概要
チタン工業は1936年に酸化チタンの国産化を目的に創業した化学メーカーである。酸化チタンと酸化鉄を主力製品とし、化粧品、トナー、電池、塗料など幅広い用途に供給する。2026年3月期の連結売上高は81億円、従業員272名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する(コード4098)。
酸化チタンと酸化鉄の二事業体制
当社グループは酸化チタン関連事業と酸化鉄関連事業の二つのセグメントで構成される。酸化チタン関連事業には酸化チタン、超微粒子酸化チタン、子会社株式会社TBMが手掛けるチタン酸リチウムが含まれ、2026年3月期の売上高は49億8100万円である。酸化鉄関連事業は酸化鉄等を扱い、同31億5600万円の売上を計上した。両事業を合わせた連結売上高は81億3900万円に達し、それぞれの営業利益は酸化チタン関連が1億800万円、酸化鉄関連が1億8000万円である。
売上高81億円、損益構造と中期計画
2026年3月期の連結営業利益は2億9900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2億200万円と、前期から増益を達成した。前期の2025年3月期は売上高78億円、営業利益2億円、純利益2億円であり、2024年3月期には17億円の純損失を計上している。同社は第7次中期経営計画(2024~2026年度)で売上高85億円を初年度目標とし、2036年の創立100年に向け売上高150億円、ROE8%を掲げる。
国内生産拠点と物流子会社が支える体制
本社・宇部工場は山口県宇部市に所在し、2010年には宇部西工場を新設した。研究開発の中核として宇部開発センターを1993年に設置している。グループの子会社として、場内物流を担うTKサービス株式会社(100%出資)と、チタン酸リチウム事業を展開する株式会社TBM(51%出資)がある。かつて中国山東省に合弁会社山東三盛鈦工業有限公司を持っていたが、2023年12月に持分の一部譲渡により関連会社から除外された。
化粧品・トナー・電池へ広がる用途
主力製品の酸化チタンと酸化鉄は、化粧品(ファンデーション、日焼け止め)、トナー、塗料、ブレーキパッド、リチウムイオン電池など多様な市場で使用される。販売先は森下産業株式会社(売上高比率19.8%)、稲畑産業株式会社(17.1%)、株式会社東芝(16.4%)、岩瀬コスファ株式会社(10.7%)などの大口顧客が占める。同社は主戦場を日本、東アジア、北米、欧州とし、東南アジアやインド、南米を新たなターゲットに据える。
業界の中での役割は無機材料メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2019/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 酸化チタン関連事業 | 59億円 | 72.0% | — | — |
| 酸化鉄関連事業 | 23億円 | 28.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01酸化チタン関連主力
酸化チタンは白色顔料として塗料・紙・プラスチックなどに使用され、超微粒子酸化チタンはUVカット用途などに使用。チタン酸リチウムは電池材料。
- 酸化チタン
- 白色顔料。塗料、紙、プラスチック、ゴムなどの着色・艶消し剤として広く使用される。
- 超微粒子酸化チタン
- 粒径の小さい酸化チタン。紫外線遮蔽効果が高く、化粧品や日焼け止めなどに使用される。
- チタン酸リチウム
- リチウムイオン電池の負極材料。安全性が高く、急速充電が可能。
02酸化鉄関連準主力
酸化鉄は顔料として建材や塗料などに使用。磁性材料としても需要がある。
- 酸化鉄
- 着色顔料として、建築材料、塗料、プラスチックなどに使用される。
製品と技術
化粧品や塗料に使われる酸化チタン
酸化チタンは高い屈折率を持つ白色顔料で、化粧品(ファンデーション、日焼け止め)、塗料、プラスチック、紙などに広く使用される。当社は超微粒子酸化チタンも手掛け、紫外線遮蔽効果を化粧品に提供する。粒子形状制御技術、表面処理技術、分散技術などの6つのコア技術を強みとし、顧客ごとのきめ細かい対応が可能である。宇部工場と宇部西工場で生産され、化粧品向け専用工場の供給力を有する。
トナーやブレーキパッド向け酸化鉄
酸化鉄は黒色や茶色の顔料として、トナー(複写機・プリンター)、ブレーキパッド、化粧品(アイシャドウ、ファンデーション)に使用される。1969年から磁性酸化鉄の販売を開始し、現在はトナー向けが主要用途の一つである。2026年3月期の酸化鉄関連事業売上高は31億5600万円で、ブレーキパッド向け新規採用や化粧品向けの出荷増があった。小ロット多品種生産に対応し、国内外の販売網を持つ。
電池材料としてのチタン酸リチウム
チタン酸リチウム(LTO)はリチウムイオン電池の負極材で、高速充放電と長寿命、安全性に優れる。当社は2019年に子会社TBMを設立し、東芝との合弁事業として生産を開始した。酸化チタン関連事業の一部に区分され、2026年3月期の同事業売上高は49億8100万円に貢献した。LTOは蓄電池や電気自動車向けの需要を見込む。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字がチタン工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 373Aリップス | 37億円 | 7.3倍 |
| 2 | 4247ポバール興業 | 37億円 | 9.8倍 |
| 3 | 4102丸尾カルシウム | 34億円 | 10.8倍 |
| 4 | 4124大阪油化工業 | 33億円 | 24.8倍 |
| 5 | 7877永大化工 | 32億円 | 8.4倍 |
| 6 | 4098チタン工業 | 31億円 | 14.9倍 |
| 7 | 4241アテクト | 29億円 | 20.4倍 |
| 8 | 4243ニックス | 25億円 | 9.1倍 |
| 9 | 4616川上塗料 | 24億円 | 10.0倍 |
| 10 | 4920日本色材工業研究所 | 24億円 | 7.0倍 |
| 11 | 7928旭化学工業 | 24億円 | 25.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
酸化チタン国産化を掲げた1936年の創業
1936年6月、酸化チタンの国産化を目的にチタン工業は創立された。1938年6月に宇部工場が完成し、同年8月には日本硫酸株式会社を合併した。当初からチタン白(酸化チタン)の国内自給を目指し、生産体制を整えた。
被爆による操業中止と本社移転
1945年7月、被爆により操業を中止した。1946年7月には本社を東京都から山口県宇部市へ移転し、東京事務所を開設した。戦後の復旧は1949年4月に宇部工場の復旧工事が完成し、同年10月に稼働を再開した。
東京証券取引所上場と事業拡大
1962年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。1963年4月に大阪事務所(後の大阪営業所)を開設。1965年4月には酸化鉄工場を完成させ、1969年6月から磁性酸化鉄の販売を開始した。1987年9月には東証第一部に指定される。
中国山東省での合弁会社設立
2004年5月、中国山東省に山東東佳集団有限公司及び三井物産株式会社と合弁で山東三盛鈦工業有限公司(関連会社)を設立した。これは酸化チタン関連の生産拠点として機能したが、2023年12月に出資持分の一部譲渡により持分法適用範囲から除外された。
チタン酸リチウム事業と東芝との提携
2019年7月、子会社株式会社TBMを設立。同年9月の会社分割によりチタン酸リチウム事業をTBMに承継し、10月から株式会社東芝とチタン酸リチウムの合弁事業を開始した。TBMは当社51%出資の連結子会社である。
プライム市場からスタンダード市場へ
2022年4月の東証市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行した。しかし、2023年10月にはプライム市場からスタンダード市場へ移行している。上場区分の変更は、流通株式時価総額などの基準充足状況の変化によるものとみられる。
中国関連会社の持分譲渡
2023年12月、山東三盛鈦工業有限公司の出資持分の一部を譲渡した。これに伴い、同社を持分法適用の範囲から除外した。中国事業の再編により、連結対象外となった。
年表22件を開く
1930年代
- 1936年6月創業酸化チタンの国産化を目的に創立
- 1938年6月宇部工場完成
- 1938年8月M&A日本硫酸株式会社を合併
1940年代
- 1945年7月被爆により操業中止
- 1946年7月本社を東京都から山口県宇部市へ移転、東京事務所開設
- 1949年4月宇部工場の復旧工事完成、同10月稼働
1960年代
- 1962年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
- 1963年4月大阪事務所開設
- 1965年4月酸化鉄工場完成
- 1969年6月磁性酸化鉄の販売を開始
1980年代
- 1987年9月東京証券取引所市場第一部指定
1990年代
- 1993年7月宇部開発センター新設
2000年代
- 2004年5月中国山東省に山東東佳集団有限公司(中国)及び三井物産株式会社と合弁で山東三盛鈦工業有限公司(関連会社)を設立
- 2005年3月M&A大阪営業所(旧 大阪事務所)を東京事務所に統合
- 2006年10月TKサービス株式会社(現 連結子会社)を設立
2010年代
- 2010年10月宇部西工場新設
- 2019年7月株式会社TBM(現 連結子会社)を設立
- 2019年9月会社分割によりチタン酸リチウム事業を株式会社TBMに承継
- 2019年10月株式会社東芝とチタン酸リチウム合弁事業を開始
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
- 2023年10月東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場に移行
- 2023年12月山東三盛鈦工業有限公司の出資持分の一部を譲渡したことに伴い、同社を持分法適用の範囲から除外
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2036年まで150億円
- ROE8%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
化粧品向け拡販と収益性向上
コロナ禍で縮小した化粧品市場で独自の地位を確保しシェアを獲得するため、強みの技術力・販売網・生産力を活かし、グローバル市場での存在感を高める。コスト削減による収益性改善も同時に進める。
- 02
リスク耐性の強化
成長戦略の実現と経営資源の効率化を図り、地政学リスクや市況変動に耐えうる財務基盤・事業構造を構築する。棚卸資産や固定資産の圧縮、借入金削減により財務体質を改善する。
- 03
持続可能な社会への貢献
社会とともに繁栄する持続可能な社会の実現を追求し、企業価値向上につなげる。環境・エネルギー分野など新たな市場用途もターゲットとする。
- 04
資本コストを意識した経営推進
ROEが株主資本コストを上回るよう経営し、取締役会で毎月進捗を分析・共有。大規模設備投資には資本収益性の視点(IRRと資本コストの比較など)を加えて評価する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で272人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は531万円で、9期前と比べて+7.6%。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は17.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 258 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 264 | — |
| 2019年3月 | 493 | 42.6 | 16.6 | 284 | — |
| 2020年3月 | 511 | 41.3 | 15.0 | 336 | — |
| 2021年3月 | 493 | 40.8 | 14.9 | 355 | — |
| 2022年3月 | 514 | 40.3 | 14.1 | 335 | — |
| 2023年3月 | 522 | 40.9 | 14.7 | 320 | — |
| 2024年3月 | 530 | 42.0 | 15.4 | 304 | — |
| 2025年3月 | 506 | 43.5 | 16.7 | 288 | 69 |
| 2026年3月 | 531 | 44.2 | 17.3 | 272 | 110 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は81億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 85億円 | 81億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥12 | ¥12 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 23 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 19 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 16 | −3 | −18.8 | −2 |
| 2024年3Q | 19 | −3 | −15.8 | −2 |
| 2024年4Q | 26 | — | — | −13 |
| 2025年2Q | 38 | 1 | 2.6 | 2 |
| 2025年4Q | 40 | 1 | 2.5 | 0 |
| 2026年2Q | 41 | 1 | 2.4 | 1 |
| 2026年4Q | 40 | 2 | 5.0 | 1 |
| 2027年1Q | 21 | 1 | 4.8 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は51億円から81億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 51 | — | −1 | — | 8 |
| 2014年3月 | 59 | — | −1 | — | −1 |
| 2015年3月 | 62 | — | 1 | — | 1 |
| 2016年3月 | 63 | — | 1 | — | 1 |
| 2017年3月 | 63 | — | 0 | — | 1 |
| 2018年3月 | 65 | — | 1 | — | 2 |
| 株式会社TBM(現 連結子会社)を設立 | |||||
| 2019年3月 | 82 | — | 5 | — | 6 |
| 2020年3月 | 88 | — | 5 | — | 4 |
| 2021年3月 | 63 | — | −1 | — | −2 |
| 2022年3月 | 81 | — | 3 | — | 3 |
| 2023年3月 | 81 | — | 3 | — | 3 |
| 2024年3月 | 80 | — | −7 | — | −17 |
| 2025年3月 | 78 | 2 | 1 | 2.6 | 2 |
| 2026年3月 | 81 | 3 | 2 | 3.7 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高81億円のうち、営業利益として残るのは3億円で3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.7%67億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.6%11億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は9億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3 | 1 | −7 | 4 | 7 |
| 2014年3月 | 2 | 0 | −4 | 2 | 5 |
| 2015年3月 | 6 | −9 | 3 | −3 | 5 |
| 2016年3月 | 6 | −4 | −3 | 2 | 4 |
| 2017年3月 | 7 | −4 | −4 | 3 | 3 |
| 2018年3月 | 8 | 3 | −5 | 11 | 9 |
| 2019年3月 | −5 | −5 | 9 | −10 | 9 |
| 2020年3月 | 19 | −20 | 1 | −1 | 9 |
| 2021年3月 | −1 | −8 | 6 | −9 | 6 |
| 2022年3月 | 7 | −35 | 27 | −28 | 6 |
| 2023年3月 | −2 | −2 | 2 | −4 | 4 |
| 2024年3月 | 7 | 2 | −5 | 9 | 8 |
| 2025年3月 | 8 | 1 | −9 | 9 | 8 |
| 2026年3月 | 10 | −3 | −7 | 7 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は137億円。このうち返さなくてよい自己資本が59億円で、自己資本比率は38.5%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 114 | 54 | 60 | 47.1 |
| 2014年3月 | 113 | 52 | 61 | 46.4 |
| 2015年3月 | 117 | 55 | 62 | 47.0 |
| 2016年3月 | 114 | 55 | 59 | 48.1 |
| 2017年3月 | 111 | 57 | 54 | 50.9 |
| 2018年3月 | 107 | 54 | 53 | 50.8 |
| 2019年3月 | 134 | 59 | 75 | 44.0 |
| 2020年3月 | 127 | 66 | 61 | 48.6 |
| 2021年3月 | 157 | 64 | 93 | 38.6 |
| 2022年3月 | 164 | 67 | 97 | 38.7 |
| 2023年3月 | 168 | 71 | 97 | 39.9 |
| 2024年3月 | 149 | 55 | 94 | 33.5 |
| 2025年3月 | 140 | 57 | 83 | 36.5 |
| 2026年3月 | 137 | 59 | 79 | 38.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で203社中71位あたり、逆に低いのは配当利回りで203社中189位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,013で、1年前と比べて+22.9%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.9倍 |
| PER (会社予想) | 14.4倍 |
| PBR | 0.57倍 |
| 配当利回り | 1.18% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で-5.9%下落し、25日線(1027.64円)を-3.7%下回る。52週高値1730円からは-42.8%と大幅安。週足は75日線(1059.47円)も割り込み弱気。出来高は3千~4.6万株で不安定。RSI50.3と中立。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERが14.6倍と業界平均18.0倍を下回り、PBRは0.56倍と同業平均1.40倍を大きく割り込んでいる。ROE3.9%と低水準だが、業績は赤字から黒字転換し改善傾向にある。配当は無配だが、バリュエーションは割安といえる。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.9倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 14.4倍 | — |
| PBR | 0.57倍 | 1.41倍 |
| ROE | 3.9% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績が赤字からの回復途上にあるが、成長ドライバーに乏しく、収益力の脆弱さが課題。強気派は2025年3月期以降の黒字定着と新製品の可能性を評価するが、弱気派は売上高横ばいの中での利益率改善の限界を懸念。
- 黒字転換で業績改善
2025年3月期は営業利益2.56%で利益計上
- 機能性顔料の需要
電子材料向けなど高付加価値品で需要あり
- PBR0.56倍の割安感
解散価値に対し株価が低い可能性
- 売上高成長の停滞
2023-2026年度で81→81億円とほぼ横ばい
- 収益力の脆弱さ
営業利益率3.7%と低く、変動リスク大
- 特別損失のリスク
2024年3月期のように赤字転落の可能性
- 営業利益率
- 収益改善の定着を確認するため
- 売上高推移
- 成長ドライバーの有無を判断
- 特別損失の有無
- 業績安定性のリスクを評価
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり12円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは1.18%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 20 | — | 41.3 |
| 2018年3月 | 20 | 0.0 | 39.6 |
| 2019年3月 | 30 | 50.0 | 16.1 |
| 2020年3月 | 30 | 0.0 | 18.9 |
| 2021年3月 | 10 | −66.7 | — |
| 2022年3月 | 18 | 80.0 | 23.0 |
| 2023年3月 | 20 | 11.1 | 19.5 |
| 2024年3月 | 10 | −50.0 | — |
| 2025年3月 | 10 | 0.0 | 17.9 |
| 2026年3月 | 12 | 20.0 | 21.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥12
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,792人。区分でいちばん多いのは個人・その他で66.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.0%を占め、残る72.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.0 | 54.2 | 60.9 | 63.4 | 67.1 | 66.7 |
| 事業法人 | 23.4 | 24.1 | 22.7 | 22.3 | 22.1 | 21.9 |
| 金融機関 | 18.6 | 16.8 | 13.2 | 10.6 | 6.5 | 6.1 |
| 証券会社 | 3.7 | 3.6 | 2.5 | 2.8 | 3.5 | 3.6 |
| 自己株式 | 0.5 | 1.9 | 2.1 | 2.0 | 2.0 | 1.7 |
| 外国法人 | 2.1 | 1.4 | 0.7 | 0.9 | 0.7 | 1.5 |
| 外国人個人 | 0.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社東芝 | 6.61 |
| 02 | 稲畑産業株式会社 | 4.86 |
| 03 | 株式会社山口銀行 | 4.23 |
| 04 | 株式会社山田事務所 | 3.17 |
| 05 | 小西安株式会社 | 3.07 |
| 06 | 井本浩二 | 2.91 |
| 07 | 平井健治 | 2.87 |
| 08 | 株式会社SBI証券 | 1.12 |
| 09 | 第一生命保険株式会社 | 0.96 |
| 10 | 山口産業株式会社 | 0.93 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-07株式会社東芝新規の大量保有報告6.61%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+166%、1株純資産は14期で+898%。直近期のROEは3.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 26 | 178 | 15.5 | 9.0 | 15.6 |
| 2014年3月 | −4 | 174 | — | — | — |
| 2015年3月 | 3 | 183 | 1.5 | 90.0 | 74.4 |
| 2016年3月 | 4 | 182 | 2.3 | 45.0 | 48.5 |
| 2017年3月 | 48 | 1,884 | 2.6 | 40.0 | 41.3 |
| 2018年3月 | 51 | 1,806 | 2.7 | 50.0 | 39.6 |
| 2019年3月 | 186 | 1,957 | 9.9 | 12.0 | 16.1 |
| 2020年3月 | 133 | 2,060 | 6.5 | 12.0 | 18.9 |
| 2021年3月 | −59 | 2,013 | −2.9 | — | — |
| 2022年3月 | 88 | 2,132 | 4.3 | 21.0 | 23.0 |
| 2023年3月 | 109 | 2,254 | 5.0 | 14.0 | 19.5 |
| 2024年3月 | −567 | 1,681 | −28.8 | — | — |
| 2025年3月 | 67 | 1,723 | 4.0 | 11.0 | 17.9 |
| 2026年3月 | 68 | 1,776 | 3.9 | 16.0 | 21.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額139百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 井上保雄 | 代表取締役 社長執行役員 | 65 | 9,788 |
| 長岡佳孝 | 取締役 専務執行役員(販売管掌)兼 販売部長 | 65 | 9,672 |
| 長岡茂 | 取締役 専務執行役員(技術管掌) | 65 | 9,751 |
| 千々松義人 | 取締役 常務執行役員(経営企画・経理財務・購買物流管掌)兼 経営企画部長 | 60 | 8,633 |
| 西田敦 | 取締役 常務執行役員(総務・環境安全管掌)兼 総務部長、内部監査室長 | 58 | 7,419 |
| 松崎正人 | 取締役(常勤監査等委員) | 67 | 1,240 |
| 佐藤久典 | 取締役(監査等委員) | 57 | 3,259 |
| 松野文子 | 取締役(監査等委員) | 64 | 2,534 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 120 | 5 | 120 | 24 |
| 取締役(社内) | 1 | 10 | — | 10 | 10 |
| 社外取締役 | 3 | 9 | — | 9 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容434字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,590字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,943字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,911字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第128期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第128期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第127期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第127期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第126期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第126期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第126期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第126期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第125期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業