概要
ギークスは、ITフリーランスの技術リソースシェアリングを核とするIT人材事業(国内・海外)と、デジタル人材の育成・提供を行うSeed Tech事業を展開する企業である。2007年にベインキャリージャパンとして設立、2013年に現商号へ変更。東京都渋谷区に本社を置き、2019年に東証マザーズへ上場後、市場変更を経て現在はスタンダード市場に上場する。連結従業員数は300名、2026年3月期の売上高は264億円を見込む。
三つの事業セグメントで構成されるグループ
ギークスは、IT人材事業(国内)、IT人材事業(海外)、Seed Tech事業の三つのセグメントで構成される。国内事業はITフリーランスのマッチングプラットフォームを中核とし、海外事業はオーストラリアで人材派遣・紹介を展開、Seed Tech事業はフィリピン拠点でのオフショア開発やデジタル人材育成サービスを提供する。2026年3月期の連結売上高は264億円、営業利益9億円を見込む。
国内ITフリーランス市場への特化
国内IT人材事業は、企業とITフリーランスを結ぶプラットフォーム「GEECHS JOB」を運営する。通常の案件紹介に加え、福利厚生プログラム「フリノベ」やAI時代に対応したスキル高度化支援を提供。近年は要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメント人材のマッチングを強化し、正社員とフリーランスのハイブリッドチームによる伴走型支援へ事業領域を拡大している。
海外とSeed Techで多極化する収益基盤
海外IT人材事業は、オーストラリアの連結子会社Launch Groupを通じ、シドニーとメルボルンでIT人材派遣・MSP事業を展開する。Seed Tech事業はフィリピン・セブ島の子会社NexSeed等を活用し、オフショア開発受託、デジタル留学、SaaS型育成サービス「ソダテク」を提供。中小企業向け実務型デジタル人材サービス「DX職-デジショク-」も開始した。
業界の中での役割はIT人材マッチングプラットフォーム運営会社。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| IT人材 事業(国内) | 167億円 | 63.3% | — | — |
| IT人材 事業(海外) | 92億円 | 34.8% | — | — |
| Seed Tech 事業 | 5億円 | 1.9% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01IT人材市場(国内)主力
ITフリーランスと企業をマッチングするサービスを提供。フリーランスの営業代行や福利厚生、スキル向上支援も実施。近年は上流工程やプロジェクトマネジメント人材のマッチングを強化。
- GEECHS JOB
- ITフリーランス向けの案件検索サイト。企業とのマッチングを支援し、フリーランスの安定受注をサポートする。
- フリノベ
- ITフリーランス向けの福利厚生プログラム。
02IT人材市場(海外)準主力
オーストラリアでIT人材に特化した人材派遣・MSP・紹介事業などを展開。
- 人材派遣・MSP・人材紹介
- オーストラリアのIT人材市場向けに、派遣、MSP(包括的な人材調達管理)、紹介などのサービスを提供。
03DX推進市場(中小企業)副次
中小企業のDX推進を支援。実務型人材派遣、オフショア開発、デジタル人材育成サービスを提供。
- DX職 -デジショク-
- 中小企業のDX化を現場で伴走支援する実務型デジタル人材提供サービス。
- オフショア開発
- フィリピンのIT人材チームによるオフショア開発受託事業。
- デジタル留学
- フィリピン・セブ島へのデジタル留学事業。
- ソダテク
- 非エンジニアのリスキリングを支援するSaaS型DX/IT人材育成サービス。
製品と技術
国内ITフリーランス向けプラットフォーム「GEECHS JOB」
ギークスの国内事業の中核は、案件検索サイト「GEECHS JOB」である。ITフリーランスは同サイトを通じて営業代行を受け、安定的な受注とサポートを得られる。また、福利厚生プログラム「フリノベ」を提供し、スキル高度化や上流工程へのキャリアシフトを支援する。企業向けには、AIシステムを活用したマッチング精度向上や、正社員とフリーランスのハイブリッドチームによる伴走型支援を提供する。
オーストラリアでのIT人材トータルサービス
海外IT人材事業は、子会社Launch Groupがオーストラリアのシドニーとメルボルンで展開する。人材派遣事業、MSP事業(顧客の人材調達から管理までの包括的システム提供)、人材紹介事業を主力とする。現地の法規制に対応しながら、IT人材に特化したサービスを提供し、黒字転換を達成している。
フィリピン拠点を活用したSeed Tech事業群
Seed Tech事業は、フィリピン・セブ島のNexSeed Inc.及びSEED TECH PHILIPPINES INC.を中核とする。英語が堪能なIT人材チームによるオフショア開発受託、デジタル留学事業、SaaS型DX/IT人材育成サービス「ソダテク」を提供。2025年度からは中小企業向け実務型デジタル人材サービス「DX職-デジショク-」も開始し、デジタル人材不足の解消を目指す。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
売上高264億円のIT人材、利益率低く課題
ギークスはサービス業で、売上高が237億円から264億円と増加したが、営業利益率は1.98%から3.41%と低水準に留まる。同業のジンジブやマテリアルグループと競合し、ITエンジニア派遣や開発支援を主力とする。一方で、競争激化により単価の下落や稼働率の低下が生じ、収益性が伸び悩む。人材不足や採用コスト上昇が利益を圧迫しており、高付加価値サービスの創出や生産性向上が喫緊の課題。
強み
- IT業界は成長分野で、需要は今後も拡大が見込まれる。
- 一定数のエンジニアを抱え、顧客ニーズに即応できる。
- 派遣、開発、コンサルなど幅広く提供し、顧客を多様化。
- IT人材市場で一定の知名度を有し、採用に強みを持つ。
課題
- 営業利益率3.41%と低く、競争激化で利益が出にくい構造。
- エンジニアの年収が上がり、売上原価を圧迫している。
- 同業他社との機能差が小さく、価格競争に陥りやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がギークス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2370メディネット | 66億円 | — |
| 2 | 7040サン・ライフホールディング | 66億円 | 9.6倍 |
| 3 | 2437Shinwa Wise Holdings | 65億円 | — |
| 4 | 7080スポーツフィールド | 64億円 | 7.7倍 |
| 5 | 2438アスカネット | 64億円 | 19.3倍 |
| 6 | 7060ギークス | 63億円 | 9.7倍 |
| 7 | 343AIACEトラベル | 63億円 | 11.8倍 |
| 8 | 410AGMOコマース | 63億円 | 16.4倍 |
| 9 | 2408KG情報 | 63億円 | 12.6倍 |
| 10 | 9656グリーンランドリゾート | 62億円 | 12.6倍 |
| 11 | 4840トライアイズ | 62億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
IT人材事業の母体として創業した2007年
2007年8月、IT人材事業を展開する株式会社ベインキャリージャパンとして設立。2009年1月にプライバシーマーク認証を取得し、2013年6月にはISMS認証も取得するなど、情報セキュリティ体制を整備した。同年10月、現商号のギークス株式会社に変更し、現在のブランドが確立された。
フィリピン進出と地方拠点の拡大
2013年1月、フィリピン・セブ州に海外子会社NexSeed Inc.を設立し、デジタル人材育成の基盤を築く。国内では2014年10月に大阪サテライトオフィス、2016年2月に名古屋サテライトオフィス、同年5月に福岡サテライトオフィスを開設し、地方のIT人材需要を取り込む体制を整えた。
上場と市場変更を経た資本成長
2018年5月、G2 Studios株式会社を設立。2019年3月に東京証券取引所マザーズに上場し、同年12月にはベンチャー投資プログラムを開始。2020年4月に市場第一部に変更、2022年4月の市場区分見直しでプライム市場に移行した。しかし2023年10月にはスタンダード市場へ移行し、上場区分が二転した。
M&Aによる事業拡大と選択と集中
2021年1月、シードテック株式会社を設立しSeed Tech事業を本格化。2022年11月にはフィリピンにSEED TECH PHILIPPINES INC.を設立。2023年1月、オーストラリアのLaunch Group Holdings Pty Ltdおよびその子会社を連結子会社化し、海外IT人材事業を拡大。2024年3月にはG2 Studiosの全株式を譲渡して連結から除外し、2025年2月には株式会社アライヴを連結子会社化した。同年1月には北海道支店と広島支店を開設し、国内拠点をさらに拡充している。
年表20件を開く
2000年代
- 2007年8月IT人材事業を展開する㈱ベインキャリージャパン(現 ギークス㈱)を設立
- 2009年1月プライバシーマーク認証取得
2010年代
- 2013年1月フィリピン セブ州にて海外子会社NexSeed Inc.(現 連結子会社)設立
- 2013年6月ISMS認証取得
- 2013年10月商号変更ギークス㈱に商号変更
- 2014年10月IT人材事業の地方拠点として大阪サテライトオフィス(現 大阪支店)開設
- 2016年2月IT人材事業の地方拠点として名古屋サテライトオフィス開設
- 2016年5月IT人材事業の地方拠点として福岡サテライトオフィス(現 福岡支店)開設
- 2018年5月G2 Studios㈱設立
- 2019年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2019年12月ベンチャー投資プログラム開始
2020年代
- 2020年4月東京証券取引所市場第一部に市場変更
- 2021年1月シードテック㈱(現 連結子会社)設立
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
- 2022年11月フィリピン セブ州にて海外子会社 SEED TECH PHILIPPINES INC.設立
- 2023年1月M&Aオーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州のLaunch Group Holdings Pty Ltd およびその子会社Launch Recruitment Pty Ltd を連結子会社化
- 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場に移行
- 2024年3月全株式の譲渡により、G2 Studios㈱を連結の範囲から除外
- 2025年1月IT人材事業の地方拠点として北海道支店及び広島支店を開設
- 2025年2月M&A東京都港区の㈱アライヴを連結子会社化(注)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ITフリーランスとの信頼関係強化
ITフリーランスの安定的な確保とエンゲージメント強化のため、柔軟で多様性のあるキャリア支援を実施し、信頼関係の向上を図る。
- 02
DX・AX実装支援の高度化
AI技術の普及に伴う市場ニーズの高度化に対応し、単なる技術リソース提供に留まらず、最適なIT人材のチーム提案やAIシステムによるマッチング精度向上、実践的ソリューション構築により事業領域拡大と高収益化を図る。
- 03
海外IT人材事業の成長と収益性向上
オーストラリア現地法人において、現地法令遵守、人材ネットワーク拡充、サービス品質維持・向上に取り組み、着実な成長と収益性向上を図る。
- 04
組織体制の整備と人材育成
事業拡大に応じた内部管理体制強化、コーポレート・ガバナンス充実、新卒含む積極採用と研修制度拡充により人材確保・育成を推進。AI技術の社内業務効率化とサービスへの実装にも注力。
- 05
M&Aによる事業拡大
成長戦略の一環としてM&Aを推進。シナジー、戦略整合性、リスク、PMI内容を精査し、財務リスク許容度を勘案した株式価値向上に資するM&Aを行う。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で300人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は518万円で、7期前と比べて+17.6%。平均年齢は31.9歳、平均勤続年数は3.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 441 | 30.8 | 2.7 | 308 | — |
| 2020年3月 | 445 | 30.8 | 2.9 | 391 | — |
| 2021年3月 | 481 | 31.6 | 3.4 | 357 | — |
| 2022年3月 | 481 | 31.5 | 3.4 | 384 | — |
| 2023年3月 | 488 | 31.1 | 3.6 | 473 | — |
| 2024年3月 | 514 | 32.2 | 3.4 | 268 | — |
| 2025年3月 | 512 | 32.0 | 3.6 | 291 | 172 |
| 2026年3月 | 518 | 31.9 | 3.9 | 300 | 300 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社7社(国内 3 / 海外 4、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。
- 海外NexSeed Inc. (注)2.3.4フィリピン セブ州 · 連結子会社議決権40.0%
- 海外SEED TECH PHILIPPINES INC. (注)2フィリピン セブ州 · 連結子会社議決権99.9%
- 国内シードテック株式会社東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Launch Group Holdings Pty Ltd (注)3.8オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Launch Recruitment Pty Ltd (注)2.7オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社アライヴ東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内その他2社- · 連結子会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は264億円、営業利益は9億円。前期と比べると増収増益で、売上が+4.8%、利益が+80.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 283億円 | 264億円 |
| 営業利益 | 10億円 | 9億円 |
| 純利益 | 6億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥32 | ¥32 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は70億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 42 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 59 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 60 | 1 | 1.7 | 0 |
| 2024年3Q | 59 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2024年4Q | 59 | — | — | −14 |
| 2025年2Q | 122 | 2 | 1.6 | 2 |
| 2025年4Q | 130 | 3 | 2.3 | −2 |
| 2026年2Q | 129 | 4 | 3.1 | 3 |
| 2026年4Q | 135 | 5 | 3.7 | 3 |
| 2027年1Q | 70 | 2 | 2.9 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2015年3月期からの12期で、売上は9億円から264億円へ29.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 9 | — | 1 | — | 1 |
| IT人材事業の地方拠点として名古屋サテライトオフィス開設 | |||||
| 2016年3月 | 17 | — | 1 | — | 0 |
| 2017年3月 | 19 | — | 0 | — | 0 |
| G2 Studios㈱設立 | |||||
| 2018年3月 | 26 | — | 4 | — | 3 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2019年3月 | 31 | — | 5 | — | 4 |
| 2020年3月 | 35 | — | 7 | — | 4 |
| シードテック㈱(現 連結子会社)設立 | |||||
| 2021年3月 | 34 | — | 7 | — | 5 |
| フィリピン セブ州にて海外子会社 SEED TECH PHILIPPINES INC.設立 | |||||
| 2022年3月 | 143 | — | 11 | — | 7 |
| オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州のLaunch Group Holdings Pty Ltd およびその子会社Launch Recruitment Pty Ltd を連結子会社化 | |||||
| 2023年3月 | 160 | — | 6 | — | 2 |
| 2024年3月 | 237 | — | 1 | — | −15 |
| 東京都港区の㈱アライヴを連結子会社化(注) | |||||
| 2025年3月 | 252 | 5 | 5 | 2.0 | 0 |
| 2026年3月 | 264 | 9 | 8 | 3.4 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高264億円のうち、営業利益として残るのは9億円で3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の2.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.8%224億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.7%31億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは8億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は37億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | −1 | −1 | 1 | −2 | 8 |
| 2018年3月 | 5 | 0 | 0 | 5 | 12 |
| 2019年3月 | 2 | 1 | 11 | 3 | 26 |
| 2020年3月 | 0 | −1 | 0 | −1 | 26 |
| 2021年3月 | 7 | 0 | 0 | 7 | 31 |
| 2022年3月 | 4 | −1 | −1 | 3 | 34 |
| 2023年3月 | 7 | −16 | 13 | −9 | 38 |
| 2024年3月 | 0 | 3 | −3 | 3 | 37 |
| 2025年3月 | 0 | −4 | 2 | −4 | 36 |
| 2026年3月 | 7 | 1 | −7 | 8 | 37 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2026年3月期の総資産は79億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は38.7%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 10 | 2 | 8 | 19.1 |
| 2016年3月 | 18 | 7 | 11 | 37.6 |
| 2017年3月 | 21 | 7 | 14 | 34.5 |
| 2018年3月 | 28 | 10 | 18 | 37.0 |
| 2019年3月 | 45 | 27 | 18 | 60.6 |
| 2020年3月 | 47 | 34 | 13 | 71.4 |
| 2021年3月 | 65 | 38 | 27 | 59.1 |
| 2022年3月 | 59 | 45 | 14 | 75.7 |
| 2023年3月 | 90 | 47 | 43 | 47.7 |
| 2024年3月 | 72 | 31 | 41 | 39.2 |
| 2025年3月 | 74 | 29 | 45 | 37.5 |
| 2026年3月 | 79 | 31 | 48 | 38.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで534社中31位あたり、逆に低いのは営業利益率で534社中402位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥606で、1年前と比べて-1.9%。過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.7倍 |
| PER (会社予想) | 9.8倍 |
| PBR | 2.12倍 |
| 配当利回り | 5.28% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1カ月で4.15%下落し、8月10日に575円まで売られた後、12日以降は反発基調を見せつつも8月14日時点で578円と25日線(604.48円)を約4.4%下回る軟調な展開。52週高値713円からは約19%低い位置で、75日線(582.33円)をわずかに下回る。出来高は8月10日に44200株まで膨らみ、売り圧力が意識されたが、その後の戻り過程では出来高が減少しており、買い手の慎重姿勢がうかがえる。RSIは27.71と売られすぎ圏にあり、短期的な反発余地はあるが、トレンド転換には25日線回復が条件。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)。
当期実績PERが9.22倍と同業界平均22.98倍を約60%下回り、予想PER9.3倍でも非常に割安です。PBRは2.02倍と同業界平均3.31倍を下回り、ROE22.2%と高収益ながら株価が過小評価されています。配当利回りは5.54%と同業界平均2.31%の約2.4倍で、利回り面でも魅力的です。ただし、直近3期で売上高は増加傾向ですが、営業利益率は1.98%から3.41%と低水準で、収益性の改善が課題です。割安である一方で、利益率の低さが成長の足かせとなる可能性があります。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.7倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 9.8倍 | — |
| PBR | 2.12倍 | 3.51倍 |
| ROE | 22.2% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
IT人材不足を追い風に業績は拡大傾向にあるものの、2024年3月期に15億円の純損失を計上するなど収益の安定性に課題が残る。強気派は、人材需要の高まりと売上高の成長に着目し、将来の収益回復を期待する。一方、弱気派は、利益率の低さや競争激化による単価低下を懸念し、現状のバリュエーション(PER9.22倍、配当利回り5.54%)が割安に見えても成長の不確実性が高いとみる。投資論点は、増収が続く中で収益性改善が実現するかどうか、そして高配当政策の持続可能性にある。
- 増収基調が続く
売上高は2023/3期の160億円から2026/3期予想264億円へと拡大
- IT人材需要旺盛
デジタル化やDX推進でエンジニア需要は中長期的に拡大見込み
- 高配当利回り
配当利回り5.54%は個人投資家の関心を集める水準
- 営業利益の倍増通年影響中
営業利益は5億円→9億円と倍増。営業利益率も1.98%→3.41%に改善
- 純利益の黒字転換通年影響中
純利益は-15億円→0億円→6億円と改善。赤字脱却で業績基盤が強化
- ROE22.2%の高収益率通年影響中
ROE22.2%と高く、PBR2.02倍に見合う資本効率
- 配当利回り5.54%の厚み継続影響弱
配当利回り5.54%と高く、株価下落時の下支え要因
- 利益率が低い
2025/3期の営業利益率は1.98%と収益性は低水準
- 過去の損失
2024/3期に純損失15億円を計上し、業績の不安定さを示す
- 競争激化
人材紹介業界は大手も含め参入が相次ぎ、単価競争が懸念
- 営業利益率3%台の低さ継続影響中
営業利益率3.41%と低く、人件費や販管費の増加で赤字転落のリスク
- 過去の赤字転落通年影響中
FY2024/3に純損失15億円。収益変動が大きく、再び赤字になる可能性
- 外国保有比率1.95%の低さ継続影響弱
外国保有比率1.95%と低く、海外資金の流入は限定的
- 株価の上値の重さ継続影響弱
過去1年で+3.58%とほぼ横ばい。バリュエーション拡大に時間がかかる
- 営業利益率
- 増収の中での収益性改善は投資論点の核心
- エンジニア紹介件数
- 需要動向や社内稼働状況を反映する主要指標
- 稼働単価
- 人材単価の変動は収益性に直結する
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり32円で、前期から+200.0%。いまの株価に対する利回りは5.28%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 10 | — | 32.1 |
| 2022年3月 | 10 | 0.0 | 28.8 |
| 2023年3月 | 10 | 0.0 | 32.5 |
| 2024年3月 | 10 | 0.0 | — |
| 2025年3月 | 10 | 0.0 | 93.4 |
| 2026年3月 | 30 | 200.0 | 48.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥32
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,618人。区分でいちばん多いのは個人・その他で54.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.0%を占め、残る58.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 35.4 | 36.7 | 40.7 | 48.0 | 50.0 | 54.1 |
| 事業法人 | 39.8 | 37.8 | 37.6 | 40.5 | 41.4 | 41.1 |
| 証券会社 | 1.9 | 3.3 | 2.5 | 4.7 | 3.4 | 1.9 |
| 外国法人 | 10.3 | 9.3 | 5.3 | 2.9 | 4.2 | 1.8 |
| 自己株式 | 0.4 | 0.4 | 2.8 | — | — | 1.6 |
| 金融機関 | 12.6 | 12.8 | 13.8 | 3.8 | 0.6 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 合同会社アトム | 37.75 |
| 02 | 曽根原 稔人 | 26.16 |
| 03 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 3.46 |
| 04 | 荒井 富雄 | 1.54 |
| 05 | 株式会社全国個人事業者支援協会 | 1.39 |
| 06 | 柏木 拳志 | 1.01 |
| 07 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社<信託口> | 0.80 |
| 08 | 株式会社グッドスマイルカンパニー | 0.64 |
| 09 | 曽我 健 | 0.58 |
| 10 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人株式会社みずほ銀行) | 0.50 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で+217%、1株純資産は12期で+456%。直近期のROEは22.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 20 | 54 | 45.0 | — | — |
| 2016年3月 | 7 | 80 | 11.7 | — | — |
| 2017年3月 | −3 | 87 | — | — | — |
| 2018年3月 | 33 | 125 | 31.6 | — | — |
| 2019年3月 | 48 | 272 | 21.8 | 46.1 | — |
| 2020年3月 | 38 | 322 | 12.8 | 43.7 | — |
| 2021年3月 | 44 | 366 | 12.7 | 29.6 | 32.1 |
| 2022年3月 | 67 | 422 | 17.0 | 24.0 | 28.8 |
| 2023年3月 | 23 | 417 | 5.6 | 41.4 | 32.5 |
| 2024年3月 | −143 | 272 | −41.5 | — | — |
| 2025年3月 | 5 | 268 | 1.8 | 82.9 | 93.4 |
| 2026年3月 | 63 | 299 | 22.2 | 8.9 | 48.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額105百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 曽根原稔人 | 代表取締役 | 51 | 6,602,000 |
| 佐久間大輔 | 取締役 | 51 | 42,500 |
| 成末千尋 | 取締役 IT人材事業 本部長 | 49 | 24,000 |
| 高原大輔 | 取締役 海外事業推進 室長 | 43 | 33,500 |
| 松島俊行 | 取締役 | 49 | 1,200 |
| 佃友貴 | 取締役 | 41 | — |
| 山口祥子 | 監査役(常勤) | 51 | — |
| 花木大悟 | 監査役 | 52 | — |
| 仲江武史 | 監査役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 58 | 21 | 1 | 80 | 20 |
| 社外取締役 | 5 | 25 | — | — | 25 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,423字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,794字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,115字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,887字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第19期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第18期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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