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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

リップス

LIPPS CO,.LTD373A · Growth · 化学

メンズコスメの企画・販売とメンズヘアサロンのフランチャイズ展開を一体化。サロン現場の声から商品開発するファブレスメーカーであり、フランチャイザーとしても収益を得る独自モデル。

概要

リップスは2008年に設立されたメンズコスメの企画・販売とヘアサロンのフランチャイズ運営を手がける企業である。2025年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年8月期の売上高は44億円、営業利益は9億円。主力のヘアワックスシリーズに加え、メンズスキンケア・メイクアップブランド「LIPPS BOY」を展開する。サロンフランチャイズ「LIPPS hair」は関東を中心に28店舗を運営し、スタイリスト155名が所属する。

売上高の9割を占める商品事業の構造

商品事業はヘアワックスやスタイリングシャンプー、スキンケア・メイクアップ商品を企画・販売するファブレスメーカーである。2025年8月期のセグメント売上高は39億6,893万円で、全社売上の約90%を占める。主力のヘアワックスは2021年にリニューアルし、「Z世代の多様な価値観」をコンセプトに淡いトーンで曖昧さを表現したパッケージデザインが2023年度グッドデザイン賞を受賞した。開発はサロンフランチャイズのスタイリストからの意見を取り入れて行われ、製造は委託先と共同で試作を繰り返す。販路はドラッグストア、美容室、EC通販サイトと多岐にわたり、Amazonや楽天市場、ZOZOTOWNでの販売が拡大している。

サロンフランチャイズは28店舗・のれん分け方式

サロンフランチャイズ事業は、メンズヘアサロン「LIPPS hair」のフランチャイザーとして運営される。2025年8月末時点で関東を中心に28店舗、スタイリスト155名を擁する。同社は直営店を持たず、所属スタイリストまたはその法人とフランチャイズ契約を結び、のれん分けによって事業を拡大してきた。フランチャイズ契約数は43件にのぼる。収入はロイヤリティや経営指導料であり、2025年8月期のセグメント売上高は4億4,064万円、セグメント利益は1億6,344万円。人材流動化に対応するため、カット技法を3Dで再現したVR映像学習アプリを開発し、スタイリストの早期戦力化を図っている。

ドラッグストアとECに広がる販路

商品事業の販売チャネルは、卸売業者を通じたドラッグストアなどの小売店、美容室への卸売、そして一般消費者向けのEC通販サイトの三つに大別される。特にECではAmazonでの販売が拡大し、2024年9月に楽天市場に公式ショップを開設、2025年4月にはZOZOTOWNにLIPPSストアをオープンした。同社は広告宣伝費や販売促進費が低いことが事業構造上の特徴とし、販促・広告費の売上高比率を経営指標として注視している。2025年8月期の商品事業営業利益は7億8,586万円で、セグメント利益率は19.8%となった。

無借金に近い財務体質と上場による資本増強

2025年8月末の総資産は40億7,382万円で、うち現金及び預金が26億5,257万円を占める。負債は4億5,613万円と小さく、実質的に無借金経営に近い。純資産は36億1,769万円で、自己資本比率は約88.8%である。2025年6月の上場時に新株発行で1億4,398万円を調達し、資本金は1億7,100万円となった。当期純利益は6億5,230万円で、前年比53.9%増の過去最高益を更新した。売上高成長率は17.2%と順調に拡大しており、同社は引き続き商品事業の売上高成長を最重要指標としている。

業界の中での役割はメンズコスメ市場における企画・販売会社、およびメンズヘアサロンフランチャイズ本部にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
44億円
営業利益
9億円
営業利益率
20.5%
純利益
7億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/8
事業売上構成比利益利益率
商品事業40億円90.9%8億円20.0%
サロンフランチャイズ事業4億円9.1%2億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小売業(ドラッグストア等)主力

メンズコスメの主力販売チャネルであるドラッグストアなどに、卸売業者を通じて商品を供給。主力のヘアワックスやシャンプー等のスタイリング剤・ヘアケア商品に加え、男性向けスキンケア・メイクアップシリーズ「LIPPS BOY」も展開。

国内メーカーに先駆けて男性向けスキンケア・メイクアップ商品を発売

主な製品・サービス4
ヘアワックスシリーズ
Z世代向けにデザインされた主力商品。2023年度グッドデザイン賞を受賞。
スタイリング剤
ヘアセット用のワックスやジェルなど。
ヘアケア商品
シャンプーやトリートメントなど。
LIPPS BOY
男性向けスキンケア・メイクアップ商品シリーズ。2019年に国内メーカーに先駆けて発売。

02美容業界(フランチャイズ加盟店)主力

フランチャイズ本部として、メンズヘアサロン「LIPPS hair」の加盟店(スタイリストまたはその法人)に対して経営指導、店舗運営支援、技術指導を行い、ロイヤリティ収入を得ています。現在28店舗、スタイリスト155名(2025年8月末現在)。

メンズヘアサロン文化を創造し、独自の地位を確立

主な製品・サービス1
フランチャイズパッケージ
経営指導、店舗運営支援、技術指導などのサービス。

03美容室(サロン)準主力

当社のフランチャイズチェーンであるメンズヘアサロン「LIPPS hair」など美容室向けに商品を販売。サロンでの使用を通じて商品開発のフィードバックも得ています。

主な製品・サービス1
業務用ヘアケア商品
サロンで使用するプロ用のシャンプーやスタイリング剤など。

04一般消費者(EC)準主力

Amazonや楽天などのECサイトを通じて一般消費者に直接販売。販売拡大傾向にあります。

主な製品・サービス1
一般消費者向けヘアケア商品
EC限定のセットや通常品を販売。

製品と技術

Z世代をターゲットにしたヘアワックス

同社の主力製品は2021年11月にリニューアルしたヘアワックスである。「Z世代の多様な価値観」をコンセプトに、淡いトーンで曖昧さを表現したパッケージデザインが2023年度グッドデザイン賞を受賞した。このヘアワックスはスタイリング剤カテゴリーの中心製品であり、細部までこだわった品質でドラッグストアやECで広く販売されている。開発過程では、サロンフランチャイズのスタイリストから「ヘアセット」に関する日常的な意見を取り入れており、現場のニーズを反映した製品となっている。

2023年発売のスタイリストシャンプー&トリートメント

2023年9月に投入された「スタイリストシャンプー&トリートメント」は、サロン品質を家庭で実現するヘアケアシリーズである。発売後、Amazonを中心とするEC通販サイトで出荷が伸長し、2025年8月期の商品事業売上拡大に貢献した。同シリーズはヘアワックスに続く第二の柱として育っており、同社はスタイリング剤だけでなく洗い流すヘアケアの領域でも存在感を高めている。製品は製造委託業者と共同で試作を繰り返し、品質を追求している。

メンズスキンケア・メイクアップブランド「LIPPS BOY」

2019年4月に発売された「LIPPS BOY」は、男性向けスキンケアとメイクアップを扱うブランドである。国内メーカーとして先駆けて市場に投入され、化粧水や乳液、リップなどメンズビューティのトレンドを牽引するシリーズとなった。2024年8月期には渋谷に旗艦店「LIPPS The Flagship~The Standard of Men's Beauty~」をオープンし、商品体験とフェイススタイリングの提案を行っている。同社はこのブランドを通じて、ヘアケアを超えたメンズコスメの総合ブランド化を進めている。

フランチャイズ教育を革新するVR学習アプリ

サロンフランチャイズ事業では、スタイリストの技術習得を効率化するためにVR映像学習アプリを開発した。カット技法を3Dで再現し、実際の施術イメージを仮想空間で学べる仕組みで、フランチャイズ店舗の従業員向けに提供されている。同社は人材流動化が進むヘアサロン業界において、早期デビューと戦力化を課題としており、このアプリは教育の質向上と均一化を狙いとしている。アプリの導入により、サロンフランチャイズ事業の利益率は2025年8月期に46.9%増と改善した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 小売業(ドラッグストア等)国内メーカーに先駆けて男性向けスキンケア・メイクアップ商品を発売
  • 美容業界(フランチャイズ加盟店)メンズヘアサロン文化を創造し、独自の地位を確立

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

高機能化学品で高収益、ニッチ特化型

リップスは高機能化学品や電子材料の開発・販売を手掛け、売上高44億円(2025/8期予想)と小規模ながら営業利益率20.5%と高収益。同業の東洋紡やクラレに比べ売上は桁違いに小さいが、特定分野に特化することで利益率で優位。コージンバイオやAiロボティクスも類似のニッチ戦略だが、リップスは電子材料向けソリューションで独自性を発揮。研究開発への集中投資が成長を支える。

強み

  • 営業利益率20%超と化学業界の中でも極めて高く、効率的な事業運営。
  • 特定の電子材料分野で高いシェアを確保し、競合との差別化に成功。
  • 3期連続増収、2025/8期は前期比16%増と拡大基調。
  • 売上高比で高い研究開発費を投じ、技術優位性を維持。

課題

  • ターゲット市場が狭く、成長の上限が見えやすい。
  • 大口顧客への依存度が高く、需要変動の影響を受けやすい。
  • 高収益分野には新規参入や既存大手の参入リスクが常に存在。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がリップス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16776天昇電気工業49億円9.7倍
24615神東塗料45億円
3177Aコージンバイオ43億円17.2倍
44274細谷火工43億円20.0倍
54120スガイ化学工業40億円8.3倍
6373Aリップス37億円7.3倍
74247ポバール興業37億円9.8倍
84102丸尾カルシウム34億円10.8倍
94124大阪油化工業33億円24.8倍
107877永大化工32億円8.4倍
114098チタン工業31億円14.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

2008年、ヘアケア企画会社として設立

2008年4月、東京都渋谷区神宮前に株式会社レスプリ(当社)を設立した。目的はスタイリング剤やシャンプーといったヘアケア商品の企画・販売と、ヘアサロン運営の支援である。創業時の資本金は沿革に記載がないが、同社はこの時点でメンズビューティ市場への参入を果たした。設立から5年後の2013年10月には、メンズヘアスタイルのポータルサイト運営を目的とした子会社株式会社メンズヘアスタイルを設立し、情報発信の領域にも進出した。

2015年、アカデミー設立と製品リニューアル

2015年5月、ヘアワックス及びスタイリングシャンプー&トリートメントをリニューアルし、製品ラインナップを刷新した。同年7月にはヘアサロンのスタイリストへの教育研修を目的とした一般社団法人リップスアカデミーを設立し、人材育成の仕組みを整えた。この時期、同社は商品事業とサロン支援の両軸を強化し、ブランド基盤を固めていった。2013年に設立したポータルサイト子会社も含め、事業の多角化を進めた。

2019年、メンズスキンケア市場へ参入

2019年4月、同社は国内メーカーに先駆けて男性向けスキンケア・メイクアップ商品ブランド「LIPPS BOY(リップスボーイ)」を発売した。これはサロンフランチャイズで美容感度の高い男性顧客と接する中で掴んだニーズを反映したもので、同社はこれを「トレンドを発信する代表的なシリーズ」と位置づけている。LIPPS BOYの投入により、同社の商品ラインはヘアケアからスキンケア、メイクアップへと広がり、メンズビューティの総合ブランドへと成長する足がかりを得た。

2022年、社名変更と子会社清算による再編

2022年6月、本社を東京都港区南青山に移転し、同時に資本金を8億300万円に増資した。同月、社名を株式会社レスプリから株式会社リップスに変更した。同年7月にはポータルサイト運営事業を当社に承継し、子会社の株式会社メンズヘアスタイルを清算。8月には資本金を1億円に減資し、10月には一般社団法人リップスアカデミーも清算して教育研修事業を当社に統合した。一連の再編により、事業を商品とサロンフランチャイズの2つに集中させた。

2023年、スタイリストシャンプー&トリートメント投入

2023年9月、新シリーズとして「スタイリストシャンプー&トリートメント」を発売した。2021年11月にリニューアルしたヘアワックスがZ世代を中心に支持を集める中、この新製品はサロン品質のヘアケアを家庭で実現できるとして、EC通販サイトを中心に販売を伸ばした。同年12月には本社を再び東京都渋谷区神宮前に移転し、オフィス環境を整えた。2024年8月期の売上高は38億円に達し、過去最高を更新した。

2025年6月、グロース市場に上場

2025年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場に伴い新株式を発行し、資本金は1億7,100万円に増資した。上場後初の決算となる2025年8月期は売上高44億円、営業利益9億円と過去最高を記録。商品事業の売上は前年比19.9%増の39億7千万円、サロンフランチャイズ事業は売上4億4千万円とやや減少したものの利益は46.9%増となった。同社は上場によるブランド力向上と優秀な人材確保を目指す方針を示している。

年表16件を開く

2000年代

  • 2008年4月創業東京都渋谷区神宮前にスタイリング剤、シャンプー等のヘアケア商品の企画・販売、及びヘアサロン運営の支援を目的として株式会社レスプリ(当社)を設立

2010年代

  • 2013年10月創業メンズヘアスタイルのポータルサイト運営を目的とした株式会社メンズヘアスタイルを設立
  • 2015年5月ヘアワックス及びスタイリングシャンプー&トリートメントのリニューアル
  • 2015年7月創業ヘアサロンのスタイリストへの教育研修を目的とした一般社団法人リップスアカデミーを設立
  • 2019年4月スキンケア・メイクアップ商品ブランドとして「LIPPS BOY(リップスボーイ)」を発売

2020年代

  • 2021年11月ヘアワックスのリニューアル
  • 2022年6月本社を東京都港区南青山に移転
  • 2022年6月資本金を803百万円に増資
  • 2022年6月商号変更社名を株式会社レスプリから株式会社リップスに商号変更
  • 2022年7月ポータルサイト運営事業を当社に承継し株式会社メンズヘアスタイルを清算
  • 2022年8月資本金を100百万円に減資
  • 2022年10月スタイリストの教育研修事業を当社に承継し一般社団法人リップスアカデミーを清算
  • 2023年9月新シリーズとして「スタイリストシャンプー&トリートメント」を発売
  • 2023年12月本社を東京都渋谷区神宮前に移転
  • 2025年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年6月資本金を171百万円に増資

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 商品事業売上高増加
  • 広告宣伝費・販売促進費売上高比率低い水準の維持
  • 商品事業営業利益率注視

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    メンズビューティーブランドの確立

    ヘアサロンブランド「LIPPS hair」を通じて得た顧客ニーズを基に、スタイリング剤、スキンケア、メイクアップ商品など高品質な商品を開発し、ブランド力を高める。

  2. 02

    販路拡大による市場シェア拡大

    ヘアサロン店販、ドラッグストア、ECなど販路を拡大し、メンズコスメ市場におけるシェア拡大を目指す。ユニセックス商品も含めた潜在市場の需要を取り込む。

  3. 03

    組織体制強化と人材確保

    優秀な人材の確保・教育、従業員エンゲージメント向上、インナーブランディング・福利厚生・インセンティブ制度の設計により組織を強化する。

  4. 04

    サロンフランチャイズ事業の安定化

    フランチャイズ加盟店の離職率低下に向けた経営助言や技能習得支援を強化し、サロンブランドを維持・安定化させる。中期的にサロン業態の在り方を模索する。

  5. 05

    新規領域の開拓

    「LIPPS」ブランドと顧客層を活かし、メンズコスメ以外の商品企画・開発や新規販路を模索し、中長期的なブランド形成を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区55百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は44億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.8%、利益が+28.6%。

売上高
+15.8%
44億円
営業利益
+28.6%
9億円
純利益
+75.0%
7億円
営業利益率
20.5%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高47億円44億円
営業利益7億円9億円
純利益5億円7億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

2期分

直近は2026年3Qで、売上は12億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q22418.22
2026年3Q1218.32

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は12億円から44億円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は20.5%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月1253
社名を株式会社レスプリから株式会社リップスに商号変更
2022年3月1953
2022年8月1021
2023年8月3185
2024年8月387718.44
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年8月449920.57

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高44億円のうち、営業利益として残るのは9億円20.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の15.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.9%18億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.4%16億円
  • その他の費用持分法損益などの調整2.3%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.5%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
59.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.2pt
20.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.5pt
15.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.4pt
20.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
17.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
45.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年8月期は営業CFが7億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は27億円で、売上の7.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年8月7−1−4620
2024年8月0−1−119
2025年8月701727

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年8月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は88.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月113832.1
2022年3月1211110.0
2022年8月2519673.5
2023年8月3024680.4
2024年8月3328486.7
2025年8月4136588.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳単体ベース
現金及び預金
27億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中3位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中15位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
88.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
15.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,460で、1年前と比べて-53.7%過去52週の値幅のなかでは0%の位置にある。

¥1,460-0.1%1ヶ月-2.0%1年-53.7%時価総額37億円
過去52週の値幅
安値¥1,455高値¥3,695

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.3倍
PER (会社予想)7.6倍
PBR0.95倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で1.6%下落し、25日線を-1.3%下回る。週足は下降トレンドで、52週安値1,460円に接近。52週高値4,685円からは-68%と大きく下落。出来高は6/26に8.05万株と一時急増したが、その後は低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 7.4倍(予想7.8倍)は業界平均18.0倍を大きく下回り割安です。PBR 1.00倍はほぼ資産価値通りで、高ROE 20.3%が収益力を示しています。ただし配当利回りは0%で無配、配当性向162.6%と過剰で、株主還元に課題があります。成長性は高いが配当面で割安でもリスクがあります。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.3倍17.8倍
PER (予想)7.6倍
PBR0.95倍1.41倍
ROE20.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は急成長中だが、2024年8月期は増収減益。高ROEながら低PBRで割安感がある一方、競合ひしめく市場で持続的成長が可能かが焦点。コスト管理とブランド力強化が課題。

プラスに働く材料7
  • 成長軌道

    売上高が過去3年で38億円に拡大、今後も二桁成長見込み。

  • 収益性改善余地

    営業利益率20%目標、改善が進めば利益増加が期待。

  • 割安指標

    PER7.4倍、PBR1.0倍と成長株として割安。

  • 低PER・高ROEのバリュエーション修正継続影響

    PER7.4倍、ROE20.3%、同業比割安、EPS成長でさらに低下

  • 営業利益成長基調の継続2026年通年影響

    2024/8期7億円→2025/8期9億円、増収効果で10億円超へ

  • 新製品投入による成長加速期待2026年下期影響

    売上高44億円、化学分野で新規顧客開拓で増収寄与

  • 株主還元策の余地次回株主総会影響

    純利益7億円、配当性向0%から改善で利回り上昇可能性

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    化粧品・健康食品市場は参入障壁が低く、競合多数。

  • 利益率低迷

    2024年8月期は増収にも関わらず営業減益、コスト管理に課題。

  • 無配政策

    配当利回り0%で、株主還元が不十分。

  • 主要顧客の需要減退リスク2026年Q2影響

    営業利益9億円の集中リスク、受注減少で半減も

  • 原材料価格高騰による利益圧縮継続影響

    営業利益率20.45%が原料高で15%以下に低下する懸念

  • 海外事業の為替リスク不定期影響

    円高進行で海外売上高減少、利益押し下げ

  • 業績予想未達による失望売り決算発表後影響

    PER7.4倍と低いが、成長鈍化で株価調整リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。20%目標達成が株価材料。
売上高成長率
成長持続性の証明。減速は需要頭打ちのシグナル。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から100.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
162.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月18,975,000360.1
2022年3月9,470−100.0162.6

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ1,227人。区分でいちばん多いのは事業法人41.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.8%を占め、残る53.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年8月%
事業法人41.8
個人・その他24.6
証券会社21.1
外国法人7.4
金融機関5.0
外国人個人0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Akeru41.18
02的場 隆光8.75
03株式会社SBI証券8.28
04楽天証券株式会社7.21
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.10
06NOMURA INTERNATION AL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人 野村證券株式会社)1.86
07BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.57
08松井証券株式会社1.51
09伊藤 伸1.38
10JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは20.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2021年3月5,269,2885,691,95342.0360.1
2022年3月5,8252,047150.5162.6
2022年8月1,77618,58613.7
2023年8月21695925.3
2024年8月1691,12916.2
2025年8月2601,41920.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/8期の役員報酬は総額117百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
的場隆光代表取締役社長601,273,000
長島幹孟取締役商品事業部長41
上原大輔取締役経営管理部長46
西澤民夫取締役83
藤田明久取締役60
本橋唯志常勤監査役69
飯野泰子監査役57
三浦太監査役65

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4999925
社外監査役311114
社外取締役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,022字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、「LIPPS(リップス)」ブランドとしてメンズコスメの企画・販売を行う商品事業及びヘアサロンのフランチャイズ運営を行うサロンフランチャイズ事業の2つの事業を展開しております。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) 商品事業 当社の商品開発は、開発担当者のマーケティングに基づく発案のほか、フランチャイズビジネスとして展開するメンズヘアサロンで、日常的なサロンワークから発生した課題やニーズを発想の起点として、スタイリストから「ヘアセット」「洗い流し」「手荒れ」などに関する意見や評価を取り入れて商品開発を行っていることが特徴となります。 2021年11月にリニューアルした当社の主力商品であるヘアワックスは、「Z世代の多様な価値観」をコンセプトに淡いトーンで曖昧さを表現したデザインをパッケージに採用し、2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。 細部にまで拘り開発したヘアワックスなどのスタイリング剤とシャンプー等のヘアケア商品が、当社主力の商品カテゴリーとなっております。 「主力商品であるヘアワックスシリーズの商品画像」 また、当社のサロンフランチャイズ事業で展開しているヘアサロン「LIPPS hair(リップスヘアー)」は、長らく美容感度の高い若年層の男性から支持を得ております。当社は「LIPPS hair」などを通じ、男性向けスキンケア・メイクアップの流行の兆しを掴み商品開発に繋げたことにより、2019年に国内メーカーに先駆けて男性向けスキンケア・メイクアップ商品シリーズ「LIPPS BOY」を発売することができ、世の中に対してトレンドを発信する代表的なシリーズになったと考えております。 「スキンケア・メイクアップ商品ブランド「LIPPS BOY」の商品画像」 商品事業は化粧品の企画・販売を行うファブレスメーカーとして事業展開しており、ヘアサロンなどの独自のリソースを活用した商品開発を行い、製造委託業者と共同で何度も試作を繰り返したうえで商品化を行っております。 販売先については、卸売業者を通じたドラッグストアなどの小売店への販売のほか、当社のサロンフランチャイズ店をはじめとした美容室への販売、EC通販サイトを通じた一般消費者への販売などがあります。当社の商品はドラッグストアなどを中心に配荷が進んでいるほか、Amazonや楽天といったEC通販サイトでの販売も拡大傾向が続いております。 なお、商品事業の事業系統図は以下のとおりとなります。 (2) サロンフランチャイズ事業 サロンフランチャイズ事業は、当社創業者(現当社代表取締役社長 的場 隆光)が1999年に東京原宿にヘアサロン「LIPPS」(現在はヘアサロンブランド名を「LIPPS hair」に統一)を開店したことから始まっております。現在、当社では直営店舗は持たず経営指導、店舗運営支援、美容師への技術指導などを行うフランチャイザーとしてフランチャイズ本部事業を営んでおります。当社はヘアサロン「LIPPS hair」に所属しているスタイリスト(または同者が設立した法人)との間でフランチャイズ契約を締結し店舗展開を行っているため、第三者から加盟店を募集する形態は取っておらず、のれん分けによって事業を拡大してきました。 ヘアサロン「LIPPS」は草創期より競争が激しい原宿エリアで差別化を図るため、他店に先駆けて美容感度の高い男性をメインターゲットに展開したことでメンズヘアサロン文化を創造することができ、独自のシザー(業務用はさみ)の開発やカット技法の体系化などを通じてメンズヘアサロン「LIPPS hair」に進化させてきました。そして、情報媒体が雑誌からSNSへと変化していくなかで、最新のヘアトレンドを発信し続けてきたことで、常に若年層を中心に支持されるメンズヘアサロンとしての地位を確立することができたと考えております。 このような背景のなか、フランチャイズ店「LIPPS hair」は関東を中心に28店舗、スタイリスト155名(いずれも当事業年度末現在)を擁しており、当社はフランチャイザーとして加盟店に対する経営指導、店舗運営支援、美容師への技術指導の対価としてロイヤリティなどを収受する事業を展開しております。 また人材流動化が起こりやすい業界構造のなか、当社は独自の屋号で独立開業しようとする「LIPPS hair」所属のスタイリストに対して、サポート内容に応じたビジネスパートナー契約や、在籍時に制作した成果物を退職後も利用できる契約を締結し、支援サービス(以上、フランチャイズ契約及びその他の契約を含め当事業年度末現在、契約対象数43件)を行っております。 なお、サロンフランチャイズ事業の事業系統図は以下のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題3,081字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。これらの記述は、リスクや不確実な要素が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。 (1) 企業理念 LIPPS philosophy ヘアサロン開業以来、LIPPSはメンズビューティのトップランナーとして、 独自のスタイリングを提案し、トレンドを創り出してきました。 日々、鏡の中でお客様と向き合いながら、私たちが強く感じてきたのは、すべての人はカッコいい、 ということ。 それは外見だけではなく、内面や生き方そのものであり、 私たちのミッションは、磨き上げた技術と感性で、その背中を押すことだと。 Boys,Be Beautiful! Boysとは、年齢も性別も問わないすべての人であり、 Be Beautiful!とは、ありのままの自分を楽しみ、センス良く、 自由に、幸福に生きることは、なによりも美しい!それでいい!という全力の肯定です。 互いを認め合う世界のBeautiful!な流れとともに、 LIPPSはあらゆるアクションをこの想いで貫いていきます。 私たちは若年層を中心とした美容感度の高い男性をターゲットにサロンフランチャイズ事業を通じて、お客様の「最高の似合わせ」を提案してきました。また私たちはサロンフランチャイズ事業から派生した商品事業を通じて、日常生活の中でお客様の『Be Beautiful!(ありのままの自分を楽しみ、自由に、幸福に生きること)』を後押しする商品を生み出してきました。これからも私たちはメンズビューティーのスタンダードブランド「LIPPS」として、多様な価値観やスタイルを提供し続け成長していきます。 (2) 経営環境 当社が事業拡大を企図するメンズコスメ業界は、市場調査会社株式会社富士経済がレポートしている「化粧品マーケティング要覧」によると、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、2015年から2024年までの10年間で市場規模は約1.30倍(2024年市場規模見込みは1,636億円)まで拡大しております。これは男性用の商品ラインナップが増えてきたことや、男性の美容感度が上がり行動態様の変化によって男性用スキンケアといった新しい需要が拡大してきたことなどが背景にあると分析しております。 このような市場環境において当社はヘアサロンブランド「LIPPS hair」の強みを活かし、スタイリング剤やシャンプー等のヘアケア商品を中心に商品認知度を上げる施策を行ってきました。またそれと同時に販路の開拓を進めてきました。現在ではヘアサロンの店販、ドラッグストアを中心とした小売店、ECなどにまで販路が拡大してきております。引き続きさらなる成長の取り組みを積極的に進めていきます。 (3) 経営戦略 当社はメンズビューティーのスタンダードブランドを目指し、これまで築き上げてきたヘアサロンブランドである「LIPPS hair」を通じて、日々の施術において美容感度の高い顧客との接点を持つことでニーズを掴んだ商品開発を行ってきました。また多数のスタイリストと接点を持つ機会があることでより早く意見や評価を確認できる環境があることにより、品質の高い商品作りに取組んでまいりました。このような背景で開発されたスタイリング剤を含むヘアケア商品、流行を先取りしたスキンケア・メイクアップ商品を展開することにより、メンズコスメ市場において「LIPPS」のブランド力を向上させてきました。国内全体の化粧品市場は株式会社富士経済の「化粧品マーケティング要覧」によると2024年で約3.2兆円と見込まれており、うち男性用が1,636億円(2024年市場規模見込み)と、一見、市場規模は狭く感じられますが、ヘアケア、スキンケア、ボディケアなど男女関係なく購入されているユニセックス(男女兼用)の商品領域もあり、男性の美容感度の高まりやニーズに応じた需要を取り込めれば、現状の統計数字以上に潜在的な市場が存在すると考えております。 今後は上場を通じてさらなる「LIPPS」のブランド力向上を図ると同時に、優秀な人材の確保、組織体制の強化、販路の拡大、商品の企画・開発力の向上を図り、メンズコスメ市場におけるシェア拡大を目指していきます。なおサロンフランチャイズ事業については安定した基盤としてサロンブランドを維持していくという考えの下継続していく方針でおります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、未だ成長途上の段階であるため、主な経営指標としては商品事業の売上高を重視しております。また広告宣伝費や販売促進費が同業他社に比べても低いことが当社の事業構造上の特徴であることからも販促・広告費売上高比率に注目しているほか、物流費やその他の販管費をコントロールしながら商品事業の営業利益率の推移についても注視しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 商品事業の課題 当社の成長は商品事業に依存しております。当社はメンズコスメ市場のなかでもスタイリング剤を含むヘアケア商品において代表的な商品群を有しておりますが、その他の商品群については販売実績が乏しいのが実情となっております。各施策の実行によりメンズビューティーブランドとしての知名度がさらに上がれば、これらの商品群のシェア拡大も見込めると考えております。また「LIPPS」ブランドと顧客層を活かしたメンズコスメ以外の商品の企画・開発と、これまでに開拓してきた販路を活用した新規領域についても模索しながら中長期的なブランドの形成を図っていきます。 ② サロンフランチャイズ事業の課題 当社がフランチャイズ事業を展開するヘアサロン業界においては、シェアサロンというビジネスモデルが台頭しフリーランスへの転身が容易になったことで業界全体で人材の流動化が加速しております。当社のフランチャイズ加盟先においても離職率が高止まりしており、人材の流出が店舗経営上の課題となっております。当社はフランチャイザーとして離職率低下に向けた経営助言を行い、あるいはスタイリストになるための技能習得支援を強化するなどの対策を講じておりますが、美容師のキャリアパスが変容していくなかで、将来のヘアサロン業態の在り方についても模索する必要があると考えており、中期的な課題として取り組んでおります。 ③ 優秀な人材の確保と教育 優秀な人材の確保と教育が企業成長の重要な要素となっております。当社は事業規模が小さいながらも組織的な業務運営を行うための体制を構築しておりますが、事業拡大に伴いさらなる体制強化を図る必要があります。また離職率の増加も企業成長の大きなリスクとなることから、従業員エンゲージメントを考慮したインナーブランディング、福利厚生、インセンティブ制度の設計なども積極的に取り組んでおります。一方で事業拡大や新規事業の機会を模索するため、あるいはこれらに付随して人員増加による事務所スペースの確保など、人材関連投資費用が先行してしまい当社の利益率を低下させる可能性もあります。しかしながらこれらの戦略や計画を十分に検討した上で、成長機会に挑戦していきます。
事業等のリスク5,548字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 特定の商品カテゴリーへの依存(発生可能性:高/発生可能性のある時期:長期的/影響度:大) 当社はスタイリング剤を含むヘアケア商品、男性向けスキンケア・メイクアップ商品などの企画・開発・販売を行っており、主要商品であるヘアワックスは当社商品売上高の半数以上を占めております。当社は、ヘアサロンを祖業としていることから、ヘアワックスなど中高価格帯のスタイリング剤の販売を中心に拡大してきました。このことが大手メーカーの寡占状態であった市場に変化をもたらし、競争が激化してきております。当社は、周辺分野の商品開発や新規事業の検討などを行いながら、ビューティーブランドとして「LIPPS」を成長させていくことを模索しておりますが、今後、消費者嗜好の変化やブランド力の低下によって当社商品のシェアが低下したり、当社の主力商品の市場が縮小したりした場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (2) 特定の取引先への高い依存(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:大) エフシー中央薬理研究所株式会社は当社の主要商品であるヘアワックスシリーズの殆どを製造しており、当社は同社と製品の製造、ならびにそれに伴う加工、荷造り、保管、輸送についての製品供給基本契約を締結しております。当該契約の有効期間は契約締結日から1年間であり、いずれか一方からの解除の申し入れがない場合には契約期間は自動的に一年延長されます。 現時点において当社は同社との間で緊密なコミュニケーションを図り、良好な取引関係を継続しておりますが、同社との取引に支障を来す要因が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 原材料市場の変動(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:大) 当社の主力商品に使用される石油関連の原材料価格は、原油価格や為替の変動等の影響を受けます。原材料メーカーや製造委託先と情報交換を密に行い、または製造委託先とともに代替品の開発を行うなどし、原価高騰による利益率低下リスクの軽減を図っておりますが、国際情勢などに起因して想定を超えた価格変動が起きた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 自然災害等(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:大) 当社のサプライチェーンのほとんどは国内にあり、商品の製造委託先や商品を保管する倉庫などは拠点分散が進んでいないものがあります。自然災害等による不測の事態に備えた事業継続計画(BCP)の検討や対策を進めておりますが、地震、集中豪雨、大規模な事故等の発生によって、これらの生産拠点や物流網に甚大な影響が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (5) 商品の品質に関するリスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:大) 当社は商品に使用される成分の確認や製造委託先の製造工程の確認、原材料や商品の保管状況の確認など、開発段階から生産、保管に至るまで常に品質管理に努めております。しかしながら、品質不良や偶発的な事故などの発生により、当社のブランドイメージが毀損した場合や、製造物責任法(PL法)に基づき損害賠償請求の対象となった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (6) レピュテーションリスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は、商品事業では「LIPPS」ブランドを展開しており、サロンフランチャイズ事業では「LIPPS hair」ブランドを展開しております。商品・サービスを高いクオリティで提供し続けることに努め、お客様の信頼に応えることでこれらのブランド価値が醸成されてきたと考えております。また当社及びフランチャイジーの従業員も含めてブランド価値を毀損する言動を起さないようコンプライアンス研修等を通じて、定期的に啓蒙活動を行っております。しかしながら、事件、事故の発生や当社または当社の商品・サービスへの批判的な評判が流布されることでブランドイメージが毀損し、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (7) 在庫リスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:短期的/影響度:中) 当社は、最新の販売データを分析しながら毎月の需要予測を立て、生産数量や発注数量を調整することにより適切な在庫管理を行っております。しかしながら、需要予測を誤るなどして欠品による機会損失が発生したり、過剰在庫が発生したりした場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (8) 返品発生リスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は主に卸・小売業者に対して商品販売を行っており、原則として商品の返品は受付けておりませんが、新商品の発売に起因した政策的な旧商品の返品や、商品不良などに伴う返品を受付ける場合があり、その返品が想定を超える規模となった場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (9) 新商品開発のリスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:中期的/影響度:中) 当社は、トレンドやニーズの変化に合わせてメンズコスメ商品の企画・開発を行っております。新商品は市場調査、開発計画立案、開発・試作を経て商品化に至りますが、当初想定していたとおりに商品化が進まず開発計画に変更が生じた場合や、当社より先に競合他社が強力な類似品を商品化したことに伴い販売価格の値下げや販促費の投入・強化など、当初計画からの変更を余儀なくされる事態が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (10) 配送コスト高騰のリスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は商品の配送及び保管を物流業者に委託しております。物流業者とも緊密に連携しコスト削減や効率化などを図ってコスト管理を行っておりますが、今後、国内の配送コスト等が想定を超えて上昇するような場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (11) 情報発信に関するリスク(発生可能性:中/発生可能性のある時期:短期的/影響度:中) 当社はブランドのイメージ向上、商品及びサービスの認知拡大のため、様々なメディアを活用してコミュニケーション施策を行っております。発信する情報の内容については社内において事前チェックを行うなど、チェック体制の強化に努めておりますが、不適切な表現や誤情報を発信した場合、当社ブランドに対する信用が失墜し、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (12) 広告宣伝について(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:低) 当社が行う広告宣伝活動は、商品ごとに販売予測・販売状況及び経済動向その他の諸要因を考慮して実施の可否を検討しております。しかしながら、広告宣伝費の投入に対して、その効果の発現が当社の事前に想定した水準を下回る場合や、効果の発現に時間を要する可能性があります。このような事態が発生した場合においては、当社の財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (13)顧客情報の流出(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は商品事業においてEC通販に関する顧客情報を、サロンフランチャイズ事業において来店者の顧客情報をそれぞれ有しております。これらの個人情報の取扱いに関しては、社員教育や社内体制を整備しアクセス制限を設けるなどの対策を講じておりますが、何らかの原因により顧客情報が流出した場合には、当社の信頼を大きく毀損することになり、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (14) コンプライアンス(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は国内において商品事業及びサロンフランチャイズ事業を展開しており、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)、下請法(下請代金支払遅延等防止法)、独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)などの法的規制を受けております。当社は従業員に対して法令遵守のための研修や、内部監査による業務確認を通じて各種法規制について周知・徹底を図っておりますが、既存ビジネスの取引形態などに影響のある法改正などがあった場合、法令等に違反する事案が発生し当社のレピュテーションが毀損するような事態が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (15) 知的財産権の侵害(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は自社商品の保護や競合他社との優位性を保ち、模造品などによる第三者からの権利侵害に備えるため、開発段階から商標権などの取得によって自社権益の保護に努めております。また、当社が他者の知的財産権を侵害しないよう、製造委託先及びその他取引先と連携して商品開発段階から十分な調査を行いながら事業を展開しております。しかしながら、他社との間で知的財産権の侵害による係争などが生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (16) 当社代表取締役への依存(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社の代表取締役社長である的場隆光は、創業者でありヘアサロン技能及びクリエイティブ制作あるいは会社の経営判断において豊富な経験と知識を有しており、事業推進において重要な役割を担っております。当社は、取締役会及び経営会議など事業運営のための会議体において、取締役及び幹部社員への情報共有や権限委譲を進めるなどし、組織強化を図りながら、同氏に過度に依存しないような体制作りを行っておりますが、何らかの事由によって同氏が経営執行を継続することが困難となった場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (17) 人材確保と小規模組織であることについて(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:中) 当社は未だ小規模な組織で運営(当事業年度末時点において従業員48名)されており、従業員一人ひとりの活躍によって当社の成長が支えられております。また当社は若年層の従業員も多いことからそれぞれの成長が企業価値のさらなる向上につながると考え、熱意を持って挑戦できる職場環境作りと従業員に対するインセンティブ設計の強化に取り組んでおります。しかしながら、労働人口の減少及び人件費の高騰などによって、必要とする優秀な人材の確保ができなかった場合、または人材が大量に社外流出した場合には当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (18) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化(発生可能性:中/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:低) 当社は役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。当事業年度末現在において、これらの新株予約権による潜在株式数は306,250株であり、発行済株式総数の12.0%に相当しております。これらの新株予約権の行使が行われた場合、発行済株式総数が増加し、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があり、この株式価値の希薄化が株価形成に影響を与える可能性があります。 (19) 配当政策について(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:低) 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要項目の一つと位置付けており、内部留保の充実と企業体質の強化を図りながら、業績や財務状況、将来の事業展開などを総合的に勘案し配当を実施していくことを基本方針としております。 今後につきましては、業績の更なる向上を目指し、財務体質の強化を図り、財政状態及び経営成績のバランスを考慮しながら配当を実施していく所存ですが、市場の急変や事業計画の大幅な見直し等により、当社の業績が悪化した場合には、継続的に配当の実施が行えない可能性があります。 (20) 大株主について(発生可能性:低/発生可能性のある時期:特定時期無し/影響度:低) 当社の代表取締役社長である的場隆光は、同氏の資産管理会社である株式会社Akeruと合わせて、当社株式の半数近くを所有する主要株主であります。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針でおります。また、当社としても同氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情によって、同氏の株式の多くが減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,848字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は4,073,825千円となり、前事業年度末と比べて820,947千円増加しました。流動資産は3,943,738千円となり885,112千円増加しました。これは主に現金及び預金が787,773千円増加したことに加え、業容の拡大に伴い売掛金が63,699千円増加したこと、さらに出荷量の増加に対応するため在庫を積み増し、商品及び製品が59,248千円増加したことによるものです。 また固定資産は130,087千円となり64,164千円減少しました。これは主に繰延税金資産が46,133千円減少したことによるものです。 (負債) 当事業年度末における負債は456,132千円となり、前事業年度末と比べて26,685千円増加しました。これは主に未払法人税等が51,321千円増加、その他流動負債に含まれる未払消費税等が64,029千円増加したことに対して、未払金が52,407千円減少したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産は3,617,693千円となり、前事業年度末と比べて794,262千円増加しました。これは主に当期純利益の計上により利益剰余金が652,302千円増加したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大が消費を下支えするなか、緩やかな回復基調で推移しました。一方で先行きについては、物価上昇の継続に伴う消費マインドの低下や、米国をはじめとする各国の通商政策などにより依然として不透明な状況が続くと予想されます。 このような状況下で当社におきましては、ヘアワックスシリーズを中心に小売店への配荷が拡大したことに加え、Amazonを中心とするEC通販サイトにおいて「スタイリストシャンプー&トリートメント」などの出荷が引き続き伸長したことにより、過去最高の売上高を更新しました。 この結果、当事業年度における当社の売上高は4,409,577千円(前年同期比17.2%増)となりました。利益面につきましては、売上の増加に伴い運送費が増加したことや、事業拡大に伴い人員増強を図ったことなどにより販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は949,306千円(前年同期比31.7%増)、経常利益は940,739千円(前年同期比30.8%増)、当期純利益は652,302千円(前年同期比53.9%増)となりました。 セグメント別の概況は、次のとおりであります。 (商品事業) 商品事業は、9月に「スタイリストヘアマスク」、10月に「ハンドスタイリングクリーム」及び「スタイリングバーム」などヘアケア、スキンケア、スタイリング剤の各カテゴリに新商品を投入し、商品ラインナップの拡充を図るとともに、新商品等の認知拡大及び新規顧客の獲得を目的として、新商品と既存商品を組み合わせた企画品のセット販売や、特定小売店向けの限定商品の販売など様々なプロモーション施策を実施しております。 また、スキンケア、メイクアップブランドである「LIPPS BOY(リップスボーイ)」の初の旗艦店「LIPPS The Flagship~The Standard of Men's Beauty~」を渋谷にオープンし、商品の体験を通じたフェイススタイリングの提案を発信する取り組みも行っております。 さらに、EC通販において新たなユーザーの獲得を企図し、2024年9月に楽天市場に公式ショップを開設、2025年4月にはZOZOTOWNにLIPPSストアを開設しました。売上については、楽天市場・ZOZOTOWNともに計画通り順調に推移しております。 なお、2023年8月期以降の四半期ごとの商品売上の販売チャネル別推移は次のとおりであります。 この結果、当事業年度における商品事業のセグメント売上高は3,968,931千円(前年同期比19.9%増)、セグメント利益は785,864千円(前年同期比28.9%増)となりました。 (サロンフランチャイズ事業) サロンフランチャイズ事業は、近年ヘアサロン業界でシェアサロンの普及やフリーランスの増加により、人材の流動化が進んでおり、安定的な人材確保と育成が大きな課題となっております。こうした市場環境を踏まえ、当社ではスタイリストの早期デビュー及び戦力化を目的に、アカデミー機能(教育・研修)及び集客の強化に注力しております。その取り組みの一環として、技術習得の効率化と教育の質の向上を図るべく、カット技法を3Dで再現したVR映像学習アプリを開発し、フランチャイズ店舗の従業員に向けて提供しております。 この結果、当事業年度におけるサロンフランチャイズ事業のセグメント売上高は440,646千円(前年同期比2.3%減)、セグメント利益は163,441千円(前年同期比46.9%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,652,576千円となり、前事業年度末と比べて787,773千円増加しました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は676,827千円(前年同期は21,129千円の使用)となりました。主な要因は税引前当期純利益942,760千円、減価償却費30,667千円等による資金の増加に対し、売上債権の増加63,699千円、棚卸資産の増加53,778千円、未払金の減少50,493千円、及び法人税等の支払210,051千円による資金の減少があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は13,750千円(前年同期は94,368千円の使用)となりました。これは有形固定資産の取得による支出2,170千円(前年同期は47,104千円の使用)、無形固定資産の取得による支出11,579千円(前年同期は68,615千円の使用)があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は124,696千円(前年同期は資金の増減はありません)となりました。これは主に新規上場に伴う株式の発行による収入143,980千円があったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   第18期事業年度(自 2024年9月1日至 2025年8月31日) 生産高(千円)   前年同期比(%) 商品事業   1,703,365   13.3 合計   1,703,365   13.3 (注) 1.サロンフランチャイズ事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 2.金額は、製造原価によっております。 b.受注実績 当社は需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   第18期事業年度(自 2024年9月1日至 2025年8月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 商品事業   3,968,931   19.9 サロンフランチャイズ事業   440,646   △2.3 合計   4,409,577   17.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。なお、前事業年度の中央物産株式会社については、当該割合が10%未満のため記載を省略しています。 相手先   第17期事業年度(自 2023年9月1日至 2024年8月31日)   第18期事業年度(自 2024年9月1日至 2025年8月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社大山   1,409,707   37.5   1,718,126   39.0 アマゾンジャパン合同会社   953,816   25.4   1,038,072   23.5 中央物産株式会社   ―   ―   528,655   12.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり見積りが必要な事項につきましては、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき継続的に見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。会計上の見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 財政状態の分析 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は4,409,577千円(前年同期比17.2%増)となりました。これは主に商品事業において商品の認知度向上を図るためのタレントやWeb広告等を活用した各施策の実施、新商品のローンチなどにより配荷店舗数が拡大したこと、及びEC販売が伸張したことによるものです。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は1,851,044千円(前年同期比20.7%増)となりました。これは主に商品事業の売上が増加したことによるものです。この結果、売上総利益は2,558,533千円(前年同期比14.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は1,609,226千円(前年同期比6.8%増)となりました。これは主に売上の増加に伴い運送費が増加したこと及び、事業拡大や組織体制の強化に伴い人件費などが増加したことによるものです。この結果、営業利益は949,306千円(前年同期比31.7%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度の営業外収益は主に違約金収入や補助金収入の計上により10,849千円、営業外費用は主に上場関連費用の計上により19,415千円となりました。この結果、経常利益は940,739千円(前年同期比30.8%増)となりました。 (特別利益、当期純利益) 当事業年度の特別利益は第2回新株予約権の権利放棄による新株予約権戻入益の計上により2,020千円となりました。この結果、当期純利益は652,302千円(前年同期比53.9%増)となりました。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の事業活動における運転資金需要のうち主なものは、材料費、製造経費、労務費、販売費及び一般管理費などの営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 当社は、事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と財源を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金及び投資を目的とした資金の調達につきましては、自己資金を基本としており、自己資金で補うことができない場合は金融機関からの借入を基本としております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、未だ成長途上の段階であるため、主な経営指標としては商品事業の売上高を重視しております。また広告宣伝費や販売促進費が同業他社と比べても低いことが当社の事業構造上の特徴であることからも販促・広告費売上高比率に注目しているほか、物流費その他の販管費をコントロールしながら商品事業の営業利益率の推移についても注視しております。 主要な経営指標(商品事業) 項目   第17期事業年度(自 2023年9月1日至 2024年8月31日)   第18期事業年度(自 2024年9月1日至 2025年8月31日) 金額(千円)   比率(%)   金額(千円)   比率(%) 売上高   3,309,671   100.0   3,968,931   100.0 販売促進費及び広告宣伝費   419,395   12.7   412,320   10.4 営業利益   871,666   26.3   1,131,799   28.5 ※商品事業の営業利益は本社費用配賦前の数値を記載しております。 商品事業の売上高は3,968,931千円(前年同期比19.9%増)となりました。今後も商品ラインナップの拡充及び販路の拡大を通じて売上高を伸ばしていきます。 販売促進費及び広告宣伝費は412,320千円(前年同期比1.7%減)となり、当該費用の売上に対する割合は10.4%(前年同期12.7%)となりました。当該費用は前事業年度と比べ減少しており、当該費用を抑えつつ効果的に売上高を伸長させることができております。引き続き費用対効果を測定し広告宣伝等の投資効率の最適化を図っていきます。 営業利益は1,131,799千円(前年同期比29.8%増)、営業利益率は28.5%(前年同期26.3%)となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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