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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

スガイ化学工業

SUGAI CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD.4120 · Standard · 化学

医薬・農薬・機能性化学品の中間物と界面活性剤を製造するスペシャリティ化学メーカー。

概要

スガイ化学工業は、1928年に和歌山で創業した有機合成化学メーカーである。医薬用中間物、農薬用中間物、機能性樹脂用中間物、界面活性剤を製造・販売し、防虫剤「パラゾール」でも知られる。東京証券取引所スタンダード市場に上場(コード4120)。売上高は約64〜76億円で推移し、従業員176名。ニッチな中間物市場に特化し、高い自己資本比率を維持する。

医薬・農薬・機能性中間物に特化した事業ポートフォリオ

当社の事業は単一セグメントで、有機化学合成による中間物の製造販売を中核とする。2025年3月期の総売上高64億3280万円の内訳は、農薬用中間物が43億1604万円(構成比67.1%)と最大で、次いで機能性用中間物11億6756万円(18.1%)、医薬用中間物4億1143万円(6.4%)、界面活性剤3億8129万円(5.9%)となっている。農薬用中間物が前年比19.2%増と伸びた一方、医薬用中間物は75.4%減と大きく落ち込んだ。機能性用中間物は新製品の寄与で46.2%増と成長している。

国内販売主体で輸出比率は7.7%

売上の大半は国内向けで、2025年3月期の国内売上高は59億4000万円(構成比92.3%)、輸出売上高は4億9200万円(7.7%)である。輸出の大部分は欧州向けの医薬中間物であり、在庫調整の影響で大幅に減少した。2026年3月期の予想では輸出売上高8億7400万円(輸出比率13.4%)と回復を見込む。生産拠点は和歌山県の本社工場(宇須)・和歌山西工場、および福井工場の3か所で、研究所も本社所在地に併設されている。

グループは子会社1社で構成

連結グループは当社と子会社スガイケミー株式会社の2社からなる。スガイケミーは1985年に特殊潤滑剤の販売部門を分離して設立され、現在は化学製品の販売および生産補助業務を担う。なお、過去には物流部門を分離したスガイシステムサービス株式会社(1995年設立、2005年清算)や米国子会社SUGAI AMERICA,INC.(1992年設立、2001年清算)を有していたが、いずれも清算されており、現状は国内子会社1社のみで事業を展開している。

安定した収益性と財務体質

売上高はここ数年70億円前後で推移し、2025年3月期は前期比2.9%減の64億円となったが、営業利益4億8900万円、経常利益5億7800万円、当期純利益4億6100万円を計上した。自己資本比率は68.6%と高く、有利子負債は13億8500万円で前年から4億6000万円減少した。営業キャッシュ・フローは16億9800万円のプラスと堅調である。2026年3月期は売上高65億円、営業利益5億円と微増を見込むが、中東情勢の不透明感から利益予測は困難としている。

業界の中での役割はファインケミカル分野における中間体サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
64億円
営業利益
5億円
営業利益率
7.8%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
農薬用 中間物43億円67.2%
機能性用 中間物12億円18.8%
医薬用 中間物4億円6.3%
界面活性剤4億円6.3%
その他用 中間物1億円1.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医薬・農薬・機能性化学品主力

各種中間物や界面活性剤を製造販売。医薬品原薬や農薬原体の合成中間体として、また産業用の界面活性剤として提供する。

主な製品・サービス2
中間物
医薬・農薬・機能性化学品の製造に用いられる中間体。
界面活性剤
乳化・分散・洗浄などの用途に使われる化学品。

製品と技術

医薬用中間物:需要変動の大きい高付加価値分野

医薬用中間物は、医薬品の原料となる有機化合物で、当社の有機合成技術が最も活かされる分野である。2025年3月期の生産高は5億9400万円(前年比46.8%減)、販売高は4億1143万円(同75.4%減)と大幅に減少した。これは欧州向けの在庫調整によるもので、2026年3月期には販売復活を見込む。同分野は受注生産が中心で、少量多品種の特性を持つ。

農薬用中間物:売上の7割を占める最大事業

農薬用中間物は当社の主力製品群で、2025年3月期の生産高は32億78万円(前年比24.1%減)であったが、販売高は43億1604万円(同19.2%増)と増収となった。主要顧客には住友化学や日星産業などがおり、総販売実績の約25%を日星産業が占める。農薬用中間物は比較的安定した需要があり、新製品の開発にも注力している。

機能性用中間物:新製品が成長を牽引するセグメント

機能性用中間物は、高機能樹脂や電子材料向けなどに使用される中間物である。2025年3月期の生産高は9億7181万円(前年比55.7%増)、販売高は11億6756万円(同46.2%増)と急成長した。現場導入を果たした新製品の機能性中間物が寄与した。同事業は今後も売上拡大が期待される分野であり、生産設備の増強も検討されている。

界面活性剤:補完的な役割を果たす安定事業

界面活性剤は、洗浄剤や乳化剤など多様な用途に用いられる。2025年3月期の生産高は4億2589万円(前年比16.1%増)、販売高は3億8129万円(同6.2%減)と微減であった。売上高全体に占める割合は約6%と小規模だが、安定的な需要がある。当社は界面活性剤の製造販売を長年継続しており、顧客基盤も固い。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

小型化学専業、高付加価値品で差別化

同社は化学業界の中堅企業で、機能性材料やスペシャリティケミカルに強みを持つ。同業他社の東洋紡やクラレは総合化学メーカーとして規模が大きく、スガイ化学はニッチな高機能製品で対抗している。売上高は2024年3月期の76億円から2025年3月期には66億円へ減少し、2026年3月期も64億円と縮小傾向にある。営業利益率は7%台で安定しているが、売上減が続くのは課題だ。価格競争を避け、独自の技術を活かした製品開発に注力しているが、市場の需要低迷がリスクとなっている。

強み

  • 機能性材料の独自技術を有し、競合他社と差別化した製品を提供。
  • 営業利益率は7%台を維持し、収益性の安定を見せている。
  • 特定分野で高いシェアを持ち、大手と直接競合しない。
  • 小規模ながらも、生産効率化によりコスト競争力を確保。

課題

  • 最近の売上高は減少傾向で、需要創出が急務となっている。
  • 大手化学メーカーに比べ、研究開発投資や販売網で劣る。
  • 主要市場の需要が伸び悩み、成長機会が限られている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がスガイ化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14242タカギセイコー50億円3.1倍
26776天昇電気工業49億円9.7倍
34615神東塗料45億円
4177Aコージンバイオ43億円17.2倍
54274細谷火工43億円20.0倍
64120スガイ化学工業40億円8.3倍
7373Aリップス37億円7.3倍
84247ポバール興業37億円9.8倍
94102丸尾カルシウム34億円10.8倍
104124大阪油化工業33億円24.8倍
117877永大化工32億円8.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

和歌山で染料製造から始まった1928年

1928年1月、和歌山県和歌山市小雑賀において「菅井化学工場」として創業した。当初は染料の製造を行っていた。1933年10月に現在地(和歌山市宇須)へ移転し、合資会社菅井化学工場に改組した。第二次世界大戦後の1952年4月、株式会社組織に変更し「菅井化学工業株式会社」となった。この間、染料から有機合成中間物へと事業の軸足を移していった。

上場前に資本増強と合併を実施した1962年

1961年1月に和歌山市湊薬種畑に和歌山西工場を建設し生産能力を拡大した。1962年11月には額面変更を目的として、既存のスガイ化学工業株式会社(1948年11月設立)と合併し、資本金1億円とした。この合併により現在の商号「スガイ化学工業株式会社」に統一された。翌1963年2月には大阪証券取引所市場第二部に上場し、資金調達の基盤を整えた。

研究開発と本社機能を整備した1968~1974年

1968年6月、本社所在地に研究所を完成させ、有機合成技術の内製化を進めた。1974年3月には本社事務所を新築し、経営管理機能を集約した。これらの設備投資は、後の医薬・農薬中間物分野への本格展開の基盤となった。当時は高度経済成長期であり、化学製品の需要拡大に対応した。

子会社化による販売・物流の分離(1985~1995年)

1985年3月、特殊潤滑剤の販売部門を分離してスガイケミー株式会社を設立した(現・非連結子会社)。1992年1月には福井県福井市に福井工場を建設し、生産拠点を西日本に拡大した。同年10月には米国にSUGAI AMERICA,INC.を設立し、海外営業・開発活動を開始した。1995年10月には物流部門を分離してスガイシステムサービス株式会社を設立し、グループ分業体制を強化した。

海外子会社と物流子会社の清算(2001~2005年)

2001年12月、SUGAI AMERICA,INC.を清算し、米国での直接事業から撤退した。2005年3月にはスガイシステムサービス株式会社も清算され、物流機能を再び内部化した。これによりグループはスガイケミーのみとなり、事業の選択と集中が進んだ。2013年7月には大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場した。

スタンダード市場へ移行した2022年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行した。この時点で創業から94年が経過しており、上場後も一貫して有機合成中間物事業に特化し、小規模ながら安定した経営を続けている。2025年3月期の時点で時価ベースの純資産は83億6500万円、自己資本比率68.6%と財務基盤は強固である。

年表16件を開く

1920年代

  • 1928年1月創業和歌山県和歌山市小雑賀に、菅井化学工場として創業。染料の製造を開始。

1930年代

  • 1933年10月和歌山県和歌山市宇須(現在地)に移転。合資会社菅井化学工場に改組。

1950年代

  • 1952年4月菅井化学工業株式会社に改組。

1960年代

  • 1961年1月和歌山県和歌山市湊薬種畑に和歌山西工場を建設。
  • 1962年11月創業額面変更の目的でスガイ化学工業株式会社(1948年11月設立)と合併し、資本金1億円となる。
  • 1963年2月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1968年6月研究所完成(現在地)。

1970年代

  • 1974年3月本社事務所新築(現在地)。

1980年代

  • 1985年3月特殊潤滑剤の販売部門を分離しスガイケミー株式会社(現、非連結子会社)を設立。

1990年代

  • 1992年1月福井県福井市石橋町に福井工場を建設。
  • 1992年10月創業米国での営業及び開発活動の拠点としてSUGAI AMERICA,INC.を設立。
  • 1995年10月創業物流部門を分離しスガイシステムサービス株式会社を設立。

2000年代

  • 2001年12月SUGAI AMERICA,INC.を清算。
  • 2005年3月スガイシステムサービス株式会社を清算。

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    有機合成技術の活用とコストダウン

    長年にわたり培ってきた有機合成の技術とノウハウを最大限に活用し、徹底的なコストダウンによる原価改善と採算性の是正を進める。生産性向上により各分野の競争力を強化する。

  2. 02

    新製品開発と生産設備の増強

    医薬用中間物、農薬用中間物、高機能性樹脂用中間物などの新製品開発を進め、生産設備の増強を図ることで売上高の増加を目指す。

  3. 03

    原材料の安定確保と供給源の多元化

    原材料の安定確保問題に対応するため、供給ソースの多元化を迅速かつ確実に進める。

  4. 04

    労働環境改善と工場安定稼働

    労働条件や作業環境の改善を積極的に行い、工場の安定稼働と生産高の増加に努める。

  5. 05

    環境・安全対策と防災強化

    環境・健康・安全(EHS)への取り組みや自然災害に対する防災対策を強化し、循環型社会への貢献と安全な工場運営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で176人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は618万円で、9期前と比べて+21.8%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月177
2018年3月175
2019年3月50840.015.0170
2020年3月52440.015.0172
2021年3月54439.016.0174
2022年3月56739.016.0179
2023年3月58640.016.0183
2024年3月59440.017.0182
2025年3月61241.018.0177282
2026年3月61841.018.0176284

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
福井事業所 — 福井県福井市2,212百万円
和歌山事業所 — 和歌山県和歌山市1,370百万円
本社及び研究所 — 和歌山県和歌山市166百万円
旧和歌山工場 — 和歌山県和歌山市119百万円
大阪営業所 — 大阪市中央区2百万円
東京営業所 — 東京都中央区1百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は64億円営業利益5億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.0%、利益が+0.0%。

売上高
-3.0%
64億円
営業利益
+0.0%
5億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
7.8%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高65億円64億円
営業利益5億円
純利益5億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−47.1%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q243
2024年1Q17317.62
2024年2Q1915.31
2024年3Q19315.82
2024年4Q210
2025年2Q2514.01
2025年4Q4149.83
2026年2Q2627.72
2026年4Q3837.93
2027年1Q900.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は63億円から64億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は7.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
2013年3月6322
2014年3月6533
2015年3月6400
2016年3月57−1−1
2017年3月50−10
2018年3月5311
2019年3月5522
2020年3月5522
2021年3月6053
2022年3月6264
2023年3月7176
2024年3月7675
2025年3月66567.64
2026年3月64567.85

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高64億円のうち、営業利益として残るのは5億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.1%50億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.1%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
21.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.5pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.4pt
7.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は9億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−3−4711
2014年3月4−3−418
2015年3月4−4−108
2016年3月2−3−4−13
2017年3月10−3−674
2018年3月10−6−543
2019年3月11−4−278
2020年3月−1−42−56
2021年3月2−66−48
2022年3月14−9−657
2023年3月9−7−524
2024年3月12−5−477
2025年3月1−51−44
2026年3月17−6−6119

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は122億円。このうち返さなくてよい自己資本が84億円で、自己資本比率は68.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月105475845.4
2014年3月103505348.5
2015年3月107535449.4
2016年3月99514851.2
2017年3月95524354.0
2018年3月97554257.3
2019年3月97583959.6
2020年3月98564257.3
2021年3月116605651.8
2022年3月112644856.9
2023年3月113674659.5
2024年3月114734163.8
2025年3月115754064.9
2026年3月122843868.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
29億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
15億円
在庫として抱えている分
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中73位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中167位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,923で、1年前と比べて+38.6%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥2,923-4.0%1ヶ月-4.8%1年+38.6%時価総額40億円
過去52週の値幅
安値¥2,105高値¥3,345

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.3倍
PBR0.44倍
配当利回り3.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で6.08%下落し、8月14日に2888円と前日比0.41%安。25日移動平均線3063円を約5.7%下回り、75日線・200日線は上回っているが、上値の重さが目立つ。52週高値3345円から約13.7%下落し、調整局面にある。出来高は8月6日に4800株と増加した後、8月14日には600株と低調。RSIは38.11と中立圏で、売り一巡後の底打ち感があるものの、トレンド転換にはまだ時間が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは8.18倍と業界平均18.77倍を大きく下回り、PBRも0.43倍と解散価値以下で割安感が強い。配当利回り3.12%は平均2.63%を上回るものの、ROE5.8%と低く収益性には課題が残る。売上高は減少傾向で、利益も横ばいであり、成長性の乏しさがバリュエーションの低さの一因とみられる。割安ではあるが、業績の伸び悩みには注意が必要だ。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.3倍17.8倍
PBR0.44倍1.41倍
ROE5.8%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、ニッチ市場での高いシェアと安定収益を評価するか、市場の縮小や原材料高による収益悪化を懸念するか。強気派は、防虫剤の需要が生活に密着していて安定していること、ROEは低いもののPBR0.43倍と割安で、配当利回り3.12%を魅力的とみる。一方、弱気派は、売上高が2025年3月期から減少傾向にあり、市場の成長が期待できないこと、営業利益率も7%台と低く、採算性の改善が見込めないことなどを挙げる。

プラスに働く材料7
  • ブランド力とシェア

    「パラゾール」の防虫剤シェアが高く、安定した需要がある

  • 割安な株価指標

    PBR0.43倍と解散価値以下で、配当利回りも3%超

  • 配当の安定性

    連続配当の実績があり、株主還元に積極的

  • PBR0.43倍と純資産の半値以下継続影響

    PBR0.43倍は株価が純資産の半分以下。割安修正の流れが続く

  • 配当利回り3.12%と安定配当継続影響

    配当利回り3.12%を確保。減配が続かない限り下支え期待

  • 純利益が4→5億円へ増益2026年3月期影響

    最終利益は前期比25%増の5億円。収益改善が株価を後押し

  • 営業利益率が7.58%→7.81%に改善2026年3月期影響

    売上減でも営業利益率は0.23ポイント改善。採算管理が徹底

マイナスに働く材料7
  • 市場の縮小

    売上高が2025年3月期の76億円から2026年3月期は64億円と減少

  • 低い収益性

    営業利益率7.8%と低く、原材料高の影響を受けやすい

  • 成長性の欠如

    ニッチ市場で成長余地が限定的で、ROEも5.8%と低い

  • 売上高が76→64億円と3期連続減収2026年3月期影響

    直近2期で売上高が約15.8%減。需要減が続けば収益も圧迫

  • 予想PERが未公表で見通し不透明不定影響

    PER実績は8.18倍だが会社予想がなく、業績計画の不透明感が残る

  • 営業利益5億円で3期横ばい継続影響

    営業利益は5億円で推移。成長性が見えず、株価の上値を抑える

  • 外国持株比率1.01%と低流動性継続影響

    外国人保有は1.01%と極めて低く、売り注文で下振れしやすい

次の決算で確かめる点
売上高
需要の減少傾向が続くか確認するため
営業利益率
収益性の改善・悪化を見るため
原材料価格
防虫剤の原燃料価格が業績に直結するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは3.08%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
3.08%
いまの株価に対して
配当性向
25.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月3026.5
2021年3月300.012.9
2022年3月3516.711.5
2023年3月4528.610.2
2024年3月6033.316.0
2025年3月7016.725.2
2026年3月9028.625.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,173人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.5%を占め、残る62.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.053.149.848.848.051.6
事業法人21.923.321.321.324.121.7
金融機関19.917.216.516.116.015.8
証券会社3.14.210.212.010.69.9
自己株式0.23.14.84.84.84.8
外国法人1.30.61.01.11.01.0
外国人個人1.81.71.20.70.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01GMOクリック証券株式会社5.05
02株式会社三菱UFJ銀行4.66
03株式会社紀陽銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)4.03
04菅井 博2.94
05花光 雅丸2.91
06中村 英樹2.66
07三木産業株式会社2.60
08金本 重徳2.55
09株式会社マナック・ケミカル・パートナーズ2.48
10日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2999%、1株純資産は14期で+1748%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月113473.410.7
2014年3月183665.28.116.3
2015年3月93,8490.2174.1350.9
2016年3月−913,721
2017年3月−83,760
2018年3月784,0412.021.3
2019年3月1684,2184.18.117.8
2020年3月1134,1052.710.026.5
2021年3月2324,3875.56.912.9
2022年3月2964,7936.55.011.5
2023年3月4425,1448.85.110.2
2024年3月3745,5567.08.116.0
2025年3月2785,7054.98.625.2
2026年3月3536,4035.86.325.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野間修代表取締役 社長 営業管掌7273
武田晴夫取締役 会長 監査室担当79114
種治崇常務取締役 管理本部長 環境安全部担当5716
井田泰敬取締役 生産本部長 企画管理部長5417
石戸良典取締役(監査等委員)(常勤)6928
内川真由美取締役(監査等委員)50
日根野谷正人取締役(監査等委員)71
山邉賢取締役 管理本部長 経理部長5966

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4757519
取締役(社内)1151515
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容170字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社1社で構成され、医薬、農薬、機能性等の各種用中間物及び界面活性剤の製造販売を主な内容とし、さらに、各事業に関連する研究及びサービス等の事業活動を展開しています。 子会社は次のとおりです。 スガイケミー株式会社 ………………… 化学製品等の販売及び生産補助業務等 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,484字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営の基本方針 当社は、有機合成技術そのものを事業経営の基盤とし「新しい技術開発のパワーこそ、企業発展の道である」ことをテーマに掲げ、事業を展開しています。 創造的で新しい技術の開発にあたっては、常に未来を見据えて、人として品性豊かな仕事をし、当社の存在価値を高め、その結果として利益を上げ、社会(取引先を含む)・株主に貢献するとともに、社員の幸せを追求することを経営の基本としています。 (2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略 当社は、2025年度においては、当初懸念していた米国の関税政策の影響はほぼありませんでした。しかし、2026年2月に始まった米国・イスラエルによる攻撃に対抗し、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことで、原油由来の多岐に渡る製品が供給不安となったり、価格高騰するという状況となっております。 当社も化学メーカーとして、原料が入手できるか否かの問題は、工場稼働に直接関係し、業績に大きく影響を与える可能性があります。 現在は、停戦状態ですが、海峡の通行が正常化されるまでには時間を要することが考えられます。この不透明な状況が改善され、先を見極める状況になり次第、2026年度及び中期経営の見通しを公表致します。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、顧客からより信頼される企業基盤を確立するために、棚卸資産の圧縮、有利子負債等の削減に努め、安定的に利益を稼げる企業体質への転換を進めてまいりました。 今後も、長年にわたり培ってきた有機合成の技術とノウハウを最大限に活用し、徹底的なコストダウンによる原価の改善、採算是正を図るとともに、生産性の向上により各分野の競争力強化・拡充に努め、医薬用中間物、農薬用中間物及び高機能性樹脂用中間物などの新製品開発を進め、生産設備の増強を図ることで、売上高増を図ってまいります。これによりさらに安定的に利益を稼げる企業体質にし、業績向上に努めてまいります。 ここ数年続いている原材料の安定確保問題については、供給ソースの多元化を迅速かつ確実に進めてまいります。また、労働条件や作業環境の改善を図ることを積極的に行っていき、工場の安定稼働、生産高増に努めてまいります。 一方、国内外のユーザーや社会から求められている環境・健康・安全(EHS)への取り組みや多発している自然災害への防災対策を一層強化し、循環型社会への貢献と安全な工場運営に積極的に取り組んでまいります。 (4)今後の見通し 当社を取り巻く経営環境は、中東情勢の緊迫化を契機とするホルムズ海峡の閉鎖を受け、原油価格が高騰するなど、景気の下押しリスク、不透明感が強まっています。 次期の総売上高は6,500百万円と当期に比べ67百万円増(1.0%)と微増となる見込みです。 国内売上高は5,625百万円と当事業年度に比べ314百万円(5.3%)の減収を見込んでいます。これは、当期に現場導入を果たした新製品の機能性中間物が伸長するものの、主力の農薬中間物の売上減を補填するに至らないためです。 輸出売上高は874百万円と当期に比べ381百万円(77.6%)の増収を見込んでいます。これは、在庫調整を行ってきた欧州向け医薬中間物の販売が復活する見込みであるためです。この結果、輸出比率は13.4%と当期を5.7ポイント上回る見込みです。 利益面については、現状中東情勢から受ける影響が不透明なことから、合理的な予測が困難なため、後日開示することと致します。
事業等のリスク2,577字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)売上について 当社の売上高は各種有機化学品の中間物等の販売が主なものであります。したがって、売上高は当社のユーザーである医薬メーカー、農薬メーカー等の最終製品の販売状況及び新製品の開発状況により少なからず左右される面があり、財政状態及び経営成績に影響があります。 当社は、これらの業績への影響を極力低減するため、関連業界の情報収集と早期の受注確定を目指した営業活動を行っております。また、機能性用中間物の新製品開発を積極的に進めるとともに、独自製品の開発にも力を入れております。 なお、農薬用中間物の販売については、天候による病害虫等の発生状況による影響もありますが、各種の農薬用中間物を製造販売することで業績への影響を極力低減するようにしております。 また、当社は、農薬用中間物の売上構成比が高く、顧客から指定される納期の関係上、1~3月の中で特に3月に売上が集中する傾向があります。 (2)為替の影響 当社は、外貨建て取引の原材料の仕入において、当該通貨に対して円安が進行した場合、輸入仕入額が増加することになり、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 一方、外貨建て取引の輸出売上においても、当該通貨に対して円高が進行した場合、輸出売上額が減少することになり、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 これに対して当社は、為替相場の変動によるリスクをヘッジするため、為替予約等の対策を講じていますが、影響を緩和することは可能であっても、影響を全て排除することは不可能であります。 (3)棚卸資産について 当社は受注見込による生産を行っていますので、当社のユーザーでの販売状況及び在庫調整等により、棚卸資産が増加する可能性があります。このため、この影響を極力回避するため受注の早期確定を目指した営業活動を行うとともに、マルチパーパスプラントにより柔軟な生産切替え体制を取って、棚卸資産が増加しないよう努めております。 (4)金利変動リスクについて 当社の2026年3月末の有利子負債残高は1,423百万円となっています。この有利子負債の金利変動リスクを可能な限り回避するため、総額20億円のコミットメントライン契約締結等の資金の効率的な調達、固定金利での長期安定資金の確保等に努めておりますが、急激な金利変動が生じた際には、業績が変動する可能性があります。 (5)安全環境問題について 当社は有機化学品を製造する会社であり、工場運営においては安全第一、環境対策を最優先課題として取り組んでおります。このため、火災、爆発及び化学物質漏えい等を防止し、安全で安定な操業を維持するとともに、設備の定期的な保守点検、巡視、保安訓練等を実施し、事故等の発生防止に努めております。しかし、万一、工場火災、土壌汚染、悪臭及び排出ガス等の事故、公害問題が発生した場合は、社会的信用の失墜、業績に影響を与える可能性があります。 (6)自然災害について 当社の工場は和歌山県和歌山市及び福井県福井市に分散しておりますが、大規模な地震、気候変動に伴う自然災害及び感染症等により操業停止となった場合、業績に影響を与える可能性があります。 このため、各事業所での緊急事態に備え定期的に訓練を行っております。また、緊急事態発生時は、社長を本部長とする緊急事態対策本部を即時に立ち上げ、事業継続計画(BCP)が実行できるよう対応の強化に努めております。 (7)原材料等について 当社が大規模な自然災害等で直接被災しなくても、交通遮断による原材料等の調達に支障が生じた場合、当社の取引先の原材料メーカーにおいて被災や事故が発生した場合に備え、可能な限り複数購買等を実施するなど対策を講じておりますが、影響が長期に及ぶ場合には、業績に影響を与える可能性があります。 また、当社の主要製品に使用されている原材料等は、原油・ナフサ価格や貴金属価格の動向等に影響され変動いたします。これらの原料購入価格の変動が、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (8)情報セキュリティに係るリスク 当社は、サイバー攻撃、不正アクセス等により情報システム等に障害が生じた場合や機密情報及び個人情報等が社外に流出した場合には、社会的信用の低下等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社は情報システム・ネットワークにセキュリティ対策を実施しており、社員教育の徹底、セキュリティ強化 及び情報管理体制の厳重化に取り組んでおります。 (9)株価変動による影響 当社は、取引先を中心に市場性のある株式を保有しており、これらは株価の変動によるリスクを負っております。当該リスクに対し、所有株式を継続的に見直し整理する等、業績への影響を低減するよう努めておりますが、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (10)その他のリスクについて 当社にはその他にも、製品欠陥等の品質リスク、知的財産や製造物責任などの訴訟リスク、取引先に対する債権の貸倒リスク、情報システムへの不正侵入リスクなどがあり、可能な限り保険に加入するなど、対策を強化しておりますが、これらのリスクが顕在化した場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 現状の中東情勢によりナフサ由来の原料を中心に入手できるか不透明な状態であり、仮に入手できたとしても高騰した価格で購入せざるを得ない状況となっています。これらの状況から、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (11)財務維持要件について 当社の借入金の一部には財務維持要件が付されており、これが充足されない場合、銀行団による貸付義務の終了等、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,484字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 (財政状態の状況) 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ711百万円(6.2%)増加の12,189百万円となりました。これは主に、商品及び製品は418百万円、売掛金は318百万円それぞれ減少しましたが、現金及び預金が523百万円、投資有価証券が時価の変動により759百万円増加したこと等によるものです。 負債につきましては、前事業年度末に比べ200百万円(5.0%)減少の3,823百万円となりました。これは主に、買掛金は203百万円増加しましたが、借入金が460百万円減少したこと等によるものです。 また、純資産は前事業年度末に比べ912百万円(12.2%)増加の8,365百万円となり、自己資本比率は68.6%(前事業年度末64.9%)となりました。 (経営成績の状況) 当事業年度におけるわが国経済は、堅調な企業業績がもたらす旺盛な設備投資、個人消費や住宅投資など内需の増加がけん引役となり、緩やかな景気回復が続きました。しかし、2月に発生した中東情勢の緊迫化により、一気に経済の先行きに対する不透明感が強まりました。燃料価格高は実質的な購買力を低下させ、消費を下押しすることから、日本経済の減速リスクに対する懸念が高まっており、一層の注視が必要です。 このような状況の中で、国内売上高は、5,940百万円となり、前年同期(5,639百万円)に比べ301百万円(5.3%)の増収となりました。これは、医薬中間物が大幅に減少したものの、農薬中間物及び新製品を中心に機能性中間物が増加したためです。 一方、輸出売上高は、492百万円となり、前年同期(982百万円)に比べ490百万円(49.9%)の減収となりました。これは、医薬中間物が大幅に減少したためです。 この結果、総売上高は、6,432百万円となり、前年同期(6,622百万円)に比べ189百万円(2.9%)の減収となりました。輸出比率は7.7%(前年同期14.8%)となりました。 利益につきましては、生産性の改善やコストダウンに努めましたが、売上高の減収、減価償却費の増加等もあり、営業利益は489百万円(前年同期541百万円)となりました。営業外収益で受取配当金71百万円やサンプル売却益12百万円などを計上したこともあり、経常利益は578百万円(前年同期644百万円)、当期純利益は461百万円(前年同期363百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益が634百万円、減価償却費が496百万円となり、売上債権が283百万円、棚卸資産が245百万円それぞれ減少したこと等により、1,698百万円の収入(前年同期 71百万円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が380百万円、有形固定資産の除却による支出が202百万円となったこと等により、618百万円の支出(前年同期 543百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金が460百万円減少したこと等により、558百万円の支出(前年同期 149百万円の収入)となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は933百万円となり、前事業年度末に比べて523百万円増加しました。 ③生産、受注及び販売の実績 当社の事業は、有機化学合成に基づく中間物の製造、販売、研究及びサービス等を行う単一セグメントであるため、セグメント情報を記載しておりませんので、「生産、受注及び販売の実績」については製品の種類別ごとに記載しております。 (a)生産実績 当事業年度の生産実績を製品の種類別に示すと、次のとおりであります。 区分   生産高(千円)   前年同期比(%) 医薬用中間物   594,007   △46.8 農薬用中間物   3,200,789   △24.1 機能性用中間物   971,819   +55.7 界面活性剤   425,896   +16.1 合計   5,192,513   △17.9 (b)外注製品仕入実績 当事業年度の外注製品仕入実績を製品の種類別に示すと、次のとおりであります。 区分   仕入高(千円)   前年同期比(%) 医薬用中間物   130   △99.9 機能性用中間物   121,052   +114.7 その他用中間物   77,493   △4.3 合計   198,676   △47.0 (c)受注実績 当社は受注見込による生産方式をとっております。 (d)販売実績 当事業年度の販売実績を製品の種類別に示すと、次のとおりであります。 区分   販売高(千円)   前年同期比(%) 医薬用中間物   411,436   △75.4 農薬用中間物   4,316,040   +19.2 機能性用中間物   1,167,562   +46.2 その他用中間物   124,590   +23.1 界面活性剤   381,299   △6.2 その他   31,873   +28.4 合計   6,432,802   △2.9 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   第74期   第75期 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日星産業㈱   772,392   11.7   1,611,684   25.1 住友化学㈱   1,186,151   17.9   1,065,420   16.6 伊藤忠ケミカルフロンティア㈱   -   -   658,938   10.2 (注)第74期における伊藤忠ケミカルフロンティア㈱への販売実績は10%未満のため記載しておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態の状況) (総資産) 当事業年度末の総資産は前事業年度末に比べ711百万円増加し、12,189百万円となりました。主に増加したのは、投資有価証券759百万円(時価変動による)、現金及び預金523百万円、ソフトウエア仮勘定148百万円等であります。主に減少したのは、商品及び製品418百万円、売掛金318百万円等であります。 (負債) 当事業年度末の負債は前事業年度末に比べ200百万円減少し、3,823百万円となりました。主に増加したのは、買掛金203百万円、繰延税金負債162百万円、未払金130百万円、未払消費税等101百万円であります。主に減少したのは、借入金460百万円、支払手形189百万円、解体撤去引当金126百万円であります。なお、借入金の総額は1,385百万円(前事業年度末1,845百万円)となりました。 (純資産) 当事業年度末の純資産は前事業年度末に比べ912百万円増加し、8,365百万円となりました。主に増加したのは、利益剰余金369百万円、その他有価証券評価差額金543百万円であります。自己資本比率については、前事業年度末64.9%に比べ3.7ポイント上昇の68.6%となりました。 (経営成績の状況) (売上高) 当事業年度の売上高は、前事業年度に比べ189百万円減収の6,432百万円となりました。国内売上高は、遺伝性疾患治療薬用、殺菌・消毒剤用等の需要減により医薬用中間物が減収となりましたが、動物薬用、殺ダニ剤用等の需要増により農薬用中間物が増収、新製品の感光性樹脂用、生成AI向け半導体用等の需要増により機能性中間物が増収となったため、前事業年度に比べ301百万円増収の5,940百万円となりました。輸出売上高は、航空機用接着剤用等の需要増により機能性中間物は増収となりましたが、成人病用治療薬用、血圧降下剤用等の需要減により医薬用中間物が減収となったため、前事業年度に比べ490百万円減収の492百万円となり、輸出比率は7.7%となりました。 (売上総利益) 当事業年度の売上総利益は、前事業年度に比べ29百万円減少し、1,407百万円となりました。これは、生産性の改善やコストダウンの効果はありましたが、一方で総売上高の減収等もあり、売上総利益率は21.9%(前事業年度 21.7%)となりました。 (営業利益) 当事業年度の営業利益は、前事業年度に比べ52百万円減少し、489百万円となりました。売上高営業利益率は7.6%(前事業年度 8.2%)となりました。 (経常利益) 当事業年度の経常利益は、前事業年度に比べ66百万円減少し、578百万円となりました。売上高経常利益率は9.0%(前事業年度 9.7%)となりました。 (当期純利益) 当事業年度の当期純利益は、前事業年度に比べ98百万円増加し、461百万円となりました。特別利益として、訴訟損失引当金戻入額38百万円、受取保険金30百万円、特別損失として、固定資産除却損18百万円、法人税、住民税及び事業税121百万円、法人税等調整額51百万円等をそれぞれ計上いたしました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末と比較して523百万円増加し、933百万円となりました。これは、営業活動により得られた資金1,698百万円に対して、有形固定資産の取得など投資活動により支出した資金618百万円、借入金の返済など財務活動により支出した資金558百万円によるもの等であります。 なお、当社は、必要な運転資金及び設備投資資金については自己資金又は金融機関からの借入れにより調達しております。当事業年度末における借入残高は1,385百万円となりました。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって、資産、負債、収益及び費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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