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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

GMOコマース

GMO Commerce,Inc.410A · Growth · サービス業

小売・飲食などの実店舗向けに、SNS運用から広告までを一気通貫で支援するマーケティングプラットフォーム企業。

概要

GMOコマースは、小売・飲食・アパレルなどあらゆる業種の店舗事業者に対し、LINEやInstagram、メール、アプリを統合したデジタルマーケティングプラットフォームを提供する企業である。2012年11月設立、2025年9月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。2025年12月期の売上高は24.6億円、営業利益5.2億円、従業員103名。導入店舗数は17,000店舗を超える。

ストック収益を柱とするビジネスモデル

当社の収益は三つの区分で構成される。月額固定の利用料による「ストック」が全体の約70%(17.2億円)を占め、1年契約の自動更新で安定的な収益基盤となる。配信数に応じた従量課金の「トランザクション」は約13%(3.1億円)、初期費用やカスタマイズ開発などの「その他」が約17%(4.3億円)である。ストック収益の拡大には導入店舗数と顧客単価の向上が不可欠で、2025年第4四半期の顧客単価は12,205円、月次解約率は1.7%と低水準を維持している。

LINE・Instagram・メールを横断するマルチチャネル戦略

主力サービス「GMOマーケティングDX」は、LINE公式アカウントやInstagram、アプリ、メールなどの主要集客チャネルを統合し、店舗のデジタルマーケティングをワンストップで支援する。2022年から4年連続でLINEヤフー Partner Programにおいて2部門で上位認定を受け、2025年には「Best LINE公式アカウント Growth」賞を受賞した。複数チャネルを横断したデータ分析により、顧客属性に合わせたOne to Oneマーケティングを実現し、解約率を抑制している。

AIと自社データ基盤による高精度なパーソナライズ配信

2025年2月にリリースした「GMOマーケティングコネクト」は、店舗単位の独自運用データとユーザー嗜好データを蓄積・活用し、AIが最適なタイミングと内容で販促メッセージを自動配信する統合型プラットフォームである。ゼロパーティデータとファーストパーティデータを統合し、LINE・Instagram・メール・アプリの4チャネルを一元管理する。このサービスにより、従量課金型のトランザクション収益が大きく拡大し、2025年度の売上高成長率は24.0%に達した。

17,000店舗を超える導入実績と伴走支援体制

2025年12月末時点の導入店舗数は17,011店舗(前年同期比10.7%増)で、中小規模店舗から全国チェーンまで多様な業種・業態をカバーする。デジタルマーケティングに精通した専門スタッフによる伴走支援を強みとし、導入から運用・効果改善まで継続的にサポートする。これにより、店舗現場のノウハウ・人材不足を解消し、2025年の平均解約率を1.7%に抑えている。

業界の中での役割は店舗向けマーケティング支援サービスを提供する企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
25億円
営業利益
5億円
営業利益率
20.0%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01実店舗(小売、飲食、アパレル、サービス業など)主力

店舗事業者に対し、LINEやInstagramなどのSNSを活用した集客・リピーター獲得を支援するプラットフォームを提供。月額利用料と従量課金で収益を得る。

主な製品・サービス5
GMOマーケティングDX
LINEやInstagram、アプリ、メールなどの集客ツールを統合し、店舗のデジタルマーケティングを支援する基盤サービス。
GMOマーケティングDX Instagram ダイレクトメッセージ
InstagramのDMを通じた一斉配信で集客を支援するサービス。
GMOマーケティングコネクト
顧客データを統合・分析し、パーソナライズ配信や自動最適化を実現する統合型マーケティングプラットフォーム。
GMO販促メッセージ
電話番号を活用してLINEメッセージの到達率を向上させる通知型ソリューション。
GMOおまかせ広告
Yahoo!プロモーション広告やGoogle広告の運用を代行するサービス。

製品と技術

店舗デジタルマーケティングの基盤「GMOマーケティングDX」

GMOマーケティングDXは、LINE、Instagram、アプリ、メールを統合した実店舗向けマーケティングプラットフォームである。アカウント開設や審査代行からコンテンツ制作、配信代行、効果レポート提供までを一気通貫で支援する。LINE公式アカウントの友だち獲得施策やリッチメニュー作成、顧客属性に基づくセグメント配信が可能で、データ分析に基づく改善提案を毎月行う。2025年の月次解約率は1.7%と低く、導入店舗の定着率が高い。

AI統合型プラットフォーム「GMOマーケティングコネクト」

2025年2月にリリースされたGMOマーケティングコネクトは、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)機能を中核とし、ゼロパーティデータとファーストパーティデータを統合・分析する。AIが顧客の嗜好や行動を学習し、最適なタイミングでLINEやInstagram、メール、アプリを通じてパーソナライズ配信を自動実行する。少ないデータでも高い精度のマーケティングを実現し、従量課金収益の拡大に貢献している。

高到達率の通知型ソリューション「GMO販促メッセージ」

GMO販促メッセージは、電話番号を基にLINE通知メッセージとSMSを組み合わせた通知型サービスである。LINE公式アカウントの友だち未登録者にも予約確認や注文完了などの重要通知を配信でき、LINEが届かない場合は自動でSMSに切り替えるフェイルオーバー機能を備える。高い開封率と実用性により、店舗と顧客の継続的な接点を創出する。2022年7月にKDDIおよびSupershipとの連携でリリースされた。

広告運用代行サービス「GMOおまかせ広告」

GMOおまかせ広告は、Yahoo!プロモーション広告正規代理店およびGoogle AdWords認定パートナーとしての知見を活かした広告運用代行サービスである。日々のチューニングや予算配分の最適化を完全代行し、ECモールでのコンバージョン拡大と自社サイトでの認知拡大を両面で支援する。無駄なクリックをIPアドレスや端末単位で除外する機能を備え、費用対効果の向上を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

高収益のEC支援に特化、成長力で業界内トップ

同社はECサイト構築・運営支援を中心としたサービス業で、業界内でも成長性と収益性の高さが際立つ企業である。売上高は過去3期で5割超拡大し、営業利益率も15%から20%へと大幅に改善した。これは、デジタルコマース市場の拡大を的確に捉え、高付加価値なサービスを提供できていることを示す。同業他社のジンジブやマテリアルグループは人材サービスや物流支援に強みを持つが、同社はEC特化型として差別化されており、競争優位性を確立している。今後もEC市場の成長が見込まれる中、同社は顧客企業の販路拡大を支援することで、収益をさらに伸ばす可能性が高い。ただし、競合であるGMOグループ関連企業との競争も予想されるため、継続的なサービス革新が不可欠である。

強み

  • 売上高が3期連続で増加し、営業利益率20%と業界をリードする収益構造を実現。
  • ECに特化した専門性が強みとなり、顧客企業のデジタル化ニーズに応える高い付加価値を提供。
  • EC市場が拡大しており、同社のサービス需要が高まる環境が成長を後押しすると期待される。
  • 人材系他社と異なる事業領域で競争優位性を確立し、特定分野に強い独自のポジションを持つ。

課題

  • 売上高が25億円と他の大手に比べ小規模であり、さらなるスケールアップが必須。
  • EC支援市場への参入が増加し、価格競争や機能差別化が難しくなる可能性がある。
  • 特定顧客への依存度が高まると業績が不安定になる恐れがあり、顧客ポートフォリオの分散が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がGMOコマース

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
12437Shinwa Wise Holdings65億円
27080スポーツフィールド64億円7.7倍
32438アスカネット64億円19.3倍
4410AGMOコマース63億円16.4倍
57060ギークス63億円9.7倍
6343AIACEトラベル63億円11.8倍
72408KG情報63億円12.6倍
89656グリーンランドリゾート62億円12.6倍
94840トライアイズ62億円
109246プロジェクトホールディングス62億円44.0倍
116546フルテック62億円89.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

ヤフーとの提携から始まった2012年の創業

当社は2012年11月に設立された。設立直後の同年12月、ヤフー株式会社と「Yahoo!ショッピング」のストア数拡大を目的に提携し、ECモール向けの支援事業を開始した。この提携が後の店舗マーケティング事業の基礎となり、早期から大手プラットフォーマーとの関係を構築した。

サービスラインアップを拡充した2013〜2015年

2013年10月にはネットショップ開店サポート「まるっとサポート!ネットショップ」とO2O集客支援「まるっとサポート!O2O」(現GMOマーケティングDX)を同時リリース。2014年5月にリスティング広告代行「おまかせ!WEB広告」、同年10月にはLINE株式会社と「LINE@」の公式代理店契約を締結。2015年2月にはリピート販促サービス「GMOリピーター」を投入し、店舗向けマーケティングの領域を広げた。

宮崎オフィス開設とInstagram支援への進出(2016〜2019年)

事業拡大に伴い2016年12月に宮崎オフィスを開設。2019年5月にはInstagram販促支援サービス「まるっとサポート!O2O Instagram」(現GMOマーケティングDX Instagram)をリリースし、SNSマーケティングのチャネルを拡充した。この時期、地方拠点の設置と新興プラットフォームへの対応を同時に進めた。

外部連携を加速した2021〜2022年

2021年5月、飲食店向けDXを手掛ける株式会社トレタと業務提携。2022年5月にはLINEの法人向けパートナープログラム「LINE Biz Partner Program」で最上位「Diamond」を獲得し、LINE領域での実績を認知させた。2022年7月にはKDDI、Supershipと連携しLINEとSMSを組み合わせた「GMO販促メッセージ」をリリース。外部企業との協業によりサービス基盤を強化した。

新サービス投入とグロース市場上場(2024〜2025年)

2024年1月にスタッフ向け顧客対応ツール「GMOスタッフコネクト」、同年11月にInstagram DM一斉配信サービスをリリース。2025年2月にはAI搭載の統合プラットフォーム「GMOマーケティングコネクト」を投入し、主力サービスの高度化を図った。同年9月、東京証券取引所グロース市場へ上場。上場により約20.9億円の資金を調達し、財務基盤を強化した。

年表15件を開く

2010年代

  • 2012年11月創業当社設立
  • 2012年12月ヤフー株式会社と「Yahoo!ショッピング」のストア数拡大を目的に提携
  • 2013年10月ネットショップ本店開店サポートサービス「まるっとサポート!ネットショップ」リリース O2O集客サポートサービス「まるっとサポート!O2O (現GMOマーケティングDX)」リリース
  • 2014年5月リスティング広告出稿代行サービス「おまかせ!WEB広告」リリース
  • 2014年10月LINE株式会社と「LINE@」の販売における公式代理店として提携
  • 2015年2月店舗向けリピート販促サービス「GMOリピーター」をリリース
  • 2016年12月事業拡大に伴い、宮崎オフィス開設
  • 2019年5月店舗のInstagram販促を支援する「まるっとサポート!O2O Instagram (現GMOマーケティングDX Instagram)」をリリース

2020年代

  • 2021年5月株式会社トレタと飲食店DX支援を目的に業務提携
  • 2022年5月LINEの法人向けサービスの販売・開発のパートナーを認定する「LINE Biz Partner Program」において「Local Sales Partner」では最上位の「Diamond」を受賞
  • 2022年7月KDDI株式会社、Supership株式会社と連携し、LINEとSMSの通知を送り分ける「GMO販促メッセージ」をリリース
  • 2024年1月店舗の顧客対応を進化させる「GMOスタッフコネクト」をリリース
  • 2024年11月Instagramダイレクトメッセージの一斉配信サービス「GMOまるっと販促DX Instagramダイレクトメッセージ(現GMOマーケティングDX Instagramダイレクトメッセージ)」をリリース
  • 2025年2月AI搭載の店舗向けCXプラットフォーム「GMOマーケティングコネクト」をリリース
  • 2025年9月上場東京証券取引所グロース市場へ上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 顧客単価2028年まで16,000円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客店舗数の拡大

    直販営業の強化(AI活用で営業効率1.2倍、人員増員で新規獲得10%以上増)、パートナー連携による新業種・地方展開、1.7万店舗超のデータ活用による顧客維持を推進する。

  2. 02

    顧客単価の向上

    AI技術を取り込んだ既存プロダクトの機能拡張、マルチチャネル展開、データ活用による配信数増加により、2028年に顧客単価16,000円を目指す。

  3. 03

    グループシナジーとM&A

    GMOインターネットグループとのプロダクト連携・顧客紹介を最大化するとともに、SNSツール・データ統合・AI強化を目的とした戦略的M&Aを実施する。

  4. 04

    新規事業開発

    店舗メディア(リテールメディア)の構築やヒューマノイド活用など、新領域での収益創出に向けた研究開発を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都 渋谷区264百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は25億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.0%、利益が+66.7%。

売上高
+25.0%
25億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
+50.0%
3億円
営業利益率
20.0%
前期比 +5.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高30億円25億円
営業利益6億円5億円
純利益4億円3億円
1株あたり配当¥50.56¥50.56

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年12月期からの5期で、売上は39億円から25億円へ64%に減った。直近期の営業利益率は20.0%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年12月3921
2022年12月1822
2023年12月1821
2024年12月203415.02
東京証券取引所グロース市場へ上場
2025年12月255520.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高25億円のうち、営業利益として残るのは5億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の12.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金20.0%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金60.0%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
80.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.4pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.0pt
12.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.8pt
20.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
31.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は29億円で、売上の13.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年12月40−246
2024年12月4−1−138
2025年12月4−119329

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年12月期の総資産は40億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は68.7%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年12月1551036.3
2022年12月134931.3
2023年12月1641225.7
2024年12月1951329.4
2025年12月40281368.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中61位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中148位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,138で、1年前と比べて-33.8%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥1,138-2.4%1ヶ月+0.4%1年-33.8%時価総額63億円
過去52週の値幅
安値¥986高値¥2,249

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.4倍
PER (会社予想)15.3倍
PBR2.36倍
配当利回り4.44%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1118円で、25日移動平均線(1141.6円)を2.1%下回るが、75日線(1111.52円)は僅かに上回り、もみ合い相場。52週高値2249円からは50.3%下落し、安値986円からは13.4%高く、高値圏から大きく後退した。1年では35%の下落で、上値抵抗が強い。7月6日~15日に1170円台を回復したが、7月17日に1113円へ下落。RSIは51.66と中立で、方向感に乏しいが、75日線が支持線として機能している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは13.26倍で業界平均の22.49倍を大きく下回り、PBRは2.32倍で平均3.2倍を下回る。ROEは20.6%と高く、収益性は優れている。配当利回りは3.6%と平均2.68%を上回り、配当性向も47.8%と健全。売上高・利益とも増加傾向で、株価は業績に対して割安。ただし、予想PERが開示されず将来見通しが不明確な点がやや懸念。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.4倍23.4倍
PER (予想)15.3倍
PBR2.36倍3.51倍
ROE20.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、成長の持続性と株価の割安感。売上高は2025年12月期に25億円と拡大見込みで、営業利益率も20%と高い。強気派は、EC市場の成長とグループシナジーを背景に、今後も成長が続くとみる。弱気派は、株価が過去1年で約35%下落しており、成長鈍化や競争激化の懸念を指摘する。また、配当利回りは3.6%と高く、株主還元に魅力がある。

プラスに働く材料7
  • EC市場の成長

    ネット通販市場は拡大しており、支援需要が増加。

  • 高収益性

    営業利益率は20%と高く、収益力が強い。

  • 株主還元

    配当利回り3.6%と高く、魅力的な利回りを提供。

  • 売上高が18億円から25億円へ拡大決算発表後影響

    2023/12期18億円から2025/12期25億円と2年で39%増収した。

  • 営業利益率20%に向上決算発表後影響

    2024/12期15%から2025/12期20%へ改善し、高収益構造が定着。

  • ROE20.6%の高い資本効率継続影響

    自己資本利益率20.6%はPBR2.32倍を上回る収益性で、株主価値向上に寄与。

  • 配当利回り3.6%のインカム通年影響

    株価1118円に対し配当利回りは3.6%あり、下落局面での買い支えが期待。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    EC支援サービスは競合が多く、価格圧力がかかる。

  • 成長鈍化の懸念

    売上高の伸び率は緩やかで、市場成熟の兆し。

  • 株価の下落

    過去1年で約35%下落し、投資家の期待が低下。

  • 株価が1年で35%下落継続影響

    業績改善が続く一方で株価は下落しており、先行き不安が反映されている。

  • 時価総額62億円の小型株リスク不定影響

    時価総額が小さく、売買高によって株価が大きく動く可能性がある。

  • 予想PERが開示されない不透明感決算発表後影響

    予想PERが示されておらず、市場が将来業績を評価しにくい。

  • 純利益3億円と利益の薄さ通年影響

    売上高25億円に対し純利益3億円で、費用増や減収で利益が消えやすい。

次の決算で確かめる点
顧客数
EC支援サービスの利用拡大を示す主要指標。
継続率
顧客の定着度を測り、ストック収益の安定性を確認。
平均単価
サービス価格の動向と収益性への影響を評価。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50.56で、前期から99.8%いまの株価に対する利回りは4.44%。

年間配当
¥50.56
1株あたり
配当利回り
4.44%
いまの株価に対して
配当性向
47.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年12月12,05660.0
2022年12月27,986132.171.0
2023年12月13,447−52.050.7
2024年12月22,39366.555.4
2025年12月40−99.847.8

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50.56

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,773人。区分でいちばん多いのは事業法人65.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.0%を占め、残る34.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年12月%
事業法人65.6
個人・その他21.4
証券会社7.0
外国法人4.8
外国人個人0.8
金融機関0.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01GMOインターネットグループ株式会社65.04
02株式会社SBI証券4.18
03江川 巌2.34
04山名 正人1.69
05MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.14
06BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.11
07野村證券株式会社1.07
08GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.00
09石川 幸司0.68
10土井 将司0.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で−100%、1株純資産は5期で−99%。直近期のROEは20.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2021年12月20,09297,42720.860.0
2022年12月39,41875,88745.571.0
2023年12月4011235.350.7
2024年12月6115246.055.4
2025年12月8450220.647.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額124百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山名正人代表取締役 社長5593,240
伊勢主税常務取締役5419,980
西山裕之取締役62
廣谷仁志取締役(監査等委員)62
川﨑友紀取締役(監査等委員)45
橋爪賢三取締役(監査等委員)55
三浦希美取締役(監査等委員)43

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2961711457
社外取締役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,543字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1)事業の概要 当社は、「すべてのお店の『マーケティングプラットフォーム』に」を経営理念に掲げ、小売、飲食、アパレル、サービス業など、あらゆる業種の店舗事業者に対し、テクノロジーと伴走型支援を融合させた独自のプラットフォームを提供しております。当社の強みは、集客からリピーター作りまでを一気通貫で支援できる「柔軟なプロダクト連携」と店舗単位での伴走支援による「豊富なナレッジとデータの資産化」、GMOインターネットグループの基盤を活かした「信頼性」にあります。 当社の支援対象は、中小規模店舗から全国展開を行う大手チェーン店まで多岐にわたります。2025年12月末時点における導入実績は17,000店舗を超えており、多種多様な業種・業態における店舗マーケティングの支援実績を有しております。当社はCX向上ソリューション事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、事業サービス別に記載しております。 当社の事業における系統図は、以下のとおりです。 (2)当社の事業の主な特徴は以下のとおりです。 ① 顧客ニーズに適応する柔軟なプラットフォーム 長年培ったデジタルマーケティングの知見に基づき、店舗事業者の課題や予算に応じた最適なプロダクトの選定・カスタマイズ提供を行っております。変化の激しいトレンドを迅速に捉えた柔軟なプラットフォームを構築することで、あらゆる店舗の売上拡大を強力に支援いたします。 ② AI時代の意思決定を支える独自データ基盤と自動最適化 主力サービスである「GMOマーケティングコネクト」等において、汎用AIモデルではアクセス不可能な「店舗単位の独自運用データ」および「構造化された詳細なユーザー嗜好データ」を蓄積・活用しております。AI技術の進化は、当社にとって脅威ではなく、保有する膨大なデータの価値を最大化させる強力なエンジンであると捉えており、AI技術が高度化するほど、当社のパーソナライズ配信の質も相乗的に向上する仕組みを構築しております。 ③ 専門人材による伴走支援体制 単なるツールの提供に留まらず、デジタルマーケティングに精通した専門スタッフによる徹底した「伴走支援」を強みとしております。導入から運用、効果改善までを継続的にサポートすることで、店舗現場のノウハウ・人材不足を解消し、着実な成果創出を後押しする体制を構築しております。 (3)売上高の区分 当社は、提供するサービスの内容に従って、「ストック」「トランザクション」「その他」の3つに売上を区分しております。サービスの提供にあたっては、システム利用やサポートによる固定的な対価と、施策の実行量や配信数に応じた変動的な対価を組み合わせることで、顧客のニーズに柔軟に対応しつつ、収益基盤の安定性と成長性の両立を図っております。 ストック   当社サービスを提供し店舗から得られる月額の固定料金 トランザクション   店舗の利用や配信数に応じて得られる従量課金 その他   初期導入設定、開発費、など非継続的に発生する収益 ① ストック 月額固定の利用料による収益で、2025年度実績で全体の約70%(1,719百万円)を占めております。この収益は主に、「GMOマーケティングDX」、「GMOマーケティングコネクト」などのSNS運用やCRM(顧客管理システム)ツールの月額利用料から構成されており、1年契約の自動更新で提供しております。導入店舗数やサービスの契約数の増加がストックの拡大に繋がります。顧客との長期的な関係性を構築し、安定的な収益基盤を形成する当社のビジネスモデルの中核を成しています。 ② トランザクション 当社のサービスを通じた店舗の顧客ターゲットへのメッセージやメール等の配信数に応じた従量課金による収益で、2025年度実績で全体の約13%(308百万円)を占めております。この収益は主に、「GMOマーケティングDX」、「GMOマーケティングコネクト」などの配信数に応じた従量課金から構成されています。顧客の利用状況や配信数に応じて拡大し、事業成長を促進します。 ③ その他収益 サービス契約時の初期費用や個別カスタマイズの開発費、スポットのオプションズサービスの提供時に都度発生する収益を「その他」と区分しております。2025年度実績で全体の約17%(431百万円)を占めております。 (4)サービスの概要 当社が提供する主なサービスは以下のとおりです。 ① GMOマーケティングDX GMOマーケティングDXは、当社の実店舗向けデジタルマーケティングの基盤となるサービスで、LINEやInstagram、アプリ、メールなどの主要な集客ツールを統合し、店舗に最適なマーケティングツールの導入、運用支援に加え、顧客属性に合わせた配信を行う高度な機能を統合し、店舗販促のDX(デジタルトランスフォーメーション)とリピート集客を支援します。 主な特徴は以下のとおりです。 a 一気通貫のサポート体制 LINEやInstagram、アプリ、メールなど、アカウント開設や審査代行といった導入初期のサポートから、コンテンツ制作(リッチメニュー、バナー、メッセージ)配信代行、レポート提供制作と配信、友だち獲得施策まで、幅広くサポートします。中でも、当社は2022年から4年連続でLINEヤフー Partner Program(注1)において唯一2部門(「Sales Partner」「Store Promotion Partner」(注2))で上位を獲得、さらに2025年に「LINEヤフー Partner Award 2025」において「Best LINE公式アカウント Growth(注3)」を受賞しており、LINE公式アカウント支援企業の中でトップクラスの実績を有しています。 (注)1.LINEヤフーが提供する法人向けサービス(LINE公式アカウントなど)の運用および運用サポート、調査まで幅広く、各領域に特化したパートナーを認定する制度。 2.LINEヤフー Partner Program において「Sales Partner」で2022-2023年「silver」、2024年「Premier(最上位)」を受賞、「Store Promotion Partner」で2022-2023年「Diamond(最上位)」2024年「Premier(最上位)」を受賞。 3.LINE公式アカウントを活用し、ビジネス拡大に最も貢献したパートナーに贈られる賞。 b 包括的な集客チャネルの提供 店舗単位のワンストップ支援による「顧客満足」と継続利用による「ナレッジ・データ資産化」により、カスタマーチャーンレートを抑制(2025年1月~12月の平均解約率は1.7%) c データ分析による施策改善 顧客属性に合わせたOne to Oneマーケティングアンケート機能や顧客のリアクションデータ分析を活用し、顧客属性や興味関心に基づいたセグメント配信を実現。顧客一人ひとりに最適化された情報配信により、エンゲージメント向上や来店・購買促進を支援します。 友だち数、メッセージ開封率、クーポン使用率などの詳細なデータを分析し、感覚に頼らないデータに基づいた改善提案を毎月行うことで、店舗の投資対効果(ROI)の最大化を実現します。 ② GMOマーケティングDX Instagram ダイレクトメッセージ Instagramでのマーケティング施策が浸透する中で、より特性を活かした販促活動のニーズを持つ店舗事業者に向けてLINE公式アカウントと同様にInstagram DMを通じた一斉配信による集客が可能となるサービスを開発し提供しております。 主な特徴は以下のとおりです。 a アカウント露出拡大と顧客獲得促進 コメントやメンションへの自動返信機能、DM承諾者を増やすためのツール連携など、Instagramアカウントの露出拡大と顧客獲得を促進する機能を提供。アルゴリズム評価を高め、リーチ拡大による集客効果向上を目指します。 b 効果測定とデータ活用 DM配信結果レポート機能により、配信数、開封数、クリック数などを計測し、効果測定が可能。蓄積されたデータは、今後の販促活動の改善や、LINE、アプリ、メールなど他のチャネルとの連携にも活用できます。 c 業務効率化 LINE管理画面と同等の操作性で、Instagram DMの一斉配信や自動返信設定などを簡単に行うことが可能。配信予約機能やテンプレート機能なども搭載し、業務効率化を支援します。 ③ GMOマーケティングコネクト GMOマーケティングコネクトは、GMOマーケティングDXと連携して蓄積されるデータを分析・活用することで、サービスの継続的な精度向上と顧客ロイヤリティの向上を実現する、当社の中核となる統合型デジタルマーケティングプラットフォームです。 主な特徴は以下のとおりです。 a 統合データプラットフォーム(CDP) ゼロパーティデータ(注4)とファーストパーティデータ(注5)を統合的に収集・分析し、ユーザーデータを活用した高度なパーソナライズマーケティングの実現を可能とします。独自のデータ循環モデルにより、精度向上を続けることで顧客企業との長期的な関係構築と当社の持続的成長を図ります。 (注)4.ゼロパーティデータとは、顧客が自発的に企業に提供する個人情報や嗜好データを指します。具体的には、アンケート回答、会員登録時の興味・関心の入力、商品レビューなどが該当します。顧客の明示的な同意に基づくため、データの正確性と信頼性が高く、個人情報保護規制の観点からも活用しやすいという特徴があります。企業はこのデータを用いて、顧客ニーズに即した商品開発やパーソナライズされたマーケティング施策を展開し、顧客満足度向上と収益性改善を図ることができます。 5.ファーストパーティデータとは、企業が自社のデジタル資産(ウェブサイト、アプリ等)を通じて直接取得する顧客データを指します。ウェブサイトの閲覧履歴、購買履歴、アプリの使用状況、顧客サポートとのやり取りなどが含まれます。このデータは企業独自のものであり、第三者を介さないため信頼性が高く、個人情報保護規制の下でも比較的自由に活用できます。顧客行動の詳細な分析や、効果的なマーケティング戦略の立案、商品・サービスの改善などに利用され、企業の競争力強化と顧客生涯価値(LTV)の向上に寄与します。 b 最少のデータでCX向上マーケティングを最適化 AIが収集データを解析し、興味・関心や行動などターゲットと似た特性を持ち、商品やサービスに魅力を感じる可能性の高いユーザーを特定。少ないデータでもあらゆる規模の店舗が来店客ごとの嗜好や行動に合わせ最適なタイミングと内容による販促メッセージを自動配信できるなど、高度なデジタルマーケティングが実施可能になります。これにより、消費者の顧客体験向上を実現し、顧客企業の集客および売上強化に貢献します。 c マルチチャネル対応 4つの主要チャネル(LINE、Instagram、メール、アプリ)を通じたコミュニケーションを一元管理し、実店舗やオンラインなど、あらゆる販売チャネルを統合しシームレスな顧客体験を提供するマルチチャネルマーケティングの実現を可能とします。これにより、顧客企業は統一的なブランドメッセージを複数のチャネルで展開できます。 ④ GMO販促メッセージ GMO販促メッセージは、電話番号情報を活用して、LINEメッセージの到達率向上と新規接点の創出を支援する通知型ソリューションです。LINE公式アカウントの「友だち」未登録者に対する通知機能と、SMSによる補完配信機能を組み合わせることで、高い送達率や情報伝達基盤を構築しています。 主な特徴は以下のとおりです。 a ユーザー接点の効率的な拡大 LINEヤフー株式会社が提供する「LINE通知メッセージ(注6)」を活用し、自社で保有する電話番号を基に、友だち未登録のユーザーに対しても予約確認や注文完了等の重要通知を配信します。これを起点として友だち登録を促す仕組みを有しており、広告等の外部コストを抑えつつ、継続的なコミュニケーション対象(友だち数)を拡大することが可能です。 (注)6.LINE通知メッセージは、LINEヤフー株式会社が提供する広告宣伝を目的とせず、ユーザーの利便性を高める重要通知(予約確認等)を、電話番号をキーとして友だち未登録者にも配信できるサービス。 b マルチチャネルによる補完 LINEによる通知が届かない場合(非利用者、ブロック、通信環境等)において、自動的にSMSへ切り替えて再送する「フェイルオーバー(代替)機能」を備えています。国内の主要な通信インフラを複合的に活用することで、重要度の高い情報を漏れなく対象者に届ける「高到達率」を実現しています。 c 公共性と信頼性の高い情報伝達によるデータ蓄積増加 効果測定とデータ活用 本サービスを通じて配信されるメッセージは、予約確認や通知といった実用性の高い情報であるため、一般的な広告配信と比較して極めて高い開封率と反応率が得られる傾向にあります。これらの高精度な配信実績データが蓄積されることで、配信ロジックの最適化や新規施策の精度向上を図ります。 ⑤ GMOおまかせ広告 GMOおまかせ広告は、Yahoo!プロモーション広告正規代理店およびGoogle AdWords認定パートナーとしての専門知識と実績を活かした広告運用代行サービスです。日々のチューニングや予算配分の最適化を当社が完全代行することで、広告運用の効率化と費用対効果の向上を実現します。ECモールでのコンバージョン拡大と自社サイトでの認知拡大の両面から、クライアント企業の売上アップに貢献しています。 主な特徴は以下のとおりです。 a 適切なタイミングで広告を出せる CVR(コンバージョン率)(注7)の高いタイミングに予算を集中配分します。商品トレンドとモールイベントの相関分析により予算チューニングを行い、掲載開始直後から効果を発揮します。 b 無駄なクリックの除外 広告クリックの10~30%を占める無駄なクリック(競合調査、クリック代行業者などによる顧客の売上につながらないもの)を除外します。グーグル広告、ヤフー広告とAPI連携し、IPアドレス単位、配信先単位、端末単位での無駄なクリック排除を実現することで、ROAS(広告費用対効果)(注8)の向上が実現可能となります。 c 最新データを使った広告出稿 店舗の商品データを1日1回自動取得し、最新情報に基づいた広告出稿を行います。商品データを使った自動ターゲティング、ニーズの高い検索結果への掲載、クリエイティブの自動生成により、ユーザーの購入意欲が高いタイミングで効果的な広告配信を実現します。 (注)7.CVR(コンバージョン率)とは、「Conversion Rate」の略で、ウェブサイト訪問者などのうち、 商品購入や会員登録といった企業が定める成果(コンバージョン)に至った割合を示す指標です。 8.ROAS(広告費用対効果)とは、「Return On Advertising Spend」の略で、投下した広告費に対し て得られた売上の割合を示す指標です。 (5)今後の展望 当社は今後も、店舗向けのデジタルマーケティング領域を軸に、自社開発の促進および周辺領域のサービスプロバイダーとの連携をさらに深化させ、店舗と顧客のあらゆる接点をつなぐプラットフォームの拡大を目指し、変化の激しいデジタルマーケティング領域において常に最適なソリューションを店舗事業者に提供し続け、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。
経営方針・対処すべき課題4,304字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の本書提出日現在における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は以下のとおりです。また、文中の将来に関する事項は、提出日現在において入手可能な情報に基づき、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「すべてのお店の『マーケティングプラットフォーム』に」という経営理念を掲げ、店舗のCXの向上を目的としたソリューションを通じて、店舗事業者の事業成長に貢献することを目指しています。この経営理念の背景には、デジタルマーケティングの重要性が増す現代において、多くの店舗事業者が依然として「マーケティングの知識や施策を実施できる人材不足」や「効果の可視化の難しさ」といった課題を抱えており、このような課題に対し、当社は「GMOマーケティングDX」や「GMOマーケティングコネクト」といった主要サービスを軸に、店舗事業者が専門的な知識や人手を要することなく、効率的かつ最適なマーケティング施策による包括的な集客支援を提供することで、店舗事業者のDX推進を支援しております。 (2) 目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、店舗マーケティングのプラットフォーマーとして、継続的かつ予測可能性の高い収益モデルを構築しております。経営上の最重要指標としてARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)の最大化を掲げ、その達成状況を判断する上で、基盤となる顧客数、顧客単価、顧客解約率を重要な指標としております。顧客数は当社サービスを月額固定費で提供している店舗数、顧客単価は当社サービスを通して店舗から得られる1顧客当たりの売上高、顧客解約率は月次のカスタマーチャーンレートとして管理しております。 -店舗数:17,011店舗(2025年12月末時点)前年同期比10.7% -顧客単価:12,205円(2025年第4四半期の期中平均)前年同期比19.4% -顧客解約率:1.7%(2025年1月~2025年12月平均)前年同期比△0.4% 当社は、強固な顧客基盤(顧客数)に対し、自社および連携サービスにテクノロジーと伴走型支援を融合させた高付加価値サービス(顧客単価)を掛け合わせることで、ARRの圧倒的な成長スピードを追求してまいります。 (3) 経営環境 当社の事業は店舗向けの販促に関連するDX(デジタルトランスフォーメーション)およびCXソリューションが主な関連市場となっております。当社が提供するサービスは大手チェーン店を中心に、小売、飲食、アパレルなど顧客接点を持つ多くの業界で利用されております。 ① 市場環境と成長ポテンシャル 国内のDX関連市場は、慢性的な労働力不足を背景とした業務効率化需要により、右肩上がりの拡大を続けております。富士キメラ総研の調査(注1)によると、国内のDX市場は2023年に約4.5兆円に達しました。中でも、当社がコアターゲットとする「顧客接点DX市場」は、2023年から2030年にかけて1.8倍の9,451億円へと急成長することが予測されています。この巨大な成長市場において、当社はデジタルマーケティングのプラットフォーマーとして、市場平均を上回る成長を実現しております。 ② 店舗事業者の構造的課題 店舗事業者は現在、限られたリソースで収益を最大化させるための「店舗運営の効率化(DX)」と、一見客をファン化し安定収益へ繋げる「顧客体験の向上(CX)」の両立という、極めて難度の高い経営課題に直面しています。特に、デジタルを使いこなす「人材やノウハウの不足」が大きな壁となっており、集客からファン作りまでをシンプルかつ一気通貫で支援する当社のプラットフォームへの期待は、日々高まっております。 ③ AI時代における当社の優位性と「SaaSの先」を見据えた戦略 生成AIの台頭により「単に機能を提供するだけのSaaS(Software as a Service)」の付加価値が低下するとの議論がなされています。しかし、当社は以下の「AIが代替困難な3つの強み」により、AI時代をむしろ追い風として事業を拡大させております。 a 店舗に密着した「ラストワンマイル」のサポート体制 AIはコードや文章を生成できますが、店舗現場のオペレーションに深く入り込み、DXを定着させることはできません。当社は専任チームによる伴走支援を通じて、技術を「現場で動く成果」へと変換しており、これが高い継続率の源泉となっています。 b 内製化のハードルが高い「マルチチャネル×多店舗」の独自データ保有 AIの精度はデータの質に依存します。当社はLINE、Instagram、アプリなど、10年間にわたる運用ナレッジや店舗が自社で統合管理しづらい複数チャネルの独自データを横断的に保有しています。この「データの厚み」によりマーケティングの精度を向上し、スイッチングコストを高めることで顧客の定着を図っております。 c オフラインを起点とした「SNSフォロワー獲得」のノウハウ デジタル上での集客コストが高騰する中、当社は実店舗でのPOP活用など、オフラインでのフォロワー獲得施策に強みを持っています。この「リアルな接点」からデジタルへ誘導し、集客からリピーター作りまではツール提供のみでは難しい、当社の参入障壁です。 当社は、これらの強みをAI技術と融合させることで、単なるソフトウェアの提供を超えた、「AIエージェントが店舗のマーケティングを自律的に遂行する次世代プラットフォーム」への進化を加速させ、市場での圧倒的な優位性を堅持してまいります。 (注) 1.富士キメラ総研「2025 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」 (4) 中長期的な会社の経営戦略 当社は、店舗マーケティングのプラットフォーマーとして、ARR(年間経常収益)の最大化を最重要視しております。これを実現するため、「顧客店舗数の拡大」と「顧客単価の向上」を成長ドライバーとし、さらに非連続な成長をもたらす「アップサイド施策」を掛け合わせた成長戦略を推進することで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。 ① 顧客店舗数の拡大 広大な市場において、圧倒的なシェアを獲得するための営業・推進体制を強化します。 a 直販営業の強化: AI活用による業務効率化で1営業担当者当たりの営業リソースを現状の1.2倍に改善、さらに新規採用による営業人員の増員により、提案の「量」を拡大します。また、ミドルマネジメント層の採用を通じて「質」を向上させ、大手チェーン向け提案力の強化を行い、新規獲得を10%以上増加させることを目指します。 b パートナー連携の促進: 従来の飲食・小売業に加え、理美容・宿泊・医療などの新業種へパッケージ展開を広げます。代理店網を全国の地方チェーンへ展開するとともに、GMOインターネットグループ各社からの顧客紹介を最大化させ、効率的な領域拡大を実現します。 c 顧客維持の強化 1.7万店舗超の店舗販促データを活用し、データ蓄積・分析からオンボーディング改善、伴走支援までのサイクルを回すことで、既存顧客との取引拡大による安定的な成長を担保します。 ② 顧客単価の向上 あらゆる顧客接点におけるCX向上を実現するため、AI技術を取り込んだ既存プロダクトの機能拡張、追加開発を推進し、サービスの横展開とデータ活用による配信数増加を推進し、2025年第4四半期末時点で約12,500円の顧客単価を2028年に16,000円まで引上げることを目指します。 a サービス拡充 LINE公式アカウントに加え、Instagramダイレクトメッセージや販促メッセージ、SMSなど、マルチプロダクト展開を加速させます。勝ちパターンの型化により、店舗側にとって導入・利用ハードルの低いサービス提供を推進します。 b 配信数の増加 機能改善によりAIが顧客の好みを予測して配信対象者を自動で補完・抽出することで、効果的に配信対象数を増加させます。 ③ さらなる成長のためのアップサイド施策 当社が保有する顧客基盤とユーザーデータのアセットを最大限活用し、以下の領域での積極的な投資により成長を加速させます。 a GMOインターネットグループのシナジー 金融系(決済データ・会員証連携)、広告系(AIマーケティング技術活用)、アプリ系(顧客接点DXプロダクト強化)など、当社事業と親和性の高い領域においてプロダクトやデータの連携、顧客紹介など、グループ独自の資産を最大限活用してまいります。 b M&Aへの投資によるプラットフォーム基盤の拡充 SNSツールや予約・注文システムなどの「マーケティングチャネル強化」、POS・CRM連携による「データ統合強化」、および「AI・技術力強化」を目的とした戦略的M&Aを行い、飛躍的な価値創造を目指します。 c 新規事業開発 当社の店舗ネットワークとデータを活用した「店舗メディア(リテールメディア)」の構築や、次世代の店舗運営を見据えた「ヒューマノイド(フィジカルAI)」活用など、新たな領域における収益の創出に向けた研究開発を推進します。 (5) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当社は、上記の経営戦略を推進する上で、以下の課題に優先的に対処していく必要があります。 ① 競争優位性の強化: 競争が激化するデジタルマーケティング市場において、競合他社との差別化を図り、優位性を維持・強化していく必要があります。当社はデジタルマーケティング領域におけるプラットフォーマーとして、最新の技術やトレンドを常に把握し、顧客企業に最先端のソリューションを提供し、競争優位性を高める施策を積極的に推進します。 ② 人材確保と育成: デジタルマーケティング領域における優秀な人材の確保と育成が急務です。採用活動の強化に加え、社員のスキルアップを支援する研修制度の充実など、人材育成にも注力します。 ③ 財務基盤の強化: 安定的な収益基盤の構築と、今後の事業拡大のための資金調達など、財務基盤の強化に取り組みます。 当社は継続的な商品開発とサービス品質の向上、戦略的な人材投資、そして堅固な情報セキュリティ体制の構築とAIの活用やデータ分析の高度化に取り組み、これらの課題を克服し、全社一丸となって邁進してまいります。
事業等のリスク5,698字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の経営成績および財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しているリスクは以下のとおりです。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、当該記載事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであり、将来においての発生可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および、発生した場合は迅速な対応に努めてまいります。 (1) 事業環境に関するリスク ① 経済環境の変化等について 顕在化の可能性:低 影響度:中 国内外の経済状況の悪化や金融市場の混乱が生じた場合、企業のマーケティング予算が削減され、当社のサービス需要が減少する可能性があります。当社は、景気変動の影響を受けにくいストック型の収益モデルを構築し、顧客基盤の多様化を図ることで、このリスクを軽減しております。 ② 市場の競争激化について 顕在化の可能性:低 影響度:小 CX向上ソリューション市場およびデジタルマーケティング市場は競争が激化しており、競合他社がより革新的なサービスや低価格なサービス、AI技術を活用したサービスなどを提供する可能性があります。当社は、AI技術の積極的な活用や汎用AIが持たない店舗単位の独自運用データ、リアルならではのきめ細かい支援、顧客基盤を生かしたニーズの吸い上げによって顧客満足度向上への継続的な取り組みを通じて、競争優位性を維持・強化しております。 ③ 法令による規制について 顕在化の可能性:中 影響度:中 個人情報保護法やその他の関連法規(GDPR、CCPAなど)が改正された場合、当社の事業活動に制約が生じたり、追加的なコストが発生する可能性があります。特に、Cookie規制の強化やプライバシー保護意識の高まりは、当社のサービス提供に影響を与える可能性があります。当社は、専門家による助言や社内研修などを通じて、法規制に関する知識を深め、コンプライアンス体制を強化することで、これらのリスクに対応しております。 ④ 主要SNSのプラットフォームの規制変更等について 顕在化の可能性:低 影響度:小 当社サービスは、顧客接点としてLINEやInstagramなどのSNSを重要なチャネルとして活用しています。そのためLINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等の主要SNSのプラットフォームの規制変更や仕様変更、あるいはサービス終了などが発生した場合、当社のサービス提供に支障が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は、複数のSNSプラットフォームを活用し、特定のプラットフォームへの依存度を低減するとともに、常に最新の情報収集と対応を行い、事業への影響を最小限に抑えるよう努めます。 ⑤ 社会情勢の不安定化について 顕在化の可能性:低 影響度:小 新型コロナウイルス感染症のような新たな感染症の蔓延や、既存の感染症の再流行、あるいは、自然災害、政情不安、国際紛争、テロ行為等の発生といった社会情勢の不安定化は、顧客企業の事業活動の停滞や、消費者の購買意欲の減退を招き、その結果、当社のサービス需要が減少する可能性があります。当社は、社会情勢の急激な変化に対応できるよう、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。 ⑥ 自然災害等による店舗の需要動向の変化に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:大 自然災害の発生は、顧客企業が営業する店舗の物理的な損害に留まらず、消費者の外出自粛や購買行動の変化を引き起こし、店舗の需要動向に大きな影響を与える可能性があります。特に、当社顧客に多い小売業や飲食業は、来店客数の減少や営業時間の短縮を余儀なくされ、売上が減少するリスクがあります。その結果、顧客企業の経営状況が悪化し、当社のサービス利用料の支払いが滞ったり、サービス解約につながる可能性があります。また、自然災害が広範囲に及ぶ場合、当社自身の事業継続にも支障が生じる可能性があります。当社は、自然災害発生時におけるリスクを低減し、事業継続性を確保するために、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。 (2) 事業に関するリスク ① 当社サービスの競争力について 顕在化の可能性:低 影響度:中 デジタルマーケティング技術や顧客ニーズは常に変化しており、当社のサービスが陳腐化したり、顧客ニーズとの乖離やマーケティングの方針変更により、当社サービス利用が減少するリスクがあります。当社は、市場調査や顧客とのリレーションを強化し、技術革新や顧客ニーズの変化をいち早く捉え、サービスの改善・拡充を継続的に行い当社サービスの有効性を訴求することで、競争力を維持・強化しております。 ② 外部パートナーとの経済条件の悪化について 顕在化の可能性:低 影響度:大 当社サービスの一部は、LINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等のプラットフォーム事業者と提携・連携し、各社のサービスを活用したマーケティング支援のサービスを提供しております。しかしながら、これらのプラットフォーム事業者との契約条件の変更により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は、特定のプラットフォームへの依存度を低減するため、独自サービスの開発や複数のプラットフォーム活用を通じてリスクを最小限に抑え、安定的な事業運営を継続しております。 ③ 人材確保について 顕在化の可能性:低 影響度:中 当社のビジネスを支えている最大の資産は人材であり、新規顧客獲得や、各種サービスの品質向上、新規サービスの企画・開発には優秀な人材の採用・育成が欠かせません。しかしながら、デジタルマーケティング業界は人材獲得競争が激化しており、優秀な人材の確保・育成が困難になる可能性があります。特に、AIやデータ分析などの専門知識を持つ人材の確保は、当社の競争力維持に不可欠です。当社は、魅力的な職場環境の整備、研修制度の充実、競争力のある報酬体系の導入などを通じて、優秀な人材の確保・育成に努めております。 ④ システム障害について 顕在化の可能性:低 影響度:大 当社が提供するサービスは、ITシステムに大きく依存しています。システム障害が発生した場合、サービス提供が中断し、顧客企業の事業活動に影響を与えるだけでなく、当社の信頼性低下にもつながる可能性があります。当社は、システムの冗長化やセキュリティ対策の強化、定期的なメンテナンスなど、システムの安定稼働に向けた取り組みを強化しております。 ⑤ 情報セキュリティについて 顕在化の可能性:低 影響度:大 当社は、顧客企業の重要な情報を取り扱っています。情報漏洩や不正アクセスが発生した場合、顧客企業の信頼を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、セキュリティ対策の強化が常に求められます。当社は、情報セキュリティポリシーの策定、社員教育の実施、セキュリティシステムの導入など、情報セキュリティ対策を強化しております。 ⑥ 取引先拡大のための継続的な投資に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:小 当社が今後成長を持続するためには、新規取引先の獲得や既存取引先の維持、販売の拡大が必要となりますが、人材確保や販売促進の活動が功を奏しなかった場合など、当社のコントロールの及ばないものを含む内外の要因によって、これらが達成できない可能性があり、その場合には計画外の採用費や販促費の増加など、当社の事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は顧客企業のニーズや市場の変化を常に把握し、適切な販売活動を通して持続的な成長に努めております。 ⑦ 資金使途の変更に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:中 当社の公募増資による調達資金の使途は、主としてプロダクトの機能強化に係るシステム開発等への充当を考えております。しかしながら、事業環境の変化に伴い、現在計画している資金使途を変更する可能性があります。また、現在の計画どおり資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない場合があり、当社の業績に影響を及ぼすおそれがあります。仮に資金使途に変更が生じた場合には速やかに適時開示を行います。 (3) GMOインターネットグループとの関係についてのリスク ① GMOインターネットグループにおける当社の位置付けについて 顕在化の可能性:低 影響度:小 当社の親会社はGMOインターネットグループ株式会社であり、本書提出日現在において当社発行済株式総数の65.04%を保有しております。 GMOインターネットグループ株式会社は「すべての人にインターネット」というコーポレートスローガンのもと、インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業およびインキュベーション事業を行っております。 当社は、GMOインターネットグループにおけるインターネットインフラ事業に属しており、店舗におけるCXの向上およびデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の支援を担う会社と位置付けられており、GMOインターネットグループ各社とは事業の棲み分けがなされております。 しかしながら、将来においてGMOインターネットグループの事業戦略や当社の位置付け等に著しい変更が生じた場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② GMOインターネットグループ各社との取引について 顕在化の可能性:低 影響度:小 当社は、GMOインターネットグループ各社と取引を行っております。2025年12月期における主な取引は次のとおりです。 種類   会社等の名称又は氏名   取引の内容   取引金額(千円) 親会社   GMOインターネットグループ株式会社   商品仕入   452 ブランド使用料・運営料等 (注)1   101,105 事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払 (注)2   55,421 親会社の子会社   GMO TECH株式会社   商品仕入   38,693 経費支払   1,839 GMOインターネット株式会社   広告売上   12,140 商品仕入   4,973 経費支払   16,990 GMOペイメントゲートウェイ株式会社   広告売上   10,045 経費支払   8,455 GMO NIKKO株式会社   広告売上   13,090 経費支払   609 GMOペイメントサービス株式会社   経費支払   8,441 これらの取引は、当社関連当事者取引規程に基づき、取締役会にて、一般的な取引条件となっているか等、取引の合理性、妥当性等を検討し、承認を得ております。また、取引開始後の取引の継続に当たりましては、毎事業年度末時点にて継続している関連当事者取引について、その取引の継続の合理性、必要性等について取締役会にて報告を行っております。 (注)1.ブランド使用料、運営費等は、GMOブランドの価値向上及び維持並びに運営業務に関する委託を主な取引内容としております。 2.事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払は、当社本社および宮崎hinataオフィスの転貸を主な取引内容としております。 ③ GMOインターネットグループ株式会社との役員の兼務関係について 顕在化の可能性:低 影響度:小 有価証券報告書提出日現在における当社の役員7名のうち、GMOインターネットグループ株式会社の役員または従業員を兼ねる者は2名おります。当社における役職、氏名およびGMOインターネットグループ株式会社における役職は以下のとおりです。 氏名   当社における役職   GMOインターネットグループ株式会社での役職 西山 裕之   取締役(非常勤)   GMOインターネットグループ株式会社 取締役グループ副社長執行役員・COO グループ代表補佐 セキュリティ事業担当 川﨑 友紀   取締役(監査等委員・非常勤)   GMOインターネットグループ株式会社 グループ執行役員 グループ法務部長 ④ GMOインターネットグループ株式会社からの独立性の確保について 顕在化の可能性:低 影響度:小 当社が事業活動を行う上で、グループ連結運営に影響を与える、株主総会議案、企業再編、予算、役員人事、本社移転等の「重要な決議」に限り親会社であるGMOインターネットグループ株式会社に事前通知することとなっておりますが、当社は各事業における営業活動等、全ての業務を独自に意思決定し事業展開しております。 また、上場取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役3名が就任しており取締役会においてより多様な意見が反映される状況にあります。それにより、GMOインターネットグループ株式会社からの役員の兼務状況は当社独自の経営判断を妨げるものではなく、経営の独立性は確保されていると認識しております。 当社は、これらのリスク管理を継続的に実施・改善していくことで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。
経営成績の分析 (MD&A)4,862字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社の事業は、CX向上ソリューション事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載を省略しております。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国の経済環境は、インバウンド需要の回復等により緩やかな持ち直しの動きが見られた一方、継続的な物価上昇や賃上げに伴う人件費の増大、深刻な人手不足など、店舗経営を取り巻くコスト環境は依然として厳しい状況にあります。 このような環境下、店舗事業者においては、限られたリソースで収益を最大化させるための「店舗運営の効率化(DX)」と、一見客のファン化によって安定収益に繋げる「顧客体験の向上(CX)」の両立が、重要な経営課題となっております。当社の事業領域であるデジタルマーケティング市場におきましても、こうした背景からデジタル活用のニーズが一段と高まっております。しかしながら、多くの店舗事業者において「デジタルを使いこなす人材やノウハウの不足」が大きな壁となっており、集客からファン作りまでをシンプルかつ一気通貫で支援する当社のプラットフォームへの期待は、ますます強まっております。 当社は、「すべてのお店の『マーケティングプラットフォーム』に」を経営理念に掲げ、小売・飲食・アパレル・サービス業等、あらゆる業種の店舗事業者に対し、AI等のテクノロジーと伴走型支援を融合させた独自のプラットフォームを提供しております。当社の強みは、集客からリピーター作りまでを一気通貫で支援できる「柔軟なプロダクト連携」と店舗単位での伴走支援による「豊富なナレッジとデータの資産化」、GMOインターネットグループの基盤を活かした「信頼性」にあります。 このような状況下において、当社では、事業成長の最重要KPIとして「顧客数」の拡大と「顧客単価」の向上を両輪で推進し、多様なプロダクトを組み合わせた最適なソリューション提案による長期的に成長し続ける収益基盤の構築に注力いたしました。 具体的な取り組みといたしましては、ストックの基盤となる「GMOマーケティングDX」において、LINEとInstagramの「友だち同時登録機能」などの新機能を追加し、店舗事業者の運用負荷を下げつつ集客効果を最大化いたしました。また、2025年2月には、顧客単価向上の起爆剤となる新サービス「GMOマーケティングコネクト」の提供を開始いたしました。本サービスは、AIを活用した高精度なパーソナライズ配信により、従来の画一的な配信よりも高い販促効果を実現するものです。これにより、配信数などの利用実績が伸長し、従量課金型の収益が大きく拡大いたしました。 営業面におきましては、これら複数のサービスを顧客の課題に合わせて提案できる体制を強化するとともに、販売パートナーとの連携を深め、顧客基盤の拡大(顧客数の最大化)に努めました。また、既存の顧客に対しても、新たな機能やサービスの導入を促進することで、顧客単価の向上を図りました。これにより、解約率を低水準に抑えながらストック収益を積み上げ、さらに利用実績に応じた従量収益が上乗せされる「再現性の高い成長モデル」が確立されました。 この結果、ストック型の固定収益が堅調に推移したことに加え、配信数などの利用実績に応じた収益が上乗せされ、当期の業績は、売上高2,459,803千円(前期比24.0%増)、営業利益523,639千円(前期比50.2%増)、経常利益508,660千円(前期比44.8%増)、当期純利益342,790千円(前期比57.1%増)となり、過去最高益を達成いたしました。 <資産、負債及び純資産の状況> (資産) 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ2,176,169千円増加し、4,038,268千円(前事業年度末比116.9%増)となっております。主たる変動要因は、上場による資金調達により現金及び預金が2,088,270千円増加したことであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ52,269千円減少し、1,262,203千円(前事業年度末比4.0%減)となっております。主たる変動要因は、税務申告に伴う納付により未払法人税等が54,480千円減少したことであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ2,228,438千円増加し、2,776,065千円(前事業年度末比406.9%増)となっております。主たる変動要因は、上場による資金調達等により資本金および資本剰余金がそれぞれ1,003,284千円増加、利益剰余金が221,869千円増加(当期純利益の計上により342,790千円増加、配当金の支払により120,920千円減少)したことであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,088,270千円増加し、2,907,986千円となっております。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動においては、361,039千円の資金流入(前事業年度は352,516千円の流入)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上により508,302千円の資金流入があった一方、法人税等の支払により226,452千円の資金流出があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動においては、148,542千円の資金流出(前事業年度は73,757千円の流出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動においては、1,875,773千円の資金流入(前事業年度は72,613千円の流出)となりました。これは、上場による資金調達によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当事業年度における販売実績は以下のとおりであります。なお、当社はCX向上ソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   金額(千円)   前事業年度比(%) CX向上ソリューション事業   2,459,803   124.0 合計   2,459,803   124.0 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   当事業年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) LINEヤフー株式会社   338,259   17.0   336,291   13.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産、負債、収益および費用の報告額ならびに開示に影響を及ぼす見積りを用いております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 また、当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 2024年度 実績   2025年度 実績   前年比 (千円)   (千円)   (%) 売上高   1,983,989   2,459,803   124.0 営業利益   348,733   523,639   150.2 経常利益   351,333   508,660   144.8 当期純利益   218,251   342,790   157.1 売上高は、顧客数増加および顧客単価の上昇が好調に推移し2,459,803千円(前年比24.0%増)となりました。 営業利益は、AI等を活用した効率化により販売費及び一般管理費が減少し、売上高の増加により523,639千円(前年比50.2%増)となりました。 経常利益は、営業外費用において上場関連費用が増加したことにより508,660千円(前年比44.8%増)となりました。 当期純利益は、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)が165,511千円となり、342,790千円(前年比57.1%増)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の資金需要のうち主なものは、運転資金および事業領域拡大のための当社サービスの機能強化や新規開発投資であります。これらの資金需要は、原則として自己資金による充当および営業活動によるキャッシュフローを財源としますが、必要に応じて金融機関等からの借入等を活用する方針です。 手元流動性の水準については、日常の運営コストや突発的な支出に対応できるよう、最低でもおよそ1ヵ月~1.5ヶ月分の支出をカバーできる手元資金の維持を目標としています。これにより、急な市場の変動や予期しない経済状況に対しても柔軟に対応できる体制を整えています。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社における経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、売上拡大のための基盤となる顧客数、顧客単価、顧客解約率を重要な指標としており、店舗数および顧客単価の拡大と高維持率が重要と考えております。 2025年12月期における店舗数は17,011店舗(2025年12月末時点)となり、顧客単価は12,205円(2025年第4四半期の期中平均)、顧客解約率については1.7%(2025年1月~2025年12月平均)と低い水準で推移しております。 引き続き、これらの指標のさらなる改善に取り組み、持続的な成長に努めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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