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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Shinwa Wise Holdings

SHINWA WISE HOLDINGS CO.,LTD.2437 · Standard · サービス業

近代美術から現代アートまで幅広いオークションを開催するアート関連企業。絵画・陶芸・ワイン・宝飾品などを取り扱う。

概要

Shinwa Wise Holdingsは、1987年に美術品交換会として発足し、1990年に最初のオークションを開催した美術オークション事業者を起源とする持株会社である。2005年に大阪証券取引所ヘラクレス(現JASDAQスタンダード)に上場し、連結従業員40名(2025年5月期)でアート関連事業を中核に展開する。2025年5月期の連結売上高は21億円、純損失1億円。

アート関連事業が収益の柱、オークションとプライベートセールで構成

アート関連事業はオークション事業とプライベートセール・その他事業に二分される。オークション事業では近代美術、近代陶芸、コンテンポラリーアート、ワイン・リカー、ジュエリー&ウォッチなど多様なカテゴリーの作品を扱い、2025年5月期は35回のオークションを開催した。プライベートセール・その他事業は資産防衛ダイヤモンドの販売や絵画の相対取引が中心で、同事業の売上高は前年比75.8%増の11.5億円となり、オークション不振を補った。アート関連事業全体の売上高は20.4億円(前期比1.3%増)、セグメント利益は1.9億円(前期は0.4億円の損失)に改善した。

海外展開と事業撤退を経たグループ構成の変遷

持株会社移行後の2017年以降、Shinwa Wise Holdingsはアート中核事業に加え、ミャンマーでのマイクロファイナンス、マレーシアでのPKS販売、香港での医療関連など多角化を進めた。しかし、2019年にはミャンマーのマイクロファイナンス事業を売却、2024年にはマレーシア子会社の全株式を譲渡し撤退した。さらに2025年4月には、宝飾品オークションのShinwa Market株式会社と不動産管理のシンワクリエイト株式会社が清算結了した。現在の連結子会社はアート関連のShinwa Auction、Shinwa Prive、アイアートなど6社(孫会社含む)に絞られている。

売上高の変動と赤字計上を繰り返す財務体質

連結売上高は2017年5月期の53億円をピークに減少傾向にあり、2025年5月期は21億円とピーク時の4割に落ち込んだ。営業損益は2024年5月期に2億円の赤字を計上した後、2025年5月期はほぼ損益均衡(0百万円)まで回復したが、純損益は継続的に変動している。2018年5月期には3億円の純損失、2020年5月期には4億円の純損失と大型赤字を記録し、2025年5月期も1億円の純損失となった。自己資本比率は2025年5月期に70.9%と高いが、ROE目標15%には遠く及ばない。

東京・銀座に拠点を置く国内中心の事業体制

本社は東京都千代田区丸の内(2024年2月移転)に所在し、創業以来の拠点である銀座地区での事業継続性を保つ。かつては大阪営業所を開設(2005年)したが2009年に閉鎖、国内では東京単一拠点となった。海外ではミャンマー、香港、マレーシアに子会社を設立したが、ミャンマーのマイクロファイナンス会社は2019年に売却、マレーシアのバイオマス燃料販売会社は2024年に全株式譲渡により撤退。香港子会社(Shinwa Medico Hong Kong)は存続するが、事業規模は小さい。

業界の中での役割はアートオークション運営者、アート作品販売者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
16億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-6.3%
純利益
-2億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2026/5
事業売上構成比利益利益率
アート関連事業16億円100.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01オークション主力

近代美術、近代陶芸、コンテンポラリーアート、西洋美術、ワイン、マンガ、宝飾品などのオークションを定期的・随時開催。取り扱い作品の価格帯に応じて複数のオークション形式を運営する。

主な製品・サービス4
近代美術オークション
近代日本画、洋画、彫刻、外国絵画などを取り扱うオークション。エスティメイト下限20万円以上の作品が対象。
近代陶芸オークション
茶碗、壺、香炉などの近代陶芸作品(一部古美術を含む)のオークション。
近代美術PartIIオークション
版画、日本画、洋画、陶芸など、エスティメイト下限2万円以上の作品を扱うオークション。
その他オークション
コンテンポラリーアート、西洋美術、ワイン・リカー、マンガ、ブランド雑貨、時計、宝飾品などを随時開催。

02プライベートセール準主力

オークション以外の相対取引で絵画やNFTアートを販売。資産防衛ダイヤモンドの販売も行う。

主な製品・サービス3
絵画販売
相対取引による絵画の売買。顧客のコレクション需要に応える。
資産防衛ダイヤモンド
投資目的のダイヤモンド販売。資産防衛の観点から提案する。
NFTアート販売
デジタルアート作品のNFT(非代替性トークン)販売。

03その他(再生可能エネルギー)副次

自社所有の太陽光発電施設による売電事業。マレーシアでのバイオマス発電燃料(PKS)事業は撤退済み。

主な製品・サービス1
太陽光発電
50kW級低圧型および高圧型の太陽光発電施設で発電し、売電する。

製品と技術

近代美術・陶芸からワイン・ジュエリーまで、多彩なオークション

オークション事業は、作品の価格帯やカテゴリーごとに7つのラインアップで構成される。近代美術オークションは日本画・洋画・彫刻等を扱い、エスティメイト下限20万円以上が出品基準。2025年5月期は6回開催し、取扱高11.5億円(前年比18%減)となった。近代陶芸オークションは茶碗・壺・香炉等を対象に4回開催、取扱高2.5億円。近代美術PartⅡオークションは版画・陶芸など比較的低価格帯(下限2万円以上)を扱い、6回開催で取扱高1.3億円と伸びた。さらにコンテンポラリーアート、ワイン・リカー、ジュエリー&ウォッチ、MANGAなど随時開催するオークションもあり、2025年5月期は全35回のオークションで出品6,226点、落札5,080点(落札率81.6%)を記録した。

資産防衛ダイヤモンド販売が牽引するプライベートセール

オークション以外の収益源として、プライベートセール・その他事業が重要である。中核は資産防衛ダイヤモンドの販売で、インフレ下における実物資産需要を背景に安定した売上を確保している。2025年5月期のプライベートセール売上高は11.5億円(前期比75.8%増)。また、絵画やNFTアートの相対取引も行っている。その他には、低価格作品(2万円未満)を美術業者間交換会に委託する取引が含まれるが、同事業の売上高は1.3億円と前年比94.7%減と縮小した。プライベートセール・その他事業全体の売上高は11.7億円(前期比28.1%増)と、アート関連事業の増収を牽引した。

アイアートのネットオークションがグループ最大の取扱高

アイアート株式会社は2021年に子会社化したネットオークション事業者で、中国・台湾市場を中心に顧客を持つ。2025年5月期は5回のオークションを開催し、取扱高16.1億円(グループのオークション取扱高の38%)を占める。出品数1,648点、落札数1,297点(落札率78.7%)。エスティメイト下限合計額に対する落札価額の比率は平均で100.2%と堅調に推移した。アイアートのネット販売網は、Shinwa Wise Holdingsが海外需要を取り込む上で重要なチャネルとなっている。

太陽光発電と撤退したPKS販売、その他事業の実態

その他事業として、自社所有の50kW級低圧型および高圧型太陽光発電施設による売電事業を継続している。規模は小さいが、安定的な収益源である。一方、マレーシアで行っていたバイオマス発電燃料(PKS=パーム椰子殻)の販売事業は2024年9月に撤退した。また、宝飾品オークションのShinwa Market株式会社と不動産管理のシンワクリエイト株式会社は2025年4月に清算結了しており、現在のその他事業は太陽光発電のみとなっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模人材派遣、成長鈍化と赤字続く

Shinwa Wise Holdingsは人材派遣・紹介を主力とする小規模サービス企業で、売上高20億円前後と業界内では極めて小粒。同業のジンジブやイシンと比べても規模・成長率で劣後する。直近3期の業績は売上高が横ばい~減少傾向にあり、営業利益も赤字から赤字転落で収益力が脆弱。業界全体の人材需給逼迫が追い風となる中でも、競合に比べ差別化要因に乏しく、事業基盤の脆弱さが際立つ。内需依存度が高く、国内景気変動の影響を直接受けやすい。

強み

  • 組織が小さいため、意思決定や事業転換が迅速に行える可能性がある。
  • ニッチな職種や地域に特化することで、大手との差別化を図れる余地がある。
  • 限られたリソースを集中投下しやすく、重点分野での競争力を高めやすい。
  • 固定費が比較的低く、景気変動に対する損益の変動幅を抑えられる可能性がある。

課題

  • 直近2期連続の営業赤字で、収益改善の道筋が見えていない。
  • 売上高が横ばいから減少傾向で、成長エンジンが欠如している。
  • 同業他社と比べて明確な競争優位性がなく、価格競争に巻き込まれるリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がShinwa Wise Holdings

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12195アミタホールディングス69億円24.5倍
2352ALOIVE69億円53.8倍
39344アクシスコンサルティング67億円22.9倍
42370メディネット66億円
57040サン・ライフホールディング66億円9.6倍
62437Shinwa Wise Holdings65億円
77080スポーツフィールド64億円7.7倍
82438アスカネット64億円19.3倍
97060ギークス63億円9.7倍
10343AIACEトラベル63億円11.8倍
11410AGMOコマース63億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

1987年、美術品業者交換会「親和会」として発足

1987年8月、東京都中央区銀座で美術品の業者間交換会「親和会」が発足した。これが現在のShinwa Wise Holdingsの原点である。1989年6月に株式会社親和会として法人化され、1990年3月に銀座八丁目へ本社を移転。同年7月に古物商許可を取得し、同年9月には第1回「シンワアートオークション 近代日本絵画オークション」を開催、オークション事業を本格化させた。1991年6月に商号をシンワアートオークション株式会社に変更し、美術オークション専門企業としての基盤を固めた。

交換会からオークション専門へ、2000年に交換会事業撤退

2000年6月、創業時の柱であった交換会事業から撤退した。これにより、シンワアートオークションはオークション事業に特化する決断を下した。同年7月に本社を銀座四丁目へ移転。2003年12月には銀座七丁目へ再移転し、店舗・オフィス環境を整えた。この間、オークションの開催実績を積み重ね、近代美術オークションを定期的に開催する体制を構築した。2005年4月、大阪証券取引所ヘラクレス(現JASDAQスタンダード)に株式を上場し、資金調達と知名度向上を図った。

上場後の多角化と海外進出(2013~2017年)

上場後、2013年にシンワメディカル株式会社(現シンワメディコ)を設立し医療事業に参入、同時にエーペック株式会社(現Shinwa ARTEX)の株式を取得した。同年10月にはJオークション株式会社(現Shinwa Market)を設立し宝飾品オークション分野を拡大。2015年にはミャンマーにSHINWA MYANMER COMPANYを設立、2016年には香港のLYS BLANC(現Shinwa Medico Hong Kong)を子会社化し、ミャンマーでマイクロファイナンス会社を設立するなど、アジアへの事業展開を加速した。2017年にはマレーシアでも子会社を設立し、バイオマス燃料販売に着手した。

持株会社体制への移行とグループ再編(2017年)

2017年12月、会社分割(吸収分割)により持株会社へ移行し、商号を「Shinwa Wise Holdings株式会社」に変更した。これにより、オークション事業は新設のShinwa Auction株式会社が承継し、グループ統括機能に特化した。同時期にShinwa Prive株式会社(プライベートセール)、シンワクリエイト株式会社(不動産管理)を設立し、事業領域を整理。2021年には株式交換でアイアート株式会社を完全子会社化し、ネットオークション事業を取り込んだ。

不採算事業の売却と清算、コア事業への集中(2019~2024年)

2019年5月、ミャンマーのマイクロファイナンス会社SHINWA MICROFINANCE COMPANY LIMITEDの全株式を売却した。2024年9月にはマレーシア子会社SHINWA APEC MALAYSIAの全株式を譲渡し、バイオマス燃料事業から撤退。さらに2024年3月にはJオークション株式会社(Shinwa Market)とシンワクリエイト株式会社を解散し、2025年4月に清算結了した。これらの動きは、ノンコア事業の整理による経営資源の集中という戦略に沿ったものである。

子会社の不適切会計処理と第三者委員会調査(2024年)

2024年7月、連結子会社Shinwa Prive株式会社において2019年5月期から2024年5月期までのプライベートセールに関する不適切な会計処理が疑われる事態が発覚。当社は第三者委員会を設置し調査を実施、同年9月に報告書を受領した。報告では、実質的に金融取引とすべき取引や、売上計上時期の誤りが複数確認された。これを受け、当社は2019年5月期から2024年5月期までの有価証券報告書等の訂正報告書を提出した。原因として、アート取引に詳しい会計士の不在や内部統制の不備が指摘された。

アイアート子会社化とデジタルアートへの挑戦(2021~2022年)

2021年9月、株式交換によりアイアート株式会社を完全子会社化した。アイアートは主に中国・台湾向けのネットオークションを手掛け、2025年5月期の取扱高は16.1億円とグループ内で最大のオークション部門となった。2022年3月にはEdoverse株式会社(現Shinwa Digital Arts株式会社)を設立し、NFTアートなどデジタル領域への進出を開始。これらの動きは、従来のリアルオークションに加え、デジタル技術を活用した新たな販路の開拓を狙ったものである。

年表30件を開く

1980年代

  • 1987年8月創業美術品の業者交換会 親和会 発足
  • 1989年6月創業株式会社親和会設立(東京都中央区銀座七丁目3番13号)

1990年代

  • 1990年3月本社を東京都中央区銀座八丁目5番4号に移転
  • 1990年7月古物商の許可を取得(東京都公安委員会許可 第301069001858号)
  • 1990年9月第1回 シンワアートオークション 近代日本絵画オークション(現 近代美術オークション)を開催
  • 1991年6月商号変更商号をシンワアートオークション株式会社に変更

2000年代

  • 2000年6月交換会事業からの撤退
  • 2000年7月本社を東京都中央区銀座四丁目2番15号に移転
  • 2003年12月本社を東京都中央区銀座七丁目4番12号に移転
  • 2005年4月上場大阪証券取引所ヘラクレス(現東京証券取引所スタンダード市場)に株式を上場
  • 2005年9月大阪営業所(大阪市中央区)を開設
  • 2009年3月大阪営業所(大阪市中央区)を閉鎖

2010年代

  • 2013年4月創業シンワメディカル株式会社(現シンワメディコ株式会社)設立、エーペック株式会社(現Shinwa ARTEX株式会社)の株式取得
  • 2013年10月創業Jオークション株式会社(現Shinwa Market株式会社)設立(2024年3月解散、2025年4月清算結了)
  • 2015年10月創業SHINWA MYANMAR COMPANY LIMITED設立
  • 2015年11月シンワメディコ株式会社の株式をエーペック株式会社(現Shinwa ARTEX株式会社)へ全部譲渡
  • 2016年1月M&ALYS BLANC, H.K. CO., LIMITED(現Shinwa Medico Hong Kong Limited)の株式取得
  • 2016年3月創業SHINWA MICROFINANCE COMPANY LIMITED、SHINWA MEDICO LINKING SYSTEM CO LIMITED設立
  • 2017年4月M&ASHINWA APEC MALAYSIA SDN. BHD.の株式取得
  • 2017年6月創業Shinwa Prive株式会社設立
  • 2017年8月創業Shinwa Auction株式会社設立
  • 2017年10月創業シンワクリエイト株式会社設立(2024年3月解散、2025年4月清算結了)
  • 2017年12月商号変更会社分割(吸収分割)により持株会社へ移行、商号を「Shinwa Wise Holdings株式会社」に変更
  • 2019年5月SHINWA MICROFINANCE COMPANY LIMITEDの全保有株式を売却

2020年代

  • 2021年9月株式交換によりアイアート株式会社の全株式を取得
  • 2022年3月創業Edoverse株式会社設立(現Shinwa Digital Arts株式会社)
  • 2024年2月本社を東京都千代田区丸の内二丁目3番2号に移転
  • 2024年9月SHINWA APEC MALAYSIA SDN.BHD.の全株式を譲渡
  • 2025年5月MAGO CREATION株式会社と業務提携に関する基本合意書を締結
  • 2025年12月Catalyst Art Investments株式会社がその他の関係会社となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本当期純利益率)15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高額品比率向上とプライベートセール拡大

    オークションでの高額品取扱い比率を高め、資産防衛ダイヤモンド販売やアートのプライベートセールを拡大することで増収増益を目指す。

  2. 02

    国際展開とデジタル利便性向上

    アジアを中心とした世界からの需要を取り込むため、国際マーケティング人材の採用を強化し、ライブビッティングシステムの利便性向上と利用拡大を推進する。

  3. 03

    新たな流通チャネルと市場横断型事業展開

    ノンコア事業の整理・選択により経営資源を集中し、既存事業に加えて新たな流通・販売チャネルを交えた多層的な市場横断型事業展開により収益構造の安定化・強靭化を図る。

  4. 04

    富裕層向けサービス拡充とアート需要獲得

    富裕層を中心とした資産分散・実物資産志向の需要を取り込むため、富裕層向けサービスを拡充し、投資的観点からのアート需要獲得に注力する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で36人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は643万円で、10期前と比べて+12.5%平均年齢は47.9歳、平均勤続年数は6.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月43
2017年5月43
2018年5月71
2019年5月57248.98.843
2020年5月50248.311.137
2021年5月41147.310.636
2022年5月36744.89.646
2023年5月48949.310.042
2024年5月52148.78.647−426
2025年5月51447.78.3400
2026年5月64347.96.636−278

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区10百万円
アート関連事業、全社(共通)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は16億円営業利益-1億円前期と比べると減収で、売上が-23.8%。

売上高
-23.8%
16億円
営業利益
-1億円
純利益
-2億円
営業利益率
-6.3%
前期比 -6.3%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高23億円16億円
営業利益2億円-1億円
純利益1億円-2億円
1株あたり配当¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は10億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+42.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q600.00
2023年4Q141
2024年1Q4−2−50.0−2
2024年2Q8225.02
2024年3Q4−1−25.0−3
2024年4Q4−1−25.0−7
2025年2Q14214.32
2025年4Q7−2−28.6−3
2026年2Q6−2−33.3−3
2026年4Q10110.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は14億円から16億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は-6.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月1411
シンワメディカル株式会社(現シンワメディコ株式会社)設立、エーペック株式会社(現Shinwa ARTEX株式会社)の株式取得
2013年5月1200
2014年5月1411
SHINWA MYANMAR COMPANY LIMITED設立
2015年5月2910
SHINWA MICROFINANCE COMPANY LIMITED、SHINWA MEDICO LINKING SYSTEM CO LIMITED設立
2016年5月3932
Shinwa Prive株式会社設立
2017年5月5332
2018年5月28−3−3
2019年5月29−1−1
2020年5月17−3−4
2021年5月230−2
Edoverse株式会社設立(現Shinwa Digital Arts株式会社)
2022年5月3052
2023年5月3553
2024年5月20−2−2−10.0−10
2025年5月21000.0−1
2026年5月16−1−2−6.3−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高16億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.8%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金62.5%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-6.3%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
56.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比13.8pt
-6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比17.6pt
-12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが−2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は10億円で、売上の7.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月10−1−596
2013年5月20−127
2014年5月−7−312−109
2015年5月5−40110
2016年5月3−34013
2017年5月−16−1321−296
2018年5月81−2913
2019年5月04−1048
2020年5月03−932
2021年5月80−683
2022年5月103112
2023年5月122−31423
2024年5月−8−31−1113
2025年5月−201−212
2026年5月−200−210

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は35億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は59.6%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月1714381.6
2013年5月1713474.3
2014年5月29161357.1
2015年5月34161848.5
2016年5月40182244.6
2017年5月64204431.2
2018年5月61194230.7
2019年5月47192840.0
2020年5月30161455.2
2021年5月30151548.6
2022年5月44281662.9
2023年5月50321864.7
2024年5月42241856.6
2025年5月33231070.7
2026年5月35211459.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-11億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中209位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中525位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-6.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-23.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥590で、1年前と比べて+82.1%過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。

¥590-7.1%1ヶ月-10.3%1年+82.1%時価総額65億円
過去52週の値幅
安値¥236高値¥794

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)63.3倍
PBR3.08倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+6.16%と上昇。8/14は+9.81%で、出来高22.9万株と直近平均(約6万株)の約4倍。25日線(628円)をほぼ同水準(約1.6%上回る)で推移。75日線(518円)・200日線(493円)を明確に上回る。52週高値794円からは約20%下回る。8/12には-14%近い下落(前日658円→578円)があり、その後回復。RSI53.1。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は、医療・介護人材需要は堅調だが、2024年5月期に売上急減・赤字転落し、業績が不安定。強気派は、専門性の高さと業界の人手不足を背景に、再建後の成長期待。弱気派は、競合ひしめく市場で差別化が難しく、赤字構造が改善するか不透明と見る。投資判断の焦点は、事業再編の進捗と収益化の兆候。

プラスに働く材料7
  • 人材需要の高まり

    医療・介護分野は構造的人手不足で需要堅調

  • 専門性による差別化

    看護師・介護職に特化し一定のブランド力

  • 低ベースからの回復期待

    2026年5月期は減収も赤字幅縮小の予想

  • 営業損益の黒字化目前通年影響

    2025年5月期営業損益0億円、赤字から均衡へ改善

  • 純損失の大幅縮小通年影響

    純損失は2024年-10億→2025年-1億円と大幅改善

  • 株価モメンタム継続継続影響

    過去1年で111%上昇、個人投資家の関心高い

  • 低時価総額ゆえの値動きの大きさ継続影響

    時価総額65億円と小型、材料次第で急騰余地

マイナスに働く材料7
  • 売上の大幅減少

    2024年5月期売上20億円(前年35億円)と急減

  • 競争激化とコスト増

    派遣単価競争や人材獲得コスト上昇で収益圧迫

  • 不透明な再建計画

    2026年5月期も売上減少予想、改善戦略が見えにくい

  • 売上高の減少続く通年影響

    2026年5月期売上高16億円は前期比23.8%減

  • 継続赤字の見通し通年影響

    2026年5月期も営業損失1億円、3期連続赤字へ

  • PER63.6倍と割高継続影響

    業績悪化にもかかわらず高PER、バリュエーション懸念

  • 無配継続で株主還元なし継続影響

    配当利回り0%、長期保有インセンティブ欠如

次の決算で確かめる点
売上高推移
事業再建の成否を示す最も重要な指標
営業損益
赤字からの脱却時期を判断するために必須
医療・介護の派遣稼働率
コア事業の需要動向と稼働状況の指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+133.3%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
98.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月7140.1
2018年5月70.098.7
2019年5月3−58.3
2024年5月7133.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,332人。区分でいちばん多いのは事業法人39.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.5%を占め、残る59.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
事業法人14.110.412.616.228.039.9
証券会社13.06.87.34.39.029.8
個人・その他60.975.673.375.457.725.1
外国法人9.55.86.03.65.04.4
金融機関2.11.30.50.30.10.5
外国人個人0.40.10.40.30.20.2
自己株式4.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Catalyst Art Investments株式会社33.30
02松井証券株式会社13.28
03株式会社SBI証券11.32
04JUN・ASET株式会社3.38
05采譽投資有限公司(常任代理人 三田証券株式会社)3.00
06楽天証券株式会社共有口2.18
07佐山 公男2.06
08GMOクリック証券株式会社1.47
09松島 隆太郎1.09
10株式会社DSG10.91

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-19
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    6.14%
    +0.81pt
  • 2026-04-07
    Catalyst Art Investments株式会社
    新規の大量保有報告
    33.30%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−102%、1株純資産は15期で−99%。直近期のROEは10.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月1,39425,1275.721.932.3
2013年5月72542.6100.729.1
2014年5月202897.515.925.6
2015年5月32861.0127.3
2016年5月293089.713.390.3
2017年5月283318.810.8140.1
2018年5月−4129498.7
2019年5月−9288
2020年5月−61230
2021年5月−22208
2022年5月222859.228.4
2023年5月3131910.217.8
2024年5月−99223
2025年5月−13213
2026年5月−22191

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/5期の役員報酬は総額79百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
米田岳代表取締役社長40
山本泰史取締役50
岩堀恭一取締役75
謝冰取締役63
加藤博太郎取締役40
岡田則之取締役66
玉木直季取締役544,000
藤本光取締役3330,000
竹花貴騎取締役34
一居徹郎常勤監査役65
筧悦生監査役61
成清紘介監査役44

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)540408
社外取締役1235353
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,648字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 [概 要] 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(Shinwa Wise Holdings株式会社)、連結子会社6社(孫会社1社を含む)、非連結子会社(孫会社)2社、関連会社2社及びその他の関係会社1社により構成されており、主にアート関連事業及びその他事業を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業にかかる位置付け及びセグメントとの関係は次のとおりであります。 (1)アート関連事業 アート関連事業は、大きくオークション事業とプライベートセール・その他事業に分けられます。 オークション事業は、取り扱い作品・価格帯により、近代美術オークション、近代陶芸オークション、近代美術PartⅡオークションを定期的に開催しております。その他、コンテンポラリーアート、西洋美術、ワイン・リカー、MANGA、ブランド雑貨、時計、宝飾品等のオークションを随時開催しております。 プライベートセール・その他事業は、プライベートセール(資産防衛ダイヤモンド販売やオークション以外での相対取引である絵画の売買)を中心に行っております。 部門   主な内容 オークション事業 近代美術オークション   ・近代日本画、近代日本洋画、彫刻、外国絵画等のオークション ・落札予想価格(以下「エスティメイト」という)の下限金額が概ね20万円以上の作品 近代陶芸オークション   ・近代陶芸(茶碗、壷、香炉等)のオークション(一部古美術を含む) 近代美術PartⅡオークション   ・著名作家の版画、日本画、洋画、陶芸等のオークション ・エスティメイトの下限金額が概ね2万円以上の作品 その他オークション   ・コンテンポラリーアート、西洋美術、ワイン・リカー、MANGA、ブランド雑貨、時計、宝飾品等の上記以外のオークション プライベートセール・その他事業 プライベートセール   ・資産防衛ダイヤモンドの販売 ・美術品等の相対取引である絵画・NFTアート販売 その他   ・主として2万円未満の低価格作品に関し、美術業者間交換会にて販売を委託された取引  ・その他 (2)その他事業 自社所有の50kW級低圧型太陽光発電施設、高圧型太陽光発電施設の売電事業を行っております。なお、医療機関向け支援事業を行っていたシンワメディコ株式会社は、2026年6月17日開催の同社株主総会において解散を決議し、本書提出日現在、清算手続中であります。 なお、当社の主要株主であるCatalyst Art Investments株式会社は、当社のその他の関係会社であります。美術品を対象とした投資・ファンド運用及び投資助言業務を行っておりますが、当社グループが行う事業との直接的な関係はありません。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 Shinwa Wise Holdings株式会社 Shinwa Auction株式会社 アイアート株式会社 ○オークション事業(アート関連事業) Shinwa Prive株式会社 ○美術品取引(アート関連事業) Shinwa ARTEX株式会社 ○資産防衛ダイヤモンド販売事業(アート関連事業) ○文化支援事業(アート関連事業) ○売電事業(その他事業)       シンワメディコ株式会社 ○医療機関向け支援事業  (その他事業) Shinwa Digital Arts株式会社 ○デジタルアート、NFTアートのマネジメント  (アート関連事業) (注)非連結子会社2社、関連会社2社及びその他の関係会社1社につきましては、重要性が乏しいため記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題4,451字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「公明正大且つ信用あるオークション市場の創造と拡大」、「常に信用を重んじる中での慎重かつ大胆な挑戦」、「豊かで美しく潤いある生活文化の追求」の実現を目指して事業を進めております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、2026年7月15日に公表した「中期経営Vision FY2027-FY2029」において、最終年度である2029年5月期に売上高4,000百万円、営業利益500百万円、営業利益率12.5%を達成することを目標として掲げております。なお、従来は連結ROE(自己資本当期純利益率)15%以上を中長期的な指標として掲げておりましたが、収益基盤の再構築を優先する現在の経営課題を踏まえ、同Visionの策定に伴い上記の指標に変更しております。 (3)経営戦略等 当社グループが今後さらなる成長と発展を遂げるためには、「(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の課題に対応することが経営戦略上重要であると考えており、オークション事業の立て直し(出品の仕入れの強化、外国人顧客をはじめとする買い手層の拡大等)を進めるとともに、プライベートセール(買取)の拡張に取り組み、増収増益を目指してまいります。また、中期経営Visionに掲げる新たな取り組みとして、美術品等を担保とする動産担保ローン事業への参入を検討しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、公開のオークションという商形態にて美術品や高級品の換金やコレクションを円滑に実現し、美術品を中心とした高額品の価値付けに寄与することを自らのミッションとして事業を展開しています。グローバルにおける金利高止まりの継続によって、安全資産および代替資産への分散投資需要が促進され、アートや宝飾品、時計、リカーといった高額商品への投資的なニーズや経済的関心が顕在化しています。このような環境のなかで、当社グループが展開する公開オークションは、単なる流通手段にとどまらず、現代におけるアートや高額資産の経済的価値付けの一翼を担う機能としての社会的意義を持つものと認識しております。 一方、当連結会計年度は、アートオークション市場における良品の出し渋り傾向やプライベートセールの取扱高の減少により売上高は1,577,885千円(前期比23.7%減)となり、期末の決算手続における個別の査定に基づき長期滞留品等に係る棚卸資産評価損58,230千円を売上原価に計上したことも加わって、営業損失144,380千円を計上いたしました。なお、四半期別の営業損益は期を追って改善し、第4四半期においては黒字に転換しております。当社グループは、過年度に生じた会計処理に係る事案を踏まえ、取引審査、会計判定及び開示に係るプロセスの整備を順次進めており、信頼の回復を経営の起点と位置付けるとともに、収益構造の立て直しを対処すべき課題と認識しております。 かかる認識のもと、既存事業(オークション及びプライベートセール)の立て直しに取り組んでまいります。 具体的な取り組みとして、継続的な作品の出品誘致強化の一環として、相続等で放出される高額美術品等の誘引、ライブビッティングシステムの利便性向上と利用拡大をとおして、落札に繋がる潜在顧客を掘り起こし、外国人顧客をはじめとする買い手層の拡大による新たな顧客層の開拓、コンテンポラリーアート分野での作家発掘等を進めてまいります。 また、プライベートセール・その他事業については、当連結会計年度の売上高が前期比50.5%減となったことを踏まえ、富裕層の実物資産ニーズに応える事業としての位置付けや取引管理のあり方を検証しつつ、買取の拡張を含む再構築に取り組みます。また、ノンコア事業にかかる資産の整理・選択による経営資源の集中を進め、収益構造の安定化を図ってまいります。 以上の方針のもと、当社グループは、内部管理体制の強化と信頼回復に向けた取り組み(後記(6)に記載)を経営の基盤としつつ、アートや高級品が持つ文化的・経済的価値の再発見を促進し、事業の持続性と企業価値の最大化に向けた取り組みを継続してまいります。 (5)第三者委員会による調査結果を踏まえた当社の課題 当社の連結子会社であるShinwa Prive株式会社において、2019年5月期から2024年5月期までのプライベートセールにおける売買取引と金融取引の分類及び売上計上時期に係る不適切な会計処理に関し、2024年9月6日に外部専門家で構成される第三者委員会から調査報告書を受領いたしました。 当社では、上記報告書の内容の検討及びこれを受けた自主調査の結果を踏まえ、過年度の決算を訂正することとし、2019年5月期から2023年5月期までの各有価証券報告書、2020年5月期第1四半期から2024年5月期第3四半期までの各四半期報告書について、訂正報告書を提出いたしました。 また、当社は、2024年11月に株式会社東京証券取引所から改善報告書の提出を求められ、同年12月に改善報告書を、2025年7月に改善状況報告書を提出いたしました。 なお、本件に関する経営責任の明確化として、関係する役員の退任及び役員報酬の減額(2025年3月)を経て、2025年7月、当社グループの元役員に対する損害賠償請求訴訟を提起いたしました。 上記の発生原因として、第三者委員会からは、ア 上場企業の会計処理及び内部統制に詳しい公認会計士等が役員にいないこと、イ アート作品のプライベートセールの業務執行(契約書締結フロー等を含む)に対する監視・監督の不備等のガバナンス上の問題、ウ 管理担当者と執行担当者の兼務、エ 内部監査室のリソース不足等、上記の会計処理を止めることのできなかった組織上・内部統制上の問題の指摘を受けております。 これらの事実は、当社グループのアート作品のプライベートセールに関する事業活動におけるルールの遵守、内部統制評価計画策定、業務プロセスに対する評価手続等の点で、当社グループの業務プロセスに係る内部統制に不備があり、また、内部統制評価の計画及び評価結果の取締役会等への報告等の点で、当社グループの決算・財務報告に係るプロセスに不備があり、その結果、アート作品のプライベートセールに関して内部統制が適切に機能しなかったことによるものと認識しております。 (6)上記課題に対する当社の対応状況 当社グループは、財務報告に係る内部統制の重要性を十分に認識しており、第三者委員会からの指摘・提言も踏まえ、以下の改善策を策定し、その実行に取り組んでおります。 ・グループ全体におけるコンプライアンス意識の抜本的改革 ・内部監査部門の組織体制の再整備 ・公益通報関連者規程の改定及び周知徹底 ・内部統制を実効あらしめるための業務フローの改善及び職務権限関連規程の改定 ・適切な経理処理を遂行するためのグループ経理関連規程の改定 ・グループ会社を含む役職員への実効性のある研修・教育の実施 次に、当社グループは、前述の課題を是正するために、以下の措置を実施しており、今後も、再発防止策の実行を推進してまいります。各措置と上記アからエの発生原因との対応関係は、各項目の見出しに付記のとおりであります。 ① コンプライアンス及びリスク管理体制の再構築(発生原因ア及びイへの対応) (ⅰ)当社の内部統制及びガバナンス体制に対する当社のステークホルダーからの信頼を回復することを目的として、2024年9月18日付でガバナンス委員会を設置し、同年12月の同委員会の答申を踏まえ、役員の選任・解任に関する基準の制定をはじめとする各種施策を実行しております。 (ⅱ)第三者委員会からの調査結果および再発防止のための提言を踏まえて、再発防止に向けた具体策の立案に加え、コンプライアンス体制の強化に関する各種施策について速やかに検討を行う目的として、2024年9月18日付でリスクコンプライアンス委員会を設置し、内部監査部門の充実、内部通報制度の改訂、職務権限関連規程・グループ経理関連規程その他規程類の整備を行ってまいりました。当連結会計年度においては、同委員会を12回開催しております。 (ⅲ)上場企業の会計処理及び内部統制に詳しい公認会計士等を役員に選任することを検討し、2025年1月に公認会計士の資格を有する仮監査役が就任した後、2025年8月開催の第36回定時株主総会において同氏を社外監査役に選任し、2025年10月には公認会計士の資格を有する補欠監査役が社外監査役に就任しております。さらに、2026年8月27日開催の第37回定時株主総会においては、監査を担う側に加え、業務執行の側においても会計及び内部統制に関する専門性を確保するため、公認会計士1名を取締役に選任いたしました。 (ⅳ)コンプライアンスに対する意識を高く保つために、役員及び従業員向けに専門家によるコンプライアンス研修を、2024年12月に第1回を開催して以降、定期的に実施することとしており、当連結会計年度においては2025年7月及び2026年2月に実施いたしました。 ② 公益通報者規程の改定(発生原因イへの対応) (ⅰ)外部通報窓口を新たに追加し、通報窓口を、総務人事部と常勤監査役に加え、外部弁護士の3つとしました。 (ⅱ)各子会社担当者に事前に相談・通報することについても許容する旨、規程に盛り込みました。 ③ 業務フローの改善及び規程の改定(発生原因イ及びウへの対応) (ⅰ)職務権限関連規程、内部通報関連規程、内部監査関連規程、文書管理関連規程、取締役会関連規程、監査役会関連規程を一部改定し、社内へ周知しております。 (ⅱ)上記の前提となる業務フロー及び社内規程類の定期的な見直しを実施しております。 ④ 内部監査体制の再構築(発生原因エへの対応) 内部監査部門を強化すべく、内部監査室長を新たに選任し、内部監査計画に基づく監査の実施を通じて、内部監査体制の再整備を進めております。また、監査役会、会計監査人及び内部監査室による三様監査の定例ミーティングを定期的に開催し、相互の情報共有を図っております。当連結会計年度においては、三様監査ミーティングを10回開催しております。内部監査室の体制については、引き続きその充実を図ってまいります。 当社は、上記の各措置の実施状況を継続的に確認・検証し、必要に応じて見直しを行いながら、内部管理体制の強化およびコーポレート・ガバナンスの一層の充実に向けて、着実に施策を講じてまいります。
事業等のリスク6,803字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。当社グループは、事業リスクの見直しや軽減化を図るとともに、事業リスク発見時に迅速に対応できるようリスク管理体制の整備に努めております。リスク管理の内容については、必要に応じて、取締役会に報告し、適切なリスクマネジメントに向けた対応を図っております。また、必要に応じて弁護士、税理士、社会保険労務士等の外部専門家からアドバイスを受けられる体制を構築するとともに、潜在的な事業リスクの早期発見に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.グループ全体 小規模組織について 当社グループはグループ従業員数40名弱と規模が小さく、内部管理体制も当該規模に応じたものとなっております。今後も必要に応じ、内部管理体制の充実とそれに伴う人員補充を実施していく方針でありますが、人材の確保及び管理体制の維持ができなかった場合、適切な組織的対応が出来ず、組織効率が低下する可能性があり、業務に支障をきたすおそれがあります。 なお、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(5)第三者委員会による調査結果を踏まえた当社の課題」に記載のとおり、2024年9月に第三者委員会より内部統制上の問題の指摘を受けておりましたが、当社グループは、財務報告に係る内部統制の重要性を十分に認識し、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(6)上記課題に対する当社の対応状況」に記載のとおり、再発防止策の実行を推進し、内部管理体制の強化に取り組んでまいりました。 その結果、前連結会計年度末において、開示すべき重要な不備は是正されており、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効である旨を2025年8月29日付「内部統制報告書」において開示しております。 当社グループは、上記の各措置の実施状況を継続的に確認・検証し、必要に応じて見直しを行いながら、内部管理体制の強化及びコーポレート・ガバナンスの一層の充実に向けて、着実に施策を講じてまいります。 2.オークション関連事業 (1)オークションへの出品について 当社グループが展開するアートオークション市場では、価格の上昇をにらみ、良品の出し渋り傾向が引き続きみられ、以前に比べ低調に推移いたしました。従来同様に、良品の出品募集営業を徹底強化し、同時に新規顧客層の開拓を強化していく所存でありますが、景気動向や新規の競合他社の参入等による出品数の減少となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 具体的施策については、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおりであります。 (2)売上高の構成について オークション関連事業の売上高の主たる構成要素は、落札価額に対する手数料収入(落札手数料及び出品手数料)であります。落札手数料は、落札価額に対し15.0%相当額、出品手数料は、オークションの種別等により落札価額の10.0~15.0%(いずれも別途消費税)としております。その他、カタログの販売高、出品者から徴収するカタログ掲載料で構成されるカタログ収入、有料会員から徴収する会費収入もあります。 なお、作品を仕入れた後に、在庫商品としてオークションやプライベートセールで売却する場合があります。この場合、オークションでの落札価額またはプライベートセールでの販売価格を商品売上高としてそのまま売上高に計上するため、在庫商品の取扱高の増減が、売上高変動のひとつの要因となります。新規顧客開拓の強化や買取の拡張等によるプライベートセールの強化に取り組んでおりますが、プライベートセールの取扱高の減少となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 具体的施策については、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおりであります。 (3)美術品の査定について オークションに出品されるすべての作品は、査定委員会にて現物を直接検分して、評価額を決定しております。査定委員会は、常任委員の他、必要に応じて担当部長ならびに社外の専門家を交えて複数のメンバーで構成しております。作品の評価額は、オークション出品の際、そのままエスティメイト(落札予想価格帯)を構成するため、適切な評価額を決定する体制を整えております。 しかしながら、査定委員会が現下の市況と大きく乖離した評価をし、その結果オークションで落札されないケースが連続した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)鑑定・鑑別の外部委託について オークションに出品される美術品や宝飾品の真贋に関しては、権威ある第三者機関に鑑定・鑑別を依頼しております。美術品に関しては、当社グループが認める鑑定機関及び鑑定人が存在する作家の作品に関しその鑑定を受け、宝飾品に関しては、原則として当社グループが定める鑑別機関の鑑別を受けることとしており、当社グループは、販売委託者と鑑定・鑑別機関及び鑑定人の仲介を行っておりますが、当社グループが鑑定・鑑別を行うことはありません。 当社の子会社であるShinwa Auction株式会社及びアイアート株式会社が開催するオークションでの保証は、オークションの開催・運営にあたっての規則であるオークション規約及び特約に基づき、下記のとおりであります。 ①Shinwa Auction株式会社 Shinwa Auction株式会社が開催する近代美術オークション、近代陶芸オークションの出品作品に関し、オークションの開催日から1年以内に、落札作品が真作でないとの証明がなされた場合、落札作品を引き取り、落札者に代金を返還することになっております。但し、近代美術PartⅡ等のオークションで取り扱う低価格作品、骨董(アンティーク)等の真贋判定の困難な作品に関しては保証しておりません。 ②アイアート株式会社 アイアート株式会社が開催するメインオークションにて取り扱う作品及びブランドバック等のブランド雑貨に関し、オークションの開催日から1年以内に、落札作品が真作でないとの証明がなされた場合、落札作品を引き取り、落札者に代金を返還することになっております。当社が主催する古美術品、中国美術品、サブオークションにて取り扱う作品は、真贋については一切の責任を負わないものとしております。 出品作品の真贋には、最善の注意を払い対応しておりますが、真作でない作品を誤って取り扱うことにより、信用低下につながる可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)オークション未収入金及びオークション未払金について オークション未収入金及びオークション未払金は、オークション事業により発生する、落札者及び出品者に対する未決済債権及び債務であります。オークション規約及び販売委託に関する約定に基づき、落札者からは、オークション開催日から土日祝日を除く10日以内に購入代金が支払われ、出品者に対しては、オークション開催日から35日以内に販売代金を支払っており、従ってオークション未収入金及びオークション未払金の期末残高は、オークションの開催日程と連結会計年度末日との関係で増減いたします。 (6)前渡金制度について 当社グループは、営業戦略上、業者のみならず一般コレクターからの出品を促進するためのシステムとして、オークションへの出品が決定した作品に関し、販売委託契約締結と同時に販売代金の一部を前渡しすることができる前渡金制度を採用しております。主に近代美術オークションにおいて契約締結から支払までの期間が最長約4ヶ月であることに関し、出品者の急な資金需要に対応できる施策として、当社グループの出品募集に大きく貢献しております。 前渡金が支払われている作品が不落札となった場合には、オークション終了後に出品者から前渡金が返還されることになっていますが、万一、出品者が前渡金を返還できない事態が生じたとしても、不落札の作品を売却し、前渡金返還に充てることができます。しかしながら、今後事業が拡大する中で、前渡金の返還及び回収が滞る事案が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がありますので、前渡金の管理を強化するための適切な対応を図っております。具体的には、管理部門が作成した前渡金リストに基づいて作品評価額との乖離度合い等の異常性を取締役会で監視する体制を構築しております。 (7)一括保証取引について オークションへの一括の大口出品に関して、営業戦略上、落札価額合計額の最低金額の保証を行う場合があります。一括保証した金額については、作品をお預かりし、契約締結後に前渡金として保証金額の支払いを行う場合がありますが、実際の落札価額合計額が、この保証金額に満たない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)美術品等の保管について 当社グループでは、作品を当社グループの倉庫等で保管しております。保管中、作品にはすべて保険を付保しており、盗難、火災等については保険の対象となっております。しかし、地震等の自然災害に起因する事故については保険対象外の扱いとなっていることから、地震等の自然災害が発生し、作品が損壊した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 また、オークション規約上、当社グループの故意または重過失に起因する損害に関しては、通常の損害の他、予見可能な損害までを責任の範囲と定めており、通常損害保険で担保されない範囲の損害が発生することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)法的規制等について 当社グループが行っているオークション形態は、海外においてオークション事業を展開しているクリスティーズ、サザビーズ等の事業をモデルとしております。日本国内においては、商法第551条の問屋(といや)に該当し、オークションの運営にあたっては、オークション規約を制定しておりますが、同規約は、民法、商法、消費者契約法、古物営業法等の規制を受けております。 これら、日本国内における法的規制により、過去において当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼした事実はありません。しかしながら、当社グループが行うオークションという事業形態は、日本国内で完全に認知を得ているわけではなく、将来的にオークションの運営に支障を来すような法令等の規制を受けた場合、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 現在、当社グループでは定期開催のオークションの他、西洋美術オークション、コンテンポラリーアートオークション、ワイン・リカーオークション、個人収集品オークション等を随時開催しております。また、チャリティオークション開催のためのカタログ作製作業やオークション会場運営等の業務提供も行っております。酒類の取り扱いに関しては「酒税法」の、宝石・貴金属等の取り扱いに関しては「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の、西洋美術の一部の作品の取り扱いに関しては「電気用品安全法」の、象牙等の希少野生動植物種の剥製、標本、器官等の取り扱いに関しては「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の定めに従い行っております。今後も、取扱商品が拡大していく中で個別に法的規制を受けるケースが考えられますが、当社グループは、いかなる場合も法令を遵守し対応していく所存であります。しかしながら、将来的に個別の法的規制により当社グループが取り扱えないアイテムが発生し、当社グループの事業計画の変更を余儀なくされ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)古物の取り扱いについて 当社グループは、盗難品や遺失物を取り扱わないよう、定期的に社内教育を行っております。しかしながら、不測の事態により盗難品や遺失物を取り扱った場合、信用の失墜による取扱高の減少及び法令手続に基づく損失の発生等の可能性があります。 (11)著作権について オークションカタログに図版を掲載するに当たり、著作権者或いは著作権管理団体に著作権使用に係る許諾を受けることを、当社グループで把握しているものについては実施しています。また、それ以外のものについては著作権法第47条の2の定める範囲内で掲載しております。しかしながら、不測の事態により著作権侵害に該当した場合、信用の失墜による取扱高の減少及び訴訟による損失の発生等の可能性があります。 なお、著作権使用料については出品者負担として、請求がある著作権者或いは著作権管理団体に支払っております。 (12)顧客情報の取り扱いについて 当社グループは、オークション出品者に対して、その出品者との間で締結される販売委託契約により、顧客情報に関する守秘義務を負っております。当社グループは、個人情報の取り扱いについては充分注意しておりますが、不測の事態により情報が外部に漏洩する事態となった場合、信用の失墜による取扱高の減少及び損害賠償による損失の発生等の可能性があります。今後も個人情報管理を徹底するため、個人情報に関する教育を継続するとともに、情報セキュリティ強化のための適切な対応を図っております。 (13)戦略的在庫商品の保有について 美術市場全体の安定化と規模の拡大を実現する事を目標に、いわゆる近代美術の巨匠といわれる作家の名品(マスターピース)クラスの作品を購入し、戦略的在庫として保有し、作品ごとに、販売時期、価格及び販売先に関して理想とする最良の環境での販売を考えており、その環境が整うまでは保有することを予定しております。戦略的在庫商品の購入後は、経済環境や美術品取引市場の著しい変動により、保有する戦略的在庫商品の評価の見直しを迫られる可能性があります。また、販売が計画通り進まず、保有期間の長期化による資金の固定化や、予想していた販売収益が得られない可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 3.その他事業 (1)法的規制等について 低圧型太陽光発電施設等による売電事業では、固定価格買取制度に基づく売電単価は段階的に低下しているほか、買取期間終了後は売電収入が大幅に減少する可能性があります。また、制度変更等が行われた場合、事業の採算性に影響を及ぼす可能性があります。 (2)気象・災害等について 太陽光発電は、気象条件により発電量が左右されるほか、設備の劣化や天災・火災等の事故により、想定した発電量と実際の発電量との間に予期せぬ乖離が生じる可能性があり、これらの要因が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 4.新規事業への参入について 当社グループは、2026年7月15日に公表した「中期経営Vision FY2027-FY2029」において、美術品等を担保とする動産担保ローン事業への参入の検討を掲げております。当該事業は本書提出日現在において検討段階にあり、リスクが顕在化する可能性の程度及び時期を現時点で見積もることは困難でありますが、以下のリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (1)許認可等について 当該事業の実施には、貸金業法、質屋営業法その他の関連法令に基づく登録・許可等を要する場合があり、その取得が想定どおりに進まない場合には、事業開始の遅延又は事業計画の変更が生じる可能性があります。 (2)信用及び担保の換価について 貸付先の信用状況の悪化、担保とする美術品等の価値の下落又は換価の遅延等により、貸倒れ又は回収の遅延が生じる可能性があります。 (3)新規事業の不確実性について 必要な人材・ノウハウの確保の状況や市場環境等により、当該事業が計画どおりに進捗せず、想定した収益を実現できない可能性があります。 5.その他 為替相場について 当社グループでは、円建て取引を中心としておりますが、外貨建て取引が増加した場合や、為替相場の変動により外国人顧客が減少した場合などは、為替相場が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,480字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年6月1日~2026年5月31日)におけるわが国経済は、輸出のマイナス幅が縮小し、内需(民間消費、住宅投資、設備投資)が増加したことから、前期比実質GDP成長率はプラスとなりました。今後もガソリン暫定税率廃止やエネルギー関係補助金による物価高対策、17の戦略分野への投資などが経済成長を後押しすることが予想されます。一方、米国では、米政府機関閉鎖が米国史上最長期間に及んだ影響により景気は一時減速したものの、AI関連投資や底堅い雇用を背景に持ち直しました。もっとも、中東情勢に起因するエネルギー価格の上昇などからインフレが再加速しており、金融政策を巡る不確実性が高まっております。また、欧州においても、エネルギー価格の上昇を受けてインフレが再加速し、ECB(欧州中央銀行)は2023年以来となる利上げに転じました。加えて、日中関係の悪化による中国からのインバウンド需要の低下、米中関係の不安定さによるサプライチェーンへの影響リスク、ウクライナ戦争による穀物生産量の激減に伴う食糧価格の高止まり傾向など、わが国の景気を下押しするリスクもあり、依然として不透明な状況が続いております。 また、ガソリン暫定税率の廃止をはじめとする政府の物価高対策等により消費者物価の伸びは鈍化したものの、中東情勢による原油価格の上昇や人件費増加によるサービス面からのインフレ圧力は根強く残っております。日銀は、2025年12月に続き本年6月の金融政策決定会合において政策金利を1.00%(1995年以来の水準)へ引き上げましたが、歴史的な円安の進行と物価上昇が続く中、インフレによる現金資産の実質的な目減りが意識されやすい状況に変わりはなく、その対策として実物資産への需要は引き続き一定レベルを保っております。これに伴い、潜在需要が供給を上回る金の価格と、都内の中古マンションへの投資などによる不動産価格指数は、堅調に上昇基調を維持しております。 このような環境のもと当社グループは、高額美術品を中心とした優良作品、ワイン・リカー及び宝飾品などについても、オークションへの出品誘致を質量ともに充実させるべく、富裕層を中心とした新規顧客の開拓、オークションへの参加促進に努めてまいりました。しかしながら、アートオークション市場では、価格の上昇をにらみ、良品の出し渋り傾向が引き続きみられ、以前に比べ低調に推移いたしました。 このような厳しい状況の中、アート関連事業においては、取扱高5,541,219千円(前期比5.5%減)、売上高1,554,119千円(前期比23.7%減)と減収となりました。中でも、プライベートセールの売上高は、前期比50.8%減の567,283千円となりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前期末比219,172千円増の3,532,198千円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前期末比456,449千円増の1,421,641千円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前期末比237,277千円減の2,110,557千円となりました。 b.経営成績 セグメント別の業績は次のとおりであります。 1.アート関連事業 アート関連事業は、取扱高5,541,219千円(前期比5.5%減)、売上高1,554,119千円(前期比23.7%減)、セグメント利益29,262千円(前期比84.9%減)となりました。 種別の業績は次のとおりであります。 第37期 2026年5月期 取扱高   前期比 増減   売上高   前期比 増減   オークション   オークション   オークション   落札率 (千円)   (%)   (千円)   (%)   開催数   出品数   落札数   (%) 近代美術オークション   1,474,480   27.9   344,937   47.9   6   307   267   87.0 近代陶芸オークション   263,940   4.4   45,501   2.2   4   601   526   87.5 近代美術PartⅡオークション   97,175   △27.2   21,690   △29.1   6   506   487   96.2 コンテンポラリーアートオークション   133,485   11.5   29,472   19.1   6   85   67   78.8 ワイン・リカーオークション   221,215   △51.3   53,313   △44.8   2   949   754   79.5 ジュエリー&ウォッチオークション   289,040   △26.6   54,672   △32.6   2   532   432   81.2 その他オークション (注)2   666,720   850.6   102,605   588.1   3   680   661   97.2 アイアートオークション   1,622,060   0.5   324,337   △5.9   6   1,855   1,591   85.8 オークション事業合計 (注)1   4,768,115   13.8   976,529   12.2   35   5,515   4,785   86.8 プライベートセール (注)3   773,104   △53.1   567,283   △50.8 その他   -   -   10,305   △23.1 プライベートセール・ その他事業合計   773,104   △53.8   577,589   △50.5 アート関連事業合計   5,541,219   △5.5   1,554,119   △23.7 (注)1.取扱高の前期比増減率と売上高の前期比増減率の乖離の大きな要因のひとつに、商品売上高の増減があります。商品売上高は、オークション落札価額に対する手数料収入、カタログ収入、年会費等と同様に売上高を構成する要素であり、在庫商品を販売した場合、その販売価格(オークションでの落札の場合には落札価額)を商品売上高として、売上高に計上することとしております。 2.その他オークションは、出品の状況により随時開催しております。 3.販売委託契約などによる手数料収入のみを売上高の構成要素としている取引が、取扱高と売上高との大きな乖離の一因となっております。 ⅰ)オークション事業 当連結会計年度は、オークションの開催回数は35回(前期開催回数35回)でした。内訳は、近代美術オークション、近代美術PartⅡオークション、コンテンポラリーアートオークション及びアイアートオークションを各6回、近代陶芸オークションを4回、ワイン・リカーオークション、ジュエリー&ウォッチオークション及び西洋美術オークションを各2回、北大路魯山人特別オークションを1回で、取扱高は前期比13.8%増となりました。 近代美術オークションは、出品点数18.1%減、落札点数12.7%減でしたが、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で257.6%と高水準で推移しました。取扱高は、1,474,480千円となり、前期比27.9%増加しました。 近代陶芸オークションは、出品点数16.2%減、落札点数17.2%減でしたが、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で123.0%という水準で推移しました。取扱高は、263,940千円となり、前期比4.4%増加しました。 近代美術PartⅡオークションは、出品点数11.2%減、落札点数7.9%減でしたが、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で219.4%と高水準で推移しました。取扱高は、97,175千円となり、前期比27.2%減少しました。 コンテンポラリーアートオークションは、出品点数32.0%減、落札点数35.6%減でしたが、エスティメイト下限合計額に対する落札価額合計額の比率は、平均で151.5%という水準で推移しました。取扱高は、133,485千円となり、前期比11.5%増加しました。 ワイン・リカーオークションは、出品点数46.5%減、落札点数49.0%減でした。取扱高は221,215千円となり、前期比51.3%減少しました。 ジュエリー&ウォッチオークションは、出品点数13.6%減、落札点数16.8%増でした。取扱高は289,040千円と前期比26.6%減少しました。 アイアートオークションは、出品点数12.6%増、落札点数22.7%増でした。取扱高は1,622,060千円と前期比0.5%増加しました。 ⅱ)プライベートセール・その他事業 プライベートセール・その他事業では、当連結会計年度は、売上高577,589千円(前期比50.5%減)となりました。 2.その他事業 子会社保有の太陽光発電施設による売電事業については、当連結会計年度のその他事業のセグメント売上高は23,766千円(前期比22.2%減)、セグメント損失747千円(前期はセグメント損失15,326千円)となりました。 なお、当連結会計年度においては、期末の決算手続における個別の査定により、長期滞留品等に係る棚卸資産評価損58,230千円を売上原価に計上しております。 以上により、当連結会計年度の業績は、売上高1,577,885千円(前期比23.7%減、対前期減少額489,703千円)、営業損失144,380千円(前期は営業利益12,323千円)、経常損失161,352千円(前期は経常損失17,749千円)、親会社株主に帰属する当期純損失237,007千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失142,340千円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前期末比212,566千円減少(前期は120,555千円減少)し、1,008,874千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果減少した資金は、161,126千円(前期は210,878千円減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失による資金減少206,983千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果減少した資金は、13,557千円(前期は22,888千円獲得)となりました。これは主に有形固定資産の取得による資金減少13,261千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果減少した資金は、37,883千円(前期は67,740千円獲得)となりました。これは主に長期借入金返済による資金減少35,882千円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、主に美術品等のオークション事業運営を行っており、生産実績の記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っておりませんので、受注実績の記載はしておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日)   前期比(%) アート関連事業(千円)   1,554,119   76.3 その他事業(千円)   23,766   77.8 合計(千円)   1,577,885   76.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上になる相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1.財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は、前期末比219,172千円増の3,532,198千円となりました。内訳は流動資産が285,828千円増の2,929,345千円、固定資産は66,656千円減の602,853千円となりました。 流動資産の主な内訳と増減は、現金及び預金1,008,874千円(前期末比212,566千円減少)、オークション未収入金804,158千円(前期末比536,343千円増加)であります。固定資産の主な内訳と増減は、のれん197,355千円(前期末比27,221千円減少)、建物及び構築物22,439千円(前期末比20,070千円減少)であります。 負債は、前期末比456,449千円増の1,421,641千円となりました。内訳は流動負債が1,216,816千円(前期末比503,936千円増加)、固定負債が204,825千円(前期末比47,486千円減少)となりました。 流動負債の主な内訳と増減は、オークション未払金849,340千円(前期末比542,489千円増加)、短期借入金90,000千円(前期末比-千円増減)であります。固定負債の主な内訳と増減は、長期借入金127,135千円(前期末比39,556千円減少)であります。 純資産は、前期末比237,277千円減の2,110,557千円となりました。これは、資本金220,086千円(前期末比-千円増減)、資本剰余金2,999,234千円(前期末比-千円増減)、利益剰余金△1,113,412千円(前期末比237,007千円減少)となったことによるものであります。この結果、1株当たり純資産額は191.19円、自己資本比率は59.6%となりました。 2.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況b.経営成績」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、公開オークションという商形態にて美術品や高級品の換金やコレクションを円滑に実現し、美術品を中心とした高額品の価値付けに寄与することを自らのミッションとして事業を展開しております。グローバルにおける金利高止まりの継続によって、安全資産及び代替資産への分散投資需要が促進され、アートや宝飾品、時計、リカーといった高額商品への投資的なニーズや経済的関心が顕在化しています。このような環境のなかで、当社グループが展開する公開オークションは、単なる流通手段にとどまらず、現代におけるアートや高額資産の経済的価値付けの一翼を担う機能としての社会的意義を有するものと認識しております。 一方、当連結会計年度は、アートオークション市場における良品の出し渋り傾向及びプライベートセールの取扱高の減少により減収となり、期末の決算手続における個別の査定に基づく棚卸資産評価損の計上も加わって、営業損失を計上いたしました。なお、四半期別の営業損益は期を追って改善し、第4四半期においては黒字に転換しております。当社グループは、過年度に生じた会計処理に係る事案を踏まえ、取引審査、会計判定及び開示に係るプロセスの整備を順次進めており、信頼の回復を経営の起点と位置付けております。 こうした認識のもと、当社は、「中期経営Vision FY2027-FY2029」を策定し、2026年7月15日に公表いたしました。同Visionにおいては、①既存事業(オークション及びプライベートセール)の立て直しとコレクティブ分野への横展開、②美術品等を担保とする動産担保ローン事業(アート×金融)の立ち上げ、③グローバル展開並びにAI査定及び真贋証明等のテクノロジーの実装、の3点を柱とし、2027年5月期を構造改革の完了年度、2028年5月期以降を成長フェーズと位置付けております。詳細につきましては、2026年7月15日公表の「中期経営Vision FY2027-FY2029」をご参照ください。 c.資本の財源及び資金の流動性 資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、オークション事業の商品仕入及び前渡金、各事業の販売費及び一般管理費があります。 財務政策 当社は持株会社体制への移行を行い、運転資金及び設備資金管理を一元管理し、資金調達コストの低減化、全社グループでの効率的な資金運用を推進しておりますが、前々事業年度に発覚した不正会計問題により、新規の金融機関借入による資金調達には依然として制約がある状況にありますが、当面の所要資金については自己資金により対応可能と判断しております。 当社は、会計不正に係る一連の訂正作業が終わり、再発防止策の整備も着実に進みつつある状況下において、「信頼回復」から「成長軌道」へと舵を切る新たなフェーズに入るべきと認識しております。そのため、今後は、これまで事業活動の停滞を余儀なくされていた分の遅れを取り戻し、また、近年シュリンクしている国内のアート流通マーケットにおける当社の存在感や新たなポジショニングを確立させるべく、「ガバナンス・内部統制等の管理体制の強化」、「アート関連事業への成長投資」及び「丸の内エリア再開発に伴う事務所の移転」に取り組み、日本国内のみならず、世界へ通用するアートを中心とした文化資産の価値流通企業を目指した戦略的経営を行ってまいります。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「中期経営Vision FY2027-FY2029」において、2029年5月期に売上高4,000百万円、営業利益500百万円、営業利益率12.5%を目標として掲げております。同Visionの対象期間は2027年5月期からであり、当連結会計年度はその策定の前提となる年度に当たります。当連結会計年度の実績は、売上高1,577,885千円、営業損失144,380千円となりました。その要因は「b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。今後は収益力の強化を最重要課題とし、核心事業への経営資源を集中的に投下することで、軸足をしっかりと据える方針です。一方で、中核事業との相乗効果(シナジー)が見込める分野については、成長の糸口として積極的に取り組むことで、全体の企業価値向上を図ります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 連結財務諸表の作成のために当社グループが採用している重要な会計処理基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成に当たりまして、当社グループは、過去の実績値や現状等を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき継続的に見積り、判断及び評価を行っておりますが、見積りや評価には、不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 当社が行った見積りのうち重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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