的に保存されたデータは、インターネットに接続後、Salesforce環境へアップロードされます。さらに、帳票DXもご利用いただけるため、現場で入力されたデータと顧客情報や機器情報等のデータを組み合わせて、現場作業報告書などの帳票をPDF出力することができます。従来、現場作業後にオフィスに戻って行っていたデータ転記や報告書作成などのアナログ作業や重複していた事務的な作業をなくすことができるため、働き方を大きく変えることができます。 データオプティマイズソリューションでは、上記サービスを顧客へ提供することで、契約月額利用料を受領するストック型ビジネスとなっております。 収益モデルについては、以下のとおりです。 区分   内容 ランニング利用料   月額固定料金で、基本的なサービス機能の対価であります。 帳票DXはご利用組織ごとの課金、その他サービスはID課金となっております。 データオプティマイズソリューション売上の大半を占めております。 初期費用   一部サービスにて発生する、サービス導入時に発生する作業の対価であります。 プロフェッショナルサービス   お客様へのサービス導入・定着化を目的とした、特別なサポート対応等の対価であります。お客様に代わり帳票を作成・修正する「帳票開発サービス」や、お客様の目標や課題を認識し、最適な提案を行う「コンサルティング」等が該当します。 その他   上記に当てはまらない、従量課金やその他スポット対応の対価であります。 データオプティマイズソリューションにおけるユーザー(契約数)及び契約ARR(※8)の推移は以下のとおりです。 期   契約数(期末月)   前期比   契約ARR(期末月)   前期比 2022年11月期   1,009社   124.6%   713,609千円   126.6% 2023年11月期   1,194社   118.3%   1,108,077千円   155.3% 2024年11月期   1,380社   115.6%   1,397,728千円   126.1% 2025年11月期   1,529社   110.8%   1,595,924千円   114.2% (2)セールスマネジメントソリューション 経営や事業のゴールに対して、達成のために必要な営業・販売に関する様々な情報を一元管理し、業務プロセスを支える販売管理ソリューションです。 DXによって従来のビジネスモデルを打破する動きが起こっており、サブスクリプション型ビジネスはその顕著な成功例と言え、ビジネスモデルが変われば、その業務プロセスの管理手法も変わります。 当社は2007年からサブスクビジネスにいち早く参入し成長を続けており、そのノウハウをサービスの機能として実現し、売上按分化機能、プラン変更やユーザ数の増減などによる契約管理機能、サブスクビジネス特有のKPI管理・分析機能、従量課金やデポジットなど毎月の請求額が変動する販売サイクルに対応した機能など、B2Bサブスクビジネスの管理に強みを持った販売管理サービスの提供を開始しました。B2Bビジネスの管理に必要な問合せ対応、商談、見積から始まり、B2Cサブスクビジネスでも必要な受注、契約、請求など、一連の業務をスムーズに連携する機能を提供し、顧客との新しい「つながり」方を容易に実現するとともに、お客様のビジネスの長期的・安定的成功を支援します。さらに帳票機能としてデータオプティマイズソリューションの「帳票DX」の一部の機能をサービスに含めて提供しており、B2Bの販売管理に必要な見積書、注文書、納品書、請求書などの帳票業務もDX化することができ、働き方も柔軟に変えていくことができます。 セールスマネジメントソリューションでは、主に以下のサービスを提供しております。 ① サブスクリプション管理サービス「ソアスク」 「ソアスク」は、LTV(※9)を最大化するためのサブスクリプション型ビジネスの管理に強みを持った販売管理サービスです。 見積・契約・売上・請求などのバックオフィス業務をサポートする機能を中心に、案件の活動管理や契約・売上状況の可視化などサブスク管理に必要な要素を統合したプラットフォームを提供しております。 ソアスクは世界15万社以上に利用されているSalesforce, Inc.のプラットフォーム上に当社が独自開発したアプリケーションをセットしてサービス提供しております。そのため、Salesforce各種サービスと同一プラットフォーム上での利用が可能となっており、特に、Sales Cloud(※10)を利用している場合には、リード、取引先、商談、キャンペーン等のデータと一連のUI操作の流れのままに、ソアスクの見積、受注、契約、請求、売上情報といった販売管理データを統合して、各部門の活動や情報連携の仕組みをSalesforceプラットフォーム上で一元管理することが可能です。 ② 「モノ」のサブスクリプション管理サービス「モノスク」 モノスクは有形商材を扱うサブスク事業に対応したサブスク管理サービスで、ソアスク同様に世界15万社以上に利用されているSalesforce, Inc.のプラットフォーム上で稼働しています。 ソアスクが備え持っているサブスクリプションの販売業務を管理する基本機能に加え、「モノ」のサブスクビジネス特有の商品に関する設置情報やサポート・保守の記録情報などの機器管理機能などを備え、情報を一元管理できます。モノスクを導入いただくことで、契約中の商品状況を瞬時に把握し、かつ情報を正確に保つことが可能です。 セールスマネジメントソリューションでは、上記のサービスを顧客へ提供することで、契約月額利用料を受領するストック型ビジネスとなっております。 収益モデルについては、以下のとおりです。 区分   内容 ランニング利用料   ID課金による月額固定料金で、基本的なサービス機能の対価であります。 帳票機能としてご利用可能な帳票DXはご利用組織ごとの課金となります。 セールスマネジメントソリューション売上の大半を占めております。 初期費用   一部サービスにて発生する、サービス導入時に発生する作業の対価であります。 プロフェッショナルサービス   お客様へのサービス導入・定着化を目的とした、特別なサポート対応等の対価であります。お客様の目標や課題を認識し、最適な提案を行う「コンサルティング」等が該当します。 [事業系統図] (注) 当社では、サービスの提供形態によりクラウド売上と製品売上に区分しており、それぞれクラウドサービスによるサービス提供とオンプレミスによるサービス提供を行っております。 なお、セールスマネジメントソリューションにおけるユーザー(契約数)及び契約ARRの推移は以下のとおりです。 期   契約数(期末月)   前期比   契約ARR(期末月)   前期比 2022年11月期   124社   121.6%   329,871千円   135.6% 2023年11月期   135社   108.9%   396,065千円   120.1% 2024年11月期   150社   111.1%   493,042千円   124.5% 2025年11月期   158社   105.3%   579,915千円   117.6% ※用語解説 本項「事業の内容」において使用する用語の定義については、次のとおりです。 番号   用語   定義 ※1   DX   デジタルテクノロジーを活用し、ビジネスプロセス・文化・顧客体験を新たに創造し、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすプロセスを指します。 ※2   サイロ化   業務プロセスや業務アプリケーション、各種システムが孤立し、情報が連携されていない状況を指します。 ※3   SFA   企業の営業部門における情報及び業務プロセスを自動化することで、営業活動が管理する情報全般をデータ化して、蓄積・分析することができるシステムです。 ※4   CRM   顧客の氏名や年齢、属性といった基本的な情報をはじめ、購買履歴や志向など、顧客に関わる情報を一元管理し、その蓄積した情報をもとに、マーケティングやサポート、マネジメントを行うことが可能となるシステムです。 ※5   Salesforce   Salesforce, Inc.が提供しているクラウドサービスプラットフォームです。Salesforce、Sales Cloud、及びその他はSalesforce, Inc.の商標であり、許可のもとで使用しています。 ※6   ドローソフト   コンピュータ上で絵やイラストを描くためのソフトウエアを指します。 ※7   UI   UIとはユーザー・インターフェース(User Interface)の略称です。ユーザー(利用者)と、製品・サービスをつなぐ接点(インターフェース)のことです。 ※8   契約ARR   年間経常収益(Annual Recurring Revenue)のことであり、クラウドサービスのなかでも毎年得ることのできる収益を指します。初期費用といった一時的な売上は含みません。 ※9   LTV   「顧客生涯価値(Life Time Value)」の略称であり、ある顧客が自社の利用を開始してから終了するまでの期間に、自社がその顧客からどれだけの利益を得ることができるのかを表す指標です。 ※10   Sales Cloud   Salesforce, Inc.が提供する、顧客管理・営業支援サービスです。
経営方針・対処すべき課題6,288字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 a.ミッション 当社は「make IT simple」というミッションを掲げております。企業はコーポレート・ガバナンスを強化し、常にビジネスの「見える化」を進めています。更に、環境・グローバル・M&A等を考慮し、ビジネスモデルを含め、あらゆる変化に対応するためITを強化しています。これらに迅速に対応するためには、ITをsimpleにまとめ上げ、様々な変化に対して迅速に対応する必要があります。まさに時代は「make IT simple」を求めています。当社は「make IT simple」を実現するソフトウエア製品、サービスを提供してまいります。 b.製品・サービスの指針 当社が目指す製品とサービスの指針は「Less is More」です。バウハウス(注)第3代目校長であった建築家ミース・ファン・デル・ローエ氏の言葉より「無駄を省くことで、さらにより良いものになる」という考えでパフォーマンスの高い製品開発を続け、お客様に喜んでいただけるサービスを常に強化しています。 c.経営理念 当社の経営理念は「謙虚・誠実・進取」です。人を敬い尊敬することで相手を認め(謙虚)、人や仕事に真面目に対応し(誠実)、自ら進んで新しいことを取り入れてまいります(進取)。 d.CREDO 当社は、当社の従業員が心がけるべき行動指針として以下のCREDOを掲げています。 ・イノベーションを起こすことにチャレンジするベンチャーです ベンチャーのメンバーであることを自覚して、成長し続けるために誠実に努力し、イノベーションを起こすために謙虚に学び、変化や失敗を恐れずに全力でチャレンジを続けます。 ・お客様を大切にする会社です カスタマーサクセスに関係のないメンバーは一人もいないことを自覚し、お客様の話をよく聞き、課題を把握し、お客様の質問に真摯に応え、お客様がイメージしている理想を超える良いサービス・製品を安定的に提供し続けます。カスタマーサクセスを実現できるメンバーを集めて育て、すべての活動をカスタマーサクセスに生かすよう努めます。 ・シンプルで洗練された会社であり続けます シンプルで洗練された会社であり続けるために構成されたメンバーであることを自覚し、当たり前の活動とは何かを常に考え、自らの意思で難しいといわれることにチャレンジし、効率よく物事を進めるためにフォーカスし、高いレベルで活動するよう努めます。 ・私たちはスピードが速く、柔軟にチャレンジする会社です 強い意識をもちスピード感のある活動を行い、社会環境の変化を敏感に感じ、変化を恐れず、柔軟に対応していくよう努めます。また、行動せずに問題を起こさないことを良しとするのではなく、チャレンジすることを良しとする雰囲気を大切にするよう努めます。 ・謙虚で誠実な行動をとるメンバーの集まりです 経営理念である「謙虚」「誠実」を実践することを常に心がけて活動していきます。 お客様、パートナー、社内外メンバーに関係なく相手を尊重し、理解に努め、謙虚な言葉と行動をとるよう努めます。 ・適切なコミュニケーションが取れるメンバーの集まりです 適切なコミュニケーションをとり、会社・チーム・個人の目標が同じベクトルになるよう努め、バランス感覚を持って活動します。 (注) 1919年、ヴァイマル共和政期ドイツのヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校 (2)経営戦略等 当社は「make IT simple」「Less is More」という思想を基盤に、企業・行政・公共機関におけるデータ活用をよりシンプルかつ高い生産性で実現するクラウドサービスを提供しています。SFA、CRM、会計、契約、ファイルストレージといった多彩なクラウドサービスとの親和性の高いサービスを提供することで、各クラウドサービスの特長を最大限に活かすことで、「つながる」価値を最大化し、顧客の業務プロセスとLTV向上に貢献します。今後も、データオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションの両輪で、安定的な成長と収益力の向上を目指してまいります。 ① データオプティマイズソリューション 当社は、従来のペーパーワークのフローとフォーマットを変えずにデジタル化を進めることで、ペーパーレス化が進むビジネス環境において帳票業務を効果的に他のシステムと結び付け、帳票を貴重な情報資産として蓄積・共有する新たな価値を創造してきました。 「帳票DX」や「カミレス」を中心に、金融機関・行政機関・大企業など大規模ユーザーにも対応可能なスケーラビリティを備え、厳格な業務要件を満たす高い信頼性と柔軟性を評価されています。 2025年には、「帳票DX」および「カミレス」が政府のセキュリティ評価制度であるISMAPにサービス登録され、中央省庁・独立行政法人・自治体の調達において利用可能となりました。これにより、公共市場を含むエンタープライズ領域(注)での商機が大きく拡大しております。これに合わせ、引き続き大手コンサルティングファームとの協業強化や、エンタープライズに対応した機能開発、エンタープライズ向けの専任体制の整備を進めております。 また、AIによる帳票自動生成、AIマッピングなど、業務プロセスそのものを自動化する「AIネイティブ」な機能開発を進めており、継続的な製品強化と新サービス創出により、顧客基盤の拡大とARPUの向上を図ってまいります。 (注) 本書における「エンタープライズ」とは、従業員数500人以上の企業並びに中央省庁等の公的機関を指します。 ② セールスマネジメントソリューション セールスマネジメントソリューションでは、サブスクリプション型ビジネスに特化した販売管理サービス「ソアスク」を提供しております。見積・契約・納品・請求など一連の販売に関する業務をスムーズにつなげる機能を備えており、顧客との新しい関係を容易に構築するとともに、サブスクリプションビジネスの特徴である長期的で安定した成功をサポートしています。 近年はモノのサブスクリプション管理の需要が増えており、そのニーズに応えるために「モノスク」というモノのサブスクリプション管理に特化した販売管理サービスの商談と導入も増加しております。両サービスはSalesforceプラットフォーム上で開発されており、営業・商談情報との高い連続性、一気通貫の運用管理が可能な点が強みです。さらに、AIを活用した営業予測、従量課金への対応など、より高度な販売・収益管理の実現に向けた開発も継続しております。 今後は「ソアスク」と「モノスク」双方の機能をともに強化していくとともに、効果的なマーケティング活動を通じて認知度向上と顧客数拡大を図ってまいります。 以上①及び②の戦略を着実に遂行していくために、優れた人材の積極的な採用と人材育成を推進するとともに、全社業務のAI活用や組織横断の機能開発プロジェクトなどを通じて“AIネイティブ企業”への進化を進めてまいります。 (3)経営環境 国内におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)需要は、行政手続のオンライン化や企業の業務効率化ニーズの高まりを背景として、引き続き拡大傾向にあります。複数の民間調査会社が公表した市場調査(2023年〜2025年公表)や政府・自治体が公表したDX関連施策・指針等の資料に基づくと、公共領域・文書管理領域・サブスクリプション領域ではデジタル化需要が継続的に増加しており、当社の主要領域である「公共DX市場」「帳票・文書管理ペーパーレス市場」「サブスクリプションサービス市場」は中長期的な成長が見込まれており、当社が展開するデータオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションにとって重要な事業機会が広がっております。 ① 公共DX市場 行政分野では、デジタル庁によるデジタルガバメント施策や、自治体情報システム標準化・共通化に関する政府資料(2023年〜2025年公表)に基づき、公共領域のDX投資が拡大傾向にあります。また、複数の民間調査会社が2024年〜2025年に公表した公共IT投資の市場レポートでも、クラウド活用の拡大や住民サービスのオンライン化が市場成長を後押しするとされています。 こうした環境下、当社の主要サービスである「帳票DX」「カミレス」は2025年に政府クラウドセキュリティ評価制度ISMAPに登録され、中央省庁・独立行政法人・自治体での調達における利用が可能となりました。公共市場ではセキュリティ及び信頼性が特に重視されるため、ISMAP登録サービスの需要拡大が見込まれており、当社にとって重要な成長機会が広がっている状況にあります。 ② 帳票・文書管理ペーパーレス市場 文書管理・電子化に関する市場調査(2024年公表)によれば、企業・行政における紙帳票のデジタル化需要は高い水準で推移しており、電子帳票管理やワークフロー自動化など周辺領域でも市場拡大が続くとされています。電子帳簿保存法や業務効率化ニーズの高まりが背景にあり、今後も中長期の成長が見込まれます。 当社が提供する「帳票DX」「カミレス」は、既存業務フローやフォーマットを大きく変更することなくデジタル化できる点が評価され、金融機関・製造業・行政機関など幅広い顧客層で採用が進んでおります。また、帳票自動生成やAIマッピングなど、生成AIを活用した業務プロセスの自動化も市場拡大を後押ししており、当社はこれらの技術領域で競争優位性を築いております。 ③ サブスクリプションサービス市場 複数の民間調査会社が発表した国内サブスクリプションビジネス関連調査(2023年公表)では、ソフトウエアのみならずモノやサービス領域においても継続課金モデルが拡大し、企業の販売管理基盤の高度化ニーズが強まっているとされています。見積・契約・請求業務の効率化、利用量連動型課金の普及、顧客維持施策の高度化などが市場成長の主要因となっています。 当社が提供する「ソアスク」「モノスク」は、こうした市場ニーズの高まりを背景として導入が増加しており、サブスクリプションビジネスの運営に不可欠なプラットフォームとして認知を高めています。関連市場の成長は当社のセールスマネジメントソリューション事業の拡大に寄与するものと認識しております。 以上のとおり、公共DX市場、帳票・文書管理ペーパーレス市場、サブスクリプションサービス市場はいずれも中長期的な成長が見込まれる領域であり、当社の主要ソリューションと高い親和性を有しています。当社はこれまで蓄積してきた業務知見及び技術力を活かし、これら成長領域において競争優位性を維持しながら、事業拡大を進めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 将来の事業成長とともに収益基盤の安定化を図るため、期末ARR、ARR成長率、解約率、ストック売上、ストック売上比率を重要な経営指標としております。 重要な経営指標   内容 期末ARR   期末時点での年間経常収益(Annual Recurring Revenue)のことであり、クラウドサービスのなかでも毎年得ることのできる収益を指します。初期費用といった一時的な売上は含みません。 ARR成長率   前期末と比較した、期末ARRの伸び率を指します。 解約率   前月末ARRにおける当月の解約ARR比率の期中平均を指します。 ストック売上   総売上のうち、クラウドのライセンス利用料売上や製品保守売上といった将来的に継続する可能性の高い売上を指します。 ストック売上比率   総売上におけるストック売上の比率を指します。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 信用力の向上及び知名度の向上 数あるクラウドサービスのなかで当社のサービスを選んでいただくためには、当社及び当社サービスの知名度向上と信頼性及び信用力の向上が不可欠と考えております。当社のブランド価値、知名度及び信頼性向上のため、よりお客様のニーズに応えたサービスの開発だけでなく、積極的にPR施策を行ってまいります。 ② エンタープライズ市場の開拓 これまでは市場に拘らずにお客様を開拓してきましたが、中長期的に成長していくためには、エンタープライズ市場の開拓が重要な課題であると認識しております。そのための製品開発、マーケティング、営業、コンサルティングの各領域での積極的な投資、パートナーとの関係強化、信用力の向上を目的とした継続的な広報活動に引き続き取り組んでまいります。 ③ 優秀な人材の確保 当社の中長期的な企業価値の向上に向けて優秀で意欲的な人材を採用し、その人材の育成・定着化を継続し、良好な文化を築いていくことは経営基盤を強固にしていくために非常に重要な課題であると認識しております。当社としては、積極的な採用活動を継続していくとともに、教育施策を推進して人材の育成・教育を推進し、高い意欲をもって働ける環境や仕組みの構築に引き続き取り組んでまいります。 ④ 収益基盤の多様化 当社のビジネスは従来Salesforce連携サービスの比率が大きく、Salesforce市場の拡大とともに成長してまいりました。短期的な視点では、同市場には依然として当社にとって広大な市場があり、成長できる分野であると予想しています。一方、中長期的な視点では同市場に変化が生じた場合には当社の経営成績に影響を及ぼすリスクがあると認識しております。当社はSAP連携やSmartHR連携など、Salesforce以外の連携先との体制構築に引き続き取り組んでまいります。 ⑤ 社内管理体制の充実 社内管理体制におきましては、内部統制システムの更なる強化を推し進め、業務効率の向上を図るとともに、安心・安全な情報セキュリティ体制、迅速な経営判断と情報開示体制に基づく強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでまいります。 ⑥ 継続的な新サービス、新機能の提供 当社が競争優位性を確保しながら持続的に成長するためには、新サービスや新機能の提供、ユーザビリティの向上などにより、サービスの付加価値を高めていくことで、高い継続率を維持していくことが重要な課題であると認識しております。現在のサービスの機能強化と新サービスの提供を継続的に推進し、競争優位性の保持に注力してまいります。 ⑦ 資金調達力の拡大 当社の売上・利益の一層の拡大及び経営基盤の安定を図る上で、そのために必要な投資資金は、自己資金の充当をベースとしながらも、設備の拡充や新たなサービスや事業の開発といった成長のための新規投資が発生した場合など、必要に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等も含めた多様な資金調達の検討を行ってまいります。また、当社事業とのシナジーが期待できる企業との連携を積極的に推進してまいります。
事業等のリスク6,566字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社の事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)DX投資の動向の影響について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業は国内市場に依存しており、国内顧客企業のDX投資の動向に影響を受けます。当社はDX投資における顧客ニーズにあった付加価値の高いサービスの提供、新しいサービス開発を行っておりますが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や為替相場の変動などにより、国内外の経済情勢の悪化や景気動向の減速等することで、顧客企業のDX投資意欲が減退した場合、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定の取引先への依存について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は株式会社セールスフォース・ジャパンとの間で、Salesforce プラットフォームを仕入れ、その上にアプリケーションを追加して販売することのできるOEMパートナー契約、及びSalesforce プラットフォームに当社サービスを連携して提供することができるISVforceパートナー契約を締結しております。提出日現在において当社サービスの売上のうち9割程度が同社と連携したサービスとなっており、当社が当該契約の各条項において重大な違反を発生させた場合や、当社が契約内容の円滑な履行が困難となった場合には、同社から解約をすることができることとなっております。当該契約の継続に支障を来す要因が発生した場合には、同社と連携したサービスを提供できなくなり、同社からの当社サービスの提案もなくなるため、当社の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。なお、これらの契約の内容については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおりであります。 また、同社は日本において同社のサービスを継続的に利用している多くの顧客を持っており、日本からの撤退の予定はなく、今後の当社との関係は安定して継続する見込みでありますが、仮に同社の事業方針の変更等により、取引関係の解消又は取引条件の大幅な変更がなされた場合や、株式会社セールスフォース・ジャパンの競争力が低下し、市場規模が縮小した場合には、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 提出日現在において、上記契約の継続に支障を来す要因の発生はなく、同社の事業方針の変更、同社の競争力の低下、取引関係の解消又は取引条件の大幅な変更に関する情報はございませんので、中期的には同社との連携サービスを増やすなど関係性をより強化していきますが、長期的には同社への依存度を下げるべく同社以外の他社サービスとの連携サービスを継続的にリリース・検討してまいります。 (3)技術革新への対応について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が属しているソフトウエア業界の特徴として、変動費となる原材料仕入が少なく人件費等の固定費水準が高いため、限界利益率が高いことがあげられます。そのため、売上高が増加した場合の増益額が他の産業に比べ大きい一方、売上高が減少した場合の減益額も他の産業に比べて大きく、利益の変動額が大きい傾向にあります。このような環境の中、急速な技術革新により、現在保有する技術・ノウハウなどが陳腐化した場合、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の主要な事業領域は、IT技術の進化及びそれに基づく新サービスの導入が頻繁に行われており変化の激しい業界となっております。そのため、継続的に新しい技術要素をITエンジニアに習得させてまいりますが、何らかの理由で技術革新への対応が遅れた場合、当社が提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。また、予定していない技術要素への投資が必要となった場合、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)優秀な人材の確保及び育成について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が最重要課題であると認識しております。当社では、将来に向けた積極的な採用活動、人事評価制度の改善や研修の実施等の施策を通じ、新入社員及び中途入社社員の育成、定着に取り組んでいます。当社では今後もこれらの施策を継続していく予定ではありますが、これらの施策が効果的である保証はなく、必要な人材が十分に確保・育成できなかった場合や、採用後の人材流出が進んだ場合には、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (5)レピュテーションリスクについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、顧客への販売活動、IR、広報等のあらゆる情報発信においてコンプライアンスに沿った対応をすることを研修指導しておりますが、クレーム等の発生によりインターネット上の掲示板への書き込みや、それを起因とするマスコミ報道等によって、何らかの否定的な風評が広まった場合、その内容の正確性にかかわらず、企業イメージの毀損等により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があるため、重要なリスクと認識しております。当社では、取締役会、経営会議やリスク・コンプライアンス委員会において風評の発見や対策等を行っており、リスクの低減に努めてまいります。 (6)感染症等の蔓延について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が事業を展開する事業領域においては、技術者による専門的な技術の提供が主要な業務であるため、伝染性疾患やインフルエンザ等の季節性感染症等の蔓延により、事業活動の停止や制限等の影響を受けます。 当社では、従業員の健康は直接業績に影響するものと考え、日頃より健康管理の重要性を従業員に指導し、健康診断の定期受診や予防接種の受診を奨励しておりますが、当社が事業展開する地域において、感染症の流行及び拡大が発生した場合、並びにこれに伴う政府及び行政による緊急事態宣言又はまん延防止等重点措置が発出された場合には、当社又は当社の取引先の事業活動に悪影響をもたらし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 今後新たな感染症の蔓延が発生した場合は、顧客のIT投資等の中止や延期等により、当社又は当社の取引先の事業活動に多大な影響をもたらし、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (7)競合について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業は、既存の競合企業数は多く、高額な投資も不要であり許認可も必要としないことから、新規企業の参入障壁も低い業界であります。当社では、市場環境の変化やニーズ、同業他社の動向をタイムリーに把握し、常に機能強化または新サービスを積極的に提供することや、特許や商標の出願・登録を積極的に進めるほか、価格だけでなく付加価値で対抗できるブランディングを図っておりますが、今後、同業他社による新商品や新サービスの出現等によって価格競争が激化する結果、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (8)情報セキュリティについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、当社サービスに顧客が入力する情報を取り扱うことはありませんが、当社の業務遂行の一環として、機密情報を取り扱うことがあります。当社では2016年5月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISO27001)のISMS認証並びに2018年5月にクラウドセキュリティ(ISO27017)の認証を取得しており、情報管理に取り組んでおります。しかしながら、これらの情報について、サイバー攻撃等による情報セキュリティ事故が発生した場合、当社の社会的信用やブランドイメージの低下、発生した損害に対する賠償金の支払い等により、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (9)個人情報の取扱いについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、当社サービスに顧客が入力する個人情報を取り扱うことはなく、自ら個人情報を収集する業務を行っておりませんが、当社の管理業務、並びに当社が事業を展開する顧客先における一部業務においては、名刺情報などの個人情報を取り扱う場合があります。当社は、当社の管理業務、並びに顧客の業務に対する安全性と信頼性に重点を置くため、個人情報マネジメントシステムを構築し、プライバシーマークの認定を受け、部門ごとに個人情報保護部門管理者を設置し、個人情報の安全な管理と運用に十分配慮しておりますが、個人情報が外部に漏えいするような事態となった場合には、当社の信頼失墜による売上の減少及び損害賠償等により、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (10)協力会社の活用について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、必要に応じてシステムの設計、構築等について協力会社等に外注しております。現状では、協力会社と長期的かつ安定的な取引関係を保ち、エンジニアの確保に注力しておりますが、協力会社において技術力及び技術者数が確保できない場合及び外注コストが高騰した場合には、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (11)クラウド売上のランニング利用料について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の売上は主にクラウド売上であり、その中でもクラウドサービス利用の対価であるランニング利用料が多くを占めております。このランニング利用料は、受注金額が契約期間にわたり按分されて売上計上されるため、その正確性を確保するために業務手順の自動化等、社内業務とシステム両面から改善を図っております。しかしながら、もし異常な取引や処理の誤りが生じた場合、売上が月別に分散されることから特定の月単位での誤りが表面化しにくく、異常の発見が遅れることにより、的確な経営判断の妨げや会計処理を誤るリスクがあり、発生した場合には当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (12)不採算案件の発生について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 高度化、複雑化、短納期化するソフトウエア開発等の業務においては、開発途中での要件変更、品質の低下、納期遅延などの問題が発生するリスクがあります。当社では、業務管理部門、品質管理部門は各プロジェクトの品質、コスト及び納期等の状況を見極め、異常を検知・予測し、早期に対策を講じて不採算案件の発生防止に努めております。しかしながら、このような取り組みにもかかわらず障害が防止できない場合、追加費用が発生して採算が悪化し、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (13)ソフトウエアの減損について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社はクラウドサービス事業に関わるソフトウエアを開発しており、現時点でソフトウエアを無形固定資産に計上しております。当社は、ソフトウエアの減損に係るリスクを低減するために、事業の収益力強化に努めており、ストック売上及びストック売上比率を重要な経営指標に含めております。データオプティマイズソリューション及びセールスマネジメントソリューションにおけるランニング利用料は、リカーリングレベニューであり、契約が継続される限りは毎年継続的に売上が計上され、契約数が増加すればその分売上も増加します。当社は、事業の安定と収益力の強化のため、このリカーリングレベニュー及びリカーリング比率の拡大を図っております。しかしながら今後、事業環境の変化により保有するソフトウエアの収益性が著しく低下し投資額を回収できなくなった場合には、減損損失が発生し当社の業績に影響を与える可能性があります。 (14)代表者依存度について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 創業以来、代表取締役社長を務めている里見一典は、当社の経営方針や事業戦略構築等において重要な役割を果たしております。当社は、事業拡大に伴い代表者に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、現状においては何らかの理由により代表者が退任するような事態が生じた場合には、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (15)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:新株予約権行使時、影響度:小) 当社では、当社の取締役及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。本書提出日の前月末日現在の新株予約権による潜在株式総数は90,450株であり、発行済株式総数2,331,900株の3.88%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (16)係争や訴訟について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 本書提出日現在において当社の業績に重要な影響を及ぼす係争や訴訟は提起されておりませんが、取引先とのトラブルの発生等、何らかの問題が生じた場合には係争や訴訟に発展する可能性があります。当社は、他社の持つ特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう各事業部門が管理部の法務業務担当者と連携して細心の注意を払って事業を遂行しておりますが、係争や訴訟に発展した場合、その内容及び結果によっては、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (17)自然災害等の発生について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、大規模な地震や台風等の自然災害に備えてテレワークの導入や事業継続計画(BCP)の策定による事業の復旧や継続を速やかに遂行する体制を構築しておりますが、自然災害の規模によっては事業活動が停止あるいは著しく制約される可能性があり、その内容によっては、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (18)配当政策について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:中期、影響度:小) 当社は、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展のための内部留保を確保しつつ、経営成績や配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を維持することを基本方針としております。 しかしながら現段階においては、当社は成長過程であると認識しており、今後の事業戦略に応じて、新製品の開発や市場開拓等事業領域拡大のために、内部留保の充実を優先するため、配当を行っておりません。将来的には、業績及び財務状態等を勘案しながら株主への利益の配当を目指していく方針でありますが、配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点において未定であります。
経営成績の分析 (MD&A)5,532字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は2,414,846千円となり、前事業年度末に比べ421,280千円増加いたしました。 これは主に、現金及び預金が885,826千円減少した一方で、余剰資金の効率的な運用を目的として、短期かつ安 全性の高い合同運用指定金銭信託による有価証券1,200,000千円を新規計上したこと、契約資産が69,638千円増 加したことによるものであります。固定資産は368,257千円となり、前事業年度末に比べ67,294千円増加いたし ました。これは主に、クラウドサービスの機能開発により無形固定資産が53,907千円増加したことによるもので あります。 この結果、総資産は、2,783,103千円となり、前事業年度末に比べ488,575千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は1,458,059千円となり、前事業年度末に比べ242,957千円増加いたしました。 これは主に、契約負債が159,293千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、1,458,059千円となり、前事業年度末に比べ242,957千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は1,325,043千円となり、前事業年度末に比べ245,617千円増加いたしまし た。これは主に、当期純利益を241,195千円計上したことにより利益剰余金が増加したことによるものでありま す。 この結果、自己資本比率は47.6%(前事業年度末は47.0%)となりました。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、賃金上昇や企業の生産性向上投資、観光需要の高水準推移などを背景に緩やかな回復が続いております。一方、物価上昇による個人消費の弱さや、世界経済の減速懸念を踏まえた企業の投資判断の慎重化がみられるほか、主要国の金融政策の転換に伴う金利・為替の変動など、景気を取り巻く不確実性は依然として高い状況にあります。また、米中関係や中東・ウクライナ情勢などの地政学リスクが金融市場や供給網に影響を及ぼすなど、先行きは依然として不透明な状況であります。 当社の事業展開する企業向けクラウドサービス市場においては、フルリモートワークやハイブリッドワークの定着を背景とした業務プロセスのデジタル化が進展しているほか、老朽化したオンプレミスシステムからのクラウド移行、データ利活用に向けた基盤整備などの需要が継続しております。さらに、生成AIの急速な進化により、文書作成・業務自動化・分析支援など幅広い領域で実用化が進み、企業におけるAI活用は試行段階から本格導入フェーズへと移行しております。これに伴い、AIとクラウドを組み合わせた業務効率化・高度化ソリューションへの期待が高まっており、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の手段としてのクラウドサービスへの投資は引き続き活発化しております。 当社は「make IT simple」というミッションのもと、企業活動のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するため、お客様の生産性を上げ、お客様を成功に導くための「データオプティマイズソリューション」及び「セールスマネジメントソリューション」のクラウドサービスを展開してまいりました。 これらの結果、当事業年度における売上高は2,552,601千円(前年同期比21.3%増)、営業利益は331,299千円 (同54.7%増)、経常利益は337,034千円(同59.9%増)、当期純利益は241,195千円(同59.9%増)となりまし た。また、当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、契約負債が159,293千円増加したこと、税引前当期純利益を315,105千円(前年同期比49.5%増)計上したこと等の増加要因があったものの、有価証券の取得による支出1,200,000千円の他、定期預金の預入による支出、無形固定資産の取得による支出等が発生したことにより前事業年度末に比べ1,185,826千円減少し、当事業年度末には580,943千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は440,396千円(同0.3%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益 315,105千円、契約負債の増加額159,293千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,630,635千円(同2,231.8%増)となりました。これは主に、有価証券の取 得による支出1,200,000千円(短期かつ安全性の高い合同運用指定金銭信託)、定期預金の預入による支出 300,000千円、無形固定資産の取得による支出106,781千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は4,422千円(同99.4%減)となりました。これは、新株予約権の行使による株式の発行による収入4,422千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 事業の名称   当事業年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) クラウドサービス事業(千円)   2,552,601   121.3 (注)1.当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自  2023年12月1日 至  2024年11月30日)   当事業年度 (自  2024年12月1日 至  2025年11月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社   215,211   10.2   217,967   8.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。 この財務諸表を作成するに当たり重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。また、財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、当社の実態等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものは次のとおりであります。 (繰延税金資産) 当社は、繰延税金資産について、税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異のうち将来の税金負担額を軽減することができると認められる範囲内で認識しております。課税所得が生じる可能性の判断においては、将来の中期経営計画を基礎として、将来獲得しうる課税所得の時期及び金額を合理的に見積り、金額を算定しております。当該事業計画の主要な仮定は、ARR成長率、解約率等の予測に基づく売上高の見込みであります。この仮定は、収益力増加のための人員増加、広告宣伝及び販売促進施策の期待効果、過去の実績、顧客の市場動向等を反映しております。繰延税金資産の金額は、今後の事業年度における課税所得が見積りと異なった場合に、将来減算一時差異の回収可能性の判断が変化することで増減する可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 売上高は、前事業年度に比べ447,915千円増加して2,552,601千円(前年同期比21.3%増)となりました。 これは主に、既存顧客へのサービスが大幅に増加するとともに、営業を強化したことで新規顧客が増加したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、1,169,397千円(同9.7%増)となりました。 これは主に、事業規模の拡大に伴い、クラウドサービスの新規・追加機能開発に係る費用やデータセンターの利用料及びSalesforceプラットフォーム利用料が発生したことによるものであります。 以上の結果、売上総利益は前事業年度に比べ344,717千円増加して1,383,203千円(同33.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、主に事業拡大に伴う社員数の増加及び給与水準の向上による人件費の増加、広告宣伝活動の強化に伴う、広告販促費の増加により、1,051,903千円(同27.6%増)となりました。 以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ117,084千円増加して331,299千円(同54.7%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は、5,757千円となりました。これは主に、受取利息及び受取配当金によるものであります。また、営業外費用は、22千円となりました。これは、為替差損によるものであります。 以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ126,294千円増加して337,034千円(同59.9%増)となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別利益はありませんでした。特別損失は、21,928千円で、これは主に、固定資産除却損によるものであります。 また、法人税等調整額を含む法人税等は73,910千円となりました。 以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ90,322千円増加して241,195千円(同59.9%増)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。現時点で予定されている重要な資本的支出はありません。事業上必要な資金は手許資金、金融機関からの借入及び新株発行等により資金調達していく方針でありますが、資金使途及び需要額に応じて柔軟に検討を行う予定であります。 ④ 経営成績に重要な要因を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針に関して経営者の問題意識と今後の方針については、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は将来の事業成長とともに収益基盤の安定化を図るため、期末ARR、ARR成長率、解約率、ストック売上、ストック売上比率を重要な経営指標としており、当事業年度においては、新規・増額ARRの継続的な獲得及び解約率を減少させることに成功し、期末ARRが前事業年度に比べ285,068千円増加した結果、売上高も堅調に推移いたしました。 前事業年度 (自  2023年12月1日 至  2024年11月30日)   当事業年度 (自  2024年12月1日 至  2025年11月30日) 期末ARR(千円)   1,890,771   2,175,839 ARR成長率   25.7%   15.1% 解約率   0.47%   0.35% ストック売上(千円)   1,797,242   2,178,312 ストック売上比率   85.4%   85.3%

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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