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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

川崎地質

Kawasaki Geological Engineering Co., Ltd.4673 · Standard · サービス業

建設工事の地質・土質調査を核に、環境・防災・海洋調査まで手掛ける地質専門の総合コンサルタント。

概要

川崎地質は、建設工事に伴う地質調査・土質調査を中核とし、環境・防災・海洋調査まで手掛ける総合建設コンサルタントである。1943年に試錐機製作所として創業、1951年に法人化。東京都港区に本社を置き、従業員373名。2025年11月期の連結売上高は127億円、営業利益7億円。全国に支店・事務所を展開し、子会社を通じて測量設計や文化財調査も行う。

地質調査を軸とする事業構成

当社の主力は地質調査・土質調査であり、河川・ダム、道路・隧道、建築・土地造成など多岐にわたる工事の基礎調査を担う。発注元は国土交通省、防衛省、地方自治体、民間企業で、安定した受注基盤を持つ。近年は環境調査や防災調査の比率が高まり、2025年11月期の生産実績では運輸施設関連が64.9億円と全体の約51%を占めた。エネルギー・資源分野も26.9億円に拡大し、再生可能エネルギー関連業務の伸びが顕著である。

全国36拠点でカバーする地域展開

川崎地質は北海道から九州まで、36の支店・事務所・営業所を配置している。1951年の東京支店設置以来、1955年大阪、1957年九州、1959年名古屋、1963年仙台と段階的に拡大。現在は北日本支社、関東支社、中部支社、西日本支社、九州支社の5地域統括体制で、各拠点が地元自治体や企業の案件に対応する。この広範なネットワークにより、全国的なインフラ調査や災害対応を迅速に受注できる強みを持つ。

連結子会社とのグループ経営

グループは川崎地質、ユニオン・コンサルタント(連結子会社)、文化財調査コンサルタント(関連会社)、OHYA UNDERGROUND ENERGY(関連会社)の4社で構成される。ユニオン・コンサルタントは地質調査と測量設計を担い、文化財調査コンサルタントは微化石分析など考古学分野を補完する。OHYA UNDERGROUND ENERGYは大谷石採石場跡地の地下水を利用した熱供給事業を行い、当社が地下空間の管理業務を受託する。グループ全体で調査から設計・維持管理まで一貫サービスを提供する。

堅調な業績と中期経営計画

2025年11月期の連結業績は売上高127億円(前期比32.9%増)、営業利益6.65億円(同54.5%増)、純利益6.20億円と過去最高を更新した。成長の要因は防衛省の大型業務、震災対応、洋上風力など再生可能エネルギー関連の大型案件増加。第6次中期経営計画(第75~77期)では売上高100億円、営業利益率4%を目標に掲げ、実際に第75期でこれを達成。今後はDX推進やM&Aによる事業基盤強化、海洋調査・CCS分野への設備投資を計画する。

業界の中での役割は建設・土木プロジェクトの基礎調査を担う地質調査専門会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
127億円
営業利益
7億円
営業利益率
5.5%
純利益
6億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設・土木業界主力

建設工事に伴う地盤の安定性評価や地質リスク評価を目的とした調査、測量、設計を提供。道路、トンネル、ダムなどの大型インフラから建築まで幅広いプロジェクトに関与している。

主な製品・サービス3
地質調査
ボーリングやサンプリングにより地盤の構成や性質を調査し、建設地盤の安定性や支持力を評価する。
土質調査
土の物理的・力学的特性を試験し、地盤改良や基礎設計に必要なデータを提供。
測量・設計
地形測量や路線測量などを行い、建設プロジェクトの計画・設計に必要な基本データを作成。

02環境・防災・海洋分野準主力

環境アセスメント、防災対策、海洋調査など、建設以外の地質関連業務を提供。関連会社を通じて文化財調査や微化石分析も手掛ける。

主な製品・サービス3
環境調査
地質・地下水調査による土壌汚染評価や環境アセスメント支援。
防災調査
地盤の液状化や崩壊リスクなどを評価し、防災計画や地盤改良案を提案。
海洋調査
海底地盤の調査などを行い、港湾や海洋構造物の建設を支援。

製品と技術

ボーリング調査と物理探査の統合サービス

川崎地質の核心技術は、陸上・海上でのボーリング調査と物理探査を組み合わせた地盤評価にある。ボーリングでは標準貫入試験やサンプリングを行い、物理探査では弾性波探査、電気探査、電磁探査などを用いて地盤構造を可視化する。特に海底地盤調査では、自社開発の海上鋼製櫓(水深50m対応)とCPT(コーン貫入試験)を組み合わせ、洋上風力発電の基礎設計に不可欠なデータを提供。これらの技術は地すべり調査やトンネル掘削前の地質リスク評価にも応用される。

防災・維持管理分野のコンサルティング

斜面安定解析、堤防の浸透解析、地震応答解析など、防災・維持管理分野のコンサルティング業務が成長領域である。国土強靱化計画に基づくインフラ点検や老朽化診断において、地質調査の結果を基にした対策工法の設計まで一貫して手掛ける。2025年11月期のコンサル業務受注額は全体の約28%に上昇し、粗利益率が高いことが特徴。また、空洞調査やアンカー健全度調査など特化技術を活かしたメンテナンス事業も推進している。

環境・エネルギー調査への展開

再生可能エネルギー関連では、地熱発電のための地質調査や、洋上風力の海底地盤調査、太陽光発電所の地盤評価を実施。さらにCCS(二酸化炭素回収・貯留)のための地層評価技術を開発中である。環境調査では土壌・地下水汚染調査、騒音・振動測定、アセスメント業務を行い、廃棄物処理施設の地盤調査も手掛ける。2025年11月期のエネルギー・資源分野の生産実績は26.9億円と前期比72.1%増加し、今後も設備投資を強化する方針である。

DXとAIの活用による業務効率化

生成系AIの活用や情報一元化による生産性向上を推進。地質調査で得られた膨大なデータをクラウドで管理し、解析の自動化を進める。また、ドローンや3Dレーザースキャナーを用いた測量・計測技術を導入し、従来の人力調査に比べて精度とスピードを向上。これらDX技術は、社内の業務効率化だけでなく、顧客への報告資料の迅速な提供を可能にし、競争力の源泉となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

地質調査で国内中堅、安定受注基盤

川崎地質は地質調査・地盤解析を主事業とし、公共工事やインフラ需要に支えられた安定した受注基盤を持つ。同業にはジンジブ(人材派遣)やイシン(不動産)などがあるが、直接的な競合は少なく、ニッチ領域での専門性が強み。売上高は93億円(2023/11)から127億円(2025/11)へ増加、営業利益率も4.17%から5.51%へ改善傾向。ただし、国内公共投資に依存しており、海外展開は限定的。

強み

  • 長年の実績と技術蓄積により、公共工事や防災関連の地質調査で高い信頼を得ている。
  • インフラ改修や防災需要が底堅く、公共工事主体のため景気変動の影響を受けにくい。
  • 売上高が93億円から127億円へと拡大、安定成長を示している。
  • 営業利益率が4.17%から5.51%へ上昇、収益性が向上している。

課題

  • 国内公共投資に依存しており、市場の伸びが限定的で成長鈍化リスクがある。
  • 海外売上比率が低く、グローバルなインフラ需要を取り込めていない。
  • 専門技術者の確保・育成が課題で、人手不足が事業拡大の制約となる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が川崎地質

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19625セレスポ54億円6.8倍
29223ASNOVA54億円
3378Aヒット53億円13.7倍
46171土木管理総合試験所53億円10.8倍
52464Aoba‐BBT53億円17.2倍
64673川崎地質52億円4.0倍
77370Enjin52億円21.1倍
86538ディスラプターズ52億円7.5倍
97039ブリッジインターナショナルグループ52億円15.5倍
106580ライトアップ51億円17.6倍
112376サイネックス51億円87.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

試錐機製作所として出発した1943年

1943年7月、合資会社川崎試錐機製作所として東京都で創業。戦時中の資材調達難を乗り越え、地盤調査の基礎となるボーリング機械の製造からスタートした。この時期に培った削孔技術が、後の地質調査事業の土台となる。1951年に川崎ボーリング株式会社として法人化し、資本金50万円で再出発。同時に東京支店(現関東支社)を設置し、ボーリング工事と地質調査を事業の柱に据えた。

全国展開と物理探査への進出(1955~1973年)

1955年から1963年にかけて大阪、九州、名古屋、仙台と主要都市に事務所を開設し、全国的な受注網を構築。1964年に建設コンサルタント登録、1968年に測量業者登録を受け、業務範囲を拡大する。1970年、本社内に物理探査部(現海洋・エネルギー事業部)を設置し、物理探査分野に本格参入。1973年には海洋調査課を設け、海底地盤調査などの海洋分野へ進出。これにより陸域と海域の両方で地盤調査が可能な総合技術会社へと成長した。

商号変更と地質調査業者第1号登録(1970~1977年)

1970年8月、商号を川崎地質株式会社に変更し、地質専門会社としてのアイデンティティを明確化。1977年11月には新たに制定された地質調査業者登録制度において第1号の登録を受ける。これは国土交通省が地質調査の品質確保を目的に導入した制度であり、同社の技術力と信頼性が公的に認められたことを意味する。同時期にISO9001認証も取得(1997年)し、品質管理体制を整備。この間、千葉、新潟、兵庫など地方拠点を継続的に追加した。

子会社設立と株式上場(1983~1997年)

1983年、地質調査関連工事を目的に川崎土木株式会社(現子会社)を設立。同年には電子計算処理業務の株式会社エスピーシーを設立し、1993年に吸収合併して探査解析部門(現海洋・エネルギー事業部)に統合した。これにより物理探査データの処理能力を内部化。1997年7月、日本証券業協会に株式を店頭登録(現在は東京証券取引所スタンダード市場)。上場により資金調達力が向上し、その後の大型機器投資やM&Aの原資となった。

海洋・エネルギー事業の拡大(2000年代~現在)

第6次中期経営計画(2023~2025年)では、再生可能エネルギー関連業務を重点分野に位置付ける。2021年に海洋調査部門を統合し、物理探査からボーリングまでワンストップで提供する体制を構築。水深50m対応の海上鋼製櫓を導入し、CPT調査船を持つ企業と提携。これにより洋上風力発電のサイト調査やCCS(二酸化炭素回収・貯留)関連業務を拡大。2025年11月期の海洋分野売上は16.6億円と前期比で倍増した。

年表40件を開く

1940年代

  • 1943年7月創業合資会社川崎試錐機製作所として発足

1950年代

  • 1951年8月創業ボーリング工事および地質調査業を目的として、東京都中央区京橋宝町三丁目7番地に川崎ボーリング株式会社(資本金500千円)を設立 東京支店(現関東支社)を設置
  • 1955年7月大阪事務所(現西日本支社)を設置
  • 1955年11月特定建設業および一般建設業の許可を受ける
  • 1957年6月九州事務所(現九州支社)を設置
  • 1959年4月名古屋事務所(現中部支社)を設置

1960年代

  • 1963年1月仙台出張所(現北日本支社)を設置
  • 1964年10月建設コンサルタントの登録を受ける
  • 1968年4月測量業者の登録を受ける
  • 1969年1月広島出張所(現広島事務所)を設置
  • 1969年12月本社を東京都千代田区神田司町二丁目7番地に移転

1970年代

  • 1970年4月本社内に物理探査部(現海洋・エネルギー事業部)を設置、物理探査業務への進出を図る
  • 1970年7月本社および土質試験室を東京都大田区大森南三丁目23番17号に移転
  • 1970年8月商号変更商号を川崎地質株式会社に変更
  • 1971年7月岡山出張所(現中国支店)を設置
  • 1973年4月物理探査部内に海洋調査課(現海洋・エネルギー事業部)を設置、本格的に海洋調査業務への進出を図る
  • 1974年11月本社を東京都大田区大森北一丁目11番1号に移転
  • 1975年1月千葉営業所(現千葉事務所)を設置
  • 1976年10月新潟営業所(現北陸支店)を設置
  • 1977年4月兵庫事務所(現神戸支店)を設置
  • 1977年11月地質調査業者の登録第1号を受ける(1977年4月制定)
  • 1979年4月松山営業所(現四国支店)を設置

1980年代

  • 1980年5月水戸営業所(現水戸事務所)を設置
  • 1981年4月熊本営業所(現熊本事務所)を設置
  • 1981年5月南大阪事務所を設置
  • 1982年2月神奈川営業所(現横浜支店)を設置
  • 1983年3月地質調査等に関連する工事を目的として、川崎土木株式会社(子会社)を設立
  • 1983年11月電子計算処理業務を目的として、株式会社エスピーシー(子会社)を設立
  • 1984年3月埼玉営業所(現北関東支店)を設置
  • 1986年3月札幌営業所(現北海道支店)を設置

1990年代

  • 1991年4月滋賀営業所(現滋賀事務所)を設置
  • 1992年7月和歌山営業所(現和歌山事務所)を設置
  • 1992年10月宇都宮事務所を設置
  • 1993年4月M&A株式会社エスピーシーを吸収合併し、当社の探査解析部門(現海洋・エネルギー事業部)とする
  • 1994年12月長野営業所(現長野事務所)を設置
  • 1995年4月上越営業所(現上越事務所)を設置
  • 1996年7月浦和事務所(現北関東支店)を設置
  • 1997年7月日本証券業協会に株式を店頭登録(現東京証券取引所スタンダード市場)
  • 1997年11月ISO9001の認証を取得
  • 1998年4月佐渡事務所を設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高第77期(2027年11月期)まで100億円
  • 営業利益第77期(2027年11月期)まで4億円
  • 営業利益率第77期(2027年11月期)まで4%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経営基盤の強化

    財務体質の強化、業務執行体制の強化、M&Aの推進、グループ運営人材の育成、ダイバーシティ経営の推進、DXによる事業活動の改革に取り組む

  2. 02

    技術力に立脚した事業展開

    コンサル業務の拡充、バックエンド事業の推進、海洋調査分野(洋上風力発電等)への投資と技術開発、既存技術の利活用による売上増加、海外事業の連携強化

  3. 03

    企業価値向上のための改善活動

    人材の適材適所配置と育成、職場環境整備と制度改訂、DX推進と業務効率化、企業統治と内部統制の高度化

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で373人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は824万円で、9期前と比べて+40.7%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月300
2017年11月307
2018年11月303
2019年11月58647.014.0315
2020年11月62247.014.0321
2021年11月65247.014.0332
2022年11月66347.014.0347
2023年11月59748.013.0367
2024年11月62547.014.0366109
2025年11月82442.014.0373188

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社、関東支社及び海洋・エネルギー事業部 — 東京都港区1,770百万円
関東支社ジオラボ関東 — 東京都大田区191百万円
㈱ユニオン・コンサルタント — 北海道札幌市他155百万円
北陸支店 — 新潟県新潟市中央区66百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ユニオン・コンサルタント
    北海道札幌市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    強震計定期点検調整業務
    国土交通省 · 2026-06-17
    7,300万円
  • 調達
    平成28年度慶良間列島付近海洋調査資料整理作業
    海上保安庁 · 2017-11-14
    2,000万円
  • 調達
    令和7年度茨城県神栖市におけるジフェニルアルシン酸等地下水質観測井設置及び撤去業務(その2)
    環境省 · 2026-01-22
    1,700万円
  • 調達
    令和7年度茨城県神栖市におけるジフェニルアルシン酸等水質観測井設置及び撤去業務
    環境省 · 2025-07-15
    746万円
  • 調達
    高知空港地下埋設物状況調査業務
    国土交通省 · 2020-01-20
    675万円
  • 調達
    秋田港湾事務所強震観測装置取替
    国土交通省 · 2021-10-01
    650万円
  • 調達
    強震計定期点検調整業務
    国土交通省 · 2023-09-15
    540万円
  • 調達
    土壌汚染対策法第14条に基づく申請書等一式作成業務(大田区矢口2丁目)
    財務省 · 2020-06-25
    445万円
  • 調達
    王子書庫地下埋設物調査業務
    会計検査院 · 2023-03-24
    395万円
  • 調達
    強震計定期点検調整業務
    国土交通省 · 2020-09-18
    380万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は127億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+32.3%、利益が+75.0%。

売上高
+32.3%
127億円
営業利益
+75.0%
7億円
純利益
+50.0%
6億円
営業利益率
5.5%
前期比 +1.3%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高105億円127億円
営業利益10億円7億円
純利益7億円6億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は54億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+3.8%、営業利益は+266.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q16−1−6.30
2023年2Q27311.12
2023年3Q23−1−4.3−1
2023年4Q271
2024年1Q1900.00
2024年2Q26311.52
2024年4Q5112.02
2025年2Q5235.83
2025年4Q7545.33
2026年2Q541120.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は73億円から127億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は5.5%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月7320
2013年11月7721
2014年11月7731
2015年11月7231
2016年11月6721
2017年11月6821
2018年11月7431
2019年11月7621
2020年11月7731
2021年11月8863
2022年11月9463
2023年11月9322
2024年11月96454.24
2025年11月127775.56

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高127億円のうち、営業利益として残るのは7億円5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.8%95億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.7%25億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.0pt
5.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.3pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.9pt
12.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年11月期は営業CFが−15億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは−14億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は11億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月10−212
2013年11月10−211
2014年11月5−1−343
2015年11月1−1003
2016年11月4−1−235
2017年11月30−236
2018年11月−2−34−55
2019年11月41−457
2020年11月4−11311
2021年11月5−1−4410
2022年11月−1−31−48
2023年11月4−17317
2024年11月80−7818
2025年11月−1517−1411

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は120億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は43.9%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月69274238.4
2013年11月72284438.4
2014年11月70294141.0
2015年11月72294340.9
2016年11月69294042.2
2017年11月71304142.6
2018年11月76314541.6
2019年11月75334243.4
2020年11月80334741.5
2021年11月83374644.5
2022年11月86404646.6
2023年11月96425443.8
2024年11月98455246.4
2025年11月120526743.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
37億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
67億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中38位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中341位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.7%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
32.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,940で、1年前と比べて+4.5%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥4,940-0.3%1ヶ月+5.7%1年+4.5%時価総額52億円
過去52週の値幅
安値¥3,840高値¥6,370

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.0倍
PER (会社予想)5.8倍
PBR0.73倍
配当利回り2.43%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+3.5%と持ち直し。7月10日に5010円まで急伸したが、その後は4390円まで反落し、現在は4780円。75日線(4878円)を下回る一方、25日線(4682円)は上回っており、方向感は定まらない。52週高値6370円に対して25%安、安値3840円からは24%高。出来高は7月10日に37700株と急増後、20000株前後で推移し、機関投資家の売買が活発化している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが3.9倍と業界平均22.6倍を大幅に下回り、PBRも0.71倍と1倍を下回る。予想PERも5.6倍と低水準。配当利回り2.51%は業界平均2.74%とほぼ同等。ROE12.7%で収益性は健在。業績は売上高が大幅に増加しており、利益も拡大傾向。ただし、配当性向が22.0%と低く、株主還元は限定的。総合的に見て極めて割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.0倍23.4倍
PER (予想)5.8倍
PBR0.73倍3.51倍
ROE12.7%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

地質調査は建設需要に連動し、防災意識の高まりで需要は増加傾向にある。強気派は、2025年11月期の大幅増収増益計画やインフラ老朽化対策としての需要拡大を評価する。一方、弱気派は、売上高の変動性や利益率の低さ、競争激化による価格低下を懸念する。また、公共工事の予算動向や地域偏在性が業績変動のリスクとなる。

プラスに働く材料7
  • 防災・インフラ需要で増収

    2025年11月期、売上高127億円と前期比32%増の見通し

  • 堅調な収益性

    営業利益率4.17%から5.51%へ改善見込み

  • 低い株価評価

    PER3.9倍、PBR0.71倍と割安水準

  • 売上高96→127億円の32%増収FY2025/11影響

    売上高96億→127億円、地質調査需要の拡大を反映

  • 営業利益4→7億円で+75%増益FY2025/11影響

    営業利益4億→7億円、営業利益率も4.2%→5.5%に改善

  • PBR0.71倍の解散価値割れ継続影響

    PBR0.71倍は株価が純資産以下。改善余地が大きい

  • 連続増収で実績が株価に反映通年影響

    過去2年連続で増収増益。実績評価で見直しが進む

マイナスに働く材料7
  • 業績の変動リスク

    売上高は2022年94億円から2024年96億円と横ばい傾向

  • 利益率の低さ

    営業利益率5%前後と低水準で、収益性改善の不確実性

  • 公共工事依存

    公共インフラ需要の動向に業績が左右されやすい

  • 売上高増加の一過性リスクFY2026/11影響

    32%増には大型案件の寄与が疑われ、反動減の恐れ

  • 営業利益率5.5%は低採算通年影響

    売上127億で営業利益7億円、利益率は1割未満。価格競争に弱い

  • フォワードPER5.6倍は予想増益率の低下決算発表後影響

    予想PER5.6倍は実績PER3.9倍から上昇、市場は減速を織り込み

  • 公共事業削減で受注が減少通年影響

    国内の公共投資が減れば地質調査の需要も減退する

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
将来の売上高を占う指標。増加傾向なら需要拡大を示す
営業利益率
価格競争や採算性の変化を観察するため
防災関連案件比率
防災需要の取り込み度合いを示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+190.0%いまの株価に対する利回りは2.43%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
2.43%
いまの株価に対して
配当性向
22.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月5066.2
2017年11月500.038.6
2018年11月30−40.033.1
2019年11月5066.730.5
2020年11月500.036.9
2021年11月500.012.5
2022年11月500.013.1
2023年11月500.034.8
2024年11月500.012.8
2025年11月145190.022.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ931人。区分でいちばん多いのは個人・その他66.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.8%を占め、残る72.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他66.764.766.066.868.366.1
金融機関23.823.422.422.121.420.9
自己株式18.618.418.017.617.617.5
事業法人7.87.58.38.08.16.8
証券会社1.53.42.22.71.73.8
外国法人0.20.91.00.30.32.3
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本カストディ銀行(信託E口)6.33
02三木 健嗣4.73
03株式会社みずほ銀行3.97
04株式会社三井住友銀行3.02
05日本生命保険相互会社3.02
06川崎地質従業員持株会2.36
07明治安田生命保険相互会社2.27
08友田 剛嗣2.17
09内藤 正2.17
10みずほ信託銀行株式会社1.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-18
    三木健嗣
    新規の大量保有報告
    4.27%
    -1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+8340%、1株純資産は14期で+870%。直近期のROEは12.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月86201.455.8118.6
2013年11月266444.021.439.0
2014年11月286704.218.435.4
2015年11月276864.018.436.4
2016年11月156792.231.866.2
2017年11月1293,5413.719.338.6
2018年11月1513,6594.213.933.1
2019年11月1643,7884.411.330.5
2020年11月1363,8663.516.736.9
2021年11月3994,2699.89.312.5
2022年11月3814,6218.66.713.1
2023年11月1814,8373.714.234.8
2024年11月4065,2038.16.012.8
2025年11月7116,01512.76.622.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/11期の役員報酬は総額102百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
栃本泰浩代表取締役社長 経営管理本部長6531
太田史朗代表取締役 専務執行役員 企画・技術本部長5349
若狭聡取締役 常務執行役員 西日本地区担当 企画・技術本部 設計統括室長67
濱田泰治取締役 執行役員 監査統括部長5717
沼宮内信取締役 執行役員 企画・技術本部副本部長5627
風間基樹取締役 技術・品質管理 技術開発担当67
若林眞妃取締役51
土子雄一取締役(常勤監査等委員)6429
小代順治取締役(監査等委員)77
蓮沼辰夫取締役(監査等委員)73
工藤秀男68

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)848174699
監査等委員3193217
監査等委員2774
取締役(社内)14155

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容432字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社・当社の連結子会社及び関連会社)は、当社及び㈱ユニオン・コンサルタント(連結子会社)及び文化財調査コンサルタント㈱(関連会社)、OHYA UNDERGROUND ENERGY㈱(関連会社)の4社により構成されております。 当社は建設工事に関連する地質調査、土質調査を中心に環境・防災・海洋調査業務等を行い、これらに関連する測量、建設計画、設計等の業務および工事を行っております。㈱ユニオン・コンサルタントは主に地質調査と測量設計を行っております。文化財調査コンサルタント㈱は、主に微化石分析と文化財調査を行っております。その一部は当社が発注しております。また、OHYA UNDERGROUND ENERGY㈱は、大谷石採石場跡地の地下水を利用し、環境保全を図りつつ熱供給を行う関連会社であります。当社は地下空間貯留水管理業務を受託しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,979字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、創業以来、「協力一致、積極活動、堅実経営」を社是とし、人間社会と自然環境との共生、国民が安全で安心できる社会に技術をもって広く貢献することを企業理念として参りました。 この理念のもと、「地球環境にやさしい優れた技術と判断力で、豊かな社会づくりに貢献する」を経営ミッションとし、現場を重視するアースドクターとして陸域から海域まで、自然環境との調和を図りながら地盤に関する多種多様な問題に取り組み、誠実・迅速・高品質なサービスを心がけ、時代が必要とする精緻な調査・解析技術を開発し、発注者の課題解決のご要望にお応えできるレベルの高いアドバイスが可能な総合建設コンサルタント技術者集団としての発展を図り、株主の皆様のご期待に応えていくことを経営基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 目標とする中長期の経営指標といたしましては、安定した経営を持続していく上で、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標の一つと考え、その向上に努めて参ります。 ① 第75期の業績レビュー 第6次中期経営計画(第75期~第77期)初年度である第75期の業績は下表のとおりで、第75期は計画を達成し、前期に対しても増収・増益となりました。また第6次中期経営計画の目標である売上100億円、営業利益4億円、営業利益率4%を上回りました。前期に引き続き受注環境は芳しくなかったものの、防衛省の大型業務や震災対応業務、再生可能エネルギー関連等業務の施工に伴い大きな利益を得たことが主な要因となりました。 (第73期~第75期の業績レビュー) 売上高   営業利益   親会社株主に帰属する当期純利益 計画 (億円)   実績 (億円)   達成率 (%)   計画 (億円)   実績 (億円)   達成率 (%)   売上比 (%)   実績 (億円) 73期   86.1   92.9   107.9   2.62   1.15   44.2   1.24   1.57 74期   93.0   95.5   102.8   3.90   4.31   110.5   4.51   3.53 75期   108.0   127.0   117.7   4.00   6.65   166.5   5.24   6.20 ② 第6次中期経営計画の基本方針 企業価値を向上させて将来に亘って安定した利益を確保し持続的に発展していけるよう、次表に示す中・長期ビジョンを定め、具体的な改善に取り組むことでサスティナビリティ経営の推進に努めてまいります。 (第6次中期経営計画の取り組み(第75期~第77期)) ビジョン   取組み   内容 ①経営基盤の強化   財務体質の強化   有効な資産活用等 業務執行体制強化   事業所枠を超えた取り組み、営業・業務人材の計画的採用・育成 M&Aの推進   同・異業種との協業・提携・グループ化、バリューチェーン構築とエリア戦略 グループ運営人材の育成   企画とグループ会社指導人材の育成 ダイバーシティ経営の推進   女性従業員の継続的採用・育成と上位等級への登用拡大、ライフイベントに合わせた働く環境の整備 DXによる事業活動の改革   処理の効率化等、生産性向上、情報の一元化と活用による経営合理化と顧客サービス向上 ②技術力及び技術開発に立脚した事業展開   コンサル業務推進   防災設計対応部署の拡充、専門技術者の中途採用等 バックエンド事業   専任技術者の配置、応力測定システムの開発 海洋調査分野 洋上風力発電事業   セントラル方式の受注推進、新たな調査領域(浮体式洋上風力発電、海域活断層、CCS)に関する設備投資・技術開発 既存技術の利活用による売り上げ増大   特化技術の即応性強化(空洞調査、アンカー健全度調査等)、各種探査機器の導入(他社技術の導入や業務提携の推進) 技術開発・設備投資   大学や研究機関と連携し地盤物性試験分野及びメンテナンス分野の技術開発を推進 DX分野   生成系AIの活用等 海外事業   事業パートナー・提携企業との連携等 ③企業価値向上を目指した改善活動   人材活用、育成   適材適所な配置と計画的な育成 職場環境(福利厚生等)整備と制度改訂   法令より先駆けた取り組み DX推進、業務対応改善   ①②と連動 企業統治の推進   法令遵守等の厳守 内部統制の高度化   的確なリスクスコープに基づく監査 ・得意分野に係る斜面や堤防の解析・設計等の業務量拡大・利益確保 第71期以降、対象業務の全体に占める割合は売上高で18~20%、粗利益で22~24%を維持しています。コンサル業務の原価率は業務全体に比べて平均的に5~7%低く、また市場環境がより安定しています。第75期は第74期に比べて、コンサル業務の受注額が全体受注額に占める割合を、23%程度から28%程度に増やすことができました。引き続き、コンサル業務の対応力強化に取り組みます。 ・得意分野や成長分野における事業推進強化 再エネ事業や放射性廃棄物処分事業及び防衛施設関連の事業に係わる売上拡大に努めました。再エネ事業においては、第71期(2021年3月)に海洋調査部門を一つの組織に統合し、物理探査からボーリングまでワンストップでサービスを提供する体制を整備しました。また国内最大規模となる水深50m対応の海上鋼製櫓の増設、CPT調査船所有企業との営業提携等の取り組みの結果、同部門の売り上げは第70期10.3億円、第71期9.0億円、第72期13.0億円、第73期25.9億円、第74期8.3億円、第75期16.6億円となりました。変動はあるものの全般に売り上げを伸ばしてきており、第70期に掲げた「2025年度売上を2020年度比150%とする」の目標を達成することができました。今後はセントラル方式による事業推進が主流となり、また浮体式基礎形式が増えていくと思われますので、対応する技術開発を進めるとともに、受注機会を逃さないよう努めてまいります。 放放射性廃棄物処分事業においては、幌延深地層研究センター内の特殊条件下の調査業務実績を積むとともに、原子力発電環境整備機構(NUMO)から地層処分事業に係る文献調査を受注し対応しました。そして防衛施設関連事業では、第74期以降、大規模な海上土質調査業務に携わりました。そこでは培ってきた海洋調査技術を活用し、音波探査、SEP(自己昇降式台船)、鋼製櫓、大型船舶など、海象リスクに備えた取り組みを駆使して、工程短縮を図るとともに、大きな売り上げと利益を得ることができました。 ・災害対応の積極的推進 地震や豪雨に伴う土砂災害(斜面崩壊、河川堤防損壊等)では、地質・土質に係る高度な知識と経験を駆使した発生原因の究明や対策検討が欠かせません。第74期~第75期は能登半島地震等に係り、管轄事業所である北陸支店で15億円超の災害対応業務を受注し、これを全国の事業所の支援体制のもとで完工し、大きな社会貢献を果たしました。このような取り組みを災害対応以外の業務に拡充し、全社の売上と利益をさらに伸ばす取り組みを進めていきます。 ・持続的に発展する企業を目指した企業価値向上 定年延長、人事制度改訂、育児に伴う短時間勤務制度改訂、リモートワーク促進、リフレッシュ休暇制度改訂等の職場環境の整備を進めています。働きがいのある職場環境を整備し、社員が安心して業務に精励するとともに新たな領域等に果敢にチャレンジできる企業を目指します。この結果、年次有給休暇取得日数や育児休暇取得者数が増えるとともに、社員各位の成長度と貢献度をそれぞれ適切に評価して給与及び賞与に反映させる人事制度を運用し、社員の働きがい向上を促進してきました。同時に生産性を低下させぬよう、専任技術者を配置したDX推進強化に注力しています。引き続き、業務変革と働き方改革を両立させ、企業価値向上と持続的発展、並びに社員満足度向上に努めます。 現在の日本社会は、介護問題が深刻化し、女性やシニアを含め多様な働き方へのニーズが高まっています。当社においてもこれらを将来に亘る課題と位置付け、業界を取り巻く市場環境の変化や、その中での当社の独自性への期待を踏まえ、業績維持・拡大とともに働きがいのある企業、社会にとって必要な企業を目指します。 第75期からスタートした第6次中期経営計画は、長期的な将来展望を見据え、技術開発やDX推進による業務対応の効率化・高度化と働き方改革推進、M&Aを含む協業・連携による販路拡大、社員自身の健康維持、株主並びに女性やシニアを含むあらゆる世代の社員の満足度向上などを今後の重要な対処すべき課題とします。創立83周年を迎える第76期は、第75期に引き続き、上記の改善取り組みを着実に積み重ね、上場企業として将来に亘って安定した経営基盤構築を目指してまいります。 参考:中期経営計画 https://www.kge.co.jp/medium-term-plan.html (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 現在、売上を着実に伸ばしている海洋調査部門は、一案件当たりの受注金額が総じて大きく、一方で荒天待機費用等の経費に関わる不確定要因が大きいことから、借入(有利子負債)やキャッシュ・フローに与える影響も大きくなる傾向にあります。
事業等のリスク447字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 公共事業動向 当社は、官公庁・公共企業体をはじめとした公共部門との取引比率が高いことから、公共投資の動向により経営成績は影響を受ける可能性があります。 (2) 季節的変動 公共事業については、その納期が年度末に多いことから、当社決算月は11月ですが、売上高は第2四半期と第4四半期に集中するという季節変動の傾向があります。 (3) 退職給付債務 国債利回り等の変動により割引率や期待運用収益率の変更が余儀ない場合、経営成績は影響を受ける可能性があります。 (4) 気候変動 気候変動により業務進捗に大きな障害が発生した場合、売上高の減少、採算の悪化等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,966字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 営業成績等の概要 (1) 営業成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、米国の通商政策等による影響が一部にみられるものの、雇用・所得環境の改善や政府による各種政策による効果もあり、緩やかに回復しております。 しかしながら、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の地政学的リスク、エネルギー価格・原材料価格の高止まり等、世界経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 自然災害の激甚化・頻発化やインフラの老朽化への対応、二酸化炭素排出量の削減、防衛力増強等はわが国が直面する内外の重要課題です。建設産業界におきましては、2025年6月に「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定されました。これにより、2026年度から2030年度までの5年間におおむね20兆円強程度の事業が計画されており、国内公共事業を取り巻く環境は底堅く推移するものと予想されます。 こうした状況の中、建設コンサルタント及び地質調査業界として、しっかりと役割を果たしていく必要があります。当社グループは80年以上に亘って培ってきた技術を活かした調査、点検、診断、解析、対策工法検討・設計等の維持管理業務や予防保全業務に注力しています。さらに、地質リスクマネジメント技術を活かした提案力をもって、国土強靭化推進業務をはじめとする自然災害・防災関連等の業務、道路・下水道維持管理をはじめとするインフラメンテナンス業務、再生可能エネルギーや海洋資源開発等の関連業務に全社員協力一致のもと取り組みました。その結果、当連結会計年度の経営成績は、次のとおりとなりました。 受注高は131億87百万円(前期比11.9%増)、売上高は127億8百万円(前期比32.9%増)、営業利益は6億65百万円(前期比54.5%増)、経常利益は7億37百万円(前期比41.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億20百万円(前期比75.4%増)となりました。 (2) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は10億66百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、14億59百万円の減少(前連結会計年度は7億66百万円増加)となりました。これは、売上債権の増加29億22百万円、税金等調整前当期純利益8億95百万円、未払費用の増加3億91百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、53百万円の増加(前連結会計年度は8百万円減少)となりました。これは、投資有価証券の売却による収入1億78百万円、有形固定資産の取得による支出1億17百万円、保険積立金の積立による支出19百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、6億60百万円の増加(前連結会計年度は6億91百万円減少)となりました。短期借入金の増加9億円、長期借入金の返済による支出1億2百万円等があったことによるものであります。 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、建設工事に関連する地質調査、土質調査を中心に環境・防災・海洋調査業務等を行い、これらに関連する測量、建設計画、設計等の業務および工事を営む単一セグメントであるため、対象物別で記載しております。 (1) 生産実績 調査等の対象物別の生産実績を示せば次のとおりであります。 事業の内容   対象区分   内容   当連結会計年度自 2024年12月1日至 2025年11月30日   前年同期比 地質調査 土質調査 環境調査 防災調査 海洋調査 測 量 建設計画 設 計 施工管理 工 事   治山・治水農林・水産   河川・ダム・砂防・治山・海岸・地すべり・急傾斜・農地造成・干拓・埋め立て・農業水路・農道・林道・漁港・漁場   (千円)   (%) 1,603,778   105.8 運輸施設上下水道情報通信   道路・鉄道・橋梁・トンネル・港湾・空港・浚渫・人工島・上下水道・情報・通信   6,489,336   202.8 建築・土地造成   超高層建物・一般建築物・鉄塔・レジャー施設・地域再開発・土地造成   841,343   240.2 エネルギー・資源   発電所・送電・備蓄施設・地熱エネルギー・自然エネルギー・水資源・温泉・鉱床・海底資源   2,693,865   172.1 環境・災害・保全   土壌・騒音・振動・水質・大気・動植物生態調査・廃棄物処理施設・地盤沈下・地震災害・火山災害   885,672   248.3 その他   遺跡・埋蔵文化財・学術調査・基礎調査・その他   194,836   204.2 合計   12,708,831   179.4 (注) 金額は、調査原価で表示しております。 (2) 受注実績 調査等の対象物別の受注実績を示せば次のとおりであります。 事業の内容   対象区分   内容   当連結会計年度自 2024年12月1日至 2025年11月30日 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 地質調査 土質調査 環境調査 防災調査 海洋調査 測 量 建設計画 設 計 施工管理 工 事   治山・治水農林・水産   河川・ダム・砂防・治山・海岸・地すべり・急傾斜・農地造成・干拓・埋め立て・農業水路・農道・林道・漁港・漁場   2,079,055   92.0   753,219   77.0 運輸施設上下水道情報通信   道路・鉄道・橋梁・トンネル・港湾・空港・浚渫・人工島・上下水道・情報・通信   6,141,396   86.6   3,136,015   80.9 建築・土地造成   超高層建物・一般建築物・鉄塔・レジャー施設・地域再開発・土地造成   1,632,700   287.0   1,013,254   463.2 エネルギー・資源   発電所・送電・備蓄施設・地熱エネルギー・自然エネルギー・水資源・温泉・鉱床・海底資源   2,902,867   203.2   644,072   144.0 環境・災害・保全   土壌・騒音・振動・水質・大気・動植物生態調査・廃棄物処理施設・地盤沈下・地震災害・火山災害   251,363   116.5   455,842   466.2 その他   遺跡・埋蔵文化財・学術調査・基礎調査・その他   180,467   79.8   60,846   73.4 合計   13,187,850   111.9   6,063,250   106.4 (注) 金額は、販売価額で表示しております。 (3) 販売実績 調査等の対象物別の販売実績を示せば次のとおりであります。 事業の内容   対象区分   内容   当連結会計年度自 2024年12月1日至 2025年11月30日   前年同期比 地質調査 土質調査 環境調査 防災調査 海洋調査 測 量 建設計画 設 計 施工管理 工 事   治山・治水農林・水産   河川・ダム・砂防・治山・海岸・地すべり・急傾斜・農地造成・干拓・埋め立て・農業水路・農道・林道・漁港・漁場   (千円)   (%) 1,603,778   78.8 運輸施設上下水道情報通信   道路・鉄道・橋梁・トンネル・港湾・空港・浚渫・人工島・上下水道・情報・通信   6,489,336   156.0 建築・土地造成   超高層建物・一般建築物・鉄塔・レジャー施設・地域再開発・土地造成   841,343   191.8 エネルギー・資源   発電所・送電・備蓄施設・地熱エネルギー・自然エネルギー・水資源・温泉・鉱床・海底資源   2,693,865   121.0 環境・災害・保全   土壌・騒音・振動・水質・大気・動植物生態調査・廃棄物処理施設・地盤沈下・地震災害・火山災害   885,672   147.6 その他   遺跡・埋蔵文化財・学術調査・基礎調査・その他   194,836   195.3 合計   12,708,831   132.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 前連結会計年度(自2023年12月1日 至2024年11月30日) 国土交通省 1,552,045千円 16.2% 防衛省 1,325,122千円 13.9% 当連結会計年度(自2024年12月1日 至2025年11月30日) 国土交通省 1,677,630千円 13.2% 防衛省 3,922,857千円 30.9% つがるオフショアエナジー 1,662,798千円 13.1% 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 当連結会計年度の財政状態についての分析 当連結会計年度末における総資産の残高は119億56百万円、純資産の残高は52億48百万円、現金及び預金の残高は10億97百万円となりました。自己資本比率は43.9%となりました。 (2) 当連結会計年度の経営成績についての分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 営業成績等の概要 (1) 営業成績」を参照願います。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 営業成績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、協力業者への外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金および金融機関からの短期借入および社債を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金、社債およびリース債務を含む有利子負債の残高は36億11百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は10億66百万円となっております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているとおりです。 当社グループの連結財務諸表の作成において、損益または資産の状況に影響を与える見積りの判断は、過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づいた合理的と考えられるさまざまな要因を考慮した上で行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の計上にあたっては、将来の課税所得見込み及びタックスプランニングに基づき、繰延税金資産の回収可能性を検討しており、将来減算一時差異等のうち、将来の税金負担額を軽減する効果を有していると判断した部分についてのみ、繰延税金資産を計上しております。今後、課税所得が見込み通り発生しない場合には、繰延税金資産の回収可能性について再度検討する必要があり、その結果、繰延税金資産の取崩が必要となる場合があります。 b.投資有価証券の評価 その他有価証券で市場価格のない株式等以外のものについては、期末日の時価が取得価額に比べて著しく下落したものを減損の対象としております。将来、株式市況や投資先の業績が悪化した場合には、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。 c.固定資産の減損損失 当社グループは、固定資産の減損の兆候を判定するにあたっては、グルーピングされた資産について、主要な物件については社外の不動産鑑定士による不動産調査価額により、その他の物件については路線価等に基づく正味売却価額により算定した回収可能価額及び会計基準に基づくその他判定基準により実施しております。減損の兆候が発生した場合には、将来キャッシュ・フロー等を見積もり、回収見込み額を測定して減損損失を計上する可能性があります。 d.履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり認識する売上高 ① 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法 履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり認識する売上高については、決算日までに発生した工事原価が工事原価総額に占める割合をもって決算日における工事進捗度を見積り、工事収益総額に工事進捗度を乗じて算出しております。 ② 翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響 工事原価総額の見積りは、仕様の変更、外注費の変動、自然災害やパンデミック(世界的流行病)発生等による調査の中断、実行予算策定時に顕在化していなかった事象の発生等の様々な要因により変動する可能性があり、その結果、翌連結会計年度の連結財務諸表において、履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり認識する売上高の金額に重要な影響を与える可能性があります。 e.退職給付に係る負債 当社グループは、従業員等の退職給付に備え、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込み額に基づき退職給付に係る負債を計上しておりますが、国債利回り等変動により割引率や期待運用収益率の変更が余儀ない場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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