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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

土木管理総合試験所

C.E.Management Integrated Laboratory Co.Ltd6171 · Standard · サービス業

公共土木事業に欠かせない調査・試験をワンストップで提供する総合試験会社。地盤調査から非破壊点検、環境分析まで、建設ライフサイクル全般を支える。

概要

土木管理総合試験所は、長野県長野市に本社を置き、土木建設工事に関わる試験・調査・分析を中核とするサービス業の企業である。2025年12月期の連結売上高は77億円、従業員522名。グループは当社と子会社5社で構成され、試験総合サービス事業、工事総合サービス事業、ソフトウェア開発販売事業の三本柱で展開する。公共インフラの維持管理や防災・減災需要を背景に、国土強靱化政策の追い風を受けて成長を続けている。

試験・工事・ソフトウェアの三事業体制

当社グループは三つの報告セグメントで構成される。試験総合サービス事業は土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験を手掛け、建造物やインフラの安全確認に不可欠な検査をワンストップで提供する。工事総合サービス事業は地盤調査・補強改良工事、構造物補強工事、土壌汚染浄化工事などを包含し、2024年度からは従来の試験事業の一部も移管して領域を拡大した。ソフトウェア開発販売事業はグループ会社の株式会社アイ・エス・ピーと株式会社アドバンスドナレッジ研究所が担当し、3次元設計システム「LandForms」や熱流体シミュレーション「FlowDesigner」を開発・販売する。

収益の大半を占める試験総合サービス

2025年12月期のセグメント別売上高は、試験総合サービス事業が61億29百万円(連結全体の約79.6%)、工事総合サービス事業が15億66百万円、ソフトウェア開発販売事業が0百万円(内部取引消去後)である。試験総合サービスの中核は土質・地質調査試験で、売上高41億9百万円、営業利益8億16百万円と最も大きな割合を占める。非破壊調査試験は12億24百万円(非破壊COは7億92百万円減の減少)、環境調査試験は7億95百万円(環境調査3億85百万円、環境分析4億9百万円)であった。全社の売上高営業利益率は8.7%で、中期目標の8.7%以上を達成している。

長野県に本社、全国に試験センターとFC店

本社は長野県長野市篠ノ井御幣川877番地1に所在する。営業拠点は全国に展開しており、各地の試験センターで室内試験を実施するほか、現場試験にも対応する。フランチャイズ店(FC店)の拡大を戦略の一つに掲げ、地域ごとの顧客接点を強化している。海外拠点としてはベトナムにC.E.LAB INTERNATIONAL CO., LTDを有し、設計・解析業務の一部をオフショアリングすることで国内技術者不足を補い、生産性向上を図っている。なお、従業員数は522名(連結)である。

連結子会社5社でグループを構成

連結子会社は5社で構成される。株式会社沖縄設計センター(土質・地質関連の設計・調査)、C.E.LAB INTERNATIONAL CO., LTD(ベトナム、解析業務)、株式会社環境と開発(環境調査・分析)、株式会社アイ・エス・ピー(ソフトウェア開発)、株式会社アドバンスドナレッジ研究所(同)である。これらの子会社はそれぞれの専門領域でグループの事業を補完し、試験総合サービスやソフトウェア開発を分担する。また、計量証明事業登録を行い、環境分析の信頼性を担保するなど、グループ全体で一貫したサービス提供体制を築いている。

業界の中での役割は建設コンサルタント・調査試験機関にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
77億円
営業利益
7億円
営業利益率
9.1%
純利益
5億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01官公庁・建設業界(土木建設工事)主力

土木建設工事において、構造物の安全確保や環境影響評価に必要な多種多様な調査・試験を一括受注できるワンストップサービスを提供。土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験を、施工前・施工中・完成後・維持管理の各段階で実施する。営業部門が技術部門と連携し、顧客の課題を聴取して最適な調査・試験を提案するフィールド&サポート型のコンサルティング営業により差別化を図っている。

主要顧客官公庁、地方公共団体

主な製品・サービス3
土質・地質調査試験
土や地盤の状態を調査する試験。現場での原位置試験や、試験センターでの室内試験(土壌の水分・粒径・密度・強度試験、液状化対策試験など)を実施。地質調査ではボーリング調査や地すべり対策調査を行うほか、公共事業に伴う補償コンサルタント業務や設計測量業務も受注。
非破壊調査試験
既設構造物の劣化・損傷を非破壊で調査する試験。橋梁やトンネルのコンクリート構造物を超音波やレーダで検査する。高速移動型非接触3Dレーダ探査車両(RSV)を用いた道路・鉄道の維持管理のための定期点検も実施。AIと独自アルゴリズムによる高速解析が特長。
環境調査試験
土木建設工事が環境に与える影響を調査する試験。動植物の植生調査、室内空気環境測定、騒音・振動調査などの現場調査と、水質分析・土壌汚染分析などの環境計量分析を実施し、環境への総合評価を行う。計量証明事業登録により信頼性を確保。

02建設業界(地盤・構造物補強・環境浄化)準主力

建設予定地の地盤調査と、調査結果に応じた最適な補強・改良工法の提案・施工を行う。軟弱地盤による不同沈下のリスクを未然に防ぐ。従来の地盤分野に加え、コンクリート構造物の補強工事や土壌汚染の浄化工事を移管し、インフラ補修や環境分野までを含めた一貫対応体制を構築。

主な製品・サービス3
地盤調査・地盤補強・改良工事
建設予定地の地盤調査と、調査結果に基づく地盤補強・改良工事を提供。不同沈下のリスクを防ぐため、最適な工法を提案・施工する。
構造物補強工事
既存のコンクリート構造物等の補強工事。試験総合サービス事業による非破壊調査結果に基づき、補修・補強を実施。
土壌汚染浄化工事
土壌汚染サイトの浄化工事。環境調査試験による分析結果に基づき、適切な浄化対策を施工。

03建設・測量設計業界(ソフトウェア)副次

グループ会社が建設・測量設計向けの設計支援ソフトウェアと、熱流体解析ソフトウェアを開発・販売。i-ConstructionやBIM/CIMに対応した3次元設計システムや、世界初のノンパラメトリック逆解析機能を持つシミュレーションソフトを提供し、設計効率化や環境対策に貢献。

熱流体解析分野で世界初となるノンパラメトリック逆解析機能

主な製品・サービス2
LandForms(ランドフォームス)
3次元空間設計システム。土木・測量設計向けの設計支援ソフトウェアで、i-Constructionによる効率化やBIM/CIMによる3次元化に寄与。
FlowDesigner(フローデザイナー)
流体・温熱環境シミュレーションソフト。目標値を入力して逆解析により改善条件を導くノンパラメトリック逆解析機能を実現。気体の流れを見える化し、換気対策などに活用。

製品と技術

土質・地質調査試験:設計から補償まで一貫対応

土質・地質調査試験は当社の基幹業務であり、施工前や施工中に土壌の状態を確認する現場試験と、試験センター内で行う室内試験に大別される。室内試験では土壌の水分、粒径、密度、強度を測定し、液状化対策のための試験も実施する。現場試験では設計に必要な地質調査や地すべり対策のボーリング調査を行うほか、公共事業に伴う補償コンサルタント業務(土地取得や移転補償の算定)や設計測量業務も請け負う。これにより、建設プロジェクトの初期段階から完了後まで幅広いニーズに応える。2025年12月期のセグメント売上高は41億9百万円で、試験総合サービスの中でも最大の収益源である。

非破壊調査試験:高速3Dレーダ探査車RSVでインフラ診断

非破壊調査試験では、橋梁やトンネルなどのコンクリート構造物の強度劣化や内部損傷を超音波やレーダで調査する。特に高速移動型非接触3Dレーダ探査車両(RSV)を用いた物理探査が特徴で、最大速度約80km/hで走行しながら道路やトンネル壁面の内部状況を診断できる。高速道路では車線規制なし、鉄道では列車運行時間外に短時間で探査可能である。取得データはAIと独自アルゴリズムで高速解析される。新設構造物向けの品質管理試験から既設構造物向けの維持管理へと需要が移行しており、2025年12月期の売上高は12億24百万円(非破壊CO7億92百万円、非破壊鉄1億71百万円、物理探査2億60百万円)である。

環境調査試験:水質・土壌分析と計量証明

環境調査試験は、土木建設工事が環境に与える影響を評価する業務である。現場調査では動植物の植生調査、室内空気環境測定、騒音・振動調査などを実施。室内分析では環境水・排水の水質分析、土壌汚染分析などの計量分析を行い、環境への総合評価を提供する。当社は計量証明事業登録を行っており、分析データの信頼性を保証する計量証明書を発行している。2025年12月期の売上高は7億95百万円(環境調査3億85百万円、環境分析4億9百万円)。新設構造物の土壌分析案件は低調だが、能登半島地震の復旧事業など災害関連需要を背景に、環境調査の役割は重要性を増している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 建設・測量設計業界(ソフトウェア)熱流体解析分野で世界初となるノンパラメトリック逆解析機能

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

検査・分析サービスでニッチ市場、着実に成長する専門企業

サービス業に属し、同業他社のジンジブやイシンなどがいるが、当社は専門的な検査・分析サービスを提供しており、ニッチ市場で一定の地位を築いている。売上高は73億円から77億円と小規模ながら着実に増加しており、営業利益率も8.22%から9.09%へ改善傾向にある。業界内では規模は大きくないが、専門性の高さで独自のポジションを確保している。同業他社のような大規模な事業展開は行っていないが、安定したニーズがあり、堅実な成長を続けている。

強み

  • 特定分野の検査・分析に特化し、高い技術力を有する。
  • 公共工事やインフラ整備に伴う需要が安定している。
  • 営業利益率が上昇しており、経営効率が向上している。

課題

  • 売上高が70億円台と小さく、成長余地はあるが限定的。
  • 特定分野に依存しているため、市場変動の影響を受けやすい。
  • 同業他社が大きく、価格競争に陥るリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が土木管理総合試験所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12436共同ピーアール54億円11.4倍
26185SMN54億円12.4倍
39625セレスポ54億円6.8倍
49223ASNOVA54億円
56171土木管理総合試験所53億円10.8倍
6378Aヒット53億円13.7倍
72464Aoba‐BBT53億円17.2倍
84673川崎地質52億円4.0倍
97370Enjin52億円21.1倍
106538ディスラプターズ52億円7.5倍
117039ブリッジインターナショナルグループ52億円15.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

「地盤補強サービス」から「工事総合サービス」へ名称変更した2024年

2024年度、当社は報告セグメントの名称を従来の「地盤補強サービス事業」から「工事総合サービス事業」へ変更した。これに伴い、従来は試験総合サービス事業に含まれていたコンクリート構造物の補強工事や土壌汚染浄化工事を工事総合サービス事業へ移管した。この変更は工事部門の管理方法を最適化する目的で行われ、地盤分野だけでなくインフラ補修や環境分野まで含めた一貫対応体制を構築する意図がある。結果として、工事総合サービス事業は地盤調査・補強工事に加え、構造物補強や浄化工事も手掛ける幅広い事業へと拡大した。これにより、グループ全体の事業領域が明確になるとともに、顧客への提案力を強化する基盤が整えられた。

2024年から2032年までの新中期経営計画を始動

2024年、当社グループは新たな中長期経営計画「いつの時代にも無くてはならない存在として選ばれ喜ばれるDKへ」をスタートさせた。計画期間は2024年から2032年までの9年間で、機構改革・構造改革を通じて安定期から再成長期への移行を目指す。具体的な数値目標として、売上高営業利益率8.7%以上、1人当たり売上高16百万円以上を掲げている。2025年度(計画2年目)は「深化・確立 ~変える・変わるDK~」と位置づけ、高収益構造化のための施策が功を奏し、基礎的な収益力が向上したと報告されている。また、フランチャイズ店の拡大、新技術開発、新規事業推進などコア事業とのシナジー効果で収益性改善を進める方針である。この計画のもと、国土強靱化やインフラ老朽化対策、AI・DX活用など外部環境の変化に対応し、持続的な成長を図っている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率8.7%以上
  • 1人当たり売上高16百万円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新中長期経営計画の推進

    2024年から2032年までの新中長期経営計画に基づき、機構改革・構造改革に取り組み、安定期から再成長期への体制を整える。

  2. 02

    高収益構造への転換と事業拡大

    基幹の試験総合サービス事業を高収益構造へ変革し、FC店拡大・新技術開発・新規事業推進により事業領域を拡大、収益性を改善する。

  3. 03

    技術力強化とDX推進

    AI・データ解析・自動化技術を活用し調査・試験等の技術力向上を図る。i-ConstructionやBIM/CIMに対応したデジタル計測・データ活用を加速する。

  4. 04

    人材確保・育成と組織力強化

    採用力強化と教育体系充実で専門技術者を計画的に育成。新人事制度とキャリア形成支援により自律的成長と多様性を尊重する職場を実現する。

  5. 05

    海外展開とリスクマネジメント強化

    ベトナム拠点でのオフショア活用拡大と国際体制整備。BCP見直しや適正価格受注・原価管理、情報セキュリティ強化で経営基盤を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で522人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は434万円で、9期前と比べて+4.5%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は9.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月396
2017年12月394
2018年12月401
2019年12月41535.67.0417
2020年12月40836.67.5450
2021年12月41037.08.0477
2022年12月41037.88.9483
2023年12月41238.28.9486
2024年12月42738.59.3525114
2025年12月43439.39.8522134

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率20.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東北支店・東日本試験センター — 仙台市宮城野区557百万円
試験総合サービス事業 その他事業
ジオロボティクス 研究所 — 北海道苫小牧市498百万円
試験総合サービス事業
長野本社・中央試験センター — 長野県千曲市414百万円
試験総合サービス事業 工事総合サービス事業 その他事業
その他の各支店380百万円
試験総合サービス事業 工事総合サービス事業 その他事業
本店 — 長野県長野市181百万円
試験総合サービス事業 その他事業
西日本試験センター — 山口県山口市180百万円
試験総合サービス事業 その他事業
試験総合サービス事業 — (株)沖縄設計センター(沖縄県那覇市)87百万円
試験総合サービス事業 — (株)環境と開発(東京都台東区)19百万円
ソフトウェア開発販売事業 — (株)アドバンスドナレッジ研究所(東京都台東区)9百万円
ソフトウェア開発販売事業 — (株)アイ・エス・ピー(北海道札幌市)3百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社日新企画設計(注)2
    福井県福井市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和4年度熊本刑務所地盤調査
    法務省 · 2023-02-17
    346万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は77億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.5%、利益が+16.7%。

売上高
+5.5%
77億円
営業利益
+16.7%
7億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
9.1%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円77億円
営業利益7億円7億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は38億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+5.6%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q19210.51
2023年2Q1815.61
2023年3Q16−1−6.3−1
2023年4Q201
2024年1Q19210.51
2024年2Q1600.00
2024年4Q38410.53
2025年2Q3625.61
2025年4Q41512.24
2026年2Q3837.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は31億円から77億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.1%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月3132
2013年12月3832
2014年12月4132
2015年12月4443
2016年12月4543
2017年12月4832
2018年12月5753
2019年12月6153
2020年12月6243
2021年12月7362
2022年12月7063
2023年12月7352
2024年12月73668.24
2025年12月77779.15

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高77億円のうち、営業利益として残るのは7億円9.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.0%47億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.9%23億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.1%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
39.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
9.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.4pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
9.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年12月期は営業CFが5億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は20億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年12月3−41−12
2014年12月3−1−223
2015年12月3−57−27
2016年12月30−239
2017年12月3−72−48
2018年12月6−127−68
2019年12月6−3−239
2020年12月5−20312
2021年12月6−124−610
2022年12月35−3816
2023年12月10−1−5920
2024年12月7−1−4621
2025年12月5−2−3320

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は74億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は70.4%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月167945.1
2013年12月2291341.1
2014年12月23111245.8
2015年12月3223971.7
2016年12月34241072.1
2017年12月40301074.8
2018年12月52401276.9
2019年12月56421475.6
2020年12月61441772.3
2021年12月69442563.0
2022年12月70462465.2
2023年12月69462367.5
2024年12月70492269.3
2025年12月74522270.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
27億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
22億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中127位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中317位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.1%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.4%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥374で、1年前と比べて-13.8%過去52週の値幅のなかでは2%の位置にある。

¥374+0.0%1ヶ月-3.6%1年-13.8%時価総額53億円
過去52週の値幅
安値¥370高値¥573

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)11.7倍
PBR1.01倍
配当利回り3.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価395円は25日線(383.4円)を約3%上回る。直近1カ月で+3.13%と上昇。7月27日から29日にかけて出来高が4.6万株超と増加し、株価は底堅い。52週高値573円に対し約31%低い位置。75日線(383.47円)とほぼ同水準で、200日線(409.91円)は下回る。RSIは86.36と買われすぎの水準にあり、短期的な過熱感が強い。上昇基調だが、高値圏での調整リスクも意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERが11.63倍で業界平均22.52倍を下回り、PBRも1.06倍で平均3.19倍を大幅に下回り、割安感が強い。ROEは9.6%で平均より低いが、サービス業の特性上、資産が軽く、収益性は安定している。配当利回りは3.04%で平均2.68%を上回り、株主還元も良好。ただし、業績は増収増益ではあるが、営業利益率は10%未満で、収益力は平均的。総合的に見て、PER・PBRの低さと配当利回りの高さから割安と判断するが、ROEの水準には留意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍23.4倍
PER (予想)11.7倍
PBR1.01倍3.51倍
ROE9.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

公共工事関連の試験需要が底堅い一方、業界では価格競争や人材不足が課題。強気派は、防災・インフラ老朽化対策で公共投資が下支えされ、専門的な試験業務の需要が安定的に続くことを重視する。弱気派は、建設投資全体の伸び悩みや試験・検査の低価格化、競争激化による採算悪化を懸念する。国や自治体の予算動向に加え、同社の人員体制と受注単価が業績を左右する構図だ。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の下支え

    防災・老朽化対策で試験需要は底堅く、安定収益源に。

  • 専門性の高さ

    資格保有者による技術力で、新規参入障壁が高い。

  • 高配当利回り

    配当利回り3%超で、株主還元姿勢を評価。

  • 25/12期営業利益7億円、前期比17%増決算発表後影響

    売上高77億円、営業利益率9.09%と改善、営業利益は前期比16.7%増

  • 純利益5億円と前期比25%増加通年影響

    2025/12期の純利益5億円、前期4億円から25%増加

  • 実績PER11.6倍、PBR1.06倍と割安継続影響

    時価総額56億円、純利益5億円でPER11.63倍、PBR1.06倍

  • 3.04%の配当利回りが下値支え通年影響

    株価395円で配当利回り3.04%と安定的な還元

マイナスに働く材料7
  • 業界の価格競争

    低価格化が進み、採算が悪化する懸念がある。

  • 人材確保の難しさ

    技術者不足が受注拡大の制約になる可能性。

  • 公共投資の不透明

    財政健全化で公共工事が減れば業績に直結。

  • 来期予想PER12.4倍は実績11.6倍から悪化決算発表後影響

    予想純利益約4.5億円(56億÷12.4倍)、今期5億円から約1割減

  • 売上高77億円、伸び率5.5%と低成長通年影響

    売上高は73億円→77億円、増収率5.5%にとどまる

  • 時価総額56億円と小型で流動性低い継続影響

    時価総額56億円と小さいため、まとまった売買で価格変動

  • 株価は1年で16.4%下落し弱基調継続影響

    過去1年で395円まで下落、下落率16.43%

次の決算で確かめる点
公共工事受注高
公共投資動向が業績を左右するため。
技術者数
人員体制が受注能力や原価率に影響するため。
試験受注単価
価格競争が収益性に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.21%。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
3.21%
いまの株価に対して
配当性向
34.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月833.9
2017年12月80.049.4
2018年12月80.030.0
2019年12月913.340.4
2020年12月95.934.5
2021年12月105.667.6
2022年12月1115.828.5
2023年12月129.164.2
2024年12月120.047.9
2025年12月120.034.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ10,281人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.5%を占め、残る74.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他64.962.565.468.969.969.4
事業法人21.422.622.822.524.124.0
証券会社2.33.82.51.13.03.5
金融機関10.810.28.46.32.21.5
外国法人0.50.91.01.10.71.5
自己株式2.80.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Feel21.73
02下平 雄二11.15
03土木管理総合試験所従業員持株会4.28
04下平 美奈子3.12
05下平 絵里加1.99
06下平 真里奈1.99
07松本土建株式会社1.55
08株式会社SBI証券1.44
09外池 榮一郎1.05
10母袋 道也1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-01
    下平 雄二
    新規の大量保有報告
    11.15%
    +0.59pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−99%。直近期のROEは9.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月15,32464,67226.77.8
2013年12月2210224.46.2
2014年12月1711715.47.7
2015年12月2718616.612.415.7
2016年12月2019810.618.333.9
2017年12月152306.948.149.4
2018年12月232789.320.930.0
2019年12月212927.421.440.4
2020年12月203026.816.334.5
2021年12月153074.922.067.6
2022年12月253227.812.528.5
2023年12月133264.124.164.2
2024年12月263437.611.947.9
2025年12月343649.612.334.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2025/12期の役員報酬は総額141百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
下平雄二代表取締役 社長1,587,400
下平絵里加専務取締役 東京管理部門長284,000
松山雄紀常務取締役 環境部門長 兼社会インフラ部門長34,600
笠原竜彦常務取締役 まちづくり・防災部門長1,600
八木澤一哉取締役 営業本部長30,400
中島壮弘取締役 ストラテジックIP部門長14,300
中澤健一取締役 長野管理部門長
岡本俊也取締役
飯島希取締役
中澤悟取締役
堀内久志監査役24,000
茂木正治監査役
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢
丸田由香里監査役
波場貴士執行役員
宮下和大執行役員
吉田達哉執行役員
松山征平執行役員
井上友博執行役員
大井芽執行役員
中沢学執行役員
伊藤隆道執行役員

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)1012812813
監査役1777
社外取締役5661

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,514字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社5社で構成されており、主に土木建設工事に係る試験総合サービス事業を展開している他、工事総合サービス事業、ソフトウェア開発販売事業及びその他事業を行っております。 当連結会計年度より、工事部門の管理方法を最適化することを目的として、従来「地盤補強サービス事業」としていた報告セグメントの名称を「工事総合サービス事業」へ変更いたしました。併せて、従来「試験総合サービス事業」に含めていた業務の一部を「工事総合サービス事業」へ移管しております。 当社及び連結子会社の事業における位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 業務区分   業務内容   会社 試験総合サービス事業   土質・地質調査試験 非破壊調査試験 環境調査試験   当社 株式会社沖縄設計センター C.E.LAB INTERNATIONAL CO., LTD 株式会社環境と開発 工事総合サービス事業   地盤調査、地盤補強・改良工事 構造物補強工事 土壌汚染浄化工事 等   当社 ソフトウェア開発販売事業   ソフトウェアの開発販売   株式会社アイ・エス・ピー 株式会社アドバンスドナレッジ研究所 (1)試験総合サービス事業 土木建設工事において建造物や道路、橋、トンネルなどのインフラを整備するためには、法令等で定められた試 験を行う必要があり、また、その場所が安全に構造物を施工できるかを調査する必要があります。当社では、構造 物が安全に建設できるように土や地盤の状態を調べる土質・地質調査試験、コンクリート構造物、鋼構造物等の状態や劣化を調査する非破壊調査試験、土木建設工事等が環境に与える影響を詳細に調査分析する環境調査試験を行っております。特に日本では地盤の軟弱なところや山地、傾斜地などに構造物を施工せざるを得ない場合が多く、近年の災害の激甚化にともなって、これらの調査は非常に重要なものとなっております。試験総合サービス事業では、土木建設工事の進行に応じてこのような土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験の多種多様な調査・試験を当社にて一括受注できるワンストップサービスを行っております。 試験総合サービス事業の業務区分における土木建設工事の進捗状況との関係は以下のとおりであります。 業務区分   土木建設工事の進捗状況 施工前   施工中   完成後   維持管理 土質・地質調査試験   ○   ○   -   - 非破壊調査試験   -   -   ○   ○ 環境調査試験   ○   ○   ○   - これに加えて営業部門が技術部門と連携し、土木建設現場(フィールド)にて顧客が抱える課題を聴取し、顧客 がどのような調査・試験を実施すべきかを提案します。調査・試験結果の報告時には分析結果の活用法や考察を加 えるなどのサポートを行う、フィールド&サポート型のコンサルティング営業を行うことにより、他社との差別化 を図っております。当社では以下の試験調査を実施しており、各試験は大別すると試験センター内で行われる室内試験と土木建設現場で行う現場試験とに分類されます。 a 土質・地質調査試験 土質試験におきましては、施工前や施工中において、土質等の状態確認を行うための調査試験を現場で直接行うほか、室内試験として土壌の水分や粒径、密度、強度等を確認する試験や液状化対策のための試験等を当社の試験センターにて実施しております。 地質調査試験におきましては、現場試験として設計に必要な地質調査及び地すべり等の対策に必要なボーリン グ調査を行っております。 また、官公庁等の公共事業を行う際に、土地の取得や建物等を移転する必要がある場合には、国・地方公共団 体等は正当な補償を行わなければなりません。所有者や借家人等の関係者に生じる補償の算定を行う、補償コンサルタント業務を行っております。さらに、設計測量業務も受注しております。 b 非破壊調査試験 非破壊調査試験におきましては、橋梁、トンネル等のコンクリート構造物の経年に伴う強度の劣化や内部傷を 超音波やレーダを用いて調査し、その影響を診断する業務を行っております。 また、道路や鉄道の路盤及びトンネル壁面の維持管理のための定期点検を目的として、長距離を短時間で診断可能な高速移動型非接触3Dレーダ探査車両(以下RSV)を用いた物理探査業務も行っております。これは、レーダ探査を高速(最大速度約80km/h)移動しながら行うことが可能なため、高速道路では車線規制等を行うことなく、鉄道においては列車の運行していない時間帯に短時間で効率的な探査を行うことが可能となっております。RSVの高速探査結果をAI、独自アルゴリズムにて処理を行い高速解析を実現しております。 c 環境調査試験 環境調査試験におきましては、土木建設工事等による人体や自然への影響が心配される環境汚染に対し自然環 境に係る調査試験を行っております。現場調査では自然環境に関する動植物の植生調査、生活環境に関する室内 空気環境測定、騒音・振動調査等を行っております。また室内分析試験では、安全を支える環境水・排水等の水質分析、土壌汚染分析等の環境計量分析を行っております。これらにより得られた調査試験結果において環境に対しての総合的な評価を行っております。 また、当社の分析したデータの信頼性の確保を目的として計量証明事業登録を行い、計量証明書の発行を行っております。 (2) 工事総合サービス事業 前年度の事業区分見直しにより、従来の「地盤補強サービス事業」は「工事総合サービス事業」へ改称されました。これまでは、建設物の建設予定地や中・大型物件の建設予定地を対象に地盤調査および補強工事を主な事業内容とし、社会インフラや一般住宅等において、軟弱地盤による不同沈下(注)のリスクを未然に防ぐため、建設前の地盤調査と調査結果に応じた最適な補強・改良工法の提案を行ってまいりました。 本年度からは、一昨年まで試験総合サービス事業に含まれていたコンクリート構造物の補強工事や土壌汚染の浄化工事を移管し、事業領域をさらに拡大しました。これにより、地盤分野にとどまらず、インフラ補修や環境分野までを含めた一貫対応体制を構築し、より幅広い社会的ニーズに応える工事総合サービス事業としての体制を強化しております。 (注)不同沈下:基礎や構造物が傾いて沈下することであります。 (3) ソフトウェア開発販売事業 当社グループが行うソフトウェア開発販売事業は、グループ会社である株式会社アイ・エス・ピー及び株式会社アドバンスドナレッジ研究所が行うソフトウェアの開発販売が主な業務内容となっております。 株式会社アイ・エス・ピーが開発する主なソフトウェアは、3次元空間設計システム「LandForms(ランドフォームス)」でありまして、土木及び測量設計向けの設計支援システムであります。近年推奨されている 「i-Construction」による効率化や、「BIM/CIM」による3次元化に寄与できるソフトウェアであり、さらなる技術革新を進め市場環境の需要に対応しております。 株式会社アドバンスドナレッジ研究所が開発する主なソフトウェアは、流体・温熱環境シミュレーションソフト「FlowDesigner(フローデザイナー)」であります。通常の熱流体解析ソフトは、設計者が目標とする改善案を見つけるために、膨大な数の解析を繰り返す必要がありますが、このFlowDesignerは、目標値を入力して逆解析によって改善すべき条件を導くことができる、熱流体解析分野では世界初となるノンパラメトリック逆解析機能を実現したソフトウェアになります。昨今世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染に対しても、「屋内空間の十分な換気」が非常に重要になっておりますが、設計段階から気体の流れを見える化することで、対策することが可能となっております 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)1.当社における受注とは、調査・試験・分析業務の受注であります。 2.当社における成果物とは、調査・試験・分析結果をまとめた報告書であります。 3.当社は対価として調査・試験・分析料を受け取ります。
経営方針・対処すべき課題2,369字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「人々の生活環境が豊かになることを使命とし、土・水・大気・構造物調査・測量設計等における適切な情報を土木管理総合試験所グループの総力(スピード・対応力・提案力)を挙げ、顧客に対して積極的にコンサルテーションを行う」を経営の基本理念として、事業展開を行っております。 生活基盤を形成する保全・整備事業に寄り添い、サステナブルな社会づくりに貢献することが、当社の事業の伸長につながると考え、近年課題となっている、防災・減災対策、災害からの復旧・復興、老朽化したインフラストックの維持管理問題、環境保全(気候変動・生物多様性)等に注力しております。更なる技術革新とスピード感ある対応が求められる状況の中、顧客満足度の最大化と地域社会への貢献を進め、企業の成長と共に株主の皆様の期待に応えられるよう邁進する所存であります。 (2)経営戦略 当社グループの中長期的な経営戦略は、2024年から2032年までの新中長期経営計画「いつの時代にも無くてはならない存在として選ばれ喜ばれるDKへ」をスタートさせ、近年事業の転換期をむかえる中、機構改革、構造改革に取り組み、計画に則った業績を残せるようステップアップの土台をしっかりと醸成し、安定期から再成長期へ向け体制を整えてまいります。 人材・組織戦略として、組織間の連携を強化、個の業務推進力を伸ばし、1人当たりの売上、利益の最大化を目指します。 事業戦略として、基幹業務である試験総合サービス事業(土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験)を高収益構造へ変化させ、基礎体力を最大化させます。 フランチャイズ店(以下、FC店)の拡大、新技術の開発、新規事業を推進し、コア事業とのシナジー効果で事業領域を拡大させ、収益性の改善を進めてまいります。 2025年度は中期経営計画「深化・確立 ~変える・変わるDK~」の2年目でありました。高収益構造化を実現するための戦略に基づく施策が徐々に功を奏し、基礎的な収益力が確実に向上しております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定的かつ継続的な成長を目指し、労働集約型からの脱却と事業の大型化に取組むことで、売上高営業利益率8.7%以上、1人当り売上高16百万円以上の2点を目標に掲げ、その向上に努め企業価値の最大化を目指しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社を取り巻く事業環境は、国土強靱化政策やインフラ老朽化対策、防災・減災需要が継続するなか、激甚化する自然災害や環境問題への対応など、社会インフラ分野における公共投資の重要性が一段と高まっています。また、気候変動リスクの顕在化やカーボンニュートラルの推進に加え、DX・AI・ロボティクスといった技術革新が急速に進展しており、事業環境はこれまで以上に高度化・複雑化しております。 当社は、こうした社会的要請や環境変化に的確かつ迅速に対応し、持続的な成長を実現するため、以下の対処すべき課題に取り組んでまいります。 ①技術力強化とサービス価値向上 多様化する社会課題に対応するため、調査・試験・分析・設計・解析・工事など当社の主要事業全般において、技術力の向上と品質強化を進めます。特に、AI・データ解析技術・自動化技術の活用を推進し、新技術の検証・実証を通じて高度なソリューションの提供を目指します。これにより、環境負荷低減やインフラ長寿命化といった社会的課題への貢献を一層強化してまいります。 ②試験センターの高度化・効率化および営業エリアの拡大 全国の試験センターに対し、計画的な設備投資と業務効率化を推進し、室内試験・分析事業の処理能力向上と高度化を図ります。また、地域特性に応じた営業体制の強化や、フランチャイズおよびパートナーシップの拡大を通じて営業エリアの拡大と顧客接点の強化を進めます。 ③人材確保と育成による組織力の強化 技術者不足が続く中、採用力の強化と教育体系の充実を図り、専門技術者の計画的な育成を進めます。あわせて、新人事制度の運用やキャリア形成支援を通じて、従業員が自律的に成長できる環境を整備し、多様性を尊重した働きやすい職場づくりを推進します。 ④デジタル技術活用による差別化と生産性向上 国土交通省の i-ConstructionやBIM/CIM(Building/Construction Information Modeling Management)の普及に対応し、デジタル計測・モデル化・データ活用の取り組みを加速します。また、AI自動解析や業務プロセスのデジタル化等を推進し、全社的な業務効率化と生産性向上を図ります。これらにより、他社にはない独自の技術とDXを組み合わせたソリューションを提供し、競争力を強化します。 ⑤海外展開・オフショア活用の拡大 ベトナムに所在の C.E.Lab を中心としたオフショアリングの活用を進め、設計・解析・ドキュメント作成などの生産能力の向上を図ります。また、海外人材の育成・受け入れ体制の整備を通じて、国際的な業務遂行体制の強化に取り組みます。 ⑥リスクマネジメントおよび経営基盤の強化 自然災害・感染症・地政学リスクなど、多様化する外部環境の変動に備え、事業継続計画(BCP)の継続的な見直しと実効性の向上を図ります。また、適正価格での受注や原価管理の徹底による収益性の確保、情報セキュリティ対策の強化など、安定的な経営基盤の維持・向上に努めます。
事業等のリスク1,331字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)公共事業動向に関するリスク 試験総合サービス事業において、ゼネコン等からの発注が9割以上を占めており、公共事業への依存率が非常に高くなっております。国及び地方公共団体等の財政悪化や事業の見直し等の公共投資の動向により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 よって当社では公共事業に依存するだけではなく、一般民間案件の受注にも注力しており、業界の枠に囚われることなく事業領域を拡大させております。公共事業は年度末(3月末)に集中する傾向があり、逆に4月からは閑散期となることもあるため、年間を通して受注が平準化するよう公共事業と民間案件のバランスをみながら受注をしております。 (2)災害等による事業活動の阻害に関するリスク 当社の試験総合サービス事業は、基幹業務を担う試験センターを中心に業務を進めており、この試験センターが災害など不測の事態に見舞われた場合には、試験・分析設備の破損、データの損傷・喪失や、ITネットワークを活用した業務処理システムのダウンにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 よって当社では、長野県千曲市(中央試験センター)、宮城県仙台市(東日本試験センター)及び山口県山口市(西日本試験センター)の合計3箇所に試験センターを分散させ、各試験センターにて設備の充実を図っているため、万が一の不測の事態が発生したとしても基幹業務がストップすることはなく、事業を推進することができます。 (3)人材の確保について 当社は、安定した技術力の提供を行うため正社員による現場作業を中心に行っております。業容の拡大のためには、それに応じた作業人員を一定数確保する必要があり、毎年の新卒採用及び中途採用を積極的に進め安定的な人員確保に努めております。しかし、少子高齢化、建設コンサルタント業界の雇用情勢の逼迫等により、その確保が十分でない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 よって当社では、業務の効率化(自動化等)を行うと共にPS(パートナーシップ)制度、FC制度を導入して全国各地の協力業者と協力して業務にあたることで、技術員不足の解消に努めております。 (4)感染症に関するリスク 当社が属する建設コンサルタント業界では、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けることはありませんでしたが、今後、新たにこのような感染症が拡大し長期化する場合は、当社経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)燃料費、原材料等の高騰に関するリスク 世界的な原油価格、原材料の高騰により、燃料費、建設資材価額が高騰し、建設現場に係る経費が増大することで、当社業務の受注価格に影響を及ぼし、適正価格での受注が困難となることが予想され、当社経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,928字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における世界経済は依然として地政学的リスクを抱えつつも、一部で持ち直しの動きがみられました。IMFをはじめ各国機関による見通しでは、適応的な民間投資やAI分野への技術投資が成長を下支えする一方、貿易政策の不確実性や財政負担、地政学的緊張が継続するなど、地域により回復の度合いが異なる状況となっております。インフレ率は徐々に鈍化しつつあるものの、為替・金利動向は各国の政策判断に左右される局面が続いております。また、国内経済は2026年にかけて民間需要を中心とした緩やかな回復が続き、賃金の改善を背景に個人消費は底堅く推移しております。一方で、建設コストに大きく影響する労務費上昇や建設資材価格の高止まり、熟練技能者の減少等、供給制約の影響は継続しております。 当社が属する建設コンサルタント業界では、政府による国土強靱化施策が継続的に推進されております。従来の「5か年加速化対策」(〜2025年度)に続き、2026年度から2030年度までを対象とする「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定され、計画規模は総額約20兆円強とされております。同計画では、激甚化・頻発化する自然災害への備え、インフラ老朽化対策、水道・道路等の重要インフラの維持管理と更新の強化、デジタル技術の活用が重点施策として掲げられており、これにより今後も関連分野での事業需要拡大が見込まれます。 このような環境下において当社グループは、中期経営計画「深化・確立 ~変える・変わるDK~」のもと、個人と組織力の強化、技術力・発想力の向上を図り、高収益構造の確立に取り組んでおります。 インフラメンテナンス維持管理業務では、従来の目視点検に代わり、当社が開発した3Dレーダ搭載車による高速調査・解析を活用し、維持管理・更新コストの削減と業績向上を両立させております。また、内閣府主導の第3期戦略的イノベーション創造プログラム(第3期SIP)において、スマートインフラマネジメントシステムの実現と構築を目指す計画に協力機関として参画し、研究成果の社会実装を目指しております。これにより、社会課題の解決と技術力の一層の向上が期待されます。また、一定規模以上の工事ではBIM/CIM(Building/Construction Information Modeling Management)の義務化が進む中、グループ会社と連携し、3D管理された設計資料の提供体制を強化に取り組んでおります。 エリア展開ではFC店の展開を進めると共に、昨今の災害に対応するために石川出張所の稼働を継続するなど、全国で起こりうる災害等に対して迅速に対応できる体制を整えてまいります。 業績につきましては、前年同期比で増収増益となりました。売上総利益率はわずかに低下したものの概ね前期並みに推移し、AI・自動化の活用、外注費の抑制、適正原価管理、赤字案件の縮減、作業効率化などの施策により、基礎的な収益力は確実に向上しております。さらに当社のベトナム子会社との連携を強化し、設計・解析業務の一部を海外拠点で実施することで、品質を維持しつつ業務の効率化と生産性向上を図っております。これにより、国内の技術者不足への対応と、持続可能な事業運営体制の構築を目指しております。 これらの取り組みを通じ、外部環境の変動に左右されにくい事業構造の強化を図り、持続的な成長基盤の確立を目指してまいります。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、7,695百万円(前期比4.8%増)、利益につきましては、営業利益は670百万円(前期比15.3%増)、経常利益は707百万円(前期比16.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は482百万円(前期比33.2%増)となりました。 当連結会計年度より、工事部門の管理方法を最適化することを目的として、従来「地盤補強サービス事業」としていた報告セグメントの名称を「工事総合サービス事業」へ変更いたしました。併せて、従来「試験総合サービス事業」に含めていた業務の一部を「工事総合サービス事業」へ移管しております。 なお、前連結会計年度に係るセグメント情報については、変更後の区分により作成しております。 ①当社グループのセグメント別の業績 試験総合サービス事業 当連結会計年度の試験総合サービス事業の業績は、土質・地質調査試験においては公共、民間案件ともに受注が拡大し、現場試験、室内試験を中心に業績は好調となりました。また、能登半島地震の復旧・復興事業が着実に進捗しております。 非破壊調査試験においては、主力の品質管理試験である新設構造物向けから、既設構造物向けへと受注案件の流れが変化したことによる受注件数の減少や、セグメント変更の影響により、非破壊(CO)の売上高が大きく減少しました。非破壊(鉄)と物理探査の業績は堅調に推移しました。 環境調査試験においては、全国的な新設構造物の土壌分析案件の受注件数は低調となりました。また、技術員の充足に向けた対応が必要であるため、一部の高付加価値案件の獲得が難しい状況であります。 試験総合サービス全体としては増収増益となっております。 以上の結果、セグメント別売上高6,129百万円(前期比4.9%増)、セグメント別営業利益1,252百万円(前期比 2.5%増)となりました。 試験総合サービス セグメント売上高一覧表 (単位:百万円) セグメント名   第40期連結会計年度   第41期連結会計年度   前期比額   前期比率 土質・地質調査試験   3,320   4,109   789   123.8 非破壊調査試験   非破壊CO   1,171   1,571   792   1,224   △347   77.9 非破壊鉄   143   171 物理探査   257   260 環境調査試験   環境調査   500   950   385   795   △155   83.7 環境分析   450   409 セグメント合計   5,842   6,129   286   104.9 試験総合サービス セグメント利益一覧表 (単位:百万円) セグメント名   第40期連結会計年度   第41期連結会計年度   前期比額   前期比率 土質・地質調査試験   706   816   110   115.6 非破壊調査試験   非破壊CO   190   251   133   213   △37   84.9 非破壊鉄   △9   △0 物理探査   69   80 環境調査試験   環境調査   138   264   113   222   △41   84.2 環境分析   125   109 セグメント合計   1,221   1,252   30   102.5 工事総合サービス事業 当期から試験総合サービスの工事業務を当事業に移管しております。 当事業は、一般住宅及び中・大型建設物の建設予定地における地盤調査、地盤補強・改良工事から、構造物(コンクリート構造物、鋼構造物)の補強工事、汚染された土壌の浄化工事が主な事業の内容となっております。大型案件での受注が多いことと工事が長期間に渡るため、業績への寄与は工事の進捗によります。また、外注対応が主になるため、利益率の低い事業であります。 今期はインフラ老朽化関連工事を積極的に受注したことが奏功し、堅調な業績となりました。 以上の結果、セグメント別売上高861百万円(前期比5.9%増)、セグメント別営業利益79百万円(前期比42.1%増)となりました。 ソフトウェア開発販売事業 当事業は、当社の連結子会社である株式会社アイ・エス・ピーと株式会社アドバンスドナレッジ研究所のソフトウェア販売が主な収益源となっており、解析業務、アカウント利用料、保守料金、そしてソフトウェアの新規販売が順調に拡大しています。とくに、株式会社アドバンスドナレッジ研究所の好調な業績がグループ全体を牽引しております。 以上の結果、セグメント別売上高674百万円(前期比5.6%増)、セグメント別営業利益197百万円(前期比2.0%増)となりました。 当連結会計年度末の財政状態 当連結会計年度末の財政状態は、総資産7,352百万円となり、前連結会計年度末と比べ323百万円の増加となりました。 資産の部では、流動資産が4,313百万円となり、前連結会計年度末に比べ286百万円の増加となりました。その主な要因は、売掛金116百万円の増加、契約資産220百万円の増加等であります。 固定資産は3,038百万円となり、前連結会計年度末に比べ37百万円の増加となりました。その要因は、有形固定資産140百万円の増加、無形固定資産90百万円の減少、投資その他の資産合計12百万円の減少であります。 負債の部では流動負債が1,421百万円となり、前連結会計年度末に比べ139百万円の増加となりました。その主な要因は、買掛金42百万円の増加、未払金49百万円の増加等であります。 固定負債は755百万円となり、前連結会計年度末に比べ117百万円の減少となりました。その主な要因は、長期借入金105百万円の減少等であります。 純資産の部では純資産が5,174百万円となり、前連結会計年度末に比べ301百万円の増加となりました。その主な要因は、利益剰余金312百万円の増加、その他有価証券評価差額金9百万円の減少等であります。 この結果、自己資本比率は70.4%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 第40期 連結会計期間   第41期 連結会計期間   差 額 営業活動によるキャッシュ・フロー   686   490   △196 投資活動によるキャッシュ・フロー   △111   △219   △107 財務活動によるキャッシュ・フロー   △443   △317   126 現金及び現金同等物に係る換算差額   1   △0   △2 現金及び現金同等物の増減額   132   △46   △179 現金及び現金同等物の期末残高   2,090   2,043   △46 営業活動によるキャッシュ・フローは、490百万円の収入(前期は686百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益730百万円、減価償却費238百万円、法人税等の支払額250百万円等によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、219百万円の支出(前期は111百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出232百万円等によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、317百万円の支出(前期は443百万円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済による支出189百万円、リース債務の返済による支出56百万円、配当金の支払額170百万円等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は、2,043百万円となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産活動は行っていないため該当事項はありません。 b.受注実績 当社のサービスは、受注から販売までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、 記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績はセグメント別業績に記載の通りであります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当事業年度の経営成績は、売上高が7,695百万円(前期比4.8%増)、営業利益は670百万円(前期比15.3%増)となりました。2024年度からの中期経営計画「深化・確立~変える・変わるDK~」をスタートさせ、まずは個と組織力の強化、技術力・発想力の強化により、しっかりとした事業基盤を整え、その後の成長への 道筋を描いていきます。今期はその2年目の年であり、利益率の改善を行いその成果がでております。赤字案件の縮減、実行予算の管理の厳格化、試験単価の見直し等を行いました。売上高、各利益とともに過去最高の業績となりました。 内閣府主導の第3期SIPに協力機関として参画しており、インフラメンテナンスの維持管理問題解決に向けて研究開発を進め、社会実装を目指しております。昨今の道路陥没事故を受けて、当研究成果の社会実装の重要性がさらに増しており、研究成果の社会実装を目指し協力機関と連携して早急に対応を進めてまいります。 海外展開につきましては、ベトナム現地法人と協力してオフショア事業に注力いたしました。時差の利用やコスト減ができることで当社の原価率を下げる狙いがあり、ベトナム支社の技術力の向上もあり、徐々に成果がでてきております。 業界の状況は国土強靭化、インフラストックの維持管理、環境保全と当社の基幹業務に関わりのある事業が増加していることから好況と判断でき、需要を効率的に取込んでいくことが重要だと認識しております。 また営業エリアの拡大では、FC展開による拡大を進めており、現在10店舗が加盟しております。さらに加盟店を増やし、需要のあるエリアへの展開を進めてまいります。 今後の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 当連結会計年度における達成状況は、売上高営業利益率目標8.7%に対して8.7%(前期比0.8ポイント増、計画比増減無し)、1人当り売上高16百万円に対して14百万円(前期比増減無し、計画比2百万円減)でありました。営業利益率につきましては、外注費の抑制、適正原価管理、赤字案件の縮減、作業効率化等により昨対で改善しました。1人当り売上高は目標で未達となりました。高単価、大型案件の受注が進まなかったことなどが原因であります。 現状の当社グループの受注単価は22万円程度でありまして、売上件数にすると年間約28,000件に上ります。まだまだ労働集約型の業務体系は否めず、技術員の増加にて業績を伸ばしてまいりましたが、昨今の人口減少、技術員、業者不足のなか飛躍的な業績の向上が困難になっております。労働集約型からの脱却は急務となっており、FC展開によるエリアの拡大を進め、業務の効率化による利益率の改善と案件の大型化による受注単価の向上を目標として取組んでおります。令和8年12月期の経営成績目標を売上高8,000百万円、営業利益694百万円、経常利益706百万円、親会社株主に帰属する当期純利益453百万円と見込んでおります。 また、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の実践に向けて、現状分析・評価のための指標と値を、ROIC(投下資本利益率)=6.0%、PBR(株価純資産倍率)=1.0倍と設定しております。 ②キャッシュ・フローの分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。資金需要は主に運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要は稼動キャストの労務費と販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。設備資金需要につきましては、当社基幹業務である試験総合サービス事業に係る各種試験分析機器の導入費用等が主なものであります。これら資金需要に対する運転資金は、短期運転資金は、営業キャッシュ・フローと金融機関からの借入とし、長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。また、当連結会計年度末の流動比率は連結ベースで314.1%となっており、流動性の観点からも財務健全性を維持しております。 ③重要な会計方針及び見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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