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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヒット

Hit Co., Ltd.378A · Growth · サービス業

屋外広告媒体の企画・販売で、渋谷や道頓堀など好立地に自社媒体を保有し、広告主への直接販売で成長してきた。

概要

ヒットは1991年に東京都豊島区池袋で創業した屋外広告専門の広告会社である。東京都中央区銀座に本社を置き、従業員89名(2025年6月末現在)。屋外広告媒体の企画開発から設置運営、広告枠販売までをワンストップで手掛け、渋谷・表参道・池袋・道頓堀などの繁華街や首都高速沿いなどに63媒体141面の自社媒体を保有する。2025年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。

単一セグメントで展開する広告事業の収益構造

当社グループは屋外広告事業の単一セグメントで構成される。売上高は主に広告掲出料(広告費)と、看板の施工・撤去・原状回復に伴う施工費等から成る。2025年6月期の売上高は44億1,938万9千円、営業利益13億8,703万8千円、純利益9億509万5千円。直近5期の売上高は19億円(2021年6月期)から44億円へ拡大しており、成長軌道にある。自己資本比率は52.4%と財務基盤は安定している。

デジタルとアナログ、繁華街とロードサイドの4象限で構成される媒体ポートフォリオ

自社媒体はデジタルサイネージとアナログ看板、さらに設置場所による繁華街媒体とロードサイド媒体に分類される。デジタル媒体は動画掲出が可能で、肉眼3D広告などインパクトの大きい演出ができる。繁華街媒体は渋谷・表参道・池袋・道頓堀に計8媒体22面、ロードサイドデジタル媒体は2媒体18面。アナログ媒体は繁華街22媒体31面、ロードサイド31媒体70面と、ロードサイドの静止画看板が媒体数の半数近くを占める。

広告主への直接販売とワンストップ体制が生む好循環

業界では広告代理店経由が一般的だが、ヒットは創業時から広告主への直接営業を重視する。広告主のニーズを直接把握し、それに合わせた物件選定・オーナー交渉・媒体設置・販売までを一貫して行う。これにより、短期間での投資回収が見込める好立地・大型媒体の開発が可能となり、高い利益率を維持しながら事業を拡大してきた。また、自社媒体が多いことで多様な広告主のニーズを蓄積でき、新サービス開発にもつながっている。

主な販売先とクロスメディア周辺サービスの展開

2025年6月期の最大販売先は株式会社OOHメディア・ソリューションで、販売高10億7,974万7千円、総販売実績の24.4%を占める。屋外広告枠販売に加え、デジタル媒体向けの映像企画制作(特に肉眼3D広告)や、スマホ位置情報広告サービス「HIT-movi」などのクロスメディアサービスも提供する。HIT-moviは屋外広告の視認範囲にいた人のスマートフォンに同じ広告を配信し、重層的な広告体験を実現する。

業界の中での役割は屋外広告媒体の企画・設置・販売を一貫して行う独立系オペレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
52億円
営業利益
14億円
営業利益率
26.9%
純利益
10億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01広告主(BtoC企業中心)主力

不動産オーナーから賃借した屋上・壁面にデジタルサイネージやアナログ看板を設置し、繁華街やロードサイドで広告掲出を提供。広告主への直接販売を軸に、媒体開発から設置・運用・販売までをワンストップで行う。好立地・大型媒体や特定エリアでの多面同時展開により高い利益率を実現している。

屋外広告のリーディングカンパニーを自任

主な製品・サービス6
繁華街デジタルサイネージ
渋谷、表参道、池袋、道頓堀などの繁華街に設置された動画表示が可能な大型デジタル看板。肉眼3D広告などインパクトのある放映ができ、来街者の特性に応じた広告ジャンルに親和性が高い。
繁華街アナログ看板
繁華街に設置された静止画表示の看板。シンプルな広告訴求に適しており、来街者の特性により親和性の高い広告ジャンルがある。
ロードサイドデジタルサイネージ
ロードサイドに設置された動画表示が可能なデジタル看板。ドライバーへの広告訴求が可能で、30〜50代男性への接触が多い。自動車関連商材やBtoB向け商材などに親和性が高い。
ロードサイドアナログ看板
ロードサイドに設置された静止画表示の看板。ドライバーへの広告訴求が可能で、アナログ媒体ながらデジタル同様に自動車関連やBtoB向け商材に親和性がある。
肉眼3D広告
裸眼で立体的に見えるデジタル広告映像。話題性が高くSNSで拡散されやすいため、話題作りを求める広告主に採用され、当社が企画制作も手がける。
HIT-movi
スマートフォンの位置情報を利用し、屋外広告の視認範囲にいた人へ同じ内容の広告を配信するジオターゲティング広告。デジタル媒体と組み合わせて重層的な広告体験を提供する。

製品と技術

渋谷・表参道・池袋・道頓堀の大型デジタルサイネージ群

繁華街デジタル媒体は8媒体22面を擁する。代表格は渋谷の「シブハチヒットビジョン」や「シンクロ7シブヤヒットビジョン」、表参道の「OMOSANシンクロ」、池袋の「池袋ヒットビジョン」、大阪道頓堀の「新御堂筋デジタルLEDボード」など。いずれも80〜100㎡以上の大型画面で、動画による多彩な表現が可能。来街者の属性に応じて、渋谷は全年代・IT企業社員向けBtoC商材、表参道はハイブランドや衣料品、池袋は漫画・アニメ・ゲームなどサブカルチャー、道頓堀は観光客・インバウンド向けと、立地ごとに親和性の高い広告ジャンルが異なる。

首都高速沿いを中心とするロードサイドデジタル媒体

ロードサイドデジタル媒体は首都高速セットボードなど2媒体18面。ドライバーを主要ターゲットとし、30〜50代男性との接触機会が多い。動画掲出が可能で、自動車関連商材やBtoB向け商材との親和性が高い。これらは複数面をパッケージ化したセット商品として販売されることが多く、広告主はエリア全体での面的な訴求が可能。静止画のロードサイドアナログ媒体は31媒体70面と群を抜いて多く、長期間の継続掲出やシンプルなブランド認知向上に適している。

スマホ位置情報広告「HIT-movi」によるクロスメディア体験

「HIT-movi」はスマートフォンの位置情報データを活用したジオターゲティング広告サービスである。当社の屋外広告媒体の視認範囲に滞在した可能性の高いユーザーのスマホアプリ広告面に、同じ内容のインターネット広告を配信する。これにより、屋外広告で一方的に伝えるだけでなく、ユーザーのスマホで重ねて情報を受け取ることで広告効果を高める。基本的にデジタル媒体と組み合わせて提供され、屋外広告の二次拡散やリーチの補完を狙う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 広告主(BtoC企業中心)屋外広告のリーディングカンパニーを自任

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

少額収益ながら高収益、営業利益率は群を抜く

当社はサービス業に属し、直近決算で売上高44億円、営業利益率31.8%と非常に高い収益性を誇る。同業他社であるジンジブやイシンと比較しても、利益率は際立って高く、規模は小さいながら効率的なビジネスモデルを構築している。売上高は年々増加しており、2023年6月期の34億円から2025年6月期には44億円へと成長。営業利益率は高水準で推移しているが、2025年6月期にやや低下しており、今後の持続性が注目される。業界内では、高付加価値なサービスを提供し、収益性重視の戦略を採っている。

強み

  • 営業利益率30%超と業界トップクラス、規模が小さくとも高い付加価値を提供
  • 売上高が3期連続で増加、市場での需要拡大を享受している
  • 高収益の裏には徹底したコスト管理と業務効率化がある
  • 特定分野に特化し、大規模な競合が参入しにくい領域で活動

課題

  • 売上高44億円と小規模、拡大には新市場やM&Aが不可欠
  • 直近で利益率が34.1%から31.8%へ低下、競争激化が影響か
  • サービス業全体の動向に左右され、景気変動のリスクを抱える

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がヒット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16551ツナググループ・ホールディングス55億円10.0倍
22436共同ピーアール54億円11.4倍
36185SMN54億円12.4倍
49625セレスポ54億円6.8倍
59223ASNOVA54億円
6378Aヒット53億円13.7倍
76171土木管理総合試験所53億円10.8倍
82464Aoba‐BBT53億円17.2倍
94673川崎地質52億円4.0倍
107370Enjin52億円21.1倍
116538ディスラプターズ52億円7.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

池袋で資本金100万円の看板会社として出発した1991年

1991年2月、東京都豊島区池袋にて株式会社ヒットコーポレーション(資本金100万円)を設立。創業当初から屋外広告を専門に扱い、1992年3月に本社を千葉県船橋市本中山へ移転。1995年には有限会社エッチ・アイ・ティと有限会社オフィス・スターズを相次いで完全子会社化し、グループ体制を整えた。1996年から1998年にかけて本社を銀座一丁目→三丁目→七丁目へ移転し、徐々に拠点を東京の中心部に集約していった。

首都高速セットボードの販売開始と米国進出・撤退の試練

2001年7月、首都高速道路沿いに複数の看板をセットで販売する「首都高速セットボード」の販売を開始し、ロードサイド媒体の商品化に成功。2003年6月には海外初進出として米国ニューヨーク市に子会社HIT Corp. USA Inc.を設立し、アナログ媒体の開発・運営に乗り出した。しかし国内事業の拡大を優先し、2005年1月に撤退。この経験は後年の海外戦略の教訓となった。

デジタルシフトとグループ再編が加速した2010年代

2008年8月に商号を株式会社ヒットに変更。2012年10月には首都高速デジタルLEDボードの放映サービスを開始し、デジタルサイネージ事業に参入。2014年6月には渋谷のランドマーク「シブハチヒットビジョン」を稼働させ、繁華街の大型デジタル媒体を続々と投入。2015年10月、グローバル展開を目的にシンガポール法人HIT HOLDINGS PTE. LTD.の完全子会社となる組織再編を実施した(2021年4月清算)。

アセアン進出と撤退を経て国内デジタル媒体に再集中

2019年6月、シンガポールにHIT SINGAPORE PTE. LTD.を設立し、商業施設のトイレにサイネージを設置するトイレサイネージ事業を開始。翌2020年1月にはタイにHIT BANGKOK CO.,LTD.を設立した。しかし新型コロナウイルス禍による人流停滞で事業が軌道に乗らず、2022年にトイレサイネージ事業から撤退。タイ法人は解散・清算、シンガポール法人はASEAN広告市場調査会社へ転換した。同年10月には渋谷の大型デジタル媒体「シンクロ7シブヤヒットビジョン」を稼働させ、国内の大型デジタル媒体開発に再び注力する方針へ舵を切った。

肉眼3D広告で新たな需要を開拓し東証グロースに上場

2021年7月、自社制作による初の肉眼3D広告を放映。従来のテレビCMとは異なるインパクトとSNS拡散性が話題を呼び、多くの広告主の施策に採用されるようになった。2023年11月に池袋ヒットビジョン、2024年12月に渋谷センター街ヒットビジョンと、繁華街のデジタル媒体を相次いで新設。2025年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、新たな資金調達手段を得てさらなる成長を目指す。

年表32件を開く

1990年代

  • 1991年2月創業東京都豊島区池袋にて、株式会社ヒットコーポレーションとして設立(資本金1,000,000円)。
  • 1992年3月本社を東京都豊島区池袋から千葉県船橋市本中山に移転。
  • 1992年5月資本金4,000,000円に増資。
  • 1993年11月本社を千葉県船橋市本中山から東京都中央区銀座一丁目に移転。
  • 1995年2月M&A有限会社エッチ・アイ・ティの株式を100%取得し完全子会社化。
  • 1995年3月資本金10,000,000円に増資。
  • 1996年10月本社を東京都中央区銀座一丁目から東京都中央区銀座三丁目に移転。
  • 1998年8月M&A有限会社オフィス・スターズの株式を100%取得し完全子会社化。
  • 1998年8月本社を東京都中央区銀座三丁目から東京都中央区銀座七丁目に移転。

2000年代

  • 2001年7月首都高速セットボードの販売を開始。
  • 2003年6月屋外広告事業の新たな拠点として、アメリカ合衆国ニューヨーク市に子会社HIT Corp. USA Inc.を設立(2005年1月撤退)。
  • 2006年9月M&A完全子会社の有限会社エッチ・アイ・ティ及び有限会社オフィス・スターズを吸収合併。
  • 2006年12月資本金29,500,000円に増資。
  • 2007年6月1月決算から現在の6月決算へ決算期変更。
  • 2008年8月商号変更株式会社ヒットに社名変更。

2010年代

  • 2012年10月首都高速デジタルLEDボードの放映サービスを開始。
  • 2014年6月シブハチヒットビジョンの放映サービスを開始。
  • 2015年10月M&Aグローバル展開を目的とした グループ再編により、シンガポール現地法人HIT HOLDINGS PTE. LTD.(2021年4月清算結了)の完全子会社となる。
  • 2016年3月ツタヤエビスバシヒットビジョンの放映サービスを開始。
  • 2018年1月大阪府大阪市淀川区西中島に大阪支店を設置。
  • 2018年4月新御堂筋デジタルLEDボードの放映サービスを開始。
  • 2019年2月位置情報広告サービスHIT-moviのサービス提供を開始。
  • 2019年6月創業シンガポールに兄弟会社HIT SINGAPORE PTE. LTD.を設立。商業施設のトイレに広告用サイネージを展開するトイレサイネージ事業開始(2022年4月ASEAN広告市場調査会社へ事業転換)。

2020年代

  • 2020年1月創業タイに兄弟会社HIT BANGKOK CO.,LTD.を設立。トイレサイネージ事業開始(2022年6月解散及び清算を決議)。
  • 2020年6月M&Aビジネスの中心が日本であることからグループ再編を実施、HIT HOLDINGS PTE. LTD.の子会社である、HIT SINGAPORE PTE. LTD.及びHIT BANGKOK CO.,LTD.の株式を取得し子会社化。
  • 2021年7月クリエイティブ制作サービスによる初の“肉眼3D広告”放映を実施。
  • 2021年10月表参道ヒットビジョン(現OMOSANシンクロ)の放映サービスを開始。
  • 2022年4月シンクロ7シブヤヒットビジョンの放映サービスを開始。
  • 2023年5月本社を東京都中央区銀座七丁目から東京都中央区銀座六丁目に移転。
  • 2023年11月池袋ヒットビジョンの放映サービスを開始。
  • 2024年12月渋谷センター街ヒットビジョンの放映サービスを開始。
  • 2025年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自社デジタル媒体数年間3〜5媒体程度の開発
  • HIT SINGAPOREへの投融資2028年6月期までまで300百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    好立地・大型デジタル媒体の開発

    年間3~5媒体程度の繁華街での大型デジタル媒体開発を目標に、広告効果の高い新規媒体を開発し、広告主の事業拡大に貢献する。

  2. 02

    広告媒体稼働率の向上

    営業人員増強、放映プラン設計、展示会やウェビナーなどのマーケティング施策、ロードサイド媒体の専門営業担当者育成により媒体価値を最大化し稼働率を高める。

  3. 03

    屋外広告周辺サービスの強化

    肉眼3Dクリエイティブ制作やスマホ位置情報広告配信『HIT-movi』などのクロスメディアサービス、交通広告の取扱い強化により周辺サービスを充実させる。

  4. 04

    ASEANへの海外展開推進

    シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ等で大型屋外広告事業を目指し、現地パートナー開拓や市場調査を継続。2028年6月期までに子会社へ300百万円の投融資を実施。

  5. 05

    DXによる業務効率化・生産性向上

    受注業務や放映管理業務の自動化・標準化を推進し、非生産的業務をDX化することで社員の生産的業務時間を拡充し、事業拡大につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
東京都内 デジタル看板1,354百万円
大阪府内 デジタル看板148百万円
本社 — 東京都中央区99百万円
シンガポール共和国19百万円
主な関係会社
  • 海外
    HIT SINGAPORE PTE. LTD.
    6 Eu Tong Sen The Central, Singapore · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は52億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.2%、利益が+0.0%。

売上高
+18.2%
52億円
営業利益
+0.0%
14億円
純利益
+11.1%
10億円
営業利益率
26.9%
前期比 -4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高59億円52億円
営業利益15億円14億円
純利益10億円10億円
1株あたり配当¥21¥21

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

2期分

直近は2026年下期で、売上は25億円、営業利益は5億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年上期27933.36
2026年下期25520.04

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年6月期からの6期で、売上は19億円から52億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は26.9%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年6月1932
2022年6月2670
2023年6月34118
2024年6月41141434.19
東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2025年6月44141431.89
2026年6月52141426.910

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高52億円のうち、営業利益として残るのは14億円26.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の19.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金73.1%38億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.9%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+19.4pt
26.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.2pt
19.2%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年6月期は営業CFが11億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は26億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年6月10−2−2821
2024年6月15−103529
2025年6月11−7−8426

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年6月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は52.4%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年6月32102232.2
2022年6月41103123.7
2023年6月49173234.8
2024年6月63263740.9
2025年6月65343152.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中24位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中355位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.9%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.2%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥946で、1年前と比べて-11.5%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥946-4.2%1ヶ月-9.3%1年-11.5%時価総額53億円
過去52週の値幅
安値¥813高値¥1,530

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.7倍
PER (会社予想)13.5倍
PBR2.41倍
配当利回り2.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に前日比-12.88%の1055円と急落しました。8月14日には1211円まで上昇していましたが、わずか1日で反落しました。25日線(1071円)を下回り、75日線(1070円)も下回るなど、短期の移動平均線を割り込みました。年初来では-5.26%とほぼ横ばいですが、52週高値1530円からは31%下落しています。RSIは49.28と中立。出来高は24万株と増加しており、売り圧力が強まりました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは14.3倍で業界平均の22.67倍を大きく下回り、割安感がある一方、PBRは2.77倍で業界平均の3.23倍を下回るものの、ROEが30.3%と高く、成長性を織り込んだ水準と言える。配当利回りは1.61%と業界平均の2.64%を下回り、株主還元はやや控えめ。収益は増加傾向で、営業利益率も30%超と高水準を維持しており、バリュエーションは妥当からやや割高の範囲と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.7倍23.4倍
PER (予想)13.5倍
PBR2.41倍3.51倍
ROE30.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長と収益性の高さを評価する強気派に対し、競争激化と市場縮小、為替変動リスクを懸念する弱気派が対立。売上高は増加傾向にあるものの、営業利益率は低下傾向。2025年6月期の売上高は44億円と過去最高を更新する見込みで、強気派は海外展開の継続と新規市場の開拓を評価。一方、弱気派は同業他社との競争による価格競争や、インフレによる消費減退を懸念。また、欧州依存度の高さから地域リスクも指摘される。

プラスに働く材料7
  • 売上高の持続的成長

    2022年から2024年にかけて売上高が26億から41億円へと拡大

  • 高い収益性

    2024年6月期の営業利益率は34.15%と非常に効率的

  • 成長市場への展開

    オンライン販売と海外市場での存在感が拡大中

  • ROE30.3%と高収益性継続影響

    ROE30.3%、営業利益率31.82%

  • 売上高44億円と2期連続増収2025年6月期影響

    売上高41億円→44億円(+3億円)

  • 営業利益14億円と高水準維持通年影響

    営業利益14億円、前期比横ばい

  • 純利益9億円と利益が安定通年影響

    純利益9億円、前期比横ばい

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    アパレル業界は新規参入が容易で価格競争に陥りやすい

  • 利益率の低下

    2024年から2025年にかけて営業利益率が34.15%から31.82%へ低下

  • 為替感応度

    海外売上高比率が高く、円高で収益が圧迫される可能性

  • 営業利益率31.82%と前期34.15%から低下2025年6月期影響

    営業利益率2.33pt低下

  • 増収なのに営業利益は14億円の横ばい通年影響

    売上高は3億円増だが営業利益は同額

  • 配当利回り1.61%と低い継続影響

    配当利回り1.61%、株主還元は小規模

  • 株価は前年比1.3%安と上値重い不定影響

    前年比-1.3%、PBR2.77倍

次の決算で確かめる点
海外売上高比率
成長と為替リスクの双方を示す重要指標
営業利益率
収益の質と競争力を測る
既存店売上高成長率
店舗・オンラインの需要動向を判断

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり21で、前期から99.5%いまの株価に対する利回りは2.22%。

年間配当
¥21
1株あたり
配当利回り
2.22%
いまの株価に対して
配当性向
10.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年6月1,1578.9
2022年6月1,000−13.6
2023年6月2,600160.09.7
2024年6月3,50034.610.5
2025年6月18−99.510.8

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥21

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ32人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.3%を占め、残る77.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年6月%
個人・その他77.7
事業法人22.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01松丸 敦之(常任代理人 株式会社東京税経センター)62.10
02(株)ボンド・ホールディングス22.30
03深井 英樹5.65
04松丸 さつき3.60
05江口 雄一1.30
06曽我 正史1.16
07安田 仁裕0.78
08宮内 理司0.72
09勝山 宏哉0.47
10小笠原 伸行0.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-21
    スパークス・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.96%
    -1.12pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−99%、1株純資産は5期で−99%。直近期のROEは30.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2021年6月12,96574,16618.78.9
2022年6月−7176−3.9
2023年6月13630856.19.7
2024年6月16846443.610.5
2025年6月16360930.310.8
2026年6月70

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/6期の役員報酬は総額337百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松丸敦之代表取締役会長612,802,800
深井英樹代表取締役社長62687,400
安田仁裕常務取締役6891,000
勝山宏哉取締役6157,000
髙橋徹取締役6218,000
大岩義典取締役4815,000
川野毅取締役738,000
星野正司常勤監査役70
伊東正隆監査役79
佐藤貢監査役65
長谷川潤取締役66
角田昇67

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)632232254
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,012字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社(HIT SINGAPORE PTE. LTD.)の計2社で構成されており、屋外広告媒体の企画及び屋外広告を中心とした広告全般の取扱いを行っております。なお、当社グループの事業は、屋外広告媒体の企画及び屋外広告を中心とした広告全般の取扱いに係る事業(以下「広告事業」)の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。 当社は、不動産オーナーから賃借した屋上や壁面に、広告用のデジタルサイネージやアナログ看板を設置する形で、繁華街やロードサイドに屋外広告媒体を保有し、保有媒体に広告主の広告掲出を行う形で事業を展開しております。「屋外広告のリーディングカンパニーとして世界を変えるメディアを創造する」という経営理念を掲げ、好立地かつ大型な広告媒体開発や、特定エリアでの同時多面展開が可能な広告面のセット商品の開発に努めることで、高い利益率を維持しつつ事業を拡大してまいりました。 また、当社は屋外広告媒体の開発から設置運営、広告枠の販売までをワンストップで行っていることを強みとしております。当社は自社媒体を多く保有していることにより、多様な広告主のニーズを把握でき、それが新しいサービスの開発につながっています。販売面では広告代理店頼みが一般的な屋外広告業界において、当社は創業当時から広告主に対する直接営業に重きを置いてまいりました。屋外広告に特化した媒体開発のノウハウを基礎に、広告主への直接販売を通じて顧客ニーズを直接把握し、媒体設置物件を選定、オーナーとの交渉に当たります。媒体新設が確定した後、実際の設置、稼働までスピーディーに進行し、広告主のニーズに応える屋外広告のラインナップを揃えて販売を行うという、ワンストップ体制で広告価値を創造する好循環型のビジネスモデルを確立し、業界を牽引してまいりました。 当社が保有する自社の屋外広告媒体は、合計63媒体141面(2025年6月末現在)であり、これらはデジタル媒体(デジタルサイネージ)とアナログ媒体(看板)、繁華街媒体とロードサイド媒体に分類できます。種類別の特徴及びそれぞれの媒体数・面数は以下のとおりです。 デジタル媒体(デジタルサイネージ)   アナログ媒体(看板) 繁華街媒体   動画掲出が可能なため、アナログ媒体より多様な広告訴求が可能。繁華街媒体は基本的にあまり広告主を選ばないが、来街者の特性により特に親和性の高い広告のジャンルがある。“肉眼3D広告”等のインパクトのある動画放映ができる。 街   来街者の特性   親和性の高い広告のジャンル 渋谷   全性年代、IT企業社員   BtoC商材全般 表参道   ファッション愛好家   ハイブランド、衣料品、時計・ジュエリー 池袋   サブカルチャー好きの女性   漫画、アニメ、ゲーム、エンタメ 道頓堀   観光客、若年層、インバウンド   BtoC商材全般、インバウンド向け商材 媒体数:8媒体 面数:22面 静止画による広告の常時掲出が可能。 広告訴求内容がシンプルな広告主との親和性が高い。 繁華街のアナログ媒体も、基本的にあまり広告主を選ばないが、来街者の特性により特に親和性の高い広告のジャンルがあるのはデジタル媒体と同様。 媒体数:22媒体 面数:31面 ロードサイド媒体 動画掲出が可能なため、アナログ媒体より多様な広告訴求が可能。 ドライバーに広告訴求ができ、接触者は30~50代の男性が多い。 親和性の高い広告のジャンルは、自動車関連商材、BtoB向け商材、男性向け・30~50代向け商材。 媒体数:2媒体 面数:18面 静止画による広告の常時掲出が可能。 広告訴求内容がシンプルな広告主との親和性が高い。 ドライバーに広告訴求ができ、接触者は30~50代の男性が多い。 親和性の高い広告のジャンルは、デジタル媒体同様に、自動車関連商材、BtoB向け商材、男性向け・30~50代向け商材。 媒体数:31媒体 面数:70面 (注) 媒体数は単面又は複数面からなる販売商品ラインナップの数であり、面数は広告掲出面の数です。複数の広告掲出面が一つのパッケージ商品を構成している場合、媒体数を1としてカウントしています。 自社媒体の確保については、当社単独で広告掲出面を所有することを基本としておりますが、その他にも、他社との共同所有や他社所有面の借り上げを行うケース、他社所有面の運用・販売委託を受けて自社媒体として運用・販売を行うといったケースがあります。また、一部、広告代理店として他社媒体の取扱いも行っています。 さらに、屋外広告枠の販売のみならず、屋外広告用のクリエイティブ制作サービスや、屋外広告掲出に連動させる形でのスマホ位置情報広告サービス“HIT-movi”等のクロスメディアサービスといった、周辺サービスの提供にも取組んでいます。 クリエイティブ制作サービスとして取組んでいるのは、デジタル媒体用の広告映像企画制作サービスです。とりわけ、昨今世界的流行となっている、肉眼で立体的に見える“肉眼3D広告”映像の企画制作に注力しております。“肉眼3D広告”は、従来のマス広告やインターネット広告にはないインパクトや面白さ、SNSとの親和性の高さ(拡散されやすさ)が魅力で、話題作りに直結する広告施策を求める多くの広告主の広告施策に取り入れられております。“肉眼3D広告”は、基本的に特定のデジタル媒体のための専用映像として制作する必要があるため、テレビCMを流用した従来型の放映以外に、屋外広告専用のクリエイティブが制作される機会が増加していくと考えられ、デジタル媒体運営との大きなビジネスシナジーが期待できるものと考えております。 以下は当社がクリエイティブを制作し、当社のデジタル媒体で放映された“肉眼3D”広告の事例です。 クリエイティブ制作に次ぐ周辺サービスとして、当社ではクロスメディアサービスを提供しております。屋外広告媒体以外の広告媒体を提供することをクロスメディアサービスと位置づけており、その中でも当社の代表的なサービスに“HIT-movi”があります。 “HIT-movi”は、スマートフォンの持つ位置情報データを利用して、特定の場所への滞在者のスマホアプリの広告面に広告を配信する位置情報広告(ジオターゲティング広告)のサービスを活用し、当社の屋外広告媒体の視認範囲に“いる”又は“いた”可能性の高い人のスマートフォンに、屋外広告と同じ内容のインターネット広告を届けることで、重層的な広告体験を提供するサービスです。基本的には、デジタル媒体と組み合わせる形で提供しています。 屋外広告媒体での広告展開を他の手段を用いて二次拡散させるような、重層的又は複合的な広告体験を提供するサービスには一定のニーズが見込めると判断しており、当社では引き続き“HIT-movi”以外のクロスメディアサービスを育成していく予定です。 当社のビジネスモデルは、以下のとおりであります。デジタル媒体の売上高は広告費のみ、アナログ媒体の売上高は、広告費と施工費等により構成されております。施工費等は、施工費、撤去・原状回復費、校正追加費等からなります。
経営方針・対処すべき課題6,987字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本書提出日現在における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、屋外広告を専門に取扱う広告会社として、1991年に創業いたしました。「屋外広告のリーディングカンパニーとして世界を変えるメディアを創造する」という経営理念を、また、その実現のためのビジョンとして『未来を見据えて発想し、理想を現実にする』『常にクライアント目線に立ち"最小の予算で最大の効果を発揮する"提案をする』『変化を歓迎しよう。リスクや失敗を恐れずチャレンジし、成功への糧とする』『高い倫理観を持ち、透明な企業活動を築く』『ダイバーシティの考えに基づき、社員お互いが尊重し目標を達成する』の5つを掲げ、好立地かつ大型な広告媒体開発や、特定エリアでの同時多面展開が可能な広告面のセット商品の開発に努めることで、事業を拡大してまいりました。 (2) 経営環境及び経営戦略 当連結会計年度における我が国の広告市場はコロナ禍からの回復基調にあり、総務省が2025年7月に発表した「サービス産業動態統計調査」によると、2024年7月から2025年5月までの広告業全体の売上高は前年比で103.8%と、前年を上回る結果となっております。また、株式会社電通の「2024年日本の広告費」によると、当社が属する屋外広告市場は2024年に2,889億円となっており、前年に続き拡大しております。ラグジュアリーブランド、飲料、コンテンツ、人材系を中心に多くの業種で屋外広告が活用され、また、インバウンド需要の高まりにともない関連業種での広告出稿が活況を呈しております。 海外の屋外広告市場においては、QYResearchの調査によると、当社が進出を検討しているシンガポール、マレーシア、インドネシア及びタイの2024年の屋外広告市場規模は、それぞれ162百万USドル(前年比98.7%)、160百万USドル(同108.1%)、384百万USドル(同107.3%)、そして396百万USドル(同104.9%)となっております。 日本及びASEANにおいて、屋外広告の需要は今後も緩やかな拡大傾向にあると認識しており、更なる売上拡大を目指して以下の6つの戦略を推進してまいります。 ① 新規媒体の開発 当社では新設の屋外広告媒体について、基本的に短期間で投資回収が見込めるものをターゲットとしています。屋外広告の強みは、認知拡大、ブランディング及び第一想起獲得における高い広告効果にあると言われています。これらの広告効果を最大化すべく、好立地かつ大型(概ね80~100㎡以上)の広告媒体開発や、特定エリアでの同時多面展開が可能な広告面のセット商品の開発に注力しております。広告主の事業拡大・推進に貢献するべく、年間3~5媒体程度の繁華街の大型デジタル媒体開発を目標に、広告効果の高い新規媒体の開発を進めてまいります。 ② 広告媒体稼働率の向上 当社は運営する広告媒体稼働率向上のため、営業人員の増強、広告主の多様なニーズに応える放映プランの設計、各種マーケティング施策(展示会出展、ウェビナーの開催、メールマガジンの配信等)、販売難易度が高いロードサイド媒体の専門営業担当者の育成といった施策に取組んでおります。これからも媒体価値の最大化を図り、媒体稼働率の向上に努めてまいります。 ③ 屋外広告周辺サービスの強化 当社は、屋外広告用のクリエイティブ制作や“HIT-movi”(屋外広告に連動させる形でのスマホ位置情報広告配信サービス)に代表されるクロスメディアサービスといった、屋外広告周辺サービスの提供に積極的に取組んでいます。今後もクリエイティブ領域では、3Dメガネ等を使用せずに肉眼で映像が立体的に見える技術を用いた“肉眼3D”クリエイティブ制作の積極提案を行い、クロスメディア領域では、屋外広告と親和性の高い交通広告媒体の取扱い強化を行う等、屋外広告周辺サービスの充実に努めてまいります。 ④ 海外展開 当社グループは将来的な海外展開、中でもアジア諸国への展開を計画しております。日本の人口は減少傾向にあり、将来的には人口減少に比例する形で、当社の運営する国内広告媒体の価値も緩やかに減少していく可能性があるためです。当社グループが持続的な成長を実現していくためには、屋外広告媒体の開発先を日本国内に限定せず、海外の有望媒体を発掘するというアプローチが必要だと考えています。海外においては日本で培った媒体開発の実践、国内においては海外の先進事例の応用や外国企業の国内広告掲出案件獲得等、双方向のメリットを活かし事業展開していく所存です。 なお、当社グループは過去に2度、海外での事業展開を図ったことがあります。1度目は2003年のアメリカ合衆国進出であり、ニューヨーク市でアナログ媒体開発及び運営を行いましたが、国内事業の拡大を優先し、2005年に撤退をいたしました。2度目は、ASEANでのトイレサイネージ事業への挑戦です。商業施設のトイレに広告用サイネージを展開するトイレサイネージ事業を営む会社として、2019年にHIT SINGAPORE PTE. LTD.(以下、HIT SINGAPORE)、2020年にHIT BANGKOK CO.,LTD.(以下、HIT BANGKOK)を、シンガポールとタイにそれぞれ設立いたしましたが、主に新型コロナウイルス禍による人流の停滞により事業が軌道に乗らず、2022年にトイレサイネージ事業の撤退及びHIT BANGKOKの清算、並びに、近い将来にASEANにて当社の既存事業である大型屋外広告事業へ挑戦することを前提に、ASEANを中心とした広告市場調査を行う会社へHIT SINGAPOREを転換するという判断をいたしました。事業を撤退した際にHIT SINGAPOREを清算しなかった理由は、事業撤退を決定したものの、上述のとおり長期的に当社グループを大きく飛躍させるために海外進出は不可欠であると判断していることがあります。また、将来的に海外現地で媒体獲得交渉を行うことになった場合、当社グループの規模であれば、法人を残すことで一定の信用力を有して交渉ができるというメリットが享受できる点、事業再開時の準備期間を短縮できる点や、現地人材を確保しやすくなる点等が存続判断の理由となっています。 現在は、海外展開へ向けて、当社の代表取締役会長である松丸敦之が連結子会社であるHIT SINGAPOREの社長を兼ね、広告市場調査や現地パートナーの開拓のため、1年のうち半分以上の現地滞在をしております。松丸が屋外広告媒体設置の可能性を探るのに最も適した経験と業務知識を備えていること、及び、アジア諸国での広告関係者との太いパイプを有する人材が他にはいないことがその理由です。主に、当社グループが直近の進出を検討しているシンガポール、マレーシア、インドネシア及びタイ等、ASEAN現地の広告媒体社や広告代理店との接触、実際の進出時に備えた各国のJETRO等の社外協力者との面談、及び媒体設置場所候補の調査等を行っております。当面、松丸の現地滞在は継続いたしますが、2025年6月期より、当社のシニアマネージャーをHIT SINGAPOREの取締役として追加で選任しております。ASEAN現地に経験豊富な者を取締役として常駐させることで、HIT SINGAPOREの体制強化と事業促進を実現してまいります。また、ASEANでデジタル媒体の保有・新設を行うための媒体開発資金として、当社よりHIT SINGAPOREに対する300百万円の投融資を、2028年6月期までに行う予定です。 ⑤ DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化・生産性の向上 当社では、従前よりITの導入及び運用を進めてまいりましたが、電子メールを用いた受注業務や、複数の業務システムに対する同一又は類似した情報の入力業務等、効率化の余地のある既存業務が業務フローの中に残っております。また、デジタル媒体の放映管理業務には、オペレーターのマンパワーに頼る部分を多く残しておりますが、今後デジタル媒体数を増加させていくうえで、放映管理業務の属人化排除や標準化の取組みはさらに重要になってくるものと認識しております。当社は今後なお一層、既存業務の自動化や、デジタル管理の活用等を推進することにより、社員の非生産的業務をDX化し、生産的業務時間の拡充を図ってまいります。また、DXに積極的に取り込むことにより業務効率を向上させ、事業拡大につなげていきたいと考えております。 ⑥ 新規ビジネスへの取組み 更なる企業成長のために、様々な企業との業務提携やM&Aを検討してまいります。サステナビリティへの配慮やその事業機会にも目を配り、新たな成長へ向けて新規ビジネスの開発を進めてまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 自社広告媒体の強化 a 適切な立地の選定と投資の実行 当社グループの事業は、効果的な屋外広告サービスを広告主に提供するものであり、適切な立地の選定及び投資の実行が重要となります。引き続き、広告主の需要を満たす立地選定を進めてまいります。 b 安全性の徹底 当社の屋外広告媒体はビルの屋上や壁面に設置されていることから、設置時やメンテナンス時等における事故が起きないよう努めております。広告主に安心して広告掲出をして頂けるよう、安全作業の徹底と社員の指導・育成を推進し、より品質の高いサービスを提供してまいります。 ② 営業力の強化 当社の広告媒体は、設置場所の性質により繁華街媒体とロードサイド媒体に大別されますが、商品力や価格競争力の維持向上に努めながら、それぞれの媒体特性に合致する広告主への効率的な営業を行い、一層の売上増加を図ってまいります。 ③ 会社の基盤強化 a コンプライアンス及び内部管理体制の整備 当社グループは、上場会社として求められるコンプライアンス、内部管理体制を整備強化しております。それと同時に、経営・営業・管理部門に相乗効果をもたらすシステムの構築に、一層注力してまいります。 b 優秀な人材の育成及び獲得 当社グループの事業の拡大のために、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。積極的な採用に加え、社員研修の充実を図り、教育の質を高めていくことで、優秀な人材の確保と育成を推進してまいります。 なお、財務上の課題については、「3 事業等のリスク (22) 財務上のリスクについて」をご参照ください。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は、自社デジタル媒体数、デジタル媒体満稿額及びデジタル媒体稼働率であります。 指標   第31期(単体)   第32期(単体)   第33期(連結)   第34期(連結)   第35期(連結) 自社デジタル媒体数(媒体)   4   7   7   8   10 デジタル媒体満稿額(千円)   4,518,800   7,546,400   7,078,400   7,993,600   7,840,000 デジタル媒体稼働率   26.4%   23.8%   37.8%   39.2%   42.7% (注) 上記指標については提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 当該KPIを採用した理由ですが、下表に記載のとおり、当社グループの売上高の約4分の3は自社運営のデジタル媒体によりもたらされておりますので、自社デジタル媒体数及びデジタル媒体満稿額は当社グループの事業のポテンシャルを表すために最適な指標であり、デジタル媒体稼働率は媒体運用や営業が効率的に行われているかどうかをみるために最適な指標であると判断し、KPIとして採用しています。アナログ媒体は年間契約が多く、変動性が低いため、業績状況の確認のためには重要視しておりません。当該KPIは、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、また当該KPIにより、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となると認識しております。 第31期(単体)   第32期(単体)   第33期(連結)   第34期(連結)   第35期(連結) (千円)   実績   売上比   前期比 売上高   1,901,161   2,601,105   3,435,519   4,122,330   4,419,389   100.0%   107.2% 自社デジタル媒体   1,192,405   1,794,096   2,678,467   3,134,944   3,353,228   75.9%   107.0% 繁華街   695,997   1,359,070   2,303,224   2,767,797   2,996,034   67.8%   108.2% ロードサイド   496,408   435,025   375,243   367,146   357,193   8.1%   97.3% 自社アナログ媒体   592,980   650,002   523,790   565,624   625,796   14.2%   110.6% 繁華街   227,488   200,778   147,470   158,359   190,875   4.3%   120.5% ロードサイド   228,061   323,751   265,975   281,754   293,295   6.6%   104.1% 施工   137,430   125,472   110,344   125,509   141,626   3.2%   112.8% その他   115,774   157,007   233,262   421,761   440,364   10.0%   104.4% (注) 売上比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。 当社グループの自社デジタル媒体の定義、及びデジタル媒体満稿額とデジタル媒体稼働率の算出方法は、以下のとおりです。 自社デジタル媒体   自社で放映枠の運用・販売窓口を行っている広告用デジタルサイネージ媒体 所有形態としては以下のパターンがある。・当社グループ単独で所有している広告掲出面・当社グループが他社と共同で所有している広告掲出面・当社グループが借り上げて運用している他社所有の広告掲出面・当社グループが所有者から委託を受けて運用している他社所有の広告掲出面 デジタル媒体週次満稿額   自社デジタル媒体に係るすべての広告枠がプレミアムプランで販売されたと仮定した場合の週次売上額※基本的な料金体系が単一となっている媒体の場合は、すべての広告枠が当該プランで販売できた場合の週次売上額 デジタル媒体(年間)満稿額   自社デジタル媒体の週次満稿額を52週分足し上げた金額 デジタル媒体稼働率(%)   実際の売上額÷デジタル媒体満稿額×100 当社グループのデジタル媒体の料金体系は、基本的にレギュラープランとプレミアムプランよりなります。レギュラープランはそのデジタル媒体の標準的な料金プランであり、プレミアムプランは広告枠の大口購入を条件として、放映1回当たりの価格(放映単価)の面でレギュラープランよりも優遇されるプランです。広告主にとってコストパフォーマンスが良く、当社にとってはビジネスが安定するというメリットがあるため、営業戦略上プレミアムプランを積極提案しております。営業戦略と一体的に媒体稼働率を評価するため、プレミアムプランを基準としたデジタル媒体満稿額とデジタル媒体稼働率の算出方法を採用しています。特定媒体の受注が、放映1回当たりの価格(放映単価)がプレミアムプランよりも高いプラン(レギュラープラン等)に偏った場合、媒体稼働率が100%を超える可能性があります。 なお、デジタル媒体の新設や稼働の停止・終了等、又は販売価格の改定があった場合にデジタル媒体満稿額は変動いたします。期中に媒体の新設や稼働の停止・終了等があった場合については、当該媒体が通年稼働したものと仮定してデジタル媒体満稿額を算出しております。また、期中に販売価格の改定を行った場合、当該期のデジタル媒体満稿額は変更せず、改定の次期から新しい販売価格を基準としたデジタル媒体満稿額を適用いたします。
事業等のリスク13,343字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 人材の確保及び育成について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の営業活動は、可能な限り広告主へ直接接触を行うことを重視していることから、常に一定数の営業社員の確保が必要となるため、毎年10名前後の新卒採用と若干名の中途採用活動に注力しております。また、広告媒体の開発及び設置・保守管理部門については専門分野に対応した人材の採用が必須となるため、採用した社員への教育・研修体制の充実・強化を図り、早期戦力化と人材の定着に努めております。 しかしながら、必要な数の人材の確保及び育成が計画どおりに進まない場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) システムトラブルについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、複数のITシステムを使用して業務処理・管理を行っておりますが、社内規程にて運用上のルール及びBCPマニュアルを定め、データバックアップを行い、社内ネットワークへのマルウェア侵入や不正アクセス等のサイバー攻撃、災害等に起因するネットワークの不通、外部委託先の故意又は過失によるシステムトラブル等への対策を講じております。 しかしながら、当社グループの想定を超えた事象の発生によって、情報システムに何らかの障害が生じた場合、当社の業務に重大な支障をきたす可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経済状況の影響について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの広告事業は、日本国内外の景気変動の影響を受けやすい傾向があります。当社は、渋谷や池袋、大阪・道頓堀といった繁華街の屋外広告媒体と、首都高速道路や大阪・新御堂筋といったロードサイドの屋外広告媒体という、性質の異なる媒体設置場所に投資することで、景気変動や国際情勢の影響を低減し、多様な業種・企業からの広告掲出を獲得してきました。 しかしながら、国内外全体の景気悪化や物価上昇、大幅な為替変動、広告予算の削減等の影響により、当社の屋外広告媒体への出稿が減少した場合や仕入額が高騰した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 国際情勢の影響について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社のデジタル媒体で使用しているLEDパネル等は中国製のものを中心に使用しております。そのため、中国製LEDパネル等の供給が停止した場合、一時的にデジタル媒体の設置やメンテナンスに影響が出る可能性はありますが、台湾製、韓国製又はアメリカ製等のLEDパネル等を活用することによって、その影響は限定的なものになるものと考えております。また、日本国外からの広告出稿も多いことから、国際情勢等の動向を注視し、情報収集をタイムリーに行うことで適切な対応策を早めに講じる取組みを実施しております。 しかしながら、テロや紛争、政治・経済情勢の変動等の影響により、日本国外からの広告出稿の停止や減少、LEDパネルの仕入高騰や供給の不安定化といった事案が発生する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 法的規制等について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、事業活動を営むうえで、「屋外広告物法」及び各自治体の屋外広告物条例、「景観法」及び各自治体の景観条例、「建築基準法」、「都市計画法」、「道路法」、「道路交通法」、「建設業法」、「下請代金支払遅延等防止法」、「個人情報の保護に関する法律」、「労働基準法」等、様々な法規制の適用を受けています。 中でも、当社グループの主要な事業となる国内での屋外広告業は、各自治体の屋外広告物条例によって直接的に、屋外広告物の規制(広告物の設置場所、広告物の大きさ・高さ等の規格、広告物の表示及び掲出物件の設置に関する首長の許可等)と、屋外広告業を営むために必要な登録に関する規制を受けています。当社では、事業活動を行ううえで、必要な自治体にて屋外広告業の登録を行っており、その有効期間は5年間です。現時点において、屋外広告業の登録が取消しとなる事由は発生しておりません。 また、これらの法的規制等に適切に対応すべく、リスク・コンプライアンス委員会にて改正法や新法が事業に与える影響を評価しており、事業に何らかの影響を及ぼす法改正が発生する場合は、具体的な影響範囲の特定や対応策の検討・実施を行って、コンプライアンスの遵守に努めております。 しかしながら、何らかの理由により、これらの法令等の改廃若しくは新たな法的規制が今後制定された場合、又は屋外広告業登録が取消され若しくはその更新が認められない場合等には、当社グループの業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、現時点の当社の屋外広告業登録等の状況は以下のとおりです。 取得年月・許認可等の名称及び所管官庁等   許認可等の内容及び有効期限   法令違反の要件及び主な許認可取消事由 2021年4月5日屋外広告業(登録)千葉市   屋外広告業の登録千葉市第20200号2026年6月13日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年4月19日屋外広告業(登録)さいたま市   屋外広告業の登録さいたま市さ広(28-1)第913号2026年6月22日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年7月12日屋外広告業(登録)東京都   屋外広告業の登録東京都都広(3)第856号2026年7月11日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年7月26日屋外広告業(登録)大阪市   屋外広告業の登録大阪市第2801号2026年7月25日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年8月31日屋外広告業(登録)札幌市   屋外広告業の登録札幌市第767号2026年8月30日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年9月5日屋外広告業(登録)名古屋市   屋外広告業の登録名古屋市(登3-1)第1041号2026年9月4日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2021年6月18日屋外広告業(登録)仙台市   屋外広告業の登録仙台市第796号2026年9月14日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2022年5月27日屋外広告業(登録)神奈川県   屋外広告業の登録神奈川県第748号2027年7月31日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと 2012年10月4日特例屋外広告業(届出)横浜市   屋外広告業の特例届出第1700号2027年10月3日まで   ・不正手段による屋外広告業者登録・屋外広告業登録取消処分後2年を経過しないこと・屋外広告物条例に違反して罰金以上の刑罰を受け、その執行が終わってから2年を経過しないこと・営業所ごとに業務主任者を選任していないこと・登録事項の変更の届出をしない又は虚偽の届出をしたこと (6) 個人情報の保護について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、提供するサービスに関連して取引先等の個人情報を取扱っております。これらの個人情報については個人情報保護方針を定めることに加え、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が認定するプライバシーマークを取得し、適切に管理、保護しております。 しかしながら、外部からの不正アクセス等による不測の事態によって、個人情報が社外に漏洩する可能性は排除できず、そのようなことが生じた場合には当社グループに対する社会的信用の低下や損害賠償請求等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産権について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、運営する事業に関する知的財産権の取得に努め、当社グループが保有する商標、コンテンツ等についての保護を図るとともに、知的財産権の侵害につながるような広告放映を行わないよう、掲出素材の法務・コンプライアンス審査を実施しております。しかしながら、当社グループの知的財産権が第三者から保護されない場合や、第三者から知的財産権の侵害を主張された場合において、当社グループの主張に対する防御又は紛争の解決のために費用や損失が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 訴訟について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、本書提出日現在において、事業運営及び業績に影響を及ぼす訴訟や係争は発生しておりません。法的問題の発生を最小限に抑えるために、リスク・コンプライアンス委員会の活動や役職員への教育を通じて、リスクマネジメントに注力しております。また、クレーム管理規程を定め、クレームに対する組織的な管理体制を構築しております。 しかしながら、顧客、取引先、従業員、株主等を含む第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟を提起される可能性や、行政機関による調査等の対象となる可能性、又は今後の業界環境の変化や新規事業への進出、既存事業の拡大等により意図せぬ訴訟を提起される可能性があり、それらが発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害・感染症等の影響について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の屋外広告媒体は屋外に設置されていることもあり、媒体の損壊や設備故障、停電や節電によるデジタルサイネージや照明の消灯等、自然災害の直接的あるいは間接的な影響により、サービス提供が不可能となる可能性があります。直近10年でこれらに該当する事象は発生しておらず、万が一の事態への備えとしてBCPマニュアルを定め、早期に正常な広告掲出が再開できるように図っておりますが、今後発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、感染症等の影響により、当社媒体の設置されているエリアの人流が著しく減少した場合、当社媒体への広告掲出が減少し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) 競合について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 屋外広告事業は、屋外広告媒体として価値のある設置箇所が限定的、不動産オーナーへ支払う媒体料が高額となること、不動産オーナーとの強固な関係構築が必要であること、法令対応を含めたノウハウ獲得が容易でない等の理由から参入障壁が高く、当社と同様の好立地かつ大型な屋外広告媒体を複数展開する競合企業は少ない状況にあります。しかしながら将来的に、優れた競合企業の登場、競合企業によるサービス改善や付加価値が高いビジネスモデルの出現等により、当社グループの優位性が低下する可能性も否定できず、そういったケースが発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11) 大手広告代理店との関係について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、株式会社電通の子会社である株式会社OOHメディア・ソリューションと多くの取引があります。同社に対する2025年6月期の売上高は1,049,147千円、売上高に占める割合は23.7%となっております。現状、当社は同社と安定的な取引関係にあり、複数の役職員が定期的に交流・情報交換を行い、連携して重要顧客向けに販売戦略を練る等、親密な関係の維持・強化に努めております。 しかしながら、何らかの要因により取引関係に問題が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12) 与信リスクについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は取引先に対し、与信調査の実施、与信限度額の設定等、与信管理に努めております。また、初回取引時やアナログ媒体の販売時等に前金取引交渉を徹底し、回収リスクを低減する取組みも行っており、これまでに債権を回収できなかった事例はありません。 しかしながら、取引先の経営破綻又は信用状況の悪化により当社グループが保有する債権が回収不能になるリスクは否定できず、そういった事象が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13) 広告放映・掲出上のトラブルについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、デジタル媒体・アナログ媒体を問わず、関連設備の稼働状況や、掲出素材内容、制作内容に不備や瑕疵、欠陥等がないことの確認作業を行っており、人為的及び機械的なトラブルの発生可能性を可能な限り低減できるよう努めております。また、広告素材の審査を当社内にて実施しているほか、媒体運営時の周辺住民からのクレームについて、クレーム管理規程により適切に対応する旨定めております。他にも、万が一のトラブルへの備えとしてBCPマニュアルを定め、早期に正常な広告掲出が再開できるように図っております。 しかしながら、設備の故障や掲出素材内容、制作物等の何らかの瑕疵や欠陥、又は設置媒体へのクレーム等に起因して広告主等に損害が生じた場合や正常な広告掲出ができなかった場合、その損害やサービスの不足分の規模により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14) 技術革新及びメディア環境の変化について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 広告市場においてインターネット広告の成長は著しく、広告主は従前より多様な広告手段を選択できる環境となっています。当社グループは、屋外広告の良さを追求しつつ、インターネット広告との効果的な同時広告展開を可能とするサービスを提供しております。 しかしながら、今後当社グループの想定を超えて広告主によるインターネット広告の偏重が進行した場合や、日本の人口減少にともない人流に多大な変化が生じる等、屋外広告を取り巻く環境が大きく変化した場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (15) 環境変化にともなう媒体価値の変化について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 屋外広告媒体は、設置されたエリアの環境変化による影響を大きく受ける広告媒体です。広告媒体の前にビルが建ち看板面が見えなくなった、地区開発により通行者の人流が大きく変化した等の理由により、広告媒体の価値が低下する可能性があり、また、周辺住民からのクレーム等により、法規制に適合した広告媒体であっても運営ができない事案が発生する可能性があります。当社では、媒体設置エリアの周辺開発情報を積極的に収集することで、媒体価値の維持やリスク察知を図るとともに、クレーム管理規程により周辺住民からのクレームを適切に管理する社内体制を構築しております。 しかしながら、主力である屋外広告媒体の価値低下や、クレームへ適切に対応できなかった場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (16) 主要媒体への業績の依存について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の屋外広告事業の主力はデジタル媒体であり、その中でも売上高上位4媒体(シブハチヒットビジョン(※1)、OMOSANシンクロ(※2)、シンクロ7シブヤヒットビジョン(※3)、ツタヤエビスバシヒットビジョン(※4))で全体の売上高の50%超を占めております。そのため、当社では主力となりうるデジタル媒体の新設に注力しており、毎年新設媒体をリリースすることで売上の拡大と収益源の分散を図っております。 しかしながら、何らかの要因により当初の計画どおりに新設媒体をリリースできなかった場合や、設置した媒体の稼働状況が当社の想定を大幅に下回った場合、また、何らかの理由で主力デジタル媒体の稼働状況が悪化等した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ※1 渋谷スクランブル交差点前に設置された、単面かつ広告用では日本最大級の超大型デジタル媒体。渋谷エリアの様々な場所から視認できる視認範囲の広さが特徴。 ※2 表参道交差点に面した合計6面を備えた、日本のファッションの中心地である表参道エリアで最大のサイズを誇る大型デジタル媒体。L字型を活かした“肉眼3D”放映が可能。 ※3 渋谷駅宮益坂口エリアに位置し、全7面のサイネージを連動して放映するシンクロ放映媒体。スクランブル交差点付近や宮益坂下以外にも、渋谷エリアの様々な場所から視認できる視認範囲の広さが特徴。 ※4 大阪・道頓堀エリアに位置し、上下2面を使った放映が可能。歩行者とサイネージ面との距離が近く視認性が高い点や、視認エリアの滞留性が高い点が特徴。 (17) 媒体開発について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、「好立地」「大型」を重視し、高額の設備投資を要する屋外広告媒体の設置を行っており、また、毎年新設媒体をリリースすることで売上の拡大を図っております。 しかしながら、設置先候補や不動産オーナーとの交渉、行政との折衝等により当初の計画どおりに媒体開発が進捗しなかった場合や、設置した媒体の稼働状況が当社の想定を大幅に下回った場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (18) 複数面展開の屋外広告媒体について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、複数のビルに設置した媒体を組み合わせたセット商品を、デジタル媒体・アナログ媒体ともに複数展開しております。これらの商品は複数の不動産オーナーとの賃貸借契約からなり立っておりますが、当社では予備面の設置や不動産オーナーとの関係性の維持、媒体設置ビル周辺の定期的な環境チェック等を通じて、セット商品の商品性を維持しております。 しかしながら、不動産オーナーとの関係性悪化や媒体周辺環境の変化等によりセット商品の商品性を維持できなくなった場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (19) 不動産オーナーとの関係性について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業は、不動産オーナーよりビルの壁面や屋上を賃借し、賃借料を支払うとともに広告媒体を設置しております。役職員が定期的に不動産オーナーとの交流を行うことで親密な関係の維持・強化に努めており、いずれの不動産オーナーとも良好な関係性を構築できておりますので、主要媒体に係る契約解除の可能性は限定的だと考えております。 しかしながら、今後何らかの事象によって不動産オーナーと当社の関係が悪化し、主要媒体の賃貸借契約が解消された場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (20) 資金使途について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の公募増資による調達資金の使途は、国内の大型デジタル媒体設備投資への充当を計画しております。デジタル媒体の新設やリプレイスの計画立案に際しては、その媒体価値や投資の必要性について詳細に検討しておりますが、事業環境の変化にともない、現在計画している資金使途を変更する場合や、計画どおり資金を使用したとしても、期待どおりの成果を上げられない場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (21) 屋外広告媒体施工・メンテナンス時の事故について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の保有する屋外広告媒体は、すべての施工・メンテナンスを外部委託しております。当社においては、仕入取引担当者が取引先の品質保証の体系や品質検査結果の情報を入手し、必要があれば当社の業務計画や媒体新設・管理工程等に支障をきたさないよう指導監督しています。また、媒体の新設施工や改修工事等において、状況に応じて途中工程での立会検査を実施しており、安全性を確認しております。 しかしながら、当社が保有する屋外媒体の落下、倒壊等により人的被害が発生した場合は、その事故の規模により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (22) 財務上のリスクについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの資金調達の状況は、有利子負債が2025年6月末では1,522,785千円となっており、総資産に占める有利子負債の比率は23.6%となっております。また、自己資本比率は52.4%であります。当社は複数の金融機関と友好的な関係を継続しておりますが、今後の事業展開や経済情勢、経営環境の変化等によって、機動的に資金調達を行うこともあり、有利子負債の金利負担が増加した場合や調達金利が上昇した場合、新たに計画した資金調達が不調に終わった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (23) 固定資産の減損について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、広告媒体ごとに固定資産を認識しており、営業活動から生じる損益、回収可能価額を著しく低下させる事象、経営環境の著しい悪化の有無等により、減損の兆候の有無を把握しております。減損の兆候がある広告媒体が十分な将来キャッシュ・フローを創出できないと判断される場合には減損損失を計上することも予測され、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (24) 配当政策について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要な政策の一つと考えており、企業価値を最大化するための中長期的な取組みや事業拡大に必要な内部留保とのバランスを勘案し、継続的かつ安定的な株主還元を実施していくことを基本方針としております。 当社は毎年配当を計画しておりますが、将来的には一層の事業拡大を目指すことが株主に対する利益還元につながるとの考えから内部留保の充実を図る等、配当政策の方針転換を行う場合があります。 (25) 繰延税金資産について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、将来減算一時差異に対して、将来の収益力に基づく課税所得等を見積り、回収可能性があると判断した範囲内で繰延税金資産を計上しております。しかしながら、実際の課税所得が見積りと異なることで繰延税金資産の全部又は一部の回収可能性がないと判断され、繰延税金資産を減額することになった場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (26) 株式の流動性について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 本書提出日の前月末現在(2025年8月31日)における当社の流通株式比率は、29.4%です。今後は、公募増資による当社の事業計画に沿った成長資金の調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (27) 新株予約権に関するリスクについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、中長期のインセンティブプランとして、当社の役職員に対するストック・オプション制度を採用し、会社法第236条、第238条及び第239条の規定に基づき、株主総会の決議において承認を受け、新株予約権を取締役、従業員に対して付与しております。 本書提出日の前月末現在(2025年8月31日)における当社の発行済株式総数は7,113,800株、新株予約権による潜在株式数は69,600株(発行済株式総数に対する割合1.0%)であり、これら当該新株予約権の行使が行われた場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 なお、当社では、今後も優秀な人材確保のために、同様なインセンティブプランを継続して実施していく方針を有しており、今後付与される新株予約権の行使が行われた場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (28) 特定人物への依存について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 創業者兼代表取締役会長である松丸は当社事業に関する専門的な知識、技術、経験を有しており、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において、屋外広告に関する専門的な知識や経験を活かした意見を述べる等の重要な役割を果たしております。当社グループでは、取締役会やその他会議体においてその他の役職員への情報共有や権限移譲を進める等の組織体制の強化を図りながら、特定人物に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。 しかしながら、何らかの理由により松丸が経営、業務執行を継続することが困難になった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (29) 海外進出について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社はシンガポールに連結子会社であるHIT SINGAPOREを設置し、ASEAN諸国における事業展開を計画しており、2027年6月期には屋外広告事業での売上計上を目指しております。また、ASEANでデジタル媒体の保有・新設を行うための媒体開発資金として、当社よりHIT SINGAPOREに対し、2026年6月期の100百万を皮切りに総額300百万円の投融資を、2028年6月期までに行う予定です。ASEANにおける広告市場調査を詳細に実施し、進出先における協力者の選定を慎重に行う等、事業展開に際しての準備には万全を期してまいりますが、進出先における政治的・社会的・経済的混乱や予測不可能な法令変更等を含む何らかの要因により、当社子会社の海外事業戦略の変更を余儀なくされた場合、将来的な当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (30) 代表取締役の海外滞在について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社代表取締役会長である松丸敦之は、当社子会社であるHIT SINGAPOREの社長を兼任し、広告市場調査や現地パートナーの開拓のため、1年のうち半分以上、現地滞在する体制をとっております。このような体制を採用した理由として、以下の3点が挙げられます。 ① ASEAN進出を通じた事業拡大 長期的に当社が大きく飛躍するために、ASEANでの屋外広告事業の展開は不可欠であると判断しております。そのため、シンガポールに法人を置くことで、今後ASEANにて媒体獲得交渉を行う場合や協業先の現地資本企業を探す場合に一定の信用力を有して交渉ができるというメリットを享受できると考えております。また、現地での本格的な事業展開時の準備期間を短縮できる点や現地人材確保等の点においても有利に働くことが期待されます。 ② 屋外広告媒体に造詣の深い人員の配置 松丸を現地に滞在させている理由としては、当人の長年にわたる業界経験に基づき、マクロでの屋外広告市場調査能力、ミクロでの屋外媒体の市場調査能力、現地パートナーとの交渉力等において最適な人材であり、加えて媒体開発までのリードタイム、収益を生み出せる屋外媒体の発掘力、費用対効果等に関してもメリットを生み出せると総合的に評価したためであります。 ③ 海外進出を果たすうえで現地情報の精緻な把握が必須 屋外広告は、電波や印刷物を介して広範囲に伝達されるマスメディアの広告や、世界中どこにいても同質的に伝達されるインターネット広告とは異なり、広告媒体がどこにあるのか、そこはどんな場所なのか、ということが重要視される広告媒体であり、人流が多く視認性に優れた好立地での媒体確保ができるか否かが、屋外広告事業の成否を分けるポイントです。そのため、長期滞在を通じて、進出候補先の現地の情勢を常に把握しておくことが望まれます。広告コンテンツに関しても、どのようなメッセージやクリエイティブが好まれるのか(あるいは嫌われるのか)について、法令等の規制や文化的側面も含めて深く理解する必要があります。 以上の理由に加えて、松丸は情報収集能力や分析力に長けていることから、現地に長期滞在することは重要かつ効率的だと考えております。今後HIT SINGAPOREでは、従来よりも具体的な媒体開発に直結した活動が行われていく予定で、その存在意義はさらに高まるものと考えております。なお、ASEANの事業が後継者育成も含めて軌道に乗った際には、松丸を中心とした海外体制を解消する予定です。また、当社グループでは子会社の撤退基準(累積損失3億円以上かつ3年連続で営業赤字)を設けており、この基準を満たした場合、黒字化の目途が立つかどうかを含めた総合的な判断を行い、取締役会で撤退の決議を行うこととなっております。HIT SINGAPOREについては、新規デジタル媒体の稼働の始期となる2027年6月期を基準とする予定です。
経営成績の分析 (MD&A)4,533字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 a 資産 当連結会計年度末における流動資産は4,118,442千円となり、前連結会計年度末に比べ314,455千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が241,920千円増加したことによるものであります。固定資産は2,342,572千円となり、前連結会計年度末に比べ159,120千円減少いたしました。これは主に、減価償却により建物及び構築物が156,787千円減少したことによるものであります。この結果、総資産は、6,461,015千円となり、前連結会計年度末に比べ155,334千円増加いたしました。 b 負債 当連結会計年度末における流動負債は1,701,834千円となり、前連結会計年度末に比べ80,297千円減少いたしました。これは主に、中間納付額が増加し未払法人税等が86,712千円減少したことによるものであります。固定負債は1,368,001千円となり、前連結会計年度末に比べ568,710千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が486,490千円減少したことによるものであります。この結果、負債合計は、3,069,835千円となり、前連結会計年度末に比べ649,007千円減少いたしました。 c 純資産 当連結会計年度末における純資産合計は3,391,179千円となり、前連結会計年度末に比べ804,342千円増加いたしました。これは主に、当期純利益が増加したことにより利益剰余金が807,795千円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は52.4%(前連結会計年度末は40.9%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の広告市場はコロナ禍からの回復基調にあり、総務省が2025年7月に発表した「サービス産業動態統計調査」によると、2024年7月から2025年5月までの広告業全体の売上高は前年比で103.8%と、前年を上回る結果となっております。また、株式会社電通の「2024年日本の広告費」によると、当社が属する屋外広告市場は2024年に2,889億円となっており、前年に続き拡大しております。ラグジュアリーブランド、飲料、コンテンツ、人材系を中心に多くの業種で屋外広告が活用され、また、インバウンド需要の高まりにともない関連業種での広告出稿が活況を呈しております。 このような事業環境のもと、当社グループは、2024年12月に渋谷センター街ヒットビジョンを稼働開始、2025年5月よりCHANGE ViSiON株式会社が所有するデジタル媒体「CHANGE ViSiON Harajuku」の運営を受託開始する等、特に自社デジタル媒体の新規開発に注力してまいりました。既存媒体を含む繁華街デジタル媒体の稼働が好調に推移した結果、当連結会計年度における業績は、売上高4,419,389千円(前連結会計年度4,122,330千円)、売上総利益2,750,362千円(同2,613,718千円)、営業利益1,387,038千円(同1,397,145千円)、経常利益1,367,860千円(同1,403,783千円)となっております。また今年度は、固定資産除却損、減損損失の計上により特別損失18,814千円の計上をし、税金等調整前当期純利益は1,349,045千円(同1,381,107千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は905,095千円(同935,622千円)となっております。 なお、当社グループの事業は、広告事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載しておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益、定期預金の預入による支出等により、前連結会計年度末に比べ284,031千円減少し、2,568,026千円となりました。なお、当連結会計年度における、金融機関等からの借入金はありません。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 a 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は1,143,685千円(前年同期は1,513,674千円の資金増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,349,045千円によるものであります。 b 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果使用した資金は656,627千円(前年同期は999,226千円の資金減少)となりました。これは主に定期預金の預入による支出1,145,000千円によるものであります。 c 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は767,617千円(前年同期は274,141千円の資金増加)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出530,245千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c 販売実績 第35期連結会計年度における販売実績を事業別に示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、広告事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の名称   当連結会計年度(千円)   前期比(%) 広告事業(千円)   4,419,389   7.2 合計   4,419,389   7.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   第34期連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   第35期連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社OOHメディア・ソリューション   1,116,573   27.1   1,079,747   24.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 経営成績等に関する認識及び分析 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」及び「② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループ経営成績に重要な影響を与える要因は、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループにおける主な資金需要は、看板設備の新設・改修への投資であります。これらの資金需要につきましては、自己資金を基本としつつ、必要に応じて、金融機関等からの借入による資金調達にて対応する方針であります。なお、流動性について、当連結会計年度末において2,568,026千円の現金及び現金同等物を保有し、当社グループの事業運営上十分な流動性を確保していると考えております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しております。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来減算一時差異が将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、将来の利益計画に基づく課税所得の十分性、将来加算一時差異の十分性等を満たしている場合に、将来減算一時差異が将来の税金負担額を軽減する効果を有するものとしております。 これらの判断は、将来の利益計画に基づく課税所得、一時差異等の解消見込年度等の見積りに依存するため、将来の不確実な経済条件の変動等によりこの見積りの前提とした条件や仮定に見直しが必要となった場合、繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 b 固定資産の減損 固定資産の減損は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合に減損損失を認識することとし、帳簿価額を回収可能価額まで減額させた当該減少額を減損損失として測定しております。 減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定を行うにあたっては、過年度の実績や事業計画等に基づく資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フロー、割引率、回収可能価額等の見積りに依存するため、将来の不確実な経済条件の変動等によりこの見積りの前提とした条件や仮定に見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性があります。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針 経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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